JPH08168232A - リニアエンコーダ装置 - Google Patents

リニアエンコーダ装置

Info

Publication number
JPH08168232A
JPH08168232A JP33044894A JP33044894A JPH08168232A JP H08168232 A JPH08168232 A JP H08168232A JP 33044894 A JP33044894 A JP 33044894A JP 33044894 A JP33044894 A JP 33044894A JP H08168232 A JPH08168232 A JP H08168232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synchronous motor
magnetic
linear
linear synchronous
encoder device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33044894A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoyo Sogabe
正豊 曽我部
Mitsuyuki Taniguchi
満幸 谷口
Takuya Maeda
拓也 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP33044894A priority Critical patent/JPH08168232A/ja
Publication of JPH08168232A publication Critical patent/JPH08168232A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニア同期モータとの機械的接続を不要とす
るリニアエンコーダ装置を提供する。 【構成】 リニア同期モータの移動状態を検出するリニ
アエンコーダ装置であって、リニア同期モータ2の発生
する磁界を検出する検出部11をリニア同期モータ側に
一体に備える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアエンコーダ装置
に関し、特に、リニア同期モータの位置検出を行なうリ
ニアエンコーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電磁力によって直線的な運動ある
いは往復運動を与える駆動装置としてリニア同期モータ
が知られており、また直線的な運動あるいは往復運動を
行なう移動体の位置を求める検出装置としてリニアエン
コーダ装置が知られている。そして、従来のリニア同期
モータにおいては、このリニア同期モータによって移動
した位置や移動速度及び電流位相を決めるための磁極位
置についての情報を得るために、別個の独立したリニア
エンコーダを併設させている。図10は従来のリニア同
期モータに設置したリニアエンコーダ装置の構成を説明
するための図である。図10において、リニア同期モー
タ6は複数個のコイル64が配置された固定部63と、
永久磁石62が設置された可動部61とを備え、固定部
63側のコイル64の励磁を順に切り替えることによっ
て可動部61の駆動を行っている。
【0003】このリニア同期モータ6の移動位置、移動
速度、磁極位置を知るために、リニアエンコーダ5が併
設される。リニアエンコーダ5は、例えば検出部54が
配置された固定部53と、永久磁石52が設置された可
動部51とを備え、可動部51の移動に伴う永久磁石5
2の磁界変化を検出部54で検出している。そして、こ
のリニアエンコーダ5とリニア同期モータ6とは結合部
7によって機械的に連結し、リニア同期モータ6による
可動部61の動きをリニアエンコーダ5の可動部51に
伝えることによって、リニアエンコーダによるリニア同
期モータの移動状態の検出を行なっている。なお、前記
リニア同期モータおリニアエンコーダの構成は一例であ
って、その他種々の構成が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リニアエンコーダ装置においては、リニア同期モータに
対して別個のリニアエンコーダを必要とし、それらを機
械的に接続しなければならないという問題点を有してい
る。このような構成のため、従来のリニアエンコーダ装
置では、装置が大型化し、構成部品の点数が増加すると
いう問題が生じたり、また、リニア同期モータにおける
磁界とリニアエンコーダによる検出出力との間の位相を
合わせるために、両者の位置合わせが必要となるという
問題も生じることになる。そこで、本発明は前記した従
来のリニアエンコーダ装置の問題点を解決して、リニア
同期モータとの機械的接続を不要とするリニアエンコー
ダ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、リニア同期モ
ータの移動状態を検出するリニアエンコーダ装置であっ
て、リニア同期モータの発生する磁界を検出する検出部
をリニア同期モータ側に一体に備えることにより、前記
目的を達成するものである。本発明のリニアエンコーダ
装置は、リニア同期モータあるいはリニア同期モータに
より駆動される移動体の移動位置や移動速度等の移動情
報を検出するための装置であり、リニア同期モータが発
生する磁界を検出することによって該移動情報を得るも
のである。リニア同期モータが発生する磁界は、リニア
同期モータの移動方向に沿って磁界変化している。本発
明のリニアエンコーダ装置は、該磁界変化を検出するこ
とによってリニア同期モータの移動部分の移動情報を求
めるものである。
【0006】本発明のリニアエンコーダ装置において、
検出部をリニア同期モータの移動方向に対してリニア同
期モータの可動部の磁界発生部の端部に設置することが
でき、これによって、リニア同期モータの固定部に配設
された磁界発生部の主磁束を検出することができる。ま
た、本発明のリニアエンコーダ装置において、検出部を
リニア同期モータの移動方向に対してリニア同期モータ
の可動部の磁界発生部の側部に設置することができ、こ
れによって、リニア同期モータの固定部に配設された磁
界発生部の横方向の漏れ磁束を検出することができる。
【0007】また、本発明のリニアエンコーダ装置にお
いて、検出部をリニア同期モータの固定部の磁界発生部
に併設することができ、これによって、リニア同期モー
タの可動部の磁界を検出することができる。また、本発
明のリニアエンコーダ装置において、その磁路の両端が
リニア同期モータの固定部の磁界発生部の異なる位置の
磁極に対向した磁路構成手段と、磁路中に配置され磁路
中の磁界状態を検出する磁気検出手段とを検出部に備え
させることができ、これによって、リニア同期モータの
固定部に配設された磁界発生部の主磁束を検出すること
ができる。
【0008】
【作用】リニア同期モータを駆動すると、移動部に対す
る固定部側の磁界状態が変化する。本発明のリニアエン
コーダ装置が備えた検出部は、前記リニア同期モータの
磁界変化を検出する。このリニア同期モータの磁界変化
はリニア同期モータにおける移動部の位置や速度等の移
動情報と対応しており、検出部の検出信号によってリニ
ア同期モータの移動情報を求めることができる。リニア
同期モータの移動方向に対してリニア同期モータの可動
部の磁界発生部の端部に設置した検出部は、リニア同期
モータの固定部に配設された磁界発生部の主磁束を検出
する。リニア同期モータが駆動されると可動部は固定部
に対して移動する。この移動によって、固定部側の磁界
発生部からの磁界は強度及び方向が変化する。可動部側
に設けられた検出部はこの磁界変化を、リニア同期モー
タの移動情報として検出することができる。また、可動
部の側部に設けた検出部は、リニア同期モータの固定部
に配設された磁界発生部の漏れ磁束を検出し、該漏れ磁
束の移動に伴う変化を検出することによって、リニア同
期モータの移動情報を検出することができる。
【0009】また、検出部をリニア同期モータの固定部
の磁界発生部に平行して複数個の磁界検出手段を併設し
ている構成の場合には、リニア同期モータの可動部に近
接した位置にある磁界検出手段が該可動部の磁界を検出
し、可動部の移動情報を求めることができる。また、磁
路中に配置され磁路中の磁界状態を検出する磁気検出手
段を用いる場合には、その磁路の両端がリニア同期モー
タの固定部の磁界発生部の異なる位置の磁極に対向して
おり、移動部の移動に伴って磁路中を通過する磁束の強
度及び方向が変化する。この磁路中の磁束の変化を磁気
検出手段によって検出することにより、移動体の移動情
報を検出することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を参照しながら
詳細に説明する。 (本発明の第1の実施例)はじめに、図1,図2を用い
て本発明のエンコーダ装置を実施する構成例について説
明する。図1は本発明のリニアエンコーダ装置の第1の
実施例の構成を説明する断面図であり、図2は本発明の
リニアエンコーダ装置の第1の実施例の構成を説明する
斜視図である。
【0011】図1において、リニアエンコーダ装置1は
リニア同期モータ2と一体に形成されて構成されてい
る。第1の実施例におけるリニア同期モータ2は固定子
23と該固定子23に対して移動する可動子21とを備
え、固定子23は可動子21の移動方向に延長して形成
されたベースを構成するヨーク24と該ヨーク24上に
移動方向に沿って配置された永久磁石25とを有してい
る。該永久磁石25は交互に異なる磁極が一定周期で配
置されている。また、可動子21はコイル22を有し
て、前記永久磁石25と一定間隔のギャップ26を形成
して移動可能に設けられている。また、この可動子21
にはテーブル3等の移動体を設けることができる。
【0012】一方、本発明のエンコーダ装置1は可動子
21側に設けた検出部11を備えている。検出部11の
可動子21における取付け位置は、可動子21の移動方
向に端部とし、取付け部12によってリニア同期モータ
2の永久磁石25に対向するよう設置され、永久磁石2
5が形成する磁界を検出する。検出部11としては、例
えばホール素子や磁気抵抗素子等の磁気検出手段を用い
ることができる。リニア同期モータ2が駆動すると、可
動子21は固定子23に対して移動する。この可動子2
1の移動に伴って、検出部11付近の磁界の強度及び方
向が変化する。検出部11はこの磁界の変化を検出し
て、リニア同期モータ2の移動情報を出力する。検出部
11は可動子21に隣接して設置されているため、可動
子21が有するのコイル22の磁界の影響を受ける可能
性があるが、検出部11の磁気検出手段の設置位置をコ
イル22からの磁界の影響を無視するに充分な距離とし
たり、磁気検出手段の設置方向をコイル22からの磁界
の影響が少なくなる方向とすることによって、永久磁石
25の磁界変化を有効に検出することができる。
【0013】(本発明の第2の実施例)次に、図3の本
発明のリニアエンコーダ装置の第2の実施例の構成を説
明する斜視図を用いて説明する。図3の示す第2の実施
例は、検出部12の設置位置のみ相違し、その他の構成
については前記第1の実施例とほぼ同じである。そこ
で、以下では検出部12についてのみ説明する。検出部
12は、リニア同期モータ2の可動子21の側部に設置
され、リニア同期モータ2の固定子23側に配置された
永久磁石25の横方向に形成されている漏れ磁束を検出
することによって、リニア同期モータの移動情報を求め
るものである。
【0014】(本発明の第3〜第5の実施例)次に、本
発明の第3〜第5の実施例について、図4の(a)〜
(c)を用いて説明する。第3〜第5の実施例は、本発
明のリニアエンコーダ装置を構成するリニア同期モータ
2として、固定子側にコイル27をその移動方向に沿っ
て複数個配置し、可動子側に永久磁石26を設置するも
のであり、リニアエンコーダ装置の検出部13〜15は
リニア同期モータの固定子側に複数個配設するものであ
る。
【0015】図4の(a)において、検出部13は、リ
ニア同期モータの固定部側にコイル27に沿って併設す
ることにより構成される。可動子21側の永久磁石26
と固定子側のコイル27及び検出部13は対向して配置
され、可動子21の移動に伴ってコイル27及び検出部
13らに対する磁界状態が変化する。検出13はこの磁
界変化を検出することよって、移動子21の移動情報を
求めることができる。
【0016】図4の(b)に示す本発明の第4の実施例
は、図4の(a)に示す構成のリニアエンコーダ装置に
おいて、コイル27による検出部14への影響を防止す
るためにコイル27と検出部14との間に磁気シールド
41を設け、永久磁石26の磁界をより効率的に検出す
る構成である。
【0017】また、図4の(c)に示す本発明の第5の
実施例は、図4の(a)に示す構成のリニアエンコーダ
装置において、コイル27による検出部14への影響を
防止するために検出部15の設置位置を永久磁石26に
接近した位置となるよう構成し、永久磁石26の磁界を
より効率的に検出する構成である。
【0018】(本発明の第6の実施例)図5は、本発明
のリニアエンコーダ装置の第6の実施例を説明するため
の断面図である。図5に示す第6の実施例は、検出部1
6の構成のみ相違し、その他の構成については前記第1
の実施例とほぼ同じである。そこで、以下では検出部1
6についてのみ説明する。第6の実施例の検出部16
は、磁気検出手段42と磁路43とから構成される。磁
路43は高い透過磁率を有した磁性材料によって概略コ
の字状の形状に形成した構成要素であり、その一方の端
部である第1磁路端部44及び他方の端部である第2磁
路端部45は共に固定子23側の永久磁石25にギャッ
プ26を介して対向している。また、第1磁路端部44
が対向する永久磁石25の磁極と第2磁路端部45の対
向する磁極とは、その極性が異なるように設定されてい
る。
【0019】さらに、この磁路43の途中には磁気検出
手段42が設置され、磁路内を通過する磁束の強度や方
向を検出する。例えば、磁気検出手段42としてホール
素子を用いる場合には、磁束の強度と共にその磁束方向
を検出することができる。図5では、磁気検出手段42
を磁路43の中央部分としているが、磁路43内であれ
ば任意の位置とすることができる。
【0020】次に、図7を用いて本発明の第6の実施例
の作用について説明する。なお、図7は固定子側の永久
磁石と可動子側のコイル及び検出部16との関係のみを
概略的に示し、永久磁石による磁束を実線の矢印により
示し、コイルによる磁束を破線の矢印によって示してい
る。はじめに、可動子と固定子は、図7の(a)に示す
ような位置関係にある場合には、第1磁路端部44は永
久磁石のN極と対向し第2磁路端部45は永久磁石のS
極と対向し、永久磁石のN極と対向するコイルはS極で
ありS極と対向するコイルはN極である。このとき、磁
気検出手段42には図中の右方向に永久磁石による磁束
とコイルによる磁束が通過する。したがって、磁気検出
手段42は図中の右方向の大きな磁界を検出することに
なる。
【0021】次に、可動子が図の右方向に移動する場合
には、図7の(b)に示すようにコイルの極性が反転し
て、永久磁石のN極と対向するコイルの極性もN極とな
り、S極と対向するコイルの極性もS極となる。このと
き、磁気検出手段42においては、永久磁石による磁束
は図中の右方向となり、一方コイルによる磁束は反対に
図中の左方向となる。したがって、磁気検出手段42は
永久磁石による磁束とコイルによる磁束の差に対応する
小さな磁界強度を検出することになる。さらに、可動子
が図の右方向に移動する場合には、図7の(c)に示す
ように第1磁路端部44及び第2磁路端部45は、永久
磁石のN極とS極との境界部分と対向する位置となる。
このとき、磁気検出手段42においては、永久磁石によ
る磁束はほぼなくなり、一方コイルによる磁束は図中の
左方向となる。したがって、磁気検出手段42はコイル
による磁束のみを検出することになる。
【0022】可動子が図7の(d)に示す位置関係とな
った場合には、第1磁路端部44は永久磁石のS極と対
向し第2磁路端部45は永久磁石のN極と対向し、永久
磁石のN極と対向するコイルはS極でありS極と対向す
るコイルはN極である。このとき、磁気検出手段42に
は図中の左方向に永久磁石による磁束とコイルによる磁
束が通過する。したがって、磁気検出手段42は図中の
左方向の大きな磁界を検出することになる。前記図7の
(d)の位置から可動子がわずかに移動すると図7の
(e)に示すように、第1磁路端部44は永久磁石のS
極と対向し第2磁路端部45は永久磁石のN極と対向し
たままでコイルの極性が反転して、永久磁石のN極と対
向するコイルはN極でありS極と対向するコイルはS極
なる。このとき、磁気検出手段42においては、永久磁
石による磁束は図中の左方向となり、一方コイルによる
磁束は反対に図中の右方向となる。したがって、磁気検
出手段42は永久磁石による磁束とコイルによる磁束の
差に対応する小さな磁界強度を検出することになる。
【0023】さらに可動子が図の右方向に移動すると、
図7の(f)に示すように第1磁路端部44及び第2磁
路端部45は、永久磁石のN極とS極との境界部分と対
向する位置となる。このとき、磁気検出手段42におい
ては、永久磁石による磁束はほぼなくなり、一方コイル
による磁束は図中の右方向となる。したがって、磁気検
出手段42はコイルによる磁束のみを検出することにな
る。その後可動子が図の右方向に移動すると、前記図7
の(a)に示す位置関係となり、前記した図7の(a)
から図7の(f)を繰り返すことになる。したがって、
検出部の検出する磁界の強度及び方向はリニア同期モー
タの移動に伴ってが変化することになり、この検出部の
検出出力によってリニア同期モータの移動情報を求める
ことができる。
【0024】(本発明の第7の実施例)図6は、本発明
のリニアエンコーダ装置の第7の実施例を説明するため
の断面図である。図6に示す第7の実施例は、検出部1
7の構成のみ相違し、その他の構成については前記第1
及び第6の実施例とほぼ同じである。そこで、以下では
検出部17についてのみ説明する。
【0025】第7の実施例の検出部17は前記第6の実
施例の検出部16とほぼ同じ構成であり、磁気検出手段
42と磁路43とから構成される。磁路43は高い透過
磁率を有した磁性材料によって概略コの字状の形状に形
成した構成要素であり、その一方の端部である第1磁路
端部46及び他方の端部である第2磁路端部47は共に
固定子23側の永久磁石25にギャップ26を介して対
向している。また、第1磁路端部46が対向する永久磁
石25の磁極と第2磁路端部47の対向する磁極とは、
その極性が異なるように設定し、コイルの磁界の影響を
受けない程度の距離に設置されている。また、この磁路
43の途中には前記第6の実施例と同様に磁気検出手段
42が設置され、磁路内を通過する磁束の強度や方向を
検出する。例えば、磁気検出手段42としてホール素子
を用いる場合には、磁束の強度と共にその磁束方向を検
出することができる。図6では、磁気検出手段42を磁
路43の中央部分としているが、磁路43内であれば任
意の位置とすることができる。
【0026】次に、図8を用いて本発明の第7の実施例
の作用について説明する。なお、図7は固定子側の永久
磁石と可動子側のコイル及び検出部17との関係のみを
概略的に示し、永久磁石による磁束を実線の矢印により
示し、コイルによる磁束を破線の矢印によって示してい
る。はじめに、可動子と固定子は、図8の(a)に示す
ような位置関係にある場合には、第1磁路端部46は永
久磁石のS極と対向し第2磁路端部47は永久磁石のN
極と対向し、永久磁石のN極と対向するコイルはS極で
ありS極と対向するコイルはN極である。このとき、磁
気検出手段42には図中の左方向に永久磁石による磁束
が通過する。したがって、磁気検出手段42は図中の左
方向の磁界を検出することになる。
【0027】次に、可動子が図の右方向に移動する場合
には、図8の(b)に示すようにコイルの極性が反転し
て、永久磁石のN極と対向するコイルの極性もN極とな
り、S極と対向するコイルの極性もS極となる。このと
き、磁気検出手段42においては、永久磁石による磁束
は図中の左方向となる。したがって、磁気検出手段42
は図中の左方向の磁界を検出することになる。さらに、
可動子が図の右方向に移動する場合には、図8の(c)
に示すように第1磁路端部46及び第2磁路端部47
は、永久磁石のN極とS極との境界部分と対向する位置
となる。このとき、磁気検出手段42においては、永久
磁石による磁束はほぼなくなり、磁気検出手段42の出
力は減少する。
【0028】可動子が図8の(d)に示す位置関係とな
った場合には、第1磁路端部46は永久磁石のN極と対
向し第2磁路端部47は永久磁石のS極と対向し、永久
磁石のN極と対向するコイルはS極でありS極と対向す
るコイルはN極である。このとき、磁気検出手段42に
は図中の右方向に永久磁石による磁束が通過する。した
がって、磁気検出手段42は図中の右方向の磁界を検出
することになる。前記図8の(d)の位置から可動子が
わずかに移動すると図8の(e)に示すように、第1磁
路端部46は永久磁石のN極と対向し第2磁路端部47
は永久磁石のS極と対向したままでコイルの極性が反転
して、永久磁石のN極と対向するコイルはN極でありS
極と対向するコイルはS極となる。このとき、磁気検出
手段42においては、永久磁石による磁束は図中の右方
向となり、磁気検出手段42は永久磁石による磁界を検
出することになる。
【0029】さらに可動子が図の右方向に移動すると、
図8の(f)に示すように第1磁路端部46及び第2磁
路端部47は、永久磁石のN極とS極との境界部分と対
向する位置となる。このとき、磁気検出手段42におい
ては、永久磁石による磁束はほぼなくなり、磁気検出手
段42の出力は減少する。その後可動子が図の右方向に
移動すると、前記図8の(a)に示す位置関係となり、
前記した図8の(a)から図8の(f)を繰り返すこと
になる。したがって、検出部の検出する磁界の強度及び
方向はリニア同期モータの移動に伴ってが変化すること
になり、この検出部の検出出力によってリニア同期モー
タの移動情報を求めることができる。
【0030】(本発明の第8の実施例)図9は、本発明
のリニアエンコーダ装置の第8の実施例を説明するため
の断面図である。図9に示す第8の実施例は、多極型L
DMによるリニア同期モータに本発明のリニアエンコー
ダ装置を適用したものである。リニア同期モータは、永
久磁石を2つのサイドヨーク28に複数個分割配列し、
該サイドヨーク28とセンタコア29との間でコイル2
2Aとコイル22Bを移動子させる構成である。
【0031】そして、本発明のリニアエンコーダ装置の
検出部18は、両サイドヨーク28の永久磁石間におい
て磁路を形成する磁路49及び、該磁路49中に設けら
れる磁気検出手段48とを含んでいる。磁路43は高い
透過磁率を有した磁性材料によって形成した構成要素で
あり、その一方の端部である第1磁路端部及び他方の端
部である第2磁路端部は両サイドヨーク28の永久磁石
にギャップ26を介して対向し、第1磁路端部が対向す
る永久磁石の磁極と第2磁路端部の対向する磁極とは、
その極性が異なるように設定している。また、この磁路
49の途中には磁気検出手段48が設置され、磁路49
内を通過する磁束の強度や方向を検出する。例えば、磁
気検出手段48としてホール素子を用いる場合には、磁
束の強度と共にその磁束方向を検出することができる。
なお、磁気検出手段48を磁路43内の任意の位置とす
ることができる。
【0032】図9の(a)から図の右方向に移動する
と、磁路の各端部が対向する永久磁石による磁界強度及
び極性が変化する。磁気検出手段48はこの磁界の変化
を検出することになり、この検出部の検出出力によって
リニア同期モータの移動情報を求めることができる。こ
の実施例の場合には、コイルによる磁界の変化の影響を
減少させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リニア同期モータとの機械的接続を不要とするリニアエ
ンコーダ装置を提供するを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアエンコーダ装置の第1の実施例
の構成を説明する断面図である。
【図2】本発明のリニアエンコーダ装置の第1の実施例
の構成を説明する斜視図である。
【図3】本発明のリニアエンコーダ装置の第2の実施例
の構成を説明する斜視図である。
【図4】本発明のリニアエンコーダ装置の第3〜第5の
実施例の構成を説明する斜視図である。
【図5】本発明のリニアエンコーダ装置の第6の実施例
を説明するための断面図である。
【図6】本発明のリニアエンコーダ装置の第7の実施例
を説明するための断面図である。
【図7】本発明のリニアエンコーダ装置の第6の実施例
の作用を説明するための概略図である。
【図8】本発明のリニアエンコーダ装置の第7の実施例
の作用を説明するための概略図である。
【図9】本発明のリニアエンコーダ装置の第8の実施例
を説明するための断面図である。
【図10】従来のリニア同期モータに設置したリニアエ
ンコーダ装置の構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1 リニアエンコーダ装置 2 リニア同期モータ 3 テーブル 11,12,13,15,16,17,18 検出部 21 可動子 22 コイル 23 固定子 24 ヨーク 25 永久磁石 26 ギャップ 42,48 磁気検出手段 43,49 磁路 44,45,46,47 磁路端

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リニア同期モータの移動状態を検出する
    リニアエンコーダ装置であって、前記リニア同期モータ
    の永久磁石が発生する磁界を検出する検出部をリニア同
    期モータ側に一体に備えたことを特徴とするリニアエン
    コーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記検出部は、リニア同期モータの移動
    方向に対してリニア同期モータの可動部の磁界発生部の
    端部に設置することを特徴とする請求項1記載のリニア
    エンコーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記検出部は、リニア同期モータの移動
    方向に対してリニア同期モータの可動部の磁界発生部の
    側部に設置することを特徴とする請求項1記載のリニア
    エンコーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記検出部はリニア同期モータの固定部
    の磁界発生部に併設することを特徴とする請求項1記載
    のリニアエンコーダ装置。
  5. 【請求項5】 前記検出部は、その磁路の両端がリニア
    同期モータの固定部の磁界発生部の異なる位置の磁極に
    対向した磁路構成手段と、磁路中に配置され磁路中の磁
    界状態を検出する磁気検出手段を備えたことを特徴とす
    る、請求項1記載のリニアエンコーダ装置。
JP33044894A 1994-12-08 1994-12-08 リニアエンコーダ装置 Withdrawn JPH08168232A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33044894A JPH08168232A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 リニアエンコーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33044894A JPH08168232A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 リニアエンコーダ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08168232A true JPH08168232A (ja) 1996-06-25

Family

ID=18232737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33044894A Withdrawn JPH08168232A (ja) 1994-12-08 1994-12-08 リニアエンコーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08168232A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004320959A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Yaskawa Electric Corp リニアモータ
WO2006040235A1 (de) * 2004-09-22 2006-04-20 Siemens Aktiengesellschaft Sensoreinrichtung
JP2007225575A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Tdk Corp 磁石構造体及びこれを用いた位置検出装置
JP2011517766A (ja) * 2007-06-27 2011-06-16 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド 多次元位置センサ
JP2013024779A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Murata Mach Ltd 磁気式変位センサと変位検出方法
EP2555396A2 (en) 2011-08-03 2013-02-06 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor armature and linear motor
DE102019118442A1 (de) * 2019-07-08 2021-01-14 Schunk Electronic Solutions Gmbh Verfahren zur Bestimmung der Absolutposition eines Schlittens eines elektrischen Lineardirektantriebs und elektrischer Lineardirektantrieb

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004320959A (ja) * 2003-04-18 2004-11-11 Yaskawa Electric Corp リニアモータ
JP4513116B2 (ja) * 2003-04-18 2010-07-28 株式会社安川電機 リニアモータ
WO2006040235A1 (de) * 2004-09-22 2006-04-20 Siemens Aktiengesellschaft Sensoreinrichtung
JP2008513752A (ja) * 2004-09-22 2008-05-01 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト センサ装置
US7969144B2 (en) 2004-09-22 2011-06-28 Siemens Aktiengesellschaft Sensor device for measuring a magnetic field
JP4722134B2 (ja) * 2004-09-22 2011-07-13 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 電機の1次側部分
JP2007225575A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Tdk Corp 磁石構造体及びこれを用いた位置検出装置
JP2011517766A (ja) * 2007-06-27 2011-06-16 ブルックス オートメーション インコーポレイテッド 多次元位置センサ
JP2013024779A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Murata Mach Ltd 磁気式変位センサと変位検出方法
EP2555396A2 (en) 2011-08-03 2013-02-06 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Linear motor armature and linear motor
RU2530536C2 (ru) * 2011-08-03 2014-10-10 Кабусики Кайся Яскава Денки Якорь линейного электродвигателя и линейный электродвигатель
DE102019118442A1 (de) * 2019-07-08 2021-01-14 Schunk Electronic Solutions Gmbh Verfahren zur Bestimmung der Absolutposition eines Schlittens eines elektrischen Lineardirektantriebs und elektrischer Lineardirektantrieb

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4945269A (en) Reciprocating electromagnetic actuator
US5536983A (en) Linear motor
US5952743A (en) Electric motor
EP1198055A2 (en) Linear motor, driving and control system thereof and manufacturing method thereof
US5399952A (en) Electromagnetic drive system with integral position detector
JP2002138754A (ja) ドアシステム
JP4924798B2 (ja) 位置検出装置
JPH08168232A (ja) リニアエンコーダ装置
JP2001351812A (ja) 電磁アクチュエータ及びこれを用いた弁駆動装置並びに位置又は速度センサ
US6570274B2 (en) Electric motor
JPS55106074A (en) Moving-coil type linear motor
JPH10323008A (ja) シャフト型リニアモータ
JP2000139069A (ja) リニアモータ駆動装置
JPH10201216A (ja) リニアモータ
JPH11220866A (ja) シャフト型リニアモータ及びその駆動方法
JPH1169763A (ja) シャフト型リニアモータ及びその駆動方法
JP2781912B2 (ja) リニアモータ
JP2628087B2 (ja) リニアステップモータの位置検出装置
JP2824785B2 (ja) リニアモータ
JP3368968B2 (ja) リニア同期モータ駆動式電気転てつ機
JPH08275497A (ja) リニアモータ
JPH07245932A (ja) リニアモータ
JPH06327222A (ja) リニアモータ装置
JPS619161A (ja) コアレスリニア直流モ−タ
JPH06335230A (ja) 永久磁石式リニア同期モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020305