JPH09114232A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH09114232A
JPH09114232A JP29062895A JP29062895A JPH09114232A JP H09114232 A JPH09114232 A JP H09114232A JP 29062895 A JP29062895 A JP 29062895A JP 29062895 A JP29062895 A JP 29062895A JP H09114232 A JPH09114232 A JP H09114232A
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residual toner
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JP29062895A
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Yukihiro Ozeki
行弘 大関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1成分現像剤の非磁性トナーを用いる現像装
置において、現像スリーブに残留トナーが鏡映力で強固
に付着していても、その残留トナーを十分に除去して、
残留トナーの残存に起因したハーフトーン部や文字部の
画像むらやかぶりの発生等を防止でき、また、低融点の
球形トナーの非磁性トナーを使用する場合にも、適用可
能とすることである。 【構成】 現像スリーブ2の供給ローラ4の当接部より
も上流側に帯電量減衰手段7を設けて、現像スリーブ2
上に帯電電荷による鏡映力で付着している残留トナー
T′を逆極性方向に摩擦帯電し、残留トナーT′の帯電
量を減衰して付着力を弱め、その後、供給ローラ4によ
り現像スリーブ2上の残留トナーT′を除去し、新たな
トナーTを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法を用い
た画像形成装置における現像装置に関し、特に、非磁性
1成分現像剤を用いた現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いた画像形成装置におけ
る現像装置として、従来、図4のような現像装置が知ら
れている。
【0003】図4に示すように、この現像装置101
は、非磁性1成分現像剤(非磁性トナー)Tを収容した
ホッパー106内に、X方向に回転する像担持体として
の感光ドラム1000に対向し、Y方向に回転しながら
現像領域を形成する現像スリーブ102と、Z方向に回
転することによって現像スリーブ102にトナーTを供
給する供給ローラ104と、現像スリーブ102上のト
ナーTの塗布量および帯電量を規制する現像ブレード1
03と、現像スリーブ102の下側からのホッパー10
6内トナーTの飛散を防ぐ吹出し防止シート105等を
備えてなっている。
【0004】供給ローラ104によって現像スリーブ1
02に供給されたトナーTは、その帯電による鏡映力で
現像スリーブ102上に担持されて、現像領域に搬送さ
れる。そして現像領域において、現像スリーブ102に
図示しない電源から現像バイアスを印加して現像電界が
形成され、現像スリーブ102上のトナーTにより感光
ドラム100の表面に形成された静電潜像が現像され、
潜像がトナー像として可視化される。現像領域での現像
で現像スリーブ102上に残った残留トナーT′は、現
像スリーブ102の回転にともないホッパー106内に
戻され、供給ローラ104により剥ぎ取って回収され
る。
【0005】この現像装置101は、基本的には、絶縁
性の非磁性トナーTを用いており、供給ローラ104か
ら現像スリーブ102へのトナーTの供給は、供給ロー
ラ104と現像スリーブ102との摺擦領域においてト
ナーTが摩擦帯電されて、トナーTが鏡映力により現像
スリーブ102の表面に静電的に吸引されることにより
行なわれる。トナーTの現像スリーブ102への供給量
の調整は、現像スリーブ102と供給ローラ104の周
速差で行なわれる。
【0006】このような現像装置101は、現像スリー
ブ102上へのトナーTの吸引、搬送に磁気力を必要と
せず、非磁性化されているので、特にカラーの画像形成
に使用する現像に有利である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の現像装置では、特開昭63−85653号等に示さ
れるように、現像スリーブ102上に静電的に残留した
トナーT′を供給ローラ104により完全に除去でき
ず、一部が残存することがあった。
【0008】このため、現像スリーブ102上に残留し
たトナーT′と新たなトナーTとが混在し、両者の帯電
量に差があることから、画像のハーフトーン部や文字部
において、画像むらやかぶりの発生を招くことがあっ
た。
【0009】また使用の継続により、徐々の残留トナー
T′の帯電量が増加し(チャージアップ)、供給ローラ
104による現像スリーブ102への新たなトナーTの
供給が阻害され、現像スリーブ102上のトナーTのチ
ャージアップおよび塗布量低下が生じて、現像性が低下
する。その結果、画像濃度が低下し、良好な出力画像が
得られなかった。また現像スリーブ102上のトナーT
の塗布量の低下は、塗布状態に影響し、塗布ムラ、塗布
不良等が生じる原因ともなっていた。
【0010】上記のような残留トナーによる問題は、近
年、転写性向上を主たる目的として使用されつつある球
形トナーを用いると、特に顕著になる。その理由を以下
に示す。
【0011】まず、第1に、球形トナーの形状に関係す
る要因がある。球形トナーは、粉砕トナー等の異形トナ
ーに比べ、滑り性が良い。供給ローラ104と現像スリ
ーブ102との摺擦による残留トナーT′の現像スリー
ブ102からの除去は、メカニカルな剥ぎ取りであるた
め、トナーの滑り性が向上すると擦り抜けが生じ、除去
性能が低下する。
【0012】第2には、球形トナーの滑り性向上による
摩擦帯電性の低下がある。球形トナーは滑り性が良いた
め、供給ローラ104や現像ブレード103等による摩
擦帯電が不十分となり、所定の帯電量が得られなくな
る。このため、球形トナーでは所定の帯電量を得るため
に、高帯電性能を有する外添剤を添加するが、この外添
剤が使用の継続によりチャージアップし、残留トナー
T′の現像スリーブ102への鏡映力が増加して除去し
にくくなる。
【0013】そこで、残留トナーによる問題を解決する
ために、特開昭63−85653号や特開昭63−85
658号に開示された技術を用いることが考えられる。
これは、図5に示すように、現像スリーブ102に対し
てブレード107を当接して、現像スリーブ102上の
残留トナーT′を機械的に剥ぎ落とし、除去するもので
ある。
【0014】このブレード107による残留トナーT′
のメカニカルな除去は、粉砕トナー系のトナーに対して
は目的を達成できるが、球形トナー系のトナーのよう
に、トナー自体や外添剤のチャージアップにより残留ト
ナーT′が現像スリーブ102上に強固に付着している
場合には、除去性能が不十分で、問題の解決にならな
い。
【0015】さらに、最近、省エネルギー化のために、
低融点トナー、特に、低軟化点物質からなるコア部と、
これを囲むシェル部とを有する重合法により形成され
た、低融点化に効果がある球形トナー実用化が望まれて
いるが、この球形トナーを用いた場合、ブレードによる
残留トナーの除去法では、トナーや現像スリーブをスト
レスにより劣化させてしまい、良好な現像特性を得るこ
とができなかった。
【0016】ここで、上記の球形トナーの球形度合につ
いて説明する。トナーの球形度合は、トナーの形状係数
SF−1およびSF−2を用いて示すことが可能であ
る。形状係数SF−1、SF−2は、日立製作所製FE
−SEM(S−800)を用いて、トナー像を無作為に
100個サンプリングし、その画像情報をインターフェ
ースを介してニコレ社製の画像解析装置(Luzex
3)に導入し、解析を行ない、下式により得られる値と
して定義した。
【0017】 SF−1={(MXLNG)2 /AREA}×(π/4)×100 SF−2=(PERI/AREA)×(π/4)×100 ここで、AREA:トナー投影面積 MXLNG:トナー絶対最大長 PERI:トナー周長
【0018】このSF−1は球形度合を示し、140よ
り大きくなると、トナー形状が球形から徐々に不定形に
なる。一方、SF−2は凹凸度合を示し、120より大
きくなると、トナー表面の凹凸が顕著になる。
【0019】本出願人の検討によると、トナーに良好な
転写性等を得るためには、このSF−1が100〜14
0、SF−2が100〜120のトナーが好適であるこ
とが判明している。
【0020】本発明の目的は、現像剤担持体に非磁性ト
ナーの残留トナーが鏡映力で強固に付着していても、そ
の残留トナーを十分に除去して、非磁性トナーによる良
好な現像を行なうことを可能とし、また非磁性トナーと
して球形トナー、さらには低融点の球形トナーを用いる
場合にも、適用することができる現像装置を提供するこ
とである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明にかか
る現像装置にて達成される。要約すれば、本発明は、供
給された非磁性1成分現像剤を現像剤の鏡映力で担持し
て像担持体と対向した現像領域へ搬送し、像担持体上に
形成された静電潜像の現像に供する、回転する現像剤担
持体と、現像剤担持体上の現像残りの残留現像剤を剥ぎ
取るとともに、現像剤担持体に新たな現像剤を供給す
る、現像剤担持体と当接して回転する現像剤供給手段
と、現像剤担持体上に担持された現像剤量を規制する規
制手段とを有する現像装置において、現像剤担持体の回
転方向に関して、現像剤供給手段の当接部よりも上流側
に、現像剤担持体上の残留現像剤を逆極性方向に摩擦帯
電して残留現像剤の帯電量を減衰する、現像剤担持体に
当接する帯電量減衰手段を設けたことを特徴とする現像
装置である。
【0022】本発明によれば、帯電量減衰手段は、現像
剤の帯電極性と同極性で、かつ帯電系列的に現像剤より
も同極性方向に帯電性が高い材料からなる表層を、少な
くとも有する。帯電量減衰手段は、回転可能なローラ形
状に形成され、あるいはブレード状の弾性体からなり、
いずれも、現像剤担持体との間に所定のニップ量を形成
するように圧接される。帯電量減衰手段は、さらに導電
層を有することができ、この導電層は接地し、または現
像剤の帯電極性と逆極性の電圧を印加することができ
る。
【0023】好ましくは、形状係数SF−1が100〜
140、SF−2が100〜120の範囲の球形の現像
剤を用いることができる。重合法により一部または全体
を形成した現像剤を用いることもできる。コア部とその
上のシェル部からなる構造を有する現像剤を用いること
もでき、コア部の主成分が低軟化点物質であり、この低
軟化点物質の融点が40〜90℃である。さらに、表面
に外添剤を被覆した現像剤を用いることができ、その外
添剤の被覆率が5〜99%である。
【0024】
【発明の実施の態様】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0025】実施例1 図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成
図、図2は、図1の現像装置に設置された帯電量減衰手
段を示す断面図である。
【0026】図1において、符号100は矢印a方向に
回転する感光ドラムで、図示しない手段によるイメージ
露光により、感光ドラム100の表面に静電潜像が形成
される。この静電潜像が本発明の現像装置1によって現
像される。
【0027】現像装置1は、非磁性1成分現像法を採っ
ており、非磁性1成分現像剤である非磁性トナーTを収
容したホッパー6内に、現像スリーブ2、現像ブレード
3、供給ローラ4およびトナー吹出し防止シート5を備
えてなっており、本発明によれば、さらに帯電量減衰手
段7を備えている。
【0028】現像スリーブ2は、ホッパー6の感光ドラ
ム100と対面した開口部内に配設され、矢印a方向に
速度Vaで回転する感光ドラム100に対し、対向部で
順方向回転となるように、矢印b方向に速度Vbで回転
される。現像ブレード3は、現像スリーブ2の上方に設
置して、現像スリーブ2の周面の略上部位置に、カウン
ター方向に弾性当接されている。供給ローラ4は、現像
スリーブ2の回転方向に関して現像ブレード3よりも上
流側の位置で、現像スリーブ2に弾性的に当接し、現像
スリーブ2と逆方向の矢印c方向に回転される。トナー
吹出し防止シート5は、ホッパー6の感光ドラム100
と対面した開口部の下部において、現像スリーブ2の下
面に位置されている。
【0029】現像スリーブ2には現像バイアス電源9が
接続され、この電源9は、負極性のDC電圧とAC電圧
とを重畳した電圧が発生可能である。感光ドラム100
と帯電量減衰手段7には、電源9の接地側が接続されて
いる。
【0030】本実施例によれば、帯電量減衰手段7は回
転可能なローラに形成され、供給ローラ4よりも上流の
位置で、現像スリーブ2に所定のニップ量が形成される
ように、所定の圧力で弾性的に当接して、現像スリーブ
2と順方向に矢印d方向に速度Vdで回転される。感光
ドラム100、現像スリーブ2、帯電量減衰手段7の回
転速度Va、Vb、Vdの関係は、Vb>Va>Vdで
ある。
【0031】帯電量減衰手段7は、図2に示すように、
本例ではステンレス製とした導電性芯金10上に導電性
弾性層9を設け、その上に帯電量減衰層8を設けてなっ
ており、2層構造のローラに構成されている。下層の導
電性弾性層9は、AskerC硬度計で20度以下の低
硬度の導電性発泡ウレタンからなり、表層の帯電量減衰
層8は、トナーTと同極の負極性で、且つトナーTより
も帯電系列上、より負方向に帯電性が高い材料からな
る。本実施例によれば、帯電量減衰層8にPTFE樹脂
を用いた。帯電量減衰層8および導電性弾性層9は、帯
電量減衰手段7全体の硬度が30度(AskerC)と
なるように、厚さが調整される。
【0032】本実施例では、潜像の露光方式をイメージ
露光、潜像の現像方式を反転現像とした。つまり、図示
しない帯電手段により感光ドラム100の表面を負極性
に均一に帯電し、図示しない露光手段によりイメージ露
光して、感光ドラム100上に負電荷の減衰部として静
電潜像を形成し、現像スリーブ2に負極性のDC電圧と
AC電圧を重畳した電圧を印加して、負極性の非磁性ト
ナーTを負電荷減衰部に付着する方法によって現像す
る。
【0033】感光ドラム100としてはOPC感光体を
用い、現像スリーブ2には表面の平均粗さRzが約2.
5のアルミニウムスリーブを用いた。現像ブレード3は
ウレタンゴムからなる弾性ブレード、供給ローラ4は発
泡ウレタンからなるスポンジローラとした。
【0034】また、非磁性トナーTとしては、転写性向
上を主たる目的とした球形トナーを用いた。この球形ト
ナーは、重量平均粒径が6μm程度で、形状係数SF−
1が100〜140、SF−2が100〜120の範囲
のものを用いた。
【0035】球形トナーは、重合法により形成したほぼ
球形に近いトナーである。特に、表層の部分を重合法に
より形成する球形トナーでは、分散媒体中にモノマー組
成物をプレトナー粒子として存在させて、重合反応によ
りトナーの表層を生成するため、かなり平滑な表面のト
ナーを得ることができる。
【0036】本実施例では、球形トナーの製造を容易に
するためと、省エネルギー化を目的とした低融点化のた
めに、球形トナーにコア部とその外側のシェル部の構造
を持たせ、シェル部を重合法により形成した。コア部/
重合法シェル部のトナー構造の利点は、トナーの優れた
定着性を損なうことなく、耐ブロッキング性を付与でき
ることは言うまでもないが、さらに、コア部を有しない
ようなバルクの重合トナーと比べて、重合工程に続く後
処理で残存モノマーを容易に除去できることである。
【0037】コア部の主成分としては低軟化点物質が好
ましく、ASTM D3418−8に準拠して測定され
た主体極大ピーク値が40〜90℃を示す化合物が好ま
しい。極大ピーク値が40℃未満であると、低軟化点物
質の自己凝集力が弱くなり、結果として高温オフセット
性が弱くなり好ましくない。一方、極大ピーク値が90
℃を超えると、定着温度が高くなり好ましくない。さら
にシェル部を直接重合法により形成したトナーを得る場
合には、水系で造粒・重合を行なうため、極大ピーク値
の温度が高いと主に造粒中に低軟化点物質が析出してき
て、懸濁系を阻害するために好ましくない。
【0038】本発明において、極大ピーク値の温度測定
には、たとえばパーキンエレマー社製DSC−7を用い
ることができる。装置検出部の温度補正にはインジウム
と亜鉛の融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解
熱を用いる。測定試料をアルミニウム製のパンに入れ、
対照用に空パンをセットして、昇温速度10℃/分で測
定する。
【0039】低軟化点物質としては、具体的には、パラ
フィンワックス、ポリオレフィンワックス、フィッシャ
ートロピッシュワックス、アミドワックス、高級脂肪
酸、エステルワックス、およびこれらの誘導体、または
これらのグラフト/ブロック化合物などが使用できる。
【0040】低軟化点物質は、トナー中に5〜30重量
%含有されることが好ましい。5重量%未満では、残存
モノマーの除去に負担がかかり、また30重量%を超え
る場合は、重合法による製造においても、造粒時にトナ
ー粒子同士の合一が起きやすく、粒度分布の広いトナー
が生成して、本発明で使用するには不適当である。
【0041】トナー表面には外添剤を被覆して、感光ド
ラムの帯電部材による影響をある程度、緩和してやるよ
うな措置を取ることが望ましく、その意味で、トナー表
面の外添剤の被覆率が5〜99%、より好ましくは10
〜99%であることがよい。
【0042】トナー表面の外添剤の被覆率は、トナーの
形状係数SF−1、SF−2を測定するときと同様、日
立製作所製FE−SEM(S−800)を用いて、トナ
ー像を無作為に100個サンプリングし、その画像情報
をインターフェースを介してニコレ社製の画像解析装置
(Luzex3)に導入し、解析を行ない、算出するこ
とができる。
【0043】本発明において、外添剤の粒径は、トナー
に添加したときの耐久性の点から、トナー粒子の重量平
均粒径の1/10以下であることが好ましい。この外添
剤の粒径とは、電子顕微鏡によるトナー粒子の表面の観
察により求めたその平均粒径を意味する。
【0044】外添剤としては、酸化アルミニウム、酸化
チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化
マグネシウム、酸化クロム、酸化錫および酸化亜鉛など
の金属酸化物;窒化ケイ素などの窒化物;炭化ケイ素な
どの炭化物;硫酸カルシウム、硫酸バリウムおよび炭化
カルシウムなどの金属塩;ステアリン酸亜鉛およびステ
アリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩;カーボンブラ
ック、シリカなどを用いることができる。
【0045】外添剤はトナー100重量部に対し、0.
01〜10重量部が用いられ、好ましくは0.05〜5
重量部である。外添剤は、単独で用いても、複数を併用
してもよい。また外添剤は、疎水処理を行なった方が好
ましい。
【0046】以下、本実施例の現像装置の動作について
説明する。なお、感光ドラム100表面への潜像形成、
潜像の現像により得られたトナー像の転写材への転写、
および転写材上のトナー像の定着工程等については、公
知の方法で行なわれるので、説明を省略する。
【0047】図1において、現像装置1のホッパー6内
の非磁性トナーTは、矢印c方向に回転する供給ローラ
4により現像スリーブ2との当接領域まで搬送され、こ
こで現像スリーブ2と供給ローラ4との摺擦により所定
の帯電量に摩擦帯電されて、トナーTが帯電による鏡映
力で現像スリーブ2の表面に付着し、担持される。現像
スリーブ2上に担持されたトナーTは、現像スリーブ2
の矢印b方向の回転にともない、現像ブレード3と現像
スリーブ2との当接領域まで搬送され規制される。現像
スリーブ2上のトナーTは、規制によって塗布量の最適
化および塗布状態の均一化が図られるとともに、更なる
摩擦帯電電荷の付与が行なわれて、トナーTの帯電量の
最適化が図られる。
【0048】その後、トナーTは現像スリーブ2の回転
によって、感光ドラム100と現像スリーブ2とが対向
した現像領域に搬送される。現像領域においては、感光
ドラム100と現像スリーブ2との最短距離が300μ
mに保持されている。現像時、現像スリーブ2に、たと
えば−500VのDC電圧と2kHz、1800Vpp
のAD電圧を重畳した現像バイアスを印加することによ
り、現像領域に現像電界が発生する。
【0049】本実施例では、感光ドラム100の非画像
領域の電位(VD )を−700V、画像領域の電位(V
L )を−150Vとした。発生する現像電界は、現像領
域の300μmの空隙に、現像スリーブ2から感光ドラ
ム100に向かって−350V(1800Vppが重畳
されている)となる。この現像電界を発生させた現像領
域で、トナーTにより感光ドラム100上の潜像の反転
現像が行なわれ、潜像がトナー像として可視化される。
【0050】現像領域で現像に使用されずに残った残留
トナーT′は、現像スリーブ2の回転につれてホッパー
6内に戻され、現像スリーブ2と帯電量減衰7のニップ
形成領域まで搬送される。現像スリーブ2上の残留トナ
ーT′は、このニップ形成領域において帯電量減衰手段
7の表層を形成している帯電量減衰層8との摩擦帯電に
より、逆極性に帯電されて負極性の帯電量が減衰され
る。
【0051】つまり、帯電量減衰手段7は帯電量減衰層
8としてPTFE層を有しており、この帯電量減衰層8
と残留トナーT′とが摩擦帯電することにより、帯電量
減衰層8は負極性に帯電し、負極性に帯電している残留
トナーT′は、逆極性方向の正極性方向に、すなわち帯
電量を減らす方向に帯電する。
【0052】このPTFE層は、良く知られている通
り、滑り性が良く、さらに残留トナーT′の帯電量は小
さくなっているので、帯電量減衰手段7のところでは、
残留トナーT′の除去は生じない。帯電量を減衰された
残留トナーT′は、現像スリーブ2への付着力が大幅に
弱くなるので、供給ローラ4と現像スリーブ2との当接
領域において容易に除去され、上述した低融点の球形ト
ナー系のトナーであっても、残留トナーT′が劣化を生
じることなく除去される。
【0053】従来は、現像スリーブ2上の残留トナー
T′の帯電量を減衰させる工程がなく、現像スリーブ2
への付着が大きい状態のまま供給ローラ4による除去に
委ねられていたので、残留トナーT′の除去不良が生じ
やすかった。
【0054】本発明によれば、上記のように、帯電量減
衰手段7により現像スリーブ2上の残留トナーT′の帯
電量を減衰したので、供給ローラ4により現像スリーブ
2から残留トナーT′を除去することができる。従っ
て、供給ローラ4により現像スリーブ2へ新たなトナー
Tを十分に供給して、良好な現像を行なうことができ
る。すなわち、現像スリーブ2上の残留トナーT′の残
存により生じていた、画像のハーフトーン部や文字部に
おける画像むらやかぶりの発生等を解消できる他、トナ
ーの劣化防止、現像スリーブ2の劣化防止を図ることが
できる。また、低融点の球形トナーに対しても同様な効
果を得ることができる。
【0055】実施例2 図3は、本発明の現像装置の他の実施例を示す概略構成
図である。
【0056】実施例1では、帯電量減衰手段7の形状を
ローラ状とし、これを現像スリーブ2に対し順方向の当
接回転としたが、本実施例では、ブレード形状の帯電量
減衰手段11を設置した。本実施例の現像装置のその他
の構成は、図1に示した現像装置と基本的に同様で、図
3において図1に付した符号と同一の符号は同一の部材
を示す。
【0057】本実施例において、帯電量減衰手段11
は、導電性ウレタンからなる弾性層13と、PTFE層
からなる帯電量減衰層12とから構成され、現像スリー
ブ2に対し所定のニップ量が得られるように、帯電量減
衰層12側で腹当たり当接している。導電性弾性層13
は接地される。
【0058】このようなブレード状構成の帯電量減衰手
段11によっても、実施例1と同様、現像スリーブ2上
の残留トナーT′の帯電量を減衰して、現像スリーブ2
への着力を弱くすることができるので、現像スリーブ2
と供給ローラ4の当接領域において残留トナーT′を良
好に除去して、新たなトナーTを供給することができ
る。
【0059】従って、本実施例においても、同様に、良
好な現像を行なって、ハーフトーン部や文字部における
画像むらやかぶりのない高品質な画像を得ることができ
る。また、本実施例では、帯電量減衰手段11がブレー
ド状で構成が簡単であり、コスト的に有利であるという
利点もある。
【0060】以上の実施例1〜2では、非磁性トナーT
として、重合法により製造した球形トナー、好ましくは
低融点の球形トナーを用いたが、本発明はこれに限るも
のではなく、粉砕トナーを用いた場合にも等しく適用す
ることができ、同様な効果を得ることができる。
【0061】また、帯電量減衰手段7、11は、いずれ
も接地して使用したが、トナーの帯電極と逆極性の電圧
を印加してもよい、こうすると、現像スリーブ2から残
留トナーT′を帯電量減衰手段に引き付ける電界を形成
できるので、残留トナーT′の帯電量減衰手段との摩擦
帯電を促進して、残留トナーT′の帯電量の減衰を向上
でき、本発明の効果をより発揮することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、非磁
性1成分現像剤の非磁性トナーを使用した現像装置にお
いて、現像スリーブの供給ローラの当接部よりも上流側
に帯電量減衰手段を設けて、現像スリーブ上に帯電電荷
による鏡映力で付着している残留トナーを逆極性方向に
摩擦帯電し、残留トナーの帯電量を減衰して付着力を弱
めたので、供給ローラにより現像スリーブ上から残留ト
ナーを良好に除去し、新たなトナーを供給することがで
きる。
【0063】従って、本発明によれば、良好な現像を行
なわせることができ、帯電量に差がある残留トナーと新
たなトナーとの混在による、画像のハーフトーン部や文
字部における画像むらやかぶりの発生を防止でき、ま
た、使用の継続による残留トナーのチャージアップによ
る新たなトナーの供給阻害を防止し、画像濃度の低下、
塗布むらや塗布不良等を防止できた。また、本発明によ
れば、上記効果を維持しつつ、転写性向上が図れる球形
トナーを安定して使用することができ、さらに、低融点
の球形トナーを使用しても、上記効果を維持しつつ、ト
ナー劣化および現像スリーブの劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成図
である。
【図2】図1の現像装置に設置した帯電量減衰手段を示
す構成図である。
【図3】本発明の現像装置の他の実施例を示す概略構成
図である。
【図4】従来の現像装置を示す概略構成図である。
【図5】図4の現像装置の現像スリーブに残留トナー除
去用のブレードを設置したところを示す図である。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像スリーブ 3 現像ブレード 4 供給ローラ 7、11 帯電量減衰手段 8、12 帯電量減衰層 9、13 導電性弾性層 T 非磁性トナー T′ 残留トナー 100 感光ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 9/08 384

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された非磁性1成分現像剤を現像剤
    の鏡映力で担持して像担持体と対向した現像領域へ搬送
    し、像担持体上に形成された静電潜像の現像に供する、
    回転する現像剤担持体と、現像剤担持体上の現像残りの
    残留現像剤を剥ぎ取るとともに、現像剤担持体に新たな
    現像剤を供給する、現像剤担持体と当接して回転する現
    像剤供給手段と、現像剤担持体上に担持された現像剤量
    を規制する規制手段とを有する現像装置において、現像
    剤担持体の回転方向に関して、現像剤供給手段の当接部
    よりも上流側に、現像剤担持体上の残留現像剤を逆極性
    方向に摩擦帯電して残留現像剤の帯電量を減衰する、現
    像剤担持体に当接する帯電量減衰手段を設けたことを特
    徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 帯電量減衰手段は、現像剤の帯電極性と
    同極性で、かつ帯電系列的に現像剤よりも同極性方向に
    帯電性が高い材料からなる表層を、少なくとも有する請
    求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 帯電量減衰手段は、回転可能なローラ形
    状に形成され、現像剤担持体との間に所定のニップ量を
    形成するように圧接される請求項1または2の現像装
    置。
  4. 【請求項4】 帯電量減衰手段は、ブレード状の弾性体
    からなり、現像剤担持体との間に所定のニップ量を形成
    するように圧接される請求項1または2の現像装置。
  5. 【請求項5】 帯電量減衰手段は、さらに導電層を有す
    る請求項2、3または4の現像装置。
  6. 【請求項6】 導電層が接地される請求項5の現像装
    置。
  7. 【請求項7】 導電層に現像剤の帯電極性と逆極性の電
    圧が印加される請求項5の現像装置。
  8. 【請求項8】 形状係数SF−1が100〜140、S
    F−2が100〜120の範囲の球形の現像剤を用いる
    請求項1、2、3、4、5、6、または7の現像装置。
  9. 【請求項9】 一部または全体を重合法により形成した
    現像剤を用いる請求項1、2、3、4、5、6、7また
    は8の現像装置。
  10. 【請求項10】 コア部とその上のシェル部からなる構
    造を有する現像剤を用いる請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8または9の現像装置。
  11. 【請求項11】 現像剤のコア部の主成分が低軟化点物
    質であり、この低軟化点物質の融点が40〜90℃であ
    る請求項10の現像装置。
  12. 【請求項12】 表面に外添剤を被覆した現像剤を用
    い、その外添剤の被覆率が5〜99%である請求項1、
    2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の現
    像装置。
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