JPH05326890A - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JPH05326890A
JPH05326890A JP11439392A JP11439392A JPH05326890A JP H05326890 A JPH05326890 A JP H05326890A JP 11439392 A JP11439392 A JP 11439392A JP 11439392 A JP11439392 A JP 11439392A JP H05326890 A JPH05326890 A JP H05326890A
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circuit
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mos field
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JP11439392A
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Toshikatsu Jinbo
敏且 神保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】読み出し専用記憶素子を有する半導体集積回路
の出力バッファ回路において、動作電源電圧が異なって
も最適な特性が得られる出力バッファ回路。 【構成】データ出力端子2を駆動するP型MOSトラン
ジスタP1とMOSトランジスタN1のゲートに、駆動
回路4の出力S4と駆動回路5の出力S5にそれぞれ入
力し、読み出し専用記憶素子と同一構造を有する記憶素
子MCを有する制御回路14を設ける。記憶素子MCに
書き込む情報に応じてN型MOSトランジスタN4とP
型MOSトランジスタP4を導通または非導通状態に変
化させることによってP型MOSトランジスタP1とN
型MOSトランジスタN1が導通状態になる速度を変更
し、異なる電源電圧でも最適な特性を示す出力バッファ
回路を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は出力バッファ回路に関
し、特に、製造工程中において情報の書込みを行なう読
出し専用記憶素子を含む半導体集積回路に用いられる出
力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の製造工程において情報
の書き込みが行なわれる読み出し専用記憶素子には、例
えば、MOS型電界効果トランジスタ(以下MOSトラ
ンジスタという)のしきい値電圧を製造工程において選
択的に変化させて情報を記憶させる、一般にマスクRO
M(Read Only Memory)と呼ばれる読
み出し専用記憶素子がある。
【0003】この記憶素子は、図4(a)に示す断面図
のように、P型基板41上にN型のソース・ドレイン拡
散層42,43を設け、さらにP型基板41上にゲート
絶縁層44を介してゲート電極45を配置したN型エン
ハンスメントMOSトランジスタと、図4(b)に示す
断面図のように、P型基板41上に、N型のソース・ド
レイン拡散層42,43と、さらにP型基板41上にゲ
ート絶縁層44を介してゲート電極45を配置し、ゲー
ト電極45下のチャンネル部分46に、りんなどのN型
不純物をチャンネルドープしてしきい値電圧を負にした
N型ディプリーションMOSトランジスタを用意し、記
憶させる情報によって、このN型エンハンスメントMO
Sトランジスタか、N型ディプリーションMOSトラン
ジスタかを選択することで、情報を記憶する。
【0004】すなわち、図4(c)に示すゲート電圧−
ドレイン電流特性図において、N型エンハンスメントM
OSトランジスタの特性は、実線NEで示すように、し
きい値電圧は正であり、この例ではゲート電圧VG が1
V以上で導通状態になる。N型ディプリーションMOS
FETの特性は実線NDで示すように、しきい値電圧は
負であり、この例ではゲート電圧VG が−3V以上で導
通状態になる。この記憶素子から情報を読み出す場合に
は、ゲート電圧VG を0Vにすれば、N型エンハンスメ
ントMOSトランジスタならば記憶素子は非導通状態と
なる、N型ディプレリーションMOSトランジスタなら
ば記憶素子は導通状態となるので、この記憶素子に流れ
る電流を検出して情報を読み出すことが可能である。
尚、記憶させる情報は、顧客から供給されるデータによ
って半導体集積回路の製造工程において書き込みを行な
う。
【0005】このような読み出し専用記憶素子を有する
半導体集積回路には、情報を半導体集積回路外部に出力
するための出力バッファ回路が設けられている。図5
(a)に従来の出力バッファ回路の一例の回路図を示
す。同図を参照すると、この出力バッファ回路は、電源
線(電位VCC)1とデータ出力端子2との間に設けられ
たP型MOSトランジスタP1と、接地線(電位VSS
3とデータ出力端子2との間に設けられたN型MOSト
ランジスタN1とを有している。又、電源線1と接地線
3との間に、P型MOSトランジスタP2と抵抗素子R
1とN型MOSトランジスタN2とが直列に接続され、
P型MOSトランジスタP2と抵抗素子R1との接続点
を出力端とする駆動回路4が設けられ、その出力端がP
型MOSFETトランジスタP1のゲートに接続されて
いる。
【0006】又、電源線1と接地線3との間に、P型M
OSトランジスタP3と抵抗素子R2とN型MOSトラ
ンジスタN3とが直列接続され、抵抗素子R2とN型M
OSトランジスタN3の接続点を出力端とする駆動回路
5が設けられ、その出力端がN型MOSトランジスタN
1のゲートに接続されている。出力データ信号Dは入力
端子6を介して、P型MOSトランジスタP2,P3と
N型MOSトランジスタN2,N3のそれぞれのゲート
に入力されている。
【0007】以下に、この回路の動作について、図6に
示す電圧波形図を用いて説明する。図6に示すように、
時刻T1で出力データ信号Dが高レベルから低レベルに
変化すると、駆動回路4のP型MOSトランジスタP2
は導通状態になり、N型MOSトランジスタN2が非導
通状態となるので、出力S4はP型MOSトランジスタ
P2によって高レベルとなる。同時に、駆動回路5のP
型MOSトランジスタP3が導通状態になりN型MOS
トランジスタN3が非導通状態となるので、出力S5は
P型MOSトランジスタP3によって抵抗素子R2を介
して高レベルとなる。すなわち、P型MOSトランジス
タP1のゲート信号である出力S4が高レベルになるこ
とでP型MOSトランジスタP1は非導通状態になり、
N型MOSトランジスタN1のゲート信号である出力S
5が高レベルになることでN型MOSトランジスタN1
は導通状態になる。その結果、データ出力端子2はN型
MOSトランジスタN1を介して放電され、低レベルに
なる。次に、時刻T2で出力データ信号Dが低レベルか
ら高レベルに変化すると、駆動回路4のP型MOSトラ
ンジスタP2が非導通状態になり、N型MOSトランジ
スタN2が導通状態となるので、出力S4は抵抗素子R
1とN型MOSトランジスタN2とを介して低レベルと
なる。同時に、駆動回路5のP型MOSトランジスタP
3が非導通状態になりN型MOSトランジスタN3が導
通状態となるので、出力S5はこのN型MOSトランジ
スタN3によって低レベルとなる。すなわち、P型MO
SトランジスタP1のゲート信号である出力S4が低レ
ベルになることでP型MOSトランジスタP1が導通状
態になり、N型MOSトランジスタN1のゲート信号で
ある出力S5が低レベルになることでN型MOSトラン
ジスタN1は非導通状態になる。その結果、データ出力
端子2はP型MOSトランジスタP1によって充電さ
れ、高レベルになる。
【0008】ここで、実際の集積回路のチップ上におけ
る出力バッファ回路を考えると、図5(b)に示すよう
に、この半導体集積回路8では、半導体チップ7上に、
上述の出力バッファ回路を含む回路ブロック(図示省略
する)が形成されている。これらの回路の動作に必要な
電源電圧および接地電位は、外部から集積回路パッケー
ジのリード端子9CC,9SSに入力され、ボンディン
グワイヤなどの金属の細線10CC,10SSを介し
て、チップ7上のボンディングパッド11CC,11S
Sに伝達され、更に、チップ7上の電源線1および接地
線3によってそれぞれの回路に供給される。従って、リ
ード端子9CC,9SSとチップ上の出力バッファ回路
などの回路の電源線1,接地線3との間には、配線に寄
生するインダクタンスLCC,LSSが存在する。
【0009】そのため、図5(a)に示した出力バッフ
ァ回路において、データ出力端子2を高速に充放電する
と、電源電圧VCCおよび接地電位VSSが変動し、出力バ
ッファ回路と同一半導体チップ上に形成された他の回路
が誤動作してしまう。従来、この電源電圧VCCや接地電
位VSSの変動を小さく抑えるため、P型MOSトランジ
スタP1やN型MOSトランジスタN1の相互伝達コン
ダクタンスを動作スピードを満足する範囲で小さくした
り、または、図4(a)に示すように、駆動回路4,5
に抵抗素子R1,R2を設け、P型MOSトランジスタ
P1とN型トランジスタN1のゲート電圧の変化をなだ
らかにして、急激な電流の変化を防止している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の出力バ
ッファ回路は、一般には、動作時の外部電源電圧は、5
Vであるので、この外部電源電圧が5Vの時の出力バッ
ファ回路の動作による半導体集積回路内部の電源電圧V
CC,接地電位VSSの変動の大きさと、出力バッファ回路
の動作速度とを考慮して最適設計されるのが普通であ
る。しかし近年では、動作時の外部電源電圧を5V以外
とする半導体集積回路も要求されている。例えば、日経
マイクロデバイス,1991年,2月号,第83〜87
頁,「専用品から汎用品へ広がるMOS LSIの低電
圧化」のP83左1行〜4行に、「外部電源を5Vから
3Vや3.3Vに下げた低電圧MOS LSIの製品が
汎用メモリ,汎用プロセッサ,ゲートアレイなどに広が
ってきた」と示されているように、外部電源電圧を3V
付近に設定した半導体集積回路が求められている。とこ
ろがこのような低電源電圧の半導体集積回路において、
図4(a)で示した従来の出力バッファ回路を外部電源
電圧を3Vで動作させると、出力バッファ回路の動作に
よる半導体集積回路内部の電源電圧VCC,接地電位VSS
の変動は小さくなるが、動作速度が遅くなる。そのた
め、外部電源電圧を3V付近で使用する場合には、出力
バッファ回路を構成するMOSトランジスタの大きさを
変更したり、図4(a)中の抵抗素子R1,R2の抵抗
値を変更したり、或いは削除する必要がある。このよう
な変更には、半導体集積回路の製造工程であるフォトリ
ソグラフィ工程で用いるマスクパターンの変更が必要で
あり、外部電源電圧が5Vの製品と3Vの製品とを、マ
スクパターンを区別して開発および生産しなくてはなら
なくなる。この結果、開発工数および生産上の管理工数
が多くなってしまう。またマスクROMでは一般に、そ
の製造工程中で情報を書き込む工程の直前の工程まで工
程を進めた半導体基板(以下、中間製品という)を事前
に製造しておく。そして、顧客からのデータを受注した
後に残りの製造工程を作業して出荷する。ところが、上
述したマスクパターンの変更が、情報を書き込む工程よ
りも前工程であれば多くの種類の中間製品を作っておく
必要があり、生産管理が繁雑になる欠点がある。
【0011】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たものであって、電源電圧の異なる半導体集積回路に対
して、それぞれの電源電圧に最適な出力特性を持つ出力
バッファ回路を、回路変更やフォトリソグラフィ工程で
のマスクパターンの変更なしに容易に形成できるように
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の出力バッファ回
路は、製造工程中において情報の書込みを行なう読出し
専用記憶素子を含む半導体集積回路の出力バッファ回路
であって、第1の電源線と第2の電源線との間に第1M
OS電界効果トランジスタと第2MOS電界効果トラン
ジスタとをデータ出力端子を介して直列形式に接続して
なる回路と、少なくとも外部からのデータ信号を入力と
して前記第1MOS電界効果トランジスタのゲートを駆
動する第1駆動回路と、少なくとも前記データ信号を入
力として前記第2MOS電界効果トランジスタのゲート
を駆動する第2駆動回路とを有する出力バッファ回路に
おいて、前記読出し専用記憶素子の情報書込み工程で情
報が書込まれる制御用記憶素子を含み、前記制御用記憶
素子に記憶された情報により、前記第1MOS電界効果
トランジスタおよび前記第2MOS電界効果トランジス
タのデータ出力端子駆動特性を、前記第1駆動回路およ
び前記第2駆動回路を介して変化させる制御回路を有す
ることを特徴としている。
【0013】
【実施例】次に本発明の好適な実施例について、図面を
参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例の回
路図である。同図を参照すると、本実施例では、電源線
1とデータ出力端子2との間にP型MOSトランジスタ
P1が設けられ、接地線3とデータ出力端子2との間に
N型MOSトランジスタN1が設けられている。又、電
源線1と接地線3との間に、P型MOSトランジスタP
2とN型MOSトランジスタN4,N2を直列接続し、
P型MOSトランジスタP2とN型MOSトランジスタ
N4の接続点とN型MOSトランジスタN4とN2の接
続点との間に抵抗素子R1を設け、P型MOSトランジ
スタP2とN型MOSトランジスタN4と抵抗素子R1
との接続点電位を出力S4とする駆動回路4が設けら
れ、その出力S4がP型MOSトランジスタP1のゲー
トに接続されている。更に、電源線1と接地線3との間
に、P型MOSトランジスタP3,P4とN型MOSト
ランジスタN3とを直列接続し、P型MOSトランジス
タP3とP4の接続点とP型MOSトランジスタP4と
N型MOSトランジスタN3の接続点との間に、抵抗素
子R2を設け、P型MOSトランジスタP4とN型MO
SトランジスタN3と抵抗素子R2との接続点電位を出
力S5とする駆動回路5が設けられ、その出力S5がN
型MOSFETのゲートに接続されている。P型MOS
トランジスタP2,P3とN型MOSトランジスタN
2,N3のゲートには、データ信号Dがそれぞれ入力さ
れている。さらに、図4(a),(b)に示した読み出
し専用記憶素子と同様の構造を有する記憶素子MCのソ
ースとゲートとを接地線3に接続し、ドレインを、負荷
MOSトランジスタとして動作するP型MOSトランジ
スタP5を介して電源線1に接続し、インバータ回路1
2の入力端を記憶素子MCとP型MOSトランジスタP
5の接続点に接続し、インバータ回路13の入力端をイ
ンバータ回路12の出力端に接続して構成される制御回
路14を設け、インバータ回路12の出力を制御信号C
1としてP型MOSトランジスタP4のゲートに入力
し、インバータ回路13の出力を制御信号C2としてN
型MOSトランジスタN4のゲートに入力している。
【0014】以下に、本実施例の動作を説明する。ま
ず、記憶素子MCがN型ディプリーションMOSトラン
ジスタである場合は、記憶素子MCは、ゲートが接地電
位VSSであるが、導通状態である。従って、この時の記
憶素子MCの相互伝達コンダクタンスをP型MOSトラ
ンジスタP5のそれに比較して十分に大きく設定すれ
ば、インバータ回路12の入力端は記憶素子MCにより
放電されて低レベルになるので、インバータ回路12の
出力である制御信号C1は高レベルになる。又、インバ
ータ回路13の出力である制御信号C2は低レベルにな
る。この場合は、制御信号C1が高レベルであるので、
P型MOSトランジスタP4が非導通状態であり、又、
制御信号C2が低レベルであるので、N型MOSトラン
ジスタN4が非導通状態になる。そのため、この場合に
データ信号Dが変化した時の回路動作は図4(a)に示
した従来の出力バッファ回路と同一であり、特性的にも
同様の特性が得られる。
【0015】次に、記憶素子MCがN型エンハンスメン
トMOSトランジスタである場合には、記憶素子MC
は、ゲートが接地電位であるので非導通状態となる。従
って、インバータ回路12の入力端がP型MOSトラン
ジスタP5により充電され高レベルになり、インバータ
回路12の出力である制御信号C1は低レベルになる。
又、インバータ回路13の出力である制御信号C2は高
レベルになる。この場合の回路動作を、図2に示す電圧
波形図を参照して説明する。
【0016】図2に示すように、時刻T1に出力データ
Dが高レベルから低レベルに変化すると、駆動回路4の
P型MOSトランジスタP2が導通状態になりN型MO
SトランジスタN2が非導通状態となるので、出力S4
はP型MOSトランジスタP2によって高レベルとな
る。一方、駆動回路5のP型MOSトランジスタP3が
導通状態になりN型MOSトランジスタN3が非導通状
態となるので、出力S5は、P型MOSトランジスタP
3によってP型MOSトランジスタP4と抵抗素子R2
の並列回路を介して高レベルとなる。この結果、P型M
OSトランジスタP1は、ゲート信号である出力S4が
高レベルになることで非導通状態になり、一方、N型M
OSトランジスタN1は、ゲート信号である出力S5が
高レベルになることで導通状態になる。従って、データ
出力端子2はN型MOSトランジスタN1を介して放電
され低レベルになる。この場合、N型MOSトランジス
タN1のゲート信号である出力S5は、P型MOSトラ
ンジスタP4が導通状態であるので、従来の出力バッフ
ァ回路と比較すると高速に高レベルとなり、この高速な
レベル変化により、N型MOSトランジスタN1も高速
で導通状態となるので、データ出力端子2が放電されて
低レベルになる速度も従来に較べて高速になる。この場
合の接地電位VSSの変動は、従来の出力バッファ回路と
比較すれば大きくなるが、例えば、電源線1の電位VCC
が3V程度とすれば、接地電位VSSの変動そのものが小
さいので問題にはならない。
【0017】次に、時刻T2に出力データ信号Dが低レ
ベルから高レベルに変化すると、駆動回路4のP型MO
SトランジスタP2が非導通状態になりN型MOSトラ
ンジスタN2が導通状態となるので、出力S4は、並列
接続されたN型MOSトランジスタN4と抵抗素子R1
を介してN型MOSトランジスタN13によって低レベ
ルとなる。一方、駆動回路5のP型MOSトランジスタ
P5が非導通状態になりN型MOSトランジスタN3が
導通状態となるので、出力S5がN型MOSトランジス
タN3によって低レベルとなる。従って、P型MOSト
ランジスタP1は、ゲート信号である出力S4が低レベ
ルとなることで導通状態になり、N型MOSトランジス
タN1は、ゲート信号である出力S5が低レベルとなる
ことで非導通状態になる。その結果、データ出力端子2
は、P型MOSトランジスタP1によって充電され、高
電圧になる。この場合も、N型MOSトランジスタN4
が導通状態であるので、従来の出力バッファ回路と比較
すると、P型MOSトランジスタP1のゲート信号であ
る出力S4は高速に低レベルとなる。この高速なレベル
遷移により、P型MOSトランジスタP1も高速で導通
状態となるので、データ出力端子2が充電されて高レベ
ルにする速度も高速になる。この場合、電源電圧VCC
変動が従来の出力バッファ回路のそれに比較すれば大き
くなるが、例えば、電源電圧VCCが3V程度とすれば、
電源電圧VCCの変動そのものが小さいので問題にならな
い。
【0018】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図3は本発明の第2の実施例の回路図である。同
図を参照すると本実施例は、電源線1とデータ出力端子
2との間に並列に設けられたP型MOSトランジスタP
1,P12と、接地線3とデータ出力端子2との間に並
列に設けられたN型MOSトランジスタN1,N12と
を有している。そして、インバータ回路15の入力端に
データ信号Dを入力し、その出力S6をP型MOSトラ
ンジスタP1のゲートに入力している。又、インバータ
回路16の入力端にデータ信号Dを入力し、その出力S
7をN型MOSトランジスタN1のゲートに入力してい
る。更に、図1に示した制御回路14と同一の回路構成
の制御回路と2入力NAND回路17と2入力NOR回
路18とが設けられている。2入力NAND回路17
は、データ信号Dと制御信号C2とを入力とし、出力S
8がP型MOSトランジスタP12のゲートに入力され
ている。2入力NOR回路18は、データ信号Dと制御
信号C1を入力とし、出力S9がN型MOSトランジス
タN12のゲートに入力されている。
【0019】以下に、本実施例の回路動作について説明
する。まず、記憶素子MCがN型ディプリーションMO
Sトランジスタである場合は、図1に示した第1の実施
例と同様に、制御信号C1が高レベルになり制御信号C
2は低レベルになる。すると、NAND回路17は、一
方の入力信号である制御信号C2が低レベルであるの
で、他方の入力信号であるデータ信号Dには依存せず、
その出力信号S8は高レベルのままである。また、NO
R回路18は、一方の入力信号である制御信号C1が高
レベルであるので、他方の入力信号であるデータ信号D
には依存せず、その出力信号S9は低レベルのままであ
る。その結果、P型MOSトランジスタP12とN型M
OSトランジスタN12は常に非導通状態となる。ここ
で、図4(a)に示した従来の出力バッファ回路と、本
実施例において、駆動回路4とインバータ回路15とを
同様に設計し、更に、駆動回路5とインバータ回路16
とを同様に設計し、又、出力段のP型MOSトランジス
タどうし及びN型MOSトランジスタどうしを同一に設
計すれば、本実施例と図4(a)に示した従来の出力バ
ッファ回路とは同様の特性を示す。
【0020】次に、記憶素子MCがN型エンハンスメン
トMOSトランジスタの場合は、図1に示した第1の実
施例と同様に、制御信号C1が低レベルになり制御信号
C2が高レベルになる。すると、NAND回路17とN
OR回路18とは、インバータ回路15,16と同様に
動作する。従って、データ信号Dが変化することでデー
タ出力端子2を高レベルにする場合には、P型MOSト
ランジスタP1,P12が負荷を充電し、データ出力端
子2を低レベルにする場合には、N型MOSトランジス
タN1,N12が負荷を放電する。この結果、出力信号
は従来の出力バッファ回路と比較して高速でレベル遷移
する。この場合も、電源電圧VCCや接地電位VSSの変動
が、従来の出力バッファ回路と比較すれば大きくなる
が、例えば電源電圧VCCが3V程度とすれば、その変動
そのものが小さいので問題にならない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の出力バッフ
ァ回路は、第1の電源線とデータ出力端子との間に設け
られた第1のMOSトランジスタと、第2の電源線とデ
ータ出力端子との間に設けられた第2のMOSトランジ
スタと、第1のMOSトランジスタのゲートを駆動する
第1の駆動回路と、第2のMOSトランジスタのゲート
を駆動する第2の駆動回路と、読み出し専用記憶素子と
同様の構造を有する記憶素子が設けられこの記憶素子に
記憶された情報により、第1のMOSトランジスタと第
2のMOSトランジスタがデータ出力端子を駆動する特
性を変化させる制御回路を有している。
【0022】これにより本発明によれば、記憶素子に記
情する情報を変更するだけで、容易に出力バッファ回路
の特性を変更できる。例えば、記憶素子がN型ディプリ
ーションMOSトランジスタの場合に、出力バッファ回
路が示す特性を電源電圧5V付近で動作する時に最適と
なるよう設計し、記憶素子がN型エンハンスメントMO
Sトランジスタの場合に、出力バッファ回路が示す特性
を電源電圧3V付近で動作する時に最適となるよう設計
すれば、記憶素子に書き込む情報を変化させるだけで、
電源電圧が異なる場合でも回路変更の必要も無く、最適
の特性が得られる。
【0023】また、記憶素子への情報の書き込みは、半
導体集積回路の製造工程において、読み出し専用記憶素
子に情報の書き込みを行なう工程と同一工程で行なわれ
る。そして、この製造工程のフォトリソグラフィ工程で
用いるマスクパターンは、顧客から供給されるデータに
よってその都度作成するので、そのマスクパターンの製
造時に、顧客が要求する電源電圧を考慮して記憶素子に
書き込む情報を決定すればよい。従って、マスクパター
ンの種類が多くなったり、中間製品の種類が多くなった
りすることもなく、生産管理が容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】図1に示す回路の動作を説明するための電圧波
形図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図4】分図(a)は、N型エンハンスメントMOSト
ランジスタを用いた記憶素子の断面図である。分図
(b)は、N型ディプリーションMOSトランジスタを
用いた記憶素子の断面図である。分図(c)は、分図
(a),(b)に示した記憶素子の電圧・電流特性を表
す図である。
【図5】分図(a)は、従来の出力バッファ回路の一例
の回路図である。分図(b)は、半導体集積回路の電源
供給経路に寄生するインダクタンスの等価回路図であ
る。
【図6】図5(a)に示す従来の出力バッファ回路の動
作を説明するための電圧波形図である。
【符号の説明】
1 高位電源線 2 データ出力端子 3 接地線 4,5 駆動回路 6 入力端子 7 半導体チップ 8 半導体集積回路 9CC,9SS リード端子 10CC,10SS 金属細線 11CC,11SS ボンディングパッド 12,13,15,16 インバータ回路 14 制御回路 17 NAND回路 18 OR回路 41 P型基板 42,43 ソース・ドレイン拡散層 44 ゲート絶縁層 45 ゲート電極 46 チャンネル部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/092 27/10 481 8728−4M H03K 17/687 19/0175 6741−5L G11C 17/00 306 Z 9054−4M H01L 27/08 321 L 8221−5J H03K 17/687 F 8941−5J 19/00 101 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造工程中において情報の書込みを行な
    う読出し専用記憶素子を含む半導体集積回路の出力バッ
    ファ回路であって、第1の電源線と第2の電源線との間
    に第1MOS電界効果トランジスタと第2MOS電界効
    果トランジスタとをデータ出力端子を介して直列形式に
    接続してなる回路と、少なくとも外部からのデータ信号
    を入力として前記第1MOS電界効果トランジスタのゲ
    ートを駆動する第1駆動回路と、少なくとも前記データ
    信号を入力として前記第2MOS電界効果トランジスタ
    のゲートを駆動する第2駆動回路とを有する出力バッフ
    ァ回路において、 前記読出し専用記憶素子の情報書込み工程で情報が書込
    まれる制御用記憶素子を含み、前記制御用記憶素子に記
    憶された情報により、前記第1MOS電界効果トランジ
    スタおよび前記第2MOS電界効果トランジスタのデー
    タ出力端子駆動特性を、前記第1駆動回路および前記第
    2駆動回路を介して変化させる制御回路を有することを
    特徴とする出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 前記制御回路が、前記第1駆動回路の出
    力駆動特性および前記第2駆動回路の出力駆動特性を変
    化させ、前記変化により前記第1MOS電界効果トラン
    ジスタおよび前記第2MOS電界効果トランジスタのゲ
    ート電圧の遷移速度を変化させて、前記データ出力端子
    駆動特性を変化させることを特徴とする請求項1記載の
    出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路が、前記第1MOS電界効
    果トランジスタおよび前記第2MOS電界効果トランジ
    スタの実効的チャンネル幅を変化させることにより、前
    記データ出力端子駆動特性を変化させることを特徴とす
    る請求項1記載の出力バッファ回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の出力バッファ回路におい
    て、 前記制御回路は、ソースとゲートとが接地線に接続され
    ドレインが負荷として動作するPチャンネル型MOS電
    界効果トランジスタを介して高位電源線に接続された制
    御用記憶素子と、入力端が前記制御用記憶素子のドレイ
    ンに接続され出力端に第1の制御信号を出力する第1の
    インバータ回路と、入力端が前記第1のインバータ回路
    の出力端に接続され出力端に第2の制御信号を出力する
    第2のインバータ回路とを有し、 前記第1駆動回路は、前記高位電源線と前記接地線との
    間に直列に接続されたPチャンネル型の第3MOS電界
    効果トランジスタ,Nチャンネル型の第4MOS電界効
    果トランジスタおよびNチャンネル型の第5MOS電界
    効果トランジスタ並びに前記第4MOS電界効果トラン
    ジスタに並列に接続された第1抵抗素子とを含み、前記
    第3MOS電界効果トランジスタのドレインを出力端と
    し、 前記第2駆動回路は、前記高位電源線と前記接地線との
    間に直列に接続されたPチャンネル型の第6MOS電界
    効果トランジスタ,Pチャンネル型の第7MOS電界効
    果トランジスタおよびNチャンネル型の第8MOS電界
    効果トランジスタ並びに前記第7MOS電界効果トラン
    ジスタに並列に接続された第2抵抗素子とを含み、前記
    第8MOS電界効果トランジスタのドレインを出力端と
    し、 前記第3,第5,第6,第8MOS電界効果トランジス
    タのゲートに前記データ信号が入力され、前記第4MO
    S電界効果トランジスタのゲートに前記第2制御信号が
    入力され、前記第7MOS電界効果トランジスタのゲー
    トに前記第1制御信号が入力され、前記第1駆動回路の
    出力信号がPチャンネル型の前記第1MOS電界効果ト
    ランジスタのゲートに入力され、前記第2駆動回路の出
    力信号がNチャンネル型の前記第2MOS電界効果トラ
    ンジスタのゲートに入力されていることを特徴とする出
    力バッファ回路。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の出力バッファ回路におい
    て、 前記第1MOS電界効果トランジスタは、Pチャンネル
    型の第3MOS電界効果トランジスタとPチャンネル型
    の第4MOS電界効果トランジスタとを並列接続してな
    り、前記第2MOS電界効果トランジスタは、Nチャン
    ネル型の第5MOS電界効果トランジスタとNチャンネ
    ル型の第6MOS電界効果トランジスタとを並列接続し
    てなり、 前記制御回路は、ソースとゲートとが接地線に接続され
    ドレインが負荷として動作するPチャンネル型MOS電
    界効果トランジスタとを介して高位電源線に接続された
    制御用記憶素子と、入力端が前記制御用記憶素子のドレ
    インに接続され出力端に第1の制御信号を出力する第1
    のインバータ回路と、入力端が前記第1のインバータ回
    路の出力端に接続され出力端に第2の制御信号を出力す
    る第2のインバータ回路とを有し、 前記第1駆動回路は、入力端に前記データ信号が入力さ
    れ出力端が前記第3MOS電界効果トランジスタのゲー
    トに接続された第3のインバータ回路と、前記データ信
    号と前記第2制御信号とを入力とし、出力端が前記第4
    MOS電界効果トランジスタのゲートに接続された2入
    力NAND回路とを含み、 前記第2駆動回路は、入力端に前記データ信号が入力さ
    れ出力端が前記第5MOS電界効果トランジスタのゲー
    トに接続された第4のインバータ回路と、前記データ信
    号と前記第1制御信号とを入力とし、出力端が前記第6
    MOS電界効果トランジスタのゲートに接続された2入
    力NOR回路とを含むことを特徴とする出力バッファ回
    路。
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