JPH11325905A - 振動ジャイロ - Google Patents

振動ジャイロ

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JPH11325905A
JPH11325905A JP10126366A JP12636698A JPH11325905A JP H11325905 A JPH11325905 A JP H11325905A JP 10126366 A JP10126366 A JP 10126366A JP 12636698 A JP12636698 A JP 12636698A JP H11325905 A JPH11325905 A JP H11325905A
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JP
Japan
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vibrator
axis
electrode
substrate
vibrating gyroscope
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JP10126366A
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English (en)
Inventor
Tomonori Katano
智紀 片野
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサ外寸法を小さく、センサチップを小型
化できる振動ジャイを提供する。 【解決手段】 基板117上で対向する支持梁112に
より支持された円形の振動子110を、基板に垂直なZ
軸回りに駆動電極113により静電的に回転振動させ、
Z軸に直交するX軸回りの角速度を、振動子のY軸回り
の回転振動量として、基板上の検出電極116と振動子
110との間の静電容量の変化によって検出する振動ジ
ャイロにおいて、振動子110が支持梁112により支
持される部分を、検出電極と振動子とが重なり合う部分
のZ軸に関しての最外径部よりも内側の振動子の外周辺
から中心に向けて形成された切り欠き111の最奥部分
とし、駆動電極と所定の空隙をもって配置される被駆動
電極115を切り欠きの半径方向側辺に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、角速度を測定す
る振動ジャイロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、角速度センサすなわちジャイ
ロは船舶や航空機に搭載されて、その航行経路を記録す
るためのセンサの一つとして用いられており、それは高
い精度を確保する必要があるために高価なものとなって
いた。
【0003】近年、角速度の検出は、ビデオカメラの手
ぶれによる記録映像の動揺を補正したり、自動車の進行
方向を記録したり、自動車の車体の回転を検出した信号
を用いて車体の進行方向の制御の安定化などを図るため
に重要になってきている。これらのビデオカメラ用や自
動車用の角速度の検出は、船舶や航空機用のように高い
精度を必要としない反面、小型化および低価格化が求め
られる。
【0004】従来から用いられている振動ジャイロとし
て、音片型、音叉型、スペリー型などのコリオリ力を検
出することにより角速度を検出する振動ジャイロは、小
型化・低価格化が可能であり、全長が数cm程度までの
小型化が図られている。
【0005】図5はかかる音片型振動ジャイロの原理説
明図である。振動子21は支えばね22aおよび22b
で支持され、振動子21の片面に付けた圧電素子である
駆動電極23を用いて、振動子21の中心軸21aが2
1bおよび21cとなるように振動子21を振動させ
る。ここで、振動子21が矢印51方向に加振された状
態において、中心軸21aに対して矢印52方向の角速
度が加わると矢印53方向のコリオリ力が発生する。そ
の角速度が逆方向であれば、コリオリ力は逆方向に生ず
る。このコリオリ力Fと、振動子21の質量mおよび速
度vと、角速度Ωとの関係はF=mvΩとなり、角速度
Ωが一定であれば、コリオリ力の振動数は振動子21の
振動数に当然一致する。そして、コリオリ力による振動
子21の変位は検出電極25によって検出される。な
お、この構造体の寸法は数cm〜数十cmである。
【0006】上記音片型振動ジャイロでは、それ以上の
さらなる小型化は製作上困難視されている。そこで、さ
らに小型化を図るため、マイクロマシニング技術を適用
した例が検討されており、その技術の適用により1mm
以下への小型化も可能となってきた。
【0007】図6は、ポリシリコンを構造材料としたジ
ャイロの例であり、マイクロマシニング技術により製作
した振動子31と支持梁32a,32bとアンカー34
a,34bとが一体に組み立てられ、アンカー34a,
34bの下部はスペーサを介して基板36に固定され、
他は基板36の上方に離れている。このような構成にお
いて、櫛歯型駆動電極33a,33bの静電力によって
振動子31が基板36と平行に振動駆動され、このとき
に角速度が与えられると、コリオリ力により振動子31
が基板36に対して垂直に振動する。その振動により、
振動子31と基板36との隙間が変化し、振動子31と
図示しない検出電極との間の静電容量が変化して、角速
度が測定される。
【0008】一方、図7は上記の例と同様にポリシリコ
ンを構造材料としたジャイロの構成例であるが、本例で
は、回転駆動−回転検出構造を採っている。円板状の振
動子51はその外方の4つの支持梁52により不図示の
基板との間に所定の空隙を持って支持され、支持梁52
はアンカー54でもって基板に固定されている。振動子
51には4つの櫛歯形状の被駆動電極55が設けられて
おり、基板側に固定された櫛歯形状の駆動電極53a,
53bと適当な空隙をもって相対している。そこで、4
つの駆動電極53a,53bに交互に電圧を与えれば、
被駆動電極55は静電力を受け、振動子51は基板に垂
直な回転軸であるA1軸回りに回転振動する。このとき
A1軸に直交する回転軸であるA2軸回りに角速度Ω1
が与えられれば、コリオリ力により振動子51はA1軸
およびA2軸に直交する回転軸であるA3軸回りに回転
振動するので、これを基板上に設けた検出電極56a、
56bと振動子51との間の静電容量の変化として検出
することにより角速度Ω1を同定できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7の
ような回転駆動−回転検出構造の振動ジャイロには、以
下に説明するような問題がある。
【0010】すなわち、回転駆動−回転検出構造の振動
ジャイロでは、振動子51と検出電極56a,56bと
が重なり合い静電容量を形成する部分の径すなわち検出
径Ddが大きい程、角速度に対する検出軸回りの回転振
動量が大きくなり、回転振動量に対する容量変化も大き
くなる。従って、所望の検出感度を得るためには、充分
な大きさの検出径Ddが必要であり、センサとしての外
寸法もこれに応じた大きさとならざるを得ない。
【0011】しかしながら、回転駆動−回転検出構造の
従来の振動ジャイロでは、振動子51を支持する支持梁
52と被駆動電極55および駆動電極53a,53bと
が円形の振動子51の外側に配置されているので、この
分さらにセンサとしての外寸法が大きくなりセンサチッ
プの小型化を図る上で不利である。
【0012】本発明の目的は、かかる従来の問題に着目
して、さらに小型化を可能にする回転駆動−回転検出構
造の振動ジャイロを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の請求項1に記載の振動ジャイロは、基板上に所定の
空隙をもって少なくとも一対の対向する支持梁により支
持された円形の振動子を、該基板に垂直な第1軸回りに
駆動電極により静電的に回転振動させ、該第1軸に直交
する第2軸回りに付与される角速度を、前記振動子の前
記第1および第2軸に直交する第3軸回りの回転振動量
として、前記基板上の前記振動子に相対する位置に設け
た検出電極と前記振動子との間の静電容量の変化によっ
て検出するようにした振動ジャイロにおいて、前記振動
子が前記支持梁により支持される部分を、前記検出電極
と前記振動子とが重なり合う部分の前記第1軸に関して
の最外径部よりも内側に設定したことを特徴とする。
【0014】また、請求項2に記載の振動ジャイロは、
さらに、前記駆動電極を、前記検出電極と前記振動子と
が重なり合う部分の前記第1軸に関しての最外径部より
も内側に設定したことを特徴とする。
【0015】また、請求項3に記載の振動ジャイロは、
さらに、前記振動子と所定の空隙を持って配置され、前
記振動子の前記第1軸に関する回転振動量を前記振動子
との間の静電容量変化として検出する参照電極を、前記
検出電極と前記振動子とが重なり合う部分の前記第1軸
に関しての最外径部よりも内側に設けたことを特徴とす
る。
【0016】また、請求項4に記載の振動ジャイロは、
さらに、前記検出電極と前記振動子とが重なり合う部分
の面積が、前記振動子の前記第1軸回りの回転振動中で
も一定となるようにされていることを特徴とする。
【0017】また、請求項5に記載の振動ジャイロは、
さらに、前記少なくとも一対の対向する支持梁は、その
対向方向が直交する二対の支持梁であり、前記対向方向
は前記第2軸および第3軸に対し所定の角度をなし、か
つ、前記検出電極は前記第2および第3軸に沿って設け
られていることを特徴とする。
【0018】また、請求項6に記載の振動ジャイロは、
請求項5において、前記振動子が前記支持梁により支持
される部分は、前記円形の振動子の外周辺から中心に向
けて形成された切り欠きの最奥部分であり、前記駆動電
極と所定の空隙をもって配置される被駆動電極が前記切
り欠きの半径方向側辺に設けられていることを特徴とす
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態である振
動ジャイロ100の平面図、図2は図1のII−II線に沿
う断面図および図3は図1のIII-III 線に沿う断面図で
ある。
【0020】振動ジャイロ100は、基本形状が円形の
振動子110と、周方向に対の関係で配置された櫛歯形
状の駆動電極113a,113b(本例では4対)と、
検出電極116a,116b(本例では2対)とを主要
部として構成されている。
【0021】振動子110は、アンカー部114が基板
117上に固定された二対の対向する4つの弾性的な支
持梁112により、後述するように、基板117との間
に適当な空隙を持って、振動子110の中心を通り基板
117に垂直な第1軸としてのZ軸回りに回転振動可能
に、またZ軸に直交する第2軸としてのX軸、およびZ
軸とX軸とに直交する第3軸としてのY軸の回りに回転
振動可能に支持されている。支持梁112は、図1に示
すように、途中に2つの折返し部を設け、センサ外寸法
に影響する後述の長さLnに対し実質の長さを長くし剛
性が低くなるようにされている。
【0022】振動子110、支持梁112、アンカー部
114および駆動電極113a,113bは、例えば、
電気導電性のあるポリシリコンあるいはメッキ金属を構
成材料とし、犠牲層プロセスを含む表面マイクロマシニ
ング技術により基板117上に形成することができる。
あるいは、エッチング等により加工された単結晶シリコ
ンを構成材料とすることもできる。また、検出電極11
6a,116bは、例えば、基板117上に形成された
アルミニウム等の導電性金属膜あるいは拡散電極であ
る。なお、X軸回りの角速度Ω1およびY軸回りの角速
度Ω2を検出するための検出電極を区別する必要のある
ときは、以下、それぞれ、検出電極116ax,116
bxおよび検出電極116ay,116byと称す。
【0023】本実施の形態の振動ジャイロ100では、
円形の振動子110の外周辺から中心に向けてほぼ等辺
台形状の切り欠き111を形成し、この切り欠き111
の最奥部分の頂辺111a上を振動子110が支持梁1
12により支持される部分としている。従って、支持梁
112はこのほぼ等辺台形状の切り欠き111のほぼ中
央部に位置されている。また、櫛歯状の駆動電極113
a,113bと所定の空隙を保ち、櫛歯が相互に噛み合
うように配置される櫛歯状の被駆動電極115a,11
5bが切り欠き111の半径方向側辺111bに形成さ
れている。
【0024】なお、本例においては、上述のように切り
欠き111を設け、該切り欠き111に挟まれた部位の
振動子110に対峙させて検出電極116a,116b
を設けているので、もしも、検出電極116a,116
bの側辺(扇角Θdを有する)と切り欠き111の側辺
111bとを一致させると、振動子110が回転振動し
たとき振動子110の一部が検出電極116a,116
bからはみ出し、検出電極116a,116bとの間の
検出容量が変動する結果、この分がノイズとなる。そこ
で、本例では、検出電極116a,116bの側辺で形
成される扇角Θdを、隣り合う切り欠き111の側辺1
11bで形成される扇角Θvよりも小さくなるように
し、振動子110が回転振動しても検出電極116a,
116bからはみ出さないようにし、上記ノイズの発生
を防止している。
【0025】かくて、本実施の形態の振動ジャイロ10
0では、支持梁112による振動子110の支持部分
(この部分の径を支持径Dsとする)が検出電極116
a,116bと振動子110とが重なり合う検出容量部
分の最外径である検出径Ddよりも内側となる。すなわ
ち、振動子110の外径をDvとすれば、支持径Ds<
検出径Dd<振動子外径Dvとなる。これに対し、図7
に示した従来例は、支持径Ds=振動子外径Dv>検出
径Ddである。
【0026】次に、上記構成の振動ジャイロ100の動
作について説明する。
【0027】今、振動子110の櫛歯状の被駆動電極1
15a,115bに対して電位差が生ずるように4対の
駆動電極113aおよび113bに交互に電圧を印加す
ると、振動子110の被駆動電極115a,115bに
は、静電吸引力が働き、振動子110は基板117に垂
直な駆動回転軸であるZ軸回りに回転振動する。このと
きZ軸に直交する回転軸であるX軸回りに角速度Ω1が
付与されると、角速度Ω1に応じたコリオリ力により振
動子110は Z軸およびX軸に直交する検出軸である
Y軸回りに回転振動するので、これを基板117上に設
けた検出電極116ay,116byとの間の静電容量
の変化として電気的に検出することによって、角速度Ω
1が同定できることになる。
【0028】また、図1に示すように、検出電極116
ay,116byに対し、Z軸回りに90度回転させた
位置に同様の検出電極116ax,116bxを設けれ
ば、Y軸回りの角速度Ω2も同様にして検出し同定する
ことができる。
【0029】また、センサ外寸法(対向する支持梁11
2のアンカー114の最外端間の距離として定義され
る)に影響を与える支持梁の長さは、本実施の形態では
図1に示すように、アンカー114との連結部から振動
子110の切り欠き111の頂辺111aとの連結部ま
での長さLnであり、従来例においては図7に示すよう
に、アンカー54との連結部から振動子51の外周との
連結部までの長さLoである。ここで、支持梁の長さが
同じであっても、本発明のように、支持径Dsが小さい
程振動子の回転剛性が低下するので、固有振動数が下が
り、検出感度が上がる。従って、従来例と同じ検出感度
を得るのであれば、支持径Dsを小さくした分、支持梁
の長さを短くすることが出来る。すなわち、Ln<Lo
とすることができる。この結果、仮に、本例と従来例と
で振動子外径Dvおよび検出径Ddを等しくした場合で
あっても、本例では従来例に比べ、{(振動子外径Dv
−支持径Ds)+2×(従来例の支持梁Lo−本例の支
持梁Ln)}だけセンサ外寸法を小さくでき、小型化に
寄与する。
【0030】ここで、本発明による上述のセンサ外寸法
の低減効果を示すために、具体例を挙げると、例えば、
支持径Dsが振動子外径Dvの1/3であり、本例の支
持梁長さLnが従来の支持梁長さLoの2/3で、従来
の支持梁長さLoと振動子外径Dvとが等しいとすれ
ば、従来のアンカー部分を除くセンサ外寸法は、
【0031】
【数1】Dv+2Lo=3Dv となるのに対し、本例のアンカー部分を除くセンサ外寸
法は、
【0032】
【数2】Ds+2Ln=(1/3)Dv+(4/3)D
v=(5/3)Dvとなる。従って、
【0033】
【数3】(5/3)Dv/3Dv=5/9 すなわち、従来に対してアンカー部分を除く外寸法が5
/9の大きさとなる。
【0034】さらに、図4は、本発明の第2の実施形態
を示す平面図である。基本的な原理、構成等は、前述の
第1の実施形態と同様である。但し、本実施の形態で
は、第1の実施形態が8組の駆動電極113a,113
bと被駆動電極115a,115bとを有するのに対
し、これらの一部を駆動用途に使用せずに、電極間の容
量変化により振動子110の回転振動量を検出する参照
電極として使用するようにしたものである。すなわち、
図4において、振動子110の切り欠き111の一方の
側辺に櫛歯状の参照電極1115a,1115bを形成
し、これらと所定の空隙を保ち、櫛歯が相互に噛み合う
ように配置される櫛歯状の参照電極1113a,111
3bを設けている。このようにすると、駆動力は第1の
実施形態の半分となるが、参照電極の信号をフィードバ
ック信号として用いることにより、振動子110の回転
振動量を一定に制御してセンサ信号を安定化させること
ができる。
【0035】なお、上述の実施の形態では、2軸(X
軸、Y軸)回りの角速度を検出できる振動ジャイロの例
につき説明したが、1軸の場合には検出電極116a,
116bを所望の検出軸に対応させた1対にしてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明によれば、基板上に所定の空隙をもって少
なくとも一対の対向する支持梁により支持された円形の
振動子を、該基板に垂直な第1軸回りに駆動電極により
静電的に回転振動させ、該第1軸に直交する第2軸回り
に付与される角速度を、前記振動子の前記第1および第
2軸に直交する第3軸回りの回転振動量として、前記基
板上の前記振動子に相対する位置に設けた検出電極と前
記振動子との間の静電容量の変化によって検出するよう
にした振動ジャイロにおいて、前記振動子が前記支持梁
により支持される部分を、前記検出電極と前記振動子と
が重なり合う部分の前記第1軸に関しての最外径部より
も内側に設定したので、従来に比べセンサ外寸法を小さ
くでき、センサチップを小型化できる。
【0037】請求項2に係る発明によれば、前記駆動電
極を、前記検出電極と前記振動子とが重なり合う部分の
前記第1軸に関しての最外径部よりも内側に設定したの
で、請求項1に係る発明と相俟ってセンサ外寸法を小さ
くでき、センサチップを小型化できる。
【0038】請求項3に係る発明によれば、前記振動子
と所定の空隙を持って配置され、前記振動子の前記第1
軸に関する回転振動量を前記振動子との間の静電容量変
化として検出する参照電極を、前記検出電極と前記振動
子とが重なり合う部分の前記第1軸に関しての最外径部
よりも内側に設けたので、請求項1または2に係る発明
と相俟ってセンサ外寸法を小さくでき、センサチップを
小型化できると共に、センサ信号を安定化させることが
できる。
【0039】請求項4に係る発明によれば、前記検出電
極と前記振動子とが重なり合う部分の面積が、前記振動
子の前記第1軸回りの回転振動中でも一定となるように
されているので、検出容量が変動せずノイズの低減を図
ることができる。
【0040】請求項5に係る発明によれば、前記少なく
とも一対の対向する支持梁は、その対向方向が直交する
二対の支持梁であり、前記対向方向は前記第2軸および
第3軸に対し所定の角度をなし、かつ、前記検出電極は
前記第2および第3軸に沿って設けられているので、第
1軸回りに対称であり製作が比較的容易である。
【0041】請求項6に係る発明によれば、前記振動子
が前記支持梁により支持される部分は、前記円形の振動
子の外周辺から中心に向けて形成された切り欠きの最奥
部分であり、前記駆動電極と所定の空隙をもって配置さ
れる被駆動電極が前記切り欠きの半径方向側辺に設けら
れているので、配置性に優れ製作が比較的容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の平面図である。
【図5】音片型振動ジャイロの原理説明図である。
【図6】従来の振動ジャイロの一例を説明するための斜
視図である。
【図7】従来の振動ジャイロの他の例を説明するための
平面図である。
【符号の説明】
100 振動ジャイロ 110 振動子 112 支持梁 113a,113b 駆動電極 114 アンカー 115a,115b 被駆動電極 116a,116b 検出電極 117 基板 1113a,1113b 参照電極 1115a,1115b 参照電極 Ω1,Ω2 角速度

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に所定の空隙をもって少なくとも
    一対の対向する支持梁により支持された円形の振動子
    を、該基板に垂直な第1軸回りに駆動電極により静電的
    に回転振動させ、該第1軸に直交する第2軸回りに付与
    される角速度を、前記振動子の前記第1および第2軸に
    直交する第3軸回りの回転振動量として、前記基板上の
    前記振動子に相対する位置に設けた検出電極と前記振動
    子との間の静電容量の変化によって検出するようにした
    振動ジャイロにおいて、 前記振動子が前記支持梁により支持される部分を、前記
    検出電極と前記振動子とが重なり合う部分の前記第1軸
    に関しての最外径部よりも内側に設定したことを特徴と
    する振動ジャイロ。
  2. 【請求項2】 前記駆動電極を、前記検出電極と前記振
    動子とが重なり合う部分の前記第1軸に関しての最外径
    部よりも内側に設定したことを特徴とする請求項1に記
    載の振動ジャイロ。
  3. 【請求項3】 前記振動子と所定の空隙を持って配置さ
    れ、前記振動子の前記第1軸に関する回転振動量を前記
    振動子との間の静電容量変化として検出する参照電極
    を、前記検出電極と前記振動子とが重なり合う部分の前
    記第1軸に関しての最外径部よりも内側に設けたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の振動ジャイロ。
  4. 【請求項4】 前記検出電極と前記振動子とが重なり合
    う部分の面積が、前記振動子の前記第1軸回りの回転振
    動中でも一定となるようにされていることを特徴とする
    請求項1から3のいずれかに記載の振動ジャイロ。
  5. 【請求項5】 前記少なくとも一対の対向する支持梁
    は、その対向方向が直交する二対の支持梁であり、前記
    対向方向は前記第2軸および第3軸に対し所定の角度を
    なし、かつ、前記検出電極は前記第2および第3軸に沿
    って設けられていることを特徴とする請求項1から4の
    いずれかに記載の振動ジャイロ。
  6. 【請求項6】 前記振動子が前記支持梁により支持され
    る部分は、前記円形の振動子の外周辺から中心に向けて
    形成された切り欠きの最奥部分であり、前記駆動電極と
    所定の空隙をもって配置される被駆動電極が前記切り欠
    きの半径方向側辺に設けられていることを特徴とする請
    求項5に記載の振動ジャイロ。
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