JPH08332701A - 保香性包装材および容器 - Google Patents

保香性包装材および容器

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JPH08332701A
JPH08332701A JP7141766A JP14176695A JPH08332701A JP H08332701 A JPH08332701 A JP H08332701A JP 7141766 A JP7141766 A JP 7141766A JP 14176695 A JP14176695 A JP 14176695A JP H08332701 A JPH08332701 A JP H08332701A
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JP
Japan
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layer
cyclic olefin
packaging material
ring
group
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JP7141766A
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English (en)
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Kenji Mitsuharu
春 憲 治 三
Haruo Inatsuru
鶴 治 夫 稲
Mariko Kawakubo
窪 マリ子 川
Ayako Uno
野 綾 子 宇
Yasushi Amada
田 康 尼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOUSERO KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
TOUSERO KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品、化粧品などの香気性を損なうことな
く、優れた保香性でこれら香気性内容物を保存すること
ができる保香性包装材および容器を提供する。 【構成】 本発明に係る保香性包装材および容器は、少
なくとも一層が、クレームに示された特定の環状オレフ
ィン系樹脂[A]層からなる積層体から形成されてい
る。環状オレフィン系樹脂[A]は、エチレン・環状オ
レフィンランダム共重合体[A-1] 、環状オレフィンの開
環(共)重合体または共重合体、[A-2]、開環(共)重
合体の水素化物[A-3] およびこれら[A-1] 、[A-2] 、[A
-3] のグラフト変性物から選ばれる。上記の環状オレフ
ィン系樹脂[A]層は、保香性包装材および容器の最内
層であってもよい。また包装材および容器は、最外層と
してα−オレフィン(共)重合体層またはガスバリヤ性
樹脂層を有することが好ましい。保香性包装材はヒーシ
ール層を有していてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、食品、化粧品などの香気
性を損なうことなく、優れた保香性でこれら香気性内容
物を保存することができる保香性包装材および容器に関
する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、食品類、化粧品の包装材お
よび容器を形成する材料としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体、塩化ビニリデン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミド、ポリアクリロニトリルあるい
はこれらと他の材料との複合材が広く用いられている。
【0003】ところで柑橘類ジュース、野菜ジュース、
コーヒーなどの飲料、納豆、カレーなどの食品、冷凍食
品さらには化粧品、入浴剤などは、これらのもつ香気
(フレーバー)も重要な商品価値である。このためこの
ような香気性内容物を保存する包装材あるいは容器は、
透明性、成形性に優れ、防湿性、ヒートシール性などに
優れ内容物の変質を抑制しうるとともに、保香性に優れ
た材料である形成される必要がある。このような保香性
材料は、香気成分を高度に遮断しうる優れたガスバリヤ
性を有するだけではなく、香気成分に対して非吸着性で
あることが要求される。このため上記のような樹脂のう
ちポリオレフィン類は、ガスバリヤ性に劣り、また香気
成分に吸着性を示すので、通常ポリオレフィン単独では
保香性材料としては用いられていない。
【0004】一般的にこのような保香性材料としては、
(a) ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、
ポリアミド、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポ
リカーボネート、ポリアクリロニトリルなどのハイバリ
ヤ性樹脂、(b) ポリエステル、ポリオレフィンなどのフ
ィルムにアルミニウム、シリカなどを薄膜状に蒸着させ
た蒸着フィルム、(c) アルミニウム箔と樹脂との複合積
層体などが知られている。
【0005】しかしながら上記のようなハイバリヤ性樹
脂(a) は、香気成分種に対する遮断選択性があって、種
々の内容物に対してまんべんなく保香性を示すことがで
きない。たとえばポリエチレンテレフタレートは、スト
ロベリーエッセンスなどのエステル系香気成分に対する
保香性には劣っている。またエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体は、エチレン・酢酸ビニル共重合体をケン化
して製造されるので、エチレン−ビニルアルコール共重
合体そのものが臭気(アルデヒド臭、残存酢酸臭など)
を発してしまうことがある。
【0006】また蒸着フィルム(b) は、通常その蒸着層
は厚み400Å程度の極薄い薄膜であって、使用時の衝
撃によって容易に亀裂が入って、保香性が低下してしま
うという問題点がある。
【0007】さらにアルミニウム箔と樹脂との複合積層
体(c) は、ガスバリヤ性には最も優れているが、コスト
が割高で、リサイクル適性がなく、廃棄物処理問題など
の原因となることから、他の材料への代替が望まれてい
る。
【0008】本発明者は、上記のような従来技術に鑑み
て保香性に優れた包装材あるいは容器などの材料につい
て研究したところ、特定構造の環状オレフィンから導か
れる環状オレフィン系樹脂は、従来公知のポリオレフィ
ンと異なって優れた保香性を示し、しかもポリエチレン
テレフタレートでもなし得ないストロベリーエッセンス
などに対しても保香性を示すことを見出して本発明を完
成するに至った。
【0009】
【発明の目的】本発明は、食品、化粧品などの香気性を
損なうことなく、優れた保香性でこれら香気性内容物を
保存することができる保香性包装材および容器を提供す
ることを目的としている
【0010】
【発明の概要】本発明に係る保香性包装材および容器
は、少なくとも一層が、下記の[A-1] 、[A-2] 、[A-3]
および[A-4] から選ばれる環状オレフィン系樹脂[A]
層からなる積層体から形成されている。
【0011】[A-1] エチレンと下記式[I]または[I
I]で表される環状オレフィンとを共重合させて得られ
るエチレン・環状オレフィンランダム共重合体;
【0012】
【化3】
【0013】(式[I]中、nは0または1であり、m
は0または正の整数であり、qは0または1であり、R
1 〜R18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素
原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていても
よい炭化水素基であり、R15〜R18は互いに結合して単
環または多環を形成していてもよく、かつ該単環または
多環は二重結合を有していてもよく、またR15とR16
で、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成してい
てもよい。)、
【0014】
【化4】
【0015】(式[II]中、pおよびqは0または正の
整数であり、mおよびnは0、1または2であり、R1
〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハロ
ゲンで置換されていてもよい炭化水素基またはアルコキ
シ基であり、R9 またはR10が結合している炭素原子
と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合して
いる炭素原子とは直接あるいは炭素数1〜3のアルキレ
ン基を介して結合していてもよく、またn=m=0のと
きR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環
または多環の芳香族環を形成していてもよい。)、[A-
2] 上記式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンの開環重合体または共重合体、[A-3] 上記開環重合体
または共重合体[A-2]の水素化物 、および[A-4] 上記[A
-1] 、[A-2] または[A-3] のグラフト変性物。
【0016】上記のような保香性包装材および容器は、
包装材または容器の最内層として環状オレフィン系樹脂
[A]層を有する積層体から形成されることが好まし
い。また上記のような保香性包装材および容器は、包装
材または容器の最外層として、α−オレフィン(共)重
合体層またはガスバリヤ性樹脂層を有する積層体から形
成されることが好ましい。
【0017】また本発明に係る保香性包装材を形成する
積層体は、上記環状オレフィン系樹脂[A]層ととも
に、ヒーシール層を有していてもよく、このヒートシー
ル層は、α−オレフィン(共)重合体で形成されている
ことが好ましい。またヒートシール層は、ガスバリヤー
性樹脂で形成されていてもよい。
【0018】上記のような環状オレフィン系樹脂[A]
層の厚さは、通常5〜100μmであればよい。本発明
に係る保香性包装材および容器は、エステル性化合物を
主成分とする香気成分の保香性にも優れている。
【0019】
【発明の具体的説明】以下本発明に係る保香性包装材お
よび容器について具体的に説明する。本発明に係る保香
性包装材および容器は、少なくとも一層が後述するよう
な特定の環状オレフィン系樹脂[A]層からなる積層体
から形成されている。
【0020】本発明に係る保香性包装材および容器は、
フィルム、シート状体あるいはこれらから形成されるパ
ックなどの包装材、およびトレー、カップ、ボトルなど
の容器であって、その形状は特に限定されない。
【0021】以下まずこれら保香性包装材および容器を
形成している積層体について示すが、この積層体は、下
記のような環状オレフィン系樹脂[A]からなる層を含
んでいる。
【0022】[A]環状オレフィン系樹脂 本発明では、環状オレフィン系樹脂として、[A-1]エ
チレンと下記式[I]または[II]で表される環状オレ
フィンとのランダム共重合体、[A-2]下記式[I]ま
たは[II]で表される環状オレフィンの開環重合体また
は共重合体、[A-3]上記開環重合体または共重合体[A
-2]の水素化物、および[A-4]上記[A-1]、[A-2]
または[A-3]のグラフト変性物から選ばれる少なくと
も1種が用いられる。
【0023】本発明で用いられる環状オレフィン系樹脂
[A]のサーマル・メカニカルアナライザーで測定され
る軟化温度(TMA)は、60℃以上好ましくは70℃
以上であり、ガラス転移点(Tg)は、50℃以上好ま
しくは60℃以上さらに好ましくは70〜200℃であ
ることが望ましい。
【0024】この環状オレフィン系樹脂[A]のX線回
折法によって測定される結晶化度は、0〜20%好まし
くは0〜2%であることが望ましい。また環状オレフィ
ン系樹脂[A]の135℃のデカリン中で測定される極
限粘度[η]は、0.05〜10dl/g好ましくは0.3
〜2.0dl/gさらに好ましくは0.4〜1.2dl/gで
あることが望ましい。
【0025】このような環状オレフィン系樹脂[A]を
形成する式[I]または[II]で表される環状オレフィ
ンについて説明する。環状オレフィン
【0026】
【化5】
【0027】上記式[I]中、nは0または1であり、
mは0または正の整数であり、qは0または1である。
なおqが1の場合には、Ra およびRb は、それぞれ独
立に、下記の原子または炭化水素基であり、qが0の場
合には、それぞれの結合手が結合して5員環を形成す
る。
【0028】R1 〜R18ならびにRa およびRb は、そ
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子または炭化水素
基である。ここでハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子またはヨウ素原子である。
【0029】また炭化水素基としては、それぞれ独立
に、通常炭素原子数1〜20のアルキル基、炭素原子数
3〜15のシクロアルキル基、芳香族炭化水素基が挙げ
られる。より具体的には、アルキル基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、アミル
基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基お
よびオクタデシル基が挙げられ、シクロアルキル基とし
ては、シクロヘキシル基が挙げられ、芳香族炭化水素基
としては、フェニル基、ナフチル基などが挙げられる。
【0030】これらの炭化水素基は、ハロゲン原子で置
換されていてもよい。さらに上記式[I]において、R
15〜R18がそれぞれ結合して(互いに共同して)単環ま
たは多環を形成していてもよく、しかもこのようにして
形成された単環または多環は二重結合を有していてもよ
い。ここで形成される単環または多環の具体例を下記に
示す。
【0031】
【化6】
【0032】なお上記例示において、1または2の番号
が賦された炭素原子は、式[I]においてそれぞれR15
(R16)またはR17(R18)が結合している炭素原子を
示している。
【0033】またR15とR16とで、またはR17とR18
でアルキリデン基を形成していてもよい。このようなア
ルキリデン基は、通常は炭素原子数2〜20のアルキリ
デン基であり、このようなアルキリデン基の具体的な例
としては、エチリデン基、プロピリデン基およびイソプ
ロピリデン基を挙げることができる。
【0034】
【化7】
【0035】上記式[II]中、pおよびqは0または正
の整数であり、mおよびnは0、1または2である。ま
たR1 〜R19は、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原
子、炭化水素基またはアルコキシ基である。
【0036】ハロゲン原子は、上記式[I]におけるハ
ロゲン原子と同じ意味である。また炭化水素基として
は、それぞれ独立に炭素原子数1〜20のアルキル基、
炭素原子数1〜20のハロゲン化アルキル基、炭素原子
数3〜15のシクロアルキル基または芳香族炭化水素基
が挙げられる。より具体的には、アルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ア
ミル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル
基およびオクタデシル基が挙げられ、シクロアルキル基
としては、シクロヘキシル基が挙げられ、芳香族炭化水
素基としては、アリール基およびアラルキル基、具体的
には、フェニル基、トリル基、ナフチル基、ベンジル基
およびフェニルエチル基などが挙げられる。
【0037】アルコキシ基としては、メトキシ基、エト
キシ基およびプロポキシ基などを挙げることができる。
これらの炭化水素基およびアルコキシ基は、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子で置換されて
いてもよい。
【0038】ここで、R9 およびR10が結合している炭
素原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結
合している炭素原子とは、直接あるいは炭素原子数1〜
3のアルキレン基を介して結合していてもよい。すなわ
ち上記二個の炭素原子がアルキレン基を介して結合して
いる場合には、R9 およびR13で表される基が、または
10およびR11で表される基が互いに共同して、メチレ
ン基(-CH2-) 、エチレン基(-CH2CH2-) またはプロピレ
ン基(-CH2CH2CH2-) のうちのいずれかのアルキレン基を
形成している。
【0039】さらに、n=m=0のとき、R15とR12
たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
香族環を形成していてもよい。この場合の単環または多
環の芳香族環として、たとえば下記のようなn=m=0
のときR15とR12がさらに芳香族環を形成している基が
挙げられる。
【0040】
【化8】
【0041】ここでqは式[II]におけるqと同じ意味
である。上記のような式[I]または[II]で示される
環状オレフィンを、より具体的に下記に例示する。
【0042】
【化9】
【0043】(上記式中、1〜7の数字は炭素の位置番
号を示す。) およびこのビシクロ[2.2.1 ]-2-ヘプテンに、炭化水
素基が置換した誘導体。この炭化水素基としては、たと
えば、5-メチル、5,6-ジメチル、1-メチル、5-エチル、
5-n-ブチル、5-イソブチル、7-メチル、5-フェニル、5
-メチル-5-フェニル、5-ベンジル、5-トリル、5-(エチ
ルフェニル) 、5-(イソプロピルフェニル) 、5-(ビフ
ェニル)、5-(β-ナフチル)、5-(α-ナフチル) 、5-
(アントラセニル) 、5,6-ジフェニルなどが挙げられ
る。
【0044】さらに他の誘導体として、シクロペンタジ
エン-アセナフチレン付加物、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-
テトラヒドロフルオレン、1,4-メタノ-1,4,4a,5,10,10a
-ヘキサヒドロアントラセンなどのビシクロ[2.2.1 ]-
2-ヘプテン誘導体などが挙げられる。
【0045】トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン、2-
メチルトリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセン、5-メチル
トリシクロ[4.3.0.12,5]-3-デセンなどのトリシクロ
[4.3.0.12,5]-3-デセン誘導体、トリシクロ[4.4.0.1
2,5]-3-ウンデセン、10-メチルトリシクロ[4.4.0.1
2,5]-3-ウンデセンなどのトリシクロ[4.4.0.12,5]-3
-ウンデセン誘導体。
【0046】
【化10】
【0047】(上記式中、1〜12の数字は炭素の位置
番号を示す。) およびこれに、炭化水素基が置換した誘導体。この炭化
水素基としては、たとえば、8-メチル、8-エチル、8-プ
ロピル、8-ブチル、 8- イソブチル、8-ヘキシル、8-シ
クロヘキシル、8-ステアリル、5,10-ジメチル、2,10-ジ
メチル、8,9-ジメチル、8-エチル-9-メチル、11,12-ジ
メチル、2,7,9-トリメチル、2,7-ジメチル-9-エチル、9
-イソブチル-2,7-ジメチル、9,11,12-トリメチル、9-エ
チル-11,12-ジメチル、9-イソブチル-11,12-ジメチル、
5,8,9,10-テトラメチル、8-エチリデン、8-エチリデン-
9-メチル、8-エチリデン-9-エチル、8-エチリデン-9-イ
ソプロピル、8-エチリデン-9-ブチル、8-n-プロピリデ
ン、8-n-プロピリデン-9-メチル、8-n-プロピリデン-9-
エチル、8-n-プロピリデン-9-イソプロピル、 8-n-プ
ロピリデン-9-ブチル、8-イソプロピリデン、8-イソプ
ロピリデン-9-メチル、8-イソプロピリデン-9-エチル、
8-イソプロピリデン-9-イソプロピル、8-イソプロピリ
デン-9-ブチル、8-クロロ、8-ブロモ、8-フルオロ、8,9
-ジクロロ、8-フェニル、8-メチル-8-フェニル、8-ベン
ジル、8-トリル、8-(エチルフェニル)、8-(イソプロ
ピルフェニル)、8,9-ジフェニル、8-(ビフェニル)、
8-(β-ナフチル)、8-(α-ナフチル) 、8-(アントラセ
ニル) 、5,6-ジフェニルなどが挙げられる。
【0048】さらに他の誘導体として、(シクロペンタ
ジエン-アセナフチレン付加物)とシクロペンタジエン
との付加物などが挙げられる。ペンタシクロ[6.5.1.1
3,6.02,7.09,13]-4-ペンタデセン、およびその誘導
体。
【0049】ペンタシクロ[7.4.0.12,5.19,12.08,13
-3-ペンタデセン、およびその誘導体。ペンタシクロ
[6.5.1.13,6.02,7.09,13 ]-4,10-ペンタデカジエンな
どのペンタシクロペンタデカジエン化合物。
【0050】ペンタシクロ[8.4.0.12,5.19,12.08,13
-3-ヘキサデセン、およびその誘導体。ペンタシクロ
[6.6.1.13,6.02,7.09,14 ]-4-ヘキサデセン、および
その誘導体。
【0051】ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.0
9,14]-4-ヘプタデセン、およびその誘導体。ヘプタシ
クロ[8.7.0.12,9.14,7.111,17.03,8.012,16]-5- エイ
コセン、およびその誘導体。
【0052】ヘプタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.0
3,8.012,17]-5-ヘンエイコセン、およびその誘導体。
オクタシクロ[8.8.0.12,9.14,7.111,18.113,16.03,8.0
12,17 ]-5-ドコセン、およびその誘導体。
【0053】ノナシクロ[10.9.1.14,7.113,20.115,18.
02,10.03,8.012,21.014,19]-5-ペンタコセン、および
その誘導体。ノナシクロ[10.10.1.15,8.114,21.
116,19.02,11.04,9.013,22.015,20]-6-ヘキサコセン、
およびその誘導体などが挙げられる。
【0054】なお一般式[I]または[II]で表される
環状オレフィンの具体例を上記に示したが、これら化合
物のより具体的な構造例としては、特願平5−1964
75号当初明細書の段落番号[0032]〜[005
4]に示された環状オレフィンの構造例を挙げることが
できる。
【0055】上記のような一般式[I]または[II]で
表される環状オレフィンは、シクロペンタジエンと対応
する構造を有するオレフィン類とを、ディールス・アル
ダー反応させることによって製造することができる。
【0056】これらの環状オレフィンは、単独であるい
は2種以上組み合わせて用いることができる。本発明で
用いられる環状オレフィン系樹脂は、上記のような式
[I]または[II]で表される環状オレフィンを用い
て、たとえば特開昭60-168708号、同61-120816号、同61
-115912号、同61-115916号、同61-271308号、同61-2722
16号、同62-252406号および同62-252407号などの公報に
おいて本出願人が提案した方法に従い、適宜条件を選択
することにより製造することができる。
【0057】[A-1] エチレン・環状オレフィンランダム
共重合体 [A-1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合体
は、エチレンから導かれる単位を通常5〜95モル%、
好ましくは20〜80モル%の量で、環状オレフィンか
ら導かれる単位を通常5〜95モル%、好ましくは20
〜80モル%の量で含有している。なおエチレン組成お
よび環状オレフィン組成は、13C−NMRによって測定
することができる。
【0058】この[A-1]エチレン・環状オレフィンラ
ンダム共重合体では、上記のようなエチレンから導かれ
る単位と環状オレフィンから導かれる単位とが、ランダ
ムに配列して結合し、実質的に線状構造を有している。
この共重合体が実質的に線状であって、実質的にゲル状
架橋構造を有していないことは、この共重合体が有機溶
媒に溶解した際に、この溶液に不溶分が含まれていない
ことにより確認することができる。たとえば極限粘度
[η]を測定する際に、この共重合体が135℃のデカ
リンに完全に溶解することにより確認することができ
る。
【0059】本発明で用いられる[A-1]エチレン・環
状オレフィンランダム共重合体において、上記式[I]
または[II]で表される環状オレフィンの少なくとも一
部は、下記式[III]または[IV]で示される繰り返し
単位を構成していると考えられる。
【0060】
【化11】
【0061】式[III]において、n、m、q、R1
18ならびにRa 、Rb は式[I]と同じ意味である。
【0062】
【化12】
【0063】式[IV]において、n、m、p、qおよび
1 〜R19は式[II]と同じ意味である。また上記のよ
うな[A-1]エチレン・環状オレフィンランダム共重合
体は、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて他
の共重合可能なモノマーから導かれる単位を有していて
もよい。
【0064】このような他のモノマーとしては、上記の
ようなエチレンまたは環状オレフィン以外のオレフィン
を挙げることができ、具体的には、プロピレン、1-ブテ
ン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチル-1-ブテン、3-
メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペンテン、4-メチル-1
-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ヘ
キセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-エチル-1-ヘキセ
ン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-
ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタ
デセンおよび1-エイコセンなどの炭素数3〜20のα-
オレフィン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘ
キセン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-メチルシクロ
ヘキセン、2-(2-メチルブチル)-1-シクロヘキセンおよ
びシクロオクテン、3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタ
ノ-1H-インデンなどのシクロオレフィン、1,4-ヘキサジ
エン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル-1,4-ヘキ
サジエン、1,7-オクタジエン、ジシクロペンタジエンお
よび5-ビニル-2-ノルボルネンなどの非共役ジエン類を
挙げることができる。これらの組合わせであってもよ
い。
【0065】チレン・環状オレフィンランダム共重合体
[A-1]エは、上記のような他のモノマーから導かれる
単位を、通常20モル%以下、好ましくは10モル%以
下の量で含有していてもよい。
【0066】エチレン・環状オレフィンランダム共重合
体[A-1]は、エチレンと式[I]または[II]で表さ
れる環状オレフィンとを用いて上記公報に開示された製
造方法により製造することができる。これらのうちで
も、この共重合を炭化水素溶媒中で行ない、触媒として
該炭化水素溶媒に可溶性のバナジウム化合物および有機
アルミニウム化合物から形成される触媒を用いてエチレ
ン・環状オレフィンランダム共重合体[A-1]を製造す
ることが好ましい。
【0067】またこの共重合反応では、固体状IVB族メ
タロセン系触媒を用いることもできる。ここで固体状IV
B族メタロセン系触媒とは、シクロペンタジエニル骨格
を有する配位子を含む遷移金属化合物と、有機アルミニ
ウムオキシ化合物と、必要により配合される有機アルミ
ニウム化合物とからなる触媒である。ここでVI族の遷移
金属としては、ジルコニウム、チタンまたはハフニウム
であり、これらの遷移金属は少なくとも1個のシクロペ
ンタジエニル骨格を含む配位子を有している。ここで、
シクロペンタジエニル骨格を含む配位子の例としてはア
ルキル基が置換していてもよいシクロペンタジエニル基
またはインデニル基、テトラヒドロインデニル基、フロ
オレニル基を挙げることができる。これらの基は、アル
キレン基など他の基を介して結合していてもよい。ま
た、シクロペンタジエニル骨格を含む配位子以外の配位
子は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基等である。
【0068】さらに有機アルミニウムオキシ化合物およ
び有機アルミニウム化合物は、通常オレフィン系樹脂の
製造に使用されるものを用いることができる。このよう
な固体状IVB族メタロセン系触媒については、例えば特
開昭61-221206号、同64-106号および特開平2-173112号
公報等に記載されている。
【0069】[A-2] 環状オレフィンの開環重合体または
共重合体 環状オレフィンの開環重合体または開環共重合体[A-2]
では、上記式[I]または[II]で表される環状オレフ
ィンから導かれる単位の少なくとも一部は、下記式
[V]または[VI]で示されると考えられる。
【0070】
【化13】
【0071】式[V]において、n、m、qおよびR1
〜R18ならびにRa およびRb は式[I]と同じ意味で
ある。
【0072】
【化14】
【0073】式[VI]において、n、m、p、qおよび
1 〜R19は式[II]と同じ意味である。このような開
環(共)重合体は、前記公報に開示された製造方法によ
り製造することができ、たとえば上記式[I]で表され
る環状オレフィンを開環重合触媒の存在下に、重合また
は共重合させることにより製造することができる。
【0074】このような開環重合触媒としては、ルテニ
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、インジウム
または白金などから選ばれる金属のハロゲン化物、硝酸
塩またはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる
触媒、あるいは、チタン、パラジウム、ジルコニウムま
たはモリブテンなどから選ばれる金属のハロゲン化物ま
たはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合
物とからなる触媒を用いることができる。
【0075】[A-3] 開環重合体または共重合体の水素化
開環(共)重合体の水素化物[A-3]は、上記のような
開環重合体または開環共重合体[A-2]を、従来公知の
水素添加触媒の存在下に水素化して得られる。
【0076】この開環(共)重合体の水素化物[A-3]
では、式[I]または[II]から導かれる単位の少なく
とも一部は、下記式[VII]または[VIII]で表される
と考えられる。
【0077】
【化15】
【0078】式[VII]において、n、m、qおよびR
1 〜R18ならびにRa およびRb は式[I]と同じ意味
である。
【0079】
【化16】
【0080】式[VIII]において、n、m、p、q、R
1 〜R19は式[II]と同じ意味である。[A-4] グラフト
変性物 環状オレフィン系樹脂のグラフト変性物は、上記のエチ
レン・環状オレフィンランダム共重合体[A-1]、環状
オレフィンの開環重合体または共重合体[A-2]、また
は開環(共)重合体の水素化物のグラフト変性物[A-
3]である。
【0081】この変性剤としては、通常不飽和カルボン
酸類が用いられ、具体的に、(メタ)アクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、エン
ドシス−ビシクロ[2.2.1] ヘプト-5- エン-2,3-ジカル
ボン酸(ナジック酸TM)などの不飽和カルボン酸、さら
にこれら不飽和カルボン酸の誘導体たとえば不飽和カル
ボン酸無水物、不飽和カルボン酸ハライド、不飽和カル
ボン酸アミド、不飽和カルボン酸イミド、不飽和カルボ
ン酸のエステル化合物などが挙げられる。
【0082】不飽和カルボン酸の誘導体としては、より
具体的に、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、塩化マ
レニル、マレイミド、マレイン酸モノメチル、マレイン
酸ジメチル、グリシジルマレエートなどが挙げられる。
【0083】これらの変性剤うちでも、α,β−不飽和
ジカルボン酸およびα,β−不飽和ジカルボン酸無水物
たとえばマレイン酸、ナジック酸およびこれら酸の無水
物が好ましく用いられる。これらの変性剤は、2種以上
組合わせて用いることもできる。
【0084】本発明で用いられる環状オレフィン系樹脂
のグラフト変性物における変性率は、通常10モル%以
下であることが望ましい。このような環状オレフィン系
樹脂のグラフト変性物は、所望の変性率になるように環
状オレフィン系樹脂に変性剤を配合してグラフト重合さ
せ製造することもできるし、予め高変性率の変性物を調
製し、次いでこの変性物と未変性の環状オレフィン系樹
脂とを混合することにより製造することもできる。
【0085】環状オレフィン系樹脂と変性剤とから環状
オレフィン系樹脂のグラフト変性物を得るには、従来公
知のポリマーの変性方法を広く適用することができる。
たとえば溶融状態にある環状オレフィン系樹脂に変性剤
を添加してグラフト重合(反応)させる方法、あるいは
環状オレフィン系樹脂の溶媒溶液に変性剤を添加してグ
ラフト反応させる方法などによりグラフト変性物を得る
ことができる。
【0086】このようなグラフト反応は、通常60〜3
50℃の温度で行われる。またグラフト反応は、有機過
酸化物およびアゾ化合物などのラジカル開始剤の共存下
に行うことができる。
【0087】また上記のような変性率の変性物は、環状
オレフィン系樹脂と変性剤とのグラフト反応によって直
接得ることができ、また環状オレフィン系樹脂と変性剤
とのグラフト反応によって予め高変性率の変性物を得た
後、この変性物を未変性の環状オレフィン系樹脂で所望
の変性率となるように希釈することによって得ることも
できる。
【0088】本発明では、環状オレフィン系樹脂[A]
として、上記のような[A-1]、[A-2]、[A-3]およ
び[A-4]のいずれかを単独で用いることができ、また
これらを組み合わせて用いることもできる。これらのう
ち、エチレン・環状オレフィンランダム共重合体[A-
1]が好ましく用いられる。
【0089】環状オレフィン[A]層 環状オレフィン系樹脂[A]層は、上記のような環状オ
レフィン系樹脂[A]を押出成形して形成することがで
きる。また環状オレフィン[A]層は、押出成形後に延
伸されていてもよい。
【0090】この環状オレフィン系樹脂層は、本発明の
目的を損なわない範囲であれば、α−オレフィン(共)
重合体、ポリアミド、ポリエステル、エチレン−ビニル
アルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デンなどの他の重合体、EPR、EPDM、SBS、S
EBS、SIS、SEPSなどの衝撃強度を向上させる
エラストマーを含有していてもよい。
【0091】他の重合体のうちでは、透明性に優れたα
−オレフィン(共)重合体、具体的には他の層として後
述するようなα−オレフィン(共)重合体が好ましい
が、特に高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度直鎖
状ポリエチレン(LLDPE)などが好ましく用いられ
る。
【0092】環状オレフィン系樹脂層は、これらの他の
重合体またはエラストマーを、環状オレフィン系樹脂
[A]に対して、0.5〜40重量%、好ましくは1〜
20重量%、さらに好ましくは3〜10重量%の量で含
有していてもよい。
【0093】また環状オレフィン系樹脂層は、本発明の
目的を損なわない範囲であれば、紫外線吸収剤、耐熱安
定剤、耐候安定剤、耐光安定剤、帯電防止剤、スリップ
剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、核剤、滑剤、特定
波長の光だけを吸収する染料、顔料、天然油、合成油、
ワックスまたは可透光性の充填剤などの添加剤を含有し
ていてもよい。
【0094】環状オレフィン系樹脂層が上記のような他
の成分を含有する場合には、環状オレフィン系樹脂層を
形成する際に、環状オレフィン系樹脂[A]に他の成分
をドライブレンドしてもよく、あるいは予め環状オレフ
ィン系樹脂[A]と他の成分とを溶融混練してペレタイ
ズしてこれを成形機に供給してもよい。また環状オレフ
ィン系樹脂[A]と他の成分とを、別々にまたは一括し
て溶剤で溶解して混合し、溶剤を除去した後に成形機に
供給してもよい。
【0095】本発明に係る保香性包装材および容器を形
成する積層体では、上記のような環状オレフィン系樹脂
[A]からなる層の厚さは、特に限定されないが、通常
5〜100μm、好ましくは15〜50μmであればよ
い。
【0096】本発明では、上記のような他の樹脂[B]
層は、本発明の目的を損なわない範囲で、他の成分たと
えば[A]層で示した添加剤、ゴム成分などを含有して
いてもよい。
【0097】保香性包装材および容器 本発明に係る保香性包装材および容器は、上記のような
環状オレフィン系樹脂[A]層を少なくとも1層有する
積層体から形成されている。
【0098】この積層体の他の層を形成する樹脂として
は、上記の環状オレフィン系樹脂[A]とともに積層体
を形成することができれば公知の樹脂が特に限定される
ことなく用いられる。
【0099】たとえば炭素数2〜20のα−オレフィン
(共)重合体を用いることができる。この炭素数2〜2
0のα-オレフィンとしては、具体的に、エチレン、プ
ロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、3-メチ
ル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテン、3-エチル-1-ペン
テン、4-メチル-1-ペンテン、4-メチル-1-ヘキセン、4,
4-ジメチル-1-ヘキセン、4,4-ジメチル-1-ペンテン、4-
エチル-1-ヘキセン、3-エチル-1-ヘキセン、1-オクテ
ン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサ
デセン、1-オクタデセンおよび1-エイコセンなどが挙げ
られる。
【0100】α−オレフィン(共)重合体は、これらα
−オレフィンの単独重合体であっても、2種以上のα-
オレフィンの共重合体であってもよい。またα−オレフ
ィン(共)重合体は、これらα−オレフィンと不飽和基
含有極性モノマーとの共重合体であってもよい。
【0101】この不飽和基含有極性モノマーとしては、
酢酸ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチルなどの炭素数1
〜8好ましくは1〜4のアルキル基を有するアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステル、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリ
シジルなどが挙げられる。
【0102】さらに上記のようなα−オレフィン(共)
重合体は、その特性を損なわない範囲内で、他の化合物
たとえばシクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセ
ン、3,4-ジメチルシクロペンテン、3-メチルシクロヘキ
セン、2-(2-メチルブチル)-1-シクロヘキセン、シク
ロオクテンおよび3a,5,6,7a-テトラヒドロ-4,7-メタノ-
1H-インデンなどのシクロオレフィン、2-ノルボルネ
ン、5-メチル-2-ノルボルネン、5-エチル-2-ノルボルネ
ン、5-イソプロピル-2-ノルボルネン、5-n-ブチル-2-ノ
ルボルネン、5-イソブチル-2-ノルボルネン、5,6-ジメ
チル-2-ノルボルネン、5-クロロ-2-ノルボルネンおよび
5-フルオロ-2-ノルボルネンなどのノルボルネン類、1,4
-ヘキサジエン、4-メチル-1,4-ヘキサジエン、5-メチル
-1,4-ヘキサジエン、1,7-オクタジエン、ジシクロペン
タジエン、5-エチリデン-2-ノルボルネンおよび5-ビニ
ル-2-ノルボルネンなどの非共役ジエン類など、および
これらの組み合わせから導かれる単位を含有していても
よい。
【0103】これらのうちでもエチレン(共)重合体、
プロピレン(共)重合体が好ましい。エチレン(共)重
合体としては、具体的に、エチレンから導かれる単位を
80モル%好ましくは90モル%以上の量で含有するエ
チレンと他のα−オレフィンおよび/または不飽和基含
有極性モノマーとの共重合体あるいはエチレンの単独重
合体が好ましく用いられる。
【0104】このエチレン(共)重合体の密度は、0.
86〜0.98g/cm3好ましくは0.90〜0.94g/
cm3であることが望ましく、またメルトフローレートM
FR(190℃)は0.05〜100g/10分好ましく
は0.5〜50g/10分であり、ビカット軟化点は70
〜120℃好ましくは75〜110℃であることが望ま
しい。
【0105】このようなエチレン(共)重合体として、
より具体的には、高密度ポリエチレン(HDPE)、中
密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン
(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、EE
A、EAA、EMAA、さらにはアイオノマーなどが挙
げられる。
【0106】またプロピレン(共)重合体としては、プ
ロピレンから導かれる単位を70モル%好ましくは80
モル%以上の量で含有するプロピレンと他のα−オレフ
ィンおよび/または不飽和基含有極性モノマーとの共重
合体あるいはプロピレン単独重合体が好ましく用いられ
る。
【0107】このプロピレン(共)重合体の密度は、
0.83g/cm3以上好ましくは0.89〜0.92g/cm
3であり、融点(Tm)は120〜170℃好ましくは
120〜145℃であり、メルトフローレートMFR
(190℃)は0.01〜100g/10分好ましくは0.
05〜50g/10分であり、ビカット軟化点は100〜
170℃好ましくは110〜160℃であることが望ま
しい。
【0108】このようなプロピレン(共)重合体とし
て、より具体的には、ポリプロピレン(PP)などが挙
げられる。また積層体の他層は、非晶質ポリエステル
(A−PET)、非晶質ポリアミド(A−PA)、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(P
A)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ塩化ビニ
ル(PVC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリ
カーボネート(PC)などのガスバリヤ性樹脂を用いて
形成することもできる。
【0109】上記のような他の樹脂は2種以上組み合わ
せて用いることができ、たとえば他の樹脂を2種以上含
む組成物から環状オレフィン系樹脂[A]以外の他層を
一層形成してもよく、またそれぞれの樹脂層を複数層形
成することもできる。
【0110】本発明に係る保香性包装材および容器を形
成する積層体は、環状オレフィン系樹脂[A]層を含む
2層以上で構成されている。本発明では、この環状オレ
フィン系樹脂[A]層が、包装材および容器の最内層を
形成していてもよい。
【0111】積層体が3層以上の樹脂層で構成されてい
る場合には、他の樹脂層は同種樹脂層であっても異なる
樹脂からなる層であってもよく、たとえば環状オレフィ
ン系樹脂[A]層の両面層が同一または異なる樹脂で形
成されてもよい。また環状オレフィン系樹脂[A]層の
片面たとえば包装材および容器の外層側に2層以上の異
なる他の樹脂層を有していてもよい。また3層以上の樹
脂層で構成される積層体は、たとえば他の樹脂層/環状
オレフィン系樹脂[A]層/他の樹脂層から構成されて
いてもよく、さらには[A]層の片面側および/または
両面側の他の樹脂[B]層が2層以上で形成された4層
以上から形成されていてもよい。
【0112】このような積層体から形成される本発明に
係る保香性包装材および容器のうちでも、保香性包装材
を形成する積層体は、他の層としてヒートシール層を有
していることが好ましい。
【0113】ヒートシール層は、従来公知のヒートシー
ル材で形成することができ、たとえば上記の他の樹脂の
うち、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエ
チレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリ
プロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、EEA、EAA、EMAA、アイオノマー
などのα−オレフィン(共)重合体類で形成することが
できる。さらにヒートシール層は、非晶質ポリエステル
(A−PET)、非晶質ポリアミド(A−PA)、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガ
スバリヤ性樹脂で形成することができる。
【0114】これらのうち、ヒートシール強度とともに
ガスバリヤ性が要求される場合には、非晶質ポリエステ
ル(A−PET)、非晶質ポリアミド(A−PA)、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などが
好ましく用いられる。
【0115】このようなヒートシール層は、保香性包装
材の最内層に設けられ、内容物と接触するので、その厚
さはヒートシール強度が得られる範囲でできる限り薄い
ことが好ましい。具体的に、ヒートシール層の厚さは、
通常5〜100μm、好ましくは10〜70μm、さら
に好ましくは15〜50μmであることが望ましい。
【0116】また本発明に係る保香性包装材および容器
は、その最外層として、上記に例示したようなα−オレ
フィン(共)重合体層またはガスバリヤ性樹脂層を有す
る積層体で形成されることが好ましい。
【0117】最外層を形成するα−オレフィン(共)重
合体のうちでは、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエ
チレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)
などが好ましい。
【0118】この最外層は環状オレフィン系樹脂層の保
護層として設けられ、外部からの衝撃による環状オレフ
ィン系樹脂層の破損を防止することができればよく、そ
の厚さは特に限定されない。この最外層は、延伸されて
いてもよい。
【0119】環状オレフィン系樹脂[A]と他の樹脂と
からなる積層体は、従来公知の積層方法を広く利用して
形成することができる。たとえばフィルム状、シート状
などの包装材は、多層Tダイ法、多層インフレーション
法、押出ラミネーション法などの共押出成形法、ウエッ
トまたはドライラミネーション法、多層ブロー法、2色
成形法、サンドイッチ成形法、スタンピング成形法など
公知の多層積層法により形成される。さらにこのような
成形法と、延伸加工(たとえばチューブラー2軸、テン
ター2軸)とを組合わせて行なってもよい。
【0120】本発明では、環状オレフィン系樹脂[A]
と他の樹脂とを共押出して、積層体を形成することが好
ましい。また環状オレフィン系樹脂[A]層と他の樹脂
層との間に接着剤層を設けてもよい。この接着剤として
は、公知の接着剤を広く用いることができるが、無水マ
レイン酸変性ポリオレフィン樹脂(たとえばアドマー;
三井石化(株)製、モディック;三菱化学(株)製な
ど)、不飽和ポリオレフィンなどの低(非)結晶性軟質
共重合体、エチレン・アクリル酸エステル・無水マレイ
ン酸三元共重合体(ボンダイン;住化シーディエフ化学
(有)製)またはこれらを含む接着性樹脂組成物などを
用いることができる。
【0121】このような積層体のより具体的な構成例を
示す。なお以下の例示において、COCは環状オレフィ
ン系樹脂[A]であり、他の樹脂略称は上記に示す樹脂
であり、積層体構成は外層/COC/内層で示す。
【0122】LLDPE/COC PET/COC PA/COC LLDPE/COC/LLDPE PP/接着剤/COC/接着剤/PP PA/接着剤/COC/LLDPE PA/EVOH/接着剤/COC/LLDPE PET/接着剤/LLDPE/COC/接着剤/A−P
ET PET/接着剤/LLDPE/COC/接着剤/EVO
H など。
【0123】本発明では、上記のようにフィルム状、シ
ート状などの包装材は、環状オレフィン系樹脂層の内層
側にヒートシール層を有していることが好ましい。環状
オレフィン系樹脂層を最内層としてもよい。また外層側
にポリオレフィン層および/またはガスバリヤ層を有し
ていてもよい。
【0124】このようなフィルム状、シート状などの包
装材を形成する積層体の厚さは、用途などによって適宜
異なるが、通常5〜250μm、好ましくは10〜15
0μm、さらに好ましくは20〜100μm程度である
ことが望ましい。
【0125】またチューブ、ボトルなどの容器は、上記
のように押出成形などで得られた積層体を所望形状にブ
ロー成形するか、あるいは多層ブロー成形、射出成形な
どにより直接積層容器を形成することもできる。
【0126】本発明に係る保香性包装材および容器のう
ちでも、容器を形成する積層体は、環状オレフィン系樹
脂層を容器の最内層とし、外層としてα−オレフィン
(共)重合体層および/またはガスバリヤ層を有してい
ることが好ましい。
【0127】このようなチューブ、ボトルなどの容器を
形成する積層体の厚さは、用途などによって適宜異なる
が、通常25〜1500μm、好ましくは50〜100
0μm程度であることが望ましい。
【0128】上記のような本発明に係る保香性包装材お
よび容器は、香気成分種に対して遮断選択性が少なく、
種々の香気成分に対する保香性に優れている。特に本発
明に係る保香性包装材および容器は、ストロベリーエッ
センスなどのエステル系化合物を主成分とする香気成分
に対する保香性にも優れている。
【0129】
【発明の効果】本発明に係る保香性包装材および容器
は、食品、化粧品などの香気性を損なうことなく、優れ
た保香性でこれら香気性内容物を保存することができ
る。本発明に係る保香性包装材および容器は、香気成分
種に対して遮断選択性が少なく、種々の内容物に対して
優れた保香性を示す。
【0130】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0131】保香性評価方法 試験用各香料0.2ccを、所定サイズの脱脂綿に含浸さ
せた。各評価用フィルムから、内寸が50×50mmとな
るようにフィルム内層面同士を熱シール(四方シール)
して作成した袋の中に、上記の香料を含浸させた脱脂綿
を挿入し密閉包装した。次いでこの袋を、100mlガラ
ス瓶に入れ、蓋をして密閉する。このガラス瓶を25℃
の常温条件下に放置しておき、所定時間、日数後に蓋を
開けてガラス瓶中の臭気官能試験を行った。
【0132】臭気官能試験は、毎回同一のパネラー5人
により香料の香り感知有無として評価し、長期間後の香
り感知度の低さを以て保香性の指標とした。結果は下記
の基準で評価した。 評価基準 ○:香りの感知無し、△:僅かに香りを感知
する、×:香りを感知する、××:非常に強く香りを感
知する ここで香料としては、下記4種類の各エッセンス(小林
香料(株)製)を使用した。
【0133】ストロベリーエッセンス、オレンジエッセ
ンス(IIM-9135)、アップルエッセンス(HF-13979)、
(MT-1939 )、バニラエッセンス
【0134】
【実施例1】下記の材料を用いて、LLDPE(9μ
m)/COC(23μm)/LLDPE(8μm)構成
の3層共押出フィルムを得た。
【0135】ここでCOCとしては、エチレンとテトラ
シクロドデセンとのランダム共重合体(MFR(260
℃)=30g/10分、軟化温度(TMA)=90℃)
(「アペル」APL6509T(三井石油化学工業
(株)製)を使用した。
【0136】LLDPEとしては、直鎖状低密度ポリエ
チレン(MFR値(190℃)=2.1g/10分、密度
=0.920g/cm3)(ウルトゼックスUz2021L
(三井石油化学工業(株)製品))を使用した。
【0137】3層共押出フィルムは、下記の条件下、共
押出T−ダイキャストフィルム加工法によって成形し
た。 押出機:65mmφ、50mmφ、50mmφ(合流方式:フ
ィードブロック方式) T−ダイ:コートハンガータイプ(ダイ開口幅800m
m、ダイスリット間隙0.7mm) 樹脂加工温度:250℃、フィルム引取速度:30m/
min 上記で得られた3層フィルムについて、上記方法により
各香料エッセンスの保香性を評価した。結果を表1に示
す。
【0138】この3層フィルムは、どのタイプの香料エ
ッセンスに対しても非常に良好な保香性を示した。
【0139】
【比較例1】保香性評価フィルムとして、2軸延伸ポリ
プロピレンフィルム(25μm厚み:OP#25U−1
(東セロ(株)製市販品)を用いて、実施例1と同様に
して保香性を評価した。結果を表1に示す。
【0140】
【比較例2】評価フィルムとして、PVDCコート2軸
延伸ポリプロピレンフィルム(25μm厚み:VOP#
25・OLD(東セロ(株)製)を用い、実施例1と同
様にして保香性を評価した。結果を表1に示す。
【0141】
【比較例3】評価フィルムとして、高防湿性改質ポリプ
ロピレンフィルムYB−22(22μm厚み:東レ
(株)製市販品)を用い、実施例1と同様にして保香性
を評価した。結果を表1に示す。
【0142】
【比較例4】実施例1において、ポリエチレンテレフタ
レートPET−G 6738(非晶質PET、密度=
1.27g/cm3 、ガラス転移温度=81℃、ビカット
軟化点=82℃)(イーストマンコダック(株)製)の
みを用いた以外は、実施例1と同様にして30μm厚み
のPET単層フィルムを得た。
【0143】この単層フィルムを用い、実施例1と同様
にして保香性を評価した。結果を表1に示す。このフィ
ルムは、他の比較例1〜3よりも良好な保香性を示し
た、ストロベリーエッセンスに対する保香性は劣ってい
た。
【0144】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 210/14 MJS 7107−4J C08F 210/14 MJS 255/00 MQG 255/00 MQG 283/14 MQW 283/14 MQW C08G 61/08 NLG C08G 61/08 NLG (72)発明者 川 窪 マリ子 茨城県猿島郡総和町北利根9番 東セロ株 式会社研究開発センター内 (72)発明者 宇 野 綾 子 茨城県猿島郡総和町北利根9番 東セロ株 式会社研究開発センター内 (72)発明者 尼 田 康 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 三 井石油化学工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一層が、下記の[A-1] 、[A-2]
    、[A-3] および[A-4] から選ばれる環状オレフィン系
    樹脂[A]層からなる積層体から形成された保香性包装
    材および容器; [A-1] エチレンと下記式[I]または[II]で表される
    環状オレフィンとを共重合させて得られるエチレン・環
    状オレフィンランダム共重合体; 【化1】 (式[I]中、nは0または1であり、mは0または正
    の整数であり、qは0または1であり、R1 〜R18なら
    びにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲ
    ン原子またはハロゲンで置換されていてもよい炭化水素
    基であり、R15〜R18は互いに結合して単環または多環
    を形成していてもよく、かつ該単環または多環は二重結
    合を有していてもよく、またR15とR16とで、またはR
    17とR18とでアルキリデン基を形成していてもよ
    い。)、 【化2】 (式[II]中、pおよびqは0または正の整数であり、
    mおよびnは0、1または2であり、R1 〜R19はそれ
    ぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハロゲンで置換さ
    れていてもよい炭化水素基またはアルコキシ基であり、
    9 またはR10が結合している炭素原子と、R13が結合
    している炭素原子またはR11が結合している炭素原子と
    は直接あるいは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結
    合していてもよく、またn=m=0のときR15とR12
    たはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳
    香族環を形成していてもよい。)、 [A-2] 上記式[I]または[II]で表される環状オレフ
    ィンの開環重合体または共重合体、 [A-3] 上記開環重合体または共重合体[A-2]の水素化物
    、および [A-4] 上記[A-1] 、[A-2] または[A-3] のグラフト変性
    物。
  2. 【請求項2】包装材または容器の最内層として、前記環
    状オレフィン系樹脂[A]層を有する積層体からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の保香性包装材および容
    器。
  3. 【請求項3】包装材または容器の最外層として、α−オ
    レフィン(共)重合体層またはガスバリヤ性樹脂層を有
    する積層体からなることを特徴とする請求項1に記載の
    保香性包装材および容器。
  4. 【請求項4】前記環状オレフィン系樹脂[A]層ととも
    にヒーシール層を有する積層体からなることを特徴とす
    る請求項1に記載の保香性包装材。
  5. 【請求項5】ヒートシール層が、α−オレフィン(共)
    重合体からなることを特徴とする請求項4に記載の保香
    性包装材。
  6. 【請求項6】ヒートシール層が、ガスバリヤー性樹脂か
    らなることを特徴とする請求項4に記載の保香性包装
    材。
  7. 【請求項7】環状オレフィン系樹脂[A]層の厚さが5
    〜100μmであることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載の保香性包装材および容器。
  8. 【請求項8】香気成分がエステル性化合物を主成分とす
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の保
    香性包装材および容器。
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