JPH08268036A - 電気自動車用冷暖房装置 - Google Patents

電気自動車用冷暖房装置

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Publication number
JPH08268036A
JPH08268036A JP6997695A JP6997695A JPH08268036A JP H08268036 A JPH08268036 A JP H08268036A JP 6997695 A JP6997695 A JP 6997695A JP 6997695 A JP6997695 A JP 6997695A JP H08268036 A JPH08268036 A JP H08268036A
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JP
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cooling
battery
heating
air conditioner
charging
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JP6997695A
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Inventor
Kazushi Akasaka
一志 赤坂
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 停車中にバッテリ電源を極力使わずに事前冷
暖房を行いうる「電気自動車用冷暖房装置」を提供す
る。 【構成】 停車時に送信機7からエアコンON指令が出
されたとき、充電中であればAC/DCインバータ6か
らの電力供給によりエアコンシステム1と補助暖房装置
2を作動させ、充電中でなければまずバッテリ4の残量
に応じて事前冷暖房の可否を判断し、それが可能であれ
ばバッテリからの電力供給によりエアコンシステム1と
補助暖房装置2を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、停車中にバッテリ電源
を極力使用せずに事前冷暖房を行うことができる電気自
動車用冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気自動車用冷暖房装置(電気自
動車用エアコン)としては、いわゆるヒートポンプ式エ
アコンや、冷媒流路の切り替えにより冷房・暖房共に冷
媒を用いたサイクル運転を行って車室内を除湿暖房しう
るエアコンシステム(たとえば、特開平5−20124
3号参照)などが知られおり、現在、その性能を向上さ
せるためのいろいろな開発が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような電
気自動車用エアコンにあっては、搭載されるバッテリの
容量に限界があり、したがって消費できる電力量に制限
があるため、一般的な水冷式エンジン搭載車のエアコン
に比べて、急速冷暖房能力が劣り(つまり、快適状態に
到達するまでに時間がかかる)、また、最大暖房能力が
低くなりがちであることは否めない。
【0004】こうした不利益をできるだけ緩和する方法
の一つとして、停車中に車室内を事前に冷暖房すること
が考えられる。もし事前の冷暖房が可能であれば、乗車
時にはすでに車室内が快適状態またはその近くに到達し
ていることが期待できるからである。しかし、従来の電
気自動車用エアコンでは、事前冷暖房に要する電力はバ
ッテリから供給せざるをえないが、そもそも電気自動車
では消費電力量に制限があるため、バッテリの電力を事
前冷暖房に使うことは現実的でなく、実際上、事前冷暖
房は不可能であった。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、停車中にバッテリ電源を極
力使わずに事前冷暖房を行うことができる電気自動車用
冷暖房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、電気自動車の車室内を冷暖
房する冷暖房ユニットと、電気自動車に搭載されたバッ
テリと、外部の電源に接続されて前記バッテリを充電す
る充電手段と、前記充電手段が稼働中であることを検出
する充電検出手段と、停車時に、前記冷暖房ユニットの
作動開始信号を入力し、かつ、前記充電検出手段から充
電検出信号を入力したときに、前記充電手段によって供
給される電力により前記冷暖房ユニットを作動させる制
御手段とを有することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の電気自動車用冷暖房装置において、さらに前記バッテ
リの残量を検出するバッテリ残量検出手段を有し、前記
制御手段は、停車時に、前記冷暖房ユニットの作動開始
信号を入力し、かつ、前記充電検出手段から充電検出信
号を入力しないときに、前記バッテリ残量検出手段の検
出結果に応じて、前記バッテリによって供給される電力
により前記冷暖房ユニットを作動させることを特徴とす
る。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の電気自動車用冷暖房装置において、前記冷暖
房ユニットの作動開始信号は無線を利用した遠隔操作手
段によって与えられることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の電気自動車用冷暖房装置において、前記冷暖
房ユニットの作動開始信号は所定時刻に信号を出力する
タイマ装置によって与えられることを特徴とする。
【0010】
【作用】このように構成された請求項1記載の発明にあ
っては、電気自動車は車載のバッテリを家庭または電気
スタンドで充電する必要があり、その充電中にエアコン
を使用することは問題がないことに着目し、充電手段が
外部電源に接続されるとバッテリの充電が開始される。
充電検出手段は充電手段によってバッテリが充電中であ
ることを検出し、充電検出信号を出力する。制御手段
は、停車時に、冷暖房ユニットの作動開始信号を入力
し、かつ、充電検出手段から充電検出信号を入力したと
きに、充電手段によって供給される電力により冷暖房ユ
ニットを作動させる。これにより、バッテリ電源を使用
することなく車室内の事前冷暖房が行われる。
【0011】請求項2記載の発明にあっては、バッテリ
残量検出手段はバッテリの残量を検出し、制御手段は、
停車時に、冷暖房ユニットの作動開始信号を入力し、か
つ、充電検出手段から充電検出信号を入力しないとき
に、バッテリ残量検出手段の検出結果に応じて、バッテ
リによって供給される電力により冷暖房ユニットを作動
させる。たとえば、検出されたバッテリ残量が所定値以
上であれば冷暖房ユニットを作動させ、それが所定値未
満であれば冷暖房ユニットを作動させない。すなわち、
充電中でない場合には、バッテリ残量に応じて冷暖房ユ
ニットの作動のON・OFFを判断するので、バッテリ
の消耗が抑えられる。
【0012】請求項3記載の発明にあっては、遠隔操作
手段によって冷暖房ユニットの作動開始信号が与えられ
るので、欲する時に車両から離れた場所から事前冷暖房
の指示を出すことができ、便宜である。
【0013】請求項4記載の発明にあっては、タイマ装
置によって冷暖房ユニットの作動開始信号が与えられる
ので、あらかじめ設定した時刻に事前冷暖房を行わせる
ことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の電気自動車用冷暖房装置の一実施
例を示す概略構成図である。この冷暖房装置は、電気自
動車の車室内を冷暖房する電気自動車用のエアコンシス
テム1と、水冷式エンジン搭載車に比べて不足している
暖房熱源を提供する補助暖房装置2と、エアコンシステ
ム1および補助暖房装置2を総合的に制御するオートア
ンプ3と、電気自動車の各部に電力を供給する車載のバ
ッテリ4とを有している。また、バッテリ4を充電する
ために、図示しない外部の交流(AC)電源に接続され
る電源プラグ5と、この電源プラグ5により外部電源か
ら供給された交流電力を所定の電圧の直流(DC)電力
に変換するAC/DCインバータ6とを有している。さ
らに、リモコンによって操作できるよう、送信機7と受
信機8を備えており、受信機8で受信された信号はオー
トアンプ3に入力されるようになっている。
【0015】エアコンシステム1は電気自動車に搭載さ
れるものであればどのようなものでもよい。たとえば、
上記したような、従来一般に使用されているヒートポン
プ式エアコンや、冷媒流路の切り替えにより冷房・暖房
共に冷媒を用いたサイクル運転を行うエアコンシステム
など、既存のシステムでよい。また、補助暖房装置2と
しては、たとえば、電気的エネルギーを利用するいわゆ
るPTCヒータや、燃料を燃焼させて得られる熱を利用
する燃焼式ヒータなど、従来知られている既存の装置を
使用すればよい。これらはオートアンプ3によって総合
的に制御されるが、その際の必要な電力供給(たとえ
ば、エアコンシステム1を構成するコンプレッサの駆動
に要する電力など)はバッテリ4またはAC/DCイン
バータ6(外部電源)によって選択的に行われる。たと
えば、走行中にはバッテリ4からエアコンシステム1お
よび補助暖房装置2に電力が供給され、停車中には、後
で詳述するように、充電中かどうかに応じて、AC/D
Cインバータ6から(充電中)、またはバッテリ4から
(非充電中)、電力の供給が行われる。バッテリ4の充
電中におけるAC/DCインバータ6からエアコンシス
テム1などへの電力供給にあたって、特別の切替回路な
どは不要である。なお、冷暖房ユニットはエアコンシス
テム1と補助暖房装置2によって構成されている。
【0016】電源プラグ5とAC/DCインバータ6も
電気自動車に必要不可欠な既存の装置である。一般に電
気自動車は車載のバッテリ4を使用状況に応じた頻度で
家庭または電気スタンドで充電しなければならず、その
ための装置として電源プラグ5とAC/DCインバータ
6が電気自動車には装備されている。バッテリ4の充電
中にエアコンを使用することは、バッテリ4の消耗を伴
わないので、何ら問題はない。後述するように、本発明
は、この点に着目して、充電中にエアコンを作動させて
事前冷暖房を行わせるものである。
【0017】送信機7と受信機8はユーザからの事前冷
暖房の指示を無線を利用した遠隔操作によりオートアン
プ3に伝えるためのものである。これらは、遠隔操作に
より車両の走行駆動源(エンジンまたは電気モータ)を
始動させる既存のリモコンスタータの構成部品を流用す
れば安価に構成できる。送信機7と受信機8の一方また
は双方を走行駆動源のリモコン操作用と共用することも
可能である。送信機7によって送られたユーザからの事
前冷暖房の指示は、受信機8によって受信された後、エ
アコンON信号(作動開始信号)としてオートアンプ3
に入力される。なお、遠隔操作手段は送信機7と受信機
8によって構成されている。
【0018】オートアンプ3は制御手段として機能する
ものであって、たとえばマイコンを内蔵しており、各種
の入力信号を演算処理して、エアコンシステム1および
補助暖房装置2を総合的に制御する。オートアンプ3に
は、充電中であることを検出する充電検出手段9と、バ
ッテリ4の残量を検出するバッテリ残量検出手段10と
が接続されている。これら以外にも、オートアンプ3に
は、図示しないが、通常の電気自動車用エアコンと同様
に、各種のセンサ(たとえば、外気温度を検出する外気
センサ、車室内空気の温度を検出する内気センサ、日射
量を検出する日射センサなど)や、スイッチ類(たとえ
ば、エアコンを作動させるエアコンスイッチ、車室内の
温度を調節する温度調節スイッチ、吹出し風量を選択す
るファンスイッチ、吹出口モードを選択するモードスイ
ッチなどのほか、補助暖房装置2の操作に関係する各種
スイッチ)が接続されている。オートアンプ3は、送信
機7またはエアコンスイッチの操作によってエアコンO
N信号を入力すると、前記各種センサなどからの信号を
入力し、演算処理して、エアコンシステム1および補助
暖房装置2の各部を総合的に制御する。また、オートア
ンプ3はタイマを内蔵しており、後述するように、その
タイマによって事前冷暖房の運転を所定時間内に制限す
るようになっている。
【0019】充電検出手段9による充電中であることの
検出は、たとえば、電源プラグ5に接点を設けて電源プ
ラグ5の差し込みの有無を検知したり、または、電源供
給ラインの電圧降下を検知することによってなされる。
もちろんその他の適当な方法で検出してもよい。また、
バッテリ残量検出手段10によるバッテリ残量の検出
は、周知のようにしてバッテリ電圧を検出することによ
ってなされる。
【0020】図2および図3は本装置の事前冷暖房運転
時の動作を示すフローチャートである。停車中にリモコ
ン操作によりエアコンON信号が入力されたときに同図
の処理フローに入ることになる。
【0021】すなわち、ステップS1で、停車中に、オ
ートアンプ3にリモコン操作でエアコンON信号が入力
されたかどうかを判断する。ユーザが送信機7を操作し
て事前冷暖房(つまり、エアコンの作動)の指示を出す
と、この指示は受信機8で受信され、ここからエアコン
ON信号がオートアンプ3に入力される。この判断の結
果としてエアコンON信号を入力していない場合は、そ
れを入力するまで待機する。なお、前提としての停車中
かどうかの判断は、たとえば、走行用電気モータ制御装
置からの停車信号(電気モータOFF信号など)の入力
の有無によって行うことができる。
【0022】ステップS1の判断の結果としてリモコン
によりエアコンON信号を入力した場合は、オートアン
プ3をONし、エアコンシステム1および補助暖房装置
2を制御しうる状態にセットする(ステップS2)。
【0023】それから、オートアンプ3は、充電検出手
段9からの信号に基づいて、現在、バッテリ4が充電中
かどうかを判断する(ステップS3)。この場合、充電
検出手段9から充電検出信号を入力すれば充電中である
と判断される。
【0024】ステップS3の判断の結果として充電中で
あれば、後述する第2モード実施フラグFをゼロ(0)
にリセットした後(ステップS4)、第1モードで当該
システムをONするとともにタイマを起動する(ステッ
プS5、ステップS6)。第1モードは、エアコンシス
テム1および補助暖房装置2を構成するすべての負荷を
作動させうるモードであって、たとえば、コンプレッサ
を高速回転させたり、もしあればPTCヒータをONす
るなど、最大電力を消費するモードである。この状態に
おいては、外部電源に接続されたAC/DCインバータ
6から直接(図1中の電力供給ラインa)エアコンシス
テム1および補助暖房装置2に必要とされる電力が供給
される(ステップS7)。これにより、エアコンシステ
ム1および補助暖房装置2が作動し、オートアンプ3に
よるコントロールの下、事前冷暖房運転が行われる。
【0025】ステップS7の事前冷暖房運転は、あらか
じめ設定された所定時間(たとえば、5〜10分)が経
過するか、または車室内が目標温度に到達するまで(ス
テップS8、ステップS9)繰り返される。所定時間を
超えて事前冷暖房運転を行わないのは、必要以上にバッ
テリ4の充電を阻害しないためであり、また、車室内が
目標温度に達した時に事前冷暖房運転を停止させるの
は、もはやそれ以上事前冷暖房運転を続ける必要がない
からである。なお、ステップS8とステップS9の判断
の順序は逆でもよい。
【0026】ステップS8またはステップS9の判断の
結果として所定時間が経過しまたは車室内が目標温度に
到達すれば、オートアンプ3は、エアコンシステム1お
よび補助暖房装置2の作動を停止させる(ステップS1
0)。
【0027】こうして、充電中の場合には、AC/DC
インバータ6からの最大電力供給により事前冷暖房運転
が行われ、乗車に先立って車室内は快適状態またはそれ
に近い状態になる。
【0028】なお、本実施例では、ステップS4で第2
モード実施フラグFをゼロにリセットしているが、この
処理は、充電中または充電後のどの段階で行ってもよ
い。すなわち、このフラグFは、バッテリ4の消耗防止
のため、非充電時における第2モードでのエアコン作動
回数を1回に制限するためのものであって、第2モード
でエアコンが作動されると1に設定され、バッテリ4が
充電されるとその制限が解除されてフラグFがゼロにリ
セットされる。ここで、第2モードとは、バッテリ4の
消耗をできるだけ抑えるため、大電力を消費しないいわ
ば省エネ運転を行うモードであって、たとえば、コンプ
レッサを低速回転させたり、もしあってもPTCヒータ
をONしないなど、電力消費量を抑えた省エネ用モード
である。
【0029】また、本実施例では考慮していないが、充
電中にエアコンを一旦OFFした後、車室内の目標温度
と現在温度との偏差が所定値以上に大きくなった場合に
は、いまだ充電中であることを条件に、ステップS5に
戻って再度当該システムを第1モードでONするように
してもよい。このような制御を付加した場合には、ユー
ザによるリモコンでの事前冷暖房の指示と実際の乗車と
の間に時間的な間隔があったとしも、乗車時には常に快
適状態またはそれに近い状態に達していることになる。
【0030】他方、ステップS3の判断の結果として充
電中でない、つまり単なる停車中である場合は、オート
アンプ3は、バッテリ残量検出手段10によって検出さ
れたバッテリ残量があらかじめ設定された所定値以上で
あるかどうか(ステップS11)、そしてそうである場
合にはさらに第2モード実施フラグFが1かどうかを判
断する(ステップS12)。なお、ステップS11とス
テップS12の判断の順序は逆でもよい。
【0031】ステップS11の判断の結果として検出さ
れたバッテリ残量が所定値未満のとき、または、ステッ
プS12の判断の結果として第2モード実施フラグFが
1であるときには、事前冷暖房をなしえない状態にある
ものと判断して、事前冷暖房が不可である旨をユーザに
表示する(ステップS13)。この表示の方法として
は、たとえば、送信機7上にLEDなどで表示したり、
またはエアコンの操作部にモニターやLEDなどで表示
するなど、適当な方法を採用すればよい。バッテリ残量
が所定値未満のときに事前暖房を行わないのは、走行へ
の影響を少なくするためこれ以上のバッテリ4の消耗を
極力避けるためであり、また、第2モード実施フラグF
が1であるときに事前暖房を行わないのは、たとえ省エ
ネ運転とはいえすでに第2モードで当該システムを1回
ONしているので、同じく、バッテリ4のこれ以上の消
耗をできるだけ回避して走行への影響を少なくするため
である。つまり、事前冷暖房よりも走行のほうを優先さ
せている。
【0032】ステップS11とステップS12の判断の
結果としてバッテリ残量が所定値以上でありかつ第2モ
ード実施フラグFが1でない場合には、第2モードで当
該システムをONするとともにタイマを起動する(ステ
ップS14、ステップS15)。上記したように、第2
モードは、大電力を消費しないようにしてエアコンシス
テム1と補助暖房装置2を作動させる省エネ用のモード
であって、次回の充電が行われるまでに1回しか実施で
きないものである。この状態においては、バッテリ4か
ら(図1中の電力供給ラインb)エアコンシステム1お
よび補助暖房装置2に電力が供給される(ステップS1
6)。これにより、エアコンシステム1および補助暖房
装置2が作動し、オートアンプ3によるコントロールの
下、事前冷暖房運転が行われる。
【0033】ステップS16の事前冷暖房運転は、あら
かじめ設定された所定時間(たとえば、5〜10分)が
経過するか、または車室内が目標温度に到達するまで
(ステップS17、ステップS18)繰り返される。そ
の理由は、ステップS8とステップS9における場合と
同じである。なお、ステップS17とステップS18の
判断の順序は逆でもよい。また、ステップS16におけ
る所定時間は必ずしもステップS8における所定時間と
同じである必要はない。第2モードにおけるバッテリ4
の消耗度と事前冷暖房能力とを考慮して独自に決定すれ
ばよい。
【0034】ステップS17またはステップS18の判
断の結果として所定時間が経過しまたは車室内が目標温
度に到達すれば、オートアンプ3は、充電前のさらなる
第2モードでのエアコン運転を禁止すべく、第2モード
実施フラグFを1にセットし(ステップS19)、ステ
ップS10に進んで、エアコンシステム1および補助暖
房装置2の作動を停止させる。なお、ステップS19の
処理は、第2モードでの運転に入る前またはその最中に
行うようにしてもよい。
【0035】こうして、充電中でない単なる停車時に
は、バッテリ4の残量などに応じて事前冷暖房の可否が
判断され、事前冷暖房が可能であればバッテリ4からの
電力供給により事前冷暖房運転が行われ、乗車に先立っ
て車室内は快適状態またはそれに近い状態になる。
【0036】したがって、本実施例によれば、停車時に
おいて充電中であるときは、リモコン操作によりエアコ
ンON指令を受けたときに、外部電源に接続されたAC
/DCコンバータ6からの電力供給によりエアコンシス
テム1および補助暖房装置2を作動させるようにしたの
で、バッテリ電源を使用せずに事前に車室内を冷暖房す
ることが可能となり、乗車時における快適性が向上す
る。この場合、バッテリ電源を使用せずAC/DCコン
バータ6からの電力供給によりエアコンなどを作動させ
るので、バッテリ4の消耗は伴わず、走行への影響はな
い。
【0037】また、充電中でない単なる停車時には、リ
モコン操作によりエアコンON指令を受けたときに、バ
ッテリ4の残量などに応じて事前冷暖房の可否を判断
し、それが可能である場合にのみバッテリ4からの電力
供給によりエアコンシステム1および補助暖房装置2を
作動させるようにしたので、走行への影響を少なくしつ
つ、車室内の事前冷暖房を行うことができる。
【0038】そして、単なる停車時(非充電時)に事前
冷暖房を行う場合には、大電力を消費しない省エネモー
ドでエアコンなどの運転を行うとともに、そうした運転
は次に充電されるまでは1回だけしか行えないようにし
たので、バッテリ4の消耗は極力抑えられる。
【0039】さらに、本実施例では、リモコンによる遠
隔操作により事前冷暖房を行えるようにしたので、ユー
ザの欲する時に車両から離れた場所から指示を出すこと
ができ、きわめて便宜である。
【0040】また、本実施例では、既存の装置を使用
し、または流用もしくは共用するようにしたので、部品
点数の増加は最小限に抑えられ、基本的にはプログラム
の追加だけで対応することができ、コストアップを最小
限にとどめることができる。
【0041】なお、本実施例では、リモコンによる遠隔
操作によりエアコンON指令を入力すればただちにエア
コンなどを作動させうるようにしたが、これに限定され
るわけではない。たとえば、あらかじめ設定した時刻に
エアコンON指令を出力するタイマ装置を設けることも
可能である。このときの時刻の設定は手動またはリモコ
ンで行うことができる。タイマ装置を使用することによ
り、いちいち入力することなく所定の設定時刻に事前冷
暖房を行うことができ、乗る時刻が大体決まっているよ
うな場合には便利である。
【0042】また、本実施例では、電気自動車の暖房熱
源を補うために補助暖房装置2を使用しているが、これ
を使用しないシステムにも本発明は適用可能であること
はもちろんである。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、停車時において充電中であるときは充電手段
からの電力供給により冷暖房ユニットを作動させるの
で、バッテリ電源を使用せずに車室内の事前冷暖房が可
能となり、乗車時における快適性が向上する。このと
き、バッテリ電源を使用することになく充電手段に接続
された外部電源を使用するので、バッテリは消耗せず、
走行への影響はない。
【0044】請求項2記載の発明によれば、充電中でな
い単なる停車時には、バッテリ残量に応じて事前冷暖房
の可否を判断し、それが可能である場合にのみバッテリ
からの電力供給により冷暖房ユニットを作動させるの
で、バッテリの消耗を最小限に抑えて走行への影響を少
なくしつつ、車室内の事前冷暖房を行うことができ、乗
車時における快適性が向上する。
【0045】請求項3記載の発明によれば、遠隔操作に
よって冷暖房ユニットの作動を開始させるので、欲する
時に車両から離れた場所から事前冷暖房の指示を出すこ
とができ、便宜である。
【0046】請求項4記載の発明によれば、タイマ装置
によって冷暖房ユニットの作動を開始させるので、あら
かじめ設定した時刻に事前冷暖房を行わせることがで
き、便宜である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気自動車用冷暖房装置の一実施例
を示す概略構成図
【図2】 図1の装置の事前冷暖房運転時の動作を示す
フローチャート
【図3】 図2に続くフローチャート
【符号の説明】
1…エアコンシステム(冷暖房ユニット) 2…補助暖房装置(冷暖房ユニット) 3…オートアンプ(制御手段) 4…バッテリ 5…電源プラグ(充電手段) 6…AC/DCインバータ(充電手段) 7…送信機(遠隔操作手段) 8…受信機(遠隔操作手段) 9…充電検出手段 10…バッテリ残量検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気自動車の車室内を冷暖房する冷暖房
    ユニット(1、2)と、 電気自動車に搭載されたバッテリ(4)と、 外部の電源に接続されて前記バッテリ(4)を充電する
    充電手段(5、6)と、 前記充電手段(6)が稼働中であることを検出する充電
    検出手段(9)と、停車時に、前記冷暖房ユニット
    (1、2)の作動開始信号を入力し、かつ、前記充電検
    出手段(9)から充電検出信号を入力したときに、前記
    充電手段(6)によって供給される電力により前記冷暖
    房ユニット(1、2)を作動させる制御手段(3)と、 を有することを特徴とする電気自動車用冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 さらに前記バッテリ(4)の残量を検出
    するバッテリ残量検出手段(10)を有し、前記制御手
    段(3)は、停車時に、前記冷暖房ユニット(1、2)
    の作動開始信号を入力し、かつ、前記充電検出手段
    (9)から充電検出信号を入力しないときに、前記バッ
    テリ残量検出手段(10)の検出結果に応じて、前記バ
    ッテリ(4)によって供給される電力により前記冷暖房
    ユニット(1、2)を作動させることを特徴とする請求
    項1記載の電気自動車用冷暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記冷暖房ユニット(1、2)の作動開
    始信号は無線を利用した遠隔操作手段(7、8)によっ
    て与えられることを特徴とする請求項1または2記載の
    電気自動車用冷暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記冷暖房ユニット(1、2)の作動開
    始信号は所定時刻に信号を出力するタイマ装置によって
    与えられることを特徴とする請求項1または2記載の電
    気自動車用冷暖房装置。
JP6997695A 1995-03-28 1995-03-28 電気自動車用冷暖房装置 Pending JPH08268036A (ja)

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JP6997695A JPH08268036A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 電気自動車用冷暖房装置

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