JPH11326864A - ビデオカメラ - Google Patents

ビデオカメラ

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JPH11326864A
JPH11326864A JP10126388A JP12638898A JPH11326864A JP H11326864 A JPH11326864 A JP H11326864A JP 10126388 A JP10126388 A JP 10126388A JP 12638898 A JP12638898 A JP 12638898A JP H11326864 A JPH11326864 A JP H11326864A
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JP
Japan
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image
liquid crystal
crystal display
color
display panel
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Pending
Application number
JP10126388A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Murayama
任 村山
Michio Cho
倫生 長
Hiroshi Omura
紘 大村
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Microdevices Co Ltd, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fujifilm Microdevices Co Ltd
Priority to JP10126388A priority Critical patent/JPH11326864A/ja
Publication of JPH11326864A publication Critical patent/JPH11326864A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオカメラのファインダ画像表示を高精細
に行い、かつ消費電力を抑える。 【解決手段】 CCDイメージセンサ40から得られた
撮像信号を画像信号処理回路44で信号処理する。表示
制御コントローラ48により、フルカラー1画面分の画
像データをバッファメモリ49に書き込む。バッファメ
モリ49から色ごとに画像データを読み出し、LCDド
ライバ51を介して液晶表示パネル25に色ごとにフレ
ーム画像を表示する。これに同期して、対応する色光を
発するR−LED28R,G−LED28G,B−LE
D28Bを色順次式に点灯させる。凸レンズ30によっ
て各色のフレーム画像が拡大観察され、残像効果によっ
てフルカラーのファインダ画像を観察することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フルカラーの液晶
表示パネルをビューファインダに用いたビデオカメラに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】CCDイメージセンサなどの固体撮像素
子の実用化により、光学画像を電気信号に変換して様々
な記憶媒体に保存する機能をもったスチル用あるいはム
ービー用のビデオカメラが普及している。最近では、固
体撮像素子から得られた1フレーム分の撮像信号に適宜
の信号処理を加えた後にデジタル変換して画像データと
し、これを内蔵型あるいは着脱型のメモリに保存するデ
ジタルカメラが広く用いられている。メモリに保存され
た1フレーム分の画像データは適宜に読み出しが可能
で、カメラ本体に内蔵されたカラー液晶モニタで画像観
察を行ったり、さらには読み出した画像データをパソコ
ンやプリンタに転送し、様々な画像処理を加えたりハー
ドコピーを作成することもできるようになっている。
【0003】デジタルカメラに内蔵されているカラー液
晶モニタの多くには、対角線サイズが1.8〜2.5イ
ンチ程度のTFT透過型のカラー液晶パネルが用いら
れ、バックライトとして白色の小型蛍光灯が用いられて
いる。このカラー液晶モニタはビューファインダのほか
に再生画像の観察にも利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー液晶パネ
ルは、画素ごとに液晶ドットセグメントを配列し、その
個々にR,G,Bのマイクロカラーフィルタのいずれか
を重ねた構造となっている。したがって、フルカラーで
の1画素はR,G,Bのマイクロフィルタと組み合わさ
れた3画素分の液晶ドットセグメントで構成されること
になり、解像度は全液晶ドットセグメント数の1/3に
低下する。したがって、再生画像やファインダ画像の細
部を高精細に表示することができず、また文字によるメ
ッセージ表示を行おうとするときには文字サイズを大き
くしなければならないため、いちどきに表示し得る情報
量が少ないという難点があった。
【0005】さらに、液晶ドットセグメントの各々には
R,G,Bのいずれかのカラーマイクロフィルタが重ね
られているため光量損失が大きく、バックライトには高
輝度の蛍光灯が必要となっている。ところが、高輝度の
蛍光灯は電力消費が大きく、カメラに内蔵されている電
池に対して大きな負担となっており、長時間の使用は困
難であるのが実情である。
【0006】本発明は上記従来技術に鑑みてなされたも
ので、フルカラー画像を高解像度で表示することがで
き、しかも電力消費の面でも格段に有利なファインダ画
像表示手段を用いたビデオカメラを提供することを目的
とする。なお、本発明は上述したデジタルカメラのみな
らず、撮像信号に適宜の信号処理を施した後の画像信号
をアナログ信号のまま記録するムービーカメラやスチル
カメラにも等しく適用することが可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ビューファインダとなるファインダ画像表
示手段が、透過型の液晶ドットセグメントを二次元配列
した液晶表示パネルと、液晶表示パネルの背面側から三
種類の基本色光を順次に照射する光源と、液晶表示パネ
ルに基本色光ごとの画像信号を順次に繰り返し供給して
液晶ドットセグメントの透過濃度を基本色光ごとに切り
換えるとともに、これに同期して三種類の基本色光が順
次に繰り返し点滅するように前記光源を駆動する表示駆
動手段とから構成され、前記液晶表示パネルに表示され
た画像を接眼光学系により接眼窓から拡大観察できるよ
うにしたものである。
【0008】前記光源には種々のものが適用可能で、光
源そのものの前面にカラーフィルタを併置すれば白色光
源であっても用いることができるが、点滅駆動の応答性
に優れ、消費電力が小さく、しかも小型化するうえで
は、赤色,緑色,青色をそれぞれ発光する3種類の発光
ダイオードを用いるのが好適である。液晶表示パネルに
基本色光ごとの画像信号を順次に繰り返して供給する周
期及び、前記各発光ダイオードの点滅周期は1/16秒
以下に設定するのがよい。これにより、液晶表示パネル
には少なくとも1秒間あたり16画面分のフルカラー画
像を表示することができ、接眼窓からはフリッカのない
連続的なカラー画像を観察することが可能となる。
【0009】表示駆動手段にカラー画像一画面分の画像
データを格納し得るバッファメモリを設け、このバッフ
ァメモリから読み出した画像信号で液晶表示パネルを駆
動する構成を採ることによって、撮像手段から画像信号
を取り込むときの駆動周波数と液晶表示パネルの駆動周
波数とが一致していなくても、適宜のタイミングでバッ
ファメモリの画像データを更新しながら読み出すことに
より良好な画像表示を行うことができる。
【0010】さらに、本発明の液晶表示パネルには高解
像度のカラー画像表示が行われることから、この表示画
像をプリントに用いることも可能である。この場合に
は、接眼光学系中に光路切り換え手段を設け、液晶表示
パネルの表示画像を接眼窓に導くファインダ観察位置と
カメラボディに内蔵された感光記録媒体に導くプリント
位置との間で光路切り換えを行うのがよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2に、本発明を用いた
デジタルスチルカメラの正面側及び背面側の外観を示
す。カメラボディ2の前面に対物レンズ3が組み込ま
れ、その結像面にはCCDイメージセンサが設けられて
いる。CCDイメージセンサは、対物レンズ3による光
学画像を光電変換して撮像信号を得るためのもので、ほ
かにMOS型イメージセンサなどを用いることもでき
る。
【0012】カメラボディ2の前面にはストロボ発光窓
4、測距用の投・受光窓5,6、被写体輝度測定用の測
光窓7が設けられている。電源スイッチ(図示省略)を
投入した後、ボディ上面に設けられたレリーズボタン8
を半押し操作すると、投光窓5から被写体に向かって近
赤外域の測距光が投光され、その反射光を受光窓6の奥
に設けたPSD(Position Sensitive Device )で受光
することによって被写体距離の測定が行われ、また、測
光窓7の奥に設けられたフォトトランジスタによって被
写体輝度の測定が行われる。さらに、レリーズボタン8
を全押ししたときには、測定された被写体距離に応じて
対物レンズ3のピント合わせが行われ、また被写体輝度
が所定レベル以下であるときにはストロボ発光窓4から
被写体に向かってストロボ光が照射される。
【0013】電源スイッチの投入によってCCDイメー
ジセンサは撮像を開始し、光学画像は画素ごとに光電変
換され撮像信号が得られる。こうして得られた撮像信号
に基づき、カメラボディ2に内蔵された液晶ディスプレ
イユニット10に被写体画像がフルカラーで表示され
る。この表示画像は、カメラボディ背面に設けられた接
眼窓12を通してファインダ画像として観察することが
できる。CCDイメージセンサ10は被写体画像を継続
し、したがって液晶ディスプレイユニット10にはリア
ルタイムでファインダ画像が表示される。
【0014】レリーズボタン8を全押しすると、その時
点でCCDイメージセンサ10から得られた1画面分の
撮像信号がデジタル化された画像データに変換され、図
2に示すようにカメラボディ2の背面から装填された着
脱自在なメモリカード14、あるいはカメラボディ2に
内蔵されたフラッシュメモリに書き込まれる。なお、画
像データの記録媒体としていずれを選択するかは操作入
力部15の操作により適宜に設定可能で、その設定の態
様は反射型液晶パネルで構成された表示部16で確認す
ることができる。
【0015】操作入力部15を操作することにより、そ
のほかにも種々のモード設定を行うことができる。例え
ば、ストロボ撮影の強制的なON/OFF切り換え、セ
ルフタイマーモードの選択/解除、連写及び連写コマ数
の設定/解除などの撮影モードに関する項目のほかに、
再生モード下では、再生対象とする記録媒体を内蔵のフ
ラッシュメモリにするかメモリカード14にするかの選
択、再生画面のコマ番号指定、連続再生の指定/解除な
ど、適宜の設定が可能である。もちろん、これらの設定
状態は表示部16で確認することができる。
【0016】なお、図中の符号18は接眼窓12をカバ
ーしている保護ガラスを、符号19はこのデジタルスチ
ルカメラの電源となる充電式,着脱式のバッテリーパッ
クを、符号20は外部機器との電気的な接続を行う各種
の入出力端子群を覆うカバーを示す。
【0017】ファインダ画像表示手段を構成する上記液
晶ディスプレイユニット10は、従来のカラー液晶モニ
タと異なり、液晶表示パネルを背面側から白色照明する
蛍光灯を備えていない。この液晶ディスプレイユニット
10は、図3及び図4に示すように、箱型の筐体22に
回路基板23,拡散板24,液晶表示パネル25,透明
な保護ガラス26を順に組み込んだもので、回路基板2
3のほぼ中央には、フルカラー画像を得るための3種類
の基本色光として赤色,緑色,青色を発光する、赤色発
光ダイオード28R,緑色発光ダイオード28G,青色
発光ダイオード28B(以下、それぞれR−LED,G
−LED,B−LEDという)が実装されており、これ
らが液晶表示パネル25を背面側から照明する光源とし
て用いられる。
【0018】回路基板23は、筐体22の背後に形成さ
れた開口を通してコネクタ29と電気的に接続される。
回路基板23には、さらにフレキシブルプリント板(図
示省略)を介して液晶表示パネル25が接続されてい
る。そして、コネクタ29から供給される表示駆動信号
に応答し、R−LED,G−LED,B−LEDの点滅
制御が行われ、また液晶表示パネル25の駆動制御が行
われる。
【0019】液晶表示パネル25は、例えば4.8×
3.6mmの矩形サイズの中に、320×240個の液
晶ドットセグメントをマトリクス状に二次元配列したも
ので、従来のカラー液晶モニタのように、カラーマイク
ロフィルタとは組み合わされておらず、アクティブ駆動
方式によりドットセグメントごとに高速駆動される。こ
のような液晶表示パネル25には、例えば米国コピン
(Kopin )社の「Cyber Display 」(商品名)を用いる
ことができる。
【0020】拡散板24は、R−LED,G−LED,
B−LEDからの色光を拡散させ、これにより液晶表示
パネル25の背面が各々の色光によって均一に照明され
るようになる。このような拡散板24は、例えば乳白色
をしたプラスチックプレートや、アクリル樹脂などのよ
うな透明なプラスチックプレート中に光拡散性に富んだ
微細なビーズを多数混入させたものを用いることができ
る。
【0021】なお、図5に示すように、R−LED28
R,G−LED28G,B−LED28Bを回路基板2
3の縁に実装し、これらを包み込むように厚手の拡散板
24を回路基板23と一体化してもよい。これにより、
液晶ディスプレイユニット10を全体的に薄くすること
ができる。
【0022】上記のように構成された液晶ディスプレイ
ユニット10にフルカラーでファインダ画像の表示を行
うときには、図6に示すように、液晶表示パネル25と
R−LED,G−LED,B−LEDとが同期して駆動
される。CCDイメージセンサから得られた撮像信号を
基本色光ごとに分離してデジタル変換し、基本色光ごと
の画像データを得た後、これらの画像データを基本色光
ごとに順次に液晶表示パネル25に供給する。赤色用,
緑色用,青色用の各画像データを順次に液晶表示パネル
25に供給すると、液晶表示パネル25を構成している
全ての液晶ドットセグメントにより、赤色用,緑色用,
青色用の各フレーム画像がドットごとの濃淡分布パター
ンとして表示される。
【0023】液晶表示パネル25に色ごとのフレーム画
像を順次に切り換え表示させることに同期してLEDの
発光トリガ信号を得、各々のフレーム画像の表示期間t
1の間に、対応する基本色光のLEDを所定時間点灯さ
せる。これにより、液晶表示パネル25に赤色のフレー
ム画像が表示されているときにはR−LEDによる照明
が行われ、液晶ディスプレイユニット10は赤色画像を
表示する。同様に、液晶表示パネル25に緑色フレーム
画像,青色フレーム画像が表示されているときには、G
−LED,B−LEDが点灯し、それぞれ緑色画像,青
色画像の表示が行われる。
【0024】こうして時系列的に赤色画像,緑色画像,
青色画像が順に繰り返して表示されるが、その切り換え
周波数が充分に高ければ、これを観察したときには色ご
との画像が残像効果によって網膜上で重なり合い、フル
カラー画像として認識されるようになる。もちろん、L
EDの点滅切り換え信号に同期して色ごとのフレーム画
像の切り換えを行ってもよい。
【0025】1枚のフルカラー画像は、赤色フレーム画
像,緑色フレーム画像,青色フレーム画像の1組で構成
され、その表示周期をS1としたとき、周期S1を1/
16秒以下に設定すれば1秒間あたり16枚以上のフル
カラー画像が表示されるようになり、違和感のない表示
を行うことができる。なお、各LEDの点灯時間をフレ
ーム画像の表示期間t1よりも短くし、また点灯/消灯
のタイミングもフレーム画像の表示期間t1に収まるよ
うに決めるのが簡便であるが、各フレーム画像の表示期
間t1の相互間で液晶表示パネル25に一定の光遮断期
間がある場合には、この光遮断期間内で各LEDの点灯
切り換えを行うようにしてもよい。
【0026】液晶ディスプレイユニット10で表示され
るファインダ画像の明るさは、R−LED,G−LE
D,B−LEDの点灯時間を長くすることのほかに、各
LEDの駆動電流を大きくすることで調節が可能であ
る。また、各々のLEDは発光色ごとに発光効率(発光
輝度/駆動電流)が異なっているのが普通であるから、
これに対応して各LEDの点灯時間や駆動電流の設定を
行ってカラーバランスを調節することができる。なお、
LEDの発光効率に応じて液晶ドットセグメントの透過
濃度を補正することも可能である。
【0027】この液晶ディスプレイユニット10によれ
ば、液晶表示パネル25を構成している液晶ドットセグ
メント一個一個が各色のフレーム画像の画素として用い
られることになるため、従来のマイクロカラーフィルタ
を併用したカラー液晶モニタと比較して高精細にフルカ
ラー画像を表示することができる。また、液晶表示パネ
ル25を照明する光源として電力消費の大きい蛍光灯を
用いていないので、内蔵型のバッテリーパック20だけ
でも長時間の使用が可能となる。
【0028】液晶表示パネル25の表示画面サイズが前
述のように4.8×3.6mm程度であると、そのまま
裸眼で観察するには画像が小さすぎるので、例えば図
7,図8,図9に示すような拡大作用をもった接眼光学
系が併用される。図7は、液晶ディスプレイユニット1
0と接眼窓12に嵌め込まれた保護ガラス18との間に
ルーペ用の凸レンズ30を設けたもので、液晶表示パネ
ル25に表示された画像を虚像として拡大観察すること
ができる。図8は、液晶ディスプレイユニット10側か
ら順に、凸レンズ31,凹レンズ32を組み合わせたガ
リレオ式の接眼光学系を用いた例を示すもので、この場
合にも液晶表示パネル25に表示された画像は虚像とし
て拡大観察される。
【0029】図9は、ケプラー式の光学系を用いた例を
示すもので、3枚の凸レンズ33,34,35が組み合
わされている。中央の凸レンズ34は、凸レンズ33の
結像面近傍に配置されフィールドレンズの作用をもち、
凸レンズ33によって凸レンズ34の近傍に結像された
空中像が凸レンズ35で拡大観察される。このような実
像型の接眼光学系を用いる場合には、液晶ディスプレイ
ユニット10に表示された画像が上下・左右とも反転し
た像姿勢となって観察されるため、表示制御コントロー
ラ48は液晶ディスプレイユニット10に上下・左右と
も逆姿勢になったファインダ画像を表示する。このよう
なファインダ画像の表示姿勢変換手段としては、これを
表示制御コントローラ48にもたせることが可能で、例
えば各色のフレーム画像を表示するときに、その画像デ
ータを通常の画像を表示するときとは逆順で読み出しな
がら液晶表示パネル25を駆動すればよい。
【0030】図10に本発明を用いたデジタルスチルカ
メラの電気的構成を概略的に示す。システムコントロー
ラ37はマイクロコンピュータで構成され、入力操作部
15やレリーズボタン8からの操作入力に応じてデジタ
ルスチルカメラの全体的な作動を制御する。図11のメ
インフローに示すように、電源スイッチの投入後にモー
ドチェックが行われ、撮像モードに設定されているとき
にはCCDドライバ39の駆動によりCCDイメージセ
ンサ40によって撮像が開始される。システムコントロ
ーラ37によって実行される各種のシーケンス処理プロ
グラムは、プログラムメモリ38に書き込まれている。
【0031】CCDイメージセンサ40の光電面には、
画素ごとにR,G,Bの微小なマイクロカラーフィルタ
がマトリクス状に配列され、これらを通過した入射光に
よって画素ごとに信号電荷の蓄積が行われる。信号電荷
の読み出しによりシリアルな撮像信号が得られ、アンプ
41によって適切なレベルに増幅された後、A/Dコン
バータ42によってデジタル変換される。
【0032】デジタル変換によって得られた画像データ
は画像信号処理回路44に入力される。画像信号処理回
路44は、入力されてくる画像データに対してマトリク
ス演算、ホワイトバランス調節、ガンマ補正などの周知
の信号処理を行い、さらに処理済みの画像データを基
に、NTSC方式のコンポジット信号に対応した画像信
号を生成し、これをD/Aコンバータ45,アンプ46
を経て画像信号用の出力端子47に出力する。したがっ
て、出力端子47に家庭用のテレビジョンモニタを接続
しておけば、対物レンズ3を通してCCDイメージセン
サ40で撮像される連続的なフルカラー画像をリアルタ
イムで観察することができる。
【0033】画像信号処理回路44から出力される画像
信号は、表示制御コントローラ48にも入力される。こ
の表示制御コントローラ48は、バッファメモリ49,
D/Aコンバータ50,LCDドライバ51,LEDド
ライバ52とともに、液晶ディスプレイユニット10を
駆動する表示駆動手段55を構成している。表示制御コ
ントローラ48は、画像信号処理回路44からの画像信
号を受け、これを赤色,緑色,青色ごとのフレーム画像
に展開し、色ごとの画像データをそれぞれバッファメモ
リ49に書き込む。
【0034】バッファメモリ49に書き込まれた画像デ
ータは、表示制御コントローラ48によって色ごとに順
次に読み出され、D/Aコンバータ50によるアナログ
変換の後に、周期S1でLCDドライバ51に供給され
る。これにより液晶表示パネル25には、図6に示すよ
うに赤色,緑色,青色のフレーム画像が順次に表示され
る。また、フレーム画像の表示切り換えに同期して、L
EDドライバ52にLED点滅切り換え信号が入力さ
れ、R−LED28R,G−LED28G,B−LED
28Bが順次に点滅を行ってファインダ画像の表示が行
われる。
【0035】バッファメモリ49に色ごとに書き込まれ
た画像データは、CCDイメージセンサ40から新たに
1画面分の撮像信号が得られ、A/Dコンバータ42を
経て画像信号処理回路44に入力されるごとに逐次に更
新される。バッファメモリ49は、図12に示すように
各々三色分のフレーム画像に相当する画像データを格納
する第1フレームメモリ49a,第2フレームメモリ4
9bとからなる。これらのフレームメモリ49a,49
bは、CCDイメージセンサ40,A/Dコンバータ4
2,画像信号処理回路44などの撮像系の動作周波数
と、液晶ディスプレイユニット駆動用の動作周波数とが
合致していない場合であっても、リアルタイムで違和感
のないファインダ画像表示を行うために用いられる。
【0036】画像信号処理回路44から色ごとに順次に
供給されてくる画像データSGNL1は、切り換えスイ
ッチ56で選択された第1フレームメモリ49a,第2
フレームメモリ49bのいずれかに撮像系の動作周波数
をもった書込みクロックパルスCLK1にしたがって書
き込まれる。また、D/Aコンバータ50を介してLC
Dドライバ51に供給される画像データSGNL2は、
切り換えスイッチ57で選択されたいずれかのフレーム
メモリ49a,49bから、液晶ディスプレイユニット
駆動用の動作周波数をもつクロックパルスCLK2にし
たがって読み出される。
【0037】図示の状態は、第1フレームメモリ49a
からフルカラー画像1枚分の画像データの読み出しが行
われ、これと並行して第2フレームメモリ49bには次
のフルカラー画像1枚分の画像データの書込みが行われ
ている様子を表している。クロックパルスCLK1,C
LK2の周波数が一致している場合には、第1フレーム
メモリ49aから画像データの読み出しが完了した時点
で第2フレームメモリ49bへの画像データの書込みが
完了するから、切り換えスイッチ56,57を図示の状
態からそれぞれ他方のフレームメモリを選択するように
切り換え、引き続き画像データの読み出し,書込みを行
えばよい。
【0038】書込みクロックパルスCLK1と読み出し
クロックパルスCLK2の周波数が一致していない場合
には、切り換えスイッチ56,57を切り換えるタイミ
ングを制御し、あるいは切り換えスイッチ56を第1,
第2フレームメモリ49a,49bのいずれにも接続し
ない中立位置に退避させることによって、調整をとるこ
とができる。
【0039】例えば書込みクロックパルスCLK1の周
波数が高いときには、図示の状態において第1フレーム
メモリ49aから画像データの読み出しを行っている途
中で第2フレームメモリ49bへの画像データの書込み
が完了する。したがって、この場合には第2フレームメ
モリ49bに画像データの書込みが完了した時点で切り
換えスイッチ56を中立位置に退避させ、第1フレーム
メモリ49aから画像データの読み出しが完了するまで
待機する。
【0040】そして、第1フレームメモリ49aからの
画像データ読み出しが完了した時点で、切り換えスイッ
チ57を第2フレームメモリ49bに接続して次の表示
画像の画像データの読み出しを行うとともに、切り換え
スイッチ56を中立位置から第1フレームメモリ49a
へと切り換えて、さらに次の新たな画像データを書き込
むようにすればよい。
【0041】逆に読み出しクロックパルスCLK2の周
波数が高い場合には、図示の状態では、第2フレームメ
モリ49bに画像データを書込み終わるまでは切り換え
スイッチ57をそのままにし、引き続き第1フレームメ
モリ49aから画像データを継続して読み出し、これに
より画像表示を行う。そして、第2フレームメモリ49
bへの画像データの書込みが完了した時点で、切り換え
スイッチ56,57を一斉に他方のフレームメモリ側に
接続し、第2フレームメモリ49bから新たな画像デー
タの読み出しを行い、また第1フレームメモリ49aに
は新たな画像データの書き込みを行うようにすればよ
い。
【0042】システムコントローラ37は、さらにEE
PROM59,フレームメモリ60,装飾データメモリ
61との間でデータの授受を行う。EEPROM59に
は、各種の補正データ,制御データが書き込まれてお
り、このデジタルスチルカメラを規定のシーケンスプロ
グラムにしたがって動作させるときに適宜のタイミング
で読み出される。フレームメモリ60は高速でアクセス
が可能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)で
構成され、レリーズボタン8の操作によって撮像が行わ
れたときに画像信号処理回路44から得られた画像デー
タを1画面ごとに記憶し、例えば50画面分の画像デー
タを記憶できる記憶容量をもつ。
【0043】装飾データメモリ61には、被写体画像を
取り囲む画面枠の形状や模様を様々な形態に変える装飾
データが予め書き込まれている。なお、この装飾データ
メモリ61に、キャラクタ,マーク,文字,メッセージ
などのデータを用意しておき、被写体画像の一部にこれ
らを合成できるようにしておいてもよい。これらのデー
タは再生モード時に読み出し可能となり、液晶ディスプ
レイユニット10に被写体画像とともに表示される。
【0044】システムコントローラ37はI/Oポート
62を介して入力操作部15からの操作入力を監視し、
AF装置63,ストロボ装置64の作動を制御する。ま
た、コネクタ65を介して接続されたメモリカード1
4,データ入出力端子群66にアクセスして画像データ
の授受を行う。
【0045】次に、図11のフローチャートにしたが
い、上記デジタルスチルカメラの作用について説明す
る。電源スイッチの投入後にモード確認が行われ、入力
操作部15からの操作入力に応じて撮像モード/再生モ
ードのいずれかに分岐する。撮像モード下では、CCD
イメージセンサ40によって被写体画像が継続的に撮像
され、撮像信号はアンプ41,A/Dコンバータ42を
経てデジタル化された画像データとして画像信号処理回
路44に入力される。
【0046】画像信号処理回路44による信号処理の
後、画像データは表示制御コントローラ48によりバッ
ファメモリ49に書き込まれる。バッファメモリ49に
書き込まれたフルカラー画像1枚分の画像データは、図
6に示すように赤色,緑色,青色のフレーム画像単位で
読み出され、D/Aコンバータ50でアナログ信号に変
換の後にLCDドライバ51に入力される。
【0047】これに同期して、表示制御用コントローラ
48はLED点滅切り換え信号をLEDドライバ52に
入力し、R−LED28R,G−LED28G,B−L
ED28Bが順次に点滅を繰り返す。これにより液晶デ
ィスプレイユニット10に色順次式にフルカラー画像の
表示が行われ、撮影者は接眼窓12を通して凸レンズ3
0で拡大されたファインダ画像を観察することができ
る。
【0048】レリーズボタン8を半押しするとAF装置
61が作動して被写体距離の測定が行われ、また測光窓
7を通して被写体輝度の測定が行われる。続いてレリー
ズボタン8を全押しすると、測定された被写体距離に応
じて対物レンズ3のピント合わせが行われた後、スチル
画像の撮像が行われる。なお、被写体輝度が規定レベル
以下であるときにはストロボ装置64が作動してストロ
ボ発光窓4から被写体に向けてストロボ光が照射され
る。
【0049】レリーズボタン8を全押しした直後にCC
Dイメージセンサ40から得られた1画面分の撮像信号
は、同様にして画像データに変換された後、画像信号処
理回路44に入力される。画像信号処理回路44によっ
て信号処理された後、そのフルカラー画像1枚分の画像
データは、システムコントローラ37を介してフレーム
メモリ60にも転送され、書き込まれる。フレームメモ
リ60はフルカラー画像50枚分のメモリ容量を有して
いるから、同様にして50枚分のスチル画像の画像デー
タを記憶することができる。なお、入力操作部15によ
って画像データの記録先としてメモリカード14が選択
されているときには、I/Oポート62,コネクタ65
を介してメモリカード14に画像データの記録が行われ
る。
【0050】フレームメモリ60に50枚分の画像デー
タを書き込んだ後にでも、適宜のコマの画像データを消
去すれば新たな撮像で得た画像データを記憶させること
が可能である。これらの処理は、入力操作部15からの
キー入力で行うことができ、またデータ入出力端子群6
6に他の記憶媒体を接続しておけば、外部記憶媒体に新
たな撮像で得た画像データを記憶させたり、フレームメ
モリ60から読み出した適宜のコマの画像データを転送
して記憶させることも可能となる。
【0051】再生モード下では、入力操作部15からの
キー入力により、フレームメモリ60の中から任意のコ
マの画像データを選択すれば、その画像データが画像信
号処理回路44を経て表示制御コントローラ48に入力
され、バッファメモリ49に格納される。したがって、
バッファメモリ49に書き込まれた画像データを繰り返
し読み出すことによって、液晶ディスプレイユニット1
0にその画像データによるフルカラーのスチル画像を継
続的に表示することができる。
【0052】また、入力操作部15からのキー入力によ
り、装飾フレームの選択操作が行われているときには、
フラッシュメモリ60から読み出された画像データのほ
かに、装飾データメモリ61から読み出された装飾フレ
ームデータも画像信号処理回路44に転送され、液晶デ
ィスプレイユニット10には再生されたスチル画像とと
もに装飾フレームも合成して表示されるようになる。
【0053】こうして液晶ディスプレイユニット10に
再生されたスチル画像については、さらに入力操作部1
5を操作することによって、その画像データをデータ入
出力端子群66から出力させることができる。したがっ
て、データ入出力端子群66に適宜のビデオプリンタを
接続しておけば、そのハードコピーを得ることも可能と
なる。もちろん、データ入力端子群66にパーソナルコ
ンピュータを接続しておくことによって、このデジタル
スチルカメラとパーソナルコンピュータとの間で画像デ
ータの授受を行うことも可能で、この場合にはデータ入
出力端子群66の中にISDN回線用のコネクタやIR
DAなどの赤外線通信用のポートを設けるとともに、プ
ログラムメモリ38にそれぞれの通信プログラムを用意
しておくのが簡便である。
【0054】さらに、上記液晶ディスプレイユニット1
0はプリンタ用露光装置に兼用することも可能である。
図13及び図14はプリンタ機能をもったデジタルスチ
ルカメラの正面側及び背面側の外観を示し、図15はそ
の要部断面を示している。この実施形態について以下に
説明する。なお、前述した実施形態と共通の部材や機能
部品については、共通の符号を付してある。
【0055】カメラボディ2の上面には、レリーズボタ
ン8,入力操作部15のほかにインスタントフイルムユ
ニットの排出口70が設けられており、この排出口70
からは、図14に示すようにプリント処理を終えたイン
スタントフイルムユニット71が排出される。図15に
示すように、インスタントフイルム71はフイルムパッ
ク72に10枚程度重ねて収納され、新たなフイルムパ
ック72の装填及び空になったフイルムパック72の取
り出しのためにカメラボディ2の背面にパック装填蓋7
3が開閉自在に取付けられている。
【0056】パック装填蓋73の内壁にはパック押さえ
バネ74が設けられ、フイルムパック72をパック装填
室内の所定位置に押しつけて位置決めする。パック装填
蓋73の内壁には、さらにバネによって前方に突出付勢
されたフイルム押圧板75が設けられており、フイルム
パック72の背面壁に形成した開口を通ってパック内に
侵入してインスタントフイルムユニット71をフイルム
パック72の前面内壁に押しつける。これにより、最上
層のインスタントフイルムユニット71がパックの前面
壁によって規制される露光位置に位置決めされる。
【0057】接眼光学系を構成している凸レンズ30の
背後に光路切り換え用の可動ミラー77が設けられ、図
15に実線で示すファインダ観察位置と、二点鎖線で示
すプリント位置との間で回動自在になっている。可動ミ
ラー77がファインダ観察位置にあるときには、液晶デ
ィスプレイユニット10に表示された画像は、先の実施
形態と同様に凸レンズ30を通って接眼窓12から拡大
して観察される。ミラー切り換えソレノイド78がオン
すると可動ミラー77がプリント位置に移動し、液晶デ
ィスプレイユニット10に表示された画像は、凸レンズ
30,可動ミラー77,プリントレンズ79,ミラー8
0からなるプリント光学系により、インスタントフイル
ムユニット71に拡大して結像される。
【0058】公知のインスタントカメラあるいは特開平
7−248533号公報で知られるように、露光済みの
インスタントフイルムユニット7をフイルムパック72
から排出しながら現像処理液の展開を行うために、この
デジタルスチルカメラには展開モータ,掻き出しクロ
ー,一対の展開ローラ82を含む展開機構が内蔵されて
いる。展開モータが起動すると、フイルムパック72内
の最上層のフイルムユニット71の下端に掻き出しクロ
ーが係合し、掻き出しクローの移動とともにインスタン
トフイルムユニット71が上方に持ち上げられる。
【0059】フイルムパック72及びパック装填室の上
壁にはスリットが形成され、掻き出しクローによって持
ち上げられたインスタントフイルムユニット71の上端
がすでに回転中の一対の展開ローラ82の間に入り込
む。以後は展開ローラ82によってインスタントフイル
ムユニット71が送り出され、このときインスタントフ
イルムユニット71に内蔵された現像液ポッド71aが
展開ローラ82によって押しつぶされ、インスタントフ
イルムユニット71の露光面側の感光シートと、バック
面側の受像シートとの間に現像処理液が均一な厚みで展
開される。
【0060】こうして現像処理液が展開されたインスタ
ントフイルムユニット71は排出口70を通ってカメラ
ボディ2外に排出される。1〜数分の現像,定着時間が
経過すると、感光シートへの露光によって形成された潜
像が受像シートに転写現像され、バック面側からプリン
ト画像を観察することができる。なお、インスタントフ
イルムユニット71は決まったサイズであり、一回の展
開処理に必要な展開モータの回転量は一定しているか
ら、展開モータは展開機構が1サイクルの作動が完了し
た時点で自動停止するようになっている。
【0061】プリンタ機能を有する上記デジタルスチル
カメラには、図16に示すように電気的構成として展開
モータ85と、ミラー切り換えソレノイド78が付加さ
れ、またプログラムメモリ38には図17に示す処理を
実行させるシーケンスプログラムが追加されている。展
開モータ85は、システムコントローラ37からのコマ
ンドを受けて起動し、展開機構を駆動して露光済みのイ
ンスタントフイルムユニット71を排出口70から送り
出す。ミラー切り換えソレノイド78は、前述したよう
に可動ミラー77をファインダ観察位置とプリント位置
との間で切り換える。
【0062】このデジタルスチルカメラには、図11の
フローチャートに示す「撮像モード」,「再生モード」
に加え、「プリントモード」がそのメインメニューに追
加されており、操作入力部15による選択操作によって
図17に示すプリントシーケンスを実行させることがで
きる。プリントモードが選択されると、プリント対象コ
マの選択入力の待機状態となる。プリント対象コマの選
択はまず記録媒体の選択から開始され、メモリカード1
4,フレームメモリ60,さらにはデータ入出力端子群
66に接続された外部機器のいずれかが操作入力部15
のキー操作に応じて選択される。
【0063】記録媒体の選択の後、コマ番号の選択入力
を行うと、当該コマ番号の画像データがシステムコント
ローラ37によって読み出され、画像信号処理回路44
で信号処理された後に表示制御コントローラ48によっ
てバッファメモリ49に書き込まれる。バッファメモリ
49に書き込まれた画像データは、再生モード時と同様
に表示制御コントローラ48によって読み出され、液晶
ディスプレイユニット10にフルカラー画像として表示
される。このとき、装飾フレームの選択入力があると、
その装飾フレームも合わせて液晶ディスプレイユニット
10に表示されるようになる。なお、ここまでの処理は
図11に示す再生モードと全く共通であるから、図11
における再生モードに続いてプリントモードに移行でき
るようにしておいてもよい。
【0064】接眼窓12を通してプリント対象コマの画
像を確認した後、プリントが必要であれば、操作入力部
15からプリントスタート入力を行う。プリントスター
ト入力がシステムコントローラ37によって検知される
と、R−LED,G−LED,B−LEDの全てが一旦
消灯して液晶ディスプレイユニット10での画像表示が
中断される。続いてミラー切り換えソレノイド78がオ
ンして可動ミラー77がファインダ観察位置からプリン
ト位置に回動する。フォトセンサあるいはマイクロスイ
ッチ等により、可動ミラー77がプリント位置に切り換
えられたことが確認されると、表示制御コントローラ4
8によってプリント処理が行われる。
【0065】プリント処理は、インスタントフイルムユ
ニット71のもつISO感度と、凸レンズ30,可動ミ
ラー77,プリントレンズ79,ミラー80で構成され
るプリント光学系のF値とを考慮し、適正露光量が得ら
れるようにR−LED,G−LED,B−LEDの点灯
時間を制御することによって行われる。
【0066】プリント処理で各LEDの点灯制御を行う
にあたっては、図6に示すように赤色,緑色,青色のフ
レーム画像を表示期間t1で順次に液晶表示パネル25
に表示し、これに同期してR−LED,G−LED,B
−LEDを点灯させる場合には、基本周期S1の繰り返
し回数を適正露光量に応じて決めればよい。また、赤色
用のフレーム画像を表示したままR−LEDを赤色の適
正露光量に達するまで連続点灯させ、次に緑色,青色の
フレーム画像を順に表示しながらG−LED,B−LE
Dをそれぞれ必要な時間だけ連続点灯させてもよい。
【0067】液晶ディスプレイユニット10に表示され
たプリント画像は拡大してインスタントフイルムユニッ
ト71に結像されることになるが、液晶表示パネル25
を構成する液晶ドットセグメントの個々は基本色光の各
々に対して1画素として用いられているため、インスタ
ントフイルムユニット71上でも充分に高精細なプリン
ト画像を得ることができる。
【0068】なお、液晶ディスプレイユニット10に表
示されたプリント画像は、可動ミラー77及びミラー8
0によって2回反射してインスタントフイルムユニット
71上に結像され、またインスタントフイルムユニット
71上に得られるプリント画像は、ベース面側から観察
されることになるため、液晶ディスプレイユニット10
には通常の姿勢でプリント画像を表示しておけばよい。
また、プリント時に接眼窓12から外光がプリント光路
内に入らないように、可動ミラー77の切り換えに連動
して接眼シャッタを閉じるのがよい。
【0069】液晶ディスプレイ10による露光が完了す
ると展開モータ85の駆動が開始され、露光済みのイン
スタントフイルムユニット71が掻き出しクローによっ
て上方に持ち上げられ、その上端が展開ローラ82の間
に送り込まれる。展開ローラ82は展開モータ85の駆
動とともに送り出し方向に回転しているから、インスタ
ントフイルムユニット71の上端がその間に送り込まれ
ると、これを排出口70に向かって送り出す。
【0070】展開ローラ82の間を通過する際に、現像
液ポッド71aを押しつぶされ、その中に封入されてい
た現像処理液が感光シートと受像シートとの間に均一に
展開される。展開モータ85が規定の回転量に達しする
と、インスタントフイルムユニット71は展開ローラ8
2の間を通過し終わり、この時点で展開モータ82の駆
動が停止して1サイクルの展開処理が完了する。こうし
て展開された現像処理液によって感光シートに形成され
た潜像が受像シートに転写され、現像,定着処理に必要
な所定時間が経過すると、インスタントフイルムユニッ
ト71のベース面側からプリント画像を観察することが
できるようになる。
【0071】展開処理が完了すると、ミラー切り換えソ
レノイド78がオフして可動ミラー77がプリント位置
からファインダ観察位置に戻る。可動ミラー77がファ
インダ観察位置に戻ると、表示制御コントーラ48は再
生モード時と同様にバッファメモリ49から画像データ
を読み出し、液晶ディスプレイユニット10には再びプ
リント画像が表示される。ここで、再びプリントスター
ト入力を行うと、同じコマの画像の2枚目のプリントを
行うことができる。もちろん、プリント対象コマを選択
し直したときには、同様の手順でそのプリントを得るこ
とができる。
【0072】図18に示す実施形態では、凸レンズ30
の背後で可動ミラー90を回動させることによってファ
インダ光路とプリント光路との切り換えが行われる。プ
リントモード下においては、液晶ディスプレイユニット
10に表示された画像は、凸レンズ30,可動ミラー9
0,プリントレンズ79を介してインスタントフイルム
ユニット71に拡大して結像される。この実施形態で
は、先の実施形態と異なり、プリント光路中で一回の反
射が行われるだけである。
【0073】したがって、接眼窓12を通してプリント
画像を事前に観察できるようにするために液晶ディスプ
レイユニット10に通常の姿勢で画像を表示しておき、
プリント時には単に可動ミラー90をプリント位置に移
動させてプリントを行った場合には、インスタントフイ
ルムユニット71のベース面側から画像の観察を行うと
プリント画像が左右方向でのみ逆姿勢になるという不都
合が生じる。これを避けるためには、可動ミラー90が
ファインダ観察位置にあるときには、液晶ディスプレイ
ユニット10に通常姿勢で画像表示を行っておき、プリ
ントスタート入力によって可動ミラー90がプリント位
置に切り換えられた後には、液晶ディスプレイユニット
10に左右方向のみ逆姿勢にした画像を表示してプリン
ト処理を行うようにすればよい。
【0074】このように、ファインダ光路とプリント光
路との各々で、その反射回数に偶数回,奇数回の相違が
ある場合には、液晶ディスプレイユニット10に表示さ
れる画像の姿勢をファインダ観察用とプリント用とで切
り換える必要が生じてくる。このような表示画像の姿勢
変更手段としては、システムコントローラ37,表示制
御コントローラ48,バッファメモリ49からなるハー
ドと、プログラムメモリ38に格納されたソフトで簡便
に構成することができる。例えば上記の実施形態にあっ
ては、可動ミラー90がファインダ観察位置にあるとき
には、通常の順序でバッファメモリ49から画像データ
を読み出しながら画像表示を行うようにシステムコント
ローラ37で表示制御コントローラ48を制御し、可動
ミラー90がプリント位置に切り換わった以降では、バ
ッファメモリ49から画像データを読み出す順序が画面
の左右方向でのみ逆転するように表示制御コントローラ
48を制御すればよい。
【0075】なお、接眼窓12をカメラボディ2の上面
に設けるとともに可動ミラー90の背後にさらに固定式
のミラーを設置し、ファインダ光路でも常に一回の反射
が行われるようにしておき、液晶ディスプレイユニット
10には、通常姿勢に対して上下でのみ逆姿勢にした画
像を表示することでも対応が可能である。また、インス
タントフイルムユニットには、上述した透過観察型のイ
ンスタントフイルムユニット71とは異なり、最終的に
得られた画像を露光面側から観察するようにした反射観
察型のものも市販されているが、このような反射観察型
のものを用いる場合には、図18の実施形態では液晶デ
ィスプレイユニット10には常に通常姿勢の画像を表示
しておけばよい。もちろん、図15に示す実施形態のも
のの場合には、プリントを行うときには液晶ディスプレ
イユニット10に表示される画像を左右方向でのみ逆姿
勢にする切り換えが必要となる。
【0076】以上、図示した実施形態にしたがって本発
明について説明してきたが、本発明はこれらの実施形態
にのみ限定されるものではない。例えば、液晶ディスプ
レイユニット10に画像を表示するときの各色のフレー
ム画像の表示順序及びLEDの点灯順序は赤色,緑色,
青色の順に限られず、適宜に変更することが可能であ
る。また、各色のフレーム画像が網膜上での残像効果に
よってフルカラー画像として認識できるような切り換え
周期であれば、各色のフレーム画像の表示期間及び対応
するLEDの点灯期間t1も必ずしも一律にそろえなく
てもよい。さらに、フルカラー画像表示用の三種類の基
本色光にしても、それぞれ適切な光源を用いれば例えば
シアン,マゼンタ,イエローの組み合わせにしてもよ
い。
【0077】また、本発明は上述したデジタルスチルカ
メラのみならず、画像データをデジタル形式でビデオテ
ープやCD−ROM等の外部媒体に記録する動画用のデ
ジタルビデオカメラはもとより、画像信号をアナログ形
式で磁気シートやビデオテープなどに記録するスチル用
あるいはムービー用のビデオカメラにも等しく適用可能
であり、さらに一般の写真カメラの機能をも併せもった
ハイブリッド型のビデオスチルカメラにも適用すること
ができる。そして、液晶ディスプレイユニット10をプ
リントにも兼用できるようにしたビデオカメラにあって
は、そのプリント用の記録媒体としてはインスタントフ
イルムユニットだけでなく、写真フイルムや写真フイル
ムシートなど、一般の銀塩感光材料はもとより、種々の
感光材料を用いることができる。
【0078】
【発明の効果】上述のように、本発明のビデオカメラに
よれば、基本色光のフレーム画像を順次に液晶表示パネ
ルに表示するとともに、これに同期して対応する基本色
光で照明を与えて色順次式にカラー画像を表示し、残像
効果によってフルカラー画像の観察ができるようにした
ファインダ画像表示手段を用いたから、液晶表示パネル
を小型にし、その表示画像を接眼光学系で拡大観察する
ようにしても、精細なファインダ画像が得られるように
なる。これに伴い、液晶を用いたファインダ画像表示手
段自体の小型化が可能となり、光源としても消費電力が
少ないLEDを用いるだけで鮮明な画像表示ができるよ
うになるから、従来のような消費電力の高い蛍光灯を用
いずに済み、電源消耗を防ぐ上でも格段に有利になる。
さらに、上記ファインダ画像表示手段により高精細な画
像表示を行うことができるため、接眼光学系中に可動ミ
ラーのような光路切り換え手段を併設するだけで、この
ファインダ画像表示手段をプリントに兼用することも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたスチルビデオカメラの正面側外
観図である。
【図2】図1に示すスチルビデオカメラの背面側外観図
である。
【図3】液晶ディスプレイユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】図3に示す液晶ディスプレイユニットの要部断
面図である。
【図5】液晶ディスプレイユニットの他の例を示す分解
斜視図である。
【図6】液晶ディスプレイユニットの動作を示すタイム
チャートである。
【図7】接眼光学系の一例を示す概略図である。
【図8】接眼光学系の他の例を示す概略図である。
【図9】接眼光学系のさらに他の例を示す概略図であ
る。
【図10】図1に示すスチルビデオカメラの電気的構成
を示すブロック図である。
【図11】図1に示すスチルビデオカメラの作用を示す
フローチャートである。
【図12】バッファメモリの構成例及びその作用を示す
説明図である。
【図13】本発明の他の実施形態を示す正面側外観図で
ある。
【図14】図13に示すスチルビデオカメラの背面側外
観図である。
【図15】図13に示すスチルビデオカメラの要部断面
図である。
【図16】図13に示すスチルビデオカメラの電気的構
成を示すブロック図である。
【図17】図13に示すスチルビデオカメラのプリント
処理の概要を示すフローチャートである。
【図18】本発明のさらに別の実施形態を示す要部断面
図である。
【符号の説明】
2 カメラボディ 3 対物レンズ 10 液晶ディスプレイユニット 12 接眼窓 14 メモリカード 23 回路基板 24 拡散板 25 液晶表示パネル 28R R−LED 28G G−LED 28B B−LED 71 インスタントフイルムユニット 72 フイルムパック 77 可動ミラー 79 プリントレンズ 80 ミラー 82 展開ローラ 90 可動ミラー
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/04 H04N 9/04 B 9/30 9/30 (72)発明者 大村 紘 埼玉県朝霞市泉水3−13−45 富士写真フ イルム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズによって結像された光学画像
    を光電変換して撮像信号を得る撮像手段と、前記撮像信
    号から得られた三種類の基本色光ごとの画像信号に基づ
    いて前記光学画像を再生して表示するファインダ画像表
    示手段と、少なくともカラー画像一画面分の画像信号が
    記録される内蔵型又は着脱型の記録媒体とを備えたビデ
    オカメラにおいて、 前記ファインダ画像表示手段は、透過型の液晶ドットセ
    グメントが二次元配列された液晶表示パネルと、この液
    晶表示パネルの背後から前記三種類の基本色光を順次に
    照射する光源と、前記液晶表示パネルに基本色光ごとの
    画像信号を順次に繰り返し供給して液晶ドットセグメン
    トの透過濃度を基本色光ごとに切り換え、かつこれに同
    期して三種類の基本色光が順次に繰り返し点滅するよう
    に前記光源を駆動する表示駆動手段とから構成されると
    ともに、前記液晶表示パネルに表示された画像を接眼窓
    を通して拡大して観察させるための接眼光学系とを備え
    たことを特徴とするビデオカメラ。
  2. 【請求項2】 前記光源は赤色発光ダイオード,緑色発
    光ダイオード,青色発光ダイオードからなり、液晶表示
    パネルに基本色光ごとの画像信号を順次に繰り返し供給
    する周期及び、前記各発光ダイオードの点灯切り換えの
    周期が1/16秒以下であることを特徴とする請求項1
    記載のビデオカメラ。
  3. 【請求項3】 前記表示駆動手段は、カラー画像一画面
    分の画像信号をデジタル変換した画像データを格納する
    バッファメモリを備え、このバッファメモリから基本色
    光ごとに読み出された画像データに基づいて前記液晶表
    示パネルを駆動することを特徴とする請求項1又は2記
    載のビデオカメラ。
  4. 【請求項4】 前記接眼光学系は、液晶表示パネルに表
    示された画像を、接眼窓に導くファインダ観察位置と、
    カメラボディに内蔵された感光記録媒体に導くプリント
    位置との間で切り換えられる光路切り換え手段を含み、
    この光路切り換え手段をプリント位置に切り換えること
    によって、液晶表示パネルに表示された画像が前記感光
    記録媒体にプリントされることを特徴とする請求項3記
    載のビデオカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004021168A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Seiko Epson Corp 画像表示装置および画像処理装置
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