JPH10340010A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10340010A
JPH10340010A JP14388397A JP14388397A JPH10340010A JP H10340010 A JPH10340010 A JP H10340010A JP 14388397 A JP14388397 A JP 14388397A JP 14388397 A JP14388397 A JP 14388397A JP H10340010 A JPH10340010 A JP H10340010A
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邦男 重田
Yotaro Sato
洋太郎 佐藤
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写材の両面に画像形成を行うときおよび転
写材の表面または裏面のみに画像形成を行うときの何れ
においても、トナー像の転写や転写材の帯電や転写材の
分離が良好に行われる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 両面画像形成モード、表面画像形成モー
ド或いは裏面画像形成モードのそれぞれのモードに応じ
て、第1の像担持手段から第2の像担持手段或いは転写
材の表面にトナー像を転写する際の転写電流或いは転写
電圧の値、第2の像担持手段から転写材の裏面にトナー
像を転写する際の転写電流或いは転写電圧の値、第2の
像担持手段に転写材を帯電して吸着させる転写材帯電手
段の帯電電流或いは帯電電圧の値及び転写材を分離する
転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値を変更す
ることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両面画像形成においては、像担持
体上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定
着し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担
持体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反
転給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の
画像を転写、定着する方法がとられている。
【0003】この両面画像形成装置では、上記の如く、
両面反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転
写材の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低
く、ジャム等を引き起こす原因となっていた。これに対
し、特公昭49−37538号公報、特公昭54−28
740号公報、特開平1−44457号公報や特開平4
−214576号公報等により転写材の両面にトナー像
を形成後、1回で定着を行うものが提案され、特に特開
平1−44457号公報や特開平4−214576号公
報等には、像担持体、帯電手段、像露光手段、現像手段
等よりなる像形成手段を複数組トナー像受像体上に並列
に配置し、両面カラー画像を形成する方法が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平1−44457号公報や特開平4−214576
号公報等により提案される両面カラー画像形成は、転写
材の搬送性は向上するが、トナー像受像体上に1色ずつ
カラートナー像を重ねて行くので、色ズレやトナーの散
りやこすれ等の画像劣化が起き易い。
【0005】そこで本願発明者らは、第1の像担持手段
(感光体ドラム)の周りに帯電手段、像露光手段、現像
手段等よりなる像形成手段を複数組配置し、感光体ドラ
ム上に形成した重ね合わせカラートナー像を一旦第1の
転写手段により第2の像担持手段(トナー像受像体)に
一括して転写した後、再度感光体ドラム上に重ね合わせ
カラートナー像を形成し、感光体ドラム上のトナー像及
びトナー像受像体上のトナー像とタイミングを合わせて
供給される転写材を転写材帯電手段により帯電してトナ
ー像受像体に吸着させ、トナー像受像体上を搬送される
転写材の両面にそれぞれ、感光体ドラム上のトナー像を
第1の転写手段により表面画像として転写し、またトナ
ー像受像体上のトナー像を第2の転写手段により裏面画
像として転写した後、転写材分離手段によりトナー像受
像体から転写材を分離し、転写材上のトナー像を定着手
段により定着して両面カラー画像を形成する画像形成装
置を作製し、該装置を用いて両面画像形成(転写材の両
面に画像形成を行うとき)や表面画像のみの片面画像形
成(転写材の表面のみに画像形成を行うとき)や裏面画
像のみの片面画像形成(転写材の裏面のみに画像形成を
行うとき)等を検討している。
【0006】しかしながら、転写材の両面に画像形成を
行うときと、転写材の表面のみに画像形成を行うときと
で、感光体ドラム上の表面画像のトナー像を転写材の表
面に転写する第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧
の値が同じであると、トナー像受像体上のトナー像の有
無によって感光体ドラム上から転写材の表面への転写が
影響を受け、表面画像のトナー像が必ずしも良好に転写
材上に転写されないといった問題を生じる。
【0007】同様に、転写材の両面に画像形成を行うと
きと、転写材の裏面のみに画像形成を行うときとで、ト
ナー像受像体上の裏面画像のトナー像を転写材の裏面に
転写する第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の値
が同じであると、転写材表面のトナー像の有無によって
トナー像受像体から転写材の裏面への転写が影響を受
け、裏面画像のトナー像が必ずしも良好に転写材上に転
写されないといった問題を生じる。
【0008】また、転写材の両面に画像形成を行う際
に、感光体ドラム上に形成した裏面画像のトナー像をト
ナー像受像体に転写するときの第1の転写手段の転写電
流或いは転写電圧の値と、感光体ドラム上の表面画像の
トナー像を転写材の表面に転写するときの第1の転写手
段の転写電流或いは転写電圧の値とが同じであると、転
写材の有無によって転写電界が異なって形成されるた
め、転写性が影響を受け、感光体ドラム上に形成したト
ナー像のトナー像受像体への転写や転写材の表面への転
写が必ずしも良好に行われないといった問題を生じる。
【0009】更に、転写材の表面のみに画像形成を行う
ときと、転写材の両面或いは裏面のみに画像形成を行う
ときとで、転写材のトナー像受像体への供給部において
転写材を帯電してトナー像受像体に吸着させる転写材帯
電手段の帯電電流或いは帯電電圧の値が同じであると、
トナー像受像体上のトナー像の有無によって転写材とト
ナー像受像体との密着性が影響を受け、トナー像受像体
による転写材の搬送が良好に行われなかったり、トナー
像受像体上のトナー像が乱れて画像が乱れるといった問
題を生じる。
【0010】更にまた、転写材の表面のみに画像形成を
行うときと、転写材の裏面のみ或いは両面に画像形成を
行うときとで、転写材のトナー像受像体からの分離部に
おいて転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
いは除電電圧の値が同じであると、転写材の表面或いは
裏面のトナー像の有無によって転写材上に溜まる電荷が
異なるため、転写材の分離性が影響を受け、分離が良好
になされないといった問題を生じる。
【0011】また、転写材の種類や環境条件の変化或い
は繰り返し使用によるトナー像受像体の変化や劣化等に
より、トナー像受像体或いは転写材へのトナー像の転写
や転写材の帯電や分離が良好になされないといった問題
を生じる。
【0012】本発明は上記の問題点を改良し、転写材の
両面に画像形成を行うとき、転写材の表面のみに画像形
成を行うとき及び転写材の裏面のみに画像形成を行うと
きの何れにおいても、トナー像受像体或いは転写材への
トナー像の転写が良好になされるとともに、転写材の搬
送や分離も良好になされる画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0013】また、転写材の種類や環境条件の変化或い
は繰り返し使用によるトナー像受像体の変化や劣化等に
よっても、トナー像受像体或いは転写材へのトナー像の
転写や転写材の帯電や分離が良好になされる画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像形
成手段により形成されたトナー像を担持する第1の像担
持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像
が転写され、転写された該トナー像を再び表面に担持す
る第2の像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記第2の像担持手段および転写材の表
面に転写する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段
に担持されたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第
2の転写手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定
着する定着手段とを有する画像形成装置において、前記
転写材の表面のみに画像形成を行うときと、前記転写材
の両面に画像形成を行うときとで、前記転写材の表面に
トナー像を転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
は転写電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装
置によって達成される(第1の発明)。
【0015】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材の
裏面のみに画像形成を行うときと、前記転写材の両面に
画像形成を行うときとで、前記転写材の裏面にトナー像
を転写する前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電
圧の値を変更することを特徴とする画像形成装置によっ
て達成される(第2の発明)。
【0016】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材の
両面に画像形成を行う際に、前記第1の像担持手段に担
持された裏面画像のトナー像を前記第2の像担持手段に
転写する前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧
の値と、前記第1の像担持手段に担持された表面画像の
トナー像を前記転写材の表面に転写する前記第1の転写
手段の転写電流或いは転写電圧の値とを変更することを
特徴とする画像形成装置によって達成される(第3の発
明)。
【0017】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材の
表面のみに画像形成を行うときと、前記転写材の両面に
画像形成を行うとき或いは前記転写材の裏面のみに画像
形成を行うときとで、前記転写材の前記第2の像担持手
段への供給部において前記転写材の帯電を行う転写材帯
電手段の帯電電流或いは帯電電圧の値を変更することを
特徴とする画像形成装置によって達成される(第4の発
明)。
【0018】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材の
表面のみに画像形成を行うときと、前記転写材の裏面の
みに画像形成を行うとき或いは前記転写材の両面に画像
形成を行うときとで、前記転写材の前記第2の像担持手
段からの分離部において前記転写材の分離を行う転写材
分離手段の除電電流或いは除電電圧の値を変更すること
を特徴とする画像形成装置によって達成される(第5の
発明)。
【0019】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材の
両面に画像形成を行う際に、前記転写材の種類或いは環
境条件に応じて、前記転写材の前記第2の像担持手段へ
の供給部において前記転写材の帯電を行う転写材帯電手
段の帯電電流或いは帯電電圧の値、前記第1の像担持手
段に担持されたトナー像を前記第2の像担持手段に転写
する前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧の
値、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記
転写材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流
或いは転写電圧の値、前記第2の像担持手段に担持され
たトナー像を前記転写材の裏面に転写する前記第2の転
写手段の転写電流或いは転写電圧の値、前記転写材の前
記第2の像担持手段からの分離部において前記転写材の
分離を行う転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の
値、の内の少なくとも2組の値を連動して変更すること
を特徴とする画像形成装置によって達成される(第6の
発明)。
【0020】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材の
表面のみに画像形成を行う際に、前記転写材の種類或い
は環境条件に応じて、前記転写材の前記第2の像担持手
段への供給部において前記転写材の帯電を行う転写材帯
電手段の帯電電流或いは帯電電圧の値、前記第1の像担
持手段に担持されたトナー像を前記転写材の表面に転写
する前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧の
値、前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部に
おいて前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電
流或いは除電電圧の値、の内の少なくとも2組の値を連
動して変更することを特徴とする画像形成装置によって
達成される(第7の発明)。
【0021】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材の
裏面のみに画像形成を行う際に、前記転写材の種類或い
は環境条件に応じて、前記転写材の前記第2の像担持手
段への供給部において前記転写材の帯電を行う転写材帯
電手段の帯電電流或いは帯電電圧の値、前記第1の像担
持手段に担持されたトナー像を前記第2の像担持手段に
転写する前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧
の値、前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前
記転写材の裏面に転写する前記第2の転写手段の転写電
流或いは転写電圧の値、前記転写材の前記第2の像担持
手段からの分離部において前記転写材の分離を行う転写
材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値、の内の少な
くとも2組の値を連動して変更することを特徴とする画
像形成装置によって達成される(第8の発明)。
【0022】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材に
電圧を印加してそのときの通電電流の値を検知或いは前
記転写材に電流を通電してそのときの印加電圧の値を検
知することにより、前記転写材の抵抗、容量或いは抵抗
と容量とを併せて検知する転写材抵抗・容量検知手段を
設け、該転写材抵抗・容量検知手段による検知結果に応
じて、前記転写材の前記第2の像担持手段への供給部に
おいて前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段の帯電電
流或いは帯電電圧の値、前記第1の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の表面に転写する前記第1の
転写手段の転写電流或いは転写電圧の値、前記第2の像
担持手段に担持されたトナー像を前記転写材の裏面に転
写する前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の
値、前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部に
おいて前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電
流或いは除電電圧の値、の何れかの値を変更することを
特徴とする画像形成装置によって達成される(第9の発
明)。
【0023】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記転写材に
電圧を印加してそのときの通電電流の値を検知或いは前
記転写材に電流を通電してそのときの印加電圧の値を検
知することにより、前記転写材の抵抗、容量或いは抵抗
と容量とを併せて検知する転写材抵抗・容量検知手段
と、前記転写材の搬送方向に直交する方向の幅を検知す
る転写材幅検知手段とを設け、前記転写材抵抗・容量検
知手段による検知結果と、前記転写材幅検知手段による
検知結果とに応じて、前記転写材の前記第2の像担持手
段への供給部において前記転写材の帯電を行う転写材帯
電手段の帯電電流或いは帯電電圧の値、前記第1の像担
持手段に担持されたトナー像を前記転写材の表面に転写
する前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧の
値、前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記
転写材の裏面に転写する前記第2の転写手段の転写電流
或いは転写電圧の値、前記転写材の前記第2の像担持手
段からの分離部において前記転写材の分離を行う転写材
分離手段の除電電流或いは除電電圧の値、の何れかの値
を変更することを特徴とする画像形成装置によって達成
される(第10の発明)。
【0024】また、上記目的は、トナー像形成手段によ
り形成されたトナー像を担持する第1の像担持手段と、
前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
像担持手段と、前記第1の像担持手段に担持されたトナ
ー像を前記第2の像担持手段および転写材の表面に転写
する第1の転写手段と、前記第2の像担持手段に担持さ
れたトナー像を前記転写材の裏面に転写する第2の転写
手段と、前記転写材に転写されたトナー像を定着する定
着手段とを有する画像形成装置において、前記第2の像
担持手段に電圧を印加してそのときの通電電流の値を検
知或いは前記第2の像担持手段に電流を通電してそのと
きの印加電圧の値を検知することにより、前記第2の像
担持手段の抵抗、容量或いは抵抗と容量とを併せて検知
する第2の像担持手段抵抗・容量検知手段を設け、該第
2の像担持手段抵抗・容量検知手段による検知結果に応
じて、前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前
記第2の像担持手段に転写する前記第1の転写手段の転
写電流或いは転写電圧の値、前記第1の像担持手段に担
持されたトナー像を前記転写材の表面に転写する前記第
1の転写手段の転写電流或いは転写電圧の値、前記第2
の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写材の裏面
に転写する前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電
圧の値、前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離
部において前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除
電電流或いは除電電圧の値、の何れかの値を変更するこ
とを特徴とする画像形成装置によって達成される(第1
1の発明)。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限
定するものではなく、以下における断定的な説明はベス
トモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技
術的範囲を限定するものではない。なお以下の実施形態
の説明において、転写域において像担持体に対向する側
の転写材の面を表面、転写材の他方の側の面すなわち第
2の像担持手段に対向する側の転写材の面を裏面とい
い、転写材の表面に転写される画像を表面画像、転写材
の他方の側の面に転写される画像を裏面画像という。ま
た、以下の説明において転写材帯電手段の帯電電流或い
は帯電電圧の値、第1の転写手段の転写電流或いは転写
電圧の値、第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の
値を大きくするという場合は、各電流或いは電圧の絶対
値を大きくするという意味であり、転写材分離手段の除
電電流或いは除電電圧の値を大きくするという場合は、
単にAC電流或いはAC電圧を大きくするという意味で
ある。但し転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧が
DC成分を含む場合は、DC成分の電流或いは電圧の絶
対値を大きくするという意味も含まれる。
【0026】実施形態1 本発明の画像形成装置の第1の実施形態の画像形成プロ
セスおよび各機構について図1〜図3を用いて説明す
る。図1は、本発明の画像形成装置の第1の実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図であり、図2は、
本発明にかかわる画像形成装置により転写材の両面に画
像形成を行うときのトナー像の形成状態と転写材の供給
を示す図であり、図3は、本発明にかかわる画像形成装
置により転写材の表面または裏面のみに画像形成を行う
ときのトナー像の形成状態と転写材の供給及び排出を示
す図であり、図3(A)は表面画像形成を示す図であ
り、図3(B)は裏面画像形成を示す図である。
【0027】第1の像担持手段である感光体ドラム10
は、例えば、光学ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材
によって形成される円筒状の基体の外周に、透明の導電
層、a−Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光
層を形成したものであり、接地された状態で図1の矢印
で示す時計方向に回転される。
【0028】帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段と
しての現像器13は、それぞれ、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)の各色の画
像形成プロセスに用いられ、本実施形態においては、図
1の矢印にて示す感光体ドラム10の回転方向に対し
て、Y、M、C、Kの順に配置される。
【0029】各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯
電器11は、鋸歯状電極或いはワイヤ電極からなるコロ
ナ放電電極11aと、感光体ドラム10の前述した有機
感光体層に対し所定の電位に保持された制御グリッドと
で構成され、感光体ドラム10の移動方向に対して直交
する方向に感光体ドラム10と対峙し近接して取り付け
られる。スコロトロン帯電器11は、トナーと同極性の
コロナ放電(本実施形態においてはマイナス帯電)を行
い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0030】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置が各色毎のス
コロトロン帯電器11に対して感光体ドラム10の回転
方向下流側になるようにして、感光体ドラム10の内部
に配置される。
【0031】各色毎の露光ユニット12は、それぞれ、
像露光光の発光素子としてのLED(発光ダイオード)
121を感光体ドラム10の軸と平行に複数個アレイ状
に並べた線状の露光素子12aと等倍結像素子としての
セルフォックレンズ12bとが不図示のホルダに取付け
られた露光用ユニットとして構成される。これら各色毎
の露光ユニット12は、一様露光器12c及び転写同時
露光器12dとともに保持部材20に取付けられ、保持
部材20を装置本体に固定することにより、各色毎の露
光ユニット12、一様露光器12c及び転写同時露光器
12dが一体となって感光体ドラム10の基体内部に収
容される。露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べた線状
のものが用いられる。露光ユニット12は、別体の画像
読み取り装置によって読み取られメモリに記憶された各
色の画像データに基づいて感光体ドラム10に像露光を
行い、感光体ドラム10上に潜像を形成する。この実施
形態で使用される発光素子の発光波長は、通常Y、M、
Cのトナーの透過性の高い680〜900nmの範囲の
ものが良好であるが、裏面から像露光を行うことからカ
ラートナーに透明性を十分に有しないこれより短い波長
でもよい。
【0032】各色毎の現像手段としての現像器13は、
それぞれ、例えば厚み0.5mm〜1mm、外径15〜
25mmの円筒状の非磁性のステンレスあるいはアルミ
材で形成された現像剤担持体である現像スリーブ131
と、現像ケーシング138とを備え、内部にY、M、C
およびKの一成分あるいは二成分の現像剤を収容してい
る。現像スリーブ131は、不図示の突き当てコロによ
り感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μ
m〜1000μmをあけて非接触に保たれ、感光体ドラ
ム10の回転方向と順方向に回転しており、現像スリー
ブ131に対して現像バイアスとしてトナーと同極性
(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧ある
いは直流と交流との重畳電圧を印加することにより、感
光体ドラム10の露光部に対して非接触の状態で反転現
像が行われる。この時の現像間隔精度は画像ムラを防ぐ
ために20μm程度以下が必要である。
【0033】第2の像担持手段としてのトナー像受像体
14aは、駆動ローラ14d及び従動ローラ14e間に
張架され、感光体ドラム10に接触して設けられた無端
状のベルトであり、例えば厚さ0.5〜2.0mm、体
積抵抗率108〜1014Ω・cmのシリコンゴム或いは
ウレタンゴムからなる半導電性のゴムベルト基体の外側
に、トナーフィルミング防止層として厚さ5μm〜50
μmの半導電性のフッ素コーティングを行った2層構成
とされる。ゴムベルト基体の代わりに、厚さ0.1〜
0.5mm、体積抵抗率108〜1014Ω・cmの半導
電性のポリエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリイミド、変性ポリイミ
ドやETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体)等を使用することもできる。
【0034】転写材帯電手段としての紙帯電器150
は、支軸152を回転支点としてトナー像受像体14a
に当接及び当接解除可能な帯電ブラシであり、トナー像
受像体14aを張架する接地された従動ローラ14eに
対向して配置される。紙帯電器150は、転写材として
の記録紙Pの通過にともない記録紙Pを介してトナー像
受像体14aに当接状態とされ、記録紙Pの後端の通過
直前或いは同時にトナー像受像体14aより当接解除さ
れ記録紙Pと離間される。記録紙Pが紙帯電器150を
通過する際、紙帯電器150にトナーと同極性の直流電
圧を印加することにより記録紙Pを帯電し、記録紙Pは
トナー像受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送
される。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、ト
ナー像受像体14a上のトナー像や感光体ドラム10上
のトナー像と記録紙Pとが引き合うことを防止して、ト
ナー像の乱れを防止している。転写材帯電手段として
は、その他に、トナー像受像体14aに当接及び当接解
除可能な導通ローラや導電性フィルム等を用いることも
可能である。
【0035】第1の転写手段としての転写器14cは、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧が印加されるコロトロン帯電器であり、トナー像
受像体14aを介して感光体ドラム10に対向して配置
される。転写器14cはトナー像受像体14aの背面を
トナーと反対極性に帯電することにより感光体ドラム1
0との間に転写域14bを形成し、感光体ドラム10上
の裏面画像のトナー像をトナー像受像体14aに転写
し、また感光体ドラム10上の表面画像のトナー像を記
録紙Pの表面に転写する。
【0036】第2の転写手段としての裏面転写器14g
は、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の電圧が印加されるコロトロン帯電器であり、接地
された駆動ローラ14dに対向してトナー像受像体14
a上を搬送される記録紙Pの表面側に配置される。裏面
転写器14gは記録紙Pの表面をトナーと反対極性に帯
電し、トナー像受像体14a上の裏面画像のトナー像を
記録紙Pの裏面に転写する。
【0037】転写材分離手段としての紙分離AC除電器
14hは、AC電圧またはACとDCの重畳電圧が印加
されるコロトロン帯電器であり、接地された駆動ローラ
14dに対向してトナー像受像体14a上を搬送される
記録紙Pの表面側に配置される。紙分離AC除電器14
hは、記録紙Pのトナー像受像体14aからの分離部に
おいて記録紙Pを除電し、トナー像受像体14aから分
離する。
【0038】定着手段としての定着装置17は、ともに
内部にヒータを有する定着ローラ17aと圧着ローラ1
7bとで構成される熱ローラ定着器であり、トナー像受
像体14aから分離され両面にトナー像を有する記録紙
Pを定着ローラ17aと圧着ローラ17bとの間で挟持
搬送することにより熱と圧力とを加え、記録紙P上のト
ナー像を定着する。
【0039】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により感光体ドラム10が図1の矢印
で示す時計方向へ回転され、イエロー(Y)のスコロト
ロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム10に電
位の付与が開始される。
【0040】また原稿画像として、本装置とは別体の画
像読取装置の撮像素子により読み取られた画像あるいは
コンピュータで編集された画像が、Y、M、CおよびK
の各色別の画像データとして一旦メモリに記憶され格納
される。
【0041】感光体ドラム10は電位を付与された後、
Yの露光ユニット12によって第1の色信号すなわちY
の画像データに対応する電気信号による露光走査が開始
され、感光体ドラム10の表面に原稿画像のYの画像に
対応する静電潜像が形成される。
【0042】感光体ドラム10上に形成されたYの静電
潜像は、Yの現像器13により非接触の状態で反転現像
され、感光体ドラム10上にイエロー(Y)のトナー像
が形成される。
【0043】次いで感光体ドラム10は、前記Yのトナ
ー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器11
の帯電作用により電位が付与され、Mの露光ユニット1
2によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応
する電気信号による露光が行われ、Mの静電潜像が形成
される。Mの静電潜像は、Mの現像器13により非接触
の状態で反転現像され、前記のイエロー(Y)のトナー
像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成
される。
【0044】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光ユニット12およびC
の現像器13によってさらに第3の色信号に対応するシ
アン(C)のトナー像が、また黒色(K)のスコロトロ
ン帯電器11、Kの露光ユニット12およびKの現像器
13によって第4の色信号に対応する黒色(K)のトナ
ー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10の
一回転以内にその周面上にY、M、CおよびKの重ね合
わせカラートナー像が形成される(トナー像形成手
段)。
【0045】これらY、M、CおよびKの露光ユニット
12による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光
はドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
るため、第2,第3および第4の色信号に対応する画像
の露光も先に形成されたトナー像の影響を全く受けるこ
となく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静
電潜像を形成することが可能となる。
【0046】上記の画像形成プロセスによって第1の像
担持手段としての感光体ドラム10上に裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像が形成され、転写域14bに
おいて、転写器14cにより、第2の像担持手段として
のトナー像受像体14a上に一括して転写される。この
際、良好な転写がなされるように、例えば発光ダイオー
ドを用いた転写同時露光器12dによる一様露光を行っ
てもよい。
【0047】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは感光体ドラムAC除電器16により除電を受
けた後、感光体ドラム10のクリーニング手段としての
クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当
接したゴム材から成るクリーニングブレード19aによ
ってクリーニングされ、スクリュウ19bによって不図
示の排トナー容器に回収される。また感光体ドラム10
の周面は、例えば発光ダイオードを用いた帯電前の一様
露光器12cによる露光によって除電され、先の画像形
成における感光体ドラム10の履歴が解消される。
【0048】以上のようにして感光体ドラム10上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成された
後、引き続き、上記のカラー画像形成プロセスと同様に
して、表面画像となる重ね合わせカラートナー像が感光
体ドラム10上に形成される。なお感光体ドラム10上
に形成する表面画像は、先に形成した裏面画像に対して
鏡像になる様に、画像データを変更する必要がある。
【0049】また転写材収納手段である給紙カセット1
5から、転写材である記録紙Pが送り出しローラ15a
によりタイミングローラ15bへ送り出され、タイミン
グローラ15bの駆動によって、図2に示すように、感
光体ドラム10上に担持された表面画像のカラートナー
像と、トナー像受像体14aに担持されている裏面画像
のカラートナー像と、記録紙Pとの同期がとられて、紙
帯電器150へ給送される。
【0050】紙帯電器150は記録紙Pの通過にともな
い当接状態とされ、記録紙Pを帯電する。記録紙Pはト
ナー像受像体14a上に担持されている裏面画像のカラ
ートナー像を介してトナー像受像体14aに吸着され、
トナー像受像体14aの移動とともに転写域14bへ給
送される。
【0051】転写域14bでは、第1の転写手段として
の転写器14cにより感光体ドラム10上の表面画像の
カラートナー像が一括して記録紙Pの表面に転写され
る。この際、トナー像受像体14a上に担持されている
裏面画像のカラートナー像は記録紙Pに転写されないで
トナー像受像体14a上に存在する。なお転写器14c
による転写の際、良好な転写がなされるように、転写器
14cと対向して感光体ドラム10の内部に設けられ
た、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12
dにより一様露光を行うようにしてもよい。
【0052】表面にカラートナー像が転写された記録紙
Pは、次に第2の転写手段としての裏面転写器14gへ
と搬送され、裏面転写器14gによりトナー像受像体1
4a上に担持されている裏面画像のカラートナーが記録
紙Pの裏面に一括して転写される。
【0053】以上のようにして両面にカラートナー像が
転写された記録紙Pは、転写材分離用としての紙分離A
C除電器14hにより除電され、トナー像受像体14a
から分離される。
【0054】トナー像受像体14aから分離された記録
紙Pは、定着手段としての定着装置17へと搬送され、
熱と圧力によって表面および裏面に付着したトナーが定
着された後、排紙ローラ18を経て、装置外部のトレイ
へ排出される。
【0055】裏面画像のトナー像を記録紙Pへ転写した
後にトナー像受像体14a上に残ったトナーは、従動ロ
ーラ14eと対向して設けられ、支軸142を回転支点
としてトナー像受像体14aに当接及び当接の解除可能
なブレード部材としてのトナー受像体クリーニングブレ
ード141を有する、クリーニング手段であるトナー像
受像体クリーニング装置140によりクリーニングされ
る。なお、前記トナー受像体クリーニングブレード14
1の当接解除及び当接は不図示の当節解除ソレノイドの
on,offにより行われる。
【0056】また、表面画像のトナー像を記録紙Pへ転
写した後に感光体ドラム10上に残ったトナーは、裏面
画像形成時と同様に感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、感光体ドラムクリーニング装置19に
よって残留トナーを除去され、また感光体ドラム10の
周面は、帯電前の一様露光器12cによる露光によって
除電されて先の画像形成における感光体ドラム10の履
歴が解消され、次の画像形成サイクルにはいる。
【0057】上記の画像形成装置においては、以上のよ
うにして重ね合わせカラートナー像を一括転写して記録
紙Pの両面にカラー画像を形成するので、トナー像受像
体14a上のカラー画像の色ズレやトナーの散りやこす
れ等が起こりにくく、画像劣化が少ない良好な両面カラ
ー画像を形成することができる。
【0058】また上記の説明は、記録紙Pの両面に画像
を形成する際のものであるが、記録紙Pの表面または裏
面のみに画像を形成できることは勿論である。
【0059】転写材の表面のみに画像形成を行うとき
は、図3(A)に示すように、感光体ドラム10上に形
成した表面画像のカラートナー像と同期するように記録
紙Pが転写域14bへ給送され、転写器14cにより表
面画像のトナー像が一括して記録紙Pの表面に転写さ
れ、表面にトナー像が形成された記録紙Pは、紙分離A
C除電器14hにより除電されてトナー像受像体14a
から分離された後、定着手段としての定着装置17へと
搬送され、排紙ローラ18へと至る排出路において反転
されて、トナー像面を下面とし頁揃えされて装置外部の
トレイへ排出される。
【0060】また転写材の裏面のみに画像形成を行うと
きは、図3(B)に示すように、感光体ドラム10上に
形成した裏面画像のカラートナー像を転写器14cによ
り一旦トナー像受像体14a上に一括して転写し、つぎ
にとトナー像受像体14a上に転写した裏面画像のカラ
ートナー像と同期するように記録紙Pが転写域14bへ
給送され、裏面転写器14gにより裏面画像のトナー像
が一括して記録紙Pの裏面に転写され、裏面にトナー像
が形成された記録紙Pは、紙分離AC除電器14hによ
り除電されてトナー像受像体14aから分離された後、
定着手段としての定着装置17へと搬送され、不図示の
排出路切替部材により排出路を切り替えられて略水平に
搬送され、トナー像面を上面とし頁揃えされて装置外部
の不図示のトレイへ排出される。
【0061】なお本装置においては、図1に示すよう
に、機内の環境条件を測定するセンサとして例えば機内
湿度を検知するための湿度検知センサ160を、感光体
ドラム10とトナー像受像体14aとに近接した位置に
設け、センサの検知結果に応じて紙帯電器150による
帯電条件、転写器14cおよび裏面転写器14gによる
転写条件、紙分離AC除電器14hによる除電条件等を
制御することができる。また機内の環境条件を測定する
センサとして、この他に温度センサ等を設けてもよい。
【0062】次に、本発明の第1の実施形態における第
1の転写手段の転写電流、第2の転写手段の転写電流、
転写材帯電手段の帯電電流及び転写材分離手段の除電電
流の制御について図4〜図6を用いて説明する。図4
は、第1の実施形態における第1の転写手段の転写電
流、第2の転写手段の転写電流、転写材帯電手段の帯電
電流及び転写材分離手段の除電電流の制御を示すブロッ
ク図であり、図5は、転写材の表面または裏面のみ或い
は転写材の両面に画像形成を行う際の転写特性を示す図
であり、図5(A)は両面画像形成および表面画像形成
において第1の像担持手段上に担持されている表面画像
のトナー像を第1の転写手段により転写材の表面に転写
するときの転写特性を示す図であり、図5(B)は両面
画像形成および裏面画像形成において第2の像担持手段
上に担持されている裏面画像のトナー像を第2の転写手
段により転写材の裏面に転写するときの転写特性を示す
図であり、図5(C)は両面画像形成において第1の像
担持手段上に担持されている裏面画像のトナー像および
表面画像のトナー像をそれぞれ第1の転写手段により第
2の像担持手段または転写材の表面に転写するときの転
写特性を示す図であり、図6は、転写材を第2の像担持
手段に供給するときの転写材の帯電および第2の像担持
手段への吸着の状態を示す図であり、図6(A)は表面
画像形成時の状態を示す図であり、図6(B)は両面画
像形成時および裏面画像形成時の状態を示す図である。
【0063】図4において、10は第1の像担持手段で
ある感光体ドラム、14aは第2の像担持手段であるト
ナー像受像体、150は転写材帯電手段としての紙帯電
器、14cは第1の転写手段としての転写器、14gは
第2の転写手段としての裏面転写器、14hは転写材分
離手段としての紙分離AC除電器であり、E1は紙帯電
器150に帯電電流を供給するための直流定電流電源、
E2は転写器14cに転写電流を供給するための直流定
電流電源、E3は裏面転写器14gに転写電流を供給す
るための直流定電流電源、E4は紙分離AC除電器14
hに除電電流を供給するための交流定電流電源である。
【0064】本装置では、不図示の操作部より両面画像
形成モード、表面画像形成モードおよび裏面画像形成モ
ードの中から画像形成モードが選択され、それぞれの画
像形成が行われる。この際、選択された画像形成モード
に応じて、予め実験により求められ、記憶手段としての
ROM、RAM内に格納されている画像形成モードに基
づく最適電流値が制御部を通してROMやRAM内より
読み出され、転写器14cの直流定電流電源E2による
転写電流値、裏面転写器14gの直流定電流電源E3に
よる転写電流値、紙帯電器150の直流定電流電源E1
による帯電電流値、紙分離AC除電器14hの交流定電
流電源E4による除電電流値の補正が行われる。
【0065】図5(A)は、常温常湿(20±5℃,4
5±10%)の環境条件下で45〜55kg/m2の紙
厚の普通紙を用いたときに、感光体ドラム10上に担持
されている表面画像のトナー像を第1の転写手段として
の転写器14cにより記録紙Pの表面に転写するときの
転写特性を示す図であり、(a)は表面画像形成モード
時、(b)は両面画像形成モード時を示す。
【0066】両面画像形成モード時の最適転写電流値の
方が表面画像形成モード時の最適転写電流値よりも大き
くなっており、これは、両面画像形成モード時には記録
紙Pの裏面とトナー像受像体14aとの間に裏面画像の
トナー像が存在していることによって転写電界が弱めら
れるためであると考えられる。
【0067】両面画像形成モード時及び表面画像形成モ
ード時の何れにおいても良好な転写性を得るためには、
両面画像形成モード時の転写電流値IA2を表面画像形
成モード時の転写電流値IA1よりも大きく設定する必
要があり、例えばIA2として0.3〜0.7mA、I
A1として0.2〜0.6mAとなるように、両面画像
形成モード時と表面画像形成モード時とで、感光体ドラ
ム10上に担持されている表面画像のトナー像を記録紙
Pの表面に転写するときの転写器14cへの転写電流値
を変更する。
【0068】図5(B)は、常温常湿(20±5℃,4
5±10%)の環境条件下で45〜55kg/m2の紙
厚の普通紙を用いたときに、トナー像受像体14a上に
担持されている裏面画像のトナー像を第2の転写手段と
しての裏面転写器14gにより記録紙Pの裏面に転写す
るときの転写特性を示す図であり、(a)は裏面画像形
成モード時、(b)は両面画像形成モード時を示す。
【0069】両面画像形成モード時の最適転写電流値の
方が裏面画像形成モード時の最適転写電流値よりも大き
くなっており、これは、両面画像形成モード時には記録
紙Pの表面に表面画像のトナー像が存在していることに
よって転写電界が弱められるためであると考えられる。
【0070】両面画像形成モード時及び裏面画像形成モ
ード時の何れにおいても良好な転写性を得るためには、
両面画像形成モード時の転写電流値IB2を裏面画像形
成モード時の転写電流値IB1よりも大きく設定する必
要があり、例えばIB2として0.3〜0.6mA、I
B1として0.2〜0.5mAとなるように、両面画像
形成モード時と裏面画像形成モード時とで、トナー像受
像体14a上に担持されている裏面画像のトナー像を記
録紙Pの裏面に転写するときの裏面転写器14gへの転
写電流値を変更する。
【0071】図5(C)は、常温常湿(20±5℃,4
5±10%)の環境条件下で45〜55kg/m2の紙
厚の普通紙を用い両面画像形成モードを選択したとき
に、感光体ドラム10上に担持されている裏面画像のト
ナー像および表面画像のトナー像をそれぞれ第1の転写
手段としての転写器14cによりトナー像受像体14a
または記録紙Pの表面に転写するときの転写特性を示す
図であり、(a)はトナー像受像体14aへの裏面画像
転写時。(b)は記録紙Pの表面への表面画像転写時を
示す。
【0072】表面画像転写時の最適転写電流値の方が裏
面画像転写時の最適転写電流値よりも大きくなってお
り、これは、表面画像転写時には感光体ドラム10とト
ナー像受像体14aとの間に記録紙Pと裏面画像のトナ
ー像が存在していることによって転写電界が弱められる
ためであると考えられる。
【0073】表面画像転写時及び裏面画像転写時の何れ
においても良好な転写性を得るためには、表面画像転写
時の転写電流値IC2を裏面画像転写時の転写電流値I
C1よりも大きく設定する必要があり、例えばIC2と
して0.4〜0.8mA、IC1として0.2〜0.6
mAとなるように、裏面画像転写時と表面画像転写時と
で、感光体ドラム10上に担持されている裏面画像のト
ナー像および表面画像のトナー像をそれぞれトナー像受
像体14aまたは記録紙Pの表面に転写するときの転写
器14cへの転写電流値を変更する。
【0074】また、常温常湿(20±5℃,45±10
%)の環境条件下で45〜55kg/m2の紙厚の普通
紙を用いたときに、転写材帯電手段としての紙帯電器1
50により記録紙Pを帯電させトナー像受像体14aに
吸着させるときの帯電特性を実験にて求めたところ、裏
面画像形成モード時或いは両面画像形成モード時の最適
帯電電流値の方が表面画像形成モード時の最適帯電電流
値よりも大きくなっており、また裏面画像形成モード時
と両面画像形成モード時とでは裏面画像形成モード時の
最適帯電電流値の方が若干大きくなっていることが確認
された。これは、図6に示すように、裏面画像形成モー
ド時或いは両面画像形成モード時には、トナー像受像体
14a上に紙帯電器150による記録紙Pの帯電極性と
同じ極性の裏面画像のトナー像が存在しており、このト
ナー像の影響によってトナー像受像体14aへの記録紙
Pへの吸着が弱められるためであると考えられる。また
裏面画像形成モード時と両面画像形成モード時との違い
は、両面画像形成モード時は感光体ドラム10上の表面
画像のトナー像を記録紙Pの表面に転写する際に第1の
転写手段としての転写器14cの印加により記録紙Pと
トナー像受像体14aとの密着性が増すのに対し、裏面
画像形成モード時には転写器14cは不作動であり密着
効果がないためであると考えられる。
【0075】表面画像モード時、裏面画像モード時及び
両面画像形成モード時の何れにおいても良好な帯電・吸
着性を得るためには、両面画像形成モード時の帯電電流
値を表面画像形成モード時の帯電電流値よりも大きくす
るとともに、裏面画像形成モード時の帯電電流値を両面
画像形成モード時の帯電電流値よりも大きく或いは等し
く設定する必要があり、例えば表面画像形成モード時の
帯電電流値として−50μA、両面画像形成モード時の
帯電電流値として−70μA、裏面画像形成モード時の
帯電電流値として−75μAとなるように、表面画像形
成モード時、両面画像形成モード時、裏面画像形成モー
ド時のそれぞれにおいて、紙帯電器150により記録紙
Pを帯電させトナー像受像体14aに吸着させるときの
紙帯電器150への帯電電流値を変更する。
【0076】更に、常温常湿(20±5℃,45±10
%)の環境条件下で45〜55kg/m2の紙厚の普通
紙を用いたときに、転写材分離手段としての紙分離AC
除電器14hにより記録紙Pを除電しトナー像受像体1
4aから分離させるときの除電特性を実験にて求めたと
ころ、両面画像形成モード時或いは裏面画像形成モード
時の最適除電流値の方が表面画像形成モード時の最適帯
電電流値よりも大きくなっており、また両面画像形成モ
ード時と裏面画像形成モード時とでは両面画像形成モー
ド時の最適除電電流値の方が若干大きくなっていること
が確認された。これは、両面画像形成モード時或いは裏
面画像形成モード時には、紙分離AC除電器14hによ
る記録紙Pの除電の直前に裏面転写器14gによる裏面
画像のトナー像の転写が行われるため、これによってト
ナー像受像体14aと記録紙Pとの吸着が強められ、よ
り大きな除電電流が必要となるものと考えられる。また
両面画像形成モード時と裏面画像形成モード時との違い
は、両面画像形成モード時は記録紙Pの表面に存在する
トナー像の除電を行う必要があるため、さらに大きな除
電電流が必要となるものと考えられる。
【0077】表面画像モード時、裏面画像モード時及び
両面画像形成モード時の何れにおいても良好な分離性を
得るためには、裏面画像形成モード時の除電電流値を表
面画像形成モード時の除電電流値よりも大きくするとと
もに、両面画像形成モード時の除電電流値を裏面画像形
成モード時の除電電流値よりも大きく或いは等しく設定
する必要があり、例えば表面画像形成モード時の除電電
流値として5〜7kVP-P、150μAの交流成分に+
500Vの直流成分を重畳し、裏面画像形成モード時の
除電電流値として5〜7kVP-P、200μAの交流成
分に−500Vの直流成分を重畳し、両面画像形成モー
ド時の除電電流値として5〜7kVP-P、220μAの
交流成分に−500Vの直流成分を重畳するように、表
面画像形成モード時、裏面画像形成モード時、両面画像
形成モード時のそれぞれにおいて、紙分離AC除電器1
4hにより記録紙Pを除電しトナー像受像体14aから
分離させるときの紙分離AC除電器14hへの除電電流
値を変更する。
【0078】次に、本発明の転写材の種類や環境条件の
変動に対する第1の転写手段の転写電流、第2の転写手
段の転写電流、転写材帯電手段の帯電電流及び転写材分
離手段の除電電流の転写電流の補正制御について図7〜
図11及び前述の図4を用いて説明する。図7は、両面
画像形成モード及び裏面画像形成モードにおいて第1の
像担持手段上に担持されている裏面画像のトナー像を第
1の転写手段により第2の像担持手段に転写するときの
転写特性を示す図であり、図8は、両面画像形成モード
における転写特性を示す図であり、図8(A)は第1の
像担持手段上に担持されている表面画像のトナー像を第
1の転写手段により転写材の表面に転写するときの転写
特性を示す図であり、図8(B)は第2の像担持手段上
に担持されている裏面画像のトナー像を第2の転写手段
により転写材の裏面に転写するときの転写特性を示す図
であり、図9は、表面画像形成モードにおいて第1の像
担持手段上に担持されている表面画像のトナー像を第1
の転写手段により転写材の表面に転写するときの転写特
性を示す図であり、図10は、裏面画像形成モードにお
いて第2の像担持手段上に担持されている裏面画像のト
ナー像を第2の転写手段により転写材の裏面に転写する
ときの転写特性を示す図であり、図11は、両面画像形
成モードにおいて第1の転写手段の転写電流、第2の転
写手段の転写電流、転写材帯電手段の帯電電流及び転写
材分離手段の除電電流の転写電流を連動して補正制御す
る模式図である。
【0079】図4において、10は第1の像担持手段で
ある感光体ドラム、14aは第2の像担持手段であるト
ナー像受像体、150は転写材帯電手段としての紙帯電
器、14cは第1の転写手段としての転写器、14gは
第2の転写手段としての裏面転写器、14hは転写材分
離手段としての紙分離AC除電器であり、E1は紙帯電
器150に帯電電流を供給するための直流定電流電源、
E2は転写器14cに転写電流を供給するための直流定
電流電源、E3は裏面転写器14gに転写電流を供給す
るための直流定電流電源、E4は紙分離AC除電器14
hに除電電流を供給するための交流定電流電源である。
160は機内の環境条件検知手段としての湿度検知セン
サであり、また紙帯電器150は転写材の種類検知手段
である転写材厚み検知手段としても用いられる。
【0080】本装置では、図1にて説明したように、機
内の環境条件を検知するセンサ(環境条件検知手段)と
して機内湿度を検知するための湿度検知センサ160が
感光体ドラム10とトナー像受像体14aとに近接した
位置に設けられており、湿度検知が行われる。環境条件
検知手段としてこの他に温度センサ等が設けられ、温度
検知等を合わせて行ってもよい。
【0081】また、転写材の種類を検知する手段(転写
材種類検知手段)として、例えば記録紙Pの厚み検知手
段が設けられる。本装置では、転写材厚み検知手段とし
て紙帯電器150が兼用して設けられ、記録紙Pがトナ
ー像受像体14aに給送される際、記録紙Pの先端部分
での通電電流値を検知することにより記録紙Pの厚み検
知を行う。
【0082】不図示の操作部より画像形成モードが選択
され、それぞれの画像形成が行われる際、選択された画
像形成モード及び上記の湿度検知センサや転写材厚み検
知手段よりの湿度検知信号や転写材厚み検知信号に応じ
て、予め実験により求められ、記憶手段としてのRO
M、RAM内に格納されている画像形成モード、湿度条
件、紙厚条件等に基づく最適電流値が制御部を通してR
OMやRAM内より読み出され、転写器14cの直流定
電流電源E2による転写電流値、裏面転写器14gの直
流定電流電源E3による転写電流値、紙帯電器150の
直流定電流電源E1による帯電電流値、紙分離AC除電
器14hの交流定電流電源E4による除電電流値の補正
が行われる。
【0083】図7は両面画像形成モード及び裏面画像形
成モードにおいて感光体ドラム10上に担持されている
裏面画像のトナー像を第1の転写手段としての転写器1
4cによりトナー像受像体14aに転写するときの転写
特性を示す図であり、(a)は前記常温常湿(20±5
℃,45±10%)環境下におけるものであり、(b)
は湿度が60〜80%の高湿環境下におけるものであ
る。常温常湿での最適転写電流値はIC1であるが、湿
度が60〜80%の高湿になると転写率が低下してしま
う。このため、湿度検知センサ160による湿度検知信
号によって高湿と判断されたときには、予めROM,R
AM内に格納されている高湿時の最適転写電流値IC1
1を読み出し、転写器14cへの転写電流値の補正制御
を行う。
【0084】図8(A)は両面画像形成モードにおいて
感光体ドラム10上に担持されている表面画像のトナー
像を第1の転写手段としての転写器14cにより記録紙
Pの表面に転写するときの転写特性を示す図であり、
(a)は前記常温常湿(20±5℃,45±10%)環
境下で45〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用いたと
きのものであり、(b)は湿度が60〜80%の高湿で
60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いたときのもの
である。常温常湿環境下で普通紙を用いたときの最適転
写電流値はIA2であるが、湿度が60〜80%の高湿
環境下で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いると
転写率が低下してしまう。このため、湿度検知センサ1
60による湿度検知信号及び転写材厚み検知手段による
転写材厚み検知信号によって高湿で厚紙であると判断さ
れたときには、予めROM,RAM内に格納されている
高湿時で厚紙時の最適転写電流値IA21を読み出し、
転写器14cへの転写電流値の補正制御を行う。なお転
写材の種類や環境条件がともに変化した場合の補正制御
は転写材の種類や環境条件により個別に補正されるもの
であってもよい。
【0085】図8(B)は両面画像形成モードにおいて
トナー像受像体14a上に担持されている裏面画像のト
ナー像を第2の転写手段としての裏面転写器14gによ
り記録紙Pの裏面に転写するときの転写特性を示す図で
あり、(a)は前記常温常湿(20±5℃,45±10
%)環境下で45〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用
いたときのものであり、(b)は湿度が60〜80%の
高湿で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いたとき
のものである。常温常湿環境下で普通紙を用いたときの
最適転写電流値はIB2であるが、湿度が60〜80%
の高湿環境下で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用
いると転写率が低下してしまう。このため、上記の補正
制御と同様にして高湿時で厚紙時の最適転写電流値IB
21を読み出し、裏面転写器14gへの転写電流値の補
正制御を行う。
【0086】図9は表面画像形成モードにおいて感光体
ドラム10上に担持されている表面画像のトナー像を第
1の転写手段としての転写器14cにより記録紙Pの表
面に転写するときの転写特性を示す図であり、(a)は
前記常温常湿(20±5℃,45±10%)環境下で4
5〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用いたときのもの
であり、(b)は湿度が60〜80%の高湿で60〜7
5kg/m2の紙厚の厚紙を用いたときのものである。
常温常湿環境下で普通紙を用いたときの最適転写電流値
はIA1であるが、湿度が60〜80%の高湿環境下で
60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いると転写率が
低下してしまう。このため、上記の補正制御と同様にし
て高湿時で厚紙時の最適転写電流値IA11を読み出
し、転写器14cへの転写電流値の補正制御を行う。
【0087】図10は裏面画像形成モードにおいてトナ
ー像受像体14a上に担持されている裏面画像のトナー
像を第2の転写手段としての裏面転写器14gにより記
録紙Pの裏面に転写するときの転写特性を示す図であ
り、(a)は前記常温常湿(20±5℃,45±10
%)環境下で45〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用
いたときのものであり、(b)は湿度が60〜80%の
高湿で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いたとき
のものである。常温常湿環境下で普通紙を用いたときの
最適転写電流値はIB1であるが、湿度が60〜80%
の高湿環境下で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用
いると転写率が低下してしまう。このため、上記の補正
制御と同様にして高湿時で厚紙時の最適転写電流値IB
11を読み出し、裏面転写器14gへの転写電流値の補
正制御を行う。
【0088】上記により、両面画像形成モード時、表面
画像形成モード時及び裏面画像形成モード時の何れの場
合においても、転写材の種類の違いや環境条件の変化が
有っても、転写が良好に行われる。
【0089】また、上記と同様にして、転写材帯電手段
としての紙帯電器150への帯電電流値の補正制御を行
う。
【0090】例えば、両面画像形成モードにおいて、常
温常湿(20±5℃,45±10%)環境下で45〜5
5kg/m2の紙厚の普通紙を用いる場合は、前述した
如く、紙帯電器150への帯電電流値を−70μAに設
定するが、湿度が60〜80%の高湿環境下で60〜7
5kg/m2の紙厚の厚紙を用いる場合は、高湿時で厚
紙時の最適帯電電流値を読み出し、−80μAに設定す
る。
【0091】また例えば、表面画像形成モードにおい
て、常温常湿(20±5℃,45±10%)環境下で4
5〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用いる場合は、前
述した如く、紙帯電器150への帯電電流値を−50μ
Aに設定するが、湿度が60〜80%の高湿環境下で6
0〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いる場合は、高湿
時で厚紙時の最適帯電電流値を読み出し、−60μAに
設定する。
【0092】また例えば、裏面画像形成モードにおい
て、常温常湿(20±5℃,45±10%)環境下で4
5〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用いる場合は、前
述した如く、紙帯電器150への帯電電流値を−75μ
Aに設定するが、湿度が60〜80%の高湿環境下で6
0〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いる場合は、高湿
時で厚紙時の最適帯電電流値を読み出し、−85μAに
設定する。
【0093】上記により、両面画像形成モード時、表面
画像形成モード時及び裏面画像形成モード時の何れの場
合においても、転写材の種類の違いや環境条件の変化が
有っても、転写材の帯電及び吸着が良好に行われる。
【0094】更にまた、上記と同様にして、転写材分離
手段としての紙分離AC除電器14hへの除電電流値の
補正制御を行う。
【0095】例えば、両面画像形成モードにおいて、常
温常湿(20±5℃,45±10%)環境下で45〜5
5kg/m2の紙厚の普通紙を用いる場合は、前述した
如く、紙分離AC除電器14hへの除電電流値を5〜7
kVP-P、220μAの交流成分に−500Vの直流成
分を重畳した値に設定するが、湿度が60〜80%の高
湿環境下で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を用いる
場合は、高湿時で厚紙時の最適除電電流値を読み出し、
5〜7kVP-P、240μAの交流成分に−600Vの
直流成分を重畳した値に設定する。
【0096】また例えば、表面画像形成モードにおい
て、常温常湿(20±5℃,45±10%)環境下で4
5〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用いる場合は、前
述した如く、紙分離AC除電器14hへの除電電流値を
5〜7kVP-P、150μAの交流成分に+500Vの
直流成分を重畳した値に設定するが、湿度が60〜80
%の高湿環境下で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を
用いる場合は、高湿時で厚紙時の最適除電電流値を読み
出し、5〜7kVP-P、180μAの交流成分に+60
0Vの直流成分を重畳した値に設定する。
【0097】また例えば、裏面画像形成モードにおい
て、常温常湿(20±5℃,45±10%)環境下で4
5〜55kg/m2の紙厚の普通紙を用いる場合は、前
述した如く、紙分離AC除電器14hへの除電電流値を
5〜7kVP-P、200μAの交流成分に−500Vの
直流成分を重畳した値に設定するが、湿度が60〜80
%の高湿環境下で60〜75kg/m2の紙厚の厚紙を
用いる場合は、高湿時で厚紙時の最適除電電流値を読み
出し、5〜7kVP-P、220μAの交流成分に−60
0Vの直流成分を重畳した値に設定する。
【0098】上記により、両面画像形成モード時、表面
画像形成モード時及び裏面画像形成モード時の何れの場
合においても、転写材の種類の違いや環境条件の変化が
有っても、転写材の分離が良好に行われる。
【0099】本発明においては、上記転写材の種類や環
境条件による変動に応じての、図7〜図10にて説明し
た、両面画像形成モード、表面画像形成モード、裏面画
像形成モードの各モードにおける、感光体ドラム10上
に担持されている裏面画像のトナー像のトナー像受像体
14aへの転写の際の第1の転写手段としての転写器1
4cの転写電流値の補正や、感光体ドラム10上に担持
されている表面画像のトナー像の記録紙Pの表面への転
写の際の第1の転写手段としての転写器14cの転写電
流値の補正や、トナー像受像体14a上に担持されてい
る裏面画像のトナー像の記録紙Pの裏面への転写の際の
第2の転写手段としての裏面転写器14gの転写電流値
の補正や、記録紙Pのトナー像受像体14aへの供給の
際の転写材帯電手段としての紙帯電器150への帯電電
流値の補正や、記録紙Pのトナー像受像体14aからの
分離の際の転写材分離手段としての紙分離AC除電器1
4hへの除電電流値の補正の少なくとも2組が連動して
行われる。
【0100】即ち、両面画像形成モード時には、感光体
ドラム10上の裏面画像をトナー像受像体14aに転写
する第1の転写手段としての転写器14cの転写電流値
や、感光体ドラム10上の表面画像を記録紙Pの表面に
転写する第1の転写手段としての転写器14cの転写電
流値や、トナー像受像体14a上の裏面画像を記録紙P
の裏面へ転写する第2の転写手段としての裏面転写器1
4gの転写電流値や、転写材帯電手段としての紙帯電器
150への帯電電流値や、転写材分離手段としての紙分
離AC除電器14hへの除電電流値の内の、少なくとも
2組の値が連動して変更され、表面画像形成モード時に
は、感光体ドラム10上の表面画像を記録紙Pの表面に
転写する第1の転写手段としての転写器14cの転写電
流値や、転写材帯電手段としての紙帯電器150への帯
電電流値や、転写材分離手段としての紙分離AC除電器
14hへの除電電流値の内の、少なくとも2組の値が連
動して変更され、裏面画像形成モード時には、感光体ド
ラム10上の裏面画像をトナー像受像体14aに転写す
る第1の転写手段としての転写器14cの転写電流値
や、トナー像受像体14a上の裏面画像を記録紙Pの裏
面へ転写する第2の転写手段としての裏面転写器14g
の転写電流値や、転写材帯電手段としての紙帯電器15
0への帯電電流値や、転写材分離手段としての紙分離A
C除電器14hへの除電電流値の内の、少なくとも2組
の値が連動して変更される。
【0101】補正を連動して行うことによって、画像形
成モードによって複雑に絡みあう、第1の転写手段とし
ての転写器14cの転写電流値、第2の転写手段として
の裏面転写器14gの転写電流値、転写材帯電手段とし
ての紙帯電器150の帯電電流値、転写材分離手段とし
ての紙分離AC除電器14hの除電電流値を、それぞれ
最適条件に設定することが可能となる。それぞれの補正
を独立に行う場合には、各電流値の最適設定範囲が極大
値をもつことから、電流値を大きくしすぎたり、或いは
電流値の増加幅を少なくしすぎたりするような場合が生
じ、必ずしも最適条件に設定することができないばかり
でなく、補正制御が非常に複雑となる。
【0102】例えば、図11に示すように、両面画像形
成モードにおいて、転写材の種類や環境条件による変動
に応じて、感光体ドラム10上に担持されている裏面画
像のトナー像をトナー像受像体14aに転写する第1の
転写手段としての転写器14cへの転写電流値の補正が
行われると、感光体ドラム10上に担持されている表面
画像のトナー像を記録紙Pの表面に転写する第1の転写
手段としての転写器14cへの転写電流値の補正や、ト
ナー像受像体14a上に担持されている裏面画像のトナ
ー像を記録紙Pの裏面に転写する第2の転写手段として
の裏面転写器14gへの転写電流値の補正や、記録紙P
をトナー像受像体14aに供給する際の転写材帯電手段
としての紙帯電器150への帯電電流値の補正や、記録
紙Pをトナー像受像体14aから分離する際の転写材分
離手段としての紙分離AC除電器14hへの除電電流値
の補正が、連動して行われる。
【0103】即ち、両面画像形成モードにおいて、感光
体ドラム10上の裏面画像をトナー像受像体14aに転
写する第1の転写手段としての転写器14cの転写電流
値を大きくしたときは、感光体ドラム10上の表面画像
を記録紙Pの表面に転写する第1の転写手段としての転
写器14cの転写電流値や第2の転写手段としての裏面
転写器14gの転写電流値も大きくする。また、感光体
ドラム10上の表面画像を記録紙Pの表面に転写する転
写器14cの転写電流値を大きくしたときは、裏面転写
器14gの転写電流値や転写材分離手段としての紙分離
AC除電器14hの除電電流値も大きくする。更に、裏
面転写器14gの転写電流値を大きくしたときは、紙分
離AC除電器14hの除電電流値も大きくする。更にま
た、転写材帯電手段としての紙帯電器150の帯電電流
値を大きくしたときは、感光体ドラム10上の表面画像
を記録紙Pの表面に転写する転写器14cの転写電流値
や裏面転写器14gの転写電流値や紙分離AC除電器1
4hの除電電流値も大きくする。
【0104】また、表面画像形成モードにおいて、感光
体ドラム10上の表面画像を記録紙Pの表面に転写する
転写器14cの転写電流値を大きくしたときは、紙分離
AC除電器14hの除電電流値も大きくし、紙帯電器1
50の帯電電流値を大きくしたときは、感光体ドラム1
0上の表面画像を記録紙Pの表面に転写する転写器14
cの転写電流値や紙分離AC除電器14hの除電電流値
も大きくする。
【0105】更に、裏面画像形成モードにおいて、感光
体ドラム10上の裏面画像をトナー像受像体14aに転
写する転写器14cの転写電流値を大きくしたときは、
裏面転写器14gの転写電流値も大きくし、裏面転写器
14gの転写電流値を大きくしたときは、紙分離AC除
電器14hの除電電流値も大きくし、紙帯電器150の
帯電電流値を大きくしたときは、裏面転写器14gの転
写電流値や紙分離AC除電器14hの除電電流値も大き
くする。
【0106】上記の如き、第1の転写手段の転写電流値
や第2の転写手段の転写電電流値や転写材帯電手段の帯
電電流値や転写材分離手段の除電電流値を連動して補正
制御することにより、転写材の種類の違いや環境条件の
変化が有っても、両面画像形成モード時、表面画像形成
モード時、裏面画像形成モード時の何れにおいても、ト
ナー像の転写や転写材の帯電及び吸着や転写材の分離が
良好に行われる。
【0107】上記の説明においては、定電流電源を用い
て、第1の転写手段の転写電流値や、第2の転写手段の
転写電流値や、転写材帯電手段の帯電電流値や、転写材
分離手段の除電電流値の補正制御を行ったが、定電圧電
源を用い、第1の転写手段の転写電圧値や、第2の転写
手段の転写電圧値や、転写材帯電手段の帯電電圧値や、
転写材分離手段の除電電圧値の補正制御を行ってもよい
ことは勿論である。
【0108】実施形態2 本発明にかかわる画像形成装置の第2の実施形態の画像
形成プロセスおよび各機構について、図12及び図13
を用いて説明する。図12は、本発明にかかわる画像形
成装置の第2の実施形態の画像形成装置の断面構成図で
あり、図13は、第2の実施形態にかかわる画像形成プ
ロセスのタイミングチャートである。本実施形態は前記
第1の実施形態のカラー画像形成に代えてモノクロ画像
形成を行うものであり、前記第1の実施形態の画像形成
装置にて説明したと同様の機能、構造を有する部材には
同一の番号を付した。
【0109】本実施形態の画像形成装置は、前記実施形
態1の画像形成装置の帯電手段及び第1の転写手段を変
更して用いる。
【0110】帯電手段としては、前述のスコロトロン帯
電器11の代わりに、接触帯電部材であるローラ帯電器
110を用い、ローラ帯電器110に直流電圧(DC電
圧)に交流電圧(AC電圧)を重畳した帯電バイアスを
印加することにより感光体ドラム10を帯電する。
【0111】第1の転写手段としては、前述のコロナ放
電器からなる転写器14cの代わりに、接触転写部材で
ある転写ローラ14jを用い、転写ローラ14jをトナ
ー像受像体14aを介して感光体ドラム10に当接させ
ニップ部(転写域)Tを形成し、転写ローラ14jにト
ナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の
転写バイアス(DC電圧)を印加することによりニップ
部Tに転写電界を形成し、感光体ドラム10上のトナー
像をトナー像受像体14aおよび記録紙Pの表面に転写
させる。
【0112】また、前記実施形態1と同様に、機内の環
境条件を測定するセンサとして、例えば機内湿度を検知
するための湿度検知センサ160が感光体ドラム10と
トナー像受像体14aとに近接した位置に設けられる。
機内の環境条件を測定するセンサとしては、この他温度
センサ等が設けられてもよい。
【0113】第2の実施形態の画像形成装置の画像形成
プロセスについて以下に説明する。
【0114】第1の像担持手段としての感光体ドラム1
0は、例えば円筒状のアルミ部材によって形成される基
体の外周に、a−Si(アモルファスシリコン)あるい
は有機感光体(OPC)等の感光層を形成したものであ
り、図12の矢印で示す時計方向に周速280mm/s
ecの速度で回転される。
【0115】帯電手段としてのローラ帯電器110は、
感光体ドラム10と接触する帯電部材であり、ローラ帯
電器110に印加されるトナーと同極性(本実施形態に
おいてはマイナス極性)の帯電バイアスにより、前記感
光体ドラム10の感光層に帯電作用(本実施形態におい
てはマイナス帯電)を行い、前記感光体ドラム10に対
し一様な電位を与える。
【0116】像露光手段としての露光ユニット120
は、不図示の発光素子としての半導体レーザ、該半導体
レーザから発光されるレーザ光を回転走査する回転多面
鏡120b、fθレンズ120c及び反射ミラー120
dにより構成され、前記半導体レーザから発光されるレ
ーザ光を前記回転多面鏡120bにより回転走査し、前
記fθレンズ120c、前記反射ミラー120dを経
て、回転する前記感光体ドラム10上に画像データに基
づいた像露光を行い潜像を形成する。なお画像データ
は、表面画像に対応した画像データと裏面画像に対応し
た画像データとが互いに鏡像になる様に、データを変更
する必要がある。
【0117】現像手段としての現像器13は、例えば黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤を収容し、不
図示の突き当てコロにより前記感光体ドラム10と所定
の間隙をあけて保たれた、例えば厚み0.5〜1mm、
外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレスある
いはアルミ材からなる現像剤担持体である現像スリーブ
131を備え、該現像スリーブ131に対してトナーと
同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電
圧からなる現像バイアスを印加することにより反転現像
を行い、前記感光体ドラム10の潜像を現像する。現像
バイアスとしては直流電圧(DC電圧)に交流電圧(A
C電圧)を重畳したものを用いてもよい。
【0118】本実施形態においては、前記感光体ドラム
10の移動方向の上流側から順に、ローラ帯電器11
0、露光ユニット120および現像器13が配置されて
おり、画像記録のスタートにより不図示の感光体駆動モ
ータによって感光体ドラム10が矢印で示す時計方向へ
回転され、同時にローラ帯電器110が動作し、感光体
ドラム10に電位の付与が開始される。電位が付与され
た感光体ドラム10には、つぎに露光ユニット120に
よってレーザ光による像露光が行われ、感光体ドラム1
0上に静電潜像が形成される。該静電潜像は、つぎに現
像器13によって反転現像され、感光体ドラム10上に
トナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0119】上記の画像形成プロセスによって第1の像
担持手段としての感光体ドラム10上に裏面画像となる
トナー像が形成され、該トナー像は、転写域Tにおい
て、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の直流電圧が印加された第1の転写手段である転写
ローラ14jにより、第2の像担持手段としてのトナー
像受像体14a上に転写される。
【0120】第2の像担持手段としてのトナー像受像体
14aは、駆動ローラ14d、従動ローラ14e及びテ
ンションローラ14i間に張架され、感光体ドラム10
に接触して設けられた無端状のベルトであり、厚さ10
0〜500μm、体積抵抗率1010〜1014Ω・cmの
半導電性の変性ポリイミドベルト基体の外側に、好まし
くはトナーフィルミング防止層として、厚さ5〜50μ
mの半導電性のフッ素コーティングを行った2層構成の
フィルムベルトとされる。また前記の変性ポリイミド基
体の代わりに、厚さ100〜500μm、体積抵抗率1
10〜1014Ω・cmの半導電性のポリエステル、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン共重合
体)等のフィルムや、厚さ0.5〜2.0mm、体積抵
抗率1010〜1014Ω・cmの半導電性のウレタンゴム
或いはシリコンゴムを基体として使用することもでき
る。
【0121】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは、感光体ドラムAC除電器16により除電を
受けた後、感光体ドラムクリーニング手段としてのクリ
ーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接し
たゴム材から成る感光体ドラムクリーニングブレード1
9aによってクリーニングされ、スクリュウ19bによ
って図示せぬ排トナー容器に回収される。
【0122】以上のようにして第2の像担持手段である
トナー像受像体14a上に裏面画像となるトナー像が形
成された後、残留トナーを除去された第1の像担持手段
である感光体ドラム10上には、引き続き表面画像とな
るトナー像の形成が開始される。
【0123】また、転写材収納手段である給紙カセット
15からは、転写材である記録紙Pが、送り出しローラ
15aを経てタイミングローラ15bによって送り出さ
れる。この際、前記トナー像受像体14a上に形成され
ている裏面画像のトナー像と、前記感光体ドラム10上
に形成される表面画像のトナー像と、記録紙Pとが、転
写域14bにおいて同期がとられるように、前記表面画
像形成のタイミング及び記録紙Pの送り出しタイミング
が合わせられる。
【0124】タイミングローラ15bによってタイミン
グを合わせて送り出された記録紙Pは、トナーと同極性
(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧が印
加された転写材帯電手段としてのブラシ状の紙帯電器1
50によってトナーと同極性に紙帯電され、トナー像受
像体14aに吸着される。
【0125】転写材帯電手段としての紙帯電器150
は、支軸152を回転支点としてトナー像受像体14a
に当接及び当接解除可能な導電性のブラシであり、接地
された従動ローラ14eと対向して設けられる。前記紙
帯電器150は、記録紙Pが送られているときのみ当接
状態とされ、トナーと同極性の直流電圧が印加され、記
録紙Pの後端が通過する直前或いは通過と同時に当接が
解除されて記録紙Pと離間され、印加されている電圧が
切断される。
【0126】前記紙帯電器150による紙帯電はトナー
と同極性であり、トナー像受像体14a上のトナー像や
感光体ドラム10上のトナー像と引き合うことを防止し
て、トナー像の乱れを防止している。また転写材帯電手
段として、トナー像受像体14aに当接及び当接の解除
可能でトナーと同極性の直流電圧が印加される導通ロー
ラを用いることも可能である。
【0127】前記紙帯電器150によってトナー像受像
体14aに吸着された記録紙Pは、転写域Tへ給送さ
れ、転写域Tでは、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の電圧が印加された第1の転写手段
としての転写ローラ14jによって感光体ドラム10上
の表面画像のトナー像が記録紙Pの表面(上面側)に転
写される。なお、トナー像受像体14a上の裏面画像の
トナー像は、記録紙Pに転写されないでトナー像受像体
14a上に存在する。
【0128】表面画像のトナー像が転写された記録紙P
は、トナー像受像体14aに吸着したまま、該トナー像
受像体14aの移動とともに第2の転写域へと搬送され
る。第2の転写域では、接地された駆動ローラ14dに
対向して配置され、トナーと反対極性(本実施形態にお
いてはプラス極性)の電圧が印加された第2の転写手段
としての裏面転写器14gによって、トナー像受像体1
4a上の裏面画像のトナー像が、記録紙Pの裏面(下面
側)に転写される。
【0129】以上のようにして両面にトナー像が転写さ
れた記録紙Pは、接地された駆動ローラ14dに対向し
て配置され、AC電圧またはACとDCの重畳電圧が印
加された転写材分離用手段しての紙分離AC除電器14
hにより除電され、トナー像受像体14aから分離され
る。
【0130】トナー像受像体14aから分離された記録
紙Pは、内部にヒータを有する2本のローラ17aと1
7bとを有する定着手段としての定着装置17へと搬送
され、熱と圧力によって表面および裏面に付着したトナ
ーが定着された後、排紙ローラ18を経て、装置外部の
トレイへ排出される。
【0131】裏面画像のトナー像を記録紙Pへ転写した
後にトナー像受像体14a上に残ったトナーは、従動ロ
ーラ14eと対向して設けられ、支軸142を回転支点
としてトナー像受像体14aに当接及び当接の解除可能
なブレード部材141を有する、第2の像担持手段クリ
ーニング手段であるトナー像受像体クリーニング装置1
40によりクリーニングされる。なお、前記ブレード部
材141の当接解除及び当接は不図示の当節解除ソレノ
イドのon,offにより行われる。
【0132】また、表面画像のトナー像を記録紙Pへ転
写した後に感光体ドラム10上に残ったトナーは、裏面
画像形成時と同様に感光体ドラムAC除電器16により
除電を受けた後、クリーニング装置19によって残留ト
ナーを除去され、次の画像形成サイクルにはいる。
【0133】上記の画像形成装置においては、以上のよ
うにして記録紙Pの両面に画像が形成されるが、前記実
施形態1の図3にて説明したと同様に、記録紙Pの表面
または裏面のみに画像を形成できることは勿論である。
【0134】図13は本実施形態に関わる画像形成プロ
セスのタイミングチャートであり、A−3サイズ1枚の
両面画像を形成するときのものである。図中、レーザー
出力1は裏面画像形成時の露光ユニット120より感光
体ドラム10へのレーザー露光走査を示し、またレーザ
ー出力2は表面画像形成時の露光ユニット120より感
光体ドラム10へのレーザー露光走査を示すものであ
る。また転写ローラ高圧出力1は感光体ドラム10上の
裏面画像をトナー像受像体14aへ転写するときの第1
の転写手段としての転写ローラ14jへの転写電圧印加
を、また、転写高圧出力2は感光体ドラム10上の表面
画像を記録紙Pの表面に転写するときの転写ローラ14
jへの転写電圧印加を示すものである。また、裏面転写
器高圧出力はトナー像受像体14a上の裏面画像のトナ
ー像を記録紙Pの裏面に転写するときの裏面転写器14
gへの転写電圧印加を示すものであり、紙帯電器高圧出
力は記録紙Pを帯電させトナー像受像体14aに吸着さ
せるときの紙帯電器150への帯電電圧印加を示すもの
であり、紙分離AC除電器高圧出力は記録紙Pをトナー
像受像体14aより分離させるときの紙分離AC除電器
14hのへ除電電圧印加を示すものである。
【0135】本実施形態においては、上記転写ローラ1
4jへの転写電圧印加、裏面転写器14gへの転写電圧
印加、紙帯電器150への帯電電圧印加及び紙分離AC
除電器14hへの除電電圧印加は、定電圧電源を用いて
行われ、転写ローラ14jの転写電圧、裏面転写器14
gの転写電圧、紙帯電器150の帯電電圧及び紙分離A
C除電器14hの除電電圧が制御されるが、本実施形態
においても、前記第1の実施形態と同様に定電流電源を
用い、転写ローラ14jの転写電流、裏面転写器14g
の転写電流、紙帯電器150の帯電電流及び紙分離AC
除電器14hの除電電流を制御してもよいことは勿論で
ある。
【0136】次に、転写材抵抗・容量検知手段による検
知結果に応じての、第1の転写手段の転写電圧、第2の
転写手段の転写電圧、転写材帯電手段の帯電電圧及び転
写材分離手段の除電電圧の制御について、図14及び前
述の図13を用いて説明する。図14は、転写材抵抗・
容量検知手段による検知結果に応じての、第1の転写手
段の転写電圧、第2の転写手段の転写電圧、転写材帯電
手段の帯電電圧及び転写材分離手段の除電電圧の制御を
示すブロック図である。
【0137】本装置では、転写材に電圧を印加してその
ときの通電電流の値を検知或いは転写材に電流を通電し
てそのときの印加電圧の値を検知することにより、転写
材の抵抗、容量或いは抵抗と容量とを併せて検知する転
写材抵抗・容量検知手段として、転写材帯電手段として
の紙帯電器150を兼用して用いる。紙帯電器150に
よる転写材抵抗・容量検知は、例えば図13に示すよう
に、紙帯電器150による転写材としての記録紙Pの帯
電の際に記録紙Pの先端部分、例えば1〜5mm間での
直流定電圧電源E11からの通電電流値を検知すること
により行われ、転写材抵抗・容量検知信号が制御部に入
力される。
【0138】転写材の抵抗・容量は転写材の厚みや材質
或いは機内の環境条件等によって変化するものである
が、転写材の幅が変化した場合、転写材そのものの抵抗
・容量は変化していなくても、転写材の両端部で紙帯電
器150とトナー像受像体14aとが接触する幅が変化
するため、紙帯電器150からの転写材抵抗・容量検知
信号が変化してしまうことになる。このため、本装置で
は、転写材の搬送方向の幅を検知する手段(転写材幅検
知手段)として、例えば転写材収納手段である給紙カセ
ット15に不図示の転写材サイズ検知部材を設け、該転
写材幅検知手段としての転写材サイズ検知部材から転写
材幅検知信号が制御部に入力される。
【0139】不図示の操作部より画像形成モードが選択
され、それぞれの画像形成が行われる際、選択された画
像形成モード及び上記の転写材抵抗・容量検知信号や転
写材幅検知信号に応じて、予め実験により求められ、記
憶手段としてのROM、RAM内に格納されている画像
形成モード、転写材の抵抗・容量の変化等に基づく最適
電流値が制御部を通してROMやRAM内より読み出さ
れ、直流定電圧電源E21による転写ローラ14jの転
写電圧値、直流定電圧電源E31による裏面転写器14
gの転写電圧値、直流定電圧電源E11による紙帯電器
150の帯電電圧値、交流定電圧電源E41による紙分
離AC除電器14hの除電電圧値の補正が行われる。な
お、上記においては、紙帯電器転写材抵抗・容量検知手
段として紙帯電器150が兼用して用いられているた
め、転写材帯電手段としての紙帯電器150の帯電電圧
値の補正は転写材の先端部分が通過した後の途中からの
補正となる。
【0140】上記により、転写材の厚みや材質或いは機
内の環境条件等によって転写材の抵抗・容量が変化して
も、トナー像の転写や転写材の帯電及び吸着や転写材の
分離が良好に行われる。
【0141】次に、第2の像担持手段抵抗・容量検知手
段による検知結果に応じての、第1の転写手段の転写電
圧、第2の転写手段の転写電圧、転写材帯電手段の帯電
電圧及び転写材分離手段の除電電圧の制御について、図
15〜図17及び前述の図13を用いて説明する。図1
5は、転写材帯電手段を第2の像担持手段抵抗・容量検
知手段として用いた例を示す電流制御の回路ブロック図
であり、図16は、第1の転写手段を第2の像担持手段
抵抗・容量検知手段として用いた例を示す電流制御の回
路ブロック図であり、図17は、第2の像担持手段クリ
ーニング手段を第2の像担持手段抵抗・容量検知手段と
して用いた例を示す電流制御の回路ブロック図である。
【0142】図15は、第2の像担持手段抵抗・容量検
知手段として転写材帯電手段としての紙帯電器150を
兼用して用い、紙帯電器150からのトナー像受像体抵
抗・容量検知信号に応じて、感光体ドラム10上の裏面
画像をトナー像受像体14aに転写する第1の転写手段
としての転写ローラ14jの転写電圧値、感光体ドラム
10上の表面画像を転写材としての記録紙Pの表面に転
写する第1の転写手段としての転写ローラ14jの転写
電圧値、トナー像受像体14a上の裏面画像を記録紙P
の裏面に転写する第2の転写手段としての裏面転写器1
4gの転写電圧値、記録紙Pをトナー像受像体14aか
ら分離する際の転写材分離手段としての紙分離AC除電
器14hの除電電圧値を制御するときのブロック図であ
る。
【0143】紙帯電器150によるトナー像受像体抵抗
・容量検知は、例えば図13に示すように、転写材とし
ての記録紙Pがトナー像受像体14a上を通過しないと
きに紙帯電器150をトナー像受像体14aに当接させ
て電圧を印加し、直流定電圧電源E11からの通電電流
値を検知することにより行われ、トナー像受像体抵抗・
容量検知信号が制御部に入力される。
【0144】不図示の操作部より画像形成モードが選択
され、それぞれの画像形成が行われる際、選択された画
像形成モードや上記のトナー像受像体抵抗・容量検知信
号に応じて、予め実験により求められ、記憶手段として
のROM、RAM内に格納されている画像形成モード、
トナー像受像体の抵抗・容量の変化等に基づく最適電流
値が制御部を通してROMやRAM内より読み出され、
直流定電圧電源E21による転写ローラ14jの転写電
圧値、直流定電圧電源E31による裏面転写器14gの
転写電圧値、交流定電圧電源E41による紙分離AC除
電器14hの除電電圧値の補正が行われる。
【0145】また、図16は、第2の像担持手段抵抗・
容量検知手段として第1の転写手段としての転写ローラ
14jを兼用して用い、転写ローラ14jからのトナー
像受像体抵抗・容量検知信号に応じて、感光体ドラム1
0上の裏面画像をトナー像受像体14aに転写する第1
の転写手段としての転写ローラ14jの転写電圧値、感
光体ドラム10上の表面画像を転写材としての記録紙P
の表面に転写する第1の転写手段としての転写ローラ1
4jの転写電圧値、トナー像受像体14a上の裏面画像
を記録紙Pの裏面に転写する第2の転写手段としての裏
面転写器14gの転写電圧値、記録紙Pをトナー像受像
体14aから分離する際の転写材分離手段としての紙分
離AC除電器14hの除電電圧値を制御するときのブロ
ック図である。
【0146】転写ローラ14jによるトナー像受像体抵
抗・容量検知は、感光体ドラム10上にトナー像をトナ
ー像受像体14a或いは記録紙Pに転写する前に転写ロ
ーラ14jに電圧を印加し、直流定電圧電源E21から
の通電電流値を検知することにより行われ、トナー像受
像体抵抗・容量検知信号が制御部に入力される。
【0147】不図示の操作部より画像形成モードが選択
され、それぞれの画像形成が行われる際、上記と同様に
して最適電流値が読み出され、直流定電圧電源E21に
よる転写ローラ14jの転写電圧値、直流定電圧電源E
31による裏面転写器14gの転写電圧値、交流定電圧
電源E41による紙分離AC除電器14hの除電電圧値
の補正が行われる。
【0148】更に、図17は、第2の像担持クリーニン
グ手段としてのトナー像受像体クリーニング装置140
に設けられるトナー像受像体クリーニングブレード14
1を電圧印加可能とし、第2の像担持手段抵抗・容量検
知手段としてトナー像受像体クリーニングブレード14
1を用い、該ブレード141からのトナー像受像体抵抗
・容量検知信号に応じて、感光体ドラム10上の裏面画
像をトナー像受像体14aに転写する第1の転写手段と
しての転写ローラ14jの転写電圧値、感光体ドラム1
0上の表面画像を転写材としての記録紙Pの表面に転写
する第1の転写手段としての転写ローラ14jの転写電
圧値、トナー像受像体14a上の裏面画像を記録紙Pの
裏面に転写する第2の転写手段としての裏面転写器14
gの転写電圧値、記録紙Pをトナー像受像体14aから
分離する際の転写材分離手段としての紙分離AC除電器
14hの除電電圧値を制御するときのブロック図であ
る。
【0149】トナー像受像体クリーニングブレード14
1によるトナー像受像体抵抗・容量検知は、感光体ドラ
ム10上のトナー像をトナー像受像体14a或いは記録
紙Pに転写する前にトナー像受像体クリーニングブレー
ド141をトナー像受像体14aに当接させて直流定電
圧電源E5を用いて電圧を印加し、直流定電圧電源E5
からの通電電流値を検知することにより行われ、トナー
像受像体抵抗・容量検知信号が制御部に入力される。
【0150】不図示の操作部より画像形成モードが選択
され、それぞれの画像形成が行われる際、上記と同様に
して最適電流値が読み出され、直流定電圧電源E21に
よる転写ローラ14jの転写電圧値、直流定電圧電源E
31による裏面転写器14gの転写電圧値、交流定電圧
電源E41による紙分離AC除電器14hの除電電圧値
の補正が行われる。
【0151】上記により、第2の像担持体の繰り返し使
用による劣化や機内の環境条件等によって第2の像担持
体の抵抗・容量が変化しても、トナー像の転写や転写材
の分離が良好に行われる。
【0152】上記の実施形態においては、転写材抵抗・
容量検知手段或いは第2の転写手段抵抗・容量検知手段
を転写材帯電手段等のプロセス部材と兼用して設けた
が、これに限定されるものではなく、前述したと同様の
機能を有する転写材抵抗・容量検知手段或いは第2の転
写手段抵抗・容量検知手段を独立して設けたものも本発
明に含まれることは勿論である。
【0153】
【発明の効果】請求項1または2によれば、両面画像形
成時および裏面画像形成時の何れにおいても表面画像の
トナー像の転写が良好に行われる。
【0154】請求項3または4によれば、両面画像形成
時および裏面画像形成時の何れにおいても裏面画像のト
ナー像の転写が良好に行われる。
【0155】請求項5または6によれば、両面画像形成
時、第1の像担持手段上の裏面画像のトナー像或いは表
面画像のトナー像の転写が何れも良好に行われる。
【0156】請求項7または8によれば、両面画像形成
時、表面画像形成時および裏面画像形成時の何れにおい
ても転写材の帯電が良好に行われる。
【0157】請求項9または10によれば、両面画像形
成時、表面画像形成時および裏面画像形成時の何れにお
いても転写材の分離が良好に行われる。
【0158】請求項11ないし19によれば、両面画像
形成時、転写材の種類の違いや環境条件の変化が有って
も、トナー像の転写や転写材の帯電や転写材の分離が良
好に行われる。
【0159】請求項20ないし23によれば、表面画像
形成時、転写材の種類の違いや環境条件の変化が有って
も、トナー像の転写や転写材の帯電や転写材の分離が良
好に行われる。
【0160】請求項24ないし28によれば、裏面画像
形成時、転写材の種類の違いや環境条件の変化が有って
も、トナー像の転写や転写材の帯電や転写材の分離が良
好に行われる。
【0161】請求項29または30によれば、転写材の
厚みや材質或いは機内の環境条件等によって転写材の抵
抗・容量の変化が有っても、トナー像の転写や転写材の
帯電や転写材の分離が良好に行われる。
【0162】請求項31または32によれば、第2の像
担持体の繰り返し使用による劣化や機内の環境条件等に
よって第2の像担持体の抵抗・容量の変化が有っても、
トナー像の転写や転写材の分離が良好に行われる。
【0163】請求項33ないし36によれば、第2の像
担持手段抵抗・容量検知手段により、転写材の種類や環
境条件の変化或いは繰り返し使用による第2の像担持手
段の変化や劣化等が有っても、表面画像の片面画像形成
時、裏面画像の片面画像形成時或いは両面画像形成時に
おけるトナー像の転写、転写材の帯電及び転写材の分離
が良好に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第1の実施形態を示す
カラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】本発明にかかわる画像形成装置により転写材の
両面に画像形成を行うときのトナー像の形成状態と転写
材の供給を示す図である。
【図3】本発明にかかわる画像形成装置により転写材の
表面または裏面のみに画像形成を行うときのトナー像の
形成状態と転写材の供給及び排出を示す図である。
【図4】第1の実施形態における第1の転写手段の転写
電流、第2の転写手段の転写電流、転写材帯電手段の帯
電電流及び転写材分離手段の除電電流の制御を示すブロ
ック図である。
【図5】転写材の表面または裏面のみ或いは転写材の両
面に画像形成を行う際の転写特性を示す図である。
【図6】転写材を第2の像担持手段に供給するときの転
写材の帯電および第2の像担持手段への吸着の状態を示
す図である。
【図7】両面画像形成モード及び裏面画像形成モードに
おいて第1の像担持手段上に担持されている裏面画像の
トナー像を第1の転写手段により第2の像担持手段に転
写するときの転写特性を示す図である。
【図8】両面画像形成モードにおける転写特性を示す図
である。
【図9】表面画像形成モードにおいて第1の像担持手段
上に担持されている表面画像のトナー像を第1の転写手
段により転写材の表面に転写するときの転写特性を示す
図である。
【図10】裏面画像形成モードにおいて第2の像担持手
段上に担持されている裏面画像のトナー像を第2の転写
手段により転写材の裏面に転写するときの転写特性を示
す図である。
【図11】両面画像形成モードにおいて第1の転写手段
の転写電流、第2の転写手段の転写電流、転写材帯電手
段の帯電電流及び転写材分離手段の除電電流の転写電流
を連動して補正制御する模式図である。
【図12】本発明にかかわる画像形成装置の第2の実施
形態の画像形成装置の断面構成図である。
【図13】第2の実施形態にかかわる画像形成プロセス
のタイミングチャートである。
【図14】転写材抵抗・容量検知手段による検知結果に
応じての、第1の転写手段の転写電圧、第2の転写手段
の転写電圧、転写材帯電手段の帯電電圧及び転写材分離
手段の除電電圧の制御を示すブロック図である。
【図15】転写材帯電手段を第2の像担持手段抵抗・容
量検知手段として用いた例を示す電流制御の回路ブロッ
ク図である。
【図16】第1の転写手段を第2の像担持手段抵抗・容
量検知手段として用いた例を示す電流制御の回路ブロッ
ク図である。
【図17】第2の像担持手段クリーニング手段を第2の
像担持手段抵抗・容量検知手段として用いた例を示す電
流制御の回路ブロック図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 14h 紙分離AC除電器 14j 転写ローラ 17 定着装置 140 トナー像受像体クリーニング装置 141 トナー像受像体クリーニングブレード 150 紙帯電器 160 湿度検知センサ E1,E2,E3 直流定電流電源 E4 交流定電流電源 E5,E11,E21,E31 直流定電圧電源 E41 交流定電圧電源 P 記録紙

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の表面のみに画像形成を行うときと、前記転
    写材の両面に画像形成を行うときとで、 前記転写材の表面にトナー像を転写する前記第1の転写
    手段の転写電流或いは転写電圧の値を変更することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写材の両面に画像形成を行うとき
    の前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対
    値を、前記転写材の表面のみに画像形成を行うときの前
    記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値よ
    りも大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の裏面のみに画像形成を行うときと、前記転
    写材の両面に画像形成を行うときとで、 前記転写材の裏面にトナー像を転写する前記第2の転写
    手段の転写電流或いは転写電圧の値を変更することを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材の両面に画像形成を行うとき
    の前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対
    値を、前記転写材の裏面のみに画像形成を行うときの前
    記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値よ
    りも大きくすることを特徴とする請求項3に記載の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の両面に画像形成を行う際に、 前記第1の像担持手段に担持された裏面画像のトナー像
    を前記第2の像担持手段に転写する前記第1の転写手段
    の転写電流或いは転写電圧の値と、前記第1の像担持手
    段に担持された表面画像のトナー像を前記転写材の表面
    に転写する前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電
    圧の値とを変更することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記表面画像のトナー像を前記転写材の
    表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或いは転
    写電圧の絶対値を、前記裏面画像のトナー像を前記第2
    の像担持手段に転写する前記第1の転写手段の転写電流
    或いは転写電圧の絶対値よりも大きくすることを特徴と
    する請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の表面のみに画像形成を行うときと、前記転
    写材の両面に画像形成を行うとき或いは前記転写材の裏
    面のみに画像形成を行うときとで、 前記転写材の前記第2の像担持手段への供給部において
    前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段の帯電電流或い
    は帯電電圧の値を変更することを特徴とする画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記転写材の両面に画像形成を行うとき
    の前記転写材帯電手段の帯電電流或いは帯電電圧の絶対
    値を、前記転写材の表面のみに画像形成を行うときの前
    記転写材帯電手段の帯電電流或いは帯電電圧の絶対値よ
    りも大きくし、 前記転写材の裏面のみに画像形成を行うときの前記転写
    材帯電手段の帯電電流或いは帯電電圧の絶対値を、前記
    転写材の両面に画像形成を行うときの前記転写材帯電手
    段の帯電電流或いは帯電電圧の絶対値よりも大きく或い
    は等しくすることを特徴とする請求項7記載の画像形成
    装置。
  9. 【請求項9】 トナー像形成手段により形成されたトナ
    ー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の表面のみに画像形成を行うときと、前記転
    写材の裏面のみに画像形成を行うとき或いは前記転写材
    の両面に画像形成を行うときとで、 前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部におい
    て前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
    いは除電電圧の値を変更することを特徴とする画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】 前記転写材の裏面のみに画像形成を行
    うときの前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧
    の値を、前記転写材の表面のみに画像形成を行うときの
    前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値より
    も大きくし、 前記転写材の両面に画像形成を行うときの前記転写材分
    離手段の除電電流或いは除電電圧の値を、前記転写材の
    裏面のみに画像形成を行うときの前記転写材分離手段の
    除電電流或いは除電電圧の値よりも大きく或いは等しく
    することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の両面に画像形成を行う際に、前記転写材の
    種類或いは環境条件に応じて、 前記転写材の前記第2の像担持手段への供給部において
    前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段の帯電電流或い
    は帯電電圧の値、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段に転写する前記第1の転写手段の転写電流
    或いは転写電圧の値、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する前記第2の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部におい
    て前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
    いは除電電圧の値、の内の少なくとも2組の値を連動し
    て変更することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の像担持手段に担持されたト
    ナー像を前記第2の像担持手段に転写する前記第1の転
    写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値を大きくした
    ときは、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の絶対値も大きくすることを特徴とする請求
    項11に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の像担持手段に担持されたト
    ナー像を前記第2の像担持手段に転写する前記第1の転
    写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値を大きくした
    ときは、 前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値
    も大きくすることを特徴とする請求項11に記載の画像
    形成装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の像担持手段に担持されたト
    ナー像を前記転写材の表面に転写する前記第1の転写手
    段の転写電流或いは転写電圧の絶対値を大きくしたとき
    は、 前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値
    も大きくすることを特徴とする請求項11に記載の画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の像担持手段に担持されたト
    ナー像を前記転写材の表面に転写する前記第1の転写手
    段の転写電流或いは転写電圧の絶対値を大きくしたとき
    は、 前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値も大
    きくすることを特徴とする請求項11に記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の転写手段の転写電流或いは
    転写電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値も大
    きくすることを特徴とする請求項11に記載の画像形成
    装置。
  17. 【請求項17】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の絶対値も大きくすることを特徴とする請求
    項11に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値
    も大きくすることを特徴とする請求項11に記載の画像
    形成装置。
  19. 【請求項19】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値も大
    きくすることを特徴とする請求項11に記載の画像形成
    装置。
  20. 【請求項20】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の表面のみに画像形成を行う際に、前記転写
    材の種類或いは環境条件に応じて、 前記転写材の前記第2の像担持手段への供給部において
    前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段の帯電電流或い
    は帯電電圧の値、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部におい
    て前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
    いは除電電圧の値、の内の少なくとも2組の値を連動し
    て変更することを特徴とする画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の転写手段の転写電流或いは
    転写電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値も大
    きくすることを特徴とする請求項20に記載の画像形成
    装置。
  22. 【請求項22】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記第1の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値
    も大きくすることを特徴とする請求項20に記載の画像
    形成装置。
  23. 【請求項23】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値も大
    きくすることを特徴とする請求項20に記載の画像形成
    装置。
  24. 【請求項24】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材の裏面のみに画像形成を行う際に、前記転写
    材の種類或いは環境条件に応じて、 前記転写材の前記第2の像担持手段への供給部において
    前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段の帯電電流或い
    は帯電電圧の値、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段に転写する前記第1の転写手段の転写電流
    或いは転写電圧の値、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する前記第2の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部におい
    て前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
    いは除電電圧の値、の内の少なくとも2組の値を連動し
    て変更することを特徴とする画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記第1の転写手段の転写電流或いは
    転写電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値
    も大きくすることを特徴とする請求項24に記載の画像
    形成装置。
  26. 【請求項26】 前記第2の転写手段の転写電流或いは
    転写電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値も大
    きくすることを特徴とする請求項24に記載の画像形成
    装置。
  27. 【請求項27】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記第2の転写手段の転写電流或いは転写電圧の絶対値
    も大きくすることを特徴とする請求項24に記載の画像
    形成装置。
  28. 【請求項28】 前記転写材帯電手段の帯電電流或いは
    帯電電圧の絶対値を大きくしたときは、 前記転写材分離手段の除電電流或いは除電電圧の値も大
    きくすることを特徴とする請求項24に記載の画像形成
    装置。
  29. 【請求項29】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材に電圧を印加してそのときの通電電流の値を
    検知或いは前記転写材に電流を通電してそのときの印加
    電圧の値を検知することにより、前記転写材の抵抗、容
    量或いは抵抗と容量とを併せて検知する転写材抵抗・容
    量検知手段を設け、 該転写材抵抗・容量検知手段による検知結果に応じて、 前記転写材の前記第2の像担持手段への供給部において
    前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段の帯電電流或い
    は帯電電圧の値、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する前記第2の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部におい
    て前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
    いは除電電圧の値、の何れかの値を変更することを特徴
    とする画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記転写材抵抗・容量検知手段として
    前記転写材帯電手段を用いることを特徴とする請求項2
    9に記載の画像形成装置。
  31. 【請求項31】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記転写材に電圧を印加してそのときの通電電流の値を
    検知或いは前記転写材に電流を通電してそのときの印加
    電圧の値を検知することにより、前記転写材の抵抗、容
    量或いは抵抗と容量とを併せて検知する転写材抵抗・容
    量検知手段と、 前記転写材の搬送方向に直交する方向の幅を検知する転
    写材幅検知手段とを設け、 前記転写材抵抗・容量検知手段による検知結果と、前記
    転写材幅検知手段による検知結果とに応じて、 前記転写材の前記第2の像担持手段への供給部において
    前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段の帯電電流或い
    は帯電電圧の値、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する前記第2の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部におい
    て前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
    いは除電電圧の値、の何れかの値を変更することを特徴
    とする画像形成装置。
  32. 【請求項32】 前記転写材抵抗・容量検知手段として
    前記転写材帯電手段を用いることを特徴とする請求項3
    1に記載の画像形成装置。
  33. 【請求項33】 トナー像形成手段により形成されたト
    ナー像を担持する第1の像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像が転写さ
    れ、転写された該トナー像を再び表面に担持する第2の
    像担持手段と、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段および転写材の表面に転写する第1の転写
    手段と、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する第2の転写手段と、 前記転写材に転写されたトナー像を定着する定着手段と
    を有する画像形成装置において、 前記第2の像担持手段に電圧を印加してそのときの通電
    電流の値を検知或いは前記第2の像担持手段に電流を通
    電してそのときの印加電圧の値を検知することにより、
    前記第2の像担持手段の抵抗、容量或いは抵抗と容量と
    を併せて検知する第2の像担持手段抵抗・容量検知手段
    を設け、 該第2の像担持手段抵抗・容量検知手段による検知結果
    に応じて、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記第2
    の像担持手段に転写する前記第1の転写手段の転写電流
    或いは転写電圧の値、 前記第1の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の表面に転写する前記第1の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記第2の像担持手段に担持されたトナー像を前記転写
    材の裏面に転写する前記第2の転写手段の転写電流或い
    は転写電圧の値、 前記転写材の前記第2の像担持手段からの分離部におい
    て前記転写材の分離を行う転写材分離手段の除電電流或
    いは除電電圧の値、の何れかの値を変更することを特徴
    とする画像形成装置。
  34. 【請求項34】 前記第2の像担持手段抵抗・容量検知
    手段として、前記転写材の前記第2の像担持手段への供
    給部において前記転写材の帯電を行う転写材帯電手段を
    用いることを特徴とする請求項33に記載の画像形成装
    置。
  35. 【請求項35】 前記第1の転写手段は前記第2の像担
    持手段に当接し電圧印加可能なローラ部材を含み、 前記第2の像担持手段抵抗・容量検知手段として、前記
    第1の転写手段を用いることを特徴とする請求項33に
    記載の画像形成装置。
  36. 【請求項36】 前記第2の像担持手段に当接して前記
    第2の像担持手段上のトナーをクリーニングする第2の
    像担持手段クリーニング手段を電圧印加可能とし、 前記第2の像担持手段抵抗・容量検知手段として、前記
    第2の像担持手段クリーニング手段を用いることを特徴
    とする請求項33に記載の画像形成装置。
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