JPH09274375A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09274375A
JPH09274375A JP11022496A JP11022496A JPH09274375A JP H09274375 A JPH09274375 A JP H09274375A JP 11022496 A JP11022496 A JP 11022496A JP 11022496 A JP11022496 A JP 11022496A JP H09274375 A JPH09274375 A JP H09274375A
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JP
Japan
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developer
toner
developing sleeve
electric field
developing device
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Application number
JP11022496A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Sakaizawa
勝弘 境澤
Yukihiro Ozeki
行弘 大関
Kiyonari Ogawa
研也 小川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤担持体上に残留した一成分現像剤のチ
ャージアップを防止して、濃度薄および濃度むら等のな
い高品質な画像を得ることを可能とした現像装置を提供
することである。 【解決手段】 現像スリーブ5と当接する弾性ブレード
7は、当接部の下流に近接した現像スリーブ5と弾性ブ
レード7との間の微少間隙部に対応する位置に、電界発
生手段としてアルミニウムテープ製の導電電極7dを有
する。交流電源13からの導電電極7dへの交流電圧の
印加により、微少間隙部に交番電界を形成して、微少間
隙部に位置した現像スリーブ5上のトナーT1を一旦、
引き剥がし、現像スリーブ5と弾性ブレード7表層のウ
レタンゴム7cとの間で往復運動を繰り返し、撹拌した
後、現像スリーブ5上に戻して再塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる現像装
置に関し、特に一成分現像剤を使用した現像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の一成分現像剤を使用した現像装置
の一例を図5に示す。
【0003】図5に示すように、この現像装置101
は、非磁性一成分現像剤の非磁性トナーTを収容したホ
ッパー6と、矢印X方向に回転する感光ドラム100に
対面したホッパー6の開口部に感光ドラム100と対向
して配設された、矢印Y方向に回転する現像スリーブ1
02と、現像スリーブ102と当接して矢印Z方向に回
転することにより、現像スリーブ102に対するトナー
の剥ぎ取りおよび供給を行なう供給ローラ104と、現
像スリーブ102上に担持されたトナーTの塗布量およ
び帯電量を規制する弾性ブレード103と、ホッパー1
06内のトナーTの現像スリーブ102の下側からの飛
散を防ぐ吹き出し防止シート105等からなっている。
【0004】感光体100の表面に図示しない手段によ
り静電潜像が形成され、現像装置101は、図示しない
バイアス電源より現像スリーブ102に感光ドラム10
0との間で現像バイアスを印加することにより、現像ス
リーブ102と感光ドラム100とが対向した現像領域
に現像電界を形成して、現像スリーブ102の表面に鏡
映力で付着されているトナーTを感光ドラム100上の
静電潜像に付着して現像し、潜像をトナー像として可視
化する。現像に寄与せずに現像スリーブ102の表面に
残った残留トナーT′は、供給ローラ104により剥ぎ
取られてホッパー106内に回収される。
【0005】上記の非磁性トナーTを使用した一成分現
像装置101では、現像スリーブ102へのトナーTの
供給、塗布は、基本的に、現像スリーブ102と供給ロ
ーラ104との摺擦領域でトナーTを摩擦帯電して、ト
ナーが獲得した帯電電荷による鏡映力でトナーを現像ス
リーブ102の表面に付着することにより、達成され
る。トナーTの現像スリーブ102への塗布量の調整
は、現像スリーブ102と供給ローラ104の周速差で
行なわれる。
【0006】このような一成分現像装置101は、トナ
ーTの搬送に磁気力を必要せず、トナーが非磁性化され
ているので、特にカラーの画像形成に使用するのに有利
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の現像装置101では、特開昭63−85653等に
示されているように、現像スリーブ102上に残留した
トナーT′を供給ローラ104にり完全に除去できず、
一部が残存することがあった。
【0008】このため、現像スリーブ102上には、残
留トナーT′と新たなトナーTが混在することになり、
両者の帯電量に差があることから、現像により得られた
画像には、ハーフトーンや文字部において画像むらが生
じたり、かぶりが発生する。
【0009】また、現像装置101の使用の継続によ
り、残留トナーT′の帯電量が徐々に増加してチャージ
アップする。そして、このチャージアップしたトナーが
現像スリーブ102の表面に強固に付着して、多数回、
供給ローラ104や弾性ブレード103を通過すること
により、現像スリーブ102や弾性ブレード103に溶
融、固着する(トナーの融着)。
【0010】さらに、現像スリーブ102の表面のチャ
ージアップしたトナーにより、現像スリーブ102への
新たなトナーTの供給が疎外され、現像スリーブ102
上に供給した新たなトナーTの塗布量の低下およびチャ
ージアップが生じ、現像性が低下する。
【0011】その結果、現像した画像の濃度が低下し、
良好な画像が得られなかった。また、現像スリーブ10
2上のトナーTの塗布量の低下は、コート性に影響し、
コートむら、コート不良等が生じる原因ともなってい
た。
【0012】上記の現像スリーブ102の表面へのトナ
ーの強固な付着等に起因した問題は、近年、転写性向上
を主たる目的として用いられつつある球形トナーの場
合、特に顕著になる。その理由は次の通りである。
【0013】第1に、その形状に関わる要因がある。球
形トナーは形状が球形であるが故に、粉砕トナー等の異
形トナーに比べ滑り性がよい。このため、現像スリーブ
102と供給ローラ104との摺擦により残留トナー
T′を除去するメカニカルな手法では、摺擦部でトナー
のすり抜けが生じて、除去性能が低下する。
【0014】第2には、球形トナーの高い滑り性による
摩擦帯電性の低下がある。球形トナーは滑り性がよいた
め、トナーの移動の諸過程における摩擦帯電が不十分と
なって、所定の帯電量が得られなくなる。
【0015】球形トナーに所定の帯電量を獲得させるに
は、高帯電性能を有する外添剤を外添すればよいが、こ
の外添剤が使用の継続によりチャージアップするので、
外添剤を付着した残留トナーT′は、見かけの帯電量が
増して現像スリーブ102への鏡映力が増加し、代えっ
て除去しにくくなる。
【0016】以上のようなことから、球形トナーを用い
る場合、トナーの強固な付着にともなう問題が顕著とな
る。
【0017】これに対し、特開昭63−85653や特
開昭63−85658に示した技術を用いることが考え
られる。この技術は、図6に示すように、供給ローラ4
よりも上流側の位置で現像スリーブ102に除去ブレー
ド107を当接し、現像スリーブ102上の残留トナー
T′を機械的に掻き落とそうというものである。
【0018】上記の除去ブレード107によれば、粉砕
トナーについてはその目的を達成できるが、その除去手
段がメカニカルな方法であるため、球形トナーに対して
は、滑り性が良い等の理由により除去性能が低下して、
上記の問題を解決できない。
【0019】最近では、省エネルギー化のために、低融
点トナーの実用化が望まれており、その中でも、特に重
合法により製造した低融点化に効果がある球形トナー、
すなわち低軟化点物質からなるコア部と、これを囲むシ
ェル部を有する球形トナーが待望されている。このよう
なコア/シェル構造の球形トナーの場合、除去ブレード
107で除去したのでは、ストレスによりトナーの劣化
が生じてしまい、良好な現像特性を得ることができな
い。
【0020】ここで、上記の球形トナーの球形度合いに
ついて示す。トナーの球形度合いは、トナーの形状係数
SF−1およびSF−2を用いて示すことができる。形
状係数SF−1、SF−2は、日立製作所製FE−SE
M(S−800)を用いて、無作為に100個のトナー
粒子像をサンプリングし、その画像情報をインターフェ
ースを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)
に導入して解析し、下式より算出した値として定義し
た。
【0021】SF−1={(MXLNG)2 /ARE
A}×(π/4)×100 SF−2={(PERI)2 /AREA}×(1/4
π)×100 ただし、AREA:トナーの投影面積、MXLNG:ト
ナーの絶対最大長、PERI:トナーの周長
【0022】この形状係数SF−1はトナーの球形度合
を示し、140より大きいと、トナーは球形から除々に
不定形となる。形状係数SF−2はトナーの凹凸度合を
示し、120より大きいと、トナーの表面は凹凸が顕著
となる。
【0023】本出願人の検討によると、トナーに良好な
転写性等を得るには、このSF−1が100〜140、
SF−2が100〜120のものが好適であることが判
明している。
【0024】トナーの帯電量や塗布量の低下を防止する
ために、弾性ブレード103に導電部材または半導電部
材を用い、現像スリーブ102と弾性ブレード103と
の間に電位差を設ける方法が提案されている。これは、
現像スリーブ102と弾性ブレード間に形成される電界
によって、弾性スリーブ102の近傍に存在するトナー
を現像スリーブ1002および弾性ブレード103に引
き寄せて、弾性ブレードや現像スリーブとの摩擦により
帯電させるとともに、現像スリーブ上に形成されるトナ
ー層のトナー量を増加させようとするものである。
【0025】しかしながら、このような弾性ブレード1
03を用いた場合、現像領域に現像バイアスとしてAC
電界を印加したときに、現像スリーブ102と弾性ブレ
ード103との当接部にも電界がかかるために、クーロ
ン力によって弾性ブレードと現像スリーブが引き合い、
見かけ上、弾性ブレードの現像スリーブに対する押圧力
が変動する。このため、弾性ブレードでの規制により現
像スリーブ上のトナー層厚が変動してしまい、トナーの
コートむらを生じる。さらに、弾性ブレードの押圧力が
上昇するため、トナーが現像スリーブ側に押さえつけら
れ、電界によっても引きはがし難くなる。
【0026】また、現像バイアスとしてDC電界のみを
印加した場合には、トナーが一方向に向かう力しか働か
ないため、トナーが弾性ブレードや現像スリーブに固着
して、チャージアップしやすくなってしまう。
【0027】以上のように、従来は、現像スリーブ上に
残留したトナーのチャージアップ等を防止できず、それ
にともなう画像の濃度薄等の問題を解消できなかった。
【0028】本発明の目的は、現像剤担持体上に残留し
た一成分現像剤のチャージアップを防止して、濃度薄お
よび濃度むら等のない高品質な画像を得ることを可能と
した現像装置を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明にかか
る現像装置にて達成される。要約すれば、本発明は、現
像剤担持体と当接して回転することにより、現像剤担持
体上の現像残りの一成分現像剤を除去するとともに、新
たな一成分現像剤を供給する現像剤供給手段と、供給さ
れた現像剤を担持して回転することにより、像担持体と
対向した現像領域へ向けて搬送する現像剤担持体と、現
像剤担持体と現像剤供給手段との当接部よりも現像剤担
持体回転方向下流側で現像剤担持体に当接して、現像剤
担持体上に担持された現像剤の層厚を規制する現像剤規
制部材とを備えた現像装置において、前記現像剤規制部
材と現像剤担持体との当接部の現像剤担持体回転方向下
流側に近接した、現像剤規制部材と現像剤担持体との間
の下流側微少間隙部に対応する現像剤規制部材の位置に
交番電界発生手段を設置して、前記下流側微少間隙部に
おいて交番電界により、現像剤担持体上に担持した現像
剤を剥離して、往復運動し、再度、担持させることを特
徴とする現像装置である。
【0030】本発明によれば、前記当接部の回転方向上
流側に近接した、現像剤規制部材と現像剤担持体との間
の上流側微少間隙部に対応する現像剤規制部材の位置に
交番電界発生手段をさらに設置し、前記下流側微少間隙
部の他に、上流側微少間隙部において交番電界により、
現像剤担持体上に担持した現像剤を剥離して、往復運動
し、再度、担持させることができる。前記電界発生手段
は、導電部材もしくは半導電部材からなり、高圧の交流
電圧を出力する高電圧発生手段に接続される。前記電界
発生手段の現像剤担持体に面する側に誘電層を設けるこ
とができる。前記誘電層の帯電極性は現像剤の帯電極性
と逆とされる。前記交番電界に直流電界を重畳した。
【0031】また、前記交流電界の周波数(Hz)の数
値は、現像剤担持体の周速(mm/秒)の数値の5〜3
0倍とされる。前記現像剤の粒子の形状係数SF−1が
100〜140、SF−2が100〜120の範囲とさ
れる。前記現像剤はその一部または全体が重合法により
形成されたものとすることができる。前記現像剤がコア
部/シェル部の構造を持つことができる。前記コア部の
主成分が低軟化点物質であり、該低軟化点物質の融点が
40〜90℃とされる。前記現像剤の表面に外添剤が被
覆され、その外添剤の被覆率が5〜99%とされる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる一成分現像
装置を図面に則してさらに詳しく説明する。
【0033】実施例1 図1は、本発明の一実施例にかかる現像装置における現
像スリーブと弾性ブレードの当接部を示す拡大図であ
る。図2は、図1の現像装置を備えた画像形成装置を示
す全体構成図である。画像形成装置は、像担持体として
の感光ドラム1を有し、現像装置4は、この感光ドラム
1上に形成された静電潜像の現像に使用される。
【0034】図2に示すように、感光ドラム1は、矢印
X方向に周速100mm/秒で回転され、感光ドラム1
に接触した一次帯電ローラ2に、これに接続した図示し
ない高圧電源により帯電バイアスを印加することによ
り、感光ドラム1の表面が一様に帯電される。この感光
ドラム1の表面に、露光装置3からの画像露光3aを行
なうことにより、感光ドラム1の表面上に静電潜像が形
成される。
【0035】感光ドラム1上に形成された静電潜像は、
現像装置4によって非磁性一成分現像剤の非磁性トナー
T1を用いて、バイアス電源12からの現像バイアスを
印加した下で現像して、トナー像として可視化される。
一方、用紙Pが、図示しないレジストローラにより感光
ドラム1と転写ローラ9とが接触した転写部に搬送さ
れ、感光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写部を
通過する用紙P上に転写ローラ9の作用により転写され
る。
【0036】トナー像を転写された用紙Pは、定着ロー
ラ10aと加圧ローラ10bを備えた定着器10に送ら
れ、そこでトナー像が定着されて、用紙Pの繊維上に溶
融固着される。感光ドラム1は次の画像形成に備えるた
めに、転写部で用紙P上に転写されずに感光ドラム1上
に残ったトナーをクリーニング装置11により除去す
る。
【0037】現像装置4は、図1および図2に示すよう
に、非磁性トナーT1を収容したホッパー4aと、矢印
X方向に回転する感光ドラム1に対面したホッパー4a
の開口部に感光ドラム1と対向して配設された、矢印Y
方向に120mm/秒の周速で回転する現像スリーブ5
と、現像スリーブ5と当接して矢印Z方向に150mm
/秒の周速で回転することにより、現像スリーブ5に対
するトナーの剥ぎ取りおよび供給を行なう供給ローラ6
と、現像スリーブ5上に担持されたトナーT1の塗布量
および帯電量を規制する弾性ブレード7と、ホッパー4
a内のトナーT1を撹拌する撹拌部材8等からなってい
る。
【0038】本実施例によれば、弾性ブレード7は、図
1に示すように、リン青銅製の支持板金7aと、リーク
防止用の誘電体7bを介して支持板金7a上の一所に設
けられた、厚さ200μmのアルミニウムテープからな
る電界発生手段としての導電電極7dと、誘電体7b上
に導電電極7aを覆って設けられた、ブレードとしての
表面性および電荷付与能力を与えるための厚さ2mmの
ウレタンゴム7cとからなっている。弾性ブレード7
は、ウレタンゴム7cにより現像スリーブ2を当接して
押圧するように配置され、導電電極7bは、その当接部
よりも現像スリーブ5の回転方向下流側近くに位置さ
れ、誘電体7b上に設けられた導通部7d′を介して交
流電源13に接続されている。
【0039】交流電源13により導電電極7bに現像ス
リーブ5との間で交流電圧を印加することにより、現像
スリーブ5と弾性ブレード7の当接部の現像スリーブ5
の回転方向下流側に近接した、現像スリーブ5と弾性ブ
レード7との間の下流側微少間隙部に交番電界が発生さ
れる。
【0040】本実施例の現像装置4の動作について説明
すると、図2において、供給ローラ6により供給、塗布
された現像スリーブ5上のトナーT1は、現像スリーブ
5の回転にともない現像スリーブ5と弾性ブレード7の
当接部に運ばれる。この当接部に運ばれたトナーT1
は、弾性ブレード7の押圧力により規制されて、所定層
厚のトナー層に形成されるとともに、現像スリーブ5お
よび弾性ブレード7の表面との摩擦により所定の帯電量
を獲得する。
【0041】この現像スリーブ5上のトナーT1は、現
像スリーブ5の回転につれて、当接部下流の現像スリー
ブ5と弾性ブレード7のとの間の下流側微少間隙部にさ
しかかる。この微少間隙部には、導電電極7dへの交流
電圧の印加により交番電界が形成されている。微少間隙
部に位置した現像スリーブ5上のトナーT1は、この交
番電界により一旦、現像スリーブ5から引き剥がされ
て、現像スリーブ5と弾性ブレード7のウレタンゴム7
cとの間で往復運動を繰り返し、撹拌された後、現像ス
リーブ5上に戻される。
【0042】このようにして再び塗布されたトナーT1
は、次いで、現像スリーブ5の回転に従い、図2の感光
ドラム1と対向した現像領域に搬送され、バイアス電源
12から感光ドラム1との間で現像スリーブ5に印加さ
れた現像バイアスにより、トナーT1が感光ドラム1に
飛翔して、感光ドラム1上の静電潜像を現像して可視化
する。現像に寄与せずに現像スリーブ5上に残った残留
トナーは、現像スリーブ5の回転に従い現像装置4に内
に戻された後、供給ローラ6により現像スリーブ5上か
ら除去、回収される。
【0043】上記のように、本実施例では、現像スリー
ブ5と弾性ブレード7の当接部下流近くの下流側微少間
隙部において、現像スリーブ5上のトナーT1を交番電
界により撹拌して再塗布するようにした。これによれ
ば、現像スリーブ5上のトナーT1のうち帯電量の高い
トナーが、現像スリーブ5の表面に鏡像力により強く付
着していても、そのトナーは、交番電界により一旦、現
像スリーブ5から引き剥がされ、他の弱く帯電されたト
ナーや未帯電のトナーと撹拌されるので、現像スリーブ
5上に再び塗布したときに、現像スリーブ5の表面は帯
電量の高いトナーだけで覆われることがない。
【0044】従って、本実施例によれば、現像スリーブ
5の表面に強く付着した帯電量の高いトナーが、何回も
何回も供給ローラ6や弾性ブレード7により摺擦され
て、供給ローラ6等にトナーが融着するというようなこ
とがなく、現像効率も高まる。さらに、現像スリーブ5
上に再塗布されたトナーは、現像領域で感光ドラム1に
飛翔しやすく、現像性が高まると同時に、現像に寄与さ
れずに現像スリーブ5上に残ったトナーは、供給ローラ
6により剥ぎ取りやすくなる。その結果、現像スリーブ
5によるトナーの搬送量が減少して現像画像が濃度薄と
なったり、帯電が不十分なトナーが感光ドラム1上の静
電潜像の非画像域に付着してかぶりが発生するのを防止
でき、高画質な画像を安定して得ることができる。
【0045】本実施例では、交流電源13により導電電
極7dに対し現像スリーブ5との間で印加した交流電圧
は、ピーク・ツウ・ピーク電圧500V、周波数1kH
zの矩形波とした。現像スリーブ5表面の回転速度、つ
まり周速は、上述したように、120mm/秒とした。
この導電電極7dに印加する矩形波の周波数(Hz)の
数値は、現像スリーブ5の周速(mm/秒)の数値の5
〜30倍が望ましい。矩形波の周波数の数値が現像スリ
ーブ周速の数値の5倍未満であると、現像スリーブ5上
に再塗布されたトナー層に交番電界によるむらが発生
し、周波数の数値が30倍を超えると、交流電源13に
高性能な高圧電源を使用しなければならず、コストアッ
プにつながる。好ましくは、8〜20倍で使用するのが
望ましい。
【0046】矩形波の電圧は100Vpp(ピーク・ツ
ウ・ピーク電圧)以上ならば、現像スリーブ5上からト
ナーを引き剥がす効果がある。矩形波の電圧は、弾性ブ
レード7にリークが発生しない範囲内で上限まで印加可
能である。リークが発生すると、トナーの帯電量が減少
してしまうため好ましくない。
【0047】本実施例では、導電電極7dに印加する電
圧は交流電圧のみとしたが、本発明はこれに限定され
ず、交流電圧に直流電圧を重畳した電圧を印加すること
もでき、同様の効果が得られる。
【0048】弾性ブレード7に設けた電界発生手段の導
電電極7dは、アルミニウムテープによりを形成した
が、導電電極7dをたとえば導電性のテープやワイヤ
ー、導電ゴム等により形成することができる。
【0049】電界発生手段は、導電部材で形成した電極
7dに限らず、半導電部材で形成した電極でもよく、半
導電部材製の電極に交流電圧を印加することにより、同
様に、下流側微少間隙部に交番電界を発生さることが可
能である。半導電部材製の電極の場合には、リーク防止
のための誘電体7bを省略することができ、弾性ブレー
ド7のコストを低減することができる。
【0050】以上説明したように、本発明では、現像ス
リーブ5と弾性ブレード7の当接部の現像スリーブ5の
回転方向下流に近接した、現像スリーブ5と弾性ブレー
ド7との間の下流側微少間隙部に対応する、弾性ブレー
ド7の位置に導電電極7bを設置して交流電圧を印加す
ることにより、下流側微少間隙部に交番電界を形成し
て、現像スリーブ5上のトナーを一旦、剥離し、現像ス
リーブ5と弾性ブレード7との間で往復運動を繰り返し
て撹拌した後、再び現像スリーブ5の表面に戻して再塗
布するので、現像スリーブ5の表面にチャージアップし
たトナーが強固に付着するのを防げ、その付着したトナ
ーが多数回、供給ローラ6や弾性ブレード7を通過して
摩擦されることによるトナー融着を防止でき、高画質な
画像を安定して得ることができる。
【0051】実施例2 本実施例では、現像スリーブと弾性ブレードの当接部の
現像スリーブ回転方向上流に近接した、現像スリーブと
弾性ブレードとの間の上流側微少間隙部においても、下
流側微少間隙部と同じように、交番電界により現像スリ
ーブ上のトナーを一旦、剥離し、往復運動を繰り返して
撹拌できるようにし、現像スリーブや弾性ブレードの表
面にトナー融着が発生するのを防止するとともに、併せ
てトナーに充分な帯電量を付与させられるようにしたこ
とが特徴である。
【0052】本実施例における現像スリーブとこれに当
接した弾性ブレードを図3に示す。図3に示すように、
弾性ブレード14は、ウレタンゴム製のブレード本体1
4aを有し、そのブレード本体14aの現像スリーブ5
と反対側の面に、現像スリーブ5と弾性ブレード14の
当接部に相当する箇所を除いて導電塗料膜14bを塗布
し、ブレード本体14aの現像スリーブ5と当接する側
の面に、ナイロン樹脂層14cを塗布してなっている。
弾性ブレード14は、ウレタンゴム14aにより現像ス
リーブ5を当接して押圧するように配置されている。
【0053】この導電塗料膜14bは、電界発生手段と
しての導電電極を構成しており、導電塗料膜14bを、
現像スリーブ5と弾性ブレード14の当接部に相当する
箇所を除いて設けたことにより、当接部の下流に近接し
た現像スリーブ5と弾性ブレード14との間の下流側微
少間隙部のみならず、当接部の上流に近接した上流側微
少間隙部においても、交番電界が形成される。導電塗料
膜14bには、交流電源15が現像スリーブ5との間で
接続されている。
【0054】実施例1のときと同様、図2の供給ローラ
6により供給、塗布された現像スリーブ5上のトナーT
1は、現像スリーブ5の回転にともない現像スリーブ5
と弾性ブレード14の当接部の近くに運ばれ、その当接
部上流の上流側微少間隙部に近づく。この上流側微少間
隙部に到達したトナーT1は、導電塗料膜14bへの交
流電圧の印加により形成された交番電界により、現像ス
リーブ5と弾性ブレード14との間で往復運動を繰り返
し、弾性ブレード14表層のナイロン樹脂層7cと摩擦
して、トナーT1に電荷が付与される。
【0055】現像スリーブ5の回転によってトナーT1
がさらに現像スリーブ5と弾性ブレード14の当接部に
運ばれると、弾性ブレード14の押圧力により規制され
て、所定層厚のトナー層に形成されるとともに、現像ス
リーブ5および弾性ブレード14の表面との摩擦によ
り、トナーT1がさらに帯電される。
【0056】次いで、現像スリーブ5上のトナーT1
は、現像スリーブ5と弾性ブレード14の当接部の現像
スリーブ回転方向下流側の微少間隙部にさしかかり、こ
の下流側微少間隙部に形成された交番電界により、一
旦、現像スリーブ5から引き剥がされて、現像スリーブ
5と弾性ブレード14表層のナイロン樹脂層14cとの
間で往復運動を繰り返し、撹拌された後、現像スリーブ
5上に再び塗布される。
【0057】その後、実施例1と同様、トナーT1は現
像領域で現像に使用され、現像に寄与しなかった残留ト
ナーは、図2の現像装置4内で供給ローラ6により現像
スリーブ5から剥ぎ取られる。
【0058】本実施例では、現像スリーブ5と弾性ブレ
ード14の当接部下流の下流側微少間隙部に交番電界を
形成したので、実施例1と同様、トナー融着を防止する
ことができ、また、当接部上流の上流側微少間隙部にも
交番電界を形成して、トナーT1を現像スリーブ5と弾
性ブレード14の間で往復させ、トナーT1の現像スリ
ーブ5や弾性ブレード14との摩擦の機会を増したの
で、帯電量を付与しにくい高温高湿環境下においても、
トナーT1に充分な帯電量を付与することができる。
【0059】さらに、トナーT1が接触する弾性ブレー
ド14の表面には、トナーの帯電極性と逆極性を有する
ナイロン樹脂層14cを設けたので、トナーを充分に帯
電しやすい。その結果、感光ドラム1上の静電潜像の非
画像域へのトナーの付着によるかぶりを、環境等の広い
状況で防止することができる。
【0060】以上のように、本実施例では、現像スリー
ブ5と弾性ブレード14の当接部近くの、現像スリーブ
5と弾性ブレード14との間の上流側、下流側微少間隙
部に交番電界を発生させたので、実施例1のときと同
様、トナー融着を防止できる他に、高温高湿環境下にお
いてもトナーに充分な帯電量を付与でき、かぶりやトナ
ーの搬送量不足による画像の濃度薄を防止でき、高画質
の画像を安定して得ることができる。
【0061】実施例3 本発明のさらに他の実施例における現像スリーブとこれ
に当接した弾性ブレードを図4に示す。
【0062】図4に示すように、本実施例における弾性
ブレード16は、リン青銅製の支持板金16a上にウレ
タンゴム16bを貼り付け、そのウレタンゴム14bの
現像スリーブ5との当接部よりも現像スリーブ回転方向
下流側近くに、交番電界発生用の半導電電極16cを設
置してなっている。半導電電極16cには、現像スリー
ブ5との間で交流電圧を印加するための交流電源17が
接続される。
【0063】本実施例では、一成分現像剤の非磁性トナ
ーT2として、トナーの転写性向上およびトナーにかか
るストレスの低減化を主たる目的として、重合法による
球形の非磁性トナーを用いた。この球形トナーは、表面
部分を重合法により形成しており、粉砕トナーを球形化
処理した等の球形トナーに比べ、より球形に近い形状を
有している。重合トナーは、重量平均粒径6μm程度
で、前述した形状係数SF−1が100〜140、SF
−2が100〜120の範囲のものとした。
【0064】表面部分を重合法で形成した球形トナーで
は、分散媒中にプレトナー粒子(モノマー組成物)を存
在させて、重合反応により表面部分を生成するため、か
なり平滑化された表面を得ることができる。従って、こ
のような重合法による球形トナーによれば、球形形状が
もつ高滑り性により、トナー自身にかかるストレスの低
減化と高転写効率を維持して、高画質の画像を安定して
得ることができる。
【0065】本実施例では、さらに、球形トナーの製造
の容易化と、省エネルギーを目的とした球形トナーの低
溶融点化のために、球形トナーにコア部とこれを囲むシ
ェル部の構造をもたせ、シェル部分を重合により形成し
た。コア/シェル構造の利点は、トナーの優れた定着性
を損なうことなく耐ブロッキング性を付与できることに
加え、シェル部のみを重合することから、コアを有しな
いバルクの重合トナーと比較して、重合後の後処理工程
において残存モノマーの除去を容易に行なえることであ
る。
【0066】コア部の主成分としては低軟化点物質が好
ましく、ASTM D3418−8に準拠した方法によ
り測定した主体極大ピーク値が40〜90℃を示す化合
物が好ましい。極大ピーク値が40℃未満であると、低
軟化点物質の自己凝集力が弱くなり、その結果、トナー
の高温オフセット性が弱くなり好ましくない。一方、極
大ピーク値が90℃を超えると、トナーの定着温度が高
くなり好ましくない。さらに、直接重合方法によりトナ
ーを得る場合には、水系の懸濁液状態で造粒・重合を行
うため、極大ピーク値の温度が高いと、主に造粒中に低
軟化点物質が析出してきて、懸濁液を阻害するため好ま
しくない。
【0067】本発明では、低軟化点物質の極大ピーク値
の温度測定には、たとえばパーキンエレマー社製DSC
−7を用いた。この測定装置の検出部の温度補正には、
インジウムと亜鉛の融点を用い、熱量の補正にはインジ
ウムの融解熱を用いる。測定サンプルにアルミニウム製
パンを用い、対照用に空パンをセットして、昇温速度1
0℃/分で測定を行った。
【0068】低軟化点物質としては、具体的には、パラ
フィンワックス、ポリオレフィンワックス、フィッシャ
ートロピッシュワックス、アミドワックス、高級脂肪
酸、エステルワックスおよびこれらの誘導体、またはこ
れらのグラフト/ブロック化合物等が利用できる。
【0069】低軟化点物質は、トナーにその5〜30重
量%の割合で使用することが好ましい。5重量%未満の
使用では、上記した残存モノマーの除去に負担がかか
り、また30重量%を超える使用では、重合法による製
造であっても、造粒時にトナー粒子同士の合一が起きや
すく、粒度分布の広いトナーが生成しやすく、本発明に
は不適当であった。
【0070】トナーの表面には外添剤を被覆して、感光
ドラムの帯電部材によるトナーへの影響のある程度を外
添剤に逃がしてやるように構成することが好ましい。ト
ナー表面の外添剤の被覆率は5〜99%、さらに好まし
くは10〜99%である。トナー表面の外添剤被覆率を
5〜99%にすることにより、トナーの流動性が高ま
り、現像効率および転写効率が向上する。
【0071】トナー表面の外添剤被覆率は、日立製作所
FE−SEM(S−800)を用い、無作為にトナー粒
子像を100個サンプリングし、その画像情報をインタ
ーフェースを介してニコレ社製画像解析装置(Luze
x3)に導入、解析して、算出した。
【0072】本発明において、使用する外添剤の粒径
は、トナーに添加した時の耐久性の点から、トナーの重
量平均粒径の1/10以下であることが好ましい。この
添加剤の粒径は、電子顕微鏡におけるトナー粒子の表面
観察により求めた、外添剤の平均粒径を意味する。
【0073】外添剤としては、たとえば、以下のような
ものが用いられる。酸化アルミニウム、酸化チタン、チ
タン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウ
ム、酸化クロム、酸化錫、酸化亜鉛などの金属酸化物;
窒化ケイ素などの窒化物;炭化ケイ素などの炭化物;硫
酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウムなどの金
属塩;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなど
の脂肪酸金属塩;カーボンブラック、シリカなど。
【0074】これらの外添剤は、トナー100重量部に
対し0.01〜10重量部が用いられ、好ましくは0.
05〜5重量部が用いられる。これらの外添剤は単独で
用いることも、複数を併用することもできる。外添剤は
疎水化処理を行った方のものが、より好ましい。
【0075】以下、本実施例の動作原理を説明する。図
4において、弾性ローラ6により供給、塗布された現像
スリーブ5上の重合法による球形トナーT2は、現像ス
リーブ5の回転にともない現像スリーブ5と弾性ブレー
ド16との当接部に運ばれ、弾性ブレード16の押圧力
により規制されて、トナーT2が所定層厚のトナー層に
形成されるとともに、現像スリーブ5および弾性ブレー
ド16の表面との摩擦により、所定の帯電量を獲得す
る。
【0076】このように所定の層厚および帯電量に規制
されたトナーT2は、現像スリーブ5の回転につれて、
当接部下流の現像スリーブ5と弾性ブレード7のとの間
の下流側微少間隙部にさしかかり、導電電極16cへの
交流電圧の印加により微少間隙部に形成された交番電界
により、一旦、現像スリーブ5から引き剥がされて、現
像スリーブ5と弾性ブレード16の半導電電極16cと
の間で往復運動を繰り返し、撹拌された後、現像スリー
ブ5上に戻されて再び塗布される。
【0077】再塗布されたトナーT2は、実施例1と同
様、図2の感光ドラム1と対向する現像領域において、
現像スリーブ5に印加された現像バイアスにより感光ド
ラム1に飛翔して、感光ドラム1上の静電潜像を現像し
て可視化する。現像に寄与せず現像スリーブ5上に残っ
た残留トナーは、現像スリーブ5の回転に従って現像装
置4に内に戻された後、供給ローラ6により現像スリー
ブ5上から除去、回収される。
【0078】本実施例においても、帯電量が高いトナー
が現像スリーブ5の表面に鏡像力により強く付着してい
ても、現像スリーブ5と弾性ブレード16の当接部下流
の下流側微少間隙部で、交番電界によりトナーT2を一
旦、現像スリーブ5から引き剥がし、撹拌した後、再び
現像スリーブ5上に再塗布しているので、トナーが現像
スリーブ5の表面に強く付着することがなくなる。
【0079】その結果、球形トナーT2が現像スリーブ
5の表面に鏡像力により強く付着し、多数回、供給ロー
ラ6や弾性ブレード16によって摺擦されることにより
発生するトナー融着を防止することができる。
【0080】本実施例では、重合法による球形トナーT
2を用いているために、現像スリーブ5と弾性ブレード
16の当接部でトナーT2にかかるストレスが低減さ
れ、トナーの劣化が少ないばかりか、球形トナーによる
高転写効率も維持できる。
【0081】以上のように、本実施例では、形状係数S
F−1が100〜140、SF−2が100〜120の
範囲の球形トナーを用い、現像スリーブ5と弾性ブレー
ド16の当接部下流の下流側微少間隙部において、現像
スリーブ5上のトナーT2を一旦、剥離し、往復運動を
繰り返して撹拌した後に、再び現像スリーブ5の表面に
戻すので、現像スリーブ5の表面のチャージアップした
球形トナーが多数回、供給ローラ6や弾性ブレード16
を通過して摩擦されることによって生じていたトナー融
着を防止できるとともに、球形トナーの特性である高転
写効率を維持できる。その結果、高画質画像を安定して
得ることができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弾性ブレードと現像スリーブとの当接部の現像スリーブ
回転方向下流側に近接した、弾性ブレードと現像スリー
ブとの間の下流側微少間隙部に対応して、弾性ブレード
に交番電界発生手段を設置して、下流側微少間隙部にお
いて交番電界により、現像スリーブ上に担持した一成分
現像剤の非磁性トナーを剥離して、往復運動し、再度、
担持させるようにしたので、現像スリーブ上のトナーの
局所的なチャージアップを防止して、現像スリーブや弾
性ブレードにトナー融着が発生するのを防止でき、しか
も、その構成も簡単である。さらに、現像スリーブ上の
現像に寄与しなかった残留トナーと、新たに供給された
トナーとの帯電量の差に起因した、ハーフトーンや文字
部の画像むらやかぶりの発生を防止でき、さらにまた、
残留トナーのチャージアップによる新たなトナーの供給
疎外を防止し、画像濃度の低下や、トナーの塗布むら、
塗布不良等を防止できた。
【0083】また、本発明によれば、上記の効果を維持
しつつ、転写性向上が図れる球形トナーを安定して使用
することが可能となる。さらに、低融点な球形トナーに
対して、上記効果を維持したまま、トナーの劣化および
現像スリーブの劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例にかかる一成分現
像装置における現像スリーブと弾性ブレードの当接部を
示す拡大図である。
【図2】図1の現像装置を備えた画像形成装置を示す全
体構成図である。
【図3】本発明の他の実施例における現像スリーブとこ
れに当接した弾性ブレードを示す斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例ににおける現像スリ
ーブとこれに当接した弾性ブレードを示す拡大図であ
る。
【図5】従来の現像装置を示す概略構成図である。
【図6】従来の除去ブレードを設置した現像装置を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 4 現像装置 5 現像スリーブ 6 供給ローラ 7、14、16 弾性ブレード 7c ウレタンゴム 7d、16c 導電電極 13、15、17 交流電源 14b 導電塗料膜 14c ナイロン樹脂層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体と当接して回転することに
    より、現像剤担持体上の現像残りの一成分現像剤を除去
    するとともに、新たな一成分現像剤を供給する現像剤供
    給手段と、供給された現像剤を担持して回転することに
    より、像担持体と対向した現像領域へ向けて搬送する現
    像剤担持体と、現像剤担持体と現像剤供給手段との当接
    部よりも現像剤担持体回転方向下流側で現像剤担持体に
    当接して、現像剤担持体上に担持された現像剤の層厚を
    規制する現像剤規制部材とを備えた現像装置において、
    前記現像剤規制部材と現像剤担持体との当接部の現像剤
    担持体回転方向下流側に近接した、現像剤規制部材と現
    像剤担持体との間の下流側微少間隙部に対応する現像剤
    規制部材の位置に交番電界発生手段を設置して、前記下
    流側微少間隙部において交番電界により、現像剤担持体
    上に担持した現像剤を剥離して、往復運動し、再度、担
    持させることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記当接部の回転方向上流側に近接し
    た、現像剤規制部材と現像剤担持体との間の上流側微少
    間隙部に対応する現像剤規制部材の位置に交番電界発生
    手段をさらに設置し、前記下流側微少間隙部の他に、上
    流側微少間隙部において交番電界により、現像剤担持体
    上に担持した現像剤を剥離して、往復運動し、再度、担
    持させる請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記電界発生手段は、導電部材もしくは
    半導電部材からなり、高圧の交流電圧を出力する高電圧
    発生手段に接続されている請求項1または2の現像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電界発生手段の現像剤担持体に面す
    る側に誘電層を設けた請求項3の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記誘電層の帯電極性は現像剤の帯電極
    性と逆である請求項4の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記交番電界に直流電界を重畳した請求
    項1、2、3、4または5の現像装置。
  7. 【請求項7】 前記交流電界の周波数(Hz)の数値
    は、現像剤担持体の周速(mm/秒)の数値の5〜30
    倍である請求項1、2、3、4、5または6の現像装
    置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤の粒子の形状係数SF−1が
    100〜140、SF−2が100〜120の範囲であ
    る請求項1、2、3、4、5、6または7の現像装置。
  9. 【請求項9】 前記現像剤はその一部または全体が重合
    法により形成された請求項1、2、3、4、5、6、7
    または8の現像装置。
  10. 【請求項10】 前記現像剤がコア部/シェル部の構造
    を持つ請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9
    の現像装置。
  11. 【請求項11】 前記コア部の主成分が低軟化点物質で
    あり、該低軟化点物質の融点が40〜90℃である請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の現
    像装置。
  12. 【請求項12】 前記現像剤の表面に外添剤が被覆さ
    れ、その外添剤の被覆率が5〜99%である請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の現
    像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6684047B2 (en) * 2000-04-10 2004-01-27 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus with reduced image defects
JP2017120385A (ja) * 2015-12-25 2017-07-06 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6684047B2 (en) * 2000-04-10 2004-01-27 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus with reduced image defects
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