JPH09331023A - 半導体集積回路および半導体装置 - Google Patents

半導体集積回路および半導体装置

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JPH09331023A
JPH09331023A JP8152252A JP15225296A JPH09331023A JP H09331023 A JPH09331023 A JP H09331023A JP 8152252 A JP8152252 A JP 8152252A JP 15225296 A JP15225296 A JP 15225296A JP H09331023 A JPH09331023 A JP H09331023A
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JP
Japan
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power supply
circuit
integrated circuit
semiconductor integrated
semiconductor
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JP8152252A
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English (en)
Inventor
Masayuki Miyabayashi
正幸 宮林
Kazuo Taniguchi
一雄 谷口
Atsushi Tamura
淳 田村
Masaru Matsumoto
賢 松本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非同期で動作する回路ブロック相互間で、非
同期動作による電位変動を遮断し、干渉ノイズの発生を
有効に防止する。 【解決手段】 本半導体集積回路24では、非同期で動
作する各回路ブロックM1 〜M4 相互間で、ウェルW1
〜W4 が分離され、電源線28,30及び信号線32,
34が電気的に分離して配線され、それぞれ各回路ブロ
ックM1 〜M4に接続されている。従って、これらの電
位変動が回路ブロック相互に伝達されず、干渉ノイズに
よる誤動作や動作速度の低下等が防止される。また、こ
の半導体集積回路24を内蔵した半導体装置20には、
各回路ブロックM1 〜M4 ごとの電気的な分離状態を保
ったまま、電源線28,30及び信号線32,34の何
れかが内部結線された端子VDD1 〜VDD4 ,Vss1 〜V
ss4 ,Vin1 〜Vin4 ,Vout1〜Vout4が、その外周面
に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるチップと
称される半導体集積回路、及びこれをパッケージング後
の半導体装置に係わる。とくに、本発明は、同一チップ
内において、非同期で動作する回路ブロック相互間を電
源ライン等を介して伝達される干渉ノイズの防止技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子回路を同一基板上に集積化
した半導体集積回路は、電子回路的な見方をすれば、そ
の機能単位で、あるいは同じ機能でも同期して動作する
か否か等で区分される幾つかの回路ブロックから構成さ
れている、と言うことができる。ここで、「同期して動
作する」とは、各回路ブロックが他の回路ブロックと時
間的に関連づけられて動作することをいい、「非同期し
て動作する」とは、これらが時間的に互いに独立して動
作することをいう。たとえば、DRAMの場合、メモリ
セルアレイ,各種デコーダ,入出力回路,電源回路等、
それぞれ機能が異なる複数の回路ブロックにより構成さ
れている。また、このうちメモリセルアレイは、例えば
ワード線セクタごとといった所定単位で分割された複数
のメモリブロックから構成され、この単位でデータの書
込み及び読出しがなされることから、同期動作するか否
かの観点では更に細かな幾つかの回路ブロックから構成
されているといえる。
【0003】そして、これら回路ブロックには、電源電
圧供給線や基準電圧供給線といった電源線が各々接続さ
れている。また、各回路ブロックには入力信号線及び出
力信号線が、それぞれ接続されている。
【0004】一方で、この半導体集積回路を構造的に見
れば、半導体基板表面側にn型又はp型の不純物を導入
することで各種ウェルが形成され、各回路ブロックは、
このウェル内の半導体基板表面側に形成された素子群か
ら構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来の半導体集積
回路において、例えばDRAMを例にとると、各メモリ
ブロックのデータ書込みや読出しはメモリブロックごと
に逐次行い、データ消去はメモリブロックの一部又は全
てに対し同時に行う場合が、以前は殆どであった。した
がって、電源線が共通化されていると、その電位変動が
回路ブロック相互に伝達されこととなる。ところが、回
路ブロック間を同期動作させている限りにおいては、電
源線の電位が多少変動しても、これが回路ブロックの正
常動作を阻害するまでには至らず、この電位変動につい
ては余り問題視されていなかった。
【0006】これに対し、近年の動作速度の短縮化にと
もなって、異なるメモリブロックに対し、非同期でデー
タの書込みや読出しを行う場合が増えている。たとえ
ば、一方の複数個のメモリブロックが同期してビット線
の充放電を開始し、これに少し遅れて他方のメモリブロ
ックがワード線を立ち上げ、そのメモリセルの記憶デー
タを読出す場合がある。また、一方のメモリブロックと
他方のメモリブロックが略同時にビット線の充放電を開
始するが、一方ではデータの書き込みを行い、他方では
データの読み出しを行う場合もある。
【0007】これらの場合、上記した電源線の電位変動
が、一方の回路ブロックから非同期で動作する他方の回
路ブロックに伝達されると、これが干渉ノイズとなって
他方の回路ブロックの誤動作や動作速度の低下を招くお
それが強くなるといった問題が新たに生じてきた。
【0008】たとえば、上記した前者の場合では、一方
のメモリブロックのビット線の充放電により、電源線の
電圧降下が発生し、他方のメモリブロックのワード線が
所定時間内で所望の電位まで到達するのに時間がかかる
ことがあった。また後者の場合では、一方のメモリブロ
ックのビット線の充放電による電源電圧供給線の電位降
下、及び基準電圧供給の電位上昇により、他方のメモリ
ブロックのビット線を介したデータ読み出し時間が長く
なることがあった。これらのセンシング動作の遅れは、
高速動作を阻害したり誤動作の原因になることから、こ
の干渉ノイズの要因となる電位変動を如何に抑えるか、
あるいはその影響を如何にして少なくするかが、デバイ
スの誤動作を防止し高速性能を維持する上で重要な課題
となってきた。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、非同期で動作する回路ブロック間で電位変動を遮断
するようにし、これにより干渉ノイズの発生を有効に防
止した半導体集積回路および半導体装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上記目的を達成するために、本発明らは、
DRAMにおける干渉ノイズについて鋭意検討した結
果、非同期で動作するメモリブロック間における干渉ノ
イズは、主に、電源電圧供給線や基準電圧供給線の変動
として伝達されるものと、半導体基板のウェルを介しト
ランジスタのしきい値電圧を変動させるものとがある、
との知見を得た。
【0011】この知見をもとに、本発明の半導体集積回
路では、非同期で動作する各ブロック相互間で、ウェル
を分けるとともに、電源線及び信号線を電気的に分離し
て接続させることとした。すなわち、本発明の半導体集
積回路は、半導体基板の表面に形成された少なくとも2
つのウェルと、各ウェル表面側に形成されたトランジス
タを含む素子群からなり、ウェル相互間で別々に配置さ
れて互いに非同期で動作する少なくとも2つの回路ブロ
ック(例えば、半導体メモリのメモリセルアレイを構成
するメモリブロック)と、互いに非同期で動作する回路
ブロックごとに電気的に分離して半導体基板上に配線さ
れ、各回路ブロックに接続された電源線および信号線と
を有することを特徴とする。
【0012】従来におけるウェル形成は、主に、トラン
ジスタの種類やプロセス上の制約等で決められていた。
また、従来においても、たとえば複数種類の電源電圧を
供給する必要がある場合においては、電源線の電気的な
分離も行われていた。これに対し、本発明では、非同期
で動作するか否かといった観点で、電源供給線のほか、
ウェルや信号線が、それぞれ分離されている。したがっ
て、これらを介した電位変動が、非同期で動作する回路
ブロック間を相互に伝達されることがなく、これにより
干渉ノイズによる誤動作が防止される。また、干渉ノイ
ズによりビット線等の充放電が邪魔されて、その時間が
延びて高速動作を阻害するようなこともない。
【0013】一方、本発明の半導体装置は、上記した本
発明の半導体集積回路が内蔵され、非同期に動作する回
路ブロックごとの電気的な分離状態を保ったまま、電源
線,信号線の何れかが内部結線された複数の端子を、外
周面に有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】上記したように、本発明は、非同
期で動作する各ブロック相互間で、ウェルを分け、電源
線および信号線を電気的に分離して接続させたものであ
る。本実施形態の詳細な説明に先立ち、まず、本発明者
らが、このように本発明を構成するに至る根拠となった
不良動作のシミュレーション結果について、図面ととも
の簡単に述べておく。
【0015】図5は、この動作シミュレーションのモデ
ルを示す。この半導体装置2では、パッケージ4内に半
導体チップ6がマウントされている。パッケージ4に
は、2本の端子4a,4bが設けられている。半導体チ
ップ6には、半導体基板表面にウェル8が形成され、ウ
ェル8内に、第1のメモリブロックM1 と第2のメモリ
ブロックM2 とを有している。また、半導体基板表面に
は、共通な電源電圧供給線10と基準電圧供給線12と
が配線され、両メモリブロックM1 ,M2 は、これらの
電源線10,12を介して接続されている。電源電圧供
給線10と基準電圧供給線12は、その途中にパッドが
設けられ、それぞれがパッケージ4の前記端子4a,4
bにワイヤボンディングされている。
【0016】図6,7は、このように構成されたモデル
を用いた動作シミュレーション結果を示す。図6は、第
1のメモリブロックM1 がビット線の充放電を開始し
て、第1のメモリブロックM1のデータを書込み又は消
去しようとしたときに、これに少し遅れて第2のメモリ
ブロックM2 がワード線を立ち上げて、メモリセルに記
憶されているデータを読み出そうとした場合である。初
期状態では、図6に示すように、ビット線は、不図示の
他の電源電圧Vccの半分のレベルで保持されている。ま
た、図示のように、ビット線の充放電やセンスアンプ駆
動用の電源線10,12は、一定な電源電圧VDDおよび
基準電圧Vssで維持されている。
【0017】この初期状態から、例えば第1のメモリブ
ロックM1 がビット線を充電して、メモリセルのデータ
を書込む場合は、同図(a)に示すように、まず、ワー
ド線を昇圧回路等により電源電圧VDDより高い電圧Vw
まで上げた後、電源電圧VDDにより、ビット線をVcc/
2からVH(BIT)まで充電してメモリセルにデータを書き
込む。逆に、データ消去の場合は、ビット線をVcc/2
からVL(BIT)に放電してデータを消去する。
【0018】このビット線の充放電にともなって、電源
電圧VDDおよび基準電圧Vssの電位変動が発生する。す
なわち、図示のように、ビット線の充放電開始とともに
電源電圧VDDの電位が低下し、基準電圧Vssの電位が上
昇する。そして、この充放電の終了とともに元の電位に
戻される。
【0019】この電源電圧VDDおよび基準電圧Vssの電
位変動の最中に、第2のメモリブロックM2 が、そのデ
ータ読出しのためにワード線を立ち上げようとすると、
このワ−ド線の立ち上げは、電源電圧VDDを昇圧して行
うために電源電圧VDDと連動し、図6(b)のように、
電源電圧VDDが変動後に復帰するまでワード線の立ち上
げが遅れることとなる。この結果、第2のメモリブロッ
クM2 のセンスアンプの出力がVH(SENSE)又はVL(SENS
E)になるタイミングが遅れてしまう。動作シミュレーシ
ョンでは、単に第2のメモリブロックM2のセンシング
が遅れるだけであるが、実際の動作では、ワード線を立
ち上げ始めてから所定時間を経過したとき以内と、デー
タ読出し時間が制限されているとすれば、センシング途
中で読出動作が終了したと判断されてしまう結果、この
センシング遅れが誤動作の原因となる場合がある。
【0020】図7は、第1のメモリブロックM1 と第2
のメモリブロックM2 とが、ほぼ同時にワード線を立ち
上げ、一方の第1のメモリブロックM1 がビット線の充
放電を開始して、メモリセルのデータを書込み又は消去
しようとしたときに、他方の第2のメモリブロックM2
ではデータの読出しを行う場合である。
【0021】この図7の場合は、ワード線の立ち上げが
略同時なので、図6のように第2のメモリブロックM2
側のワード線の立ち上げが遅れるようなことはない。し
かし、第1のメモリブロックM1 でビット線が充放電す
るのにともなって、図6の場合と同様に、電源電圧VDD
および基準電圧Vssの電位変動が発生する。このため、
第2のメモリブロックM2 のセンスアンプが、電源電圧
VDDおよび基準電圧Vssの電位が復帰するまでは、その
センシングがスムーズに行うことができず、図示のよう
にデータ読出しに時間がかかってしまう。この場合のセ
ンシング遅れも、上記と同様な理由により誤動作の原因
となったり、センシング終了を待って次の動作に移行す
る場合においては、当該半導体メモリの高速動作を阻害
する。
【0022】このような一方のメモリブロックの動作に
基づいて発生する電源電圧VDDおよび基準電圧Vssの電
位変動が、干渉ノイズとなって他方のメモリブロックの
正常動作を妨げるのは、両者が非同期で動作しているこ
とに起因する。すなわち、例えば図7の場合に、両メモ
リブロックM1 ,M2 が同期して、共にデータの書込み
又は消去を行っている場合とか、両者が共にデータの読
出しを行っている場合にあっては、メモリセルの数が多
ければ多少のセンシング遅れは生じ得るが、図6,7の
ような誤動作を招くほどの動作異常は見受けられない。
なお、本発明で「同期して動作する」とは、メモリブロ
ック等の各回路ブロックが他の回路ブロックと時間的に
関連づけられて動作することをいい、「非同期して動作
する」とは、これらが時間的に互いに独立して動作する
ことをいう。
【0023】つぎに、上述した動作シミュレーションの
結果をもとに考案された、本発明に係わる半導体集積回
路及び半導体装置を、図面にもとづいて詳細に説明す
る。第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態に係わる半導体装置内部
の概略構成を示す上面図、図2は、図1のII−II線に沿
った半導体集積回路の概略断面図である。この半導体装
置20は、図1に示すように、パッケージ22と、この
パッケージ22内のリードフレーム等にマウントされた
半導体集積回路(半導体チップ24)とから構成されて
いる。
【0024】本発明における半導体チップ24は、例え
ば図2に例示するように、p型の半導体基板26の表面
に、4つのn型のウェルW1 ,W2 ,W3 ,W4 が分離
して形成されている。各ウェルW1 ,W2 ,W3 ,W4
の表面側には、互いに非同期で動作する回路ブロックM
1 ,M2 ,M3 ,M4 が形成されている。各回路ブロッ
クM1 ,M2,M3 ,M4 は、それぞれトランジスタを
含む素子群からなる。以下の説明では、この各回路ブロ
ックM1 ,M2 ,M3 ,M4 は、半導体メモリのメモリ
セルアレイを幾つかのメモリセル集合体に区分されてで
きたメモリブロックであるとする。
【0025】たとえば、DRAMの場合、各メモリセル
は、半導体基板上のメモリキャパシタと、転送用のMO
Sトランジスタとで構成される。また、各回路ブロック
M1,M2 ,M3 ,M4 は、DRAMのデータ書込みや
データ読出しの際に一度に同じ励起電圧が印加される単
位として、例えばワード線セクタごとの複数のメモリセ
ルで構成される。なお、各回路ブロックM1 ,M2 ,M
3 ,M4 には、それぞれセンスアンプが含まれる。ま
た、メモリセルアレイの周辺回路、例えば各種デコー
ダ,入出力回路,電源回路等の図示は省略してある。
【0026】本発明の半導体チップ24では、図1に示
すように、それぞれ4本の電源電圧供給線28,基準電
圧供給線30,入力信号線32,出力信号線34が、互
いに電気的に分離して配線され、この電気的な分離状態
を維持したまま各回路ブロックM1 ,M2 ,M3 ,M4
に接続されている。
【0027】また、本発明におけるパッケージ22に
は、同種類の外部端子が、それぞれ半導体チップ24内
で非同期動作する回路ブロックの数(図1では、4つ)
づつ設けられている。すなわち、図示側の半導体装置2
0では、電源電圧供給線VDD1 〜VDD4 ,基準電圧供給
線VSS1 〜VSS4 ,入力信号線Vin1 〜Vin4 ,出力信
号線Vout1〜Vout4と、各4本ずつの外部端子を備えて
いる。そして、これらの外部端子それぞれには、上記し
た各4本の電源電圧供給線28,基準電圧供給線30,
入力信号線32,出力信号線34の何れかが、その電気
的な分離状態を維持したままワイヤボンディングで各々
接続されている。
【0028】このように、本発明の半導体集積回路24
では、これを構成する互いに非同期で動作する回路ブロ
ックM1 ,M2 ,M3 ,M4 それぞれが、別個のウェル
W1,W2 ,W3 ,W4 内に形成されている。このた
め、例えばウェルW1 の電位が変動した場合でも、これ
により他のウェル内でトランジスタのしきい値電圧が変
動するようなことがない。
【0029】また、本発明の半導体装置20では、その
半導体集積回路24内で、電源線28,30および信号
線32,34が互いに電気的に分離されて配線され、そ
の電気的な分離状態を維持したまま外部端子に接続され
ている。このため、各回路ブロックM1 ,M2 ,M3 ,
M4 が互いに非同期で動作し、これにより電位変動が生
じた場合でも、この電位変動が他の回路ブロックに入力
されず、従って、従来から問題となっていた干渉ノイズ
の発生が防止される。
【0030】第2実施形態 本実施形態は、上述した第1実施形態に、更に基板バイ
アス用の電源電圧供給線および外部端子を、各回路ブロ
ックごとに追加した場合である。図3は、本発明の第2
実施形態に係わる半導体装置内部の概略構成を示す上面
図、図4は、図3のIII −III 線に沿った半導体集積回
路の概略断面図である。図3中、斜線で示すように、こ
の半導体装置20には、その各ウェルW1 ,W2 ,W3
,W4 表面に直接接続され、互いに電気的に分離され
た基板バイアス用の電源電圧供給線36が、各ウェルの
周回方向に配線されている。また、4つの外部端子VBB
1 〜VBB4 が、第1実施形態の場合に追加したかたちで
設けられており、この外部端子VBB1 〜VBB4 に、それ
ぞれ上記各電源電圧供給線36がワイヤボンディングで
接続されている。
【0031】これに対応して、半導体チップ24の各ウ
ェル表面には、各電源電圧供給線36の電気的接続を良
好にするために、高濃度にn型不純物が導入された不純
物拡散層38が形成されている。これにより、各ウェル
W1 ,W2 ,W3 ,W4 の電位を固定するための電源供
給を、各回路ブロックM1 ,M2 ,M3 ,M4 で独立に
行うことができ、基板バイアスによる固定電位の変動
を、第1実施形態の場合に比べ一層抑制できる。
【0032】なお、本実施形態は、基板バイアスを外部
から供給する場合であるが、基板バイアス用電源を半導
体チップ24に内蔵させる場合にあっては、各回路ブロ
ックM1 ,M2 ,M3 ,M4 ごとに基板バイアス用電源
を設け、その各配線を図3の電源電圧供給線36と同様
に電気的に分離して行うことで、上記したと同様の効果
を得ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係わ
る半導体集積回路によれば、これを構成する互いに非同
期で動作する回路ブロックそれぞれが、別個のウェルに
形成されていることから、一のウェルの電位が変動した
場合でも、これにより他のウェル内でトランジスタのし
きい値電圧が変動するようなことがない。
【0034】また、その半導体集積回路内で、電源線お
よび信号線が互いに電気的に分離されて配線され、これ
を内蔵した本発明の半導体装置では、その電気的な分離
状態を維持したまま外部端子に接続されていることか
ら、各回路ブロックが互いに非同期で動作し、これによ
り各線の電位変動が生じた場合でも、この電位変動が他
の回路ブロックに入力されない。
【0035】これにより、従来から問題となっていた干
渉ノイズの発生を有効に防止した半導体集積回路および
半導体装置を提供することができる。すなわち、本発明
により、互いの正常動作を邪魔することなく各回路ブロ
ックを相互に非同期で動作させることが可能となり、こ
の結果、半導体デバイスの動作速度向上や効率化が一層
進展するものと期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係わる半導体
装置内部の概略構成を示す上面図である。
【図2】図2は、図1のII−II線に沿った半導体集積回
路の概略断面図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態に係わる半導体
装置内部の概略構成を示す上面図である。
【図4】図4は、図3のIII −III 線に沿った半導体集
積回路の概略断面図である。
【図5】図5は、従来例の問題点を解明し本発明の根拠
となった、電源線が共通化されたDRAMメモリブロッ
クの動作シミュレーションのモデルである。
【図6】図6は、図5のモデルを用いて行った動作シミ
ュレーション結果であり、特に第1のメモリブロックの
ビット線立ち上げ後、少し遅れて他の第2のメモリブロ
ックの記憶データを読出す場合である。
【図7】図6は、同シミュレーション結果であり、第
1,2のメモリブロックのビット線を略同時に立ち上げ
て、第1のメモリブロックではデータの書き込みを行
い、第2のメモリブロックでは記憶データを読出す場合
である。
【符号の説明】
20…半導体装置、22…パッケージ、24…半導体チ
ップ(半導体集積回路)、26…半導体基板、28…電
源電圧供給線(電源線)、30…基準電圧供給線(電源
線)、32…入力信号線(信号線)、34…出力信号線
(信号線)、36…基板バイアス用の電源電圧供給線
(電源線)、38…不純物拡散層、M1 〜M4 …互いに
非同期で動作するメモリブロック(回路ブロック)、W
1 〜W4 …ウェル、VDD1 〜VDD4 …各電源電圧供給線
に接続された外部端子(端子)、Vss1 〜Vss4 …各基
準電圧供給線に接続された外部端子(端子)、Vin1 〜
Vin4 …各入力信号線に接続された外部端子(端子)、
Vout1〜Vout4…各出力信号線に接続された外部端子
(端子)、VBB1 〜VBB4 …基板バイアス用の各電源電
圧供給線に接続された外部端子、WORD…ワード線、
BIT…ビット線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 賢 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に形成された少なくと
    も2つのウェルと、 ウェル表面側に形成されたトランジスタを含む素子群か
    らなり、ウェル相互間で別々に配置されて互いに非同期
    で動作する少なくとも2つの回路ブロックと、 互いに非同期で動作する回路ブロックごとに電気的に分
    離されて半導体基板上に配線され、各回路ブロックに接
    続される電源線および信号線とを有する半導体集積回
    路。
  2. 【請求項2】 前記回路ブロックには、メモリセルアレ
    イが幾つかのメモリセル集合体に区分されてできた各メ
    モリブロックが含まれる請求項1に記載の半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の半導体集積回路が
    内蔵され、前記非同期に動作する回路ブロックごとの電
    気的な分離状態を保ったまま、前記電源線,信号線の何
    れかが内部結線された複数の端子を、外周面に有する半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載の半導体集積回路が
    内蔵され、前記非同期に動作する回路ブロックごとの電
    気的な分離状態を保ったまま、前記電源線,信号線の何
    れかが内部結線された複数の端子を、外周面に有する半
    導体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021517737A (ja) * 2018-03-13 2021-07-26 キオクシア株式会社 選択的ボンドアウトのための電源島セグメンテーション

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JP2021517737A (ja) * 2018-03-13 2021-07-26 キオクシア株式会社 選択的ボンドアウトのための電源島セグメンテーション

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