JP2000069277A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JP2000069277A
JP2000069277A JP11158124A JP15812499A JP2000069277A JP 2000069277 A JP2000069277 A JP 2000069277A JP 11158124 A JP11158124 A JP 11158124A JP 15812499 A JP15812499 A JP 15812499A JP 2000069277 A JP2000069277 A JP 2000069277A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
image
blur
addition ratio
degree
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11158124A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Enomoto
淳 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP11158124A priority Critical patent/JP2000069277A/ja
Publication of JP2000069277A publication Critical patent/JP2000069277A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトフォーカス画像を作成する場合にソフ
トフォーカス強度を変更することができる。 【解決手段】 画像データ処理部214は、周辺光量補
正部222、ボケ画像作成部232、合成部234及び
加算比率設定部236を含んで構成されている。周辺光
量補正部222等によって各種補正や調整が施されたフ
ァインスキャンデータに基づき、ボケ画像作成部232
ではボケ画像データを作成する。加算比率設定部236
では、所望のソフトフォーカス強度に基づいてファイン
スキャンデータとボケ画像データとを合成する際の加算
比率を設定する。合成部234では、設定された加算比
率でファインスキャンデータとボケ画像データとを合成
する。これらの処理を施すことによって出力された出力
用画像データに基づくソフトフォーカス画像は所望のソ
フトフォーカス強度で出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に係
り、特に原画像を光電的に読み取ることにより得られた
画像データに所定の画像処理を施し、出力用画像データ
を得る画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、写真フィルムに記録されたコ
マ画像をCCD等の読取センサによって光電的に読み取
り、該読み取りによって得られたデジタル画像データに
対して拡大縮小や各種補正等の画像処理を実行し、画像
処理済のデジタル画像データに基づき変調したレーザ光
によって記録材料へ画像を形成する技術が知られてい
る。
【0003】このようにCCD等の読取センサによりコ
マ画像をデジタル的に読み取る技術では、精度の良い画
像の読み取りを実現するために、コマ画像を予備的に読
み取り(所謂プレスキャン)、コマ画像の濃度等に応じ
た読取条件(例えば、コマ画像に照射する光量やCCD
の電荷蓄積時間等)を決定し、決定した読取条件でコマ
画像を再度読み取っていた(所謂ファインスキャン)。
【0004】ここで、ファインスキャンを実行すること
によって得られた原画像データ(ファインスキャンデー
タ)に対して画像処理を施し、ソフトフォーカス画像を
作成することがある。
【0005】この場合には、まずファインスキャンを実
行することによって得られた原画像データからフィルタ
を用いて高周波数成分と中周波数成分を除去し、低周波
数成分の原画像データのみを抽出してボケ画像データを
生成する。すなわち、原画像の鮮鋭度を低下させたボケ
画像を表すボケ画像データを生成する。続いて、ボケ画
像データと原画像データ(ファインスキャンデータ)と
を合成して画像の再生に用いる再生用画像データを生成
する。このようにして生成された再生用画像データに基
づいて画像を再生することにより、ソフトフォーカス画
像を作成することができる(特開平9−172600号
公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、ボケ画像データと原画像データとを合成して
出力用画像データを生成し、ソフトフォーカス画像を作
成する場合には、ボケ画像データと原画像データとを合
成するときの加算比率(ボケ画像データと原画像データ
とを合成する際の重みの割合)、及び原画像データが表
す原画像の鮮鋭度を低下させたボケ画像のボケ度合は常
時一定である。
【0007】従って、ボケ画像データと原画像データと
を合成することによって生成される再生用画像データに
基づいて再生されるソフトフォーカス画像のソフトフォ
ーカス強度は常時一定であり、変更することはできな
い、という問題がある。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、ソフトフォーカス画像を作成する場合にソ
フトフォーカス強度を変更することができる画像処理装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、原画像データに基づいて、
前記原画像データが表す原画像の鮮鋭度を低下させたボ
ケ画像を表すボケ画像データを生成するボケ画像データ
生成手段と、前記ボケ画像データ生成手段によって生成
されたボケ画像データと前記原画像データとを合成する
際の加算比率を設定する加算比率設定手段と、前記加算
比率設定手段で設定された加算比率に基づいて、前記ボ
ケ画像データと原画像データとを合成して出力用画像デ
ータを生成する画像データ合成手段と、を有している。
【0010】請求項1に記載の発明の画像処理装置に
は、原画像データが表す原画像の鮮鋭度を低下させたボ
ケ画像を表すボケ画像データを生成するボケ画像データ
生成手段が設けられている。ボケ画像データ生成手段
は、例えば原画像データを構成する高周波数成分と中周
波数成分をフィルタを介して除去し、低周波数成分を抽
出することによって生成することができる。
【0011】また、画像処理装置には、ボケ画像データ
と原画像データを合成する際の加算比率を設定する加算
比率設定手段が設けられている。加算比率とは、ボケ画
像データと画像データを合成する際の重みの割合であ
る。加算比率設定手段は、例えば、作成するソフトフォ
ーカス画像のソフトフォーカス強度が所望の値となるよ
うにボケ画像データと原画像データに基づいて演算処理
を施すことによって加算比率を設定することができる。
【0012】さらに、画像処理装置には、加算比率設定
手段で設定された加算比率に基づいて、ボケ画像データ
と原画像データとを合成し、出力用画像データを生成す
る画像データ合成手段が設けられている。画像データ合
成手段によって生成される出力画像データを用いて画像
を出力することにより、ソフトフォーカス画像を作成す
ることができる。このソフトフォーカス画像のソフトフ
ォーカス強度は、ボケ画像データと原画像データとを合
成する際の加算比率を設定するときに予め考慮されてい
る。すなわち、加算比率を所望のソフトフォーカス強度
に応じて設定している。例えば、ソフトフォーカス強度
を強くする場合には、ボケ画像データと原画像データと
を合成する際のボケ画像データの加算比率を高く設定す
ることによって実現できる。一方、ソフトフォーカス強
度を弱くする場合には、ボケ画像データの加算比率を低
く設定することによって実現できる。
【0013】従って、ボケ画像データと原画像データと
を合成する際の加算比率を所望のソフトフォーカス強度
に応じて設定することができるので、ソフトフォーカス
画像のソフトフォーカス強度を変更することができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記ボケ画像生
成手段で生成されるボケ画像データのボケ度合いを変更
するボケ度合い変更手段をさらに有することを特徴とし
ている。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、原画像デ
ータ合成するボケ画像データ単体におけるぼけ度合いを
変更することができ、同じ加算比率でも結果としてのぼ
け方が異なるため、ぼけ画像の幅を広げることができ
る。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記原画像データに
基づいて、前記原画像中の人物の顔に相当する領域を抽
出する顔領域抽出手段と、前記顔領域抽出手段によって
抽出された顔に相当する領域の大きさを判定する判定手
段と、をさらに備え、前記加算比率設定手段は、前記判
定手段によって判定された顔に相当する領域の大きさに
基づいて、前記ボケ画像データと原画像データとを合成
する際の加算比率を設定することを特徴としている。
【0017】原画像中の人物の顔に相当する領域が小さ
いにも拘らず、ソフトフォーカス強度を強く設定してソ
フトフォーカス画像を作成すると、人物の顔を特定する
ことができない場合がある。そこで、請求項2に記載の
発明の画像処理装置には、ボケ画像データ生成手段、加
算比率設定手段及び画像データ合成手段に加え、原画像
中の人物の顔に相当する領域を抽出する顔領域抽出手段
と、抽出された顔に相当する領域の大きさを判定する判
定手段が設けられている。顔領域抽出手段としては、例
えば原画像データを各画素毎に色相、彩度値に変換し、
これらの分布情報に基づいて人物の顔に相当する領域を
抽出することができる。また、判定手段は、例えば抽出
された顔に相当する領域の画素数をカウントすることに
よって、顔に相当する領域の大きさを判定することがで
きる。
【0018】このような構成の画像処理装置に備えられ
た加算比率設定手段は、抽出された顔に相当する領域の
大きさに基づいて加算比率を設定する。すなわち、原画
像中の顔に相当する領域が小さい場合にはソフトフォー
カス強度が弱くなるように加算比率を設定する。従っ
て、原画像中の人物の顔に相当する領域が小さい場合に
はソフトフォーカス画像を作成する際のソフトフォーカ
ス強度が制限されるので、作成したソフトフォーカス画
像中における人物の特定を確実に行うことができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記画像
データ合成手段によって生成された出力用画像データに
基づく画像を出力する出力手段と、前記加算比率設定手
段によって設定された加算比率の修正を指示する情報を
入力するための加算比率入力手段と、をさらに備え、前
記加算比率設定手段は、前記加算比率入力手段を介して
加算比率の修正を指示する情報が入力された場合に、入
力された情報に従って前記加算比率を修正することを特
徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明の画像処理装置に
は、出力用画像データに基づく画像を出力する出力手段
がさらに設けられている。出力手段としては、例えば記
録材料やCRT等が用いられ、ソフトフォーカス画像が
出力される。また、画像処理装置には、ボケ画像データ
と原画像データとを合成する際の加算比率の修正を指示
する情報を入力するための加算比率入力手段も設けられ
ている。加算比率入力手段としては、例えばキーボード
やマウス等が用いられ、オペレータが操作することによ
って加算比率の修正を指示する情報を入力することがで
きる。
【0021】このような構成の画像処理装置において、
オペレータが出力手段に出力されたソフトフォーカス画
像を目視したとき、ソフトフォーカス強度の修正が必要
であると認識することがある。例えば、ソフトフォーカ
ス画像中の人物の顔を特定することができない場合等で
ある。この場合には、オペレータが加算比率入力手段に
よって加算比率の修正を指示する情報を入力する。従っ
て、加算比率設定手段は入力された情報に基づいて、ボ
ケ画像データと原画像データとを合成する際の加算比率
を再度演算して修正する。これにより、所望のソフトフ
ォーカス強度のソフトフォーカス画像を作成することが
できる。
【0022】請求項5に記載の発明は、前記請求項2又
は請求項3に記載の発明において、前記出力手段が、前
記出力用画像データに基づく画像を表示するモニタであ
り、当該モニタには、前記加算比率入力手段により入力
された修正指示情報又は前記ボケ度合い変更手段で変更
された変更情報に基づいて、逐次修正後の画像が表示さ
れることを特徴としている。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、モニタに
は、修正指示情報又は変更情報に基づいた修正後の画像
が逐次表示されるため、修正された画像をリアルタイム
で確認でき、適正なソフトフォーカス画像を得ることが
できる。
【0024】請求項6に記載の発明は、前記請求項5に
記載の発明において、前記加算比率入力手段では、前記
モニタに表示された画像の人物の顔のサイズを略指定す
ることによって、この略指定された顔サイズに適した加
算比率又はボケ画像データのボケ度合いが設定されるこ
とを特徴としている。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、ソフトフ
ォーカスの強度は、ほとんどの場合、画像に写っている
人物の顔の大きさに依存する。この顔のサイズをモニタ
で見ながら設定できるため、顔抽出の精度がよい。顔抽
出の精度がよくなれば、ボケ画像の加算比率を適正にす
ることができる。なお、自動で顔抽出を行う場合に比べ
て、誤抽出を軽減することができる。
【0026】請求項7に記載の発明は、前記請求項5又
は請求項6に記載の発明において、前記モニタには、前
記出力用画像データから作成された低解像度画像データ
に基づいて画像が表示され、当該低解像度データによる
画像の表示結果が実際に出力される画像のボケ度合いと
同等となるように、少なくとも加算比率及びボケ画像デ
ータのボケ度合いの何れか一方が再設定される、ことを
特徴としている。
【0027】請求更7に記載の発明によれば、モニタに
画像を表示する場合、高解像度データを用いると、表示
までに時間を要し、、メモリ量も膨大となるため、モニ
タ表示用に低解像度データを用い、表示アクセス時間を
短縮し、かつメモリ量を軽減すると共に、この低解像デ
ータによる表示と実出力画像とのボケ度合いを一致させ
るようにしたため、例えば、プリント時に違和感を感じ
ることがなくなる。
【0028】なお、本請求項6において、モニタ表示用
の低解像度データを新規に作成してもよいが、画像を読
取る際に、まず画像の状態を見るために比較的低解像度
でプレスキャンし、このプレスキャンデータに基づいて
読取光量を調整し、再度比較的高解像度でファインスキ
ャンする画像読取装置に適用する場合には、モニタ画像
用としてプレスキャンデータを用いることもできる。
【0029】請求項8に記載の発明は、前記請求項6に
記載の発明において、原画像データに基づいて、前記原
画像データが表す原画像の鮮鋭度を予め設定されたボケ
度合に応じて低下させたボケ画像を表すボケ画像データ
を生成するボケ画像データ生成手段と、前記ボケ画像デ
ータ生成手段によって生成されたボケ画像データが表す
ボケ画像の原画像に対するボケ度合を設定するボケ度合
設定手段と、前記ボケ画像データ生成手段によって生成
されたボケ画像データと前記原画像データとを合成して
出力用画像データを生成する画像データ合成手段と、を
有している。
【0030】請求項8に記載の発明の画像処理装置に
は、原画像データが表す原画像の鮮鋭度を予め設定され
たボケ度合に応じて低下させたボケ画像を表すボケ画像
データを生成するボケ画像データ生成手段が設けられて
いる。ボケ度合とは、ボケ画像データが表すボケ画像の
原画像に対するボケの発生度合のことであり、ボケ度合
設定手段によって設定される。このボケ度合設定手段で
は、作成するソフトフォーカス画像のソフトフォーカス
強度に基づいてボケ度合を設定することができる。例え
ば、ソフトフォーカス強度を強くする場合には、ボケ画
像データが表すボケ画像の原画像に対するボケ度合を大
きく設定することによって実現できる。一方、ソフトフ
ォーカス強度を弱くする場合には、ボケ度合を小さく設
定することによって実現できる。また、画像処理装置に
は、ボケ画像データと画像データとを合成して出力用画
像データを生成する画像データ合成手段が設けられてお
り、この画像データ合成手段によって生成された出力画
像データを用いて画像を出力することにより、ソフトフ
ォーカス画像を作成することができる。
【0031】従って、ボケ画像データが表すボケ画像の
原画像に対するボケ度合を所望のソフトフォーカス強度
に応じて設定することができるので、ソフトフォーカス
画像のソフトフォーカス強度を変更することができる。
【0032】請求項9に記載の発明は、前記請求項8に
記載の発明において、前記原画像データに基づいて、前
記原画像中の人物の顔に相当する領域を抽出する顔領域
抽出手段と、前記顔領域抽出手段によって抽出された顔
に相当する領域の大きさを判定する判定手段と、をさら
に備え、前記ボケ度合設定手段は、前記判定手段によっ
て判定された顔に相当する領域の大きさに基づいて、前
記ボケ画像データが表すボケ画像の原画像に対するボケ
度合を設定することを特徴としている。
【0033】原画像中の人物の顔に相当する領域が小さ
いにも拘らず、ソフトフォーカス強度を強く設定してソ
フトフォーカス画像を作成すると、人物の顔を特定する
ことができない場合がある。すなわち、ボケ度合を大き
く設定することによって作成したソフトフォーカス画像
においては人物の顔を特定できないことがある。そこ
で、請求項9に記載の発明によれば、ボケ度合設定手段
は、顔領域抽出手段によって抽出され、判定手段によて
判定された原画像中の人物の顔に相当する領域の大きさ
に基づいてボケ度合を設定する。例えば、抽出された顔
に相当する領域が小さい場合には、ソフトフォーカス強
度が弱くなるようにボケ度合を小さく設定する。これに
より、原画像中の人物の顔に相当する領域が小さい場合
に作成されたソフトフォーカス画像においても人物の特
定を確実に行うことができる。
【0034】請求項10に記載の発明は、前記請求項8
又は請求項9に記載の発明において、前記画像データ合
成手段によって生成された出力用画像データに基づく画
像を出力する出力手段と、前記ボケ度合設定手段によっ
て設定されたボケ度合の修正を指示する情報を入力する
ためのボケ度合入力手段と、をさらに備え、前記ボケ度
合設定手段は、前記ボケ度合入力手段を介して入力され
たボケ度合の修正を指示する情報が入力された場合に、
入力された情報に従って前記ボケ度合を修正することを
特徴としている。
【0035】請求項10に記載の画像処理装置によれ
ば、オペレータが出力手段に出力されたソフトフォーカ
ス画像を目視することによってソフトフォーカス強度の
修正が必要であると判断することがある。この場合に
は、例えば、キーボードやマウス等のボケ度合入力手段
によってボケ度合の修正を指示する情報を入力する。こ
うしてボケ度合の修正を指示する情報が入力された場合
に、ボケ度合設定手段は、入力された情報に基づいて、
ボケ画像データが表すボケ画像の原画像に対するボケ度
合を修正する。これにより、所望のソフトフォーカス強
度のソフトフォーカス画像を作成することができる。
【0036】請求項11の発明は、前記請求項1乃至請
求項9の何れか1項記載の発明において、前記画像デー
タ合成手段が、原画像RGB各色のボケ画像を作成し、
当該ボケ画像を原画像RGB各色毎に合成する、ことを
特徴としている。
【0037】請求項11に記載の発明によれば、原画像
RGBの各色によって人間の目に対して、目立ちやすい
色又は目立ち難い色があるため、それぞれの色毎にボケ
画像を生成し、合成する。このボケ画像の生成が、オー
ソドックスな手法であり、このようにすることによっ
て、ソフトフォーカス画像を得るために別の色を追加す
る必要がない。
【0038】請求項12に記載の発明は、前記請求項1
乃至請求項9の何れか1項記載の発明において、前記画
像データ合成手段が、Y信号に対するボケ画像を作成
し、当該ボケ画像を原画像RGB各色にそれぞれ合成す
る、ことを特徴としている。
【0039】請求項12に記載の発明によれば、原画像
RGBの各色を配分したY信号を用いることにより、ボ
ケ画像データを1つですませ処理を簡略化することがで
きる。
【0040】このY信号を生成するための原画像RGB
の各色の比率の例としては、以下のような場合がある。 Y=0.3R+0.6G+0.1B Y=0.33R+0.33G+0.33B
【0041】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図面
を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。な
お、以下では、第1の実施の形態に係るディジタルラボ
システムについて説明する。
【0042】(システム全体の概略構成)図1及び図2
には、本実施形態に係るディジタルラボシステム10の
概略構成が示されている。
【0043】図1に示すように、このディジタルラボシ
ステム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部
16、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を
含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画
像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化さ
れており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0044】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ライ
ンCCDスキャナ14は、上記の読取対象のコマ画像を
ラインCCD30で読み取り、A/D変換部32におい
てA/D変換した後、画像データを画像処理部16へ出
力する。
【0045】なお、第1の実施の形態では、240サイ
ズの写真フィルム(APSフィルム)68を適用した場
合のディジタルラボシステム10として説明する。
【0046】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮影に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成され、フ
ロッピディスクドライブ38、MOドライブ又はCDド
ライブ40に記録された画像データ、及びモデム42を
介して受信する通信画像データ等(以下、これらをファ
イル画像データと総称する)を外部から入力することも
可能なように構成されている。
【0047】画像処理部16は、入力された画像データ
を画像メモリ44に記憶し、色階調処理部46、ハイパ
ートーン処理部48、ハイパーシャープネス処理部50
等の各種の補正等の画像処理を行って、記録用画像デー
タとしてレーザプリンタ部18へ出力する。また、画像
処理部16は、画像処理を行った画像データを画像ファ
イルとして外部へ出力する(例えばFD、MO、CD等
の記憶媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処
理機器へ送信する等)ことも可能とされている。
【0048】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(第1の実施
の形態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ
60を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録
する。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部1
8で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。
これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0049】(ラインCCDスキャナの構成)次にライ
ンCCDスキャナ14の構成について説明する。図1に
はラインCCDスキャナ14の光学系の概略構成が示さ
れている。この光学系は、写真フィルム68に光を照射
する光源66を備えており、光源66の光射出側には、
写真フィルム68に照射する光を拡散光とする光拡散板
72が配置されている。
【0050】写真フィルム68は、光拡散板72が配設
された側に配置されたフィルムキャリア74によって、
コマ画像の画面が光軸と垂直になるように搬送される。
【0051】写真フィルム68を挟んで光源66と反対
側には、光軸に沿って、コマ画像を透過した光を結像さ
せるレンズユニット76、ラインCCD30が順に配置
されている。なお、レンズユニット76として単一のレ
ンズのみを示しているが、レンズユニット76は、実際
には複数枚のレンズから構成されたズームレンズであ
る。なお、レンズユニット76として、セルフォックレ
ンズを用いてもよい。この場合、セルフォックレンズの
両端面をそれぞれ、可能な限り写真フィルム68及びラ
インCCD30に接近させることが好ましい。
【0052】ラインCCD30は、複数のCCDセル搬
送される写真フィルム68の幅方向に沿って一列に配置
され、かつ電子シャッタ機構が設けられたセンシング部
が、間隔を空けて互いに平行に3ライン設けられてお
り、各センシング部の光入射側にR、G、Bの色分解フ
ィルタの何れかが各々取付けられて構成されている(所
謂3ラインカラーCCD)。ラインCCD30は、各セ
ンシング部の受光面がレンズユニット76の結像点位置
に一致するように配置されている。
【0053】また、図示は省略するが、ラインCCD3
0とレンズユニット76との間にはシャッタが設けられ
ている。
【0054】(画像処理部16の制御系の構成)図3に
は、図1に示す画像処理部16の主要構成である画像メ
モリ44、色階調処理46、ハイパートーン処理部4
8、ハイパーシャープネス処理部50の各処理を実行す
るための詳細な制御ブロック図が示されている。
【0055】ラインCCDスキャナ14から出力された
RGBの各デジタル信号は、データ処理部200におい
て、暗時補正、欠陥画素補正、シェーディング補正等の
所定のデータ処理が施された後、Log 変換器202によ
ってデジタル画像データ(濃度データ)に変換され、プ
レスキャンデータはプレスキャンメモリ204に記憶さ
れ、ファインスキャンデータはファインスキャンメモリ
206に記憶される。
【0056】プレスキャンメモリ204に記憶されたプ
レスキャンデータは、画像データ処理部208と画像デ
ータ変換部210とで構成されたプレスキャン処理部2
12に送出される。一方、ファインスキャンメモリ20
6に記憶されたファインスキャンデータは、画像データ
処理部214と画像データ変換部216とで構成された
ファインスキャン処理部218へ送出される。
【0057】これらのプレスキャン処理部212及びフ
ァインスキャン処理部218では、画像を撮影したとき
のレンズ特性及びストロボを使用して撮影したときのス
トロボ配光特性に基づく補正等を実行する。これに加え
て、ファインスキャン処理部218では、ソフトフォー
カス画像を作成するための出力用画像データを生成する
ための処理を実行する。
【0058】画像データ処理部208、216では、カ
ラーバランス調整、コントラスト調整(色階調処理)、
明るさ補正、彩度補正(ハイパートーン処理)、ハイパ
ーシャープネス処理等が、LUTやマトリクス(MT
X)演算等の周知の方法で実行されるようになってい
る。
【0059】また、画像データ処理部208、218に
は、前記各調整、補正等の前に、画像の周辺(背景)の
光量を補正する周辺光量補正部220、222が設けら
れている。この周辺光量補正部220、222では、レ
ンズ特性に基づいて、主被写体(人物等)に対する周辺
(背景)の光量落ちを補正するようになっている。
【0060】ファインスキャン処理部218の画像デー
タ処理部218は、前述した周辺光量補正部222と、
ボケ画像作成部232、合成部234、及び加算比率設
定部236とを含んで構成されている。
【0061】ボケ画像作成部232は、周辺光量補正部
222に接続されている。このボケ画像作成部232に
は、図示しないフィルタ(IIRフィルタ)が備えられ
ており、周辺光量補正部222等によって調整や補正が
施されたファインスキャンデータの高周波数成分と中周
波数成分を除去する。これにより、ボケ画像作成部23
2は低周波数成分のみのファインスキャンデータを出力
する。この低周波数成分のみのファインスキャンデータ
は、フィルタを通過していないファインスキャンデータ
が表すコマ画像の鮮鋭度を低下させたボケ画像を表すボ
ケ画像データである。すなわち、ボケ画像作成部232
は、ボケ画像を表すボケ画像データを生成して出力す
る。鮮鋭度の低下度合い(ボケ度合い)は、通常は予め
定められたデフォルト値によって実行されるが、オペレ
ータの手動操作によって変更することも可能である。ま
た、後述する顔抽出を行った場合に、この顔の抽出領域
に基づいてデフォルト値又は手動操作値を自動調整する
ようにしてもよい。
【0062】合成部234は、周辺光量補正部222及
びボケ画像作成部232に接続されている。従って、合
成部234には、周辺光量補正部222等によって調整
や補正が施されたファインスキャンデータと、ボケ画像
作成部232によって生成されたボケ画像データが入力
される。合成部234では、ファインスキャンデータと
ボケ画像データとを合成することによって合成画像デー
タを生成し、この合成画像データを画像データ変換部2
16に出力する。
【0063】合成部234には、加算比率設定部236
が接続されている。加算比率設定部236は、ファイン
スキャンデータとボケ画像データとを合成する際の加算
比率を設定する。加算比率とは、ファインスキャンデー
タとボケ画像データとを合成する際の重みの割合のこと
であり、レーザプリンタ部18によって出力されるソフ
トフォーカス画像のソフトフォーカス強度に対応して設
定される。従って、合成部234は、加算比率設定部2
36で設定された加算比率に基づいてファインスキャン
データとボケ画像データ(例えば、デフォルト値)とを
合成し、合成画像データを出力する。
【0064】プレスキャン側の画像データ変換部210
では、画像データ処理部208によって処理された画像
データを3D−LUTに基づいてモニタ16Mへ表示す
るためのディスプレイ用画像データに変換している。一
方、ファインスキャン側の画像データ変換部216で
は、画像データ処理部214によって処理された画像デ
ータ、すなわち合成部234から出力される合成画像デ
ータを3D−LUTに基づいてレーザプリンタ部18で
のプリント用画像データに変換している。なお、上記デ
ィスプレイ用の画像データと、プリント用画像データと
は、表色系が異なるが、補正することによって一致を図
っている。
【0065】プレスキャン処理部212及びファインス
キャン処理部218には、セットアップ部226、キー
補正部228、パラメータ統合部230とで構成された
条件設定部224が接続されている。
【0066】セットアップ部226は、図示しないCP
U、ROM、RAM及び入出力ポートから構成されるマ
イクロコンピュータを含んで構成されており、図4に示
されるソフトフォーカス強度変更ルーチンが予め記憶さ
れている。このセットアップ部226は、プレスキャン
データを用いてファインスキャン実行時の読取条件を設
定し、ラインCCDスキャナ14に供給する。また、プ
レスキャン処理部212及びファインキャン処理部21
8の画像処理条件を演算し、パラメータ統合部230に
供給している。
【0067】キー補正部228は、キーボード16Kに
設定された濃度、色、コントラスト、シャープネス、彩
度等を調整するキーやマウスで入力された各種の指示等
に応じて、画像処理条件の調整量を演算し、パラメータ
統合部230へ供給している。
【0068】パラメータ統合部230では、上記セット
アップ部226及びキー補正部228から受け取った画
像処理条件をプレスキャン側及びファインスキャン側の
画像データ処理部208、214へ送り、画像処理条件
を補正あるいは再設定するようになっている。
【0069】また、条件設定部224には、フィルム特
性記憶部232が接続されており、各種のフィルムの特
性が記憶されている。フィルムの特性とは、階調特性
(γ特性)であり、一般には、露光量に応じて濃度が三
次元的に変化する曲線で表される。なお、この点は周知
の技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0070】なお、フィルム種の特定は、第1の実施の
形態であれば、APSフィルムの磁気記録層にフィルム
種を示す情報を記録しており、ラインCCDスキャナ1
4のキャリア74での搬送時に、磁気ヘッドによって読
み取ることが可能である。また、135サイズフィルム
の場合には、その形状(幅方向両端に比較的短いピッチ
でパーフォレーションが設けられている)等で判断して
もよいし、オペレータがキー入力するようにしてもよ
い。
【0071】さらに、条件設定部224には、レンズ特
性データ供給部234が接続されている。このレンズ特
性データ供給部234は、フィルムを撮影したカメラを
判別する情報を取得し、得られた判別情報に対応する撮
影カメラに応じたレンズ特性を周辺光量補正部220、
222へ供給するようになっている。
【0072】すなわち、レンズ特性データ供給部234
は、メモリ(テーブル)を有し、このメモリには、各種
のカメラ種に応じたレンズ(例えば、LFに適用される
レンズや、一般のカメラに装備されたストロボ、交換レ
ンズの全てを含むが、第1の実施の形態では主としてL
F用レンズを補正のターゲットとしている。)の配光特
性が記憶されている。この配光特性は、撮影距離によっ
て異なるものであり、各ストロボ毎に撮影距離に応じた
複数の配光特性が記憶されている。
【0073】上記レンズ特性に基づいて周辺光量補正が
なされると、主被写体としての人物と背景との間での光
量変化を軽減することが可能となっている。
【0074】レンズ特性データ供給部234では、取得
したレンズ特性データ(例えば、レンズ付きフィルムの
レンズ特性であり、画像中心から遠いほど、減光量Δlo
gEが増加(マイナス傾向)している。)に応じて、配光
特性を読出し、これを周辺光量補正部220、222へ
供給するようになっている。なお、撮影距離は、APS
フィルムであれば、磁気記録層に記録しておけばよい。
また、135サイズフィルム等であれば、光学的に記録
したり、別体の記録媒体を用いてもよい。
【0075】(第1の実施の形態の作用)次に、本発明
の実施の形態の作用を説明する。
【0076】オペレータがフィルムキャリア74に写真
フィルム68を挿入し、画像処理部16のキーボード1
6Kによりコマ画像読取開始を指示すると、フィルムキ
ャリア74では、写真フィルム22の搬送を開始する。
この搬送により、プレスキャンが実行される。すなわ
ち、写真フィルム68を比較的高速で搬送しながら、ラ
インCCDスキャナ14によって、コマ画像のみなら
ず、写真フィルム68の画像記録領域外の各種データを
含めて読み取っていく。従って、磁気記録層70に記録
された写真フィルム68のフィルム種に関する情報やカ
メラに備えられた撮影レンズの情報が同時に読み取られ
る。なお、写真フィルム68に記録されたコマ画像のサ
イズを認識し、例えば、パノラマサイズのコマ画像であ
る場合には、パノラマサイズの画像特有の素抜け部分
(写真フィルムの幅方向両端側)を遮光して読み取る。
【0077】プレスキャンメモリ204にプレスキャン
データが記憶されると、プレスキャンデータ処理部21
2ではカラーバランス調整、コントラスト調整等の各種
調整や明るさ補正、彩度補正等の各種補正が行われる。
なお、周辺光量補正部220はプレスキャンデータを読
み出し、周辺光量補正を行う。プレスキャンデータに対
して補正が施されたディスプレイ用画像データに基づく
画像は、モニタ16Mに表示される。
【0078】プレスキャンが終了すると、各コマ画像の
プレスキャンの結果に基づいてファインスキャン実行時
の読取条件を各コマ画像毎に設定し、該プレスキャンの
結果に基づいてファインスキャン実行時の読取条件が各
コマ画像毎に設定されていく。
【0079】そして、全コマ画像に対するファインスキ
ャン実行時の読取条件設定が終了すると、写真フィルム
68をプレスキャンとは逆方向に搬送し、各コマ画像の
ファインスキャンを実行する。
【0080】このとき、写真フィルム68は、プレスキ
ャン時とは逆方向に搬送されているため、最終コマから
1コマ目まで順にファインスキャンが実行されていく。
ファインスキャンは、前記プレスキャンに比べて搬送速
度が遅く設定されており、その分、読取解像度が高くな
る。また、プレスキャン時に、画像の状態(例えば、撮
影画像アスペクト比、アンダー、ノーマル、オーバー、
スーパーオーバー等の撮影状態やストロボ撮影の有無
等)を認識しているため、適正な読取条件で読み取るこ
とができる。
【0081】ファインスキャンは、プレスキャンとほぼ
同様に行われ、ラインCCD30からの出力信号は、A
/D変換器32でデジタル信号とされ、画像処理部16
のデータ処理部200で処理され、Log 変換器202で
ファインスキャンデータとされてファインスキャンメモ
リ206に送られる。
【0082】ファインスキャンデータがファインスキャ
ンメモリ206に送られると、ファインスキャン処理部
218によって読み出され、ファインスキャン処理部2
18において、前記プレスキャン処理部212における
処理と同様の画像処理を含む各処理が行われる。その一
つとして、作成するソフトフォーカス画像のソフトフォ
ーカス強度を変更する処理がある。この処理を図4に示
されるソフトフォーカス強度変更ルーチンを参照して説
明する。なお、この図4に示されるソフトフォーカス強
度変更ルーチンは予めセットアップ部226に記憶され
ており、ファインスキャンが終了したことを図示しない
センサによって検出したときに実行される。
【0083】ファインスキャンの実行が終了すると、ま
ず、ステップ100においてファインスキャンメモリ2
06に記憶されているファインスキャンデータを読み込
む。次のステップ102では、ファインスキャンデータ
に対し、周辺光量補正部222による光量補正、カラー
バランス調整、コントラスト調整等の各種調整や明るさ
補正、彩度補正等の各種補正を行い、ステップ104に
移行する。
【0084】ステップ104ではボケ画像作成部232
においてボケ画像データを生成する。これは、各種調整
や補正等が施されたファインスキャンデータを図示しな
いフィルタに通し、ファインスキャンデータを構成する
成分から高周波数成分と中周波数成分を除去して低周波
数成分のみのファインスキャンデータにすることによっ
て生成される。すなわち、低周波数成分のみのファイン
スキャンデータがボケ画像データに相当する。
【0085】次のステップ106では、ファインスキャ
ンデータとボケ画像データとを合成する際の加算比率を
設定する。加算比率の設定は、加算比率設定部236に
よって行われる。例えば、オペレータがキーボード16
Kを操作して所望のソフトフォーカス強度を入力する
と、加算比率設定部236はソフトフォーカス強度が所
望の値(入力された値)になるようにファインスキャン
データとボケ画像データに基づいて加算比率を演算して
設定する。
【0086】加算比率を設定した後、ステップ108で
は、設定された加算比率に基づいてファインスキャンデ
ータとボケ画像データとを合成し、合成画像データを生
成して本ルーチンを終了する。
【0087】画像データ処理部214で生成された合成
画像データは、画像データ変換部216に出力される。
画像データ変換部216では、合成画像データをレーザ
プリンタ部18に適した表色系の画像データ(プリント
用画像データ)に変換し、出力する。
【0088】レーザプリンタ部18では、プリント用画
像データに基づいて記録材料に画像を出力する。これに
より、記録材料には所望のソフトフォーカス強度のソフ
トフォーカス画像が記録される。
【0089】以上のように、ファインスキャンデータと
ボケ画像データとを合成する際の加算比率を所望のソフ
トフォーカス強度に応じて設定することができるので、
ソフトフォーカス画像のソフトフォーカス強度を変更す
ることができる。
【0090】なお、写真フィルムに記録されたコマ画像
中の人物の顔に相当する領域が小さい場合にソフトフォ
ーカス強度を強く設定すると、作成されたソフトフォー
カス画像において人物の顔を特定することができないこ
とがある。このため、コマ画像中の人物の顔に相当する
領域を予め抽出し、抽出された顔に相当する領域の大き
さに基づいてソフトフォーカス強度を変更することがで
きる構成としてもよい。すなわち、抽出された顔に相当
する領域の大きさに基づいて、ファインスキャンデータ
とボケ画像データとを合成する際の加算比率を設定する
ようにしてもよい。このとき、抽出された顔領域が小さ
い場合には、ソフトフォーカス強度が弱くなるように加
算比率を設定する。これにより、コマ画像中の人物の顔
に相当する領域が小さい場合に作成されたソフトフォー
カス画像においても人物の顔を確実に特定することがで
きる。
【0091】また、オペレータがレーザプリンタ部18
によって出力されたソフトフォーカス画像を目視したと
きにソフトフォーカス強度の修正、すなわちファインス
キャンデータとボケ画像データとを合成する際の加算比
率を修正する必要があると判定することがある。この場
合には、キーボードやマウス等の入力手段によって加算
比率の修正を指示する情報を入力し、加算比率設定部で
は入力された情報、ファインスキャンデータ及びボケ画
像データに基づいて加算比率を再度演算して修正する。
こうして修正された加算比率でファインスキャンデータ
とボケ画像データとを合成して合成画像データを生成
し、画像データ変換部によって変換されたプリント用画
像データに基づいて画像を出力すると、所望のソフトフ
ォーカス強度のソフトフォーカス画像を出力することが
できる。
【0092】なお、第1の実施の形態では、ボケ画像作
成部で生成されるボケ画像データは常に同一であり、フ
ァインスキャンデータとボケ画像データとを合成する際
の加算比率をソフトフォーカス強度に応じて設定するこ
とによりソフトフォーカス画像のソフトフォーカス強度
を変更することができる構成である場合を例として説明
したが、これに限定されるものではない。例えば、ファ
インスキャンデータとボケ画像データとを合成する際の
加算比率を所定(一定)の値に設定し、ボケ画像作成部
で生成されるボケ画像データをソフトフォーカス強度に
応じて設定することによりソフトフォーカス画像のソフ
トフォーカス強度を変更することができる構成としても
よい。これを以下に説明する。
【0093】ボケ画像データとは、ファインスキャンデ
ータが表すコマ画像の鮮鋭度を低下させたボケ画像を表
すデータである。これは、コマ画像を読み取ることによ
って得られるファインスキャンデータに基づいて生成さ
れる。このとき、ボケ画像データが表すボケ画像のコマ
画像に対するボケ度合を所望のソフトフォーカス強度に
応じて設定し、ボケ画像データを生成する。こうするこ
とによって生成されたボケ画像データとファインスキャ
ンデータとを所定の加算比率で合成して合成画像データ
を生成し、画像データ変換部によって変換されたプリン
ト用画像データに基づいて画像を出力することにより、
所望のソフトフォーカス強度のソフトフォーカス画像を
出力することができる。すなわち、ボケ画像のコマ画像
に対するボケ度合をソフトフォーカス強度に応じて設定
した場合おいても、前述した加算比率をソフトフォーカ
ス強度に応じて設定する場合と同様に、ソフトフォーカ
ス画像のソフトフォーカス強度を変更することができ
る。
【0094】また、ファインスキャンデータとボケ画像
データとを合成する際の加算比率、及びボケ画像データ
が表すボケ画像のコマ画像に対するボケ度合の両方をソ
フトフォーカス強度に応じて設定することによりソフト
フォーカス画像のソフトフォーカス強度を変更すること
ができる構成としてもよい。
【0095】さらに、第1の実施の形態においては、ソ
フトフォーカス画像の強度を任意に変更することがで
き、これに応じて加算比率もしくはボケ具合を設定する
場合を例として説明したが、これに限定されるものでは
ない。例えば、予めソフトフォーカス画像の強度を数段
階(例えば、弱、やや弱、中、やや強、強等)に定め、
これに沿う加算比率もしくはボケ具合を予め記憶してお
き、変更しようとするソフトフォーカス強度に合わせて
所定の加算比率もしくはボケ具合を読み出して設定する
ようにしてもよい。但し、ソフトフォーカス画像の強度
を数段階に定める方法は、前述したようにコマ画像中の
人物の顔に相当する領域を予め抽出し、抽出された顔に
相当する領域の大きさに基づいてソフトフォーカス強度
を変更する場合以外に有効である。 (第2の実施の形態)以下に本発明の第の実施の形態に
ついて説明する。なお、この第2の実施の形態におい
て、システム全体の構成は前記第1の実施の形態と同一
であるため、図1乃至図3を流用し、構成の説明は省略
すると共に必要に応じて同一符号によって各部品を示
す。
【0096】本第2の実施の形態の特徴は、ソフトフォ
ーカス画像を得るにあたり、画像処理部16のモニタ1
6M(図1参照)を用い、このモニタ16Mに表示され
る画像を見ながら適性な加算比率を設定することにあ
る。
【0097】ここで、本第2の実施の形態では、モニタ
16Mを適用するのに伴い、顔のサイズに対するボケ画
像加算比率が登録されたテーブル(LUT)を予め持た
せている。モニタ16Mには、キーボード16Kまたは
マウスの操作によって適宜所定のサイズ並びにアスペク
ト比を変更可能な枠が画像に重なるように表示されてお
り、画像の中の人物の顔を含む最小枠を設定することが
できるようになっている。この枠の大きさに応じて、前
記LUTから最適な画像加算比率が設定される。また、
鮮鋭度を低下させ原画像に合成するボケ画像のボケ度合
いは、デフォルト値又はオペレータによる任意の変更値
で生成されているが、この枠の大きさに応じて、自動又
は手動により再変更(再設定)してもよい。
【0098】また、モニタ16Mに表示される画像は、
プレスキャンしたときの低解像度データにと基づいて表
示されるようになっている。
【0099】前記設定された画像加算比率によって合成
されたソフトフォーカス画像は、逐次モニタ16Mに表
示されるようになっている。
【0100】ここでモニタ16Mへの表示画像が低解像
度データに基づくものであり、実際に出力される画像デ
ータは、高解像度データであるため、この異なるデータ
間に起因するソフトフォーカス画像の差は、予め補正値
が定められており、モニタ16Mに表示される画像と実
際の出力画像との間に色調等の差が生じないようになっ
ている。
【0101】以下に、図5のフローチャートに従い、第
2の実施の形態に係るソフトフォーカス強度変更制御の
作用を説明する。
【0102】ファインスキャンの実行が終了すると、ま
ず、ステップ300においてファインスキャンメモリ2
06に記憶されているファインスキャンデータを読み込
む。次のステップ302では、ファインスキャンデータ
に対し、周辺光量補正部222による光量補正、カラー
バランス調整、コントラスト調整等の各種調整や明るさ
補正、彩度補正等の各種補正を行い、ステップ304に
移行する。
【0103】ステップ304ではボケ画像作成部232
においてボケ画像データを生成する。これは、各種調整
や補正等が施されたファインスキャンデータを図示しな
いフィルタに通し、ファインスキャンデータを構成する
成分から高周波数成分と中周波数成分を除去して低周波
数成分のみのファインスキャンデータにすることによっ
て生成される。すなわち、低周波数成分のみのファイン
スキャンデータがボケ画像データに相当する。
【0104】次のステップ306では、プレスキャンデ
ータを読み込み、次いでステップ308において、この
プレスキャンデータに基づく画像をモニタ16Mに表示
する。モニタ16Mの表示をプレスキャンデータとする
ことにより、ファインスキャンデータを用いるよりもア
クセス速度が速くなり、迅速な処理が可能となる。ま
た、メモリ量も少なくて済む。
【0105】次のステップ310では、モニタ16Mに
表示された画像に重なるように顔中枠を表示する.この
顔抽出枠は、キーボード16Kまたはマウスの操作によ
って、サイズ並びにアスペクト比が変更可能となってい
る。
【0106】次のステップ312では、この顔抽出枠を
画像の中の人物の顔に合わせるべく、キーボード16K
或いはマウスを操作して、枠の拡縮並びに移動を実行す
る.次のステップ314では、枠の位置が決定したか否
か、すなわち枠を顔に合わせたか否かが判断され、否定
判定された場合にはステップ312へ戻り、枠の拡縮、
移動を継続する。
【0107】また、ステップ314で、肯定判定、顔の
位置と枠の位置との相対位置が決定したと判定される
と、ステップ316へ移行する。
【0108】ステップ316では、プレスキャンデータ
とボケ画像データとを合成する際の加算比率を設定す
る。加算比率の設定は、加算比率設定部236によって
行われる。すなわち、顔サイズ−加算比率特性としての
LUTに基づいて加算比率が読み出され、設定される。
【0109】加算比率を設定した後、ステップ318で
は、設定された加算比率に基づいてプレスキャンデータ
とボケ画像データとを合成し、合成画像データを生成し
て、ステップ320へ移行する。
【0110】ステップ320では、この生成された合成
画像データ(ソフトフォーカス画像データ)をモニタ1
6Mに表示する。
【0111】次のステップ322において、表示された
ソフトフォーカス画像が、オペレータが見て適正か否か
を判断し、不適正(NG)と判定された場合には、ステ
ップ312へへ移行して、顔の抽出(枠の拡縮、移動)
からやり直す。なお、この不適正が僅かであれば、キー
ボード16K又はマウスの操作によって、予め設定した
段数で調整してもよい。例えば、スライダバーをモニタ
16Mの隅に表示し、マウス操作によってポインタを使
って指針用のツマミ部をドラッグしてスライドさせるこ
とにより、+補正、−補正の微調整を行うようにしても
よい。
【0112】ステップ322において適性(OK)と判
定された場合には、ステップ324へ移行して、前記加
算比率を、ファインスキャンデータを対象として反映さ
せ、処理を終了する。
【0113】このように、モニタ16Mを用い、生成さ
れたソフトフォーカス画像を目視しながら加算比率を設
定することができるため、迅速に適正なソフトフォーカ
ス画像を得ることができる。
【0114】また、顔の抽出を枠によって行い、この顔
の領域(枠サイズ)と加算比率との関係を予めLUTと
して記憶しているので、自動で顔抽出して加算比率を設
定するよりも精度がよい。
【0115】なお、本実施の形態において、ボケ画像デ
ータの種類について特に言及しなかったが、一般的に
は、RGBの各色の画像データに対して、それぞれの色
毎のボケ画像データを作成し、それぞれの色毎に合成す
るようにしている。
【0116】 ソフトフォーカス画像(R)=R原画像+Rボケ画像 ソフトフォーカス画像(G)=G原画像+Gボケ画像 ソフトフォーカス画像(B)=B原画像+Bボケ画像 これに対する変形例として、ボケ画像として、共通のY
信号を生成し、各色のそれぞれのこのY信号を加算する
とった、簡便な方法もある。
【0117】 ソフトフォーカス画像(R)=R原画像+Yボケ画像 ソフトフォーカス画像(G)=G原画像+Yボケ画像 ソフトフォーカス画像(B)=B原画像+Yボケ画像 この場合のY信号の生成は、RGBの各色を所定の比率
で合成している。例えばY=0.3R+0.6G+0.1Bとす
ればよい。また、Y=0.33R+0.33G+0.33Bのように
各色を均等に合成してもよい。
【0118】また、上記第2の実施の形態では、モニタ
16Mに表示する画像を低解像度データとしたが、プリ
ント用データとしての高解像度データをそのまま用いて
もよい。高解像度データを用いることによりメモリ等に
負担がかかるが、その反面プリント画像に忠実な画像で
適否の判断を行うことができる。
【0119】さらに、本実施の形態では、レーザプリン
タ部18においてプリント用画像データに基づくソフト
フォーカス画像を記録材料に記録することによって出力
する場合を例として説明したが、これに限るものではな
い。例えば、ファインスキャン処理部に備えられた画像
データ変換部にモニタを接続し、ソフトフォーカス画像
をモニタに表示することによって出力する構成としても
よい。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至請求項
3に記載の発明によれば、画像データとボケ画像データ
を合成する際の加算比率をソフトフォーカス強度に応じ
て設定するので、ソフトフォーカス画像を作成する場合
にソフトフォーカス強度を変更することができる、とい
う優れた効果を有する。
【0121】また、請求項3乃至請求項5に記載の発明
によれば、モニタに画像データとボケ画像データを所定
の加算比率で合成したソフトフォーカス画像を逐次表示
することができるため、仕上がり画像の適正度合いを目
視によって判断することができる。また、顔の抽出も容
易に行うことができる。
【0122】また、請求項7乃至請求項9に記載の発明
によれば、ボケマスク処理を施す場合に少なくとも画像
に対するボカシ具合を含む処理条件をソフトフォーカス
強度に応じて設定するので、ソフトフォーカス画像を作
成する場合にソフトフォーカス強度を変更することがで
きる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るディジタルラ
ボシステムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】画像処理部の制御ブロック図である。
【図4】第1の実施の形態に係るソフトフォーカス強度
変更ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態に係るソフトフォーカス強度
変更ルーチンを示すフローチャートである。 10 ディジタルラボシステム 14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 206 ファインスキャンメモリ 214 画像データ処理部 218 ファインスキャン処理部 232 ボケ画像作成部 234 合成部 236 加算比率設定部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像データに基づいて、前記原画像デ
    ータが表す原画像の鮮鋭度を低下させたボケ画像を表す
    ボケ画像データを生成するボケ画像データ生成手段と、 前記ボケ画像データ生成手段によって生成されたボケ画
    像データと前記原画像データとを合成する際の加算比率
    を設定する加算比率設定手段と、 前記加算比率設定手段で設定された加算比率に基づい
    て、前記ボケ画像データと原画像データとを合成して出
    力用画像データを生成する画像データ合成手段と、 を有する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ボケ画像生成手段で生成されるボケ
    画像データのボケ度合いを変更するボケ度合い変更手段
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記原画像データに基づいて、前記原画
    像中の人物の顔に相当する領域を抽出する顔領域抽出手
    段と、 前記顔領域抽出手段によって抽出された顔に相当する領
    域の大きさを判定する判定手段と、 をさらに備え、 前記加算比率設定手段は、前記判定手段によって判定さ
    れた顔に相当する領域の大きさに基づいて、前記ボケ画
    像データと原画像データとを合成する際の加算比率を設
    定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像データ合成手段によって生成さ
    れた出力用画像データに基づく画像を出力する出力手段
    と、 前記加算比率設定手段によって設定された加算比率の修
    正を指示する情報を入力するための加算比率入力手段
    と、 をさらに備え、 前記加算比率設定手段は、前記加算比率入力手段を介し
    て加算比率の修正を指示する情報が入力された場合に、
    入力された情報に従って前記加算比率を修正することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画
    像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記出力手段が、前記出力用画像デー
    タに基づく画像を表示するモニタであり、当該モニタに
    は、前記加算比率入力手段により入力された修正指示情
    報又は前記ボケ度合い変更手段で変更された変更情報に
    基づいて、逐次修正後の画像が表示されることを特徴と
    する請求項3又は請求項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記加算比率入力手段では、前記モニタ
    に表示された画像の人物の顔のサイズを略指定すること
    によって、この略指定された顔サイズに適した加算比率
    又はボケ画像データのボケ度合いが設定されることを特
    徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記モニタには、前記出力用画像データ
    から作成された低解像度画像データに基づいて画像が表
    示され、当該低解像度データによる画像の表示結果が実
    際に出力される画像のボケ度合いと同等となるように、
    少なくとも加算比率及びボケ画像データのボケ度合いの
    何れか一方が再設定される、ことを特徴とする前記請求
    項5又は請求項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 原画像データに基づいて、前記原画像デ
    ータが表す原画像の鮮鋭度を予め設定されたボケ度合に
    応じて低下させたボケ画像を表すボケ画像データを生成
    するボケ画像データ生成手段と、 前記ボケ画像データ生成手段によって生成されたボケ画
    像データが表すボケ画像の原画像に対するボケ度合を設
    定するボケ度合設定手段と、 前記ボケ画像データ生成手段によって生成されたボケ画
    像データと前記原画像データとを合成して出力用画像デ
    ータを生成する画像データ合成手段と、 を有する画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記原画像データに基づいて、前記原画
    像中の人物の顔に相当する領域を抽出する顔領域抽出手
    段と、 前記顔領域抽出手段によって抽出された顔に相当する領
    域の大きさを判定する判定手段と、 をさらに備え、 前記ボケ度合設定手段は、前記判定手段によって判定さ
    れた顔に相当する領域の大きさに基づいて、前記ボケ画
    像データが表すボケ画像の原画像に対するボケ度合を設
    定することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記画像データ合成手段によって生成
    された出力用画像データに基づく画像を出力する出力手
    段と、 前記ボケ度合設定手段によって設定されたボケ度合の修
    正を指示する情報を入力するためのボケ度合入力手段
    と、 をさらに備え、 前記ボケ度合設定手段は、前記ボケ度合入力手段を介し
    て入力されたボケ度合の修正を指示する情報が入力され
    た場合に、入力された情報に従って前記ボケ度合を修正
    することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の画像
    処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像データ合成手段が、原画像R
    GB各色のボケ画像を作成し、当該ボケ画像を原画像R
    GB各色毎に合成する、ことを特徴とする請求項1乃至
    請求項10の何れか1項記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記画像データ合成手段が、Y信号に
    対するボケ画像を作成し、当該ボケ画像を原画像RGB
    各色にそれぞれ合成する、ことを特徴とする請求項1乃
    至請求項10の何れか1項記載の画像処理装置。
JP11158124A 1998-06-11 1999-06-04 画像処理装置 Pending JP2000069277A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11158124A JP2000069277A (ja) 1998-06-11 1999-06-04 画像処理装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-163817 1998-06-11
JP16381798 1998-06-11
JP11158124A JP2000069277A (ja) 1998-06-11 1999-06-04 画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000069277A true JP2000069277A (ja) 2000-03-03

Family

ID=26485357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11158124A Pending JP2000069277A (ja) 1998-06-11 1999-06-04 画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000069277A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478614B1 (ko) * 2001-06-19 2005-03-28 가시오게산키 가부시키가이샤 촬상장치, 촬영방법 및 프로그램
US7327490B2 (en) 2001-02-09 2008-02-05 Seiko Epson Corporation Image processing system via network
US7350086B2 (en) 2001-02-09 2008-03-25 Seiko Epson Corporation Creation of image file
JP2008199613A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Xerox Corp 光沢差のある画像をシミュレートする方法およびシステム
US7469054B2 (en) 2003-12-16 2008-12-23 Canon Kabushiki Kaisha Image displaying method and image displaying apparatus
JP2009037625A (ja) * 2001-09-11 2009-02-19 Seiko Epson Corp 被写体情報を用いた画像処理
US7825962B2 (en) 2001-02-09 2010-11-02 Seiko Epson Corporation Image generation with integrating control data
US8471929B2 (en) 2010-02-05 2013-06-25 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus and image processing method
US9900523B2 (en) 2015-01-23 2018-02-20 Casio Computer Co., Ltd. Image processing apparatus which performs image processing on photographic subject

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7327490B2 (en) 2001-02-09 2008-02-05 Seiko Epson Corporation Image processing system via network
US7350086B2 (en) 2001-02-09 2008-03-25 Seiko Epson Corporation Creation of image file
US7825962B2 (en) 2001-02-09 2010-11-02 Seiko Epson Corporation Image generation with integrating control data
KR100478614B1 (ko) * 2001-06-19 2005-03-28 가시오게산키 가부시키가이샤 촬상장치, 촬영방법 및 프로그램
US7176975B2 (en) 2001-06-19 2007-02-13 Casio Computer Co., Ltd. Image pick-up apparatus, image pick-up method, and storage medium that records image pick-up method program
JP2009037625A (ja) * 2001-09-11 2009-02-19 Seiko Epson Corp 被写体情報を用いた画像処理
JP2009141975A (ja) * 2001-09-11 2009-06-25 Seiko Epson Corp 被写体情報を用いた画像処理
US7469054B2 (en) 2003-12-16 2008-12-23 Canon Kabushiki Kaisha Image displaying method and image displaying apparatus
JP2008199613A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Xerox Corp 光沢差のある画像をシミュレートする方法およびシステム
JP4712054B2 (ja) * 2007-02-13 2011-06-29 ゼロックス コーポレイション 光沢差のある画像をシミュレートする方法およびシステム
US8471929B2 (en) 2010-02-05 2013-06-25 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus and image processing method
US9900523B2 (en) 2015-01-23 2018-02-20 Casio Computer Co., Ltd. Image processing apparatus which performs image processing on photographic subject

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4081219B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
US6748109B1 (en) Digital laboratory system for processing photographic images
JPH11261797A (ja) 画像処理方法
JP3436688B2 (ja) 画像再生装置
JP3639117B2 (ja) 画像処理装置
JPH11341279A (ja) 画像処理方法
JPH10111928A (ja) 画像処理方法及び装置
JP2000069277A (ja) 画像処理装置
US6560374B1 (en) Image processing apparatus
JP3408770B2 (ja) 画像処理装置
JPH11191871A (ja) 画像処理装置
JPH11355584A (ja) 画像処理装置
JP3576809B2 (ja) 画像処理装置
JP3862198B2 (ja) 証明写真撮影装置と画像処理装置及び証明写真作成システム
JPH11261832A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP3808742B2 (ja) 擬似ズームカメラ
JP2001223891A (ja) 画像処理方法
US6700685B1 (en) Image processing apparatus
JPH1065923A (ja) 画像処理方法および装置
JP3576812B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2002300405A (ja) 画像圧縮方法
US7099048B2 (en) Image reproducing method and image reproducing apparatus
JP2000011140A (ja) 画像処理装置
JPH11355514A (ja) 画像処理装置
JP2000083172A (ja) 画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060711

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060822