JPH0911818A - フードインシュレーター - Google Patents
フードインシュレーターInfo
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- JPH0911818A JPH0911818A JP16180095A JP16180095A JPH0911818A JP H0911818 A JPH0911818 A JP H0911818A JP 16180095 A JP16180095 A JP 16180095A JP 16180095 A JP16180095 A JP 16180095A JP H0911818 A JPH0911818 A JP H0911818A
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Abstract
自動車用フードインシュレーターの提供。 【構成】 フェノール樹脂を付着させたガラス繊維マッ
トの両面に、温度150℃の10%中間応力が5kg/
5cm以下、目付が50g/m2 以下から成る不織布が
積層され、少なくとも一方に合成樹脂フィルムを介在さ
せて、一体成形して成るフードインシュレーター。
Description
に関する。更に詳細には、吸音性、成形性、意匠性、な
どに優れる自動車用フードインシュレーターに関する。
樹脂を付着させたガラス繊維マットの少なくとも片面に
不織布を積層させ一体成形して成るフードインシュレー
ターがある。フードインシュレーターは、カバリング性
を高める為には、表面層の不織布の繊維量を多くする、
構成繊維径を細くするおよび緻密構成にすることなどが
必要である。
バリング性、意匠性を向上させることはできるが加熱プ
レスによる成形加工時に構成繊維相互の伸長、ズレなど
が難しく、成形加工性が悪くなり、且つ、コスト高とな
り経済的負担となるという問題がある。
ドインシュレーターのカバリング性が改善され、意匠性
が高められ、且つ、吸音性、成形加工性が優れたフード
インシュレーターを提供することにある。
脂を付着させたガラス繊維マットの両面に不織布が積層
されたフードインシュレーターにおいて、上記不織布と
して、温度150℃の10%中間応力が5kg/5cm
以下、目付が50g/m2 以下のものを用い、ガラス繊
維マットの少なくとも一方に合成樹脂フィルムを介在さ
せて、一体成形して成ることを特徴とするフードインシ
ュレーター、である。
に断面を示すように、ガラス繊維マット(4)の両面に
不織布(2)を積層し、不織布とガラス繊維マットとの
間にフィルム(3)を介在させた構成から成る。本発明
のフードインシュレーターは、少なくとも一方の面が不
織布とフィルムの積層構造である。
繊度が0.5d〜5dが好ましく、さらに好ましくは1
d〜3dである。本発明に用いる不織布の構成繊維は、
成形加工性の目的を満たすなら特に制限されないが、例
えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリア
ミド繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン−ポリエス
テル、共重合ポリエステル−ポリエステルなどの複合繊
維等、単一或は2種以上から成る短繊維、長繊維又は混
合或は積層繊維を用いることができる。 特に、不織布
を構成する繊維が、捲縮繊維、未延伸繊維などの合繊長
繊維不織布であると、成形温度の150℃での10%中
間応力を低くできるので好ましい。
異形断面、又は捲縮繊維などが用いられる。成形加工時
の加熱温度での中間応力が低いと、より小さな力で伸び
易く、賦形し易く大変形の凹凸形状に容易に熱成形でき
る。本発明に用いる不織布は、温度150〜250℃で
10%中間応力が5kg/5cm以下、好ましくは、3
kg/5cm以下である。破断伸度は、30%以上が好
ましく、より好ましくは、50%以上である。
/m2 以下であり、好ましくは20〜40g/m2 であ
る。目付が50g/m2 以上となると、構成繊維の相互
の伸長、ズレなどが難しく成形加工性が不十分となる。
本発明に用いる不織布の製造方法は公知のスパンボンド
法、ニードルパンチ法、サーマルボンド法等、単一又は
2種以上の組合せによって得られる。 特に部分熱圧着
から成る合成長繊維不織布又は合成長繊維不織布のニー
ドルパンチ加工した不織布が好ましい。
形加工ができ、得られた製品が剛性を有し保形性に優
れ、且つ、自動車用部品である為、難燃性を有すること
が必要である。本発明に用いるガラス繊維マットは、フ
ェノール樹脂が付着したもので、付着量は10〜100
重量%であることが好ましく、さらに好ましくは20〜
80重量%である。フェノール樹脂が付着していると、
熱成形加工時の加熱温度、例えば150℃〜250℃、
でガラス繊維相互の接着及び硬化させることができる。
は、接着及び硬化が不足し、目的とする、剛性及び保形
性が得られない。一方、100重量%以上では剛性及び
保形性が十分得られるがフェノール樹脂付与方法、コス
トなどに問題が生じる。ガラス繊維マットの目付は20
0〜1500g/m2 が好ましく、さらに好ましくは3
00〜1000g/m2 である。
明の目的とする、熱成形性、剛性、保形性などが得られ
れば、他の繊維と混合してもよい。本発明に用いるガラ
ス繊維マットにフェノール樹脂を付着させる方法は、公
知の方法、例えば水系或は溶剤系のフェノール樹脂液に
含浸させるか又はスプレー方式によって、なされる。
限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリアミド、ポリエステル、などの単一又は2種以
上の複合フィルムである。本発明に用いる合成樹脂フィ
ルムは、厚みが、10μ〜100μであることが好まし
く、さらに好ましくは20μ〜60μである。
ス繊維マットと不織布との間に介在させガラス繊維の飛
散、及び皮膚刺戟を防止する。本発明に用いる合成樹脂
フィルムは、前工程で、不織布或はガラス繊維マットと
接着することもできる。例えば、押し出しラミネート、
接着剤ラミネート、熱溶着ラミネートなどである。
法は、上記材料を積層させた後、凹凸金型を温度150
℃〜250℃に加熱し、数十秒〜数分加熱加圧プレス成
形し、目的とする形状を得る。本発明に用いられる不織
布及び合成樹脂フィルムは、表面層を形成する不織布の
外観品位を向上させる為に同系色に着色されていること
が好ましく、カバリング性、意匠性に優れる。
ス繊維が手に触れてチクチクするなどのチクチク性がな
く、また、表面からガラス繊維マットの一部透けて見え
にくいなどのカバリング性に優れる。本発明のフードイ
ンシュレーターは、特定の不織布が、表面層を形成して
いる為、カバリング性が良く、意匠性に優れ、且つ、加
熱プレスによる成形加工時に十分変形することができ
る。
明する。なお物性の測定方法は以下のとおりに行った。 (1)150℃の10%中間応力 JIS−L−1906(1994)の引張強さ及び伸び
率の測定方法に準じ、雰囲気温度が150℃で、10%
伸びた時の応力で示す。
デニール、150℃の10%中間応力が3.2kg/5
cm、カーボン顔料を添加し黒着色した部分熱圧着率が
12%のポリエステル長繊維不織布を80回/cm2 の
ニードルパンチをした加工品を用いた。 合成樹脂フィルムは、厚みが25μ、カーボン顔料
を添加して黒着色した低密度ポリエチレンフィルムを用
いた。 ガラス繊維マットは、フェノール樹脂を30重量%
付着させた目付が650g/ m2 、厚みが25mmの
ものを用いた。
繊維マット、不織布の順に重ねて、凹凸金型が設置さ
れた、温度235℃に加熱された成形機で、加熱加圧プ
レス成形し、フードインシュレーターを得た。成形加工
性は、破れ、浮きなどが発生せず良好であった。意匠性
は、中に介在させたガラス繊維が表面から見えずカバリ
ング性、外観品位が良好であった。
好であった。以上、本発明の自動車用フードインシュレ
ーターは、成形加工性、意匠性、吸音性などの目的を十
分満足する結果が得られた。
繊径が1.8デニール、150℃の10%中間応力が
8.5kg/5cmの部分熱圧着率25%のポリエステ
ル長繊維不織布を用いた。 ガラス繊維マットは、目付が650g/m2 、厚み
が25mmのフェノール樹脂を30重量%付着させたも
のを用いた。
と重ねて、実施例1と同様に加熱加圧プレス成形した。
成形加工性は、凹凸金型への追従性が悪く、浮いた部分
が生じ目的とする形状が得られなかった。意匠性は、中
に介在させたガラス繊維がほとんど見えないというカバ
リング性は良いが、形状が悪く(成形性が悪い)、満足
する結果が得られなかった。
が得られなかった。以上、成形加工性が不十分であり、
意匠性に乏しいものとなった。
ーは、従来のものに比較して、成形性、表面の意匠性が
優れ、且つ、吸音性に優れる。従って、自動車用エンジ
ンルーム、ボンネット裏などの吸音材、断熱材として好
適に使用することができる。
断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 フェノール樹脂を付着させたガラス繊維
マットの両面に不織布が積層されたフードインシュレー
ターにおいて、上記不織布として、温度150℃の10
%中間応力が5kg/5cm以下、目付が50g/m2
以下のものを用い、ガラス繊維マットの少なくとも一方
に合成樹脂フィルムを介在させて、一体成形して成るこ
とを特徴とするフードインシュレーター。 - 【請求項2】 不織布が合繊長繊維不織布である請求項
1記載のフードインシュレーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16180095A JP3608845B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | フードインシュレーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16180095A JP3608845B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | フードインシュレーター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0911818A true JPH0911818A (ja) | 1997-01-14 |
JP3608845B2 JP3608845B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=15742159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16180095A Expired - Fee Related JP3608845B2 (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | フードインシュレーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3608845B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005515089A (ja) * | 2002-01-16 | 2005-05-26 | サン−ゴバン ベトロテックス フランス ソシエテ アノニム | 複合材料製造用の繊維構造体 |
JP2006035949A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用内装部品 |
WO2007026411A1 (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-08 | Takayasu Co., Ltd. | 車両騒音低減部材 |
US9982375B2 (en) | 2012-11-02 | 2018-05-29 | Toyobo Co., Ltd. | Thermocompression-bonding filament nonwoven fabric having excellent molding properties |
CN112406206A (zh) * | 2020-10-15 | 2021-02-26 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种快速融雪化冰的汽车轮胎防护罩及其制作方法 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP16180095A patent/JP3608845B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005515089A (ja) * | 2002-01-16 | 2005-05-26 | サン−ゴバン ベトロテックス フランス ソシエテ アノニム | 複合材料製造用の繊維構造体 |
JP2006035949A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Kasai Kogyo Co Ltd | 自動車用内装部品 |
WO2007026411A1 (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-08 | Takayasu Co., Ltd. | 車両騒音低減部材 |
US9982375B2 (en) | 2012-11-02 | 2018-05-29 | Toyobo Co., Ltd. | Thermocompression-bonding filament nonwoven fabric having excellent molding properties |
CN112406206A (zh) * | 2020-10-15 | 2021-02-26 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种快速融雪化冰的汽车轮胎防护罩及其制作方法 |
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---|---|
JP3608845B2 (ja) | 2005-01-12 |
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