JPH09249073A - 車両のラゲージスペース規定構造 - Google Patents

車両のラゲージスペース規定構造

Info

Publication number
JPH09249073A
JPH09249073A JP8447796A JP8447796A JPH09249073A JP H09249073 A JPH09249073 A JP H09249073A JP 8447796 A JP8447796 A JP 8447796A JP 8447796 A JP8447796 A JP 8447796A JP H09249073 A JPH09249073 A JP H09249073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
luggage
luggage space
bar
isolation bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8447796A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Ichikawa
篤 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP8447796A priority Critical patent/JPH09249073A/ja
Publication of JPH09249073A publication Critical patent/JPH09249073A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/026Rigid partitions inside vehicles, e.g. between passengers and load compartments

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートバックの大型化、重量化等を伴うこと
なく、乗員スペースに対するラゲージスペースの明確な
分離規定を可能とする。 【構成】 隔離バー18の各端末が、中央基部18a を所定
の高さに保持可能に、リヤシート20の後方でラゲージス
ペース14の荷台16に連結されている。そして、この隔離
バー18によってラゲージスペース14の前限位置が規定さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、荷物等の収納、
載置されるラゲージスペースを連続した空間内の乗員ス
ペースから分離、規定する車両のラゲージスペース規定
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、乗員のための乗員スペース
(乗員室)と、荷物等の収納、載置されるラゲージスペ
ース(荷物室)とを連続した空間内に持つ自動車が、1
ボックスタイプ車、2ボックスタイプ車等として提供さ
れている。この種の自動車においては、通常、ラゲージ
スペースの前方に位置する乗員用シート、たとえば、リ
ヤシートのシートバックを介してラゲージスペース、乗
員スペース間がそれぞれ分離規定されている。
【0003】ここで、この種の自動車においては、たと
えば、シートバックの前倒しの可能な、いわゆるヒンジ
付きシートをリヤシートとして配設した構成が広く知ら
れている。このような構成においては、リヤシートのシ
ートバックを前倒しすることでラゲージスペースが前方
に拡張されるとともに、当該シートバックの背面がラゲ
ージスペースの荷台に連続する補助的な荷台として利用
できるため、これによって、本来のラゲージスペースで
は収納不能な長さや量の荷物等が自動車内に収納、載置
可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の走
行時における前方への衝突等においては、ラゲージスペ
ースに収納、載置した荷物等が、その慣性力によって前
方に移動しようとする。このような荷物等の移動がラゲ
ージスペースにおいて生じると、その荷物等は前方のリ
ヤシートのシートバックの背面に、対応する過大な力の
もとで衝突するため、当該シートへの着座者およびシー
トバック自体の安全性を確保するためには、この過大な
負荷に抗するだけの剛性および保持力がシートバックに
要求される。
【0005】そこで、公知の構成においては、シートバ
ックの左右サイド間に補強パイプ等を架設、固定してシ
ートバック自体の剛性を高めるとともに、シートバック
を起立位置に保持するロック手段の大型化、および、前
倒し等の際の回動中心となるヒンジの大径化等によって
シートバックを起立位置に強固に保持することで、乗員
スペース、ラゲージスペース間を明確に分離規定して、
着座者およびシートバックの安全性を確保している。
【0006】しかし、このような公知の構成において
は、シートバックの大型化、これに起因する重量化、お
よび、全体的なコストの増加を伴うため、構成上好まし
くない。また、自動車の衝突時等における移動のもと
で、リヤシートのシートバックにラゲージスペースの荷
物等が衝突すると、リヤシートの背面の表面上の破損、
損傷等が生じやすいため、これに起因する外観品質の低
下を招く虞れがある。
【0007】この発明は、シートバックの大型化、重量
化等を伴うことなく、乗員スペースに対するラゲージス
ペースの明確な分離規定を可能とする車両のラゲージス
ペース規定構造の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、略コ字形状に折曲成形された隔
離バーの各端末が、中央基部を所定の高さに保持可能
に、ラゲージスペースの前方に位置する乗員用シートの
後方でラゲージスペースの荷台に連結されている。そし
て、この隔離バーによってラゲージスペースの前限位置
が規定されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】図1、図2に示すように、この発明に係る
車両のラゲージスペース規定構造10は、乗員のための乗
員スペース(乗員室)12と荷物の収納、載置されるラゲ
ージスペース(荷物室)14とを連続した空間内に持つ車
両に適用される。そして、このラゲージスペース規定構
造10においては、ラゲージスペース14の荷台16から上方
に突出可能な略コ字形状の隔離バー18が、ラゲージスペ
ースの前方に隣接する乗員用シート、つまりはリヤシー
ト20の後方に配設されている。
【0011】なお、乗員スペース12とラゲージスペース
14とを連続した空間内に持つ車両として、たとえば、1
ボックスタイプ車、2ボックスタイプ車等の自動車が例
示でき、これらのタイプの自動車においては、通常、リ
ヤシート(乗員用シート)20、ひいてはこのシートのシ
ートバック22を介して乗員スペース、ラゲージスペース
が分離規定されている。
【0012】このような自動車において、リヤシート20
は、たとえば、シートバック22をシートクッション24に
対して前倒し可能とするヒンジ付きシートとして形成さ
れている。この、ヒンジ付きシートとしてなるリヤシー
ト20においては、シートバック22が、下部のヒンジ26を
介して車床28に回動可能に連結、支持され、対応するロ
ック手段(図示しない)のロック解除のもとで、図1に
実線で示す起立位置と、同図に一点鎖線で示す前倒し位
置との間で回動自在となっている。
【0013】このような構成では、リヤシートのシート
バック22を前倒しすることでラゲージスペース14が前方
に拡張されるとともに、シートバックの背面22a が荷台
16に連続した補助的な荷台として利用できるため、本来
のラゲージスペースでは収納不能な、ラゲージスペース
の奥行を越える長さや量の荷物等の収納、載置が可能と
なる。
【0014】ここで、隔離バー18は、リヤシート20の後
方、つまりはラゲージスペースの荷台16の前部で、中央
基部18a を前方に位置させて配置され、たとえば、図1
に実線で示す、荷台から中央基部を突出させた突出位置
と、同図に一点鎖線で示す、荷台の凹部30に格納された
格納位置との間で回動自在に、各端末の枢着によって、
荷台に連結、支持されている。
【0015】なお、隔離バー18の横幅、つまり中央基部
18a の長さは、通常、ラゲージスペース14の当該部分の
有効幅、つまりはリヤのホイールハウスの内側間に配置
可能な長さに設定される。
【0016】そして、図1に示すように、偏倚手段32
が、突出方向への偏倚力を隔離バー18に付与可能に設け
られている。偏倚手段32として、たとえば、隔離バー18
の後端と荷台の凹部30の係止端34との間に張設された引
張コイルばねが利用できる(図3参照)。
【0017】偏倚手段32の偏倚力のもとで突出方向、つ
まりは荷台16の上方に中央基部18aを突出させる方向に
偏倚された隔離バー18は、たとえば、対応するストッパ
36との係合のもとでその突出位置に保持される。なお、
ストッパ36としては、図1に示すような、凹部30の対応
する壁面部分等が利用できるが、これに限定されず、た
とえば、対応する箇所等に突設した係合ピンをストッパ
として利用してもよい。
【0018】図1、図2を見るとわかるように、隔離バ
ー18の突出位置においては、中央基部18a が、リヤシー
トのシートバック22の後方、つまりは荷台16の前部で荷
台より上方の、荷物等38と係合可能な高さに位置するた
め、ラゲージスペース14に収納、載置された荷物等が自
動車の衝突等によって発生する慣性力のもとで前方に移
動しても、その係合位置以降の移動は確実に阻止される
(図1の二点鎖線参照)。つまり、この発明によれば、
ラゲージスペース14に収納、載置された荷物等38が、隔
離バー18によってリヤシートのシートバック22から隔離
されるため、自動車の衝突等の発生時においても、シー
トバックへの荷物等の衝突が確実に防止できる。
【0019】上記のように、この発明の車両のラゲージ
スペース規定構造10においては、荷台16から突出させた
隔離バー18によって、ラゲージスペース14の前限位置を
規定し、これによって乗員スペース12、ラゲージスペー
スを分離規定している。つまり、リヤシートのシートバ
ックによって乗員スペース、ラゲージスペースを分離規
定し、このシートバックによって、荷物等からの過大な
負荷を受けようとする公知の構成と異なり、この発明で
は、荷台16に連結された隔離バー18によって荷物等38か
らの負荷を受けるため、荷物等からの過大な負荷はシー
トバック22に付与されない。
【0020】このように、この発明のラゲージスペーシ
規定構造10によれば、隔離バー18によって乗員スペース
12、ラゲージスペース14が明確に分離規定されるため、
リヤシートのシートバック22での剛性、保持の強化等が
不要となり、シートバックの大型化、重量化、および、
シートバックを起立位置に保持するためのロック手段
(図示しない)の大型化等を招くことなく、乗員用シー
トへの着座者およびリヤシート自体の安全性が十分かつ
容易に確保できる。
【0021】そして、ラゲージスペースの荷物等38は、
前方への移動のもとでもリヤシートのシートバック22に
接触しないため、自動車の衝突等の後においても、シー
トンバックの表面上の破損、損傷等が確実に防止でき
る。従って、自動車の衝突等の後における、リヤシート
のシートバック22の外観品質の低下も防止される。
【0022】また、隔離バー18は荷台16に連結されてい
るため、荷物等38からの過大な負荷が隔離バーの中央基
部18a に作用しても、その負荷は隔離バー後端の枢着点
から荷台を経て自動車のボディ等に逃されるため、隔離
バーの変形、破損等は十分に防止できる。従って、この
点からのリヤシートのシートバック22および着座者の安
全性が向上される。
【0023】ここで、図3に示すように、この発明のラ
ゲージスペース規定構造10においては、ラゲージスペー
ス14の荷台の凹部30に、隔離バー18を格納位置に保持可
能とするロック機構(バー用ロック機構)40が設けられ
ている。つまり、この発明では、バー用ロック機構40の
ロック動作によって、隔離バー18が格納位置で保持可能
となっている。
【0024】バー用ロック機構40は、たとえば、隔離バ
ーの中央基部18a に係合可能な回動自在のフック42と、
フックの係合端42a への係合端44a の係合のもとでフッ
クを隔離バー18との係合位置、つまりはロック位置に保
持する回動自在のサポートアーム44との組み合わせを有
して形成され、引張コイルばねからなる偏倚手段46での
双方の下端間の連結によって、フック、サポートアーム
が連動可能となっている。
【0025】このようなバー用ロック機構40は、図中右
方へのサポートアーム44の下端の牽引に伴う反時計方向
へのフック42の回動によって、ロック解除可能となって
いる。
【0026】なお、この実施の形態において例示するバ
ー用ロック機構40は、ラゲージスペース用のドア(ラゲ
ージドア)のロック機構として一般的に用いられている
公知の構成と同様であるため、ここでは詳細に説明しな
い。また、バー用ロック機構40は、荷台の凹部30に格納
された隔離バー18を格納位置で保持可能であれば足りる
ため、この形態に限定されない。
【0027】ところで、この発明のラゲージスペース規
定構造10は、荷台16から上方に突出した隔離バー18でラ
ゲージスペース14の荷物等38をリヤシートのシートバッ
ク22から隔離し、それによって、ラゲージスペースを乗
員スペース12から分離規定することを目的としているた
め、ラゲージスペースへの荷物等の収納、載置後、少な
くとも走行時においては、隔離バーを突出位置に設定し
なければその機能は確保できない。そこで、この発明に
おいては、ラゲージドア48のロック機構(ドア用ロック
機構)50と連動可能に、バー用ロック機構40を連結し、
ラゲージドアの閉鎖に伴うドア用ロック機構のロック動
作に連動して、バー用ロック機構がロック解除動作を生
じるように構成されている。
【0028】図3を見るとわかるように、この実施の形
態においては、ドア用ロック機構50を、回動自在なフッ
ク52とサポートアーム54とを偏倚手段56で連動可能に連
結した上述のバー用ロック機構40と同様の構成として例
示している。このようなドア用ロック機構50において
は、ラゲージドア48の閉鎖に伴う、フック52とラッチ58
との係合のもとでのロック動作によって、ラゲージドア
が閉鎖位置に保持され、自動車のキー等による開放操作
に連動したサポートアーム54およびフックの回動によっ
て、そのロックが解除可能となっている。
【0029】そして、双方のサポートアーム44、54 の下
端間を連動手段60で連結することによって、バー用ロッ
ク機構40、ドア用ロック機構50間が連動可能となってい
る。連動手段60として、たとえば、ワイヤ本体をカバー
で覆った、いわゆる被覆ワイヤが利用できる。
【0030】このような構成においては、ラゲージドア
48の閉鎖に伴うラッチ58、フック52間の係合のもとでド
ア用ロック機構のサポートアーム54が図中時計方向に回
動されるため、連動手段60を介した、反時計方向へのバ
ー用ロック機構のサポートアーム44の回動、および、そ
れに連動した反時計方向へのフック42の回動により、バ
ー用ロック機構40による隔離バー18のロックが解除され
て、隔離バーは偏倚手段32の偏倚力のもとで突出位置に
突出される(図1の実線および図3の一点鎖線参照)。
【0031】上記のように、バー用ロック機構40でのロ
ックによって隔離バー18を格納位置に保持すれば、ラゲ
ージスペースの荷台16がフラットな状態で維持できるた
め、隔離バーが、ラゲージスペース14への荷物等38の収
納、載置やリヤシートのシートバック22の姿勢設定等の
際の作業の妨げとならない。そのため、荷物等38の収
納、載置等の際における良好な作業性が容易に確保でき
る。
【0032】そして、ラゲージスペース14への荷物等38
の載置後にラゲージドア48を閉鎖すれば、ドア用ロック
機構50のロック動作に連動したバー用ロック機構40のロ
ック解除動作により、隔離バー18は突出位置に自動的に
突出、設定されるため、作業者が、荷物等の収納作業等
の後に隔離バーの突出操作を忘れても、隔離バーの機
能、つまり、リヤシートのシートバック22からの荷物等
の隔離は確実に得られる。従って、突出位置への隔離バ
ー18の操作性が確実に向上される。
【0033】ところで、リヤシートのシートバック22の
前倒しによってラゲージスペース14を前方に拡張した場
合においては、隔離バー18による、乗員スペース12から
のラゲージスペース14の分離規定が不要となることがあ
る。そこで、この発明においては、バー用ロック機構40
を閉鎖状態に保持可能とする保持レバー62が設けられて
いる。
【0034】図3に示すように、保持レバー62は、たと
えば、バー用ロック機構のフックの係合端42b に係合可
能なフック片62a を後端に一体に有して形成され、水平
方向に回動自在に、中間部が凹部30の底面等に枢着され
ている。そして、保持レバーの操作片となる前端62b
が、操作可能な箇所、たとえば、床面28の立ち上がり面
28a から前方に突出されている。
【0035】なお、保持レバー62においては、その水平
方向での回動によって、フック片62a 、係合端42b 間の
係合、係合解除が切り換え可能となっている。
【0036】たとえば、図3に示す、フック片62a 、係
合端42b 間の係合時においては、サポートアーム44に反
時計方向の回動が生じても、フック42の回動がフック
片、係合端間の係合のもとで阻止されるため、バー用ロ
ック機構40はドア用ロック機構50に対して非連動とな
り、ドア用ロック機構のロック動作のもとでも、バー用
ロック機構のロック解除動作は生じない。
【0037】つまり、保持レバーのフック片62a をフッ
クの係合端42b に係合させれば、バー用ロック機構40が
ドア用ロック機構50に対して非連動となって隔離バー18
がドア用ロック機構のロック動作とは無関係に格納位置
に保持されるため、ラゲージスペース14を前方に拡張し
て使用した場合等においては、ラゲージドア48を閉鎖し
た後も荷台16のフラット状態が維持される。そのため、
ラゲージスペース14を前方に拡張して使用した場合等に
おいて、隔離バー18が荷物等の収納、載置の妨げとなる
こともなく、ラゲージスペースの利用性は十分に確保で
きる。
【0038】なお、操作片62b の操作のもとでフック片
62a 、係合端42b 間を係合解除すれば、保持レバー62に
よる格納位置での隔離バー18の保持が解除されるため、
隔離バーを格納位置に保持した場合においても、隔離バ
ーはラゲージドア48の閉鎖のもとで突出位置に設定され
る。つまり、リヤシートのシートバック22を起立位置に
設定して通常の乗員スペース12、ラゲージスペース14と
して各スペースを利用する場合においては、操作片62b
の操作のもとでフック片62a 、係合端42b 間を係合解除
すれば足りるため、保持レバー62による切り換え操作が
複雑化せず、操作性が向上される。
【0039】ここで、この発明の実施の形態において
は、シートバック22の前倒し可能なヒンジ付きシートを
リヤシート20として装着した車両における構成を例示し
ているが、これに限定されず、たとえば、ヒンジを持た
ない固定式のシートをリヤシートとする車両に、この発
明を応用してもよい。この場合においては、隔離バー18
を格納可能とする必要がないため、隔離バーを荷台16に
対して固定すれば、複雑な構成を招くことなく、乗員ス
ペース12に対するラゲージスペース14の明確化が十分に
可能となる。
【0040】また、リヤシート20を乗員用シートとして
例示しているが、ラゲージスペース14の前方に位置する
乗員用シートであれば足りるため、たとえば、フロント
シートの後方に展開されるラゲージスペース14の前限位
置を規定する構成にも、この発明が応用できることはい
うまでもない。
【0041】なお、この発明のラゲージスペース規定構
造は、1ボックスタイプ車、2ボックスタイプ車等の自
動車に適するとはいえ、これに限定されず、たとえば、
他の自動車や電車、飛行機、船舶等のラゲージスペース
を規定する構成として、この発明を応用してもよい。
【0042】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0043】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るラゲージ
スペース規定構造によれば、荷台から突出させた隔離バ
ーによって、ラゲージスペースの前限位置を規定し、こ
れによって乗員スペース、ラゲージスペースを分離規定
しているため、シートバックの大型化、重量化、およ
び、シートバックを起立位置に保持するためのロック手
段の大型化等を招くことなく、乗員用シートへの着座者
およびリヤシート自体の安全性が十分かつ容易に確保で
きる。
【0044】そして、ラゲージスペースの荷物等は、前
方への移動のもとでもリヤシートのシートバックに接触
しないため、自動車の衝突等の後においても、シートン
バックの破損、損傷等が確実に防止できる。従って、車
両の衝突等の後における、リヤシートのシートバックの
外観品質の低下も防止される。
【0045】更に、隔離バーが荷台に連結されているた
め、荷物等からの過大な負荷が隔離バーの中央基部に作
用しても、その負荷は隔離バー後端の枢着点から荷台を
経て自動車のボディ等に逃されるため、隔離バーの変
形、破損等は十分に防止できる。従って、この点からの
リヤシートのシートバックおよび着座者の安全性が向上
される。
【0046】また、隔離バーをバー用ロック機構によっ
て格納位置に保持可能とすれば、隔離バーが荷物等の収
納載置、および、乗員用シートの姿勢設定等の際におけ
る作業の妨げとならないため、ラゲージスペースの荷台
への隔離バーの配設に起因する作業性の低下が確実に防
止される。
【0047】そして、ドア用ロック機構のロック動作に
連動してバー用ロック機構をロック解除させることで、
ラゲージドアの閉鎖に連動した隔離バーの自動的な突出
が得られるため、作業者が、荷物等の収納作業等の後に
隔離バーの突出操作を忘れても、乗員用シートのシート
バックからの荷物等の隔離は確実に得られる。従って、
隔離バーの操作性が確実に向上される。
【0048】また、保持レバーによって隔離バーをラゲ
ージドアの閉鎖とは無関係に格納位置に保持可能とすれ
ば、ラゲージスペースを前方に拡張して使用した場合等
において、隔離バーが荷物等の収納、載置の妨げとなら
ないため、ラゲージスペースの利用性は十分に確保でき
る。
【0049】そして、ラゲージスペースの荷台に凹部を
設け、この凹部に収納された位置を隔離バーの格納位置
とすれば、ラゲージスペースの荷台がフラットな状態で
維持できるため、格納した隔離バーが、荷台への荷物等
の収納、載置の妨げとならない。従って、この点におい
ても、ラゲージスペースの利用性は十分に確保できる。
【0050】更に、隔離バーの中央基部をラゲージスペ
ースの有効幅に対応した長さに設定すれば、荷台の横幅
に応じた隔離が十分に得られるため、隔離バーの機能性
が十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る車両のラゲージスペース規定構
造の概略側面図である。
【図2】車両のラゲージスペース規定構造の概略斜視図
である。
【図3】バー用ロック機構を中心とした、車両のラゲー
ジスペース規定構造の部分拡大側面図である。
【符号の説明】
10 車両のラゲージスペース規定構造 12 乗員スペース 14 ラゲージスペース 16 荷台 18 隔離バー 18a 隔離バーの中央基部 20 乗員用シート(リヤシート) 22 シートバック 30 荷台の凹部 32 偏倚手段 38 荷物等 40 バー用ロック機構 48 ラゲージドア 50 ドア用ロック機構 60 連動手段 62 保持レバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員スペースとラゲージスペースとを連
    続した空間内に持ち、ラゲージスペースの前方に位置す
    る乗員用シートのシートバックを介して各スペース間の
    分離規定された車両において、 略コ字形状に折曲成形された隔離バーの各端末が、中央
    基部を所定の高さに保持可能に、上記乗員用シートの後
    方でラゲージスペースの荷台に連結され、この隔離バー
    によってラゲージスペースの前限位置を規定したことを
    特徴とする車両のラゲージスペース規定構造。
  2. 【請求項2】 乗員スペースとラゲージスペースとを連
    続した空間内に持ち、ラゲージスペースの前方に位置す
    る乗員用シートのシートバックを介して各スペース間の
    分離規定された車両において、 略コ字形状に折曲成形された隔離バーが、上記乗員用シ
    ートの後方で中央基部を前方にして配設され、各端末の
    枢着により、所定の格納位置と、中央基部を所定の高さ
    に突出させた突出位置との間で回動可能に、ラゲージス
    ペースの荷台に連結され、 偏倚手段が、突出方向への偏倚力を隔離バーに付与可能
    に設けられ、偏倚手段の偏倚力のもとでの回動に伴う、
    対応するストッパとの係合のもとで、隔離バーを突出位
    置に保持し、この突出位置での隔離バーによってラゲー
    ジスペースの前限位置を規定とするとともに、隔離バー
    に対応するバー用ロック機構でのロックによって、隔離
    バーを格納位置に保持可能としたことを特徴とする車両
    のラゲージスペース規定構造。
  3. 【請求項3】 乗員スペースとラゲージスペースとを連
    続した空間内に持ち、ラゲージスペースの前方に位置す
    る乗員用シートのシートバックを介して各スペース間の
    分離規定された車両において、 略コ字形状に折曲成形された隔離バーが、上記乗員用シ
    ートの後方で中央基部を前方にして配設され、各端末の
    枢着により、所定の格納位置と、中央基部を所定の高さ
    に突出させた突出位置との間で回動可能に、ラゲージス
    ペースの荷台に連結され、 偏倚手段が、突出方向への偏倚力を隔離バーに付与可能
    に設けられ、偏倚手段の偏倚力のもとでの回動に伴う、
    対応するストッパとの係合のもとで、隔離バーを突出位
    置に保持し、この突出位置での隔離バーによってラゲー
    ジスペースの前限位置を規定とするとともに、 隔離バーをそのロックのもとで格納位置に保持可能とす
    るバー用ロック機構が、ラゲージスペースに対応するド
    アのためのドア用ロック機構に連動可能に連結され、ド
    ア用ロック機構のロック動作に連動して、バー用ロック
    機構をロック解除可能としたことを特徴とする車両のラ
    ゲージスペース規定構造。
  4. 【請求項4】 その回動操作によってバー用ロック機構
    をロック状態で保持する保持レバーを対応箇所に設け、
    保持レバーでの保持によって、バー用ロック機構をロッ
    ク状態でドア用ロック機構と非連動とした請求項3記載
    の車両のラゲージスペース規定構造。
  5. 【請求項5】 ラゲージスペースの荷台に、隔離バーの
    形状に対応した凹部を設け、この凹部に格納された位置
    が、隔離バーの格納位置として設定された請求項2ない
    し4のいずれか記載のラゲージスペース規定構造。
  6. 【請求項6】 隔離バーの中央基部が、ラゲージスペー
    スの有効幅に対応した長さに形成された請求項1ないし
    5のいずれか記載の車両のラゲージスペース規定構造。
JP8447796A 1996-03-14 1996-03-14 車両のラゲージスペース規定構造 Pending JPH09249073A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8447796A JPH09249073A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 車両のラゲージスペース規定構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8447796A JPH09249073A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 車両のラゲージスペース規定構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09249073A true JPH09249073A (ja) 1997-09-22

Family

ID=13831730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8447796A Pending JPH09249073A (ja) 1996-03-14 1996-03-14 車両のラゲージスペース規定構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09249073A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100412467B1 (ko) * 2001-07-04 2003-12-31 현대자동차주식회사 자동차용 수납식 러기지 멤버 구조
KR100461309B1 (ko) * 2002-11-15 2004-12-16 현대자동차주식회사 차량용 리어시트의 러기지 멤버 구조
KR100472669B1 (ko) * 2002-10-07 2005-03-08 현대자동차주식회사 자동차의 리어 트림의 적재물 낙하 방지장치
CN104029613A (zh) * 2013-03-06 2014-09-10 福特全球技术公司 一种包裹存储***及方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100412467B1 (ko) * 2001-07-04 2003-12-31 현대자동차주식회사 자동차용 수납식 러기지 멤버 구조
KR100472669B1 (ko) * 2002-10-07 2005-03-08 현대자동차주식회사 자동차의 리어 트림의 적재물 낙하 방지장치
KR100461309B1 (ko) * 2002-11-15 2004-12-16 현대자동차주식회사 차량용 리어시트의 러기지 멤버 구조
CN104029613A (zh) * 2013-03-06 2014-09-10 福特全球技术公司 一种包裹存储***及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5280995A (en) Vehicle seat assembly with rotating seat pack panel and integral child seat
US6736438B1 (en) Semi-passive latch system for a vehicle component
EP1341683B1 (en) Stow to floor seat assembly having a cantilevered seat cushion
US6183032B1 (en) Vehicle seating assembly
EP0965488B1 (en) Apparatus for permitting pass-through between vehicle compartment and trunk room
JPH09249073A (ja) 車両のラゲージスペース規定構造
JP3942084B2 (ja) 車両用シート
JPH0228979Y2 (ja)
JP3608034B2 (ja) 車両用シート取付構造
JP3162302B2 (ja) 自動車用スペースアップシートのインナーレッグ構造
JP3424291B2 (ja) 車両のシート構造
JPH0412825Y2 (ja)
JP3460982B2 (ja) 床下格納シート構造
JP3181840B2 (ja) 自動車用スペースアップシート
JPH0233528B2 (ja) Jidoshanoshiitosochi
JPH039483Y2 (ja)
JPH0123860Y2 (ja)
JP3433907B2 (ja) 自動車の荷物保持装置
JPH07164942A (ja) 車両のシート構造
JP4069501B2 (ja) 自動車の荷室構造
JPH0511074Y2 (ja)
JPH0529938Y2 (ja)
JPH0528738U (ja) 車両用シート
JPH0228980Y2 (ja)
JP2020183153A (ja) 車両後部構造