JPH11122126A - Fm多重放送受信装置 - Google Patents

Fm多重放送受信装置

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JPH11122126A
JPH11122126A JP29620497A JP29620497A JPH11122126A JP H11122126 A JPH11122126 A JP H11122126A JP 29620497 A JP29620497 A JP 29620497A JP 29620497 A JP29620497 A JP 29620497A JP H11122126 A JPH11122126 A JP H11122126A
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JP
Japan
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station
broadcast
multiplex
receiver
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JP29620497A
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English (en)
Inventor
Yasushi Sofugawa
靖 曽布川
Hiroshi Watanabe
博史 渡邊
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在選局されている放送局からの受信をしつ
つ、他の放送局の探索及び選択を自動的にすることがで
きるFM多重放送受信装置を提供すること。 【解決手段】 FM多重信号を受信する受信機3と、受
信されたFM多重信号を記憶する記憶手段5と、受信さ
れたFM多重信号を出力する出力手段7と、受信機3の
次局候補探索及び選局の動作を制御する選局制御部9と
を備え、選局制御部9は、音声のみの放送を受信時,現
在受信中の放送の全データの内所定割合を受信し終えた
時,特定の放送局を選局してから所定時間経過した時若
しくは特定の放送局を選局して所定時間の経過した後の
単位時間経過時毎のいずれかの時に次局候補探索を行う
ように、受信機3の動作を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FM多重放送受信
装置にかかり、特に、FM多重信号の受信状態を監視
し、最適な放送局を自動的に選局するFM多重放送受信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、広く行われているFM多重放
送としては、通常のFM放送信号にデジタル化された各
種のデータが多重化され、これらを同時に送信するもの
である。そしてこのFM多重信号を受信する側では、例
えば車載用FM多重放送受信装置では、音声出力の他に
所定のディスプレイに文字表示をしたりするものがあ
る。
【0003】送信される情報としては、通常の音声情報
の他、受信中の放送局名や番組の内容、交通情報や天気
予報等の付加的情報がある。運転者は、自分の希望する
放送局を適宜選択して、所望の情報を取得する。
【0004】ここで、例えば車載用のFM多重放送受信
装置では、車両の移動に伴ってFM多重信号の信号強度
が変化する場合がある。これは、FM多重信号の発信基
地や中継基地から所定距離だけ離れてしまった場合や、
車両が走行している周囲に電波を遮蔽するような構造物
がある場合や、山間部など電波が到達しない場合もある
からである。
【0005】このため、かかる信号強度の変化に対応す
べく、FM多重放送受信装置としては、以下のようなも
のがあった。即ち、特開平6−216720号公報に
は、多重番組識別コード検出部が多重番組識別コードを
検出し、検出された多重番組識別コードを記憶部に記憶
する。そこで、現在受信している放送局の信号強度を監
視して設定レベル以下になった場合には、記憶部に記憶
されている多重番組識別コードに基づいて、同一多重番
組を放送している他の放送局をサーチして、その放送局
の電界レベルが設定レベル以上であるとき、受信する放
送局を切り換えるものが開示されている。
【0006】また、特開平7−288446号公報に開
示されたFM多重放送受信装置では、放送局を選局する
際に、基幹局が選択される度毎に、基幹局の放送信号が
受信されてそれらの電界強度が測定される。そして、選
択された基幹局に関連した各中継局の放送信号が順に受
信されてそれらの電界強度が測定される。続いて、この
選択された基幹局に関連した各代替局の放送信号が順に
受信されて、それらの電界強度が測定され、測定された
電界強度が一定値以上である場合には、その放送信号を
継続的に受信するものである。
【0007】更に、特開平8−111631号公報に開
示された自動選局方法では、受信周波数域内にある多重
放送局を順次サーチして、受信レベルを計測し、受信レ
ベルの高い順にソートし、各局について放送されるFM
多重信号のパケット正受信率を求め、パケット正受信率
の高い順にソートし、代替局リストを作成し、現在受信
中の放送局のパケット正受信率を求め、このパケット正
受信率に基づいて選択局を切り換えるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例には以下のような不都合があった。即ち、従来のF
M多重放送受信装置では、次局候補リスト作成は、シー
クアップあるいはシークダウンの時しか行うことができ
なかった。そのため、次局候補リストが必要なときに作
成されていなかったり、次局候補リストが古いデータの
まま更新されずにいたりしていた。従って、迅速に放送
局を切り換えることができなかった。
【0009】また、受信レベルやパケット正受信率に基
づいて自動的に受信放送局を切り換えるものでは、近く
に系列局があっても電波強度か高いか、あるいは多重デ
ータの正受信率の高い方の放送局に自動選局してしま
う。このため、使用者の望む同じFM多重番組の局に移
れず、不必要に放送局が切り換えられてしまう、という
不都合が生じていた。
【0010】また、従来のFM多重放送受信機の自動選
局では、その対象をFM多重局のみに限定しているた
め、FM多重局が全く受信できないときには、それ以上
の自動選局を行うことができない。したがって、音声の
みのFM放送局があっても、音声のみのFM局の放送を
受信するためには、使用者がその都度FM多重モードか
ら音声モードへ手動で切り換えて対応しなければならな
い、という不都合を生じていた。
【0011】更に、従来の次局候補のリストを作成する
方法では、所定の時間間隔で現在の受信局のデータ受信
を度々中断しておこなうため、現在受信している放送の
一部のデータを取りこぼし、連続的に番組を表示できな
くなるか、あるいはすべてのデータを受信するまで長時
間を要してしまう、という不都合を生じていた。
【0012】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、現在選局されている放送局からの受信
をしつつ、他の放送局の探索及び選択を自動的にするこ
とができるFM多重放送受信装置を提供することを、そ
の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明では、FM多重信号を受信
する受信機と、受信されたFM多重信号を記憶する記憶
手段と、受信されたFM多重信号を出力する出力手段
と、受信機の選局及び次局候補探索の動作を制御する選
局制御部とを備え、選局制御部は、音声のみの放送を受
信時,現在受信中の放送の全データの内所定割合を受信
し終えた時,特定の放送局を選局してから所定時間経過
した時若しくは特定の放送局を選局して所定時間の経過
した後の単位時間経過時毎のいずれかの時に次局候補探
索を行うように、受信機の動作を制御する、という構成
を採っている。
【0014】以上のように構成されたことで、特定の放
送局の放送を受信中に、上記した次局候補探索の要因が
発生すると、選局制御部が受信機の動作を制御して次局
候補探索を行って記憶する。そして、選局要求が発生し
た場合には、迅速に記憶されている次局候補から対応す
る放送局が選択される。
【0015】また、請求項2記載の発明では、選局制御
部は、現在受信中の放送局からのFM多重信号の受信パ
ケットの合間に次局候補探索をするように、受信機の動
作を制御するという構成を採り、その他の構成は請求項
1記載の発明と同様である。
【0016】以上のように構成されたことにより、現在
受信中の放送局はそのまま選局し続け、受信しているF
M多重信号のパケットとパケットの合間に次局候補探索
をする。これにより、現在表示中のFM多重放送を継続
したまま、次局候補の探索ができ、予め次局候補リスト
を作成できる。
【0017】更に、請求項3記載の発明では、選局制御
部は、次局候補探索によって探索された放送局の中か
ら、特定種類の放送局を選局するように、受信機の動作
を制御するという構成を採り、その他の構成は請求項1
記載の発明と同様である。
【0018】以上のように構成されたことにより、例え
ば現在受信している放送局及びこれの代替局のみを選局
するように設定しておくと、同一の番組を放送している
放送局を優先的に選局できる。逆に、選局に制限を設定
しなければ、FM多重信号が受信できない場合に、音声
のみのFM放送を受信して、これを出力することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。本実施形態に係るFM多重放送受信装置
1では、FM多重信号を受信する受信機3と、受信され
たFM多重信号を記憶する記憶手段5と、受信されたF
M多重信号を出力する出力手段7と、受信機3の次局候
補探索及び選局の動作を制御する選局制御部9とを備
え、選局制御部9は、音声のみの放送を受信時,現在受
信中の放送の全データの内所定割合を受信し終えた時,
特定の放送局を選局してから所定時間経過した時若しく
は特定の放送局を選局して所定時間の経過した後の単位
時間経過時毎のいずれかの時に次局候補探索を行うよう
に、受信機3の動作を制御することを特徴としている。
以下詳細に説明する。
【0020】図1は、本実施形態を示すブロック図であ
る。先ず、受信機3は、発信局や中継局から送信される
FM多重信号を受信するものである。この受信機3は、
種々の周波数のFM多重信号を受信できるように構成さ
れ、その切り換えは使用者の手動操作が可能であること
はもちろん、FM多重信号の受信状態に応じて切り替わ
るようにもなっている。尚、受信機3は、当然音声のみ
の信号も受信できる。
【0021】また、FM多重放送受信装置1には、記憶
手段5が設けられている。この記憶手段5は、受信機3
で受信した信号を一旦記憶して、これを所定の後述する
出力手段7に伝達する役割を有している。また同時に、
記憶手段5に記憶されている情報は、選局制御部9にも
伝達されて、次局候補探索や自動選局制御に利用され
る。
【0022】出力手段7は、LCD等の表示手段7aと
音声情報を出力するスピーカ7bからなる。通常のFM
ラジオであれば、音声情報のみを出力できればよいが、
FM多重放送受信装置1の場合には、文字情報も表示す
るからである。従って、表示手段7aの上流側には、受
信機3で受信したFM多重信号を表示装置7aに表示で
きるように、信号を変換する変換手段17が配設されて
いる。変換手段17の例としては、図5に示す。
【0023】また、上記した選局制御部9は、FM多重
信号や音声のみのFM信号を受信中に、所定の条件にな
ったときに、別の放送局の信号を受信するように、受信
機3の同期周波数を自動的に変更したり、予め次局候補
の探索を受信機3に指示するものである。これは、例え
ば車載用のFM多重放送受信装置1では、車両の移動に
伴ってFM多重信号の受信強度が変化する場合がある。
なぜなら、FM多重信号の発信局や中継局から離れてし
まった場合や、車両が走行している周囲に電波を遮蔽す
るような構造物がある場合や、山間部など電波が到達し
ない場合もあるからである。このような場合に、他の放
送局を探索して、適切に信号を受信できる放送局に切り
換える必要があるからである。
【0024】FM多重放送受信装置1には、所定のタイ
マ11が設けられ、このタイマ11の出力が選局制御部
9に入力されるようになっている。このタイマ11は、
選局制御部9での制御に利用されるものである。自動的
に受信する放送局を切り換える場合に、時間的要素を用
いて行う場合があるからである。
【0025】また、FM多重放送受信装置1には、受信
悪化判断手段13が設けられている。この受信悪化判断
手段13は、受信されているFM多重信号の信号強度
や、FM多重信号が受信できない時間や走行距離等が入
力され、これらの情報に基づいて受信状態が悪化してい
るか否かの判断を行うものである。本実施形態では、受
信悪化と判断された場合に、次局候補探索を開始するの
で必要となる。
【0026】選局制御部9には、所定の操作手段15が
接続されている。この操作手段15は、使用者が直接次
局候補探索の指令や選局の指令を行うためのものであ
る。通常は、表示手段7aの近傍に配設され、ボタンや
ダイヤル等で形成されている。また、後述するように、
選局するレベルを設定する場合にも用いられる。
【0027】そして、FM多重放送受信装置1に設けら
れた選局制御部9には、上記した記憶手段5,タイマ1
1,受信悪化判断手段13,操作手段15の出力が入力
されるようになっている。そして、選局制御部9が、こ
れらの情報に基づいて、次局候補探索を行うように受信
機3に働きかける。
【0028】加えて、FM多重放送受信装置1には、全
体の動作を制御する主制御部19が設けられている。よ
り詳しくは、選局制御部9,記憶手段5及び出力手段7
等の動作を制御する。以上のほか、FM多重受放送信装
置1に、受信されるFM多重信号のパケット数を計数す
るパケット計数手段(図示略)を設けることが有効であ
る。受信されるパケット数を計数することによっても、
受信悪化を判断できる場合が有るからである。
【0029】また、FM多重放送受信装置1に、受信し
たFM多重信号の信号強度を検出する信号強度検出手段
(図示略)を設けることも有効である。この信号強度検
出手段の出力によって、より受信しやすい放送局を識別
することができるからである。特に、車載用のFM多重
放送受信装置1は、FM多重信号の信号強度が時々刻々
変化するものであるので、信号強度検出手段を有するこ
とは有効である。
【0030】次に、本実施形態にかかるFM多重放送受
信装置1の動作について具体的に説明する。このFM多
重放送受信装置1を利用した次局候補探索及び選局で
は、初期設定として、自動選局と手動選局の選択は予め
所定の操作手段15によって設定しておくものとする。
更に、自動選局のレベル(どの範囲の放送局まで選局す
るのかの区分け:後述する)も、予め操作手段15によ
って設定しておくものとする。
【0031】図2は、次局候補探索及び自動選局のプロ
セスを示すフローチャートである。先ず、当初に選局さ
れている放送局からFM多重信号を受信している場合に
は、継続してこれを受信して、現在受信している放送局
のFM多重放送番組を表示手段7aに表示する(図2中
のステップS1)。
【0032】FM多重放送番組の表示と同時に、受信悪
化判断手段13によって受信悪化検出処理を行う(図2
中のステップS2)。続いて、FM多重信号の次局候補
探索の要因が発生しているか否かが判断される(図2中
のステップS3)。次局候補探索を始める要因は複数あ
る。具体的には、受信状態の悪化時,音声のみの放送を
受信時,現在受信中のFM多重放送の全ページデータの
内、所定割合を受信し終えた時(例えば、一つの番組の
データの内90%以上のデータを取得できたとき),特
定の放送局を選局してから所定時間経過した時,特定の
放送局を選局して所定時間の経過した後の単位時間経過
時毎若しくは使用者からの探索指令時等である。このよ
うな次局候補探索要因が発生した場合には、次局候補探
索が開始される(図2中のステップS4)。
【0033】ここで、FM多重番組のページデータが所
定割合以上取得できた場合に、次局候補探索を開始する
のは、FM多重放送のぺージデータ量は、番組データ、
索引データによって判って、ある程度のページデータを
記憶手段5に記憶し終えた場合、表示しようとするぺー
ジデータが格納できていない場合を除いて、それ以後ほ
とんど新しいぺージデータは受信されないことになり、
また記憶されているページデータが更新されない限り、
ページデータの2重取りになってしまうため、その状態
になったら次局候補探索を開始するのである。
【0034】特定の放送局を選択して所定時間経過した
場合に次局候補探索を開始するのは、現在受信している
局のぺージデータを受信し続けているにもかかわらず、
受信状態悪化の検出もされず且つ上記した所定割合以上
のページデータの記憶も満たされていない場合、ある程
度強制的に次局候補探索処理に移ることによって、自動
選局を行えるための準備を行うことができるようにする
ためである。
【0035】また、以上の次局候補探索の要因の他、特
定の放送局を選択して所定時間経過し、その後単位時間
が経過する毎に次局候補探索を開始したり、使用者の操
作手段による探索要求操作によっても強制的に次局候補
探索が行われる(図2中のステップS4)。その後、自
動選局要因が発生した場合には(図2中のステップS
5)、自動選局処理が開始される(図2中のステップS
6)。
【0036】図3は、自動的な次局候補探索の手法を示
すフローチャートである。ここで、次局候補探索の要因
が発生した場合でも、次局候補探索が実際に開始するタ
イミングはそれぞれ条件によって異なる。
【0037】即ち、1つめは、受信状態の悪化したとき
や音声のみのFM放送を受信中のときなどのように、F
M多重データが継続して受信できない場合である。この
場合は、次局候補探索の要因が発生したと同時に次局候
補探索を開始する。
【0038】2つめは、FM多重信号が継続して受信で
き且つ記憶手段に記憶されている記憶番組を表示してい
る場合で、次局候補探索の処理に移ったときが、実際の
探索開始のタイミングとなる。探索するタイミングは状
況によって変化するが、予めセットされた探索時間が経
過するか、もしくは、まだ記憶されていない番組のぺー
ジデータの表示要求が発生した場合、或いは現在受信し
ながら表示している番組(以下「逐次番組」という)が
有る場合に、この番組の表示要求が発生した場合であ
る。一度の次局候補探索で探索するための継続時間も、
状況によって変化する。
【0039】3つめは、FM多重信号が継続して受信で
き、逐次番組を表示している場合、所定の手法によって
次局候補の探索タイミングを算出する。本実施形態で
は、自動探索、自動選局のために現在受信している放送
局の番組表示を犠牲にしないようにするために、5〜1
0秒ごとに切り替わる逐次番組表示中でも自動探索を行
えるようにした。逐次番組のページデータの更新周期は
各放送局で異なるが、同一の番組番号が付された逐次番
組で、データ1フレームを受信中に情報の更新されるこ
とは少ない(あまり早く表示が更新されても見逃してし
まうため)。本案では、このことを利用し、今回取得し
たフレームデータにおいて、逐次番組のページデータが
格納されていたパケット番号を記憶し、そこから次のフ
レーム中の同じパケット番号のFM多重信号が受信され
るまでの間(約4秒間)を1回分の探索時間として設定
し、その探索時間がきた時に次局候補探索の処理を終了
し、また現在受信している放送局のFM多重信号データ
を取り込む。これにより、逐次番組の表示もあたかも普
通に行っているように見え、しかも自動選局のための次
局候補探索ができる。
【0040】上記したように、次局候補探索の開始タイ
ミングであると判断された場合には(図3のステップS
1)、現在受信中の放送局に迅速に戻れるよう、先ず、
その放送局の識別記号や周波数を記憶手段5に記憶して
おく(図3のステップS2)。そして、1つめの開始タ
イミングのように、既に受信悪化が生じている場合に
は、迅速に次局候補探索を行う。このとき、探索時間は
タイマにセットしない。即ち、全周波数帯域の探索が終
了するまで探索を継続する。
【0041】2つめの探索開始タイミングでは、その時
の記憶されている番組を表示手段7aに表示しているた
め、逐次番組表示に切り替わるまで探索をしていてもよ
いが、そのままでは逐次番組のページデータが古くなり
すぎてしまうため、所定時間H秒をタイマにセットし、
そのH秒の間次局候補探索をして、その後一度もとの周
波数に戻り、現在表示中の逐次番組のページデータを取
得後、再びタイマにH秒をセットし、次局候補探索を行
うことを繰り返す。
【0042】3つめの探索開始タイミングでは、最新の
逐次番組のページデータを受信後、そのページデータが
入っていたパケット番号を記憶し、次のフレームの記憶
したパケット番号がくるまでの間(約4秒)を1回分の
探索継続時間としてタイマにセットする。もし、そのパ
ケット番号よりも前にきていたとしたも、少なくとも1
回分の逐次番組のページデータが来るのを待ち、これを
記憶した後に新しいページデータのパケット番号をセッ
トする。これを繰り返して自動探索を行う。
【0043】尚、本実施形態にかかるFM多重放送受信
装置1では、使用者の意志によって、選局したい放送局
のレベルを設定することができる。第1の選局レベル
は、現在受信中の放送局の中継局及び系列局のみを自動
選局するものである。第2の選局レベルは、中継局,系
列局及び他のFM多重放送を行っている放送局を自動選
局するものである。更に、第3の選局レベルは、中継
局、系列局,他のFM多重放送局及び音声のみのFM放
送を行っている放送局も自動選局するものである。尚、
次局候補探索のリストを作成する際に、各選局レベルの
中で複数の放送局が見つかった場合には、信号強度の高
いものに優先順位を付ける。
【0044】上記した各選局レベル毎の次局候補探索に
ついて説明すると、第1の選局レベルでは、現在受信中
のFM多重信号に含まれている中継局,系列局について
の情報に基づいて、このFM多重信号の中に含まれてい
る中継局、系列局に対応する周波数に同調させて探索を
行う(図3のステップS3)。このとき、その放送局の
信号強度を測定し、またFM多重信号のブロック同期が
得られた場合に、これを代替局検出と判断し(図3のス
テップS4)、第1の選局レベルの次局候補として記憶
する(図3のステップS5)。第2の選局レベルに対応
する次局候補を探索する場合は、自力でFM多重局、音
声のみのFM局を探索しなければならないため、0.1
MHz毎に同調周波数をセットし(図3のステップS
6)、そこがFM多重局か否かの判定と信号強度が所定
値以上かの判定と、FM多重局ならばブロック同期がで
きているか等により、第2の選局レベルに対応する放送
局の探索をする(図3のステップS7)。この探索によ
って、ブロック同期ができていると判断された放送局
は、FM多重放送局であるので(図3のステップS8
1)、第2の選局レベルの次局候補として記憶する(図
3のステップS9)。更に、ブロック同期がとれないと
判断された場合は、次に第3の選局レベルに対応するF
M放送局の探索が行われる(図3のステップS10)。
この場合は、音声のみのFM放送局の周波数を検出した
ときに(図3のステップS11)、これをp第3の選局
レベルの次局候補として記憶しておく(図3のステップ
S12)。
【0045】各選局レベルでの探索がされた後に、自動
探索を終了させるかどうかの判定を行う。全周波数域を
探索した場合は、自動探索を完全に終了とする(図3の
ステップS13)。タイマによって探索時間に制限を持
たせた場合には、タイマのセットした時間が経過した場
合は、一時的に自動探索を終了し(図3のステップS1
3)、現在表示中の周波数に再び同調させて必要なFM
多重信号を受信する。その後、探索タイミングがきたら
再び自動探索を行う。
【0046】次に自動選局処理について説明する。自動
選局とは、現在出力手段7によって出力している放送局
から、異なる放送局に自動的に選択切り換えすることを
いう。自動選局処理が起動する要因は、以下の3つの場
合がある。
【0047】1つめは、受信状態の悪化である。受信悪
化判断手段13によって受信状態が悪化したと判断され
た場合には、所定のタイミングで選局を切り換えるよう
になっている。受信状態の悪化を検出することによっ
て、確実に自動選局のタイミングをえることができる。
【0048】2つめは、使用者から直接操作手段を介し
て選局要求がなされた場合である。このように、使用者
の要求によって受信悪化以外の要因でも、既に次局候補
として記憶されている放送局のリストから自動選局を行
うことができるようになっている。
【0049】更に3つめは、音声のみのFM局が所定の
条件によって自動選局されている場合に、FM多重局の
候補が探索できた時である。即ち、音声のみのFM局が
自動選局されるのは、近傍にFM多重局が無い場合であ
り、この場合には、FM多重局が探索でき次第優先的に
FM多重局に選局を切り換えるようになっている。
【0050】図4はFM多重局自動選局処理を説明する
フロチャートである。この図4に示すように、あらかじ
め自動選局モードにするか、手動選局モードにするか
が、使用者によって操作手段などで選択されている。ま
た、選局レベル(第1の選局レベル,第2の選局レベル
及び第3の選局レベル)も予め操作手段などで選択され
ている。
【0051】自動選局処理に入った場合、自動選局モー
ドに設定されているか否かが判断される(図4のステッ
プS1)。自動モードでないと判断された場合には、そ
の時点で受信可能な次局候補を表示手段に表示する(図
4のステップS2)。使用者はこの表示に基づいて所望
の放送局を選択する(図4のステップS3)。そして、
当該選択された放送局の信号を受信する(図4のステッ
プS4)。
【0052】一方、自動選択モードに設定されている場
合には、次に選択レベルの判断がされる(図4のステッ
プS5)。例えば、第1の選択レベルに設定されている
と判断された場合には、この第1の選択レベルに対応し
た次局候補、即ち、現在受信中の放送の中継局若しくは
系列局が既に記憶されているか否かが判断される(図4
のステップS6)。このとき、第1の選局レベルに対応
する次局候補が既に記憶されている場合、その放送局を
選局し(図4のステップS7)、そのFM多重信号を受
信しにいく(図4のステップS4)。逆に、この選局レ
ベルに対応する次局候補が記憶されていない場合には、
自動選局モードでない場合と同様に、現在受信できる放
送局を表示する(図4のステップS2)。
【0053】また、第1の選択レベルでないと判断され
た場合には、次に第2の選局レベルか否かが判断される
(図4のステップS8)。第2の選択レベルに設定され
ていると判断された場合には、この第2の選択レベルに
対応した次局候補、即ち、現在受信中の放送の中継局若
しくは系列局のみならず、他のFM多重局の次局候補が
既に記憶されているか否かが判断される(図4のステッ
プS9)。このとき、第2の選局レベルに対応する次局
候補が既に記憶されている場合、その放送局の中からい
ずれかを選択して(図4のステップS7,S10)、F
M多重信号を受信しにいく(図4のステップS4)。従
って、中継局や系列局が見つかっていない場合には、他
のFM多重局に自動的に切り替わる場合がある。逆に、
この選局レベルに対応する次局候補が記憶されていない
場合には、自動選局モードでない場合と同様に、現在受
信できる放送局を表示する(図4のステップS4)。
【0054】更に、第2の選択レベルでないと判断され
た場合には、次に第3の選局レベルであると判断される
(図4のステップS11)。第3の選択レベルでは、こ
の第3の選択レベルに対応した次局候補、即ち、FM現
在受信中の放送の中継局若しくは系列局,他のFM多重
局のみならず音声のみのFM局の次局候補が既に記憶さ
れているか否かが判断される(図4のステップS1
2)。このとき、第2の選局レベルに対応する次局候補
が既に見つかっている場合、その放送局の中からいずれ
かを選択して(図4のステップS7,S10,S1
3)、そのFM多重信号を受信しにいく(図4のステッ
プS4)。従って、中継局や系列局、他のFM多重局が
見つかっていない場合には、音声のみのFM局に自動的
に切り替わる場合がある。逆に、この選局レベルに対応
する次局候補が記憶されていない場合には、自動選局モ
ードでない場合と同様に、現在受信できる放送局を表示
する(図4のステップS2)。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のFM多重
放送受信装置では、現在受信可能なFM多重放送をあら
かじめ探索し、次局候補として放送局リストを作成す
る。作成する要因は、音声のみの放送を受信時,現在受
信中の放送の全データの内所定割合を受信し終えた時,
特定の放送局を選局してから所定時間経過した時,特定
の放送局を選局して所定時間の経過した後の単位時間経
過時毎など、数種類の要因で探索する。これにより、次
局候補が必要な場合には予め次局候補のリストが作成さ
れており、適切なタイミングで迅速に異なる放送局に受
信を切り換えることができる、という優れた効果を生じ
る。
【0056】また、本発明は、現在受信中のFM多重信
号のパケットの合間に次局候補探索を行う。この場合の
探索開始タイミング及び探索時間は柔軟に設定されるの
で、現在受信中のFM多重局のページデータの欠落を有
効に防止することができる。従って、普通にFM放送を
表示しながら次局候補探索をすることができる、という
優れた効果を生じる。
【0057】また、本発明では、自動選局に所定の選局
レベルを設け、使用者の必要なレベルの自動選局までを
行う。このため、設定しておいたレベルに相当する次局
候補がない場合は、その下のレベルでの候補を表示し、
使用者のキーなどによる選択などで好きな局を受信でき
る。更には、その下のレベルで少なくとも音声のみのF
M局を継続して受信する事ができる。加えて、音声のみ
のFM局が自動選局されている場合、多重局の探索は常
に行い、いつでもFM多重局が受信できる局に移れるよ
うになっているので、優先的にFM多重信号を受信して
FM多重放送を取得できる、という優れた効果を生じ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の次局候補探索及び自動選局の手法を示
すフローチャートである。
【図3】本発明の次局候補探索の手法を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の自動選局の手法を示すフローチャート
である。
【図5】図1に開示した変換手段を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 FM多重放送受信装置 3 受信機 5 記憶手段 7 出力手段 9 選局制御部 11 タイマ 13 受信悪化判断手段 15 操作手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM多重信号を受信する受信機と、受信
    されたFM多重信号を記憶する記憶手段と、受信された
    FM多重信号を出力する出力手段と、前記受信機の選局
    及び次局候補探索の動作を制御する選局制御部とを備
    え、 前記選局制御部は、音声のみの放送を受信時,現在受信
    中の放送の全データの内所定割合を受信し終えた時,特
    定の放送局を選局してから所定時間経過した時若しくは
    前記特定の放送局を選局して所定時間の経過した後の単
    位時間経過時毎のいずれかの時に次局候補探索を行うよ
    うに、前記受信機の動作を制御することを特徴としたF
    M多重放送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記選局制御部は、現在受信中の放送局
    からのFM多重信号の受信パケットの合間に次局候補探
    索をするように、前記受信機の動作を制御することを特
    徴とした請求項1記載のFM多重放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記選局制御部は、前記次局候補探索に
    よって探索された放送局の中から、特定種類の放送局を
    選局するように、前記受信機の動作を制御することを特
    徴とした請求項1又は2記載のFM多重放送受信装置。
JP29620497A 1997-10-14 1997-10-14 Fm多重放送受信装置 Withdrawn JPH11122126A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001024603A (ja) * 1999-06-08 2001-01-26 Robert Bosch Gmbh 直交周波数分割多重方式による無線信号の伝送方法および直交周波数分割多重方式による無線信号を受信する受信機
WO2006025544A1 (ja) * 2004-09-01 2006-03-09 Fujitsu Ten Limited 放送受信装置
JP2008289020A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Kyocera Corp デジタル放送受信装置
JP2011082665A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Mitsubishi Electric Corp デジタル放送受信装置、デジタル放送システムおよびその方法

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