JPH08277094A - 自動調芯吊具 - Google Patents

自動調芯吊具

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JPH08277094A
JPH08277094A JP8025995A JP8025995A JPH08277094A JP H08277094 A JPH08277094 A JP H08277094A JP 8025995 A JP8025995 A JP 8025995A JP 8025995 A JP8025995 A JP 8025995A JP H08277094 A JPH08277094 A JP H08277094A
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JP8025995A
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English (en)
Inventor
Tsuneo Watabe
恒夫 渡部
Tomomi Yokono
智美 横野
Tadayoshi Inoue
忠義 井上
Toshiji Nagashima
利治 永島
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーンなどで吊り揚げた吊荷の水平方向に
対する傾きを簡便、迅速、安全に水平に復元させる装置
を提供すること。 【構成】 吊り揚げた吊荷6の水平方向に対する傾きを
自動調芯吊具8の傾斜角度検出センサ12で検出し、制
御装置13へ伝送する。制御装置13の指令により吊荷
6の傾斜の方向と大きさに応じて駆動装置9は時計方向
または反時計方向に回転し、吊索11を巻き取り、また
は送り出して吊索11の長さを自動的に調整し、吊荷6
を速やかに水平状態として、ロックされる。またリモー
トコントローラ14には制御装置13を通じて現状の傾
斜角度が表示されるとともに、リモートコントローラ1
4からは自動調芯機能を停止してロックする操作または
ロックを解除して自動調芯状態に復元させる操作を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラなどの構造物の
製造・建設または補修作業における構造物構成部品の吊
り揚げ用の吊具に関する。
【0002】
【従来の技術】ボイラなどの構造物の製造・建設または
補修作業においては、構造物の構成部品(荷)をクレー
ンで吊り揚げ、水平にして取り付ける必要がある。従来
吊荷の構造・形状が複雑であって、その重心位置の特定
が困難な場合には次のような手順で吊荷全体を水平に調
整していた。
【0003】まず、図8(a)に示すようにクレーン1
のフック2へワイヤ3を掛け、ワイヤ3が接続している
天秤4の下部へ取り付けたチェーンブロック5へ予備的
に吊荷6を接続し、クレーン1により地面上の架台7か
ら吊荷6を吊り揚げる(これを試吊りという)。このと
き、チェーンブロック5と吊荷6との接続位置(吊点)
が吊荷6の重心位置とズレていると図8(b)に示すよ
うに傾斜が生ずる。その場合には図8(c)に示すよう
に吊荷6を再度架台7の上に降ろし、図8(d)に示す
ようにチェーンブロック5による吊荷6の吊点を移動し
て再度吊り揚げる。この操作を水平になるまで繰り返す
ことにより図8(e)に示すように吊荷6全体を水平に
調整する必要があった。
【0004】このように、従来複雑な構造・形状の吊荷
6を水平に吊り揚げる調整作業は熟練と長時間を要する
ものであった。また、吊荷を水平に調整するこの種の装
置として関連するものには、例えば特開平5−1478
83号公報、特開平5−180977号公報、実開平6
−27868号公報などに開示されたものが挙げられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来技術に
は次のような問題点があった。すなわち、従来の図8の
例のように重心が特定されていない吊荷6を吊り揚げた
時にどの方向へ傾くか見当がつかない。また何度も試吊
りを行い吊点を変える必要があった。また、例えば特開
平5−147883号公報、特開平5−180977号
公報、実開平6−27868号公報記載の発明では自動
調芯の配慮がされていないため、水平度の判断や調整操
作は全て作業員が行う必要があり、手数が掛かると共に
長時間を要するものであった。
【0006】本発明の目的はこのような従来技術の課題
を解決するためのもので、吊荷の自動調芯ができる吊具
を提供することである。また、本発明の目的は吊荷の吊
り揚げた状態で瞬時に水平に復元させる装置を提供する
ことである。さらに、本発明の目的は、吊り揚げた吊荷
の水平方向に対する傾きを簡便、迅速、安全に水平に復
元させる装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、吊荷を吊り揚げる
ための複数の吊索を備え、吊荷を吊り揚げた状態で吊荷
を水平位置に保持する吊具において、吊り揚げた吊荷の
重心位置による水平方向に対する傾きを検出する傾斜角
度検出手段と、吊り揚げた吊荷の重心位置により個々の
吊索の長さを変更する吊索長変更手段と、前記傾斜角度
検出手段が吊り揚げた吊荷の水平位置を検出するまで前
記吊索長変更手段の吊索の長さを制御する水平制御手段
とを設けた自動調芯吊具である。
【0008】また、本発明の自動調芯吊具において、吊
荷を吊り揚げるための天秤が吊索に連結された構成とす
ることができる。また、本発明の自動調芯吊具におい
て、吊索長変更手段は、吊荷を水平位置に保つように吊
り揚げる少なくとも一対の吊索からなり、該一対の吊索
は互いに連結され、かつ一方の吊索の長さを短縮すれば
対向する他方の吊索の長さが同期して伸長し、また逆に
一方を伸長すれば他方が短縮する機構を備えた構成とす
ることができる。 このときの一対の吊索の一方の伸長
の長さと他方の短縮の長さは同一長さとする事が吊索長
変更手段を簡略化する上で望ましい。この機構を用いれ
ば、対向する吊索同士の張力がほぼ釣り合う状態となる
ため吊索の長さを調整する駆動装置の動力を極めて小さ
くすることがでるきと共に、復元速度を2倍にすること
ができる。
【0009】また、本発明の駆動装置は電動モータまた
油圧モータと減速装置と電磁ブレーキとリミットスイッ
チおよび動力が衰失した時に駆動装置が空転して吊荷が
落下することを防止するための動力源異常探知リレーと
が組み込まれている。本発明の自動調芯吊具における吊
索長変更手段は、吊索ごとにいわゆるホイスト式の吊索
巻取り機構を備えたものとすることもできる。
【0010】また、本発明の自動調芯吊具の傾斜角度検
出手段は天秤または吊荷上に設けられた構成とすること
ができる。傾斜角度検出手段を天秤に設ければ、傾斜角
度検出装置を吊荷が変わるごとに吊荷へその都度取り付
ける作業を削減することができる。
【0011】また、本発明の自動調芯吊具において、水
平制御手段には吊荷が水平になると自動的に前記吊索長
変更手段が作動する状態から作動しない状態へ移行し、
その状態で固定する機能を備えることができる。また、
本発明の水平制御手段には、傾斜角度検出値の大きさに
応じ、水平との偏差が大きければ高速であって偏差が小
さくなるに従い低速で復元する制御機能、および復元過
程における駆動装置の動作速度と傾斜角度検出値の復元
速度との変化により、水平に到達する位置をあらかじめ
予測して駆動装置を減速し、水平に復元する制御機能を
備えることができる。
【0012】また、本発明の自動調芯吊具において、水
平制御手段は前記吊索長変更手段が作動する状態と作動
しない状態とを選択して切替えることが可能になってい
て、遠隔の無線または有線で切替える装置を備えた構成
とするこができる。この構成を用いれば、遠隔操作によ
り自動調芯機能を停止させることにより、吊荷を目的の
場所へ移動する過程での吊荷の揺れによる傾斜角度の変
動に伴う無駄な修正動作が排除され、動力も節減されて
作動能率が向上する。また、吊り揚げたら直ちに目的の
場所へ移動し、そこで水平に復元することができると共
に、完全には水平にする必要のない場合でもこの吊具を
使うことができる。
【0013】
【作用】本発明は吊荷の重心位置を吊荷または天秤の傾
斜で検出して、吊索の長さを修正し、吊荷を自動的に水
平に復元させる装置である。自動調芯吊具の吊索により
吊り揚げた吊荷の重心位置の偏差に応じて変化する吊荷
または天秤の水平方向に対する傾きの方向と大きさを検
出すると、水平制御手段が傾きの方向と大きさに応じて
吊索長変更手段の駆動装置を正または逆転させ水平位置
を検出するまでの吊索長変更手段の動作を制御して水平
にする。このようにして吊荷の構造・形状が複雑で重心
位置の特定が困難な吊荷でも瞬時に水平に復元させるの
で芯出し作業が大幅に能率的で安全になる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図面とともに説明する。 実施例1 以下、図1〜図4に本発明の第1の実施例について詳細
に説明する。図1は構造・形状が複雑で、重心位置の特
定が困難な吊荷6を本実施例の自動調芯吊具8(傾斜角
度検出センサ12と制御装置13と駆動装置9と吊索1
1と組み合せ体)で吊り、クレーン1で吊り揚げる要領
を図1(a)から図1(c)のように手順を追って示す
外観図である。
【0015】本実施例は図1(a)に示すようにクレー
ン1の吊ワイヤ3へ自動調芯吊具8および傾斜角度検出
センサ12を取付け、吊具8の吊索11の先端には天秤
4および天秤4の下部にチェーンブロック5を取り付け
て架台7上の吊荷6を吊り揚げるものである。
【0016】この構成で吊荷6をクレーン1で吊り揚げ
ると、チェーンブロック5と吊荷6との接続位置(吊
点)と吊荷6の重心がズレている時には、図1(b)に
示すようにクレーン1による前記吊点の真下へ吊荷6の
重心が移動し、かつ吊荷6および天秤4が傾斜して釣り
合った状態となる。
【0017】本実施例では天秤4へ取付けられた傾斜角
度検出センサ12が傾斜の方向と大きさを検出し、その
情報は制御装置13へ伝えられ、吊索長変更手段である
駆動装置9が作動して、傾斜した天秤4および吊荷6の
高さが低くなっている側の吊索11の長さLを図1
(c)に示すように長さL1まで短縮させて、天秤4お
よび吊荷6が水平になるように調整する。同時に傾斜し
た天秤4および吊荷6の高さが高い側の吊索11の長さ
Lは天秤4および吊荷6が水平になる長さL2まで伸長
される。
【0018】2本の吊索11を吊具8の部分で連結され
たものとすることにより、両吊索11の張力はほぼ吊り
合う状態であるため駆動装置9の動力を極めて小さくす
ることができると共に、吊索11の長さL1とL2の変
化量が同等で変化の方向が反対であり、かつ同時に変化
するものにできるので、2倍の復元速度となり短時間で
復元できる。このように本実施例は吊荷6を吊り揚げた
状態での傾斜角度の情報で、吊索11の長さを自動的に
修正することにより、吊荷6を吊り揚げた状態のままで
水平に復元するものである。
【0019】図2は図1の吊荷6と自動調芯吊具8の斜
視図であり、幅が大きな吊荷6のほぼ四隅を天秤4のチ
ェーンブロック5と吊索11でそれぞれ吊り揚げた場合
を示す。本実施例の吊索長変更手段である駆動装置9
x、9y・吊索11x、11yと傾斜角度検出センサ1
2x、12y(図4参照)および制御装置13は、水平
面上で交差するX軸用とY軸用との2系統を備えた構成
である。X軸用とY軸用とは同時に作動することができ
るので、立体的に傾斜した吊荷6であっても短時間でX
軸およびY軸に関して(即ち360度全体方向に対し
て)水平に復元させることができる。
【0020】また、吊荷6が水平面的に大きな物であっ
て、多数の吊索11で吊り揚げる場合にも、自動調芯吊
具8は、その軸数を3軸・4軸・5軸・6軸のように増
やし、軸数の2倍の吊索11を備えた構成または本実施
例のように2本の吊索11を吊具8の部分で連絡した場
合は軸数分の吊索11を備えた構成とすることができ
る。
【0021】吊荷6が水平になったら制御装置13は自
動的に停止すると共に駆動装置9内の図示していない電
磁ブレーキによりスプロケットの回転が機械的にロック
され、リモートコントローラ14へその情報が通信さ
れ、自動調芯中または自動調芯動作完了のいずれである
かを図示されていない作業員が認知することができる。
【0022】また、リモートコントローラ14には制御
装置13を通じて、吊荷の水平に対する傾斜角度が表示
され、作業員がこれを認知することができる。また、リ
モートコントローラ14からは制御装置13を通じて、
駆動装置9のロックを解除し、水平の再調整を行うこ
と、駆動装置9の速度を強制的に加速または減速するこ
と、駆動装置9を強制的に微小繰返動作(インチング)
すること、および駆動装置9を強制的にロックすること
の指示を行うことができる。
【0023】図3は図2の吊索長変更手段である駆動装
置9部分の斜視図であり、減速機構付きの駆動装置9に
はスプロケット10が連結されていて、天秤4や吊荷6
の傾斜の方向によりスプロケット10が時計方向または
反時計方向に回転する構成であり、スプロケット10に
は吊索11が噛み合っていてスプロケット10の回転に
より吊索11の一方を巻き上げ、他方へ送り出す機構で
ある。
【0024】また、駆動装置9には図示しないが、電動
または油圧のモータと減速装置と電磁ブレーキと吊索1
1を一定の長さの範囲を超えては移動させないためのリ
ミットスイッチおよび動力源が衰失した時に駆動装置9
が空転して吊荷6が自重で落下することを防止するため
の動力源異常探知リレーとが組み込まれている。
【0025】また、吊索11の全長またスプロケット1
0にかみ合う範囲にチェーンを用いることにより、スプ
ロケット10と吊索11との間で生ずるスリップを確実
に防止することができる。
【0026】本実施例では吊索長変更手段をX軸用とY
軸用との2系統備えた構成である。図4にはX軸傾斜角
度検出センサ12x、Y軸傾斜角度検出センサ12y
と、該センサ12x、12yの検出信号によって自動調
芯吊具8の駆動装置9x、9yを時計方向または反時計
方向へ回転することを制御する制御装置13と、該制御
装置13へ指令を与えるリモートコントローラ14と、
該制御装置13の信号により駆動する駆動装置9x、9
yと、該駆動装置9x、9yに接続されたスプロケット
10x、10y、および該スプロケット10x、10y
に掛けられた吊索11x、11yとの関係図を示す。
【0027】X軸傾斜角度検出センサ12xによりX軸
方向の傾斜が検出されると、その方向と傾斜値が制御装
置13へ伝達され、その方向と量に応じて制御装置13
が駆動装置9xとそれに連結されたスプロケット10x
および吊索11xを連動させ、傾斜角度検出センサ12
xが水平状態になる位置まで復元動作を行い、水平状態
で動作ロックして停止する。
【0028】Y軸に関しても同様にY軸傾斜角度検出セ
ンサ12yによりY軸方向の傾斜が検出されると、その
方向と傾斜値が制御装置13へ伝達され、その方向と量
に応じて制御装置13が駆動装置9yとそれに連結され
たプロケット10yおよび吊索11yを連動させ、傾斜
角度検出センサ12yが水平状態になる位置まで復元動
作を行い、水平状態で動作をロックして停止する。この
ように平面図上で交差するX軸とY軸との2方向を水平
状態にする復元動作を行うことによって吊荷全体を水平
位置に復元することができる。
【0029】実施例2 図5は本発明の第2の実施例を示す斜視図である。細長
い形状の吊荷6は、2本の吊索11(吊具8の部分で連
結し1本とすることもできる)を有する自動調芯吊具8
により吊り揚げて、これを水平に復元することができ
る。本実施例では自動調芯吊具8が、図示されていない
クレーンのワイヤ(図1参照)の下端に取り付けてある
フック2に接続されていて、クレーン1の操作により自
動調芯吊具8は上下方向へ移動する。
【0030】本発明になる自動調芯吊具8は吊荷6に取
り付けた傾斜角度検出センサ12と、傾斜角度の情報に
より吊索長変更手段である駆動装置9を制御する制御装
置13と、駆動装置9に連結されているスプロケット1
0と、スプロケット10に掛けられた端部には吊荷6を
吊下げている吊索11と、制御装置13へ指示を与える
リモートコントローラ14とにより構成されている。
【0031】傾斜角度検出センサ12により吊荷6の傾
斜が検出されると、その方向と傾斜角度が制御装置13
へ伝達され、その方向と大きさに応じて制御装置13が
駆動装置9とそれに連結されたスプロケット10を回転
させ、吊索11の一方を巻取り他方へ送り出すことによ
り吊索11の長さL1とL2とを修正して、吊荷6が水
平状態になる位置まで復元動作を行うものである。
【0032】実施例3 図6は本発明の第3の実施例を示す外観図である。製品
の製造・建設または補修作業においては、天井クレーン
15を用いて吊荷6を吊り揚げることがある。本実施例
では天井クレーン15から吊り下げられたワイヤ3の下
端のフック2へ自動調芯吊具8が取り付けられている。
自動調芯吊具8は、吊荷6に取り付けた傾斜角度検出セ
ンサ12と、傾斜角度の情報により吊索長変更手段であ
る駆動装置9を制御する制御装置13と、駆動装置9に
連結されていて端部には天秤4を吊下げている吊索11
と、天秤4から吊荷6を吊り下げているチェーンブロッ
ク5と、制御装置13と天井クレーン15の操作室に設
置されたリモートコントローラ14とを結ぶケーブル1
7と、該ケーブル17を巻き取るケーブルリール18と
により構成されている。
【0033】ケーブルリール18はフック2の揚げ降ろ
しに連動してケーブル17を巻き取る構成であり、ワイ
ヤ3の巻取装置(図示ぜす)に搭載されていて水平方向
には必ずフック2と同位置へ移動するようになってい
る。また、ケーブル17は制装置13をリモートコント
ローラ14で操作するための制御ケーブル17aと駆動
装置9へ動力を供給するための動力ケーブル17bとを
平行して収納した構成である。
【0034】傾斜角度検出センサ12により吊荷6の傾
斜が検出されると、その方向と傾斜角度が制御装置13
へ伝達され、その方向と量に応じて制御装置13が駆動
装置9を駆動させ、吊索11の一方を巻取り、他方へ送
り出すことにより吊索11の長さL1とL2とを修正し
て、吊荷6が水平状態になる位置まで復元動作を行うも
のである。
【0035】実施例4 図7は本発明の第4の実施例を示す外観図である。本実
施例では天秤4に連結される吊索11の先端が、図示さ
れていないクレーン(図1または図6参照)の図7に図
示されたワイヤ3の下端に取付けてあるフック2に接続
されていて、クレーン1の操作によりフック2は上下方
向に移動する。
【0036】本実施例の自動調芯吊具8は、吊荷6に取
付けた傾斜角度検出センサ12と、吊荷6を吊る天秤4
と、天秤4上に搭載された吊索長変更手段である駆動装
置9と、同じく天秤4上に搭載された傾斜角度の情報に
より駆動装置9を制御する制御装置13と、吊荷6を吊
る天秤4と、駆動装置9に連結されていて、かつ天秤4
に距離を隔てて取付けてある複数の滑車21を経て、か
つ両端部はフック2に掛けられている吊索11と、制御
装置13へ指示を与えるリモートコントローラ14とに
より構成されている。なお、吊荷6はチェーンブロック
5により天秤4から吊り下げられている。
【0037】傾斜角度検出センサ12により吊荷6の傾
斜が検出されると、その方向と傾斜角度が制御装置13
へ伝達され、その方向と大きさに応じて制御装置13が
駆動装置9とそれに連結された図示されていないスプロ
ケット(図3、図4または図5参照)を回転させ、吊索
11の一方を巻取り他方へ送り出すことにより吊索11
のフック2と滑車21間の各々の長さL1とL2とを修
正して、吊荷6が水平状態になる位置まで復元動作を行
うものである。
【0038】本実施例になる自動調芯吊具8は、吊荷6
が平面的に大きな物であって吊索11の本数が多数にな
る場合であっても、例えば、図3、図4に示すように軸
数を吊索11の数の半数に増やすことによって適用する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、吊
具の位置と吊荷の重心位置との偏差を吊荷の傾斜で検出
し、吊具の吊索の長さを自動的に調整して水平に復元で
きるので、従来吊り揚げ時に行っていた吊荷を水平にす
るための試吊りの繰り返しや、チェーンブロックの掛け
替えおよび操作の繰り返しなどが不要となり、簡便で能
率良く、しかも吊荷が大きく揺れたり、傾斜したりしな
いので安全の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の自動調芯吊具の外観図で
ある。
【図2】 本発明の実施例1の自動調芯吊具の斜視図で
ある。
【図3】 本発明の実施例1の自動調芯吊具の駆動部の
斜視図である。
【図4】 本発明の実施例1の自動調芯吊具の制御の概
念図である。
【図5】 本発明の実施例2の自動調芯吊具の斜視図で
ある。
【図6】 本発明の実施例3の自動調芯吊具の外観図で
ある。
【図7】 本発明の実施例4の自動調芯吊具の外観図で
ある。
【図8】 吊荷を水平に吊揚げる従来の要領を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…クレーン、2…フック、3…ワイヤ、4…天秤、5
…チェーンブロック、6…吊荷、7…架台、8…自動調
芯吊具、9、9x、9y…駆動装置、10、10x、1
0y…スプロケット、11、11x、11y…吊索、1
2、12x、12y…傾斜角度検出センサ、13…制御
装置、14…リモートコントローラ、15…天井クレー
ン、17…ケーブル、18…ケーブルリール、21…滑
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 利治 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊荷を吊り揚げるための複数の吊索を備
    え、吊荷を吊り揚げた状態で吊荷を水平位置に保持する
    吊具において、 吊り揚げた吊荷の重心位置による水平方向に対する傾き
    を検出する傾斜角度検出手段と、 吊り揚げた吊荷の重心位置により個々の吊索の長さを変
    更する吊索長変更手段と、 前記傾斜角度検出手段が吊り揚げた吊荷の水平位置を検
    出するまで前記吊索長変更手段の吊索の長さを制御する
    水平制御手段とを設けたことを特徴とする自動調芯吊
    具。
  2. 【請求項2】 吊荷を吊り揚げるための天秤が吊索に連
    結されていることを特徴とする請求項1記載の自動調芯
    吊具。
  3. 【請求項3】 吊索長変更手段は、吊荷を水平位置に保
    つように吊り揚げる少なくとも一対の吊索からなり、該
    一対の吊索は互いに連結され、かつ一方の吊索の長さを
    短縮すれば対向する他方の吊索の長さが同期して伸長
    し、また逆に一方を伸長すれば他方が短縮する機構を備
    えていることを特徴とする請求項1または2記載の自動
    調芯吊具。
  4. 【請求項4】 一対の吊索の一方の伸長の長さと他方の
    短縮の長さは同一長さとすることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の自動調芯吊具。
  5. 【請求項5】 傾斜角度検出手段は、天秤または吊荷上
    に設けられことを特徴とする請求項2ないし4のいずれ
    かに記載の自動調芯吊具。
  6. 【請求項6】 水平制御手段は、吊荷が水平になれば自
    動的に前記吊索長変更手段が作動する状態から作動しな
    い状態へ移行し、その状態で固定する機能を備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の
    自動調芯吊具。
  7. 【請求項7】 水平制御手段は、傾斜角度検出値の大き
    さに応じ、水平との偏差が大きければ高速であって、偏
    差が小さくなるに従い低速で復元する制御機能、および
    復元過程における駆動装置の動作速度と傾斜角度検出値
    の復元速度との変化により、水平に到達する位置をあら
    かじめ予測して駆動装置を減速し、水平に復元する制御
    機能を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいず
    れかに記載の自動調芯吊具。
  8. 【請求項8】 水平制御手段は、前記吊索長変更手段が
    作動する状態と作動しない状態とを選択して切替えるこ
    とが可能になっていて、遠隔の無線または有線操作によ
    り該作動状態を切替える装置を備えたことを特徴とする
    請求項1ないし7のいずれかに記載の自動調芯吊具。
JP8025995A 1995-04-05 1995-04-05 自動調芯吊具 Pending JPH08277094A (ja)

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