JPH10161200A - 撮像方法と撮像装置 - Google Patents

撮像方法と撮像装置

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JPH10161200A
JPH10161200A JP33442796A JP33442796A JPH10161200A JP H10161200 A JPH10161200 A JP H10161200A JP 33442796 A JP33442796 A JP 33442796A JP 33442796 A JP33442796 A JP 33442796A JP H10161200 A JPH10161200 A JP H10161200A
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light
image
strobe
image pickup
imaging
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JP33442796A
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Ken Yoshino
研 吉野
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高品質の画像を取得することができる撮像方
法および撮像装置を提供することである。 【解決手段】 ストロボ8を用いて複数枚の画像を撮像
素子ユニット5で撮像し、撮像した画像を合成する際
に、撮像素子ユニット5を露光するための発光の前に、
撮像素子を露光することなく少なくとも1回ストロボ8
を予備発光させ、発光光量の変動の小さい2回目以降の
発光を露光に使用するか、又は、予備発光を行わず、複
数回の発光の全回において露光を行った上で、最初から
少なくとも1回の撮像により得られた画像を画像合成に
用いないようにして、発光光量の変動の小さい2回目以
降の発光を使用して得られた画像を画像合成に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高品質の画像を
得ることができる撮像方法と撮像装置に関し、特に、輝
度の差の少ない複数枚の画像を取得及び合成して、高画
質の画像を取得する撮像方法と撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数枚の画像を撮像し、これらを合成す
ることにより、高画質の画像を生成する撮像技術が知ら
れている。この種の技術を用いて画像を合成する場合に
は、合成対象の複数の画像の輝度等と、対応する被写体
に所定量の光を照射した場合に得られるであろう輝度等
との差が、ほぼ均一であることが望ましい。例えば、R
(赤)、G(緑)、B(青)のフィルタを通過した光に
よる画像を取得し、これらの画像を合成してフルカラー
画像を合成する場合には、色合いのバランスを保つた
め、R、G、B各色の画像の輝度と、被写体を白色光で
照射した場合に得られるであろう輝度のR、G、B各色
成分の大きさとの間の差が、ほぼ等しいレベルに保たれ
る必要がある。
【0003】上記撮像装置において、被写体の光量不足
を補うべき場合は、ストロボを発光させ、ストロボの光
を被写体を照射しつつ撮像を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数の画像を
取得するため、ストロボを連続的に発光させると、一般
にストロボの発光光量は図2に示すように、発光回数に
応じて急激に減衰し、一定光量に収束する。このため、
ストロボを使用すると、合成対象画像の輝度の差が非常
に大きくなり、結果として、高品質な合成画像が得られ
ない場合があるという問題がある。
【0005】また、このような撮像方法により人物等を
撮像する場合、人物等の瞳孔が拡大した状態で撮影され
た瞳が赤色に写る赤目現象が生じる場合があるという問
題もある。
【0006】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、高品質の画像を取得することができる撮像方法およ
び撮像装置を提供することを目的とする。また、この発
明は、ストロボを使用して複数の画像を取得する場合
に、画像間の輝度の差を小さくすることが可能な撮像方
法および撮像装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる撮像方法は、複数枚
の画像を撮像素子で撮像し、撮像した前記画像を合成す
る撮像方法であって、ストロボを使用して撮像する際
に、撮像素子を露光するための複数回の発光の前に、前
記撮像素子を露光することなく少なくとも1回ストロボ
を発光させ、又は、前記ストロボを使用して撮像され
た、最初から少なくとも1回の撮像により得られた画像
を、前記合成に用いない、ことを特徴とする。
【0008】この撮像方法によれば、例えば、図2に示
すような、連続的に発光した際に、発光毎に発光光量が
減少しつつ一定光量に収束する特性を有するストロボを
使用する場合に、光量が大きい最初から数回の発光を予
備的発光に充て、撮像のための光源としては、発光量相
互の差が小さい後の発光を充てることができる。従っ
て、撮像された複数回の画像データ相互の輝度の差(す
なわち、各画像について、実際に得られた画像の輝度
と、発光量がある一定値であれば得られたであろう輝度
との差をとり、これを各画像相互間で比較したもの)も
また小さくなり、該画像データを合成して生成される合
成画像の画質は高画質なものとなる。また、予備発光に
人物等の瞳孔が反応して予め収縮するため、瞳孔が拡大
した状態で瞳を撮像することにより生じる赤目現象の発
生は、防止される。
【0009】複数枚の画像を撮像素子で撮像し、撮像し
た前記画像を合成する撮像方法であって、ストロボを使
用して撮像する際に、前記撮像素子を露光するための複
数回の発光の前に、前記撮像素子を露光することなく少
なくとも1回ストロボを発光させる、代わりに、前記ス
トロボを使用して撮像された、最初から少なくとも1回
の撮像により得られた画像を、前記合成に用いないよう
にする、とする方法をとってもよい。
【0010】またこの発明の第2の観点にかかる撮像装
置は、画像を撮像する撮像手段と、被写体に向けて光を
発するストロボと、前記ストロボを発光させると共に前
記ストロボからの光の反射光による画像を前記撮像手段
に撮像させる制御手段と、を備える撮像装置において、
前記制御手段は、前記ストロボを複数回発光させ且つ該
発光を用いて前記撮像手段により複数画像を撮像する際
に、最初の撮像の前に少なくとも1回前記ストロボを発
光させる手段を備える、ことを特徴とする。
【0011】この撮像装置によれば、予備発光が実施さ
れるので、撮像される複数の画像の輝度の差を小さくす
ることができる。従って、これらの画像を合成する場合
に、生成される合成画像の画質をより高画質なものとし
得る。また、予備発光が実施されるため、赤目現象も防
止される。
【0012】前記制御回路の制御により前記撮像装置に
より取得された複数の画像を合成する合成手段をさらに
備えてもよい。
【0013】前記合成手段を備える場合、最初の撮像の
前に少なくとも1回前記ストロボを発光させる手段を備
える代わりに、最初の少なくとも1回の撮像により取得
された少なくとも1個の画像を、前記合成のために用い
ないようにする手段を備えてもよい。
【0014】ストロボの発光光量の変化は、該ストロボ
を短時間に連続的に発光させる際に、その変化が大き
い。従って、前記制御回路は、前記ストロボを短時間に
連続的に発光させて撮像する際に、最初の撮像の前に少
なくとも1回前記ストロボを発光させることが望まし
い。
【0015】この発明は、前記ストロボの前記発光光量
が、例えば、最初の発光から所定回の発光の際の光量の
うちの任意の2つの発光量の差が、前記所定回以外の発
光のうちの任意の2つの発光間の変化量よりも大きい、
場合に特に有効である。
【0016】このような撮像装置によれば、予備発光を
実施することによって、各発光相互の発光量の差が小さ
いストロボ発光を用いて撮像が行われることになるか
ら、高品質の合成画像を得ることができる。
【0017】撮像手段は、例えば、チャージカップルド
デバイス(CCD)等の固体撮像素子若しくは銀塩フィ
ルム等の感光フィルムから構成される。
【0018】前記撮像装置が、レンズ系等の制御可能な
光路手段を備えている場合には、光学系を制御している
間に前記ストロボに前記少なくとも1回の発光を行わせ
るようにすれば、撮像時間を短縮することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態にか
かる撮像装置及び撮像方法を図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態にかかる撮像装置の具体
的構成の一例を示す。図示するように、この撮像装置
は、シャッターボタン1と、制御回路2と、光学系制御
機構3と、光学系4と、撮像素子ユニット5と、メモリ
6と、ストロボ発光回路7と、ストロボ8と、表示回路
9と、露出計10と、モード設定部11とより構成され
る。
【0020】シャッターボタン1は、押ボタン等から構
成され、押操作により信号を出力する。制御回路2は、
マイクロプロセッサ等から構成され、内部メモリなどに
記憶されたプログラムに従って、後述する撮像処理、画
像合成処理、光学系制御処理、ストロボ発光処理等を含
む撮像装置全体の動作を制御する。
【0021】光学系4は、レンズ系等を含み、撮像対象
の画像を撮像素子上に導く。光学系制御機構3は、制御
回路2の制御に従って、光学系4を制御する。
【0022】撮像素子ユニット5は、チャージカップル
ドデバイス(CCD)等の撮像素子を備え、制御回路2
からの制御に従って撮像素子に光学系4を介して供給さ
れる像を撮像させる。メモリ6は、バックアップされた
RAMなどから構成され、制御回路2の制御に従って、
撮像素子ユニット5で撮像された画像データを記憶す
る。
【0023】ストロボ発光回路7は、制御回路2からの
発光指示信号に応答し、ストロボ8を発光させる。スト
ロボ発光回路7は、内部に比較的大容量のコンデンサを
備え、ストロボ8を連続的に発光させる場合には、この
コンデンサに予め蓄えておいた電荷の一部を順次ストロ
ボに供給して発光させる。ストロボ発光回路7とストロ
ボ8は、図2に示すように、連続的に発光させると、発
光光量が発光回数に伴って当初は急激に減少し、やがて
一定量に収束する特性を有する。換言すると、発光光量
の変化量は、最初の発光から2回の発光の際の差が、他
の発光のうちの任意の2つの発光間の変化量よりも大き
い特性を有する。
【0024】表示回路9は、液晶表示素子などを含み、
撮影者へのメッセージ、合成された撮像画像などを表示
する。露出計10は、露出度、即ち、被写体の明るさを
判別し、制御回路2に通知する。モード設定部11は、
シャッターボタン1の1回の操作により1枚の画像を取
得する単写モードとシャッターボタン1の1回の操作に
より複数の画像を取得し、合成する連写モードとの切り
換えを制御回路2に指示する。
【0025】次に、この撮像装置の撮像動作を、ストロ
ボを用いて4枚の画像を撮影し、4枚の画像を合成して
1枚の合成画像を生成する場合を例に、図3を参照して
説明する。なお、操作者がモード設定部11を操作して
連写モードを予め設定しているものとする(タイミング
T1)。
【0026】まず、シャッターボタン1が押されると
(タイミングT2)、シャッターボタン1は制御回路2
に撮像シーケンスの開始を指示するトリガ信号を与え
る。制御回路2は、このトリガ信号に応答し、光学系制
御機構3を介して光学系4を制御する(プロセスP
1)。例えば、光学系制御機構3により光学系4を構成
するレンズを駆動して、撮像素子ユニット5の撮像素子
の撮像面上に被写体の像を結像する。
【0027】光学系制御機構3が光学系4を制御してい
る間、制御回路2は、露出計10の出力からストロボを
発光するか否かを判別する。露出光量が不足するため、
ストロボ8を発光する必要があると判断した場合は、制
御回路2は、光学系制御機構3が光学系4を制御してい
る間に、ストロボ発光回路7を駆動して、1回ストロボ
を発光させる(プロセスP2)。この際、制御回路2
は、撮像素子ユニット5には、露光信号を出力せず、撮
像は行われない。
【0028】続いて、光学系制御機構3が、光学系4の
制御が完了した旨の通知を制御回路2に出力すると(タ
イミングT3)、制御回路2は、撮像素子ユニット5に
撮像を開始させる(タイミングT4)と共にストロボ発
光回路7を介してストロボ8を発光させ、取得した画像
(画像データ)をメモリ6に転送させる(プロセスP
3)。
【0029】1回目の撮像が終了すると(タイミングT
5)、制御回路2は、光学系制御機構3を介して光学系
4を再度制御する(プロセスP4)。ただし、この間
に、ストロボ8を発光させることはない。光学系4の制
御が完了した旨の通知が光学系制御機構3より制御回路
2に出力されると、制御回路2は、ストロボ発光回路7
を介してストロボ8を発光させると共に撮像素子ユニッ
ト5に撮像を行わせ、取得した画像をメモリ6に転送さ
せる(プロセスP5)。
【0030】2回目の撮像が終了すると、制御回路2
は、同様にして、3回目及び4回目の光学系4の制御を
行い、さらに、ストロボ8に4回目及び5回目の発光を
行わせ、さらに撮像素子ユニット5に撮像を行わせる。
【0031】このようにして、5回の発光と4回の撮像
が完了すると、制御回路2は、メモリ6に格納された4
枚の画像(画像データ)を読み出して合成し、1枚の画
像としてメモリ6に格納すると共に表示回路9に表示さ
せる。また、操作者の指示に応じて、印刷などしても良
い。
【0032】この撮像装置では、図2に示すように光量
が後の発光に比べ著しく大きい最初の発光は、予備発光
に充てられ、撮像のための光源としては、発光量相互の
差が小さい2回目以降の発光を充てる。その結果、撮像
された4枚の画像相互の輝度の差もまた小さい。従っ
て、最終的に合成される画像の画質は、4枚の画像の輝
度が大きく異なる従来のものに比較して、より高画質な
ものとなる。また、予備発光に反応して、人物等の瞳孔
が予め収縮するため、瞳孔が拡大した状態で瞳を撮像す
ることにより生じる赤目現象の発生が防止される。
【0033】上記実施の形態において、制御回路2が、
露出計10の出力からストロボ8の発光が必要ないと判
別した場合には、ストロボを発光することなく、4枚の
画像を撮影し、これらを合成する。また、動作モードが
単写モードに設定されている場合には、1枚の画像を撮
像し、メモリ6に格納した時点で、撮像シーケンスを終
了する。この場合には、予備発光は行わない。
【0034】予備発光の回数は1回に限定されず、スト
ロボ8の発光光量の減衰特性に応じて任意に選択可能で
ある。例えば、予備発光を2回以上行っても良い。例え
ば、図3のタイミングチャートで、1回目の光学系4の
制御を行っている間にストロボ8を2回以上発光させ、
3回目以降の発光を露光に使用する。
【0035】なお、予備発光を行わず、全回の発光時に
おいて撮像動作を行った上で、該撮像のうち最初の1回
又は任意の複数回の撮像の結果得られた画像を画像合成
に用いずに、テスト撮影、ストロボ発光量の評価等のた
めに利用してもよい。
【0036】また、合成に使用する画像の枚数は任意で
あり、2又は3枚でも、5枚以上でもよい。また、画像
を合成する手法は任意である。例えば、単純に同一被写
体の画像を4枚取得して画像を合成してもよい。また、
同一の被写体を、例えば、カラーフィルタなどを用いて
異なる波長光で撮像し、撮像した複数枚の画像を合成す
ることにより、フルカラー画像を生成することも可能で
ある。また、異なる被写体を撮像して、これらを合成
(連結)することにより、1枚の画像を生成してもよ
い。光学系4は、これらの画像合成の手法に応じた構成
を有する。
【0037】撮像素子はCCDで構成される必要は無
く、他の任意の撮像素子を使用することができる。ま
た、撮像素子としては、銀鉛フィルムなどの感光フィル
ムを使用することも可能である。感光フィルムを使用す
る場合には、通常のカメラと同様に、光学系4内にシャ
ッター(メカニカルシャッター等)を配置し、露光時の
み、感光フィルム上に光を導く。
【0038】次に、上記光学系制御機構3、撮像素子ユ
ニット5および画像合成手法の具体例を、図4〜図7を
参照して説明する。図5に示すように、この光学系制御
機構は、ベース板12と、可動板13と、透明平行平板
14と、電磁駆動ユニット15〜18と、角度規制部材
20と、水晶フィルタ21と、磁石支持部22と、コイ
ル支持部23とより構成される。
【0039】また撮像素子ユニット5は、マゼンタ、
緑、シアン、黄のうち各1色ずつを受光する4種の受光
画素より構成されるCCD素子である。各受光画素は方
形で、前記各色を受光する4個が、図7(a)に示すよ
うに、該方形に相似で各辺の長さ4倍の方形の四隅に1
個ずつ配置されて1組をなし、この組がマトリクス状に
配置されている。
【0040】ベース板12は、図5に示すように、ほぼ
八角形上の平板であり、図4に示すように、光軸43に
対しほぼ垂直に固定されている。その中心部に水晶フィ
ルタ21が設けられ、これを透過する光が撮像素子ユニ
ット5に入射するような位置に固定されている。ベース
板12の周縁部の各辺部には、ほぼ「U」字型状に形成
された4つの磁石支持部22が、1つおきに互いに対向
する構造となるように設けられている。
【0041】可動板13は、ベース板12の4つの磁石
支持部22にほぼ内接する大きさのほぼ円形の平板であ
る。図4〜図6に示すように、その中心部には透明な平
行平面板14が設けられ、これを透過する光が水晶フィ
ルタ21に入射し、結果として撮像素子ユニット5に入
射するような位置に固定されている。可動板13の周縁
部上の、磁石支持部22の位置に対応する4箇所には、
ほぼ「コ」字状のコイル支持部23がそれぞれ設けられ
ている。
【0042】4つの電磁駆動ユニット15〜18は、そ
れぞれ、駆動電流によって磁界を発生する傾き制御用の
第1電磁コイル25〜28と、この第1電磁コイル25
〜28に対向して配置される磁石部30〜33と、第1
電磁コイル25〜28に設けられた位置制御用の第2電
磁コイル34〜37とより構成されている。
【0043】第1電磁コイル25〜28は、可動板13
の各コイル支持部23にそれぞれ設けられ、その内部に
ベース板12の各磁石支持部22の内側部22aが移動
自在に挿入される構造になっている。
【0044】磁石部30〜33は、ベース板12の各磁
石支持部22の外側部22bにそれぞれ第1電磁コイル
25〜28と対応して取り付けられている。
【0045】第2電磁コイル34〜37は、各磁石部3
0〜33にそれぞれ対面した状態で第1電磁コイル25
〜28の外面にそれぞれ設けられている。
【0046】傾き制御用の第1電磁コイル25〜28
は、駆動電流が与えられて磁界を発生すると、第1電磁
コイル25〜28と磁石部30〜33との相互の磁力に
よって光軸43に沿って移動し、これにより可動板13
を光軸43に対し傾ける。また、位置制御用の第2電磁
コイル34〜37は、駆動電流が与えられて磁界を発生
すると、第2電磁コイル34〜37と磁石部30〜33
との相互の磁力によって平行平面板14の中心が光軸4
3と一致する方向に向けて可動板13を付勢し、平行平
面板14の面方向の位置を制御する。
【0047】角度規制部材20は、4つの電磁駆動ユニ
ット15〜18の各間、つまり磁石部30〜33の各間
に位置するベース板12の周縁部に設けられた4つのス
トッパ部38〜41と、スポンジなどからなるクッショ
ン材42とより構成される。
【0048】各ストッパ部38〜41は、図6(b)に
示すように、クッション材42を介して可動板13の周
縁部を挟むような構造になっている。そして、電磁駆動
ユニット15〜18によって可動板13が光軸43に対
し傾いたときに、その傾き方向に位置する可動板13の
周縁部の表面(すなわち撮像画像側の面)および裏面
(すなわち撮像素子ユニット5側の面)が対向する当接
面に当接して、可動板13の傾きを一定角度に規制す
る。
【0049】次に、連写モードにおけるこの光学系制御
機構の動作を、図3および図6〜図14を参照して説明
する。(なお、連写モードへの設定はタイミングT1に
おいてなされているものとする。) まず、シャッターボタン1が押され(タイミングT
2)、制御回路2に撮像シーケンスの開始を指示するト
リガ信号が与えられると、制御回路2は、このトリガ信
号に応答し、第1電磁コイル25に正の駆動電流を与
え、これに対向する位置の第1電磁コイル27に負の駆
動電流を与える。一方、第1電磁コイル26および28
には駆動電流を与えない。
【0050】すると、第1電磁コイル25は、磁石部3
0との相互の磁力によって、光軸43に沿って撮像画像
側(図6(a)では上方)に移動し、逆に第1電磁コイ
ル27は、磁石部32との相互の磁力によって、光軸4
3に沿って反対側の撮像素子ユニット5側(同図では下
方)に移動する。これにより、可動板13が傾き、平行
平面板14が光軸43に対し傾くことになる。
【0051】傾いた可動板13の縁部は、その表面がス
トッパ部38および41の撮像画像側(図6(b)では
上側)の当接面に当接し、また裏面がストッパ部39お
よび40の撮像素子ユニット5側(同図では下側)の当
接面に当接する。これにより可動板13の傾きが規制さ
れ、平行平面板14の傾きが一定角度に規制される(プ
ロセスP1)。
【0052】このとき、平行平面板14への入射光は、
図8に示すように、平行平面板14により屈折され、電
磁コイル25の側に光路がほぼ平行に移動した出射光4
5として出射され、次いで水晶フィルタ21を通過した
後に撮像素子ユニット5に到達する。そのため、図11
に示すように、平行平面板14への入射光が撮像素子ユ
ニット5上に到達する際は、入射光が屈折しないときに
到達する位置(すなわち、図7(c)においてX、Y両
座標が一致する位置。なお、平行平面板14上の座標
は、図7(b)に示すように設定されているものとす
る。)より受光画素1個分右上にずれた位置に到達す
る。
【0053】平行平面板14が所定の位置に傾く動作を
行う間、制御回路2はストロボ8を発光するか否かを判
別し、発光する必要があると判断した場合は、ストロボ
発光回路7を駆動して、1回ストロボを発光させる(プ
ロセスP2)。この際、制御回路2は、撮像素子ユニッ
ト5に露光信号を出力せず、撮像は行われない。
【0054】続いて、光学系制御機構3が、平行平面板
14を傾ける動作が完了した旨の通知を制御回路2に出
力すると(タイミングT3)、制御回路2は、撮像素子
ユニット5に撮像を開始させる(タイミングT4)と共
にストロボ発光回路7を介してストロボ8を発光させ
る。撮像素子ユニット5は、その受光画素の面上に到達
した光束について、該受光画素が選択する色成分(マゼ
ンタ、緑、シアン、黄のいずれか1種)のみを受光し、
画素に変換することにより、1個の画像を生成する。こ
うして生成された画像(画像データ)はメモリ6に転送
される(プロセスP3)。
【0055】1回目の撮像が終了すると(タイミングT
5)、制御回路2は、第1電磁コイル25〜28への通
電を断ち、第1電磁コイル26に正の駆動電流を与え、
第1電磁コイル28に負の駆動電流を与える。すると今
度は、第1電磁コイル26と磁石部31との相互の磁力
によって、第1電磁コイル26が光軸43に沿って撮影
画像側に移動し、逆に第1電磁コイル28と磁石部33
との相互の磁力によって、第1電磁コイル28が光軸4
3に沿って撮像素子ユニット5側に移動する。これによ
り、可動板13が前回と異なる方向に傾き、これに伴っ
て平行平面板14も光軸43に対し前回と異なる方向に
傾く。
【0056】このとき、傾いた可動板13の縁部は、そ
の表面がストッパ部38および39の撮像画像側(図6
(b)の上側)の当接面に当接し、また裏面がストッパ
部40および41の撮像素子ユニット5側(同図の下
側)の当接面に当接する。これにより可動板13の傾き
が規制され、平行平面板14の傾きが一定角度に規制さ
れる(プロセスP4)。ただし、この間に、ストロボ8
を発光させることはない。
【0057】このとき、平行平面板14への入射光は、
図9に示すように、平行平面板14により屈折され、電
磁コイル26の側に光路がほぼ平行に移動した出射光4
6として出射され、次いで水晶フィルタ21を通過した
後に撮像素子ユニット5に到達する。そのため、図11
に示すように、平行平面板14への入射光が撮像素子ユ
ニット5上に到達する際は、入射光が屈折しないときに
到達する位置より受光画素1個分右下にずれた位置に到
達する。
【0058】続いて、光学系制御機構3が、平行平面板
14を傾ける動作が完了した旨の通知を制御回路2に出
力すると、制御回路2は、撮像素子ユニット5に撮像を
開始させると共にストロボ発光回路7を介してストロボ
8を発光させる。撮像素子ユニット5は、その受光画素
の面上に到達した光束について、該受光画素が選択する
色成分のみを受光し、画素に変換することにより、1個
の画像を生成する。生成された画像(画像データ)はメ
モリ6に転送される。
【0059】2回目の撮像が終了すると、制御回路2
は、以下同様にして、第1電磁コイル25〜28に順次
駆動電流を与えて、平行平面板14をさらに2方向に順
次傾けることにより、平行平面板14への入射光を左
下、左上に屈折させることによって、3回目及び4回目
の撮像の際の光路を設定し、さらに、ストロボ8に4回
目及び5回目の発光を行わせ、さらに撮像素子ユニット
5に撮像を行わせる。
【0060】5回の発光と4回の撮像が完了し、4通り
に屈折した入射光が撮像素子ユニット5により順次撮像
されると、結果として、それぞれ図10、図11、図1
2、図13に示すような4個の画像がメモリ6に格納さ
れる。
【0061】制御回路2は、メモリ6に格納された4枚
の画像(画像データ)を読み出して単に重ね合わせる。
すると、図14に示すような画素の集合からなる1個の
フルカラー画像が合成されるので、これをメモリ6に格
納すると共に表示回路9に表示させ、また操作者の指示
に応じて印刷する。
【0062】このような光学系制御機構では、平行平面
板14を傾ける動作が高速に行われるので、撮像の高速
化を図ることができ、動画の撮影など、高速な画像の切
り替えを必要とする応用に適するが、このような光学系
制御機構を備える本発明の撮像装置においてストロボを
使用する撮像を行なえば、撮像される複数の画像相互の
輝度の差を小さくし、最終的に合成される画像の画質
を、該複数の画像の輝度が大きく異なる従来のものに比
較してより高画質なものとできるので、高画質な動画等
を得たい場合において特に有効である。
【0063】なお、平行平面板13を傾ける方向は4方
向に限らず、2方向、3方向に傾けたり、さら5方向以
上に傾けたりするようにしてもよい。
【0064】また、撮像素子ユニット5の受光画素が受
光する色成分は、マゼンタ、緑、シアン、黄の4色に限
られず、任意の4色を受光するものを用いてよいし、ま
た入射光を別途適宜にフィルタリングしてもよい。さら
に用いる色の種類も4種類に限らず、2色、3色、また
5色以上でもよい。
【0065】また、磁石部、第1電磁コイル、第2電磁
コイルの配置も、前述の配置に限られず、例えばベース
板に第1電磁コイルが設けられるとともに、これら第1
電磁コイルに第2電磁コイルが設けられ、可動板に磁石
部が設けられていてもよい。
【0066】また、平行平面板の傾きを規制する手法と
しては、ストッパ部を有する角度規制部材を用いる手法
に限らず、角度センサを用い、この角度センサからの検
出信号に基づいて第1電磁コイルおよび第2電磁コイル
をフィードバック制御する手法によってもよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数枚の撮影画像を合成する撮像方式において、撮
影される画像相互の輝度の差を減少させ、得られる合成
画像を高画質なものとし、加えて人物等撮影時における
赤目現象を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態にかかる撮像装置の基本
構成を示すブロック図である。
【図2】ストロボの発光回数と発光光量の関係を示す図
である。
【図3】図1に示す撮像装置の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図4】この発明の実施の第2の形態にかかる撮像装置
を示す側面図である。
【図5】この発明の実施の第2の形態にかかる光学系制
御機構の上面図である。
【図6】(a)は図5のA−A断面図、(b)は図5の
B−B断面図である。
【図7】(a)は撮像素子ユニット5の受光画素の配置
を示す上面図、(b)は平行平面板14の座標を示す
図、(c)は、撮像素子ユニット5と平行平面板14の
光学的な位置関係を示す図である。
【図8】平行平面板14に入射する光の光路を示す図で
ある。
【図9】平行平面板14に入射する光の光路を示す図で
ある。
【図10】平行平面板14が入射光を右上に屈折させる
ときの撮像の結果を示す図である。
【図11】平行平面板14が入射光を右下に屈折させる
ときの撮像の結果を示す図である。
【図12】平行平面板14が入射光を左下に屈折させる
ときの撮像の結果を示す図である。
【図13】平行平面板14が入射光を左上に屈折させる
ときの撮像の結果を示す図である。
【図14】重ね合わせの結果得られる画像を示す図であ
る。
【符号の説明】
1・・・シャッターボタン、2・・・制御回路、3・・
・光学系制御機構、4・・・光学系、5・・・撮像素子
ユニット、6・・・メモリ、7・・・ストロボ発光回
路、8・・・ストロボ、9・・・表示回路、10・・・
露出計、11・・・モード設定部、12・・・ベース
板、13・・・可動板、14・・・平行平面板、15〜
18・・・電磁駆動ユニット、20・・・角度規制部
材、21・・・水晶フィルタ、22・・・磁石支持部、
23・・・コイル支持部、25〜28・・・第1電磁コ
イル、30〜33・・・磁石部、34〜37・・・第2
電磁コイル、38〜41・・・ストッパ部、42・・・
クッション材、43・・・光軸、44・・・入射光、4
5および46・・・透過光

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の画像を撮像素子で撮像し、撮像し
    た前記画像を合成する撮像方法において、 ストロボを使用して撮像する際に、前記撮像素子を露光
    するための複数回のストロボ発光の前に少なくとも1回
    の前記撮像素子の露光を伴わないストロボ発光を行う、 ことを特徴とする撮像方法。
  2. 【請求項2】複数枚の画像を撮像素子で撮像し、撮像し
    た前記画像を合成する撮像方法において、 ストロボを使用して撮像する際に、該ストロボを使用し
    て撮像された、最初から少なくとも1回の撮像により得
    られた画像を、前記合成に用いないようにする、 ことを特徴とする撮像方法。
  3. 【請求項3】前記ストロボは、連続的に発光した際に、
    発光毎に発光光量が減少しつつ一定光量に収束する特性
    を有する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像方法。
  4. 【請求項4】画像を撮像する撮像手段と、 被写体に向けて光を発するストロボと、 前記ストロボを発光させると共に前記ストロボからの光
    の反射光による画像を前記撮像手段に撮像させる制御手
    段と、 を備える撮像装置において、 前記制御手段は、前記ストロボを複数回発光させ且つ該
    発光を用いて前記撮像手段により複数画像を撮像する際
    に、最初の撮像の前に少なくとも1回前記ストロボを発
    光させる手段を備える、 ことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】前記撮像装置により取得された複数の画像
    を合成する合成手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、前記ストロボを連続的に
    発光させて、且つ該発光を用いて前記撮像手段により複
    数画像を撮像する際に、最初の撮像の前に少なくとも1
    回前記ストロボを発光させるよう制御するものである、 ことを特徴とする請求項4又は5に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】画像を撮像する撮像手段と、 被写体に向けて光を発するストロボと、 前記ストロボを発光させると共に前記ストロボからの光
    の反射光による画像を前記撮像手段に撮像させる制御手
    段と、 前記撮像手段により取得された複数の画像を合成する合
    成手段と、 を備える撮像装置において、 前記合成手段は、前記ストロボを複数回発光させ且つ該
    発光を用いて前記撮像手段により複数画像を撮像した際
    に、最初の少なくとも1回の撮像により取得された少な
    くとも1個の画像を、前記合成に用いないよう制御する
    手段を備える、 ことを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】前記ストロボは、連続的に発光した際に、
    発光光量が変化しながら、一定光量に収束する特性を有
    するものである、 ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載
    の撮像装置。
  9. 【請求項9】前記発光光量の変化量は、最初の発光から
    所定回の発光の際の光量のうちの任意の2つの発光量の
    差が、前記所定回以外の発光のうちの任意の2つの発光
    間の変化量よりも大きい、 ことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載
    の撮像装置。
  10. 【請求項10】前記撮像手段は、固体撮像素子又は感光
    フィルムから構成される、 ことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載
    の撮像装置。
  11. 【請求項11】前記撮像装置は、前記撮像手段に撮像対
    象からの光を導く光路手段と、前記光路手段を制御する
    光路制御手段と、をさらに備え、 前記制御手段は、前記光路制御手段による前記光路の制
    御の間に少なくとも1回前記ストロボを発光させる手段
    を備える、 ことを特徴とする、請求項4乃至10のいずれか1項に
    記載の撮像装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003299109A (ja) * 2002-04-04 2003-10-17 Fuji Photo Film Co Ltd 画像取得方法

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