JPH1121337A - 結晶化抑制型ポリエステル - Google Patents

結晶化抑制型ポリエステル

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JPH1121337A
JPH1121337A JP17969697A JP17969697A JPH1121337A JP H1121337 A JPH1121337 A JP H1121337A JP 17969697 A JP17969697 A JP 17969697A JP 17969697 A JP17969697 A JP 17969697A JP H1121337 A JPH1121337 A JP H1121337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒として安価なSb系触媒を用いながらも
結晶化の抑制されたPETを得ること。 【解決手段】 テレフタール酸を全酸成分に対して95
モル%以上の酸成分、エチレングリコールを全グリコー
ル成分に対して95モル%以上のグリコール成分とする
ポリエステルであり、該ポリエステル中に存在するSb
元素の量がポリエステル全量に対して60ppm〜38
0ppmであり、該ポリエステルはその熱特性について
下記式(1)、(2)を満足し、該ポリエステルは極限
粘度数について下記式(3)を満足することを特徴とす
る結晶化抑制型ポリエステル。 24.6/[η]+130.0≦Tcd≦24.6/[η]+142.0 (1) 34.5×[η]+130.0≦Tci≦34.5×[η]+142.0 (2) [TcdはDSCによる降温時の結晶化発熱ピーク温度
(℃)であり、TciはDSCによる昇温時の結晶化発熱
ピーク温度(℃)である。] 0.50≦[η]≦1.10 (3) [[η]は極限粘度数を表わし、[η]は、フェノール/テトラクロロエタン
(=3/2の成分比)の溶媒を用いて35℃で測定した溶液粘度
から算出する値である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は成形品の白化や曇り
を抑制したり、紡糸性を良くすることが可能な、結晶性
をコントロールされたポリエチレンテレフタレート(以
下、PETと略することがある)に関し、さらに詳しく
は、イソフタル酸(以下、IAと略することがある)、
シクロヘキサンジメタノール(以下、CHDMと略する
ことがある)等の共重合成分を実質的に含まないポリエ
ステルであり、安価なSb系化合物を触媒に用いて得ら
れるPETであって、既存のホモPET生産設備で生産
可能なPETに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートに代表され
るポリエステルは力学特性、耐熱性、耐候性、耐電気絶
縁性、耐薬品性に優れ、繊維、ボトル、フィルムその他
の成形品として広く使用されている。
【0003】かかるポリエステルはその用途によって要
求される特性が異なる。繊維、フィルム用途においては
配向結晶化が抑制され、高強度で、製糸性、製膜性に優
れたポリエステルが求められている。
【0004】包装用フィルム、ボトル用途においては曇
りがなく透明性に優れたポリエステルが強く求められて
いる。
【0005】樹脂から成形された成形品は一般に強度の
向上が課題とされている。強度の向上を困難にしている
原因の一つは、延伸成形時に充分な分子配向が起こる前
に、樹脂が結晶化してしまうことにある。
【0006】フィルムやボトルに曇りを発生させる原因
の一つは、成形時にポリエステルが結晶化するためであ
り、結晶化を抑制するようにポリマーをコントロールす
ることが重要である。
【0007】例えば、ボトル用ポリエステルについては
ポリエステル中で結晶核になり難く透明性良好なGeO
2触媒を使用することが日本国内では一般的である。
【0008】しかし、最近の市場では高品質でありなが
らより安価な素材が求められる傾向がいっそう強くなっ
ており、高価なGeO2の使用はポリマーの国際競争力
を低下させる原因となっており、安価な金属化合物を重
合触媒として使いこなす方法が求められている。
【0009】Ge系触媒の他、ポリエステルの重合活性
を持つ金属として例えばSb、Ti、Sn系触媒が知ら
れている。
【0010】Sb2O3は重合触媒としてよく使用されて
いるが、重合中に還元されてSb金属を生成し、これが
ポリエステルに黒っぽい着色を与える他、樹脂を結晶化
し易くし、強度の低下、曇りの発生をもたらす。
【0011】Ti、Sn系の触媒は一般に重合活性が高
いが、反面、副反応生成物の発生割合が高くポリマーの
着色が発生する。このため、透明性や色相が良好である
ことが特に求められる用途に使用することは困難であ
る。
【0012】特開昭61−78828号公報、特開平4
−57692号公報にはSb化合物を重合触媒として用
い、Mg又はMn化合物とアルカリ化合物を所定量添加
して得た曇りのないボトル用のポリエステルが開示され
ている。しかし、発明者等の検討ではこのポリエステル
には低曇り性の付与や結晶化抑制の効果はほとんど認め
られない。
【0013】Sb系触媒を用いながらポリエステルに低
曇り性を付与し、結晶化を抑制する方法の一つとしてイ
ソフタル酸(IA)、シクロヘキサンジメタノール(C
HDM)、アルキルジカルボン酸や過剰のジエチレング
リコール(以下、DEGと略することがある)を共重合
する方法が知られている。この方法によれば、確かに低
曇り性の付与、結晶化抑制の効果がある。しかし、共重
合成分の存在により分子配向に乱れが生じ強度が低くな
ってしまう点で、強度を必要とする用途では問題が認め
られる。
【0014】また、このような共重合PETを使用する
と、充填物によっては匂いやフレーバー性が大きく変わ
ってしまう場合があり、ボトルや食品包装用フィルム用
途においては問題がある。
【0015】
【発明の解決するべき課題】本発明の課題は上述の問題
を解決することであり、触媒として安価なSb系触媒を
用いながらも結晶化特性の抑制されたPETを得ること
を課題とするものである。更に詳しくは、DEG以外の
共重合成分を実質的に含有すること無く、曇り、白化の
少ない、結晶化特性の抑制されたPETを得ることを課
題とする。ここで結晶化特性の抑制とは結晶化速度を低
く抑制することである。本発明の他の課題はボトル用プ
リフォームとしたときに白化が少なく、ボトルとしたと
きに曇りが少ない、結晶化特性の抑制されたPETを得
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討の
結果、包装用材料、例えばボトル用材料として、好まし
い低曇り性、低白化性を備えた結晶化特性の抑制された
PETは、示差走査型熱量計(以下、DSCと略するこ
とがある)による測定においてポリマーの非晶状態から
の昇温時に検出される発熱ピーク(以下、Tciと称す
る場合がある)と溶融状態からの降温時に検出される発
熱ピーク(以下、tcdと称する場合がある)の値が特
定の条件を満たすPETであることを見出した。
【0017】本発明者等の知見によれば本発明のポリエ
ステルは特定の調製法によりSb2O3から調製された重
縮合触媒化合物を所定量用いてPETを重合することに
より得ることができる。
【0018】本発明は、テレフタール酸を全酸成分に対
して95モル%以上の酸成分、エチレングリコールを全
グリコール成分に対して95モル%以上のグリコール成
分とするポリエステルであり、該ポリエステル中に存在
するSb元素の量がポリエステル全量に対して60pp
m〜380ppmであり、該ポリエステルはその熱特性
について下記式(1)、(2)を満足し、該ポリエステ
ルは極限粘度数について下記式(3)を満足することを
特徴とする結晶化抑制型ポリエステルである。 24.6/[η]+130.0≦Tcd≦24.6/[η]+142.0 (1) 34.5×[η]+130.0≦Tci≦34.5×[η]+142.0 (2) [TcdはDSCによる降温時の結晶化発熱ピーク温度
(℃)であり、TciはDSCによる昇温時の結晶化発熱
ピーク温度(℃)である。] 0.50≦[η]≦1.10 (3) [[η]は極限粘度数を表わし、[η]は、フェノール/テトラクロロエタン
(=3/2の成分比)の溶媒を用いて35℃で測定した溶液粘度
から算出する値である。] 以下に本発明について詳細に説明する。
【0019】[ポリエステル]本発明のポリエステルは
テレフタール酸を全酸成分に対して95モル%以上、好
ましくは97モル%以上、さらに好ましくは99モル%
以上、特に好ましくは99.5モル%以上の酸成分と
し、エチレングリコールを全グリコール成分に対して9
5モル%以上、好ましくは96モル%以上のグリコール
成分とするPETである。
【0020】第三成分として、テレフタール酸、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール以外の成分を3モ
ル%以下、好ましくは1モル%以下、さらに好ましくは
0.5モル%以下の範囲で含有することができるが、含
有量は本発明の目的を損なわない範囲であることを要す
る。ジエチレングリコール以外の第三成分は共重合され
ないことが特に好ましい。
【0021】ジエチレングリコール以外の第三成分とし
て、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸などの芳香族ジカ
ルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環族ジ
カルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪酸ジカ
ルボン酸;トリエチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ヘキサメチレングリコールなどの脂肪族ジオ
ール;シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタ
ノールなどの脂環族ジオール;ナフタレンジオール、ビ
スフェノールA、レゾルシンなどの芳香族ジオール;p
―オキシ安息香酸、m―オキシ安息香酸、サリチル酸、
マンデル酸、ヒドロアクリル酸、グリコール酸、3―オ
キシプロピオン酸、アシアチン酸、キノバ酸などオキシ
カルボン酸を例示することができる。
【0022】なお、ポリエステルが実質的に線状である
範囲内で3価以上の多官能基化合物、たとえばグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、トリ
カルバリル酸、没食子酸などの成分が共重合されていて
もよく、要すれば単官能基化合物、たとえばo―ベンゾ
イル安息香酸、ナフトエ酸が少量割合、例えば1モル%
以下の割合で共重合成分として含有されていてもよい。
【0023】[Sb元素量]本発明においては、ポリエ
ステル重合触媒としてSb系触媒、好ましくはSb2O3
が用いられる。
【0024】本発明のポリエステル中に存在するSb元
素の量はポリエステル全量に対して60ppm〜380
ppm、好ましくは90ppm〜300ppmである。
Sb元素の量が60ppm未満だと重合活性が小さく、
溶融重合時間がかかりすぎ、現実的な生産性が得られな
い。Sb元素の量が380ppmを超えるとポリマーの
色相が悪化するばかりか、本発明に開示した方法で用意
したSb系重合触媒を用いても、TciやTcdをコン
トロールできなくなり、結晶化の速いポリマーしか得ら
れなくなる。
【0025】[Tcd、Tci]本発明のポリエステル
はその熱特性について下記式(1)及び(2)を満足す
る。 24.6/[η]+130.0≦Tcd≦24.6/[η]+142.0 (1) 34.5×[η]+130.0≦Tci≦34.5×[η]+142.0 (2) 但し、TcdはDSCによる測定において降温時の結晶化
発熱ピーク温度(℃)であり、TciはDSCによる測定
において昇温時の結晶化発熱ピーク温度(℃)である。
【0026】Tcdが本発明の範囲より高いPETは、溶融
状態のPETが冷却される段階で結晶化し易く成形時に
急激な結晶化が起こり、配向結晶化を抑制し曇りを抑制
することが困難となる。曇りの抑制は、特にボトル、フ
ィルム用途において重要である。
【0027】Tcdが本発明の範囲より低いPETは非晶
性が強すぎ、過度に柔軟なPETとなり、ボトル、フィ
ルム、工業用繊維用途には適さない。
【0028】Tciが本発明の範囲より高いPETは延伸
される段階で結晶化し難い。成形品に適度な結晶状態を
付与するためには、その結晶化温度にあわせて高めの温
度雰囲気下で延伸が行われることが必要とされるが、延
伸工程は一般に空気存在下で行われることから、高温で
の延伸はPETの劣化の原因となる。
【0029】Tciが本発明の範囲より低いPETは、延
伸工程で結晶化が起こり、結晶化抑制や曇りのコントロ
ールが難しく、曇りの少ないPETが得られない。
【0030】本発明のPETはSb系触媒を使いなが
ら、このTcd、Tciで表現される結晶性を備えたPETであ
る。従来のPETであってもポリマー全量に対して2.
5重量%を超えるジエチレングリコール(DEG)を共
重合することにより、Tci、Tcdについて、本発明と同様
の数値を達成することもできるが、DEGをポリマー全
量に対して2.5重量%を超えて共重合したPETでは
強伸度、収縮性、保香性、ガスバリア性が低下する。
【0031】[極限粘度数]極限粘度数に関しては各用
途によってそれぞれ最適な範囲があるが、極限粘度が0.
5以下のポリマーではフィルム、フィラメント用途でも
成形品の強度が不足し製品としてユーザーに受け入れら
れない。極限粘度数が1.10以上であると成形工程での粘
度が高くなり、設備に負荷がかかるばかりか、剪断発熱
が大きくなりポリマーの劣化が目立ち品質上問題が生ず
る。
【0032】本発明のポリエステルは衣料用フィラメン
トとして好ましく用いられるが、この場合好ましい極限
粘度数は0.55〜0.68である。極限粘度数がこれ
より低いと強度が不足し、高いと衣料としたときの着心
地が悪くなる。
【0033】本発明のポリエステルはタイヤコード用工
業繊維として好ましく用いられるが、この場合好ましい
極限粘度数は0.90〜1.10である。極限粘度数が
これより低いと強度が不足し、高いと安定して紡糸する
ことが困難になる。
【0034】本発明のポリエステルは飲料用ボトルとし
て好ましく用いられるが、この場合好ましい極限粘度数
は0.65〜0.90である。極限粘度数がこれより低
いと強度が不足し、高いと成形性が低下する。
【0035】本発明のポリエステルはフィルムとして好
ましく用いられるが、この場合好ましい極限粘度数は
0.55〜0.68である。極限粘度数がこれより低い
と強度が不足し、高いと成形性が低下する。
【0036】[DEG]本発明において、ポリエステル
中のジエチレングリコール(DEG)成分の存在量はポ
リマー全量に対して2.5重量%以下である。DEG成
分の存在量が2.5重量%を超える場合ポリエステル成
形物の強伸度、収縮性等の物性の変化が激しく、強伸
度、収縮性、保香性、ガスバリア性が低下する。特に包
装用途では充填物の匂いやフレーバー性が変わってしま
ったり、ガスバリア性が低下したりと悪影響が懸念され
る。
【0037】[触媒]本発明においては、ポリエステル
中に2価の金属元素及び/又はアルカリ土類金属元素が
存在し、その存在量は、好ましくはポリエステル中のS
b元素に対するモル比として下記式(5)の条件を満た
す。 0.05≦M/Sb≦5.0 (5) [Mは2価の金属及び/又はアルカリ土類金属を表わ
す。]
【0038】このモル比が0.05未満では本発明の範
囲のTciやTcdをもつポリマーは得られない。この
モル比が5.0を超えると耐熱性が低下すると同時にポ
リマー中の異物が多くなり、過剰の添加はPETとして
の物性を損なう結果となる。
【0039】本発明のポリエステル中には2価の金属元
素及び/又はアルカリ土類金属元素、好ましくはアルカ
リ土類金属元素が上記の条件を満たして存在する。
【0040】アルカリ土類金属はBe,Mg,Ca,S
r,Ba,Raである。アルカリ土類金属の中では特に
Mgが好ましい。
【0041】2価の金属の中では、周期律表で第3周期
又は第4周期の2A族から1B族に属する金属が好まし
く、すなわち、Ca,Sc,Ti,V,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuが好ましく、特にMnが好まし
い。
【0042】2価の金属元素及び/又はアルカリ土類金
属元素は触媒に由来し、触媒は有機酸塩であることが好
ましい。触媒の有機酸塩として酢酸塩が特に好ましい。
【0043】[製造方法]本発明のポリエステルはテレ
フタール酸とエチレングリコールとを直接エステル化し
た後、Sb系重縮合触媒と2価の金属の塩及び/又はア
ルカリ土類金属塩とを調製して得た触媒溶液を添加し、
続いて溶融重縮合することにより得ることができる。
【0044】本願発明においてはこの触媒溶液の調製が
肝要であり、触媒溶液の調製は以下のように行なう。
【0045】Sb系重合触媒を予めエチレングリコール
に均一に溶解し、2価の金属の塩及び/又はアルカリ土
類金属塩を粉体または均一なエチレングリコール溶液と
して添加し、これらの混合物を60℃〜140℃、好ま
しくは60℃〜120℃、特に好ましくは70℃〜10
0℃で、20分間〜24時間、好ましくは30分間〜1
2時間、特に好ましくは、1時間〜6時間加熱撹袢して
触媒溶液を得る。加熱撹袢の温度が60℃未満では得ら
れるPETのTcdを本発明の範囲内にまで下げること
ができず、PETの結晶化を抑制することができない。
加熱撹袢の温度が140℃以上では反応系の底に析出化
合物が生じたり溶液面に浮遊物が生じたりと触媒溶液の
安定性が低くなり、調製工程に備え付けられるフィルタ
ー寿命を低下させるおそれがある。
【0046】Sb系重合触媒と2価の金属の塩及び/又
はアルカリ土類金属塩は上述のように一緒に調製され同
時に反応系に添加される。一緒に調製され同時に添加さ
れないとTcdを本発明の範囲にまで下げることができ
ず、PETの結晶化を抑制することができない。
【0047】[添加剤等]溶融重縮合の際には安定剤と
してリン化合物を添加することが好ましい。具体的な添
加量は反応装置により異なるため、適宜調製されるべき
である。
【0048】必要に応じて他の添加剤、例えば整色剤、
着色剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、難燃剤
等を添加してもよい。
【0049】溶融重縮合終了後は、例えば溶融押し出し
し、適当な冷媒、例えば水中で冷却して適当な大きさに
切断してチップ化する。チップは直方体でも、シリンダ
ー状でも、サイコロ状でも、球状でもよい。
【0050】本発明のPETは溶融重縮合の後、固相重
合を施し、所望の極限粘度数のPETとするこもでき
る。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳説する。な
お、実施例中「部」は、重量部を意味する。また実施例
中で用いた特性の測定法を以下に示す。
【0052】1)極限粘度数[η]:フェノール/テト
ラクロロエタン(重量比60/40)の混合溶媒を用
い、35℃で測定した溶液粘度から算出した。
【0053】2)ジエチレングリコール(DEG)共重
合割合:ポリマー200gと抱水ヒドラジン(ヒドラジ
ン1水和物)10mlを混合し、150℃で10分の条
件で完全にポリマーを分解した。その溶液をガスクロマ
トグラフィーで分析してその検出濃度からポリマー中に
共重合しているジエチレングリコールの割合を求めた。
ガスクロマトグラフィーには日立製作所社製ガスクロ2
63型を用いた。
【0054】3)熱特性:DSC(示差走査熱量計)分
析 TAインスツルメンツ社製サーマルアナリシス2200
型示差走査熱量計を用いて測定を行った。ポリマーチッ
プサンプル10.0mgをアルミパンの中にいれ、20
℃/minの昇温スピードで300℃まで加熱し、30
0℃に達してから2分間保持した後、素速く、氷浴につ
け込まれた試験管の中で、直接水に接触しないようにク
エンチした。その後再び20℃/minで昇温し、結晶
化温度Tci、融点Tmを求め、300℃に達した時点
で2分間そのまま保持し、その後10℃/minで降温
した。その際降温時の結晶化ピークをTcdとした。T
ci、Tm、Tcdはそれぞれピークの最大点を読みと
った。
【0055】4)色相:ポリマーを140℃で60分間乾燥機
中で熱処理して乾燥させたポリマーをカラーマシン社製
CMー7500型カラーマシンで測定した。
【0056】5)金属量測定:蛍光X線(理学電気工業株
式会社製蛍光X線3270型)によって所定の方法にてポリマ
ー中の金属量(単位ppm)を測定した。
【0057】6)フィルムの成形及び品質評価:ポリマ
ーを160℃で乾燥し、280℃で溶融押し出し、40℃に保持し
たキャスティンク゛ト゛ラム上に急冷固化せしめて未延伸フィルムを
得た。この未延伸フィルムを縦延伸倍率3.5倍、横延伸倍
率4.0倍の条件で逐次2軸延伸を施し、更に熱処理温度215
℃の条件で厚さ25μmの2軸配向フィルムを得た。
【0058】7)ボトルの成形及び品質評価:ポリマー
を160℃、5時間乾燥した後、名機製作所製、射出成
形機ダイナメルターM―100DMを用い、シリンダー
温度285℃で50gのプリフォームを成形し、これを
ブロー延伸して、軸方向延伸倍率 約3倍、内容積1.5
リットル、胴部肉厚0.3mmのボトルとした。
【0059】ブロー成形機はシンシナティー社製ミラク
ロンを使用し、その加熱条件は1から9ある加熱ヒーター
の目盛りを1 : 50%、 2〜4 : 45%、 5〜8 : 48%、 9 : 70%
にダイヤルを合わせ、ヘーズが最低になるような加熱時
間を選んでブロー成形を行った。
【0060】透明性の評価は、この直胴部を切取り、ヘ
ーズメーターによってボトル胴部のヘーズを測定し、ボ
トルのヘーズとした。ヘーズメーターには日本電色工業
社製カラーアンドカラーディフェレンスメタルモデル1
001DP型を用いた。
【0061】耐圧強度はボトルに水を水圧ポンプを利用
して送り込み、10kg/分で昇圧し、ボトルが破裂した時
の圧力値を示す。
【0062】座屈強度はオートグラフ(島津製作所社製
AGー100B型)プロスヘッドにボトルを直立に挟み込み500m
m/分の速度でプロスヘッドの幅を狭めてボトルに荷重を
加えた。その時、ボトルが大きく変形するまでの間に計測
された最大荷重の値を示す。
【0063】成形幅とは、上記の加熱条件にダイヤルを
合わせボトルをブロー成形したとき、成形されたボトル
胴部のヘーズが1%以下になる最長の加熱時間と最短の
加熱時間の差(単位:秒)である。成形幅の時間が大きい
ほど白化が抑制されたボトル用ポリマーと言える。
【0064】8)紡糸及び品質評価:ポリマーを160
℃、5時間乾燥した後、紡糸温度300℃、冷却風線速度
15m/分(26℃、相対湿度70%)引取速度3000m/
分で75デニール、36フィラメントの糸を紡糸した。こ
のときのポリマー1Tあたりの断糸数を観測した。この断
糸数は結晶化抑制による曳糸性向上の効果を反映する。
この紡糸条件のまま引取速度のみを200m/分の割合で
加速していき完全に糸が断糸したときの引取速度を全破
断巻取速度として記録した。
【0065】9)製糸性:製糸性は直径0.3mmの紡糸孔3
0個を有する紡糸口金を使用して吐出量80g/min、吐出温
度285℃、巻取り速度1200m/minで7日間溶融紡糸
した時の紡糸孔外周辺のSb金属を含んだ異物の高さ、及
び、その間のヘ゜ンテ゛ィンク゛の発生状態を観察して、ポリマー
の製糸性を評価した。口金面異物の高さが低いほど製糸
性が良好であり、ペンディングの発生が少ないほど製糸
性が良好である。
【0066】[実施例1]三酸化アンチモン0.01モ
ルと酢酸マグネシウム・4水和物0.01モルとをエチレ
ングリコール326g中に存在させ、80℃で2時間加
熱混合して透明な触媒溶液を調製した。
【0067】次に、テレフタル酸3600部とエチレン
グリコール2100部とを常温でスラリー化し、撹拌機
付オートクレーブに仕込み、3kg/cm2の加圧下2
70℃にて反応させた。留出水量が600部となった時
点で放圧し、更に常圧にて270℃で反応させた。更に
留出水量が740部以上となった時点で正燐酸を0.2
1部を添加して、その10分後に予め調製しておいた透
明な触媒溶液を添加した。
【0068】引き続き285℃にて0.1mmHgの減
圧下で重縮合反応を2.5時間実施して極限粘度数0.
641のポリエチレンテレフタレートを得た。このポリ
マーの品質は表1に示す通り、熱特性(DSCによる測
定)や色相は表2に示す通りで、フィルムとしての物性は
表3に示すとおりであった。
【0069】[比較例1]三酸化アンチモン0.01モ
ルをエチレングリコール221gに添加し、155℃、
2時間加熱混合して透明な触媒溶液を調製した。この触
媒溶液を実施例1の三酸化アンチモンと酢酸マグネシウ
ム・4水和物の混合触媒溶液に代えて使用する以外は実施
例1と同様にしてポリエチレンテレフタレートを得た。
このポリマーの品質は表1の通り、熱特性(DSCによ
る測定)や色相は表2に示す通りで、フィルムとしての物
性は表3に示すとおりであった。
【0070】[実施例2]実施例1と同様に透明な触媒
溶液を調製した。次に、テレフタル酸3600部とエチ
レングリコール2100部とを常温でスラリー化し、撹
拌機付オートクレーブに仕込み、3kg/cm2の加圧
下270℃にて反応させた。留出水量が600部となっ
た時点で放圧し、更に常圧にて270℃で反応させた。
更に留出水量が740部以上となった時点で正燐酸を
0.21部とDEGを表1に示した量になるように添加
して、その10分後に更に先に調製しておいた透明な触
媒溶液を添加した。
【0071】引き続き285℃にて0.1mmHgの減
圧下で重縮合反応を約1.8時間実施して極限粘度数
約0.56のポリエチレンテレフタレートを得た。この
ポリマーを更に0.5mmHgのN2雰囲気下で、21
0℃で固相重合してポリマーの極限粘度数を約0.86
まで高めた。
【0072】この固相重合後のポリマーの品質を表1に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表2に示す。
このポリマーを用いて成形したボトルの品質を表4に示
す。
【0073】[実施例3]三酸化アンチモン0.01モ
ルと酢酸マグネシウム・4水和物0.005モル(モル比
1:0.5)とをエチレングリコール274g中に存在せ
しめて、80℃で2時間加熱混合して透明な触媒溶液を
調製した。
【0074】この触媒溶液を三酸化アンチモンと酢酸マ
グネシウム・4水和物の等モル量をエチレングリコールに解
かした触媒溶液の代わりに使用する以外は実施例2と同
様にして、極限粘度を約0.86のポリマーを得た。こ
の固相重合後のポリマーの品質を表1に示す。熱特性
(DSCによる測定)と色相を表2に示す。このポリマー
を用いて成形したボトルの品質を表4に示す。
【0075】[実施例4]三酸化アンチモン0.01モ
ルと酢酸カルシウム・水和物0.01モルとをエチレン
グリコール307g中に存在せしめ、80℃で2時間加
熱混合し透明な触媒溶液を調製した。この触媒溶液を三
酸化アンチモンと酢酸マグネシウム・4水和物の等モル量を
エチレングリコールに溶解した触媒溶液の代わりに使用
する以外は実施例2と同様に極限粘度を約0.86のポ
リマーを得た。このポリマーの物性を表1に示す。熱特
性(DSCによる測定)と色相は表2に示す。このポリマ
ーを用いて成形したボトルの品質を表4に示す。
【0076】[比較例2]比較例1と同様に透明な触媒
溶液を調製した。この触媒溶液を三酸化アンチモンと酢
酸マグネシウム・4水和物の混合触媒溶液に代えて使用す
る以外は実施例2と同様にして、ポリエチレンテレフタ
レートを得た。このポリマーの物性を表1に示す。この
ポリマーの熱特性(DSCによる測定)と色相を表2に示
す。このポリマーを用いて成形したボトルの品質を表4
に示す。
【0077】[比較例3]三酸化アンチモン0.01モ
ルと酢酸マグネシウム・4水和物0.10モルを1:10の
モル比量でエチレングリコール1272g中に存在せし
め、80℃、2時間加熱混合して透明な触媒溶液を調製
した。この触媒溶液を用いる以外は実施例2と同様にポ
リエチレンテレフタレートを得た。このポリマーの物性
を表1に示す。このポリマーの熱特性(DSCによる測
定)と色相を表2に示す。このポリマーを用いて成形し
たボトルの品質を表4に示す。
【0078】[比較例4]実施例1と同様に透明な触媒
溶液を調製した。実施例2の触媒溶液に代えてこの触媒
溶液を用いる他は実施例2と同様にしてポリエチレンテ
レフタレートを得た。このポリマーの物性を表1に示
す。このポリマーの熱特性(DSCによる測定)と色相を
表2に示す。このポリマーを用いて成形したボトルの品
質を表4に示す。
【0079】[比較例5]実施例1と同様に透明な触媒
溶液を調製した。この触媒溶液を添加する直前に、酢酸
カリウム0.201部を5%のエチレングリコール溶液
として反応系に添加する以外は実施例2と同様にしてポ
リエチレンテレフタレートを得た。このポリマーの物性
を表1に示す。このポリマーの熱特性(DSCによる測
定)と色相を表2に示す。このポリマーを用いて成形し
たボトルの品質を表4に示す。
【0080】[比較例6]三酸化アンチモン0.01モ
ルをエチレングリコール221gに溶解し、155℃、
2時間加熱混合して触媒溶液を調製した。酢酸マグネシ
ウム・4水和物0.01モルをエチレングリコール107
gに溶解し、35℃、2時間加熱混合して触媒溶液を調
製した。
【0081】次に、テレフタル酸3600部とエチレン
グリコール2100部とを常温でスラリー化し、撹拌機
付オートクレーブに仕込む際、酢酸マグネシウムのエチ
レングリコール溶液を添加し、3kg/cm2の加圧下2
70℃にて反応させた。留出水量が600部となった時
点で放圧し、更に常圧にて270℃で反応させた。更に
留出水量が740部以上となった時点で正燐酸を0.2
1部とDEGを表1に示した量になるように添加して、
その10分後に更に予め調製しておいて三酸化アンチモ
ンのエチレングリコールである触媒溶液を添加した。こ
の添加は添加するマグネシウム及びアンチモンの量が表
1に示す量になるように行った。
【0082】引き続き285℃にて0.1mmHgの減
圧下で重縮合反応を1.8時間実施して極限粘度数約
0.56のポリエチレンテレフタレートを得た。このポ
リマーを更に0.5mmHgのN2雰囲気下で、210
℃で固相重合してポリマーの極限粘度数を約0.86ま
で高めた。
【0083】この固相重合後のポリマーの品質を表1に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表2に示す。
このポリマーを用いて成形したボトルの品質を表4に示
す。
【0084】[実施例5]実施例1と同様に透明な触媒
溶液を調製した。次に、テレフタル酸3600部とエチ
レングリコール2100部とを常温でスラリー化し、撹
拌機付オートクレーブに仕込み、3kg/cm2の加圧
下270℃にて反応させた。留出水量が600部となっ
た時点で放圧し、更に常圧にて270℃で反応させた。
更に留出水量が740部以上となった時点で正燐酸を
0.21部とDEGを表1に示す量になるように添加し
て、その10分後に更に先に調製しておいた透明な触媒
溶液を添加した。引き続き285℃にて0.1mmHg
の減圧下で重縮合反応を約2.5時間実施して極限粘度
数 約0.64のポリエチレンテレフタレートを得た。
このポリマーを更に0.5mmHgのN2雰囲気下で、
210℃で固相重合してポリマーの極限粘度数を約0.
99まで高めた。
【0085】この固相重合後のポリマーの品質を表1に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表2に示す。
このポリマーを用いて紡糸した繊維の品質と曳糸性を表
5に示す。
【0086】[実施例6]実施例4と同様に透明な触媒
溶液を調製した。この触媒溶液を三酸化アンチモンと酢
酸マグネシウム・4水和物の等モル量をエチレングリコール
に解かした触媒溶液の代わりに使用する以外は実施例5
と同様にして極限粘度を約0.99のポリマーを得た。
【0087】この固相重合後のポリマーの品質を表1に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表2に示す。
このポリマーを用いて紡糸した繊維の品質と曳糸性を表
5に示す。
【0088】[比較例7]比較例1と同様に触媒溶液を
調製した。この触媒溶液を三酸化アンチモンと酢酸マグ
ネシウム・4水和物の混合触媒溶液に代えて使用する以外
は実施例5と同様にしてポリエチレンテレフタレートを
得た。このポリマーの物性を表1に示す。
【0089】この固相重合後のポリマーの物性を表1に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表2に示す。
このポリマーを用いて紡糸した繊維の品質と曳糸性を表
5に示す。
【0090】
【表1】
【0091】
【表2】
【0092】
【表3】
【0093】
【表4】
【0094】
【表5】
【0095】[実施例7]三酸化アンチモン0.01モ
ルと酢酸マンガン・4水和物0.01モルを311gのエ
チレングリコールに存在せしめて80℃で2時間加熱混
合して紫色透明な触媒溶液を調製した。
【0096】次に、テレフタル酸3600部とエチレン
グリコール2100部とを常温でスラリー化し、撹拌機
付オートクレーブに仕込み、3kg/cm2の加圧下2
70℃にて反応させた。留出水量が600部となった時
点で放圧し、更に常圧にて270℃で反応させた。更に
留出水量が740部以上となった時点で正燐酸を0.2
1部を添加して、その10分後に表6に示すアンチモン
量とマンガン量になるように先に調製しておいた透明な
触媒溶液を添加した。引き続き285℃にて0.1mm
Hgの減圧下で重縮合反応を2.5時間実施して極限粘
度数0.645のポリエチレンテレフタレートを得た。
【0097】このポリマーの品質を表6に、熱特性(D
SCによる測定)と色相を表7に示す。フィルムとして
の物性を表8に示す。
【0098】[実施例8]三酸化アンチモン0.01モ
ルと酢酸マグネシウム・4水和物0.01モルを326g
のエチレングリコール中に存在せしめて、80℃で2時
間加熱混合して透明な触媒溶液を調製した。この透明な
触媒溶液を、三酸化アンチモンと酢酸マンガン・4水和物
の等モル量をエチレングリコールに解かした触媒溶液の代
わりに使用する以外は実施例7と同様にして極限粘度数
0.641のポリエチレンテレフタレートを得た。この
ポリマーの品質を表6に、熱特性(DSCによる測定)と
色相を表7に示す。フィルムとしての物性を表8に示
す。
【0099】[実施例9]三酸化アンチモン0.01モ
ル、酢酸マンガン・4水和物0.005モル及び酢酸マグ
ネシウム・4水和物0.005モルを318gのエチレン
グリコール中に存在せしめて、80℃で2時間加熱混合
して薄い紫色透明な触媒溶液を調製した。
【0100】この透明な触媒溶液を、三酸化アンチモン
と酢酸マンガン・4水和物の等モル量をエチレングリコール
に解かした触媒溶液の代わりに使用する以外は実施例7
と同様にして極限粘度数0.640のポリエチレンテレ
フタレートを得た。
【0101】このポリマーの熱特性(DSCによる測定)
と色相を表7に示す。フィルムとしての物性を表8に示
す。
【0102】[比較例8]三酸化アンチモン0.01モ
ルをエチレングリコール221gに添加し、155℃で
2時間加熱混合して透明な溶液を調製した。
【0103】この触媒溶液を、実施例7の三酸化アンチ
モンと酢酸マンガン・4水和物の混合処理溶液に代えて使
用する以外は実施例7と同様にしてポリエチレンテレフ
タレートを得た。ポリマーの物性を表6に示す。このポ
リマーの熱特性(DSCによる測定)と色相を表7に示
す。フィルムとしての物性を表8に示す。
【0104】[実施例10]実施例7と同様に紫色透明
な触媒溶液を調製した。次に、テレフタル酸3600部
とエチレングリコール2100部とを常温でスラリー化
し、撹拌機付オートクレーブに仕込み、3kg/cm2
の加圧下270℃にて反応させた。留出水量が600部
となった時点で放圧し、更に常圧にて270℃で反応さ
せた。更に留出水量が740部以上となった時点で正燐
酸を0.21部とDEGを表6に示した量になるように
添加して、その10分後に更に表6に示すアンチモン量
とマンガン量になるように先に調製しておいた透明な触
媒溶液を添加した。引き続き285℃にて0.1mmH
gの減圧下で重縮合反応を約1.8時間実施して極限粘
度数 約0.56のポリエチレンテレフタレートを得
た。このポリマーを更に0.5mmHgのN2雰囲気下
で、210℃で固相重合してポリマーの極限粘度数を約
0.86まで高めた。
【0105】この固相重合後のポリマーの品質を表6に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表7に示す。
このポリマーを用いて成形したボトルの品質を表9に示
す。
【0106】[実施例11]実施例8と同様に透明な触
媒溶液を調製した。この透明な触媒溶液を三酸化アンチ
モンと酢酸マンガン・4水和物の等モル量をエチレングリコ
ールに解かした触媒溶液の代わりに使用する以外は実施
例10と同様の実験をして極限粘度を約0.86のポリ
マーを得た。
【0107】このポリマーの品質を表6に示す。熱特性
(DSCによる測定)と色相を表7に示す。このポリマー
を用いて成形したボトルの品質を表9に示す。
【0108】[実施例12]三酸化アンチモン0.01
モルと酢酸マンガン・4水和物0.005モルをエチレン
グリコール266g中に存在せしめて、80℃で2時間
加熱混合して薄い紫色の透明な触媒溶液を調整した。
【0109】この触媒溶液を三酸化アンチモンと酢酸マ
ンガン・4水和物の等モル量をエチレングリコールに解か
した触媒溶液の代わりに使用する以外は実施例10と同
様にして極限粘度数を約0.86のポリマーを得た。
【0110】このポリマーの品質は表6に、熱特性(DS
C)や色相は表7に示す通りで、このポリマーを用いて成
形したボトルの品質を表9に示す。
【0111】[実施例13]三酸化アンチモン0.01
モル、酢酸マンガン・4水和物0.005モル及び酢酸マ
グネシウム・4水和物0.005モルをエチレングリコー
ル318g中に存在せしめ、80℃、2時間加熱混合し
て、薄い紫色透明な触媒溶液を調整した。
【0112】この触媒溶液を三酸化アンチモンと酢酸マ
ンガン・4水和物の等モル量をエチレングリコールに解か
した触媒溶液の代わりに使用する以外は実施例10と同
様にして極限粘度数約0.86のポリマーを得た。
【0113】このポリマーの品質は表6に、熱特性(DS
C)や色相は表7に示す通りで、このポリマーを用いて成
形したボトルの品質を表9に示す。
【0114】[比較例9]比較例8と同様に触媒溶液を
調製した。この触媒溶液を三酸化アンチモンと酢酸マン
ガン・4水和物の混合触媒溶液に代えて使用する以外は実
施例10と同様にしてポリエチレンテレフタレートを得
た。品質を表6に示す。このポリマーの熱特性(DSC
による測定)と色相を表7に示す。このポリマーを用い
て成形したボトルの品質は表9に示す。
【0115】[比較例10]三酸化アンチモン0.01
モルと酢酸マンガン・4水和物0.10モルをエチレング
リコール1122g中に存在せしめて、80℃で2時間
加熱混合して濃紫色不透明な触媒溶液を得た。
【0116】触媒溶液としてこの溶液を用いる以外は実
施例10と同様にしてポリエチレンテレフタレートを得
た。ポリマーの品質を表6に示す。このポリマーの熱特
性(DSCによる測定)と色相を表7に示す。このポリマ
ーを用いて成形したボトルの品質は表9に示す。
【0117】[比較例11]実施例7と同様に紫色透明
な触媒溶液を調製した。触媒溶液としてこの溶液を用い
る以外は実施例10と同様にしてポリエチレンテレフタ
レートを得た。ポリマーの品質を表6に示す。このポリ
マーの熱特性(DSCによる測定)と色相を表7に示す。
このポリマーを用いて成形したボトルの品質は表9に示
す。
【0118】[比較例12]三酸化アンチモンと酢酸マ
ンガン・4水和物から得た触媒溶液を添加する直前に酢酸
カリウム0.201部を5%のエチレングリコール溶液
として反応系に添加する以外は実施例10と同様にして
ポリエチレンテレフタレート得た。このポリマーのポリ
マーの品質を表6に示す。このポリマーの熱特性(DS
Cによる測定)と色相を表7に示す。このポリマーを用
いて成形したボトルの品質は表9に示す。
【0119】[比較例13]三酸化アンチモン0.01
モルをエチレングリコール221gに添加して155℃
で2時間加熱混合して調製した触媒溶液と、酢酸マンガ
ン・4水和物0.01モルをエチレングリコール90gに
添加して80℃で2時間加熱混合して触媒溶液を別々に
調製した。
【0120】次に、テレフタル酸3600部とエチレン
グリコール2100部とを常温でスラリー化し、撹拌機
付オートクレーブに仕込む際、予め調製しておいた酢酸
マンガンのエチレングリコール溶液である触媒溶液を添
加し、3kg/cm2の加圧下270℃にて反応させた。
留出水量が600部となった時点で放圧し、更に常圧に
て270℃で反応させた。更に留出水量が740部以上
となった時点で正燐酸を0.21部とDEGを表6に示
した量になるように添加して、その10分後に更に予め
調製しておいた三酸化アンチモンのエチレングリコール
溶液を重縮合触媒として添加した。添加するマンガン及
びアンチモンの量は表6に示す量になるように添加し
た。
【0121】引き続き285℃にて0.1mmHgの減
圧下で重縮合反応を約1.8時間実施して極限粘度数
約0.56のポリエチレンテレフタレートを得た。この
ポリマーを更に0.5mmHgのN2雰囲気下で、21
0℃で固相重合してポリマーの極限粘度数を約0.86
まで高めた。
【0122】この固相重合後のポリマーの品質を表6に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表7に示す。
このポリマーを用いて成形したボトルの品質を表9に示
す。
【0123】[実施例14]実施例7と同様に紫色透明
な触媒溶液を調製した。次に、テレフタル酸3600部と
エチレングリコール2100部とを常温でスラリー化
し、撹拌機付オートクレーブに仕込み、3kg/cm2
の加圧下270℃にて反応させた。留出水量が600部
となった時点で放圧し、更に常圧にて270℃で反応さ
せた。更に留出水量が740部以上となった時点で正燐
酸を0.21部とDEGを表1に示した量になるように
添加して、その10分後に更に表6に示すアンチモン量
とマンガン量になるように予め調製しておいた透明な触
媒溶液を添加した。引き続き285℃にて0.1mmH
gの減圧下で重縮合反応を約2.5時間実施して極限粘
度数 約0.64のポリエチレンテレフタレートを得
た。このポリマーを更に0.5mmHgのN2雰囲気下
で、210℃で固相重合してポリマーの極限粘度数を約
0.99まで高めた。
【0124】この固相重合後のポリマーの品質を表6に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表7に示す。
このポリマーを用いて紡糸した繊維の品質と曳糸性を表
10に示す。
【0125】[実施例15]実施例8と同様に透明な触
媒溶液を調製した。この触媒溶液を三酸化アンチモンと
酢酸マンガン・4水和物の等モル量をエチレングリコールに
解かした触媒溶液の代わりに使用する以外は実施例14
と同様にして極限粘度を約0.99のポリマーを得た。
【0126】この固相重合後のポリマーの品質を表6に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表7に示す。
このポリマーを用いて紡糸した繊維の品質と曳糸性を表
10に示す。
【0127】[比較例14]三酸化アンチモン0.01
モルをエチレングリコール221gに添加し、155℃
で2時間加熱混合して触媒溶液を調製した。この触媒溶
液を、三酸化アンチモンと酢酸マンガン・4水和物の混合
溶液に代えて使用する以外は実施例14と同様にして極
限粘度数約0.99のポリエチレンテレフタレートを得
た。
【0128】この固相重合後のポリマーの品質を表6に
示す。熱特性(DSCによる測定)と色相を表7に示す。
このポリマーを用いて紡糸した繊維の品質と曳糸性を表
14に示す。
【0129】
【表6】
【0130】
【表7】
【0131】
【表8】
【0132】
【表9】
【0133】
【表10】
【0134】
【発明の効果】本発明によれば、触媒として安価なSb
系触媒を用いながらも結晶化の抑制されたPETを得る
ことができ、共重合成分を実質的に含有すること無く、
曇り、白化の少ない結晶化の抑制されたPETを得るこ
とができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタール酸を全酸成分に対して95
    モル%以上の酸成分、エチレングリコールを全グリコー
    ル成分に対して95モル%以上のグリコール成分とする
    ポリエステルであり、該ポリエステル中に存在するSb
    元素の量がポリエステル全量に対して60ppm〜38
    0ppmであり、該ポリエステルはその熱特性について
    下記式(1)、(2)を満足し、該ポリエステルは極限
    粘度数について下記式(3)を満足することを特徴とす
    る結晶化抑制型ポリエステル。 24.6/[η]+130.0≦Tcd≦24.6/[η]+142.0 (1) 34.5×[η]+130.0≦Tci≦34.5×[η]+142.0 (2) [TcdはDSCによる降温時の結晶化発熱ピーク温度
    (℃)であり、TciはDSCによる昇温時の結晶化発熱
    ピーク温度(℃)である。] 0.50≦[η]≦1.10 (3) [[η]は極限粘度数を表わし、[η]は、フェノール/テトラクロロエタン
    (=3/2の成分比)の溶媒を用いて35℃で測定した溶液粘度
    から算出する値である。]
  2. 【請求項2】 ポリエステルの構成成分としてのジエチ
    レングリコール成分について下記式(4)を満足する請
    求項1に記載のポリエステル。 DEG≦2.50wt% (4) [但し、DEGはジエチレングリコール成分を表わし、数
    値はポリマー全量を基準とする。]
  3. 【請求項3】 Sb元素がポリエステル重合触媒として
    用いられたSb化合物に由来する請求項1に記載のポリ
    エステル。
  4. 【請求項4】 ポリエステル中に2価の金属元素及び/
    又はアルカリ土類金属元素が存在し、その存在量がポリ
    エステル中に存在するSb元素に対するモル比として下
    記式(5)の条件を満たすことを特徴とする請求項1に
    記載のポリエステル。 0.05≦M/Sb≦5.0 (5) [Mは2価の金属及び/又はアルカリ土類金属を表わ
    す。]
  5. 【請求項5】 2価の金属及び/又はアルカリ土類金属
    がアルカリ土類金属である請求項4に記載のポリエステ
    ル。
  6. 【請求項6】 2価の金属が周期律表で第3周期又は第
    4周期の2A族から1B族に属する金属である請求項4
    に記載のポリエステル。
  7. 【請求項7】 2価の金属がMnである請求項6に記載
    のポリエステル。
  8. 【請求項8】 ポリエステルを構成するジオール成分が
    エチレングリコール及びジエチレングリコールであり、
    エチレングリコール及びジエチレングリコールがポリエ
    ステルを構成する全ジオール成分に対して99.5モル
    %以上である請求項2に記載のポリエステル。
  9. 【請求項9】 ポリエステルの極限粘度数[η]が0.55
    〜0.68である請求項1に記載のポリエステルからなる衣
    料用フィラメント。
  10. 【請求項10】 ポリエステルの極限粘度数[η]が0.
    90〜1.10である請求項1に記載のポリエステルからなる
    タイヤコード用工業繊維。
  11. 【請求項11】 ポリエステルの極限粘度数[η]が0.
    65〜0.90である請求項1に記載のポリエステルからなる
    ボトル。
  12. 【請求項12】 ポリエステルの極限粘度数[η]が0.
    55〜0.68である請求項1に記載のポリエステルからなる
    フィルム。
  13. 【請求項13】 溶融重合後さらに固相重合を行って得
    られた請求項1に記載のポリエステル。
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