JPH1094222A - 電動機の巻線温度検出素子の取付け方法および取付け具 - Google Patents
電動機の巻線温度検出素子の取付け方法および取付け具Info
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- JPH1094222A JPH1094222A JP8266563A JP26656396A JPH1094222A JP H1094222 A JPH1094222 A JP H1094222A JP 8266563 A JP8266563 A JP 8266563A JP 26656396 A JP26656396 A JP 26656396A JP H1094222 A JPH1094222 A JP H1094222A
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-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K11/00—Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電動機の巻線温度検出素子の取付けにおい
て、温度検出素子の巻線への取付けを効率化して自動化
可能とし、また、位置決めを容易として安定した温度検
出を行う。 【解決手段】 電動機の固定部分に形成したガイド１６
を用いて温度検出素子１を取付けることによって、ステ
ータ１２に装着された巻線１３に加工を加えることなく
取付けを行う。これによって、温度検出素子１の取付け
の自動化を可能とする。また、温度検出素子１の取付け
位置はガイド１６の位置で一定位置に定まるため、温度
検出素子１の位置決めが容易となり、安定した温度検出
を行うことができる。
て、温度検出素子の巻線への取付けを効率化して自動化
可能とし、また、位置決めを容易として安定した温度検
出を行う。 【解決手段】 電動機の固定部分に形成したガイド１６
を用いて温度検出素子１を取付けることによって、ステ
ータ１２に装着された巻線１３に加工を加えることなく
取付けを行う。これによって、温度検出素子１の取付け
の自動化を可能とする。また、温度検出素子１の取付け
位置はガイド１６の位置で一定位置に定まるため、温度
検出素子１の位置決めが容易となり、安定した温度検出
を行うことができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の巻線保護
のために、巻線の温度を検出する温度検出素子を電動機
に取付ける方法および取り付具に関する。
のために、巻線の温度を検出する温度検出素子を電動機
に取付ける方法および取り付具に関する。
【０００２】
【従来の技術】電動機の巻線では、鉄損や抵抗損等によ
って発熱が生じる。巻線の温度保護機能を備えた電動機
では、この発熱による巻線の燃損を防止するために、巻
線部分の温度検出を行っている。この巻線の温度検出を
行うために、通常は巻線に温度検出素子を巻線間に埋め
込む方法や巻線に紐等によって固定する方法が用いられ
ている。図７，図８は従来の電動機の巻線温度検出素子
の取付け方法を説明するための図である。なお図７は巻
線部分を示すために一部分を切り欠いて示し、また、図
８は取付け部分のみを示している。
って発熱が生じる。巻線の温度保護機能を備えた電動機
では、この発熱による巻線の燃損を防止するために、巻
線部分の温度検出を行っている。この巻線の温度検出を
行うために、通常は巻線に温度検出素子を巻線間に埋め
込む方法や巻線に紐等によって固定する方法が用いられ
ている。図７，図８は従来の電動機の巻線温度検出素子
の取付け方法を説明するための図である。なお図７は巻
線部分を示すために一部分を切り欠いて示し、また、図
８は取付け部分のみを示している。
【０００３】図７に示す電動機は、巻線１３が巻回され
たステータ１２と、ステータ１２内でロータ軸１１によ
って回転支持されるロータ１０とを備え、ステータ１２
の軸方向の一端にはフロントフランジ１５が設けられ、
他端にはリアハウジング１４が設けられている。温度検
出素子１は、サーミスタ等の巻線の温度を検出するため
の素子であり、検出信号はリード線３を介して取り出さ
れる。従来、温度検出素子１を巻線１３に取付けるに
は、リアハウジング１４の中央開口部分から電動機内部
に向かって温度検出素子１を入れ（図７中の矢印）、露
出している巻線間に埋め込んだり、巻線１３に紐で固定
する方法が用いられている。
たステータ１２と、ステータ１２内でロータ軸１１によ
って回転支持されるロータ１０とを備え、ステータ１２
の軸方向の一端にはフロントフランジ１５が設けられ、
他端にはリアハウジング１４が設けられている。温度検
出素子１は、サーミスタ等の巻線の温度を検出するため
の素子であり、検出信号はリード線３を介して取り出さ
れる。従来、温度検出素子１を巻線１３に取付けるに
は、リアハウジング１４の中央開口部分から電動機内部
に向かって温度検出素子１を入れ（図７中の矢印）、露
出している巻線間に埋め込んだり、巻線１３に紐で固定
する方法が用いられている。
【０００４】図８（ａ）は温度検出素子を巻線間に埋め
込む方法を示している。巻線間に温度検出素子を埋め込
むには、巻線１３をステータ１２に装着し、巻線末端の
線処理の際に巻線間をひろげて隙間を開け、その隙間に
温度検出素子１を埋め込んで固定した後、含浸処理を行
っている。また、図８（ｂ）は温度検出素子を巻線紐で
固定する方法を示している。この紐による固定において
も、巻線１３をステータ１２に装着し、巻線末端の線処
理の際に巻線１３の一部に紐４０を掛け、巻線１３と温
度検出素子１とを紐４０で固定した後、含浸処理を行っ
ている。
込む方法を示している。巻線間に温度検出素子を埋め込
むには、巻線１３をステータ１２に装着し、巻線末端の
線処理の際に巻線間をひろげて隙間を開け、その隙間に
温度検出素子１を埋め込んで固定した後、含浸処理を行
っている。また、図８（ｂ）は温度検出素子を巻線紐で
固定する方法を示している。この紐による固定において
も、巻線１３をステータ１２に装着し、巻線末端の線処
理の際に巻線１３の一部に紐４０を掛け、巻線１３と温
度検出素子１とを紐４０で固定した後、含浸処理を行っ
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】温度検出素子を巻線に
取付ける従来の方法では、温度検出素子を挿入する隙間
や紐を通す隙間を形成するために、ステータに挿入・成
形した巻線を解く必要がある。この取付け作業は非常に
手間を要するため、温度検出素子の取付けの自動化を困
難としている。また、この取付け作業では、巻線間に温
度検出素子を押し込む際に巻線にキズを付けるおそれが
ある。また、巻線間に温度検出素子を押し込んだり、紐
で固定するといった取付け方法では、温度検出素子の取
付け位置が一定せず、電動機によって温度検出の測定点
が異なったり、不安定な取付けのために取付け姿勢が変
化して、温度検出精度が変化するという問題もある。
取付ける従来の方法では、温度検出素子を挿入する隙間
や紐を通す隙間を形成するために、ステータに挿入・成
形した巻線を解く必要がある。この取付け作業は非常に
手間を要するため、温度検出素子の取付けの自動化を困
難としている。また、この取付け作業では、巻線間に温
度検出素子を押し込む際に巻線にキズを付けるおそれが
ある。また、巻線間に温度検出素子を押し込んだり、紐
で固定するといった取付け方法では、温度検出素子の取
付け位置が一定せず、電動機によって温度検出の測定点
が異なったり、不安定な取付けのために取付け姿勢が変
化して、温度検出精度が変化するという問題もある。
【０００６】そこで、本発明は前記した従来の問題点を
解決して、電動機の巻線温度検出素子の取付け方法およ
び取付け具において、温度検出素子の巻線への取付けを
効率化して自動化を可能とすることを目的とする。ま
た、位置決めが容易で安定した温度検出を行うことがで
きることを目的とする。
解決して、電動機の巻線温度検出素子の取付け方法およ
び取付け具において、温度検出素子の巻線への取付けを
効率化して自動化を可能とすることを目的とする。ま
た、位置決めが容易で安定した温度検出を行うことがで
きることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の電動機の巻線温
度検出素子の取付けは、電動機の固定部分に形成したガ
イドを用いて温度検出素子を取付けることによって、ス
テータに装着された巻線に加工を加えることなく取付け
を行うものであり、これによって、温度検出素子の取付
けの自動化を可能とする。また、温度検出素子の取付け
位置はガイドの位置で一定位置に定まるため、温度検出
素子の位置決めが容易となり、また、安定した温度検出
を行うことができる。
度検出素子の取付けは、電動機の固定部分に形成したガ
イドを用いて温度検出素子を取付けることによって、ス
テータに装着された巻線に加工を加えることなく取付け
を行うものであり、これによって、温度検出素子の取付
けの自動化を可能とする。また、温度検出素子の取付け
位置はガイドの位置で一定位置に定まるため、温度検出
素子の位置決めが容易となり、また、安定した温度検出
を行うことができる。
【０００８】本発明の電動機の巻線温度検出素子の取付
け方法は、電動機の固定部分にガイドを設け、このガイ
ドに温度検出素子を取付けることによって温度検出素子
を巻線に接触させる方法であり、この取付け方法によれ
ば、温度検出素子の取付け作業は単にガイドに沿って温
度検出素子を巻線に接触させるだけである。そして、電
動機に対する温度検出素子の固定は電動機に形成したガ
イドにより行われるため、巻線を開いて温度検出素子を
押し込む等の処理を不要とすることができる。また、こ
の取付けにおける操作は、ガイドに沿って温度検出素子
を巻線に接触させるだけであり、自動化が可能である。
け方法は、電動機の固定部分にガイドを設け、このガイ
ドに温度検出素子を取付けることによって温度検出素子
を巻線に接触させる方法であり、この取付け方法によれ
ば、温度検出素子の取付け作業は単にガイドに沿って温
度検出素子を巻線に接触させるだけである。そして、電
動機に対する温度検出素子の固定は電動機に形成したガ
イドにより行われるため、巻線を開いて温度検出素子を
押し込む等の処理を不要とすることができる。また、こ
の取付けにおける操作は、ガイドに沿って温度検出素子
を巻線に接触させるだけであり、自動化が可能である。
【０００９】また、温度検出素子の取付け位置は、電動
機におけるガイド位置で定まるため、温度検出素子の位
置決めが容易となり、電動機による測定点の相違や取付
け姿勢の変化によって、温度検出精度が変化するという
問題も解決することができる（請求項１に対応）。
機におけるガイド位置で定まるため、温度検出素子の位
置決めが容易となり、電動機による測定点の相違や取付
け姿勢の変化によって、温度検出精度が変化するという
問題も解決することができる（請求項１に対応）。
【００１０】温度検出素子をガイドに取付ける際に、ガ
イドとの間に低熱伝導性のホルダを挟むことによって、
温度検出素子を保持するとともに、巻線との接触部分以
外からの熱伝導を防止する熱絶縁の役目をはたすことが
できる（請求項２に対応）。
イドとの間に低熱伝導性のホルダを挟むことによって、
温度検出素子を保持するとともに、巻線との接触部分以
外からの熱伝導を防止する熱絶縁の役目をはたすことが
できる（請求項２に対応）。
【００１１】温度検出素子を巻線に接触させる際に、温
度検出素子と巻線の接触部分に高熱伝導性の樹脂を塗布
することによって、温度検出素子と巻線の接触部分との
接触，保持を良好なものとするとともに、熱伝導を良好
として熱抵抗を低くし、温度検出精度を向上させること
ができる（請求項３に対応）。
度検出素子と巻線の接触部分に高熱伝導性の樹脂を塗布
することによって、温度検出素子と巻線の接触部分との
接触，保持を良好なものとするとともに、熱伝導を良好
として熱抵抗を低くし、温度検出精度を向上させること
ができる（請求項３に対応）。
【００１２】また、本発明の電動機の巻線温度検出素子
の取付け具は、電動機の巻線の温度を検出する温度検出
素子の外周の少なくとも一部を覆う低熱伝導性のホルダ
を備える。このホルダは、電動機の固定部分に形成した
ガイド内に挿入することによって温度検出素子を取付け
るものであり、この取付け具を用いることによって本発
明の取付け方法を実施することができる。
の取付け具は、電動機の巻線の温度を検出する温度検出
素子の外周の少なくとも一部を覆う低熱伝導性のホルダ
を備える。このホルダは、電動機の固定部分に形成した
ガイド内に挿入することによって温度検出素子を取付け
るものであり、この取付け具を用いることによって本発
明の取付け方法を実施することができる。
【００１３】この取付け具によれば、ホルダによって温
度検出素子を電動機のガイドに挿入し、温度検出素子を
巻線の接触部分に保持することができる。この、温度検
出素子の挿入および保持において、巻線を開いて温度検
出素子を押し込む等の作業を不要とすることができ、自
動化を可能とすることができる。
度検出素子を電動機のガイドに挿入し、温度検出素子を
巻線の接触部分に保持することができる。この、温度検
出素子の挿入および保持において、巻線を開いて温度検
出素子を押し込む等の作業を不要とすることができ、自
動化を可能とすることができる。
【００１４】また、ホルダを低熱伝導性とすることによ
って、温度検出素子が巻線と接触する部分以外から熱が
伝導しないようにして温度検出精度を向上させることが
できる（請求項４に対応）。ホルダをフィルム素材で形
成することにより、温度検出素子への取付けを容易と
し、また、フィルム素材の厚さを調整することによって
ガイドへの取り付けを調節することができる（請求項５
に対応）。ホルダの一部に折り返し部分を形成し、この
折り返し部分をガイドの端部に当接させることによっ
て、温度検出素子のガイドからの抜けを防止することが
できる（請求項６に対応）。ガイドに延長部材を取付
け、この延長部材にホルダを挿入し、保持することによ
って、ガイドと巻線との距離が大きい場合でも温度検出
素子の取付けを可能とする（請求項７に対応）。
って、温度検出素子が巻線と接触する部分以外から熱が
伝導しないようにして温度検出精度を向上させることが
できる（請求項４に対応）。ホルダをフィルム素材で形
成することにより、温度検出素子への取付けを容易と
し、また、フィルム素材の厚さを調整することによって
ガイドへの取り付けを調節することができる（請求項５
に対応）。ホルダの一部に折り返し部分を形成し、この
折り返し部分をガイドの端部に当接させることによっ
て、温度検出素子のガイドからの抜けを防止することが
できる（請求項６に対応）。ガイドに延長部材を取付
け、この延長部材にホルダを挿入し、保持することによ
って、ガイドと巻線との距離が大きい場合でも温度検出
素子の取付けを可能とする（請求項７に対応）。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。図１は本発明の巻線温度
検出素子の取付けを説明するための斜視図であり、巻線
部分は電動機の一部を切り欠いて表している。図１に示
す電動機は、前記図７に示す電動機と同様に、巻線１３
が巻回されたステータ１２と、該ステータ１２内でロー
タ軸１１によって回転支持されるロータ１０とを備え、
ステータ１２の軸方向の一端にはフロントフランジ１５
が設けられ、他端にはリアハウジング１４が設けられて
いる。温度検出素子１は、サーミスタ等の巻線の温度を
検出するための素子であり、検出信号はリード線３を介
して取り出される。
参照しながら詳細に説明する。図１は本発明の巻線温度
検出素子の取付けを説明するための斜視図であり、巻線
部分は電動機の一部を切り欠いて表している。図１に示
す電動機は、前記図７に示す電動機と同様に、巻線１３
が巻回されたステータ１２と、該ステータ１２内でロー
タ軸１１によって回転支持されるロータ１０とを備え、
ステータ１２の軸方向の一端にはフロントフランジ１５
が設けられ、他端にはリアハウジング１４が設けられて
いる。温度検出素子１は、サーミスタ等の巻線の温度を
検出するための素子であり、検出信号はリード線３を介
して取り出される。
【００１６】本発明において、温度検出素子１を巻線１
３に取付けるには、リアハウジング１４等の電動機の固
定部分にガイド穴１６等のガイド部分を形成し、このガ
イドを用いて温度検出素子１の取付けを行う。なお、ガ
イドの形成箇所はリアハウジング１４に限定されるもの
ではなく、電動機において固定した任意の部分に適用す
ることができ、また、ガイドは図１中のガイド穴１６に
限定されるものではなく、温度検出素子１を保持する任
意の形態を採用することができる。
３に取付けるには、リアハウジング１４等の電動機の固
定部分にガイド穴１６等のガイド部分を形成し、このガ
イドを用いて温度検出素子１の取付けを行う。なお、ガ
イドの形成箇所はリアハウジング１４に限定されるもの
ではなく、電動機において固定した任意の部分に適用す
ることができ、また、ガイドは図１中のガイド穴１６に
限定されるものではなく、温度検出素子１を保持する任
意の形態を採用することができる。
【００１７】温度検出素子１を取付けるには、温度検出
素子１をガイド穴１６に挿入することによって行うこと
ができる。この挿入において、、ガイド穴１６の内寸を
温度検出素子１の外寸よりあらかじめ大きく形成してお
き、温度検出素子１の外周部分にホルダ２を取付け、ホ
ルダ２とともに温度検出素子１をガイド穴１６内に挿入
する。このホルダ２の厚みを調整することによって、温
度検出素子１をガイド穴１６内で安定して取付けること
ができ、また、ガイド穴１６の内径の加工を高い加工精
度を要することなく行うことができる。ホルダ２は、温
度検出素子１のガイド穴１６への保持の役目とともに、
温度検出素子１が巻線１３と接触する部分以外からの熱
伝導を受けないようにする熱絶縁の役目を兼ねている。
従って、ホルダ２はＰＥＴ等の熱伝導率の低い素材を用
い、フィルムあるいは射出成形品により成形することが
できる。
素子１をガイド穴１６に挿入することによって行うこと
ができる。この挿入において、、ガイド穴１６の内寸を
温度検出素子１の外寸よりあらかじめ大きく形成してお
き、温度検出素子１の外周部分にホルダ２を取付け、ホ
ルダ２とともに温度検出素子１をガイド穴１６内に挿入
する。このホルダ２の厚みを調整することによって、温
度検出素子１をガイド穴１６内で安定して取付けること
ができ、また、ガイド穴１６の内径の加工を高い加工精
度を要することなく行うことができる。ホルダ２は、温
度検出素子１のガイド穴１６への保持の役目とともに、
温度検出素子１が巻線１３と接触する部分以外からの熱
伝導を受けないようにする熱絶縁の役目を兼ねている。
従って、ホルダ２はＰＥＴ等の熱伝導率の低い素材を用
い、フィルムあるいは射出成形品により成形することが
できる。
【００１８】図２は、本発明の温度検出素子の取付け状
態を説明するための断面図である。温度検出素子１の外
周部分にフィルム等のホルダ２を取付け、該ホルダ２と
ともに温度検出素子１をリアハウジング１４に形成した
ガイド穴１６に挿入する。挿入した温度検出素子１の先
端部分を巻線１３に接触させる。温度検出素子１は、巻
線１３との接触部分を通して巻線１３の温度を測定し、
リード線３を介して検出信号を取り出す。リアハウジン
グ１４に対する温度検出素子１の固定は、ガイド穴１６
の内面とホルダ２の外周面との接触により生じる摩擦抵
抗により行われる。また、リアハウジング１４側からの
熱伝導は、ホルダ２の低い熱伝導性によって熱絶縁され
る。
態を説明するための断面図である。温度検出素子１の外
周部分にフィルム等のホルダ２を取付け、該ホルダ２と
ともに温度検出素子１をリアハウジング１４に形成した
ガイド穴１６に挿入する。挿入した温度検出素子１の先
端部分を巻線１３に接触させる。温度検出素子１は、巻
線１３との接触部分を通して巻線１３の温度を測定し、
リード線３を介して検出信号を取り出す。リアハウジン
グ１４に対する温度検出素子１の固定は、ガイド穴１６
の内面とホルダ２の外周面との接触により生じる摩擦抵
抗により行われる。また、リアハウジング１４側からの
熱伝導は、ホルダ２の低い熱伝導性によって熱絶縁され
る。
【００１９】従って、本発明の取付けによれば、取付け
位置が既知であるガイドに対して、挿入等の単純な操作
で温度検出素子の取付けを行うことができるため、取付
け操作を自動化することが可能となる。また、ガイドの
取付け位置は電動機の固定部分の所定の位置に形成して
いるため、取付けられる温度検出素子の電動機に対する
位置決めは、各電動機に対して同一の位置とすることが
でき、温度検出素子の取付け位置の変化による検出精度
の低下を低減することができる。
位置が既知であるガイドに対して、挿入等の単純な操作
で温度検出素子の取付けを行うことができるため、取付
け操作を自動化することが可能となる。また、ガイドの
取付け位置は電動機の固定部分の所定の位置に形成して
いるため、取付けられる温度検出素子の電動機に対する
位置決めは、各電動機に対して同一の位置とすることが
でき、温度検出素子の取付け位置の変化による検出精度
の低下を低減することができる。
【００２０】次に、本発明の取付け具のホルダの他の実
施形態について、図３のホルダの他の実施形態の斜視
図，図４の本発明の温度検出素子の他の取付け状態を説
明する断面図を用いて説明する。ホルダ２１は、図３に
示すように一部に折り返し部２２を備えている。折り返
し部２２は、その広がり部分を温度検出素子１の挿入方
向と反対側とし、接合部分を温度検出素子１の挿入方向
とし、広がり部分はガイド穴１６内への挿入時には閉
じ、ガイド穴１６を通過後は折り返し部自体の弾力によ
って開くよう形成している。なお、折り返し部２２は射
出成形品，スタッピング，切抜き等により成形すること
ができ、ホルダ２１の外周の全周に形成することも、一
部のみ形成することもできる。
施形態について、図３のホルダの他の実施形態の斜視
図，図４の本発明の温度検出素子の他の取付け状態を説
明する断面図を用いて説明する。ホルダ２１は、図３に
示すように一部に折り返し部２２を備えている。折り返
し部２２は、その広がり部分を温度検出素子１の挿入方
向と反対側とし、接合部分を温度検出素子１の挿入方向
とし、広がり部分はガイド穴１６内への挿入時には閉
じ、ガイド穴１６を通過後は折り返し部自体の弾力によ
って開くよう形成している。なお、折り返し部２２は射
出成形品，スタッピング，切抜き等により成形すること
ができ、ホルダ２１の外周の全周に形成することも、一
部のみ形成することもできる。
【００２１】図４は、ホルダ２１をガイド穴１６内に挿
入して、巻線に温度検出素子を固定した状態を示してい
る。ホルダ２１の折り返し部２２は、ガイド穴１６内の
通過時はガイド穴１６の内周面に押されて閉じた状態と
なるが、ガイド穴１６を通過した後はその弾力によって
外側に開く。折り返し部２２が開いた後、温度検出素子
１が抜ける方向の力が加わると、折り返し部２２の先端
部分はリアハウジング１４の内側面と当接し、温度検出
素子１が抜けるのを防止する。
入して、巻線に温度検出素子を固定した状態を示してい
る。ホルダ２１の折り返し部２２は、ガイド穴１６内の
通過時はガイド穴１６の内周面に押されて閉じた状態と
なるが、ガイド穴１６を通過した後はその弾力によって
外側に開く。折り返し部２２が開いた後、温度検出素子
１が抜ける方向の力が加わると、折り返し部２２の先端
部分はリアハウジング１４の内側面と当接し、温度検出
素子１が抜けるのを防止する。
【００２２】次に、温度検出素子と巻線との間の熱伝導
性を良好とする構成について説明する。温度検出素子
は、ホルダによって巻線以外の温度検出を行わないよう
構成している。この構成において、温度検出素子が巻線
と接触する部分の熱抵抗を低減させることによって、さ
らに温度検出素子による温度検出の精度の向上が期待で
きる。
性を良好とする構成について説明する。温度検出素子
は、ホルダによって巻線以外の温度検出を行わないよう
構成している。この構成において、温度検出素子が巻線
と接触する部分の熱抵抗を低減させることによって、さ
らに温度検出素子による温度検出の精度の向上が期待で
きる。
【００２３】そこで、図４に示すように、温度検出素子
１と巻線１３との接触面に熱伝導性が高く、接着性の良
好な樹脂部材３０を塗布する。塗布直後の樹脂部材３０
は柔軟性があり、温度検出素子１と巻線１３を接触した
状態を保持すると、樹脂部材３０は硬化して接触面およ
びその周囲を接合する。硬化後の樹脂部材３０は、強固
な接着性によって温度検出素子１と巻線１３との接触を
維持し、また、その高熱伝導性によって高い温度検出精
度を得ることができる。樹脂部材３０としては、例えば
シリコン樹脂を用いることができる。
１と巻線１３との接触面に熱伝導性が高く、接着性の良
好な樹脂部材３０を塗布する。塗布直後の樹脂部材３０
は柔軟性があり、温度検出素子１と巻線１３を接触した
状態を保持すると、樹脂部材３０は硬化して接触面およ
びその周囲を接合する。硬化後の樹脂部材３０は、強固
な接着性によって温度検出素子１と巻線１３との接触を
維持し、また、その高熱伝導性によって高い温度検出精
度を得ることができる。樹脂部材３０としては、例えば
シリコン樹脂を用いることができる。
【００２４】次に、本発明の取付け具のホルダの別の実
施形態について、図５の本発明の温度検出素子の別の取
付け状態を説明する断面図を用いて説明する。この実施
形態は、リアハウジング１４と巻線１３との距離が大き
い場合の取付けに適用するものである。リアハウジング
１４と巻線１３との距離が大きく、温度検出素子１の覆
うだけの長さしか持たないホルダ２では、温度検出素子
１をリアハウジング１４に固定し位置決めすることがで
きない。そこで、ホルダの挿入と保持を補助する延長部
材をホルダとともに使用する。図５において、延長部材
はスリーブ２３により構成することができ、その外径部
をリアハウジング１４の内周面に挿入してリアハウジン
グ１４に取付け、内径部に温度検出素子１を取付けたホ
ルダ２を挿入して温度検出素子１の取付けを行う。
施形態について、図５の本発明の温度検出素子の別の取
付け状態を説明する断面図を用いて説明する。この実施
形態は、リアハウジング１４と巻線１３との距離が大き
い場合の取付けに適用するものである。リアハウジング
１４と巻線１３との距離が大きく、温度検出素子１の覆
うだけの長さしか持たないホルダ２では、温度検出素子
１をリアハウジング１４に固定し位置決めすることがで
きない。そこで、ホルダの挿入と保持を補助する延長部
材をホルダとともに使用する。図５において、延長部材
はスリーブ２３により構成することができ、その外径部
をリアハウジング１４の内周面に挿入してリアハウジン
グ１４に取付け、内径部に温度検出素子１を取付けたホ
ルダ２を挿入して温度検出素子１の取付けを行う。
【００２５】このスリーブ２３の軸長を、リアハウジン
グ１４と巻線１３との間の距離に応じて設定することに
よって、リアハウジング１４と巻線１３との距離が大き
い場合でも温度検出素子１の取付けを行うことができ
る。なお、図４と同様に、樹脂部材３０を温度検出素子
１と巻線１３との間に塗布し、これによって、温度検出
素子１と巻線１３との接触維持を行い、熱伝導を良好と
している。
グ１４と巻線１３との間の距離に応じて設定することに
よって、リアハウジング１４と巻線１３との距離が大き
い場合でも温度検出素子１の取付けを行うことができ
る。なお、図４と同様に、樹脂部材３０を温度検出素子
１と巻線１３との間に塗布し、これによって、温度検出
素子１と巻線１３との接触維持を行い、熱伝導を良好と
している。
【００２６】次に、本発明の取付け具のホルダのさらに
別の実施形態について、図６の本発明の温度検出素子の
さらに別の取付け状態を説明する断面図を用いて説明す
る。この実施形態は、ホルダをゴム等の弾力性のある弾
性素材によって形成し、この弾力性によって温度検出素
子の保持を行うものである。図６において、温度検出素
子１にゴム製ホルダ２４を取付け、リアハウジング１４
に形成したガイド穴１６にゴム製ホルダ２４の圧縮した
状態で押し込むことによって取付けを行う。ゴム製ホル
ダ２４は、温度検出素子１をリアハウジング１４に保持
するとともに、その弾力性によって温度検出素子１を巻
線１３に接触させ保持する。
別の実施形態について、図６の本発明の温度検出素子の
さらに別の取付け状態を説明する断面図を用いて説明す
る。この実施形態は、ホルダをゴム等の弾力性のある弾
性素材によって形成し、この弾力性によって温度検出素
子の保持を行うものである。図６において、温度検出素
子１にゴム製ホルダ２４を取付け、リアハウジング１４
に形成したガイド穴１６にゴム製ホルダ２４の圧縮した
状態で押し込むことによって取付けを行う。ゴム製ホル
ダ２４は、温度検出素子１をリアハウジング１４に保持
するとともに、その弾力性によって温度検出素子１を巻
線１３に接触させ保持する。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電動機の巻線温度検出素子の取付けにおいて、温度検出
素子の巻線への取付けを効率化して自動化可能とするこ
とができる。また、温度検出素子の位置決めが容易とな
り、安定した温度検出を行うことができる。
電動機の巻線温度検出素子の取付けにおいて、温度検出
素子の巻線への取付けを効率化して自動化可能とするこ
とができる。また、温度検出素子の位置決めが容易とな
り、安定した温度検出を行うことができる。
【図１】本発明の巻線温度検出素子の取付けを説明する
ための斜視図である。
ための斜視図である。
【図２】本発明の温度検出素子の取付け状態を説明する
ための断面図である。
ための断面図である。
【図３】ホルダのホルダの他の実施形態の斜視図であ
る。
る。
【図４】本発明の温度検出素子の他の取付け状態を説明
する断面図である。
する断面図である。
【図５】本発明の温度検出素子の別の取付け状態を説明
する断面図である。
する断面図である。
【図６】本発明の温度検出素子のさらに別の取付け状態
を説明する断面図である。
を説明する断面図である。
【図７】従来の電動機の巻線温度検出素子の取付け方法
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図８】従来の電動機の巻線温度検出素子の取付け方法
を説明するための図である。
を説明するための図である。
１ 温度検出素子 ２，２１ ホルダ ３ リード線 １０ ロータ １１ ロータ軸 １２ ステータ １３ 巻線 １４ リアハウジング １５ フロントフランジ １６ ガイド穴 ２２ 折り返し部 ２３ スリーブ ２４ ゴム製ホルダ ３０ 樹脂部材 ４０ 紐
Claims (7)
- 【請求項１】 電動機の巻線の温度を検出する温度検出
素子の取付けにおいて、電動機の固定部分にガイドを設
け、前記ガイドに温度検出素子を取付けることにより温
度検出素子を巻線に接触させることを特徴とする電動機
の巻線温度検出素子の取付け方法。 - 【請求項２】 ガイドと温度検出素子との間に、低熱伝
導性のホルダを挟むことを特徴とする請求項１記載の電
動機の巻線温度検出素子の取付け方法。 - 【請求項３】 温度検出素子と巻線の接触部分に高熱伝
導性の樹脂を塗布することを特徴とする請求項１，又は
２記載の電動機の巻線温度検出素子の取付け方法。 - 【請求項４】 電動機の巻線の温度を検出する温度検出
素子の外周の少なくとも一部を覆う低熱伝導性のホルダ
を備え、前記ホルダは、電動機の固定部分に形成したガ
イド内に挿入することによって温度検出素子を取付ける
ことを特徴とする電動機の巻線温度検出素子の取り付
具。 - 【請求項５】 前記ホルダはフィルム素材で形成するこ
とを特徴とする請求項４記載の電動機の巻線温度検出素
子の取り付具。 - 【請求項６】 前記ホルダは折り返し部分を備えたこと
を特徴とする請求項４記載の電動機の巻線温度検出素子
の取り付具。 - 【請求項７】 前記ホルダのガイド内への挿入，保持を
補助する延長部材をガイドに備えたことを特徴とする請
求項４記載の電動機の巻線温度検出素子の取り付具。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8266563A JP2921752B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 電動機の巻線温度検出素子の取付け方法および取付け具 |
| US09/077,037 US6153954A (en) | 1996-09-18 | 1997-09-18 | Motor equipped with a coil temperature sensing element |
| EP97941190A EP0862259B1 (en) | 1996-09-18 | 1997-09-18 | Motor with winding temperature detecting element |
| PCT/JP1997/003304 WO1998012793A1 (fr) | 1996-09-18 | 1997-09-18 | Moteur a detecteur de la temperature des enroulements |
| DE69726112T DE69726112T2 (de) | 1996-09-18 | 1997-09-18 | Motor mit wicklungstemperaturdetektor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8266563A JP2921752B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 電動機の巻線温度検出素子の取付け方法および取付け具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1094222A true JPH1094222A (ja) | 1998-04-10 |
| JP2921752B2 JP2921752B2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=17432579
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8266563A Expired - Lifetime JP2921752B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | 電動機の巻線温度検出素子の取付け方法および取付け具 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6153954A (ja) |
| EP (1) | EP0862259B1 (ja) |
| JP (1) | JP2921752B2 (ja) |
| DE (1) | DE69726112T2 (ja) |
| WO (1) | WO1998012793A1 (ja) |
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