JPH11102090A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11102090A
JPH11102090A JP9261912A JP26191297A JPH11102090A JP H11102090 A JPH11102090 A JP H11102090A JP 9261912 A JP9261912 A JP 9261912A JP 26191297 A JP26191297 A JP 26191297A JP H11102090 A JPH11102090 A JP H11102090A
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JP
Japan
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fixing
fixing member
toner image
transfer material
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP9261912A
Other languages
English (en)
Inventor
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Kunio Shigeta
邦男 重田
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Satoru Haneda
哲 羽根田
Shunei Miura
俊英 三浦
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 両面にトナー像を保持した転写材を一括定着
しても、良好な定着の行われる画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 感光体ドラムと、この感光体ドラム上に
トナー像を形成する手段と、前記感光体ドラム上のトナ
ー像をトナー像受像体又は記録紙Pの表面に転写する第
1転写器と、トナー像受像体上に転写されたトナー像を
記録紙Pの裏面に再転写する第2転写器と、記録紙P上
に転写されたトナー像を定着する定着装置30とを有す
る画像形成装置において、定着装置30は、少なくとも
記録紙Pの表面に対向する第1定着ローラ310と第1
定着ローラ310を加熱する第1ヒータ311と、記録
紙Pの裏面に対向するソフトローラである第2定着ロー
ラ320と第2定着ローラ320を加熱する内部に設け
た第2ヒータ321とを有し、両面定着時の第2定着ロ
ーラ320の設定温度を第1定着ローラの設定温度より
10℃〜40℃低く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う画像形成装置に係わり、特に転写材
の両面にトナー像を形成して、これを一括して加熱定着
して両面画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転写材の両面にトナー像を形成す
る両面コピーにおいては、像形成体上に形成された一方
の面の画像を転写材上に転写、定着し、これを一旦両面
反転給紙装置に収納し、再び像形成体上に形成された画
像とタイミングを合わせて両面反転給紙装置より転写材
を給送し、転写材上に他方の面の画像を転写、定着する
方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材の搬送距離が長くなるた
めコピーに多くの処理時間がかかり、また1度定着装置
を通してカールしやすくなった転写材を再び給送するた
め転写材搬送の信頼性が低く、ジャム等を引き起こす原
因となっていた。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、特公昭54−28740号公報、特開平1−444
57号公報、特開平4−214576号公報等により転
写材の両面にトナー像を形成後、1回で定着を行うもの
が提案されている。
【0005】また本出願人は、中間転写体を用いて転写
材の両面にトナー像を形成後、1回で定着を行う画像形
成装置の提案を行っている。
【0006】この両面画像形成装置においては、表裏に
トナー像を転写した転写材を、定着装置に1度通すだけ
で済むため、転写材搬送の信頼性が高く、また転写材の
搬送路を短縮してコピーの処理速度も早められるように
なっている。
【0007】この装置では、中間転写体を経由しないで
転写材上に表面画像だけを形成する表面連続コピー時は
紙送りの間隔が短いため、表面のトナー像定着を行う第
1の定着部材の熱伝導を高く設定する必要があり、ロー
ラ形状の場合はハードローラまたはゴム厚の薄いソフト
ローラが好ましい。これに対し、トナー像を一旦中間転
写体上に転写した後転写材の両面にトナー画像を転写す
る第2の定着部材の表面温度を上げる必要があるもの
の、両面連続コピー時は紙送りの間隔が長いため、定着
部材の熱伝導は低くてもよい。
【0008】したがって、ゴム厚の薄いか又はゴム層を
設けない上ローラに対してニップ幅を稼ぐために、下ロ
ーラ(第2の定着部材)はゴム厚の厚いソフトローラと
することが適している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴム厚が厚い
と、ゴム層は熱伝導性が低く、表面定着のために下ロー
ラ表面温度を上げようとするとそれ以上に芯金の温度を
高くし、温度勾配を大きくする必要があり、下ローラ内
部が過剰に高温となって芯金とゴム層の接着部剥離など
のローラ破壊を招くおそれがある。このことは定着部材
がローラ形状でないベルト形状の場合も同様のことがい
える。
【0010】そこで本発明では、第2の定着部材への加
熱を最小限に抑え、必要なときは第1の定着部材の熱を
第2の定着部材に供給することにより、アイドリング時
或いは定着時に第2の定着部材の異常加熱による定着部
材の破壊等の事故を防止するようにした画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体
と、該像形成体上にトナー像を形成する手段と、中間転
写体と、前記像形成体上のトナー像を前記中間転写体又
は転写材の表面に転写する第1の転写手段と、前記中間
転写体上に転写されたトナー像を前記転写材の裏面に再
転写する第2の転写手段と、前記転写材上に転写された
トナー像を定着する定着手段とを有する画像形成装置に
おいて、前記定着手段は、少なくとも、前記転写材の表
面に対向する第1の定着部材と、前記第1の定着部材よ
りも断面方向の熱伝導が低い前記転写材の裏面に対向す
る第2の定着部材と、前記第1の定着部材を加熱する第
1の加熱手段と、前記第2の定着部材を内側から加熱す
る第2の加熱手段と、前記第1の定着部材の表面温度を
検出する第1の温度検出手段と、前記第2の定着部材の
表面温度を検出する第2の温度検出手段とを有し、前記
第1の定着部材と前記第2の定着部材とを対として回動
させることにより前記転写材を挟持搬送し、前記転写材
上のトナー像を定着させるものであって、前記定着手段
のアイドリング状態のとき、前記第1の定着部材および
前記第2の定着部材を回動させないで、前記第2の加熱
手段への通電を行わないことを特徴とする画像形成装置
(請求項1の発明)及び、像形成体と、該像形成体上に
トナー像を形成する手段と、中間転写体と、前記像形成
体上のトナー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転
写する第1の転写手段と、前記中間転写体上に転写され
たトナー像を前記転写材の裏面に再転写する第2の転写
手段と、前記転写材上に転写されたトナー像を定着する
定着手段とを有する画像形成装置において、前記定着手
段は、少なくとも、前記転写材の表面に対向する第1の
定着部材と、前記第1の定着部材よりも断面方向の熱伝
導が低い前記転写材の裏面に対向する第2の定着部材
と、前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱手段と、
前記第2の定着部材を内側から加熱する第2の加熱手段
と、前記第1の定着部材の表面温度を検出する第1の温
度検出手段と、前記第2の定着部材の表面温度を検出す
る第2の温度検出手段とを有し、前記第1の定着部材と
前記第2の定着部材とを対として回動させることにより
前記転写材を挟持搬送し、前記転写材上のトナー像を定
着させるものであって、前記定着手段のアイドリング状
態のとき、前記第1の定着部材および前記第2の定着部
材を回動させないで、前記第2の定着部材の設定温度を
トナー像を定着するときの前記第2の定着部材の設定温
度より低く設定することを特徴とする画像形成装置(請
求項3の発明)及び、像形成体と、該像形成体上にトナ
ー像を形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上
のトナー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写す
る第1の転写手段と、前記中間転写体上に転写されたト
ナー像を前記転写材の裏面に再転写する第2の転写手段
と、前記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着
手段とを有する画像形成装置において、前記定着手段
は、少なくとも、前記転写材の表面に対向する第1の定
着部材と、前記第1の定着部材よりも断面方向の熱伝導
が低い前記転写材の裏面に対向する第2の定着部材と、
前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱手段と、前記
第2の定着部材を内側から加熱する第2の加熱手段と、
前記第1の定着部材の表面温度を検出する第1の温度検
出手段と、前記第2の定着部材の表面温度を検出する第
2の温度検出手段とを有し、前記第1の定着部材と前記
第2の定着部材とを対として回動させることにより前記
転写材を挟持搬送し、前記転写材上のトナー像を定着さ
せるものであって、前記定着手段のアイドリング状態の
とき、前記第1の定着部材および第2の定着部材を回動
させないで、前記第2の加熱手段への通電を前記第1の
加熱手段の通電に連動させて行うことを特徴とする画像
形成装置(請求項5の発明)及び、像形成体と、該像形
成体上にトナー像を形成する手段と、中間転写体と、前
記像形成体上のトナー像を前記中間転写体又は転写材の
表面に転写する第1の転写手段と、前記中間転写体上に
転写されたトナー像を前記転写材の裏面に再転写する第
2の転写手段と、前記転写材上に転写されたトナー像を
定着する定着手段とを有する画像形成装置において、前
記定着手段は、少なくとも、前記転写材の表面に対向す
る第1の定着部材と、前記第1の定着部材よりも断面方
向の熱伝導が低い前記転写材の裏面に対向する第2の定
着部材と、前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱手
段と、前記第2の定着部材を内側から加熱する第2の加
熱手段と、前記第1の定着部材の表面温度を検出する第
1の温度検出手段と、前記第2の定着部材の表面温度を
検出する第2の温度検出手段とを有し、前記第1の定着
部材と前記第2の定着部材とを対として回動させること
により前記転写材を挟持搬送し、前記転写材上のトナー
像を定着させるものであって、前記転写材の両面に転写
されたトナー像を定着するときの前記第2の定着部材の
設定温度を、そのときの前記第1の定着部材の設定温度
より低く設定することを特徴とする画像形成装置(請求
項7の発明)によって達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】各発明の説明に先だって各発明が
適用される両面にトナー像を形成し一括して定着を行う
ようにした画像形成装置に共通する一実施の形態につい
て説明する。なお、本発明は以下に述べる実施の形態に
限定されるものではない。また本欄の記載は請求項の技
術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、
以下の実施形態の説明において、カラートナー像の転写
材への転写の際に、転写域において像形成体に対向する
側の転写材の面を表面、転写材の他方の側の面、すなわ
ち中間転写体に対向する側の転写材の面を裏面といい、
転写材の表面に転写する画像を表面画像、転写材の裏面
に転写する画像を裏面画像という。以下説明する実施の
形態は何れもカラー画像を形成する画像形成装置の実施
例であるが、本発明はモノクロ用の画像形成装置につい
ても適用される。
【0013】本発明の画像形成装置の実施形態の画像形
成プロセス及び各機構について、図1〜図3を用いて説
明する。図1は本発明の一実施形態を示すカラー画像形
成装置の断面構成図であり、図2は図1の像形成体の側
断面図であり、図3は実施形態に係わる両面のトナー像
形成状態を示す図である。
【0014】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって
形成される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、
a−Si層或いは有機感光層(OPC)等の感光層を該
基体の外周に形成したものであり、図1の矢印で示す時
計方向に回転される。
【0015】感光体ドラム10は、図2に示す如く、そ
れを係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10
bが、装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し
両端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベア
リング110a,110bにより軸受けされて回転自在
に支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが
装置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより
所定の方向に定速で回転される。
【0016】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像形
成体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交す
る方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、感
光体ドラム10の前述した感光層に対し所定の電位に保
持された制御グリッドと、例えば鋸歯状電極からなる放
電電極11aとを有し、トナーと同極性のコロナ放電と
によって帯電作用(本実施形態においてはマイナス帯
電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与え
る。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用い
ることも可能である。
【0017】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間で、現像スリーブ131に対して感光体ドラム
の回転方向上流側に設けた状態で配置される。
【0018】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸と平行に主走査方向に配列された発光素子としてのL
ED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた線状
の発光素子12aと、等倍結像素子としてのセルフォッ
クレンズ12bとが取り付けられる不図示のホルダとか
ら構成される。保持部材20に、各色毎の露光ユニット
12、一様露光器12c及び転写同時露光器12dが取
付けられて感光体ドラム10の基体内部に収容される。
別体の画像読み取り装置によって読み取られ、メモリに
記憶された各色の画像データがメモリより順次読み出さ
れて各色毎の露光ユニット12にそれぞれ電気信号とし
て入力される。
【0019】発光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べたもの
が用いられる。この実施形態で使用される発光素子の発
光波長は、通常Y,M,Cのトナーに対して透過性の高
い680〜900nmの範囲のものが良好であるが、感
光体ドラム10の内側(裏面)から像露光を行うことか
らカラートナーに透明性を十分に有しないこれより短い
波長でもよい。
【0020】画像形成される色順序に従って回転される
感光体ドラムの周面に沿って設けられる現像器13は、
本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光体ドラ
ム10の回転方向に対してY,Mの現像器13が感光体
ドラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が感光
体ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器13の
現像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロン帯
電器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケーシン
グ138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11が配
置される。
【0021】各色毎の現像手段としての現像器13は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒
色(K)の1成分或いは2成分の現像剤をそれぞれ収容
し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙
を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転方
向と順方向に回転する例えば厚み0.5〜1mm、外径
15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス或いはア
ルミ材で形成された現像スリーブ131を備えている。
【0022】現像スリーブ131が不図示の突き当てコ
ロにより感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば1
00〜1000μmの現像間隔をあけて非接触に保た
れ、各色毎の現像器13による現像作用に際しては、現
像スリーブ131に対し直流電圧或いは更に交流電圧を
加えた現像バイアス電圧が印加され、現像器の収容する
一成分或いは二成分現像剤によるジャンピング現像が行
われて、透明な導電層を接地する負荷電の感光体ドラム
10に対してトナーと同極性(本実施形態においてはマ
イナス極性)の直流バイアスを印加して、露光部にトナ
ーを付着させる非接触の反転現像が行われる。この時の
現像間隔精度は画像ムラを防ぐために20μm程度以下
が必要である。
【0023】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12と
による像露光によって形成される感光体ドラム10上の
静電潜像を前記現像バイアス電圧の電圧印加による非接
触現像法により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナ
ー(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であ
り、マイナス極性のトナー)により反転現像する。
【0024】本装置とは別体の画像読み取り装置におい
て、撮像素子により読み取られた原稿画像の画像デー
タ、或いはコンピュータで編集された画像の画像データ
は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)及
びK(黒色)の各色別の画像信号として一旦メモリに記
憶・格納される。
【0025】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により不図示の駆動用の歯車を通して
感光体ドラム10の奥側フランジ10bに設けられた歯
車Gが回動され、感光体ドラム10を図1の矢印で示す
時計方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイ
エロー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下
方に配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用
により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0026】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号即ちY
の画像データに対応する電気信号による露光が開始され
感光体ドラム10の回転走査によってその表面の感光層
に原稿画像のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0027】前記の潜像はYの現像器13により非接触
の状態で反転現像され感光体ドラム10の回転に応じイ
エロー(Y)のトナー像が形成される。
【0028】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、更に感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号即ち
Mの画像データに対応する電気信号による露光が行わ
れ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前
記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)の
トナー像が重ね合わせて形成される。
【0029】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12及びCの現像器13によ
って更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒色
(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配
置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光ユ
ニット12及び現像器13によって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラ
ーのトナー像が形成される。
【0030】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像
の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受
けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と同
等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0031】上記の画像形成プロセスによって像形成体
としての感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わ
せカラートナー像が形成され、この感光体ドラム10上
の裏面画像の重ね合わせカラートナー像が転写域14b
において、トナーと反対極性(本実施形態においてはプ
ラス極性)の直流電圧が印加される第1転写器14cに
より、駆動ローラ14d及び従動ローラ14e間に張架
され、感光体ドラム10に近接或いは接触して設けられ
た中間転写体であるトナー像受像体14a上に一括して
転写される。この際、良好な転写がなされるように、例
えば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによ
る一様露光が行われる。
【0032】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像形成体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19に至り、感光体ドラム10に
当接したゴム材から成るクリーニングブレード19aに
よってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感光
体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用い
た帯電前の一様露光器12cによる露光によって感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次のカラー画像形成が行われる。
【0033】トナー像受像体14a上に形成されている
裏面画像と転写域14bにおける同期がとられて、上記
のカラー画像形成プロセスと同様にして、重ね合わせカ
ラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成さ
れる。このときにトナー像受像体14a上に形成されて
いる表面画像及び感光体ドラム10上に形成される表面
画像のトナー像の形成状態を図3に示す。なおこの時に
形成される表面画像は、感光体ドラム10上では裏面画
像形成とは、互いに鏡像になる様に画像データを変更す
る必要がある。
【0034】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0035】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像との同期がとられて転
写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、転写材
帯電手段としての紙帯電器14fによりトナーと同極性
に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写
域14bへ給送される。トナーと同極性に紙帯電を行う
ことにより、トナー像受像体14a上のトナー像や感光
体ドラム10上のトナー像と引き合うことを防止して、
トナー像の乱れを防止している。また、転写材帯電手段
としては、トナー像受像体14aに当接及び当接解除可
能な導通ローラやブラシ帯電器等を用いることも可能で
ある。
【0036】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される第1の転写手段として
の第1転写器14cにより感光体ドラム10の周面上の
表面画像が一括して記録紙Pの上面側(表面側)に転写
される。この際、トナー像受像体14aの周面上の裏面
画像は記録紙Pに転写されないでトナー像受像体14a
に存在する。次に、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の電圧を印加した第2の転写手段と
しての裏面転写器14gによりトナー像受像体14aの
周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面側(裏面
側)に転写する。
【0037】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、感光体ドラム10上に形成したカラートナー
像をコロナ帯電により極性反転を行う両面画像形成で
は、下層のトナーが同極性に十分帯電されないことか
ら、転写が不良となるので好ましくない。
【0038】感光体ドラム10上で反転現像を繰り返
し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナー像を極
性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写し、次
に、極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、裏
面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。表
面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが、
表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
【0039】以上のことからカラー画像形成において
は、第1の転写手段と第2の転写手段を別々に設け、第
1の転写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー
像を形成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材
の裏面にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好
ましく採用される。
【0040】トナー像受像体14aは厚さ0.1〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴム等の108〜1014Ω・cmの抵抗値をもつ
半導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミン
グ防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティング
を行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性が
好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜0.
5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用するこ
ともできる。
【0041】両面にカラートナー像が形成された転写材
である記録紙Pが、転写材分離用としての紙分離AC除
電器14hにより除電され、トナー像受像体14aから
分離され、後に説明する上下両方のローラの内部に加熱
手段(ヒータ)を有する2本の定着ローラで構成される
定着手段としての定着装置30へと搬送される。記録紙
Pは上側の第1定着ローラ310と、下側の第2定着ロ
ーラ320との間で熱と圧力とを加えられることにより
記録紙P上の表裏の付着トナーが定着され、両面画像記
録がなされた記録紙Pは排紙ローラ18により送られ
て、装置外部のトレイへ排出される。
【0042】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーは、トナー像受像体のクリーニング手段で
あるトナー像受像体クリーニング装置14iに設けられ
トナー像受像体14aに当接及び当接解除可能なブレー
ドによりクリーニングされる。また、転写後の感光体ド
ラム10の周面上に残ったトナーは像形成体AC除電器
16により除電を受けた後、クリーニング装置19に至
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって不図示の排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10は一様露光器
12cによる露光によって感光体周面の除電がなされた
後、Yのスコロトロン帯電器11によって一様帯電を受
け、次の画像形成サイクルにはいる。
【0043】次に、感光体ドラム10上に形成されたト
ナー像が記録紙Pの両面或いは片面に転写されて定着装
置へ進入するまでのトナー像の状態について、図4〜図
5を用いて説明する。ここで像形成体である感光体ドラ
ム10はマイナスに帯電し、感光体ドラム10上の潜像
はマイナスの電荷をもったトナーによって反転現像がな
されて、マイナスの電荷をもったトナー像が感光体ドラ
ム10上に形成された場合について説明する。
【0044】図4は、感光体ドラム10上に形成した表
面画像のトナー像を記録紙P上に直接転写する第1の画
像形成工程によって、記録紙Pの表面のみにトナー像が
付着した状態で定着装置30に進入して行く際の説明図
である。感光体ドラム10上に形成されたマイナス極性
の表面画像のトナー像は、記録紙Pと更にその背後の中
間転写体であるトナー像受像体14aを介して第1転写
器14cによってプラス極性の電圧が印加され、記録紙
Pに転写がなされる(図4(a))。マイナス極性の表
面画像のトナー像を上面に保持した記録紙Pは、紙分離
AC除電器14hによって除電がなされてトナー像受像
体14aから分離し、第1定着ローラ310及び第2定
着ローラ320を有する定着装置30へと進入する(図
4(b))。
【0045】また図5は、感光体ドラム10上に形成し
た表面画像のトナー像を記録紙P上に直接転写する第1
の画像形成工程と、感光体ドラム10上に形成した裏面
画像のトナー像を中間転写体を介して記録紙P上に転写
する第2の画像形成工程によって、記録紙Pの両面にト
ナー像が付着した状態で、定着装置30に進入して行く
際の説明図である。感光体ドラム10上に形成されたマ
イナス極性の裏面画像のトナー像は、トナー像受像体1
4aの背後から第1転写器14cによってプラス極性の
電圧が印加されて、トナー像受像体14a上に転写され
る(図5(a))。引き続いて、感光体ドラム10上に
はマイナス極性の表面画像のトナー像が形成される。表
面画像のトナー像は、記録紙Pと更にその背後の裏面画
像のトナー像を保持したトナー像受像体14aを介して
第1転写器14cによってプラス極性の電圧が印加さ
れ、記録紙Pの上面に転写される(図5(b))。つい
でトナー像受像体14a上に付着した裏面画像のトナー
像は、記録紙Pの上側から第2の転写手段である裏面転
写器14gによってプラス極性の電圧が印加されること
によって記録紙Pの下面に転写がなされる。この際、記
録紙P上面の表面画像のトナー像の電位は、直上から裏
面転写器14gによりプラス極性の電圧が印加されるこ
とによってマイナス極性からプラス極性に転換する(図
5(c))。記録紙Pの上面にプラス極性の表面画像の
トナー像を保持し、下面にマイナス極性の裏面画像のト
ナー像を保持した状態で、記録紙Pは紙分離AC除電器
14hによって除電がなされてトナー像受像体14aか
ら分離し、定着装置30へと進入する(図5(d))。
【0046】次に本発明に係わる定着装置について説明
する。図6は定着装置30の実施例を示す構成断面図で
ある。
【0047】第1定着ローラ310及び第2定着ローラ
320は、何れも内側芯部にハロゲンランプ等からなる
第1の加熱手段である第1ヒータ311,第2の加熱手
段である第2ヒータ321が設けられた定着用回転体で
ある。第1,第2定着ローラ310,320のローラ部
分は金属パイプから成る芯金310a,320aの上側
に、第1定着ローラ310と第2定着ローラ320とで
は厚さの異なる厚さ0.8〜2.2mmのシリコンゴム
等の弾性体から成る弾性体層310b,320bを設
け、表層310c,320cとして厚さ0.05〜0.
25mmのPFA(パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル)層を設けている。なお表層310c,320cとし
てはPFA以外にも、PTFE(ポリテトラフルオロエ
チレン)等のフッ素樹脂やシリコン樹脂等耐熱性の高離
型層が用いられる。
【0048】上記第1定着ローラ310の弾性体層31
0bの層厚は、第2定着ローラ320の弾性体層310
aの層厚より小さくするか、又は層厚を0とし所謂ハー
ドローラとし、第2定着ローラ320はソフトローラと
する。また、第1定着ローラ310の芯金310aの肉
厚を厚くして第1定着ローラ310の熱容量を第2定着
ローラ320の熱容量より大きくする。
【0049】第1,第2定着ローラ310,320の表
面には、表面上に付着したトナーや紙粉等をクリーニン
グするために、例えば不織布からなるウェブクリーニン
グ器312,322が軽く当接するよう構成されてい
る。
【0050】また第1,第2定着ローラ310,320
の離型性を高めるために、ジメチルシリコンオイルや変
性シリコンオイル等の離型剤をローラ表面に塗布するス
ポンジ状でオイルを含浸したオイル塗布ローラ313,
323が設けられている。
【0051】更に第1定着ローラ310、第2定着ロー
ラ320の各々に当接し或いは極く近接した位置にサー
ミスタ等からなる第1及び第2の温度検知手段である第
1温度センサ314、第2温度センサ324が設けられ
ていて、ローラの表面温度が検知され、この検知信号に
基づいて後述するように第1ヒータ311,第2ヒータ
321の通電制御が行われ、所定の温度範囲内に保持さ
れる。
【0052】第1定着ローラ310と第2定着ローラ3
20との間は不図示のバネなどの付勢部材によって線圧
0.8〜1.8kg/cmで圧接されるようになってい
て、この時のニップ部の長さは線圧やローラの硬度によ
って異なるが、第2定着ローラ320をソフトローラと
することによってほぼ2〜7mmのニップ部の長さとな
っている。第1定着ローラ310と第2定着ローラ32
0とはニップ部においてスリップが生じないよう同一の
駆動源によって駆動され、同じ線速(本実施例では16
0mm/sec)で回転し、ニップ部において両面定着
が行われる。
【0053】この画像形成装置では、定着手段である定
着装置30は第1,第2定着ローラ310,320の各
々と、その間に挟持搬送される記録紙Pとの間に電界を
形成するため不図示のコロナ帯電器又は導電性でスポン
ジ状の従動回転を可能とするローラ帯電器等の電界形成
手段を設けるか、或いは、第1,第2定着ローラ31
0,320の表層310c,320c、及び弾性体層3
10b,320bに例えばカーボンブラック又は酸化チ
タンを含有させて導電性を付与した導電性材料で構成
し、不図示のバイアス電源とローラの芯金310a,3
20aとをそれぞれに安全抵抗を介して接続することに
よって、第1定着ローラ310には+200V、第2定
着ローラ320には−200Vのバイアス電圧を印加す
る等の電界形成手段により、第1定着ローラ310には
上側トナー像のトナー電荷と同極性の帯電を行い、第2
定着ローラ320には下側トナー像のトナー電荷と同極
性の帯電を行ってトナーとローラとの間で電気的反発力
を高めることによって、両面トナー像を一括して定着を
行う画像形成装置において、電気的な静電オフセットを
完全に解消するようにしている。
【0054】上記画像形成装置は転写材の片面(表面)
のみにトナー像を形成して定着を行う片面コピーモード
と、転写材の両面にトナー像を形成して一括して定着を
行う両面コピーモードとを有し、指定手段によりモード
指定を行うと、画像形成及び定着について優れた制御が
されて、良好な画像記録がなされる。以下この制御方法
について説明する。
【0055】図7は本発明の制御を示すブロック図であ
る。画像形成装置本体の操作盤には片面、両面コピモー
ド選択手段であるコピーモード選択釦が設けられてい
て、ユーザは片面コピーモード又は両面コピーモードの
選択を行う。この他に自動選択を行う自動コピーモード
を設け、不図示の原稿読取装置で原稿の画像読み取りを
行う際、原稿裏面について画像の有無を検出し、裏面画
像が検出されない場合には片面コピーモード、裏面画像
が検出された場合には両面コピーモードに自動選択し、
画像形成及び定着を行うこともなされる。
【0056】片面コピーモードが選択されたときは、制
御部50はメモリより或いは原稿読取装置から表面の画
像情報を呼び出して、表面画像のトナー像を感光体ドラ
ム10上に形成し、感光体ドラム10上の表面画像のト
ナー像を第1転写器14cによって同期して給送される
記録紙P上に転写する(第1の画像形成工程)。上面に
トナー像を保持し、定着装置30へと搬送された記録紙
Pに対して定着装置30では第1定着ローラ310に対
してマイナスの電界を形成するよう前記不図示の電界形
成手段を作動させる。一方、第2定着ローラ320に対
しては前記不図示の電界形成手段を作動させない。この
ような制御によって表面画像の定着がなされ、定着を終
えた記録紙Pは排紙ローラ18により送られて、装置外
部のトレイに排出される。
【0057】両面コピーモードが選択されたときは、制
御部50は先ずメモリより或いは原稿読取装置から裏面
の画像情報を呼び出して、裏面画像のトナー像を感光体
ドラム10上に形成したのち、第1転写器14cにより
裏面トナー像を中間転写体であるトナー像受像体14a
上に転写を行う。次いで転写・清掃を終えた感光体ドラ
ム10上に表面画像のトナー像を形成する。そして同期
して給送される記録紙Pの上面(表面)には第1転写器
14cによって表面画像のトナー像を転写し(第1の画
像形成工程)、記録紙Pの下面に裏面転写器14gによ
ってトナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を転
写する(第2の画像形成工程)。両面にトナー像を保持
し、定着装置30へと搬送された記録紙Pに対して定着
装置30では、第1定着ローラ310に対してプラスの
電界を形成するよう不図示の電界形成手段(コロナ帯電
器、ローラ帯電器、バイアス電源)を作動させる。一
方、第2定着ローラ320に対してマイナスの電界を形
成するよう不図示の電界形成手段(コロナ帯電器、ロー
ラ帯電器、バイアス電源)を作動させる。なお第2定着
ローラ320に対しては、ローラを導電性ローラとして
接地するよう制御してもよい。このような制御によって
両面画像の定着がなされ、定着を終えた記録紙Pは排紙
ローラ18によって装置外部のトレイに排出される。
【0058】(実施の形態1)請求項1及び2の発明に
ついて説明する。
【0059】電源ONしてよりウォームアップが終了し
てからプリントがなされている状態で所定時間経過後、
或いはプリント動作が終了してから所定時間経過後アイ
ドリング状態にはいる。
【0060】図8は本実施形態におけるアイドリング状
態を示すグラフである。本実施形態においては圧着して
回転状態にあった第1定着ローラ310、第2定着ロー
ラ320は、アイドリング状態にはいると回転を中止
し、定着装置30がローラ間の接離を可能とする場合に
は離間した姿勢をとる。
【0061】第1ヒータ311に対してはプリント時の
設定温度或いはこれより低温のアイドリング時の設定温
度で通電制御が行われる所定の温度範囲内に保持される
が、第2ヒータ321に対してはアイドリング状態には
いると通電を中止する。第2定着ローラ320は大きな
熱容量を有してはいるものの第2ヒータ321に対して
は通電が行われないので、第2定着ローラ320の表面
温度は次第に低下してくる。第2温度センサ324によ
って検知され第2定着ローラ320の表面温度が所定の
温度より下がったときは、その時点において第1定着ロ
ーラ310、第2定着ローラ320を圧着して回転状態
とする。なお上記の所定の温度とは第2定着ローラ32
0によるトナー像の定着を行う際の設定温度が例えば1
60℃であるとき、所定の温度はこれより20℃〜50
℃低い、例えば30℃低い130℃である。
【0062】即ち、第1実施形態で示した本発明では、
第1の定着部材及び第2の定着部材を回動させないアイ
ドリング状態においては、定着時ほど定着部材を高温に
保つ必要がないので第2の加熱手段への通電を行わない
ようにする。但し、第2の定着部材の温度があまり下が
りすぎるとコピーを行う際に温度を復帰さるのに時間が
かかってしまうため、第2の温度検知手段による検知結
果が所定の温度よりも下がったとき、第1の定着部材及
び第2の定着部材を回動させるように制御する。
【0063】(実施の形態2)請求項3及び4の発明に
ついて説明する。
【0064】電源ONしてよりウォームアップが終了し
てからプリントがなされない状態で所定時間経過後、或
いはプリント動作が終了してから所定時間経過後アイド
リング状態にはいる。
【0065】図9は本実施形態におけるアイドリング状
態を示すグラフである。本実施形態においては圧着して
回転状態にあった第1定着ローラ310、第2定着ロー
ラ320はアイドリング状態にはいると回転を中止し、
定着装置30がローラ間の接離を可能とする場合には離
間した姿勢をとる。
【0066】第1ヒータ311に対してはトナー像を定
着するプリント時の設定温度、例えば160℃の設定温
度でアイドリング状態での通電制御が行われる。一方、
第2ヒータ321に対してはアイドリング状態にはいる
とトナー像を定着するプリント時の設定温度例えば16
0℃より低い設定温度での第2温度センサ324で第2
定着ローラ320の表面温度を計測しON/OFF通電
制御が行われる。この低く設定する設定温度はプリント
時の設定温度より20℃〜70℃低い温度範囲内にある
ことを適当としている。
【0067】即ち、第2の実施形態で示した本発明で
は、定着手段のアイドリング状態の時の第2の定着部材
の設定温度を、第1の定着部材及び第2の定着部材を回
動させて転写材上のトナー像を定着するときの第2の定
着部材の設定温度より低くすることにより、第2の定着
部材の異常加熱を防止する。但し、第2の定着部材の設
定温度が低すぎるとコピーを行う際に温度を復帰させる
のに時間がかかってしまうため、トナー像を定着すると
きの第2の定着部材の設定温度より20℃〜70℃低く
設定制御を行う。
【0068】(実施の形態3)請求項5及び6の発明に
ついて説明する。
【0069】電源ONしてよりウォームアップが終了し
てからプリントがなされない状態で所定時間経過後、或
いはプリント動作が終了してから所定時間経過後アイド
リング状態にはいる。
【0070】図10は本実施形態におけるアイドリング
状態を示すグラフである。本実施形態においては圧着し
て回転状態にあった第1定着ローラ310、第2定着ロ
ーラ320はアイドリング状態にはいると回転を中止
し、定着装置30がローラ間の接離を可能とする場合に
は離間した姿勢をとる。
【0071】第1ヒータ311に対してはトナー像を定
着するプリント時の設定温度、例えば160℃の設定温
度で第1温度センサ314で第1定着ローラ310の表
面温度を計測し、アイドリング状態でのON/OFF通
電制御が行われる。一方、第2ヒータ321への通電は
第1ヒータ311の通電に連動してON/OFF制御を
行うようにする。そして第2ヒータ321への通電電流
値は第1ヒータ311への通電電流値より低く通電する
よう設定する。この低く設定する第2ヒータ321の通
電電流値は第1ヒータ311の通電電流値の60%〜3
0%の間にあることを適当とする。
【0072】即ち、第3の実施形態で示した本発明で
は、定着手段のアイドリング状態のとき、第2の加熱手
段への通電を、第1の加熱手段への通電と連動させて行
うようにする、というものである。これにより、熱伝導
の低い第2の定着部材の表面温度の上昇温度が遅くても
第2の定着部材を加熱しすぎることはない。更に、第2
の加熱手段への通電電流値を、そのときの第1の加熱手
段への通電電流値より小さく設定することによって、第
2の定着部材の内部に熱がこもって焼損したりすること
がない安全な制御を行う。
【0073】(実施の形態4)請求項7及び8の発明に
ついて説明する。
【0074】図11は本実施形態における両面定着時の
状態を示すグラフである。
【0075】転写材の両面に転写されたトナー像を定着
する両面定着時には、第1温度センサ314で第1定着
ローラ310の表面温度を計測し、第1定着ローラの表
面設定温度と比較することによって第1ヒータ311の
ON/OFF通電制御を行う。また第2温度センサ32
4で第2定着ローラ320の表面温度を計測し、第2定
着ローラの表面設定温度と比較することによって第2ヒ
ータ321のON/OFF通電制御を行う。
【0076】従来は第1定着ローラの表面設定温度と第
2定着ローラの表面設定温度とは同じ温度、例えば16
0℃に設定していた。本実施の形態においては、第1定
着ローラの表面設定温度に較べて第2定着ローラの表面
設定温度を低い設定温度とするもので、例えば第1定着
ローラの表面設定温度を170℃、第2定着ローラの表
面設定温度を160℃とする。第1定着ローラと第2定
着ローラとの表面設定温度の差は10℃〜40℃の間に
あることが好ましい条件である。
【0077】即ち、第4の実施形態で本発明では、転写
材の両面に転写されたトナー像を定着するときの第2の
定着部材の設定温度を、そのときの第1の定着部材の設
定温度より低くする、というものである。コピー動作時
は第1の定着部材及び第2の定着部材が回動しているた
め、両者の表面温度に差がある場合は、高温側から低温
側へと熱が流れる。従って、熱伝導が低く、表面温度の
上がりにくい第2の定着部材の設定温度を低くしておく
と、第1の定着部材から熱が供給されるため、第2の加
熱手段による異常加熱は防止される。第2の定着部材の
設定温度を、第1の定着部材の設定より10℃〜40℃
低く設定し制御を行うのが適正条件である。
【0078】なお、上記においては、第1および第2ヒ
ータの通電制御は第1ローラまたは第2ローラの設定温
度と第1温度センサまたは第2温度センサによる検知温
度との単純比較によって行うようにしたが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、PID制御等の演算を行
って第1および第2ヒータの通電制御を行ってもよい。
【0079】
【発明の効果】転写材の表面及び裏面にトナーを形成し
これを一括して定着を行うようにした画像形成装置で、
裏面側の定着を行う第2の定着部材をソフトローラ又は
ソフトベルトとして両面の定着性を確保しながら、内部
加熱による第2の定着部材の加熱による熱破損を防止す
ることができることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施形態の一例を示す
断面構成図である。
【図2】図1の像形成体の側断面図である。
【図3】両面のトナー像形成状態を示す説明図である。
【図4】転写材片面に画像形成する時のトナー像の状態
を示す説明図である。
【図5】転写材両面に画像形成する時のトナー像の状態
を示す説明図である。
【図6】定着装置の一例の構成を示す断面図である。
【図7】片面及び両面の切り替え制御を示すブロック図
である。
【図8】第1の実施形態でのアイドリング状態を示すグ
ラフである。
【図9】第2の実施形態でのアイドリング状態を示すグ
ラフである。
【図10】第3の実施形態でのアイドリング状態を示す
グラフである。
【図11】第4の実施形態での両面定着時の状態を示す
グラフである。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体) 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体(中間転写体) 14c 第1転写器(第1の転写手段) 14g 裏面転写器(第2の転写手段) 14h 紙分離AC除電器 30,30a 定着装置(定着手段) 310 第1定着ローラ(第1の定着部材) 320 第2定着ローラ(第2の定着部材) 310a,320a 芯金 310b,320b 弾性体層 310c,320c 表層 311 第1ヒータ(第1の加熱手段) 321 第2ヒータ(第2の加熱手段) 314 第1温度センサ(第1の温度検知手段) 324 第2温度センサ(第2の温度検知手段)
フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 三浦 俊英 東京都小金井市緑町5丁目14番14号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体と、該像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上のトナ
    ー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写する第1
    の転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像
    を前記転写材の裏面に再転写する第2の転写手段と、前
    記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記定着手段は、少なくとも、前記転写材の表面に対向
    する第1の定着部材と、前記第1の定着部材よりも断面
    方向の熱伝導が低い前記転写材の裏面に対向する第2の
    定着部材と、前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱
    手段と、前記第2の定着部材を内側から加熱する第2の
    加熱手段と、前記第1の定着部材の表面温度を検出する
    第1の温度検出手段と、前記第2の定着部材の表面温度
    を検出する第2の温度検出手段とを有し、前記第1の定
    着部材と前記第2の定着部材とを対として回動させるこ
    とにより前記転写材を挟持搬送し、前記転写材上のトナ
    ー像を定着させるものであって、 前記定着手段のアイドリング状態のとき、前記第1の定
    着部材および前記第2の定着部材を回動させないで、前
    記第2の加熱手段への通電を行わないことを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記定着手段のアイドリング状態で、前
    記第2の温度検知手段による検知結果が所定の温度より
    も下がったとき、前記第1の定着部材および前記第2の
    定着部材を回動させることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像形成体と、該像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上のトナ
    ー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写する第1
    の転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像
    を前記転写材の裏面に再転写する第2の転写手段と、前
    記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記定着手段は、少なくとも、前記転写材の表面に対向
    する第1の定着部材と、前記第1の定着部材よりも断面
    方向の熱伝導が低い前記転写材の裏面に対向する第2の
    定着部材と、前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱
    手段と、前記第2の定着部材を内側から加熱する第2の
    加熱手段と、前記第1の定着部材の表面温度を検出する
    第1の温度検出手段と、前記第2の定着部材の表面温度
    を検出する第2の温度検出手段とを有し、前記第1の定
    着部材と前記第2の定着部材とを対として回動させるこ
    とにより前記転写材を挟持搬送し、前記転写材上のトナ
    ー像を定着させるものであって、 前記定着手段のアイドリング状態のとき、前記第1の定
    着部材および前記第2の定着部材を回動させないで、前
    記第2の定着部材の設定温度をトナー像を定着するとき
    の前記第2の定着部材の設定温度より低く設定すること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記定着手段のアイドリング状態のとき
    の前記第2の定着部材の設定温度を、トナー像を定着す
    るときの前記第2の定着部材の設定温度より20℃〜7
    0℃低く設定することを特徴とする請求項3に記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 像形成体と、該像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上のトナ
    ー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写する第1
    の転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像
    を前記転写材の裏面に再転写する第2の転写手段と、前
    記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記定着手段は、少なくとも、前記転写材の表面に対向
    する第1の定着部材と、前記第1の定着部材よりも断面
    方向の熱伝導が低い前記転写材の裏面に対向する第2の
    定着部材と、前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱
    手段と、前記第2の定着部材を内側から加熱する第2の
    加熱手段と、前記第1の定着部材の表面温度を検出する
    第1の温度検出手段と、前記第2の定着部材の表面温度
    を検出する第2の温度検出手段とを有し、前記第1の定
    着部材と前記第2の定着部材とを対として回動させるこ
    とにより前記転写材を挟持搬送し、前記転写材上のトナ
    ー像を定着させるものであって、 前記定着手段のアイドリング状態のとき、前記第1の定
    着部材および第2の定着部材を回動させないで、前記第
    2の加熱手段への通電を前記第1の加熱手段の通電に連
    動させて行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記定着手段のアイドリング状態のとき
    の前記第2の加熱手段への通電電流値を、そのときの前
    記第1の加熱手段への通電電流値より小さい電流値に設
    定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 像形成体と、該像形成体上にトナー像を
    形成する手段と、中間転写体と、前記像形成体上のトナ
    ー像を前記中間転写体又は転写材の表面に転写する第1
    の転写手段と、前記中間転写体上に転写されたトナー像
    を前記転写材の裏面に再転写する第2の転写手段と、前
    記転写材上に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記定着手段は、少なくとも、前記転写材の表面に対向
    する第1の定着部材と、前記第1の定着部材よりも断面
    方向の熱伝導が低い前記転写材の裏面に対向する第2の
    定着部材と、前記第1の定着部材を加熱する第1の加熱
    手段と、前記第2の定着部材を内側から加熱する第2の
    加熱手段と、前記第1の定着部材の表面温度を検出する
    第1の温度検出手段と、前記第2の定着部材の表面温度
    を検出する第2の温度検出手段とを有し、前記第1の定
    着部材と前記第2の定着部材とを対として回動させるこ
    とにより前記転写材を挟持搬送し、前記転写材上のトナ
    ー像を定着させるものであって、 前記転写材の両面に転写されたトナー像を定着するとき
    の前記第2の定着部材の設定温度を、そのときの前記第
    1の定着部材の設定温度より低く設定することを特徴と
    する画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の定着部材の設定温度を、前記
    第1の定着部材の設定温度より10℃〜40℃低く設定
    することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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