JPH11261832A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH11261832A
JPH11261832A JP10059454A JP5945498A JPH11261832A JP H11261832 A JPH11261832 A JP H11261832A JP 10059454 A JP10059454 A JP 10059454A JP 5945498 A JP5945498 A JP 5945498A JP H11261832 A JPH11261832 A JP H11261832A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レンズ付きフィルム等の安価なカメラで撮影さ
れた画像や、安価なデジタルカメラによって撮影された
画像について、撮影したレンズ情報や撮影フィルム情報
より収差特性が得られない場合でも、収差特性を検出す
ることができ、その収差特性を利用した画像処理によっ
て収差を補正して、色ずれや歪のない高画質な画像を、
ユーザの望み通りにプリント画像として再現することを
可能にする画像処理方法、および画像処理装置を提供す
ることにある。 【解決手段】光学的に撮影された画像から得られる画像
データについて、レンズ情報等を用いることなく、画像
データから収差特性を検出し、検出した収差特性に基づ
いて収差を補正する画像処理方法を用い、また、検出さ
れた収差特性および、その収差特性をわずかに変更した
複数の収差特性の中から最良と考えられる収差特性を、
収差補正した画像をモニタ等で確認しながら選択し、選
択された収差特性に基づいて収差を補正した画像をプリ
ンタに出力することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに撮影さ
れた画像を光電的に読み取り、または、被写体の画像を
撮影して直接デジタル画像データを得、このデジタル画
像データに基づいて、画像が再現されたプリント(写
真)を得るデジタルフォトプリンタ等において、レンズ
付きフィルム等で撮影された画像で発生する倍率色収差
や歪曲収差を補正する画像処理方法および画像処理装置
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)によって行われてい
る。
【0003】これに対して、近年では、デジタル露光を
利用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画
像を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信
号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像デー
タとし、この画像データに応じて変調した記録光によっ
て感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕
上り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化
されている。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーフェリアや濃度フェリ
アの補正、アンダー露光やオーバー露光の補正、周辺光
量不足の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得
られなかった高品位なプリントを得ることができる。し
かも、複数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成
等も画像データ処理によって行うことができ、用途に応
じて自由に編集/処理したプリントも出力可能である。
しかも、デジタルフォトプリントによれば、画像をプリ
ント(写真)として出力するのみならず、画像データを
コンピュータ等に供給したり、フロッピーデイスク等の
記録媒体に保存しておくこともできるので、画像データ
を、写真以外の様々な用途に利用することができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的によみとる
スキャナ(画像読取装置)、読み取った画像を画像処理
して記録用の画像データ(露光条件)とする画像処理装
置、および、この画像データに応じて感光材料を走査露
光して現像処理を施してプリントとするプリンタ(画像
記録装置)より構成される。
【0006】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を旦
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取り、必要に応じて各種の画像
処理を施した後に、フィルムの画像データ(画像データ
信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、ス
キャナによって読み取られた画像データから画像処理条
件を設定し、設定した条件に応じた画像処理を画像デー
タに施し、画像記録のための出力画像データ(露光条
件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例えば、光
ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装置
から送られた画像データに応じて光ビームを変調して、
感光材料を二次元的に走査露光(焼付け)して潜像を形
成し、次いで、所定の現像処理等を施して、フィルムに
撮影された画像が再生されたプリント(写真)とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリントに
再生された画像の画質劣化の原因として、画像を撮影し
たカメラに装着されるレンズの性能に起因する倍率色収
差および歪曲収差が挙げられる。カラー画像は、赤
(R)、緑(G)、および青(B)の3原色によって形
成されるが、レンズの屈曲率(結像倍率)は波長によっ
て微妙に異なるため、R、GおよびBの光の結像倍率が
異なり、すなわち倍率色収差が生じる。その結果、フィ
ルムに撮影された画像を再生すると、得られた画像に色
ずれが生じてしまう。また、良好な撮影画像を得るため
には、光軸に対して垂直な平面は、結像面でそれに対応
して結像される必要があるが、通常のレンズでは、結像
位置が光軸方向にズレを生じ、結像画像に歪(デイスト
ーション)すなわち歪曲収差を生じる。そのため、フィ
ルムに撮影された画像を再生すると、得られた画像が歪
んだものとなってしまう。
【0008】一眼レフ等のように、ある程度のコストを
掛けられるカメラであれば、精度の高いレンズを用い、
さらに複数枚のレンズを組み合わせることにより、倍率
色収差や歪曲収差を補正して、フィルムに適正画像を撮
影することができる。しかしながら、レンズ付きフィル
ムや安価なコンパクトカメラでは、レンズにコストを掛
けることができないため、フィルムに撮影された画像に
倍率色収差や歪曲収差が生じてしまう。その結果、プリ
ントとして再生された画像が、色ずれや歪を有するもの
となってしまう。
【0009】従来の画像処理装置においては、被写体の
撮影を行った撮影レンズの情報や撮影レンズのレンズ特
性が既知であれば、これらの撮影レンズのレンズ特性に
応じて倍率色収差や歪曲収差などを補正することも考え
られるが、撮影レンズの情報や撮影レンズのレンズ特性
がわからない場合、これらの収差の補正を行うのは困難
であり、最良の補正状態の画像を得るのは、極めて困難
であるという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、レンズ付きフィルム等の安価なカメラで光学的
に撮影された画像や、安価なデジタルカメラによって撮
影された画像について、撮影したレンズ情報や撮影フィ
ルム情報より収差特性が得られない場合でも、撮影画像
のデータに基づいて、例えばこの画像データを用いて画
像表示装置に表示された画像に基づいて、収差特性を検
出することができ、その収差特性を利用した画像処理に
よって倍率色収差や歪曲収差を補正して、最良の収差補
正状態の色ずれや歪のない高画質な画像を、プリント画
像として再現することを可能にする画像処理方法、およ
び画像処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、撮影レンズを用いて光学的に撮影された
画像から入力画像データを得、この入力画像データに所
定の画像処理を施して、出力画像データを得るための画
像処理方法であって、前記入力画像データに基づいて、
前記撮影レンズの倍率色収差特性および歪曲収差特性の
少なくとも1つの収差特性を検出し、検出された収差特
性および、前記画像の位置情報に基づいて、前記倍率色
収差および歪曲収差の少なくとも1つの収差を補正する
ことを特徴とする画像処理方法を提供するものである。
【0012】その際、前記収差特性の検出は、前記入力
画像データに基づいて前記画像を画像表示装置に表示
し、この画像表示装置の表示画像から選択された収差補
正対象被写体を特定するすくなくとも2点の位置情報を
得、この少なくとも2点間における前記被写体を前記入
力画像データに基づいて抽出し、前記被写体の収差補正
前の位置情報を収得するとともに、前記少なくとも2点
間で予め予測される前記被写体の収差補正後の位置情報
を収得し、前記収差補正前の位置情報と前記収差補正後
の位置情報から、収差補正式を算出することによって行
い、前記収差の補正は、この収差補正式に従って、前記
位置情報に基づいて前記少なくとも一つの収差を前記画
像全体に亘って行うことが望ましく、また、前記入力画
像データから抽出される前記被写体の収差補正前の位置
情報および収差補正後の位置情報は、前記被写体のエッ
ジの位置情報であることが望ましい。
【0013】また、本発明は、撮影レンズを用いて光学
的に撮影された画像から入力画像データを得、この入力
画像データに所定の画像処理を施して、出力画像データ
を得るための画像処理装置であって、前記入力画像デー
タに基づいて前記画像を表示する画像表示装置と、この
画像表示装置に表示された画像から選択された収差補正
対象被写体を特定し、前記撮影レンズに起因する倍率色
収差特性および歪曲収差特性の少なくとも一つの収差特
性を検出する検出手段と、この検出手段によって検出さ
れた前記収差特性および前記画像の位置情報から前記撮
影画像の倍率色収差特性および歪曲収差の少なくとも一
つの収差を補正する補正手段とを有することを特徴とす
る画像処理装置を提供するものである。
【0014】その際、前記検出手段は、前記画像表示装
置の表示画像から選択された収差補正対象被写体を特定
する少なくとも2点の位置情報を得、この少なくとも2
点間における前記被写体を前記入力画像データに基づい
て抽出し、前記被写体の収差補正前の位置情報を収得す
るとともに、前記すくなくとも2点間で予め予測される
前記被写体の収差補正後の位置情報を収得し、前記収差
補正前の位置情報と前記収差補正後の位置情報から、収
差補正式を算出することが望ましく、また、前記収差補
正対象被写体の位置情報は、前記収差補正対象被写体の
エッジの位置情報であることが望ましい。
【0015】さらに、本発明は、撮影レンズを用いて光
学的に撮影された画像から入力画像データを得、この入
力画像データに所定の画像処理を施して、出力画像デー
タを得るための画像処理装置であって、前記入力画像デ
ータに基づいて前記画像を表示する画像表示装置と、前
記撮影レンズの倍率色収差特性および歪曲収差特性の少
なくとも一つの収差特性を取得する取得手段と、この取
得手段によって取得された前記少なくとも一つの収差特
性、および前記画像の位置情報から、前記撮影画像の倍
率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正
する補正手段と、この補正手段による前記少なくとも一
つの収差特性の補正強度または収差パターンを調整する
調整手段とを有し、前記画像表示装置に、前記補正手段
によって前記少なくとも一つの収差が補正された画像を
表示し、前記調整手段によって異なる複数の前記補正強
度または収差パターンが調整され、調整された前記補正
強度または収差パターンによって前記補正手段で補正さ
れた複数の表示画像の中から最良の補正状態を決定し、
最良の補正状態の収差補正画像データを前記出力画像デ
ータとして出力することを特徴とする画像処理装置を提
供するものである。
【0016】その際、前記画像表示装置には、前記補正
手段による収差補正画像を少なくとも一つ表示し、前記
調整手段による前記補正強度または収差パターンの調整
ごとに前記補正手段によって補正された収差補正画像を
前記画像表示装置に表示することを、複数の前記補正強
度および収差パターンについて繰り返し、前記最良の補
正状態を決定することを特徴とする画像処理装置である
ことが望ましく、または、前記調整手段による前記補正
強度または収差パターンの調整ごとに前記補正手段によ
って補正された複数の収差補正画像を同時に表示し、表
示された複数収差補正画像の中から最良の補正状態を決
定する画像処理装置であることが望ましい。
【0017】さらに、前記取得手段は、前記画像表示装
置に表示された画像から選択された前記収差補正対象被
写体を特定し、前記撮影レンズに起因する倍率色収差特
性および歪曲収差特性の少なくとも一つの収差特性を検
出する検出手段であることが望ましく、また、この検出
手段は、前記画像表示装置の表示画像から選択された収
差補正対象被写体を特定するすくなくとも2点の位置情
報を得、この少なくとも2点間における前記被写体を前
記入力画像データに基づいて抽出し、前記被写体の収差
補正前の位置情報を収得するとともに、前記少なくとも
2点間で予め予測される前記被写体の収差補正後の位置
情報を収得し、前記収差補正前の位置情報と前記収差補
正後の位置情報から、収差補正式を算出する画像処理装
置であることが望ましく、さらに、前記収差補正対象被
写体がそのエッジの位置情報であることが望ましい。ま
た、前記取得手段は、予め用意された所定の収差パター
ンおよび収差補正強度を持つ複数の収差特性の中から一
つを選択するものであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理方法およ
び画像処理装置について、添付の図面に示される好適実
施例を基に詳細に説明する。
【0019】図1に、本発明の画像処理方法を実施する
本発明の画像処理装置を利用したデジタルフォトプリン
タの一例のブロック図が示される。図1に示されるデジ
タルフォトプリンタ10(以下、フォトプリンタ10と
する)は、基本的に、フィルムFに撮影された画像を光
電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)12と、読み
取られた画像データ(画像情報)の画像処理やフォトプ
リンタ10全体の操作および制御等を行う画像処理装置
14と、画像処理装置14から出力された画像データに
応じて変調した光ビームで感光材料を画像露光し、現像
処理して(仕上り)プリントとして出力するプリンタ1
6とを有して構成される。また、画像処理装置14に
は、様々な条件の入力(設定)、処理の選択や支持、色
/濃度補正などの指示等を入力するためのキーボード1
8aおよびマウス18bを有する操作系18と、スキャ
ナ12で読み取られた画像、各種の操作指示、様々な条
件の設定/登録画面等を表示するモニタ20とを含んで
いる。
【0020】スキャナ12は、フィルムF等に撮影され
た画像を1コマずつ光電的に読み取る装置で、光源22
と、可変絞り24と、画像をR(赤)、G(緑)、およ
びB(青)の三原色に分解するためのR、GおよびBの
3枚の色フィルタを有し、回転して任意の色フィルタを
光路に作用する色フィルタ板26と、フィルムFに入射
する読取光をフィルムFの面方向で均一にする拡散ボッ
クス28と、結像レンズユニット32と、フィルムの1
コマの画像を読み取るエリアセンサーであるCCDセン
サ34と、アンプ(増幅器)36とを有して構成され
る。
【0021】なお、図示例のフォトプリンタ10におい
ては、新写真システム(Advanced Photo Sysytem)や1
35サイズのネガ(あるいはリバーサル)フィルム等の
フィルムの種類やサイズ、ストリップスやスライド等の
フィルムの形態、トリミング等の処理の種類等に応じ
て、スキャナ12の本体に装着自在な専用のキャリアが
用意されており、キャリアを交換することにより、各種
のフィルムや処理に対応することができる。フィルムに
撮影され、プリント作成に供される画像(コマ)は、こ
のキャリアによって所定の読取位置に搬送、保持され
る。
【0022】このようなスキャナ12においては、光源
22から射出され、可変絞り24によって光量調整さ
れ、色フィルタ26を通過して色調整され、拡散ボック
ス28で拡散された読み取り光が、キャリアによって所
定の読み取り位置に保持されたフィルムFの1駒に入射
して、透過することにより、フィルムFに撮影されたこ
のコマの画像を担持する投影光を得る。フィルムFの投
影光は、結像レンズユニット32によってCCDセンサ
34の受光面に結像され、CCDセンサ34によって光
電的に読み取られ、その出力信号がアンプ36で増幅さ
れて、画像処理装置14に送られる。CCDセンサ34
は、例えば、1380×920画素のエリアCCDセン
サである。
【0023】スキャナ12においては、このような画像
読取を、色フィルタ板26の各色フィルタを順次挿入し
て3回行うことにより、1コマの画像をR、GおよびB
の3原色に分解して読み取る。ここで、フォトプリンタ
10においては、プリントを出力するための画像読み取
り(本スキャン)に先立ち、画像処理条件等を決定する
ために、画像を低解像度で読み取るプレスキャンを行
う。したがって、1コマで、合計6回の画像読み取りが
行われる。
【0024】スキャナ12は、エリアCCDセンサを用
い、色フィルタ板26によって投影光を3原色に分解し
て画像を読み取っているが、本発明に利用されるスキャ
ナとしては、R、GおよびBの3原色のそれぞれの読み
取りに対応する3つのラインCCDセンサを用い、フィ
ルムFをキャリアで走査搬送しつつ画像を読み取るスリ
ット走査によって画像読み取りを行うものであってもよ
い。
【0025】図示例のフォトプリンタ10は、ネガやリ
バーサル等のフィルムに撮影された画像を光電的に読み
取るスキャナ12を画像処理装置14の画像データ供給
源としているが、画像処理装置14に画像データを供給
する画像データ供給源としては、スキャナ12以外に
も、反射原稿の画像を読み取る画像読取装置、デジタル
カメラ、デジタルビデオカメラ、LAN(Local Area N
etwork)やコンピュータ通信ネットワーク等の通信手
段、メモリーカードやMO(光磁気記録媒体)等のメデ
イア(記録媒体)等の、各種の画像読取手段や撮影手
段、画像データの記憶手段等が各種使用可能である。
【0026】前述のように、スキャナ12からの出力信
号(画像データ)は、画像処理装置14に出力される。
図2に本発明の実施例である画像処理装置14(以下、
処理装置14とする)のブロック図を示す。処理装置1
4は、データ処理部38、プレスキャン(フレーム)メ
モリ40、本スキャン(フレーム)メモリ42、プレス
キャン画像処理部44、本スキャン画像処理部46、条
件設定部48および画像表示装置部20を有して構成さ
れる。
【0027】データ処理部38では、スキャナ12から
出力されたR,GおよびBの各出力信号は、A/D(ア
ナログ/デジタル)変換、Log変換、DCオフセット
補正、暗時補正、シェーディング補正等を行い、得られ
たプレスキャン(画像)データはプレスキャンメモリ4
0に、本スキャン(画像)データは本スキャンメモリ4
2に、それぞれ記憶(格納)される。なお、スキャナ1
2によって読み取られるプレスキャンデータと本スキャ
ンデータは、解像度(画素密度)と信号レベルが異なる
以外は、基本的に同様のデータである。
【0028】プレスキャンメモリ40および本スキャン
メモリ42には、データ処理部38で処理されたデジタ
ル化されたデータが記憶され、必要に応じて、画像処理
を施し出力するために、プレスキャン画像処理部44、
または、本スキャン画像処理部46に呼び出される。
【0029】プレスキャン画像処理部44は、後述する
倍率色収差や歪曲色収差の収差特性を検出し、またその
補正強度を調整して収差を補正する、収差特性検出部4
7と収差特性調整部49と収差補正部51を有するほ
か、画像処理ブロック50Aと50B、さらに画像デー
タ変換部52とを有している。収差特性検出部47と収
差特性調整部49と収差補正部51は、本発明の画像処
理装置を特徴付ける収差特性の検出手段と収差特性の調
整手段および収差の補正手段を実施する部分であり、ま
た、収差特性検出部47および収差補正部51におい
て、本発明である画像処理方法が行われている。
【0030】画像処理ブロック50Aでは、色バランス
調整、コントラスト補正(階調処理)、明るさ補正が図
示しないLUT(ルックアップテーブル)による処理、
および、彩度補正が図示しないMTX演算によって公知
の方法で行われる。画像処理部ブロック50Bにおいて
は、シャープネス処理や覆い焼き処理等が、オペレータ
による指示や画像データ等に応じて行われる。画像デー
タ変換部52では、画像処理部50で画像処理の施され
た画像データを、モニタ20による表示に対応する画像
データに加工するため、3D(三次元)−LUT等を用
いて変換する。
【0031】本スキャン画像処理部46は、本スキャン
データの収差を補正する収差補正部56、特性データ供
給部60、画像処理ブロック54A、54Bおよび画像
データ変換部58から構成される。画像処理ブロック5
4Aでは、画像処理ブロック50Aと同様に、本スキャ
ンデータについて、色バランス調整、コントラスト補正
(階調処理)、明るさ補正が図示しないLUT(ルック
アップテーブル)による処理によって、また、彩度補正
が図示しないMTX演算によって、公知の方法で行われ
る。画像処理部ブロック54Bにおいては、シャープネ
ス処理や覆い焼き処理等が、オペレータによる指示や画
像データ等に応じて行われる。画像データ変換部58で
は、画像処理部54で画像処理の施された画像データ
を、プリンタ16にプリント出力する画像データに加工
するため、3D(三次元)−LUT等を用いて変換す
る。
【0032】特性データ供給部60では、検出された収
差特性の補正強度を収差特性調整部49で調整したもの
を記憶しており、本スキャンデータについて収差補正部
56で収差の補正を行う際にデータを供給する。収差補
正部56では、特性データ供給部60から供給された補
正強度の調整された収差特性でもって収差を補正し、さ
らに、プリント出力される画像のサイズに応じて電子変
倍処理が所定の方法で行われる。
【0033】条件設定部48は、(画像処理条件)設定
部72、キー補正部74、およびパラメータ統合部76
から構成される。設定部72では、プレスキャンデータ
がプレスキャンメモリ40から読み出され、画像処理条
件を決定するのに用いられる。具体的には、設定部72
は、プレスキャンデータから、濃度ヒストグラムの作成
や、平均濃度、LATD(大面積透過濃度)、ハイライ
ト(最低濃度)、シャドー(最高濃度)等の画像特徴量
の算出等を行い、加えて、必要に応じて行われるオペレ
ータによる指示に応じて、前述のグレイバランス調整等
のテーブル(LUT)や彩度補正を行うマトリクス演算
の作成等の画像処理条件を決定する。決定された画像処
理条件は、 パラメータ統合部76に送られる。なお、
歪曲収差を補正する場合には、電子変倍処理の変倍率が
通常と異なるので、それに応じて各種の画像処理条件、
例えば、シャープネス処理の係数や各種のフィルタに掛
ける係数、各種の補正係数等を変更してもよい。
【0034】キー補正部74は、キーボード18aに設
定された明るさ、色、コントラスト、シャープネス、彩
度調等を調整するキーやマウス18bで入力された各種
の指示等に応じて、画像処理条件の調整量(例えば、L
UTの補正量等)を算出し、パラメータ統合部76に供
給するものである。パラメータ統合部76は、設定部7
2が設定した画像処理条件を受け取り、供給された画像
処理条件をプレスキャン画像処理部44の処理部50お
よび本スキャン画像処理部46の処理部54に設定し、
さらに、キー補正部74で算出された調整量に応じて、
各部位に設定した画像処理条件を補正(調整)し、ある
いは画像処理条件を再設定する。
【0035】なお、図2は、主に画像処理関連の部位を
示すものであり、処理装置14には、これ以外にも、処
理装置14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管理
を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な情
報を記憶するメモリ、本スキャンの際の可変絞り24の
絞り値やCCDセンサ34の蓄積時間を決定する手段等
が配置される。
【0036】モニタ20は、後述するように、補正処理
前の画像をモニタ20に表示し、それを見ながら画像の
被写体を特定し、その画像データに基づいて収差特性を
検出し、またモニタ20に表示された画像を見ながら収
差特性の補正強度を調整するために用いられる。
【0037】さて、プレスキャンメモリ40に記憶され
たプレスキャンデータは、色バランス調整、明るさ補正
およびコントラスト補正や彩度補正が画像処理ブロック
50Aで行われた後、収差特性検出部47、収差特性調
整部49、および収差補正部51を経由することなく、
画像データ変換部52に送られ、3D(三次元)−LU
T等を用いて、モニタ20による表示に対応する画像デ
ータに加工された後、モニタ20に表示される。ユーザ
は、図3(a)に示すように、モニタ20に表示された
画像の中から本来直線と考えられる被写体70(例え
ば、柱)について注目し、その注目した被写体の本来あ
るべき直線からの歪みである歪曲収差が許容されるかど
うかを判断する。歪曲収差を補正する必要があると認め
た場合、表示画像上の注目した被写体70をキーボード
18aやマウス18bで目印を2箇所以上つける。例え
ば、図3(a)においては、2個の目印70a、70b
が指示されている。被写体70への目印は、被写体のエ
ッジ部でかつ端部に設けるのが好ましい。その理由は、
被写体の画像データを精度良く抽出できるからである。
付けられた2箇所以上の目印を直線で結んだ直線70c
が本来の被写体であると考えられる。
【0038】注目した被写体70についての画像データ
上の座標を取り出す場合、オペレータがマウス18b等
で被写体70を直接トレースしても良いし、また被写体
70を含む一定領域を指定して、その中で画像の濃度変
化を用いて被写体70の画像データ上の座標を自動的に
取り出しても良い。そして、取り出された被写体70の
画像データの座標値を本来あるべき直線70cの画像デ
ータの座標値に補正するための補正式を算出する。補正
式の算出は、画像データの位置情報(例えば、画像の中
心からの座標位置x−y)から、 位置情報をパラメー
タとする3次関数の各次係数を決定することにより、歪
曲収差特性を検出することができる。一般的に、レンズ
の歪曲収差特性は、レンズの光軸すなわちフィルムFに
撮影された画像の中心からの距離(例えば、x−yで示
される)をパラメータとする3次関数である程度まで近
似することができることを利用したものである。尚、上
記検出される歪曲収差特性は、通常R、GおよびBの3
原色の基準となる色Gの画像データによって行われる。
【0039】また、倍率色収差特性の検出は、倍率色収
差による色ずれについてRおよびBの画像をG画像に合
わせる倍率色収差の補正式を算出することにより行われ
るが、上述した注目する被写体70の色ずれを用いて行
う。補正式は画像データの位置情報(例えば、画像の中
心からの座標位置x−y)から、歪曲収差特性の検出方
法と同様に、位置情報をパラメータとする3次関数の各
次係数を決定することで、倍率色収差特性の検出を行
う。これは、レンズの倍率色収差特性も、歪曲収差特性
同様に、一般的に、レンズの光軸すなわちフィルムFに
撮影された画像の中心からの距離(例えば、x−yで示
される)をパラメータとする3次関数である程度まで近
似することができることを利用したものである。
【0040】上記検出した収差特性を用いて、R、Gお
よびBの3原色の基準となる色、通常はGを基準とし
て、RおよびBの像倍率を変換して、RおよびBの画像
をG画像に合わせることで倍率色収差を補正し、その
後、歪曲収差を補正する。これにより、各画素の適正位
置を算出し、これを用いて、各画素の画像データを補間
演算することによって、フィルムに撮影された画像の倍
率色収差および歪曲収差を補正した画像データを得るこ
とができる。上記実施例では、収差特性の検出および収
差の補正は、歪曲収差および倍率色収差についてである
が、歪曲収差または倍率色収差のみであってもかまわな
い。
【0041】収差特性調整部49において、ユーザがモ
ニタ20に表示した画像に基づいて検出した収差特性の
補正強度を調整する。検出した収差特性を調整し、収差
を補正した前記被写体70を含んだ画像をモニタ20に
表示するが、被写体70に基づいて検出した収差特性の
補正が強すぎたり弱すぎたりするため、検出した収差特
性の補正強度を3〜5段階に変えて変更して収差補正を
した被写体を含んだ画像を表示し、ユーザが最適と思う
収差特性を選択する手段を設けている。ユーザが画面を
見ながら、キーボード18aやマウス18bや補正キー
(図示せず)による入力により、補正強度、強、中、弱
の中から、また、+2、+1、N、ー1、ー2の中から
補正強度が最適と判断されるものを選択できるようにし
ている。
【0042】また、図示していないが、倍率色収差特性
についても、被写体70の色ずれをモニタ20で確認
し、ユーザがそれを見ながら、キーボード18aによる
入力により、補正強度、強、中、弱の中から、また、+
2、+1、N、ー1、ー2の中から補正強度が最適と判
断されるものを選択できるようにしている。なお、本発
明において、補正強度の段階は3〜5段階に限定される
ものでない。
【0043】図3(b)において、収差特性調整手段と
しての収差特性調整部49における、モニタ20に表示
される一例を示す。収差特性検出部47で検出された収
差特性によって被写体70が70cに補正されている
が、被写体70が補正により直線となる上記検出された
収差特性(N)を中心に補正強度を強めたプラス側(+
1、+2)と、補正強度を弱めたマイナス側(ー1、ー
2)に水準を振って収差を補正した複数の画像の中から
ユーザが最良と判断する画像を選択することができる。
図3(c)においては、補正強度を弱めて収差を補正し
た画像(ー1)が表示されている。選択は、各補正強度
ごとに補正された画像のモニタ20の画面下部の+2、
+1、N、ー1、ー2の中から、キーボード18aによ
る入力により選択される。尚、収差特性は、撮影レンズ
の特性によっては、糸巻型の特性の他、樽型の特性を示
すことがあるため、ユーザが画像によってどちらも選択
することができるようにするのが好ましい。また、収差
特性検出部47で検出された収差特性によって補正した
画像および、その補正強度を変えて補正した画像の中か
ら選択する場合に限られず、代表的な収差特性をあらか
じめ設定し、それによって補正された画像の中から選択
するようにしてもよい。
【0044】ここでユーザは、収差の補正をされた画像
を見て収差特性を調整するが、モニタ20への表示は、
収差補正部51で収差の補正をされた画像が表示され
る。収差の補正は、R、GおよびBの3原色の基準とな
る色、通常はGを基準として、RおよびBの像倍率を変
換して、RおよびBの画像をG画像に合わせることで倍
率色収差を補正し、その後、歪曲収差を補正する。これ
により、各画素の適正位置を算出し、これを用いて、各
画素の画像データを補間演算することによって、フィル
ムに撮影された画像の倍率色収差および歪曲収差を補正
した画像データを得ることができる。収差を補正したプ
レスキャン画像データは、さらに、シャープネス処理や
覆い焼き処理等をユーザによる指示や画像データ等に応
じたブロック50Aで行われ、モニタ20に表示するた
め画像データ変換部52で画像変換される。
【0045】また、収差特性調整部49においては、図
3(d)に示す様に、検出された収差特性による補正後
の画像と、その補正特性の補正強度を予め3〜5段階に
変えて収差を補正をした複数の画像とを、モニタ20を
分割して複数の画像を同時に表示させてもよい。
【0046】このようにユーザがモニタ20を見て確認
するのは、歪曲収差の補正を行った矩形画像は、歪曲収
差の補正により、画像周辺部において画像のない、いわ
ゆるケラレを生じてしまう場合があるからである。ケラ
レの生じた画像をプリント出力することは好ましくない
ことから、ケラレの生じない矩形画像を指定した出力プ
リントサイズに合わせて出力するためには、画像をわず
かに拡大し、画像周辺領域を切り落として、ケラレの生
じない、指定した出力プリントサイズの矩形画像を作る
必要がある。しかし、上記の画像周辺領域を切り落とす
作業において、切り落とされた画像周辺領域に本来切り
落としてはならない被写体が含まれている可能性もあ
る。特に、ケラレの生じない矩形画像を指定した出力プ
リントサイズに合わせるための切り落とす画像周辺領域
は、歪曲収差補正の補正強度によって変化するため、ユ
ーザは切り落としてはならない被写体が含まれていない
か、確認する必要がある。
【0047】例えば、図3(d)において、表示されて
いる(a)〜(d)の画像は、収差特性検出部47で検
出された収差特性に基づいて予め水準を設定した補正強
度に応じて収差を補正した画像である。また、プリント
出力すべきプリント出力枠71を設定し、その範囲外に
重要と思われる被写体が含まれていないか、調べること
ができる。ユーザはこの表示画面を見ながら上述の被写
体の切り落としや画像の色ずれや歪みを総合的に判断
し、出力すべき画像を決定する。
【0048】ユーザが収差特性調整部49で収差特性を
調整すると、その収差特性は特性データ供給部60に送
られメモリーに記憶される。本スキャンメモリ42に記
憶された本スキャンデータは本スキャン画像処理部46
において、処理が開始される。本スキャンデータの処理
部54における画像処理としては、色バランス調整、コ
ントラスト補正(階調処理)、明るさ補正、覆い焼き処
理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補
正、シャープネス(鮮鋭化)処理等が例示される。これ
らは、演算、LUT(ルックアップテーブル)による処
理、マトリクス(MTX)演算、フィルタによる処理等
を適宜組み合わせた、公知の方法で行われるものであ
り、色バランス調整、明るさ補正およびコントラスト補
正、また彩度補正が画像処理ブロック54Aで行われ
る。また、これ以外のシャープネス処理や覆い焼き処理
等は、オペレータによる指示や画像データ等に応じて、
画像処理ブロック54Bで行われる。画像処理ブロック
54Aで各処理が行なわれた後、収差補正部56に送ら
れる。
【0049】収差補正部56では、歪曲収差および倍率
色収差の補正、ならびに電子変倍処理を行う。また、収
差補正部56には、検出した収差特性をユーザが収差特
性調整部49で調整した特性を記憶した特性データ供給
部60が接続されており、上記特性のデータが収差補正
部56に供給される。図2に示す処理装置14において
は、この収差補正部56において、収差特性および画像
データの画素位置(その画像の中心(すなわち光軸)か
らの距離)とを用いて、画像処理によってフィルムFに
撮影された画像の歪曲色収差および倍率色収差の補正
を、上述したプレスキャンデータの倍率色収差補正、歪
曲収差補正と同様に行う。これにより歪や色ズレのな
い、高画質な画像が再現されたプリントを安定して出力
することを実現している。
【0050】ここで、選択された収差特性と画像の位置
情報(以下、画素位置とする)とを用いた倍率色収差お
よび歪曲収差の補正を別々に行うと、演算に時間がかか
り、また、補間演算も複数回行う必要が生じるため、画
質が劣化するという問題がある。そのため、好ましく
は、R、GおよびBの3原色の基準となる色、通常はG
を基準として、RおよびBの像倍率を変換して、Rおよ
びBの画像をG画像に合わせることで倍率色収差を補正
し、その後、歪曲収差を補正する。これにより、各画素
の適正位置を算出し、これを用いて、各画素の画像デー
タを補間演算することによって、フィルムに撮影された
画像の倍率色収差および歪曲収差を補正した画像データ
を得ることができる。従って、歪曲収差についてはG画
像に対する演算のみを行えばよいので、演算量や補間演
算を減らして、より好適な倍率色収差および歪曲収差の
補正を行うことができる。
【0051】また、画像処理装置では、通常、画像デー
タ処理による画像の拡大もしくは縮小、すなわち、画像
の電子変倍を行って、画像(画像データ)を出力画像に
応じたサイズにして出力する。この電子変倍処理は、通
常、画像データを補間演算することにより行われる。と
ころが、前記倍率色収差および歪曲収差の補正でも補間
演算が行われているため、結果的に、2回の補間が行わ
れる結果となり、画質が劣化してしまう場合もある。
【0052】そのため、本発明においては、より好まし
くは、前記収差特性と画像データの画素位置とを用い
て、倍率色収差に起因する基準色(G)に対するRおよ
びBの画素位置のずれ量と、歪曲収差に起因する基準色
の画素位置のずれ量とから、各画素毎の適正位置を算出
し、算出された各画素の適正位置の情報を用いて、画像
データを補間して画像の電子変倍処理を行う。言い換え
れば、倍率色収差および歪曲収差による画素位置のずれ
量を算出することにより、各画素が本来どの位置にある
べきであるかを知見し、この適正な位置に応じて画像デ
ータの補間演算を行って電子変倍処理を行う。これによ
り、1回の補間演算で、歪曲収差および倍率色収差の補
正と、電子変倍処理とを行うことができる。電子変倍処
理の方法には特に限定はなく、公知の方法が各種利用可
能であり、例えば、バイリニア補間を用いる方法、スプ
ライン補間を用いる方法等が例示される。
【0053】画像処理部54で処理された後、シャープ
ネス処理や覆い焼き処理等が、オペレータによる指示や
画像データ等に応じて、ブロック54Bで行われ、画像
データ変換部58でプリンタ16の画像データに変換さ
れ、プリンタ16に出力される。
【0054】ここにおいて、処理装置14で処理された
画像データは、プリンタ16に送られる。プリンタ16
は、感光材料(印画紙)を画像データに応じて露光して
潜像を記録し、感光材料に応じた現像処理を施して(仕
上り)プリントとして出力するものである。例えば、感
光材料をプリントに応じた所定長に切断した後に、バッ
クプリントの記録、感光材料(印画紙)の分光感度特性
に応じた、赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)
露光の3種の光ビームを画像データ(記録画像)に応じ
て変調すると共に、主走査方向に偏向し、主走査方向と
直交する副走査方向に感光材料を搬送することによる潜
像の記録等を行い、潜像を記録した感光材料に、発色現
像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾
燥してプリントとした後に、仕分けして集積する。
【0055】図2に示す画像処理装置14においては、
収差特性検出部47や収差特性調整部49において処理
される画像データは、スキャナ12によりプレスキャン
を行って得られるプレスキャン画像データを用いるもの
であった。しかし、本発明は、これに限定されず、図4
に示すように、本スキャン画像データ(ファインスキャ
ン画像データ)のみを用いて、収差特性を検出し調整
し、その後収差の補正を行ってもよい。その場合、モニ
タ20に画像を表示する際、本スキャン画像データは高
解像度のデータであるため、補正画像データを間引いて
モニタ20の出力画素密度に合わせ、また画像サイズを
縮小し、モニタ20に表示するものであってもよい。
【0056】図5に示す画像処理装置15は、上述の本
スキャン画像データで収差特性を検出し、調整する本発
明の別の実施例を示し、図2に示す画像処理装置14と
比較して、プレスキャンメモリ40およびプレスキャン
画像処理部44の画像処理部50における画像処理ブロ
ック50Aを有しておらず、一方、収差補正された本ス
キャン画像データを間引き・縮小するため、間引き・縮
小処理部59を介してモニタ用画像データ変換部52に
も接続されている点を除いて同一であるので、同一の構
成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0057】図5に示す画像処理装置15においては、
図2に示す画像処理装置14と同様に、まずスキャナ1
2で読み取られた高解像度ファインスキャン画像データ
(本スキャン画像データ)は、データ処理部38で種々
のデータ処理を行った後、ファインスキャン用メモリ4
2に格納される。ついで、条件設定部48の設定部72
によってこの画像データがフレームメモリ42から読み
出され、画像処理条件が設定され、操作部18からのキ
ー入力による指示や情報とともにパラメータ統合部76
に送られる。さらに、パラメータ統合部76から本スキ
ャン処理部46の画像処理部54に送られる。次に、フ
レームメモリ42に格納されている画像データが読み出
されて、処理ユニット54に送られ、パラメータ統合部
76から送られた画像処理条件によって所定の画像処理
が施された後、収差特性検出部47に送られる。
【0058】ここで、図2の画像処理装置14で述べた
ように、収差特性を収差特性検出部47で検出し、モニ
タ20を見ながら収差特性調整部49で収差特性を調整
する。モニタ20への表示の際には、本スキャン画像デ
ータは、高解像度画像データであるので、画像データ変
換部52でモニタ画像のデータに変換する前に、間引き
・縮小処理部59へ送られ、間引きや縮小の処理がおこ
なわれ、モニタ表示に合う画像サイズおよび画素密度を
持つ低解像度画像データにされた後、画像データ変換部
52に出力される。画像データ変換部52では、この収
差補正済み低解像度画像データをモニタ表示用画像デー
タに変換し、モニタ20に出力する。図5で示す画像処
理装置15の収差特性検出部47、収差特性調整部4
9、収差補正部51は、図2の画像処理装置14で説明
した作用を有するので省略する。
【0059】ユーザが収差特性調整部49で検出された
収差特性を調整すると、調整した収差特性は、特性デー
タ供給部60に送られメモリーに記憶される。一方、本
スキャンメモリ42に記憶された本スキャンデータは本
スキャン画像処理部46において、処理が開始され、処
理部54における画像処理として、色バランス調整、コ
ントラスト補正(階調処理)、明るさ補正、覆い焼き処
理(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補
正、シャープネス(鮮鋭化)処理等が開始される。これ
らは、演算、LUT(ルックアップテーブル)による処
理、マトリクス(MTX)演算、フィルタによる処理等
を適宜組み合わせた、公知の方法で行われるものであ
り、色バランス調整、明るさ補正およびコントラスト補
正、さらに彩度補正が画像処理ブロック54Aで行われ
る。また、これ以外のシャープネス処理や覆い焼き処理
等は、オペレータによる指示や画像データ等に応じて、
画像処理ブロック54Bで行われる。画像処理ブロック
54Aで画像処理が行われた後、収差補正部56に送ら
れる。
【0060】収差補正部56では、歪曲収差および倍率
色収差の補正、ならびに電子変倍処理を行う。また、収
差補正部56には、ユーザが調整した収差特性を記憶し
た特性データ供給部60が接続されており、上記調整し
た収差特性のデータが収差補正部56に供給される。図
5に示す処理装置15においては、この収差補正部56
において、調整した収差特性および画像データの画素位
置(その画像の中心(すなわち光軸)からの距離)とを
用いて、画像処理によってフィルムFに撮影された画像
の歪曲色収差および倍率色収差を、上述したプレスキャ
ンデータの倍率色収差補正、歪曲収差補正と同様の補正
をする。これにより歪や色ズレのない、高画質な画像が
再現されたプリントを安定して出力することを実現して
いる。収差補正部56で補正された本スキャン画像デー
タは、シャープネス処理や覆い焼き処理等が、オペレー
タによる指示や画像データ等に応じて、ブロック54B
で行われ、画像データ変換部58でプリンタ16の画像
データに変換され、プリンタ16に出力される。これに
より、収差特性調整部49で調整した収差特性によって
収差の補正をした画像をプリント出力することが可能と
なる。
【0061】以上、本発明の画像処理方法および画像処
理装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例
に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろん
である。例えば、倍率色収差および歪曲収差の少なくと
も一つの収差を、本発明の画像処理方法および画像処理
装置によって補正するのみならず、レンズに起因する周
辺光量低下やピントボケ等も同時に補正してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上、本発明によれば、レンズ付きフィ
ルムや安価なコンパクトカメラ等で撮影された画像であ
って、撮影されたレンズや撮影したフィルム情報がな
く、収差特性が判らなくても、ユーザが最適と判断した
撮影画像の歪曲収差特性、倍率色収差特性に基づいて収
差の補正をすることができ、また、最適と判断した歪、
色ずれのない高画質な画像を、ユーザが画像表示装置に
表示した画像を見ながら、プリンタに高画質のプリント
を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像処理方法を実施する画像処理装
置を利用するデジタルフォトプリンタの一実施例のブロ
ック図である。
【図2】 本発明に係る画像処理装置の一実施例のブロ
ック図である。
【図3】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明の画像処理方法の一実施形態の収差補正被写体画像
の一例を示すモニタ表示画面であり、(d)は、本発明
の画像処理方法の他の実施形態の収差補正画像のモニタ
表示画面の一例である。
【図4】 本発明の画像処理方法のフローの一例を示す
ブロック図である。
【図5】 図1に示されるデジタルフォトプリンタの画
像処理装置の他の一実施例のブロック図である。
【符号の説明】
10 (デジタル)フォトプリンタ 12 スキャナ 14,15 (画像)処理装置 16 プリンタ 18 操作系 18a キーボード 18b マウス 20 モニタ 22 光源 24 可変絞り 26 色フィルタ板 28 拡散ボックス 32 結像レンズユニット 34 CCDセンサ 36 アンプ 38 データ処理部 40 プレスキャン(フレーム)メモリ 42 本スキャン(フレーム)メモリ 44 プレスキャン画像処理部 46 本スキャン画像処理部 48 条件設定部 47 収差特性検出部 49 収差特性調整部 50,54 (画像)処理部 51,56 収差補正部 52,58 画像データ変換部 59 間引き・縮小データ処理部 60 特性データ供給部 72 (画像処理条件)設定部 74 キー補正部 76 パラメータ統合部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影レンズを用いて光学的に撮影された画
    像から入力画像データを得、この入力画像データに所定
    の画像処理を施して、出力画像データを得るための画像
    処理方法であって、 前記入力画像データに基づいて、前記撮影レンズの倍率
    色収差特性および歪曲収差特性の少なくとも1つの収差
    特性を検出し、検出された収差特性および、前記画像の
    位置情報に基づいて、前記倍率色収差および歪曲収差の
    少なくとも1つの収差を補正することを特徴とする画像
    処理方法。
  2. 【請求項2】前記収差特性の検出は、前記入力画像デー
    タに基づいて前記画像を画像表示装置に表示し、この画
    像表示装置の表示画像から選択された収差補正対象被写
    体を特定する少なくとも2点の位置情報を得、この少な
    くとも2点間における前記被写体を前記入力画像データ
    に基づいて抽出し、前記被写体の収差補正前の位置情報
    を収得するとともに、前記少なくとも2点間で予め予測
    される前記被写体の収差補正後の位置情報を収得し、前
    記収差補正前の位置情報と前記収差補正後の位置情報か
    ら、収差補正式を算出することによって行い、前記収差
    の補正は、この収差補正式に従って、前記位置情報に基
    づいて前記少なくとも一つの収差を前記画像全体に亘っ
    て行う請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記入力画像データから抽出される前記被
    写体の収差補正前の位置情報および収差補正後の位置情
    報は、前記被写体のエッジの位置情報である請求項2に
    記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】撮影レンズを用いて光学的に撮影された画
    像から入力画像データを得、この入力画像データに所定
    の画像処理を施して、出力画像データを得るための画像
    処理装置であって、 前記入力画像データに基づいて前記画像を表示する画像
    表示装置と、 この画像表示装置に表示された画像から選択された収差
    補正対象被写体を特定し、前記撮影レンズに起因する倍
    率色収差特性および歪曲収差特性の少なくとも一つの収
    差特性を検出する検出手段と、 この検出手段によって検出された前記収差特性および前
    記画像の位置情報から前記撮影画像の倍率色収差特性お
    よび歪曲収差の少なくとも一つの収差を補正する補正手
    段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段は、前記画像表示装置の表示
    画像から選択された収差補正対象被写体を特定する少な
    くとも2点の位置情報を得、この少なくとも2点間にお
    ける前記被写体を前記入力画像データに基づいて抽出
    し、前記被写体の収差補正前の位置情報を収得するとと
    もに、前記少なくとも2点間で予め予測される前記被写
    体の収差補正後の位置情報を収得し、前記収差補正前の
    位置情報と前記収差補正後の位置情報から、収差補正式
    を算出する請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】前記収差補正対象被写体の位置情報は、前
    記収差補正対象被写体のエッジの位置情報である請求項
    5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】撮影レンズを用いて光学的に撮影された画
    像から入力画像データを得、この入力画像データに所定
    の画像処理を施して、出力画像データを得るための画像
    処理装置であって、 前記入力画像データに基づいて前記画像を表示する画像
    表示装置と、 前記撮影レンズの倍率色収差特性および歪曲収差特性の
    少なくとも一つの収差特性を取得する取得手段と、 この取得手段によって取得された前記少なくとも一つの
    収差特性、および前記画像の位置情報から、前記撮影画
    像の倍率色収差および歪曲収差の少なくとも一つの収差
    を補正する補正手段と、 この補正手段で用いられる前記少なくとも一つの収差特
    性の補正強度または収差パターンを調整する調整手段と
    を有し、 前記画像表示装置に、前記補正手段によって前記少なく
    とも一つの収差が補正された画像を表示し、前記調整手
    段によって異なる複数の前記補正強度または収差パター
    ンが調整され、調整された前記補正強度または収差パタ
    ーンによって前記補正手段で補正された複数の表示画像
    の中から最良の補正状態を決定し、最良の補正状態の収
    差補正画像データを前記出力画像データとして出力する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】前記画像表示装置には、前記補正手段によ
    る収差補正画像を少なくとも一つ表示し、前記調整手段
    による前記補正強度または収差パターンの調整ごとに前
    記補正手段によって補正された収差補正画像を前記画像
    表示装置に表示することを、複数の前記補正強度および
    収差パターンについて繰り返し、前記最良の補正状態を
    決定する請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】前記画像表示装置には、前記調整手段によ
    る前記補正強度または収差パターンの調整ごとに前記補
    正手段によって補正された複数の収差補正画像を同時に
    表示し、表示された複数収差補正画像の中から最良の補
    正状態を決定する請求項7に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】前記取得手段は、予め用意された所定の
    収差パターンおよび収差補正強度を持つ複数の収差特性
    の中から一つを選択するものである請求項7〜9のいず
    れかに記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】前記取得手段は、前記画像表示装置に表
    示された画像から選択された前記収差補正対象被写体を
    特定し、前記撮影レンズに起因する倍率色収差特性およ
    び歪曲収差特性の少なくとも一つの収差特性を検出する
    検出手段である請求項7〜9のいずれかに記載の画像処
    理装置。
  12. 【請求項12】前記検出手段は、前記画像表示装置の表
    示画像から選択された収差補正対象被写体を特定するす
    くなくとも2点の位置情報を得、この少なくとも2点間
    における前記被写体を前記入力画像データに基づいて抽
    出し、前記被写体の収差補正前の位置情報を収得すると
    ともに、前記少なくとも2点間で予め予測される前記被
    写体の収差補正後の位置情報を収得し、前記収差補正前
    の位置情報と前記収差補正後の位置情報から、収差補正
    式を算出する請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】前記収差補正対象被写体の位置情報は、
    前記収差補正対象被写体のエッジの位置情報である請求
    項12に記載の画像処理装置。
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