JPH083144A - キナゾリン及びキノリン誘導体 - Google Patents

キナゾリン及びキノリン誘導体

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JPH083144A
JPH083144A JP17306794A JP17306794A JPH083144A JP H083144 A JPH083144 A JP H083144A JP 17306794 A JP17306794 A JP 17306794A JP 17306794 A JP17306794 A JP 17306794A JP H083144 A JPH083144 A JP H083144A
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JP
Japan
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group
butyl
tert
mixture
compound
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Application number
JP17306794A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koga
弘 古賀
Takenobu Ishizawa
武宣 石澤
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カリウムチャンネルオープナーとして強い血
管拡張作用を有する新規なキナゾリン及びキノリン誘導
体を提供すること。 【構成】 一般式 【化7】 (式中、A及びBは同一または異なってNまたはCHを
示し、R及びRは水素原子、低級アルキル基、低級
ハロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルコキ
シ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、低級アルキ
ルスルホニル基、低級ハロアルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アシル基、カルボキシル基、エステ
ル基、アミド基を示し、Rは水素原子、置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基を、Rは飽和又は不飽和の複素環基、カ
ルボアミド基、カルボチオアミド基、シアナミド基、置
換基を有していてもよいアミノ基、低級アルコキシ基、
シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロア
リールオキシ基を示す)で表される化合物又は薬学的に
許容しうる塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカリウムチャンネルオー
プナーとして強い血管拡張作用を有する新規な一般式
(1)
【化2】 (式中、A及びBは同一または異なってNまたはCHを
示し、R及びRは水素原子、低級アルキル基、低級
ハロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルコキ
シ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、低級アルキ
ルスルホニル基、低級ハロアルキルスルホニル基、アリ
ールスルホニル基、アシル基、カルボキシル基、エステ
ル基、アミド基を示し、Rは水素原子、置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基を、Rは飽和又は不飽和の複素環基、カ
ルボアミド基、カルボチオアミド基、シアナミド基、置
換基を有していてもよいアミノ基、低級アルコキシ基、
シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロア
リールオキシ基を示す)で表される化合物又は薬学的に
許容しうる塩に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりキナゾリン及びキノリン誘導体
は医薬として有用であることが知られている。
【0003】例えば、特公昭46−10543号公報、
特開昭46−4377号公報、同47−2927号公
報、同47−4873号公報、同48−72180号公
報、同49−69684号公報、同49−72279号
公報、同51−36469号公報、同52−89682
号公報、同58−172379号公報、特開平2−16
7277号公報、同3−56469号公報、同4−33
8378号公報、米国特許第3954987号公報、同
4011323号公報等には、一連のキナゾリン及びキ
ノリン誘導体が血管拡張作用、気管支拡張作用を有する
ことが示されている。
【0004】また、カリウムチャンネルオープナーとし
ては、これまでクロマカリムをはじめとするベンゾピラ
ン系の化合物が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
キナゾリン及びキノリン系の化合物はいずれも医薬品と
して優れた活性を示すものではなく、またベンゾピラン
系化合物においても、クロマカリムのカリウムチャンネ
ルオープナーとしての作用はまだ満足のいくものではな
いため、より強い作用を示す化合物の探索が望まれてい
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、カリウム
チャンネルオープナーとしての作用を有し、強い血管拡
張作用を示す血管拡張薬として優れた化合物を探索すべ
く、鋭意研究を重ねた結果、一般式(1)で表される化
合物が優れた活性を示すことを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】本発明の化合物において、低級アルキル基
とは、炭素数1〜6個、好ましくは炭素数1〜4個を有
する直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を示し、具体的には
メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル
基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−
ブチル基等が挙げられる。
【0008】低級アルコキシ基とは、炭素数1〜6個、
好ましくは炭素数1〜4個を有する直鎖又は分岐鎖状の
アルコキシ基であり、具体的にはメトキシ基、エトキシ
基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、t−ブトキシ
基等が挙げられる。
【0009】低級ハロアルキル基とは、ハロゲン原子が
単数または複数個置換した低級アルキル基を示し、例え
ばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオ
ロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ
プロピル基等が挙げられる。
【0010】低級ハロアルコキシ基とは、ハロゲン原子
が単数または複数個置換した低級アルコキシ基を示し、
好ましくはフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ
基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ
基、ヘプタフルオロプロポキシ基等が挙げられる。
【0011】ハロゲン原子とは、塩素原子、フッ素原
子、臭素原子、ヨウ素原子等を示す。
【0012】低級アルキルスルホニル基とは、例えばメ
チルスルホニル基、エチルスルホニル基、n−プロピル
スルホニル基、i−プロピルスルホニル基、n−ブチル
スルホニル基、i−ブチルスルホニル基、s−ブチルス
ルホニル基、t−ブチルスルホニル基等が挙げられる。
【0013】低級ハロアルキルスルホニル基とは、低級
アルキルスルホニル基の任意の水素原子を単数または複
数個のハロゲン原子で置換したもので、例えばフルオロ
メチルスルホニル基、ジフルオロメチルスルホニル基、
トリフルオロメチルスルホニル基等が挙げられる。
【0014】アリールスルホニル基とは、例えばフェニ
ルスルホニル基、ナフチルスルホニル基、トリルスルホ
ニル基、キシリルスルホニル基、ビフェニルスルホニル
基等が挙げられる。
【0015】アシル基としては、例えばアセチル基、ホ
ルミル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、ベンゾイル基、ベ
ンジルオキシカルボニル基などがあげられ、好ましくは
アセチル基があげられる。
【0016】エステル基には、例えばメチルエステル
基、エチルエステル基、プロピルエステル基、ブチルエ
ステル基等の低級アルキルエステル基が好ましく用いら
れる。
【0017】Rの定義中、置換基を有していてもよい
低級アルキルとしては、例えばハロゲン原子、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基等で適宜置換されていてもよい
低級アルキル基であり、好ましくはフルオロメチル基、
トリフルオロメチル基、アミノメチル基等が挙げられ
る。
【0018】また置換基を有していてもよいアリール基
において、アリール基は芳香族炭化水素から水素原子1
個を除いた1価の置換基を意昧し、たとえばフェニル
基、トリル基、キシリル基、ビフェニル基、ナフチル
基、アントリル基、フェナントリル基などであり、その
環上の任意の炭素原子はハロゲン原子、低級アルキル
基、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、ニトロ基、トリ
フルオロメチル基などの1種以上の基によって置換され
ていてもよい。
【0019】飽和又は不飽和の複素環基としては、ヘテ
ロ原子として窒素原子、酸素原子またはイオウ原子を1
個以上環中に含む3〜8員環の飽和または不飽和環基
で、さらに1個以上の環で縮合されていてもよい。具体
的にはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピリジニル
基、キノリニル基、イミダゾリニル基、チアゾリニル
基、オキサゾリニル基、2−オキソピロリジン−1−イ
ル基、2−オキソピペリジン−1−イル基、ジヒドロ−
2−オキソピリジン−1−イル基、1−オキシドピリジ
ン−2−イル基、ピロリジン−2−オキシ基、ピペリジ
ン−2−オキシ基、ピリジン−2−オキシ基等が挙げら
れる。
【0020】置換基を有していてもよいアミノ基とは、
置換基として低級アルキル基、アリール基、アシル基、
低級アルコキシ基等を有していてもよいアミノ基で、例
えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、フェニルアミ
ノ基、ピリジルアミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイ
ルアミノ基、ウレア基、メトキシアミノ基、エトキシア
ミノ基、ベンジルオキシアミノ基等が挙げられる。
【0021】シクロアルキルオキシ基としては、炭素数
3〜8個、好ましくは3〜6個を有するもので、例え
ば、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、
シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基等が
挙げられる。
【0022】アリールオキシ基としては、例えばフェニ
ルオキシ基、ナフチルオキシ基、トリルオキシ基、キシ
リルオキシ基、ビフェニルオキシ基等が挙げられる。
【0023】ヘテロアリールオキシ基において、ヘテロ
アリールとは、ヘテロ原子として窒素原子、酸素原子ま
たはイオウ原子を1個以上含んだ3〜8員環の飽和また
は不飽和環で、例えば2−オキソピロリジン−1−イル
基、2−オキソピペリジン−1−イル基、ジヒドロ−2
−オキソピリジン−1−イル基、1−オキシドピリジン
−2−イル基、ピロリジン−2−オキシ基、ピペリジン
−2−オキシ基、ピリジン−2−オキシ基等が挙げられ
る。
【0024】本発明の一般式(1)で表される化合物は
例えば以下の様にして合成することができる。
【0025】まず一般式(2)
【化3】 (式中、A,B,R,R及びRは前記と同一の意
味を示す)で表される化合物をハロゲン化リン、ハロゲ
ン化ホスフォリルまたはハロゲン化チオニルと反応させ
て一般式(3)
【化4】 (式中、Xはハロゲン原子を示し、A,B,R,R
及びRは前記と同一の意味を示す)で表される化合物
を得る。
【0026】ここで用いられるハロゲン化リンとして
は、例えば、PCl,PCl,PBr,PBr
等が挙げられる。ハロゲン化ホスフォリルとしてはPO
Cl,POBr等が挙げられる。ハロゲン化チオニ
ルとしては、SOCl,SOBr等が挙げられる。
【0027】この工程で用いられる溶媒としては、例え
ばベンゼン、トルエン、ピリジン、キノリン、アセトニ
トリル等が挙げられ、反応温度は20〜150℃、反応
時間は1〜24時間で進行する。
【0028】次いで一般式(3)で表される化合物を0
〜150℃の範囲内で不活性溶媒中において、適当な塩
基の存在下、一般式(4)
【化5】 (式中、Rは前記と同一の意味を示す)で表される化
合物と反応させることにより一般式(1)で表される化
合物を得ることができる。
【0029】ここで用いられる不活性溶媒としては、反
応に際し不活性であれば特に限定されないが、例えばジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルム
アミド等の非プロトン性極性溶媒が好ましく用いられ
る。
【0030】また塩基としては、水素化ナトリウム、カ
リウム第3ブトキシドまたは水酸化カリウム等が挙げら
れる。
【0031】本発明の一般式(1)で表される化合物は
また、一般式(5)
【化6】 (式中、A,B,R,R及びRは前記と同一の意
味を示す)で表される化合物を適当な縮合剤を用いて、
置換基を有していてもよいアミンと反応させるか、得ら
れたアミド化合物をローソン試薬によりチオ化するか、
または得られたチオアミド化合物にシアナミドを反応さ
せることにより製造することができる。
【0032】適当な縮合剤としては、N,N−カルボニ
ルジイミダゾール、ジシクロヘキシルカルボジイミドま
たは2,2−ジピリジンジスルフィド−トリフェニルホ
スフィン等が挙げられる。
【0033】
【実施例】
【実施例1】2−エチル−4−(1,2−ジヒドロ−2−オキソピリ
ジル)−6−ニトロキナゾリンの製造
【0034】1)アントラニル酸7.7g及びチオプロ
ピオンアミド10gの混合物を160℃で1時間加熱攪
拌した。冷却後、水を加え飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、エチルアルコールより再結晶して2−エチ
ル−4−ヒドロキシキナゾリン5.6gを得た。
【0035】H−NMR(CDOD−CDCl
δ)1.42(t,3H,J=7Hz),2.79
(q,2H,J=7Hz),7.35−8.50(m,
4H) MS:174(M) 融点:236−238℃
【0036】2)2−エチル−4−ヒドロキシキナゾリ
ン4.0g及び濃硫酸20mlの混合物に濃硝酸20m
lを氷冷下にて滴下し、さらに55℃で2.5時間加熱
した。室温まで冷却した後、氷水を加え析出した結晶を
濾取しエチルアルコールより再結晶して2−エチル−4
−ヒドロキシー6−ニトロキナゾリン2.9gを得た。
【0037】H−NMR(DMSO−d6−CDCl
,δ):1.28(t,3H,J=7Hz),2.6
8(q,2H,J=7Hz),7.73(d,1H,J
=10Hz),8.48(dd,1H,J=10H
z),8.78(d,1H,J=3Hz) MS:219(M) 融点:280−283℃
【0038】3)2−エチル−4−ヒドロキシ−6−ニ
トロキナゾリン1.9g、ベンゼン20ml、N,N−
ジメチルアニリン2.1g及びオキシ塩化リン1.3g
の混合物を14.5時間加熱還流した。室温まで冷却し
た後、不溶物を濾別し、反応混合物を水、水酸化ナトリ
ウム水溶液及び水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=
1:10)に付し、4−クロロ−2−エチル−6−ニト
ロキナゾリン170mgを得た。
【0039】H−NMR(CDOD−CDCl
δ):1.47(t,3H,J=7Hz),3.14
(q,2H,J=7Hz),8.10(d,1H,J=
9Hz),8.63(dd,1H,J=9Hz),9.
08(d,1H,J=3Hz) MS:237(M) 融点:284=286℃
【0040】4)窒素雰囲気下、2−ヒドロキシピリジ
ン82mg及びN,N−ジメチルホルムアミド3mlの
混合物に水素化ナトリウム33mg、4−クロロ−2−
エチル−6−ニトロキナゾリン170mg及びN,N−
ジメチルホルムアミド3mlを加え、14.5時間室温
にて攪拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチルにて抽
出した。有機層を水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒;ジクロロメタン:メチル
アルコール=100:1)に付し、2−エチル−4−
(1,2−ジヒドロ−2−オキソピリジル)−6−ニト
ロキナゾリン40mgを得た。
【0041】H−NMR(CDOD−CDCl
δ):1.48(t,3H,J=7Hz),3.20
(q,2H,J=7Hz),6.23−6.82(m,
2H),7.38−7.71(m,2H),8.00−
8.25(m,1H)、8.43−8.72(m,2
H) MS:296(M) 融点:221−223℃
【0042】
【実施例2】4−(2−オキソピロリジニル)−2−イソプロピルキ
ナゾリンの製造
【0043】1)アントラニル酸4.4gおよびチオイ
ソ酪酸アミド6.6gより実施例1−1)と同様の方法
に従い4−ヒドロキシ−2−イソプロピルキナゾリン
2.5gを得た。
【0044】H−NMR(DMSO−d6−CDCl
,δ):1.26(d,6H,J=7Hz),1.6
2−2.23(m,1H),7.23−8.23(m,
4H) MS:188(M) 融点:222−225℃
【0045】2)4−ヒドロキシ−2−イソプロピルキ
ナゾリン1.8g、N,N−ジメチルアニリン2.4g
及びオキシ塩化リン1.5gより実施例1−3)と同様
の方法に従い4−クロロ−6−ニトロ−2−イソプロピ
ルキナゾリン1.6gを得た。
【0046】H−NMR(CDCl,δ):1.4
6(d,6H,J=7Hz),3.09−3.62
(m,1H),7.43−8.38(m,4H) MS:206(M) 融点:71−72℃
【0047】3)4−クロロ−2−イソプロピルキナゾ
リン200mg、水素化ナトリウム41mg、2−オキ
ソピロリジン0.08ml及びN,N−ジメチルホルム
アミド3mlより実施例1−4)と同様の方法に従い4
−(2−オキソピロリジニル)−2−イソプロピルキナ
ゾリン20mgを得た。
【0048】H−NMR(CDCl,δ):1.3
9(d,6H,J=7Hz),2.08−3.62
(m,5H),4.02−4.43(m,2H),7.
32−8.16(m,4H) MS:255(M) 融点:68−69℃
【0049】
【実施例3】4−(2−オキソピペリジニル)−2−イソプロピルキ
ナゾリンの製造
【0050】4−クロロ−2−イソプロピルキナゾリン
500mg、水素化ナトリウム111mg、2−オキソ
ピペリジン0.27ml及びN,N−ジメチルホルムア
ミド18mlより実施例1−4)と同様の方法に従い4
−(2−オキソピペリジニル)−2−イソプロピルキナ
ゾリン70mgを得た。
【0051】H−NMR(CDCl,δ):1.4
1(d,6H,J=7Hz),1.73−2.34
(m,4H),2.35−3.62(m,3H),3.
68−4.08(m,2H),7.29−8.10
(m,4H) MS:269(M
【0052】
【実施例4】 2−t−ブチル−N−メチル−6−ニトロキナゾリン−
4−カルボアミドの製
【0053】1)2−t−ブチル−6−ニトロキナゾリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル5.5g、濃硫酸1
5mlおよび濃硝酸15mlの混合物を50℃にて3時
間加熱攪拌した。反応混合物に氷水を加え析出した結晶
を濾取することにより分解点134℃の2−t−ブチル
−6−ニトロキナゾリン−4−カルボン酸0.4gを得
た。
【0054】H−NMR(CDCl,δ):1.6
6(s,9H),7.72(d,1H,J=9Hz),
8.53(dd,1H,J=2Hz and 9H
z),8.68(d,1H,J=2Hz) MS:275(M
【0055】2)2−t−ブチル−6−ニトロキナゾリ
ン−4−カルボン酸0.4g、N,N−カルボニルジイ
ミダゾール0.32g、メチルアミン(メタノール溶
液)0.55gおよびテトラヒドロフラン15mlの混
合物を室温して12時間攪拌した。反応混合物にジクロ
ロメタンを加え、水酸化ナトリウム水溶液で洗浄後、炭
酸カリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をジクロ
ロメタンおよびヘキサンの混合溶液より再結晶し、2−
t−ブチル−N−メチル−6−ニトロキナゾリン−4−
カルボアミド0.15gを得た。
【0056】H−NMR(CDCl,δ):1.5
4(s,9H),3.15(d,3H,J=6Hz),
8.18(d,1H,J=9Hz),7.90−8.6
0(m,1H),8.66(dd,1H,J=2Hz
and 9Hz),10.50(d,1H,J=2H
z) MS:288(M) 融点:182〜184℃
【0057】
【実施例5】 2−第3ブチル−N−メチル−6−ニトロキナゾリン−
4−カルボチオアミドの製造
【0058】2−第3ブチル−N−メチル−6−ニトロ
キナゾリン−4−カルボアミド0.46g、ローソン試
薬0.68gおよびベンゼン5mlの混合物を3時間加
熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮し得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒;ジクロ
ロメタン)に付し、さらに酢酸エチルおよびヘキサンの
混合溶液より再結晶し、2−第3ブチル−N−メチル−
6−ニトロキナゾリン−4−カルボチオアミド0.15
gを得た。
【0059】H−NMR(CDCl,δ):1,4
9(s,9H),3.45(d,3H,J=6Hz a
nd 3Hz),8.03(d,1H,J=9Hz),
8.50(dd,1H,J=9Hz and 2H
z),8.70一9.60(m,1H),10.27
(d,1H,J=2Hz) MS:304(M+) 融点:171−173℃
【0060】
【実施例6】N−(2−シアノエチル)−2−第3ブチル−6−ニト
ロキナゾリン−4−カルボアミドの製造
【0061】2−第3ブチル−6−ニトロキナゾリン−
4−カルボン酸0.2g、2−シアノエチルアミン0.
074g、N,N−カルボニルジイミダゾール0.17
gおよびテトラヒドロフラン10mlの混合物を室温に
て41時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶
媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:3)に付し、さらに酢
酸エチルおよびヘキサンの混合溶液より再結晶し、N−
(2−シアノエチル)−2−第3ブチル−6−ニトロキ
ナゾリン−4−カルボアミド0.07gを得た。
【0062】H=NMR (CDCl, δ):
1.56(s,9H),2.87(t,2H,J=6H
z),3.89(q,2H,J=6Hz),8.18
(d,1H,J=9Hz),8.50−9.00(m,
1H),8.68(dd,1H,J=9Hz and
2Hz),10.45(d,1H,J=2Hz) MS:327(M+) 融点:148−151℃
【0063】
【実施例7】2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ニト
ロキナゾリン−4−カルボチオアミドの製造
【0064】2−第3ブチル−N−(2−シアノエチ
ル)−6−ニトロキナゾリン−4−カルボアミド0.1
0g、ローソン試薬0.13gおよび1,2−ジクロロ
エタン5mlの混合物を5時間加熱還流した。反応混合
物を減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ(溶出溶媒;ジクロロメタン)に付し、2
−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ニトロ
キナゾリン−4−カルボチオアミド0.03gを得た。
【0065】H−NMR(CDCl, δ):1.
54(s,9H),3.01(t,2H,J=6H
z),4.26(q,2H,J=6Hz),8.16
(d,1H,J=9Hz),8.61(dd,1H,J
=9Hz and 2Hz),9.40−9.70
(m,1H),10.24(d,1H,J=2Hz) MS:343(M+) 融点:136−138℃
【0066】
【実施例8】N,2−ジメチル−6−ニトロキナゾリン−4−カルボ
アミドの製造
【0067】1)アントラニル酸6.0gおよびチオア
セトアミド3.6gより実施例1−1)と同様の方法に
従い、4−ヒドロキシ−2−メチルキナゾリン5.1g
を得た。
【0068】H−NMR(DMSO−d−CDCl
,δ):1.26(d,6H,J=7Hz),1.6
2−2.23(m,1 H),7.23−8.23
(m,4H) MS:160(M+) 融点:222−225℃
【0069】2)4−ヒドロキシ−2−メチルキナゾリ
ン5.1g、N,N−ジメチルアニリン8.1gおよび
オキシ塩化リン5.2gより実施例1−3)と同様の方
法に従い、4−クロロ−2−メチルキナゾリン3.7g
を得た。
【0070】H− NMR(CDCl,δ):1.
46(d,6H,J=7Hz),3.09−3.62
(m,1H),7.43−8.38(m,4H) MS:206(M+) 融点:71−72℃
【0071】3)4−クロロ−2−メチルキナゾリン
3.7g、炭酸銀3.14g、ビス(トリフェニルホス
フィン)酢酸パラジウム0.47g、エタノール20m
lおよびN,N−ジメチルホルムアミド60mlの混合
物を一酸化炭素雰囲気下60℃にて8時間加熱攪拌し
た。反応混合物に1規定水酸化ナトリウム水溶液および
酢酸エチルを加えて不溶物をセライトを用いて瀘別した
後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶
媒;酢酸エチル:ヘキサン=5:1)に付し、2−メチ
ルキナゾリン−4−カルボン酸エチルエステル0.80
gを得た。
【0072】H−NMR(CDCl,δ):1.4
9(t,3H,J=7Hz),2.95(s,3H),
4.59(q,2H,J=7Hz),7.30−8.1
0(m,3H),8.38(dd,1H,J=8Hz
and 2Hz) MS:216(M+)
【0073】4)2−メチルキナゾリン−4−カルボン
酸エチルエステル0.80g、硝酸2mlおよび硫酸2
mlの混合物を50℃にて2時間加熱攪拌した。さらに
反応混合物にエタノール30mlを加えて14時間加熱
還流した。反応混合物に氷水を加え、2規定水酸化ナト
リウム水溶液にて中和した後、ジクロロメタンにて抽出
した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ(溶出溶媒;ジクロロメタン:
メタノール=100:1)に付し、2−メチル−6−ニ
トロキナゾリン−4−カルボン酸エチルエステル0.1
6gを得た。
【0074】H−NMR(CDCl,δ):1.5
5(t,3H,J=7Hz),3,03(s,3H),
4.66(q,2H,J=7Hz),8.16(d,1
H,J=9Hz),8.68(dd,1H,J=9Hz
and 3Hz),9.52(d,1H,J=7H
z) MS:261(M+) 融点:109−111℃
【0075】5)2−メチル−6−ニトロキナゾリン−
4−カルボン酸エチルエステル0.80g、40%メチ
ルアミンメタノール溶液0.2mlおよびジクロロメタ
ン3m1の混合物を室温にて、45時間攪拌した。反応
混合物を減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ(溶出溶媒;ジクロロメタン:メタノ
ール=100:1)に付し、N,2−ジメチル−6−ニ
トロキナゾリン−4−カルボアミド0.16gを得た。
【0076】H−NMR(CDCl,δ):2.9
6(s,3H),3.13(d,3H,J=5Hz),
8.10(d,1H,J=9Hz),8.00−8.5
0(m,1H),8.65(dd,1H,J=9Hz
and 2Hz),10.55(d,1H,J=2H
z) MS:246(M+) 融点:220−222℃
【0077】
【実施例9】N,2−ジメチル−6−ニトロキナゾリン−4−カルボ
チオアミドの製造
【0078】N,2−ジメチル−6−ニトロキナゾリン
−4−カルボアミド0.12g、ローソン試薬0.11
gおよび1,2−ジクロロエタン2mlより実施例7と
同様の方法に従い、N,2−ジメチル−6−ニトロキナ
ゾリン−4−カルボチオアミド16mgを得た。
【0079】H−NMR(CDCl, δ):2.
94(s,3H),3.47(d,3H,J=5H
z),8.08(d,1H,J=9Hz),8.61
(dd,1H,J=9Hz and 2Hz),8.8
0−9.20(m,1H),10.11(d,1H,J
=2Hz) MS:262(M+) 融点:176−178℃
【0080】
【実施例10】2−エチル−N−メチル−6−ニトロキナゾリン−4−
カルボアミドの製造
【0081】1)4−クロロ−2−エチルキナゾリン
4.5g、炭酸銀3.87g、ビス(トリフェニルホス
フィン)酢酸パラジウム0.53g、エタノール20m
lおよびN,N−ジメチルホルムアミド60mlより一
酸化炭素雰囲気下にて実施例8−3)と同様の方法に従
い、2−エチルキナゾリン−4−カルボン酸エチルエス
テル0.70gを得た。
【0082】H−NMR(CDCl,δ):1.4
8(t,3H,J=7Hz),1.50(t,3H,J
=7Hz),3.22(q,2H,J=7Hz),4.
61(q,2H,J=7Hz),7.62(t,1H,
J=8Hz),7.90(t,1H,J=8Hz),
8.04(d,1H,J=8Hz),8.40(d,1
H,J=8Hz) MS:230(M+)
【0083】2)2−エチルキナゾリン−4−カルボン
酸エチルエステル0.70g、硝酸2ml、硫酸2ml
およびエタノール40mlより実施例8−4)と同様の
方法に従い、2−エチル−6−ニトロキナゾリン−4−
カルボン酸エチルエステル0.18gを得た。
【0084】H−NMR (CDCl,δ):1.
50(t,3H,J=7Hz),1.55(t,3H,
J=7Hz),3.28(q,2H,J=7Hz),
4.65(q,2H,J=7Hz),8.18(d,1
H,J=9Hz),8.67(dd,1H,J=9Hz
and 3Hz),9.49(d,1H,J=8Hz
and 3Hz) MS:275(M+) 融点:86−88℃
【0085】3)2−エチル−6−ニトロキナゾリン−
4−カルボン酸エチルエステル0.17g、40%メチ
ルアミンメタノール溶液0.2mlおよびジクロロメタ
ン3mlの混合物より実施例8−5)と同様の方法に従
い、2−エチル−N−メチル−6−ニトロキナゾリン−
4−カルボアミド0.16gを得た。
【0086】H−NMR(CDCl,δ):1.5
0(t,3H,J=7Hz),3.13(d,3H,J
=5Hz),3.21(q,2H,J=7Hz),8.
12(d,1H,J=9Hz),8.10−8.50
(m,1H),8.65(dd,1H,J=9Hz a
nd 3HZ),10.48(d,1H,J=3Hz) MS:260(M+) 融点:171−172℃
【0087】
【実施例11】2−エチル−N−メチル−6−ニトロキナゾリン−4−
カルボチオアミドの製造
【0088】2−エチル−N−メチル−6−ニトロキナ
ゾリン−4−カルボアミド0.09g、ローソン試薬
0.08gおよび1,2−ジクロロエタン2mlより実
施例7と同様の方法に従い、2−エチル−N−メチル−
6−ニトロキナゾリン−4−カルボチオアミド11mg
を得た。
【0089】H−NMR(CDCl,δ):1.4
8(t,3H,J=7Hz),3.18(q,2H,J
=7Hz),3.47(d,3H,J=5HZ),8.
10(d,1H,J=9Hz),8.60(dd,1
H,J=9Hz and 3Hz),8.70−9.2
0(m,1H),10.12(d,1H,J=3Hz) MS:276(M+) 融点:182−184℃
【0090】
【実施例12】N−メチル−6−ニトロ−2−イソプロピルキナゾリン
−4−カルボアミドの製造
【0091】1)4−クロロ−2−イソプロピルキナゾ
リン2.0g、炭酸銀1.41g、ビス(トリフェニル
ホスフィン)酢酸パラジウム0.22g、エタノール1
0mlおよびN,N−ジメチルホルムアミド30mlよ
り一酸化炭素雰囲気下にて実施例8−3)と同様の方法
に従い、2−イソプロピルキナゾリン−4−カルボン酸
エチルエステル1.2gを得た。
【0092】MS:244(M+)
【0093】2)2−イソプロピルキナゾリン−4−カ
ルボン酸エチルエステル1.2g、硝酸2ml、硫酸2
mlおよびエタノール40mlより実施例8−4)と同
様の方法に従い、6−ニトロ−2−イソプロピルキナゾ
リン−4−カルボン酸エチルエステル0.08gを得
た。
【0094】MS:289(M+)
【0095】3)6−ニトロ−2−イソプロピルキナゾ
リン−4−カルボン酸エチルエステル0.08g、40
%メチルアミンメタノール溶液0.1mlおよびジクロ
ロメタン3mlの混合物より実施例8−5)と同様の方
法に従い、N−メチル−6−ニトロ−2−イソプロピル
キナゾリン−4−カルボアミド44mgを得た。
【0096】H−NMR(CDCl,δ):1.4
7(d,6H,J=7Hz),3.14(d,3H,J
=5Hz),3.44(tt,1H,J=5Hz),
8.13(d,1H,J=9Hz),8.00−8.5
0(m,1H),8.65(dd,1H,J=9Hz
and 3Hz),10.49(d,1H,J=3H
z) MS:274(M+) 融点:148−150℃
【0097】
【実施例13】N−メチル−6−ニトロ−2−(3−ニトロフェニル)
キナゾリン−4−カルボアミドの製造
【0098】1)アントラニル酸7.0gおよびチオベ
ンズアミド7.7gより実施例1−1)と同様の方法に
従い、4−ヒドロキシ−2−フェニルキナゾリン6.4
7gを得た。
【0099】H−NMR(acetone−d
δ):7.40−7.70(m,4H),7.70−
7.90(m,2H),8.20−8.40(m,3
H),10.90−11.40(m,1H) MS:222(M+)
【0100】2)4−ヒドロキシ−2−フェニルキナゾ
リン2.2g、N,N−ジメチルアニリン2.5gおよ
びオキシ塩化リン1.6gより実施例1−3)と同様の
方法に従い、4−クロロ−2−フェニルキナゾリン2.
01gを得た。
【0101】H−NMR(CDCl,δ):7.5
0−7.60(m,3H),7.67(dt,1H,J
=7Hz and 1Hz),7.94(dt,1H,
J=8Hz and 1Hz),8.10(dd,1
H,J=8Hz and 1Hz),8.25(dd,
1Hz,J=8Hz and 1Hz),8.50−
8.70(m,2H) MS:240(M+)
【0102】3)4−クロロ−2−フェニルキナゾリン
0.73g、炭酸銀0.83g、ビス(トリフェニルホ
スフィン)酢酸パラジウム75mg、エタノール5ml
およびN,N−ジメチルホルムアミド12mlより一酸
化炭素雰囲気下にて実施例8−3)と同様の方法に従
い、2−フェニルキナゾリン−4−カルボン酸エチルエ
ステル0.54gを得た。
【0103】H−NMR(CDCl,δ):1.5
3(t,3H,J=7Hz),4.73(q,2H,J
=7Hz),7.30−7.60(m,4H),7.7
4(dt,1H,J=7Hz and 1Hz),7.
95(dd,1H,J=8Hz and 1Hz),
8.11(d,1H,J=8Hz),8.50−8.6
0(m,2H) MS:278(M+)
【0104】4)2−フェニルキナゾリン−4−カルボ
ン酸エチルエステル0.39g、硝酸2ml、硫酸2m
lおよびエタノール30mlより実施例8−4)と同様
の方法に従い、6−ニトロ−2−(3−ニトロフェニ
ル)キナゾリン−4−カルボン酸エチルエステル0.1
2gを得た。
【0105】H−NMR(CDCl,δ):1.6
1(t,3H,J=7Hz),4.71(q,2H,J
=7Hz),7.75(t,1H,J=8Hz),8.
31(d,1H,J=9Hz),8.40(dd,1
H,J=8Hz and 1Hz),9.00(d,1
H,J=8Hz),9.40−9.60(m,2H) MS:368(M+)
【0106】5)6−ニトロ−2−(3−ニトロフェニ
ル)キナゾリン−4−カルボン酸エチルエステル0.1
0g、40%メチルアミンメタノール溶液0.15ml
およびジクロロメタン3mlより実施例8−5)と同様
の方法に従い、N−メチル−6−ニトロ−2−(3−ニ
トロフェニル)キナゾリン−4−カルボアミド0.09
gを得た。
【0107】H−NMR(CDCl,δ):3.2
3(d,3H,J=5Hz),7.79(t,1H,J
=8Hz),8.00−8.40(m,1H),8.3
0(d,1H,J=9Hz),8.45(ddd,1
H,J=8Hz,2Hz and 1Hz),9.00
(d,1H,J=8Hz),9.45(t,1H,J=
2Hz),10.50(t,1H,J=2Hz) MS:353(M+) 融点:277−280℃
【0108】
【実施例14】N−メチル−6−ニトロ−2−(3−ニトロフェニル)
キナゾリン−4−カルボチオアミドの製造
【0109】N−メチル−6−ニトロ−2−(3−ニト
ロフェニル)キナゾリン−4−カルボアミド0.07
g、ローソン試薬0.06gおよびテトラヒドロフラン
2mlの混合物を4時間加熱還流した。反応混合物を減
圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィ(溶出溶媒;ジクロロメタン)に付し、N−メチ
ル−6−ニトロ−2−(3−ニトロフェニル)キナゾリ
ン−4−カルボチオアミド21mgを得た。
【0110】H−NMR(CDCl,δ):3.5
6(d,3H,J=5Hz),7.75(t,1H,J
=8Hz),8.26(d,1H,J=9Hz),8.
67(dd,1H,J=9Hz and 2Hz),
8.70−9.10(m,1H),8.98(d,1
H,J=8Hz),9.00(dt,1H,J=8H
z),9.44(s,1H),9.90(d,1H,J
=2Hz) MS:369(M+) 融点:226−229℃
【0111】
【実施例15】2−第3ブチル−6−シアノ−N−メチルキナゾリン−
4−カルボチオアミドの製造
【0112】1)2−第3ブチルキナゾリン−4−カル
ボン酸エチルエステル9.1g、硫酸14ml、硝酸5
mlおよびエタノール80mlより実施例8−4)と同
様の方法に従い、2−第3ブチル−6−ニトロキナゾリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル2.9gを得た。
【0113】2)2−第3ブチル−6一ニトロキナゾリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル2.8g、10%パ
ラジウム炭素0.3gおよびエタノール100mlの混
合物を水素雰囲気下室温にて、30分間攪拌した。触媒
を瀘別した後、反応混合物を減圧下濃縮し、6−アミノ
−2−第3ブチルキナゾリン−4−カルボン酸エチルエ
ステル2.6gを得た。
【0114】3)6−アミノ−2−第3ブチルキナゾリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル2.6g、亜硝酸ナ
トリウム0.68g、ヨウ化カリウム1.60g、硫酸
0.91g、水30mlおよびジクロロメタン10ml
の混合物を室温にて15時間攪拌した。反応混合物をジ
クロロメタンにて抽出し、有機層を10%チオ硫酸ナト
リウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥し、減圧下濃縮し得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒;酢酸エチ
ル:ヘキサン=10:1)に付し、2−第3ブチル−6
−ヨウドキナゾリン−4−カルボン酸エチルエステル
0.95gを得た。
【0015】HNMR(CDCl,δ):1.51
(t,3H,J=7Hz),1.52(s,9H),
4.58(q,2H,J=7Hz),7.72(d,1
H,J=9Hz),8.10(dd,1H,J=9Hz
and 2Hz),8.77(d,1H,J=2H
z) MS:384(M+)
【0116】4)2−第3ブチル−6−ヨウドキナゾリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル0.45g、青酸第
一鋼0.30gおよびN,N−ジメチルホルムアミド1
0mlの混合物を150℃にて、1.5時間加熱攪拌し
た。反応混合物に水および酢酸エチルを加えセライトに
て不溶物を瀘別し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を
10%チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて
洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮し
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶
出溶媒;ジクロロメタン)に付し、2−第3ブチル−6
−シアノキナゾリン−4−カルボン酸エチルエステル
0.12gを得た。
【0117】H−NMR(CDCl,δ):1.4
5(t,3H,J=7Hz),1.46(s,9H),
4.55(q,2H,J=7Hz),7.70−8.2
0(m,2H),8.70−8.90(m,1H) MS:283(M+)
【0118】5)2−第3ブチル−6−シアノキナゾリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル0.12g、40%
メチルアミンメタノール溶液0.2mlおよびエタノー
ル5mlの混合物を室温にて5時間攪拌した。反応混合
物を減圧下濃縮し、2−第3ブチル−6−シアノ−N−
メチルキナゾリン−4−カルボアミド0.12gを得
た。
【0119】H−NMR(CDCl,δ):1.5
2(s,9H),3.15(d,3H,J=6Hz),
7.70−8.50(m,3H),8.90−10.1
0(m,1H) MS:268(M+)
【0120】6)2−第3ブチル−6−シアノ−N−メ
チルキナゾリン−4−カルボアミド0.12g、ローソ
ン試薬0.20gおよび1,2−ジクロロエタン5ml
の混合物より実施例7と同様の方法に従い、2−第3ブ
チル−6−シアノ−N−メチルキナゾリン−4−カルボ
チオアミド0.08gを得た。
【0121】H−NMR(CDCl,δ):1.5
0(s,9H),3.46(d,3H,J=5Hz),
7.95(dd,1H,J=9Hz and 2H
z),8.07(d,1H,J=9Hz),8.90−
9.20(m,1H),9.70(d,1H,J=2H
z) MS:284(M+) 融点:188−189℃
【0122】
【実施例16】2−第3ブチル−6−トリフルオロメチル−N−メチル
キナゾリン−4−カルボチオアミドの製造
【0123】1)2−第3ブチル−6−ヨウドキナゾリ
ン−4−カルボン酸エチルエステル0.50g、トリフ
ルオロ酢酸カリウム0.42g、青酸第一銅0.53
g、トルエン5mlおよびN,N−ジメチルホルムアミ
ド20mlの混合物を150℃にて、6時間加熱攪拌し
た。反応混合物に水および酢酸エチルを加えセライトに
て不溶物を瀘別し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を
10%チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて
洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮し
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶
出溶媒;ジクロロメタン:ヘキサン=1:3)に付し、
2−第3ブチル−6−トリフルオロメチルキナゾリン−
4−カルボン酸エチルエステル0.12gを得た。
【0124】H−NMR(CDCl,δ):1.5
0(t,3H,J=7Hz),1.52(s,9H),
4.61(q,2H,J=7Hz),7.70−8.3
0(m,2H),8.60−8.90(m,1H) MS:326(M+)
【0125】2)2−第3ブチル−6−トリフルオロメ
チルキナゾリン−4−カルボン酸エチルエステル0.1
2g、40%メチルアミンメタノール溶液0.2mlお
よびメタノール2mlの混合物を室温にて5時間攪拌し
た。反応混合物を減圧下濃縮し、2−第3ブチル−6−
トリフルオロメチル−N−メチルキナゾリン−4−カル
ボアミド0.10gを得た。
【0126】H−NMR(CDCl,δ):1.5
1(s,9H),3.12(d,3H,J=6Hz),
7.70−8.60(m,3H),8.80−10.0
0(m,1H) MS:311(M+)
【0127】3)2−第3ブチル−6−トリフルオロメ
チル−N−メチルキナゾリン−4−カルボアミド0.1
0g、ローソン試薬0.17gおよび1,2−ジクロロ
エタン5mlの混合物より実施例7と同様の方法に従
い、2−第3ブチル−6−トリフルオロメチル−N−メ
チルキナゾリン−4−カルボチオアミド0.07gを得
た。
【0128】H−NMR(CDCl,δ):1.5
1(s,9H),3.47(d,3H,J=5Hz),
7.99(dd,1H,J=9Hz and 2H
z),8.11(d,1H,J=9Hz),8.90−
9.20(m,1H),9.59(d,1H,J=2H
z) MS:327(M+) 融点:119−120℃
【0129】
【実施例17】2−第3ブチル−N−メチル−6−ニトロキノリン−4
−カルボアミドの製造 1)4−ブロモ−2−第3ブチル−6−ニトロキノリン
2.15g、酢酸カリウム2.80g、ビス(トリフェ
ニルホスフィン)酢酸パラジウム75mg、ヨウ化カリ
ウム1.15gおよびN,N−ジメチルホルムアミド3
0mlの混合物を一酸化炭素雰囲気下、130℃にて2
時間加熱攪拌した。反応混合物に2規定塩酸水溶液およ
び酢酸エチルを加えて不溶物をセライトを用いて瀘別し
た後、酢酸エチルにて抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出
溶媒;クロロホルム:メタノール:酢酸=500:5:
1)に付し2−第3ブチル−6−ニトロキノリン−4−
カルボン酸0.12gを得た。
【0130】H−NMR(acetone−d
δ):1.53(s,9H),8.24(d,1H,J
=9Hz),8.37(s,1H),8.49(dd,
1H,J=9Hz and 3Hz),9.83(d,
1H,J=3Hz) MS:274(M+)
【0131】2)2−第3ブチル−6−ニトロキノリン
−4−カルボン酸 0.28g、N,N’−カルボニル
ジイミタゾール0.20g、40%メチルアミンメタノ
ール溶液0.2mlおよびテトラヒドロフラン5mlの
混合物を室温にて1時間攪拌した。反応混合物を減圧下
濃縮し2−第3ブチル−N−メチル−6−ニトロキノリ
ン−4−カルボアミド0.15gを得た。
【0132】H−NMR(CDCl,δ):1.4
4(s,9H),3.42(d,3H,J=6Hz),
7.52(s,1H),7.40−8.10(m,1
H),8.08(d,1H,J=9Hz),8.35
(dd,1H,J=9Hz and3Hz),8.96
(d,1H,J=3Hz) MS:287(M+) 融点:191−193℃
【0133】
【実施例18】2−第3ブチル−N−メチル−6−ニトロキノリン−4
−カルボチオアミドの製造 2−第3ブチル−N−メチル−6−ニトロキノリン−4
−カルボアミド0.10g、ローソン試薬0.09gお
よび1,2−ジクロロエタン2mlの混合物より実施例
7と同様の方法に従い2−第3ブチル−N−メチル−6
−ニトロキノリン−4−カルボチオアミド0.10gを
得た。
【0134】H−NMR(CDCl,δ):1.5
1(s,9H),3.47(d,3H,J=5Hz),
7.99(dd,1H,J=9Hz and 2H
z),8.11(d,1H,J=9Hz),8.90−
9.20(m,1H),9.59(d,1H,J=2H
z) MS:303(M+) 融点:228−230℃
【0135】
【実施例19】2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ニト
ロキノリン−4−カルボアミドの製造 2−第3ブチル−6−ニトロキノリン−4−カルボン酸
0.85g、N,N’−カルボニリジイミダゾール0.
55g、2−シアノエチルアミン0.24gおよびテト
ラヒドロフラン10mlの混合物より実施例17−2)
と同様の方法に従い2−第3ブチル−N−(2−シアノ
エチル)−6−ニトロキノリン−4−カルボアミド0.
65gを得た。
【0136】H−NMR(CDCl,δ):1.4
0(s,9H),2.84(t,2H,J=6Hz),
3.79(q,2H,J=6Hz),7.67(s,1
H),7.70−7.90(m,1H),7.96
(d,1H,J=9Hz),8.19(dd,1H,J
=9Hz and 3Hz),8.96(d,1H,J
=3Hz) MS:326(M+) 融点:145−147℃
【0137】
【実施例20】2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ニト
ロキノリン−4−カルボチオアミドの製造 2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ニト
ロキノリン−4−カルボアミド0.14g、ローソン試
薬0.11gおよび1,2−ジクロロエタン3mlの混
合物より実施例7と同様の方法に従い、2−第3ブチル
−N−(2−シアノエチル)−6−ニトロキノリン−4
−カルボチオアミド0.12gを得た。
【0138】H−NMR(CDCl,δ):1.4
4(s,9H),2.93(t,2H,J=6Hz),
4.10(q,2H,J=6Hz),7.47(s,1
H),7.96(d,1H,J=9Hz),8.15
(dd,1H,J=9Hz and3 Hz),8.2
0−8.70(m,1H),8.80(d,1H,J=
3Hz) MS:343(M+) 融点:155−157℃
【0139】
【実施例21】2−第3ブチル−6−シアノ−N−(2−シアノエチ
ル)キノリン−4−カルボアミドの製造 1)2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−
ニトロキノリン−4−カルボアミド0.43g、10%
パラジウム炭素0.10gおよびメタノール50mlの
混合物を水素雰囲気下室温にて20分間攪拌した。触媒
を瀘別した後、反応混合物を減圧下濃縮し得られた残渣
に硫酸0.19g、亜硝酸ナトリウム0.12g、ヨウ
化カリウム0.34g、水20mlおよびジクロロメタ
ン10mlを加え室温にて2時間攪拌した。反応混合物
に2規定水酸化ナトリウム水溶液を加えジクロロメタン
にて抽出した。有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶
液および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィ(溶出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)に付し、2−第3ブチル−N−(2−シアノエ
チル)−6−ヨウドキノリン−4−カルボアミド0.4
3gを得た。
【0140】H−NMR(CDCl,δ):1.4
4(s,9H),3.42(d,3H,J=6Hz),
7.52(s,1H),7.40−8.10(m,1
H),8.08(d,1H,J=9Hz),8.35
(dd,IH,J=9Hz and3Hz),8.96
(d,1H,J=3Hz) MS:407(M+)
【0141】2)2−第3ブチル−N−(2−シアノエ
チル)−6−ヨウドキノリン−4−カルボアミド0.1
4g、青酸第一銅36mgおよびN,N−ジメチルホル
ムアミド5mlの混合物を140℃にて、3時間加熱攪
拌した。反応混合物に水および酢酸エチルを加えて不溶
物をセライトを用いて瀘別した後、飽和塩化アンモニウ
ム水溶液を加え酢酸エチルにて抽出した。有機層を10
%チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水にて洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶出溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1)に付し、6−シア
ノ−2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)キノリ
ン−4−カルボアミド0.08gを得た。
【0142】H−NMR(CDCl,δ):1.4
7(s,9H),2.85(t,2H,J=6Hz),
3.80(q,2H,J=6Hz),6.80−7.0
0(m,1H),7.69(s,1H),7.80(d
d,1H,J=9Hz and3Hz),8.14
(d,1H,J=9Hz),8.64(d,1H,J=
3Hz) MS:306(M+) 融点:181−183℃
【0143】
【実施例22】2−第3ブチル−6−シアノ−N−(2−シアノエチ
ル)キノリン−4−カルボチオアミドの製造 6−シアノ−2−第3ブチル−N−(2−シアノエチ
ル)キノリン−4−カルボアミド0.06g、ローソン
試薬50mgおよび1,2−ジクロロエタン2mlの混
合物より実施例7と同様の方法に従い、6−シアノ−2
−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)キノリン−4
−カルボチオアミド0.06gを得た。
【0144】H−NMR(CDCl,δ):1.4
6(s,9H),3.04(t,2H,J=6Hz),
4.18(q,2H,J=6Hz),7.58(s,1
H),7.66(dd,1H,J=9Hz and 3
Hz),8.10(d,1H,J=9Hz),8.49
(d,1H,J=3Hz),8.50−8.70(m,
1H) MS:322(M+) 融点:178−180℃
【0145】
【実施例23】2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ペン
タフルオロエチルキノリン−4−カルボアミドの製造 1)2−第3ブチル−6−ニトロキノリン−4−カルボ
ン酸0.50g、硫酸1mlおよびエタノール50ml
の混合物を70℃にて、15時間加熱攪拌した。反応混
合物に2規定水酸化ナトリウム水溶液を加えジクロロメ
タンにて抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫
酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下濃縮し2−第3ブチル
−6−ニトロキノリン−4−カルボン酸エチルエステル
0.53gを得た。
【0146】H−NMR(CDCl,δ):1.5
2(s,9H),1.56(t,3H,J=7Hz),
4.59(q,2H,J=7Hz),8.13(d,1
H,J=9Hz),8.20(s,1H),8.34
(dd,1H,J=9Hz and 3Hz),9.6
3(d,1H,J=3Hz) MS:302(M+)
【0147】2)2−第3ブチル−6−ニトロキノリン
−4−カルボン酸エチルエステル0.58g、10%パ
ラジウム炭素0.2gおよびエタノール150mlの混
合物より実施例15−2)と同様の方法に従い、6−ア
ミノ−2−第3ブチルキノリン−4−カルボン酸エチル
エステル0.42gを得た。
【0148】H−NMR(CDCl,δ):1.4
1(s,9H),1.40(t,3H,J=7Hz),
3.60−4.10(m,2H),4.34(q,2
H,J=7Hz),6.92(dd,1H,J=9Hz
and 3Hz),7.70−7.90(m,3H) MS:272(M+)
【0149】3)6−アミノ−2−第3ブチルキノリン
−4−カルボン酸エチルエステル0.38g、硫酸0.
15g、亜硝酸ナトリウム0.11g、ヨウ化カリウム
0.28g、水14mlおよびジクロロメタン10ml
を加え、室温にて6時間攪拌した。反応混合物に水を加
えジクロロメタンにて抽出した。有機層を飽相食塩水に
て洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(溶
出溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)に付し、2
−第3ブチル−6−ヨウドキノリン−4−カルボン酸エ
チルエステル0.18gを得た。
【0150】H−NMR(CDCl,δ):1.4
6(s,9H),1.48(t,3H,J=7Hz),
4.49(q,2H,J=7Hz),7.40−8.1
0(m,3H),9.02(d,1H,J=3Hz) MS:383(M+)
【0151】4)2−第3ブチル−6−ヨウドキノリン
−4−カルボン酸エチルエステル0.18g、青酸第一
銅0.20g、ペンタフルオロプロピオン酸カリウム
0.20g、トルエン2mlおよびN,N−ジメチルホ
ルムアミド10mlの混合物より実施例16−1)と同
様の方法に従い、2−第3ブチル−6−ペンタフルオロ
エチルキノリン−4−カルボン酸エチルエステル0.0
6gを得た。
【0152】H−NMR(CDCl,δ):1.4
4(s,9H),1.44(t,3H,J=7Hz),
4.42(q,2H,J=7Hz),7.30−8.2
0(m,3H),8.80−9.00(m,1H) MS:375(M+)
【0153】5)2−第3ブチル−6−ペンタフルオロ
エチルキノリン−4−カルボン酸エチルエステル0.0
6g、水酸化カリウム0.1gおよびエタノール3ml
の混合物を室温にて2時間攪拌した。反応混合物に水お
よび濃塩酸を加えた。析出した結晶を瀘取し、N,N’
−カルボニルジイミダゾール0.04g、2−シアノエ
チルアミン0.03gおよびテトラヒドロフラン3ml
の混合物を加え室温にて21時間攪拌した。反応混合物
を減圧下濃縮し、2−第3ブチル−N−(2−シアノエ
チル)−6−ペンタフルオロエチルキノリン−4−カル
ボアミド0.15gを得た。
【0154】H−NMR(CDCl,δ):1.4
7(s,9H),2.84(t,2H,J=6Hz),
3.81(q,2H,J=6Hz),6.60−6.8
0(m,1H),7.68(s,1H),7.87(d
d,1H,J=9Hz and3Hz),8.22
(d,1H,J=9Hz),8.50(d,1H,J=
3Hz) MS:399(M+) 融点:164−166℃
【0155】
【実施例24】2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ペン
タフルオロエチルキノリン−4−カルボチオアミドの製
2−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ペン
タフルオロエチルキノリン−4−カルボアミド0.02
g、ローソン試薬25mgおよび1,2−ジクロロエタ
ン2mlの混合物より実施例7と同様の方法に従い、2
−第3ブチル−N−(2−シアノエチル)−6−ペンタ
フルオロエチルキノリン−4−カルボチオアミド0.0
2gを得た。
【0156】H−NMR(CDCl,δ):1.4
7(s,9H),3.01(t,2H,J=6Hz),
4.20(q,2H,J=6Hz),7.54(s,1
H),7.84(dd,1H,J=9Hz and 3
Hz),7.90−8.20(m,1H),8.20
(d,IH,J=9Hz),8.34(d,1H,J=
3Hz) MS:415(M+) 融点:137−139℃
【0157】
【試験例】摘出ラット大動脈を用いた試験法 雄性Sprague Dawleyラット(450g−
600g)から胸部大動脈を取り出し、2mm幅の輪状
標本とした。この標本をKrebs−Henselei
t溶液を含む2mlのオルガンバス中に、2gの張力下
で懸垂させ、95%酸素、5%二酸化炭素ガスを通気さ
せた。標本の収縮反応をFDピックアップにて等尺性に
記録した。1−1.5時間の平衡化の後、組織を収縮さ
せるため30mM塩化カリウムを添加し、塩化カリウム
による持続的な収縮を弛緩させる化合物の活性を化合物
の最大弛緩作用に対しての50%抑制濃度(EC50
を求めることにより評価した。結果を表1に示す。
【0158】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 211/57 8517−4H 211/58 211/59 211/60 255/49 317/16 317/26 317/44 C07D 215/50 401/04 235 403/04 207 // A61K 31/47 ABS 31/505 ABR

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、A及びBは同一または異なってNまたはCHを
    示し、R及びRは水素原子、低級アルキル基、低級
    ハロアルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルコキ
    シ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、低級アルキ
    ルスルホニル基、低級ハロアルキルスルホニル基、アリ
    ールスルホニル基、アシル基、カルボキシル基、エステ
    ル基、アミド基を示し、Rは水素原子、置換基を有し
    ていてもよい低級アルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基を、Rは飽和又は不飽和の複素環基、カ
    ルボアミド基、カルボチオアミド基、シアナミド基、置
    換基を有していてもよいアミノ基、低級アルコキシ基、
    シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロア
    リールオキシ基を示す)で表される化合物及びその薬学
    的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 A及びBがNである請求項1記載の化合
    物及びその薬学的に許容しうる塩。
  3. 【請求項3】 AがN、BがCHである請求項1記載の
    化合物及びその薬学的に許容しうる塩。
  4. 【請求項4】 A及びBがCHである請求項1記載の化
    合物及びその薬学的に許容しうる塩。
  5. 【請求項5】 Rが低級アルキル基である請求項1ま
    たは2記載の化合物及びその薬学的に許容しうる塩。
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