JPH07196635A - ベンゾオキサジン誘導体 - Google Patents

ベンゾオキサジン誘導体

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JPH07196635A
JPH07196635A JP35500493A JP35500493A JPH07196635A JP H07196635 A JPH07196635 A JP H07196635A JP 35500493 A JP35500493 A JP 35500493A JP 35500493 A JP35500493 A JP 35500493A JP H07196635 A JPH07196635 A JP H07196635A
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JP
Japan
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group
substituent
benzoxazine
lower alkyl
nitro
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Application number
JP35500493A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koga
弘 古賀
Haruhiko Sato
晴彦 佐藤
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Chugai Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP35500493A priority Critical patent/JPH07196635A/ja
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】一般式(I)で表されるベンゾオキサジン誘導
体。 (式中,RおよびRは,水素原子,置換基を有して
いてもよい低級アルキル基又は一緒になってポリメチレ
ン基を示す;R及びRは,水素原子,低級(ハロ)
アルキル基,ハロゲン原子,低級(ハロ)アルコキシ
基,(アシル)アミノ基,ニトロ基,シアノ基,低級ア
ルコキシカルボニル基,低級アルキルスルホニル基,ア
リールスルホニル基を示すか,またはRとRは一緒
になって=N−O−N=を示す;XはO,S又はN−Z
を示し,ここでZは水素原子,低級アルキル基,アリー
ル基,水酸基,低級アルコキシ基,シアノ基,カルバモ
イル基又はスルファモイル基を示す;Yは−NR
,−OR又は−SRを示す。但し,Rおよ
びRは水素原子,水酸基,低級アルコキシ基,アルキ
ル基,アリール基等,RおよびRは水素原子,低級
アルキル基またはアリール基である。) 【効果】本発明の化合物は優れたKチャンネル作用活
性を有し医薬として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,医薬として有用な化合
物である新規なベンゾオキサジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,種々の薬理作用を有するベン
ゾピラン誘導体が知られている。例えば,特開昭60−
97974号,同61−47416号,同63−165
317号,同63−196581号,同63−2011
82号,同63−303977号,同64−26578
号,同64−38087号,特開平2−129184号
広報及びJournal of Medicinal
Chemistry vol.33,No.6,pp1
529−1541,1990年等には,ベンゾピラン環
の4位の炭素原子が窒素原子と直接結合した様々なベン
ゾピラン誘導体が開示されており,これらの化合物が抗
高血圧作用を有し,心臓疾患等の治療に使用され得るこ
とが記載されている。
【0003】上記各文献に開示されているベンゾピラン
誘導体のうち,下記式で表されるクロマカリムはニコラ
ンジル,ピナシジルなどと共に,Kチャンネルに作用
する新しい種類の降圧薬として最近注目されている。
【0004】
【化2】 またベンゾピラン環の4位の炭素原子が窒素原子と直接
結合していないベンゾピラン誘導体についても,特開昭
63−303977号,同64−38087号,WO9
0/14346号公報,Journal of Het
erocyclic Chemistry Vol.1
1(5),pp.797−802,1974及びJou
rnal of Medicinal Chemist
ry vol.33,No.6,pp.1529−15
41,1990年等に開示されている。また,ベンゾピ
ラン環の3位の炭素原子が窒素原子に置換されたベンゾ
オキサジン誘導体は,特開昭57−130979号,特
開平2−193995号,特開平5−97824号等に
開示されている。しかし,4位の炭素原子にカルボキシ
ル基またはその誘導体を置換基として有する化合物はま
だ知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は,K
ャンネル作用活性を有し,ベンゾオキサジン環の4位の
炭素原子にカルボキシル基またはその誘導体を置換基と
して有するベンゾオキサジン誘導体の合成及びKチャ
ンネル作用活性に関して鋭意研究を重ねた結果,文献未
記載の新規なベンゾオキサジン誘導体がこのような薬理
活性を有することを発見し,この知見に基づいて本発明
を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は,下記
の一般式(I)で表される新規化合物であり,優れたK
チャンネル作用活性を有する。
【0007】一般式
【化3】 (式中,RおよびRは,同一または異なって水素原
子,置換基を有していてもよい低級アルキル基又は一緒
になってポリメチレン基を示す;R及びRは,同一
又は異なって水素原子,低級アルキル基,低級ハロアル
キル基,ハロゲン原子,低級アルコキシ基,低級ハロア
ルコキシ基,アミノ基,アシルアミノ基,,ニトロ基,
シアノ基,低級アルコキシカルボニル,低級アルキルス
ルホニル基,アリールスルホニル基を示すか,またはR
とRは一緒になって=N−O−Nを示す;XはO,
S又はN−Zを示し,ここでZは水素原子,低級アルキ
ル基,アリール基,水酸基,低級アルコキシ基,シアノ
基,カルバモイル基又はスルファモイル基を示す;Yは
−NR,−OR又は−SRを示し,ここでR
及びRは同一または異なって水素原子,水酸基,低
級アルコキシ基,シアノ基,置換基を有してもよいアミ
ノ基,置換基を有してもよい飽和又は不飽和低級アルキ
ル基,置換基を有していてもよいアリール基,置換基を
有していてもよいシクロアルキル基,置換基を有してい
てもよいヘテロアリール基を示すか,又はR及びR
は一緒になって窒素原子とともに,置換基を有していて
もよい含窒素複素環を示し,R及びRは水素原子,
低級アルキル基又はアリール基を示す)で表されるベン
ゾオキサジン誘導体。一般式(I)で示される化合物の
定義において,低級アルキル基又は低級ハロアルキルの
アルキル基部分とは炭素数1〜6のアルキル基を意味
し,好ましくは炭素数1〜4のアルキル基である。この
ような低級アルキル基の例としては,メチル基,エチル
基,n−プロピル基,i−プロピル基,n−ブチル基,
i−ブチル基,s−ブチル基,t−ブチル基などが挙げ
られる。また,低級ハロアルキルのハロゲン原子とは,
塩素,フッ素,臭素,ヨウ素を意味し,好ましくは塩
素,フッ素である。低級ハロアルキル基とは,例えばフ
ルオロメチル基,ジフルオロメチル基,トリフルオロメ
チル基,フルオロエチル基,ジフルオロエチル基,トリ
フルオロエチル基,ペンタフルオロエチル基等が挙げら
れる。
【0008】ハロゲン原子とは,塩素,フッ素,臭素,
ヨウ素を意味し,好ましくは塩素,フッ素である。
【0009】低級アルコキシ基とは炭素数1〜6のアル
コキシ基であり,例えばメトキシ基,エトキシ基,n−
プロポキシ基,i−プロポキシ基,n−ブトキシ基,i
−ブトキシ基,s−ブトキシ基,t−ブトキシ基などが
挙げられる。
【0010】アシルアミノ基としては,例えばアセチル
アミノ基,プロピオン酸アミノ基,酪酸アミノ基,吉草
酸アミノ基などの低級アルキルカルボン酸アミノ基が挙
げられる。
【0011】低級アルキルスルホニル基としては,例え
ばメチルスルホニル基,エチルスルホニル基,プロピル
スルホニル基,ブチルスルホニル基などの低級アルキル
スルホニル基が挙げられる。
【0012】アリールスルホニル基としては,例えばフ
ェニルスルホニル基,ナフチルスルホニル基,トリルス
ルホニル基,キシリルスルホニル基,ビフェニルスルホ
ニル基などが挙げられる。
【0013】アリール基とは,芳香属炭化水素から水素
原子1個を除いた1価の置換基を意味し,具体的には,
フェニル基,トリル基,キシリル基,ビフェニル基,ナ
フチル基,アントリル基,フェナントリル基などであ
る。特に好ましいのはフェニル基である。またアリール
基の環上の炭素原子はハロゲン原子,低級アルキル基,
アミノ基,ニトロ基,トリフルオロメチル基などの1種
以上の基によって置換されていてもよい。低級ハロアル
コキシ基とは炭素1〜6のハロアルキルオキシ基を示
し,ここでハロゲン原子としては,塩素,フッ素,臭
素,ヨウ素を意味し,好ましくは塩素,フッ素である。
低級ハロアルコキシ基としては例えば,フルオロメチル
オキシ基,ジフルオロメチルオキシ基,トリフルオロメ
チルオキシ基,フロオロエチルオキシ基,ジフルオロエ
チルオキシ基,トリフルオロエチルオキシ基,ペンタフ
ルオロエチルオキシ基等があげられる。飽和または不飽
和低級アルキル基とは,炭素数1〜6のアルキル基,炭
素数2〜6のアルケニル基または炭素数2〜6のアルキ
ニル基を示し,例えばメチル基,エチル基,n−プロピ
ル基,i−プロピル基,n−ブチル基,s−ブチル基,
t−ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ビニル基,ア
リル基,ブテニル基,ペンテニル基,エチニル基,プロ
ピニル基,ブチニル基などがあげられる。
【0014】シクロアルキル基とは,炭素3〜8のもの
が好ましく,例えばシクロプロピル基,シクロブチル
基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基等が挙げられ
る。
【0015】ヘテロアリール基とは,ヘテロ原子を含有
するアリール基を意味し,具体的にはピリジル基,ピリ
ミジニル基,キノリニル基,ピラジニル基,チアゾリル
基,オキサゾリル基,イミダゾリル基,チアジアゾール
基,テトラゾリル基などである。
【0016】窒素含有複素環とは,例えばアジリジニル
基,アゼチジニル基,ピロリジニル基,ピペリジニル
基,ピペラジル基,モルホリノ基等が挙げられる。また
置換基としては保護されていてもよい水酸基,ハロゲン
原子,低級アルキル基,低級アルコキシ基,低級アルキ
ルカルボニル基,アミノ基,ニトロ基,低級ハロアルキ
ル基,低級ハロアルコキシ基,シアノ基等が挙げられ
る。一般式(I)で示される化合物は,例えば一般式
(II)
【化4】 (式中,R,R,R,及びRは前記と同じ意味
を示し、Rは低級アルキル基を示す)で表される化合
物をアミンと直接反応させることにより製造することが
出来る。この反応は好ましくは,水,例えばメタノー
ル,エタノール,プロパノール等のアルコール,テトラ
ヒドロフラン,ジオキサン,ジクロロメタンのような溶
媒またはそれらの混合物中で行われる。この反応は冷却
下,室温または加温下のような若干温和な条件下に行う
のが好ましい。また,前記一般式(I)の化合物は,一
般式(III)
【化5】 (式中,R,R,R及びRは前記と同じ意味を
示す)で表される化合物を必要に応じ,通常のエステル
化反応,アミド化反応に付すことによっても得ることが
できる。例えば一般式(III)の化合物と不活性溶媒
中,HNR,HOR,HSR(ここでR
,R,Rは前記と同じ意味を示す)を適当な縮
合剤を用いて反応させることによっても得られる。ここ
で用いられる縮合剤としては,例えば,カルボニルジイ
ミダゾール,トリフェニルホスフィンと2,2’−ジピ
リジルジスルフィドなどのアミド化試薬などが挙げられ
る。一般式(II)および一般式(III)で示される
化合物は,例えば一般式(IV)
【化6】 (R,R,R,Rは前記と同じ意味を示し,Z
はハロゲン原子,メタンスルホニルオキシ基,トリフル
オロメタンスルホニルオキシ基等の脱離基を示す)で示
される化合物のZを,カルボキシル基またはアルコキシ
カルボニル基で置換することにより得られる。この置換
反応は,例えば,テトラヒドロフラン,ジオキサン,ジ
メチルホルムアミド等の不活性溶媒中,ビストリフェニ
ルホスフィンパラジウムアセテート等の0価または2価
のパラジウム触媒を用い,低級アルコールの存在下また
は非存在下、一酸化炭素を0〜130℃で反応させるこ
とにより得ることができる。ここで原料化合物となる一
般式(IV)で示される化合物は,例えば特開平5−9
7824号公報記載の方法により合成できる。また,本
発明の化合物は実施例に記載される具体的な製造法を応
用して得ることもできる。以下,本発明について実施例
に基づいてさらに詳細に説明する。本発明はこれらの例
によってなんら制限されるものではない。
【0017】
【実施例】
実施例16−ブロモ−7−クロロ−N,2,2−トリメチル−2
H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボアミド (1)6−ブロモ−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−
2,2−ジメチル−2H−1,3−ベンゾオキサジン−
4−オン4.0gのジクロロメタン溶液100mlに無
水トリフルオロメタンスルホン酸3.5ml、2,6−
ルチジン3.5mlを氷冷下加え1時間攪拌した。溶媒
を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開液:CHCl:ヘキサン=1:1)で精
製すると下記式で表される6−ブロモ−7−クロロ−4
−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,2−ジメ
チル−2H−1,3−ベンゾオキサジン5.8gを得
た。 NMR(CDCl)δ:1.65(6H,s),7.
03(1H,s),7.59(1H,s) MSm/z:421(M
【化7】 (2)6−ブロモ−7−クロロ−4−トリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ−2,2−ジメチル−2H−1,3
−ベンゾオキサジン1.0g,ビストリフェニルホスフ
ィンパラジウムアセテート89mg,トリエチルアミン
0.66ml,無水メタノール4ml,及び無水テトラ
ヒドロフラン15mlの混合物を一酸化炭素雰囲気下,
15.5時間氷冷攪拌した。水を加え,酢酸エチルエス
テルで抽出した。有機物を乾燥後,溶媒を留去して得た
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:
CHCl:hexane=2:1)で精製すると下
記式で表される6−ブロモ−7−クロロ−2,2−ジメ
チル−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボン
酸メチルエステル150mgを得た。 NMR(CDCl)δ:1.65(6H,s),3.
97(3H,s),6.95(1H,s),8.09
(1H,s). MSm/z:331(M
【化8】 (3)6−ブロモ−7−クロロ−2,2−ジメチル−2
H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸メチル
エステル90mg,40%メチルアミンメタノール溶液
3ml,テトラヒドロフラン3mlの混合物を室温下1
5時間攪拌した。溶媒を留去して得た残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開液:CHCl:h
exane=1:1)で精製した後,ヘキサンで再結晶
すると,融点100−102℃の下記式で表される6−
ブロモ−7−クロロ−N,2,2−トリメチル−2H−
1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボアミド50mg
得た。 NMR(CDCl)δ:1.56(6H,s).2.
94(3H,d),6.94(1H,S),7.04−
7.58(1H,brs),8.81(1H,s). MSm/z:330(M
【化9】
【0018】実施例26−ブロモ−7−クロロ−N−(2−シアノエチル)−
2,2−ジメチル−2H−1,3−ベンゾオキサジン−
4−カルボアミド 6−ブロモ−7−クロロ−2,2−ジメチル−2H−
1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸メチルエス
テル90mg,2−シアノエチルアミン0.2ml,テ
トラヒドロフラン3mlの混合物を室温下15時間攪
拌,更に2−シアノエチルアミン0.2mlを加え10
時間攪拌,更に2−シアノエチルアミン0.3mlを加
え13時間攪拌した。溶媒を留去して得た残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:CH
:hexane=1:1)で精製した後,酢酸エチ
ルエステルとヘキサンの混合物で再結晶すると,融点1
09−111℃の下記式で表される6−ブロモ−7−ク
ロロ−N−(2−シアノエチル)−2,2−ジメチル−
2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボアミド3
6mg得た。 NMR(CDCl)δ:1.59(6H,s),2.
71(2H,t),3.68(2H,dt),6.98
(1H,s),7.63−8.00(1H,brs),
8.78(1H,s). MSm/z:369(M
【化10】
【0019】実施例3N,2,2−トリメチル−6−ニトロ−2H−1,3−
ベンゾオキサジン−4−カルボアミド (1)6−ニトロサリチルアミド4.0g,アセトン7
0ml、2,2−ジメトキシプロパン3ml、p−トル
エンスルホン酸840mgの混合物を21時間加熱還流
した。溶媒を留去して得た残渣に水を加え、酢酸エチル
エステルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を留去して得
られた結晶をエタノールで再結晶すると下記式で表され
る融点208〜212℃の3,4−ジヒドロ−2,2−
ジメチル−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジ
ン−4−オン1.24gを得た。 NMR(CDCl)δ:1.63 (6H,s),
7.15(1H,d),8.29(1H,dd),8.
48(1H,d),9.00(1H,brs) MS m/z:222(M
【化11】 (2)3,4−ジヒドロ−2,2−ジメチル−6−ニト
ロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−オンを用い
て実施例1(1)と同様の方法で下記式で表される4−
トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,2−ジメチ
ル−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジンを得
た。 NMR(CDCl)δ:1.72(6H,s),6.
93(1H,d),8.22(1H,d),8.29
(1H,dd) MSm/z:354(M
【化12】 (3)4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,
2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキ
サジンを用いて実施例1(2)と同様の方法で,下記式
で表される2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,
3−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸メチルエステル
を得た。 NMR(CDCl)δ:1.72(6H,s),4.
00(3H,s),6.93(1H,d),8.28
(1H,dd),8.79(1H,d). MSm/z:264(M
【化13】 (4)2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,3−
ベンゾオキサジン−4−カルボン酸メチルエステルを用
いて実施例1(3)と同様の方法で,融点132−13
3℃の下記式で表されるN,2,2−トリメチル−6−
ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボ
アミドを得た。 NMR(acetone−d)δ:1.63(6H,
s),2.90(3H,d),7.00(1H,d),
7.70−8.65(1H,brs),8.28(1
H,dd),9.33(1H,d). MSm/z:263(M
【化14】
【0020】実施例4N−(2−シアノエチル)−2,2−ジメチル−6−ニ
トロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボア
ミド 2,2−ジメチル−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾ
オキサジン−4−カルボン酸メチルエステルを用いて実
施例2と同様の方法で,融点185−187℃の下記式
で表されるN−(2−シアノエチル)−2,2−ジメチ
ル−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4
−カルボアミドを得た。 270MHz−NMR(CDCl)δ:1.66(6
H,s),2.74(2H,t),3.68(2H,d
t),6.92(1H,d),7.78(1H,br
s),8.27(1H,dd),9.42(1H,
d). MSm/z:302(M
【化15】
【0021】実施例52,2−ビス(フルオロメチル)−N−メチル−6−ニ
トロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボア
ミド (1)5−ニトロサリチルアミド4.0g,1,3−ジ
フルオロアセトン6.2g,ピロリジン1.8mlおよ
びベンゼン300mlの混合物を2時間加熱還流した。
減圧下溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開液;CHCl:メタノール
=99:1)で精製し下記式で表される2,2−ビス
(フルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−6−ニトロ−
2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−オン1.5gを
得た。 NMR(DMSO−d)δ:4.68(4H,d),
7.25(1H,d),8.36(1H,dd),8.
57(1H,d),9.75(1H,brs). MSm/z:258(M
【化16】 (2)2,2−ビス(フルオロメチル)−3,4−ジヒ
ドロ−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−
4−オン0.26g,五塩化リン0.25gおよびオキ
シ塩化リン1.6gの混合物を70℃にて1時間加熱攪
拌した。反応混合液に水を加え,酢酸エチルエステルで
抽出した。有機層を飽和食塩水にて洗浄後硫酸ナトリウ
ムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去して得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液;CH
Cl)で精製し融点75−77℃の下記式で表される
4−クロロ−2,2−ビス(フルオロメチル)−6−ニ
トロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン0.19gを得
た。 NMR(CDCl)δ:4.55(4H,d),6.
96(1H,d),8.26(1H,dd),8.45
(1H,d). MSm/z:276(M
【化17】 (3)4−クロロ−2,2−ビス(フルオロメチル)−
6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン0.18
g,ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムアセテ
ート15mg,炭酸銀0.19g,無水エタノール1.
2ml及び無水N,N−ジメチルホルムアミド3mlの
混合物を加えこのものを一酸化炭素雰囲気下,60℃に
て1時間加熱攪拌した。反応混合液に水および酢酸エチ
ルエステルを加えセライト濾過により不溶物を濾別した
後,酢酸エチルエステルで抽出した。有機層を飽和食塩
水にて洗浄後硫酸ナトリウムにて乾燥し,減圧下溶媒を
留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開液;hexane:酢酸エチルエステル=
5:1)で精製し下記式で表される2,2−ビス(フル
オロメチル)−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキ
サジン−4−カルボン酸エチルエステル0.14gを得
た。 NMR(CDCl)δ:1.43(3H,t),4.
46(2H,q),4.68(4H,d),6.90
(1H,d),8.16(1H,dd),8.54(1
H,d). MSm/z:314(M
【化18】 (4)2,2−ビス(フルオロメチル)−6−ニトロ−
2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸エチ
ルエステル0.08g,40%メチルアミンメタノール
溶液0.12mlおよびエタノール3mlの混合物を室
温にて20分攪拌した。反応混合液を減圧下溶媒を留去
し,得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開液;CHCl:メタノール=100:1)
で精製し,さらにヘキサンおよび酢酸エチルエステルの
混合溶液より再結晶し融点156−158℃の下記式で
表される2,2−ビス(フルオロメチル)−N−メチル
−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン−4−
カルボアミド70mgを得た。 NMR(CDCl)δ:2.92(3H,d),4.
62(4H,d)6.93(1H,d),6.90−
7.55(1H,brs),8.23(1H,dd),
9.39(1H,d). MSm/z:299(M
【化19】
【0022】実施例6N−(2−シアノエチル)−2,2−ビス(フルオロメ
チル)−6−ニトロ−2H−1,3−ベンゾオキサジン
−4−カルボアミド 2,2−ビス(フルオロメチル)−6−ニトロ−2H−
1,3−ベンゾオキサジン−4−カルボン酸エチルエス
テル,2−シアノエチルアミンおよびエタノールを用い
て実施例5(4)と同様の方法で融点152−154℃
の下記式で表されるN−(2−シアノエチル)−2,2
−ビス(フルオロメチル)−6−ニトロ−2H−1,3
−ベンゾオキサジン−4−カルボアミドを得た。 NMR(acetone−d)δ:2.84(2H,
t),3.71(2H,q),4.81(4H,d),
7.17(1H,d),8.37(1H,dd),8.
45−8.85(1H,brs),9.33(1H,
d). MSm/z:338(M
【化20】
【0023】試験例1 摘出ラット大動脈を用いた試験法 雄性Sprague dawleyラット(450g−
600g)から胸部大動脈を取り出し2mm幅の輪状標
本とした。この標本をKrebs−Henseleit
溶液(NaCl:119,KCl:4.8CaCl
2HO:2.53,KHPO:1.2,MgSO
・7HO:1.2,NaHCO:24.8,グル
コース;10(mM),37℃)を含む10mlのオル
ガンバス(Organ bath)中に2gの張力下で
懸垂させ,95%酸素,5%二酸化炭素ガスを通気させ
た。標本の収縮反応をFDピックアップにて等尺性に記
録した。1−1.5時間の平衡化の後,組織を収縮させ
るため30mM塩化カリウムを添加し,塩化カリウムに
よる持続的な収縮を弛緩させる試験化合物の活性を化合
物の最大弛緩作用に対しての50%抑制濃度(E
50)を求めることにより評価した。試験化合物は,
上記実施例により得られた本発明化合物を用いた。結果
を以下の表1に示す。
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の化合物は優れたKチャンネル
作用活性を有し医薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 498/04 265:16 271:08)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 (式中,RおよびRは,同一または異なって水素原
    子,置換基を有していてもよい低級アルキル基又は一緒
    になってポリメチレン基を示す;R及びRは,同一
    又は異なって水素原子,低級アルキル基,低級ハロアル
    キル基,ハロゲン原子,低級アルコキシ基,低級ハロア
    ルコキシ基,アミノ基,アシルアミノ基,ニトロ基,シ
    アノ基,低級アルコキシカルボニル基,低級アルキルス
    ルホニル基,アリールスルホニル基を示すか,またはR
    とRは一緒になって=N−O−N=を示す;Xは
    O,S又はN−Zを示し,ここでZは水素原子,低級ア
    ルキル基,アリール基,水酸基,低級アルコキシ基,シ
    アノ基,カルバモイル基又はスルファモイル基を示す;
    Yは−NR,−OR又は−SRを示し,ここ
    でR及びRは同一または異なって水素原子,水酸
    基,低級アルコキシ基,シアノ基,置換基を有してもよ
    いアミノ基,置換基を有していてもよい飽和又は不飽和
    低級アルキル基、置換基を有していてもよいアリール
    基,置換基を有していてもよいシクロアルキル基,置換
    基を有していてもよいヘテロアリール基を示すか,又は
    及びRは一緒になって窒素原子とともに,置換基
    を有していてもよい含窒素複素環を示し,R及びR
    は水素原子,低級アルキル基又はアリール基を示す)で
    表されるベンゾオキサジン誘導体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006002470A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-12 Monash University Chiral ligands for asymmetric catalysis

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