JPH10292693A - 引き戸用鎌錠 - Google Patents
引き戸用鎌錠Info
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- JPH10292693A JPH10292693A JP9115180A JP11518097A JPH10292693A JP H10292693 A JPH10292693 A JP H10292693A JP 9115180 A JP9115180 A JP 9115180A JP 11518097 A JP11518097 A JP 11518097A JP H10292693 A JPH10292693 A JP H10292693A
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Abstract
き戸のバウンドを確実に防止でき、軽い力で引き戸を開
けられ、衣服等が挟まった状態も解除できる引き戸用鎌
錠の提供。 【解決手段】閉戸時にトリガー9が後退し、作動部材1
0を介して鎌部材4を前方へ回動させ、戸枠体2の掛止
部材8へ掛止可能とする引き戸用鎌錠において、基準線
Lを境に鎌部材4を前又は後方へ付勢するバネ11を有
し、鎌部材4の下方に、閉戸時の慣性力で揺動して上記
掛止状態になった直後の鎌部材4の周端縁の一部22
を、一瞬間だけ支承可能な係止用部16付きの揺動部材
14を設け、該揺動部材14の横軸17を支承する軸受
け部材20を昇降可能とし、それを上方へ付勢する押し
バネ21で支承する。加えて、鎌部材4を付勢するバネ
11を圧縮コイルバネとし、その他端部13をバネ力調
節用ネジで支承させ、該バネ力調節ネジを外部から回動
操作可能とする。
Description
に自動的に鎌部材が出て、戸枠体の掛止金具の掛止部材
へ引っ掛かり(仮施錠状態や空締まり状態という)、引
き戸を開ける際に鎌部材が自動的に掛止部材から外れ
て、錠内へ収納されるようにした引き戸用鎌錠の改良に
関する。
でバウンドし、鎌部材が掛止部材から勝手に外れるのを
確実に防止でき、また引き戸を開ける際は軽い力で開け
ることができ、かつ引き戸を閉めた際に戸枠体との間で
衣服等が挟まり、鎌部材の掛止が外れなくなっても、確
実に仮施錠状態を解除できることを特徴とするものであ
る。
入り口等の引き戸に設けられることが多かったが、近時
は家屋内で風呂・トイレ・勉強部屋のような個室の出入
り口の引き戸に設けられることも多い。
等によって幾つかのものに分類できるが、大別すると次
のようなものがある。 a)第1に、引き戸を閉じた後に手動で鎌部材を突出さ
せて戸枠体の掛止部材に掛止させ、また引き戸を開ける
際も手動で鎌部材を掛止部材から外し錠ケース内へ収納
させてから、引き戸を開けるようにしたもの(例えば実
開平5−47263号公報参照)。
が自動的に錠から出て、戸枠体の掛止部材へ引っ掛かる
が、引き戸を開ける際は手動で鎌部材を掛止部材から外
し錠ケース内へ収納させてから、引き戸を開けるように
したもの(例えば実開昭60−135460公報、実開
平7−26549号公報参照)。
が自動的に錠から出て、戸枠体の掛止部材へ引っ掛か
り、かつ引き戸を開けると鎌部材が自動的に掛止部材か
ら外れて、錠ケース内へ収納されるようにしたもの(例
えば特公昭56−33553公報、実公平3−2477
8号公報、特開平8−86132号公報等参照)、があ
る。
のものに属するので、それらを少し詳しく述べる。
は、錠ケース内に鎌部材を先端部が前・後方向へ回動し
て出・入自在に軸支し、該鎌部材の支軸を錠ケースの前
後方向の長孔に移動自在に係合させて、該支軸を常時は
後方へ付勢する引っ張りバネを設け、また錠ケースにト
リガーを先端部が前・後方向へ出入自在に設けて、該ト
リガー部材と鎌部材間にトリガー後退時に鎌部材を前方
へ回動させる作動部材を連結し、かつトリガーを常時は
前方へ付勢する引っ張りバネを設けたものが記載されて
いる。なお、別のロックレバーにより仮施錠状態時の鎌
部材を掛止し、ロックする(本施錠状態にする)ことも
可能である。
リガーが戸枠体に当たり錠ケース内へ後退することで、
これと連動した作動部材を介して鎌部材の先端部が前方
へ回動し始め、引っ張りバネの付勢でさらに前方へ回動
して、戸枠体の掛止部材に掛止され、仮施錠状態とな
る。また引き戸を開けた際には、鎌部材は先端部が掛止
部材内面に当たった状態で後方へ引かれて前倒しになる
が、さらに引かれて鎌部材は支軸を中心に後方へ回動
し、掛止部材から外れて錠内へ没入し仮施錠状態が解か
れる。
施錠状態になるが、鎌部材はその先端部を掛止部材に引
っ掛けた状態で支軸が引っ張りバネで引かれ、引き戸が
戸枠体へ引っ張られているため、戸枠体が傾斜していて
も閉戸状態が維持されると共に、引き戸を閉めた際にバ
ウンド(はね返り)が防止されている。
記載のものは、トリガーが戸枠体から突出したものであ
るため、それに対応してその構造は上記特公昭56−3
3553公報に記載のものと少し異なるが、引き戸を閉
めた際に後退するトリガーが鎌錠内の第1作動部材を後
退させ、これが第2作動部材を介して鎌部材を前方へ回
動・突出させて、戸枠体の掛止部材へ掛止させると共
に、引き戸を閉じた際にトリガーから外れた第1作動部
材が前進し、第2作動部材を介して鎌部材をねじりコイ
ルバネに抗して後方へ回動可能としてある。なお、別の
ロックレバーにより仮施錠状態時の鎌部材を掛止して、
ロックすることも可能である。
仮施錠状態になるが、鎌部材は先端部を係止部に係止さ
れた状態でねじりコイルバネで後方へ引かれ、引き戸が
戸枠体側へ引き寄せられるため、戸枠体が傾斜していて
も閉戸状態が維持されると共に、引き戸を強い勢いで閉
めた際のバウンドも防止されている。
請求項2および図面には、錠ケース内にトリガーバネで
出没自在に嵌装されたトリガーと、該トリガーとの間に
形成されたラックとピニオンの変換機構を介して、トリ
ガーの後退により突出され、かつトリガーの突出により
後退される鎌部材と、回動突出された鎌部材の係止部を
施・解錠操作部材の作動により係止して、該鎌部材の後
退を阻止し本施錠状態とする係止片とを備え、上記トリ
ガーには係合凹部を形成すると共に、閉戸時にトリガー
が後退位置へきた際に係合凹部へ係合するストッパー部
材を、バネにより付勢して設けたものが記載されてい
る。
退することで、変換機構を介して鎌部材が前方へ回動し
先端部が戸枠体の掛止部材に掛止されて仮施錠状態とな
る。また引き戸を開ける際には、先端部が掛止部材に引
っ掛かった鎌部材が強制的に引かれるので、鎌部材が後
方へ回動し始めるが、それに伴って変換機構によりトリ
ガーは前方へ移動され、かつストッパー部材も係合凹部
から外れて前方へ突出し、同時に鎌部材がさらに後方へ
回動して掛止部から外れて、錠ケース内へ没入し仮施錠
状態が解かれる。
施錠状態にあるが、後退位置のトリガーはその係合凹部
にストッパー部材が係合して前進を係止されており、ラ
ックとピニオンの変換機構を介して鎌部材も不用意に後
方へ回動するのを阻止されている。そのため、戸枠体が
傾斜していても閉戸状態が維持されると共に、引き戸を
強い勢いで閉めた際のバウンドが防止されている。
施・解錠操作部材が作動して仮施錠状態時の鎌部材の係
止部を係止し、鎌部材の後方への回動を阻止して本施錠
状態になるし、かつその係止部の係止を解くことで仮施
錠状態に戻すこともできるようにしてある。
考慮した引き戸用鎌錠では、上記で示した錠の如く
鎌部材を引っ張りバネやねじりコイルバネで後方へ引っ
張って、引き戸を戸枠体側へ引き寄せるようにしたり、
で示した錠の如くトリガーを係止するストッパー部材
をバネで押圧したりして、引き戸を閉めることで自動的
に一旦戸枠体の掛止部材に引っ掛かった鎌部材が、引き
戸のバウンドで不用意に後方へ回動して外れることの無
いようにしてある。
大きさは、例えば引き戸の重さや引き戸と敷居やレール
との関係等で違いが生じる。例えば引き戸が軽いもので
あったり、敷居やレールが滑り易かったりすると、引き
戸は大きくバウンドして開く方向へ移動しようとする。
そのため、引き戸のバウンドが大きい場合には、引き戸
を開ける際に自動的に仮施錠状態が解除されるのと同様
に、上記のバネに抗して鎌部材が後方へ回動しまたはト
リガーが前進して、鎌部材の先端部が掛止部材から外れ
てしまうことがある。
鎌錠では、大きなバウンドに対応すべく、鎌部材を後方
へ引く引っ張りバネやねじりコイルバネ、あるいはスト
ッパーを押圧するバネを、予めバネ力が強いものに設計
しておくことが考えられる。これは確かに引き戸が大き
くバウンドしようとしても、該バネの力で鎌部材が不用
意に後方へ回動することを阻止し、バウンドを抑えるこ
とができる。
部が掛止部材に引っ掛かった鎌部材を後方へ回動させる
ために、その強いバネ力に打ち勝つ大きな力で引き戸を
引っ張ることが必要となる。例えば病弱者や老人・子供
等には、この引き戸用鎌錠の付いた引き戸を開けられな
くなってしまうし、引き戸を開けることで仮施錠状態が
自動的に解除できるというこの錠の主要な特徴を失うこ
とになってしまう、という問題点がある。
めた際に戸枠体との間で衣服等が挟まった状態で鎌部材
の先端部が掛止部材に掛止されると、掛止部材の掛止状
態が解除されなくなる場合が有った。
動的に仮施錠状態になったり解除されたりする構造の引
き戸用鎌錠において、上記の問題点をシンプルな構成で
解決することを課題として開発されたものである。即ち
本発明の目的は、引き戸を開けた際に仮施錠状態が自動
的に解除される機能を害することなく、引き戸のバウン
ド防止を確実に行えると共に、軽い力で引き戸を開ける
ことができ、かつ引き戸を閉めた際に戸枠体との間で衣
服等が挟まり、鎌部材の掛止が外れなくなっても確実に
仮施錠状態を解除できるような、引き戸用鎌錠を提供す
ることにある。
1の錠ケース3内に、閉戸時に戸枠体2への当接で後退
するトリガー9と、その後退時に鎌部材4を前方へ回動
させる作動部材10と、前方への回動で戸枠体2の掛止
金具7の掛止部材8へ先端部6が掛止可能な鎌部材4
と、該鎌部材4を一定の基準線Lを境に前方または後方
へ付勢するバネ11を備えた引き戸用鎌錠において、上
記鎌部材4の下方位置に、下部に重り部15を有し上部
寄りに係止用部16を有する揺動部材14を、引き戸1
を閉めた際の慣性力で前方へ揺動可能に設けて、掛止部
材8へ掛止状態になった直後の鎌部材4の周端縁の一部
22を一瞬間だけ支承可能とし、かつ、上記揺動部材1
4の横軸17を、昇降可能な軸受け部材20で支承させ
ると共に、該軸受け部材20を上方へ付勢する押しバネ
21で支承させたものである。
のは、引き戸1の錠ケース3内に、閉戸時に戸枠体2へ
の当接で後退するトリガー9と、その後退時に鎌部材4
を前方へ回動させる作動部材10と、前方への回動で戸
枠体2の掛止金具7の掛止部材8へ先端部6が掛止可能
な鎌部材4と、該鎌部材4を一定の基準線Lを境に前方
または後方へ付勢するバネ11を備えた引き戸用鎌錠に
おいて、上記鎌部材4を付勢するバネ11を圧縮コイル
バネとし、その他端部13を、錠ケース3内下部寄りに
設けたバネ力調節用ネジ27で支持させて、該バネ力調
節ネジ27を、錠ケース3外から回動調節可能としたも
のである。
のは、引き戸1の錠ケース3内に、閉戸時に戸枠体2へ
の当接で後退するトリガー9と、その後退時に鎌部材4
を前方へ回動させる作動部材10と、前方への回動で戸
枠体2の掛止金具7の掛止部材8へ先端部6が掛止可能
な鎌部材4と、該鎌部材4を一定の基準線Lを境に前方
または後方へ付勢するバネ11を備えた引き戸用鎌錠に
おいて、上記鎌部材4の下方位置に、下部に重り部15
を有し上部寄りに係止用部16を有する揺動部材14
を、引き戸1を閉めた際の慣性力で前方へ揺動可能に設
けて、掛止部材8へ掛止状態になった直後の鎌部材4の
周端縁の一部22を一瞬間だけ支承可能とすると共に、
上記揺動部材14の横軸17を、昇降可能な軸受け部材
20で支承させると共に、該軸受け部材20を、上方へ
付勢する押しバネ21で支承させ、かつ、上記鎌部材4
を付勢するバネ11を圧縮コイルバネとし、その他端部
13を、錠ケース3内下部寄りに設けたバネ力調節用ネ
ジ27で支持させて、該バネ力調節ネジ27を錠ケース
3外から回動調節可能としたものである。
第1のものでは、鎌部材4を前方または後方へ押圧する
バネ11は、従来の多くの引き戸用鎌錠の如くねじりコ
イルバネでもよいが(図2・図4ないし図7参照)、上
記第2および第3で示した如く、圧縮コイルバネとして
もよい(図8参照)。
または圧縮コイルバネでバネ力調節をしないものでは、
該バネ11の一端部12を、先端部6が掛止部材8へ掛
止状態時における鎌部材4の支軸5の下方位置に掛止さ
せると共に、該バネ11の他端部13を、錠ケース3下
部寄りの軸、例えば作動部材10を可回動に軸支する軸
25に掛止させればよい(上記図2・図4ないし図7参
照)。
ネ力調節を可能としたものでは、一端部12を、例えば
先端部6が掛止部材8へ掛止状態時の鎌部材4の支軸5
の下方位置に設けた連結部材24に掛止させ、また他端
部13を、例えば錠ケース3下部寄りの軸25に軸支の
バネ受け部材26に螺合したバネ力調節ネジ27に掛止
させればよい(図8参照)。
上記と同様に例えば作動部材10を可回動に軸支する軸
でもよいが、作動部材10、トリガー9や揺動部材14
の動きを妨げぬ位置に設けた別の軸でもよい(上記図8
参照)。
11は一定の基準線L、即ち鎌部材4の支軸5とバネ1
1の他端部13とを結ぶ線を境にして、バネ11の一端
部12の中心位置Qが該基準線Lよりも前方(掛止金具
7のある方向、例えば図4で左方向)にある際には、バ
ネ力は鎌部材4を前方へ回動させるように付勢し、該基
準線Lよりも後方(錠ケース3の奥側への方向、例えば
図2で右方向)にある際には、鎌部材4を後方へ回動さ
せるように付勢している。
材4の下方位置に、下部に重り部15を有し上部寄りに
係止用部16をもつと共に、引き戸1を閉めた際の慣性
力で前方へ揺動可能な揺動部材14を設けてある。該揺
動部材14の上部寄りの係止用部16は前部に設けてお
き、重り部15が前方へ揺動した際に該係止用部16の
位置がより上方へ回動するようにしておくことが望まし
い。
4の係止用部16との関係は、引き戸1を閉めて鎌部材
4の先端部6が、戸枠体2の掛止部材8へ掛止状態にな
った際に、慣性力で下部の重り部15が前方へ揺動した
揺動部材14の係止用部16が、上記鎌部材4の周端縁
の一部22を一瞬間だけ支承し(図4参照)、その後に
重り部15が自重で後方へ揺動した際に、係止用部16
が鎌部材4の周端縁の一部22から支承状態を解くもの
(図5参照)である。
4の横軸17は、錠ケース側板18に直接に軸支させ
ず、昇降可能な軸受け部材20で支承させ、該軸受け部
材20の下部には、上方へ付勢する押しバネ21を設け
てある。
い力で開ける際に、鎌部材4の後方への回動による押下
げ力を受けた揺動部材14が、軸受け部材20と共に降
下し得る程度のものである。換言すれば、引き戸1のバ
ウンド力が鎌部材4を後方へ回動させようとする程度の
力では、揺動部材14・軸受け部材20が降下しない程
度のバネ力としてある。
記鎌部材4を前方または後方へ付勢するバネ11を圧縮
コイルバネとしてある。該圧縮コイルバネ11の一端部
12は、先端部6が掛止部材8へ掛止状態時の鎌部材4
の支軸5下方位置に設けた連結部材24下端に掛止し、
また他端部13は、錠ケース3内下部寄りの軸25で軸
支のバネ受け部材26に螺合したバネ力調節用ネジ27
上端に掛止させておくのがよい。このバネ力調節ネジ2
7は、錠ケース3外から回動調節可能としてある。
材4の周端縁の一部22は揺動部材14の係止用部16
で支承される部分である。該周縁部の一部22は、重り
部15の前方への揺動で一瞬間だけ支承した係止用部1
6が、重り部15の後方への揺動でスムーズにそこから
離れるように、係止用部16の側端面が揺動する際の軌
跡に対応して、側面図で見て円弧状の凹状部に形成して
おくのがよい。
例えばトリガー9の後部寄り部分にロック用係止部29
を形成すると共に、後退位置にあるトリガー9の該ロッ
ク用係止部29を掛止すべく、室内側の施錠操作部30
の操作で作動可能なロック部材31を設けておけばよい
(図1、図5参照)。
い、バネ力調節調節ネジ27を設けたものでは、バネ力
調節用ネジ27が螺合するバネ受け部材26に、室内側
の施錠操作部30の操作で作動可能なロック部材31を
係合可能としておけばよい(図8参照)。
1を圧縮コイルバネとした場合の通挿ロッドを示す。
は、次のようになる。 a)本発明の上記第1ないし第3のいずれのものも、引
き戸1が開いた状態では、鎌部材4は後方へ回動して錠
ケース3内へ没入しており、かつトリガー9はその状態
の鎌部材4に対応して作動部材10で前方へ押され、錠
ケース3の前面板46の孔部から前方へ突出している。
の先端が戸枠体2の前面に当接して後退し始める。該ト
リガー9の後退に伴い、それと鎌部材7とを連結した作
動部材10が、一端部12を鎌部材4に取付けたバネ1
1のバネ力に抗して鎌部材4を前方へ押し、回動させ始
める。
1の一端部12の位置Qが、鎌部材4の支軸5と該バネ
11の他端部13とを結ぶ基準線L上より前方へ出る
と、バネ力は鎌部材4を前方へ回動させる方向へ付勢す
ることになる。そのため、鎌部材4は自動的にさらに前
方へ回動され、その先端部6が戸枠体2の掛止金具7内
へ入って掛止部材8で掛止され、該引き戸用鎌錠が自動
的に仮施錠状態となる。
には、室内側の施錠操作部30を操作し、後退位置にき
ているトリガー9のロック用係止部29にロック部材3
1を係合させて、該トリガー9に連結された作動部材1
0を介して鎌部材4の回動を阻止する(図5参照)。ま
たはバネ受け部材26のロック用係止部29に係合さ
せ、該バネ受け部材26の回動を阻止して鎌部材4の後
方への回動を阻止すればよい(図8参照)。
のものも、引き戸1を開ける場合には、引き戸用鎌錠が
仮施錠状態ならそのまま引き戸1を開ければよく、また
本施錠状態にあるなら施錠操作部30を操作して、ロッ
ク部材31による係止を解いた後に、引き戸1を開けれ
ばよい。
先端部6が掛止金具7の掛止部材8に引っ掛かったまま
で、引き戸1・錠ケース3と一緒に鎌部材4の支軸5が
後退し、係止部材8から離れていくので、鎌部材4は遂
には支軸5を中心に後方へ回動し始め、先端部6が掛止
部材8から外れることになる。
の一端部12が、基準線L即ち鎌部材4の支軸5と該バ
ネ11の他端部13とを結ぶ線よりも後方位置へ来る
と、バネ力はそれまで鎌部材4を前方へ付勢していた状
態から、後方へ付勢する状態に変わる。これで、鎌部材
4は支軸5を中心にさらに後方へ回動し、錠ケース3内
へ自動的に没入し解錠状態となる(図2参照)。
戸枠体2との衝突で引き戸1がバウンドし(跳ね返
り)、鎌部材4の先端部6が掛止部材8から外れ、引き
戸1が開くことがある。通常は、鎌部材4の先端部6が
掛止部材8に掛止されておれば、鎌部材4はバネ11で
前方へ付勢されているから、引き戸1がバウンドしよう
としても鎌部材4は後方へ回動せず、先端部6の掛止は
外れないし、引き戸1が開くこともない。
り、引き戸1が軽かったり、戸車とレール等との滑りが
良過ぎたりすると、引き戸1を閉めた際に戸枠体2との
衝突によるバウンド力が大きくなる。鎌部材4の先端部
6が掛止部材8に一旦掛止されても、バウンド力がバネ
11の力より大きいと、上記の引き戸1を開ける場合と
同様に、鎌部材4が支軸5を中心に後方へ回動し始め、
先端部6が遂には掛止部材8から外れ、引き戸1が開い
てしまう。
は第3のものでは、鎌部材4の下方位置に、下部に重り
部15を有し上部寄りに係止用部16をもつ揺動部材1
4を横軸17で軸支し、引き戸1を閉めた際の慣性力で
揺動する該揺動部材14が、掛止部材8へ掛止状態にな
った直後の鎌部材4の周端縁の一部22を、係止用部1
6で一瞬間だけ支承可能としてある。
の如く鎌部材4が前方へ回動して先端部6が掛止部材8
へ掛止されると同時に、引き戸1を閉めた際の慣性力
で、垂下状態にあった揺動部材14(図2参照)が下部
の重り部15を前方へ揺動させる。そのため、該揺動部
材14上部寄りの係止用部16がより上方へ回動し、そ
の側端面が上記鎌部材4の周端縁の一部22の後下方へ
来て、該周端縁の一部22を後下方から一瞬間だけ支承
状態となる(図4・図8参照)。
ウンドして後退し、鎌部材4が後方へ回動しようとして
も、揺動部材14の掛止用部16が該鎌部材4の後下方
の周端縁の一部22を支承しており、鎌部材4は後方へ
の回動を阻止され先端部6の掛止部材8への掛止状態は
そのままであり、バウンドで引き戸1が開くようなこと
は無い。
動を阻止されるのはほんの一瞬間だけで、揺動部材14
は下部の重り部15がその後直ちに自重で後方へ揺動す
るから、上部寄りの係止用部16は直ちに前下方へ回動
して、鎌部材4の周端縁の一部22の後下方から離れ、
支承状態が解除される(図5参照)。
常時上方へ付勢されているから、鎌部材4の周端縁の一
部22と揺動部材14の係止用部16の側端面との間に
僅かな間隙が生じ、揺動部材14が重り部15の自重で
後方へ揺動して係止用部16が前下方へ回動することに
支障はない。
材4は揺動部材14の係止用部16による支承を受けて
おらず(上記図5参照)、揺動部材14を備えないもの
と同様の軽い力で引き戸1を開けることができて、老人
や子供等でも容易に仮施錠を自動解除できる。
に、戸枠体2との間で衣服等28が挟まることがある。
その際には、衣服等28が挟まった分だけ僅かながら引
き戸1が後方へ移動しており、鎌部材4を僅かながら後
方へ回動させようとする力が作用して、上記の如く鎌部
材4がバネ11で上方へ付勢されていても、鎌部材4の
周端縁の一部22と係止用部16の側端面との間に間隙
が生じず、支承状態が強くなり係止状態となっている。
重で後方へ揺動しようとしても揺動できないから、鎌部
材4に対する支承・係止状態が保持されたままである。
このように鎌部材4が後方へ回動できないと、引き戸1
を開けようと後方へ引っ張っても、鎌部材4の先端部6
は掛止部材8への掛止が外れない(図6参照)。
の上記第1または第3のものでは、該揺動部材14の横
軸17を軸支した軸受け部材20を昇降可能とすると共
に、該軸受け部材20の下部を上方へ付勢する押しバネ
21で支承させてある。
を加えると、先端部6を掛止部材8に掛止された鎌部材
4は上記の如く後方へ回動しようとして、該鎌部材4の
周端縁の一部22が揺動部材14の係止用部16の側端
面を押圧する。この際に揺動部材14は横軸17を軸支
した軸受け部材20と共に、押しバネ21のバネ力に抗
して降下する(図7参照)。
鎌部材4は支軸5を中心に後方へ回動しようとする。そ
の際、揺動部材14の横軸が固定されていると、鎌部材
4の周端縁の一部22と揺動部材14の係止用部16の
側端面は支承・係止状態のままで、鎌部材4は後方へ回
動しない。しかしここでは、揺動部材14・軸受け部材
20が押しバネ21に抗して降下可能であるから、鎌部
材4は揺動部材14を下方へ押し下げながら後方へ回動
可能となる。
と、鎌部材4の後方への回動に伴って周端縁の一部22
と揺動部材14の係止用部16の側端面との支承・係止
状態が徐々に外れていき(上記図7参照)、遂には両者
22,16が離脱する。その後鎌部材4はバネ11で後
方への付勢力を受け、さらに後方へ回動して錠ケース3
内へ没入する。その際の揺動部材14は、下部の重り部
15の自重と、押しバネ21による軸受け部材20の上
昇とにより、後方へ回動して垂下状となる。
解かれると共に引き戸1が開かれることになり、挟まっ
た衣服等28を取り外せる。
レールとの滑り状態によっては、引き戸1を閉めた際の
衝突によるバウンド力が大きくなり過ぎて、バネ11の
力が弱いと掛止部材8に一旦掛止された鎌部材4の先端
部6が外れ、引き戸1が開いてしまうような場合があ
る。逆に、引き戸1がバウンドで開かぬようにバネ11
の力を強くしてあると、老人・子供等が引き戸1を開け
ようとしても、鎌部材4が後方へ回動しない場合があ
る。
ものでは、鎌部材4を前方または後方へ押圧するバネ1
1を圧縮コイルバネとし、該バネ11の他端部13を、
錠ケース3下部寄りの軸25で軸支のバネ受け部材26
に螺合させたバネ力調節ネジ27上端に掛止させてあ
り、該バネ力調節ネジ27を、錠ケース3外から回動操
作可能としてある。
バウンドし、一旦掛止された鎌部材4の先端部6が外
れ、不用意に引き戸1が開いてしまうような場合は、上
記バネ力調節ネジ27を回動させて、バネ11の力を現
状より強めに設定すればよい。これで、一旦掛止部材8
に掛止された鎌部材4は、前方へのより強いバネ力を受
けることになり、先端部6の掛止状態が外れ難くなるか
ら、バウンドで引き戸1が開くようなことを無くせる。
開けようとしても、鎌部材4が後方へ回動せず開けられ
ない場合は、バネ力調節ネジ27を上記とは逆方向に回
動させ、バネ力を現状よりも弱めに設定すればよい。こ
れで、バネ11の力が弱くなるから、比較的小さい力で
引き戸1を開けられるようになる。
成が上記第1および第2のものを併せ有するものである
から、その作動状態も上記第1および第2を併せ有する
ものであるが、重複記載を避けるためここでは省略す
る。
錠の第1のものの実施例を示すもので、錠ケース3は多
くの引き戸用鎌錠と同様に、引き戸1の前側部に形成し
た凹所内に、その前面板46が露出するように内蔵して
取付けられている(図1参照)。
4がその基部を支軸5で回動可能に軸支して設けてあ
る。該鎌部材4は、先端部6が錠ケース3の前面板46
の開口から出て、戸枠体2の前側部に取り付けた掛止金
具7内へ係合し、上部寄りに設けた掛止部材8に掛止可
能としてある。
18に形成した前後方向の長孔33に係合させてあり、
その上部寄りに設けた短いねじりコイルバネ52で常時
は該長孔33の前部寄りへ付勢されている。
を前後方向へ移動可能に設けて、後記作動部材10を介
して後記バネ11の付勢を受け、周知のものと同様に常
時は先部寄りが錠ケース3の前面板46の孔から突出し
ており、戸枠体2の前面に当接して押された際に、錠ケ
ース3内へ後退・没入可能としてある。
作動部材10を連結させてあるが、後記揺動部材14を
避けて略くの字状をしている。即ち該作動部材10は、
下部寄り部分を錠ケース3に固定の軸25で回動可能に
軸支してあり、上部寄りに突設したピン34を鎌部材4
中央部寄りに形成の長孔35に係合させて連結し、下部
に形成した二股状部36を、トリガー9後部寄り側部に
突設したピン37を係合させて連結してある。なお、該
ピン37の側端部は、錠ケース側板18に形成したガイ
ド用長孔38に係合させて、トリガー9の出入をガイド
している。
から前方へ回動時に前方へ付勢し、後方へ回動時に後方
へ付勢する如くバネ11を設けてある。ここでは、バネ
11としてねじりコイルバネを用いており、該バネ11
の一端部12を、鎌部材4の先端部6が掛止部材8へ掛
止状態時の該鎌部材4の支軸5の下方位置にバネ掛止ピ
ン39にて取付け(例えば上記図4参照)、該ピン39
の中心点をQとする。そして該ねじりコイルバネ11の
他端部13は、ここでは上記作動部材10を軸支する軸
25に掛止させてあり、該軸25の中心点をPとしてあ
る。
材4の支軸5の中心とバネ11の他端部13を掛止した
軸25とを結ぶ線を境にして、バネ11の一端部12の
中心位置Qが該基準線Lよりも前方(掛止金具7のある
方向、例えば上記図4で左方向)にある際には、バネ力
は鎌部材4を前方へ回動させるように付勢し、該基準線
Lよりも後方(錠ケース3の奥側への方向、例えば上記
図2で右方向)にある際には、鎌部材4を後方へ回動さ
せるように付勢している。
バネを用いるのに限らず、図8で示すように、バネ力調
節ネジ27を設けるか否かは別として、圧縮コイルバネ
を用いてもよい。
44と後部寄り部分45との2部品で構成してある。こ
れは、引き戸1と戸枠体2間に衝突音減少用のクッショ
ン材(図示略)を装着した場合に、その厚みで生じる間
隙分だけ余分に突出可能とするためである。
に重り部15を有すると共に前上部寄りに係止用部16
をもつ揺動部材14を設けてあり、引き戸1を閉めた際
の慣性力で下部の重り部15が前方へ揺動し、その後自
重で後方へ揺動可能としてある。即ち、該揺動部材14
は、引き戸1を閉めて鎌部材4の先端部6が掛止部材8
へ掛止状態時に、慣性力で重り部15が前方へ揺動する
ことにより、前上部寄りの係止用部16の側端面が鎌部
材4の周端縁の一部22の後下部へ来て、後下方から一
瞬間だけ支承可能となるものである。
縦断面ほぼ円形状の軸支部40を形成して横軸17を通
挿してあり、該軸支部40の前上部の側端面を鎌部材4
の周端縁の一部22を支承可能な係止用部16とすると
共に、該軸支部40の下部を後側方から切り欠いた縦長
状の凹所41とし、かつ前側の垂下状部42を介して下
部に重り部15を形成してある(図3参照)。
ス側板18に軸支するのではなく、昇降可能な別体の軸
受け部材20で軸支させてある。即ち該軸受け部材20
は、ここでは合成樹脂製とし、揺動部材14の縦長状の
凹所41が前方から係合可能に半分程度の高さで、その
上部に上記軸支部40の下半部を可回動に支承可能な縦
断面半円形状の凹溝53を前後方向へ形成し、かつ横軸
17を可回動に支承可能な軸受け溝54を左右方向へ形
成してある(上記図3参照)。
前部寄りに形成した縦長溝19に沿って昇降可能である
と共に、該軸受け部材20の下端と縦長溝19下端を折
り返したバネ受け片23との間で、上方へ付勢する押し
バネ21を介装させてある。
ウンド力が鎌部材4を後方へ回動させようとする程度の
力では、揺動部材14・軸受け部材20が降下しない
が、引き戸1を強い力で開ける際には、鎌部材4が後方
へ回動しようとして周端縁の一部22で該揺動部材14
・軸受け部材20を押し下げ得る程度の力である。43
は軸受け部材20下方に突設したバネガイドを示す。
は、上記横軸17を中心に回動して鎌部材4の周端縁の
一部22へ下方から係合可能に凸円弧状に形成し、それ
に対応して鎌部材4の後下部の周端縁の一部22は、凹
円弧状に形成してある。
は、引き戸1を開けた際に鎌部材4が後方への回動をよ
りスムーズに行えるように、側面図でみて円弧状に形成
してあり、また掛止部材8は、鎌部材4の先端部6が掛
止される側の下半部を、下部寄りほど鎌部材4が後退す
る方向へ傾斜状に形成してある。
の掛止金具7との間で、取付け時やその後の上下位置関
係を適切に設定するために、前面板46の一部に位置決
め用突起47を突設し、掛止金具7に上記突起47が係
合可能な位置決め用凹所48を形成し、かつ該掛止金具
7の戸枠体2への取付用孔49を上下方向へ長孔に形成
してある。
回動可能な調節ネジ50により、その位置を前後方向へ
可変としてある。これは、クッション材を装着し閉戸時
に間隙が生じる場合に、トリガー9の前部寄り部分44
を前方へ突出させるのに対応して、上記間隙に相当する
分だけ該掛止部材8を前方へ移動可能としたものであ
る。
には、ここではトリガー9の後部寄り部分にロック用係
止部29を形成すると共に、室内側の施錠操作部30の
操作で作動して、後退位置にあるトリガー9のロック用
係止部29へ係合可能にロック部材31を設けてある。
き戸用鎌錠の第3のものの実施例を示すが、これは上記
本発明の第1と第2のものを含む構成であるため、上記
第1のものと共通する点は説明を簡略にし、共通の符号
を付して示す。
14を設けてある。即ち、鎌部材4の下方位置に、下部
に重り部15を有すると共に前上部寄りにここでは前方
へ腕片状の係止用部16をもつ揺動部材14を設けてあ
り、引き戸1を閉めて鎌部材4の先端部6が掛止部材8
へ掛止状態時に、慣性力で重り部15が前方へ揺動する
ことにより、前上部寄りの係止用部16の側端面が鎌部
材4の周端縁の一部22の後下部へ来て、後下方から一
瞬間だけ支承可能となるものである。
縦断面ほぼ円形状の軸支部40を形成して横軸17を通
挿してあり、該軸支部40の前上部の側端面を鎌部材4
の周端縁の一部22を支承可能な係止用部16とすると
共に、該軸支部40の下部を後側方から切り欠いた縦長
状の凹所41とし、かつ前側の垂下状部42を介して下
部に重り部15を形成してある(上記図3参照)。
でも錠ケース側板18に軸支するのではなく、昇降可能
な別体の軸受け部材20で軸支させてある。即ち該軸受
け部材20は、ここでは合成樹脂製とし、揺動部材14
の縦長状の凹所41が前方から係合可能に半分程度の高
さで、その上部に上記軸支部40の下半部を可回動に支
承可能な縦断面半円形状の凹溝53を前後方向へ形成
し、かつ横軸17を可回動に支承可能な軸受け溝54を
左右方向へ形成してある(上記図3参照)。
前部寄りに形成した縦長溝19に沿って昇降可能である
と共に、該軸受け部材20の下端と縦長溝19下端を折
り返したバネ受け片23との間で、上方へ付勢する押し
バネ21を介装させてある。
基準線Lから前方へ回動時に前方へ付勢し、後方へ回動
時に後方へ付勢する如くバネ11を設けてあるが、該バ
ネとしてここでは圧縮コイルバネ11を用いており、か
つバネ力調節ネジ27を設けてある。
掛止状態時の該鎌部材4の支軸5の下方位置に、連結ピ
ン51で連結部材24を設けて、圧縮コイルバネ11の
一端部12を該連結部材24の下端部に掛止させ、該連
結ピン51の中心点をQとしてある。
錠ケース側板18後下方に設けた軸25で軸支させたバ
ネ受け部材26のバネ力調節ネジ27の上端部に掛止さ
せてあり、この場合も上記軸25の中心点をPとしてあ
る。
形状で、その縦片部に形成した丸孔を上記軸25に可回
動に軸支させてあり、横片部に雌ネジ孔55を形成し
て、そこにバネ力調節ネジ27の雄ネジ部を螺合させて
ある(図9参照)。該バネ力調節ネジ27は、上部の頭
部56外周にローレット加工を施し、錠ケース側板18
の窓孔(図示略)から回動調節操作可能としてある。
孔を有しており、上記連結部材24の下端部から下方へ
設けた通挿ロッド32を遊貫させており、上記圧縮コイ
ルバネ11は該通挿ロッド32でガイドされるように外
周に設けてある。
基準線L、ここでは鎌部材4の支軸5の中心と該バネ1
1の他端部13を掛止したバネ力調節ネジ27を支承す
るバネ受け部材26の軸25とを結ぶ線を境にして、上
記連結部材24を軸支した連結ピン51の中心点Qが、
該基準線Lよりも前方(掛止金具7のある方向、例えば
図8で左方向)にある際に、鎌部材4を前方へ回動させ
るように付勢し、また後方(錠ケース3の奥側への方
向、例えば図8で右方向)にある際に、鎌部材4を後方
へ回動させるように付勢している。
受け部材26を軸支する軸25は、この図示例と異な
り、本発明の第1のものを示す上記実施例のように、作
動部材10を可回動に軸支する軸に軸支させてもよく
(例えば上記図2参照)、この場合はその軸の中心点を
Pとする。
は、室内側の施錠操作部30で作動させるロック部材3
1を、ここでは上記バネ受け部材26上部寄りのロック
用係止部29に掛止させて、該バネ受け部材26の後方
への回動を阻止し、連結部材24を介して鎌部材4の回
動を阻止させるようにしてある。この点も、本発明の第
1のものを示す上記実施例のように、トリガー9にロッ
ク用係止部31を形成して掛止させてもよい。
戸用鎌錠は、引き戸の閉または開で自動的に仮施錠また
は解除される構造の引き戸用鎌錠において、引き戸を開
けた際に仮施錠状態が自動的に解除される機能を害する
ことなく、引き戸のバウンド防止を確実に行えると共
に、軽い力で引き戸を開けることができ、かつ引き戸を
閉めた際に戸枠体との間で衣服等が挟まっても、仮施錠
を確実に解除して取り外すことができる。
態が自動的に解除され、引き戸を閉じた際のバウンドを
防止した引き戸用鎌錠は有った。しかし、引き戸が軽か
ったり敷居・レール等との滑りが良過ぎるとバウンドが
大きくなり、引き戸を閉めた際に一旦掛止された鎌部材
の先端部がバネの力に打ち勝って掛止部材から外れ、バ
ウンドを防止できず引き戸が開いてしまった。
が後方へ回動し難くなり、老人・子供等が容易に引き戸
を開けられなくなり、かつ引き戸を開けることで仮施錠
状態が自動解除される機能を損なったりした。さらに、
引き戸を閉めた際に衣服等が挟まると、鎌部材が後方へ
回動し難くなり、先端部が掛止部材から外れ難くて引き
戸を開けられず、衣服等を取り外せない場合があった。
の第1のものでは、鎌部材の周端縁の一部を支承して後
方への回動を阻止している揺動部材を、慣性力で揺動可
能に設けた構成により、引き戸を閉めた際にバウンド力
で鎌部材が後方へ回動し、先端部の掛止状態が解かれ引
き戸が開かれようとしても、その際の慣性力で揺動部材
の係止用部が、一旦掛止状態になった鎌部材の周端縁の
一部を一瞬間だけ支承し、後方への回動を阻止する。
で鎌部材が後方へ回動しようとしても、鎌部材の後方へ
の回動は確実に阻止されているから、鎌部材先端部の掛
止部材との掛止状態が確実に維持されて、引き戸がバウ
ンドで不用意に開くようなことは確実に防止できる。
周端縁の一部を支承して後方への回動を阻止している揺
動部材が、押しバネに抗して降下可能としてある。これ
で、引き戸を閉めた際に衣服等が挟まれ、鎌部材の周端
縁の一部と揺動部材の係止用部との支承状態が強くて係
止状態となっても、引き戸を強く開ければ、揺動部材を
押下げながら鎌部材は後方へ回動可能となる。
態・係止状態が解かれたのと同じことになり、鎌部材が
後方へ回動して先端部が掛止部材との掛止を解かれ、引
き戸が開けられて、挟まっていた衣服等を取り外せるよ
うになる。
は、鎌部材を前方または後方へ押圧するバネを圧縮コイ
ルバネとし、該バネのバネ力を錠ケース外から調節可能
としてある。
ンドし、一旦掛止された鎌部材の先端部が外れて引き戸
が開くような場合は、バネ力調節ボルトでバネ力を現状
より強めに設定することができ、バウンドで引き戸が開
くことを無くせる。逆にバネ力が強過ぎて引き戸を開け
られない場合は、バネ力調節ボルトを逆方向に回動さ
せ、バネ力を現状よりも弱めに設定することができ、老
人等でも軽い力で引き戸を開けられるようにできる。
は、上記第1および第2の構成をもつから、その効果も
上記第1および第3のものを併せ有することになり、引
き戸を閉めた際のバウンド力で、引き戸が開くようなこ
とを確実に防止できるし、引き戸を閉めた際に衣服等を
挟んでも、引き戸を強く開けることで鎌部材は後方へ回
動でき、引き戸が開けられるし、衣服等を取り外すこと
ができる。
きく、引き戸が開くような場合は、錠ケース外からバネ
力調節ネジを操作してバネ力を現状より強めにして、バ
ウンドで引き戸が開かぬようにできると共に、バネ力が
強過ぎて引き戸を開けられない場合は、バネ力調節ボル
トでバネ力を現状よりも弱めにして、老人等でも軽い力
で引き戸を開られるようにできる。
切り欠き側面図である。
を示す縦断側面図である。
の分解斜視図である。
動部材が鎌部材の周端縁の一部を支承する状態を示す縦
断側面図である。
部材が鎌部材の周端縁の一部から離れた施錠状態を示す
縦断側面図である。
等が挟まれた状態を示す縦断側面図である。
れた際に引き戸を強く開けた状態を示す縦断側面図であ
る。
動部材が鎌部材の周端縁の一部を支承する状態を示す縦
断側面図である。
ジ近傍の分解斜視図である。
−凹所 2−戸枠体 22−周端縁の一部 42
−垂下状部 3−錠ケース 23−バネ受け片 43
−バネガイド 4−鎌部材 24−連結部材 44
−前部寄り部分 5−支軸 25−軸 45
−後部寄り部分 6−先端部 26−バネ受け部材 46
−前板部 7−掛止金具 27−バネ力調節ネジ 47
−位置決め用突起 8−掛止部材 28−衣服等 48
−位置決め用凹所 9−トリガー 29−ロック用係止部 49
−取付用孔 10−作動部材 30−施錠操作部 5
0−調節ネジ 11−バネ 31−ロック部材 5
1−連結ピン 12−一端部 32−通挿ロッド 5
2−ねじりコイルバネ 13−他端部 33−長孔 5
3−凹溝 14−揺動部材 34−ピン 5
4−軸受け溝 15−重り部 35−長孔 5
5−雌ネジ孔 16−係止用部 36−二股状部 5
6−頭部 17−横軸 37−ピン Q
−一端部の位置 18−錠ケース側板 38−ガイド用長孔 P
−他端部の位置 19−縦長溝 39−バネ掛止ピン L
−基準線 20−軸受け部材 40−軸支部
Claims (5)
- 【請求項1】引き戸1の錠ケース3内に、閉戸時に戸枠
体2への当接で後退するトリガー9と、その後退時に鎌
部材4を前方へ回動させる作動部材10と、前方への回
動で戸枠体2の掛止金具7の掛止部材8へ先端部6が掛
止可能な鎌部材4と、該鎌部材4を一定の基準線Lを境
に前方または後方へ付勢するバネ11を備えた引き戸用
鎌錠において、 上記鎌部材4の下方位置に、下部に重り部15を有し上
部寄りに係止用部16を有する揺動部材14を、引き戸
1を閉めた際の慣性力で前方へ揺動可能に設けて、掛止
部材8へ掛止状態になった直後の鎌部材4の周端縁の一
部22を一瞬間だけ支承可能とし、 かつ、上記揺動部材14の横軸17を、昇降可能な軸受
け部材20で支承させると共に、該軸受け部材20を、
上方へ付勢する押しバネ21で支承させたことを特徴と
する、引き戸用鎌錠。 - 【請求項2】引き戸1の錠ケース3内に、閉戸時に戸枠
体2への当接で後退するトリガー9と、その後退時に鎌
部材4を前方へ回動させる作動部材10と、前方への回
動で戸枠体2の掛止金具7の掛止部材8へ先端部6が掛
止可能な鎌部材4と、該鎌部材4を一定の基準線Lを境
に前方または後方へ付勢するバネ11を備えた引き戸用
鎌錠において、 上記鎌部材4を付勢するバネ11を圧縮コイルバネと
し、その他端部13を、錠ケース3内下部寄りに設けた
バネ力調節用ネジ27で支持させて、該バネ力調節ネジ
27を、錠ケース3外から回動調節可能としたことを特
徴とする、引き戸用鎌錠。 - 【請求項3】引き戸1の錠ケース3内に、閉戸時に戸枠
体2への当接で後退するトリガー9と、その後退時に鎌
部材4を前方へ回動させる作動部材10と、前方への回
動で戸枠体2の掛止金具7の掛止部材8へ先端部6が掛
止可能な鎌部材4と、該鎌部材4を一定の基準線Lを境
に前方または後方へ付勢するバネ11を備えた引き戸用
鎌錠において、 上記鎌部材4の下方位置に、下部に重り部15を有し上
部寄りに係止用部16を有する揺動部材14を、引き戸
1を閉めた際の慣性力で前方へ揺動可能に設けて、掛止
部材8へ掛止状態になった直後の鎌部材4の周端縁の一
部22を一瞬間だけ支承可能とすると共に、 上記揺動部材14の横軸17を、昇降可能な軸受け部材
20で支承させると共に、該軸受け部材20を、上方へ
付勢する押しバネ21で支承させ、 かつ、上記鎌部材4を付勢するバネ11を圧縮コイルバ
ネとし、その他端部13を、錠ケース3内下部寄りに設
けたバネ力調節用ネジ27で支持させて、該バネ力調節
ネジ27を、錠ケース3外から回動調節可能としたこと
を特徴とする、引き戸用鎌錠。 - 【請求項4】請求項1、2または3に記載の引き戸用鎌
錠において、 鎌部材4の先端部6を側面図で見て円弧状に形成すると
共に、該鎌部材4の先端部6を掛止する掛止部材8の下
半部を、鎌部材4の後退する方向へ傾斜状に形成してな
る、引き戸用鎌錠。 - 【請求項5】請求項1、2または3に記載の引き戸用鎌
錠において、 錠ケース3の前面板46に位置決め用突起47を形成
し、他方掛止金具7に上記突起47を係合可能な位置決
め用凹所48を形成すると共に、掛止金具7の取付け孔
49を上下に長く形成してなる、引き戸用鎌錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11518097A JP3928986B2 (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 引き戸用鎌錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11518097A JP3928986B2 (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 引き戸用鎌錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10292693A true JPH10292693A (ja) | 1998-11-04 |
JP3928986B2 JP3928986B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=14656342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11518097A Expired - Lifetime JP3928986B2 (ja) | 1997-04-17 | 1997-04-17 | 引き戸用鎌錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3928986B2 (ja) |
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JP2007177450A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Itoki Corp | ロック装置 |
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