JPH11274501A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH11274501A
JPH11274501A JP10072081A JP7208198A JPH11274501A JP H11274501 A JPH11274501 A JP H11274501A JP 10072081 A JP10072081 A JP 10072081A JP 7208198 A JP7208198 A JP 7208198A JP H11274501 A JPH11274501 A JP H11274501A
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JP
Japan
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well
region
element formation
formation region
power
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Application number
JP10072081A
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English (en)
Inventor
Takaaki Aoki
孝明 青木
Toshimasa Yamamoto
山本  敏雅
Jun Sakakibara
純 榊原
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
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Publication of JPH11274501A publication Critical patent/JPH11274501A/ja
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  • Element Separation (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁用トレンチにより囲まれた島状の論理素
子形成領域内に論理回路用トランジスタを形成する場合
に、その製造過程で論理素子形成領域に発生する結晶欠
陥を低減すること。 【解決手段】 SOI構造とされた単結晶シリコン層1
4には、枠状をなす絶縁用トレンチ15群によって互い
に分離された状態の島状の論理素子形成領域16及び複
数個の電力用素子形成領域17が形成される。各電力用
素子形成領域17には、Nチャネル型LDMOS及びP
チャネル型LDMOSが電力用半導体素子としてそれぞ
れ形成される。論理素子形成領域16は、絶縁用トレン
チ15と接する周辺部領域を含んた状態の枠状のNウェ
ル27が形成されると共に、そのNウェル27により囲
まれた状態のPウェル28が形成されたもので、それら
Nウェル27及びPウェル28中に、論理回路用のCM
OSトランジスタが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に絶
縁用トレンチによって囲まれた状態の島状の論理素子形
成領域を設けて成る半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用のフラットパネルディスプレイ
に使用されるELディスプレイ或いはプラズマディスプ
レイなどの駆動には、制御用ICと電力用半導体素子を
1チップ上に搭載したモノリシックパワーIC(所謂イ
ンテリジェントパワーIC)を利用することが行われて
いる。このようなパワーICにおいては、半導体基板上
に絶縁用トレンチにより囲まれた状態の複数の島状領域
を設けて、各島状領域のそれぞれに制御用ICを構成す
る論理回路素子と負荷制御用の電力用半導体素子(例え
ばパワーMOSFET)とを形成することが行われてい
る。
【0003】図6には上記のようなパワーICに形成さ
れる論理回路素子部分の基本的な平面レイアウト例の概
略が示されている。この図6において、枠状の絶縁用ト
レンチ1に囲まれた論理素子形成領域2は、Pウェル3
内にNウェル4を配置した構造となっており、それらP
ウェル3及びNウェル4にCMOSトランジスタなどの
ような論理回路用トランジスタが形成される。尚、図6
の例では、論理素子形成領域2の幅寸法Wは100μm
前後に設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】モノリシックパワーI
Cの製造プロセスにおいては、素子分離用のLOCOS
酸化膜を形成するための熱処理を含む種々の熱処理など
が行われるものであるが、図6のようにPウェル3が絶
縁用トレンチ1と接している構成では、その接合部分
で、上記のような熱処理に伴い応力の歪みが発生するた
め、このような歪みに起因して、Pウェル3における絶
縁用トレンチ1との境界部分(図6中に破線帯で示す部
分)に、最大で20〜25μm程度の幅に達する結晶欠
陥が発生する場合があり、これにより論理回路用トラン
ジスタの接合リークが増大するという問題点が発生して
いることが判明した。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、絶縁用トレンチにより囲まれた島状
の論理素子形成領域内に論理回路用トランジスタを形成
する場合に、その製造過程で論理素子形成領域に発生す
る結晶欠陥を低減できるようになる半導体装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載したような手段を採用できる。この手
段は、論理素子形成領域(16)の少なくとも表面側に
絶縁用トレンチ(15)と接する周辺部領域を含んで成
る枠状のN型不純物拡散領域(27)を形成した構成に
特徴を有する。この場合、一般的に、単結晶半導体にお
いて、N型不純物を拡散した領域はP型不純物を拡散し
た領域に比べて応力の歪みに起因した結晶欠陥が少ない
ことが知られており、従って、上記のように絶縁用トレ
ンチ(15)と接する部分にN型不純物拡散領域(2
7)を形成した構成によれば、半導体装置の製造過程に
おいて論理素子形成領域(16)に発生する結晶欠陥を
低減できるようになる。このため、N型不純物拡散領域
(27)により囲まれた状態のPウェル(28)に形成
される論理回路用トランジスタ(26)での接合リーク
が抑制されるようになって、論理回路の特性低下を未然
に防止できるようになる。 請求項2に記載した手段の
ように、Pウェル(28)及びN型不純物拡散領域(2
7)の双方に論理回路用トランジスタ(26)を形成す
る構成とした場合には、相補形の論理回路用トランジス
タ(26)の形成を容易に行い得るようになるなど、応
用範囲を拡大できる。
【0007】請求項3記載の手段のように、半導体基板
(11)上に論理素子形成領域(16)及び電力用素子
形成領域(17)を設けて、各素子形成領域(16、1
7)に論理回路用トランジスタ(26)及び電力用半導
体素子(20、21)を形成する際に、論理素子形成領
域(16)側のN型不純物拡散層(27)の深さと電力
用素子形成領域(17)側に形成される電力用半導体素
子(20、21)のためのNウェル(22、25)の深
さとを同一に設定した場合には、上記N型不純物拡散層
(27)及びNウェル(22、25)を同一のマスクを
利用した1回の工程で形成できるようになるから、その
製造工程を簡略化できるようになる。
【0008】請求項4記載の手段のように、半導体基板
(11)上に論理素子形成領域(16)及び電力用素子
形成領域(17)を設けて、各素子形成領域(16、1
7)に論理回路用トランジスタ(26)及び電力用半導
体素子(20、21)を形成する際に、論理素子形成領
域(16)側のPウェル(28)の深さと電力用素子形
成領域(17)側に形成される電力用半導体素子(2
0、21)のためのPウェル(23、24)の深さとを
同一に設定した場合には、上記各Pウェル(23、2
4、28)を同一のマスクを利用した1回の工程で形成
できるようになるから、その製造工程を簡略化できるよ
うになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1ないし図5を参照しながら説明する。図1には、制
御用IC及び電力用半導体素子を1チップ上に搭載した
モノリシックパワーICの基本構造の平面レイアウトが
示され、図2には同基本構造の概略的な断面構造が模式
的に示され、さらに、図3には完成状態でのモノリシッ
クパワーICの断面構造が模式的に示されている。
【0010】図1及び図2において、SOI基板11
(本発明でいう半導体基板に相当)は、例えばP型シリ
コン基板より成るベース基板12上に、絶縁分離用のシ
リコン酸化膜13を介して単結晶シリコン層14を設け
た構造(図2参照)となっており、この単結晶シリコン
層14には、枠状をなす絶縁用トレンチ15群によって
互いに分離された状態の島状の論理素子形成領域16及
び複数個の電力用素子形成領域17が形成されている。
尚、絶縁用トレンチ15は、絶縁分離用のシリコン酸化
膜18及びポリシリコン19により埋め戻されている
(図1参照)。
【0011】上記各電力用素子形成領域17には、図3
に示すようなNチャネル型LDMOS20(Lateral Do
uble-diffused MOS :横型二重拡散MOSトランジス
タ)及びPチャネル型LDMOS21が、それぞれ本発
明でいう電力用半導体素子として形成されるものであ
り、そのためのウェル構造が設けられている。具体的に
は、Nチャネル型のLDMOS20用の電力用素子形成
領域17には、ドレインのためのNウェル22が形成さ
れると共に、ソース及びチャネル形成用のリング形状の
Pウェル23が形成される。また、Pチャネル型のLD
MOS21用の電力用素子形成領域17には、ドレイン
のためのPウェル24が形成されると共に、ソース及び
チャネル形成用のリング形状のNウェル25が形成され
る。
【0012】上記論理素子形成領域16には、図3に示
すようなCMOSトランジスタ26(本発明でいう論理
回路用トランジスタに相当)などが形成されるものであ
り、そのためのウェル構造が設けられている。具体的に
は、論理素子形成領域16には、前記絶縁用トレンチ1
5と接する周辺部領域を含んた状態の枠状のNウェル2
7(本発明でいうN型不純物拡散領域に相当)が形成さ
れると共に、そのNウェル27により囲まれた状態のP
ウェル28が形成される。
【0013】尚、図2に示すように、単結晶シリコン層
14のうち、シリコン酸化膜13に接する下層領域に
は、実質的に真性半導体層として機能する低不純物濃度
層29(不純物濃度は例えば1×1014/cm程度以
下)が形成されており、この低不純物濃度層29は、前
記LDMOS20及び21において電界緩和層として作
用するようになっている。また、図2中に符号34で示
した部分は後述するLOCOS酸化膜である(図1中に
は図示せず)。
【0014】さて、以下においては、図3に示されたL
DMOS20、21及びCMOSトランジスタ26の構
成について概略的に説明しておく。
【0015】Nチャネル型のLDMOS20は、Nウェ
ル22及びPウェル23間の領域(低不純物濃度層29
を除いた領域)が、N拡散層より成るドリフト層30
となっている。このドリフト層30は、比較的高い抵抗
が必要であるため低不純物濃度層として設けられるもの
であるが、前記低不純物濃度層29より高い不純物濃度
に設定されている。
【0016】上記Pウェル23は、低不純物濃度層29
に達する電界緩和領域23aと、表面側部位に上記電界
緩和領域23aと連続するように形成されたチャネル形
成領域23bとにより構成されている。この場合、電界
緩和領域23aの不純物濃度は、チャネル形成領域23
bの不純物濃度より低い状態になっている。チャネル形
成領域23bは、N拡散層より成るN型ソース層31
と共に周知の二重拡散技術により形成されるものであ
り、これにより、そのチャネル形成領域23bの表面部
にNチャネル領域が形成される構成となっている。尚、
チャネル形成領域23bの表面側には、Pウェル23の
電位を取るためのP拡散層32が形成されている。
【0017】前記Nウェル22は、低不純物濃度層29
に達する所謂ディープドレインを形成するもので、前記
Pウェル23の拡散深さと同程度の深さとなるように形
成されている。また、Nウェル22の表面部には、N
拡散層より成るドレインコンタクト層33が形成されて
いる。尚、上記ディープドレインを形成するNウェル2
2の不純物濃度は、ドリフト層30の不純物濃度及びド
レインコンタクト層33の不純物濃度の中間レベルに設
定されるものである。
【0018】Nウェル22及びPウェル23間には、電
界緩和のためのLOCOS酸化膜34が形成されてい
る。また、前記Nチャネル領域と対応した部分には、例
えばポリシリコン配線膜より成るゲート電極35が図示
しないゲート酸化膜(シリコン酸化膜)を介して形成さ
れている。
【0019】Pチャネル型のLDMOS21は、Pウェ
ル24及びNウェル25間の領域(低不純物濃度層29
を除いた領域)が、P拡散層より成るドリフト層36
となっている。このドリフト層36も、比較的高い抵抗
が必要であるため低不純物濃度層として設けられるもの
であるが、前記低不純物濃度層29より高い不純物濃度
に設定されている。
【0020】上記Nウェル25は、低不純物濃度層29
に達する電界緩和領域25aと、表面側部位に上記電界
緩和領域25aと連続するように形成されたチャネル形
成領域25bとにより構成されている。この場合にも、
電界緩和領域25aの不純物濃度は、チャネル形成領域
25bの不純物濃度より低い状態になっている。チャネ
ル形成領域25bは、P拡散層より成るP型ソース層
37と共に周知の二重拡散技術により形成されるもので
あり、これにより、そのチャネル形成領域25bの表面
部にPチャネル領域が形成される構成となっている。
尚、チャネル形成領域25bの表面側には、Nウェル2
5の電位を取るためのN拡散層38が形成されてい
る。
【0021】前記Pウェル24は、低不純物濃度層29
に達するディープドレインを形成するもので、前記Nウ
ェル25の拡散深さと同程度の深さとなるように形成さ
れている。また、Pウェル24の表面部には、P拡散
層より成るドレインコンタクト層39が形成されてい
る。尚、上記ディープドレインを形成するPウェル24
の不純物濃度は、ドリフト層36の不純物濃度及びドレ
インコンタクト層39の不純物濃度の中間レベルに設定
されるものである。
【0022】Pウェル24及びNウェル25間にも、電
界緩和のための前記LOCOS酸化膜34が形成されて
いる。尚、このLOCOS酸化膜34は、前記絶縁用ト
レンチ15上にも形成されるものである。また、前記P
チャネル領域と対応した部分には、例えばポリシリコン
配線膜より成るゲート電極40が図示しないゲート酸化
膜(シリコン酸化膜)を介して形成されている。
【0023】CMOSトランジスタ26は、Nウェル2
7中にP拡散層より成るソース領域41a及びドレイ
ン領域41bを形成した周知構成のPチャネルMOSト
ランジスタ41と、Pウェル28中にN拡散層より成
るソース領域42a及びドレイン領域42bを形成した
周知構成のNチャネルMOSトランジスタ42とから構
成されたものである。尚、PチャネルMOSトランジス
タ41及びNチャネルMOSトランジスタ42における
各チャネル領域と対応した部分には、例えばポリシリコ
ン配線膜より成るゲート電極41c及び42cが図示し
ないゲート酸化膜(シリコン酸化膜)を介して形成され
ている。
【0024】図4及び図5には、上記構成のモノリシッ
クパワーICの製造方法が模式的な断面図により示され
ており、以下これについて説明する。
【0025】まず、図4(a)に示すように、高抵抗F
Z基板、若しくはボロン或いはリン、砒素、アンチモン
などの不純物濃度が極めて低い状態(1×1014/cm
程度以下)のCZ基板で、表面の面方位が(100)
の単結晶シリコン基板43を用意し、その表面に熱酸化
によりシリコン酸化膜13を形成する。
【0026】次いで、貼り合わせ工程及び研磨工程を順
次実行することにより、図4(b)に示すようなSOI
基板11を形成する。具体的には、貼り合わせ工程で
は、まず、表面が鏡面化されたベース基板12を用意
し、このベース基板12の表面と前記単結晶シリコン基
板43のシリコン酸化膜13側の表面に親水化処理を施
す。具体的には、例えば、90〜120℃程度に保温さ
れた硫酸と過酸化水素水との混合溶液(H2 SO4 :H
2 O2 =4:1)による洗浄及び純水洗浄を順次行った
後に、スピン乾燥により各基板12及び43の表面に吸
着する水分量を制御する。この後に、ベース基板12及
び単結晶シリコン基板43を上記親水化処理面で密着さ
せて貼り合わせた後に、熱処理を施すことにより一体化
する。
【0027】次いで、上記研磨工程では、単結晶シリコ
ン基板43を貼り合わせ面と反対側の面から研削・研磨
する加工を、その膜厚が10μm程度になるまで実行し
て単結晶シリコン層14を形成し、これによりSOI基
板11を形成する。
【0028】尚、この実施例では、単結晶シリコン基板
43側にシリコン酸化膜13を形成する構成としたが、
ベース基板12側、或いは双方の基板12及び43にシ
リコン酸化膜を形成する構成としても良い。
【0029】続いて、図4(c)に示すような状態まで
加工する。具体的には、単結晶シリコン層24の表面に
例えばCVD法によりシリコン酸化膜(図示せず)を形
成し、この後にフォトリソグラフィ技術及びドライエッ
チング技術によって絶縁用トレンチ15を形成する。次
に、絶縁用トレンチ15の内壁に熱酸化法などにより膜
厚0.5μm程度以上のシリコン酸化膜18を形成した
後に、その絶縁用トレンチ15をポリシリコン19によ
り埋め戻し、この状態から研削・研磨加工或いはエッチ
バック法などにより上記図示しないシリコン酸化膜など
を除去すると共に表面を平坦化し、以て絶縁用トレンチ
15によって島状に分離された状態の論理素子形成領域
16及び複数個の電力用素子形成領域17を形成する。
【0030】この後には、図4(d)に示した状態まで
加工する。具体的には、LDMOS20のためのPウェ
ル23の電界緩和領域23a、及びLDMOS21のた
めのPウェル24、並びにCMOSトランジスタ26の
ためのPウェル28のそれぞれ対応した位置に開口部を
有したマスクを施した状態で、P型不純物のイオン注入
及び熱拡散を行うことにより、Pウェル23の電界緩和
領域23a、Pウェル24及び28を形成し、その後に
上記マスクを除去する。このような工程が行われる結
果、上記各Pウェル23、24及び28の深さが同一に
設定されることになる。
【0031】次いで、図5(e)に示した状態まで加工
する。具体的には、まず、LDMOS20のためのNウ
ェル22、及びLDMOS21のためのNウェル25の
電界緩和領域25a、並びにCMOSトランジスタ26
のためのNウェル27のそれぞれ対応した位置に開口部
を有したマスクを施した状態で、N型不純物のイオン注
入及び熱拡散を行うことにより、Nウェル22及び27
並びにNウェル25の電界緩和領域25aを形成し、そ
の後に上記マスクを除去する。このような工程が行われ
る結果、上記各Nウェル22、25及び27の深さが同
一に設定されることになる。
【0032】さらに、図5(f)に示した状態まで加工
する。具体的には、LDMOS20のドリフト層30及
びLDMOS21のドリフト層36を、それぞれの導電
型に対応した不純物のイオン注入及び熱拡散により順次
形成する。尚、単結晶シリコン層14の電力用素子形成
領域17における上記ドリフト層30及び36以外の部
分、並びに前記論理素子形成領域16におけるNウェル
27及びPウェル28以外の部分が、それぞれ低不純物
濃度層29となるものである。
【0033】そして、図5(g)に示すように、公知の
手法を用いて、LOCOS酸化膜34、図示しないゲー
ト酸化膜用のシリコン酸化膜、ゲート電極35、40、
41c及び42cを形成した後に、図5(h)に示すよ
うに、同じく公知の二重拡散技術などの手法を用いて、
Pウェル23のチャネル形成領域23b、N型ソース層
31、Nウェル25のチャネル形成領域25b、ドレイ
ンコンタクト層33及び39、P拡散層32、P型ソ
ース層37、N拡散層38、ソース領域41a及び4
2a、ドレイン領域41b及び42b、図示しない電
極、配線、表面保護膜などを形成し、図3に示すような
モノリシックパワーICを完成させる。
【0034】上記した本実施例によれば、論理素子形成
領域16に絶縁用トレンチ15と接する周辺部領域を含
んで成る枠状のNウェル27を形成する構成としたこと
に特徴を有する。この場合、一般的に、単結晶シリコン
において、N型不純物を拡散した領域はP型不純物を拡
散した領域に比べて応力の歪みに起因した結晶欠陥が少
ないという事情があるから、モノリシックパワーICの
製造過程、特にはLOCOS34を形成するための熱処
理或いはその他の熱処理時において、Nウェル27にお
ける絶縁用トレンチ15との接合部分で熱応力に伴う歪
みが発生した場合でも、その歪みに起因した結晶欠陥を
低減できるようになる。このため、Nウェル27及びこ
れに囲まれた状態のPウェル28に形成されるCMOS
トランジスタ26での接合リークが抑制されるようにな
って、論理回路部分の特性低下を未然に防止できるよう
になる。
【0035】また、本実施例によれば、単結晶シリコン
層14上に、電力素子としてのNチャネルLDMOS2
0及びPチャネルLDMOS21、並びに論理回路用の
CMOSトランジスタ26を形成する場合において、L
DMOS20及び21が形成された電力用素子形成領域
17側のPウェル23の電界緩和領域23a及びPウェ
ル24、並びにCMOSトランジスタ26が形成された
論理素子形成領域16側のPウェル28を、同一のマス
クを利用した1回の工程で形成できるようになると共
に、上記電力用素子形成領域17側のNウェル22及び
Nウェル25の電界緩和領域25a、並びに上記論理素
子形成領域16側のNウェル27も同一のマスクを利用
した1回の工程で形成できるようになるから、その製造
工程を簡略化できるという利点が出てくる。
【0036】尚、本発明は上記した実施例に限定される
ものではなく、次のような変形または拡張が可能であ
る。
【0037】N型不純物拡散領域は、論理素子形成領域
の少なくとも表面側の部分に、絶縁用トレンチと接する
周辺部領域を含んだ形状で設ければ良いものである。ま
た、論理回路用トランジスタとしてバイポーラトランジ
スタを設ける構成とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるモノリシックパワー
ICの基本構造を示す平面レイアウト図
【図2】同基本構造の模式的断面図
【図3】モノリシックパワーICの完成状態での模式的
断面図
【図4】製造工程を示す模式的な断面図その1
【図5】製造工程を示す模式的な断面図その2
【図6】従来のモノリシックパワーICに形成される論
理回路素子部分の基本的な平面レイアウト図
【符号の説明】 11はSOI基板(半導体基板)、12はベース基板、
14は単結晶シリコン層、15は絶縁用トレンチ、16
は論理素子形成領域、17は電力用素子形成領域、20
及び21はLDMOS(電力用半導体素子)、26はC
MOSトランジスタ(論理回路用トランジスタ)、27
はNウェル(N型不純物拡散領域)、28はPウェル、
34はLOCOS酸化膜を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 622

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板(11)上に絶縁用トレンチ
    (15)により囲まれた島状の論理素子形成領域(1
    6)を設け、この論理素子形成領域(16)内に論理回
    路用トランジスタ(26)を形成するようにした半導体
    装置において、 前記論理素子形成領域(16)の少なくとも表面側に前
    記絶縁用トレンチ(15)と接する周辺部領域を含んで
    形成された枠状のN型不純物拡散領域(27)と、 前記論理素子形成領域(16)に前記N型不純物拡散領
    域(27)により囲まれた状態で形成されたPウェル
    (28)とを備え、 少なくとも前記Pウェル(28)に前記論理回路用トラ
    ンジスタ(26)を形成する構成としたことを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記Pウェル(28)及びN型不純物拡
    散領域(27)の双方に前記論理回路用トランジスタ
    (26)を形成する構成としたことを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体基板(11)上に絶縁用トレ
    ンチ(15)により囲まれた島状の電力用素子形成領域
    (17)を設け、 前記論理素子形成領域(16)側のN型不純物拡散層
    (27)の深さと前記電力用素子形成領域(17)側に
    形成される電力用半導体素子(20、21)のためのN
    ウェル(22、25)の深さとを同一に設定したことを
    特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体基板(11)上に絶縁用トレ
    ンチ(15)により囲まれた島状の電力用素子形成領域
    を設け、 前記論理素子形成領域(16)側のPウェル(28)の
    深さと前記電力用素子形成領域(17)側に形成される
    電力用半導体素子(20、21)のためのPウェル(2
    3、24)の深さとを同一に設定したことを特徴とする
    請求項1ないし3の何れかに記載の半導体装置。
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