JPH09137002A - 熱可塑性エラストマー及びその製造方法 - Google Patents

熱可塑性エラストマー及びその製造方法

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JPH09137002A
JPH09137002A JP30010495A JP30010495A JPH09137002A JP H09137002 A JPH09137002 A JP H09137002A JP 30010495 A JP30010495 A JP 30010495A JP 30010495 A JP30010495 A JP 30010495A JP H09137002 A JPH09137002 A JP H09137002A
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JP
Japan
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weight
oil
thermoplastic elastomer
rubber
parts
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JP30010495A
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English (en)
Inventor
Takeshi Iwasa
毅 岩佐
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加硫ゴム並みの低クリープ性と成形外観を有
しながら、広い温度範囲にわたって良好なゴム特性を維
持しつつ、広い着色自由度、良好な成形加工性を併せ持
つ新規な熱可塑性エラストマーを得る。 【解決手段】 エチレン−α・オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体系油展ゴム(a)100重量部に対して、結
晶性オレフィン系樹脂(b)10〜100重量部、分子
内にSiH基を2つ以上持つオルガノシロキサン系架橋
剤(c)0.5〜30重量部、担持触媒(d)0.05
〜15重量部を混合し、二軸混練機によって動的に架橋
させる。このときに、油展ゴム(a)の溶融粘度(ρa)
と結晶性オレフィン系樹脂(b)の溶融粘度(ρb)との
溶融粘度比(ρab)は、キャピラリーレオメーターに
よる測定(JIS K7199)で、温度230℃、剪
断速度243sec-1において0.8≦ρab≦1.
2であり、担持触媒(d)は、疎水化コロイダルシリカ
(d−1)100重量部に対して第VIII属遷移金属系ハ
イドロシリル化触媒(d−2)0.1〜10重量部を担
持したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好な成形加工性と低
クリープ特性を合わせ持つ熱可塑性エラストマー及びそ
の製造方法に関するものである。更に詳しくは柔軟性に
富み、広い温度範囲にわたるゴム弾性、高温クリープ性
能、機械強度、成形加工性、長期信頼性に優れ、かつ熱
可塑性エラストマーでありながら、耐油性、耐光変色性
が良好で調色性に非常に優れており、各種成形物の素材
として使用できる新規な熱可塑性エラストマー及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴム的な軟質材料であって加硫工
程を必要とせず、熱可塑性樹脂と同様な成形加工性を有
する熱可塑性エラストマーが自動車部品、家電部品、電
線被覆材、医療部品、雑貨、履物等の分野で利用されて
いる。熱可塑性エラストマーの構造の代表的な例として
は特開昭61−34050号公報に開示されているよう
に共重合体鎖中にハードセグメント及びソフトセグメン
トを交互に含有している種類のものがある。そして、こ
れらは各セグメントの割合を変えることにより柔軟性に
富むものから、剛性のあるものまで各種のグレードが製
造されている。更に、安価でそして容易に入手できる原
料物質から導かれた別種類の熱可塑性エラストマーもあ
る。即ち、特公昭53−21021号公報に開示されて
いるように有機過酸化物を用いて部分架橋したモノオレ
フィン共重合体ゴムとポリオレフィン樹脂との熱可塑性
ブレンドあるいはモノオレフィン共重合体ゴムとポリオ
レフィン樹脂に架橋助剤として有機過酸化物を用いて溶
融混練を行い、部分架橋した組成物がこれに該当する。
【0003】しかしながら、前者の共重合体鎖中にハー
ドセグメント及びソフトセグメントを交互に含有してい
る構造を持つ熱可塑性エラストマーの場合、柔軟性のあ
る熱可塑性エラストマーとするためにはソフトセグメン
トを多量に含むことが必要となる。通常、ソフトセグメ
ントは引張強度が弱く、耐熱性、流動性、耐油性が悪い
ことからこのようなソフトセグメントを多量に含む柔軟
性のある熱可塑性エラストマー組成物は、やはり引張強
度が弱く、耐熱性、流動性、耐油性が悪いといった欠点
を持ち、広範囲にわたっての各種用途に用いる事が出来
ない。また、柔軟性グレードを多段合成法により合成す
る場合は、ハードセグメントとソフトセグメントを別々
に合成する必要があるため、重合装置が非常に複雑にな
るとともに、重合段階での各セグメントの性状や割合の
コントロールが非常に難しく、またグレードの切り替え
時に不良品が発生する事もある。さらに生成したポリマ
ーの回収もゴム的な性状のものが多量に含まれることか
ら非常に困難である。
【0004】後者の、成分中のモノオレフィン共重合体
ゴムに部分架橋を施した構造の熱可塑性エラストマーの
場合は、部分架橋であるために耐油性及び高温下での形
状回復性等が不十分であり、このために広範囲にわたっ
ての各種用途に用いる事が出来ない。また、有機過酸化
物を用いているために、架橋と同時に有機過酸化物に起
因するラジカルによりポリマー鎖の切断が起こり、機械
的強度の低下もみられるという欠点も有している。この
欠点を克服する手段が特公昭58−46138号公報に
開示されている。即ち架橋剤として熱反応性アルキルフ
ェノール樹脂を用いる事によりモノオレフィン共重合体
ゴムの架橋のみを優先的に進めるという手段である。こ
の手段で得られる熱可塑性エラストマーは完全架橋であ
るため耐油性及び高温下での形状回復性は改善されてい
るとはいえ、加硫ゴムに比べるとまだ不十分である。
【0005】また、架橋剤としてアルキルフェノール樹
脂の代わりにオルガノシロキサン化合物を用いる手法が
米国特許第4803244号に提案されている。この方
法ではアルキルフェノール樹脂架橋と同様にモノオレフ
ィン共重合体ゴムの架橋のみを優先的に進めることがで
き、耐油性、高温下での形状回復性及び耐光変色性等に
非常に優れた材料が得られるので、調色の自由度が求め
られる自動車部品、家電用部品、電線被覆等の用途に用
いる事ができる。ところが該特許の実施例に記載されて
いる原材料を用いた場合では、成形材の外観と加硫ゴム
並のクリープ性を有するエラストマーは製造できず、ウ
ェザーストリップ、ダストブーツのような特に低クリー
プ性が必要となる自動車部材には用いることができな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の熱可塑
性エラストマー組成物では困難であった加硫ゴム並みの
低クリープ性と成形外観を両立させるためになされたも
のである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】ゴム成分としてエチレン−
α・オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム、熱可塑性
樹脂として結晶性オレフィン系樹脂といった相溶性の良
い組合せを選択し、且つ、海成分と島成分との溶融粘度
比を1に近づけた上で架橋触媒を高分散させるために、
予めゴム成分に親和し易いように、疎水処理をしたコロ
イダルシリカに担持させ、高剪断をかけながら架橋させ
ることによりゴムの選択的な架橋及び高分散を行うとい
う技術思想のもとに研究を展開し、その結果、広い温度
範囲にわたって加硫ゴム同等以上の良好なゴム特性を有
しつつ、安定した低クリープ性、調色、良好な成形外観
が求められる用途も含めての広範囲にわたっての各種用
途に適用できるという事を見いだし、さらに種々の研究
を進めて本発明を完成するに至ったものである。
【0008】即ち、エチレン−α・オレフィン−非共役
ジエン共重合体(a−1)、パラフィン系オイル(a−
2)からなる油展ゴム(a)100重量部、結晶性オレ
フィン系樹脂(b)10〜100重量部、分子内にSi
H基を2つ以上持つオルガノシロキサン系架橋剤(c)
0.5〜30重量部、さらに担持触媒(d)0.05〜
15重量部を混合し、二軸混練機によって動的に架橋さ
せてなる熱可塑性エラストマーにおいて、キャピラリー
レオメーターによる測定(JIS K7199)で、温
度230℃、剪断速度243sec-1での油展ゴム
(a)の溶融粘度(ρa)と結晶性オレフィン系樹脂
(b)の溶融粘度(ρb)との溶融粘度比(ρab)が
0.8≦ρab≦1.2であり、担持触媒(d)が疎
水化コロイダルシリカ(d−1)100重量部に対して
第VIII属遷移金属系ハイドロシリル化触媒(d−2)
0.1〜10重量部を担持したものである事を特徴とす
る熱可塑性エラストマーの製造方法及び、その製造方法
を用いて製造した熱可塑性エラストマーに関するもので
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明についてより具体的
且つ詳細な説明を行っていく。本発明で用いられる油展
ゴム(a)は、エチレン−α・オレフィン−非共役ジエ
ン共重合体ゴム(a−1)中にパラフィン系オイル(a
−2)を分散させたものである。分散させる方法として
は、溶融混練等が用いられる。ここでエチレン−α・オ
レフィン−非共役ジエン共重合体ゴム(a−1)(以
下、共重合体ゴムと略す。)は、エチレン、α・オレフ
ィン及び非共役ジエンからなり、α・オレフィンは炭素
数3〜15のものが適する。非共役ジエンとしてはジシ
クロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリデン
ノルボルネン、及びメチレンノルボルネン等が使用でき
る。本発明においては入手の容易さ、耐衝撃性改良の観
点からα・オレフィンとしてはプロピレンが適する。従
って、EPDMが好適となる。共重合体ゴムのエチレン
/α・オレフィン比は重量比で50/50〜70/3
0、さらに好ましくは60/40〜70/30である。
ここで、用いられる共重合体ゴムのみかけのムーニ粘
度、ML1+4(125℃)は10〜120、好ましくは4
0〜100の範囲から選ぶ事が出来る。このムーニ粘度
はゴムの分子量と加工特性の指標となっている。ここ
で、ゴム自身のムーニ粘度10未満のものはゴム分子量
が非常に小さいことを意味しており、架橋ゴムの分子量
が小さくなり、圧縮永久歪みが大きくなる傾向がある。
また、ゴムのヨウ素価は反応性の指標となっており値が
大きいほど高活性を意味するが、本発明で用いられるゴ
ム種では10〜30、特に15〜30の高活性種が好ま
しい。
【0010】次にパラフィン系オイル(a−2)は、ゴ
ム成分の溶融粘度をオレフィン系樹脂のそれに調節する
ために添加される必須成分である。一般にゴムの軟化、
増容、加工性向上に用いられるプロセスオイルまたはエ
クステンダーオイルとよばれる鉱物油系ゴム用軟化剤は
芳香族系、ナフテン系、パラフィン系の3者を組みあわ
せた混合物であり、パラフィン鎖の炭素数が全炭素数の
50%以上占めるものがパラフィン系と呼ばれ、ナフテ
ン環炭素数が30から45%のものがナフテン系、芳香
環炭素数が30%を越えるものが芳香族系とされる。本
発明で用いられるオイルは上記区分でパラフィン系のも
のが好ましく、ナフテン系、芳香族系のものは分散性、
溶解性の点で好ましくない。パラフィン系ゴム用軟化剤
の性状は37.8℃における動粘度が20〜500cs
t、流動点が−10〜−15℃および引火点が170〜
300℃を示す。
【0011】共重合体ゴム(a−1)にパラフィン系オ
イル(a−2)を溶融混練して油展ゴム(a)を作製す
る際のパラフィン系オイルの好ましい配合量としては、
共重合体ゴム(a−1)100重量部に対して10〜1
00重量部であり、さらに好ましくは20〜80重量部
の範囲である。しかも、ここで最も重要な事はキャピラ
リーレオメーターによる測定(JIS K7199)
で、温度230℃、剪断速度243sec-1での油展ゴ
ム(a)の溶融粘度(ρa)と結晶性オレフィン系樹脂
(b)の溶融粘度(ρb)との溶融粘度比(ρab)が
0.8≦ρab≦1.2の範囲に含まれる様にパラフ
ィン系オイル(a−2)の添加量を調整して油展ゴムを
作成する事である。この範囲を外れるとゴムの分散が粗
くなり、成形外観、圧縮歪みのいずれもが悪化する。
【0012】ここで、パラフィン系オイル(a−2)の
添加量が共重合体ゴム(a−1)100重量部に対して
100重量部をこえた配合の場合、得られる油展ゴム
(a)の溶融粘度が低くなり、対応する溶融粘度を有す
る結晶性オレフィン系樹脂(b)も、低分子量のものし
か選択できなくなる。その結果、得られるエラストマー
状組成物の機械的性質は低下する傾向がある。また、1
0重量部未満の場合では、得られる油展ゴム(a)の溶
融粘度は高くなりすぎ、対応する溶融粘度を有する結晶
性オレフィン系樹脂(b)も高分子量化するため、その
結果得られるエラストマー状組成物の成形加工性は悪化
する。
【0013】次に、本発明に用いられている結晶性オレ
フィン系樹脂(b)は、得られる組成物の加工性、耐熱
性向上に有効である。ここで、結晶性オレフィン系樹脂
(b)は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンやプロ
ピレンと他の少量のα−オレフィンのランダムまたは及
びブロック共重合体、具体的にはポリプロピレン−エチ
レン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プ
ロピレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、及びポ
リ4−メチル−1−ペンテン、ポリブテン−1等をあげ
ることができる。その中でもポリプロピレンまたはその
共重合体を用いる事が好ましく、キャピラリーレオメー
ターでの測定(JIS K7199)で、230℃、剪
断速度243sec-1での溶融粘度が50〜1000P
a・sであるものが好適に用いられる。結晶性オレフィ
ン系樹脂(b)の配合量は、油展ゴム(a)100重量
部に対し10〜100重量部の範囲内で配合され、好ま
しくは20〜60重量部の範囲で配合される。100重
量部を越えた配合では、得られるエラストマー状組成物
の硬度が高くなり柔軟性が失われ、10重量部未満の配
合では成形加工性が悪くなる。
【0014】次に本発明で用いられるゴムの架橋剤
(c)は、SiH基を2つ以上持つオルガノシロキサン
化合物類である。本発明ではゴムの架橋法としてSiH
基のゴム成分中の不飽和炭化水素への選択的な付加反応
(ハイドロシリル化)を利用している。架橋剤となり得
るためには架橋剤1分子が2分子以上のゴムに付加する
ことが必要条件であるから、分子中に最低2つ以上のS
iH基を持つ必要がある。とりわけ、低クリープ特性を
安定して有するために種々の分子構造を有するオルガノ
シロキサン化合物を検討した結果、下記構造を有するS
iH多官能型のオルガノシロキサン化合物を好適に用い
ることができる。
【0015】
【化2】 (1)mは5以上400以上の整数 (2)R1〜R7は、水素、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基またはアリールオキシ基
【0016】本発明に用いられる担持触媒(d)は、触
媒の高分散には必須である。この担持触媒(d)は、疎
水化コロイダルシリカ(d−1)に第VIII属遷移金属系
ハイドロシリル化触媒(d−2)を溶媒に溶解させた状
態で担持したものであり、担持触媒を用いることにより
分散を向上させるという利点を持つ。疎水化コロイダル
シリカ(d−1)は、シリカ(SiO2)粒子の表面に存
在する親水性のシラノール基(SiOH)に疎水処理を
施したものである。そのために、疎水性である油展ゴム
(a)との親和性が改善され、ゴムへの分散性が向上す
る。この際に用いる疎水化コロイダルシリカ(d−1)
の平均粒径は12〜40nm、特に12〜20nmのも
のが好ましい。また、比表面積はBET法で50〜20
0m2/g、好ましくは100〜200m2/gのもので、
しかもメタノール湿潤性が40以上の疎水度のものが好
ましい。
【0017】第VIII属遷移金属系ハイドロシリル化触媒
(d−2)として、第VIII族遷移金属の中で白金系の化
合物や錯体が挙げられる。最も一般的な触媒としては、
塩化白金酸等がある。この第VIII属遷移金属系ハイドロ
シリル化触媒を溶媒に溶解した状態で疎水化コロイダル
シリカ(d−1)に担持させるが、ここで用いる溶媒と
しては、特に限定はなく、ハイドロシリル化反応に対し
て比較的不活性であることが必要である。溶媒種の例と
すれば、炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エステ
ル系等が挙げられる。担持触媒の調製法は公知であり、
触媒の担持量は疎水化コロイダルシリカ100重量部に
対し0.1〜10重量部、特に0.1〜1.0重量部が
好ましい。
【0018】ここで動的架橋された熱可塑性エラストマ
ー組成物とは、本発明で得られた組成物1gを沸騰キシ
レンを用いてソックスレー抽出器で10時間リフラック
スし、残留物を80メッシュの金網で濾過し、{メッシ
ュ上に残留した不溶物乾燥重量(g)}/{組成物1g
中に含まれるa成分の重量(g)}の百分率で示される
ゲル含有率が少なくとも30%、好ましくは50%以上
(ただし、無機充填物等の不溶成分はこれに含まない)
となるように架橋したものであり、かつ該架橋が熱可塑
性エラストマー組成物の溶融混練中に行われることを特
徴とする。このような動的架橋された熱可塑性エラスト
マー組成物を得るため、オルガノシロキサン系架橋剤
(c)の配合量は、油展ゴム(a)のポリマー成分10
0重量部に対して0.5〜30重量部、好ましくは1〜
20重量部の中から好適に選ぶことができ、そのゲル含
量を調節することができる。また担持触媒(d)の添加
量はゴム成分100重量部に対して0.05〜15重量
部の触媒を任意に添加することができる。好ましくは
0.05〜10重量部であり、さらに好ましくは2〜8
重量部である。ここで、0.05重量部未満の場合、実
用的速度で架橋が進まない。また、15重量部超では増
量する効果がない。
【0019】更に、パラフィン系オイルを動的に架橋処
理を施した後に、硬度及び粘度調整をするために任意に
添加できる。組成は、既に説明したパラフィン系オイル
(a−1)と同じ範疇のものであり、(a−1)と全く
同じグレードのものを用いても良いし、異なるグレード
のものを用いても良い。本発明の製法で得られる熱可塑
性エラストマー組成物は公知技術の有機過酸化物を用い
て部分架橋した熱可塑性エラストマー組成物に比べ、機
械強度及び高温での圧縮永久歪みに優れた性能を示す組
成物を与える。また、公知技術の熱反応性アルキルフェ
ノール樹脂を用いて完全架橋した熱可塑性エラストマー
組成物に比べ、耐光変色性に著しく優れた組成物を与え
る。また、同じオルガノシロキサンを用いた場合も、公
知技術で製造したエラストマーに比べ外観及び性能が著
しく向上する。
【0020】上記の成分のほかに、本発明の組成物はさ
らに必要に応じて、特に調色が不必要な用途には、無機
充填剤を配合することも可能である。この無機充填剤
は、増量剤として製品コストの低下に有効であるばかり
でなく、品質改良(耐熱保形、難燃性付与等)に積極的
効果を付与する利点もある。無機充填剤としては、例え
ば炭酸カルシウム、カーボンブラック、タルク、水酸化
マグネシウム、マイカ、硫酸バリウム、天然ケイ酸、合
成ケイ酸(ホワイトカーボン)、酸化チタン等があり、
カーボンブラックとしてはチャンネルブラック、ファー
ネスブラック等が使用できる。これらの無機充填剤のう
ちタルク、炭酸カルシウムは経済的にも有利で好ましい
ものである。さらに必要に応じて、各種添加剤を添加す
ることができる。添加剤の例をあげると、造核剤、外滑
剤、内滑剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ヒンダード
フェノール系酸化防止剤、着色剤、難燃剤、シリコン系
オイル(オルガノシロキサン、シランカップリング剤
等)が該当する。また、スチレン系ブロックコポリマー
(SBC)、エチレン−α・オレフィン共重合体、熱可
塑性ウレタン樹脂のような他の熱可塑性樹脂をブレンド
することもできる。
【0021】本発明の組成物を製造する方法としては、
架橋ゴムを微分散させるために、剪断速度が500se
-1以上である二軸混練機を用いることが必須である。
特に、1.0〜5.5mmのクリアランスを有し、15
0〜500m/分の先端速度で異方向に回転する二軸混
練機を用いることが好ましい。この際、各成分の添加順
序は、例えば、前もって加圧ニーダー等でゴムにパラフ
ィン系オイルを溶融混練して油展ゴムを作製し、続いて
この油展ゴムに架橋剤、樹脂成分を添加し同様に溶融混
練した後に粉砕機を用いてペレット状にしたものに、担
持触媒を配合しヘンシェルミキサー等で十分ドライブレ
ンドした後、二軸混練機を用いて架橋工程を行うことが
望ましい。この際に溶融混練する温度は180℃〜30
0℃、好ましくは190℃〜250℃、剪断速度は50
0〜2000sec-1特に、500〜1500sec-1
が好ましい。 ここで得られた動的架橋したエラストマ
ー組成物は熱可塑性であるので一般に使用される熱可塑
性樹脂成形機を用いて成形することが可能であって、射
出成形、押出成形、カレンダー成形、ブロー成形等の各
種の成形方法が適用可能である。
【0022】即ち、溶融粘度の剪断速度依存性が特に大
きく、高剪断速度の射出成形領域では低粘度高流動とな
り、汎用樹脂と同様に容易に射出成形が出来る。また、
中剪断速度の押出・ブロー成形領域ではある程度高粘度
となり、これが低ドローダウンにつながるため、押出・
ブロー成形も容易である。以下、本発明を実施例によっ
て更に詳細に説明するが、本発明は、これら実施例に限
定されるものではない。
【0023】
【実施例】以下に示す実施例及び比較例において配合し
た各成分及び用いた混練方法は以下の通りである。 <成分a(1):非油展EPDM> エチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合
体ゴム 出光DSM製ケルタンK4903F [エチレン含量:50重量%,ムーニ粘度ML1+4(12
5℃):90,ヨウ素価:30,キャピロ溶融粘度(2
43sec-1):8900Pa・s]
【0024】<成分a(2):油展EPDM>成分a
(1)100重量部に対して、出光興産製ダイアナプロ
セスオイルPW−380(パラフィン系プロセスオイ
ル)を20重量部添加し、溶融混練したもの。 [キャピロ溶融粘度(243sec-1):890Pa・
s] <成分a(3):油展EPDM>成分a(1)100
重量部に対して、出光興産製ダイアナプロセスオイルP
W−380(パラフィン系プロセスオイル)を80重量
部添加し、溶融混練したもの。 [キャピロ溶融粘度(243sec-1):380Pa・
s]
【0025】<成分b(1):H−PP> ホモタイプポリプロピレン樹脂、昭和電工製E1100 [MFR(230℃)=0.5g/10分,熱変形温
度:114℃,キャピロ溶融粘度(243sec-1):
865Pa・s] <成分b(2):H−PP> ホモタイプポリプロピレン樹脂、昭和電工製M1500 [MFR(230℃)=8.0g/10分,熱変形温
度:117℃,キャピロ溶融粘度(243sec-1):
325Pa・s]
【0026】<成分c(1):SiH> 日本ユニカー製
【化3】
【0027】<成分c(2):SiH>
【化4】
【0028】<成分d(1):液体触媒>安田薬品製塩
化白金酸6水和物の0.5重量%2−プロパノール溶液 <成分d(2):担持触媒>成分d(1)40gを疎水
化コロイダルシリカ(日本アエロジル製 アエロジルR
972)100g中に担持させて調製した。 <成分d(3):PEマスターバッチ>ビス−シクロオ
クタジエンロジウム塩1gを500g中の低密度ポリエ
チレン(比重;0.923)中に溶融混練することによ
り調製した。
【0029】<混練方法1:高速二軸> 神戸製鋼所製二軸混練機NCM−50 [クリアランス:1.6mm,回転数:1200rp
m,先端速度(50mm× π×1200rpm=18
8.5m/分] <混練方法2:二軸混練機> 日本製鋼所製TEX44 [剪断速度:800sec-1,樹脂温:190〜230
℃] <混練方法3:加圧N> バッチ式混練機 [剪断速度:400sec-1,樹脂温:190〜230
℃]
【0030】《実施例1〜12》加圧ニーダーにて
(a),(b)及び(c)成分を約200℃で溶融混練
を行い、動的架橋する前の熱可塑性組成物を得た。これ
をロールシート化した後、室温まで冷却しシートペレタ
イザーでペレット状にしたものと、このペレットに相当
量の(d)成分を添加配合し十分ドライブレンドした
後、混練方法1又は2にて混練を行い、動的架橋した熱
可塑性エラストマー組成物を得た。この際に、(a)成
分は油展EPDM、(b)成分はH−PP、(c)
成分はSiH又は、(d)成分は担持触媒を用い
た。
【0031】《実施例13〜24》上記実施例中記載の
(a)成分として油展EPDMを、(b)成分として
H−PPを用いた他は同様の方法で行った。 《比較例1〜6》加圧ニーダーを用い(a)成分の非油
展EPDMを、(b)成分のH−PP又は、(c)
成分のSiHを溶融混練し、(d)成分の担持触媒を
添加配合し、混練方法1で架橋工程を行った。その後加
圧ニーダーを用いて(e)成分のオイルを規定量添加し
溶融混練した。 《比較例7〜12》(a)成分は油展EPDM、
(b)成分はH−PP、(c)成分はSiH、
(d)成分は液体触媒又はPEマスターバッチを用い、
混練方法1で架橋工程を行った他は上記実施例と同様の
方法で混練を行った。
【0032】《比較例13〜18》混練方法3の加圧ニ
ーダーを用い、(a)成分の油展EPDM又は、
(b)成分のH−PP又は、(c)成分のSiH
又はを溶融混練した後、(d)成分の担持触媒を添加
し動的架橋を行った。この結果得られた熱可塑性エラス
トマー組成物を用い射出成形及び押出成形を行った後、
以下の諸物性の評価を行い、実施例については表1、
2、3、4に載せ、比較例については表5、6、7に載
せた。 (1) 硬度(JIS K6301 Aタイプ) (2) 成形性試験(φ50mm押出機を用いてL/D=2
0のスクリュー、ウェザーストリップ用ダイスを用いて
C/R=3.0、混練温度200℃、回転数100rp
mにて、20×3000mmのウェザーストリップを作
成し、目視にて表面を観察し、直径100ミクロン以上
のブツを2つ以上観察した場合は×、1つ以下のブツし
か観察しなかった場合は○とした。) (3) クリープ特性(外径φ10mm、内径φ8mmの押
し出しチューブを成形し、サンプル100mmを採取す
る。このサンプルをφ5×100mmへ圧縮し、オーブ
ン処理を70℃、20時間行い、その後室温下で30分
間変形回復させる。しかるのち、再びφ5×100mm
へ圧縮させるのに必要な加重を測定し、その値が6N/
100mm以上の場合はクリープ特性○、以下の場合は
×とした。)
【0033】また、比較例ではゴム成分として、樹脂成
分の溶融粘度と異なる非油展EPDMを用い、オイルを
後添加した例、担持触媒以外の触媒を用いた例及び二軸
混練機以外で架橋工程を行った例を記載した。この結果
から、本発明のゴム成分と樹脂成分の溶融粘度を近づけ
た上で架橋触媒を高分散させるために、予めゴム成分に
親和し易いよう、疎水処理をしたコロイダルシリカに担
持させ、高剪断をかけながら架橋させて製造した熱可塑
性エラストマーは公知技術のゴム成分と樹脂成分の溶融
粘度を近づけず、担持触媒以外の触媒を用い、高剪断を
かけずに架橋させて製造した熱可塑性エラストマーより
も成形性及び70℃のクリープ性に優れ、加硫ゴム同等
以上の組成物を与えることが明らかになった。また、ゴ
ム成分と樹脂成分の溶融粘度を近づけた上で架橋触媒を
疎水性コロイダルシリカに担持させ、高剪断をかけなが
ら架橋させる事により、よりゴム特性を発現できるエラ
ストマーを製造できることを明らかにした。そしてさら
に、本発明のエラストマーが安定して低クリープ性を有
し、成形性に著しく優れることが判明した。
【0034】
【発明の効果】本発明の製造方法では安定して低クリー
プ特性を持つ熱可塑性エラストマー組成物を得ることが
できる。即ち、該エラストマー組成物は熱可塑性であり
ながら、柔軟性、耐熱クリープ性能、広い温度範囲にわ
たって加硫ゴム同等以上のゴム弾性を長期にわたって安
定して発現し、さらに成形性が良好なため、成形速度、
成形歩留まり等の改善が望まれている自動車部品、家電
部品、各種電線被覆(絶縁、シース)及び各種工業部品
に用いることができる。特にこれまで加硫ゴムしか用い
ることができなかったパッキン、シール材にも適用が可
能である。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】
【表7】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (1)mは5以上400以下の整数 (2)R1〜R7は、水素、アルキル基、アルコキシ基、
アリール基またはアリールオキシ基
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明に用いられる担持触媒(d)は、触
媒の高分散には必須である。この担持触媒(d)は、疎
水化コロイダルシリカ(d−1)に第VIII遷移金属系
ハイドロシリル化触媒(d−2)を溶媒に溶解させた状
態で担持したものであり、担持触媒を用いることにより
分散を向上させるという利点を持つ。疎水化コロイダル
シリカ(d−1)は、シリカ(SiO2)粒子の表面に存
在する親水性のシラノール基(SiOH)に疎水処理を
施したものである。そのために、疎水性である油展ゴム
(a)との親和性が改善され、ゴムへの分散性が向上す
る。この際に用いる疎水化コロイダルシリカ(d−1)
の平均粒径は12〜40nm、特に12〜20nmのも
のが好ましい。また、比表面積はBET法で50〜20
0m2/g、好ましくは100〜200m2/gのもので、
しかもメタノール湿潤性が40以上の疎水度のものが好
ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】第VIII遷移金属系ハイドロシリル化触媒
(d−2)として、第VIII族遷移金属の中で白金系の化
合物や錯体が挙げられる。最も一般的な触媒としては、
塩化白金酸等がある。この第VIII遷移金属系ハイドロ
シリル化触媒を溶媒に溶解した状態で疎水化コロイダル
シリカ(d−1)に担持させるが、ここで用いる溶媒と
しては、特に限定はなく、ハイドロシリル化反応に対し
て比較的不活性であることが必要である。溶媒種の例と
すれば、炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エステ
ル系等が挙げられる。担持触媒の調製法は公知であり、
触媒の担持量は疎水化コロイダルシリカ100重量部に
対し0.1〜10重量部、特に0.1〜1.0重量部が
好ましい。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−α・オレフィン−非共役ジエ
    ン共重合体(a−1)、パラフィン系オイル(a−2)
    からなる油展ゴム(a)100重量部、結晶性オレフィ
    ン系樹脂(b)10〜100重量部、分子内にSiH基
    を2つ以上持つオルガノシロキサン系架橋剤(c)0.
    5〜30重量部、さらに担持触媒(d)0.05〜15
    重量部を混合し、二軸混練機によって動的架橋させてな
    る熱可塑性エラストマーにおいて、キャピラリーレオメ
    ーターによる測定(JIS K7199)で、温度23
    0℃、剪断速度243sec-1での油展ゴム(a)の溶
    融粘度(ρa)と結晶性オレフィン系樹脂(b)の溶融粘
    度(ρb)との溶融粘度比(ρab)が0.8≦ρab
    ≦1.2であり、担持触媒(d)が疎水化コロイダルシ
    リカ(d−1)100重量部に対して第 属遷移金属系
    ハイドロシリル化触媒(d−2)0.1〜10重量部を
    担持したものである事を特徴とする熱可塑性エラストマ
    ーの製造方法。
  2. 【請求項2】 油展ゴム(a)がエチレン−プロピレン
    −エチリデンノルボルネン共重合体ゴムの 油展物であ
    る請求項1記載の熱可塑性エラストマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 油展ゴム(a)のエチレン/プロピレン
    重量比が50/50〜70/30,ヨウ素価が10〜3
    0でさらにゴム自身のムーニ粘度ML1+4(125℃)が
    40〜100であるエチレン−プロピレン−エチリデン
    ノルボルネン共重合体ゴムの油展物である請求項1又は
    2記載の熱可塑性エラストマーの製造方法。
  4. 【請求項4】 油展ゴム(a)が、ゴム成分(a−1)
    100重量部に対し、パラフィン系オイル(a−2)を
    100重量部以下配合したものである請求項1、2又は
    3記載の熱可塑性エラストマーの製造方法。
  5. 【請求項5】 結晶性オレフィン系樹脂(b)がポリプ
    ロピレンまたはその共重合体であり、キャピラリーレオ
    メーターでの測定(JIS K7199)で、温度23
    0℃、剪断速度243sec-1での溶融粘度が50〜1
    000Pa・sである請求項1、2、3又は4記載の熱
    可塑性エラストマーの製造方法。
  6. 【請求項6】 分子内にSiH基を2つ以上持つオルガ
    ノシロキサン系架橋剤(c)が下記の構造で表記される
    構造を持つ請求項1、2、3、4又は5記載の熱可塑性
    エラストマーの製造方法。 【化1】 (1)mは5以上400以下の整数 (2)R1〜R7は、水素、アルキル基、アルコキシ基、
    アリール基またはアリールオキシ基
  7. 【請求項7】 疎水化コロイダルシリカ(d−1)が、
    平均粒径12〜40nm、比表面積50〜200m2/g
    (BET法)、メタノール湿潤性40以上であり、第VI
    II属遷移金属系ハイドロシリル化触媒(d−2)が、白
    金系の触媒であり、担持量は疎水化コロイダルシリカ
    (d−1)100重量部に対して0.1〜1.0重量部
    である請求項1、2、3、4、5又は6記載の熱可塑性
    エラストマーの製造方法。
  8. 【請求項8】 二軸混練機として、1.0〜5.5mm
    のクリアランスを有し、150〜500m/分の先端速
    度で異方向に回転する二軸混練機を用いて混練し、動的
    架橋を行う請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の
    熱可塑性エラストマーの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6、7又は
    8記載の製造方法を用いて製造した熱可塑性エラストマ
    ー。
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