JPH11154804A - 高周波回路装置 - Google Patents
高周波回路装置Info
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- JPH11154804A JPH11154804A JP9319314A JP31931497A JPH11154804A JP H11154804 A JPH11154804 A JP H11154804A JP 9319314 A JP9319314 A JP 9319314A JP 31931497 A JP31931497 A JP 31931497A JP H11154804 A JPH11154804 A JP H11154804A
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- H03H9/70—Multiple-port networks for connecting several sources or loads, working on different frequencies or frequency bands, to a common load or source
- H03H9/72—Networks using surface acoustic waves
- H03H9/725—Duplexers
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/005—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission adapting radio receivers, transmitters andtransceivers for operation on two or more bands, i.e. frequency ranges
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/38—Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
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- H04B1/403—Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency
- H04B1/406—Circuits using the same oscillator for generating both the transmitter frequency and the receiver local oscillator frequency with more than one transmission mode, e.g. analog and digital modes
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 送受信共用のアンテナと送信回路（Ｔ
ｘ）と受信回路（Ｒｘ）とに接続され、アンテナからの
受信信号を受信回路のみに導き、送信回路からの送信信
号をアンテナのみに導くための高周波回路において、送
信信号帯域での反射係数の絶対値が０．８以上の弾性表
面波フィルタ（１，４）と位相反転回路（２，５）をア
ンテナ側に位相反転回路がくるようにアンテナ−受信回
路間に設け、高周波スイッチ（３，６）をアンテナ−送
信回路間に設ける。 【効果】 位相回転回路の導入により、高周波回路の小
型化・低価格化を達成することができる。
ｘ）と受信回路（Ｒｘ）とに接続され、アンテナからの
受信信号を受信回路のみに導き、送信回路からの送信信
号をアンテナのみに導くための高周波回路において、送
信信号帯域での反射係数の絶対値が０．８以上の弾性表
面波フィルタ（１，４）と位相反転回路（２，５）をア
ンテナ側に位相反転回路がくるようにアンテナ−受信回
路間に設け、高周波スイッチ（３，６）をアンテナ−送
信回路間に設ける。 【効果】 位相回転回路の導入により、高周波回路の小
型化・低価格化を達成することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性表面波フィルタ
および高周波スイッチで構成した、移動通信端末用の分
波器に関する。本発明の高周波回路装置は、主にいわゆ
るデュアルバンド動作の携帯無線端末の分波器に使用さ
れる。
および高周波スイッチで構成した、移動通信端末用の分
波器に関する。本発明の高周波回路装置は、主にいわゆ
るデュアルバンド動作の携帯無線端末の分波器に使用さ
れる。
【０００２】
【従来の技術】近年、小型で軽量な携帯電話に代表され
る移動通信端末の開発が急ピッチで進められている。携
帯電話では送信信号と受信信号を一本のアンテナを共有
して送受信するため、送信信号と受信信号を分けるため
の手段が必須である。アナログシステム（ＦＤＭＡ：Fr
equency Division Multiple Access）の場合、誘電体共
振器あるいは弾性表面波素子で構成された分波器（デュ
プレクサ）が用いられ、デジタルシステム（ＴＤＭＡ:T
ime Division Multiple Access）の場合には、高周波ス
イッチを用いたアンテナスイッチ回路、あるいは分波器
が使用されてきた。
る移動通信端末の開発が急ピッチで進められている。携
帯電話では送信信号と受信信号を一本のアンテナを共有
して送受信するため、送信信号と受信信号を分けるため
の手段が必須である。アナログシステム（ＦＤＭＡ：Fr
equency Division Multiple Access）の場合、誘電体共
振器あるいは弾性表面波素子で構成された分波器（デュ
プレクサ）が用いられ、デジタルシステム（ＴＤＭＡ:T
ime Division Multiple Access）の場合には、高周波ス
イッチを用いたアンテナスイッチ回路、あるいは分波器
が使用されてきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】移動体通信の普及に伴
い、当初開発された８００ＭＨｚ帯の周波数に加えて、
２ＧＨｚ近傍の周波数帯も実用化されるにいたってい
る。
い、当初開発された８００ＭＨｚ帯の周波数に加えて、
２ＧＨｚ近傍の周波数帯も実用化されるにいたってい
る。
【０００４】更に最近では、利用者の急増により、単一
のシステムでは加入者容量に限界が在るため、二つ以上
のシステム（例えば欧州における８００ＭＨｚ帯のＧＳ
Ｍ（Grobal Communication System）と１．９ＧＨｚ帯
のＰＣＮ（Personal Communication System））の共用
を可能にした、いわゆるデュアルバンド端末の開発が急
がれている。デュアルバンド端末ではベースバンド回路
等は共用が可能だが、ＲＦ部特に分波器は共用が不可能
である。本発明は従来の分波器あるいはアンテナスイッ
チ回路で構成するよりも小型・軽量・低コストにデュア
ルバンド端末用の分波器を実現する手段を提供するもの
である。
のシステムでは加入者容量に限界が在るため、二つ以上
のシステム（例えば欧州における８００ＭＨｚ帯のＧＳ
Ｍ（Grobal Communication System）と１．９ＧＨｚ帯
のＰＣＮ（Personal Communication System））の共用
を可能にした、いわゆるデュアルバンド端末の開発が急
がれている。デュアルバンド端末ではベースバンド回路
等は共用が可能だが、ＲＦ部特に分波器は共用が不可能
である。本発明は従来の分波器あるいはアンテナスイッ
チ回路で構成するよりも小型・軽量・低コストにデュア
ルバンド端末用の分波器を実現する手段を提供するもの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】送信の高周波スイッチに
従来のＳＰＤＴ（Single Pole Dual Throw）型よりも構
成の簡単なＯＮ／ＯＦＦ型を適用するための手段を以下
に説明する。ＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチと受信用
弾性表面波フィルタを並列接続して分波器を構成する場
合には、送信帯域において並列接続点から受信用弾性表
面波フィルタを見たインピーダンスが概略開放になって
いる必要がある。これは並列接続に伴う損失増加（並接
損）を最小限に抑えるためである。本発明では、送信帯
域での入力端子対の反射係数の絶対値が０．８以上の受
信用弾性表面波フィルタと、この受信用弾性表面波フィ
ルタの入力端子対に接続する位相回転回路によって、並
列接続点から受信用弾性表面波フィルタを見たインピー
ダンスを概略開放とすることを提案している。ここでイ
ンピーダンスが概略開放とは、反射係数の絶対値が０．
８以上で、反射係数の位相が、送信帯域内でおおよそ０
度となることを示している。上記の概略開放条件を満足
すれば、並接損は０．５ｄＢ以下に抑えることが可能で
ある。上記手段によってＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッ
チと受信用弾性表面波フィルタを並列接続した分波器を
実現できる。
従来のＳＰＤＴ（Single Pole Dual Throw）型よりも構
成の簡単なＯＮ／ＯＦＦ型を適用するための手段を以下
に説明する。ＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチと受信用
弾性表面波フィルタを並列接続して分波器を構成する場
合には、送信帯域において並列接続点から受信用弾性表
面波フィルタを見たインピーダンスが概略開放になって
いる必要がある。これは並列接続に伴う損失増加（並接
損）を最小限に抑えるためである。本発明では、送信帯
域での入力端子対の反射係数の絶対値が０．８以上の受
信用弾性表面波フィルタと、この受信用弾性表面波フィ
ルタの入力端子対に接続する位相回転回路によって、並
列接続点から受信用弾性表面波フィルタを見たインピー
ダンスを概略開放とすることを提案している。ここでイ
ンピーダンスが概略開放とは、反射係数の絶対値が０．
８以上で、反射係数の位相が、送信帯域内でおおよそ０
度となることを示している。上記の概略開放条件を満足
すれば、並接損は０．５ｄＢ以下に抑えることが可能で
ある。上記手段によってＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッ
チと受信用弾性表面波フィルタを並列接続した分波器を
実現できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の具体
的な実施形態を説明する。尚、説明の簡略化のために、
第１の送受信帯域としてはＧＳＭ（送信：８９０−９１
５ＭＨｚ，受信：９３５−９６０ＭＨｚ）システムを第
２の送受信帯域としてはＰＣＮ（送信：１７１０−１７
８５ＭＨｚ、受信：１８０５−１８８０ＭＨｚ）システ
ムを具体例として説明する。
的な実施形態を説明する。尚、説明の簡略化のために、
第１の送受信帯域としてはＧＳＭ（送信：８９０−９１
５ＭＨｚ，受信：９３５−９６０ＭＨｚ）システムを第
２の送受信帯域としてはＰＣＮ（送信：１７１０−１７
８５ＭＨｚ、受信：１８０５−１８８０ＭＨｚ）システ
ムを具体例として説明する。
【０００７】図１は本発明の第１の実施形態を示すブロ
ック図であり、ＧＳＭとＰＣＮの両システムを共用する
ための分波器の構成例を示している。ＧＳＭの受信帯域
を通過帯域として、システム上必要な減衰特性を有する
と共に、ＧＳＭの送信帯域における入力側から見たフィ
ルタの反射係数の絶対値が０．８以上であるＧＳＭ受信
用の弾性表面波フィルタ１を導入する。入力端子対に、
弾性表面波フィルタ１をＧＳＭの送信帯域での、入力イ
ンピーダンスを概略開放にするための位相回転回路２の
一方の端子対を接続している。位相回転回路２の他方の
端子対は並列接続点ＡでＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッ
チ３に接続されている。ＰＣＮの受信帯域を通過帯域と
して、システム上必要な減衰特性を有すると共に、ＰＣ
Ｎの送信帯域における入力側から見たフィルタの反射係
数の絶対値が０．８以上であるＰＣＮ受信用の弾性表面
波フィルタ４を導入する。入力端子対に、弾性表面波フ
ィルタ４のＰＣＮの送信帯域での、入力インピーダンス
を概略開放にするための位相回転回路５の一方の端子対
を接続している。位相回転回路５の他方の端子対は並列
接続点ＢでＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチ６に接続さ
れている。高周波スイッチ６の後段にはＰＣＮの送信帯
域を通過帯域とし送信信号の高調波成分を減衰させる低
域通過フィルタ（ＬＰＦ）７が接続されている。並列接
続点Ａと並列接続点Ｃの間にはＧＳＭの送受信帯域を通
過帯域とし、ＰＣＮの送受信帯域を減衰帯域とすると共
に並列接続点Ｃ側から見たＰＣＮの送受信帯域における
入力インピーダンスが概略開放となる低域通過フィルタ
（ＬＰＦ）８が、並列接続点Ｂと並列接続点Ｃの間には
ＰＣＮの送受信帯域を通過帯域とし、ＧＳＭの送受信帯
域を減衰帯域とすると共に並列接続点Ｃ側から見たＰＣ
Ｎの送受信帯域における入力インピーダンスが概略開放
となる高域通過フィルタ（ＨＰＦ）９が接続されてい
る。すなわちフィルタ８，９はＡ，Ｂ，Ｃを端子対とす
る分波器を形成している。並列接続点Ｃはアンテナと接
続される。
ック図であり、ＧＳＭとＰＣＮの両システムを共用する
ための分波器の構成例を示している。ＧＳＭの受信帯域
を通過帯域として、システム上必要な減衰特性を有する
と共に、ＧＳＭの送信帯域における入力側から見たフィ
ルタの反射係数の絶対値が０．８以上であるＧＳＭ受信
用の弾性表面波フィルタ１を導入する。入力端子対に、
弾性表面波フィルタ１をＧＳＭの送信帯域での、入力イ
ンピーダンスを概略開放にするための位相回転回路２の
一方の端子対を接続している。位相回転回路２の他方の
端子対は並列接続点ＡでＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッ
チ３に接続されている。ＰＣＮの受信帯域を通過帯域と
して、システム上必要な減衰特性を有すると共に、ＰＣ
Ｎの送信帯域における入力側から見たフィルタの反射係
数の絶対値が０．８以上であるＰＣＮ受信用の弾性表面
波フィルタ４を導入する。入力端子対に、弾性表面波フ
ィルタ４のＰＣＮの送信帯域での、入力インピーダンス
を概略開放にするための位相回転回路５の一方の端子対
を接続している。位相回転回路５の他方の端子対は並列
接続点ＢでＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチ６に接続さ
れている。高周波スイッチ６の後段にはＰＣＮの送信帯
域を通過帯域とし送信信号の高調波成分を減衰させる低
域通過フィルタ（ＬＰＦ）７が接続されている。並列接
続点Ａと並列接続点Ｃの間にはＧＳＭの送受信帯域を通
過帯域とし、ＰＣＮの送受信帯域を減衰帯域とすると共
に並列接続点Ｃ側から見たＰＣＮの送受信帯域における
入力インピーダンスが概略開放となる低域通過フィルタ
（ＬＰＦ）８が、並列接続点Ｂと並列接続点Ｃの間には
ＰＣＮの送受信帯域を通過帯域とし、ＧＳＭの送受信帯
域を減衰帯域とすると共に並列接続点Ｃ側から見たＰＣ
Ｎの送受信帯域における入力インピーダンスが概略開放
となる高域通過フィルタ（ＨＰＦ）９が接続されてい
る。すなわちフィルタ８，９はＡ，Ｂ，Ｃを端子対とす
る分波器を形成している。並列接続点Ｃはアンテナと接
続される。
【０００８】上記の構成の分波器のデュアルバンド時に
おける動作について説明する。ＧＳＭの送信時にはＯＮ
／ＯＦＦ型の高周波スイッチ３のみをＯＮとする。ＧＳ
Ｍの送信回路から到達した送信信号はＯＮ／ＯＦＦ型の
高周波スイッチ３を通過して並列接続点Ａに到達する。
並列接続点ＡからＧＳＭの受信回路側を見たＧＳＭ送信
帯域でのインピーダンスは概略開放になっているため、
ＧＳＭの送信信号はＧＳＭの受信回路側には回り込まず
に低域通過フィルタ（ＬＰＦ）８を通過し並列接続点Ｃ
に到達する。並列接続点ＣからＰＣＮの送受信回路側を
見た時のインピーダンスは高域通過フィルタ（ＨＰＦ）
９により概略開放なので、ＰＣＮの送受信回路側には回
り込まずアンテナから放射される。
おける動作について説明する。ＧＳＭの送信時にはＯＮ
／ＯＦＦ型の高周波スイッチ３のみをＯＮとする。ＧＳ
Ｍの送信回路から到達した送信信号はＯＮ／ＯＦＦ型の
高周波スイッチ３を通過して並列接続点Ａに到達する。
並列接続点ＡからＧＳＭの受信回路側を見たＧＳＭ送信
帯域でのインピーダンスは概略開放になっているため、
ＧＳＭの送信信号はＧＳＭの受信回路側には回り込まず
に低域通過フィルタ（ＬＰＦ）８を通過し並列接続点Ｃ
に到達する。並列接続点ＣからＰＣＮの送受信回路側を
見た時のインピーダンスは高域通過フィルタ（ＨＰＦ）
９により概略開放なので、ＰＣＮの送受信回路側には回
り込まずアンテナから放射される。
【０００９】ＰＣＮの送信時にはＯＮ／ＯＦＦ型の高周
波スイッチ６のみをＯＮとする。ＰＣＮの送信回路から
到達した送信信号はＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチ６
を通過して並列接続点Ｂに到達する。並列接続点Ｂから
ＰＣＮの受信回路側を見た時のＰＣＮ送信帯域でのイン
ピーダンスは概略開放になっているため、ＰＣＮの送信
信号はＰＣＮの受信回路側には回り込まずに高域通過フ
ィルタ（ＨＰＦ）９を通過し並列接続点Ｃに到達する。
並列接続点ＣからＧＳＭの送受信回路側を見たインピー
ダンスは低域通過フィルタ（ＬＰＦ）８により概略開放
なので、ＧＳＭの送受信回路側には回り込まずアンテナ
から放射される。
波スイッチ６のみをＯＮとする。ＰＣＮの送信回路から
到達した送信信号はＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチ６
を通過して並列接続点Ｂに到達する。並列接続点Ｂから
ＰＣＮの受信回路側を見た時のＰＣＮ送信帯域でのイン
ピーダンスは概略開放になっているため、ＰＣＮの送信
信号はＰＣＮの受信回路側には回り込まずに高域通過フ
ィルタ（ＨＰＦ）９を通過し並列接続点Ｃに到達する。
並列接続点ＣからＧＳＭの送受信回路側を見たインピー
ダンスは低域通過フィルタ（ＬＰＦ）８により概略開放
なので、ＧＳＭの送受信回路側には回り込まずアンテナ
から放射される。
【００１０】受信時にはＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッ
チ３及び６をＯＦＦにすれば、並列接続点Ａ，Ｂより各
々の送信回路側を見たインピーダンスは概略開放になっ
ている。従って、アンテナに到達したＧＳＭ，ＰＣＮ両
帯域の受信波は低域通過フィルタ（ＬＰＦ）８及び高域
通過フィルタ（ＨＰＦ）９によって分波されＧＳＭの受
信信号は並列接続点Ａに、ＰＣＮの受信信号は並列接続
点Ｂに到達し、各々の送信回路側に回り込むことなく、
弾性表面波フィルタ１あるいは弾性表面波フィルタ４を
通過する。受信信号はフィルタにより不要な成分を除去
された後に各々の受信回路に供給される。尚、ＧＳＭの
送信信号に対しては、低域通過フィルタ８が送信信号に
含まれる高調波成分を抑圧するため、ＯＮ／ＯＦＦ型の
高周波スイッチ３の前段には低域通過フィルタは不要で
ある。
チ３及び６をＯＦＦにすれば、並列接続点Ａ，Ｂより各
々の送信回路側を見たインピーダンスは概略開放になっ
ている。従って、アンテナに到達したＧＳＭ，ＰＣＮ両
帯域の受信波は低域通過フィルタ（ＬＰＦ）８及び高域
通過フィルタ（ＨＰＦ）９によって分波されＧＳＭの受
信信号は並列接続点Ａに、ＰＣＮの受信信号は並列接続
点Ｂに到達し、各々の送信回路側に回り込むことなく、
弾性表面波フィルタ１あるいは弾性表面波フィルタ４を
通過する。受信信号はフィルタにより不要な成分を除去
された後に各々の受信回路に供給される。尚、ＧＳＭの
送信信号に対しては、低域通過フィルタ８が送信信号に
含まれる高調波成分を抑圧するため、ＯＮ／ＯＦＦ型の
高周波スイッチ３の前段には低域通過フィルタは不要で
ある。
【００１１】次に図２と図３を用いて本発明の優位性を
説明する。図２は図１の並列接続点Ａと送受信回路の各
端子間部分を抜き出した本発明の構成を示す図で、図３
は従来技術による構成例を示している。いずれの図にお
いても送信信号の高調波成分を抑圧するための、低域通
過フィルタは簡単のため省略してある。図２と図３を比
較して明らかなように、従来技術の構成では、送信時に
受信回路の影響を排除するために、高周波スイッチ３は
入力１に対し出力が２のいわゆるＳＰＤＴ（Single Pol
e Dual Throw）型のスイッチが必要となる。一方、位相
回転回路２を導入した本発明の構成では、送信周波数で
受信フィルタ１のインピーダンスが、概略開放になって
いるため、単純なＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチが適
用可能である。ＳＰＤＴ型のスイッチを構成するために
は、少なくとも２個以上のトランジスタ、ＦＥＴあるい
はダイオードが必要だが、ＯＮ／ＯＦＦ型のスイッチは
最低１個のトランジスタ、ＦＥＴあるいはダイオードで
構成が可能である。このためＯＮ／ＯＦＦ型のスイッチ
はＳＰＤＴ型のスイッチに比較して、小型化・低価格化
が可能である。
説明する。図２は図１の並列接続点Ａと送受信回路の各
端子間部分を抜き出した本発明の構成を示す図で、図３
は従来技術による構成例を示している。いずれの図にお
いても送信信号の高調波成分を抑圧するための、低域通
過フィルタは簡単のため省略してある。図２と図３を比
較して明らかなように、従来技術の構成では、送信時に
受信回路の影響を排除するために、高周波スイッチ３は
入力１に対し出力が２のいわゆるＳＰＤＴ（Single Pol
e Dual Throw）型のスイッチが必要となる。一方、位相
回転回路２を導入した本発明の構成では、送信周波数で
受信フィルタ１のインピーダンスが、概略開放になって
いるため、単純なＯＮ／ＯＦＦ型の高周波スイッチが適
用可能である。ＳＰＤＴ型のスイッチを構成するために
は、少なくとも２個以上のトランジスタ、ＦＥＴあるい
はダイオードが必要だが、ＯＮ／ＯＦＦ型のスイッチは
最低１個のトランジスタ、ＦＥＴあるいはダイオードで
構成が可能である。このためＯＮ／ＯＦＦ型のスイッチ
はＳＰＤＴ型のスイッチに比較して、小型化・低価格化
が可能である。
【００１２】次に図４を用いて、図１で示したデュアル
バンド用分波器のブロック図を、更に詳細な回路図を用
いて説明を加える。インダクタンス２２及び容量２１、
２３で位相回転回路（図１の位相回転回路２に相当）を
構成し、弾性表面波フィルタ１に接続し、ＰＩＮダイオ
ード２７にインダクタンス３０および容量２８で構成し
たバイアス回路と直流遮断用の容量２９、３１を接続し
た回路を並列接続点Ａで並列接続する。インダクタンス
３０および容量２８で構成したバイアス回路はＧＳＭの
送信周波数で並列共振を起こす様に定数を設定すれば、
送信信号周波数でのバイアス回路の影響を避けることが
可能になる。同様に、インダクタンス４２及び容量４
１、４３で位相回転回路（図１の位相回転回路５に相
当）を構成し、弾性表面波フィルタ４に接続し、ＰＩＮ
ダイオード４７にインダクタンス５０および容量４８で
構成したバイアス回路とインダクタンス５１および容量
５２（一部容量４８も寄与）で構成した低域通過フィル
タ（図１の低域通過フィルタ７に相当）および直流遮断
用の容量４９、５３を接続した回路を並列接続点Ｂで並
列接続されている。並列接続点Ａと並列接続点Ｃの間に
はＧＳＭの送受信帯域を通過帯域とし、ＰＣＮの送受信
帯域を減衰帯域とすると共に並列接続点Ｃから見たＰＣ
Ｎの送受信帯域における入力インピーダンスを概略開放
とするインダクタンス２５、容量２４，２６で構成され
た低域通過フィルタが形成される。並列接続点Ｂと並列
接続点Ｃの間にはＰＣＮの送受信帯域を通過帯域とし、
ＧＳＭの送受信帯域を減衰帯域とすると共に並列接続点
Ｃから見たＰＣＮの送受信帯域における入力インピーダ
ンスを概略開放とするインダクタンス４４，４６、容量
４５で構成された高域通過フィルタが形成される。並列
接続点Ｃは一般に、アンテナとの接続点になる。図中の
バイアス回路を構成するインダクタンス３０と容量２９
の接続点及びインダクタンス５０と容量４９の接続点か
らバイアス用端子対（Vcnt1、Vcnt2）を取り出し、スイ
ッチの制御電圧を印加すれば、高周波スイッチのＯＮ／
ＯＦＦを制御することが可能である。
バンド用分波器のブロック図を、更に詳細な回路図を用
いて説明を加える。インダクタンス２２及び容量２１、
２３で位相回転回路（図１の位相回転回路２に相当）を
構成し、弾性表面波フィルタ１に接続し、ＰＩＮダイオ
ード２７にインダクタンス３０および容量２８で構成し
たバイアス回路と直流遮断用の容量２９、３１を接続し
た回路を並列接続点Ａで並列接続する。インダクタンス
３０および容量２８で構成したバイアス回路はＧＳＭの
送信周波数で並列共振を起こす様に定数を設定すれば、
送信信号周波数でのバイアス回路の影響を避けることが
可能になる。同様に、インダクタンス４２及び容量４
１、４３で位相回転回路（図１の位相回転回路５に相
当）を構成し、弾性表面波フィルタ４に接続し、ＰＩＮ
ダイオード４７にインダクタンス５０および容量４８で
構成したバイアス回路とインダクタンス５１および容量
５２（一部容量４８も寄与）で構成した低域通過フィル
タ（図１の低域通過フィルタ７に相当）および直流遮断
用の容量４９、５３を接続した回路を並列接続点Ｂで並
列接続されている。並列接続点Ａと並列接続点Ｃの間に
はＧＳＭの送受信帯域を通過帯域とし、ＰＣＮの送受信
帯域を減衰帯域とすると共に並列接続点Ｃから見たＰＣ
Ｎの送受信帯域における入力インピーダンスを概略開放
とするインダクタンス２５、容量２４，２６で構成され
た低域通過フィルタが形成される。並列接続点Ｂと並列
接続点Ｃの間にはＰＣＮの送受信帯域を通過帯域とし、
ＧＳＭの送受信帯域を減衰帯域とすると共に並列接続点
Ｃから見たＰＣＮの送受信帯域における入力インピーダ
ンスを概略開放とするインダクタンス４４，４６、容量
４５で構成された高域通過フィルタが形成される。並列
接続点Ｃは一般に、アンテナとの接続点になる。図中の
バイアス回路を構成するインダクタンス３０と容量２９
の接続点及びインダクタンス５０と容量４９の接続点か
らバイアス用端子対（Vcnt1、Vcnt2）を取り出し、スイ
ッチの制御電圧を印加すれば、高周波スイッチのＯＮ／
ＯＦＦを制御することが可能である。
【００１３】尚、図４においては、高周波スイッチのバ
イアス回路２８，２９，３０，４８，４９，５０は送信
信号周波数で並列共振となる集中定数回路で構成する例
を示したが、送信信号周波数での電気長が送信信号周波
数の波長のおおよそ４分の１である分布定数線路を用い
ても、バイアス用端子対の影響を避けることができるこ
とは自明である。
イアス回路２８，２９，３０，４８，４９，５０は送信
信号周波数で並列共振となる集中定数回路で構成する例
を示したが、送信信号周波数での電気長が送信信号周波
数の波長のおおよそ４分の１である分布定数線路を用い
ても、バイアス用端子対の影響を避けることができるこ
とは自明である。
【００１４】また、図４では集中定数回路で構成する例
を示した、弾性表面波フィルタの送信帯域における入力
インピーダンスを概略開放とするための位相回転回路は
最適な長さの分布定数回路で構成することも可能であ
る。
を示した、弾性表面波フィルタの送信帯域における入力
インピーダンスを概略開放とするための位相回転回路は
最適な長さの分布定数回路で構成することも可能であ
る。
【００１５】以上の構成によって、二つの送受信帯域を
用いるデュアルバンド用の、分波器を小型かつ低価格に
実現することが可能になる。更に、三つ以上の送受信帯
域を用いるトリプルバンド用の分波器でも本発明の構成
を拡張することにより対応できることは明らかである。
用いるデュアルバンド用の、分波器を小型かつ低価格に
実現することが可能になる。更に、三つ以上の送受信帯
域を用いるトリプルバンド用の分波器でも本発明の構成
を拡張することにより対応できることは明らかである。
【００１６】
【発明の効果】本発明の構成によれば、並列接続点から
見た受信回路側の入力インピーダンスは概略開放なの
で、送信側には最低ＰＩＮダイオード一個とバイアス回
路からなる単純な構成の高周波スイッチを用いることが
可能であり、小型化・低価格化が達成できる。
見た受信回路側の入力インピーダンスは概略開放なの
で、送信側には最低ＰＩＮダイオード一個とバイアス回
路からなる単純な構成の高周波スイッチを用いることが
可能であり、小型化・低価格化が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】デュアルバンド用分波器のブロック図。
【図２】本発明による分波器の構成図（要部）。
【図３】従来技術による分波器の構成図（要部）。
【図４】デュアルバンド用分波器の回路構成の一例。
１，４…弾性表面波フィルタ、２，５…位相回転回路、
３，６…高周波スイッチ、７，８…低域通過フィルタ、
９…高域通過フィルタ、２１，２３，２４，２６，２
８，２９，３１，４１，４３，４５，４８，４９，５
２，５３…容量、２２，２５，３０，４２，４４，４
６，５０，５１…インダクタンス、２７，４７…ＰＩＮ
ダイオード。
３，６…高周波スイッチ、７，８…低域通過フィルタ、
９…高域通過フィルタ、２１，２３，２４，２６，２
８，２９，３１，４１，４３，４５，４８，４９，５
２，５３…容量、２２，２５，３０，４２，４４，４
６，５０，５１…インダクタンス、２７，４７…ＰＩＮ
ダイオード。
フロントページの続き (72)発明者 崎山 和之 岩手県水沢市真城字北野１番地 株式会社 日立メディアエレクトロニクス内
Claims (10)
- 【請求項１】受信信号帯域が通過帯域であり、送信信号
帯域が阻止帯域であり、入力端子対から見た送信信号帯
域における反射係数の絶対値が０．８以上である弾性表
面波フィルタと、 該弾性表面波フィルタの送信信号帯域における入力イン
ピーダンスを概略開放とするための位相回転回路と、 送信信号帯域における通過損失を外部回路からの印加電
圧の有無で切り替えることのできるバイアス回路を備え
た高周波スイッチとを有し、 上記位相回転回路の一方の端子対が上記弾性表面波フィ
ルタの入力端子対に接続され、上記位相回転回路の他方
の端子対が上記高周波スイッチの出力端子対に接続され
ていることを特徴とする高周波回路装置。 - 【請求項２】前記位相回転回路が、インダクタンス素子
と容量素子とからなる集中定数素子で構成されているこ
とを特徴とする請求項１に記載の高周波回路装置。 - 【請求項３】前記バイアス回路が、インダクタンス素子
と容量素子からなる集中定数素子で構成されていること
を特徴とする請求項１に記載の高周波回路装置。 - 【請求項４】前記位相回転回路が、分布定数回路である
ことを特徴とする請求項１に記載の高周波回路装置。 - 【請求項５】前記バイアス回路が、信号の４分の１波長
の電気長を有する分布定数線路を含むことを特徴とする
請求項１に記載の高周波回路装置。 - 【請求項６】第１の受信信号帯域が通過帯域であり、第
１の送信信号帯域が阻止帯域であり、入力端子対から見
た第１の送信信号帯域における反射係数の絶対値が０．
８以上である第１の弾性表面波フィルタと、 該第１の弾性表面波フィルタの第１の送信信号帯域にお
ける入力インピーダンスを概略開放とするための第１の
位相回転回路と、 第１の送信信号帯域における通過損失を外部回路からの
印加電圧の有無で切り替えることのできるバイアス回路
を備えた第１の高周波スイッチと、 第２の受信信号帯域が通過帯域であり、第２の送信信号
帯域が阻止帯域であり、入力端子対から見た第２の送信
信号帯域における反射係数の絶対値が０．８以上である
第２の弾性表面波フィルタと、 該第２の弾性表面波フィルタの第２の送信信号帯域にお
ける入力インピーダンスを概略開放とするための第２の
位相回転回路と、 第２の送信信号帯域における通過損失を外部回路からの
印加電圧の有無で切り替えることのできるバイアス回路
を備えた第２の高周波スイッチと、 第１の受信信号帯域と第１の送信信号帯域とが通過帯域
であり、第２の受信信号帯域と第２の送信信号帯域とが
阻止帯域である低域通過フィルタと、 第２の受信信号帯域と第２の送信信号帯域とが通過帯域
であり、第１の受信信号帯域と第１の送信信号帯域とが
阻止帯域である低域通過フィルタとを有し、 上記第１の位相回転回路の一方の端子対が上記第１の弾
性表面波フィルタの入力端子対に接続され、上記第１の
位相回転回路の他方の端子対と上記第１の高周波スイッ
チの出力端子対と上記低域通過フィルタの一方の端子対
とが互いに接続され、 上記第２の位相回転回路の一方の端子対が上記第２の弾
性表面波フィルタの入力端子対に接続され、上記第２の
位相回転回路の他方の端子対と上記第２の高周波スイッ
チの出力端子対と上記高域通過フィルタの一方の端子対
とが互いに接続され、 上記低域通過フィルタの他方の端子対と上記高域通過フ
ィルタの他方の端子対とが接続されてていることを特徴
とする高周波回路装置。 - 【請求項７】前記第１の位相回転回路或いは前記第２の
位相回転回路が、インダクタンス素子と容量素子とから
なる集中定数素子で構成されていることを特徴とする請
求項２に記載の高周波回路装置。 - 【請求項８】前記第１のバイアス回路或いは前記第２の
バイアス回路が、インダクタンス素子と容量素子からな
る集中定数素子で構成されていることを特徴とする請求
項２に記載の高周波回路装置。 - 【請求項９】前記第１の位相回転回路或いは前記第２の
位相回転回路が、分布定数回路であることを特徴とする
請求項２に記載の高周波回路装置。 - 【請求項１０】前記第１のバイアス回路或いは前記第２
のバイアス回路が、信号の４分の１波長の電気長を有す
る分布定数線路を含むことを特徴とする請求項２に記載
の高周波回路装置。
Priority Applications (4)
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|---|---|---|---|
| JP9319314A JPH11154804A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 高周波回路装置 |
| GB9825099A GB2333669B (en) | 1997-11-20 | 1998-11-16 | High-frequency circuit device |
| FR9814477A FR2771232B1 (fr) | 1997-11-20 | 1998-11-18 | Dispositif formant circuit haute frequence, en particulier un duplexeur a filtre a ondes acoustiques de surface et commutateur haute frequence |
| DE1998153484 DE19853484A1 (de) | 1997-11-20 | 1998-11-19 | Hochfrequente Schalteinrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9319314A JPH11154804A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 高周波回路装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11154804A true JPH11154804A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18108822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9319314A Pending JPH11154804A (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 高周波回路装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11154804A (ja) |
| DE (1) | DE19853484A1 (ja) |
| FR (1) | FR2771232B1 (ja) |
| GB (1) | GB2333669B (ja) |
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- 1998-11-16 GB GB9825099A patent/GB2333669B/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-11-18 FR FR9814477A patent/FR2771232B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1998-11-19 DE DE1998153484 patent/DE19853484A1/de not_active Withdrawn
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