JPH11207683A - 板材加工機におけるワーク原点位置決め方法及びその装置 - Google Patents

板材加工機におけるワーク原点位置決め方法及びその装置

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JPH11207683A
JPH11207683A JP1749998A JP1749998A JPH11207683A JP H11207683 A JPH11207683 A JP H11207683A JP 1749998 A JP1749998 A JP 1749998A JP 1749998 A JP1749998 A JP 1749998A JP H11207683 A JPH11207683 A JP H11207683A
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plate material
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JP1749998A
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Shuichi Saeki
修一 佐伯
Kazuhiro Hata
和博 秦
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Amada Co Ltd
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前工程の板材加工機におけるワークの加工位
置を正確に位置決めして次工程の板材加工機による板材
加工を行なう。 【解決手段】 第1板材加工機3で加工されたワークW
の基準面BLの向きに応じて、基準面BLを第2板材加
工機5の加工部へのワーク搬入方向に対してワークWの
対辺両側に設けたワーク搬入テーブル上の第1突当て部
材27と第2突当て部材33のいずれか一方に突き当て
ることを制御装置により判断する。基準面BLが第2板
材加工機5の加工部側にあるときは第1突当て部材27
に突き当てて原点位置決めする。一方、基準面BLが第
2板材加工機5の加工部側の対辺側にあるときは第2突
当て部材33に突き当てて原点位置決めし、第2板材加
工機5の加工部へ搬入する。前工程と次工程のワークW
の加工位置は同じ基準面BLからの寸法割出しであるの
で、ワークWの加工品質は向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークに板材加工
を行う板材加工機におけるワーク原点位置決め方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベンディング加工機、シャーリン
グマシン、パンチング加工機、溶接加工機等の板材加工
機おいては、例えばベンディング加工機201では図1
0に示されているようにベンディング加工機201の加
工部へワークWを搬入するためのワーク搬入テーブルと
してのフロントテーブル203が設けられている。
【0003】前工程の板材加工機の例えばパンチング加
工機205で加工されたワークWが搬送ライン上を搬送
され、この搬送ライン上のワークWは前記フロントテー
ブル203上に設けられたU軸グリッパ207により移
送されてフロントテーブル203のほぼ中央の位置へ載
置される。
【0004】さらに、フロントテーブル203上のワー
クWはワーク引寄せ装置209によりベンディング加工
機201の加工部側に設けられた2つのピンゲージ21
1へ突き当てられる。このとき、ワークWの突当て面が
2つのピンゲージ211とU軸グリッパ207に設けら
れたセンサ(図示省略)が全てONの状態でワークWが
原点位置に位置決めされたものと判断される。もし、各
センサが全てONしないときは前記引寄せクランプ21
1により再度引寄せ動作が行われ原点位置決めされる。
【0005】なお、前記2つのピンゲージ211はX方
向に互いに接近離反自在に移動可能となっている。
【0006】また、フロントテーブル203には原点位
置決めされたワークWをクランプしてベンディング加工
機201の加工部へ搬入したりワークWを水平面で回転
するためのマニピュレータ213が設けられている。
【0007】マニピュレータ213には例えばベース上
をベンディング加工機201の加工部の方向に往復走行
自在に設けられており、マニピュレータ213の上部ア
ーム(図示省略)の先端にはワークWを上下からクラン
プ、アンクランプ自在な上下クランパとこの上下クラン
パによりクランプされたワークWを水平面で任意の角度
に回転せしめるワーク回転位置決め装置が設けられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のワー
ク原点位置決め装置においては、図10に示されている
ように前工程のパンチング加工機205におけるワーク
Wの基準面BL(図10のワークWの斜線部の2辺)が
フロントテーブル203の2つのピンゲージ211に突
き当てられて原点位置決めされる場合は、パンチング加
工機205におけるワークWの基準面BLとベンディン
グ加工機201におけるワークWの基準面BLとが同一
であるので、パンチング加工位置とベンディング加工位
置がずれることはないので問題はない。
【0009】しかし、例えば図11に示されているよう
にパンチング加工機205で加工されたワークWがフロ
ントテーブル203に搬送される前に裏表に反転された
場合は、このワークWの基準面BLはフロントテーブル
203の2つのピンゲージ211の位置に対して対辺側
に位置することになる。
【0010】したがって、図11及び図12に示されて
いるようにワークWの基準面BLではない側辺が前記2
つのピンゲージ211に突き当てられて原点位置決めさ
れ、ベンディング加工されるので、ベンディング加工さ
れた後の製品はベンディング位置からパンチング加工位
置までの寸法の信頼性が低くなるという問題点があっ
た。例えば、図12に示されているAの孔のB寸法はパ
ンチング加工機205の基準面BLがU軸グリッパ20
7に突き当てられているので信頼性は高いが、C寸法は
信頼性が低くなる。
【0011】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、前工程の板材加工機における
ワークの加工位置を正確に位置決めして次工程の板材加
工機による板材加工を行い得る板材加工機におけるワー
ク原点位置決め方法及びその装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の板材加工機におけるワーク
原点位置決め方法は、第1板材加工機で加工されたワー
クの基準面の向きに応じて、前記ワークの基準面を第2
板材加工機の加工部へのワーク搬入方向に対してワーク
の対辺両側に設けたワーク搬入テーブル上の第1突当て
部材と第2突当て部材のいずれか一方に突き当てること
を判断し、前記ワークの基準面が第2板材加工機の加工
部側にあるときは前記第1突当て部材に突き当てること
により原点位置決めし、この原点位置決めされたワーク
を第2板材加工機の加工部へ搬入せしめ、前記ワークの
基準面が第2板材加工機の加工部側の対辺側にあるとき
は前記第2突当て部材に突き当てることにより原点位置
決めし、この原点位置決めされたワークを第2板材加工
機の加工部へ搬入せしめることを特徴とするものであ
る。
【0013】したがって、第1板材加工機で加工された
ワークの基準面の向きに応じて、前記ワークの基準面が
ワーク搬入テーブル上の第1突当て部材又は第2突当て
部材のいずれか一方に確実に突き当てられるので、前工
程の板材加工機におけるワークの加工位置と、次工程の
板材加工機による板材加工位置とは同じワークの基準面
からの寸法割出しとなるために正確に位置決めされ、ワ
ークの加工品質の向上に寄与する。
【0014】請求項2によるこの発明の板材加工機にお
けるワーク原点位置決め装置は、第1板材加工機で加工
されたワークを載置すると共にこのワークを第2板材加
工機の加工部へワークを搬入するワーク搬入テーブルを
設け、前記ワークを第2板材加工機へのワーク搬入方向
に対して前後左右を位置決めすべくワークに対して前記
加工部側にワーク搬入テーブル上へ出没自在に設けた第
1突当て部材と、この第1突当て部材にワーク搬入テー
ブル上のワークを突当てる方向に移動せしめる第1ワー
ク引寄せ装置とからなる第1原点位置決め装置を設け、
前記ワークを前記ワーク搬入方向に対して前後左右を位
置決めすべくワークに対して前記加工部側の対辺側にワ
ーク搬入テーブル上へ出没自在に設けた第2突当て部材
と、この第2突当て部材にワーク搬入テーブル上のワー
クを突当てる方向に移動せしめる第2ワーク引寄せ装置
とからなる第2原点位置決め装置を設け、前記第1板材
加工機で加工されたワークの基準面の向きに応じて前記
基準面を前記第1突当て部材と第2突当て部材のいずれ
か一方に突き当てることを判断し前記各第1及び第2原
点位置決め装置の作動を制御する制御装置を設けてなる
ことを特徴とするものである。
【0015】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、第1板材加工機で加工されたワークの基準面の向
きに応じて、前記ワークの基準面がワーク搬入テーブル
上の第1突当て部材又は第2突当て部材のいずれか一方
に確実に突き当てられるので、前工程の板材加工機にお
けるワークの加工位置と、次工程の板材加工機による板
材加工位置とは同じワークの基準面からの寸法割出しと
なるために正確に位置決めされ、ワークの加工品質の向
上に寄与する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の板材加工機にお
けるワーク原点位置決め方法及びその装置の実施の形態
について、図面を参照して説明する。
【0017】本実施例に係わるワーク原点位置決め装置
1は複数の板材加工機からなる板材加工ライン上に設け
られており、例えば図1に示されているように第1板材
加工機としてのタレットパンチプレス3と第2板材加工
機としてのベンディング加工機5との間に設けられてい
るワーク原点位置決め装置1を一例として説明する。
【0018】タレットパンチプレス3にはワークテーブ
ル7上のワークWをクランプして移動位置決めするワー
ク移動位置決め装置9が設けられており、ワークテーブ
ル7上にはワークWを原点位置決めするロケータピン1
1が設けられている。前記ワークテーブル7の図1にお
いて右側に隣接する位置にはローラコンベア装置13が
設けられており、パンチング加工済みのワークWはワー
ク移動位置決め装置9により前記ローラコンベア装置1
3上へ搬送された後、ローラコンベア装置13により図
1において右方へ搬送されるように構成されている。
【0019】さらに、前記ローラコンベア装置13の図
1において右端側にはワークWを表裏に反転するワーク
反転装置15が設けられており、このワーク反転装置1
5の右側にはベンディング加工機5の加工部へワークW
を搬入するためのフロントテーブル17(ワーク搬入テ
ーブル)がワーク反転装置15に隣接して設けられてい
る。
【0020】フロントテーブル17には上記のワーク反
転装置15からのワークWの搬送方向に対して直交する
方向の側に、本実施の形態の例では図1において上方側
に隣接してベンディング加工機5が設けられている。
【0021】なお、フロントテーブル17の上面には図
3に示されているようにワークWがいずれの方向にも円
滑に移動自在となるよう多数のフリーベア19(フリー
ベアリング)が設けられている。
【0022】なお、本実施の形態では、以下、タレット
パンチプレス3のワークテーブル7からフロントテーブ
ル17に搬送されるワーク搬送方向を「X方向」とい
い、フロントテーブル17からベンディング加工機5へ
搬送されるワーク搬送方向を「Y方向」という。また、
後述のグリッパ21のX方向に往復動する移動軸を「U
軸」とし、フロントテーブル17のX方向の長さのほぼ
中央を通過するY方向に向かう中心線を「Y軸」とす
る。ベンディング加工機5による折曲げ線はX方向とな
る。
【0023】図1及び図3を参照するに、前記フロント
テーブル17には前記ワーク反転装置15へ搬送された
ワークWをクランプするグリッパ21が備えられ、この
グリッパ21はクランプされたワークWをフロントテー
ブル17の原点決め位置付近へ搬入するために、フロン
トテーブル17のほぼ左右端に渡りX方向に往復動自在
に設けられている。
【0024】グリッパ21は、前記フロントテーブル1
7の図3上位置に配されたU軸に図6に示されているよ
うにキャレッジ用モータ23Aで回転されるボールねじ
23B等によって駆動されリニアガイドレール23C上
を走行自在なキャレッジ23の上部に設けられており、
ワーク反転装置15上のワークWをクランプしてフロン
トテーブル17上へ搬入すると共に、図6に示されてい
るように前記グリッパ21自体がグリッパ昇降シリンダ
等の作動により上昇してグリッパ21のクランプ部25
がフロントテーブル17上のワークパスラインに対して
出没自在となっている。
【0025】図3を参照するに、前記フロントテーブル
17には、前記グリッパ21が走行するU軸ラインに対
してベンディング加工機5の加工部側(図3において上
方側)に2つの第1ピンゲージ27(第1突当て部材)
が設けられており、この2つの第1ピンゲージ27は互
いに接近及び離反するようにX方向に走行自在に設けら
れている。また、前記各第1ピンゲージ27の近傍には
フロントテーブル17上のワークWをクランプして前記
各第1ピンゲージ27へ突き当てるべく移動せしめるた
めの第1ワーク引寄せ装置29が設けられている。
【0026】なお、前記2つの第1ピンゲージ27と第
1ワーク引寄せ装置29とから第1ワーク原点位置決め
装置31が構成されている。
【0027】さらに、前記グリッパ21によりフロント
テーブル17上へ搬送されたワークWにおける前記加工
部側の側辺に対する対辺側(図3において下方側)に
は、互いに接近及び離反するようにX方向に走行自在な
2つの第2ピンゲージ33(第2突当て部材)と、フロ
ントテーブル17上のワークWをクランプして前記各第
2ピンゲージ33へ突き当てるべく移動せしめるための
第2ワーク引寄せ装置35とから第2ワーク原点位置決
め装置37が構成されている。
【0028】なお、前記各第1及び第2ピンゲージ2
7、33及び各第1及び第2ワーク引寄せ装置29、3
5は図示せざるピンゲージ可動支持体に設けられてお
り、このピンゲージ可動支持体は例えばフロントテーブ
ル17の架台にX方向に軸承されてピンゲージ用駆動モ
ータ(図示省略)により回転駆動されるX軸用ボールネ
ジに螺合されている。なお、前記各第1及び第2ピンゲ
ージ27、33のピンゲージ用駆動モータは後述の制御
装置39(図9参照)に電気的に接続されている。
【0029】より詳しくは、前記第1及び第2ワーク引
寄せ装置29、35はほぼ同様な構造をしているので、
図7に示される第1ワーク引寄せ装置29について説明
する。
【0030】第1ワーク引寄せ装置29は図7の二点鎖
線から実線で示されているように第1ピンゲージ27と
共にX方向に往復動自在であり、ワークWをクランプす
るクランパ(図示省略)が備えられており、このクラン
パによりクランプされたワークWを図7の矢印の方向へ
移動せしめる構造となっている。各第1及び第2ワーク
引寄せ装置29、35はそれぞれ後述の制御装置39に
電気的に接続されている。
【0031】図3から図5を参照するに、前記フロント
テーブル17には、ワークWを上下からクランプ・アン
クランプ自在で把持したワークWを水平方向に90°単
位で所望の角度回転すると共にワークWをY方向に前後
動せしめるマニピュレータ41(ワーク搬送位置決め装
置)が設けられている。
【0032】より詳しくは、マニピュレータ41はY軸
と平行なボールねじ(図示省略)をサーボモータ等で適
宜駆動制御することによって、ベース43上をY方向に
走行自在に設けられている。
【0033】さらに、マニピュレータ41は上フレーム
45、支柱フレーム47、下フレーム49からなり、上
フレーム45と下フレーム49のY方向前方側の先端に
はワーク回転位置決め装置51が設けられている。この
ワーク回転位置決め装置51は上フレーム45のY方向
前方側の先端の上クランパ53と下フレーム49のY方
向前方側の先端の下クランパ55とから構成されてい
る。
【0034】図4を参照するに、ワーク回転位置決め装
置51は、下フレーム49の先端にC軸用モータ57に
より回転駆動されるワーククランプ軸59が垂直方向に
軸承されており、このワーククランプ軸59(C軸)の
先端には下クランパ55が装着されている。一方、上フ
レーム45の先端の上クランパ53は上フレーム45の
上部に設けられた昇降用モータ61、ボールねじ等から
なるクランパ昇降駆動装置63により昇降自在に設けら
れており、前記ワーククランプ軸59の先端の下クラン
パ55に接離自在であって、回転自在である。
【0035】なお、マニピュレータ41の前述した各駆
動装置は後述の制御装置39に電気的に接続されてい
る。
【0036】次に、前述した第1板材加工機としてのタ
レットパンチプレス3について、図1を参照して説明す
ると、タレットパンチプレス3はベース65の両側に立
設したサイドフレーム67に上部フレーム69の両側が
支持された態様のフレーム構造に構成されている。前記
上部フレーム69の下部には、多種類のパンチPを着脱
交換自在に備えた円盤状の上部タレット71が回転自在
に装着されている。
【0037】ベース65の上面には、上部タレット71
に対向した下部タレット73が回転自在に装着されてお
り、この下部タレット73には、多種類のパンチPと対
向した多数のダイDが円弧状に配置され且つ着脱交換自
在に装着されている。前記上部タレット71の軸心と下
部タレット73の軸心とは同一軸心に配置されており、
この上部タレット71と下部タレット73は、制御装置
39の制御によって、同方向へ同期して回転される。
【0038】前記上部タレット71と下部タレット73
の加工位置KにあるパンチPの上方における上部フレー
ム69にはストライカ(図示省略)がラム(打圧部材)
を介して連結されている。上部タレット71および下部
タレット73の回転によってラムの下方へ割出し位置決
めされたパンチPが打圧される。
【0039】なお、タレットパンチプレス3にはワーク
テーブル7に載置されたワークWを前後左右方向へ移動
位置決めするためのワーク移動位置決め装置9が設けら
れており、このワーク移動位置決め装置9はワークテー
ブル7上の図2において上端に、Y軸方向へ移動自在な
キャレッジベース75が設けられており、このキャレッ
ジベース75にはX軸方向へ移動自在なキャレッジ77
が設けられている。このキャレッジ77にはX軸方向へ
適宜な間隔でワークWをクランプする複数のワーククラ
ンプ79が設けられている。
【0040】したがって、タレットパンチプレス3に装
着したパンチPと下部タレット73に装着したダイDと
の間に、板状のワークWが位置決めされた後に、ラムに
よってパンチPが打圧されることにより、パンチPとダ
イDによってワークWにパンチング加工が行われる。
【0041】また、前記ワークテーブル7の図1におい
て右端側にはワークテーブル7面から上方へ出没自在な
ロケータピン11が設けられている。
【0042】次に、前述したワーク反転装置15につい
て、図1及び図8を参照して説明すると、ワーク反転装
置15は架台81がY方向に延伸して敷設された複数の
レール83上を複数の車輪85及び走行用駆動モータ8
7により駆動される駆動車輪89を介してY方向に走行
自在に設けられている。
【0043】前記架台81上の図8において左側にはロ
ーラコンベアテーブル91が設けられており、架台81
上の図8において右側には反転用コンベアテーブル93
がY方向のほぼ中央に位置してX方向に延伸して架台8
1上に軸受95を介して軸承された回転軸97に一体的
に固定されている。
【0044】より詳しくは、前記反転用コンベアテーブ
ル93は前記回転軸97の片面に複数本の反転アーム9
9が片持ち式に設けられており、この反転アーム99の
上面に複数の真空の吸着パッド101が立設して設けら
れている。なお、前記吸着パッド101の上面は反転用
コンベアテーブル93に設けたパイプローラ103の上
面より没した位置に位置決めされているものである。
【0045】前記回転軸97の一方端側には第1従動プ
ーリ105が設けられており、架台81には反転用駆動
モータ107が設けられており、この反転用駆動モータ
107の駆動軸には駆動プーリ109が設けられてい
る。さらに、第2従動プーリ111及びテンションプー
リ113が架台81に設けられており、前記駆動プーリ
109と第1及び第2従動プーリ105、111とテン
ションプーリ113にはベルト115が掛回されてい
る。
【0046】上記構成により、ワーク反転装置15は走
行用駆動モータ87により図1において下方(Y方向)
へ移動し、反転用コンベアテーブル93がローラコンベ
ア装置13に隣接した位置で停止する。ローラコンベア
装置13から搬送されたワークWが反転用コンベアテー
ブル93上に載置されると、ワークWが吸着パッド10
1の吸引力により吸着される。次いで、反転用駆動モー
タ107が回転されて駆動プーリ109よりベルト11
5を介して第1及び第2従動プーリ105、111、テ
ンションプーリ113が回転し、回転軸97に設けた反
転アーム99は180°反転することになるので、ワー
クWが反転されてワーク反転装置15のローラコンベア
テーブル91上へ重なる。
【0047】吸着パッド101から解放されたワークW
はローラコンベアテーブル91上へ載置され、前記反転
用コンベアテーブル93は再び反転用駆動モータ107
の回転により180°反転して原位置へ復帰される。
【0048】ワーク反転装置15は走行用駆動モータ8
7により図1において上方へ移動し、ローラコンベアテ
ーブル91がフロントテーブル17に隣接した位置で停
止する。
【0049】前述した第2板材加工機としてのベンディ
ング加工機5は、一般的な曲げ機械としてのプレスブレ
ーキ117が用いられている。このプレスブレーキ11
7は図4に示されているようにパンチPとダイDからな
る金型が上部テーブル119と下部テーブル121の金
型装着部に装着されている。折曲げ加工されるべきワー
クWが上部テーブル119に装着されたパンチPと下部
テーブル121に装着されたダイDとの間に位置決めさ
れ、下部テーブル121が昇降駆動シリンダ123によ
り上昇して前記パンチPとダイDの協働でワークWが折
曲げ加工される。
【0050】制御装置39は、図9に示されているよう
に、CPU124を備えており、このCPU124には
ワークWの大きさ、形状、パンチング加工位置、ベンデ
ィング加工位置、タレットパンチプレス3におけるワー
クWの基準面BL、ワーク反転装置15による反転の有
無等のデータを入力する入力装置125及び表示装置1
27、入力されたデータを記憶するメモリ129、第1
ピンゲージ27又は第2ピンゲージ33の原点位置に対
するワークWのベンディング加工位置を演算する演算装
置131、予め入力されているデータによりフロントテ
ーブル17におけるワークWの基準面BLの位置や第1
ピンゲージ27又は第2ピンゲージ33のどちらを原点
位置決めに使用するかを判断し、ワークWの大きさに応
じて各第1又は第2ピンゲージ27、33のX方向の間
隔を判断し、グリッパ21や第1及び第2ワーク引寄せ
装置29、35やマニピュレータ41等に作動を指令す
る比較判断装置133が備えられている。
【0051】以下、前述した実施の形態に基づいて、本
発明の板材加工機におけるワーク原点位置決め装置1の
動作について説明する。
【0052】図1を参照するに、タレットパンチプレス
3のワークテーブル7上のロケータピン11と2つのワ
ーククランプ79で位置決めされた板状のワークWは、
ワーク移動位置決め装置9で移動されてタレットパンチ
プレス3によりパンチング加工される。このときのワー
クWの基準面BLは図1において上方と右方に斜線部を
設けた2辺である。このワークWはワーク移動位置決め
装置9によりローラコンベア装置13へ搬送され、この
ローラコンベア装置13からワーク反転装置15のロー
ラコンベアテーブル91上に載置される。
【0053】ワークWは2つのグリッパ21によりクラ
ンプされ、X方向に移動されてフロントテーブル17の
ほぼ中央へ搬送される。
【0054】このときは、ワークWの基準面BLが図1
に示されているように図1において上方と右方に斜線部
を設けた2辺であって、ベンディング加工機5の加工部
側に位置しているので、第1ピンゲージ27がフロント
テーブル17上面より上方へ突出する。
【0055】なお、第1ピンゲージ27は予めワークW
の大きさに応じてY軸を中心に左右対称にX方向に移動
されている。
【0056】前記ワークWはグリッパ21から開放され
ると共に第1ワーク引寄せ装置29のクランパによりク
ランプされ、2つの第1ピンゲージ27と2つのグリッ
パ21へ突き当てるように斜めに移動されて原点位置決
めされる。この場合は、タレットパンチプレス3におけ
るワークWの基準面BLとベンディング加工機5で折曲
げ加工するためのワークWの基準面BLとが同一である
ので、パンチング加工位置とベンディング加工位置がず
れることはないので問題はない。
【0057】したがって、前記ワークWは、ワーク回転
位置決め装置51の上・下クランパ53、55により把
持される。マニピュレータ41はY方向に前進してワー
クWの所望の位置をベンディング加工機5の折曲げ加工
位置へ搬入したときに停止する。
【0058】折曲げ加工後に、ワークWが上・下クラン
パ53、55によりクランプされマニピュレータ41が
後退し、ワーククランプ軸59(C軸)の回転によりワ
ークWがフロントテーブル17上で適宜90度又は18
0度の角度回転される。
【0059】マニピュレータ41が再びY方向へ前進
し、ワークWの所望の位置がベンディング加工機5の加
工位置へ位置決めされ折曲げ加工される。
【0060】図2を参照するに、タレットパンチプレス
3でパンチング加工されたワークWは、図1と同様にし
てワーク移動位置決め装置9によりローラコンベア装置
13へ搬送され、ローラコンベア装置13からワーク反
転装置15の反転用コンベアテーブル93へ搬送され
る。ワークWは前述したようにワーク反転装置15で表
裏反転される。
【0061】ワークWは2つのグリッパ21によりクラ
ンプされ、X方向に移動されてフロントテーブル17の
ほぼ中央へ搬送される。
【0062】このときのワークWの基準面BLは図2に
おいて下方と右方に斜線部を設けた2辺であって、ベン
ディング加工機5の加工部側に対して反対側に位置して
いるので、第2ピンゲージ33がフロントテーブル17
上面より上方へ突出する。
【0063】なお、第2ピンゲージ33は予めワークW
の大きさに応じてY軸を中心に左右対称にX方向に移動
されている。
【0064】ワークWはグリッパ21から開放されると
共に第2ワーク引寄せ装置35のクランパによりクラン
プされ、2つの第2ピンゲージ33と2つのグリッパ2
1へ突き当てるように斜めに移動されて原点位置決めさ
れる。この場合も、タレットパンチプレス3におけるワ
ークWの基準面BLとベンディング加工機5で折曲げ加
工するためのワークWの基準面BLとが同一であるの
で、パンチング加工位置とベンディング加工位置がずれ
ることはなく、正確に割り出し位置決めでき、ワークの
品質向上となる。
【0065】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例では
板材加工機としてプレスブレーキ117のベンディング
加工機5、タレットパンチプレス3を例にとって説明し
たが他のベンディング加工機5や他のパンチプレス、レ
ーザ加工機、シャーリングマシンおよびその他の板材加
工機であっても構わない。
【0066】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態から理解
されるように、請求項1の発明によれば、第1板材加工
機で加工されたワークの基準面の向きに応じて、前記ワ
ークの基準面がワーク搬入テーブル上の第1突当て部材
又は第2突当て部材のいずれか一方に確実に突き当てる
ことができるので、前工程のワークの加工位置と、次工
程の加工位置とは同じワークの基準面からの寸法割出し
となるために正確に位置決めできる。したがって、次工
程の板材加工機による板材加工が行われるときに前工程
の板材加工機におけるワークの加工位置がずれることな
く正確に位置決めされるので、ワークの加工品質を向上
できる。
【0067】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、第1板材加工機で加工されたワーク
の基準面の向きに応じて、前記ワークの基準面がワーク
搬入テーブル上の第1突当て部材又は第2突当て部材の
いずれか一方に確実に突き当てることができるので、前
工程のワークの加工位置と、次工程の加工位置とは同じ
ワークの基準面からの寸法割出しとなるために正確に位
置決めできる。したがって、次工程の板材加工機による
板材加工が行われるときに前工程の板材加工機における
ワークの加工位置がずれることなく正確に位置決めされ
るので、ワークの加工品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、板材加工ラ
インにおけるワーク原点位置決め方法の概要を説明する
平面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、板材加工ラ
インにおけるワーク原点位置決め方法の概要を説明する
平面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すもので、ワーク原点
位置決め装置の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すもので、ワーク原点
位置決め装置およびベンディング加工機の側面図であ
る。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わるグリッパとその駆
動機構を示す側面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる第1ワーク原点位
置決め装置を示す平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わるワーク反転装置を
示す正面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わる制御装置のブロッ
ク図である。
【図10】従来の板材加工ラインにおけるワーク原点位
置決め方法の概要を説明する平面図である。
【図11】従来の板材加工ラインにおけるワーク原点位
置決め方法の概要を説明する平面図である。
【図12】従来のワーク原点位置決め方法の概要を説明
する平面図である。
【符号の説明】
1 ワーク原点位置決め装置 3 タレットパンチプレス(第1板材加工機) 5 ベンディング加工機(第2板材加工機) 7 ワークテーブル 9 ワーク移動位置決め装置 11 ロケータピン 13 ローラコンベア装置 15 ワーク反転装置 17 フロントテーブル(搬入テーブル) 21 グリッパ 27 第1ピンゲージ(第1突当て部材) 29 第1ワーク引寄せ装置 31 第1ワーク原点位置決め装置 33 第2ピンゲージ(第2突当て部材) 35 第2ワーク引寄せ装置 37 第2ワーク原点位置決め装置 39 制御装置 41 マニピュレータ 51 ワーク回転位置決め装置 53 上クランパ 55 下クランパ 79 ワーククランプ 91 ローラコンベアテーブル 93 反転用コンベアテーブル 101 吸着パッド 103 パイプローラ 117 プレスブレーキ(ベンディング加工機) 133 比較判断装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1板材加工機で加工されたワークの基
    準面の向きに応じて、前記ワークの基準面を第2板材加
    工機の加工部へのワーク搬入方向に対してワークの対辺
    両側に設けたワーク搬入テーブル上の第1突当て部材と
    第2突当て部材のいずれか一方に突き当てることを判断
    し、 前記ワークの基準面が第2板材加工機の加工部側にある
    ときは前記第1突当て部材に突き当てることにより原点
    位置決めし、この原点位置決めされたワークを第2板材
    加工機の加工部へ搬入せしめ、 前記ワークの基準面が第2板材加工機の加工部側の対辺
    側にあるときは前記第2突当て部材に突き当てることに
    より原点位置決めし、この原点位置決めされたワークを
    第2板材加工機の加工部へ搬入せしめることを特徴とす
    る板材加工機におけるワーク原点位置決め方法。
  2. 【請求項2】 第1板材加工機で加工されたワークを載
    置すると共にこのワークを第2板材加工機の加工部へワ
    ークを搬入するワーク搬入テーブルを設け、 前記ワークを第2板材加工機へのワーク搬入方向に対し
    て前後左右を位置決めすべくワークに対して前記加工部
    側にワーク搬入テーブル上へ出没自在に設けた第1突当
    て部材と、この第1突当て部材にワーク搬入テーブル上
    のワークを突当てる方向に移動せしめる第1ワーク引寄
    せ装置とからなる第1原点位置決め装置を設け、 前記ワークを前記ワーク搬入方向に対して前後左右を位
    置決めすべくワークに対して前記加工部側の対辺側にワ
    ーク搬入テーブル上へ出没自在に設けた第2突当て部材
    と、この第2突当て部材にワーク搬入テーブル上のワー
    クを突当てる方向に移動せしめる第2ワーク引寄せ装置
    とからなる第2原点位置決め装置を設け、 前記第1板材加工機で加工されたワークの基準面の向き
    に応じて前記基準面を前記第1突当て部材と第2突当て
    部材のいずれか一方に突き当てることを判断し前記各第
    1及び第2原点位置決め装置の作動を制御する制御装置
    を設けてなることを特徴とする板材加工機におけるワー
    ク原点位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114147513A (zh) * 2021-12-23 2022-03-08 南京宁庆数控机床制造有限公司 一种机床工位定位***及工位固定方法
CN114227280A (zh) * 2021-12-31 2022-03-25 安徽艾普智能装备有限公司 一种中央空调内机外壳成型线

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CN114147513B (zh) * 2021-12-23 2023-11-10 南京宁庆数控机床制造有限公司 一种机床工位定位***及工位固定方法
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