JPH085736A - 車両用接近警報装置 - Google Patents

車両用接近警報装置

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JPH085736A
JPH085736A JP6139126A JP13912694A JPH085736A JP H085736 A JPH085736 A JP H085736A JP 6139126 A JP6139126 A JP 6139126A JP 13912694 A JP13912694 A JP 13912694A JP H085736 A JPH085736 A JP H085736A
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JP
Japan
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distance
vehicle
alarm
inter
warning
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JP6139126A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ueno
裕史 上野
Toshihiro Yamamura
智弘 山村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】誤警報や警報遅れのない車両用接近警報装置を
提供する。 【構成】車間距離を計測する車間距離計測手段1と、該
手段1で計測不能だったことを認識する計測不能認識手
段13と、計測距離の不連続的大幅変化を認識する距離
変化量認識手段15と、計測可能で不連続的大幅変化し
なかったと認識した場合に目標物との相対速度を算出す
る相対速度算出手段5と、自車速度を検出する自車速検
出手段3と、自車速度と相対速度から一次と二次の警報
距離を算出する警報距離算出手段7と、計測不能または
不連続的大幅変化を認識した時点からの経過時間を測る
時間計測手段16と、経過時間が所定時間以内または新
たな警報距離が算出されるまでの間は上記警報距離を保
持する警報距離保持手段17と、車間距離と警報距離に
よって一次警報または二次警報の発生を判断する警報発
生判断手段9と、それに応じて警報を発生する警報発生
手段11と、を備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自車両から先行車両ま
での車間距離等を検出し、過剰接近したような場合に運
転者に対して警報を発する車両用接近警報装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用接近警報装置としては、
「“自動車技術”Vol.43,No.2,1989,p
p65〜73」、「“自動車工学臨時増刊”1992〜
1993テクノロジー・オブ・ザ・イヤー,pp32〜
57」等の刊行物に掲載されているものがあり、また、
実開平1−152282号公報に記載されたものなどが
ある。上記の装置においては、車両前方に電磁波(例え
ばレーザ光など)を放射して、その電磁波の反射波を受
信し、出力から受信までの伝播遅延時間から反射体まで
の距離Rを検出する。そして距離Rの変化から検出した
相対速度などに基づいて警報距離Rsを算出し、その警
報距離Rsと計測した距離Rとを比較し、実際の距離R
が警報距離Rsよりも短い場合には、運転者に過剰接近
であることを警報するようになっている。なお、上記の
警報距離とは、余裕を持って安全に停止または回避でき
る最小限の距離に相当し、それ以下になると過剰接近状
態となる。上記の警報距離Rsは、例えば下記(数1)
式によって求められる。
【0003】
【数1】
【0004】ただし、Va:自車両の車速 Td:空
走時間 α:減速度 d/dt R:自車両と先行車両との相
対速度 なお、空走時間Tdとは、運転者が過剰接近と判断して
から実際に減速または制動が作動するまでの時間であ
る。また、運転者がその状況下で安全と思われる車間距
離を保って走行している場合や、追い越しをかける直前
まで接近を続けた場合等においては、上記のごとき一段
階のみの警報では警報音が鳴り続けることになって、快
適な運転が妨げられると共に、警報が出すぎることによ
って警報に対する運転者の注意力が減少し、警報本来の
目的である過剰接近に対する注意を喚起することが出来
なくなってしまう。そのため、上記従来の先行車両接近
警報装置においては、上記の警報距離Rsよりも短い第
2の警報距離R0を設定し、実際の車間距離Rが警報距
離Rs以下となったときに一次警報を、第2の警報距離
0以下となったときに二次警報を発生させるように警
報を2段階にし、第1段階では注意喚起用の一次警報信
号を一定時間発生させた後に停止させて警報器が鳴り続
けないようにし、さらに、それ以上接近してはならない
第2段階では緊急用の二次警報を継続して発生させるよ
うに構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の車両
用接近警報装置は、自車両と所定の目標物との距離デー
タから相対速度を算出し、それと自車速度に基づいて警
報距離を算出している。そのため、車両の運動に応じた
距離計測装置の姿勢変化によって近傍の路面を検出した
り、距離計測装置が道路外の構造物等との距離を検出し
た場合のように、計測した距離の値が大幅に急変したよ
うな場合には、それに伴って警報距離が大幅に変化する
ので、不要な誤警報が発生するおそれがある。また、先
行車両が距離計測装置の計測視野から外れて距離計測が
出来なくなった場合には、距離計測装置における距離デ
ータが演算に必要な所定個数だけ収集されるまでは新た
な相対速度が算出されないので、警報距離が設定され
ず、その間に割り込み車両などによって過剰接近状態が
生じても警報が発生しない、等の問題があった。また、
注意喚起用の一次警報の頻発を抑制するため、一旦、一
次警報が発生すると、警報終了後一定時間(例えば10
秒〜25秒程度)は一次警報を発生しないようにする場
合もある。しかし、単に一定時間のあいだ一次警報を抑
制した場合には、車両間隔などの状況が変化しないにも
拘らず上記の一定時間が経過した後に再び警報が発生し
てしまい、運転者に煩雑感を抱かせると共に、警報の信
頼性が低下するおそれがある等の問題があった。
【0006】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、誤警報や警報遅れ
のない車両用接近警報装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、特許請求の範囲に記載するよう
に構成している。すなわち、請求項1に記載の発明にお
いては、車両に搭載され、自車両と目標物との距離を計
測する車間距離計測手段と、上記車間距離計測手段にお
ける距離計測ができなかったことを認識する計測不能認
識手段と、上記車間距離計測手段において計測した距離
が不連続的に大幅に変化したことを認識する距離変化量
認識手段と、上記二つの認識手段で、自車両と目標物と
の距離が計測でき、かつ不連続的に大幅に変化していな
かったと認識した場合に、上記自車両と目標物との距離
の変化から自車両と目標物との相対速度を算出する相対
速度算出手段と、自車速度を検出する自車速検出手段
と、上記自車速度と上記相対速度とに基づいて、警報距
離を算出する警報距離算出手段と、上記計測不能認識手
段または距離変化量認識手段で、距離計測ができなかっ
たこと、または計測した距離が不連続的に大幅に変化し
たことを認識した時点からの経過時間を計測する時間計
測手段と、上記経過時間が所定時間以内である間、もし
くは新たに算出された相対速度に基づく警報距離が算出
されるまでの間は、上記警報距離算出手段で算出した警
報距離を保持する警報距離保持手段と、上記自車両と目
標物との距離および上記警報距離に基づいて上記警報を
発するか否かを判断する警報発生判断手段と、上記警報
発生判断手段の判断に応じて警報を発生する警報発生手
段と、を備えている。なお、上記の各手段は、例えば図
4の実施例における下記の部分に相当する。すなわち、
車間距離計測手段はレーダ装置21に、自車速検出手段
は車速センサ23に、警報発生手段は警報発生装置27
に、それぞれ相当し、また、相対速度算出手段、警報距
離算出手段、警報発生判断手段、計測不能認識手段、距
離変化量認識手段、時間計測手段および警報距離保持手
段の部分は、情報処理回路25に相当する。
【0008】次に、請求項2に記載の発明は、上記警報
距離算出手段として、注意喚起用の一次警報に対応する
一次警報距離と緊急状態用の二次警報に対応する二次警
報距離とを算出するように構成し、また、上記警報発生
判断手段として、上記一次警報もしくは二次警報を発す
るか否かを判断するように構成したものである。
【0009】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の車両用接近警報装置において、
上記計測不能認識手段または距離変化量認識手段で、距
離計測ができなかったこと、または計測した距離が不連
続的に大幅に変化したことを認識した場合、その認識し
た時点から時間計測手段で計測した所定時間の間は、上
記車間距離計測手段で計測した車間距離と上記の認識す
る直前の車間距離とを比較し、その差が所定値よりも小
さい場合には上記警報発生判断手段に対して警報抑制信
号を送出する車間距離比較手段を、追加したものであ
り、かつ、上記警報発生判断手段は、警報発生後に、上
記警報抑制信号が与えられた場合には、一次警報の発生
を抑制するように構成したものである。なお、上記の車
間距離比較手段は、例えば後記図4の実施例における情
報処理回路25の一部に相当する。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の車両用接近警報装置において、上記警報発生判
断手段を次のように構成したものである。すなわち、上
記警報距離算出手段で新たに一次警報距離と二次警報距
離が算出され、かつその新しい一次警報距離よりも所定
値以上長い車間距離が計測された場合には、上記所定時
間の間であっても上記警報抑制信号を無効とするように
構成したものである。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項3
または請求項4に記載の車両用接近警報装置において、
上記距離変化量認識手段は、不連続的に長い距離を計測
したことを認識するものであり、上記車間距離比較手段
は、距離が不連続的に長く変化した時点から上記時間計
測手段で計測した所定時間の間は、上記車間距離計測手
段で計測した車間距離と上記の距離が不連続的に変化す
る直前の車間距離とを比較し、その差が所定値よりも小
さい場合には上記警報発生判断手段に対して警報抑制信
号を送出するものであり、上記警報発生判断手段は、警
報発生後に、上記警報抑制信号が与えられた場合には、
一次警報の発生を抑制するように構成したものである。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
または請求項4に記載の車両用接近警報装置において、
上記距離変化量認識手段は、不連続的に短い距離を計測
したことを認識するものであり、上記車間距離比較手段
は、距離が不連続的に短く変化した時点から上記時間計
測手段で計測した所定時間の間は、上記車間距離計測手
段で計測した車間距離と上記の距離が不連続的に変化す
る直前の車間距離とを比較し、その差が所定値よりも小
さい場合には上記警報発生判断手段に対して警報抑制信
号を送出するものであり、上記警報発生判断手段は、警
報発生後に、上記警報抑制信号が与えられた場合には、
一次警報の発生を抑制するように構成したものである。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、請求項3
または請求項4に記載の車両用接近警報装置において、
上記距離変化量認識手段は、不連続的に長い距離を計測
した場合と不連続的に短い距離を計測した場合とそれ以
外の距離を計測した場合とを区別して認識するものであ
り、また、上記の認識結果に応じて上記時間計測手段に
おける上記所定時間の長さを変化させる時間定数変更手
段を追加し、かつ、上記車間距離比較手段は、距離が不
連続的に変化した時点から上記時間計測手段で計測した
所定時間の間は、上記車間距離計測手段で計測した車間
距離と上記の距離が不連続的に変化する直前の車間距離
とを比較し、その差が所定値よりも小さい場合には上記
警報発生判断手段に対して警報抑制信号を送出するもの
であり、上記警報発生判断手段は、警報発生後に、上記
警報抑制信号が与えられた場合には、一次警報の発生を
抑制するように構成したものである。なお、上記の時間
定数変更手段は、例えば後記図4の実施例における情報
処理回路25の一部に相当する。
【0014】
【作用】図1〜図3は、本発明の機能ブロック図であ
る。以下、図1〜図3に基づいて本発明の作用を説明す
る。なお、路上で自車両が衝突する可能性のある目標物
は、落下物等でも先行車両や停止車両であっても等価で
あるため、以下の説明においては、目標物は全て車両と
して説明する。まず、図1は、請求項1および請求項2
に対応する構成を示す図である。図1において、車間距
離計測手段1は、例えば後記図4の実施例におけるレー
ダ装置21に相当し、自車速検出手段3は車速センサ2
3に相当し、警報発生手段11は警報発生装置27に相
当し、相対速度算出手段5、警報距離算出手段7、警報
発生判断手段9、計測不能認識手段13、車間距離変化
量認識手段15、時間計測手段16および警報距離保持
手段17の部分は情報処理回路25に相当する。
【0015】図1においては、まず、車間距離計測手段
1によって自車両と先行車両との車間距離Lを計測す
る。次に、計測不能認識手段13によって車間距離Lが
計測できたか否かを認識する。例えば、レーダ出力後、
所定時間(レーダ装置の限界測距距離を電磁波が往復す
る時間、例えば1μsec)以内に反射波を受信できた場
合には計測出来たものと認識する。そして計測できた場
合には、車間距離変化量認識手段15によって、前回計
測した車間距離と今回計測した車間距離との変化量か
ら、車間距離が不連続的に大幅に変化したか否かを認識
する。車間距離が不連続的に大幅に変化せずに所定個数
(演算に必要な個数、例えば4個)だけ連続して検出で
きた場合は、相対速度算出手段5によって車間距離Lの
単位時間あたりの変化量から相対速度Vrを算出する。
なお、車間距離計測手段1における計測データは、図示
しないメモリに記憶されており、必要に応じて後のデー
タと比較演算等が出来るようになっている。次に、警報
距離算出手段7では、警報を発する基準となる警報距離
0を算出する。次に、警報発生判断手段9では、上記
の警報距離D0と車間距離Lとを比較し、車間距離Lが
警報距離D0よりも短い場合に警報信号を出力する。そ
してその警報信号に応じて警報発生手段11が警報を発
生する。
【0016】一方、車間距離Lが計測できなかった場合
や、車間距離の変化量が不連続的に大幅であった場合
は、それらの認識時点から時間計測手段16によって時
間を計測する。そして所定時間(例えば2秒程度)以内
は、認識時点の直前における警報距離D0を警報距離保
持手段17において保持する。次に、警報発生判断手段
9では、上記の所定時間の間は、再び車間距離が計測で
きて距離データが所定個数揃い、新たな相対速度に基づ
く警報距離が設定出来るまでは、上記の保持している警
報距離と測定した車間距離とを比較し、上記と同様の判
断を行なって警報を発生するか否かを判断する。上記の
所定時間内に車間距離のデータが所定個数揃い、新たな
警報距離が設定出来た場合は、その新たな警報距離を基
準として判断する。上記の所定時間が経過した後は、警
報距離保持手段17で保持していた警報距離は消去さ
れ、新たな目標物が発生するのを待機する状態となる。
なお、車間距離Lが計測できなかった場合というのは、
レーダ装置から電磁波を発射した後、所定時間以内に反
射を受信しなかった場合である。この場合の所定時間と
は、例えば1μsecであり、これは光が300m進む時
間に相当する。レーダ装置の場合には、往復の時間なの
で、上記の例では150m以内に対象物がない場合に、
出力から受信まで1μsec以上となり、計測不能にな
る。例えば、先行車両が加速して車間距離が大きくなっ
た場合や先行車両が車線変更等によってレーダ装置の計
測視野から外れた場合には計測不能となる。また、車間
距離の変化量が不連続的に大幅であるという判断の基準
は、例えば、前回の距離データと今回の距離データとの
差が±5m以上であった場合に不連続的であると判断す
る。例えば、計測値が「…30m、29m、31m、6
2m」のように変化した場合、「31m、62m」は不
連続である、と判断する。上記のように、車間距離Lが
計測できなかった場合は、先行車両の車線変更等によっ
て車間距離計測手段1の計測視野から先行車両が外れた
可能性があり、また、車間距離Lの変化量が不連続的に
大幅であった場合は、車両の姿勢変化などによって目標
物が先行車両から道路外の構造物や路面等に変わった可
能性がある。そのような場合に通常通りの警報距離演算
を行なうと、実情に合わない異常値になる可能性があ
る。しかし、そのような場合に、不要な警報発生を避け
るために警報を全く停止すると、割り込み車両等によっ
て車間距離Lが急に小さくなった場合などのように、警
報が必要な場合にも警報が発生しなくなってしまう。そ
のため、図1の構成においては、所定時間の間は、直前
の警報距離を保持し、その値を基準として警報判断を行
なうように構成している。このように構成したことによ
り、状況の急変に対しても迅速、かつ適正な警報を発生
することが出来る。また、上記の警報距離を保持する所
定時間以内であっても、車間距離の計測データが所定個
数揃った場合には、通常の警報距離演算が行なわれるの
で、実際に先行車両との車間距離が変化した場合には、
それに対応した警報判断が行なわれる。
【0017】次に、請求項2に記載の発明において、上
記の警報距離算出手段7では、自車速検出手段3によっ
て検出した自車速Vaと上記の相対速度Vrに基づい
て、注意喚起用の一次警報距離D1と緊急用の二次警報
距離D2(ただし、D2<D1、詳細は後記実施例におけ
るD1、D2の数式参照)を算出する。次に、警報発生判
断手段9では、上記の二つの警報距離D1、D2と車間距
離Lとを比較し、D2≦L<D1の場合は一次警報、L<
2の場合は二次警報の警報信号を出力する。そしてそ
の警報信号に応じて警報発生手段11が一次警報もしく
は二次警報を発生する。なお、一次警報は注意喚起用の
軽い警報なので、間歇的もしくは断続的な警報とし、二
次警報は連続した強度の警報とする。一方、車間距離L
が計測できなかった場合や、車間距離の変化量が不連続
的に大幅であった場合は、それらの認識時点から時間計
測手段16によって時間を計測する。そして所定時間
(例えば2秒程度)以内は、認識時点の直前における警
報距離D1とD2を警報距離保持手段17において保持す
る。その他の部分は、前記請求項1の説明と同様であ
る。上記のように、警報を2段階にし、第1段階では注
意喚起用の一次警報を一時的に発生させ、さらに、それ
以上接近してはならない第2段階では緊急用の二次警報
を継続して発生させるようにしたことにより、警報音の
継続によって快適な運転が妨げられたり、警報の出過ぎ
によって過剰接近に対する注意を喚起することが出来な
くなってしまうのを防止することが出来る。
【0018】次に、図2は、請求項3〜請求項6に対応
した構成を示す図である。図2の構成は、図1の構成に
車間距離比較手段18を付加したものである。まず、請
求項3において、車間距離比較手段18は、車間距離が
計測できなかったり不連続的に大幅に変化した後、所定
時間以内に計測した車間距離と、車間距離が計測できな
かったり不連続的に大幅に変化する直前の車間距離とを
比較し、その差が小さい場合(例えば、差≦5m)に
は、警報発生判断手段9に対して警報抑制信号を送る。
そして警報発生判断手段9は、警報発生後に上記の警報
抑制信号が与えられると警報の発生を抑制する。請求項
1または請求項2の構成では、一次警報が発生した後、
一旦、計測不能状態や不連続な変化状態になった後に、
直ぐに計測可能になり、かつその計測値が以前の値と近
い場合、すなわち、以前と連続した状態に戻った場合
は、再び一次警報が発生する。しかし、このような場
合、運転者にとっては先行車両との関係は変化していな
いので、一次警報の発生を抑制することが望ましい。そ
のため、請求項3においては、上記のように構成したも
のである。なお、自車両が先行車両に急接近したり、他
の車両の割り込みなどによって新たに計測した車間距離
が小さくなった場合は、不連続的に大幅に変化する前の
車間距離との差が所定値よりも大きくなるので、警報の
抑制は解除される。
【0019】次に、請求項4においては、演算に必要な
所定個数の安定した車間距離データが揃って新たに相対
速度が算出され、それに基づいて一次警報距離と二次警
報距離とが算出され、かつ最新の車間距離データが、新
しい一次警報距離よりも所定値(例えば20m程度)以
上長いと判別された場合には、所定時間以内においても
警報発生の抑制を解除するように構成したものである。
上記のように、一旦、距離データが異常になった後、新
しい距離データが揃って一次警報距離と二次警報距離と
が算出され、かつ最新の車間距離データが、新しい一次
警報距離よりも所定値(例えば20m程度)以上長い場
合というのは、追従していた先行車両が車線変更等によ
って計測視野から外れ、その先行車両のさらに前方に存
在していた先行車両を新たに追従するような状況であ
る。このような場合には、新たな先行車両に対して車間
距離を警戒する必要があるので、上記のように所定時間
以内であっても警報抑制を解除し、通常の制御とする。
【0020】次に、請求項5においては、上記距離変化
量認識手段を、不連続的に長い距離を計測したことを認
識するように構成したものであり、また、請求項6にお
いては、上記距離変化量認識手段を、不連続的に短い距
離を計測したことを認識するように構成したものであ
る。そして、上記のように、不連続的に長い距離を計測
した場合や不連続的に短い距離を計測した場合には、距
離が不連続的に変化した時点から上記時間計測手段で計
測した所定時間の間は、上記車間距離計測手段で計測し
た車間距離と上記の距離が不連続的に変化する直前の車
間距離とを比較し、その差が所定値よりも小さい場合に
は警報を抑制するように構成したものである。上記のよ
うに、不連続的に長い距離を計測した場合というのは、
例えば、行き先表示板など遠方で大型の道路外の構造物
からの反射による車間距離の誤検出のような場合であ
り、また、不連続的に短い距離を計測した場合というの
は、車両の減速等における車両姿勢変化による車両直近
の路面からの反射による車間距離の誤検出のような場合
である。このような場合には、直ぐに以前の状態に復帰
するので、上記のようにして一次警報の発生を抑制して
いる。なお、上記の遠方の表示板等を誤って計測しやす
いのは、車間距離計測手段1(測距用レーダ)を車体の
比較的高い部分に設置した場合であり、また、路面等を
誤って計測しやすいのは、車間距離計測手段1を車体の
低い部分に設置した場合に多い。したがって車間距離計
測手段1の設置個所に応じて請求項5または請求項6の
いずれかの構成を採用すればよい。
【0021】次に、図3は、請求項7に対応した構成を
示す図である。図3の構成は、図2の構成に時間定数変
更手段19を付加したものである。請求項7では、距離
変化量認識手段15において、不連続的に長い距離を計
測した場合と不連続的に短い距離を計測した場合とそれ
以外の距離を計測した場合とを区別して認識する。そし
て時間定数変更手段19では、上記の認識結果に応じて
時間計測手段16における所定時間の長さを変化させ
る。上記の不連続的に長い距離を計測した場合と、不連
続的に短い距離を計測した場合と、それ以外の距離を計
測した場合というのは、不連続的な車間距離変化が、遠
方の道路外の構造物からの反射によるものか、車両の姿
勢変化による車両直近の路面反射によるものか、それ以
外の要因による変化なのかを判別するものであり、それ
ぞれの状態に応じて警報距離保持時間や警報抑制を行な
うための所定時間を変更するように構成したものであ
る。例えば、遠方の道路外の構造物を誤検出した場合に
は、復帰するまで多少の時間を要するので、時間計測手
段16における所定時間の長さを標準(例えば2秒程
度)よりも大きな値(例えば3〜4秒程度)に設定す
る。また、車両の姿勢変化によって車両直近の路面を誤
検出した場合には、復帰するまでの時間が極めて短いの
で、時間計測手段16における所定時間の長さを標準よ
りも小さな値(例えば1秒以下)に設定する。上記のよ
うに構成したことにより、誤検出の対象に応じて精密な
制御を行なうことが出来るので、誤った警報発生を確実
に抑制することが出来ると共に、警報遅れを生じないよ
うにすることが出来る。
【0022】上記のように、本発明においては、目標物
との距離データの変化状況を絶えず監視し、路面上の目
標物に対する距離データであるか否かを認識し、警報を
適切に発することにより、誤警報や警報遅れを生じない
ように構成している。すなわち、何らかの原因によって
目標物との距離が計測できなかったり、不連続的に大幅
に変化した場合には、前の警報距離を保持することによ
って警報遅れがないようにし、かつ、一度警報を発生し
た後に、所定時間以内において大幅に変化する直前の距
離データに近い距離データを計測した場合は、目標物と
車両との状況が変化していないと判断して、一次警報の
発生を抑制するようにしたことにより、頻繁な警報の発
生をなくし、警報の信頼性を確保している。また、行き
先表示板など遠方で大型の道路外の構造物の反射による
誤検出か、車両姿勢変化による直近の路面反射による誤
検出かを判別し、警報距離の保持や警報抑制を行なう所
定時間を変更することにより、誤検出の対象に応じて精
密な制御を行なうことが出来るので、誤った警報発生を
確実に抑制することが出来ると共に、警報遅れを生じな
いようにすることが出来る。
【0023】
【実施例】図4は、本発明の一実施例のブロック図であ
る。なお、本実施例において、路上で自車両が衝突する
可能性のある目標物は、落下物等でも先行車両や停止車
両であっても等価であるため、以下の説明においては、
目標物は全て車両として説明する。図4において、レー
ダ装置21は、例えば、レーザレーダやドップラレーダ
等の測距装置であり、送信信号を車両前方に発信し、先
行車両等からの反射を受信信号として受信し、上記送信
信号と受信信号との送受時間差に基づいて車間距離Lを
算出する機能を備えている。また、車速センサ23は、
例えば車輪の回転数等から自車両の速度Vaを計測す
る。また、情報処理回路25は前方の路上障害物や先行
車両との過剰接近の判断などの各種信号処理を行なうも
のであり、例えばコンピュータ等で構成される。また、
警報発生装置27は、情報処理回路25における情報処
理の結果、警報発生と判断された場合に出力される警報
信号を受け、警報を発する装置である。この警報発生装
置27としては、例えば、ブザーやチャイム等による音
響警報、録音や合成音声による音声警報、発光装置によ
る光警報などを用いることが出来る。
【0024】以下、図5の車両走行状況を示す図と、図
6〜図12のフローチャートに基づいて情報処理回路2
5の処理を説明する。図6は、前記図1の機能ブロック
図(請求項1に相当)に対応するフローチャートであ
る。まず、図5のケース1に示すように、自車両Mが先
行車両Aに追従して走行している場合の処理の流れを説
明する。図6において、ステップ100で、カウンタ変
数NGC、NGCTと相対速度Vr、警報距離D0をク
リアし、ステップ110ではカウンタ変数C、計測車間
距離L1〜L4(L1〜L4は連続した4個の距離データ)
をクリアする。次に、ステップ120でカウンタ変数C
をカウントアップした後、ステップ130ではレーダ装
置21によって車間距離Lを計測する。レーダ装置21
は、例えば0.1秒に一回づつ車間距離データを出力す
る。次に、ステップ140では、車間距離が計測できた
か否かを認識し、計測できた場合はステップ150でカ
ウンタ変数Cが1であるか否かを判別する。カウンタ変
数Cが1でない場合は、ステップ160において前回計
測した車間距離Lc-1と、今回計測した車間距離Lとの
差がLlim1より大きいか否かで、計測車間距離が不連続
的に大きく変動したか否かを認識する。ここで、Llim1
は相対速度の最大値を180km/hとして、0.1秒
での走行距離に相当する5m程度とする。以上の処理
で、適正な車間距離が計測されたと判別した場合には、
ステップ170で車間距離LをLcとして記憶する。な
お、上記のカウンタ変数Cが1であるか否かを判別する
のは、ステップ110で計測車間距離のデータをオール
クリアした後、1回目の計測であるか否かを判別するも
のである。すなわち、C=1であった場合には、データ
不連続であるか否かを判断するための前回のデータLc
-1がないので、ステップ160の演算をジャンプする。
【0025】次に、ステップ180で相対速度算出のた
めに必要な車間距離データが4個得られたか否かを判別
する。なお、原理的にはデータが2個あれば相対速度を
算出できるが、データの数が多いほど正確な計測が出来
る。しかしデータ数を多くとると算出に時間がかかるの
で、両者のバランスから4個程度にする。4個あれば十
分に正確な演算ができる。4個得られていない場合に
は、安定した車間距離データが4個得られるまでステッ
プ120〜180の処理を繰り返した後、ステップ19
0でカウンタ変数NGC、NGCTをリセットし、ステ
ップ200〜215で相対速度Vrの算出、自車速度V
aの計測、警報距離D0の算出を行なう。なお、相対速
度Vr、警報距離D0は、下記の(数2)式および(数
3)式によって算出する。
【0026】
【数2】
【0027】なお、L1〜L4はそれぞれ車間距離データ
であり、(数2)式に示すVrの式は、4個の車間距離
データの時間変化(相対速度)を最小二乗法によって平
均化するものである。分母の“10”は最小二乗法にお
ける係数、“0.1”はサンプリングタイムの0.1秒を
示す。また、(数3)式に示すD0の式は、先行車両が
急ブレーキをかけたことを認識して自車両が減速した場
合に、安全に停止できる距離である。なお、先行車両と
自車両との減速度は等しいと仮定している。また、上記
(数3)式において、α0は車両の減速度である。この
値は予め定めた設定値であって、例えばα0=0.7Gで
ある。また、T0は運転者の反応時間(先行車両の変化
を運転者が認識してからブレーキ操作や回避操作を行な
うまでの遅れ時間)である。この値も予め定めた設定値
であり、例えばT0=1.0秒である。次に、ステップ2
55で警報距離D0とLcを比較し、Lcの方が短けれ
ばステップ265で警報を発生する。すなわち、Lc<
0で警報を発生する。次に、ステップ280で、カウ
ンタ変数C=3に、車間距離L2→L1、L3→L2、L4
→L3へ置き換えを行なう。以後、ステップ120〜2
80の処理によって新たなL4を計測し、それを含む最
新の4個の車間距離データから警報距離算出と警報発生
判断を行なう。上記の部分は、正常に距離計測が出来た
場合の制御であるが、ステップ300〜330は、ステ
ップ140、160で距離が計測できなかったり、今回
計測した車間距離Lが前回計測した車間距離Lc-1に対
して不連続的に変化したと認識した場合に、相対速度算
出のため車間距離データからそれら雑音データを除く処
理である。先ず、ステップ300では、ステップ14
0、160で距離計測不能や車間距離Lの不連続的変化
の認識回数を、カウンタ変数NGCでカウントし、ステ
ップ310でそれがNGClimを越えたか否かを判別す
る。越えていない場合は、ステップ320でカウンタ変
数Cを1だけ減らし、再度ステップ120からの車間距
離計測へ戻る。NGClimを越えた場合は、ステップ3
30でカウンタ変数NGCをクリアし、ステップ110
でカウンタ変数C、車間距離L1〜L4をクリアし、L1
から計測をやり直す。ここでNGClimは、0.2秒に相
当する2に設定する。すなわち相対速度を算出するため
の車間距離データを4個収集する中で、2回までの雑音
データ等は除去され、それ以上雑音データ等がある場合
には、初めから距離データの収集を行なうことになる。
なお、上記の除去は、安定した車間距離データを用いる
ことにより、正確な相対速度を算出するためである。た
だし、車両の位置関係は絶えず変化するため、最大でも
2回までのデータを除去することにより、最長でも0.
5秒以内には相対速度が算出される。また、雑音データ
はフローのステップ140、160、320の処理によ
って除去される。
【0028】しかし、以上の処理では適正な警報距離が
算出される反面、車間距離データを収集している間は警
報が発せられないという問題がある。そのため本実施例
においては、所定時間のあいだ警報距離を保持し、割り
込み車両等によって車間距離データが大きく変化する以
前の状況よりも危険になった場合には、確実に警報が発
生されるように構成している。以下、上記のような本実
施例の特徴的部分のステップ500〜530を説明す
る。まず、ステップ500では、ステップ140、16
0で車間距離の計測不能や車間距離Lの不連続的変化を
認識した累積の回数を、カウンタ変数NGCTでカウン
トする。これは車間距離データが4個揃って相対速度が
計測されるまで累積される警報距離保持カウンタであ
る。次に、ステップ510では、上記のカウンタ変数N
GCTのカウント数がNGCTlimを越えたか否かを判
別する。越えていない場合は、ステップ300以降の処
理を行なう。そして、ステップ120〜180で車間距
離Lcが計測されず、相対速度を算出する4個の車間距
離データが揃っていない場合には、ステップ515で警
報距離D0が保持されているか否かを判別する。保持さ
れている場合には、ステップ255〜265の警報発生
判断・警報発生処理を行ない、ステップ530で、ステ
ップ280の置き換えをせずにステップ120へ戻り、
次の車間距離データの計測を行なう。ステップ510
で、カウンタ変数NGCTがNGCTlimを越えた場合
は、ステップ100へ戻り、カウンタ変数NGC、NG
CT、相対速度Vrと保持していた警報距離D0をクリ
アし、ステップ110でカウンタ変数C、車間距離L1
〜L4をクリアし、L1から計測をやり直す。なお、NG
CTlimは、ケ−ス1のような通常の追従走行では、大
きな状況の変化がないと思われる2.0秒に相当する2
0(0.1秒×20回)に設定する。
【0029】次に、図5のケース2のように、先行車両
Aが車線変更して自車両Mの前方に存在しなくなった場
合の処理の流れを説明する。この場合には、常にステッ
プ140で距離が計測できなかったと認識することにな
る。そこで、ステップ120〜140、500、51
0、300〜320を2回まわり、3回目にステップ3
30、110でカウンタ変数NGC、カウンタ変数C、
車間距離L1〜L4をクリアし、再びステップ120〜1
40、500、510、300〜320の処理を行な
う。そしてこの間ステップ500で車間距離計測不能回
数が、カウンタ変数NGCTでカウントされ、2秒後に
NGCTli mを越えるためステップ100へ戻り、以下
この処理を繰り返す。本実施例では、レーダ装置は0.
1秒毎にデータを出力しており、他の処理はこの時間に
対して十分速い速度で処理されるようになっている。追
従走行中の処理は、警報判断の後、ステップ530、2
80からステップ120へ移り、C=4となり、ステッ
プ130で新しい車間距離データを得て、ステップ14
0〜265の処理を行なっている。ここで、先行車両が
車線変更によって存在しなくなると、ステップ130で
車間距離Lが計測出来なくなり、ステップ140から5
00へ移ってNGCT=1となる。ステップ510のN
GCTlimは2.0秒に相当する20であるため、ステッ
プ300に移ってNGC=1となる。また、ステップ3
10のNGClimは0.2秒に相当する2であるため、ス
テップ320でC=3、120でC=4となり、再び距
離を計測する。ここでも車間距離Lが得られないと、上
記と同様にしてステップ500〜310でNGCT=
2、NGC=2と2回まわり、3回目にNGCT=3、
NGC=3となってステップ310から330、110
の処理へ移る。以下、この処理が続き、NGCT=21
になると、2.0秒に相当する20であるステップ51
0のNGCTlimを越えるため、ステップ100の処理
へ移る。
【0030】次に、図5のケース3のように、先行車両
Aが車線変更し、さらに先の先行車両Bに自車両Mが追
従するようになった場合の処理の流れを説明する。この
場合、計測車間距離Lは一旦、不連続的に遠くなり、そ
の後、連続的な車間距離データを計測するようになる。
なお、今回の車間距離データと前回の車間距離データと
の差が±5m以上であった場合には不連続なデータであ
ると判断する。例えば、計測データが「31m、30
m、29m、31m、62m、63m、62m、」であ
った場合、下線の部分が不連続なデータであり、その他
は連続的な安定したデータである。先ず、ステップ16
0で車間距離Lの不連続的な変化を認識する。この場合
には、安定して車間距離を計測していたAから急に対象
がBに変わるので、ステップ160ではステップ280
で置き換えたL3との比較になるため、その後、安定し
たデータが続いてもステップ500へ処理が移る。そし
て、ステップ120〜160、500、510、300
〜320を2回まわり3回目にステップ330、110
でカウンタ変数NGC、カウンタ変数C、車間距離L1
〜L4をクリアする。そして次に計測された距離はL1
なり、ステップ150、170、180と処理した後、
ステップ515で警報距離が保持されているためステッ
プ255〜265の警報発生判断・警報発生を行ない、
ステップ530でステップ280の置き換えをせずにス
テップ120へ戻り、次の車間距離データの計測を行な
う。
【0031】次に計測されるL2は、ステップ160に
おいてL1との比較になるためステップ170へ処理が
移り、L1と同様にステップ180、515、255〜
265の処理を行なう。次に計測されるL3についても
同様である。上記のように、一旦、計測不能または不連
続な変化があってから所定時間の間は、保持されている
警報距離を基準として、計測された車間距離データに対
して毎回警報判断が行なわれるため、車間距離が不連続
的に変化する以前の状況よりも危険になった場合には、
確実に警報することができる。また、これらの処理の間
に、車間距離計測不能や車間距離変動があった場合に
は、その累計時間が2秒を越えたところでステップ10
0へ戻り、全ての変数をクリアにして初めから処理を行
ない、以下、この処理を繰り返す。
【0032】次に、図7は、請求項2に対応する演算を
示すフローチャートである。
【0033】まず、図5のケース1に示すように、自車
両Mが先行車両Aに追従して走行している場合の処理の
流れを説明する。なお、前記図6と同じステップに関し
ては説明を省略し、本実施例の特徴部分についてのみ説
明する。図7において、ステップ102では、カウンタ
変数NGC、NGCTと相対速度Vr、一次警報距離D
1、二次警報距離D2をクリアし、ステップ110ではカ
ウンタ変数C、計測車間距離L1〜L4(L1〜L4は連続
した4個の距離データ)をクリアする。次に、安定した
車間距離データが4個得られるまでステップ120〜1
80の処理を繰り返した後、ステップ190でカウンタ
変数NGC、NGCTをリセットし、ステップ200〜
230で相対速度Vrの算出、自車速度Vaの計測、一
次警報距離D1、二次警報距離D2の算出を行なう。な
お、相対速度Vr、一次警報距離D1、二次警報距離D2
は、下記の(数4)式〜(数6)式によって算出する。
【0034】
【数4】
【0035】なお、上記(数4)式は、前記(数2)式
と同じである。
【0036】上記(数5)式、(数6)式に示すD1
2の式は、先行車両が急ブレーキをかけたことを認識
して自車両が減速した場合に、安全に停止できる距離で
あり、緊急警報に対応する二次警報距離D2の方が、注
意喚起用の一次警報距離D1よりも大きい減速度と短い
反応時間になっている。なお、先行車両と自車両との減
速度は等しいと仮定している。また、上記(数5)式、
(数6)式において、α1、α2は車両の減速度であり、
α2>α1である。これらの値は予め定めた設定値であっ
て、例えばα1=0.5G、α2=0.8Gである。また、
1、T2は運転者の反応時間(先行車両の変化を運転者
が認識してからブレーキ操作や回避操作を行なうまでの
遅れ時間)であり、T1>T2である。これらの値も予め
定めた設定値であり、例えばT1=1.2秒、T2=0.9
秒である。上記のようにα2>α1、T1>T2の関係にあ
るため、D1>D2となる。
【0037】次に、ステップ240で、二次警報距離D
2と今回計測した車間距離Lとを比較し、今回計測した
Lの方が短ければステップ250で二次警報を発生し、
長ければステップ260で一次警報距離D1とLを比較
し、Lの方が短ければステップ270で一次警報を発生
する。すなわち、D2≦L<D1で一次警報、L<D2
二次警報を発生する。以下、上記のような本実施例の特
徴的部分のステップ240〜270とステップ500〜
530を説明する。まず、ステップ500では、ステッ
プ140、160で車間距離の計測不能や車間距離Lの
不連続的変化を認識した累積の回数を、カウンタ変数N
GCTでカウントする。これは車間距離データが4個揃
って相対速度が計測されるまで累積される警報距離保持
カウンタである。次に、ステップ510では、上記のカ
ウンタ変数NGCTのカウント数がNGCTlimを越え
たか否かを判別する。越えていない場合は、ステップ3
00以降の処理を行なう。そして、ステップ120〜1
80で車間距離Lcが計測されず、相対速度を算出する
4個の車間距離データが揃っていない場合には、ステッ
プ520で一次警報距離D1が保持されているか否かを
判別する。保持されている場合には、ステップ240〜
270の警報発生判断・警報発生処理を行ない、ステッ
プ530で、ステップ280の置き換えをせずにステッ
プ120へ戻り、次の車間距離データの計測を行なう。
ステップ510で、カウンタ変数NGCTがNGCT
limを越えた場合は、ステップ100へ戻り、カウンタ
変数NGC、NGCT、相対速度Vrと保持していた一
次警報距離D1、二次警報距離D2をクリアし、ステップ
110でカウンタ変数C、車間距離L1〜L4をクリア
し、L1から計測をやり直す。なお、NGCTlimは、ケ
−ス1のような通常の追従走行では、大きな状況の変化
がないと思われる2.0秒に相当する20(0.1秒×2
0回)に設定する。
【0038】次に、図5のケース2のように、先行車両
Aが車線変更して自車両Mの前方に存在しなくなった場
合の処理の流れでは、ステップ510で、警報距離保持
カウンタNGCTがNGCTlimを越えるとステップ1
02に戻り、警報距離D1およびD2をクリアすること、
および追従走行中の処理が、警報判断の後、ステップ5
30、280からステップ120へ移り、C=4とな
り、ステップ130で新しい車間距離データを得て、ス
テップ140〜270の処理を行なっていること、以外
は前記図6と同様である。
【0039】次に、図5のケース3のように、先行車両
Aが車線変更し、さらに先の先行車両Bに自車両Mが追
従するようになった場合の処理の流れを説明する。先
ず、ステップ160で車間距離Lの不連続的な変化を認
識する。ステップ160ではステップ280で置き換え
たL3との比較になるため、その後、安定したデータが
続いてもステップ500へ処理が移る。そして、ステッ
プ120〜160、500、510、300〜320を
2回まわり3回目にステップ330、110でカウンタ
変数NGC、カウンタ変数C、車間距離L1〜L4をクリ
アする。そして次に計測された距離はL1となり、ステ
ップ150、170、180と処理した後、ステップ5
20で警報距離が保持されているためステップ240〜
270の警報発生判断・警報発生を行ない、ステップ5
30でステップ280の置き換えをせずにステップ12
0へ戻り、次の車間距離データの計測を行なう。
【0040】次に計測されるL2は、ステップ160に
おいてL1との比較になるためステップ170へ処理が
移り、L1と同様にステップ180、520、240〜
270の処理を行なう。次に計測されるL3についても
同様である。上記のように、一旦、計測不能または不連
続な変化があってから所定時間の間は、保持されている
警報距離を基準として、計測された車間距離データに対
して毎回警報判断が行なわれるため、車間距離が不連続
的に変化する以前の状況よりも危険になった場合には、
確実に警報することができる。また、これらの処理の間
に、車間距離計測不能や車間距離変動があった場合に
は、その累計時間が2秒を越えたところでステップ10
2へ戻り、全ての変数をクリアにして初めから処理を行
ない、以下この処理を繰り返す。
【0041】次に、図8は、請求項3および請求項4
(前記図2の機能ブロック図に相当)に対応するフロー
チャートである。ここで、図6および図7と同様の処理
は説明を省き、本実施例の特徴的部分を中心に説明す
る。先ず、図8においては、不要な一次警報を抑制する
ため、ステップ250、270で一次警報もしくは二次
警報が発せられた場合、ステップ600において、一次
警報抑制フラグonfを1にセットする。また、安定し
た車間距離データが4個収集され、ステップ200〜2
30において相対速度Vrの算出、自車速度Vaの計
測、一次警報距離D1、二次警報距離D2の算出が行なわ
れ、警報発生判断・警報発生を行なった後、ステップ6
50でカウンタ変数C=3、車間距離デ−タL2→L1
3→L2、L4→L3へ置き換えを行なうと共に、最新の
車間距離データL4をLLとして記憶する。
【0042】初めに、図5のケース1のように、先行車
両に追従して走行している場合に、何らかの原因で車間
距離が計測できなかったり、不連続な変化をした場合の
処理の流れを説明する。このような場合は、短い時間で
再び元の先行車両との車間距離データを計測するように
なるが、運転者にとっては先行車両との状況が変化して
いないので、再び一次警報が発生するのは煩わしく、一
次警報は抑制されることが望ましい。そのため、まずス
テップ140、160で、車間距離Lの計測不能や不連
続的な大幅な変化を認識する。そしてステップ120〜
160、500、510、300〜320を2回まわ
り、3回目にステップ330、110でカウンタ変数N
GC、カウンタ変数C、車間距離L1〜L4をクリアす
る。そして、次に計測した距離はL1となり、ステップ
150、170、180と処理した後、ステップ520
で警報距離が保持されているため、ステップ240の二
次警報発生判断を行なう。二次警報は緊急用の警報であ
り、車間距離Lcが二次警報距離D2より小さければ必
ず警報を発生させる。車間距離LcがD2以上の場合ス
テップ260で一次警報発生判断を行なう。車間距離L
cがD1より小さい場合、ステップ610において一次
警報抑制フラグonfが1か否かを判別する。onfが
1でない場合は、警報を発生させた後、ステップ600
で一次警報抑制プラグonfが1にセットされる。ステ
ップ610で一次警報抑制フラグonfが1であった場
合、すなわち警報を発生した後、計測車間距離が不連続
に変化した後の所定時間以内である場合には、ステップ
620で警報距離を計算した車間距離データの一番最後
のLLとL 1を比較し、その差がLlim2未満であれば状
況が変化していないと判断して一次警報を抑制する。ま
た、Llim2以上であれば状況が変化したと判断してステ
ップ270で一次警報を発する。その後、ステップ53
0、120〜160と処理する。この場合ステップ16
0ではL1との比較になるため、計測車間距離がL2とな
り、以下、同様の処理によってL4まで安定した車間距
離を収集し、新たな警報距離を算出する。また、図5の
ケース3で、先行車両Aとそのさらに前方の先行車両B
との車間距離が近い場合は、先行車両Aが単に先行車両
Bに入れ替わったのと同じであり状況は変化していない
考えられるので、一次警報は抑制されることが望まし
い。そのためLlim2は15m程度が適当と考えられる。
すなわち先行車両AとBの車間距離が15m以上離れて
いた場合に、別の車両に変化したと判断する。
【0043】次に、図5のケース3のように、直前の先
行車両Aが車線変更して計測視野から外れ、その前方の
先行車両Bに追従して走行するようになった場合の処理
の流れを説明する。先ず、先行車両Aを追従している間
は、安定して車間距離データが得られているのが、先行
車両Aが車線変更した結果、先行車両Bが目標物になる
と、一時的に車間距離が大きくなる。ステップ160で
は前回の車間距離L3と今回計測した車間距離Lとを比
較するので、一時的に5m以上の差が発生し、ステップ
500の方へ処理が移る。その後、ケース1と同様にス
テップ120〜160、500、510、300〜32
0を2回まわった後に、ステップ330、110〜18
0、520から240以降の警報発生判断・警報発生処
理を行ない、ステップ530からステップ120へ進
み、以下、同様にL4まで車間距離を収集する。ここ
で、例えば先行車両Aが車線変更した後、先行車両Aと
先行車両Bとの車間距離が短く、新たに計測したL1
LLとの差がLlim2未満で警報が抑制された場合でも、
次第に先行車両Bに接近したり、他の車両が割り込んだ
りして車間距離が短くなった場合には、次に計測したL
2、L3と、先行車両Aの車線変更直前の距離LLとの差
がLlim2より大きくなるので、警報抑制が解除され、確
実に警報が発生される。
【0044】次に、ステップ630〜650は、請求項
3に相当する処理部分である。計測車間距離Lcが一次
警報距離より大きい場合は、ステップ630で新たな車
間距離が設定された後(すなわちC=4)か否かを判別
する。Cが4でない場合はステップ120へ戻り、4個
以上の相対速度数値が得られるまで車間距離データを収
集する。Cが4の場合は、ステップ640で車間距離L
cと一次警報距離D1とを比較し、車間距離が一次警報
距離よりも或る程度のマージンLoff以上離れていれ
ば、状況が全く変化したと判断し、所定時間内であって
もステップ650において一次警報抑制フラグonfを
クリアする。この場合、Loffは20m程度が適当であ
る。この処理は、車間距離がD1前後で追従走行してい
る場合に一次警報がハンチングして発生することを防止
する効果もある。
【0045】次に、図9は請求項4に相当する処理のフ
ローチャート、図10は請求項5に相当する処理のフロ
ーチャートである。なお、図9および図10において、
前記請求項2および請求項3と同様の部分は説明を省略
し、この実施例の特徴的部分を中心に説明する。図9の
実施例は、ステップ160で計測車間距離Lが前回検出
した車間距離に対して不連続的に変化した場合に、ステ
ップ700で、変化した方向がLlim3以上に遠い場合に
のみ所定時間カウンタ変数NGCTをカウントアップす
るものであり、図10の実施例は、同じくステップ71
0で、Llim4以下に近い場合にのみ所定時間カウンタ変
数NGCTをカウントアップするものである。これは、
車間距離の誤計測は、その変化の方向によって条件が特
定されるため、状況変化がなければ計測車間距離が変動
前の距離の近傍に戻る時間もほぼ一定となる性質を利用
し、計測車間距離の変化の方向と大きさがその条件に当
てはまった場合で、車間距離が変化前の車間距離の近傍
に所定時間以内に戻った場合の警報抑制を行なおうとす
るものである。この場合、図9と図10のNGCTlim
の値は、それぞれの状態に応じた値に設定する。例えば
図9のNGCTlimの値は3〜4秒程度、図10のNG
CTlimの値は1秒程度以下にする。
【0046】上記図9のように、不連続的に長い距離を
計測した場合というのは、例えば、行き先表示板など遠
方で大型の道路外の構造物からの反射による車間距離の
誤検出のような場合であり、また、上記図10のよう
に、不連続的に短い距離を計測した場合というのは、車
両の減速等における車両姿勢変化による車両直近の路面
からの反射による車間距離の誤検出のような場合であ
る。このような場合には、直ぐに以前の状態に復帰する
ので、上記のようにして一次警報の発生を抑制してい
る。なお、上記の遠方の表示板等を誤って計測しやすい
のは、車間距離計測手段1(測距用レーダ)を車体の比
較的高い部分に設置した場合であり、また、路面等を誤
って計測しやすいのは、車間距離計測手段1を車体の低
い部分に設置した場合に多い。したがって車間距離計測
手段1の設置個所に応じて図9または図10のいずれか
の構成を採用すればよい。
【0047】図11および図12は、図3の機能ブロッ
ク図(請求項6に対応)に相当するフローチャートであ
り、図12は、図11のステップ720の内容を示す。
前にも説明したごとく、車間距離が不連続的に大幅に遠
くに変化した場合は、遠方の表示板などの路外対象物と
の距離を計測している可能性が高く、正確な車間距離を
計測するように復帰するまで多少の時間を要する。それ
に対して不連続的に大幅に近くに変化した場合は、車両
の姿勢変化によって直近の路面との距離を計測している
可能性が高く、正確な車間距離を計測するように復帰す
るまでの時間が極めて短い。従って、ステップ160で
不連続的に大幅な車間距離変化を認識した場合には、図
12に示すごとく、ステップ800で、計測車間距離L
がLlim3より大きいか否かを判別し、大きいと判別した
場合はステップ810で所定時間カウンタ変数の最大値
NGCTlimをC1に設定する。また、ステップ820で
lim4未満か否かを判別し、未満と判別した場合は、ス
テップ830で、所定時間カウンタ変数の最大値NGC
limをC2設定する。どちらでもない場合やステップ1
40で車間距離が計測できなかった場合は、ステップ7
30、840でNGCTlimをC0に設定する。なお、上
記の理由により、C1は3〜4秒程度、C2は1秒以下が
適当であり、また、標準値C0は前記のように2秒程度
である。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したごとく、本発明において
は、所定時間のあいだ警報距離を保持するように構成し
たことにより、何らかの原因で車間距離が計測できなか
ったり、計測車間距離が不連続的に大幅に変化した場合
でも、過剰接近の場合には遅滞なく警報を発することが
できる。また、所定時間以内に車間距離計測不能や車間
距離の不連続的な変化が生じても、先行車両等との相対
的な状況が大きく変化していない場合には、不要な一次
警報を抑制することができると共に、急激な割り込み車
などのように先行車両との相対的な状況が変化して過剰
接近したような場合には、所定時間以内においても警報
抑制を解除して警報を発することができる。さらに、道
路外の構造物の反射による車間距離の誤検出か、車両姿
勢変化による路面反射による誤検出かを判別し、その状
況に応じた警報距離保持時間や警報抑制の所定時間を設
定することにより、無用な一次警報の抑制と、過剰接近
の場合における確実な一次警報とを両立させることが出
来る、等の多くの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1および請求項2に対応する機
能ブロック図。
【図2】本発明の請求項3〜請求項6に対応する機能ブ
ロック図。
【図3】本発明の請求項7に対応する機能ブロック図。
【図4】本発明の一実施例の構成を示すブロック図。
【図5】本発明における先行車両の追従走行状況を示す
図。
【図6】本発明の請求項1に相当する演算処理の一実施
例を示すフローチャート。
【図7】本発明の請求項2に相当する演算処理の一実施
例を示すフローチャート。
【図8】本発明の請求項3および請求項4に相当する演
算処理の一実施例を示すフローチャート。
【図9】本発明の請求項5に相当する演算処理の一実施
例を示すフローチャート。
【図10】本発明の請求項6に相当する演算処理の一実
施例を示すフローチャート。
【図11】本発明の請求項7に相当する演算処理の一実
施例を示すフローチャート。
【図12】図11における一部の詳細を示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…車間距離計測手段 16…時間計測
手段 3…自車速検出手段 17…警報距離
保持手段 5…相対速度算出手段 18…車間距離
比較手段 7…警報距離算出手段 19…時間定数
変更手段 9…警報発生判断手段 21…レーダ装
置 11…警報発生手段 23…車速セ
ンサ 13…計測不能認識手段 25…情報処
理回路 15…車間距離変化量認識手段 27…警報発
生装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され、自車両と目標物との距離
    を計測する車間距離計測手段と、 上記車間距離計測手段における距離計測ができなかった
    ことを認識する計測不能認識手段と、 上記車間距離計測手段において計測した距離が不連続的
    に大幅に変化したことを認識する距離変化量認識手段
    と、 上記二つの認識手段で、自車両と目標物との距離が計測
    でき、かつ不連続的に大幅に変化していなかったと認識
    した場合に、上記自車両と目標物との距離の変化から自
    車両と目標物との相対速度を算出する相対速度算出手段
    と、 自車速度を検出する自車速検出手段と、 上記自車速度と上記相対速度とに基づいて、警報距離を
    算出する警報距離算出手段と、 上記計測不能認識手段または距離変化量認識手段で、距
    離計測ができなかったこと、または計測した距離が不連
    続的に大幅に変化したことを認識した時点からの経過時
    間を計測する時間計測手段と、 上記経過時間が所定時間以内である間、もしくは新たに
    算出された相対速度に基づく警報距離が算出されるまで
    の間は、上記警報距離算出手段で算出した警報距離を保
    持する警報距離保持手段と、 上記自車両と目標物との距離および上記警報距離に基づ
    いて上記警報を発するか否かを判断する警報発生判断手
    段と、 上記警報発生判断手段の判断に応じて警報を発生する警
    報発生手段と、 を備えたことを特徴とする車両用接近警報装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用接近警報装置にお
    いて、 上記警報距離算出手段は、注意喚起用の一次警報に対応
    する一次警報距離と緊急状態用の二次警報に対応する二
    次警報距離とを算出するものであり、 上記警報発生判断手段は、上記一次警報もしくは二次警
    報を発するか否かを判断するものである、ことを特徴と
    する車両用接近警報装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の車両用接
    近警報装置において、 上記計測不能認識手段または距離変化量認識手段で、距
    離計測ができなかったこと、または計測した距離が不連
    続的に大幅に変化したことを認識した場合、その認識し
    た時点から時間計測手段で計測した所定時間の間は、上
    記車間距離計測手段で計測した車間距離と上記の認識す
    る直前の車間距離とを比較し、その差が所定値よりも小
    さい場合には上記警報発生判断手段に対して警報抑制信
    号を送出する車間距離比較手段を、備え、 上記警報発生判断手段は、警報発生後に、上記警報抑制
    信号が与えられた場合には、一次警報の発生を抑制する
    ように構成したものである、ことを特徴とする車両用接
    近警報装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両用接近警報装置にお
    いて、 上記警報発生判断手段は、上記警報距離算出手段で新た
    に一次警報距離と二次警報距離が算出され、かつ、その
    新しい一次警報距離よりも所定値以上長い車間距離が計
    測された場合には、上記所定時間の間であっても上記警
    報抑制信号を無効とするように構成したものである、こ
    とを特徴とする車両用接近警報装置。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4に記載の車両用接
    近警報装置において、 上記距離変化量認識手段は、不連続的に長い距離を計測
    したことを認識するものであり、 上記車間距離比較手段は、距離が不連続的に長く変化し
    た時点から上記時間計測手段で計測した所定時間の間
    は、上記車間距離計測手段で計測した車間距離と上記の
    距離が不連続的に変化する直前の車間距離とを比較し、
    その差が所定値よりも小さい場合には上記警報発生判断
    手段に対して警報抑制信号を送出するものであり、 上記警報発生判断手段は、警報発生後に、上記警報抑制
    信号が与えられた場合には、一次警報の発生を抑制する
    ように構成したものである、ことを特徴とする車両用接
    近警報装置。
  6. 【請求項6】請求項3または請求項4に記載の車両用接
    近警報装置において、 上記距離変化量認識手段は、不連続的に短い距離を計測
    したことを認識するものであり、 上記車間距離比較手段は、距離が不連続的に短く変化し
    た時点から上記時間計測手段で計測した所定時間の間
    は、上記車間距離計測手段で計測した車間距離と上記の
    距離が不連続的に変化する直前の車間距離とを比較し、
    その差が所定値よりも小さい場合には上記警報発生判断
    手段に対して警報抑制信号を送出するものであり、 上記警報発生判断手段は、警報発生後に、上記警報抑制
    信号が与えられた場合には、一次警報の発生を抑制する
    ように構成したものである、ことを特徴とする車両用接
    近警報装置。
  7. 【請求項7】請求項3または請求項4に記載の車両用接
    近警報装置において、 上記距離変化量認識手段は、不連続的に長い距離を計測
    した場合と不連続的に短い距離を計測した場合とそれ以
    外の距離を計測した場合とを区別して認識するものであ
    り、 上記の認識結果に応じて上記時間計測手段における上記
    所定時間の長さを変化させる時間定数変更手段を備え、 上記車間距離比較手段は、距離が不連続的に変化した時
    点から上記時間計測手段で計測した所定時間の間は、上
    記車間距離計測手段で計測した車間距離と上記の距離が
    不連続的に変化する直前の車間距離とを比較し、その差
    が所定値よりも小さい場合には上記警報発生判断手段に
    対して警報抑制信号を送出するものであり、 上記警報発生判断手段は、警報発生後に、上記警報抑制
    信号が与えられた場合には、一次警報の発生を抑制する
    ように構成したものである、ことを特徴とする車両用接
    近警報装置。
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