JPH09256937A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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JPH09256937A
JPH09256937A JP8068375A JP6837596A JPH09256937A JP H09256937 A JPH09256937 A JP H09256937A JP 8068375 A JP8068375 A JP 8068375A JP 6837596 A JP6837596 A JP 6837596A JP H09256937 A JPH09256937 A JP H09256937A
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    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転の落ち込みや運転性の悪化を招くことな
く、重質ガソリン等で始動性が悪化した場合でも内燃機
関の回転速度を速かに目標回転速度に制御する。 【解決手段】 内燃機関の点火時期を実回転速度の目標
回転速度からの偏差に応じて補正し、その補正は制動力
倍力装置への負圧蓄積を可能とするよう、その実回転速
度が立ち上がって若干の待ち時間経過後から開始するも
のとするが、実回転速度の立ち上がり方が遅い場合は直
ちに補正を開始して始動性を改善し、また補正値の変化
速度を適宜抑制することによって運転性の悪化を防止す
る。更に、回転速度の下降速度が所定値以上であると
き、または内燃機関が加速状態にあると判定したとき、
前記補正を抑制または禁止して減速時の回転落ち込みを
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の点火時期
制御装置に関し、特に内燃機関の回転速度を点火時期に
よって制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車用内燃機関においては、
スロットル弁やスロットル弁をバイパスする通路に介装
されたスロットルバイパス弁を駆動する装置を備え、ア
イドル運転時に内燃機関の回転速度と目標回転速度とを
比較し、該比較結果に応じて前記スロットル弁やスロッ
トルバイパス弁を駆動し、前記内燃機関に供給される空
気量を調整して前記内燃機関の回転速度を前記目標回転
速度にフィードバック制御するものが数多く提案されて
いる。
【0003】例えば、特開昭53−113933号公報
や特開昭54−76723号公報に示されるのがその一
例であるが、このように空気量の制御のみでは空気自体
の移送遅れや吸気管の容量の問題もあり、どうしても制
御に遅れが発生する。その結果、前記内燃機関の回転速
度がなかなか目標値に収束しないという問題が発生しや
すい。そこで、点火時期を補正することによって内燃機
関の回転速度を目標回転速度に速やかに収束させる方法
が提案されている。
【0004】例えば、特開昭57−83665号公報や
特開昭58−176470号公報、特開昭58−190
572号公報、特開昭58−202373号公報、特開
昭60−17254号公報などがその一例であり、内燃
機関の回転速度と目標回転速度との比較結果に応じて点
火時期を補正する手段が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
[請求項1に対応]前記の従来技術は、内燃機関の回転
速度が目標とする回転速度よりも低い場合は点火時期を
進角させるものであるが、前記内燃機関が始動する時点
からそのような補正を施すと下記のような問題がある。
即ち、内燃機関の始動時は当然、実際の回転速度と目標
回転速度との差が極めて大きいため、その大きさに応じ
て点火時期を進角補正するとその補正値は極めて大きな
値になり、異常燃焼や過早着火による内燃機関の破損の
原因になる、という問題である。そこで、内燃機関が始
動し、回転速度が立ち上がってしまうまで前記補正を行
わないようにする手段が必要となる。
【0006】[請求項2、3、4に対応]また、内燃機
関の回転速度が立ち上がってから上記補正を施すにして
も、なお下記のような問題がある。即ち、最近の自動車
の制動装置に於いては一般に、制動力倍力装置(通称、
マスターバックと呼ばれる)に内燃機関が発生する吸気
管負圧を貯蓄し、運転者のブレーキペダルの踏み込み力
を補助する機構が備えられている。特に、その仕組上、
減速時にエンジンブレーキの効きづらい自動変速機付き
自動車では、制動力をブレーキ性能に大きく依存してお
り、したがって、前記制動力倍力装置に速やかに負圧を
貯蓄することが安全上の重要課題となっている。
【0007】そのため内燃機関の制御において、内燃機
関が始動した後、回転速度が一旦目標回転速度よりも高
く吹き上がるような制御特性を持たせている。これは、
前記目標回転速度自体を高く設定することでも実現可能
であるが、高いアイドル回転速度の状態が長時間継続す
るため運転者に違和感を与えたり、また運転者の意思に
反して車両が発進、加速する危険性があり、好ましい方
法ではない。
【0008】そこで目標回転速度よりも実回転速度を高
くする期間を確保する必要があるが、その一方で前記の
手段によって点火時期を補正すると、実回転速度は殆ど
吹き上がることなく速やかに目標回転速度に収束するた
め、前述のように十分な吸気管負圧を制動力倍力装置に
貯蓄する機会がなく、したがってブレーキ性能を発揮で
きなくなる危険性を生むことになる、という問題がある
のである。
【0009】そこで前記補正が作動開始するまでに遅れ
時間をもたせることにより、目標回転速度よりも実回転
速度を高くする期間を確保する手段が必要になるが、一
方、その遅れ時間が長すぎると前述の目標回転速度を高
く設定した場合と同じ事態になる可能性があるので、そ
の遅れ時間を最適に設定できるようにする手段が必要に
なる。
【0010】[請求項5に対応]ところが逆に、重質ガ
ソリン等によって始動性が悪化してなかなか回転速度が
立ち上がらない場合は、前記補正を早く作動開始させて
点火時期を進角補正したほうが、回転速度が早く目標回
転速度に到達できるという利点がある。したがってこの
利点を活用するために、始動時における回転の立ち上が
り方を監視し、遅いと判定した場合は前期補正を作動開
始させる手段が必要になる。
【0011】[請求項6に対応]その場合、前述の遅れ
時間処理中においても、始動時における回転の立ち上が
り方が遅いと判定した場合は、前記補正を遅れ時間に優
先して作動開始させる手段が必要になる。
【0012】[請求項7に対応]さて前記補正は、内燃
機関の回転速度を目標回転速度に収束させるために行う
ので、実回転速度が目標回転速度よりも低い場合は基本
的には点火時期を進角補正し、発生トルクを増やして実
回転速度を目標回転速度に持ち上げるものである。とこ
ろがこれは、比較的目標回転速度付近に実回転速度があ
る場合に限って言えることであり、実回転速度が目標回
転速度から大きく低下した場合は異なった対応が必要に
なる、と言う問題がある。
【0013】内燃機関では点火時期を遅角ぎみに設定す
ると燃焼が安定し、機関の回転に粘りが出る、という特
性がある。これを利用し、例えば、マニュアルミッショ
ン車両を発進させる時にクラッチ操作が原因で回転速度
が落ち込むような場合でもエンストに至らないように、
そういった運転領域の基本点火時期を遅角ぎみに設定す
る方法が用いられている。ところが、そのような領域で
も前記補正を進角特性を持たせて動作させると、せっか
く基本点火時期を遅角気味に設定しても進角側に補正さ
れてしまい、狙いとする特性を得ることができなくなっ
てしまう。
【0014】そこで、目標回転速度よりも非常に低い回
転速度領域では、少なくとも進角させないように、願わ
くば更に遅角する手段が必要になる。たとえば、特開昭
63−198748号公報では補正特性を非対称にし、
また特開昭63−302177号公報では補正特性を非
線形にする方法、さらに特開平5−1656号公報では
目標回転速度と実回転速度との偏差が大きいほど補正値
を大きくする方法が提案されているが、上記の点に関し
ては考慮がなされていない。
【0015】[請求項8に対応]ところで、重質ガソリ
ン等によって始動性が悪化してなかなか回転速度が立ち
上がらない場合は前記補正を早く作動開始させて点火時
期を進角補正したほうが、回転速度が早く目標回転速度
に到達できるという利点があることは前に述べた。とこ
ろが前述のように、実回転速度が目標回転速度よりも大
きく低下した領域において点火時期を更に遅角側に補正
する、という事を始動直後から行うと、重質ガソリン等
によって始動性が悪化した場合の実回転速度の目標回転
速度への早期収束という点においては、むしろ逆効果で
ある。したがって前記利点を活用するためには、始動時
においてはしばらくの間、遅角側の補正を制限する手段
が必要になる。
【0016】[請求項9に対応]なおその遅角側の補正
を制限する期間に関しては、内燃機関の始動時における
回転速度の立ち上がり方がフリクションによって異なる
ため、そのフリクションの大きさを考慮した処理が必要
になる。
【0017】[請求項10、11、13に対応]さて、
前述のとおり前記補正はスロットル弁が全閉の時に実回
転速度と目標回転速度との偏差に応じて点火時期を補正
するものであるから、特にスロットル弁が全閉と非全閉
との間で補正の有無が切り替わるために点火時期が急変
するという問題が発生してしまう。
【0018】たとえば高回転速度からの減速時、スロッ
トル弁が全閉になった瞬間の実回転速度は目標回転速度
よりも遥かに高いので、非常に大きな遅角補正量が突然
設定され、運転性や排気ガスが悪化するという問題が発
生する。また逆に、アイドル時に実回転速度が目標回転
速度よりも高く、前記補正が遅角側に補正している状態
からスロットル弁を開くと、前記補正が終了し前記遅角
が突然解除されるので、点火時期が突然進角側へ変化す
るため運転性が悪化するという問題が発生する。そこで
それぞれの場合に対応して、前記補正量の変化速度を抑
制する手段が必要になる。
【0019】[請求項12に対応]ただし、前述のよう
に内燃機関が始動したあとの実回転速度を目標回転速度
よりも高くする期間を確保する手段が必要になるが、た
とえその期間が最適に設定できても、その後の前記補正
量が変化速度の抑制によってなかなか目標とする補正量
に到達しないと、前述の目標回転速度を高く設定した場
合と同じ事態になる可能性があるので問題である。した
がって、前述のように、また内燃機関が始動した後しば
らくの間は、前記補正量の変化速度の抑制を禁止する手
段が必要になる。
【0020】一方減速時に於いては前述のとおり、前記
補正量の変化速度を抑制しなければ運転性や排気ガスが
悪化して問題であるが、これは減速時の燃料遮断モード
になるまでの期間に関しての問題である。その燃料遮断
モードになりその状態から再度加速する場合、前記補正
量が変化速度の抑制によって徐々に変化している状態に
あると、その燃料遮断モードの継続時間によって毎回再
加速時の点火時期が異なり、以て毎回運転性の挙動が異
なるという不自然な状態になり、商品性を損なうという
問題がある。したがって、減速時の燃料遮断モードにあ
る場合は前記補正量の変化速度の抑制を禁止し、毎回再
加速時の点火時期が異なることの無いようにする手段が
必要になる。
【0021】また他に、内燃機関の実回転速度が目標回
転速度付近にある時にまで前記補正量の変化速度の抑制
をおこなうと、制御応答性が悪化し、本来目的とする実
回転速度の目標回転速度への速やかな収束を疎外すると
いう問題がある。したがって、内燃機関の実回転速度が
目標回転速度付近にある時には前記補正量の変化速度の
抑制を禁止する手段が必要になる。
【0022】[請求項14に対応]また、実回転速度が
目標回転速度よりも高い状態から非常に速く減速してき
た場合、通常とおり点火時期を遅角補正したのでは回転
速度の落ち込みを誘発するという問題がある。同様の問
題を解決するために特開平3−47472公報ではアイ
ドル状態を検出した後に所定の期間だけ遅延させて補正
制御を行う方法が提案されているが、従来の技術の項で
述べたように、現実にはアイドル時の回転速度は点火時
期のみならず、スロットルバイパス弁を制御して内燃機
関の回転速度を制御して落ち込みが発生しないように工
夫がなされているので、毎回必ず回転速度が落ち込むほ
ど速く減速するとは限らない。
【0023】したがって、遅れ時間によって一義的に前
記遅角補正の適用を遅らせたのでは、内燃機関の回転速
度の下降速度に対して臨機応変に対応することはできな
い。そこで、実回転速度の下降速度に応じて前記補正の
作動を抑制する手段が必要になる。
【0024】[請求項16に対応]さて、前記内燃機関
を加速する場合につき考えると、例えばスロットル全閉
で実回転速度が徐々に下降し目標回転速度よりも高い状
態にあるとき、前記補正により点火時期は遅角側に補正
されている。そこから再度加速する場合、その遅角側の
補正をそのまま適用し続けると十分な発生トルクが得ら
れず、運転性が悪化するという問題を生じる。そこで、
前記内燃機関の加速状態を検知し、前記補正を抑制する
手段が必要になる。
【0025】[請求項15、17に対応]なお、その前
記補正を抑制する手段は、前述の補正量の変化速度の抑
制による弊害、或いは前記補正自体による弊害を除去す
る目的で導入されるものであるから、少なくともその変
化速度の抑制手段よりも優先して作動させなければなら
ない。
【0026】[請求項18に対応]ところで、スロット
ル弁やスロットルバイパス弁の固着や破損によって内燃
機関の吸入空気量が過多の状態で制御不能となった場
合、前記補正は実回転速度を目標回転速度に収束させる
ために点火時期を遅角補正し続ける。これでは不必要に
排気温度を上昇させ、排気系部品の劣化を促進したり破
損したりする危険性があり好ましくない。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明に係る内燃機関の点火時期制御装置は、内燃機関
の基本点火時期を設定する基本点火時期設定手段と、少
なくとも前記内燃機関の回転速度を検出する内燃機関運
転状態検出手段と、スロットル弁が全閉状態にあること
を検知するスロットル弁全閉検知手段と、スロットル弁
が全閉状態にある時、前記内燃機関の回転速度の目標値
を設定する目標回転速度設定手段と、前記スロットル弁
全閉検知手段によるスロツトル弁の全閉時、前記目標回
転速度と前記内燃機関の回転速度との差に応じて前記基
本点火時期を補正する点火時期補正手段と、前記点火時
期補正後の点火時期に基づいて前記内燃機関の点火時期
を制御する点火時期制御手段とを備え、前記点火時期補
正は、前記内燃機関の回転速度が一度所定値以上になっ
た後に開始されるものであって、始動直後の異常進角を
防止しながら前記内燃機関の回転速度を目標回転速度に
速やかに制御することができる。
【0028】また、前記点火時期補正は、内燃機関の回
転速度が一度所定値に達した後の経過時間、内燃機関の
吸気管負圧の蓄積量、始動時における回転速度の立上り
方をパラメータとして、開始される構成となっている。
【0029】更に、前記点火時期補正は、内燃機関の回
転速度が目標回転速度よりもどの程度低いかにより点火
時期を進角させたり遅角させたりする特性とし、また、
始動後の経過時間によっては遅角側の補正を抑制、禁止
する遅角補正制限期間を備え、更に、内燃機関のフリク
ションをパラメータとして前記遅角補正制限期間を決定
するものである。
【0030】また、前記点火時期補正による補正量の変
化幅が、所定の最大変化幅値より大きい場合、前記変化
幅を最大変化幅値に抑制する補正量変化速度抑制手段を
備えていて、前記補正量変化速度抑制手段は、スロット
ル弁の全閉検知や内燃機関始動後の経過時間あるいは内
燃機関の減速検知をパラメータとして動作するものであ
る。
【0031】更に、内燃機関の回転速度の下降速度を検
知して、内燃機関の回転速度が所定値よりも高いとき、
前記点火時期補正を抑制、禁止する回転速度下降時補正
制限手段を備えるものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
の形態について説明する。
【0033】図1は本発明の実施形態における内燃機関
及び該内燃機関の点火時期制御装置の全体構成を示した
ものである。ここにおいて、1は内燃機関、1dは吸気
管、1eは排気管、2は回転速度センサ、3は冷却水温
センサ、4は吸入空気量センサ、5はスロットル開度セ
ンサ、6は制御装置、7は空燃比センサ、8は燃料噴射
用インジェクタ、9は点火プラグ、10はアイドル時空
気流量調整バルブ、11は燃料タンク、である。
【0034】内燃機関1の気筒には、ピストン1a、シ
リンダ1bで構成される燃焼室1cがあり、該燃焼室1
cの上部には吸気管1dと排気管1eとが接続されてい
る。前記吸気管1dには、燃料タンク11等からなる燃
料供給系から供給される燃料を噴射するインジェクタ
8、及び、アイドル時流量調整バルブ10等が配置され
るとともに、前記燃焼室1cには点火プラグ9、前記排
気管1eには触媒装置15が配置されている。
【0035】前記内燃機関1には、該内燃機関1の運転
状態を検出するための内燃機関運転状態検出手段である
回転速度センサ2、冷却水温センサ3、吸入空気量セン
サ4、スロットル開度センサ5が配置されている。
【0036】制御装置6は、前記各種の検出センサーで
ある内燃機関運転状態検出手段からの検出信号を取り込
み、それらの検出結果に基づいて燃料噴射用インジェク
タ8、点火コイル(図示省略)、点火プラグ9、アイド
ル時空気流量調整バルブ10等を制御する。
【0037】前記制御装置6は、後述する基本点火時期
設定手段、スロットル弁全閉検知手段、目標回転速度設
定手段、点火時期補正手段、点火時期制御手段、第一の
パラメータ取得手段、始動時回転速度モニタ手段、第二
のパラメータ取得手段、補正量変化速度抑制手段、減速
検知手段、回転速度下降速度検知手段、回転速度下降時
補正制限手段、スロットル弁開弁速度検知手段、負荷増
加速度検知手段、回転速度増加速度検知手段、加速判定
手段、加速時補正制限手段、空燃比調整手段、フェイル
セーフ手段等で構成されている。
【0038】前記制御装置6は図2に示す如く、入力回
路191、A/D変換部192、中央演算部193、R
OM194、RAM195、及び、出力回路196を含
んだ構成とされている。
【0039】前記入力回路191は、入力信号190
(例えば、冷却水温センサ3、吸入空気量センサ4、ス
ロットル開度センサ5、や空燃比センサ7等からの信
号)を受け付けて、前記信号からノイズ成分の除去等を
行い、A/D変換部192に出力するためのものであ
る。A/D変換部192は、前記信号をA/D変換し、
中央演算部193に出力するためのものである。中央演
算部193は、前記A/D変換結果を取り込み、ROM
194に記憶された所定のプログラムを実行することに
よって、前記各制御及び診断等を実行する機能を備えて
いる。
【0040】なお、演算結果、及び、前記A/D変換結
果は、RAM195に一時保管されると共に、該演算結
果は、出力回路196を通じて制御出力信号197とし
て出力され、燃料インジェクタ8等の制御に用いられる
構成となっている。但し、制御装置6の構成はこれに限
定されるものではない。
【0041】図3に点火時期制御の全体の手順を示す。
この手順群は所定時間毎、あるいは前記内燃機関が所定
クランク角回転する毎に起動され、繰り返し実行される
ものである。
【0042】手順21にて、内燃機関運転状態検出手段
で検出した内燃機関回転速度や負荷を取り込む。次に手
順22において、基本点火時期設定手段により前記回転
速度や負荷に応じて基本となる点火時期を設定する。特
性は、図4に示すようなデータマップで与えられる。次
に手順23において、点火時期補正手段によって補正分
IGNISCを決定するが、その具体的実施形態は図5
以降において詳述する。そして、最後の手順24におい
て、点火時期制御手段によって前記基本点火時期を前記
IGNISCで補正し、前記内燃機関に供給する点火時
期を制御する。
【0043】次に、図5に基づいて、点火時期補正手
段、即ちIGNISC補正分算出手段につき説明する。
この手順群は所定時間毎に起動され、繰り返し実行され
るものである。
【0044】まず手順30において、前記手順21と同
様に内燃機関運転状態検出手段で検出した内燃機関回転
速度や負荷、また内燃機関の冷却水温やスロットル弁開
度、前記内燃機関への吸入空気量、前記内燃機関の吸気
管負圧などを取り込む。
【0045】次に手順31において、目標回転速度設定
手段によってスロットル弁が全閉時の目標回転速度を設
定する。これは固定値でもよいし、または内燃機関運転
状態の検出結果、例えば前記冷却水温の関数として設定
してもよい。
【0046】次に手順32において前記IGNISCに
よる点火時期補正を開始するか否かの判定を行う。その
具体的実施形態は図6において詳述する。さて、手順3
2にて前記IGNISCによる点火時期補正を開始しな
いと判定した場合は手順33にて分岐して手順47に進
み、前記IGNISC補正分を零に設定して手順を終了
し、次回の起動タイミングまで待機する。
【0047】一方、手順32にて前記IGNISCによ
る点火時期補正を開始すると判定した場合は、手順33
にて分岐して手順34に進み、加速判定手段によって車
両が現在加速状態にあるかどうかの判定を行う。その具
体的実施形態は図7において詳述する。
【0048】さて、手順34にて車両が現在加速状態に
あると判定した場合は、手順35にて加速時補正制限手
段によって分岐して手順47に進み、前記IGNISC
補正分を零に設定して手順を終了し、次回の起動タイミ
ングまで待機する。なお、前記加速時補正制限手段は、
このように、他の如何なる処理よりも先んじて判定さ
れ、かつ実行されるため、後述の補正値変化速度抑制手
段よりも優先して処理される。
【0049】一方、手順34にて車両が現在加速状態に
ないと判定した場合は手順35にて分岐して手順36に
進み、スロットル弁全閉検知手段によってスロットル弁
が全閉であるかどうかを検知する。これは、前記手順3
0で取り込んだスロットル弁開度が全閉相当の値を示し
ているかどうか、前記内燃機関への吸入空気量、或いは
前記内燃機関の吸気管負圧がスロットル弁全閉時相当の
値を示しているかどうか、などで検知するものである。
【0050】その検知結果から手順37にて、スロット
ル弁が全閉であると判定した場合は手順38に進み、実
回転速度と目標回転速度との偏差を算出する。その偏差
に応じ、手順39において前記IGNISC補正分をそ
の特性値テーブルから検索し決定する。該特性値テーブ
ルを図8に示す。特性は実回転速度が目標回転速度より
も高くなればなるほど、遅角側補正量は増えるように設
定される。一方、実回転速度が目標回転速度よりも低く
なればなるほど、進角側補正量は増えるように設定され
るが、実回転速度が目標回転速度よりも大きく下回った
所では、逆に遅角側に補正している。
【0051】次に、手順40にて遅角補正を所定期間制
限する処理を行う。その具体的実施形態は図9において
詳述する。
【0052】以上の手順によって設定したい前記IGN
ISC補正値が決まったら、次に手順41にて、スロッ
トル全閉時に於ける後述の補正値変化速度抑制手段の作
動を許可するかどうかの判定を行う。その具体的実施形
態は、図10において詳述する。
【0053】さて、手順41にて後述の補正値変化速度
抑制手段の作動を許可しないと判定した場合は、前記手
順40までで決まった前記IGNISC補正値を持って
手順44に進む。
【0054】一方、手順41にて後述の補正値変化速度
抑制手段の作動を許可すると判定した場合は手順42に
て分岐し、手順43にて補正値変化速度抑制手段によっ
て前記IGNISCの変化速度を抑制した後、その変化
速度抑制後の前記IGNISC補正値を持って手順44
に進む。なお、手順43の補正値変化速度抑制手段の具
体的実施形態は図11において詳述する。
【0055】さて、前記手順37にて、スロットル弁が
全閉ではないと判定した場合は手順48に進み、スロッ
トルが全閉でない時に於ける後述の補正値変化速度抑制
手段の作動を許可するかどうかの判定を行う。その具体
的実施形態は図12において詳述する。
【0056】さて、手順48にて後述の補正値変化速度
抑制手段の作動を許可しないと判定した場合は手順47
に進み、前記IGNISC補正分を零に設定して手順を
終了し、次回の起動タイミングまで待機する。
【0057】一方、手順48にて後述の補正値変化速度
抑制手段の作動を許可すると判定した場合は手順49に
て分岐し、手順50にて補正値変化速度抑制手段によっ
て前記IGNISCの変化速度を抑制した後、その変化
速度抑制後の前記IGNISC補正値を持って手順44
に進む。なお、手順50の補正値変化速度抑制手段の具
体的実施形態は図13において詳述する。
【0058】さて、以上の手順によって決定された前記
IGNISC補正分に関して下記に述べる制限を施す。
まず手順44において回転速度下降速度検知手段によっ
て、前記内燃期間の回転速度が下降してくる速度を検知
する。該速度が所定値以上であると手順45で判定した
場合、手順51にて、回転速度下降時補正制限手段によ
って前記IGNISC補正分を所定値以上に制限し、そ
の後手順46に進み前記IGNISCの最終値を決定し
て一連の手順を終了し、次回の起動タイミングまで待機
する。なお、前記回転速度下降時補正制限手段は、すべ
ての処理の後に重ねて処理を施すので、前述の補正値変
化速度抑制手段よりも優先して処理される。
【0059】一方、手順45で該速度が所定値以上では
ないと判定した場合は、前記手順44よりも前の手順に
よって決められた前記IGNISCの値をその最終値と
して一連の手順を終了し、次回の起動タイミングまで待
機する。
【0060】図6を用いて、前記手順32における点火
時期補正の開始判定の手順につき説明する。まず、手順
32aで前記手順30で取り込んだ前記内燃機関の実回
転速度が所定値に達した後かどうかを判定する。まだ達
していないと判定した場合は手順32fに進み、始動時
回転速度モニタ手段によって始動時の回転速度の立ち上
がり方を調べる。具体的には、前記実回転速度が所定値
に達するのに要する時間を計測することで実現可能であ
るが、無論、これに限られるものではない。
【0061】前記手順32fで得られた始動時回転速度
モニタ結果、即ち前記回転速度が立ち上がるのに要する
時間が所定値以上であることから、前記回転速度の立ち
上がりが遅い、と手順32gで判定した場合は手順32
iに進み、前記IGNISCによる点火時期の補正を許
可して前記手順32における一連の点火時期補正開始判
定の手順を終了する。一方手順32gで、前記回転速度
の立ち上がりが速い、と判定した場合は手順32hに進
み、前記IGNISCによる点火時期の補正を禁止して
前記一連の手順を終了する。
【0062】さて、前記手順32aで前記手順30で取
り込んだ前記内燃機関の実回転速度が所定値に達した後
である、と判定した場合は手順32bにすすみ、前記実
回転速度が所定値を超えた後の経過時間を取り込む。該
経過時間が所定時間以上に達したと手順32cにて判定
した場合は、前記手順32iに進む。
【0063】一方、前記手順32cにて前記経過時間が
所定時間にまだ達していないと判定した場合は、手順3
2dに進み、前記第一のパラメータ取得手段によって前
記内燃機関の吸気管負圧の蓄積量を代表するパラメータ
値である、前記手順30で取り込んだ前記内燃機関の吸
気管負圧の時間積算値を算出する。該算出値が所定値に
達したかどうかを手順32eで判定し、該所定値に達し
たと判定した場合は前記手順32iに進む。一方、前記
算出値が所定値に達していないと判定した場合は前記手
順32fに進む。このときは即ち、実回転速度は前記手
順32aで規定される所定値を超えてはいるが、まだ待
ち時間中である場合であり、ここで前記手順32fに進
むことによって前記待ち時間中であっても、前記回転速
度の立ち上がりが遅い場合は前記IGNISCによる点
火時期補正を開始させることができる。
【0064】なお、前記内燃機関の吸気管負圧の蓄積量
を代表するパラメータ値は、前記吸気管負圧の時間積算
値の他に、前記スロットル弁の開度と前記内燃機関の回
転速度との関係が所定の状態にあり、その状態が継続し
た時間から導く事によっても得ることができるが、無論
それらに限られるものではない。
【0065】図7を用いて、前記手順34における加速
判定手段の手順につき説明する。まず手順34aで、前
回取り込んで記憶しておいたスロットル弁開度を取り込
み、次の手順34bでスロットル弁開弁速度検知手段に
よって前記手順30で取り込んだスロットル弁開度との
差を算出し、単位時間あたりのスロットル弁開度の変化
速度を算出する。その算出結果をもとに、手順34cで
スロットル弁開度の変化速度が所定値以上かどうかを判
定する。
【0066】ここでスロットル弁開度の変化速度が所定
値以上であると判定した場合は手順34eに進み、加速
中であると判定し、前記手順34における一連の加速判
定手段の手順を終了する。一方、手順34cでスロット
ル弁開度の変化速度が所定値以上ではないと判定した場
合は、手順34dに進み、加速中ではないと判定し、前
記一連の手順を終了する。なおここでは、前記スロット
ル弁開弁速度検知手段による検知結果によって加速中か
否かを判定したが、前記内燃機関の負荷の増加速度を検
知する負荷増加速度検知手段や、回転速度の増加速度を
検知する回転速度増加速度検知手段の検知結果、或いは
それらの組み合わせによっても加速中か否かを判定する
ことができる。ただし、無論のことそれらに限られるも
のではない。
【0067】図9を用いて、前記手順40における遅角
補正を所定期間制限する処理の手順につき説明する。ま
ず手順40aで、前記第二のパラメータ取得手段によっ
て前記内燃機関のフリクションを代表するパラメータで
ある前記内燃機関の冷却水温を取り込む。なお前記内燃
機関のフリクションを代表するパラメータは、前記内燃
機関の冷却水温の他に、前記内燃機関の潤滑油温や前記
内燃機関に接続される変速機の潤滑油温などからも得ら
れるが、無論これらに限られるものではない。
【0068】さて、手順40aで取り込んだ冷却水温の
関数として、前記内燃機関の始動後に前記IGNISC
の遅角側補正を制限する期間を手順40bで決定する。
手順40cで該期間が経過したかどうかを判定し、まだ
経過していないと判定した場合は手順40dに進み、I
GNISCを所定値以上に制限するとともに、前記手順
40における遅角補正を所定期間制限する処理の一連の
手順を終了する。一方、前記手順40cで前記期間が経
過したと判定した場合は、IGNISCに対する制限は
施さず、前記一連の手順を終了する。
【0069】図10を用いて、前記手順41におけるス
ロットル弁全閉時の補正値変化速度抑制手段の作動を許
可するかどうかを判定する手順につき説明する。まず手
順41aにて、前記内燃機関が始動してからの経過時間
を取り込む。手順41bにて該経過時間が所定時間にま
だ達していないと判定したときは、手順41gに進み前
記補正値変化速度抑制手段の作動を禁止する。
【0070】一方、手順41bにて前記経過時間が所定
時間に達したと判定した場合は手順41cに進み、減速
検知手段によって前記内燃機関が減速時燃料遮断中であ
るかどうかの判定を行う。手順41cにて、減速時燃料
遮断中であると判定した場合は手順41gに進み前記補
正値変化速度抑制手段の作動を禁止する。
【0071】一方、手順41cにて減速時燃料遮断中で
はないと判定した場合は手順41dに進み、前記実回転
速度の前記目標回転速度からの偏差を算出する。次に手
順41eで該偏差が所定値以下かどうか判定し、所定値
以下であると判定した場合は手順41gに進み、前記補
正値変化速度抑制手段の作動を禁止する。手順41gの
あとは前記手順41におけるスロットル弁全閉時の補正
値変化速度抑制手段の作動を許可するかどうかを判定す
る一連の手順を終了する。
【0072】一方、手順41eで該偏差が所定値以下で
はないと判定した場合は手順41fに進み、前記補正値
変化速度抑制手段の作動を許可して前記一連の手順を終
了する。
【0073】図11を用いて、前記手順43における、
スロットル弁が全閉時の前記補正量変化速度抑制処理の
手順につき説明する。まず手順43aで、今回スロット
ル弁が全閉でない状態から全閉の状態へ反転した瞬間か
どうかを判定する。反転した瞬間である、と判定した場
合は手順43bに進み、前記補正量変化速度抑制処理を
起動して手順43cに進み、前記補正量変化速度の抑制
処理部分に進む。
【0074】一方、手順43aで、今回スロットル弁が
全閉でない状態から全閉の状態へ反転した瞬間ではな
い、と判定した場合は手順43gに進む。前記補正量変
化速度の抑制は、所定時間ごとの前記補正量の変化幅を
所定値以内に抑制するものとしているので、該所定時間
間隔を該手順43gでカウントする。該所定時間間隔が
経過していないと手順43hで判定されるときは、何も
せず前回の前記IGNISCを保持したまま、前記手順
43における、スロットル弁が全閉時の前記補正量変化
速度抑制処理の一連の手順を終了する。
【0075】一方、手順43hで前記所定時間間隔が経
過したと判定された場合は、手順43cに進む。手順4
3cでは、今回前記手順39で検索した値(IGNIS
Ctbl)が、前回の補正値(IGNISCold)か
ら許容される最大の遅角方向補正値変化幅(ΔIGNI
SCrtd)を引いた値よりも更に遅角側の値である場
合(IGNISCtbl<IGNISCold−ΔIG
NISCrtd)は、手順43dに進み、今回の補正量
を許容される最大の遅角方向補正値変化幅相当値(IG
NISCold−ΔIGNISCrtd)に設定し、前
記一連の手順を終了する。
【0076】一方、前記手順43cで前記IGNISC
tblが前記IGNISCold−ΔIGNISCrt
dよりも進角側にあると判定した場合は、手順43eに
て前記IGNISCを前記IGNISCtblに設定
し、手順43fにて前記補正量変化速度抑制処理を終了
させて前記一連の手順を終了する。
【0077】図12を用いて、前記手順48におけるス
ロットル弁が全閉ではない時の補正値変化速度抑制手段
の作動を許可するかどうかを判定する手順につき説明す
る。まず手順48aにてスロットル弁が全閉から全閉で
ない状態に反転した瞬間、前記減速時燃料遮断中であっ
たかどうかを判定する。前記減速時燃料遮断中であった
と判定した場合、手順48dに進み補正量変化速度の抑
制を禁止して、前記手順48におけるスロットル弁が全
閉ではない時の補正値変化速度抑制手段の作動を許可す
るかどうかを判定する一連の手順を終了する。
【0078】一方、手順48aにてスロットル弁が全閉
から全閉でない状態に反転した瞬間、前記減速時燃料遮
断中ではなかったと判定した場合、手順48bに進み前
記IGNISCが進角側補正値かどうかを判定する。進
角側補正値である、と判定した場合は、前記手順48d
に進み補正量変化速度の抑制を禁止して一連の手順を終
了する。
【0079】一方、手順48bにて、進角側補正値では
ないと判定した場合は補正量変化速度の抑制を許可して
一連の手順を終了する。
【0080】図13を用いて、前記手順50における、
スロットル弁が全閉でない時の前記補正量変化速度抑制
処理の手順につき説明する。まず手順50aで、今回ス
ロットル弁が全閉の状態から全閉でない状態へ反転した
瞬間かどうかを判定する。反転した瞬間である、と判定
した場合は手順50bに進み、前記補正量変化速度抑制
処理を起動して手順50cに進み、前記補正量変化速度
の抑制処理部分に進む。 一方、手順50aで、今回ス
ロットル弁が全閉の状態から全閉でない状態へ反転した
瞬間ではない、と判定した場合は手順50gに進む。前
記補正量変化速度の抑制は、図11と同様に所定時間ご
との前記補正量の変化幅を所定値以内に抑制するものと
しているので、該所定時間間隔を該手順50gでカウン
トする。該所定時間間隔が経過していないと手順50h
で判定されるときは、何もせず前回の前記IGNISC
を保持したまま、前記手順50における、スロットル弁
が全閉でない時の前記補正量変化速度抑制処理の一連の
手順を終了する。
【0081】一方、手順50hで前記所定時間間隔が経
過したと判定された場合は、手順50cに進む。手順5
0cでは、前回の補正値(IGNISCold)に許容
される最大の進角方向補正値変化幅(ΔIGNISCa
dv)を加えた値がなお、零よりも遅角側の値である場
合(0>IGNISCold+ΔIGNISCadv)
は、手順50dに進み、今回の補正量を許容される最大
の進角方向補正値変化幅相当値(IGNISCold+
ΔIGNISCadv)に設定し、前記一連の手順を終
了する。
【0082】一方、前記手順50cで前記IGNISC
old+ΔIGNISCadvが零よりも進角側にある
と判定した場合は、手順50eにて前記IGNISCを
零に設定し、手順50fにて前記補正量変化速度抑制処
理を終了させて前記一連の手順を終了する。
【0083】さて、図14を用いて、前記フェイルセー
フ手段の手順につき説明する。この手順群は所定時間ご
とに起動され、繰り返し実行されるものである。まず手
順80にて、前記手順30と同様に前記内燃機関の運転
状態を読み込む。次に手順81にて前記IGNISCの
値を読み取る。そして、手順82において、前記IGN
ISCが所定時間以上継続して、所定値以上の遅角量を
保持しているかどうかを判定する。保持していないと判
定したときは、問題はないと判定し、前記フェイルセー
フ手段の一連の手順を終了し、次回の起動タイミングま
で待機する。
【0084】一方、手順82において、前記IGNIS
Cが所定時間以上継続して、所定値以上の遅角量を保持
していると判定した場合は、手順83で前記IGNIS
Cを強制的に零に設定し、排気温度が異常に上昇するの
を防止する。
【0085】ただし、このままでは前記回転速度が吹き
上がってしまう恐れがあるので、手順84で前記回転速
度が所定値以上を所定時間以上継続して保持したと判定
した場合は、手順85で空燃比調整手段によって内燃機
関に供給する燃料を遮断し、前記一連の手順を終了し、
次回の起動タイミングまで待機する。
【0086】一方、手順84で前記回転速度が所定値以
上を所定時間以上継続して保持していないと判定した場
合は、問題はないと判定し、前記フェイルセーフ手段の
一連の手順を終了し、次回の起動タイミングまで待機す
る。
【0087】結局のところ、本発明を取り纏めると、次
のような構成と機能を達成するものである。
【0088】(請求項1の構成)始動直後の異常進角を
防止しながら前記内燃機関の回転速度を目標回転速度に
速やかに制御することができる。
【0089】(請求項2の構成)始動直後の前記内燃機
関の回転速度を前記目標回転速度よりも高く設定するこ
とを可能とし、制動力倍力装置等への吸気管負圧の貯蓄
を促すことができる。
【0090】(請求項3、4の構成)始動直後の前記内
燃機関の回転速度が前記目標回転速度よりも高くなる期
間を最適な長さに制御することができ、以てハイアイド
ルなどによって車両の運転者に違和感を与えることなく
前記内燃機関の回転速度を前記目標回転速度に制御する
ことができる。
【0091】(請求項5の構成)重質ガソリン等によっ
て始動性が悪化しても速やかに前記内燃機関の回転速度
を前記目標回転速度に制御することができる。
【0092】(請求項6の構成)たとえ前述の遅れ時間
が誤って長時間に設定されても、重質ガソリン等によっ
て始動性が悪化した場合でも速やかに前記内燃機関の回
転速度を前記目標回転速度に制御することができる。
【0093】(請求項7の構成)車両の発進性と内燃機
関の回転速度の制御性を両立させることができる。
【0094】(請求項8の構成)重質ガソリン等によっ
て始動性が悪化しても速やかに前記内燃機関の回転速度
を前記目標回転速度に制御することができる。
【0095】(請求項9の構成)前記内燃機関のフリク
ションに依る影饗を受けずに、重質ガソリン等によって
始動性が悪化しても速やかに前記内燃機関の回転速度を
前記目標回転速度に制御することができる。
【0096】(請求項10の構成)前記補正の作動開始
または終了時に点火時期が急変して運転性が悪化するの
を防止することができる。
【0097】(請求項11の構成)内燃機関に供給する
燃料を遮断する以前の減速時において、点火時期が大き
く遅角し過ぎて、前記内燃機関の燃焼が悪化するのを防
止することができる。
【0098】(請求項12の構成)前記内燃機関の回転
速度を前記目標回転速度に制御することができるととも
に、減速時に前記内燃機関に供給する燃料を遮断する状
態から再度加速しても、該状態の継続時間によらず安定
した点火時期の制御性を得ることができる。
【0099】(請求項13の構成)アイドルからの加速
時に運転性が悪化するのを防止することができる。
【0100】(請求項14の構成)減速時の回転落ち込
みを防止することができる。
【0101】(請求項15の構成)減速時の回転落ち込
みを確実に防止することができる。
【0102】(請求項16の構成)内燃機関をその加速
性能を損なうことなく制御することができる。
【0103】(請求項17の構成)確実に前記内燃機関
をその加速性能を損なうことなく制御することができ
る。
【0104】(請求項18の構成)何らかの問題でアイ
ドル時の回転速度がなかなか低くならず、以て前記補正
による点火時期の遅角補正が継続され、その結果、排気
温度上昇による排気系部品が破損されるのを防止するこ
とができる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、回転の落ち込みや運転
性の悪化を招くことなく、重質ガソリンなどで始動性が
悪化した場合でも内燃機関の回転速度を速やかに目標回
転速度に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のシステム構成を示す図であ
る。
【図2】制御装置6の内部構成を示す図である。
【図3】点火時期制御の全体の手順を示す図である。
【図4】基本点火時期特性を示す図である。
【図5】点火時期補正手段の手順全体を示す図である。
【図6】点火時期補正開始判定の手順を示す図である。
【図7】加速判定手段の手順を示す図である。
【図8】点火時期補正値の特性を示す図である。
【図9】点火時期補正の遅角補正制限処理の手順を示す
図である。
【図10】スロットル弁全閉時における補正量変化速度
抑制手段の作動許可判定の手順を示す図である。
【図11】スロットル弁全閉時における補正量変化速度
抑制手段の手順を示す図である。
【図12】スロットル弁の非全閉時における補正量変化
速度抑制手段の作動許可判定の手順を示す図である。
【図13】スロットル弁の非全閉時における補正量変化
速度抑制手段の手順を示す図である。
【図14】フェイルセーフ手段の手順を示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 1d 吸気管 1e 排気管 2 回転速度センサ 3 冷却水温センサ 4 吸入空気量センサ 5 スロットル開度センサ 6 制御装置 7 空燃比センサ 8 燃料噴射用インジェクタ 9 点火プラグ 10 アイドル時空気流量調整バルブ 11 燃料タンク

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の基本点火時期を設定する基本
    点火時期設定手段と、 少なくとも前記内燃機関の回転
    速度を検出する内燃機関運転状態検出手段と、 スロットル弁が全閉状態にあることを検知するスロット
    ル弁全閉検知手段と、 スロットル弁が全閉状態にある時の内燃機関回転速度の
    目標値を設定する目標回転速度設定手段と、 前記スロットル弁全閉検知手段によるスロットル弁の全
    閉時、前記目標回転速度と前記内燃機関の回転速度との
    差に応じて前記基本点火時期を補正する点火時期補正手
    段と、 前記補正後の点火時期に基づいて前記内燃機関の点火時
    期を制御する点火時期制御手段と、 を備えた内燃機関の点火時期制御装置であって、 前記補正は、前記内燃機関の回転速度が一度所定値以上
    になった後に開始されるものであることを特徴とする内
    燃機関の点火時期制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記補正は、前記内燃機関の回転速度が一度所定値に達
    した後、さらに時間的遅れをもって開始されるように構
    成されていることを特徴とする内燃機関の点火時期制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記時間的遅れは、前記内燃機関の回転速度が一度所定
    値に達した後の経過時間にて設定されることを特徴とす
    る内燃機関の点火時期制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 前記時間的遅れは、前記内燃機関の吸気管負圧の蓄積量
    を示すパラメータ値により設定されることを特徴とする
    内燃機関の点火時期制御装置。
  5. 【請求項5】 内燃機関の基本点火時期を設定する基本
    点火時期設定手段と、 少なくとも前記内燃機関の回転
    速度を検出する内燃機関運転状態検出手段と、 スロットル弁が全閉状態にあることを検知するスロット
    ル弁全閉検知手段と、 スロットル弁が全閉状態にある時の内燃機関回転速度の
    目標値を設定する目標回転速度設定手段と、 前記スロットル弁全閉検知手段によるスロットル弁の全
    閉時、前記目標回転速度と前記内燃機関の回転速度との
    差に応じて前記基本点火時期を補正する点火時期補正手
    段と、 前記補正後の点火時期に基づいて前記内燃機関の点火時
    期を制御する点火時期制御手段と、 前記内燃機関の始動時における回転速度の立ち上がり方
    を判定する始動時回転速度モニタ手段を備えた内燃機関
    の点火時期制御装置であって、 前記補正は、前記モニタ手段による前記内燃機関の始動
    時回転速度の立ち上がりが遅いと判定したときに、開始
    されるように構成されていることを特徴とする内燃機関
    の点火時期制御装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関の基本点火時期を設定する基本
    点火時期設定手段と、 少なくとも前記内燃機関の回転
    速度を検出する内燃機関運転状態検出手段と、 スロットル弁が全閉状態にあることを検知するスロット
    ル弁全閉検知手段と、 スロットル弁が全閉状態にある時の内燃機関回転速度の
    目標値を設定する目標回転速度設定手段と、 前記スロットル弁全閉検知手段によるスロットル弁の全
    閉時、前記目標回転速度と前記内燃機関の回転速度との
    差に応じて前記基本点火時期を補正する点火時期補正手
    段と、 前記補正後の点火時期に基づいて前記内燃機関の点火時
    期を制御する点火時期制御手段と、 前記内燃機関の始動時における回転速度の立ち上がり方
    を判定する始動時回転速度モニタ手段を備えた内燃機関
    の点火時期制御装置であって、 前記補正は、前記内燃機関の回転速度が一度所定値に達
    した後に開始されるように構成されるとともに、 前記補正は、前記モニタ手段による前記内燃機関の始動
    時回転速度の立ち上がりが遅いと判定したときに、開始
    されるように構成されていて、この補正は、前記時間的
    遅れの補正の開始よりも優先して実行することを特徴と
    する内燃機関の点火時期制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1つの請求
    項において、 前記補正は、前記内燃機関の回転速度が前記目標回転速
    度よりも高い場合は点火時期を遅角させる特性とし、 前記内燃機関の回転速度が前記目標回転速度よりも小程
    度低い場合は、点火時期を進角させる特性とし、大程度
    低い場合は点火時期を進角させないか、または遅角させ
    る特性とすることを特徴とする内燃機関の点火時期制御
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記内燃機関の始動後所定時間が経過していない期間に
    おいては、前記内燃機関の回転速度が前記目標回転速度
    よりも大程度低い場合の前記補正に対して、遅角側の補
    正を抑制または禁止する遅角補正制限期間を備えている
    ことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記内燃機関のフリクションを示すパラメータ値により
    前記遅角補正制限期間を決定することを特徴とする内燃
    機関の点火時期制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1つの請
    求項において、 所定時間当たり、または所定エンジン回転数当たりの前
    記補正による補正量の変化幅が、予め定めた最大変化幅
    値よりも大きい場合、前記補正の補正量の変化幅を前記
    最大変化幅値に抑制する補正量変化速度抑制手段を備え
    ていることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記補正量変化速度抑制手段は、前記スロットル弁全閉
    検知手段の検知結果がスロツトル弁が全閉でない状態か
    ら全閉である状態に変化したときに起動され、前記目標
    回転速度と前記内燃機関の回転速度との差に応じて予め
    定められた特性に向かって前記補正が徐々にその補正量
    を増加させるものであることを特徴とする内燃機関の点
    火時期制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記内燃機関が始動してから所定時間が経過するまでの
    期間か、前記内燃機関の減速検知手段により前記内燃期
    間が減速状態にあると判定される期間か、前記内燃機関
    が前記目標回転速度付近で動作している期間か、のいず
    れかの期間中には、前記補正量変化速度抑制手段は機能
    しないように構成されていることを特徴とする内燃機関
    の点火時期制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記補正量変化速度抑制手段は、 前記スロットル弁全閉検知手段によりスロツトル弁が全
    閉である状態から全閉でない状態に変化したときに起動
    され、 その時の前記減速検知手段により前記内燃機関は減速状
    態にないと判定され、その時の前記補正量が遅角側の補
    正値であるとき、前記目標回転速度と前記内燃機関の回
    転速度との差に応じて予め定められた特性から零に向か
    って前記補正が徐々にその補正量を減少させるものであ
    ることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれか1つの
    請求項において、 前記内燃機関の回転速度の下降速度を検知する回転速度
    下降速度検知手段を有し、前記内燃機関の回転速度の下
    降速度が所定値以上であると判定され、且つ、前記内燃
    機関の回転速度が所定の回転速度よりも高いとき、前記
    補正を抑制または禁止する回転速度下降時補正制限手段
    を備えていることを特徴とする内燃機関の点火時期制御
    装置。
  15. 【請求項15】 内燃機関の基本点火時期を設定する基
    本点火時期設定手段と、 少なくとも前記内燃機関の回転速度を検出する内燃機関
    運転状態検出手段と、 スロットル弁が全閉状態にあることを検知するスロット
    ル弁全閉検知手段と、 スロットル弁が全閉状態にある時の内燃機関回転速度の
    目標値を設定する目標回転速度設定手段と、 前記スロットル弁全閉検知手段によるスロットル弁の全
    閉時、前記目標回転速度と前記内燃機関の回転速度との
    差に応じて前記基本点火時期を補正する点火時期補正手
    段と、 前記補正後の点火時期に基づいて前記内燃機関の点火時
    期を制御する点火時期制御手段と、 前記内燃機関の始動時における回転速度の立ち上がり方
    を判定する始動時回転速度モニタ手段を備えた内燃機関
    の点火時期制御装置であって、 所定時間当たり、または所定エンジン回転数当たりの前
    記補正による補正量の変化幅が、予め定めた最大変化幅
    値よりも大きい場合、前記補正の補正量の変化幅を前記
    最大変化幅値に抑制する補正量変化速度抑制手段を有
    し、 前記内燃機関の回転速度の下降速度を検知する回転速度
    下降速度検知手段を有し、前記内燃機関の回転速度の下
    降速度が所定値以上であると判定され、且つ、前記内燃
    機関の回転速度が所定の回転速度よりも高いとき、前記
    補正を抑制または禁止する回転速度下降時補正制限手段
    を有し、 前記回転速度下降時補正制限手段は、前記補正量変化速
    度抑制手段よりも優先して機能することを特徴とする内
    燃機関の点火時期制御装置。
  16. 【請求項16】 請求項1または15のいずれか1つの
    請求項において、 前記スロットル弁の開弁速度を検知するスロットル弁開
    弁速度検知手段か、前記内燃機関の負荷の増加速度を検
    知する負荷増加速度検知手段か、前記内燃機関の回転速
    度の増加速度を検知する回転速度増加速度検知手段かの
    いずれかの手段を有し、 それらいずれかの手段による検知結果から前記内燃機関
    が加速状態にあることを判定する加速判定手段を有し、 前記判定手段により前記内燃機関が加速状態にあると判
    定したとき、前記補正を抑制または禁止する加速時補正
    制限手段を備えていることを特徴とする内燃機関の点火
    時期制御装置。
  17. 【請求項17】 内燃機関の基本点火時期を設定する基
    本点火時期設定手段と、 少なくとも前記内燃機関の回転速度を検出する内燃機関
    運転状態検出手段と、 スロットル弁が全閉状態にあることを検知するスロット
    ル弁全閉検知手段と、 スロットル弁が全閉状態にある時の内燃機関回転速度の
    目標値を設定する目標回転速度設定手段と、 前記スロットル弁全閉検知手段によるスロットル弁の全
    閉時、前記目標回転速度と前記内燃機関の回転速度との
    差に応じて前記基本点火時期を補正する点火時期補正手
    段と、 前記補正後の点火時期に基づいて前記内燃機関の点火時
    期を制御する点火時期制御手段と、 前記内燃機関の始動時における回転速度の立ち上がり方
    を判定する始動時回転速度モニタ手段を備えた内燃機関
    の点火時期制御装置であって、 所定時間当たり、または所定エンジン回転数当たりの前
    記補正による補正量の変化幅が、予め定めた最大変化幅
    値よりも大きい場合、前記補正の補正量の変化幅を前記
    最大変化幅値に抑制する補正量変化速度抑制手段を有
    し、 前記スロットル弁の開弁速度を検知するスロットル弁開
    弁速度検知手段か、前記内燃機関の負荷の増加速度を検
    知する負荷増加速度検知手段か、前記内燃機関の回転速
    度の増加速度を検知する回転速度増加速度検知手段かの
    いずれかの手段を備えてそれらいずれかの手段による検
    知結果から前記内燃機関が加速状態にあることを判定す
    る加速判定手段を有し、 前記加速判定手段により前記内燃機関が加速状態にある
    と判定したとき、前記補正を抑制または禁止する加速時
    補正制限手段を備え、 前記加速時補正制限手段は、前記補正量変化速度抑制手
    段よりも優先して機能することを特徴とする内燃機関の
    点火時期制御装置。
  18. 【請求項18】 請求項1または17のいずれか1つの
    請求項において、 内燃機関の回転速度を目標回転速度に収束するための遅
    角補正量が所定値以上であって且つ所定時間以上継続し
    たことを検知した場合に、前記補正を抑制または禁止す
    るか、または、前記内燃機関への供給混合気の空燃比を
    変更調整するか、の何れかによるフェイルセーフ手段を
    備えてなることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装
    置。
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