JPH0955458A - ヒートシンクの製造方法 - Google Patents

ヒートシンクの製造方法

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JPH0955458A
JPH0955458A JP22594495A JP22594495A JPH0955458A JP H0955458 A JPH0955458 A JP H0955458A JP 22594495 A JP22594495 A JP 22594495A JP 22594495 A JP22594495 A JP 22594495A JP H0955458 A JPH0955458 A JP H0955458A
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JP
Japan
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flat
frame wall
corrugated
heat sink
manufacturing
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JP22594495A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Nomoto
和彦 野本
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程等が削減され、もって第1に、製造加工
コストが低減されると共に、第2に、作業の手間も軽減
される、ヒートシンクの製造方法を提案する。 【解決手段】 この製造方法では、まず、断面凹字状の
枠壁体7,複数枚の波板8,平板9,平蓋体10等が準
備されると共に、事後におけるこれら間の当接・接合箇
所に、接着剤やろう剤等の接合材Rが配設される。それ
から、枠壁体7内に複数枚の波板8と平板9を積層,充
填して、中空柱状のセル13の平面的集合体よりなるハ
ニカム構造を形成すると共に、このハニカム構造に当接
しつつそのセル軸方向に沿って、枠壁体7に平蓋体10
を被せる。しかる後、この枠壁体7,波板8,平板9,
平蓋体10間を、加熱により接合材Rにて一度に接合し
て、ヒートシンク6が得られる。ヒートシンク6は、冷
却対象物Aが外側に配され、冷却風がハニカム構造中を
通過することにより、放熱,冷却が実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートシンクの製
造方法に関する。すなわち、IC等の電子回路,電子基
板,電子部品,電子装置,コンピュータ,モーター,そ
の他各種の発熱体等の冷却対象物について、その放熱,
冷却用に使用されるヒートシンクの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ヒートシンクとしては、従来より各種の
ものが開発,使用されているが、最近、単位容積当りの
表面積が大であるという特性を生かし、ハニカム構造の
ものも開発,使用されつつある。図5は、このようなハ
ニカム構造のものの正面図であり、(1)図は、波板と
平板を積層,接合する工程を示し、(2)図は、枠壁体
へ充填,接合する工程を示す。同図にも示したように、
この種従来例のハニカム構造のヒートシンク1は、ま
ず、金属製の波板2と平板3を積層すると共に、接着剤
やろう材を用い加熱により接合してから、これを、全体
的な強度補強や外観向上のため枠壁体4内に充填すると
共に、枠壁体4との間を接着剤やろう材を用い加熱して
接合し、更に、発熱体等の冷却対象物への密着性,取付
性を確保すべく平蓋体5を被せると共に、平蓋体5との
間も接着剤やろう材を用い加熱して接合することによ
り、製造されていた。そして、このように製造されたハ
ニカム構造のヒートシンク1は、積層,接合,充填され
た波板2と平板3にて形成されたハニカム構造の両開口
端面間を、冷却風が通過することにより、取付けられた
発熱体等の冷却対象物の放熱,冷却が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、この種従来例のハニカム構造のヒートシンク1は、
上述したように、波板2と平板3間の積層,接合工程、
更には枠壁体4への充填,接合工程、および平蓋体5の
被せ,接合工程等の各工程を辿って製造されており、第
1に製造加工コストがかさむと共に、第2に作業に手間
取り作業性が悪い、という問題が指摘されていた。すな
わち、この種従来例のヒートシンク1の製造方法にあっ
ては、各工程毎に接合が別々に実施されており、積層,
充填,被せの各工程毎に、加熱炉中に搬入して介装され
た接着剤やろう材にて所定の当接・接合箇所を接合する
作業工程が実施されていたので、工程数が多く、もって
第1に製造加工コストが高くつくと共に、第2に作業に
手間取り作業性が悪い、という問題が指摘されていた。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、請求項
1では波板を請求項2では更に平板を、枠壁体内に積
層,充填すると共に、請求項3を除き平蓋体を被せた
後、加熱によりこれら間を一度に接合するようにしたこ
とにより、第1に製造加工コストが低減されると共に、
第2に作業の手間も軽減される、ヒートシンクの製造方
法を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のヒートシンクの製造方法では、まず、断面凹字状の枠
壁体と複数枚の波板と平蓋体とを準備すると共に、事後
における該枠壁体,波板,平蓋体間や該波板相互間の少
なくとも当接・接合箇所に、接着剤やろう材等の接合材
を配設する。それから、該枠壁体内に複数枚の該波板を
積層,充填して、中空柱状のセルの平面的集合体よりな
るハニカム構造を形成すると共に、該ハニカム構造に当
接しつつそのセル軸方向に沿って、該枠壁体に該平蓋体
を被せる。しかる後、該枠壁体,波板,平蓋体間や該波
板相互間を、加熱することにより該接合材にて一度に接
合する。もって、発熱体等の冷却対象物が該枠壁体や平
蓋体の外側に配されると共に、固定された該ハニカム構
造の両開口端面が外部に開放され冷却風が通過すること
により該冷却対象物の放熱,冷却を実施する、ヒートシ
ンクが得られることを特徴とする。
【0006】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のヒートシンクの製造方法では、
上述した請求項1記載のヒートシンクの製造方法におい
て、更に平板が用いられ、該平板にも必要に応じ該接合
材が配設されると共に、複数枚の該平板と該波板とを順
次交互に積層,充填,接合することにより、該ハニカム
構造が固定的に形成されることを特徴とする。次に、請
求項3については次のとおり。すなわち、この請求項3
のヒートシンクの製造方法では、上述した請求項1又は
請求項2記載のヒートシンクの製造方法において、該平
蓋体が用いられず、該枠壁体や該波板更には該平板のみ
を用いてなることを特徴とする。
【0007】さてそこで、この製造方法にあっては、予
め接合材が配設された請求項1では各波板を請求項2で
は更に平板を、枠壁体内に積層,充填すると共に、請求
項3を除き平蓋体を被せた後、これら間を加熱により一
度に接合することによって、ヒートシンクが得られるの
で、工程数が大きく削減される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示すその発
明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図
2,図3,図4は、本発明の実施の形態の説明に供する
正面図である。そして図1はその1例を示し、(1)図
はその波板と平板を、(2)図は枠壁体への充填工程
を、(3)図は得られたヒートシンクを、それぞれ示
す。図2は他の例を示し、(1)図はその波板と平板
を、(2)図は枠壁体への充填工程を、(3)図は得ら
れたヒートシンクを、それぞれ示す。図3は波板や平板
の組み合わせの各種例を示し、(1)図は第1組み合わ
せ例における波板と平板を、(2)図は同第1組み合わ
せ例における波板と平板の集合体を、(3)図は第2組
み合わせ例における波板と平板を、(4)図は同第2組
み合わせ例における波板と平板の集合体を、(5)図は
第3組み合わせ例における波板を、(6)図は同第3組
み合わせ例における波板の集合体を、それぞれ示す。図
4は更に他の例を示す。
【0009】このヒートシンク6の製造方法では、ま
ず、断面凹字状の枠壁体7と、複数枚の波板8および平
板9と、平蓋体10とが準備されると共に、事後におけ
る枠壁体7,波板8,平板9,平蓋体10相互間の少な
くとも当接・接合箇所に、接着剤やろう材等の接合材R
が配設される。
【0010】これらについて更に詳述する。まず枠壁体
7は、例えば図1の(2)図や図2の(2)図中に示さ
れたように、断面凹字状つまり、1mmから5mm程度の肉
厚で上向きの断面コ字状をなし、図面上では、左右の両
側面11と底面12とを備え、上面および前後面が開放
されてなる。そして枠壁体7は、通常、アルミ,銅,
鉄,その他熱伝導性に優れた金属材が用いられ、このよ
うな金属材を押し出し成形,引き抜き成形,折曲成形し
て得られる。平蓋体10は、例えば図1の(2)図や図
2の(2)図中に示されたように、1mmから5mm程度の
肉厚で平坦な1枚板状をなし、上述した枠壁体7に準
じ、通常は金属材が用いられる。そして平蓋体10は、
枠壁体7の両側面11上端間に配され、枠壁体7の開放
された上面を覆うに足る寸法・大きさよりなる。なお枠
壁体7や平蓋体10は、ヒートシンク6の全体的な強度
補強や外観向上を図ると共に、発熱体等の冷却対象物A
への密着性,取付性向上を図るために用いられる。
【0011】次に波板8は、例えば図1の(1)図や図
2の(1)図等に示したように、断面略三角形状の波形
の凹凸や、このような図示例によらず断面台形状,四角
形状,その他各種断面形状の波形の凹凸が、所定ピッチ
と高さで長手方向に連続的に折曲形成されてなる。そし
て波板8は、例えばギヤやラックを用いたコルゲート装
置により折曲形成され、母材としては通常、アルミ,
銅,その他熱伝導性に優れた金属箔が用いられる。な
お、平坦な平板9としては、このような金属箔等がその
まま用いられる。
【0012】次に、接合材Rとしては、金属ろう材,金
属ハンダ,熱伝導性に優れた樹脂系接着剤等々が用いら
れる。そして接合材Rは、後で詳述する事後の工程で、
各構成部材間が当接・接合されることになる箇所につい
て、塗布やクラッドにより配設される。例えば接合材R
は、平蓋体10の内面や、各波板8,平板9や、枠壁体
7の内面(図示例では底面12上)等に対し、全面的に
塗布されるか、被覆するようにクラッドされるか、又は
必要箇所のみに、特に波板8の場合は山の頂面や谷の底
面等の当接・接合箇所のみに、塗布される。
【0013】次にこの製造方法では、複数枚の波板8と
平板9を順次交互に積層すると共に、枠壁体7内に充填
して、中空柱状のセル13の平面的集合体よりなるハニ
カム構造を形成せしめ、かつ、このハニカム構造に当接
しつつそのセル軸方向に沿って、枠壁体7上に平蓋体1
0が被せられる。
【0014】これらについて更に詳述する。例えば、図
1の(2)図,(3)図、図2の(2)図,(3)図、
図3の(1)図,(2)図、図4等に示したように、多
数枚の波板8を、縦の状態で各々平板9を介しつつ左右
で順次交互に波の半ピッチ分ずつずらされ、左右相互間
で平板9を介しつつ波の谷部と頂部とを合わせる位置関
係のもとに、全体的に空間が存したブロック状に横に積
層される。これと共に、このような位置関係のもとに所
定寸法に切断された各波板8と平板9とからなるブロッ
ク体は、枠壁体7内に図面上では上面側から密に充填さ
れる。もって、この各波板8と平板9とからなるブロッ
ク体は、まだ相互間が固定的に接合されてはいないもの
の、一応、各波板8と平板9をセル壁とし、各々独立空
間に区画された中空柱状のセル13の平面的集合体より
なる、ハニカム構造を形成する。なお、図示例のセル1
3の断面形状は、アールが存した略三角形よりなるが、
これによらず、正六角形,台形,四角形,その他各種断
面形状のものも可能である。さてしかる後、平蓋体10
が、このようなハニカム構造上や枠壁体7の両側面11
上端間に、セル軸方向に沿いつつ上側から被せられる。
【0015】しかる後この製造方法では、枠壁体7,波
板8,平板9,平蓋体10相互間を加熱することによ
り、前述により配設されていた接合材Rにて、一度に接
合する。これらについて更に詳述する。例えば図1の
(3)図に示されたように、各波板8と平板9が積層,
充填されてハニカム構造をなすと共に、平蓋体10が被
せられた枠壁体7は、上下左右等から加圧されつつ接合
材Rの融点温度にて加熱されることにより、接合材Rが
配設されていた箇所で接合される。つまり、それまでは
接合材Rが配設されただけで相互間は一切接合されてい
なかった、枠壁体7,波板8,平板9,平蓋体10相互
間は、この接合工程で、初めてかつ一斉に接合される。
【0016】さて、この製造方法では、このような各工
程を辿ることにより、ヒートシンク6が製造される。こ
のヒートシンク6は、例えば図1の(3)図や図2の
(3)図に示したように、発熱体等の冷却対象物Aが、
枠壁体7や平蓋体10の外側に配されると共に、波板8
と平板9にて形成され接合により固定化されたハニカム
構造の両開口端面が、外部に開放されて冷却風が通過す
ることにより、冷却対象物Aの放熱,冷却を実施する。
【0017】これらについて更に詳述する。外側に密
着,取付けられる冷却対象物Aとしては、例えばIC等
の電子回路,電子基板,電子部品,電子装置,コンピュ
ータ,モーター,その他各種の発熱体等が考えられる。
又、各波板8と平板9をセル壁として形成された、中空
柱状のセル13の平面的集合体よりなるハニカム構造体
は、重量比強度に優れ軽量であると共に高い剛性・強度
を備え、単位容積当りの表面積が大である、等々の特性
が知られている。つまり、冷却風と接触する放熱面積が
大であり、放熱特性に優れている。そして、冷却対象物
Aよりの熱は、枠壁体7や平蓋体10を介し、ハニカム
構造のセル壁たる各波板8および平板9へと伝達される
が、このような各波板8や平板9で形成された各セル1
3内を、その一方の開口端面から他方の開口端面へと、
強制冷却用のファン等による冷却風が通過することによ
り、上述した熱が奪われ、もって冷却対象物Aの放熱,
冷却が実施される。
【0018】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このヒートシンク6の
製造方法にあっては、予め接合材Rが配設された各波板
8および平板9を、枠壁体7内に積層,充填すると共
に、平蓋体10を被せた後、これら間を一度に接合す
る。すなわち、各波板8と平板9の積層、これらの枠壁
体7内への充填、平蓋体10の被せ等の各工程が、一度
に実施され、一回の接合工程による一回の加熱により、
各波板8と平板9間、更にはこれらと枠壁体7や平蓋体
10間等が、全部一度に接合材Rにて接合され、もって
ヒートシンク6が得られる。このように、このヒートシ
ンク6の製造方法によると、工程数が大きく削減され、
第1に製造加工コストが低減されると共に、第2に作業
の手間も軽減される。
【0019】なお第1に、図1,図2,図3の(1)
図,(2)図,図4等に示した図示例において、各波板
8は、平板9を順次交互に介装しつつ、左右相互間で半
ピッチ分ずつずらされ、相互間で波の谷部と頂部とを合
わせる位置関係で積層,接合されていたが、本発明に係
るヒートシンク6の製造方法は、これに限定されるもの
ではない。例えば、図3の(3)図,(4)図に示され
たように、各波板8を、平板9を介しつつ、相互間がラ
ンダムで不規則な位置関係で積層,接合するようにして
もよい。更に、図3の(5)図,(6)図に示したよう
に、平板9を用いず波板8のみを積層,接合するように
してもよい。この場合において、各波板8は、前述した
ような各図示例の相互位置関係に設定され、もって各波
板8をセル壁とした中空柱状のセル13の平面的集合体
である、ハニカム構造が形成される。
【0020】なお第2に、図1,図2,図4等に示した
図示例において、各波板8や平板9は、枠壁体7内に縦
に充填され横に積層されていたが、本発明に係るヒート
シンク6の製造方法は、これに限定されるものではな
い。すなわち、各波板8や平板9を、各図示例とは90
度方向を変えて、枠壁体7内に横に充填し平蓋体10と
平行に縦に積層し、もってハニカム構造を形成せしめる
ようにしてもよい。
【0021】なお第3に、図2に示した例では、枠壁体
7の両側面11の上端内側に、それぞれ嵌合部14が配
設されている。この嵌合部14は、前述により被せられ
る平蓋体10の両端部が、噛み合い嵌入されるべく凹状
をなし、接合工程が完了するまでの間、被せられた平蓋
体10を固定的に保持すべく機能する。
【0022】すなわち前述したように、枠壁体7内に波
板8や平板9が積層,充填された後、平蓋体10が被せ
られることになるが、このように被せられた平蓋体10
は、接合工程前は何ら固定されることなく、例えば積
層,充填された各波板8や平板9上に当接することによ
り、浮いたり横に変位したりしやすく、正確に位置決め
されにくい。そこで、これらを防止すべく通常は別途、
平蓋体10の押え治具・位置決め固定治具が、接合工程
に至るまでの間使用されることになるが、この図2示し
た例のヒートシンク6の製造方法のように、平蓋体10
を被せる際、その左右両端部を、枠壁体7の両側面11
上端の嵌合部14に噛み合い嵌入しておくことにより、
平蓋体10の浮きや変位等は確実に防止され、平蓋体1
0は正確に位置決め保持される。なお嵌合部14は、接
合工程後、つまり平蓋体10が枠壁体7の両側面11上
端や各波板8や平板9上に接合された後、例えば平蓋体
10表面を平面研磨する過程において、平蓋体10上に
突出した部分が、削り取られ除去される。もって最終的
には、例えば図1の(3)図に示したヒートシンク6と
同一のものが得られるに至る。
【0023】なお第4に、図1や図2に示した例では、
1個の枠壁体7と1個の平蓋体10とが対応して用いら
れていたが、本発明に係るヒートシンク6の製造方法
は、これに限定されるものではない。すなわち、図4に
示した例のように、平蓋体10は、予め複数個が各連接
部15を介し一体的に連接されたものとして準備され、
各枠壁体7への波板8や平板9の積層,充填が実施され
た後、これらの上に共通に被せられ、その際、各枠壁体
7間の間隔保持用のスペーサー16が、各枠壁体7の側
面11上端間の連接部15直下に介装される。それから
接合工程を辿り、加熱による平蓋体10と各枠壁体7の
側面11上端等との接合が実施された後、各平蓋体10
間を一体化していた連接部15を、スペーサー16と共
にカッター等にて切断除去する。
【0024】このようにして最終的には、1個の枠壁体
7と1個の平蓋体10とが対応,接合された、例えば図
1の(3)図に示したヒートシンク6が得られるように
なる。そして、この図4の例にあっては、接合工程に至
るまでの工程において、複数個の枠壁体7と平蓋体10
とが一括・共通処理されるので、製造工程が効率化され
るという利点がある。
【0025】なお第5に、図1,図2,図4等に示した
例では、必須的に平蓋体10が用いられていたが、本発
明に係るヒートシンク6の製造方法にあっては、平蓋体
10を用いず、枠壁体7,波板8,平板9等のみを、用
いるようにすることも可能である。この場合には、枠壁
体7の開放された上面から、ハニカム構造を形成すべく
積層,充填,接合された波板8や平板9の上端面が、直
接外部に露出したヒートシンク6が得られる。勿論この
場合、冷却対象物Aは枠壁体7の外側に密着,取り付け
される。
【0026】なお第6に、図1,図2に示した例では、
冷却対象物Aは、平蓋体10の外側に配され、図面上で
は上側に密着,取付けされていたが、本発明の製造方法
にて得られたヒートシンク6は、その他各所に冷却対象
物Aを配してもよい。例えば枠壁体7の外側、つまり図
面上では枠壁体7の底面12の下側に密着,取付けても
よく、更に、枠壁体7の側面11の左右外側に密着,取
付けてもよく、又、これらと平蓋体10の外側に配した
図示例とを併用してもよい。
【0027】なお第7に、図1,図2に示した例では、
図面上、上側から枠壁体7内に波板8や平板9が積層,
充填されていたが、本発明のヒートシンク6の製造方法
は、これに限定されるものではない。すなわち、枠壁体
7を図示例とは90度方向を変え、横方向が開放される
ように配しておき、このような枠壁体7に対し、左右側
方から波板8や平板9を、積層,充填することも可能で
ある。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るヒートシンクの製造方法
は、以上説明したように、請求項1では波板を請求項2
では更に平板を、枠壁体内に積層,充填すると共に、請
求項3を除き平蓋体を被せた後、加熱によりこれら間を
一度に接合するようにしたことにより、次の効果を発揮
する。
【0029】第1に、製造加工コストが低減される。す
なわち、このヒートシンクの製造方法によると、各波板
の積層や波板と平板の積層、これらの枠壁体内への充
填、平蓋体の被せ等の各工程が、一度に実施される。そ
して、各波板間や波板と平板間、更にはこれらと枠壁体
や平蓋体間等が、一回の接合工程で一度に接合される。
もって、これらにより工程数が大きく削減され、ヒート
シンクの製造加工コストが、前述したこの種従来例に比
し大きく低減される。
【0030】第2に、作業の手間も軽減される。すなわ
ち、このヒートシンクの製造方法によると、上述した第
1と同様の理由により工程数が大きく削減され、ヒート
シンクが作業に手間取らず製造可能となり、前述したこ
の種従来例に比し、作業性が大きく向上するようにな
る。このように、この種従来例に存した課題がすべて解
決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒートシンクの製造方法につい
て、その発明の実施の形態の説明に供する1例の正面図
であり、(1)図は、その波板と平板を示し、(2)図
は、枠壁体への充填工程を示し、(3)図は、得られた
ヒートシンクを示す。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する他の例の正
面図であり、(1)図は、その波板と平板を示し、
(2)図は枠壁体への充填工程を示し、(3)図は得ら
れたヒートシンクを示す。
【図3】波板や平板の組み合わせの各種例を示す正面図
であり、(1)図は、第1組み合わせ例における波板と
平板を示し、(2)図は、同第1組み合わせ例における
波板と平板の集合体を示し、(3)図は、第2組み合わ
せ例における波板と平板を示し、(4)図は、同第2組
み合わせ例における波板と平板の集合体を示し、(5)
図は、第3組み合わせ例における波板を示し、(6)図
は、同第3組み合わせ例における波板の集合体を示す。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供する、更に他の
例の正面図である。
【図5】この種従来例の説明に供する正面図であり、
(1)図は、波板と平板を積層,接合する工程を示し、
(2)図は、枠壁体へ充填,接合する工程を示す。
【符号の説明】
1 ヒートシンク(従来例のもの) 2 波板(従来例のもの) 3 平板(従来例のもの) 4 枠壁体(従来例のもの) 5 平蓋体(従来例のもの) 6 ヒートシンク(本発明のもの) 7 枠壁体(本発明のもの) 8 波板(本発明のもの) 9 平板(本発明のもの) 10 平蓋体(本発明のもの) 11 側面 12 底面 13 セル 14 嵌合部 15 連接部 16 スペーサー A 冷却対象物 R 接合材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面凹字状の枠壁体と複数枚の波板と平
    蓋体とを準備すると共に、事後における該枠壁体,波
    板,平蓋体間や該波板相互間の少なくとも当接・接合箇
    所に、接着剤やろう材等の接合材を配設してから、 該枠壁体内に複数枚の該波板を積層,充填して、中空柱
    状のセルの平面的集合体よりなるハニカム構造を形成す
    ると共に、該ハニカム構造に当接しつつそのセル軸方向
    に沿って、該枠壁体に該平蓋体を被せた後、 該枠壁体,波板,平蓋体間や該波板相互間を、加熱する
    ことにより該接合材にて一度に接合し、もって、発熱体
    等の冷却対象物が該枠壁体や平蓋体の外側に配されると
    共に、固定された該ハニカム構造の両開口端面が外部に
    開放され冷却風が通過することにより該冷却対象物の放
    熱,冷却を実施するヒートシンクを得ること、を特徴と
    するヒートシンクの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヒートシンクの製造方法
    において、更に平板が用いられ、該平板にも必要に応じ
    該接合材が配設されると共に、複数板の該平板と該波板
    とを順次交互に積層,充填,接合することにより、該ハ
    ニカム構造が固定的に形成されること、を特徴とするヒ
    ートシンクの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のヒートシン
    クの製造方法において、該平蓋体が用いられず、該枠壁
    体や該波板更には該平板のみを用いてなること、を特徴
    とするヒートシンクの製造方法。
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