JP3069329B2 - サイレントチェーン - Google Patents
サイレントチェーンInfo
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Description
グチェーン、産業機械の動力伝達チェーン等として用い
られるサイレントチェーンに関する。
ェーンに広く用いられているサイレントチェーンは、図
5に示すように、スプロケットの歯と噛合う一対のリン
ク歯を有するインナー・プレートX1,X2と、スプロ
ケットの歯の側面に沿って案内されるガイドプレートX
3とをピン4で相互に連結して編成している。
ーンは、チェーン駆動時にチェーンの張り側、緩み側に
生じがちな波状振動を抑制しながら、チェーン内周側で
チェーンガイド部材、テンショナー等に当接して摺動案
内させようとすると、インナー・プレートX1,X2の
リンク歯の一部を構成する狭小の歯先端部X5がガイド
プレートX3のチェーン内周側に対向する摺接面X6よ
りも突出しているため、チェーンガイド部材、テンショ
ナー等の摺接部分が著しく摩耗してその耐久性を確保す
ることが困難であるとともに、その摺接音が発生して騒
音の原因となるという問題があった。
先端部X5がガイドプレートX3のチェーン内周側に対
向する摺接面X6よりも突出しているため、スプロケッ
トへの巻き掛け噛み合い時にインナー・プレートX1,
X2の歯先端部X5がスプロケット歯に対して先行して
噛み合い、その結果としてスプロケットのボス部周面に
対するガイドプレートX3の座りが悪く、ガイドプレー
トX3の機能を充分に発揮できないという問題があっ
た。
ントチェーンとして、特開平6−200985号公報に
記載されているようなアウタープレートにおけるピン孔
中心部から歯先方向の端縁までの高さをインナープレー
トにおけるピン孔中心部から歯部先端までの高さより積
極的に大きくしたことによって、チェーンガイド部材、
テンショナー等の摺接部分にインナープレートの歯を当
接させず、アウタープレートの端縁を当接させて、サイ
レントチェーンとチェーンガイド部材、テンショナー等
の摺接部分との間の接触面圧を低減させたものがある。
うな前述したアウタープレートの形状を工夫した従来の
サイレントチェーンにおいては、チェーン駆動時にチェ
ーンの張り側、緩み側に生じがちな波状振動を抑制しな
がら、チェーン内周側でチェーンガイド部材、テンショ
ナー等に当接して摺動案内させようとすると、アウター
プレートにおけるピン孔中心部から歯先方向の端縁まで
の高さをインナープレートにおけるピン孔中心部から歯
部先端までの高さより積極的に大きくしているため、チ
ェーン駆動時の波状振動を伴ったチェーン張力負荷が、
インナプレートを介することなく、チェーン側面に配置
された一対のアウタープレートのみを介してチェーンガ
イド部材やテンショナーの摺接部分に荷重負荷されるの
で、チェーンガイド部材やテンショナーの摺接部分に対
する接触面圧が増大して応力集中が生じ、依然として、
チェーンガイド部材やテンショナーにおける摺接部分の
摩耗を解消してその耐久性を確保することができないと
いう問題があった。したがって、サイレントチェーンの
内周面にチェーンガイド部材やテンショナーを配置しな
ければならない、例えば、4サイクルDOHCエンジン
のカム軸間駆動チェーン等のサイレントチェーン駆動装
置に広く適用することができないという問題があった。
心部から歯先方向の端縁までの高さをインナープレート
におけるピン孔中心部から歯部先端までの高さより積極
的に大きくしているため、スプロケットへの噛み合い時
にスプロケットのボス部周面に対する過度の摺接が生じ
てスプロケットの使用寿命を低下させる一因となるとい
う問題があった。
部材やテンショナーの摺接部分における摩耗とインナー
・プレートの摺接騒音を防止することができ、チェーン
ガイド部材やテンショナーをチェーン内周面に配備し易
くしたサイレントチェーンを提供することである。
材やテンショナーの摺接部分における摩耗とインナー・
プレートとガイドプレートとの摺接騒音を防止すること
ができるとともにスプロケットの使用寿命を長期に亙っ
て維持することができ、チェーンガイド部材やテンショ
ナーをチェーン内周面に備えた種々のサイレントチェー
ン駆動装置への適用範囲をより一層拡大することができ
るサイレントチェーンを提供することである。
ーンは、スプロケットの歯と噛合う一対のリンク歯を有
するインナー・プレートと、スプロケットの歯の側面に
沿って案内されるガイドプレートとをピンで相互に連結
して編成してなるサイレントチェーンにおいて、前記リ
ンク歯の歯先端部がチェーン伸展時に同一平面内に位置
するほぼ平坦な摺接面を備えるとともに、前記リンク歯
の歯先端部に備えた摺接面がガイドプレートのチェーン
内周側に対向する摺接面と同一平面内に位置付けして形
成されていることによって、前記課題を解決した。
接面とガイドプレートのチェーン内周側に対向する摺接
面との関係において本発明が意味するところの「同一平
面内に位置付け」とは、ガイドプレートにおいてピンの
中心部からチェーン内周側に対向する摺接面までの高さ
と、インナー・プレートにおけるピンの中心部から歯先
端部の摺接面までの高さとを同等、或いは、略等しく規
定することである。
るピンは、通常、丸ピンであるが、ロッカーピンを用い
てもよい。
時の張り側、緩み側に波状振動が生じても、チェーンガ
イド部材やテンショナーの摺接部分に対してインナー・
プレートとガイドプレートの単独、或いは、双方が滑ら
かに接触するとともにチェーンガイド部材やテンショナ
ーに対して接触面積を増加させたことによって、接触面
圧を低減することができ、滑らかな摺動接触作用を奏す
ることができる。
ーンを、図面に基づいて説明する。図1は、本発明のサ
イレントチェーンの一実施例を示す部分斜視図であっ
て、本実施例のサイレントチェーンは、チェーンを屈曲
周回するための関節機能を奏する複数の関節列用インナ
ー・プレート10と、チェーンを屈曲周回するための動
力伝達機能を奏する複数の動力伝達用インナー・プレー
ト20と、これらの動力伝達用インナー・プレート20
の両外側に配置されてチェーンをスプロケットSの歯に
案内するための案内機能を奏する一対のガイドプレート
30と、これらのプレート10,20,30を連結する
ピン40とによって相互に重なり合った状態で編成して
チェーンの基本的構造を構成したものである。
と動力伝達用インナー・プレート20には、これらのプ
レートが有しているリンク歯の歯先端部にほぼ平坦な摺
接面11,21が形成されており、これらの摺接面1
1,21は、チェーン伸展時に同一平面内に位置するよ
うな相対的関係、すなわち、ピン40の中心部から歯先
端部の摺接面11,21までの高さがプレート相互で均
一な関係を有している。
内周側に対向するほぼ平坦な摺接面31が形成されてお
り、この平坦な摺接面31は、関節列用インナー・プレ
ート10と動力伝達用インナー・プレート20の摺接面
11,21と同一平面内に位置付けされて形成されてい
る。すなわち、ガイドプレート30においてピン40の
中心部からチェーン内周側に対向する摺接面31までの
高さは、関節列用インナー・プレート10と動力伝達用
インナー・プレート20におけるピン40の中心部から
歯先端部の摺接面11,21までの高さと同等、或い
は、略等しく規定している。
ントチェーンは、図2(a)の使用態様図に示すよう
に、駆動側のスプロケットS1と従動側のスプロケット
S2に巻回され、チェーン駆動時に生じがちなチェーン
の波状振動を抑制するためのテンショナーTがその内周
側に当接された状態で使用されると、図2(b)のA−
A断面図から明らかなように、関節列用インナー・プレ
ート10と動力伝達用インナー・プレート20とガイド
プレート30とがテンショナーTの摺接部分に対して一
様に当接するので、テンショナーTの摺接部分との接触
面積が増大して接触面圧を低減することができ、テンシ
ョナーTの摺接部分における摩耗とインナー・プレート
20の摺接騒音を防止することができる。
は、図4(a),(b)に示すような従来のサイレント
チェーンと比較すると、図3(a),(b)に示すよう
に関節列用インナー・プレート10と動力伝達用インナ
ー・プレート20が平坦な摺接面11,21を備えたこ
とによって、これらインナー・プレートにおけるピン4
0の中心部から歯先端部の摺接面11,21までの高
さ、すなわち、リンク歯の歯丈が実質的に短くなるの
で、スプロケットの歯底径を大きくしても噛み合いに支
障がなく、したがって、より大きなシャフト軸孔径を有
するスプロケットを使用することができ、スプロケット
のシャフト軸孔径との関係においても適用できるスプロ
ケットを豊富化することができる。
下のような特有の効果を奏することができる。すなわ
ち、 (1)リンク歯の歯先端部がチェーン伸展時に同一平面
内に位置するほぼ平坦な摺接面を備えていることによっ
て、チェーンガイド部材やテンショナーの摺接部分にお
ける摩耗とインナー・プレートの摺接騒音を防止するこ
とができ、チェーンガイド部材やテンショナーをチェー
ン内周面に配備し易くなる。また、従来のサイレントチ
ェーンと比較すると、インナー・プレートが平坦な摺接
面を備えたことによって、インナー・プレートにおける
ピンの中心部から歯先端部の摺接面までの高さ、すなわ
ち、リンク歯の歯丈が、実質的に短くなるので、スプロ
ケットの歯底径を大きくしても噛み合いに支障がなく、
したがって、より大きなシャフト軸孔径を有するスプロ
ケットを使用することができ、スプロケットのシャフト
軸孔径との関係において適用できるスプロケットを豊富
化することができる。
をガイドプレートのチェーン内周側に対向する摺接面と
同一平面内に位置付けして形成したことによって、チェ
ーンガイド部材やテンショナーの摺接部分における摩耗
とインナー・プレートとガイドプレートとの摺接騒音を
防止することができ、チェーンガイド部材やテンショナ
ーをチェーン内周面に備えた種々のサイレントチェーン
駆動装置への適用範囲をより一層拡大することができ
る。さらに、スプロケットへの噛み合い時にスプロケッ
トのボス部周面に対して円滑に摺接させてスプロケット
のボス部周面から発生する騒音を排除することができ、
スプロケットの使用寿命を長期に亙って維持することが
できる。
部分斜視図。
使用態様を示しており、(a)はその全体図で、(b)
はそのA−A断面図。
スプロケットとの噛み合い状態を示しており、(a)は
その概要図で、(b)はその要部拡大図。
の噛み合い状態を示しており、(a)はその概要図で、
(b)はその要部拡大図。
Claims (1)
- 【請求項1】 スプロケットの歯と噛合う一対のリンク
歯を有するインナー・プレートと、スプロケットの歯の
側面に沿って案内されるガイドプレートとをピンで相互
に連結して編成してなるサイレントチェーンにおいて、 前記リンク歯の歯先端部がチェーン伸展時に同一平面内
に位置するほぼ平坦な摺接面を備えるとともに、前記リ
ンク歯の歯先端部に備えた摺接面がガイドプレートのチ
ェーン内周側に対向する摺接面と同一平面内に位置付け
して形成されていることを特徴とするサイレントチェー
ン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10294096A JP3069329B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | サイレントチェーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10294096A JP3069329B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | サイレントチェーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000120804A JP2000120804A (ja) | 2000-04-28 |
JP3069329B2 true JP3069329B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=17803245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10294096A Expired - Fee Related JP3069329B2 (ja) | 1998-10-15 | 1998-10-15 | サイレントチェーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069329B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6200302B2 (ja) * | 2013-11-29 | 2017-09-20 | 株式会社椿本チエイン | チェーン |
-
1998
- 1998-10-15 JP JP10294096A patent/JP3069329B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000120804A (ja) | 2000-04-28 |
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