JPH08321738A

JPH08321738A - 二周波数帯域通過フィルタ及び二周波数分波器及び二周波数合成器

Info

Publication number: JPH08321738A
Application number: JP7124746A
Authority: JP
Inventors: Kaoru Ishida; 石田　　薫; Hiroaki Kosugi; 裕昭小杉; Toshio Ishizaki; 俊雄石崎; Fujio Sasaki; 冨士雄佐々木; Yoichi Morinaga; 洋一森永
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1995-05-24
Filing date: 1995-05-24
Publication date: 1996-12-03

Abstract

(57)【要約】【目的】制御信号不要で、かつ全体の挿入損失特性の
良い二周波数帯域通過フィルタ及び二周波数分波器（合
成器）を提供することを目的とする。【構成】第１の帯域通過フィルタ１１（通過帯域９５
０ＭＨｚ）、第２の帯域通過フィルタ１２（通過帯域
１．９ＧＨｚ）のそれぞれの入出力端子に第１の位相器
（通過位相角φ１）１３、第２の位相器（通過位相角φ
２）１４を接続して、φ１を調節して第１のフィルタ１
１の１．９ＧＨｚ帯の入出力インピーダンスを高インピ
ーダンス値に変換し、φ２を調節して第２のフィルタ１
２の９５０ＭＨｚ帯の入出力インピーダンスを高インピ
ーダンス値に変換することにより、それぞれを共通の入
出力端子１５、１６で接続して取り出すときに、第１の
フィルタ１１の通過帯域、第２のフィルタ１２の通過帯
域の各周波数帯域成分が互いに影響せずに伝送できる二
周波数帯域通過フィルタを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は二周波数帯域通過フィル
タ及び二周波数分波器及び二周波数合成器に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、移動体通信機の開発が盛んにな
り、様々な周波数帯のシステムが運用されるようになっ
てきた。そこで、通信機の無線部においても複数の周波
数帯の信号を同一回路で扱う必要性が生まれてきてい
る。中でも無線回路において重要な回路素子である帯域
通過フィルタと周波数分波器（合成器）は複数の周波数
帯を扱うには種々の困難を伴う。

【０００３】以下、図面を参照しながら、まず、従来例
の２周波数帯域を通過させることのできる二周波数帯域
通過フィルタについて説明する。図１２は従来例の二周
波数帯域通過フィルタの主要部回路図である。図におい
て１２１は周波数通過帯域９５０ＭＨｚの第１の帯域通
過フィルタで、１２２は周波数通過帯域１．９ＧＨｚの
第２の帯域通過フィルタである。共通入力端子１２４と
共通出力端子１２５とこれらのフィルタの入出力端子と
をそれぞれフィルタ切替スイッチ１２３で接続して、こ
れらのスイッチを同期して第１のあるいは第２のフィル
タ側へ切替えることにより全体の通過帯域を切替えるこ
とができる。

【０００４】次に、従来例の二周波数分波器について説
明する。図１３は従来例の二周波数分波器の主要部回路
図である。図において１３１周波数通過帯域９５０ＭＨ
ｚの第１の帯域通過フィルタで、１３２は周波数通過帯
域１．９ＧＨｚの第２の帯域通過フィルタである。共通
入力端子１３４とこれらの各フィルタの入力端子を出力
切替スイッチ１３３で切替えることにより、第１の出力
端子１３５に９５０ＭＨｚ帯の周波数成分、第２の出力
端子１３６に１．９ＧＨｚ帯の周波数成分を取り出すこ
とが可能となる。また、入力と出力を入れ換えることで
二周波数合成器を構成することもできる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例の構成では二周波数帯域通過フィルタ及び
二周波数分波器（合成器）のいずれにおいても切替スイ
ッチの制御信号が必要となる。さらに切替スイッチの損
失により全体の挿入損失特性も劣化するおそれがある。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を改善するため
になされたもので、切替スイッチを使用せずに受動素子
を用いて上記の特性を満足させるため、制御信号不要
で、かつ、全体の挿入損失特性の良い二周波数帯域通過
フィルタ及び二周波数分波器（合成器）を提供すること
を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の二周波数帯域通過フィルタは第１、第２の帯
域通過フィルタの入出力端子に接続されたインピーダン
ス整合回路対とその両端を共通入出力端子で接続した構
成である。

【０００８】また、二周波数分波器（合成器）は第１、
第２の帯域通過フィルタとそれぞれの入力（出力）端子
に接続されたインピーダンス整合回路と整合回路の反対
側を共通の入力（出力）端子で接続し、残りの各帯域通
過フィルタの出力（入力）端子をそのまま取り出す構成
である。

【０００９】

【作用】本発明の二周波数帯域通過フィルタは上記の構
成において、第１の帯域通過フィルタの通過帯域外に、
第２の帯域通過フィルタの通過帯域が存在する際に、第
１の帯域通過フィルタの入出力端子に接続したインピー
ダンス整合回路対によって、第１の帯域通過フィルタの
第２の帯域通過フィルタの通過帯域に対応する周波数帯
を高インピーダンスに変換する。同様に第２の帯域通過
フィルタの通過帯域外に、第１の帯域通過フィルタの通
過帯域が存在する際に、第２の帯域通過フィルタの入出
力端子に接続したインピーダンス整合回路対によって、
第２の帯域通過フィルタの第１の帯域通過フィルタの通
過帯域に対応する周波数帯を高インピーダンスに変換す
る。これらを共通入出力端子で接続することによって、
第１、第２のそれぞれの通過帯域に影響しない二周波数
帯域通過フィルタを得る。

【００１０】また、本発明の二周波数分波器（合成器）
は上記の構成において、二周波数帯域通過フィルタと同
様のインピーダンス変換を行なうが、それを分波器のと
きは入力側のみ、合成器の時は出力側のみに用いてそれ
ぞれを共通端子で接続し、もう一方はそのまま出力（入
力）端子第１、第２とすることで、分波器の場合は共通
入力端子に共通に伝送される複数の周波数帯成分の信号
を各帯域通過フィルタの通過帯域ごとに各フィルタの損
失のみで分離し、合成器の場合は各帯域通過フィルタの
通過帯域ごとの周波数成分を各フィルタの損失のみで合
成する作用を持つ。

【００１１】

【実施例】以下図面を参照しながら本発明の第１の実施
例の二周波数帯域通過フィルタについて説明する。図１
は本発明の第１の実施例の二周波数帯域通過フィルタの
主要部ブロック図、図２〜図６は本実施例を説明するた
めの補助図である。図１において１１は通過帯域９５０
ＭＨｚ帯の第１の帯域通過フィルタ、１２は通過帯域
１．９ＧＨｚ帯の第２の帯域通過フィルタ、１３は通過
位相角φ１の第１の位相器、１４は通過位相角φ２の第
２の位相器、１５は共通の入力端子、１６は共通の出力
端子である。

【００１２】次にその動作を説明する。図２（ａ）
（ｂ）に第１、第２の各フィルタの入出力インピーダン
スをスミスチャートにプロットしたものを示す。一般に
帯域通過フィルタは通過帯域内においては特性インピー
ダンスに整合しているため、チャートの中心に近いイン
ピーダンス特性を持つが、通過帯域外においてはチャー
トの外側に付くようなインピーダンス特性を持ってい
る。図３に第１、第２の各フィルタの通過特性を示す。
これらの各フィルタを単純に並列接続して、入出力端子
を共通に接続すると、例えば第１のフィルタ１１の通過
帯域の信号が第２のフィルタ１２のその帯域のインピー
ダンスが低いためにそちらへと流れ込んで損失するの
で、図４に示すような通過特性となり、挿入損失が劣化
してフィルタ特性が崩れてしまう。そこで従来は図１２
の従来例に示すような切替スイッチ１２３を用いて、各
フィルタのアイソレーションを取っている。本実施例で
は、従来例のような制御信号の必要な切替スイッチを使
用せず、各フィルタの入出力端子に通過位相角φ１、φ
２の位相器を接続する。図５（ａ）に示すように第１の
フィルタ１１において第２のフィルタ１２の通過帯域
１．９ＧＨｚ帯のインピーダンスが高インピーダンス値
となるように、第１の位相器１３の位相角φ１の大きさ
を適当な角度に調整する。同様に図５（ｂ）に示すよう
に第２のフィルタ１２において第１のフィルタ１１の通
過帯域９５０ＭＨｚ帯のインピーダンスが高インピーダ
ンス値となるように、第２の位相器１４の位相角φ２の
大きさを適当な角度に調整する。これらを並列接続して
共通の入力端子１５、出力端子１６で接続する。この場
合には第２のフィルタ側の９５０ＭＨｚ帯のインピーダ
ンスが開放に近い高インピーダンス値となるため第２の
フィルタ側への９５０ＭＨｚ帯成分の洩れはほとんどな
く第１のフィルタの挿入損失特性も保存される。同様に
第１のフィルタ側の１．９ＧＨｚ帯のインピーダンスが
開放に近い高インピーダンス値となるため第１のフィル
タ側への１．９ＧＨｚ帯成分の洩れはほとんどなく第２
のフィルタの挿入損失特性も保存される。このため全体
の通過特性は図６に示すような特性となる。

【００１３】また、図７に本発明の第２の実施例の二周
波数分波器を示す。図７において７１は通過帯域９５０
ＭＨｚ帯の第１の帯域通過フィルタ、７２は通過帯域
１．９ＧＨｚ帯の第２の帯域通過フィルタ、７３は通過
位相角φ１の第１の位相器、７４は通過位相角φ２の第
２の位相器、７５は共通の入力端子、７６は第１の出力
端子、７７は第２の出力端子である。これに関しては前
述した第１の実施例と同じ原理で第１のフィルタ７１に
おいて第２のフィルタ７２の通過帯域１．９ＧＨｚ帯の
インピーダンスが高インピーダンス値となるように、第
１の位相器７３の位相角φ１の大きさを適当な角度に調
整し、第２のフィルタ７２において第１のフィルタ７１
の通過帯域９５０ＭＨｚ帯のインピーダンスが高インピ
ーダンス値となるように、第２の位相器７４の位相角φ
２の大きさを適当な角度に調整することで共通の入力端
子７５から第２のフィルタ側への１．９ＧＨｚ帯成分の
洩れがほとんどなく、第１のフィルタ側への９５０ＭＨ
ｚ帯成分の洩れがほとんどなくなる。これにより第１の
出力端子７６には９５０ＭＨｚ帯成分のみが第１のフィ
ルタの伝送損失だけで取り出せ、第２の出力端子７７に
は１．９ＧＨｚ帯成分のみがフィルタの伝送損失だけで
取り出せるような二周波数分波器が構成できる。

【００１４】次に本発明の第３の実施例の二周波数帯域
通過フィルタについて説明する。図８は本発明の第３の
実施例の二周波数帯域通過フィルタの主要部ブロック図
である。８１、８２は第１の実施例と同じ定義の第１、
第２の帯域通過フィルタ、８３は電気長Ｌ１の第１の伝
送線路、８４は電気長Ｌ２の第２の伝送線路、８５、８
６は共通の入力端子、出力端子である。第１の実施例と
同様に第１のフィルタ８１において１．９ＧＨｚ帯のイ
ンピーダンスが高インピーダンス値となるように、第１
の伝送線路８３の電気長Ｌ１の大きさを適当な長さに調
整し、第２のフィルタ８２において９５０ＭＨｚ帯のイ
ンピーダンスが高インピーダンス値となるように、第２
の伝送線路８４の電気長Ｌ２の大きさを適当な長さに調
整することによって第１の実施例と同様の効果を得るこ
とができる。また、図９に本発明の第４の実施例の二周
波数分波器を示す。前述の第２の実施例の位相器を伝送
線路にした構成で第３の実施例に示したのと同じ原理で
第２の実施例と同様の効果を得ることができる。

【００１５】次に本発明の第５の実施例の二周波数帯域
通過フィルタについて説明する。図１０は本発明の第５
の実施例の二周波数帯域通過フィルタの主要部ブロック
図である。１０１、１０２は第１の実施例と同じ定義の
第１、第２の帯域通過フィルタ、１０３は通過帯域９５
０ＭＨｚ帯の低域通過フィルタ、１０４は通過帯域１．
９ＧＨｚ帯の高域通過フィルタ、１０５、１０６は共通
の入力端子、出力端子である。第１の実施例と同様に第
１のフィルタ１０１において１．９ＧＨｚ帯のインピー
ダンスが高インピーダンス値となるように、低域通過フ
ィルタ１０３のコンデンサ、コイル等の回路素子の素子
値を調節して、１．９ＧＨｚ帯の通過位相角の大きさを
適当な角度にする。さらに、第２のフィルタ１０２にお
いても９５０ＭＨｚ帯のインピーダンスが高インピーダ
ンス値とするように、高域通過フィルタ１０４のコンデ
ンサ、コイル等の回路素子の素子値を調節して、９５０
ＭＨｚ帯の通過位相角の大きさを適当な角度にすること
によって第１の実施例と同様の効果を得ることができ
る。また、図１１に本発明の第６の実施例の二周波数分
波器を示す。前述の第２の実施例の位相器を低域通過フ
ィルタと高域通過フィルタにした構成で第５の実施例に
示したのと同じ原理で第２の実施例と同様の効果を得る
ことができる。

【００１６】ここで、第５、第６の実施例においては低
域通過フィルタと広域通過フィルタとして集中定数回路
素子を用いたが、これは分布定数回路を用いて構成して
も同様の効果が得られる。

【００１７】次に、図１２に第７の実施例として、第５
の実施例の二周波数帯域通過フィルタの誘電体積層一体
化の実現例を示す。図１２に示した例は２つの帯域通過
フィルタを上下に重ね合わせて一体化した例である。図
１２において１２ａ〜１２ｈは第１層から８層までの誘
電体層で、１２ｉ、１２ｌ及び１２ｏは第１、２及び第
３の接地シールド層、１２ｊ、１２ｋ、１２ｍ及び１２
ｎは第１から第４のパタン層である。１２１の部分が先
端を短絡した２本の４分の１波長共振器とこれらを結合
させるための対向電極で形成したコンデンサ等により構
成される第１の帯域通過フィルタ、１２２の部分が１２
１に含まれる共振器と異なった共振周波数を持つ２本の
４分の１波長共振器とこれらを結合させるための対向電
極で形成したコンデンサ等により構成される第２の帯域
通過フィルタ、１２３の部分が対向電極で形成した接地
コンデンサと線路の引き回しで形成した直列のコイルで
構成される低域通過フィルタ、１２４の部分が対向電極
で形成した直列コンデンサと線路の引き回しで形成した
接地コイルで構成される高域通過フィルタ、１２５が入
力端子、１２６が出力端子、１２７は接地電極である。
本構成において第５の実施例と同様の効果により二周波
数帯域通過フィルタを実現でき、一体化することにより
回路規模の小型化を実現することも可能となる。

【００１８】次に、図１３に第８の実施例として、第５
の実施例の二周波数帯域通過フィルタの誘電体積層一体
化の第７の実施例とは異なる実現例を示す。本実施例は
２つの帯域通過フィルタを横に並べて一体化したもので
ある。図１３において１３ａ〜１３ｅは第１層から５層
までの誘電体層で、１３ｆ及び１３ｉは第１、第２の接
地シールド層、１３ｇ及び１３ｈは第１、第２のパタン
層である。１３１の部分が第１の帯域通過フィルタ、１
３２の部分が第２の帯域通過フィルタ、１３３の部分が
低域通過フィルタ、１３４の部分が高域通過フィルタ、
１３５が入力端子、１３６が出力端子、１３７が接地電
極、１３８が内部シールド電極である。第７の実施例も
第５の実施例と同様の効果により二周波数帯域通過フィ
ルタを実現することができる。さらに第７の実施例と同
様に回路規模の小型化を実現し、第７の実施例よりも表
面積は大きくなるものの高さを小さく構成することが可
能となる。移動体通信等の携帯機では特に表面積よりも
特に高さが小さいことが求められることが多く、本実施
例はこういった適用例に有用である。

【００１９】また、図１４に第９の実施例として、第６
の実施例の二周波数分波器の誘電体積層一体化の実現例
を示す。図１４に示した例は２つの帯域通過フィルタを
上下に重ね合わせて一体化した例である。図１４におい
て１４ａ〜１４ｈは第１層から８層までの誘電体層で、
１４ｉ、１４ｌ及び１４ｏは第１、２及び第３の接地シ
ールド層、１４ｊ、１４ｋ、１４ｍ及び１４ｎは第１か
ら第４のパタン層である。１４１の部分が第１の帯域通
過フィルタ、１４２の部分が第２の帯域通過フィルタ、
１４３の部分が低域通過フィルタ、１４４の部分が高域
通過フィルタ、１４５が入力端子、１４６が第１の出力
端子、１４７が第２の出力端子、１４７は接地電極であ
る。本構成において第６の実施例と同様の効果により二
周波数分波器を実現でき、一体化することにより回路規
模の小型化を実現することも可能となる。同様に図１５
は第１０の実施例として、第６の実施例の二周波数分波
器の誘電体積層一体化の第９の実施例とは異なる実現例
を示す。本実施例は２つの帯域通過フィルタを横に並べ
て一体化したものである。構成はだい８の実施例とほと
んど同じで、１５６が第１の出力端子、１５７が第２の
出力端子である。本構成においても第６の実施例と同様
の効果により二周波数分波器を実現でき、一体化するこ
とにより回路規模の小型化を実現することも可能とな
る。さらに第９の実施例よりも表面積は大きくなるもの
の高さを小さくすることができ、携帯電話等に有用であ
るのは先述の通りである。

【００２０】なお、第７から第１０の実施例において、
帯域通過フィルタは２つの先端短絡型４分の１波長共振
器で構成したものを用いたが、共振器の数は３以上の複
数でもよく、共振器を用いない別の構成のものでも同様
の効果を得ることが可能である。

【００２１】また、第２、第４、第６、第９及び第１０
の実施例においていずれも分波器について説明したが、
入力と出力を入れ換えることで合成器が得られることは
明らかである。

【００２２】なお、本実施例においては第１、第２の帯
域通過フィルタの通過帯域として、説明の簡素化のため
に９５０ＭＨｚ帯と１．９ＧＨｚ帯の周波数を用いた
が、第１のフィルタの通過帯域の周波数よりも第２のフ
ィルタの通過帯域の周波数が高くかつ、実施例に既に記
述したような周波数の条件を満足していれば、いかなる
二周波数の組合せにおいても実現可能であることは言う
までもない。

【００２３】さらに、本実施例では二周波数における帯
域通過フィルタと分波器、合成器について述べたが、同
様の技術を用いれば異なる三周波数以上の複数周波数に
対応した複数周波数帯域通過フィルタ、並びに複数周波
数分波器、合成器が構成できる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の二周波数
帯域通過フィルタは基本的構成として、第１、第２の帯
域通過フィルタと、第１、第２の帯域通過フィルタの入
出力に接続する第１、第２のインピーダンス整合回路対
を備え、第１、第２の帯域通過フィルタの入出力インピ
ーダンスを変換して接続することにより、制御信号不要
で、かつ全体の挿入損失の小さな二周波数帯域通過フィ
ルタを実現できる。

【００２５】さらに、二周波数分波器（合成器）におい
ては、第１、第２の帯域通過フィルタの入力（出力）に
のみ第１、第２のインピーダンス整合回路を接続するこ
とにより、制御信号不要で、かつ全体の挿入損失の小さ
な二周波数分波器（合成器）を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の二周波数帯域通過フィ
ルタの主要部ブロック図

【図２】同第１の実施例の動作を説明する第１、第２の
帯域通過フィルタのインピーダンス図

【図３】同第１の実施例の動作を説明する第１、第２の
帯域通過フィルタの特性図

【図４】同第１の実施例の他の動作状態を説明する特性
図

【図５】同第１の実施例の動作を説明するインピーダン
ス変換後の第１、第２の帯域通過フィルタの特性図

【図６】同第１の実施例の二周波数帯域通過フィルタの
特性図

【図７】本発明の第２の実施例の二周波数分波器の主要
部ブロック図

【図８】本発明の第３の実施例の二周波数帯域通過フィ
ルタの主要部ブロック図

【図９】本発明の第４の実施例の二周波数分波器の主要
部ブロック図

【図１０】本発明の第５の実施例の二周波数帯域通過フ
ィルタの主要部ブロック図

【図１１】本発明の第６の実施例の二周波数分波器の主
要部ブロック図

【図１２】本発明の第７の実施例の二周波数帯域通過フ
ィルタの構成図

【図１３】本発明の第８の実施例の二周波数帯域通過フ
ィルタの構成図

【図１４】本発明の第９の実施例の二周波数分波器の構
成図

【図１５】本発明の第１０の実施例の二周波数分波器の
構成図

【図１６】従来例の二周波数帯域通過フィルタの主要部
ブロック図

【図１７】従来例の二周波数分波器の主要部ブロック図

【符号の説明】

１１第１の帯域通過フィルタ１２第２の帯域通過フィルタ１３第１の位相器１４第２の位相器１５入力端子１６出力端子

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者佐々木冨士雄大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内 (72)発明者森永洋一大阪府門真市大字門真1006番地松下電器産業株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１の通過周波数帯域（ｆ１）を持つ第１
の帯域通過フィルタと、前記第１の周波数帯域とは異な
りかつ、前記第１の周波数帯域よりも高い第２の周波数
帯域（ｆ２）を持つ第２の帯域通過フィルタと、前記第
１の帯域通過フィルタの入出力にそれぞれ接続して前記
第２の周波数帯域（ｆ２）におけるインピーダンスを高
インピーダンス値に変換する第１のインピーダンス整合
回路対と、前記第２の帯域通過フィルタの入出力にそれ
ぞれ接続して前記第１の周波数帯域（ｆ１）におけるイ
ンピーダンスを高インピーダンス値に変換する第２のイ
ンピーダンス整合回路対とを具備し、それぞれの入力端
子、出力端子を接続して共通の入力端子、出力端子とす
ることによって、前記各々の通過周波数帯域（ｆ１、ｆ
２）の両方を独立に通過させることを特徴とする二周波
数帯域通過フィルタ。
【請求項２】第１の通過周波数帯域（ｆ１）を持つ第１
の帯域通過フィルタと、前記第１の周波数帯域とは異な
りかつ、前記第１の周波数帯域よりも高い第２の周波数
帯域（ｆ２）を持つ第２の帯域通過フィルタと、前記第
１の帯域通過フィルタの入力に接続して前記第２の周波
数帯域（ｆ２）におけるインピーダンスを高インピーダ
ンス値に変換する第１のインピーダンス整合回路と、前
記第２の帯域通過フィルタの入力に接続して前記第１の
周波数帯域（ｆ１）におけるインピーダンスを高インピ
ーダンス値に変換する第２のインピーダンス整合回路と
を具備し、前記第１、第２の整合回路の接続されていな
い側の端子を接続して共通の入力端子とし、前記第１、
第２の帯域通過フィルタの出力端子をそれぞれ第１の出
力端子、第２の出力端子とすることによって、共通に伝
送された前記第１、第２の周波数帯域（ｆ１、ｆ２）の
信号を前記入力端子から入力し、各周波数帯域の信号成
分をそれぞれ前記第１、第２の出力端子から別々に取り
出すことを特徴とする二周波数分波器。
【請求項３】第１の通過周波数帯域（ｆ１）を持つ第１
の帯域通過フィルタと、前記第１の周波数帯域とは異な
りかつ、前記第１の周波数帯域よりも高い第２の周波数
帯域（ｆ２）を持つ第２の帯域通過フィルタと、前記第
１の帯域通過フィルタの出力に接続して前記第２の周波
数帯域（ｆ２）におけるインピーダンスを高インピーダ
ンス値に変換する第１のインピーダンス整合回路と、前
記第２の帯域通過フィルタの出力に接続して前記第１の
周波数帯域（ｆ１）におけるインピーダンスを高インピ
ーダンス値に変換する第２のインピーダンス整合回路と
を具備し、前記第１、第２の整合回路の接続されていな
い側の端子を接続して共通の出力端子とし、前記第１、
第２の帯域通過フィルタの入力端子をそれぞれ第１の入
力端子、第２の入力端子とすることによって、別々に伝
送された前記第１、第２の周波数帯域（ｆ１、ｆ２）の
信号を前記第１、第２の入力端子から入力し、前記出力
端子から両周波数成分を共通に取り出すことを特徴とす
る二周波数合成器。
【請求項４】第１、第２のインピーダンス整合回路とし
て第１、第２の位相器を用いることを特徴とする請求項
１記載の二周波数帯域通過フィルタ。
【請求項５】第１、第２のインピーダンス整合回路とし
て第１、第２の伝送線路を用いることを特徴とする請求
項１記載の二周波数帯域通過フィルタ。
【請求項６】第１のインピーダンス整合回路として低域
通過フィルタ、第２のインピーダンス整合回路として高
域通過フィルタを用いることを特徴とする請求項１記載
の二周波数帯域通過フィルタ。
【請求項７】第１、第２のインピーダンス整合回路とし
て第１、第２の位相器を用いることを特徴とする請求項
２記載の二周波数分波器。
【請求項８】第１、第２のインピーダンス整合回路とし
て第１、第２の伝送線路を用いることを特徴とする請求
項２記載の二周波数分波器。
【請求項９】第１のインピーダンス整合回路として低域
通過フィルタ、第２のインピーダンス整合回路として高
域通過フィルタを用いることを特徴とする請求項２記載
の二周波数分波器。
【請求項１０】複数の誘電体板を積層した構成で、中央
層にシールド電極層を有し、前記シールド層の上側のパ
タン電極を用いて形成した第１の帯域通過フィルタと第
１のインピーダンス整合回路対と、前記シールド電極の
下側のパタン電極を用いて形成した第２の帯域通過フィ
ルタと第２のインピーダンス整合回路対を具備し、これ
らを接続することを特徴とする請求項１記載の二周波数
帯域通過フィルタ。
【請求項１１】複数の誘電体板を積層した構成で、その
中間において縦方向断面にシールド電極を有し、前記シ
ールド電極で分割された一方の側のパタン電極を用いて
形成した第１の帯域通過フィルタと第１のインピーダン
ス整合回路対と、前記シールド電極で分割されたもう一
方側のパタン電極を用いて形成した第２の帯域通過フィ
ルタと第２のインピーダンス整合回路対を具備し、これ
らを接続することを特徴とする請求項１記載の二周波数
帯域通過フィルタ。
【請求項１２】複数の誘電体板を積層した構成で、中央
層にシールド電極層を有し、前記シールド層の上側のパ
タン電極を用いて形成した第１の帯域通過フィルタと第
１のインピーダンス整合回路と、前記シールド電極の下
側のパタン電極を用いて形成した第２の帯域通過フィル
タと第２のインピーダンス整合回路を具備し、これらを
接続することを特徴とする請求項２記載の二周波数分波
器。
【請求項１３】複数の誘電体板を積層した構成で、その
中間において縦方向断面にシールド電極を有し、前記シ
ールド電極で分割された一方の側のパタン電極を用いて
形成した第１の帯域通過フィルタと第１のインピーダン
ス整合回路と、前記シールド電極で分割されたもう一方
側のパタン電極を用いて形成した第２の帯域通過フィル
タと第２のインピーダンス整合回路を具備し、これらを
接続することを特徴とする請求項２記載の二周波数分波
器。
【請求項１４】８枚の誘電体板を積層した構成で、上か
ら１枚目、４枚目、７枚目にシールド電極を有し、２枚
目と３枚目の電極パタンで第１の帯域通過フィルタとそ
の入出力に接続する低域通過フィルタを形成し、５枚
目、６枚目の電極パタンで第２の帯域通過フィルタとそ
の入出力に接続する高域通過フィルタを形成することを
特徴とする請求項６記載の二周波数帯域通過フィルタ。
【請求項１５】５枚の誘電体板を積層した構成で、上か
ら１枚目、４枚目にシールド電極を有し、２枚目と３枚
目の電極パタンで第１の帯域通過フィルタとその入出力
に接続する低域通過フィルタと第２の帯域通過フィルタ
とその入出力に接続する高域通過フィルタを形成し、前
記第１の帯域通過フィルタと前記第２の帯域通過フィル
タの間にシールド電極を形成することを特徴とする請求
項６記載の二周波数帯域通過フィルタ。
【請求項１６】８枚の誘電体板を積層した構成で、上か
ら１枚目、４枚目、７枚目にシールド電極を有し、２枚
目と３枚目の電極パタンで第１の帯域通過フィルタとそ
の入力あるいは出力に接続する低域通過フィルタを形成
し、５枚目、６枚目の電極パタンで第２の帯域通過フィ
ルタとその入力あるいは出力に接続する高域通過フィル
タを形成することを特徴とする請求項９記載の二周波数
分波器。
【請求項１７】５枚の誘電体板を積層した構成で、上か
ら１枚目、４枚目にシールド電極を有し、２枚目と３枚
目の電極パタンで第１の帯域通過フィルタとその入力あ
るいは出力に接続する低域通過フィルタと第２の帯域通
過フィルタとその入力あるいは出力に接続する高域通過
フィルタを形成し、前記第１の帯域通過フィルタと前記
第２の帯域通過フィルタの間にシールド電極を形成する
ことを特徴とする請求項９記載の二周波数分波器。