JPH10330094A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

Info

Publication number
JPH10330094A
JPH10330094A JP15576097A JP15576097A JPH10330094A JP H10330094 A JPH10330094 A JP H10330094A JP 15576097 A JP15576097 A JP 15576097A JP 15576097 A JP15576097 A JP 15576097A JP H10330094 A JPH10330094 A JP H10330094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
counterweight
vehicle
work vehicle
overhang
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15576097A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Takeda
淳 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP15576097A priority Critical patent/JPH10330094A/ja
Publication of JPH10330094A publication Critical patent/JPH10330094A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、車輌の安定性が確保され、転倒の危
険がなく安全性が向上し、第2に、しかもこれは、車輌
の大型化や重量増を伴うことなく実現され、第3に、カ
ウンターウェイトの張り出し忘れも防止される、高所作
業車を提案する。 【解決手段】 この高所作業車1は、ビル等の建築現場
AのデッキプレートB上に乗せられて走行し、高所の作
業を実施するために使用され、車台3上に作業床2が垂
直に昇降可能に搭載され、作業床2は、張り出し可能な
展開床6を備えてなる。そして、車台3にカウンターウ
ェイト14が付設されており、カウンターウェイト14
は、車載バッテリーその他の重量の重い機器等が収納さ
れ、収納位置と張り出し位置と、に移動可能となってい
る。又、第1センサFが展開床6の張り出しを検出する
と、警報装置Eが警報を開始し、第2センサGがカウン
ターウェイト14の張り出しを検出すると、警報を終了
するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高所作業車に関す
る。すなわち、ビル等の建築現場にて使用され、車台上
に作業床が昇降可能に搭載された、高所作業車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この高所作業車は、ビル等の建築現場に
おいて、仮りの床板たるデッキプレート上に搬入されて
乗せられ、デッキプレート上を走行して、柱,梁,天
井,壁,配管,配線,空調等の高所の作業対象に対し、
作業を実施するために使用される。そして、車台上に作
業床が昇降機構にて垂直に昇降可能に搭載されており、
この作業床は、昇降機構に水平に固定されたベース床
と、このベース床に組み付けられ、ベース床上の収納位
置とベース床から面一に水平に張り出された張り出し位
置とに変位可能な展開床と、を備えてなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種従来
例の高所作業車にあっては、次の問題が指摘されてい
た。この種の高所作業車は建築現場において、デッキ
プレート上に搬入すべくエレベータ等にて搬送されるの
で、小型である必要があると共に、仮りの床板たる強
度の低いデッキプレート上を走行するので、車輌重量が
軽いことを要する反面、作業時においては昇降機構が
伸長されると共に、作業範囲を広げるべく作業床の展開
床が張り出される。この種従来例の高所作業車は、この
ように、小型軽量であるにかかわらず上昇した作
業床の展開床が張り出されるので、その重心が全体的に
偏り車輌の安定性が損なわれやすく、荷重モーメントに
よる転倒の危険が指摘される等、安全性に問題が指摘さ
れていた。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、移動式
のカウンターウェイトを付設したことにより、第1に、
車輌の安定性が確保され、第2に、しかもこれが車両の
大型化や重量増を伴うことなく実現される、高所作業車
を提案することを目的とする。又、請求項2にあって
は、更に警報装置を備えてなることにより、上述に加え
第3に、カウンターウェイトの張り出し忘れも防止され
る、高所作業車を提案することも目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず請求
項1については、次のとおり。すなわち、この請求項1
の高所作業車は、ビル等の建築現場において、仮りの床
板たるデッキプレート上に搬入されて乗せられ、該デッ
キプレート上を走行し、もって作業対象に対し作業を実
施するために使用される。そしてこの高所作業車は、車
台上に作業床が、昇降機構にて垂直に昇降可能に搭載さ
れている。該作業床は、該昇降機構に水平に固定された
ベース床と、該ベース床に組み付けられ、該ベース床上
の収納位置と該ベース床から面一に水平に張り出された
張り出し位置とに変位可能な展開床と、を備えてなる。
そして、この高所作業車にあっては更に、移動式のカウ
ンターウェイトが付設されている。該カウンターウェイ
トは、該車台に取り付けられ箱状をなし、内部に車載用
のバッテリー,その他の重量の重い機器等の物品が収納
されている。そして、該展開床の収納位置と張り出し位
置に対応して、該車台側に収納された収納位置と、該展
開床の張り出し方向と反対方向に向け張り出された張り
出し位置とに、移動可能となっていること、を特徴とす
る。
【0006】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2の高所作業車は、請求項1記載の
高所作業車において、更に、次の第1センサ,第2セン
サ,警報装置等を備えてなる。すなわち該第1センサ
は、該展開床の張り出し位置を検出し、該第2センサ
は、該カウンターウェイトの張り出し位置を検出する。
該警報装置は、該展開床が収納位置から張り出し位置に
変位し、該第1センサがこれを検出すると、警報を開始
し、もって、該カウンターウェイトが収納位置から張り
出し位置に移動し該第2センサがこれを検出すると、警
報を終了すること、を特徴とする。
【0007】この高所作業車は、このようになっている
ので、ビル等の建築現場にて次のように用いられる。ま
ず高所作業車は、エレベータ等にて搬送され、デッキプ
レート上に搬入され乗せられる。それから、作業床の展
開床が、それまでの収納位置から、張り出し位置に張り
出されるが、これに伴いカウンターウェイトが、それま
での収納位置から、展開床の張り出し方向とは反対方向
の張り出し位置に張り出され、もって、展開床の張り出
しに伴う全体的な重心の偏りが回避され、バランスが維
持される。カウンターウェイトには、車載用のバッテリ
ー,その他の重量の重い機器等の物品が収納されてい
る。そして、昇降機構が伸長され作業床が上昇されて、
走行,停止され、もって、柱,梁,天井,壁,配管,配
線,空調等の高所の作業対象に対し、作業床上から作業
員が作業を行う。
【0008】又、請求項2にあっては、上述により作業
床の展開床が張り出され、第1センサがその張り出し位
置を検出すると、警報装置が警報を開始し作業者の注意
を喚起する。そしてカウンターウェイトが張り出され、
第2センサがその張り出し位置を検出すると、警報装置
は警報を終了する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4は、本発明の実施の形態の説明に供する。そ
して図1は、昇降機構が短縮状態で、展開床およびカウ
ンターウェイトが収納位置にある状態を示す、正面図で
ある。図2は、昇降機構が短縮状態で、展開床およびカ
ウンターウェイトが張り出し位置にある状態を示す、正
面図である。図3は、昇降機構が伸長状態で、展開床お
よびカウンターウェイトが張り出し位置にある状態を示
す、正面図である。図4の(1)図は、カウンターウェ
イトの移動機構の斜視図であり、図4の(2)図は、警
報装置の制御部等のブロック図である。なお図5の
(1)図は、デッキプレート上で作業中の高所作業車等
を示す正面概略図、図5の(2)図は、デッキプレート
の要部の斜視図である。
【0010】まず、高所作業車1について述べる。図5
の(1)図に示したように、この高所作業車1は、ビル
等の建築現場Aにおいて、仮りの床板たるデッキプレー
トB上に搬入されて乗せられ、デッキプレートB上を走
行して、柱C,梁,天井,壁,配管,配線,空調,その
他の高所の作業対象に対し、作業を実施するために使用
される。すなわち、この高所作業車1は、例えば鉄骨ビ
ルの屋内の建築現場Aにおいて、多数の柱C間に、各階
の仮りの床板として多段に組み付けられたデッキプレー
トB上に、乗せられて走行すると共に、高所の作業に適
した高さに作業床2が昇降され、もって作業床2上から
作業員が、高所の作業対象に対し作業を実施する。例え
ば、柱Cや梁等の接合作業や組立作業、柱Cや梁等への
塗装・吹付け・内装作業、電気配線作業,空調ダクト作
業,配管作業、等々が実施される。このような高所作業
車1が乗せられ,走行される仮りの床板たるデッキプレ
ートBとしては、多くの場合、図5の(2)図に示した
ように、凹凸を備えた形鋼たる鋼板が用いられる。図5
の(1)図中、Dは立設されたエレベータである。
【0011】そして高所作業車1は、図1,図2,図3
に示したように、車台3上に作業床2が昇降機構4にて
垂直に昇降可能に搭載されており、作業床2は、昇降機
構4の上部に水平に固定されたベース床5と、ベース床
5に組み付けられ、ベース床5上の収納位置と、ベース
床5から面一に水平に張り出された張り出し位置とに変
位可能な展開床6と、を備えてなる。
【0012】このような高所作業車1の構成について、
更に詳述する。まず車台3については、その走行手段と
して図示例ではクローラ7が用いられているが、車輪が
用いられることもある。クローラ7は、左右各々無端状
をなし、車台3の左右についてそれぞれ前後の駆動輪と
従動輪間に掛け渡されており、駆動輪が駆動モータ等に
て駆動されて走行される。なお、駆動モータ等の駆動源
を備えず、自由輪のみからなる車輪を用いたタイプのも
のも可能である。
【0013】次に、車台3と作業床2間に介装される昇
降機構4は、図示例では図3に示したように、上中下の
垂直な3本のマスト式よりなり、車台3上に固定的に立
設された第1マストたる基端側マスト8と、この基端側
マスト8に外嵌可能な第2マストたる中間マスト9と、
この中間マスト9に外嵌可能な第3マストたる先端側マ
スト10と、からなっている。昇降機構4のこれらの基
端側マスト8,中間マスト9,先端側マスト10は、角
パイプ状の入れ子式構造よりなり、油圧又は空圧式のシ
リンダやワイヤ,ロープ,チェーン等を組み合わせた駆
動機構(図示せず)により、先端側マスト10が下位の
中間マスト9や基端側マスト8に対し、又、中間マスト
9が下位の基端側マスト8に対し、それぞれ繰り出し・
伸長されると共に、自重にて嵌め込み・収納・短縮され
る。このような昇降機構4により、作業床2は、水平状
態を常時維持しつつ、図1,図2に示した上昇位置と図
3に示した降下位置との間で、垂直に昇降される。なお
昇降機構4は、このような図示例のマスト式のほか、屈
折式やシザース式のものも用いられる。屈折式の昇降機
構4は、車台3と作業床2間に、上下のブームが水平の
軸にてそれぞれ枢着された構造よりなり、上下のブーム
が同期連動して起伏されることにより、作業床2が、水
平状態を常時維持しつつ、上昇位置と降下位置間で垂直
に昇降される。更に、シザース式の昇降機構4は、車台
3と作業床2間にリンクロッドが、左右でそれぞれ上下
多段にクロスしつつ枢着された構造よりなる。そして、
伸縮駆動されるシリンダにて各リンクロッド間を、平行
四辺形に展開された状態と、略水平に折り畳まれた状態
間で変位させることにより、作業床2が、水平状態を常
時維持しつつ、上昇位置と降下位置間で垂直に昇降され
る。昇降機構4は、このようになっている。
【0014】次に作業床2ついて述べると、作業床2
は、ベース床5と展開床6とからなる。まず、作業床2
のベース床5は、昇降機構4の上部、図示例では先端側
マスト10の基部付近に、側方から取付フレーム11を
介し、水平に固定されている。これに対し、作業床2の
展開床6は、図1に示したようにベース床5上の収納位
置と、図2,図3に示したようにベース床5から面一に
水平に張り出された張り出し位置と、に変位可能にベー
ス床5に組み付けられている。そして図示例の展開床6
は、その端がベース床5の端にヒンジ12にて枢着さ
れ、直角に揺動変位可能に組み付けられており、ベース
床5上に折り畳まれた収納位置と、ベース床5上から揺
動展開された張り出し位置とに、それぞれ位置決め固定
可能となっている。なお展開床6は、このようにヒンジ
12を用いた図示例の折り畳み方式のもののほか、スラ
イド方式のものも可能である。すなわち、展開床6をベ
ース床5に対し、水平のまま横にスライド移動可能に組
み付け、もって、ベース床5上にベース床5を覆うよう
に収納された収納位置と、ベース床5上から横に押し出
すようにスライド移動された張り出し位置とに、それぞ
れ位置決め固定可能とする、スライド方式のものも考え
られる。図1,図2,図3は、作業床2たるベース床5
や展開床6上に設けられた手摺りである。作業床2は、
このようになっている。高所作業車1は、このような車
台3,昇降機構4,作業床2、等を備えた構成よりな
る。高所作業車1は、一般的にこのようになっている。
【0015】そして、この高所作業車1にあっては、移
動式のカウンターウェイト14が付設されている。この
カウンターウェイト14は、スライドレール17に取り
付けられ、もって車台3側に設けられており、箱状をな
し、内部に車載用のバッテリー,その他の重量の重い機
器等の物品(図示せず)が収納されている。そして、前
述した展開床6の収納位置と張り出し位置に対応して、
車台3側に収納された収納位置と、展開床6の張り出し
方向に向け張り出された張り出し位置とに、移動可能と
なっている。
【0016】このようなカウンターウェイト14につい
て、更に詳述する。つり合いおもりたる箱状をなすカウ
ンターウェイト14の内部には、車載用のバッテリー,
その他の車載用の重量の重い機器等の物品が、選択的又
は併存的に収納されている。そして、図4の(1)図に
示したように、例えば、車台3の端部に1対のブラケッ
ト15が、間隔を存し取り付け固定されると共に、両ブ
ラケット15に、それぞれローラ16が回動自在に横設
されており、カウンターウェイト14を先端上に載置固
定した1対のスライドレール17が、それぞれ、ローラ
16を介し両側のブラケット15に組み付けられてい
る。カウンターウェイト14の移動機構は、例えばこの
ようになっている。このようにカウンターウェイト14
は、両スライドレール17を介し車台3側の両ブラケッ
ト15間に、ローラ16にて組み付けられており、もっ
て、図1に示したように車台3側に寄った収納位置と、
図2,図3に示したように車台3から離れた張り出し位
置とに、それぞれ移動可能,位置決め可能となってい
る。このようなカウンターウェイト14の移動は、手動
操作によっても可能であるが、図4の(1)図の図示例
では、油圧又は電動式のシリンダ18にて行われるよう
になっている。又、このようなカウンターウェイト14
の移動方向・張り出し方向は、前述した作業床2の展開
床6の張り出し方向と、方向的に反対向きとなるように
設定されている。つまりカウンターウェイト14は、展
開床6が例えば前方に張り出される場合、後方に張り出
されるように車台3の後端部側に設けられている。カウ
ンターウェイト14は、このようになっている。
【0017】次に、警報装置E等について述べる。この
高所作業車1には、更に第1センサF,第2センサG,
警報装置E、等が設けられている。そして第1センサF
は、前述した展開床6の張り出し位置を検出し、第2セ
ンサGは、カウンターウェイト14の張り出し位置を検
出する。警報装置Eは、展開床6が収納位置から張り出
し位置に変位し、第1センサFがこれを検出すると、警
報を開始し、カウンターウェイト14が収納位置から張
り出し位置に移動し、第2センサGがこれを検出する
と、警報を終了するようになっている。
【0018】このような警報装置E等について、更に詳
述する。まず第1センサFは、例えば、作業床2のベー
ス床2の端に配設され、もって、展開床6が図2,図3
に示したように張り出し位置に変位すると、直接これを
検出し、図4の(2)図に示したように、その検出信号
を制御部Hに送出する。又、第2センサGは車台3の後
端部、例えば図4の(1)図のようにブラケット15の
後端に配設され、もって、カウンターウェイト14が図
2,図3に示したように張り出し位置に移動すると、そ
のスライドレール17の後端を検出することにより、カ
ウンターウェイト14が張り出し位置に移動したことを
検出し、図4の(2)図に示したように、その検出信号
を制御部Hに送出する。制御部Hとしては、例えばマイ
クロコンピュータその他の制御回路が用いられ、第1セ
ンサFより検出信号が入力されると、警報装置Eの駆動
回路に駆動オン信号を送出し、第2センサGより検出信
号が入力されると、警報装置Eの駆動回路に駆動オフ信
号を送出する。警報装置Eとしては、例えばブザーが用
いられ、ブザー音による警報を実施可能となっている
が、光による警報を実施するランプを、ブザーと共に又
はブザーに代えて用いるようにしてもよい。そして警報
装置Eは、例えば、高所作業車1の全体的な制御盤が設
けられている、作業床2のベース床5上に配設される。
警報装置E等は、このようになっている。
【0019】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。まず高所作業車1は、
図1に示したように作業時以外の常時は、昇降機構4が
短縮され作業床2が降下していると共に、作業床2の展
開床6がベース床5上の収納位置にあり、カウンターウ
ェイト14も車台3側の収納位置にある。そして、この
ようにコンパクト化された高所作業車1は、図5の
(1)図に示したように、エレベータD等にて搬送さ
れ、仮りの床板たるデッキプレートB上に搬入されて、
乗せられる。
【0020】次に、このようにデッキプレートB上に乗
せられた高所作業車1は、図2に示したように、作業床
2の展開床6が、それまでの収納位置からベース床5と
面一で水平の張り出し位置に張り出されるが、これに伴
い、カウンターウェイト14が、それまでの収納位置か
ら、展開床6の張り出し方向とは反対方向の張り出し位
置に張り出される。カウンターウェイト14は、箱状を
なし、内部に車載用のバッテリー,その他の重量の重い
機器等の物品が収納されている。それから図3に示した
ように、高所作業車1の昇降機構4がそれまでの短縮状
態から伸長され、作業床2のベース床5と展開床6が上
昇する。高所作業車1は、このように作業床2の展開床
6が張り出され、カウンターウェイト14も張り出さ
れ、昇降機構4にて作業床2が上昇され、もって、デッ
キプレートB上を走行,停止する。そして、図5の
(1)図に示したように、建築現場Aの柱C,梁,天
井,壁,配管,配線,空調等の高所の作業対象に対し、
展開床6が張り出され作業範囲が広げられている作業床
2上から、作業員が所定の作業を行うようになってい
る。
【0021】又、図示の高所作業車1にあっては、上述
により、作業床2の展開床6が張り出され、第1センサ
Fが、展開床6が張り出し位置にあることを検出する
と、警報装置Eが警報を開始する。そして事後、カウン
ターウェイト14が張り出され、第2センサGが、カウ
ンターウェイト14が張り出し位置にあることを検出す
ると、警報装置Eは警報を終了する。さてそこで、この
高所作業車1にあっては、次の第1,第2,第3のよう
になる。
【0022】第1に、この高所作業車1は、建築現場A
のデッキプレートB上にて作業を実施する際、図3に示
したように、昇降機構4が伸長されると共に、上昇した
作業床2の展開床6が張り出し位置に張り出されてい
る。さてそこで、この高所作業車1では、その際、重量
の重いバッテリー,その他の機器等が収納されたカウン
ターウェイト14を、展開床6の張り出し方向とは反対
方向の張り出し位置に張り出すことにより、全体的な重
心の偏りが回避され、車輌全体のつり合い・平衡・バラ
ンスが維持されるようになっている。
【0023】第2に、この高所作業車1において、付設
されたカウンターウェイト14は、作業時以外の常時
は、図1に示したように、車台3側の収納位置に収納さ
れている。もって、特に邪魔になることはなく、車輌の
大型化を招くこともない。又、このように付設されたカ
ウンターウェイト14は、箱状をなし、内部に車載用の
バッテリーや、車載用の重量の重い機器等の物品が収納
されている。もって、カウンターウェイト14を設けた
ことにより、高所作業車1の重量増を招くおそれもな
い。
【0024】第3に、この高所作業車1では、第1セン
サFが、作業床2の展開床6が張り出し位置に張り出さ
れたことを検出すると、ブザー等の警報装置Eが警報を
開始し、作業者の注意を喚起する。もって作業者は、忘
れることなくカウンターウェイト14を張り出すべく操
作をするようになり、カウンターウェイト14が、確実
に張り出し位置に移動せしめられる。そして、このよう
にカウンターウェイト14が張り出されると、第2セン
サGがこれを検出し、もって警報装置Eによる警報は終
了する。
【0025】なお図示例では、作業床2の展開床6が張
り出されると、作業者が、カウンターウェイト14を張
り出すべく操作する方式よりなっていたが、カウンター
ウェイト14が自動的に張り出される方式を採用しても
よい。すなわち、第1センサFが展開床6の張り出しを
検出すると、その検出信号に基づき、例えば図4の
(1)図に示したシリンダ18が連動して駆動され、も
って、カウンターウェイト14が自動的に張り出される
ようにすることも可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る高所作業車は、以上説明し
たように、移動式のカウンターウェイトを付設したこと
により、次の効果を発揮する。
【0027】第1に、車輌の安定性が確保される。すな
わち、この高所作業車は、ビル等の建築現場において、
デッキプレート上にて作業を実施する際、上昇した作業
床の展開床が張り出し位置に張り出されるが、その際カ
ウンターウェイトが、展開床の張り出し方向と反対方向
に張り出されるようになっている。もって、全体的な重
心の偏りが回避され、車両の全体的なつり合い・平衡・
バランスが維持され、安定性が確保されるようになり、
前述したこの種従来例のように荷重モーメントによる転
倒の危険はなく、安定性が向上する。
【0028】第2に、しかもこれは、車輌の大型化や重
量増を伴うことなく実現される。すなわち、この高所作
業車において、付設されたカウンターウェイトは、作業
時以外は車台側の収納位置に収納されており、特に車輌
の大型化を招くこともなく、車輌は小型のままとなって
いる。もって、ビル等の建築現場において、デッキプレ
ート上に搬入すべくエレベータ等にて搬送される際、こ
の高所作業車は、カウンターウェイトが邪魔になること
もなく車輌も小型であるので、支障なく搬送,搬入され
る。又、付設されたカウンターウェイトは、内部に車載
用で既存のバッテリー,その他の重量の重い機器等の物
品が収納される構造よりなるので、特に車輌の重量増を
招くおそれはない。このように、この高所作業車は車輌
重量が軽く、ビル等の建築現場において、仮りの床板た
る強度の低いデッキプレート上を、支障なく走行可能で
ある。
【0029】又、請求項2の高所作業車は、更に警報装
置を備えてなることにより、上述に加え、次の効果を発
揮する。
【0030】第3に、カウンターウェイトの張り出し忘
れも防止される。すなわち、この高所作業車では、第1
センサが作業床の展開床の張り出しを検出すると、警報
装置が警報を開始し、事後、所期のごとくカウンターウ
ェイトが張り出され第2センサがこれを検出するまで、
警報を実施し、作業者の注意を喚起する。もって、展開
床が張り出されると、作業員が必ず、カウンターウェイ
トを張り出すようになり、前述した第1の点が確実に担
保され,実施されるようになる。このように、この種従
来例における課題がすべて解決される等、本発明の発揮
する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車について、発明の実施
の形態の説明に供する正面図であり、昇降機構が短縮状
態で、展開床およびカウンターウェイトが収納位置にあ
る状態を示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する正面図であ
り、昇降機構が短縮状態で、展開床およびカウンターウ
ェイトが張り出し位置にある状態を示す。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供する正面図であ
り、昇降機構が伸長状態で、展開床およびカウンターウ
ェイトが張り出し位置にある状態を示す。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、カウンターウェイトの移動機構の斜視図であり、
(2)図は、警報装置の制御部等のブロック図である。
【図5】(1)図は、デッキプレート上で作業中の高所
作業車等を示す正面概略図、(2)図は、デッキプレー
トの要部の斜視図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 2 作業床 3 車台 4 昇降機構 5 ベース床 6 展開床 7 クローラ 8 基端側マスト 9 中間マスト 10 先端側マスト 11 取付フレーム 12 ヒンジ 13 手摺り 14 カウンターウェイト 15 ブラケット 16 ローラ 17 スライドレール 18 シリンダ A 建築現場 B デッキプレート C 柱 D エレベータ E 警報装置 F 第1センサ G 第2センサ H 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G08B 21/00 G08B 21/00 U

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビル等の建築現場において、仮りの床板
    たるデッキプレート上に搬入されて乗せられ、該デッキ
    プレート上を走行して、高所の作業対象に対し作業を実
    施するために使用される高所作業車であって、 車台上に作業床が昇降機構にて垂直に昇降可能に搭載さ
    れており、該作業床は、該昇降機構に水平に固定された
    ベース床と、該ベース床に組み付けられ、該ベース床上
    の収納位置と該ベース床から面一に水平に張り出された
    張り出し位置とに変位可能な展開床と、を備えてなり、 かつ、移動式のカウンターウェイトが付設されており、
    該カウンターウェイトは、該車台に取り付けられ箱状を
    なし、内部に車載用のバッテリー,その他の重量の重い
    機器等の物品が収納され、該展開床の収納位置と張り出
    し位置に対応して、該車台側に収納された収納位置と、
    該展開床の張り出し方向と反対方向に向け張り出された
    張り出し位置とに、移動可能となっていること、を特徴
    とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高所作業車であって、更
    に、第1センサ,第2センサ,警報装置等を備えてな
    り、 該第1センサは、該展開床の張り出し位置を検出し、該
    第2センサは、該カウンターウェイトの張り出し位置を
    検出し、該警報装置は、該展開床が収納位置から張り出
    し位置に変位し該第1センサがこれを検出すると、警報
    を開始し、該カウンターウェイトが収納位置から張り出
    し位置に移動し該第2センサがこれを検出すると、警報
    を終了すること、を特徴とする高所作業車。
JP15576097A 1997-05-29 1997-05-29 高所作業車 Pending JPH10330094A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15576097A JPH10330094A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 高所作業車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15576097A JPH10330094A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 高所作業車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10330094A true JPH10330094A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15612818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15576097A Pending JPH10330094A (ja) 1997-05-29 1997-05-29 高所作業車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10330094A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001105964A (ja) * 1999-10-08 2001-04-17 Kayaba Ind Co Ltd 壁背面点検等作業車
JP2001353188A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 作業用車いす
JP2003146595A (ja) * 2001-11-13 2003-05-21 Nippon Yusoki Co Ltd 低揚高型ピックアップリフト
ITUB20155900A1 (it) * 2015-11-25 2017-05-25 Magni Telescopic Handlers S R L Piattaforma aerea semovente
JP2018203505A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 株式会社東芝 搬送装置
CN110241723A (zh) * 2019-06-12 2019-09-17 咸宁职业技术学院 一种可调节重心的检查车
KR20230000501U (ko) * 2021-09-02 2023-03-09 주식회사 수산씨에스엠 천장 구조물 설치용 리프팅 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001105964A (ja) * 1999-10-08 2001-04-17 Kayaba Ind Co Ltd 壁背面点検等作業車
JP2001353188A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Kawasaki Heavy Ind Ltd 作業用車いす
JP2003146595A (ja) * 2001-11-13 2003-05-21 Nippon Yusoki Co Ltd 低揚高型ピックアップリフト
ITUB20155900A1 (it) * 2015-11-25 2017-05-25 Magni Telescopic Handlers S R L Piattaforma aerea semovente
WO2017089879A1 (en) * 2015-11-25 2017-06-01 Magni Telescopic Handlers S.R.L. A self-propelled aerial platform
JP2018203505A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 株式会社東芝 搬送装置
CN110241723A (zh) * 2019-06-12 2019-09-17 咸宁职业技术学院 一种可调节重心的检查车
KR20230000501U (ko) * 2021-09-02 2023-03-09 주식회사 수산씨에스엠 천장 구조물 설치용 리프팅 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4491449A (en) Load raising vehicle and method
US20060219478A1 (en) Construction
JPH10330094A (ja) 高所作業車
CN115465822A (zh) 一种隧道维护作业车组及其作业方法
CN218988728U (zh) 一种隧道维护作业车组
JPH0860853A (ja) 壁高欄の工事方法及び該方法に使用する自走式足場車
JP2006028734A (ja) 移動式ベントを用いた橋桁の送り出し架設工法
JP2674975B2 (ja) 高所作業架台付きクレーン装置
JP3269755B2 (ja) 高所作業車
JPH072590B2 (ja) リフト車
JP3269756B2 (ja) 高所作業車
JPH10297232A (ja) 軌陸車の安全装置
JP2567983Y2 (ja) 垂直昇降式高所作業車
JPH0810594Y2 (ja) 高所作業車の障害物検出装置
JP2019156523A (ja) 高所作業車の乗降装置
JPS6017519Y2 (ja) 高所作業用梯子車
JP2003104692A (ja) 吊り下げ機能と高所作業機能を持つ作業車
JPH10140845A (ja) 水平開口部の落下防止装置
JPH06183697A (ja) 高所作業車の転倒防止機構
JP2934567B2 (ja) 立体駐車場建設用作業ゴンドラ
JPH086453B2 (ja) 建物の架構構築装置
JPH0663589U (ja) 高所作業車の作業台
CN118221015A (zh) 一种护栏板转运辅助安装车及安装方法
GB2233309A (en) Collapsible hoist
JPH0115791Y2 (ja)