JPH10122308A - サイレントチェーン - Google Patents
サイレントチェーンInfo
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- JPH10122308A JPH10122308A JP9284433A JP28443397A JPH10122308A JP H10122308 A JPH10122308 A JP H10122308A JP 9284433 A JP9284433 A JP 9284433A JP 28443397 A JP28443397 A JP 28443397A JP H10122308 A JPH10122308 A JP H10122308A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract
ドまたはテンショナとの間の摩擦抵抗を減少させる。ま
た、リンク列に沿った荷重分担を均等にする。さらに、
コストを低減させ、製造および組立てを容易に行えるよ
うにする。 【解決手段】 開孔中心を結ぶ水平線と外側面上のもっ
とも高い点との間の高さである背部高さが低い幾つかの
リンクプレート170と、背部高さが高い幾つかのリン
クプレート180とを組み合わせて配列する。運転中に
は、背部高さの高いリンクプレート180のみがチェー
ンガイドまたはテンショナ上を摺動するので、チェーン
ガイドまたはテンショナとの間の摩擦抵抗を減少でき
る。また、リンクプレート170の厚みt2 がリンクプ
レート180の厚みt1 よりも大きい。これにより、両
リンクプレート170,180の剛性が概略等しくなっ
て、リンク列に沿った荷重分担を均等にできる。
Description
ン、すなわち内向き歯付リンクを備えたチェーンに関す
る。
トランスファケース、エンジンのタイミングシステム等
においてスプロケットとともに用いられる。より詳細に
は、本発明は、その背面部がチェーン内の他のリンクの
背面部よりも高くなっているリンクを含むサイレントチ
ェーンに関する。
ーン背面部に接触する平坦なテンショナアームまたはチ
ェーンガイドと、チェーンリンクとの間の接触面積が減
少している。この接触面積の減少は、チェーンガイドと
低摩擦抵抗でかつ低ノイズで接触しかつ製造上および組
立上の他の利点を備えたチェーンに帰着する。
向に配列されたリンクプレートによって構成されてい
る。リンクプレートは交互に組み合わされており、ピン
によって連結されている。典型的なサイレントチェーン
は、スプロケット歯と接触して動力を伝達する内側リン
クと、動力の伝達を行わないガイドリンクとから構成さ
れている。
の回りに巻き掛けられるときにチェーンをスプロケット
中心に維持するために用いられている。横方向に配置さ
れたリンクプレートの列は、一般に、列の中心または列
の両縁部に位置するガイドリンクと組み合わされた多数
の内側リンクを有している。
ケットの回りに巻き掛けられたときにスプロケットと接
触する内側縁部と、これと逆側の外側縁部とを有してい
る。本件出願の目的のために定義すると、「内側」およ
び「外側」という語は、それぞれチェーンループの内側
面および外側面を意味している。
ロケット歯と駆動接触する二つの歯部またはつま先部に
分割されている。一般に、外側面は、二つのスプロケッ
ト間においてチェーンガイドまたはチェーンテンショナ
と接触し、かつスプロケットと接触しない平坦面あるい
はわずかに湾曲した曲面から構成されている。
ーンが二つのスプロケット間を走行するときにそれぞれ
チェーンの緊張力およびチェーンの位置を調整するため
に用いられている。動力伝達システムにおいて、チェー
ンは駆動スプロケットおよび従動スプロケット間で動力
を伝達する。一般に、二つのスプロケット間において、
チェーンの一部は緊張状態におかれ、他の部分は弛んだ
状態におかれる。
緊張力の変動を受ける。たとえば内燃機関においては、
チェーン緊張力の変化は、システム構成部品の熱膨張
や、カムシャフトおよびクランクシャフトの捩じり振
動、エンジン始動時または停止時に発生するエンジン逆
回転によって生じる。
部分に用いられており、一方、チェーンに押付力を作用
させてチェーン緊張力を維持させるチェーンテンショナ
はチェーンの弛み部分に用いられている。これらの装置
は、ノイズやスリップ、チェーンおよびスプロケット歯
間の噛合い不良を防止するために、ある程度の緊張力を
チェーンに維持させている。
ェーンガイド」という語は、チェーンシステムの運転中
にチェーン外側面と接触する、動力伝達システム内のチ
ェーンガイドスナッバまたはチェーンテンショナアーム
のいずれかを含む任意の装置を意味している。
題に直面している。その一つは、チェーンおよびチェー
ンガイド間の摩擦抵抗である。従来のサイレントチェー
ンは、一列に二枚のリンクしかない一本または二本のロ
ーラチェーンよりも多数枚のリンクを一列に有してい
る。このため、サイレントチェーンは、チェーンガイド
との接触面積が広い。
の接触面積と相関関係にあるので、サイレントチェーン
の接触面積が増加していることにより、チェーンおよび
チェーンガイド間の摩擦抵抗が増加することになる。摩
擦抵抗の増加により、ノイズが増大し、エネルギが消費
され、構成部品が摩耗することになるので、摩擦抵抗の
増加は好ましくない。
背部を有するリンクプレートを用いることによって、サ
イレントチェーン駆動装置における摩擦低減の問題に取
り組んでいる。これら背部の高いリンクプレートはチェ
ーンガイドと接触するが、背部の低い他のリンクプレー
トはチェーンガイドと接触しない。これにより、摩擦抵
抗は、チェーンガイドと背部の高いリンクプレートとの
間によってのみ生じ、その結果、摩擦ロスが低減され
る。
異なった背面形状を有するチェーンリンクの一般的な概
念を異なる場面で採用しているチェーンの設計が開示さ
れている。ディーンは、二つのスプロケットの回りに巻
き掛けられたチェーンを有する駆動機構を開示してい
る。
トの回りを回転するとき、チェーンリンクの背部がハウ
ジングプレート200上を摺動する。ハウジングプレー
ト200は、チェーンをスプロケット上に保持するため
のガイドとして作用する。チェーンをハウジングプレー
ト内に保持するために、チェーンリンクプレートの背部
は、ハウジングプレートと同じ曲率半径を有している。
ットが他方のスプロケットよりも大きいので、大径のス
プロケットと適合するように形成された大形のリンクプ
レートと、小径のスプロケットと適合するように形成さ
れた小形のリンクプレートとを使用している。
トは、大形のリンクプレートが接触することなく走行で
きるようにするための通路を有しており、これにより、
図9の10−10線断面図である図10に示すように、
小形のリンクプレートのみが小径のハウジングプレート
と接触できるようになっている。
ドまたはテンショナを使用することを教示も示唆もして
いない。ディーンの装置では、ハウジングプレートはハ
ウジング全体の一部であり、チェーンガイドまたはテン
ショナとともに用いられてはいない。
ロケットの回りを走行するとき、小形のリンクはリテー
ナプレートと接触し、大形のリンクはリテーナプレート
の通路内に入り込む。チェーンは、スプロケットによっ
てほぼ適切な位置に保持される。
枚または二枚のリンクプレート幅しかないために、大形
のリンクプレートが通路側面を乗り越え得る。その結
果、円滑な運転が阻害される。このような横方向の狭い
クリアランスは、ディーンの装置におけるチェーンのス
プロケット噛合い部分と比較すると、チェーンガイドが
使用されるスプロケット間のチェーン配設部分に生じや
すい。
と組み合わされた特殊な耐摩耗リンクを用いて製作され
ている。フレンカーハックフォルトの米国特許第 4,74
7,261号に開示された装置は、鋼製の荷重担持プレート
に組み合わされたプラスチック製のリンクプレートを使
用している。これらのプラスチック製リンクプレート
は、チェーンと、たとえばフォークリフトのピストンロ
ッドとの間の接触を避けるために、チェーンから外方に
突出する突出部を有している。
がチェーンガイドと接触するように、内側リンクよりも
背部の低い外側ガイドリンクを使用している。また別の
チェーンの設計では、ガイド面の摩耗が容認できなくな
った場合に非対称なガイドリンクがチェーンおよびガイ
ドリンク間の接触面積を増加させるように、縦方向に非
対称なガイドリンクを含んでいる。
チェーンおよびチェーンガイド間の接触面積を減少させ
る一方、リンク列に沿った荷重分担を均等にするもので
ある。したがって、本発明は、背部の高さが高いリンク
を含み、チェーンおよびガイド間の接触面積を減少させ
るサイレントチェーンに関する。また本発明では、背部
高さの低いリンクが、背部高さの高いリンクよりも大き
な厚みを有している。
の剛性を向上させ、これにより、背部の低いリンクプレ
ートの剛性が背部の高いリンクプレートの剛性と概略等
しくなり、リンク列に沿って均等な変形および荷重分担
が提供される。このような均等な変形がピンのせん断ま
たは曲げの危険性を減少させる。
抵抗を減少させるための他の方策は、より滑らかな縁部
を有するリンクからなるチェーンを構成することであ
る。従来のリンクは打抜きにより形成されており、この
打抜きにより、外側リンク面おびチェーンガイド間の摩
擦を生じさせることになる粗い縁部がリンク上に形成さ
れる。
するためのファイン・ブランキング(fine blanking)や
特殊なブランキング、あるいは特殊なバレル研磨(tumb
ling)を使用することによって減少する。しかしなが
ら、このようなブランキングまたはバレル研磨に要する
コストが、こうした方法をチェーンメーカーにとって魅
力のないものにしている。
を従来のチェーンよりも低コストで提供する。本発明の
装置においては、背部の高いリンクのみがチェーンガイ
ドと接触し、背部の低いリンクはチェーンガイドと接触
しない。
み、コストのかかる滑らかな外側縁部を形成する必要が
ある。このように、一部のリンクのみが滑らかな縁部を
有しているので、チェーンガイドと接触するすべてのリ
ンクが滑らかな縁部を有するチェーンを妥当なコストで
構成することができる。
提供する。種々のリンクを含む従来のサイレントチェー
ンを組み立てる際の一つの問題は、リンクをピンに組み
立てるときに種々のリンクを見分けるのが難しいことで
ある。本発明においては、背部が低く厚みの厚いリンク
は、背部の高いリンクから容易に区別できる。これによ
り、組立てミスの危険性を減少させつつ生産中のリンク
を分離する手段が容易に使用できるようになる。
ド(またはチェーンテンショナ)間の摩擦抵抗が減少し
たサイレントチェーンを提供することが本発明の目的で
ある。本発明の他の目的は、リンクプレート列に沿った
均等な荷重分担に起因して強度および耐久性が向上した
サイレントチェーンを提供することである。コスト上の
利点を有しかつ製造・組立てが容易なサイレントチェー
ンを提供することが本発明のさらに他の目的である。
イレントチェーンは、交互に組み合わされた複数のリン
クプレートから構成されるサイレントチェーンにおい
て、前記各リンクプレートが、内側縁部と、外側縁部
と、前記内側および外側縁部間の第1および第2の面
と、前記外側縁部から延びる一対の歯部と、一対の開孔
とを有し、該開孔内に挿入されたピンによって相互に連
結されるとともに、前記各リンクプレートが、第1の形
状を有する第1の数のリンクプレートと、第2の形状を
有する第2の数のリンクプレートとから構成されてお
り、前記第1の形状が、前記開孔中心を結ぶ水平線と前
記外側縁部上のもっとも高い点との間の第1の高さを限
定し、前記第2の形状が、前記開孔中心を結ぶ水平線と
前記外側縁部上のもっとも高い点との間の第2の高さを
限定しており、前記第1の高さが前記第2の高さよりも
高くなっていることを特徴としている。
は、請求項1において、前記第1の形状が前記第1の面
および第2の面間の第1の厚みを有し、前記第2の形状
が前記第1の面および第2の面間の第2の厚みを有し、
前記第1の厚みが前記第2の厚みと異なっていることを
特徴としている。
は、請求項1において、前記リンクプレートが複数のガ
イドリンクプレートをさらに有していることを特徴とし
ている。
は、請求項3において、前記ガイドリンクプレートが、
交互に配置されたリンク列の外側に配置されていること
を特徴としている。
は、請求項1において、前記ピンがロッカーピンである
ことを特徴としている。
は、請求項1において、円周上に配置されたスプロケッ
ト歯を有する複数のスプロケットを備えたチェーン駆動
システムとともに用いるのに適しており、前記サイレン
トチェーンが前記スプロケットの回りに巻き掛けられ、
前記スプロケット歯が前記サイレントチェーンのリンク
と噛み合っており、前記サイレントチェーンには、該サ
イレントチェーンの荷重を支持するための荷重支持部材
が接触していることを特徴としている。
は、請求項6において、前記荷重支持部材がチェーンガ
イドであることを特徴としている。
は、開孔中心を結ぶ水平線と外側縁部上のもっとも高い
点との間の高さである背部高さが高いリンクプレートが
一部に用いられている。サイレントチェーンの運転時に
は、背部高さの高いリンクプレートのみがチェーンガイ
ドまたはテンショナと接触し、背部高さの低い他のリン
クプレートはチェーンガイドまたはテンショナと接触し
ない。
リンクプレートと、チェーンガイドまたはテンショナと
の間によってのみ生じるようになるため、チェーンガイ
ドまたはテンショナとの間の接触面積を減少でき、これ
により、摩擦ロスを低減でき、チェーンガイドまたはテ
ンショナとの間の摩擦抵抗を低減できる。
おいては、背部高さの高いリンクプレートの厚みと背部
高さの低いリンクプレートの厚みとが異なっており、こ
れにより、背部高さの高いリンクプレートの剛性と背部
高さの低いリンクプレートの剛性とを概略等しくするこ
とができる。これにより、リンク列に沿った荷重分担を
均等にすることができ、その結果、強度および耐久性を
向上できる。
では、背部の高いリンクプレートのみがチェーンガイド
と接触することから、チェーンガイドとの間の摩擦抵抗
をさらに減少させるためには、背部高さの高いリンクプ
レートについてのみ、ファイン・ブランキング等によっ
て滑らかな面を形成するようにすればよい。これによ
り、摩擦低減のために要するコストを低減できる。
リンクプレートと背部高さの低いリンクプレートとが容
易に識別できることから、製造および組立てが容易に行
えるようになる。
むチェーン駆動装置に関する。本発明は、とくに、無端
状のチェーンが二つのスプロケット間に巻き掛けられ、
チェーンガイドまたはテンショナがチェーンと摺動接触
している動力伝達システムに適用される。
間の摩擦抵抗を最小にするために設計されたサイレント
チェーンに関する。チェーンは、交互に配置されかつピ
ンによって連結されたリンクプレートの列から構成され
ている。各列内において、幾つかのリンクプレートは他
のリンクプレートよりも背部が高い。これら背部の高い
リンクプレートはチェーンガイドと摺動接触するのに対
し、背部の低いリンクプレートはチェーンガイドと接触
しない。
ェーンガイドと接触するわけではないので、チェーンは
チェーンガイドとの接触面積が小さく、これにより、チ
ェーンおよびチェーンガイド間の摩擦抵抗が低い。この
摩擦抵抗の減少は、すべてのリンクがガイドと接触する
従来のチェーンよりもチェーンおよびチェーンガイドの
ノイズおよび摩耗を低減させることになる。
ンク列に沿った荷重分担に取り組んでいる。背部の低い
リンクプレートは、背部の高いリンクプレートよりも厚
みが厚い。この厚みは、背部の高いリンクプレートの高
さがたとえ非常に高い場合であっても、背部の低いリン
クプレートの剛性を背部の高いリンクプレートの剛性と
同程度にしている。
ことは、チェーンに優れた耐久性を与える。というの
は、ピンが、リンクプレート間の不均等な変形から生じ
る曲げやせん断の影響を受けないからである。このよう
にして、厚みの違いは、強度の弱いチェーンになること
なく、高さの異なるリンクプレートが同じリンク列に組
み立てられるのを許容する。
ートよりも滑らかな外側縁部を有する、背部が高いリン
クプレートを製作するために、ファイン・ブランキング
や特殊なブランキング、あるいは特殊なバレル研磨のよ
うな工程が用いられる。
磨のような工程は従来の打抜き工程および従来のバレル
研磨よりもコスト高であるが、この点は、チェーンガイ
ドと接触するリンクプレートの数が少なく、滑らかな縁
部を必要とするリンクプレートの数が少ないことによっ
て相殺されている。この滑らかな外側縁部によって、リ
ンクプレートおよびチェーンガイド間の摩擦抵抗が減少
することになる。
列は、背部の低いリンクプレートと背部の高いリンクプ
レートとを混ぜ合わせることによって構成される。背部
の低いリンクプレートおよび背部の高いリンクプレート
は高さも厚みも異なるので、組立機は二種類のリンクプ
レートを簡単に見分けることができ、これにより、組立
てミスが減少する。
をよく理解するためには、添付図面に関連して以下の詳
細な記述が参照されるべきである。
る。本発明は、チェーンガイドまたはテンショナ上をス
ライドするサイレントチェーンを提供しようとしてい
る。サイレントチェーンは、背部の低いリンクと背部の
高いリンクとを組み合わせることにより構成されてい
る。
ライドするが、背部の低いリンクはチェーンガイドと接
触しない。これにより、チェーンおよびチェーンガイド
間の接触面積は、あらゆるリンクがチェーンガイド上を
スライドする従来のチェーンよりも小さくなっている。
この接触面積の減少により、チェーンおよびチェーンガ
イド間の摩擦抵抗が減少することになる。
一実施態様を示している。同図に示すように、無端状の
チェーン20が二つのスプロケット30,32の回りに
巻き掛けられており、各スプロケット30,32間のチ
ェーン配設部分22にチェーンテンショナ(またはチェ
ーンガイド)40が接触している。各スプロケット3
0,32は、スプロケット外周面36に均等間隔で配置
された歯34を有している。これらのスプロケット歯3
4は、チェーン20を構成するリンク28の内向き歯2
4を噛み合う。
である。各リンクプレート110は、二つの開孔12
8,129を有する本体部120と、クロッチ部126
を形成する二つの歯部122,124とを備えている。
二つの歯部122,124の面はリンクプレート110
の内側面130を構成しており、外側面132は内側面
130の逆側に配置されている。内側面130はスプロ
ケット歯34と対向し、外側面132はチェーンテンシ
ョナ40と対向する(図1参照)。
方向に交互に配置されており、開孔142内に挿入され
たピン140によって連結されている。ある実施態様で
は、ピン140はロッカーピン144,146である。
ロッカーピン144をリンクプレート110の横列15
0内に固定し、隣接する第2のロッカーピン146をリ
ンクプレート110の連続する横列152内に固定する
ことによって、リンクプレート110の交互配置が達成
されており、これにより、ロッカージョイントが揺動運
動できるようになっている。本発明のこの例では、ロッ
カーピンはジョイントピンで示されている。
れに関連する丸孔を採用するようにしてもよい。
なガイドリンクプレート160がリンクプレート110
の横列内に設けられており、ロッカーピン144,14
6の両端部はガイドリンクプレート160内に圧入され
て固定されている。また、ある実施態様においては、ガ
イドリンクプレートの形状および厚みが、リンクプレー
トの横列に沿って均等な荷重分担を提供するように設計
されている。
背部の低いリンクプレート170と背部の高いリンクプ
レート180とが混合されている。ある実施態様におい
ては、ガイドリンクプレート160もまた背部の高いリ
ンクプレートであり、あるいは背部の高いリンクプレー
トと背部の低いリンクプレートとが混合されている。
の低いリンクプレートの側面図であり、図4は、本発明
の一実施態様における背部の高いリンクプレートの側面
図である。図5および図6は本発明の一実施態様の端面
図であって、背部の低いリンクプレートおよび背部の高
いリンクプレートをそれぞれ示している。図7は本発明
の一実施態様の端面図であって、スプロケット歯と噛み
合うリンク列を示している。図8は図7のチェーンの平
面図であって、交互に配置されかつピンによって連結さ
れたリンクの列を示している。
から外側面184までの高さと、第1の面186から第
2の面188までの厚みt1 とを有している。同様に、
背部の低いリンク170は、内側面172から外側面1
74までの高さと、第1の面176から第2の面178
までの厚みt2 とを有している。各リンク170,18
0の高さはまた、各開孔中心173,183から各外側
面174,184までの距離h2 ,h1 で測られる。
いリンクの背部高さよりも高い。この高さの違いは、す
べてのリンクが同一の高さを有している従来のチェーン
と対照をなしている。
さの違いにより、背部の高いリンクがチェーンガイド上
をスライドし、背部の低いリンクはチェーンガイド上を
スライドしない。これにより、本発明においては、チェ
ーンガイドと接触するリンク背部は、各列のリンク枚数
が同じである従来のサイレントチェーンよりも少ない。
は、チェーンおよびチェーンガイド間の接触面積が、従
来のサイレントチェーンの場合よりも小さい。一般に、
二つの面間の摩擦抵抗の大きさは、とりわけ二つの面間
の接触面積の大きさによるので、本発明によるチェーン
は、従来のチェーンよりもチェーンガイドとの摩擦抵抗
が小さい。
ートの二つの面間の距離で測った厚みを有している。あ
る実施態様においては、背部の高いリンクおよび背部の
低いリンクの厚みは、リンク列に沿った荷重分布が均等
になるように調整されている。背部の高いリンクの背部
は、背部の低いリンクよりも変形に対して強い。これを
補填するために、背部の低いリンクおよび背部の高いリ
ンクが変形に対して概略同等の強さを有するように、背
部の低いリンクの厚みが計算されている。
リンク列に沿って均等に分担され、ピンに対する有害な
曲げモーメントが減少している。
向する外側面132を有している。ある実施態様におい
ては、背部の高いリンクプレートの外側面は、ファイン
ブランキングやバレル研磨によって製作されるような滑
らかな面を有している。とくに、この外側面は、打ち抜
きのリンクプレートに通常見られるような面よりも滑ら
かである。この滑らかな外側面は、リンクプレートおよ
びチェーンガイド双方の摩擦抵抗および摩耗をさらに減
少させる。
の高いリンクプレートの外側面ほど滑らかではないが、
背部の低いリンクプレートに滑らかな外側面は必要でな
い。というのは、背部の低いリンクプレートはチェーン
ガイド上を摺動しないからである。このため、背部の低
いリンクプレートは従来の打抜きにより作製されてお
り、これにより、コストが削減されている。
よび背部の低いリンクプレートの形状の違いにより、組
立てが容易になる。背部の高いリンクプレートが背部の
低いリンクプレートよりも高い背部と薄い厚みとを有し
ているので、背部の高いリンクプレートは背部の低いリ
ンクプレートから容易に区別される。これにより、組立
てミスが減少する。
くに上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神ある
いは本質的な特徴から外れることなく、本発明の原理を
採用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得
る。上述の実施態様はあらゆる点で単なる例示としての
みみなされるべきものであり、限定的なものではない。
よりもむしろ添付の請求の範囲に示されている。したが
って、本発明が個々の実施態様に関連して説明されてき
たものの、構造、順序、材料その他の変更は、本発明の
範囲内においてではあるが、当該分野の当業者にとって
明らかであろう。
レントチェーンでは、開孔中心を結ぶ水平線と外側縁部
上のもっとも高い点との間の高さである背部高さが高い
リンクプレートが一部に用いられている。これにより、
チェーン運転時には、背部高さの高いリンクプレートの
みがチェーンガイドまたはテンショナと接触するように
なるので、チェーンガイドまたはテンショナとの間の接
触面積を減少できる。その結果、摩擦ロスを低減でき、
チェーンガイドまたはテンショナとの間の摩擦抵抗を低
減できる効果がある。
は、背部高さの高いリンクプレートの厚みと背部高さの
低いリンクプレートの厚みとが異なっており、これによ
り、背部高さの高いリンクプレートの剛性と背部高さの
低いリンクプレートの剛性とを概略等しくすることがで
きる。これにより、リンク列に沿った荷重分担を均等に
することができ、その結果、強度および耐久性を向上で
きる効果がある。
では、背部高さの高いリンクプレートのみがチェーンガ
イドと接触することから、チェーンガイドまたはテンシ
ョナとの間の摩擦抵抗をさらに減少させるためには、背
部高さの高いリンクプレートについてのみ、ファイン・
ブランキング等によって滑らかな面を形成するようにす
ればよい。これにより、摩擦低減のために要するコスト
を低減できる効果がある。
プレートと背部高さの低いリンクプレートとが容易に識
別できることから、製造および組立てが容易に行えるよ
うになる効果もある。
が採用された動力伝達システムの側面図。
リンクの側面図。
リンクの側面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 交互に組み合わされた複数のリンクプレ
ートから構成されるサイレントチェーンにおいて、 前記各リンクプレートが、内側縁部と、外側縁部と、前
記内側および外側縁部間の第1および第2の面と、前記
外側縁部から延びる一対の歯部と、一対の開孔とを有
し、該開孔内に挿入されたピンによって相互に連結され
るとともに、 前記各リンクプレートが、第1の形状を有する第1の数
のリンクプレートと、第2の形状を有する第2の数のリ
ンクプレートとから構成されており、 前記第1の形状が、前記開孔中心を結ぶ水平線と前記外
側縁部上のもっとも高い点との間の第1の高さを限定
し、 前記第2の形状が、前記開孔中心を結ぶ水平線と前記外
側縁部上のもっとも高い点との間の第2の高さを限定し
ており、 前記第1の高さが前記第2の高さよりも高くなってい
る、ことを特徴とするサイレントチェーン。 - 【請求項2】 請求項1記載のサイレントチェーンにお
いて、 前記第1の形状が前記第1の面および第2の面間の第1
の厚みを有し、 前記第2の形状が前記第1の面および第2の面間の第2
の厚みを有し、 前記第1の厚みが前記第2の厚みと異なっている、 ことを特徴とするサイレントチェーン。 - 【請求項3】 請求項1記載のサイレントチェーンにお
いて、 前記リンクプレートが複数のガイドリンクプレートをさ
らに有している、ことを特徴とするサイレントチェー
ン。 - 【請求項4】 請求項3記載のサイレントチェーンにお
いて、 前記ガイドリンクプレートが、交互に配置されたリンク
列の外側に配置されている、ことを特徴とするサイレン
トチェーン。 - 【請求項5】 請求項1記載のサイレントチェーンにお
いて、 前記ピンがロッカーピンである、ことを特徴とするサイ
レントチェーン。 - 【請求項6】 請求項1記載のサイレントチェーンにお
いて、 円周上に配置されたスプロケット歯を有する複数のスプ
ロケットを備えたチェーン駆動システムとともに用いる
のに適しており、 前記サイレントチェーンが前記スプロケットの回りに巻
き掛けられ、前記スプロケット歯が前記サイレントチェ
ーンのリンクと噛み合っており、 前記サイレントチェーンには荷重支持部材が接触してい
る、ことを特徴とするサイレントチェーン。 - 【請求項7】 請求項6記載のサイレントチェーンにお
いて、 前記荷重支持部材がチェーンガイドである、ことを特徴
とするサイレントチェーン。
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