JP3530992B2 - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP3530992B2
JP3530992B2 JP10545496A JP10545496A JP3530992B2 JP 3530992 B2 JP3530992 B2 JP 3530992B2 JP 10545496 A JP10545496 A JP 10545496A JP 10545496 A JP10545496 A JP 10545496A JP 3530992 B2 JP3530992 B2 JP 3530992B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、イメージ
スキャナ等に搭載される画像読み取り装置、特に原稿画
像を光学的に走査する画像読み取り装置に関する。 【0002】 【従来の技術】原稿画像を光学的に走査する画像読み取
り装置は、従来より複写機に搭載されたり、コンピュー
タやプリンタ等と併用されるイメージスキャナとして広
く利用されている。かかる画像読み取り装置は、通常、
所定位置に配置される原稿を照明する照明装置及び前記
原稿からの反射画像光を所定方向に導く第1反射ミラー
を搭載して往復移動できる第1スライダと、前記第1反
射ミラーから到来する画像光を所定方向に導く第2反射
ミラーを搭載して前記第1スライダと同方向に往復移動
できる第2スライダとを備えている。 【0003】上記第1スライダ及び第2スライダは画像
読み取りに際して、通常は、それぞれのホームポジショ
ンから加速→定速(画像読み取り)→減速→反転→停止
し、再び各ホームポジションに復帰して画像読み取りの
1サイクルを終了する。そして、前記定速時に画像読み
取りは行われる。各スライダの駆動手段としては種々の
ものが提案されているが、例えば、特開昭61−59
324号公報は、各スライダをリニアモータを含む別々
の駆動装置により駆動制御することを教えている。特
開昭60−136731号公報は、各スライダをリニア
モータにより駆動し、駆動時の第1スライダと第2スラ
イダの速度比を2:1にすることを教えている。また、
特開平2−210468号公報は、照明装置、第1の
ミラー、第2のミラーをそれぞれ独立した三つのスライ
ダに搭載して、各スライダを独立の三つの回転モータ及
びこれらに巻き掛けられるワイヤにより駆動するととも
に、三つのスライダの走査開始時及びリターン開始時の
タイミングにそれぞれ時差を設けることを教えている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
60−136731号公報の教える装置では、第1スラ
イダ及び第2スライダを各ホームポジションに復帰させ
るとき、各スライダは同時期に、且つ、画像読み取り時
の速度より高速に駆動されるため、消費電力のピーク値
が大きくなってしまう。消費電力のピーク値が大きい
と、それだけスライダ駆動手段のための電源容量を大き
くしなければならず、その分電源周辺の部品を容量の大
きいものにする必要があり、装置がコスト高となる。特
開昭61−59324号公報、特開平2−210468
号公報の教える装置においても、同様である。 【0005】そこで、本発明は原稿画像を光学的に走査
する画像読み取り装置であって、光学部品を搭載する第
1及び第2のスライダが各ホームポジションに復帰する
ときに、消費電力のピーク値を抑制して、それだけスラ
イダ駆動手段のための電源容量を小さくでき、これによ
り装置の低コスト化及び省エネルギー化が図れる画像読
み取り装置を提供することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、原稿画像を光学的に走査する画像読み取り
装置であり、所定位置に配置される原稿を照明する照明
装置及び該原稿からの反射画像光を所定方向に導くため
の第1ミラーを搭載して往復移動できる第1スライダ
と、前記第1ミラーからの画像光を所定方向に導くため
の第2ミラーを搭載して前記第1スライダと同方向に往
復移動できる第2スライダと、前記第1スライダを往復
駆動するための第1スライダ駆動手段と、前記第2スラ
イダを前記第1スライダから独立して往復駆動するため
の第2スライダ駆動手段と、前記第1スライダ駆動手段
及び第2スライダ駆動手段の動作を制御する制御手段と
を備え、前記制御手段は、前記第1スライダ及び第2ス
ライダをそれらのホームポジションへ復帰させるとき、
該第2スライダを該第1スライダより先に該第2スライ
ダのホームポジションに復帰、停止させた後、該第1ス
ライダを該第1スライダのホームポジションに復帰、停
止させるように前記第1スライダ駆動手段及び第2スラ
イダ駆動手段の動作を制御することを特徴とする画像読
み取り装置を提供する。 【0007】本発明に係る画像読み取り装置は、前記第
2ミラーのあとの反射画像光の光軸上に結像用のレンズ
を設け、さらに該結像用レンズのあとに画像光を静電潜
像担持体である感光体に導くミラー手段を採用したり、
或いは、該結像用レンズのあとにCCD撮像素子からな
るイメージセンサを設けるなどできる。前者の画像読み
取り装置はアナログ複写機等に適用でき、後者の画像読
み取り装置はデジタル複写機、イメージスキャナ等に適
用できる。 【0008】前記第1スライダに搭載される第1反射ミ
ラーの数、位置、向き、及び前記第2スライダに搭載さ
れる第2反射ミラーの数、位置、向きは適宜定めること
ができる。前記第1スライダ駆動手段は、第2スライダ
から独立して第1スライダを駆動できるリニアモータ
や、回転モータの動力をワイヤ・プーリ機構等の伝動機
構を介して第1スライダに伝えるもの等種々考えられ
る。前記第2スライダ駆動手段についても同様である。 【0009】前記第1スライダ及び第2スライダを各ホ
ームポジションへ復帰させるときには、例えば次の〜
の場合が考えられる。 原稿画像読み取り終了後、各スライダを各ホームポジ
ションに移動して、次の画像読み取りに備えさせる場
合。 画像読み取り装置の電源投入後、各スライダを各ホー
ムポジションに移動して、1回目の原稿画像読み取りに
備えさせる場合。 【0010】画像読み取り中に運転不良となったと
き、一旦各スライダを各ホームポジションに移動して、
画像読み取りを再開させる場合。 本発明の画像読み取り装置によると、前記第1スライダ
及び第2スライダを各ホームポジションへ復帰させると
き、前記制御手段による動作制御のもと前記第1スライ
ダ駆動手段及び第2スライダ駆動手段によって、先ず、
第2スライダを該スライダのホームポジションに復帰さ
せて、第2スライダを停止させた後、第1スライダを該
スライダのホームポジションに復帰、停止させる。な
お、各スライダのホームポジション到達は、ホームポジ
ション検出手段(例えば、ホームセンサ等)により検出
することができる。この場合、該検出手段による各スラ
イダのホームポジション到達の検出に応じて各スライダ
を停止させればよい。 【0011】また、画像読み取り中は、前記第1スライ
ダ及び第2スライダは、それぞれ所定の速度で駆動され
る。該速度は代表的には、第1スライダと第2スライダ
の速度比が2:1である。両スライダがそれぞれ該所定
の速度で駆動されているときに、第1スライダに搭載さ
れた照明装置により原稿画像に光が照射され、その反射
光は、同一光軸上に配置された第1ミラー及び第2スラ
イダに搭載された第2ミラーによって結像用レンズ等に
導かれることにより、原稿画像は読み取られる。 【0012】なお、第1スライダ及び第2スライダを各
ホームポジションに復帰させるときの各スライダの駆動
速度は、それぞれ任意に設定することができ、画像読み
取り中の第1スライダ及び第2スライダの速度、すなわ
ち、代表的には第1スライダと第2スライダとの速度比
が2:1に限定されるものではない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1及び図2は本発明の一実施形
態である画像読み取り装置を示しており、この装置はデ
ジタル複写機に搭載されるものである。図1は該装置の
概略平面図、図2は該装置の一部を断面で示す概略側面
図である。図1では原稿台ガラスは図示が省略されてい
る。 【0014】この画像読み取り装置は、原稿台ガラス5
と、該原稿台ガラス5の下方に配置されたロッド形状の
固定子3及びガイドレール4の双方に沿って往復移動可
能な第1スライダSL1及び第2スライダSL2と、読
み取りユニット6と、制御部70(図4参照)とを有す
る。第1スライダSL1には、原稿台ガラス5上に配置
される原稿を照明する照明ランプ10、照明ランプ10
の照射光を原稿に向けるための反射ミラーM11、M1
2、及び原稿からの反射光を第2スライダSL2の方に
導くための反射ミラーM13が搭載されている。 【0015】第2スライダSL2には、前記反射ミラー
M13から導かれる原稿画像光を読み取りユニット6へ
導くための反射ミラーM21及びM22が搭載されてい
る。読み取りユニット6は、レンズ61と撮像素子であ
るCCD62を含む。レンズ61は、第2スライダSL
2の反射ミラーM21、M22によって導かれた画像光
をCCD62に結像させる。この読み取りユニット6
は、図示しない支持手段により、画像読み取り装置に固
定されている。 【0016】第1スライダSL1は、その進行方向に対
し直角な方向に一定の幅を有し、その一端部13は可動
子11の可動子ヨーク113に固定され、他端部14は
支持ローラ12を備え、これが固定子3と平行なガイド
レール4上を走行できる。可動子11は、第1スライダ
SL1の駆動手段であるリニアモータLDM1の一構成
要素である。リニアモータLDM1は固定子3も構成要
素として含み、可動子11は固定子3に往復動可能に外
嵌している。 【0017】第2スライダSL2も第1スライダSL1
と同様に、その進行方向に対し直角な方向に一定の幅を
有し、その一端部23は可動子21の可動子ヨーク21
3に固定され、他端部24は支持ローラ22を備え、こ
れが固定子3と平行なガイドレール4上を走行できる。
可動子21は、第2スライダSL2の駆動手段であるリ
ニアモータLDM2の一構成要素であり、可動子21は
モータLDM1の固定子と共通の固定子3に往復動可能
に外嵌している。 【0018】両モータに共通の固定子3は機械加工可能
且つ着磁可能の材料から表面平滑に形成した断面円形の
棒状部材に、推進用界磁マグネット31と磁気スケール
32とを形成したものであり、原稿台ガラス5に平行に
配置されている。界磁マグネット31は図3に示すよう
に棒状部材30の表面にN極とS極とを30mmのピッ
チで棒状部材30の長手方向に交互に着磁して形成して
あり、磁力分布はピークが1500ガウスで周期が60
mmのサインカーブを示す。磁気スケール32は棒状部
材30の表面にN極とS極とを細かいピッチで交互に、
且つ、数列に棒状部材30の長手方向に着磁して形成し
てある。この磁気スケールについては後ほど詳述する。 【0019】モータLDM1の可動子11及びモータL
DM2の可動子21は、その各部の大きさ等が若干異な
るが構成的には実質上同様である。すなわち、可動子1
1(21)は図3(B)に示すように、固定子3に外嵌
して該固定子に沿って往復動できるコイルボビンBを含
み、該ボビン外周にu相コイル、v相コイル、w相コイ
ルからなる3相の電機子コイルU、V、Wを設けてあ
り、これらコイルには可動子ヨーク113(213)を
被嵌してある。これら電機子コイルは3相駆動方式にて
モータ運転を行えるように、電気角にして2π/3ずつ
ずらした位置(2π/3ずれた位置と同位相の位置でも
よい)に配置されている。コイルボビンB及び可動子ヨ
ーク113(213)の両端部には固定子3に外嵌する
リング形状のガイド部材Gを設けてある。また、可動子
ヨーク113(213)の内面には、可動子の位置に拘
らず可動子推力が得られるように各相コイルについてそ
の位置に応じて通電を制御するための、界磁マグネット
31に対する位置を検出するセンサが設けられており、
本例では該センサとして、u相コイルに対し位置検出素
子としてホール素子huが、同じくv相コイルに対しホ
ール素子hvが、同じくw相コイルに対しホール素子h
wがそれぞれ設けられている。 【0020】また、コイルボビンBには磁気スケール3
2からの磁気的情報を読み取る磁気センサ群を設けてあ
る。すなわち、モータLDM1については磁気センサ群
SMR1が、モータLDM2については磁気センサ群S
MR2が設けてある。モータLDM1については、磁気
スケール32と磁気センサ群SMR1とで磁気方式のア
ブソリュート型リニアエンコーダが形成されており、モ
ータLDM2については、同じ磁気スケール32と磁気
センサ群SMR2とで磁気方式のアブソリュート型リニ
アエンコーダが形成されている。これらエンコーダは、
固定子3上の可動子11(21)の絶対位置、換言すれ
ばスライダSL1(SL2)の絶対位置を検出するため
のものである。但し、後述するように、磁気スケール3
2中の最も細かく着磁してあるファイン着磁の着磁列は
可動子11(21)の速度制御に兼用される。この最も
細かいファイン着磁の磁極ピッチは200μmである。 【0021】磁気スケール32は図3(C)に示すよう
に、固定子3上に、固定子長手方向にN極、S極のファ
イン着磁を交互に、且つ、複数列に施して形成したもの
で、各ファイン着磁列における磁極ピッチ及び磁力分布
(サインカーブを示す)は他のファイン着磁列と異なっ
ている。図示例では、1列目(図3(C)上1番上に示
すもの)の着磁列の1/2周期が2列目着磁列の周期
に、さらにその1/2周期が3列目のものの周期にとい
うようになっている。すなわち、n本(ここでは6本)
の着磁列があると2n ビットの情報を有するようにな
り、可動子(ひいてはスライダ)のアドレス(絶対位
置)を表すことができるようになっている。 【0022】この磁気スケール32からの磁気の情報を
読み取る前記センサ群SMR1(SMR2)は、図3
(C)に示すように、それには限定されないが、ここで
はMR素子と呼ばれる磁気抵抗素子利用のセンサS11
〜S16(S21〜S26)からなっている。センサS
11〜S16はモータLDM1上のセンサ群SMR1を
構成しており、センサS21〜S26はモータLDM2
上のセンサ群SMR2を構成しており、各モータにおい
て、これら複数のセンサは、固定子3の長手方向に対し
直角な方向に一列に、且つ、磁気スケール32における
一本の着磁列に1個のセンサが臨むように配列されて可
動子に取り付けられている。 【0023】各磁気センサは、対応するファイン着磁列
からの、可動子移動に伴うS極、N極からの磁気の変化
(サイン波)を検出するので、これを矩形波に変換し、
デジタル信号化することで、ここではN極を“1”、S
極を“0”として、6列の着磁列につき6個の磁気セン
サを用いることで6ビットのアドレス情報が得られる。
各磁気センサからのアドレス情報出力は後述する制御部
70中のコンピュータ71の信号入力ポートに入力され
る。 【0024】なお、磁気スケール32のうち、最も細か
く着磁してあるファイン着磁列とこれからの磁気的情報
を読み取るセンサS16(S26)は、後述するよう
に、可動子11(21)、換言すれば可動子に連結され
たスライダSL1(SL2)の速度制御用のエンコーダ
も兼ねている。さて、以上説明したリニアモータLDM
1、LDM2は、可動子11、21の電機子コイルに、
制御部70による制御下に通電されることで推力が発生
し、可動子11、21が固定子3に沿って駆動され、こ
れによりスライダSL1、SL2も駆動される。 【0025】この画像読み取り装置において第1スライ
ダSL1のホームポジション、第2スライダSL2のホ
ームポジションは、それぞれ図2に示すホームセンサH
1、H2により検出される。ホームセンサH1、H2の
検出信号は後述する制御部70に入力される。制御部7
0は図4に示すように、モータLDM1、LDM2の所
定の動作を指示するとともに位相同期制御部75、75
´に基準クロック信号を出力するマイクロコンピュータ
71、コンピュータ71の入出力ポート72、72´、
増幅器73、73´、スイッチング部74、74´、前
記の位相同期制御部75、75´、補償回路76、76
´、増幅回路77、77´等を含んでいる。 【0026】図5に示す制御回路によると、コンピュー
タ71から目的とする速度に応じた基準クロック信号が
位相同期制御部75、75´に入力されるとともに、磁
気センサS16、S26を含むエンコーダから可動子1
1、21の移動速度信号が制御部75、75´にフィー
ドバック入力される。位相同期制御部75、75´は、
基準クロックのパルスとエンコーダからのフィードバッ
ク信号のパルスの周波数と位相の差に応じた信号を出力
し、補償回路76、76´で伝達系の進み遅れ補償を行
い、その出力電圧をホール素子の基準入力電圧とする。
ホール素子は、それがある位置での磁束の大きさと向き
に対応する電圧を出力するが、その出力電圧は基準入力
電圧に比例する特性を持っている。従って、基準クロッ
ク信号とフィードバック信号の差に応じた出力電圧がホ
ール素子から出力されることになる。ホール素子からの
出力電圧は増幅回路77、77´により比例増幅され、
電機子コイルに通電される。以上により、基準クロック
のパルスとフィードバック信号のパルスの周波数と位相
を合わせる、換言すれば、可動子11、21の目標速度
と一致するようにモータLDM1、LDM2が運転され
る。なお、画像走査時、スライダSL1の速度:スライ
ダSL2の速度は2:1とされる。 【0027】以下、制御部70のコンピュータ71の行
う処理内容について図5のフローチャートを参照しなが
ら、本発明に係る画像読み取り装置の動作、特に第1、
第2スライダSL1、SL2を各ホームポジションへ復
帰移動させる点について説明する。なお、この画像読み
取り装置において、第1スライダSL1及び第2スライ
ダSL2が各ホームポジションに復帰するのは、以下の
三つの場合である。 【0028】原稿画像読み取り終了後、各スライダを
各ホームポジションに移動して、次の画像読み取りに備
えさせる場合。この場合が、最も頻繁に行われるものと
考えられ、一般的に、各ホームポジションへの移動速度
は、画像読み取り時の速度よりかなり速い。 画像読み取り装置(或いは、画像読み取り装置が搭載
される複写機)の電源投入後、各スライダを各ホームポ
ジションに移動して、1回目の原稿画像読み取りに備え
させる場合。 【0029】これは、画像読み取り中に装置の電源を落
とされたり、装置の輸送、移動によりスライダがホーム
ポジションから動いてしまうことがあるため、電源投入
後に、各スライダの位置確認のため行われる。 画像読み取り中に運転不良となったとき、一旦各スラ
イダを各ホームポジションに移動して、画像読み取りを
再開させる場合。 【0030】これは、第1スライダSL1と第2スライ
ダSL2との位置関係がくずれたときや、各スライダの
位置検出を行うエンコーダ信号に異常が発生したとき等
の運転不良時に、各スライダの位置確認のために行われ
る。 上記〜の場合には、第1スライダSL1及び第2ス
ライダSL2は制御部70により図5に示すフローチャ
ートに基づいて駆動される。図5は、各スライダを各ホ
ームポジションへ復帰させるときの、制御部70が行う
処理内容を示すフローチャートである。 【0031】すなわち、先ず第2スライダSL2を第2
スライダのホームセンサH2がオンするまで移動させる
(S1、S5)。第2スライダのホームセンサH2がオ
ンすると(S1:YES)、第2スライダSL2は停止
させる(S2)。これにより第2スライダSL2は、ホ
ームポジションに位置する。そして、第2スライダSL
2が停止後、第1スライダを該スライダのホームセンサ
H1がオンするまで移動させる(S3、S6)。第1ス
ライダのホームセンサH1がオンすると(S3:YE
S)、第1スライダSL1は停止させる(S4)。これ
により第1スライダSL1は、ホームポジションに位置
する。以上により、両スライダの各ホームポジションへ
の復帰は終了する。 【0032】なお、第1スライダSL1及び第2スライ
ダSL2が各ホームポジションへ向けて移動する(S
6、S5)ときのそれぞれの速度は、画像読み取り中の
ときのように速度比が2:1に限定されるものではな
く、該速度は任意に設定することができる。例えば、各
スライダを最大速で駆動することにより高速化が図れ
る。このように、本発明に係る画像形成装置において
は、各スライダを各ホームポジションに復帰させるに際
して、まず、第2スライダSL2だけを該スライダのホ
ームポジションに移動させ、第2スライダSL2がホー
ムポジションに停止した後、第1スライダを該スライダ
のホームポジションに移動させる。 【0033】したがって、上記の場合のように、画像
読み取り終了後、各スライダを各ホームポジションに移
動させる場合、従来の装置のように両スライダを同時
に、且つ、画像読み取り時よりも速い速度で駆動する場
合に比べて、スライダは一つずつ駆動されるため、電力
消費のピークをずらすことができ、これにより、消費電
力のピーク値を抑制でき、それだけリニアモータLDM
1、LDM2駆動のための電源容量を小さくすることが
でき、したがって、低ワットタイプの電源部品を使用で
きることとなり装置を低コストにできる。また、ピーク
値を抑制できることにより、それだけ各相コイルには電
流/磁力(駆動力)の変換効率のよい電流を流すことが
でき、したがって省エネルギー化が図れる。 【0034】また、上記の場合のように、装置の電源
投入後、各スライダを各ホームポジションに移動させる
場合には、上記の場合と同様に装置を低コスト、省エ
ネルギー化できるとともに、ホームポジションに近い側
の第2スライダSL2を先に移動させるため、両スライ
ダが衝突する危険性を低減させることができる。また、
上記の場合のように、不良運転時に各スライダを各ホ
ームポジションに移動させる場合にも、上記と同様
に、装置を低コスト、省エネルギー化できるとともに、
両スライダが衝突する危険性を低減させることができ
る。 【0035】以上説明した画像読み取り装置における各
エンコーダは磁気方式のエンコーダであるが、これらに
代えて光学式エンコーダを採用することもできる。この
光学的エンコーダを採用する場合、前記の固定子3上の
磁気スケール32に代えて光学式スケールを採用し、可
動子11(21)上の磁気センサ群SMR1、SMR2
に代えて光学式センサ群を採用すればよい。アブソリュ
ート式のエンコーダに代えて、インクリメンタル式のエ
ンコーダとすることもできる。 【0036】また、本発明の画像読み取り装置は、上記
説明したデジタル複写機以外の、例えば、アナログ複写
機、イメージスキャナ等にも適用することができる。 【0037】 【発明の効果】本発明によると、原稿画像を光学的に走
査する画像読み取り装置であって、光学部品を搭載する
第1及び第2のスライダが各ホームポジションに復帰す
るときに、消費電力のピーク値を抑制して、それだけス
ライダ駆動手段のための電源容量を小さくでき、これに
より装置の低コスト化及び省エネルギー化が図れる画像
読み取り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態であるデジタル複写機に搭
載される画像読み取り装置の概略平面図である。 【図2】図1に示す画像読み取り装置の一部を断面で示
す概略側面図である。 【図3】図(A)は図1に示す画像読み取り装置の第
1、第2スライダ駆動手段であるリニアモータの側面
図、図(B)は同モータの断面図、図(C)はリニアモ
ータ固定子上の磁気スケールの拡大平面図である。 【図4】図1に示す画像読み取り装置のリニアモータの
制御部の回路図である。 【図5】図1に示す画像読み取り装置の制御部が行う処
理の一部である、各スライダを各ホームポジションへ復
帰させるときの処理内容を示すフローチャートである。 【符号の説明】 SL1 第1スライダ 10 照明ランプ LDM1 リニアモータ(第1スライダ駆動手段) 11 可動子 B コイルボビン U、V、W 電機子コイル 113 可動子ヨーク hu、hv、hw ホール素子 SMR1 磁気センサ群 S11〜S16 磁気センサ 12 支持ローラ 13 第1スライダの一端部 14 第1スライダの他端部 M11、M12 反射ミラー M13 反射ミラー(第1反射ミラー) SL2 第2スライダ LDM2 リニアモータ(第2スライダ駆動手段) 21 可動子 22 支持ローラ SMR2 磁気センサ群 S21〜S26 磁気センサ M21、M22 反射ミラー(第2反射ミラー) 3 固定子 31 界磁マグネット 32 磁気スケール 4 ガイドレール 5 原稿載置ガラス 6 読み取りユニット 61 レンズ 62 CCD撮像素子 70 制御部(制御手段) 71 コンピュータ H1、H2 ホームセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−210468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】原稿画像を光学的に走査する画像読み取り
    装置であり、 所定位置に配置される原稿を照明する照明装置及び該原
    稿からの反射画像光を所定方向に導くための第1ミラー
    を搭載して往復移動できる第1スライダと、 前記第1ミラーからの画像光を所定方向に導くための第
    2ミラーを搭載して前記第1スライダと同方向に往復移
    動できる第2スライダと、 前記第1スライダを往復駆動するための第1スライダ駆
    動手段と、 前記第2スライダを前記第1スライダから独立して往復
    駆動するための第2スライダ駆動手段と、 前記第1スライダ駆動手段及び第2スライダ駆動手段の
    動作を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、前記第1スライダ及び第2スライダを
    それらのホームポジションへ復帰させるとき、該第2ス
    ライダを該第1スライダより先に該第2スライダのホー
    ムポジションに復帰、停止させた後、該第1スライダを
    該第1スライダのホームポジションに復帰、停止させる
    ように前記第1スライダ駆動手段及び第2スライダ駆動
    手段の動作を制御することを特徴とする画像読み取り装
    置。
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