JPH11150973A - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ

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JPH11150973A
JPH11150973A JP9312978A JP31297897A JPH11150973A JP H11150973 A JPH11150973 A JP H11150973A JP 9312978 A JP9312978 A JP 9312978A JP 31297897 A JP31297897 A JP 31297897A JP H11150973 A JPH11150973 A JP H11150973A
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JP
Japan
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stator
linear motor
encoder scale
magnetic
field magnet
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Withdrawn
Application number
JP9312978A
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English (en)
Inventor
Mitsutoshi Iko
光俊 位高
Katsuhiro Nanba
克宏 難波
Masazo Ishiyama
雅三 石山
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/001,120 priority patent/US6008552A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界磁マグネットを有する固定子と、固定子に
外嵌する電機子コイルを有し、固定子に沿って往復移動
可能の可動子とを備えたリニアモータであって、精度よ
く円滑に作動する信頼性の高いリニアモータを提供す
る。 【解決手段】 界磁マグネット11を有する固定子1
と、これに外嵌する電機子コイル21を有し、固定子1
に沿って往復移動可能の可動子2と、可動子2に設けら
れ、界磁マグネットの磁極の変化を検出するホール素子
1 、h2 、h3 (第1の検出センサ)と、固定子1に
形成された磁気式エンコーダスケール31と、スケール
31の磁気情報を読み取るMR素子32(第2の検出セ
ンサ)とを備えており、ホール素子h1 、h2 、h3
びMR素子32は固定子1の周囲領域のうち固定子1の
上面上方領域を除く領域に設けられているリニアモータ
LMa。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N極の磁極とS極の磁
極とが交互に並ぶ界磁マグネットを有し、一定方向に延
びる固定子と、前記界磁マグネットに臨む電機子コイル
を有し、前記固定子に沿って往復移動可能の可動子とを
備えるリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータは、複写機、イメージスキ
ャナ、プリンタ等のOA機器、X−Yテーブル、物品搬
送装置等のFA機器、カメラ等の光学機器など広い分野
で物品、部材等を直線的に移動させることに利用されて
いる。このようなリニアモータとして、N極の磁極とS
極の磁極とが交互に並ぶ界磁マグネットを有し、一定方
向に延びる固定子と、該界磁マグネットに臨む電機子コ
イルを有し、該固定子に沿って往復移動可能の可動子と
を備えたいわゆるムービングコイル型のリニアモータが
知られている。このタイプのリニアモータでは、前記電
機子コイルを構成している各コイル部分に、それが臨ん
でいる界磁マグネットの磁極の極性に応じた電流を流す
ことで該電流と界磁マグネットの形成する磁界との相互
作用で所望する方向の可動子推力を発生させることがで
きる。
【0003】そして前記可動子推力を発生させるべく電
機子コイルへの通電を制御するために界磁マグネットの
磁極の変化を検出するセンサが可動子に搭載されてい
る。かかる界磁マグネット用のセンサとして、磁極の極
性や磁界の強さに応じた電気信号を出力することができ
るホール素子や磁気抵抗素子(MR素子)等の磁電変換
素子が通常採用される。
【0004】またリニアモータでは、通常、可動子或い
は可動子に接続されて駆動される物品、部材等の被駆動
体の位置検出、速度検出、位置制御、速度制御等のため
にリニアエンコーダが採用される。リニアエンコーダは
磁気式エンコーダと光学式エンコーダに大別される。磁
気式エンコーダはN極の磁極とS極の磁極を前記界磁マ
グネットにおける磁極ピッチより細かいピッチで可動子
移動方向に交互に並べた磁気式エンコーダスケールと、
該スケールの磁気情報を読み取る磁気センサとで構成さ
れる。かかる磁気センサとしては、磁気式エンコーダス
ケールの磁極の極性や、磁界の強さに応じた電気信号を
出力する磁気抵抗素子(MR素子)やホール素子などの
磁電変換素子が通常採用される。
【0005】また、光学式エンコーダは光学的に異なる
二つの面を可動子移動方向に交互に並べた光学式エンコ
ーダスケールと、該スケールの光学的情報を読み取る光
センサとで構成される。かかる光センサとして、光学式
スケールからの光の光量に応じた電気信号を出力するこ
とができるフォトダイオードやフォトトランジスタ等の
光電変換素子や、エンコーダスケールに向けて光を照射
する発光ダイオード(LED)等の発光素子と光電変換
素子が組み合わされた、換言すればワンパッケージ化さ
れた光センサが採用されることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに界磁マグネットの磁極の変化を検出するセンサや、
エンコーダスケール情報を読み取るセンサは、熱の影響
を受けると劣化したり、検出精度が低下するものが多い
にもかかわらず、従来は、電機子コイルからの発熱を何
ら考慮することなく、可動子に設けられ、使用されてい
る。
【0007】例えば界磁マグネット用センサや磁気式エ
ンコーダ用センサとして採用できる磁電変換素子の一種
であるホール素子は、代表例としてInSb(インジウ
ムアンチモン)系ホール素子、InAs(インジウムひ
素)系ホール素子、GaAs(ガリウムひ素)系ホール
素子を挙げることができるが、これらは大小の差はある
ものの周囲温度によりその出力が変動する。特に、In
Sb系ホール素子は、出力信号(ホール電圧)が大きい
反面温度特性が悪く、温度によって出力電圧が大きく変
動する。また、磁電変換素子の一種であるMR素子は温
度が上昇すると出力が低下する特性がある。
【0008】また、既述の光学式エンコーダに採用され
る光センサにしても、温度の影響を受けると、劣化した
り、検出精度が低下したりすることがある。このように
界磁マグネット用のセンサやエンコーダ用のセンサが温
度により劣化したり、その出力が変動するようなことが
あると、検出すべき情報を精度良く検出できなかった
り、そのためにリニアモータが精度よく円滑に作動しな
かったり、誤動作したりする等の不都合が生じることに
なる。
【0009】にもかかわらず、これまでのリニアモータ
では、これらセンサが電機子コイルからの発熱の影響を
考慮せずに設けられており、界磁マグネット用のセン
サ、エンコーダ用のセンサのいずれか一方がたまたま電
機子コイルからの熱の影響の少ない位置(例えば固定子
の下方位置)に設けられることがあったとしても他方の
センサは該熱の影響を受けやすい位置(例えば固定子の
上方位置)に設けられていた。このようにいずれかのセ
ンサが電機子コイルからの熱の影響を受けやすい位置に
設けられ、その結果そのセンサによる情報検出精度が低
下すると、リニアモータ全体としては、やはり精度よく
円滑に作動しなかったり、誤動作したりする等の不都合
が生じる。このような問題は、ムービングコイル型リニ
アモータの中でも、特に、可動子における電機子コイル
が固定子に外嵌している、いわゆるシャフト型リニアモ
ータにおいて発生しやすい。
【0010】また、ムービングコイル型のリニアモー
タ、なかでもシャフト型リニアモータでは、電機子コイ
ルからの発熱に関係する上記問題に加えて次のような問
題もある。一つは、磁気式エンコーダが採用され、その
磁気式エンコーダスケールが界磁マグネットとともに固
定子に形成される場合があるが、磁気式エンコーダスケ
ールの磁力は通常、界磁マグネットの磁力より弱く、磁
気式エンコーダスケールが界磁マグネットから磁気的干
渉を受けたり、該エンコーダスケルの磁気情報を読み取
るセンサも界磁マグネットの磁気の影響を受けるなどし
て、該センサによるエンコーダスケールの磁気情報の検
出精度が低下したり、検出誤差が生じたりすることがあ
る。このようにエンコーダスケール情報の検出に支障が
生じると、リニアモータが精度よく円滑に作動しなかっ
たり、誤動作したりする等の不都合が生じることにな
る。
【0011】もう一つは、リニアモータの可動子が所定
方向に直線駆動されるべき被駆動体の該駆動方向を横切
る方向における片側端部に接続される状態で該被駆動体
を駆動する場合には、可動子がその移動方向及び該方向
を横切る方向に延びる被駆動体の幅方向の双方に対し直
交する軸線まわりに揺動するいわゆるヨーイング動作を
起こしやすいが、このヨーイング動作が発生すると、可
動子に搭載されている界磁マグネット用センサの界磁マ
グネットとの位置関係やエンコーダ用センサのエンター
ダスケールとの位置関係がずれたり、不安定になったり
して、そのためにリニアモータが精度よく円滑に作動し
なかったり、誤動作したりする等の不都合が生じること
になる。
【0012】そこで本発明は、N極の磁極とS極の磁極
とが交互に並ぶ界磁マグネットを有し、一定方向に延び
る固定子と、前記固定子に外嵌して前記界磁マグネット
に臨む電機子コイルを有し、前記固定子に沿って往復移
動可能の可動子とを備えたリニアモータであって、精度
よく円滑に作動する信頼性の高いリニアモータを提供す
ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は、N極の磁極とS極の磁極とが交互に並ぶ界磁
マグネットを有し、一定方向に延びる固定子と、前記固
定子に外嵌して前記界磁マグネットに臨む電機子コイル
を有し、前記固定子に沿って往復移動可能の可動子と、
前記可動子に設けられ、前記界磁マグネットの磁極の変
化を検出する第1の検出センサと、前記可動子の往復移
動方向に設けられたエンコーダスケールと、前記可動子
に設けられ、前記エンコーダスケールの情報を読み取る
第2の検出センサとを備えており、前記第1及び第2の
検出センサは前記固定子の周囲領域のうち該固定子の上
面上方領域を除く領域に設けられていることを特徴とす
るリニアモータを提供する。
【0014】このリニアモータは、従来のムービングコ
イル型のリニアモータと同様に、電機子コイルに通電す
ると、電機子コイルに流れる電流と界磁マグネットが形
成する磁界との相互作用により可動子推力が発生し、該
可動子が固定子に沿って駆動される。電機子コイルへの
通電制御は、前記第1の検出センサにより検出される界
磁マグネットの磁極の極性及び(又は)磁界の強さとい
った情報と、前記第2の検出センサにより検出されるエ
ンコーダスケールからの情報とに基づいてなされる。
【0015】そしてこのリニアモータでは、界磁マグネ
ットの磁極の変化を検出する第1の検出センサ及び前記
エンコーダスケールの情報を読み取る第2の検出センサ
はいずれも、固定子に外嵌する電機子コイルからの発熱
が最も流動していく領域である固定子の上面上方領域を
除く領域に設けられている。従って、第1及び第2の検
出センサは、それだけ電機子コイルからの熱の影響を受
けがたく、情報検出精度が所定のものに維持され、それ
だけリニアモータは精度よく円滑に作動し、信頼性の高
いものになっている。
【0016】前記第1及び第2の検出センサは、前記電
機子コイルからの熱の影響を一層確実に避けるため、こ
れらを電機子コイルの外側に設けることができる。前記
第1の検出センサとしては、例えばホール素子や磁気抵
抗素子等の磁電変換素子を挙げることができる。界磁マ
グネット用磁電変換素子の出力する電気信号は、電機子
コイルの通電制御に利用できる。界磁マグネット用磁電
変換素子及び二値化処理をすることができる界磁マグネ
ット信号処理回路を組み合わせたホールICを採用して
もよい。
【0017】前記エンコーダスケールは磁気式エンコー
ダスケールでも、光学式エンコーダスケールでもよい。
磁気式エンコーダスケールを用するときは、前記第2の
検出センサは該エンコーダスケールの磁気情報を読み取
る磁気センサとすればよく、光学式エンコーダスケール
を採用するときは、前記第2の検出センサは該エンコー
ダスケールの光学情報を読み取る光センサとすればよ
い。
【0018】かかる磁気式エンコーダ用の磁気センサと
しては、例えば磁気抵抗素子(MR素子)やホール素子
などの磁電変換素子を採用できる。また、光学式エンコ
ーダ用の光センサとしては、光学式エンコーダスケール
からの光の光量に応じた電気信号を出力することができ
るフォトダイオードやフォトトランジスタ等の光電変換
素子や、エンコーダスケールに向けて光を照射する発光
ダイオード(LED)等の発光素子と光電変換素子が組
み合わされた、換言すればワンパッケージ化された光セ
ンサなどを採用できる。
【0019】エンコーダとして磁気式エンコーダスケー
ルとその磁気情報を読み取る磁気センサを含む磁気式エ
ンコーダを採用する場合、該磁気センサは熱の影響を受
けやすいので、第2の検出センサとしての該磁気センサ
を電機子コイルからの熱の影響を受けにくい位置に配置
する前記リニアモータ構成は特に好ましいものである。
【0020】磁気式エンコーダを採用し、且つ、磁気式
エンコーダスケールを前記固定子に設けるときには、界
磁マグネットの磁極の変化を検出する前記第1の検出セ
ンサと第2の検出センサとしての該磁気センサとはでき
るだけ離して設けることが好ましい。何故なら、そうす
ることで、界磁マグネットからの磁気式エンコーダスケ
ールや磁気センサへの磁気的干渉をできるだけ少なくす
るように該界磁マグネット及び磁気式エンコーダスケー
ルを設け易くなるからである。
【0021】磁気式エンコーダを採用し、且つ、磁気式
エンコーダスケールを前記固定子に設ける場合の第1検
出センサ及び第2検出センサ(磁気センサ)並びに磁気
式エンコーダスケールの配置位置として次のものを代表
例として挙げることができる。 前記第1のセンサは前記固定子の片方の横面側から
前記界磁マグネットに臨んでおり、前記エンコーダスケ
ールは前記固定子の反対側の横面側において該固定子に
設けられており、前記第2の検出センサは該固定子の該
反対側の横面側から該エンコーダスケールに臨んでい
る。 前記第1のセンサは前記固定子の下面側から前記界
磁マグネットに臨んでおり、前記エンコーダスケールは
前記固定子の横面側において該固定子に設けられてお
り、前記第2の検出センサは該固定子の横面側から該エ
ンコーダスケールに臨んでいる。 前記エンコーダスケールは前記固定子の下面側にお
いて該固定子に設けられており、前記第1のセンサは前
記固定子の横面側から前記界磁マグネットに臨んでお
り、前記第2の検出センサは該固定子の下面側から前記
エンコーダスケールに臨んでいる。
【0022】なお、前記界磁マグネットや磁気式エンコ
ーダスケールは固定子本体にあとから付設されているも
のでもよいが、着磁可能の固定子本体に着磁して形成し
てもよい。後者の場合、界磁マグネットはN極の磁極と
S極の磁極とが交互に並ぶように着磁可能の固定子本体
に着磁してなる駆動用着磁部により得ることができる。
また、磁気式エンコーダスケールは、N極の磁極とS極
の磁極を前記界磁マグネットにおける磁極ピッチより細
かいピッチで、着磁可能の固定子本体に着磁してなる位
置検出用着磁部により得ることができる。
【0023】ところで前記第1の検出センサの出力はで
きるだけ大きい方が、電機子コイルに対し正確な通電制
御を行ううえで好ましい。この観点から、磁気式エンコ
ーダを採用し、且つ、磁気式エンコーダスケールを前記
固定子に設ける場合、次のリニアモータを推奨すること
ができる。すなわち、前記界磁マグネットが、前記固定
子の周囲領域のうち該固定子の上面上方領域を除く領域
に該界磁マグネットによる磁界の強さが最大となる領域
と最小となる領域が得られるように形成されており、前
記第1の検出センサは該磁界強さが最大となる領域で該
界磁マグネットに臨むように前記可動子に設けられてお
り、前記磁気式エンコーダスケールは、該磁界強さが最
小となる領域に位置するように前記固定子に形成されて
おり、前記第2の検出センサは該エンコーダスケールに
臨むように前記可動子に設けられているリニアモータで
ある。
【0024】このようなリニアモータのさらに具体例と
して次のa)及びb)のリニアモータを例示できる。 a)前記第1のセンサは前記固定子の片方の横面側から
前記界磁マグネットに臨んでおり、前記磁気式エンコー
ダスケールは前記固定子の反対側の横面側において該固
定子に設けられており、前記第2の検出センサは該固定
子の該反対側の横面側から該エンコーダスケールに臨ん
でおり、前記界磁マグネットは、前記固定子の前記片方
の横面側で最大の磁界強さが得られるとともに前記反対
側の横面側で最小の磁界強さが得られるように形成され
ているリニアモータ。 b)前記磁気式エンコーダスケールは前記固定子の下面
側において該固定子に設けられており、前記第1のセン
サは前記固定子の横面側から前記界磁マグネットに臨ん
でおり、前記第2の検出センサは該固定子の下面側から
前記エンコーダスケールに臨んでおり、前記界磁マグネ
ットは、前記固定子の両横面側のそれぞれで最大(略最
大でもよい)の磁界強さが得られるとともに前記下面側
で最小の磁界強さが得られるように形成されているリニ
アモータ。
【0025】なお、第1の検出センサは磁界強さが最大
となる領域で該界磁マグネットに臨んでいなくてもよい
というのであれば、次のc)、d)のリニアモータでも
よい。 c)前記界磁マグネットは、前記固定子の片方の横面側
で最大の磁界強さが得られるとともに反対側の横面側で
最小の磁界強さが得られるように形成されており、前記
磁気式エンコーダスケールは該固定子の前記反対側の横
面側において該固定子に形成されており、前記第1の検
出センサは前記固定子の下方から前記界磁マグネットに
臨んでおり、前記第2の検出センサは前記反対側の横面
側で前記磁気式エンコーダスケールに臨んでいるリニア
モータ。 d)前記界磁マグネットは、前記固定子の上面側で最大
の磁界強さが得られるとともに下面側で最小の磁界強さ
が得られるように形成されており、前記磁気式エンコー
ダスケールは該固定子の下面側で該固定子に形成されて
おり、前記第1の検出センサは前記固定子の横面側から
前記界磁マグネットに臨んでおり、前記第2の検出セン
サは前記固定子の下方から前記磁気式エンコーダスケー
ルに臨んでいるリニアモータ。
【0026】このようなc)やd)のリニアモータで
も、前記a)やb)のリニアモータと同様に、第1の検
出センサ及び第2の検出センサは、電機子コイルからの
熱の影響を受けにくい位置に配置されており、従ってそ
れだけリニアモータの動作信頼性が向上している。ま
た、前記a)、b)、c)及びd)のリニアモータは、
磁気式エンコーダスケールが、界磁マグネットによる磁
界の強さが最小となる部位で固定子に設けられているの
で、該磁気式エンコーダスケールや、これに臨む第2の
検出センサへの界磁マグネットからの磁気的影響が抑制
されており、従ってそれだけ精度よく円滑に作動する。
【0027】なお、前記界磁マグネットによる最小の磁
界強さの部分は、磁束分布が無くてもよい。例えば、磁
気式エンコーダを採用し、且つ、磁気式エンコーダスケ
ールを前記固定子に設ける場合、磁気式エンコーダスケ
ールへの界磁マグネットからの磁気的干渉を抑制するた
めに、界磁マグネットと磁気式エンコーダスケールは両
者が接触しないように互いに離反させて設けてもよい。
【0028】本発明のリニアモータは、可動子に前記第
1及び第2の検出センサを搭載できる基板を設けてもよ
い。そのようなリニアモータの例を次に挙げる。 (1)前記可動子は前記電機子コイルの横外側に配置さ
れた基板を備えており、前記第1の検出センサは該基板
に搭載されて該電機子コイル横外側から前記界磁マグネ
ットに臨んでおり、前記第2の検出センサも該基板に搭
載されており、前記エンコーダスケールは該基板上の第
2の検出センサに臨む位置に設置されているリニアモー
タ。
【0029】この場合、該基板には前記電機子コイルに
通電して前記可動子を駆動するための1又は2以上の回
路部を設けてもよい。但し、第1及び第2のセンサがそ
れら回路部の発熱の影響を受けにくいように、該第1及
び第2の検出センサは該回路部の上方領域を除く領域で
該基板に設けることが好ましい。 (2)前記可動子は前記電機子コイルの下方に配置され
た基板を備えており、前記第1の検出センサは該基板に
搭載されて該電機子コイル下方から前記界磁マグネット
に臨んでおり、前記第2の検出センサも該基板に搭載さ
れており、前記エンコーダスケールは該基板上の第2の
検出センサに臨む位置に配置されているリニアモータ。
【0030】前記(1)、(2)のいずれのリニアモー
タにおいても、エンコーダスケールは前記固定子外の位
置に設けることができる。前記(1)、(2)のいずれ
のリニアモータにおいても、前記エンコーダスケールが
磁気式エンコーダスケールであり、前記第2の検出セン
サが該エンコーダスケールの磁気情報を読み取る磁気セ
ンサであっても、或いは前記エンコーダスケールが光学
式エンコーダスケールであり、前記第2の検出センサが
該エンコーダスケールの光学情報を読み取る光センサで
あってもよい。
【0031】前記(1)、(2)のリニアモータでも、
第1及び第2の検出センサは電機子コイルからの熱の影
響を受けにくい位置に配置されている。なお、前記基板
はこれに電機子コイルを構成するコイル群を所定結線状
態に結線するための回路パターンを形成しておき、該回
路パターンを利用してコイル群を結線すること等にも利
用できる。
【0032】前記いずれのリニアモータも、被駆動体を
所定方向に直線駆動することに利用できる。被駆動体を
駆動するにあたって、前記可動子が所定方向に直線駆動
されるべき被駆動体の該駆動方向を横切る方向における
片側端部に接続されるときには、前記第1及び第2の検
出センサのうち少なくとも第2の検出センサを、前記被
駆動体駆動時における前記可動子のヨーイング動作の中
心を通る該可動子の前記所定方向に垂直な断面を含む面
又はその近傍に配置してもよい。このように第2の検出
センサを可動子ヨーイング動作の中心を通る可動子断面
を含む面又はその近傍に配置することで、可動子がヨー
イング動作しても、第2検出センサと通常細幅で界磁マ
グネットに比べて磁力の弱いエンコーダスケールとの位
置関係がずれたり、不安定になることが抑制され、それ
だけ精度良く円滑にリニアモータを制御下に駆動するこ
とができる。
【0033】なお、第1の検出センサについても、少な
くとも一つをかかる断面を含む面又はその近傍に配置す
れば、一層精度良く円滑にリニアモータを制御下に駆動
することができる。かかる片側駆動される被駆動体とし
て、画像読み取り装置における原稿画像読み取りのため
の光学部品を搭載したスライダを代表例として挙げるこ
とができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1から図3に本発明に係るリニ
アモータを搭載した画像読み取り装置の一例を示す。図
1は、該装置の概略平面図である。図2は、図1に示す
X−X線に沿う概略断面図である。図3は、図1に示す
Y−Y線に沿う概略断面図である。
【0035】図1から図3に示す画像読み取り装置にお
いては、詳しくは後述するが、光学部品を搭載する二つ
のスライダの駆動に、それぞれ本発明に係るリニアモー
タが利用されている。この画像読み取り装置は、原稿を
載置するための透明原稿台ガラスGLを装置上部に備え
ている。原稿台ガラスGLの上部には開閉可能にカバー
CVが設けられている。なお、図1においては、カバー
CVは図示が省略されている。原稿台ガラスGLの下部
には、原稿台ガラスGL上に載置される原稿を光学的に
走査するために、原稿台ガラスGLに平行に移動するこ
とができ、光学部品を搭載する2つのスライダSL1、
SL2が配置されている。
【0036】スライダSL1にはリニアモータLMaの
可動子2が連結されており、同様にスライダSL2には
リニアモータLMbの可動子2’が連結されている。こ
れらのリニアモータLMa、LMbは実質的に同じ構成
のリニアモータである。いずれの可動子2、2’も、ス
ライダSL1、SL2を移動させる方向である原稿台ガ
ラスGLに平行なシャフト部材10に外嵌しており、シ
ャフト部材10に沿って移動できる。シャフト部材10
は図示を省略した支持部材により支持されて定位置に配
置されており、さらに界磁マグネットが形成されてい
る。このようなシャフト部材10は、二つのリニアモー
タLMa、LMbの共通の固定子1を構成している。各
可動子2、2’は、固定子1に外嵌する電機子コイル2
1、21’を有している。リニアモータLMa、LMb
は、いわゆるムービングコイル型のリニアモータであ
る。
【0037】リニアモータLMaの電機子コイル21に
通電すると、コイル21に流れる電流と、シャフト部材
10に形成されている界磁マグネットの形成する磁界と
の相互作用によって、電機子コイル21を有する可動子
2を固定子1に沿って駆動することができる。同様に、
リニアモータLMbの電機子コイル21’に通電する
と、可動子2’を固定子1に沿って駆動することができ
る。
【0038】スライダSL1には、光学部品として、原
稿台ガラスGL上に載置される原稿に光を照射するため
の照明ランプLPと、原稿からの反射光をスライダSL
2の方に導くための反射ミラーm1とが搭載されてい
る。照明ランプLPは、本例では蛍光灯である。スライ
ダSL1の可動子2が取り付けられている端部とは反対
側の端部には、ローラrが設けられている。ローラr
は、原稿台ガラスGL及び固定子1に平行に配置された
板状のガイド部材G上を転動できる。これらによって、
スライダSL1は、その姿勢を保ちつつ移動することが
できる。
【0039】スライダSL2には、光学部品として、ス
ライダSL1上の反射ミラーm1から導かれた画像光を
読み取りユニット8に導くための反射ミラーm2、m3
が搭載されている。スライダSL2も前記スライダSL
1と同様の位置にローラrを有し、姿勢を保ちつつ移動
することができる。読み取りユニット8は、スライダS
L2上の反射ミラーm3から導かれた画像光を結像する
ためのレンズ81や、該結像された画像光を読み取るた
めの撮像素子(CCD)82を有している。なお、この
ようなユニット8に代えて、ミラーm3からの光を画像
形成用の感光体に導く反射手段を設ける等により、アナ
ログ複写機に適用可能の画像読み取り装置とすることも
できる。
【0040】原稿台ガラスGL上の所定の位置に載置さ
れる原稿の画像を読み取るときには、スライダSL1上
の照明ランプLPを点灯させて、スライダSL1、SL
2をそれぞれに連結されたリニアモータLMa、LMb
によって、原稿台ガラスGLに平行に駆動して、原稿を
走査する。スライダSL1とスライダSL2とは、例え
ばこれらの速度比が2:1となるように駆動される。こ
のとき、照明ランプLPから照射され、原稿によって反
射された光はミラーm1、m2、m3によって、順次読
み取りユニット8に導かれる。読み取りユニット8にお
いては、原稿からの反射光が結像レンズ81によって、
CCD82上に結像され、CCD82によって原稿画像
が順次読みとられる。
【0041】次に、スライダSL1、SL2を駆動する
ために各スライダに連結されているリニアモータLM
a、LMbについて詳しく説明する。前述のように、こ
れらリニアモータは実質的に同じ構成のリニアモータで
あるので、以下においては、リニアモータLMaを例に
とって、これらのリニアモータについて説明する。図4
に、リニアモータLMaの、可動子部分を断面で示す概
略平面図を示す。図5に、リニアモータLMaの図4に
示すZ−Z線に沿う概略断面図を示す。
【0042】図4及び図5に示すリニアモータLMa
は、いわゆるシャフト型のリニアモータである。リニア
モータLMaは、前述のように界磁用のマグネットが形
成されている直線棒状のシャフト部材10と、これに外
嵌する電機子コイル21とを有している。リニアモータ
LMaは、界磁マグネットが形成されたシャフト部材1
0を、定位置に配置する固定子とし、電機子コイル21
を固定子に沿って移動させる可動子の主要部とする、い
わゆるムービングコイル型のリニアモータである。リニ
アモータLMaは、さらにシャフト部材10に形成され
た磁気式エンコーダスケール31を含んでいる。なお、
界磁マグネット11がそうであるように、このエンコー
ダスケール31もリニアモータLMa、LMbに共通の
ものである。
【0043】シャフト部材10は、機械加工可能且つ着
磁可能の材料(例えば、Fe−Cr−Co系金属、マン
ガンアルミニウム(MnAl))からなる。シャフト部
材10は断面が円形に形成されており、その表面は平滑
に加工形成されている。シャフト部材10は、その長手
方向に沿って図6に示すような等ピッチの好ましくは略
矩形の磁束分布となるように着磁されている。これによ
り、シャフト部材10には、その長手方向に沿ってN極
とS極の磁極が同じ磁極幅(固定子長手方向の長さ)P
m で交互に並んだ駆動用着磁部が形成されており、これ
が界磁マグネット11となっている。
【0044】また界磁マグネット11は、図7に示すよ
うに、固定子1の長手方向に垂直な断面でみると、該界
磁マグネットにより形成される磁界における磁束分布M
Bが固定子1の片方の横面側(図示の例ではスライダS
L1のある側)で最大となり、反対側の横面側(スライ
ダSL1とは反対側)で最小となるように、換言すれ
ば、固定子1の片方の横面側(図示の例ではスライダS
L1のある側)で最大の磁界強さが得られ、反対側の横
面側(スライダSL1とは反対側)で最小の磁界強さが
得られるように着磁形成されている。
【0045】そして前記磁気式エンコーダスケール31
は、図4、図5、図7等に示すように、界磁マグネット
11の磁界の強さが最小となる固定子1の前記反対側の
横面側で固定子1上に、その長手方向に沿って形成され
ている。磁気式エンコーダスケール31は、N極の磁極
とS極の磁極を界磁マグネット11における磁極ピッチ
より細かい磁極ピッチで固定子1上に位置検出用着磁部
を設けることで形成してある。
【0046】図4に示すように、界磁マグネット11の
各磁極の固定子長手方向の幅Pm 、換言すれば、磁極ピ
ッチPm は、本例では30mmである。また磁気式エン
コーダスケールの磁極ピッチは本例では200μmであ
る。電機子コイル21は、本例では、U、V及びW相の
3つのコイルを1組とするコイル群を2組有しており、
第1組のコイル群、第2組のコイル群の順に、固定子長
手方向に配置されている。第1組のコイル群は、コイル
U1、LV1及びLW1からなり、この順に固定子長手方向
に配置されている。第2組のコイル群は、コイルLU2
V2及びLW2からなり、この順に固定子長手方向に配置
されている。
【0047】いずれの組の各コイルもリング状であり、
固定子1に外嵌するように配置されている。これらコイ
ルは、それには限定されないが本例では、それぞれ磁極
ピッチPm の1/3の幅に形成されている。これらコイ
ルのうちいずれの隣合う二つのコイルも、それらの中心
位置が固定子長手方向にPm /3ずつずらして配置され
ている。電機子コイル21を構成するこれら各コイル
は、本例では、その外周面を接着剤によってコーティン
グするようにして固着されており、一体化されている。
【0048】電機子コイル21は、固定子1に外嵌し、
中空直方体状のフレーム22の中空部分に内蔵されてお
り、フレーム22の内周面に支持されている。電機子コ
イル21とフレーム22とは一体化している。フレーム
22には、その固定子長手方向における両端部に、固定
子1に外嵌し、摺動可能な軸受け221が設けられてお
り、かかる軸受け221によって、一体化された電機子
コイル21やフレーム22は固定子1に沿って滑らかに
移動できる。一体化された電機子コイル21とフレーム
22とは、リニアモータLMaの可動子2を構成してい
る。
【0049】磁極の極性に応じた電気信号を出力するこ
とができる磁電変換素子の一種であるホール素子h1
2 、h3 が、電機子コイル21の各コイルと界磁マグ
ネット11の磁極との固定子長手方向における位置関係
を検出し、その位置と各コイルが対向する界磁マグネッ
ト11の磁極の極性とに応じてコイル通電を行うために
設けられている。
【0050】各ホール素子は、図4、図5及び図7に示
すように、電機子コイル21の外側において、且つ、界
磁マグネット11の磁界強さが最大となる領域、すなわ
ち固定子1のスライダSL1側の横面側で界磁マグネッ
ト11に臨んでおり、フレーム22の内面に支持されて
いる。さらに説明すると、上記のように界磁マグネット
11に臨む位置であって、固定子長手方向における次の
位置に配置されている。すなわち、固定子1の長手方向
において、コイルLU1の中心位置から図4中右側にPm
/6ずらした位置にホール素子h1 が配置されている。
同様に、コイルLV1の中心位置から図4中右側にPm
6ずらした位置にホール素子h2 が配置されており、コ
イルLW1の中心位置から図4中右側にPm /6ずらした
位置にホール素子h3 が配置されている。
【0051】なお上記各ホール素子は、それには限定さ
れないが、ここでは電機子コイル21外から界磁マグネ
ット11に臨んでいても出力信号を大きくとれるInS
b系ホール素子である。また、可動子2のフレーム22
には、電機子コイル21の外側において、且つ、エンコ
ーダスケール31に臨む位置に磁気センサ32が搭載さ
れている。本例では磁気センサ32は磁気抵抗素子の一
種であるMR素子である。
【0052】リニアモータLMbについても、その可動
子2’の構造は前記可動子2の構造と同様であり、可動
子2’にも界磁マグネット用センサである同様のホール
素子及びエンコーダ用センサであるMR素子が搭載され
ている。図8にリニアモータLMaに関係する電気的な
回路の概略ブロック図を示す。図8に示すとおり、電機
子コイル21の各コイルが、所定の結線状態に結線され
てモータ駆動制御回路6に接続さている。また、磁気セ
ンサ(MR素子)32からの出力信号を二値化すること
ができるエンコーダ信号処理回路51、及びホール素子
1 、h2 、h3 の各出力信号を二値化することができ
る界磁マグネット信号処理回路52が設けられており、
これらもモータ駆動制御回路6に接続されている。モー
タ駆動制御回路6は、エンコーダ信号処理回路51、界
磁マグネット信号処理回路52から出力されるエンコー
ダ信号や界磁マグネット信号などに基づき、電機子コイ
ル21への通電を制御する。さらに、スライダSL1に
搭載された照明ランプLPを点灯するためのランプ点灯
回路53が設けられている。
【0053】前記モータ駆動制御回路6、エンコーダ信
号処理回路51、界磁マグネット信号処理回路52及び
ランプ点灯回路53は一つの電気回路基板23に搭載さ
れている。ここではかかる電気回路基板は可動子外に配
置されているが、可動子に搭載してもよい。かかる電気
回路基板を可動子に搭載するときは、ホール素子やMR
素子も該基板に搭載してもよい。但し、熱の影響を受け
やすいホール素子やMR素子等は、該基板に搭載される
回路部分で発熱の大きいものや、放熱板を設けたものの
上方領域を避けて搭載することが好ましい。
【0054】前記モータ駆動制御回路6及びランプ点灯
回路53は、可動子2外の定位置に配置されて、画像読
み取り装置の全体を制御するシステム制御部9からの指
令に基づき、モータの駆動を行ったり、照明ランプLP
を点灯させたりする。可動子2外のシステム制御部9
と、電気回路基板23に形成された回路とは、ハーネス
71により接続されている。ハーネス71は、雌雄一対
のコネクタ72により電気回路基板23に接続されてい
る。
【0055】本例においては、ハーネス71により、次
の信号などが伝送される。一つには、電気回路基板23
に形成された回路、さらにはホール素子h1 、h2 、h
3 、MR素子32への電源電圧の供給が行われる。ま
た、システム制御部9からモータ制御回路6へは、モー
タの駆動をスタート又はストップする旨を示す信号(ス
タート・ストップ信号)、駆動方向を示す信号(駆動方
向信号)、基準クロック信号が伝送される。さらに、シ
ステム制御部9からランプ点灯回路53へは、照明ラン
プを点灯又は消灯する旨の信号(ランプ点灯・消灯信
号)が伝送される。
【0056】次に、電気回路基板23上の上記各回路に
ついて順に説明する。電機子コイル21の第1組のU相
コイルLU1、V相コイルLV1及びW相コイルLW1と、第
2組のU相コイルLU2、V相コイルLV2、W相コイルL
W2とは、可動子2上で、或いは基板23上で次のように
結線されている。すなわち、各組のU相コイル同士、V
相コイル同士、W相コイル同士はそれぞれ並列に接続さ
れており、そしてこれら並列に接続されたコイルがスタ
ー結線されている。
【0057】エンコーダ信号処理回路51は、MR素子
32から出力される電気信号を二値化処理してデジタル
信号(二値信号)に変換するための回路である。エンコ
ーダ信号処理回路51によって二値化(デジタル化)さ
れた信号に基づき、可動子2の位置検出、速度検出、駆
動制御を行うことができる。本例においては、モータ駆
動制御回路6において後述するようにPLL制御(位相
同期制御)に利用される。
【0058】界磁マグネット信号処理回路52は、ホー
ル素子h1 、h2 、h3 から出力される各電気信号を二
値化処理してデジタル信号に変換するための回路であ
る。界磁マグネット信号処理回路52によって二値化
(デジタル化)された界磁マグネット信号に基づき、本
例では、後述するようにモータ駆動制御回路6において
電機子コイル21への通電制御が行われる。
【0059】図9に、前記モータ駆動制御回路6の内部
構成の一例の概略ブロック図を示す。モータ駆動制御回
路6は、PLL制御回路部(位相同期制御回路部)6
2、補償回路部63及び通電制御回路部64を有してい
る。PLL制御回路部62には、システム制御部9から
リニアモータ可動子2の目的とする速度に応じた周波数
の基準クロック信号が入力される。
【0060】PLL制御回路部62には、さらに、MR
素子32から出力され、エンコーダ信号処理回路51に
より二値化されたエンコーダ信号が、可動子2の実際の
移動速度を示す信号としてフィードバック入力される。
PLL制御回路部62においては、システム制御部9か
らの基準クロック信号とエンコーダ信号処理回路51か
らの移動速度を示すエンコーダ信号との位相差に応じた
信号が補償回路部63に出力される。
【0061】補償回路部63においては、伝達系の進み
遅れ補償が行われ、基準クロック信号と移動速度信号と
の位相差に応じた補償された信号が通電制御回路部64
に入力される。通電制御回路部64は、かかる補償され
た信号に応じた一定電流を、各ホール素子から出力さ
れ、界磁マグネット信号処理回路によって二値化された
界磁マグネット信号に基づき、図10及び図11に示す
タイミングにて各コイルに通電する。これにより、各相
のコイルには、目的とする速度に応じた基準クロック信
号と可動子2の実際の移動速度に応じた信号との、位相
を合わせるような電流が流されるため、可動子2を目的
とする速度にて駆動することができる。
【0062】なお、図10は、可動子2を図4中左方向
に駆動するときの各コイルへの通電タイミングを示して
おり、図11は、可動子2を図4中右方向に駆動すると
きの各コイルへの通電タイミングを示している。このよ
うなタイミングにて通電すると、各コイルには、それぞ
れそのコイルの固定子1長手方向における中心位置が、
界磁マグネット11の磁極の該方向における駆動方向上
流端よりPm /6駆動方向に進んだ位置から、さらに2
m /3駆動方向に進んだ位置までの間、そのコイルが
対向する磁極の極性に応じて、そのコイルが駆動方向に
電磁力を発生する向きの一定電流が流されることにな
る。したがって、各コイルに通電されるときには、その
コイルの全ての部分が一方の極性の磁極(N極又はS
極)に対向する位置にあり、N極及びS極の両極に跨が
っていない。これにより、各コイルに通電される電流
は、可動子2を駆動したい方向とは逆の方向に駆動する
推力には変換されず、全てが可動子2を駆動したい方向
に駆動する推力に変換されるので、効率がよい。また、
同様の理由により、可動子2が固定子1に沿って移動す
るとき、その推力の変動もほとんどない。
【0063】図示を省略したが、リニアモータLMbに
ついても、リニアモータLMaについての前記モータ駆
動制御回路6、エンコーダ信号処理回路51及び界磁マ
グネット信号処理回路52と同様の回路を含む電気回路
基板が設けられており、該基板はハーネス及びコネクタ
を介してシステム制御部9に接続されており、かくして
システム制御部9からの指令に基づき、モータLMaの
場合と同様に作動する。
【0064】以上説明したリニアモータLMaでは、界
磁マグネット用センサとして温度特性が悪く、温度によ
って出力電圧が大きく変動するInSb系ホール素子h
1 、h2 、h3 を採用し、また、エンコーダ用センサと
して温度が上昇すると出力が低下するMR素子32を採
用しているが、それらは電機子コイル21からの発熱が
最も流動していく領域である固定子1の上面上方領域を
除く領域にある固定子1の両横面側に配置されているの
で、さらに電機子コイル21の外側に配置されているの
で、たとえ長時間モータLMaを運転しても電機子コイ
ル21の通電による発熱の影響を受けがたく、従って情
報検出精度が所定のものに維持され、それだけモータL
Maは精度よく円滑に作動し、信頼性の高いものになっ
ている。
【0065】また図7に示すように、ホール素子h1
2 、h3 とMR素子32とは、固定子1を間にして互
いに反対側に配置され、磁気式エンコーダスケール31
は界磁マグネット11の磁界強さが最小となる領域に位
置するように固定子1に形成され、これにMR素子32
が臨んでいるので、界磁マグネット11からのエンコー
ダスケール31やMR素子32への磁気的干渉が抑制さ
れ、それだけMR素子32によるエンコーダスケール3
1の磁気情報の検出は誤りなく精度よくなされ、これに
よってもモータLMaは精度よく円滑に作動し、信頼性
の高いものになっている。
【0066】さらに、図7に示すように、ホール素子h
1 、h2 、h3 は、界磁マグネット11の磁界強さが最
大となる領域で界磁マグネット11に臨んでいるので、
界磁マグネット11からの情報の検出に基づくホール素
子出力を大きくすることができ、この点でも電機子コイ
ル21への通電制御が誤りなく、正確になされ、それだ
けモータLMaの動作信頼性は高いものになっている。
【0067】さらに、界磁マグネット11の磁界の強さ
はスライダSL1側で最大となっているので、可動子2
に働く推力は、固定子1を間にしてスライダSL1側の
方が大きくなる。従って、スライダSL1がリニアモー
タLMaにより駆動されるときに、スライダSL1の可
動子連結側とは反対側の端部がスライダの慣性力や該端
部側での走行抵抗等により遅れて移動する傾向にあると
きでも、可動子2にその遅れを補正する方向のモーメン
トが働き、その結果スライダSL1は正しい姿勢で移動
する。
【0068】このようなリニアモータLMaの利点はリ
ニアモータLMbについても同様に得られる。以上説明
したリニアモータでは、固定子上の界磁マグネットが形
成する磁界の磁束分布並びに界磁マグネット用センサ及
びエンコーダ用センサの配置を図7に示すように設定し
たが、これに代えて図12から図14に示す設定として
もよい。なお、図12から図14はリニアモータLMa
に代わるリニアモータでの設定を示すものであるが、リ
ニアモータLMbについても同様である。
【0069】図12に示す設定では、界磁マグネット1
1はそれにより形成される磁界における磁束分布MBが
固定子1の両横面側で最大となり、下面側で最小となる
ように、換言すれば、固定子1の両横面側で最大(略最
大でもよい)の磁界強さが得られ、下面側で最小の磁界
強さが得られるように着磁形成されている。そしてホー
ル素子h1 、h2 、h3 は、界磁マグネット11の磁界
強さが最大となる固定子横面側で界磁マグネット11に
臨み、磁気式エンコーダスケール31は界磁マグネット
11の磁界強さが最小となる固定子下面側で固定子1に
形成され、これにMR素子32が臨んでいる。
【0070】図13に示す設定では、界磁マグネット1
1はそれにより形成される磁界における磁束分布MBが
固定子1の片方の横面側(スライダSL1のある側)で
最大となり、反対側の横面側で最小となるように、換言
すれば、固定子1の該片方の横面側で最大の磁界強さが
得られ、反対側で最小の磁界強さが得られるように着磁
形成されている。そしてホール素子h1 、h2 、h3
固定子1の下方から界磁マグネット11に臨み、磁気式
エンコーダスケール31は界磁マグネット11の磁界強
さが最小となる反対側で固定子1に形成され、これにM
R素子32が臨んでいる。
【0071】図14に示す設定では、界磁マグネット1
1はそれにより形成される磁界における磁束分布MBが
固定子1の上面側で最大となり、下面側で最小となるよ
うに、換言すれば、固定子1の上面側で最大の磁界強さ
が得られ、下面側で最小の磁界強さが得られるように着
磁形成されている。そしてホール素子h1 、h2 、h 3
は固定子1の片方の横面側から界磁マグネット11に臨
み、磁気式エンコーダスケール31は界磁マグネット1
1の磁界強さが最小となる固定子下面側で固定子1に形
成され、これにMR素子32が臨んでいる。
【0072】図12から図14に示すいずれの設定で
も、ホール素子h1 、h2 、h3 及びMR素子32は、
電機子コイル21からの発熱が最も流動していく領域で
ある固定子1の上面上方領域を除く領域において可動子
2に設けられるので、たとえ長時間リニアモータを運転
しても電機子コイル21の通電による発熱の影響を受け
がたく、それだけモータは精度よく円滑に作動し、信頼
性の高いものになっている。
【0073】図12から図14に示すいずれの設定にお
いても、磁気式エンコーダスケール31は界磁マグネッ
ト11の最小磁界強さの領域で固定子1に設けられてお
り、界磁マグネットからの磁気の影響がそれだけ抑制さ
れており、この点で有利である。また図12の設定で
は、ホール素子h1 、h2 、h3 が界磁マグネット11
の最大磁界強さの領域で界磁マグネットに臨んでいると
いう特徴がある。
【0074】図12及び図14の設定では、MR素子3
2が電機子コイルからの熱の影響を最も受け難い固定子
下方の位置に設けられているという特徴がある。図13
の設定では、ホール素子h1 、h2 、h3 が電機子コイ
ルからの熱の影響を最も受け難い固定子下方の位置に設
けられているという特徴がある。また図13の設定で
は、界磁マグネット11の最大磁界強さの領域がスライ
ダSL1に向けられているという特徴がある。
【0075】図12から図14に示すいずれの場合にお
いても、ホール素子及びMR素子は電機子コイルからの
熱の影響を一層確実に抑制するために該電機子コイルの
外側に配置することが一層望ましい。次に図15(A)
に示すリニアモータLMcについて説明する。このリニ
アモータは前記リニアモータLMaやLMbに代えて採
用できるものであり、前記画像読み取り装置のスライダ
SL1やSL2の駆動に供し得るものである。
【0076】リニアモータLMcは、固定子1と、これ
に外嵌して移動可能の可動子20を含んでおり、ムービ
ングコイル型のシャフト型リニアモータである。固定子
1はモータLMaの場合と同構成のものであり、界磁マ
グネット11及び磁気式エンコーダスケール31を形成
してある。界磁マグネット11の磁束分布MBは図7に
示すものである。
【0077】可動子20は電機子コイル210及びこれ
を囲む可動子フレーム220を備えているとともにホー
ル素子h1 、h2 、h3 及びMR素子32を支持してい
る。可動子20は可動子フレーム220の両端部に設け
た軸受け2210により固定子上を円滑に移動できる。
電機子コイル210はU、V及びW相の3つのコイルを
1組とするコイル群を2組有しており、第1組のコイル
群、第2組のコイル群の順に、固定子長手方向に配置さ
れている。第1組のコイル群は、コイルLU1’、LV1
及びLW1’からなり、この順に固定子長手方向に配置さ
れている。第2組のコイル群は、コイルLU2’、LV2
及びLW2’からなり、この順に固定子長手方向に配置さ
れている。いずれの組の各コイルもリング状であり、固
定子1に外嵌するように配置されている。但し、これら
コイルは、リニアモータLMaの場合と異なり、それぞ
れ磁極ピッチPm の1/3の幅より小さい幅Pcに形成
されている。隣合うコイル間にはスペーサSを設けてあ
る。これらコイルのうちいずれの隣合う二つのコイル
も、それらの中心位置が固定子長手方向にPm /3ずつ
ずらして配置されている。電機子コイル210を構成す
るこれら各コイルはスペーサSとともに、それらの外周
面を接着剤によってコーティングするようにして固着さ
れており、一体化されている。電機子コイル210は、
固定子1に外嵌し、中空直方体状のフレーム220の中
空部分に内蔵されており、フレーム220の内周面に支
持されている。
【0078】ホール素子h1 、h2 、h3 は、図15
(A)に示すように、電機子コイル21の外側におい
て、且つ、界磁マグネット11の磁界強さが最大となる
領域、すなわち固定子1のスライダSL1側の横面側で
界磁マグネット11に臨んでおり、フレーム220の内
面に支持されている。さらに説明すると、上記のように
界磁マグネット11に臨む位置であって、固定子長手方
向における次の位置に配置されている。すなわち、固定
子1の長手方向において、コイルLU1’の中心位置から
図15中右側にPm /6ずらした位置にホール素子h1
が配置されている。同様に、コイルLV1’の中心位置か
ら図中右側にPm /6ずらした位置にホール素子h2
配置されており、コイルLW1’の中心位置から図中右側
にPm /6ずらした位置にホール素子h3 が配置されて
いる。
【0079】また、可動子20のフレーム220には、
エンコーダスケール31に臨む位置に磁気センサ(MR
素子)32が搭載されている。これは中央のスペーサS
に支持されてスケール31に臨んでいる。MR素子32
は電機子コイル210の内側に配置されているものの、
電機子コイルを構成しているコイルの直上方域を避けて
隣合うコイル間に配置されているので、モータLMaの
ときのようにMR素子を電機子コイル外に配置する場合
と同様に電機子コイルからの熱の影響が抑制されてい
る。
【0080】またこのリニアモータLMcではホール素
子h3 及びMR素子32は可動子20のヨーイング動作
の中心Ycを通り、可動子進行方向GO(図15(B)
参照)に垂直な面Ysに配置されている。ヨーイング動
作とは、可動子20がスライダSL1又はSL2の片側
端部に接続され、該スライダを駆動するときに、該スラ
イダの反対側の端部に加わる走行抵抗やスライダの慣性
力により該スライダの反対側端部が可動子接続側の端部
より遅れて移動する傾向にあるために可動子20が、図
15(B)に示すように、可動子進行方向GOとスライ
ダの幅方向WDの双方に垂直な軸線Yc回りに揺動Ym
する動作である。該軸線Ycがヨーイング中心となる。
【0081】なおモータLMcもモータLMaの場合と
同様の電気回路により運転される。以上説明したリニア
モータLMcにおいても、リニアモータLMaについて
既述した利点と同じ利点が得られる。モータLMcでは
さらに、エンコーダスケール31に臨むMR素子32が
可動子のヨーイング動作の中心を通る面Ysに配置され
ているとともに、三つのホール素子のうち一つだけでは
あるが、ホール素子h3 も該面Ysに配置され、ホール
素子h2 は該面Ysの近傍に配置されている。従って可
動子20がたとえヨーイング動作しても、MR素子32
とスケール31との位置関係(ここでは特にMR素子と
スケールとの距離)並びにホール素子h3 、h2 と界磁
マグネット11との位置関係がずれたり、不安定になる
ことが抑制され、それだけ精度良く円滑にリニアモータ
を制御下に駆動することができる。
【0082】次に図16及び図18に示すリニアモータ
LMd、LMeについて説明する。これらのリニアモー
タも前記リニアモータLMaやLMbに代えて採用でき
るものであり、前記画像読み取り装置のスライダSL1
やSL2の駆動に供し得るものである。図16に示すモ
ータLMdは、固定子1dと、これに外嵌して移動可能
の可動子2dを含んでおり、ムービングコイル型のシャ
フト型リニアモータである。
【0083】固定子1dは着磁可能のシャフト部材に界
磁マグネットを着磁形成したものである。該界磁マグネ
ットの磁界の磁束分布は固定子断面周囲全体にわたり実
質上等しくなっている。磁気式エンコーダスケールは形
成されていない。これ以外はモータLMaの固定子1と
同様である。可動子2dは、電機子コイル21d及びこ
れを囲む可動子フレーム22dを有している。電機子コ
イル21dの構成はモータLMaにおける電機子コイル
21と同じである。
【0084】可動子フレーム22dはスライダSL1
(又はSL2)が接続される側とは反対側で開口してお
り、そこに基板Bdが設けられている。なお図中221
dはフレーム22dに設けた、固定子1dに沿って摺動
するための軸受けである。基板Bdには、ホール素子h
1 、h2 、h3 が搭載されており、これらホール素子の
電機子コイル21dに対する電気的な位置関係はモータ
LMaの場合と同じである。ホール素子h1 、h2 、h
3 は、電機子コイル21dの外側から、且つ、固定子1
dのスライダ接続側とは反対側の横外側から界磁マグネ
ットに臨んでおり、基板Bdの内面に支持されている。
【0085】基板Bdの外面中、ホール素子とは丁度反
対側の位置に光学式エンコーダのための光センサ42が
支持されており、この光センサ41に臨む位置に可動子
移動方向に延びる光学式エンコーダスケール41が設置
されている。ホール素子のうち少なくとも一つと該光セ
ンサ42とは可動子2dのヨーイング動作Ymの中心Y
cを通る面又はその近傍に位置している。
【0086】このリニアモータLMdも図8及び図9に
示すリニアモータLMaのための通電制御回路により通
電して駆動できる。但し、図8及び図9に示す回路中、
磁気センサ(MR素子)32及びそれが接続されたエン
コーダ信号処理回路51は、図17に示す光センサ42
及びそれに接続されるエンコーダ信号処理回路51’に
代える。
【0087】前記基板Bdの内面には、かかる電気回路
中のモータ駆動制御回路6、エンコーダ信号処理回路5
1’及び界磁マグネット信号処理回路52等も搭載され
ている。さらに、電機子コイル21dを構成しているコ
イル群をスター結線するための回路パターンLcも搭載
されている。基板Bdに搭載する回路部のうち発熱した
り、放熱板を設けたものは、ホール素子や光センサがこ
れらからの熱の影響を受けがたい位置に設けることが望
ましく、図示の例では、モータ駆動制御回路6及び回路
パターンLcは、ホール素子h1 、h2 、h3 及び光セ
ンサ42より上方位置に設けられており、他の回路部5
1’や52は該ホール素子等の横側に離して設けられて
いる。
【0088】なお、図16に二点鎖線で示すように、基
板Bdを若干下方へ延長して、その部分の内面に光セン
サ42を設けるとともに、これに臨むように光学式エン
コーダスケール41を設置してもよい。このようにする
と、片面基板構成にできる。いずれにしても、エンコー
ダスケール41は、本例では固定子長手方向に光高反射
率面と光低反射率面とが交互に並んだものである。本例
においては、これら反射率の異なる二つの面は100μ
mピッチにて固定子長手方向に並んでいる。また光セン
サ42は、ここではエンコーダスケール41に向けて光
を照射する発光素子(本例では発光ダイオード)421
と、発光素子421から照射され、スケール41により
反射された光を受光して、その光量に応じた電気信号を
出力することができる光電変換素子の一つであるフォト
ダイオード422とを含んでいる。前記のエンコーダ信
号処理回路51’はフォトダイオード422の出力信号
を二値化処理するものである。
【0089】図18に示すモータLMeは、固定子1e
と、これに外嵌して移動可能の可動子2eを含んでお
り、ムービングコイル型のシャフト型リニアモータであ
る。固定子1eは図16に示すモータの固定子1dと同
構成である。可動子2eも図16に示す可動子2dと同
構成である。但し、可動子フレーム22eはスライダS
L1(又はSL2)が接続される側面に直交する下面が
開口しており、そこに基板Beが設けられている。なお
図中221eはフレーム22eに設けた、固定子1dに
沿って摺動するための軸受けである。
【0090】基板Beには、ホール素子h1 、h2 、h
3 が搭載されており、これらホール素子の電機子コイル
21eに対する電気的な位置関係はモータLMaの場合
と同じである。ホール素子h1 、h2 、h3 は、電機子
コイル21eより下方から固定子1eの界磁マグネット
に臨んでおり、基板Beの内面に支持されている。基板
Beの外面(下面)中、ホール素子とは丁度反対側の位
置に光学式エンコーダのための光センサ42が支持され
ており、この光センサ41に臨む位置に可動子移動方向
に延びる光学式エンコーダスケール41が設置されてい
る。
【0091】ホール素子のうち少なくとも一つと該光セ
ンサ42とは可動子2eのヨーイング動作Ymの中心Y
cを通る面又はその近傍に位置している。このリニアモ
ータLMeもモータLMdのための通電制御回路と同様
の回路により通電して駆動できる。前記基板Beの内面
には電機子コイルを構成するコイル群をスター結線する
ための回路パターンLcも形成されているが、既述のモ
ータ駆動制御回路6、エンコーダ信号処理回路51’及
び界磁マグネット信号処理回路52等も搭載してもよ
い。但し、これら回路部のうち発熱したり、放熱板が設
けあるようなものは、ホール素子や光センサへのこれら
からの熱の影響を抑制するために、例えば、図18に二
点鎖線で示すように、基板Beを若干横外側へ延長し
て、その部分に設置するとよい。
【0092】以上説明したリニアモータLMdやLMe
でも、熱により劣化したり、検出性能が低下したり、誤
動作する可能性のあるホール素子h1 、h2 、h3 や光
センサ42が、電機子コイル21d、21eからの発熱
が最も流動していく領域である固定子1d、1eの上面
上方領域を除く領域にある固定子の横面側や下面側に配
置されているので、さらに電機子コイル21d、21e
の外側に配置されているので、たとえ長時間モータLM
d、LMeを運転しても電機子コイル21d、21eの
発熱の影響を受けがたく、情報検出精度が所定のものに
維持され、それだけモータLMd、LMeは精度よく円
滑に作動し、信頼性の高いものになっている。
【0093】また光センサ42は界磁マグネットの磁気
に影響されることなくスケール41の情報を検出できる
ので、一つには、界磁マグネットの着磁形成を容易に安
価に行うことができ、もう一つには、センサ42による
スケール情報の検出精度を維持でき、これによってもモ
ータLMd、LMeは精度よく円滑に作動し、信頼性の
高いものになっている。
【0094】さらに、光センサ42と、三つのホール素
子のうち一つだけではあるがそのホール素子も可動子2
d、2eのヨーイング動作の中心Ycを通る面又はその
近傍に配置されているので、可動子2d、2eがたとえ
ヨーイング動作しても、センサ42とスケール41との
位置関係や、ホール素子と界磁マグネット11との位置
関係がずれたり、不安定になることが抑制され、それだ
け精度良く円滑にリニアモータを制御下に駆動すること
ができる。
【0095】また、光学式エンコーダスケール41は、
電機子コイルからの熱のとどき難いところに位置してい
るので、樹脂を利用して安価に形成することができる。
なお、リニアモータLMd、LMeにおいても、光学式
エンコーダ(41、42)代えて磁気式エンコーダ(例
えば前記のMR素子32と磁気式スケール31)を採用
しても構わない。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、N
極の磁極とS極の磁極とが交互に並ぶ界磁マグネットを
有し、一定方向に延びる固定子と、前記固定子に外嵌し
て前記界磁マグネットに臨む電機子コイルを有し、前記
固定子に沿って往復移動可能の可動子とを備えたリニア
モータであって、精度よく円滑に作動する信頼性の高い
リニアモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリニアモータを搭載した画像読み
取り装置の一例の概略平面図である。
【図2】図1に示すX−X線に沿う画像読み取り装置の
概略断面図である。
【図3】図1に示すY−Y線に沿う画像読み取り装置の
概略断面図である。
【図4】本発明に係るリニアモータの一例の、可動子部
分を断面で示す概略平面図である。
【図5】図4に示すZ−Z線に沿うリニアモータの概略
断面図である。
【図6】界磁マグネットが形成する固定子長手方向にお
ける磁束分布の一例を示す図である。
【図7】固定子の長手方向に垂直な断面でみた界磁マグ
ネットの磁束分布を示す図である。
【図8】図4に示すリニアモータの通電制御のための回
路の一例のブロック図である。
【図9】図8に示す回路中のモータ駆動制御回路部分を
より詳しく示すための回路ブロック図である。
【図10】図4のリニアモータの可動子を図4中左方向
に駆動するときの、各ホール素子の検出磁極と、各コイ
ルへの通電タイミングとの関係を示す図である。
【図11】図4のリニアモータの可動子を図4中右方向
に駆動するときの、各ホール素子の検出磁極と、各コイ
ルへの通電タイミングとの関係を示す図である。
【図12】固定子における界磁マグネットの磁束分布の
他の例とそれに対応するセンサの配置例を示す図であ
る。
【図13】図7に示す固定子における界磁マグネットの
磁束分布に対するセンサの他の配置例を示す図である。
【図14】固定子における界磁マグネットの磁束分布の
さらに他の例とそれに対応するセンサの配置例を示す図
である。
【図15】図(A)は本発明に係るリニアモータのさら
に他の例の、可動子部分を断面で示す概略平面図であ
り、図(B)は可動子のヨーイング動作を示す図であ
る。
【図16】本発明に係るリニアモータのさらに他の例の
概略断面図である。
【図17】図16に示すリニアモータに用いる光センサ
とエンコーダ信号処理回路を示すブロック図である。
【図18】本発明に係るリニアモータのさらに他の例の
概略断面図である。
【符号の説明】
LMa、LMb リニアモータ 1 固定子 10 シャフト部材 11 界磁マグネット 2、2’ 可動子 21、21’ 電機子コイル 22、22’ フレーム 221 軸受け 23 電気回路基板 h1 、h2 、h3 ホール素子(磁電変換素子) 31 磁気式エンコーダスケール 32 MR素子(磁気センサ) 51 エンコーダ信号処理回路 52 界磁マグネット信号処理回路 6 モータ駆動制御回路 71 ハーネス 72 コネクタ SL1、SL2 画像読み取り装置のスライダ LMc リニアモータ 20 可動子 210 電機子コイル 220 フレーム Yc ヨーイング中心 Ys ヨーイング中心を通る面 GO 可動子進行方向 WD スライダ幅方向 LMd、LMe リニアモータ 1d、1e 固定子 2d、2e 可動子 22d、22e フレーム Bd、Be 基板 51’ エンコーダ信号処理回路 41 光学式エンコーダスケール 42 光センサ 421 発光素子 422 フォトダイオード(光電変換素子) Lc スター結線用回路パターン

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N極の磁極とS極の磁極とが交互に並ぶ界
    磁マグネットを有し、一定方向に延びる固定子と、 前記固定子に外嵌して前記界磁マグネットに臨む電機子
    コイルを有し、前記固定子に沿って往復移動可能の可動
    子と、 前記可動子に設けられ、前記界磁マグネットの磁極の変
    化を検出する第1の検出センサと、 前記可動子の往復移動方向に設けられたエンコーダスケ
    ールと、 前記可動子に設けられ、前記エンコーダスケールの情報
    を読み取る第2の検出センサとを備えており、 前記第1及び第2の検出センサは前記固定子の周囲領域
    のうち該固定子の上面上方領域を除く領域に設けられて
    いることを特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】前記第1及び第2の検出センサは前記電機
    子コイルの外側に設けられている請求項1記載のリニア
    モータ。
  3. 【請求項3】前記エンコーダスケールは磁気式エンコー
    ダスケールであり、前記第2の検出センサは該エンコー
    ダスケールの磁気情報を読み取る磁気センサである請求
    項1又は2記載のリニアモータ。
  4. 【請求項4】前記第1のセンサは前記固定子の片方の横
    面側から前記界磁マグネットに臨んでおり、前記エンコ
    ーダスケールは前記固定子の反対側の横面側において該
    固定子に設けられており、前記第2の検出センサは該固
    定子の該反対側の横面側から該エンコーダスケールに臨
    んでいる請求項3記載のリニアモータ。
  5. 【請求項5】前記第1のセンサは前記固定子の下面側か
    ら前記界磁マグネットに臨んでおり、前記エンコーダス
    ケールは前記固定子の横面側において該固定子に設けら
    れており、前記第2の検出センサは該固定子の横面側か
    ら該エンコーダスケールに臨んでいる請求項3記載のリ
    ニアモータ。
  6. 【請求項6】前記エンコーダスケールは前記固定子の下
    面側において該固定子に設けられており、前記第1のセ
    ンサは前記固定子の横面側から前記界磁マグネットに臨
    んでおり、前記第2の検出センサは該固定子の下面側か
    ら前記エンコーダスケールに臨んでいる請求項3記載の
    リニアモータ。
  7. 【請求項7】前記界磁マグネットは、前記固定子の周囲
    領域のうち該固定子の上面上方領域を除く領域に該界磁
    マグネットによる磁界の強さが最大となる領域と最小と
    なる領域が得られるように形成されており、前記第1の
    検出センサは該磁界強さが最大となる領域で該界磁マグ
    ネットに臨むように前記可動子に設けられており、前記
    磁気式エンコーダスケールは、該磁界強さが最小となる
    領域に位置するように前記固定子に形成されており、前
    記第2の検出センサは該エンコーダスケールに臨むよう
    に前記可動子に設けられている請求項3記載のリニアモ
    ータ。
  8. 【請求項8】前記界磁マグネットは、前記固定子の前記
    片方の横面側で最大の磁界強さが得られるとともに前記
    反対側の横面側で最小の磁界強さが得られるように形成
    されている請求項4記載のリニアモータ。
  9. 【請求項9】前記界磁マグネットは、前記固定子の両横
    面側のそれぞれで最大の磁界強さが得られるとともに前
    記下面側で最小の磁界強さが得られるように形成されて
    いる請求項6記載のリニアモータ。
  10. 【請求項10】前記可動子は前記電機子コイルの横外側
    に配置された基板を備えており、前記第1の検出センサ
    は該基板に搭載されて該電機子コイル横外側から前記界
    磁マグネットに臨んでおり、前記第2の検出センサも該
    基板に搭載されており、前記エンコーダスケールは該基
    板上の第2の検出センサに臨む位置に設置されている請
    求項1記載のリニアモータ。
  11. 【請求項11】前記基板は前記電機子コイルに通電して
    前記可動子を駆動するための1又は2以上の回路部を備
    えており、前記第1及び第2の検出センサは該回路部の
    上方領域を除く領域で該基板に設けられている請求項1
    0記載のリニアモータ。
  12. 【請求項12】前記可動子は前記電機子コイルの下方に
    配置された基板を備えており、前記第1の検出センサは
    該基板に搭載されて該電機子コイル下方から前記界磁マ
    グネットに臨んでおり、前記第2の検出センサも該基板
    に搭載されており、前記エンコーダスケールは該基板上
    の第2の検出センサに臨む位置に配置されている請求項
    1記載のリニアモータ。
  13. 【請求項13】前記エンコーダスケールは磁気式エンコ
    ーダスケールであり、前記第2の検出センサは該エンコ
    ーダスケールの磁気情報を読み取る磁気センサである請
    求項10、11又は12記載のリニアモータ。
  14. 【請求項14】前記エンコーダスケールは光学式エンコ
    ーダスケールであり、前記第2の検出センサは該エンコ
    ーダスケールの光学情報を読み取る光センサである請求
    項10、11又は12記載のリニアモータ。
  15. 【請求項15】前記可動子は所定方向に直線駆動される
    べき被駆動体の該駆動方向を横切る方向における片側端
    部に接続されており、前記第1及び第2の検出センサの
    うち少なくとも第2の検出センサは、前記被駆動体駆動
    時における前記可動子のヨーイング動作の中心を通る該
    可動子の前記所定方向に垂直な断面を含む面又はその近
    傍に配置されている請求項1から14のいずれかに記載
    のリニアモータ。
  16. 【請求項16】前記被駆動体は画像読み取り装置におけ
    る原稿画像読み取りのための光学部品を搭載したスライ
    ダである請求項15記載のリニアモータ。
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