JP2654671B2 - サンドイッチパネル - Google Patents

サンドイッチパネル

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、サンドイッチパネルに関する。詳しくは、
電磁波シールド特性を備えたサンドイッチパネルに関す
るものである。
「従来の技術」および「発明が解決しようとする課題」 ハニカムコアを芯材としたサンドイッチパネルは、軽
量であると共に平面精度に優れ、成形も容易であり、ま
た加工性にも優れているため、各種の構造材として用い
られている。
そして、このようなサンドイッチパネル用のハニカム
コアは、通常、展張成形手段またはコルゲート成形手段
により成形されている。まず展張成形手段では、所定枚
数の平板状の基材を、それぞれ所定の位置関係において
接着,重積した後、すなわち基材上に所定のピッチで条
線状に塗布された接着剤により、隣接する基材が交互に
半ピッチずつずれた位置関係において接着されるべく重
着した後、これを展張することにより、ハニカムコアを
成形する。また、コルゲート成形手段では、予め所定形
状の凹凸部が交互に連続して位置するよう形成された所
定枚数の波形状の基材を、それぞれ所定の位置関係、す
なわち隣接する基材の凹部と凸部とがそれぞれ対応当接
する位置関係に、順次配列すると共に、対応当接する基
材の凹部と凸部とをそれぞれ接着剤を介して接着するこ
とによって、ハニカムコアを成形する。また、このよう
なハニカムコアを成形するための基材としては、主とし
てアルミ箔材,クラフト紙,プラスチックシート等が用
いられており、これらが用途により選択して用いられて
いる。
ところで、例えば構造材としてのサンドイッチパネル
については、高い強度が要求されると共に、軽量性も重
視される。そして、内部に各種の機器類等を設備し目的
の場所に輸送して使用される移動用シェルタ用等、かな
り大きな容積を備えた箱状構造体に用いられるサンドイ
ッチパネルは、通常、その芯材を構成するアルミ製のハ
ニカムコアの両面に、アルミ合金等の軽金属製の表面板
を、添着したものが使用されている。
ところが、このようにアルミ製のハニカムコアにアル
ミ合金製の表面板を添着してなるサンドイッチパネルに
より構成されたシェルタは、所望の強度を有すると共に
軽量なものが容易に得られるが、ハニカムコアや表面板
が共にアルミ材のため、十分な電磁波シールド効果が得
られなかった。故に、このようなシェルタをそのまま通
信用に用いた場合には、シェルタ内に設備された高感度
のレーダや電気機器等の電装品が、外部からの電磁波に
より突発的に誤動作を起こす懸念があるので、電装品に
ついて、電磁波障害の発生防止手段が必要となる、とう
い難点が生じてしまう。
そこで従来、このようなシェルタを通信用等に用いた
場合、電磁波障害の発生の防止対策として、次の(1)
や(2)の手段が用いられていた。(1)シェルタを構
成するサンドイッチパネルの内表面に、電磁波シールド
特性に優れた銅材製のメッシュ材を添着する。(2)電
磁波シールド用塗料を、シェルタを構成するサンドイッ
チパネルの外表面に塗布する。
しかし、上記(1)の手段にあっては、十分な電磁波
シールド効果が得られるものの、シェルタが極めてコス
ト高となる、という問題が指摘されていた。また、上記
(2)の手段にあっては、比較的容易に電磁波障害発生
の防止対策を施すことが可能であるが、例えば設備され
る電装品の種類によっては、十分な電磁波シールド効果
が得られない場合があり、しかも、厚く塗布することが
困難なため傷や剥れ等が生じ易く、その補修が面倒であ
ると共に、耐久性に問題があった。
それ故、一部には、アルミ製のハニカムコアを芯材と
し、その表面に電磁波シールド特性に優れた鋼板を表面
板として添着してなる、サンドイッチパネルにより形成
されたシェルタも提供されている。このようなサンドイ
ッチパネルで形成されたシェルタは、高い強度を有し、
しかも十分な電磁波シールド特性を有するが、アルミ製
のハニカムコアの一方の面にのみ表面板として鋼板を添
着し、他方の面に、例えばアルミ合金板等の異なる種類
の金属板を表面板として添着した場合には、両表面板の
熱膨張が異なり、サンドイッチパネルが反り易いという
欠点を有するため、表面板には共に鋼板を用いる必要が
ある。そして、このように表面板に共に鋼板を用いた場
合は、サンドイッチパネルの重量が重くなり、シェルタ
の重量も重くなる。したがって、輸送手段に重量制限が
伴う場合には、内部に設備する電装品が重量的に制限さ
れるようになるので、このように輸送手段を用いるシェ
ルタの場合には適さない、等の問題が指摘されていた。
また、電磁波シールド特性に優れた鋼箔によって芯材
たるハニカムコアを成形した場合には、その箔厚やセル
の密度等が同一のアルミ製のハニカムコアに比し、例え
ばよりせん断強度等の強度が高いものが得られる。そこ
で、所定の強度を有するアルミ製のハニカムコアと、強
度が同一のハニカムコアを鋼箔によって成形する場合に
は、用いる鋼箔の厚さを薄くするか、或いはセルの密度
を小さくする等が可能であり、同一強度のアルミ製のハ
ニカムコアに比し、その重量の増加は僅かである。
而て、鋼箔で成形されたハニカムコアを芯材としたサ
ンドイッチパネルは、優れた電磁波シールド特性を有
し、しかも安価であるので、このようなハニカムコアの
成形,芯材としての使用も試みられた。しかしながら、
鋼箔を基材としてハニカムコアを成形する場合には、接
着に際し、基材に付着していた油や汚れを取り除くため
の脱脂等の前処理が必要なため、製造過程で既に錆が生
ずる等、耐久性に難点を有し、また耐久性の増大を図る
ための腐蝕防止対策が極めて困難である、等の問題が指
摘されていた。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、例えば、強度が同一のアルミ製のハ
ニカムコアを芯材としたサンドイッチパネルに比し、重
量の増加が僅かで耐蝕性にも優れ、また、その成形も容
易である等コスト面にも優れ、しかも電磁波シールド特
性に優れた、サンドイッチパネルを提案することにあ
る。
「課題を解決するための手段」 本発明は上記目的を達成すべくなされたもので、その
技術的解決手段は、次のとおりである。まず、請求項1
のサンドイッチパネルについては、次のとおり。すなわ
ち、この電磁波シールド特性を備えたサンドイッチパネ
ルは、ハニカムコアを芯材とし、その両面に表面板が添
着されてなる。そして該ハニカムコアは、セル壁により
形成された所定形状を有するセルの平面的集合体なって
おり、これら各セルを形成するセル壁が、それぞれ電磁
波シールド特性に優れた鋼箔や薄板状の鋼板の両面に、
非金属シート材をラミネートしてなる基材により構成さ
れている。そして、このような芯材たる該ハニカムコア
の前記各セル壁の基材の鋼箔や薄板状の鋼板(つまり鋼
箔又は薄板状の鋼板)が、金属板よりなる該表面板に対
し、導電性接着剤を用いたり十分に加圧することにより
接触状態とされ、該表面板を介することにより、前記各
鋼箔や薄板状の鋼板間そして前記各セル壁間が、接続状
態となっている。
また、請求項2のサンドイッチパネルについては、次
のとおり。すなわち、この電磁波シールド特性を備えた
サンドイッチパネルは、ハニカムコアを芯材とし、その
両面に表面板が添着されてなる。そして該ハニカムコア
は、セル壁が、電磁波シールド特性を有する板状金属材
の両面に、非金属シート材をラミネートしてなる基材で
構成され、該セル壁により形成された、所定形状を有す
るセルの平面的集合体よりなっている。そして、このよ
うなサンドイッチパネルの芯材たる該ハニカムコアにつ
いて、前記各セル壁を構成する基材を貫通して導通用バ
ーを配設し、該導通用バーにより、前記各セル壁が接続
状態に構成されている。
「作用」 本発明に係るサンドイッチパネルは、上記手段よりな
るので、以下の如く作用する。まず、請求項1に係る電
磁波シールド特性を備えたサンドイッチパネルにおい
て、その芯材たるハニカムコアの各セル壁を構成する基
材は、電磁波シールド特性に優れた鋼箔や薄板状の鋼板
の両面に、非金属シート材をラミネートした構成よりな
る。
そこで第1に、電磁波シールド特性に優れた鋼箔や薄
板状の鋼板の両面に、非金属シート材をラミネートする
際、脱脂等の前処理を施して直ちにラミネートすること
により、錆の発生し易い鋼箔や薄板状の鋼板を基材に採
用してなるものの、ラミネートされた非金属シート材に
より腐蝕防止が図られている。そこで事後、錆が発生す
る等の事態が生ずることなく、もって、このハニカムコ
アそしてこれを芯材としたサンドイッチパネルは、耐蝕
性,耐久性に優れている。
第2に、このようなハニカムコアの成形は、予め、鋼
箔や薄板状の鋼板にラミネートされた例えばクラフト紙
やプラスチックフィルム等の非金属シート材を、互いに
接着することによって可能なため、従来より周知のごと
く成形が容易なペーパーハニカムコアの成形手段と、同
様の手段によって成形することができる。しかも、鋼
箔,薄板状の鋼板,非金属シート材の基材は、一般的に
安価である。このように、このハニカムコアそしてこれ
を芯材としたサンドイッチパネルは、コスト面に優れて
いる。
第3に、このハニカムコアにあっては、ラミネートさ
れた非金属シート材も、セル壁の基材の一部を構成す
る。
そこで例えば、所定のせん断強度等の強度を有するこ
の種従来例の代表例であるアルミ製のハニカムコアと、
同一強度を有するハニカムコアを成形する場合におい
て、まずセルサイズが同じ場合には、その基材中の鋼箔
や薄板状の綱板の厚さを、アルミ製のハニカムコアの基
材たるアルミ材の厚さに比し、かなり薄くすることが可
能である。また、その基材中の鋼箔や薄板状の鋼板と、
この種従来例のアルミ製のハニカムコアの基材たるアル
ミ材との厚さが同一の場合には、アルミ製のハニカムコ
アに比し、その密度をかなり小さく(目をあらく)する
ことができる。
もって、このハニカムコアは、アルミ材より比重が大
である鋼箔や薄板状の鋼板を採用するものの、同じく基
材を構成する非金属シート材の存在により、同一強度の
この種従来例のアルミ製のハニカムコアに比し、重量の
増加は僅かである。そして、このようなハニカムコアを
芯材とするので、サンドイッチパネルの重量の増加も僅
かである。
第4に、そしてこのようなハニカムコアを芯材とし、
これを金属板よりなる表面板と組み合わせたことによ
り、電磁波シールド特性に優れたサンドイッチパネルが
得られる。
すなわち、表面板に金属板を用い、添着される表面板
とセル壁を構成する各基板の鋼箔や薄板状の鋼板とが接
触状態となるべく、例えば、導電性を有する接着剤を用
いて表面板を添着するか、または、ペースト状の樹脂接
着剤若しくはフィルム状の接着剤を用い、表面板添着時
に十分に加圧する。このようにして、芯材たるハニカム
コアのセル壁を構成する各基材の鋼箔や薄板状の鋼板の
一部と、金属板たる表面板とが、それぞれ接触状態とな
っている。
もって、この金属板たる表面板を介して、各セル壁相
互問つまりその基材の鋼箔や薄板状の鋼板間は、接続状
態となる。従って、優れた電磁波シールド特性を有する
サンドイッチパネルが得られる。
また、請求項2のサンドイッチパネルについては、次
のとおり。すなわち、その芯材たるハニカムコアは、セ
ル壁を構成する板状金属材に非金属シート材がラミネー
トされた各基材を貫通して、導通用バーが配設されてい
るので、この導通用バーにより、ハニカムコアの各セル
壁は接続状態となっている。したがって、このようなハ
ニカムコアを芯材としたサンドイッチパネルは、例えば
用いられた表面板が非金属板の場合であっても、優れた
電磁波シールド特性を有している。
「実施例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて説明
する。第1図は、本発明に係るサンドイッチパネルの実
施例を示し、その芯材たるハニカムコアの要部の斜視図
である。
図において、1はサンドイッチパネルの芯材用のハニ
カムコアであり、このハニカムコア1は、セル壁2によ
り形成された略正六角柱状のセル3の平面的集合体より
なる。そして、セル3を形成するセル壁2は、以下の如
くなっている。すなわち各セル壁2は、鋼箔5の両面に
クラフト紙6がラミネートされた基材4により構成さ
れ、隣接して位置する基材4の互いに対応当接する各接
合部7が、それぞれ接着剤8にて接着されている。
なお、基材4の構成については、このような実施例に
限定されるものではなく、例えば、薄板状の鋼板を用
い、これに接着性に優れたプラスチックフィルムをラミ
ネートする構成であってもよい。
次に、その成形方法について説明する。本発明に係る
サンドイッチパネルの芯材用のハニカムコア1は、展張
成形手段によるか、またはコルゲート成形手段によって
成形される。展張成形手段による場合は、先ず、脱脂等
の前処理が終了した鋼箔5の両面に、直ちにクラフト紙
6をラミネートすることによって、基材4を形成する。
次に、これら所定枚数の基材4の各所定接合部7上に、
すなわち基材4の一方の面にその長手若しくは幅方向に
沿い所定のピッチ毎に設定された所定幅を有する各接合
部7上に、条線状に接着剤8を塗布する。そして、この
ように接着剤8が塗布された各基材4を、隣接する基材
4が交互に半ピッチずれた位置毎に、塗布された接着剤
8を介して接着されるべく重着して、未展張状態のハニ
カムコアを形成する。それから、この未展張状態のハニ
カムコアを、条線状に塗布された接着剤8に直交する方
向に所定の長さ毎に切断した後、展張方向すなわち重着
方向Wに展張することによって、ハニカムコア1を成形
する。
また、コルゲート成形手段による場合は、前処理が施
された帯状の鋼箔5の両面に、クラフト紙6をラミネー
トすることにより形成された基材4を、予め、所定の台
形状の凹凸部が交互に連続して位置するよう、波形状に
加工する。そして、このように波形状に加工された所定
枚数の基材4を、隣接する基材4の凹部と凸部、すなわ
ち各接合部7が、それぞれ対応当接する位置関係に順次
配列すると共に、対応当接する各接合部7を、それぞれ
接着剤8を介して接着することにより、各基材4が重着
され、もってハニカムコア1が成形される。
このように、展張成形手段またはコルゲート成形手段
のいずれにしても、ハニカムコア1の成形にあたって
は、鋼箔5にラミネートされたクラフト紙6を互いに接
着するので、従来のペーパハニカムコアと同様の手段に
よって成形することができる。しかも、その基材4が、
鋼箔5にクラフト紙6をラミネートした構成よりなり、
低廉なため、成形されたハニカムコア1は安価である。
もって、このようなハニカムコア1を芯材とするので、
得られるサンドイッチパネルも安価である。
また、ラミネートされたクラフト紙6もセル壁2の一
部を構成するため、所定の強度を有するアルミ製のハニ
カムコアと同一強度を有するハニカムコア1を成形する
場合、セル3のサイズが同じ場合には、鋼箔5の厚さ
を、アルミ製のハニカムコアの基材たるアルミ箔の厚さ
より、かなり薄くすることが可能である。また、鋼箔5
とアルミ箔との厚さが同一の場合には、アルミ製のハニ
カムコアに比し、その密度をかなり小さくすることがで
きる。そこで、鋼材の比重がアルミ材の比重に比しかな
り大であるにもかかわらず、アルミ製のハニカムコアに
比し、その重量の増加は僅かである。このように、この
ハニカムコア1そしてこれを芯材としたサンドイッチパ
ネルについて、重量の増加は僅かである。
さて、このようなハニカムコア1を芯材としつつ、電
磁波シールド特性に優れたサンドイッチパネルは、次の
ようにして得られる。すなわち、例えば表面板にアルミ
合金板を用いた場合、添着された表面板たるアルミ合金
板と、セル壁2を構成する各基材4の鋼箔5の図面上か
らも明らかなように露出した端とが、接触状態となるよ
うにする。例えば導電性を有する接着剤を用いて、表面
板たるアルミ合金板を添着せしめるか、または、ペース
ト状の樹脂接着剤若しくはフィルム状の接着剤を用い、
表面板たるアルミ合金板の添着時に十分に加圧する。
このように、成形されたサンドイッチパネルにおい
て、ハニカムコア1のセル壁2を構成する各基材4の鋼
箔5の一部と、表面板たるアルミ合金板とが、それぞれ
接触状態となるように、表面板たるアルミ合金板をハニ
カムコア1に添着せしめる。これにより、表面板たるア
ルミ合金板を介して、ハニカムコア1の各セル壁2が接
続状態となるので、優れた電磁波シールド特性を有する
サンドイッチパネルが得られる。以上が、第1図に示し
た実施例の説明である。
次に、第2図に示した実施例について説明する。第2
図は、サンドイッチパネルの芯材たるハニカムコアに、
導通用バーを配設した例の要部の平面図である。
10は、金属製の丸棒状の導通用バーである。そして、
この導通用バー10は、ハニカムコア1の重着方向Wの長
さとほぼ等しい長さを有し、ハニカムコア1の重着方向
Wに沿い、セル壁2を構成する各基材4における中央部
に位置する互いに接着された接合部7のほぼ中央を、貫
通すると共に、各基材4の鋼箔5とそれぞれ接触状態に
配設されている。
なお、配設する導通用バー10の数量,位置等は、実施
例に限定されるものではなく、例えば、ハニカムコア1
のサイズが大きな場合は、複数本配設するようにしても
よい。また、配設する位置についても、例えば、重着方
向Wと所定の角度をなす斜め方向に沿って配設してもよ
い。要するに、配設された導通用バー10により、セル壁
2を構成する各基材4が、すべて接続状態となるように
配設すればよい。
したがって、このハニカムコア1においては、セル壁
2を構成する各基材4が、配設された導通用バー10によ
って、接続状態となっている。そこで、このようなハニ
カムコア1を心材としたサンドイッチパネルは、例えば
用いられた表面板が非金属板の場合であっても、優れた
電磁波シールド特性を有している。
なお、上述した第2図の実施例において、基材4を構
成する電磁波シールド特性を有する板状金属材は、鋼箔
5若しくは薄板状の鋼板を用いる構成よりなっていた
が、電磁波シールド特性を有する金属材であれば他の金
属材を用いてもよく、また金属材は複合金属材であって
もよい。
「発明の効果」 以上詳述した如く、本発明に係るサンドイッチパネル
は、その芯材たるハニカムコアのセルを形成する各セル
壁が、電磁波シールド特性に優れた鋼箔や薄板状の鋼板
(板状金属材)の両面に、非金属シート材をラミネート
してなる基材により構成されている。そこで、このハニ
カムコアは、例えばせん断強度等の強度が同一のアルミ
製のハニカムコアに比し、その重量の増加は僅かで、耐
蝕性にも優れ、また成形も容易である等コスト面にも優
れている。もって、このようなハニカムコアを芯材とし
たサンドイッチパネルも、強度,重量,耐蝕性,成形
性,コスト面等々に優れている。
しかも、このようなハニカムコアを芯材とするととも
に、請求項1では、これを金属板よりなる表面板と接触
状態で組み合わせていたことにより、このサンドイッチ
パネルは、容易に電磁波シールド特性に優れたものとな
っている。
また、請求項2のように、このようなハニカムコアを
芯材とするとともに、導通用バーを配設した場合には、
非金属材製の表面板を添着しても、優れた電磁波シール
ド特性を有するサンドイッチパネルが得られる。このよ
うに、従来のこの種サンドイッチパネルが有していた問
題点が一掃される等、本発明の発揮する効果は、顕著に
して大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るサンドイッチパネルの実施例を
示し、その芯材たるハニカムコアの要部の斜視図、第2
図は、本発明に係るサンドイッチパネルの他の実施例を
示し、その芯材たるハニカムコアに導通用バーを配設し
た例の要部の平面図である。 1……ハニカムコア、2……セル壁、3……セル、4…
…基材、5……鋼箔、6……クラフト紙、7……接合
部、8……接着剤、10……導通用バー、W……重着方向

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セル壁により形成された所定形状を有する
    中空柱状のセルの平面的集合体よりなるハニカムコアを
    芯材とし、その両面に表面板が添着されてなり、電磁波
    シールド特性を備えたサンドイッチパネルであって、 該ハニカムコアにおける前記各セル壁が、電磁波シール
    ド特性に優れた鋼箔や薄板状の鋼板の両面に、非金属シ
    ート材をラミネートしてなる基材により構成されてお
    り、 このような芯材たる該ハニカムコアの前記各セル壁の基
    材の鋼箔や薄板状の鋼板が、金属板よりなる該表面板に
    対し、導電性接着剤を用いたり十分に加圧することによ
    り接触状態とされ、該表面板を介することにより、前記
    各鋼箔や薄板状の鋼板間そして前記各セル壁間が接続状
    態となっていること、を特徴とするサンドイッチパネ
    ル。
  2. 【請求項2】セル壁により形成された所定形状を有する
    中空柱状のセルの平面的集合体よりなるハニカムコアを
    芯材とし、両面に表面板が添着されてなり、電磁波シー
    ルド特性を備えたサンドイッチパネルであって、 該ハニカムコアにおける前記各セル壁が、電磁波シール
    ド特性を有する板状金属材の両面に、非金属シート材を
    ラミネートしてなる基材により構成されていると共に、 芯材たる該ハニカムコアについて、前記各セル壁を構成
    する基材を貫通して導通用バーを配設し、該導通用バー
    により前記各セル壁が接続状態に構成されていること、
    を特徴とするサンドイッチパネル。
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