JPH11162549A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH11162549A
JPH11162549A JP32824597A JP32824597A JPH11162549A JP H11162549 A JPH11162549 A JP H11162549A JP 32824597 A JP32824597 A JP 32824597A JP 32824597 A JP32824597 A JP 32824597A JP H11162549 A JPH11162549 A JP H11162549A
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JP
Japan
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terminal
locking
connector
rear holder
pair
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP32824597A
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English (en)
Inventor
Kazuharu Kondo
一治 近藤
Takashi Kawai
隆司 川合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端子の不完全収容状態を簡単かつ確実に検知
して端子の収容作業の信頼性を向上させることができる
コネクタを提供する。 【解決手段】 端子収容室12を有したコネクタハウジ
ング11と、コネクタハウジング11の後側より端子収
容室12内に挿入、収容される端子20と、コネクタハ
ウジング11の後部に対して仮係止と本係止の2段階に
スライド係止自在にされ、端子係止部34で端子20を
端子収容室12内に係止させるリヤホルダー30とを備
えたコネクタ10において、リヤホルダー30に、仮係
止時に端子20の挿入により端子収容室12の内壁側に
撓み変形すると共に本係止時に塑性変形して端子20を
係止する一対の端子係止部34,34を設け、この各端
子係止部34を端子収容室12内の前後方向にスライド
自在にして、仮係止時に端子収容室12内の前側に、本
係止時に端子収容室12内の後側に、位置させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グの後部に着脱自在に組み付けられるリヤホルダーの端
子係止部により該コネクタハウジングの端子収容室に挿
入されて収容される端子の抜けを確実に防止するように
したコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコネクタとして、図8〜図11
に開示されたものがある。このコネクタ1は、図8〜図
11に示すように、端子収容室3を有した合成樹脂製の
雄コネクタハウジング2と、この雄コネクタハウジング
2の後側より端子収容室3内に挿入、収容される電線5
を接続した雌端子4と、コネクタハウジング2の後部に
対して仮係止と本係止の2段階にスライド係止自在にさ
れ、可撓性の一対の端子係止部7,7により雌端子4を
端子収容室3内に係止させる合成樹脂製のリヤホルダー
6とを備えている。
【0003】図8に示すように、雄コネクタハウジング
2の両側後部の膨出部には、仮係止用の係止部2aと本
係止用の係止部2bをそれぞれ形成してある。また、図
10(b)に示すように、雄コネクタハウジング2の端
子収容室3の底壁3aには、雌端子4の切り欠き部4a
を係止する可撓性係止片(いわゆるランス)3bを一体
突出形成してあると共に、テーパ面を有した不完全挿入
検知用ストッパ3cを形成してある。さらに、リヤホル
ダー6の枠状の基部6aの左右両端側には一対の可撓性
係止片8,8を一体突出形成してある。この各可撓性係
止片8の上下面の前側には雄コネクタハウジング2の各
仮係止用の係止部2aに係止、離反される仮係止突起8
aを突設してあると共に、該各可撓性係止片8の外側面
には雄コネクタハウジング2の各本係止用の係止部2b
に係止、離反される本係止突起8bを突設してある。
【0004】そして、図10(a),(b)に示すよう
に、リヤホルダー6の仮係止突起8aと雄コネクタハウ
ジング2の仮係止用の係止部2aとの仮係止時におい
て、雄コネクタハウジング2の端子収容室3内に雌端子
4を挿入すると、この雌端子4によりリヤホルダー6の
一対の端子係止部7,7の各先端7aが端子収容室3の
底壁3a側に撓み、該雌端子4は端子収容室3の可撓性
係止片3bにより係止される。この仮係止状態より、リ
ヤホルダー6の基部6aを雄コネクタハウジング2の後
部側に更に押し込むと、図11(a),(b)に示すよ
うに、リヤホルダー6の本係止突起8bと雄コネクタハ
ウジング2の本係止用の係止部2bとが本係止され、リ
ヤホルダー6の一対の端子係止部7、7の各先端7aが
雌端子4を係止する。
【0005】尚、このコネクタ1に関する類似技術は、
実開平2−34083号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のコネクタ1では、図9(a)及び図9(b)に示す
ように、リヤホルダー6の端子係止部7の先端7aと端
子収容室3の底壁3aとの間には雌端子4が通過する際
の逃げ空間が設けられているため、図9(a)に示すよ
うに、雌端子4が端子収容室3内の中途位置に挿入され
た中途嵌合(不完全収容)の場合、リヤホルダー6の端
子係止部7の先端7aが端子収容室3の底壁3a側に押
し下げられており、この状態から、リヤホルダー6の基
部6aを雄コネクタハウジング2の後部側に多少力を込
めて押し込むと、不完全挿入検知用ストッパ3bのテー
パ面をリヤホルダー6の端子係止部7の先端7aが乗り
越えて、通常の本係止位置まで入ってしまう欠点があっ
た。これにより、雄コネクタハウジング2の端子収容室
3内に雌端子4が完全に収容されず、かつ該雌端子4が
可撓性係止片3b及び端子係止部7の先端7aにより二
重に係止されていない端子の不完全収容状態のコネクタ
1が組み立てられる虞があった。
【0007】また、端子付き電線5の組み付け違い等に
より、リヤホルダー6を雄コネクタハウジング2から取
り外す際には、リヤホルダー6の本係止突起8bと雄コ
ネクタハウジング2の本係止用の係止部2bとの本係止
状態を解除した後、更にリヤホルダー6の仮係止突起8
aと雄コネクタハウジング2の仮係止用の係止部2aと
の仮係止状態を解除、若しくはマイナスドライバー等で
こじり取るが、この時に仮係止突起8aや仮係止用の係
止部2a等の突出部分を破損し易く、再使用できなくな
る虞があった。
【0008】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、端子の不完全収容状態を簡単
かつ確実に検知して端子の収容作業の信頼性を向上させ
ることができるコネクタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、端子
収容室を有したコネクタハウジングと、このコネクタハ
ウジングの後側より前記端子収容室内に挿入、収容され
る端子と、前記コネクタハウジングの後部に対して仮係
止と本係止の2段階にスライド係止自在にされ、可撓性
の端子係止部により前記端子を前記端子収容室内に係止
させるリヤホルダーとを備えたコネクタにおいて、前記
リヤホルダーに、前記仮係止時に前記端子の挿入により
前記端子収容室の内壁側に押圧撓み変形すると共に前記
本係止時に塑性変形して該端子の所定位置を係止する一
対の端子係止部を設け、この一対の端子係止部を前記端
子収容室内の前後方向にスライド自在にして、該一対の
端子係止部を前記仮係止時に前記端子収容室内の前側に
位置させると共に前記本係止時に該端子収容室内の後側
に位置させるように構成したことを特徴とする。
【0010】このコネクタでは、リヤホルダーを仮係止
状態から本係止状態に移行させるべく該リヤホルダーを
コネクタハウジングの後部から手前に引くようにスライ
ド移動させると、端子がリヤホルダーの一対の端子係止
部の先端により確実に係止される。また、端子がコネク
タハウジングの端子収容室に完全に収容されていない不
完全収容状態でリヤホルダーを仮係止状態から本係止状
態になるようにスライドさせても端子がリヤホルダーの
一対の端子係止部の先端により係止されないため、端子
の不完全収容状態が簡単かつ確実に検知され、端子の収
容作業の信頼性が向上する。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のコネク
タであって、前記リヤホルダーの基部の左右両側に前記
一対の端子係止部を突設し、該一対の端子係止部の各先
端により前記端子の後部両側を係止自在にしたことを特
徴とする。
【0012】このコネクタでは、リヤホルダーの一対の
端子係止部の各先端により端子の後部両側が確実に係止
され、端子の収容作業の信頼性の向上が図られる。
【0013】請求項3の発明は、請求項1記載のコネク
タであって、前記リヤホルダーの基部の下側に前記一対
の端子係止部を突設し、該一対の端子係止部の各先端に
より前記端子の下側を係止自在にしたことを特徴とす
る。
【0014】このコネクタでは、リヤホルダーの一対の
端子係止部の各先端により端子の下側が確実に係止され
ると共に、各端子係止部の横方向の張り出し部分が小さ
くなるため、コネクタ全体の小型化が可能になる。
【0015】請求項4の発明は、請求項2,3記載のコ
ネクタであって、前記リヤホルダーの基部の上側に、コ
ネクタハウジングの上面に設けられた仮係止用突起に係
止、離反される突起を有した可撓性係止片を突設する一
方、前記リヤホルダーの基部の左右両端側に、前記コネ
クタハウジングの両側面に設けられた各本係止用突起に
係止、離反される係合部を有した一対の可撓性係合片を
突設したことを特徴とする。
【0016】このコネクタでは、リヤホルダーの可撓性
係合片等によりコネクタハウジングの後部からのリヤホ
ルダーの取り外しが容易になり、端子の交換作業の簡略
化及び作業時間の短縮化が図られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0018】図1(a)は本発明の実施形態のコネクタ
の分解斜視図、図1(b)は同コネクタのリヤホルダー
の一部を断面で示す平面図、図2(a)は同コネクタの
仮係止時の斜視図、図2(b)は同コネクタの仮係止時
の断面図、図3(a)は同コネクタの本係止時の斜視
図、図3(b)は同コネクタの本係止時の断面図、図4
は同コネクタの端子の不完全収容状態の断面図、図5は
同コネクタのリヤホルダーの解除状態を示す平面図であ
る。
【0019】図1〜図5に示すように、コネクタ10
は、端子収容室12を有した合成樹脂製の雄コネクタハ
ウジング(コネクタハウジング)11と、この雄コネク
タハウジング11の後側より端子収容室内12に挿入、
収容される電線21を接続した雌端子(端子)20と、
上記雄コネクタハウジング11の後部に対して仮係止と
本係止の2段階にスライド係止自在にされ、可撓性の一
対の端子係止部34,34により上記雌端子20を端子
収容室12内に係止させるリヤホルダー30とを備えて
いる。
【0020】図1(a),図3(b)に示すように、雄
コネクタハウジング11の中央には後端開口部12aよ
り雌端子20が挿入される端子収容室12を形成してあ
る。この端子収容室12は雄コネクタハウジング11の
前側に形成された前端開口部12bに連通していて、該
端子収容室12の前端開口部12b寄りに設けられた一
対のストッパ12c,12cに当たるまで雌端子20が
挿入されて収容されるようになっている。この端子収容
室12の各ストッパ12cに当たった雌端子20の位置
が完全収容位置となっていて、この位置に達していない
状態が不完全収容状態(中途嵌合状態)となっている。
また、端子収容室12の両側内壁の下側にはリヤホルダ
ー30の各端子係止部34が挿入される端子案内溝13
をそれぞれ形成してある。さらに、図2(b)に示すよ
うに、端子収容室12の底壁面の前側には雌端子20の
下側の一対の切り欠き部20a,20aを係止する一対
の可撓性係止片(いわゆるランス)14,14を一体突
出形成してある。
【0021】また、図1(a),図3(a)に示すよう
に、雄コネクタハウジング11の上面11aの中央後部
側には略半円柱状の仮係止用突起15を一体突出形成し
てあると共に、両側面11b,11bの中央後部側には
略三角柱状の本係止用突起16,16をそれぞれ一体突
出形成してある。さらに、雄コネクタハウジング11の
上,下面11a,11cの後方にはリヤホルダー30の
基部31が収容される上,下鍔部17,18を一体突出
形成してある。尚、雄コネクタハウジング11の上面1
1a上には、該雄コネクタハウジング11に嵌脱される
図示しない相手側の雌コネクタハウジングに対する可撓
性ロックアーム19を一体突出形成してある。
【0022】図1(a),(b)に示すように、リヤホ
ルダー30の基部31は雌端子20が挿入される枠状に
なっていて、その上側中央に雄コネクタハウジング11
の上面11aの仮係止用突起15に係止、離反される鉤
形の突起32aを有した可撓性係止片32を一体突出形
成してある。このリヤホルダー30の可撓性係止片32
の突起32aと雄コネクタハウジング11の仮係止用突
起15とが係止した時が仮係止(プリセット)時とな
り、この仮係止時にリヤホルダー30の基部31が雄コ
ネクタハウジング11の端子収容室12の後端開口部1
2aに当接するようになっている。
【0023】また、リヤホルダー30の基部31の左右
両端側には、雄コネクタハウジング11の両側面11
b,11bの各本係止用突起16に係止、離反される矩
形の係合孔(係合部)33aを有した一対の可撓性係合
片33,33を一体突出形成してある。この各可撓性係
合片33の先端内側には、マイナスドライバー等の取り
外し治具Gの先端が挿入されるテーパ面33bを形成し
てある。さらに、リヤホルダー30の基部31の左右両
側(一対の可撓性係合片33,33の内側)には各先端
34aにより雌端子20の後部20bの両側を係止する
可撓性の一対の端子係止部34,34を一体突出形成し
てある。この一対の端子係止部34,34の長さは雄コ
ネクタハウジング11の各端子案内溝13の長さと同じ
になっていて、各先端34aは雌端子20の両側を挾む
方向にそれぞれ折り曲げ形成してある。そして、雄コネ
クタハウジング11とリヤホルダー30の仮係止時に、
雌端子20の挿入によりリヤホルダー30の各端子係止
部34の先端34aが端子収容室12の内壁の端子案内
溝13側に押圧撓み変形すると共に、リヤホルダー30
が雄コネクタハウジング11の後部の手前側にスライド
した本係止時にリヤホルダー30の各端子係止部34の
先端34aが塑性変形して雌端子20の後部20bの両
側を係止するようになっている。
【0024】以上実施形態のコネクタ10によれば、図
2(a),(b)に示すように、雄コネクタハウジング
11の仮係止用突起15にリヤホルダー30の可撓性係
止片32の突起32aが仮係止されたプリセット時に、
リヤホルダー30の可撓性の一対の端子係止部34,3
4は雄コネクタハウジング11の端子収容室12の両側
の一対の端子案内溝13,13内に完全に収容された状
態になっている。この状態から、リヤホルダー30の枠
状の基部31を介して雄コネクタハウジング11の端子
収容室12内に電線21を接続した雌端子20を挿入す
ると、該雌端子20の両側部20c,20cによりリヤ
ホルダー30の一対の端子係止部34,34の各先端3
4aが各端子案内溝13側にそれぞれ撓み変形する。そ
して、雌端子20が端子収容室12内のストッパ12c
に当たるまで収容されると、可撓性係止片14が雌端子
20の切り欠き部20aに係止される。
【0025】そして、可撓性係止片14により雌端子2
0が係止された後で、図3(a),(b)に示すよう
に、リヤホルダー30を雄コネクタハウジング11の後
部から手前に引くようにスライドさせると、リヤホルダ
ー30の各端子係止部34の先端34aが塑性変形して
雌端子20の後部20bの両側を係止する。この各端子
係止部34の先端34aの雌端子20の後部20bの係
止により、雄コネクタハウジング11の各本係止用突起
16とリヤホルダー30の各可撓性係合片33の係合孔
33aが本係止されてロックされる。
【0026】このように、雄コネクタハウジング11の
仮係止用突起15とリヤホルダー30の可撓性係止片3
2の突起32aとの仮係止が外れた状態から雄コネクタ
ハウジング11の各本係止用突起16とリヤホルダー3
0の各可撓性係合片33の係合孔33aが本係止される
までの間、リヤホルダー30の一対の端子係止部34,
34が雄コネクタハウジング11の端子収容室12の両
側の一対の端子案内溝13,13内を自由にスライド移
動する構造となっているため、図4に示すように、雌端
子20が雄コネクタハウジング11の端子収容室12内
に完全に収容されていない不完全収容状態の場合には、
雌端子20の両側部20c,20cによりリヤホルダー
30の一対の端子係止部34,34の各先端34aが各
端子案内溝13側に撓み変形した状態となって該雌端子
20がリヤホルダー30の一対の端子係止部34,34
の各先端34aにより係止されないので、雌端子20の
不完全収容状態を簡単かつ確実に検知することができ、
雌端子20の収容作業の信頼性をより一段と向上させる
ことができる。
【0027】また、図5に示すように、リヤホルダー3
0を雄コネクタハウジング11から取り外す場合には、
リヤホルダー30の一対の可撓性係合片33,33の各
先端内側のテーパ面33bにマイナスドライバー等の取
り外し治具Gの先端を挿入して雄コネクタハウジング1
1の各本係止用突起16とリヤホルダー30の各可撓性
係合片33の係合孔33aとの本係止を解除するだけ
で、雄コネクタハウジング11の後部からリヤホルダー
30を容易に取り外すことができ、雄コネクタハウジン
グ11の各本係止用突起16を破損することもない。こ
れにより、端子の交換作業時にリヤホルダー30を再使
用することができ、端子の交換作業の簡略化及び作業時
間の短縮化をより一段と図ることができる。
【0028】図6(a)は本発明の他の実施形態のコネ
クタを構成するコネクタハウジングとリヤホルダーの組
み付け前の状態を示す斜視図、図6(b)は同リヤホル
ダーの一部を断面で示す側面図、図7(a)は同コネク
タの仮係止時の状態を示す断面図、図7(b)は同コネ
クタの本係止時の状態を示す断面図、図7(c)は同コ
ネクタの端子の不完全収容状態を示す断面図である。
【0029】このコネクタ10′は、雄コネクタハウジ
ング11′の端子収容室12の底壁側に幅広の端子案内
溝13′を形成してあると共に、リヤホルダー30′の
枠状の基部31の下側に一対の端子係止部34′,3
4′を一体突出形成してある点が、前記実施形態の構成
と異なる。他の構成は前記実施形態と同一であるので、
同一構成部分は同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0030】この他の実施形態のコネクタ10′では、
図7(a)に示すように、リヤホルダー30′の一対の
端子係止部34′,34′の各先端34aは、端子収容
室12内に挿入された雌端子20により端子案内溝1
3′側に押圧撓み変形し、図7(b)に示すように、リ
ヤホルダー30′を雄コネクタハウジング11′の後部
から手前に引くようにスライドさせると、リヤホルダー
30′の各端子係止部34′の先端34aが上方に塑性
変形して雌端子20を係止する。これにより、リヤホル
ダー30′の基部31の下側の一対の端子係止部3
4′,34′の各先端34aにより雌端子20の下側の
切り欠き部20aを容易かつ確実に係止することがで
き、端子の収容作業の信頼性の向上を図ることができ
る。
【0031】また、図7(c)に示すように、雌端子2
0が雄コネクタハウジング11′の端子収容室12内に
完全に収容されていない不完全収容状態の場合には、雌
端子20によりリヤホルダー30′の一対の端子係止部
34′,34′の各先端34aが端子案内溝13′側に
撓み変形した状態となって該雌端子20がリヤホルダー
30′の一対の端子係止部34′,34′の各先端34
aにより係止されないので、雌端子20の不完全収容状
態を簡単かつ確実に検知することができ、雌端子20の
収容作業の信頼性をより一段と向上させることができ
る。さらに、リヤホルダー30′の枠状の基部31の下
側に一対の端子係止部34′,34′を一体突出形成し
たので、各端子係止部34′の横方向の張り出し部分を
小さくすことができるため、コネクタ全体の小型化を図
ることができる。
【0032】前記各実施形態では、雄コネクタハウジン
グの本係止用突起に係合されるリヤホルダーの可撓性係
合片の係合部を矩形の係合孔としたが、凹状の係合溝で
もよい。また、コネクタハウジングは雄コネクタハウジ
ングに限られず、雌コネクタハウジングに前記各実施形
態を適用できることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、リヤホルダーを仮係止状態から本係止状態に移
行させるべく該リヤホルダーをコネクタハウジングの後
部から手前に引くようにスライドさせるだけで、端子を
リヤホルダーの一対の端子係止部の先端により確実に係
止することができる。また、端子がコネクタハウジング
の端子収容室に完全に収容されていない不完全収容状態
でリヤホルダーを仮係止状態から本係止状態になるよう
にスライドさせても端子がリヤホルダーの一対の端子係
止部の先端により係止されないので、端子の不完全収容
状態を簡単かつ確実に検知することができ、端子の収容
作業の信頼性をより一段と向上させることができる。
【0034】請求項2の発明によれば、リヤホルダーの
基部の左右両側の一対の端子係止部の各先端により端子
の後部両側を確実に係止することができ、端子の収容作
業の信頼性の向上を図ることができる。
【0035】請求項3の発明によれば、リヤホルダーの
基部の下側の一対の端子係止部の各先端により端子の下
側を確実に係止することができ、端子の収容作業の信頼
性の向上を図ることができる。また、各端子係止部の横
方向の張り出し部分を小さくすることができるため、コ
ネクタ全体の小型化を図ることができる。
【0036】請求項4の発明によれば、リヤホルダーの
可撓性係合片等によりコネクタハウジングの後部からの
リヤホルダーの取り外しを容易に行うことができ、端子
の交換作業の簡略化及び作業時間の短縮化をより一層図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態のコネクタを構成す
るコネクタハウジングとリヤホルダーの組み付け前の状
態を示す斜視図、(b)は同リヤホルダーの一部を断面
で示す平面図である。
【図2】(a)は上記コネクタの端子収容室に電線を接
続した端子を挿入する前の仮係止時の状態を示す斜視
図、(b)は同コネクタの仮係止時の状態を示す断面図
である。
【図3】(a)は上記コネクタの本係止時の状態を示す
斜視図、(b)は同コネクタの本係止時の状態を示す断
面図である。
【図4】上記コネクタの端子の不完全収容状態を示す断
面図である。
【図5】上記コネクタのリヤホルダーの解除状態を示す
平面図である。
【図6】(a)は本発明の他の実施形態のコネクタを構
成するコネクタハウジングとリヤホルダーの組み付け前
の状態を示す斜視図、(b)は同リヤホルダーの一部を
断面で示す側面図である。
【図7】(a)は上記他の実施形態のコネクタの仮係止
時の状態を示す断面図、(b)は同コネクタの本係止時
の状態を示す断面図、(c)は同コネクタの端子の不完
全収容状態を示す断面図である。
【図8】従来のコネクタを構成するコネクタハウジング
とリヤホルダーの組み付け前の状態を示す斜視図であ
る。
【図9】(a)は上記従来のコネクタの端子の不完全収
容状態を示す断面図、(b)は同(a)のB部分の拡大
断面図である。
【図10】(a)は上記従来のコネクタの仮係止時の状
態を示す斜視図、(b)は同コネクタの仮係止時の状態
を示す断面図である。
【図11】(a)は上記従来のコネクタの本係止時の状
態を示す斜視図、(b)は同コネクタの本係止時の状態
を示す断面図である。
【符号の説明】
10,10′ コネクタ 11,11′ 雄コネクタハウジング(コネクタハウジ
ング) 11a 上面 11b,11b 両側面 12 端子収容室 15 仮係止用突起 16 本係止用突起 20 雌端子(端子) 20b 後部 30,30′ リヤホルダー 31 基部 32 可撓性係止片 32a 突起 33,33 一対の可撓性係合片 33a 係合孔(係合部) 34,34 一対の端子係止部 34′,34′ 一対の端子係止部 34a 先端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子収容室を有したコネクタハウジング
    と、このコネクタハウジングの後側より前記端子収容室
    内に挿入、収容される端子と、前記コネクタハウジング
    の後部に対して仮係止と本係止の2段階にスライド係止
    自在にされ、可撓性の端子係止部により前記端子を前記
    端子収容室内に係止させるリヤホルダーとを備えたコネ
    クタにおいて、 前記リヤホルダーに、前記仮係止時に前記端子の挿入に
    より前記端子収容室の内壁側に押圧撓み変形すると共に
    前記本係止時に塑性変形して該端子の所定位置を係止す
    る一対の端子係止部を設け、この一対の端子係止部を前
    記端子収容室内の前後方向にスライド自在にして、該一
    対の端子係止部を前記仮係止時に前記端子収容室内の前
    側に位置させると共に前記本係止時に該端子収容室内の
    後側に位置させるように構成したことを特徴とするコネ
    クタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタであって、 前記リヤホルダーの基部の左右両側に前記一対の端子係
    止部を突設し、該一対の端子係止部の各先端により前記
    端子の後部両側を係止自在にしたことを特徴とするコネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコネクタであって、 前記リヤホルダーの基部の下側に前記一対の端子係止部
    を突設し、該一対の端子係止部の各先端により前記端子
    の下側を係止自在にしたことを特徴とするコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項2,3記載のコネクタであって、 前記リヤホルダーの基部の上側に、コネクタハウジング
    の上面に設けられた仮係止用突起に係止、離反される突
    起を有した可撓性係止片を突設する一方、前記リヤホル
    ダーの基部の左右両端側に、前記コネクタハウジングの
    両側面に設けられた各本係止用突起に係止、離反される
    係合部を有した一対の可撓性係合片を突設したことを特
    徴とするコネクタ。
JP32824597A 1997-11-28 1997-11-28 コネクタ Abandoned JPH11162549A (ja)

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