JPH10153512A - 圧力センサモジュール - Google Patents

圧力センサモジュール

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JPH10153512A
JPH10153512A JP31222296A JP31222296A JPH10153512A JP H10153512 A JPH10153512 A JP H10153512A JP 31222296 A JP31222296 A JP 31222296A JP 31222296 A JP31222296 A JP 31222296A JP H10153512 A JPH10153512 A JP H10153512A
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JP
Japan
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pressure sensing
connector
housing
annular
base
Prior art date
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Withdrawn
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JP31222296A
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English (en)
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Hideto Ishikawa
秀人 石川
Satoshi Nakao
悟志 中尾
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Hokuriku Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーリング加工によって結合部の表面に傷が
つくのを防いで、コネクタ本体のフランジ部にクラック
が入るのを防ぐことができる圧力センサモジュールを得
る。 【解決手段】 コネクタ本体3aの基部にフランジ部3
gを設ける。環状支持体4に環状段部4bを設ける。環
状段部4bには、環状段部4bとコネクタ3のフランジ
部3gとの間にカーリング加工の際にフランジ部3gの
変形を許容する間隙Kを形成する。環状支持体4をコネ
クタ本体3aの外側に嵌合してフランジ部3gと環状段
部4bとを嵌め合せる。環状支持体4の一方の端面4a
をコネクタ本体3aの基部よりも外側で圧力感知素子5
の非圧力感知側絶縁性基体5aと接触させる。ハウジン
グ7の筒状の結合部7g1 をフランジ部3gの外側端面
3g1 の外縁部を包むようにカーリング加工して、ハウ
ジング7と環状支持体4及びコネクタ本体3aのフラン
ジ部3gとを係合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力センサモジュ
ールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス圧力検知装置等に用いる圧力センサ
モジュールとして、圧力感知素子、回路基板、コネクタ
の一部等がハウジングに収納された構造を有するものが
知られている。圧力感知素子は、静電容量形センサ素子
からなるセンサ素子である。この圧力感知素子は、少な
くとも一方が印加圧力に対して可動または可撓性を有す
る一対のセラミック板のような絶縁性基体の対向面にそ
れぞれ対向電極を配置して対向電極間の容量の変化から
圧力の変化を検出する構造を有している。コネクタは金
属製端子部材が合成樹脂製の絶縁性材料により形成され
たコネクタ本体に固定された構造を有している。特開昭
63−19527号公報に示された圧力センサモジュー
ルでは、コネクタ本体の下端にフランジ部を一体に成形
して、このフランジ部を支持環を介して圧力感知素子の
上に積層した状態でハウジングに収納し、ハウジングの
端部でコネクタ本体のフランジ部を包むようにカーリン
グ加工(かしめ加工)している。しかしながら、フラン
ジ部を形成する絶縁性材料は耐圧強度が低いため、ハウ
ジングの端部でフランジ部を包むようにカーリング加工
をしてコネクタを取付けると、圧力感知素子及び支持環
を通して継続的にフランジ部に大きな力が加わると、コ
ネクタが外れたり、コネクタが破損するおそれがある。
そこで、特開平2−190731号公報に示す圧力セン
サモジュールでは、圧力感知素子を通して合成樹脂製の
コネクタ本体に力が加わるのを防止するために金属製の
支持部材(支持基体)を圧力感知素子とコネクタとの間
に配置して両者を絶縁している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属製
の支持基体を圧力感知素子とコネクタとの間に配置する
と、支持基体の厚み分だけ全体の厚み寸法または高さ寸
法が大きくなって圧力センサモジュールのコンパクト化
を図ることができない。また支持基体が金属であると、
この支持基体を通してモジュールの外部に帯電する静電
気が支持基体を通って回路基板に入りノイズを発生した
り、最悪の場合には電子素子を破壊する。また支持基体
の加工精度、特に圧力感知素子との接触面の加工精度が
悪いと、点接触または部分接触状態となり圧力感知素子
に局部的な力が加わって圧力感知素子が破壊されるおそ
れがある。
【0004】本発明の目的は、コネクタに大きな力が加
わるのを抑制することができ、しかも高さまたは厚さ方
向の寸法を小さくして、コンパクト化を図ることができ
る圧力センサモジュールを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、コネクタに大きな力
が加わるのを抑制することができ、しかも静電気が回路
基板に入るのを抑制できる圧力センサモジュールを提供
することにある。
【0006】本発明の他の目的は、コネクタに大きな力
が加わるの抑制することができ、しかも圧力感知素子に
局部的な力が加わって圧力感知素子が破壊されるのを防
ぐことができる圧力センサモジュールを提供することに
ある。
【0007】本発明の他の目的は、結合部のカーリング
加工によって結合部の表面が傷付くのを少なくできる圧
力センサモジュールを提供することにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、コネクタ本体の
フランジ部の内部にクラックが発生するのを防ぐことが
できる圧力センサモジュールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、対向するよう
に配置された圧力感知側のセラミック基体及び非圧力感
知側のセラミック基体の対向面にそれぞれ対向電極を配
置して対向電極間の容量の変化から圧力の変化を検出す
る圧力感知素子と、相手側コネクタの端子が接続される
端子部材を有して絶縁樹脂材料により形成されたコネク
タ本体を有するコネクタと、圧力感知素子及びコネクタ
本体の基部を収納する収納室、収納室と連通して圧力感
知側のセラミック基体の圧力感知面に圧力を作用させる
被測定流体を供給する高圧力流体供給路及びコネクタ本
体の基部に対して結合される結合部を備えた金属製のハ
ウジングとを具備している圧力センサモジュールを改良
の対象とする。ハウジングの表面にはメッキが施されて
いてもよい。本発明では、コネクタ本体の基部の先端面
を非圧力感知側のセラミック基体と接触させ、一方の端
面がコネクタ本体の基部よりも外側で非圧力感知側のセ
ラミック基体と接触する環状支持体をコネクタ本体の基
部の外側に嵌合させる。環状支持体はコネクタ本体より
も機械的強度が高いものであればよいが、金属製である
ことが好ましい。また、コネクタ本体の基部の外周部に
外側に向かって突出する環状のフランジ部を一体に設
け、環状支持体の他方の端面側の開口部にはフランジ部
が入る環状段部を形成する。そして、ハウジングの収納
室は、圧力感知素子が収納される感知素子収納部と、圧
力感知素子収納部に連続して設けられて環状支持体が収
納される支持体収納部とを有するように構成する。ま
た、感知素子収納部と支持体収納部との間に環状支持体
の一方の端面の外縁部と接触して環状支持体を支持する
支持段部を形成し、ハウジングの支持体収納部を囲む壁
部を支持体収納部に収納された環状支持体の他方の端面
を越えて延びる位置まで延長して結合部を構成する。そ
して、環状支持体の他方の端面及びコネクタ本体の環状
のフランジ部の基部の先端面とは反対側に位置する外側
端面の外縁部を包むように結合部にカーリング加工を施
す。また、環状支持体に設けた環状段部とコネクタ本体
に設けた環状のフランジ部との間に間隙を形成する。
【0010】以上のように、本発明では、コネクタ本体
の基部の先端面を圧力感知素子と接触させ、環状支持体
をコネクタ本体の基部よりも外側でセラミック基体と接
触させた状態でコネクタ本体の基部に対してハウジング
を結合させている。具体的には、コネクタ本体の基部の
外周部にフランジ部を一体に設け、環状支持体にフラン
ジ部が入る環状段部を形成する。そして、環状支持体の
他方の端面及びコネクタ本体の環状のフランジ部の外側
端面の外縁部を包むようにハウジングの結合部をカーリ
ング加工している。このように構成すると、金属製の支
持基体を圧力感知素子とコネクタとの間に用いない分だ
け圧力センサモジュール全体の厚み寸法または高さ寸法
を小さくすることができる。更に、圧力感知素子の導電
部や回路基板から間隔を隔てた箇所において環状支持体
は圧力感知素子に接合するため、従来のように支持基体
を通して静電気が回路基板に入り込む問題を解決するこ
とができる。また、圧力感知素子は、全体を支持するよ
りも、外周部のみを支持するほうが、環状支持体や圧力
感知素子の加工精度のばらつきによる電気特性への悪影
響が少なく、しかも印加圧力に対しても十分に支持でき
ることが分った。そして、中央部を支持するよりも、外
周部を支持した方が、圧力感知素子の加工精度が低くて
もよいことが分った。そのため、本発明によれば、圧力
感知素子に局部的な力が加わって圧力感知素子が破壊さ
れるのを防ぐことができる。
【0011】カーリング加工が施される結合部の長さが
長くなるほどカーリング加工の際に結合部の表面とカー
リング加工型との間のすべり量が大きくなるとともに結
合部に加える力が大きくなる。そのため、結合部の表面
が傷つきやすくなる問題が発生する。本発明では、コネ
クタ本体の基部の外周部にフランジ部を設け、このフラ
ンジ部の外側端面の外縁部を包むようにハウジングの結
合部をカーリング加工するので、フランジ部がコネクタ
本体の基部外側に突出する分だけハウジングのカーリン
グ加工が施される結合部の長さ寸法を小さくできる。そ
のため、結合部の表面にカーリング加工の際による傷が
つくのを少なくすることができる。特に結合部の表面に
メッキが施されている場合には、この効果は顕著であ
る。
【0012】なお、本発明では、コネクタ本体と圧力感
知素子とが接触している上、ハウジングの結合部は、コ
ネクタ本体にもカーリング加工されているが、圧力感知
素子に高圧が加わっても、環状支持体とコネクタ本体の
両者でその圧力を分担して受ける上、ハウジングの結合
部も環状支持体とコネクタ本体の両者と接触する構造を
採用しているので、コネクタ本体にはコネクタ本体を損
傷される程に大きな力が加わることはない。そのため、
コネクタが外れたり、コネクタが高圧により破損するの
を防ぐことができる。この点をもうすこし詳しく説明す
ると、ハウジングの結合部の大部分は、環状支持体の外
縁部を包んでおり、コネクタ本体はフランジ部の外縁部
が結合部で包まれているに過ぎないため、圧力感知素子
に高圧が加わったときに結合部に加わる力は、環状支持
体とコネクタ本体のフランジ部とで分担することにな
り、フランジ部にはそれほど大きな力が加わらない。ま
た、環状支持体がコネクタ本体の基部の外側において圧
力感知素子と接触しているため、圧力感知素子から加わ
る力は、環状支持体とコネクタ本体の両方で受けること
になり、環状支持体と圧力感知素子との接触面積をある
程度大きくしておけば、コネクタ本体に加わる力を小さ
くすることができる。
【0013】しかしながら、以上のように環状支持体に
単にフランジ部が入る環状段部を形成しただけでは、カ
ーリング加工を施こす際に、加えられる力によりコネク
タ本体のフランジ部がハウジングの結合部と環状支持体
とにより圧縮されて、フランジ部の内部にクラックが発
生するおそれがある。また、圧力感知素子に高圧が加わ
った場合においても、フランジ部がハウジングの結合部
と環状支持体とにより圧縮されて、フランジ部の内部に
クラックや歪みが発生するおそれがある。そこで、本発
明では、環状支持体に設けた環状段部とコネクタ本体に
設けた環状のフランジ部との間に間隙を形成して、フラ
ンジ部に力が加わっても、フランジ部が圧縮されないよ
うにする、いわゆる「逃げ」を設けた。この間隙は、カ
ーリング加工が施される際の環状のフランジ部の変形を
許容するように形成するのが好ましい。なお、フランジ
部と環状段部との間に間隙を形成するといっても、加工
精度により部分的に両者が接触する場合も発生する可能
性がある。このような場合でも、基本的にフランジ部と
環状段部との間に間隙を形成する設計をしておけば、実
質的な影響はない。
【0014】圧力感知素子の非圧力感知側のセラミック
基体上には、圧力感知素子に電気的に接続される信号変
換回路を備えた回路基板を配置することができる。この
ような回路基板を配置する場合、コネクタの端子部材
は、一端を信号変換回路と電気的に接続し、他端を相手
側コネクタの端子と接続すればよい。また、コネクタ本
体の基部には回路基板を囲む基板収納凹部を形成し、基
板収納凹部を囲む端面を非圧力感知側のセラミック基体
と接触させ、端子部材の一端を基板収納凹部内に位置さ
せればよい。なお、回路基板をフレキシブル基板で構成
し、このフレキシブル基板を引き回して、コネクタの端
子部材の一端をフレキシブル基板上の回路パターンと電
気的に接続してもよい。
【0015】コネクタ本体の環状のフランジ部の外側端
面は、カーリング加工が施される前には、環状支持体の
他方の端面よりも突出しているように構成するのが好ま
しい。このようにすれば、カーリング加工を施こす際
に、加工精度に多少のバラツキが加わってもコネクタ本
体をハウジング内にしっかりと固定できる。
【0016】また、コネクタ本体の環状のフランジ部は
基部から離れるに従って厚みが薄くなるように形成する
のが好ましい。このようにすれば、フランジ部のコネク
タ本体に対する付け根部分の機械的強度を高められるた
め、カーリング加工を施こす際及び圧力感知素子に高圧
が加わった際にフランジ部のコネクタ本体に対する付け
根部分に力が加わっても、付け根部分にクラックが入る
のを防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
の形態の一例の圧力センサモジュールの断面図である。
図1に示すように圧力センサモジュールはコネクタアセ
ンブリ1が圧力センサアセンブリ2に固定された構造を
有している。コネクタアセンブリ1はコネクタ3に環状
支持体4が係合された構造を有している。また圧力セン
サアセンブリ2は、圧力感知素子5と回路基板6とハウ
ジング7とから構成されている。
【0018】コネクタ3は、コネクタ本体3aに3本の
端子部材3b1 ,3b2 ,3b3 (3b3 は図示せず)
がインサート成形された構造を有している。コネクタ本
体3aは、筒体3cと3本の端子部材3b1 〜3b3 が
固定された端子部材固定部3dとから構成されており、
後述するハウンジング7の材質(アルミ合金)よりも高
圧により変形しやすいPBT(ポリブチレンテレフタレ
ート)からなる合成樹脂(絶縁樹脂材料)により一体成
形されている。筒体3cの基部(ハウジング7側の部
分)には、回路基板6を囲む基板収納凹部3eが形成さ
れている。そして、コネクタ本体3aは、基板収納凹部
3eを囲む端面3fが圧力感知素子5の非圧力感知側の
面と接触している。また、筒体3cの基部の端面3fと
は反対側の端部の外周部には径方向外側に向かって突出
する環状の突起部即ちフランジ部3gが一体に設けられ
ている。図2の部分拡大図に詳細に示すようにフランジ
部3gは外側に向かうに従って(基部から離れるに従っ
て)厚みが薄くなるように形成されており、環状支持体
4と対向しない側に(端面3fとは反対側に)環状の外
側端面3g1 を有しており、環状支持体4と対向する側
に截頭円錐状のテーパ面3g2 と、筒体3cの中心線と
中心線を共有する円筒端面3g3 とを有している。ま
た、筒体3cの基部のフランジ部3gの下部にも、筒体
3cの中心線と中心線を共有する円筒状の外周面3hが
形成されている。端子部材3b1 〜3b3は一方の端部
が回路基板6に電気的に接続され、他方の端部が図示し
ない相手側コネクタの端子に接続される。
【0019】環状支持体4は、一方の端面4aがコネク
タ本体3aの基部よりも外側で圧力感知素子5と接触す
るようにコネクタ本体3aの基部の外周部を囲むように
配置されている。環状支持体4は、コネクタ本体3aの
材質(PBT)よりも高圧で変形し難いアルミ合金から
なる金属材料により形成されている。環状支持体4の他
方の端面4c側の開口部にはコネクタ3のフランジ部3
gが嵌まり込む環状の嵌合凹部即ち環状段部4bが形成
されている。図2に詳細に示すように環状段部4bは、
この環状段部4bとコネクタ3のフランジ部3gとの間
に間隙Kが形成されるように、フランジ部3gと対向す
る側に截頭円錐状のテーパ面4b1 とフランジ部3g円
筒端面3g3 と対向する円筒端面4b2 とから構成され
ている。間隙Kはハウジング7により後に説明するカー
リング加工が施される際にフランジ部3gの変形を許容
する形状、寸法を有している。また、環状支持体4の環
状段部4bの下部には、筒体3cの外周面3hと対向す
る円筒状の内周面4dが形成されている。この例では、
フランジ部3gの円筒端面3g3 と環状段部4bの円筒
端面4b2 との間及びコネクタ本体3aの円筒面3hと
環状支持体4の内周面4dとの間をそれぞれ0.1mm
の間隔が形成されるように設計した。また、コネクタ本
体3aの外周面3hとテーパ面3g2 との角度θ1 を1
50度に設定し、環状支持体4の内周面4dとテーパ面
4b1 との角度θ2 を135度に設定して間隙Kを形成
した。
【0020】圧力センサアセンブリ2の圧力感知素子5
は公知の圧力感知素子である。例えば、図3の断面図に
示すように、セラミック基板からなる非圧力感知側絶縁
性基体5aと可撓性を有するダイヤフラムを構成する圧
力感知側絶縁性基体5bとが環状のガラス層5cを介し
て封着された構造を有している。非圧力感知側絶縁性基
体5a及び圧力感知側絶縁性基体5bの対向面には、そ
れぞれ対向電極5d,5eが形成されている。これらの
対向電極5d,5eはそれぞれ図示しない導電性の接続
手段により回路基板6の回路パターンに接続されてい
る。この圧力感知素子5は、対向電極5d,5e間の容
量の変化から圧力の変化を検出する。
【0021】回路基板6は、圧力感知素子5の非圧力感
知側絶縁性基体5aの上に配置されており、回路基板即
ち絶縁性基体6aに信号変換回路6bと接続部6c…と
を備えた構造を有している。接続部6cは、コネクタ3
の端子部材3b1 〜3b3 の一方の端部が嵌入される雌
形端子構造を有している。
【0022】ハウジング7はハウジング本体7aと高圧
力流体供給用筒体7bとが一体に成形された構造を有し
ており、このハウジング7はアルミ合金,鉄,真ちゅう
等からなる金属により形成されている。ハウジング本体
7aは、底壁部7a1 と周壁部7a2 とを有するほぼ円
筒形状をなしており、内部には収納室7cが形成されて
いる。収納室7cは圧力感知素子5が収納される圧力感
知素子収納部7dと、該圧力感知素子収納部7dに連続
して設けられて環状支持体4、回路基板6及びコネクタ
本体3aの基部を収納する支持体収納部7eとを有して
いる。支持体収納部7eが圧力感知素子収納部7dより
も大径に形成されているため、圧力感知素子収納部7d
と支持体収納部7eとの間には、環状支持体4の一方の
端面4aの外縁部を支持する支持段部7fが形成されて
いる。なお本実施例では、圧力感知素子5の圧力感知側
絶縁性基体5bと圧力感知素子収納部7dの底面(底壁
部7a1 )との間にOリング8aと、該Oリング8aの
外側に同心的に配置されたバックアップリング8bとを
備えている。このバックアップリング8bはテフロン
(商標)から形成されている。ハウジング本体7aの底
壁部7a1 の上には、Oリング8aとバックアップリン
グ8bとを収納する環状の溝が形成されている。これら
のOリング8a及びバックアップリング8bの存在によ
って圧力感知側絶縁性基体5bに圧力を作用する室が形
成されている。支持体収納部7eを囲むハウジング本体
7aの周壁部7a2 の一部を構成する壁部7gは支持体
収納部7eに収納された環状支持体4の端面4cを越え
て延びる位置まで延長されており、この延長された部分
により結合部7g1 が形成されている。図2に示すよう
に、結合部7g1 は、環状支持体4の端面4c及びコネ
クタ本体3aのフランジ部3gの基部から離れる方向に
位置する外側端面3g1 の外縁部を包むようにカーリン
グ加工されており、このカーリング加工された結合部7
g1 とコネクタ本体3aのフランジ部3gとの係合によ
りコネクタアセンブリ1は圧力センサアセンブリ2に対
して取付けられる。また、この例では、結合部7g1 か
らコネクタ本体3aに跨がってエポキシ樹脂からなるシ
ール層9が形成されている。高圧力流体供給用筒体7b
はハウジング本体7aより小さい径寸法の円筒形状を有
しており、外周部には捩子部7hが形成されている。高
圧力流体供給用筒体7bの内部には高圧力流体供給路7
iが形成されている。高圧力流体供給路7iは収納室7
cと連通するように形成されており、圧力感知素子5の
圧力感知側絶縁性基体5bに圧力を作用させる高圧力流
体からなる被測定流体を供給する。
【0023】本実施例では、圧力センサモジュールを次
のようにして組み立てた。まず図4の分解断面図に示す
ように、環状支持体4の環状段部4bにコネクタ3のフ
ランジ部3gを係合するようにコネクタ本体3aに環状
支持体4を嵌合してコネクタアセンブリ1を作った。こ
の状態(カーリング加工が施される前の状態)でコネク
タ本体3aのフランジ部3gの外側端面3g1 は、環状
支持体の他方の端面4cよりも突出している。この例で
は0.2mm突出している。次に図4の矢印Aに示す方
向にコネクタアセンブリ1を圧力センサアセンブリ2の
ハウジング7内に収納する。これにより、環状支持体4
の一方の端面4a及びコネクタ本体3aの基部の端面3
fを圧力感知素子5の非圧力感知側絶縁性基体5aに当
接すると共に回路基板6の接続部6c…とコネクタ3の
3本の端子部材3b1 〜3b3 とを嵌合する。次にハウ
ジング7の結合部7g1 を、フランジ部3gの外側端面
3g1 の外縁部を包むように矢印Bに示す方向にかしめ
加工即ちカーリング加工して、コネクタアセンブリ1を
圧力センサアセンブリ2に固定した。このカーリング加
工の際、フランジ部3gは間隙K側に変形して、ハウジ
ング7の結合部7g1 とコネクタ3のフランジ部3gと
の間で圧縮されるのを防ぐことができる。次に結合部7
g1 からコネクタ本体3aに跨がってエポキシ樹脂を充
填してシール層9を形成して完成した。なお、この例で
は、コネクタ本体3aに環状支持体4を嵌合してコネク
タアセンブリ1を作り、コネクタアセンブリ1を圧力セ
ンサアセンブリ2のハウジング7内に収納したが、環状
支持体4を圧力センサアセンブリ2のハウジング7内に
収納した後に、環状段部4bにフランジ部3gを係合す
るようにコネクタ本体3aをハウジング7内に収納して
もよいのは勿論である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、金属製の支持基体を圧
力感知素子とコネクタとの間に用いない分だけ圧力セン
サモジュール全体の厚み寸法または高さ寸法を小さくす
ることができる。更に、圧力感知素子の導電部や回路基
板から間隔を隔てた箇所において環状支持体は圧力感知
素子に接合するため、従来のように支持基体を通して静
電気が回路基板に入り込む問題を解決することができ
る。また、圧力感知素子に局部的な力が加わって圧力感
知素子が破壊されるのを防ぐことができる。また、結合
部の表面にカーリング加工の際による傷がつくのを少な
くすることができる。特に結合部の表面にメッキが施さ
れている場合には、この効果は顕著である。
【0025】なお、本発明では、圧力感知素子に高圧が
加わっても、環状支持体とコネクタ本体の両者でその圧
力を分担して受ける上、ハウジングの結合部も環状支持
体とコネクタ本体の両者と接触する構造を採用している
ので、コネクタ本体にはコネクタ本体を損傷される程に
大きな力が加わることはない。そのため、コネクタが外
れたり、コネクタが高圧により破損するのを防ぐことが
できる。
【0026】また、本発明では、環状支持体に設けた環
状段部とコネクタ本体に設けた環状のフランジ部との間
に間隙を形成しているので、フランジ部に力が加わって
も、フランジ部が圧縮されるのを防いで、フランジ部内
部にクラックが発生するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の圧力センサモジ
ュールの断面図である。
【図2】 図1に示す圧力センサモジュールの部分拡大
図である。
【図3】 本発明の実施の形態の一例の圧力センサモジ
ュールに用いる圧力感知素子の断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の圧力センサモジ
ュールの分解断面図である。
【符号の説明】
3 コネクタ 3a コネクタ本体 3b1 ,3b2 端子部材 3e 基板収納凹部 3f 端面 3g 突起部(フランジ部) 4 環状支持体 4a 端面 4b 環状段部 5 圧力感知素子 5a 非圧力感知側絶縁性基体 5b 圧力感知側絶縁性基体 5d,5e 対向電極 6 回路基板 6c 接続部 7 ハウジング 7c 収納室 7d 感知素子収納部 7e 支持体収納部 7f 支持段部 7g1 結合部 K 間隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向するように配置された圧力感知側の
    セラミック基体及び非圧力感知側のセラミック基体の対
    向面にそれぞれ対向電極を配置して前記対向電極間の容
    量の変化から圧力の変化を検出する圧力感知素子と、 相手側コネクタの端子が接続される端子部材を有して絶
    縁樹脂材料により形成されたコネクタ本体を有するコネ
    クタと、 前記圧力感知素子及び前記コネクタ本体の基部を収納す
    る収納室、前記収納室と連通して前記圧力感知側のセラ
    ミック基体の圧力感知面に圧力を作用させる被測定流体
    を供給する高圧力流体供給路及び前記コネクタ本体の基
    部に対して結合される結合部を備えた金属製のハウジン
    グとを具備している圧力センサモジュールであって、 前記コネクタ本体の前記基部の先端面が前記非圧力感知
    側のセラミック基体と接触し、 一方の端面が前記コネクタ本体の前記基部よりも外側で
    前記非圧力感知側のセラミック基体と接触する環状支持
    体が前記コネクタ本体の前記基部の外側に嵌合され、 前記コネクタ本体の前記基部の外周部には外側に向かっ
    て突出する環状のフランジ部が一体に設けられ、 前記環状支持体の他方の端面側の開口部には前記フラン
    ジ部が入る環状段部が形成され、 前記ハウジングの前記収納室は、前記圧力感知素子が収
    納される感知素子収納部と、前記圧力感知素子収納部に
    連続して設けられて前記環状支持体が収納される支持体
    収納部とを有し、 前記感知素子収納部と前記支持体収納部との間に前記環
    状支持体の前記一方の端面の外縁部と接触して前記環状
    支持体を支持する支持段部が形成され、 前記ハウジングの前記支持体収納部を囲む壁部が前記支
    持体収納部に収納された前記環状支持体の他方の端面を
    越えて延びる位置まで延長されて前記結合部が構成さ
    れ、 前記結合部が前記環状支持体の前記他方の端面及び前記
    コネクタ本体の前記環状のフランジ部の前記基部の前記
    先端面とは反対側に位置する外側端面の外縁部を包むよ
    うにカーリング加工され、 前記環状支持体に設けた前記環状段部と前記コネクタ本
    体に設けた前記環状のフランジ部との間には間隙が形成
    されていることを特徴とする圧力センサモジュール。
  2. 【請求項2】 対向するように配置された圧力感知側の
    セラミック基体及び非圧力感知側のセラミック基体の対
    向面にそれぞれ対向電極を配置して前記対向電極間の容
    量の変化から圧力の変化を検出する圧力感知素子と、 前記非圧力感知側のセラミック基体上に配置されて前記
    圧力感知素子に電気的に接続される信号変換回路を備え
    た回路基板と、 一端が前記信号変換回路と電気的に接続され他端に相手
    側コネクタの端子が接続される端子部材及び前記端子部
    材が固定される絶縁樹脂材料により形成されたコネクタ
    本体を有するコネクタと、 前記圧力感知素子,前記回路基板及び前記コネクタ本体
    の基部を収納する収納室、前記収納室と連通して前記圧
    力感知側のセラミック基体の圧力感知面に圧力を作用さ
    せる被測定流体を供給する高圧力流体供給路及び前記コ
    ネクタ本体の前記基部に対して結合される結合部を備え
    て表面にメッキが施された金属製のハウジングとを具備
    し、 前記コネクタ本体の前記基部には前記回路基板を囲む基
    板収納凹部が形成され、前記基板収納凹部を囲む端面が
    前記非圧力感知側のセラミック基体と接触し且つ前記端
    子部材の前記一端が前記基板収納凹部内に位置している
    圧力センサモジュールであって、 前記コネクタ本体の前記基部の先端面が前記非圧力感知
    側のセラミック基体と接触し、 一方の端面が前記コネクタ本体の前記基部よりも外側で
    前記非圧力感知側のセラミック基体と接触する金属製の
    環状支持体が前記コネクタ本体の前記基部の外側に嵌合
    され、 前記コネクタ本体の前記基部の前記先端面とは反対側に
    位置する端部の外周部には外側に向かって突出する環状
    のフランジ部が一体に設けられ、 前記環状支持体の他方の端面側の開口部には前記フラン
    ジ部が入る環状段部が形成され、 前記ハウジングの前記収納室は、前記圧力感知素子が収
    納される感知素子収納部と、前記圧力感知素子収納部に
    連続して設けられて前記環状支持体が収納される支持体
    収納部とを有し、 前記感知素子収納部と前記支持体収納部との間に前記環
    状支持体の前記一方の端面の外縁部と接触して前記環状
    支持体を支持する支持段部が形成され、 前記ハウジングの前記支持体収納部を囲む壁部が前記支
    持体収納部に収納された前記環状支持体の他方の端面を
    越えて延びる位置まで延長されて前記結合部が構成さ
    れ、 前記結合部が前記環状支持体の前記他方の端面及び前記
    コネクタ本体の前記環状のフランジ部の前記基部の前記
    先端面とは反対側に位置する外側端面の外縁部を包むよ
    うにカーリング加工され、 前記環状支持体に設けた前記環状段部と前記コネクタ本
    体に設けた前記環状のフランジ部との間には、前記カー
    リング加工が施される際の前記環状のフランジ部の変形
    を許容する間隙が形成されていることを特徴とする圧力
    センサモジュール。
  3. 【請求項3】 前記コネクタ本体の前記環状のフランジ
    部の前記外側端面は、前記カーリング加工が施される前
    には、前記環状支持体の前記他方の端面よりも突出して
    いる請求項1または2に記載の圧力センサモジュール。
  4. 【請求項4】 前記コネクタ本体の前記環状のフランジ
    部は前記基部から離れるに従って厚みが薄くなるように
    形成されている請求項1または2に記載の圧力センサモ
    ジュール。
JP31222296A 1996-03-07 1996-11-22 圧力センサモジュール Withdrawn JPH10153512A (ja)

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KR1019970707675A KR19990008150A (ko) 1996-03-07 1996-03-07 압력센서모듈
JP31222296A JPH10153512A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 圧力センサモジュール
PCT/JP1997/000717 WO1997033146A1 (fr) 1996-03-07 1997-03-07 Module capteur de pression
US08/945,847 US5932808A (en) 1996-03-07 1997-03-07 Pressure sensor module having dual insulating substrates on the pressure sensing and non-pressure sensing sides

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JP31222296A JPH10153512A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 圧力センサモジュール

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017067644A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 圧力検出装置

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