JPH11231703A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH11231703A
JPH11231703A JP10036025A JP3602598A JPH11231703A JP H11231703 A JPH11231703 A JP H11231703A JP 10036025 A JP10036025 A JP 10036025A JP 3602598 A JP3602598 A JP 3602598A JP H11231703 A JPH11231703 A JP H11231703A
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JP
Japan
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image
roller
toner image
toner
image forming
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Pending
Application number
JP10036025A
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English (en)
Inventor
Kunio Shigeta
邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Satoru Haneda
哲 羽根田
Hisayoshi Nagase
久喜 永瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面にトナー像を保持した転写材を一括定着
し、上下の定着ローラをソフトローラとした画像形成装
置において、コピー時、転写材のサイズ切り替え時の消
費電力を節約し、ウォーミングアップ時間、コピーモー
ドの切り替え時の待ち時間を短くして良好な定着の行わ
れる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 転写材である記録紙P上の片面或いは両
面にトナー像を転写したのちに定着する画像形成装置に
おいて、前記記録紙Pの表面の定着手段である上ローラ
310、裏面の定着手段である下ローラ320に対し外
部加熱手段である上,下外部加熱ローラ331,332
を有し、両面画像形成時或いは裏面外部形成時におい
て、該上,下外部加熱ローラ331,332の上,下外
部ヒータH3,H4を作動させて上,下ローラ310,
320を加熱することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
って画像形成を行う画像形成装置に係わり、特に転写材
の両面にトナー像を形成して、これを一括して加熱定着
して両面画像形成を行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転写材の両面に画像形成する両面
画像形成装置(両面コピー装置)においては、像形成体
上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定着
し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像形成
体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反転
給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の画
像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャムや転写材のシワ等を引き起こす原因となっていた。
また周知の如く転写材の搬送距離が長くなるためコピー
に多くの処理時間がかかるという問題もあった。
【0004】これに対し、特公昭49−37538号公
報、特公昭54−28740号公報、特開平1−444
57号公報、特開平4−214576号公報等により転
写材の両面にトナー像を形成後、1回で定着を行うもの
が提案されている。
【0005】また本発明者は、2つの像担持手段と2つ
の転写手段を設けることにより、転写材の両面に対しト
ナー像を転写し、両面にトナー像を有した転写材を同時
に定着する装置について研究を行っている。例えば特開
平9−258518号はこれに関した技術開示である。
【0006】上記両面画像形成装置においては、表裏に
トナー像を転写した転写材を、定着装置に1度通すだけ
で済むため、転写材搬送の信頼性が高く、また転写材の
搬送路を短縮してコピーの処理速度も早められるように
なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の両面画
像形成装置では、両面にトナー像を有した転写材を一括
して定着を行うことになるので、このことは容易ではな
い。両面にトナー像を有した転写材を一括して定着を行
うには転写材の表裏のそれぞれに対する加熱手段を有す
ることが必要である。また、該加熱手段として転写材の
表裏に接するローラを使用する場合、両ローラのニップ
部を長くするために、転写材の表面に接するローラの少
なくとも一方をソフトローラとする必要がある。特にカ
ラーコピーを行う画像形成装置においては、光沢画像形
成を要求されることが多い。このため長い加熱時間を必
要とすることと、表裏の定着された画像品質が同質であ
ることが求められることから、転写材の表裏に接する上
下ローラの両方をソフトローラにしてニップ部を長くす
ることが望ましい。更にトナー像を有した転写材を効率
よく完全に、またオフセットを起こさずに定着するため
には上下のローラの表面温度をオフセットを起こすオフ
セット限界温度Tc以上に保持することが必要である。
しかし、上下ローラをソフトローラとしたときには熱伝
導が悪く、ローラ内部の加熱手段だけではオフセット限
界温度Tc以上に達するまでに要する時間が長くなり、
またコピーを続けると上下ローラの表面温度は転写材に
奪われる熱を補給するのが困難で、オフセット限界温度
Tc以下となる。このため使用頻度の高い表面のみのコ
ピー時においては、上ローラのみをオフセット限界温度
Tc以上に維持すればコピーを続けることができるので
上ローラに外部加熱手段を設けることによってコピー速
度を早くすることができるが、転写材のサイズを大きい
ものに切り替えたとき、或いは両面画像形成時(両面コ
ピーモード時)及び裏面画像形成モード時(裏面コピー
モード時)のウォーミングアップ時間や表面画像形成モ
ード(表面コピーモード)から両面コピーモードへの切
り替えた時の待ち時間が長くなり、消費電力も大きくな
るという問題がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決し、両面画
像形成時又は転写材のサイズを大きいものに切替えた
時、或いは転写材の厚みの厚いものに切替えた時の各ロ
ーラの表面温度のオフセット限界温度Tc以下に低下す
ることを防止し、両面画像形成時のウォーミングアッ
プ時間、及び表面又は裏面の片面コピーモードから両面
コピーモードへの切り替え時の待ち時間を短くし消費電
力を節約して良好な定着の行われる画像形成装置の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的のに対して
は、転写材上の片面或いは両面にトナー像を転写したの
ちに定着する画像形成装置において、前記転写材の表面
及び裏面に対する定着手段の各々に内部加熱手段と共に
外部加熱手段を有し、両面画像形成モードにおいて、該
外部加熱手段により加熱することを特徴とする画像形成
装置(第1発明)によって達成される。
【0010】なお、上記発明において、前記転写材の種
類(厚さ、サイズ)によって前記加熱手段を制御するこ
とは好ましい実施態様である。
【0011】また上記目的のに対しては、転写材上の
片面或いは両面にトナー像を転写したのちに定着する画
像形成装置において、前記転写材の表面及び裏面に対す
る定着手段の各々に内部加熱手段と共に外部加熱手段を
有し、両面画像形成に先立つウォーミングアップ、及び
表面画像形成モード或いは裏面画像形成モードより両面
画像形成モードへの変更時において、選択的に前記外部
加熱手段により加熱することを特徴とする画像形成装置
(第2発明)によって達成される。
【0012】なお、上記両発明において、上ローラ及び
下ローラはローラ表面に弾性体層を設けたソフトローラ
であることは好ましい実施態様である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限
定するものではなく、以下における断定的な説明はベス
トモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技
術的範囲を限定するものではない。
【0014】(実施の形態1)本発明の画像形成装置の
実施の形態1の画像形成プロセス及び各機構について図
1〜図3を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態
を示す画像形成装置の断面構成図であり、図2は図1の
像形成体の側断面図であり、図3は転写材の両面に画像
形成を行うときのトナー像の形成状態と転写材の供給を
示す図である。なお以下の実施形態の説明において、転
写域において像形成体に対向する側の転写材の面を表
面、転写材の他方の側の面を裏面といい、転写材の表面
に転写する画像を表面画像、転写材の他方の側の面に転
写する画像を裏面画像という。
【0015】この画像形成装置100の像形成体である
感光体ドラム10は、例えば、光学ガラスや透明アクリ
ル樹脂の透明部材によって形成される円筒状の基体の外
周に、透明の導電層、a−Si層或いは有機感光層(O
PC)等の感光層を形成したものであり、導電層を接地
した状態で図1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0016】感光体ドラム10は図2に示す如く、それ
を係合固定する両端面のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両端
面のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ング110a、110bにより軸受けされて回転自在に
支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所
定の方向に定速で回転される。
【0017】帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段と
しての現像器13は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)の各色の画像
形成プロセスに用いられ、図1の矢印にて示す感光体ド
ラム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配
置される。
【0018】各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯
電器11は、鋸歯状電極或いはワイヤ電極からなるコロ
ナ放電電極11aと、感光体ドラム10の前述した有機
感光体層に対し所定の電位に保持された制御グリッドと
で構成され、感光体ドラム10の移動方向に対して直交
する方向に感光体ドラム10と対峙し近接して取り付け
られる。スコロトロン帯電器11は、トナーと同極性の
コロナ放電(本実施形態においてはマイナス帯電)を行
い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0019】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置が各色毎のス
コロトロン帯電器11に対して感光体ドラム10の回転
方向下流側になるようにして、感光体ドラム10の内部
に配置される。
【0020】各色毎の露光ユニット12は、それぞれ、
感光体ドラム10の軸110と平行に主走査方向に配列
された像露光用発光素子としてのLED(発光ダイオー
ド)を複数個アレイ状に並べた線状の露光素子12a
と、等倍結像素子としてのセルフォックレンズ12bと
が、不図示のホルダに取付けられた露光用ユニットとし
て構成される。これら各色毎の露光ユニット12は、一
様露光器12c及び転写同時露光器12dとともに保持
部材20に取付けられ、保持部材20を装置本体に固定
することにより、各色毎の露光ユニット12、一様露光
器12c及び転写同時露光器12dが一体となって感光
体ドラム10の基体内部に収容される。露光素子として
は、その他FL(蛍光体発光),EL(エレクトロルミ
ネッセンス),PL(プラズマ放電)等の複数の発光素
子をアレイ状に並べた線状のものが用いられる。露光ユ
ニット12は、別体の画像読み取り装置によって読み取
られメモリに記憶された各色の画像データに基づいて感
光体ドラム10に像露光を行い、感光体ドラム10上に
潜像を形成する。この実施形態で使用される発光素子の
発光波長は、通常Y、M、Cのトナーの透過性の高い6
80〜900nmの範囲のものが良好であるが、裏面か
ら像露光を行うことからカラートナーに透明性を十分に
有しないこれより短い波長でもよい。
【0021】各色毎の現像手段としての現像器13は、
それぞれ、例えば厚み0.5〜1mm、外径15〜25
mmの円筒状の非磁性のステンレス鋼或いはアルミ材で
形成された現像スリーブ131と、現像ケーシング13
8とを備え、内部にY、M、C及びKの一成分或いは二
成分の現像剤を収容している。現像スリーブ131は、
不図示の突き当てコロにより感光体ドラム10と所定の
値の間隙、例えば100〜1000μmをあけて非接触
に保たれ、感光体ドラム10の回転方向と順方向に回転
しており、現像スリーブ131に対しトナーと同極性
(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧或い
は更に交流を加えた現像バイアスを印加することによ
り、感光体ドラム10の露光部に対して非接触の状態で
反転現像が行われる。この時の現像間隔精度は画像ムラ
を防ぐために20μm程度以下が必要である。
【0022】中間転写体としてのトナー像受像体14a
は、駆動ローラ14d及び従動ローラ14e間に張架さ
れ、感光体ドラム10に接触して設けられた無端状のベ
ルトであり、例えば厚さ0.5〜2.0mm、体積抵抗
率108〜1014Ω・cmのシリコンゴム或いはウレタ
ンゴムからなる半導電性のゴムベルト基体の外側に、ト
ナーフィルミング防止層として厚さ5μm〜50μmの
半導電性のフッ素コーティングを行った2層構成とされ
る。ゴムベルト基体の代わりに、厚さ0.1〜0.5m
m、体積抵抗率108〜1014Ω・cmの半導電性のポ
リエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド、変性ポリイミドやET
FE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体)等
を使用することもできる。
【0023】転写材帯電手段としての紙帯電器14fは
トナー像受像体14aに当接及び当接解除可能な帯電ブ
ラシであり、トナー像受像体14aを張架する接地され
た従動ローラ14eに対向して配置される。紙帯電器1
4fは転写材である記録紙Pの通過にともない記録紙P
に当接状態とされ、記録紙Pは、紙帯電器14fにより
トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)
に帯電され、トナー像受像体14aに吸着されて転写域
14bへ給送される。トナーと同極性に帯電を行うこと
により、記録紙Pが転写部以外でトナー像受像体14a
上のトナー像や感光体ドラム10上のトナー像と引き合
うことを防止して、トナー像の乱れを防止している。転
写材帯電手段としては、その他に、トナー像受像体14
aに当接及び当接解除可能な導通ローラや導電性フィル
ム、トナー像受像体14aに非接触のコロナ放電器等を
用いることも可能である。
【0024】第1の転写手段としての転写器14cは、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧が印加されるコロトロン帯電器であり、トナー像
受像体14aを介して感光体ドラム10に対向して配置
される。転写器14cはトナー像受像体14aの背面を
トナーと反対極性に帯電することにより感光体ドラム1
0との間に転写域14bを形成し、感光体ドラム10上
の裏面画像のトナー像をトナー像受像体14aに転写
し、また感光体ドラム10上の表面画像のトナー像を記
録紙Pの表面に転写する。
【0025】第2の転写手段としての裏面転写器14g
は、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の電圧が印加されるコロトロン帯電器であり、接地
されたローラ部材に対向してトナー像受像体14a上を
搬送される記録紙Pの表面側に配置される。裏面転写器
14gは記録紙Pの表面をトナーと反対極性に帯電し、
トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を記録紙
Pの裏面に転写する。
【0026】定着手段としての定着装置30は、後に詳
しく説明するがともに内部及び外部にヒータを有する2
本の上ローラ310と下ローラ320とで構成される熱
ローラ式定着装置であり、トナー像受像体14aから分
離され両面にトナー像を有する記録紙Pを上ローラ31
0と下ローラ320との間で挟持搬送することにより熱
と圧力とを加え、記録紙P上のトナー像を定着する。
【0027】コピースタートにより不図示の感光体駆動
モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印で示
す時計方向へ回転され、イエロー(Y)のスコロトロン
帯電器11の帯電作用により感光体ドラム10に電位の
付与が開始される。
【0028】また原稿画像として、本装置とは別体の画
像読取装置の撮像素子により読み取られた画像、或いは
コンピュータで編集された画像が、Y、M、C及びKの
各色別の画像データとして一旦メモリに記憶され格納さ
れる。
【0029】感光体ドラム10は電位を付与された後、
Yの露光ユニット12によって第1の色信号すなわちY
の画像データに対応する電気信号による露光走査が開始
され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像に
対応する静電潜像が形成される。
【0030】感光体ドラム10上に形成されたYの静電
潜像は、Yの現像器13により非接触の状態で反転現像
され、感光体ドラム10上にイエロー(Y)のトナー像
が形成される。
【0031】次いで感光体ドラム10は、前記Yのトナ
ー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11
の帯電作用により電位が付与され、Mの露光ユニット1
2によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応
する電気信号による露光が行われ、Mの静電潜像が形成
される。Mの静電潜像は、Mの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、前記のイエロー(Y)のトナー
像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成
される。
【0032】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光ユニット12及びCの
現像器13によって更に第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が、また黒色(K)のスコロトロン帯
電器11、Kの露光ユニット12及びKの現像器13に
よって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が
順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の一回転
以内にその周面上にY、M、C及びKの重ね合わせカラ
ートナー像が形成される。
【0033】これらY、M、C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われる
ため、第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の露
光も先に形成されたトナー像の影響を全く受けることな
く行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静電潜
像を形成することが可能となる。
【0034】上記の画像形成プロセスによって感光体ド
ラム10(像形成体)の上に裏面画像となる重ね合わせ
カラートナー像が形成され、転写域14bにおいて、転
写器14c(第1の転写手段)により、トナー像受像体
14a(中間転写体)の上に一括して転写される。この
際、良好な転写がなされるように、例えばLED(発光
ダイオード)を用いた転写同時露光器12dによる一様
露光を行ってもよい。
【0035】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けたのち、感光体ドラム10のクリーニング手段として
のクリーニング装置19に至り、感光体ドラム10に当
接したゴム材から成るクリーニングブレード19aによ
ってクリーニングされ、スクリュウ19bによって不図
示の排トナー容器に回収される。また感光体ドラム10
の周面は、例えばLED(発光ダイオード)を用いた帯
電前の一様露光器12cによる露光によって除電され、
先の画像形成における感光体ドラム10の履歴が解消さ
れる。
【0036】以上のようにしてトナー像受像体14a上
に裏面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成され
たのち、感光体ドラム10上には、引き続き表面画像と
なる重ね合わせカラートナー像が、上記のカラー画像形
成プロセスと同様にして形成される。なお感光体ドラム
10上に形成する表面画像は、先に形成した裏面画像に
対して鏡像になる様に、画像データを変更する必要があ
る。
【0037】また記録紙Pが、転写材収納手段である給
紙カセット15より送り出しローラ15aにより送り出
され、給送ローラ15bにより給送されて転写材供給手
段たるタイミングローラ15cへ搬送される。
【0038】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、図3に示すように、感光体ドラム10上に
担持された表面画像のカラートナー像と、トナー像受像
体14aに担持されている裏面画像のカラートナー像
と、の同期がとられて転写域14bへ給送される。この
際、記録紙Pは、紙帯電器14fによりトナーと同極性
に帯電され、トナー像受像体14a上に担持されている
裏面画像のカラートナー像を介してトナー像受像体14
aに吸着され、トナー像受像体14aの移動とともに給
送される。
【0039】転写域14bでは、転写器14c(第1の
転写手段)により感光体ドラム10上の表面画像のカラ
ートナー像が一括して記録紙Pの表面に転写される。こ
の際、トナー像受像体14a上に担持されている裏面画
像のカラートナー像は記録紙Pに転写されないでトナー
像受像体14a上に存在する。なお転写器14cによる
転写の際、良好な転写がなされるように、転写器14c
と対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例え
ばLED(発光ダイオード)を用いた転写同時露光器1
2dにより一様露光を行うようにしてもよい。
【0040】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、次に裏面転写器14g(第2の転写手段)へと搬
送され、裏面転写器14gによりトナー像受像体14a
上に担持されている裏面画像のカラートナーが記録紙P
の裏面に一括して転写される。
【0041】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。トナー像受像体14a上に形成したカラー
トナー像をコロナ帯電により極性反転を行ったり、感光
体ドラム10上に形成したカラートナー像をコロナ帯電
により極性反転を行う両面画像形成では、下層のトナー
が同極性に十分帯電されにくく転写不良となるので、好
ましくない。
【0042】すなわち、感光体ドラム10上で反転現像
を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラートナ
ー像を極性を変えずにトナー像受像体14aに一括転写
し、次に極性を変えずに記録紙Pに一括転写することが
裏面画像形成の転写性の向上に寄与するので好ましい。
表面画像形成に対しても、感光体ドラム10上に反転現
像を繰り返し、重ね合わせて形成した同極性のカラート
ナー像を極性を変えずに記録紙Pに一括転写すること
が、表面画像形成の転写性の向上に寄与するので好まし
い。
【0043】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0044】以上のようにして両面にカラートナー像が
転写された記録紙Pは、接地された駆動ローラ14dに
対向して裏面転写器14gの下流側に配置される転写材
分離用としての紙分離AC除電器14hにより除電され
てトナー像受像体14aから分離され、定着手段として
の定着装置30へと搬送されて、熱と圧力によって表面
及び裏面に付着したトナーが定着されたのち、排紙ロー
ラ18a,18b,18cを経て、装置外部のトレイへ
排出される。
【0045】裏面画像のトナー像を記録紙Pへ転写した
のちにトナー像受像体14a上に残ったトナーは、従動
ローラ14eと対向して設けられ、トナー像受像体14
aに当接及び当接の解除可能なブレード部材を有する、
トナー像受像体14aのクリーニング手段としてのトナ
ー像受像体クリーニング装置14iによりクリーニング
される。また、表面画像のトナー像を記録紙Pへ転写し
たのちに感光体ドラム10上に残ったトナーは、裏面画
像形成時と同様に、感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、感光体ドラムのクリーニング装置19
によって残留トナーを除去される。残留トナーを除去さ
れた感光体ドラム10の周面は、帯電前の一様露光器1
2cによる露光によって除電され、引き続き、次の画像
形成サイクルにはいる。
【0046】上記の画像形成装置100においては、以
上のようにして重ね合わせカラートナー像を一括転写し
て記録紙Pの両面にカラー画像を形成するので、トナー
像受像体14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散り
やこすれ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両
面カラー画像を形成することができる。
【0047】次に、感光体ドラム10上に形成されたト
ナー像が記録紙Pの両面或いは片面に転写されて定着装
置へ進入するまでのトナー像の状態について、図4〜図
5を用いて説明する。ここで像形成体である感光体ドラ
ム10はマイナスに帯電し、感光体ドラム10上の潜像
はマイナスの電荷をもったトナーによって反転現像がな
されて、マイナスの電荷をもったトナー像が感光体ドラ
ム10上に形成された場合について説明する。
【0048】図4は、感光体ドラム10上に形成した表
面画像のトナー像を記録紙P上に直接転写する第1の画
像形成工程によって、記録紙Pの表面のみにトナー像が
付着した状態で定着装置30に進入して行く際の説明図
である。感光体ドラム10上に形成されたマイナス極性
の表面画像のトナー像は、記録紙Pと更にその背後の中
間転写体であるトナー像受像体14aを介して転写器1
4cによってプラス極性の電圧が印加され、記録紙Pに
転写がなされる(図4(a))。マイナス極性の表面画
像のトナー像を上面に保持した記録紙Pは、紙分離AC
除電器14hによって除電がなされてトナー像受像体1
4aから分離し、上ローラ310及び下ローラ320を
有する定着装置30へと進入する(図4(b))。
【0049】また図5は、感光体ドラム10上に形成し
た表面画像のトナー像を記録紙P上に直接転写する第1
の画像形成工程と、感光体ドラム10上に形成した裏面
画像のトナー像を中間転写体を介して記録紙P上に転写
する第2の画像形成工程によって、記録紙Pの両面にト
ナー像が付着した状態で、定着装置30に進入して行く
際の説明図である。感光体ドラム10上に形成されたマ
イナス極性の裏面画像のトナー像は、トナー像受像体1
4aの背後から転写器14cによってプラス極性の電圧
が印加されて、トナー像受像体14a上に転写される
(図5(a))。引き続いて、感光体ドラム10上には
マイナス極性の表面画像のトナー像が形成される。表面
画像のトナー像は、記録紙Pと更にその背後の裏面画像
のトナー像を保持したトナー像受像体14aを介して転
写器14cによってプラス極性の電圧が印加され、記録
紙Pの上面に転写される(図5(b))。ついでトナー
像受像体14a上に付着した裏面画像のトナー像は、記
録紙Pの上側から第2の転写手段である裏面転写器14
gによってプラス極性の電圧が印加されることによって
記録紙Pの下面に転写がなされる。この際、記録紙P上
面の表面画像のトナー像の電位は、直上から裏面転写器
14gによりプラス極性の電圧が印加されることによっ
てマイナス極性からプラス極性に転換する(図5
(c))。記録紙Pの上面にプラス極性の表面画像のト
ナー像を保持し、下面にマイナス極性の裏面画像のトナ
ー像を保持した状態で、記録紙Pは紙分離AC除電器1
4hによって除電がなされてトナー像受像体14aから
分離し、定着装置30へと進入する(図5(d))。
【0050】次に本発明の定着手段である定着装置につ
いて説明する。図6は本発明の定着装置30の実施形態
を示す構成図である。定着装置30は、上側にあって記
録紙Pの表面トナー像の定着を担当する上ローラ310
と、下側にあって記録紙Pの裏面トナー像の定着を担当
する下ローラ320とが対向して圧接・加熱し、その間
を通過する記録紙Pの保持するトナー像の定着を行う。
【0051】上,下ローラ310,320の各々は内側
芯部にはハロゲンランプ等から成る加熱手段(本実施形
態では300Wのハロゲンランプ)である第1ヒータH
1及び第2ヒータH2を有している。上,下ローラ31
0,320はこの第1ヒータH1及び第2ヒータH2を
内蔵した薄肉の金属パイプから成る芯金310a,32
0aの外周に厚さ2〜8mmのゴム硬度アスカーC55
度程度のシリコンゴム等の弾性体から成る弾性体層31
0a,320bを設け、その外周を表面層310c,3
20cとして厚さ30〜200μmのPFAやPTFE
等のフッ素樹脂やシリコン樹脂等の耐熱性を有する高離
型層でコーティングしたソフトローラである。
【0052】上,下ローラ310,320の周面には、
それぞれ周面上に付着したトナーや紙粉等を吸着除去す
るためにクリーニングローラ312,322と、オフセ
ット防止のために離型剤であるシリコンオイルを塗布す
るオイル塗布ローラ313,323が設けられている。
クリーニングローラ312,322の表面には例えば発
泡シリコンゴムのようなオイルに対して非吸収性の材料
を使用する。吸収性の材料を使用すると吸収して溜まっ
たオイルを吐き出すこととなり、オイルむらになる。従
ってクリーニングローラ312,322に非吸収性の材
料を使用し、オイル塗布量のバラツキを抑える。またト
ナー等の異物除去性能を良くするため、離型性の低いも
のとし、更に上,下ローラ310,320からの熱を吸
収しないよう熱容量の小さいものが選択使用され、クリ
ーニングローラ312,322及びオイル塗布ローラ3
13,323はそれぞれ上,下ローラ310,320に
圧着して従動回転する。
【0053】また、上,下ローラ310,320には薄
肉金属ローラの内側に上外部ヒータH3、下外部ヒータ
H4としてハロゲンランプ(本実施形態では500Wの
ハロゲンランプ)を内蔵した外部加熱手段である上,下
外部加熱ローラ331,332が上,下ローラ310,
320に圧着して従動回転する構成となっている。な
お、外部加熱手段としては上,下ローラ310,320
と非接触の棒状のハロゲンランプと樋状の反射鏡から成
る2組の加熱手段を用いることもできる。
【0054】更に上ローラ310、下ローラ320の各
々に当接し或いは極く近接した位置にサーミスタ等から
なる第1及び第2の温度検知手段である第1温度センサ
S1、第2温度センサS2が設けられていて、ローラの
表面温度が検知され、この検知信号に基づいて後述する
ように第1ヒータH1,第2ヒータH2,上外部ヒータ
H3,下外部ヒータH4の通電制御が行われ、所定の温
度範囲内に保持される。
【0055】上ローラ310と下ローラ320との間は
不図示のバネなどの付勢部材によって線圧0.8〜1.
8kg/cmで圧接されるようになっていて、この時の
ニップ部の長さは線圧やローラの硬度によって異なるが
ほぼ4〜12mmとなっている。上ローラ310と下ロ
ーラ320とはニップ部においてスリップが生じないよ
う同一の駆動源によって駆動され、同じ線速(本実施例
では160mm/sec)で回転し、ニップ部において
両面定着が行われる。
【0056】この画像形成装置100では、定着手段で
ある定着装置30は上,下ローラ310,320の各々
と、その間に挟持搬送される記録紙Pとの間に電界を形
成するため不図示のコロナ帯電器又は導電性でスポンジ
状の従動回転を可能とするローラ帯電器等の電界形成手
段を設けるか、或いは、上,下ローラ310,320の
表面層310c,320c、及び弾性体層310b,3
20bに例えばカーボンブラック又は酸化チタンを含有
させて導電性を付与した導電性材料で構成し、不図示の
バイアス電源とローラの芯金310a,320aとをそ
れぞれに安全抵抗を介して接続することによって、上ロ
ーラ310には+200V、下ローラ320には−20
0Vのバイアス電圧を印加する等の電界形成手段によ
り、上ローラ310には上側トナー像のトナー電荷と同
極性の帯電を行い、下ローラ320には下側トナー像の
トナー電荷と同極性の帯電を行ってトナーとローラとの
間で電気的反発力を高めることによって、両面トナー像
を一括して定着を行う画像形成装置において、電気的な
静電オフセットを完全に解消するようにしている。
【0057】上記画像形成装置100は転写材の片面
(表面又は裏面)のみにトナー像を形成して定着を行う
表面画像形成モードである表面コピーモード又は裏面画
像形成モードである裏面コピーモードと、転写材の両面
にトナー像を形成して一括して定着を行う両面コピーモ
ードと、更に記録紙Pのサイズの大きさ又は厚さによっ
て画像形成プロセスを切替える機能を有し、コピーモー
ド設定ボタン及び記録紙サイズ並びに記録紙厚さを指定
する指定ボタンによりモードを設定すると、そのモード
に応じた画像形成及び定着について優れた制御がされ
て、良好な画像記録がなされる。以下この制御方法につ
いて説明する。
【0058】図7は本発明の制御系の一例を示すブロッ
ク図である。図において80は制御部、81は画像形成
装置本体の操作盤のコピーモード設定ボタン、82は記
録紙サイズ,厚さを指定する指定ボタン、830はD/
A変換器、831,832,833,834は第1ヒー
タH1、第2ヒータH2、上外部ヒータH3、下外部ヒ
ータH4のためのヒータ電源である。コピーモード設定
ボタン81、指定ボタン82によって設定されたコピー
モード及び指定に応じて制御部80より送出される制御
信号はD/A変換器830を経てD/A変換されたのち
ヒータ電源831,832,833,834に入力さ
れ、ユーザが選択したコピーモード及び指定に応じ、第
1ヒータH1,第2ヒータH2,上外部ヒータH3,下
外部ヒータH4のON/OFF制御を行うと共に、制御
部80は画像形成装置100の上記モードに対応したプ
ロセス制御を行う。この場合、第1温度センサS1によ
って上ローラ310の表面温度の、また第2温度センサ
S2によって下ローラ320の表面温度の温度検知がな
され、所定の温度範囲にあるよう作動中の前記加熱手段
に対してON/OFF制御を行って温度制御がなされ
る。
【0059】この他に自動選択を行う第3コピーモード
を設け、不図示の原稿読取装置で原稿の画像読み取りを
行う際、原稿裏面について画像の有無を検出し、裏面画
像が検出されない場合には表面コピーモード、表面及び
裏面画像が検出された場合には両面コピーモード或いは
裏面画像のみが検出された場合は裏面コピーモードに自
動選択して画像形成及び定着を行うこともなされる。
【0060】表面コピーモードが選択されたときは、制
御部80はメモリより或いは不図示の原稿読取装置から
表面の画像情報を呼び出して、表面画像のトナー像を感
光体ドラム10上に形成し、感光体ドラム10上の表面
画像のトナー像を転写器14cによって同期して給送さ
れる記録紙P上に転写する(第1の画像形成工程)。上
面にトナー像を保持し、定着装置30へと搬送された記
録紙Pに対して定着装置30では上ローラ310に対し
てマイナスの電界を形成するよう前記不図示の電界形成
手段を作動させる。一方、下ローラ320に対しては前
記不図示の電界形成手段を作動させない。
【0061】上,下ローラ310,320をソフトロー
ラとして内部に加熱手段を設けたこの画像形成装置で
は、両面に画像形成する両面コピーモード及び裏面に画
像形成する裏面コピーモードにおいては、上,下ローラ
310,320の熱は記録紙によって奪われ、熱伝導性
が低いため温度復帰が不十分で表面温度がオフセット限
界温度Tc以下になり、熱伝導性の低い弾性部材を用い
たソフトローラのためその熱回復も遅い。また上,下ロ
ーラ310,320内部の第1ヒータH1,第2ヒータ
H2を大出力のヒータとするときは、ローラ内部に熱が
こもって温度が異常に上昇し、弾性部材の素材材質を劣
化させることとなる。このため本実施の形態においては
上,下ローラ310,320に外部加熱手段である上外
部加熱ローラ331及び下外部加熱ローラ332を設け
両面コピーモードの場合には上,下外部ヒータH3,H
4をONとし、裏面コピーモードの場合には下外部加熱
ローラ332の下外部ヒータH4をONとし作動させる
ようにしてある。このような構成と制御によって搬送さ
れる記録紙上の画像の定着がなされ、定着を終えた記録
紙Pは排紙ローラ18a,18b,18cにより送られ
て、装置外部のトレイに排出される。
【0062】即ち、両面コピーモードが選択された場合
は、制御部80は先ずメモリより或いは原稿読取装置か
ら裏面の画像情報を呼び出して、裏面画像のトナー像を
感光体ドラム10上に形成したのち、転写器14cによ
り裏面トナー像を中間転写体であるトナー像受像体14
a上に転写を行う。次いで転写・清掃を終えた感光体ド
ラム10上に表面画像のトナー像を形成する。そして同
期して給送される記録紙Pの上面(表面)には転写器1
4cによって表面画像のトナー像を転写し(第1の画像
形成工程)、記録紙Pの下面に裏面転写器14gによっ
てトナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を転写
する(第2の画像形成工程)。両面にトナー像を保持
し、定着装置30へと搬送された記録紙Pに対して定着
装置30では、上外部加熱ローラ331の上外部ヒータ
H3を作動させた上ローラ310に対してプラスの電界
を形成するよう不図示の電界形成手段(コロナ帯電器、
ローラ帯電器、バイアス電源)を作動させる。一方、下
外部加熱ローラ332の下外部ヒータH4を作動させた
下ローラ320に対してマイナスの電界を形成するよう
不図示の電界形成手段(コロナ帯電器、ローラ帯電器、
バイアス電源)を作動させる。なお下ローラ320に対
しては、ローラを導電性ローラとして接地するよう制御
してもよい。
【0063】本発明の画像形成装置100において両面
コピーモードの設定時のプリント時は、上ローラ310
の第1ヒータH1と上外部加熱ローラH3は作動状態に
あって第1温度センサS1が検知した検知温度を予め設
定した設定定着温度Tsと比較することによりON/O
FF制御がなされる。ここで設定定着温度Tsはオフセ
ット限界温度Tcを上回る温度で、本実施形態において
は180℃〜200℃に設定される。また下ローラ32
0についても第2ヒータH2と下外部ヒータH4とは作
動状態にあって第2温度センサS2が検知した検知温度
を設定定着温度Tsと比較することによりON/OFF
制御がなされる。
【0064】片面コピーモードの表面コピーモードが設
定された時のコピー(プリント)中には、上ローラ31
0の第1ヒータH1と上外部ヒータH3と下ローラ32
0の第2ヒータH2が作動状態にあって、第1温度セン
サS1が検知した検知温度を設定定着温度Tsと比較す
ることによりON/OFF制御がなされる。
【0065】本発明の画像形成装置100で裏面コピー
モードが設定された場合には、感光体ドラム10上に形
成したトナー像を一旦トナー像受像体14a上に転写し
たのち、記録紙上に転写することとなるので、両面コピ
ーモードと同様の画像形成プロセスが採用され下ローラ
320の下外部ヒータH4もON/OFF制御されて画
像形成・定着処理がなされる。但しこの場合には上ロー
ラ310の上外部ヒータH3はOFFの状態にある。
【0066】以上のヒータ制御状態を示すと表1のよう
になる。
【0067】
【表1】
【0068】図8はコピー時における上ローラ310と
下ローラ320との表面温度状態を示したもので、図8
(a)は両面コピーモードにおけるローラ表面温度を示
し、図8(b)は表面コピーモードにおけるローラ表面
温度を示している。両面コピーモードにあっては表面コ
ピーモードに較べて定着間隔が広いので、熱応答性の低
い上,下ローラ310,320にあっても定着間隔内に
容易に設定定着温度Tsへの温度復帰がなされる。一方
表面コピーモードにあっては下外部ヒータH4は作動し
ないで、下ローラ320の温度制御もなされないので、
下ローラ320の表面温度はオフセット限界温度Tc以
下にまで低下するが裏面のトナー像がないので問題はな
い。
【0069】本実施形態の画像形成装置100はA3サ
イズの記録紙まで画像記録を可能としていて、トナー像
受像体14aはA3サイズのサイズ長と、連続コピー時
に必要とするコピー間隔の相当する長さαを加えた周長
を有している。従って例えばA4サイズ1枚の両面画像
を形成する場合は、トナー像受像体14a上にはA4サ
イズ1ページの裏面トナー像が転写されたのち、トナー
像受像体14aの2回目の回転中に1枚の記録紙上に表
裏トナー像の転写がなされ、定着がなされる。本実施形
態の画像形成装置100ではコピー処理速度を大にする
ため2枚コピーモードを有していて、例えば両面コピー
モードで同画面の2枚のA4又はB5サイズコピーを作
成するときには、トナー像受像体14a上には2ページ
の裏面トナー像の転写を行い、トナー像受像体14a上
での2回転中に2枚の記録紙上に表裏トナー像の転写が
なされる。図9はこの状況を示す説明図で、トナー像受
像体14a上にA4又はB5サイズの2ページ分の裏面
トナー像を形成した状態を示している。また図10
(a)はトナー像受像体14aの2枚コピーモード時の
断面図、図10(b,c,…f,g)はトナー像各サイ
ズの記録紙Pの1枚宛コピーモードと2枚コピーモード
おけるトナー像受像体14a上のトナー像T位置を示す
展開図で、図においてαはA3サイズ1枚宛の場合のト
ナー像間隔、βはB4サイズ1枚宛の場合のトナー像間
隔を示している。上記の実施形態から明らかなように、
2枚コピーモードでは1枚宛の両面コピーに較べて定着
装置内での単位時間内での記録紙の通過量が多いので、
ローラの表面温度は低下する傾向にある。温度低下を来
しやすいのは図10の(c)、(b)、(e)、
(d)、(f)、(g)の順となる、温度低下したロー
ラ表面温度がオフセット限界温度Tc以下にならないよ
うにするため、本実施形態においては、記録紙サイズと
1枚宛のコピーモードか2枚コピーモードであるかによ
って、図10に示す(c),(b)、(e)、(d)、
(f)、(g)のプリント条件を3種類に分類し、それ
ぞれの設定定着温度Tsを図10の(c)、(b)の場
合はTs1、(e)、(d)の場合はTs2、(f)、
(g)の場合はTs3とし、表2に示すような設定定着
温度Tsを複数段設定し、温度低下の大きいプリント条
件に対しては両面コピーでの初期温度を高く設定するこ
と、即ちTs1>Ts2>Ts3とすることによってロー
ラ表面温度がオフセット限界温度Tcにまで低下するの
を防止している。
【0070】
【表2】
【0071】なお、本実施形態にあってはTs1=20
0℃、Ts2=190℃、Ts3=180℃に設定してい
る。また記録紙Pの厚さが厚い場合にも指定ボタン82
により厚紙情報を入力することによって、設定定着温度
を1ランク高めるような制御が行われている。
【0072】このような制御によって、上ローラ310
は勿論、下ローラ320についてもローラ表面温度はコ
ピー中オフセット限界温度Tc以上に保持されて処理速
度を高めながら良好な定着が行われる。
【0073】上記のような加熱手段の作動制御を行うと
共に、ローラ表面温度の復帰を早めるため、弾性体層3
20bの弾性体には熱伝導性を高める物質を添付或いは
混入して熱伝導率を高めることも併せ行われる。これに
よって、上,下ローラ310,320の表面温度はオフ
セット限界温度Tc以下に低下することはなく良好な定
着が行われる。
【0074】(実施の形態2)図11は実施の形態2の
制御系を示すブロック図である。画像形成装置100本
体については前述の図1に示すものと同一であり、制御
系も図7と同一の部分は同一の符号を付しているので詳
細な説明は省略する。
【0075】図12(a)は実施の形態2における両面
コピーモード時の画像形成に先立つウォーミングアップ
時の上ローラ310と下ローラ320の表面温度を示し
たもので、両面コピーモードにおいては主電源ONに引
き続くウォーミングアップの間においては、ローラ加熱
は第1ヒータH1及び第2ヒータH2、並びに上外部ヒ
ータH3及び下外部ヒータH4の4本のハロゲンランプ
の作動によって行われ、第1温度センサS1と第2温度
センサS2がそれぞれ設定定着温度Tsに到達したこと
を検知するとウォーミングアップは終了し、「コピー動
作可能」の表示が操作盤に表示される。なお、図12
(a)において点線及び2点鎖線で示したグラフは上,
下外部ヒータH3,H4を作動させなかったときの上,
下ローラ310,320の表示温度であって、両面コピ
ーモード時のウォーミングアップ時間は上,下外部ヒー
タH3,H4を設けて作動させることにより大幅に短縮
され、両面コピー中の上,下ローラ310,320の表
面温度はオフセット限界温度Tc以下に低下することは
ない。
【0076】図12(b)は表面コピーモード時のウォ
ーミングアップ中のローラ表面温度を示している。表面
コピーモードにおいては主電源ONに引き続くウォーミ
ングアップの間においては、ローラ加熱は第1ヒータH
1,第2ヒータH2と上外部ヒータH3の3本のハロゲ
ンランプの作動によって行われ、第1温度センサS1に
よって上ローラ310の表面温度が設定定着温度Tsに
到達したことを検知するとウォーミングアップは終了
し、「コピー動作可能」の表示が操作盤に表示される。
この加熱手段に対する制御状態を示すと表3のようにな
る。
【0077】
【表3】
【0078】図13は表面コピーモードより両面コピー
モードへの切替時の上,下ローラ310,320の表面
温度を示すグラフである。この実施形態では、表面コピ
ーモードで画像形成を行なっている状態から両面コピー
モードへ切替えた場合直ちに下外部ヒータH4をONと
するように制御する。
【0079】表面コピーモードから両面コピーモードへ
の切替えがなされると、第2温度センサS2によって下
ローラ320の表面温度が設定定着温度Tsに到達する
までの間(待ち時間)は両面コピーを禁止し、下ローラ
320の表面温度が設定定着温度Tsに到達すると両面
コピーを開始するよう制御する。
【0080】また裏面コピーモードから両面コピーモー
ドへ切替えた場合には直ちに上外部ヒータH3をONと
するように制御がなされ、第1温度センサS1によって
上ローラ310の表面温度が設定定着温度Tsに到達す
るまでの間(待ち時間)両面コピーを禁止し、上ローラ
310の表面温度が設定定着温度Tsに到達すると両面
コピーを開始するように制御する。なお裏面コピーモー
ド時には第1ヒータH1が作動状態にあって、設定定着
温度Tsよりも低い裏面コピーモード時の上ローラ31
0の設定温度になるようにON/OFF制御がなされて
いるため、当該設定温度を設定定着温度Tsと等しくし
た場合には、待ち時間を設けることなく直ちに両面コピ
ーを開始することができる。
【0081】上記説明は表面コピーモード又は裏面コピ
ーモードから両面コピーモードへの切替えられた際の制
御であるが、両面コピーモードから表面コピーモード又
は裏面コピーモードへの切替えがなされた時は直ちに下
外部ヒータH4又は上外部ヒータH3をOFFとするよ
うに制御がなされ、待ち時間を設けることなく直ちに表
面コピーを開始する。この加熱手段に対する制御状態を
示すと表4のようになる。
【0082】
【表4】
【0083】このような構成と制御によって搬送される
記録紙P上の両面画像の定着がなされ、定着を終えた記
録紙Pは排紙ローラ18a,18b,18cによって装
置外部のトレイに排出される。
【0084】以上説明したところによって、表面、両
面、裏面コピーモードに対応した制御が行われるが、既
に説明した第1温度センサS1によって上ローラ310
の表面温度、また第2温度センサS2によって下ローラ
320の表面温度の温度検知がなされ、コピーモードに
応じて所定の温度範囲にあるよう作動中の加熱手段に対
してON/OFF制御がなされる。
【0085】なお、前記2つの実施の形態で示した発明
は上ローラ310又は下ローラ320に代わってセラミ
ックヒータを用いたベルト式定着手段を有するようにし
た画像形成装置についても適用され同様の効果を得るこ
とができる。
【0086】
【発明の効果】本発明の請求項1によるときは、定着装
置の加熱手段である上下の両ローラをソフトローラとし
た画像形成装置において、上記上下の両ローラに外部加
熱手段を設けることにより、両面画像形成時、及び転写
材のサイズを大きいものに切替えた時、或いは転写材の
厚みの厚いものに切替えた時の上下ローラの表面温度を
オフセット限界温度Tc以下に下がることを確実に防止
することができる、またソフトローラ内部の加熱手段の
電力を増大させて表面温度の低下を防止する場合に比べ
消費電力を格段に節約し、かつ弾性部材の熱による劣化
を防止して良好な定着の行われる画像形成装置を提供さ
れることとなった。
【0087】また請求項3によるときは、加熱手段であ
る上下のローラをソフトローラとした場合において、上
記上下ローラに外部加熱手段を設けることによって、両
面画像形成時のウォーミングアップ時間、及び表面コピ
ーモード或いは裏面コピーモードから両面コピーモード
への切り替え時の待ち時間を短くし、ソフトローラ内部
の加熱手段の電力を増大させて表面温度の低下を防止す
る場合に比べ消費電力を大幅に節約し、かつ弾性部材の
熱による劣化を防止して良好な定着の行われる画像形成
装置を提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施形態の一例を示す
断面構成図である。
【図2】図1の像形成体の側断面図である。
【図3】両面のトナー像形成状態を示す説明図である。
【図4】転写材片面に画像形成する時のトナー像の状態
を示す説明図である。
【図5】転写材両面に画像形成する時のトナー像の状態
を示す説明図である。
【図6】定着装置の一実施形態の構成を示す断面図であ
る。
【図7】実施の形態1の制御系を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明における両面コピーモード及び表面コピ
ーモードの場合の上,下ローラの表面温度を示すグラフ
である。
【図9】トナー像受像体上に2枚の画像を形成する場合
を説明する図である。
【図10】1枚又は2枚の画像をトナー像受像体上に形
成する場合の断面図及び展開図である。
【図11】実施の形態2の制御系を示すブロック図であ
る。
【図12】ウォーミングアップ時の上下ローラの表面温
度を示すグラフである。
【図13】本発明における表面コピーモードより両面コ
ピーモードへの切替え時の上下ローラの表面温度の変化
を示すグラフである。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体) 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体(中間転写体) 14c 転写器(第1の転写手段) 14g 裏面転写器(第2の転写手段) 14h 紙分離AC除電器 30 定着装置(定着手段) 100 画像形成装置 310 上ローラ 320 下ローラ 310a,320a 芯金 320b,320b 弾性体層 310b,320c 表面層 331 上外部加熱ローラ(外部加熱手段) 332 下外部加熱ローラ(外部加熱手段) H1 第1ヒータ H2 第2ヒータ H3 上外部ヒータ H4 下外部ヒータ P 記録紙(転写材) S1 第1温度センサ S2 第2温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永瀬 久喜 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材上の片面或いは両面にトナー像を
    転写したのちに定着する画像形成装置において、 前記転写材の表面及び裏面に対する定着手段の各々に内
    部加熱手段と共に外部加熱手段を有し、両面画像形成モ
    ードにおいて、該外部加熱手段により加熱することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材の種類(厚さ、サイズ)によ
    って前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 転写材上の片面或いは両面にトナー像を
    転写したのちに定着する画像形成装置において、 前記転写材の表面及び裏面に対する定着手段の各々に内
    部加熱手段と共に外部加熱手段を有し、両面画像形成に
    先立つウォーミングアップ、及び表面画像形成モード或
    いは裏面画像形成モードより両面画像形成モードへの変
    更時において、選択的に前記外部加熱手段により加熱す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材の表面及び裏面に対する定着
    手段は何れもソフトローラからなることを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
JP10036025A 1998-02-18 1998-02-18 画像形成装置 Pending JPH11231703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120051806A1 (en) * 2010-08-31 2012-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus

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US20120051806A1 (en) * 2010-08-31 2012-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus

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