JPH08232623A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH08232623A
JPH08232623A JP3227196A JP3227196A JPH08232623A JP H08232623 A JPH08232623 A JP H08232623A JP 3227196 A JP3227196 A JP 3227196A JP 3227196 A JP3227196 A JP 3227196A JP H08232623 A JPH08232623 A JP H08232623A
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rocker arm
valve
free
exhaust
intake
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Takeshi Iwata
毅 岩田
Takatoshi Aoki
孝俊 青木
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダヘッド上部の設計上の自由度を増大
するとともにシリンダヘッドのコンパクト化を可能とし
た内燃機関の動弁装置を提供する。 【解決手段】 自由ロッカアーム26をカムシャフト1
6側に弾発付勢するロストモーション機構38は、自由
ロッカアーム26の上方位置で機関本体Eに配設され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉弁方向にばね付
勢された吸気弁および排気弁のうち少なくとも吸気弁と
カムシャフトとの間には、吸気弁に連動、連結された駆
動ロッカアームと、前記吸気弁に対して自由となり得る
自由ロッカアームとが介設され、各ロッカアームには、
それらの連結および連結解除を切換可能な連結切換機構
が設けられ、機関本体には、前記自由ロッカアームをカ
ムシャフト側に弾発付勢するロストモーション機構が設
けられる内燃機関の動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる動弁装置は、たとえば特開
昭63−57806号公報等により知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、自由ロッカアームをその下方から弾発付勢す
べくシリンダヘッドにロストモーション機構を設けてい
る。しかるに、かかる動弁装置においてシリンダヘッド
の上部には、吸、排気ポートや、機関弁を案内するため
のガイド筒や、機関弁を閉弁方向に付勢するための弁ば
ね等が配設されるものであり、上記ロストモーション機
構を配設するスペースを確保するために、前記ポートの
形状、弁ばねのばね荷重(弁ばね外径)等の設計上の自
由度が狭まり、シリンダヘッドのコンパクト化も困難と
なる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、シリンダヘッド上部の設計上の自由度を増大
するとともにシリンダヘッドのコンパクト化を可能とし
た内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、ロストモーション機構は、自由ロ
ッカアームの上方位置で機関本体に配設される。
【0006】
【作 用】上記構成によれば、吸、排気ポートや、機関
弁を案内するためのガイド筒や、機関弁を閉弁方向に付
勢するための弁ばね等を配設するための充分なスペース
を各ロッカアームの下方に確保することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の一実施例に基づいて以下に具体的に
説明する。
【0008】添付図面において、図1は機関本体上部の
要部平面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2
の3−3線断面図である。
【0009】先ず図1および図2において、SOHC型
多気筒内燃機関における機関本体Eの主要部はシリンダ
ブロック1と該シリンダブロック1の上面に結合される
シリンダヘッド2とから構成され、図示しないクランク
シャフトの軸線方向に間隔をあけてシリンダブロック1
に設けられた複数のシリンダ3には、上面に窪み4aを
有するピストン4が摺動可能にそれぞれ嵌合され、各ピ
ストン4の上面およびシリンダヘッド2間に燃焼室5が
それぞれ形成される。
【0010】各シリンダ3に対応してシリンダヘッド2
には、燃焼室5の天井面に開口する一対の吸気弁口6お
よび一対の排気弁口7が設けられており、両吸気弁口6
はシリンダヘッド2の一側面に開口する単一の吸気ポー
ト8に連なり、両排気弁口7はシリンダヘッド2の他側
面に開口する単一の排気ポート9に連なる。両吸気弁口
6を個別に開閉可能な一対の吸気弁VI1,VI2は、シリ
ンダヘッド2に配設された一対のガイド筒10にそれぞ
れ摺動可能に嵌合されており、各ガイド筒10から突出
した各吸気弁VI1,VI2の上端部にそれぞれ固定された
リテーナ11,11とシリンダヘッド2との間には各吸
気弁VI1,VI2を囲繞するコイル状の弁ばね12,12
が介設され、それらの弁ばね12,12により各吸気弁
I1,V I2は上方すなわち閉弁方向に付勢される。また
両排気弁口7を個別に開閉可能な一対の排気弁VE1,V
E2は、シリンダヘッド2に配設された一対のガイド筒1
3にそれぞれ摺動可能に嵌合されており、各ガイド筒1
3から突出した各排気弁V E1,VE2の上端部にそれぞれ
固定されたリテーナ14,14とシリンダヘッド2との
間には各排気弁VE1,VE2を囲繞するコイル状の弁ばね
15,15が介設され、それらの弁ばね15,15によ
り各排気弁VE1,VE2は上方すなわち閉弁方向に付勢さ
れる。
【0011】上記両吸気弁VI1,VI2と、図示しないク
ランクシャフトに1/2の減速比で連動、連結される単
一のカムシャフト16との間には、カムシャフト16の
回転運動を吸気弁VI1,VI2の開閉運動に変換すべく第
1駆動ロッカアーム24、第2駆動ロッカアーム25お
よび自由ロッカアーム26が介設され、上記両排気弁V
E1,VE2と前記カムシャフト16との間には、カムシャ
フト16の回転運動を排気弁VE1,VE2の開閉運動に変
換すべく一対の排気側ロッカアーム29,30が介設さ
れる。
【0012】図3を併せて参照して、カムシャフト16
は、シリンダヘッド2と、前記クランクシャフトの軸線
に沿う各シリンダ3の両側で該シリンダヘッド2上にそ
れぞれ結合されるホルダ19,19とで、各シリンダ3
の軸線と直交する水平な軸線を有しながら回転自在に支
承される。このカムシャフト16には、高速用カム21
と、該高速用カム21の一側に隣接する低速用カム22
と、低速用カム22とは反対側で高速用カム21に隣接
する***部20とが一体に設けられるとともに、低速用
カム22および***部20の両側に排気弁用カム23,
23が一体に設けられる。高速用カム21は、機関の高
速運転域で両吸気弁VI1,VI2を開閉作動せしめるため
の形状を有するものであり、ベース円部21aと、該ベ
ース円部21aから半径方向外方に張出す高位部21b
とを有する。低速用カム22は、機関の低速運転域で吸
気弁VI1を開閉作動せしめるための形状を有するもので
あり、ベース円部22aと、カムシャフト16の半径方
向外方への張出量を高速用カム21の高位部21bより
も小としかつその高位部21bよりも狭い中心角範囲に
わたってベース円部22aから張出した高位部22bを
有する。また前記***部20は、機関の低速運転域で吸
気弁VI2を実質的に休止状態とすべく基本的にはカムシ
ャフト16の軸線を中心とする円形の外面を有するよう
に形成されるものであるが、前記高速用カム21および
低速用カム22の高位部21b,22bに対応する位置
にはわずかに突出した突部が設けられている。しかもカ
ムシャフト16の軸線に沿う方向での該***部20の幅
は比較的狭く設定される。さらに、排気弁用カム23,
23は機関の運転状態にかかわらず両排気弁VE1,VE2
を開閉作動せしめるための形状を有する。
【0013】一方の吸気弁VI1には第1駆動ロッカアー
ム24が連動、連結され、他方の吸気弁VI2には第2駆
動ロッカアーム25が連動、連結され、両吸気弁VI1
I2とは自由となることを可能としながら自由ロッカア
ーム26が第1および第2駆動ロッカアーム24,25
間に隣接配置される。而して各ロッカアーム24,2
5,26の中間部は、カムシャフト16の上方位置で該
カムシャフト16と平行な軸線を有しながらホルダ1
9,19…に固定的に支持された吸気側ロッカアームシ
ャフト27で揺動自在に支承される。また一対の排気側
ロッカアーム29,30は各排気弁VE1,VE2に個別に
連動、連結されており、前記カムシャフト16の上方位
置で前記吸気側ロッカアームシャフト27と平行にして
ホルダ19,19…に固定的に支持された排気側ロッカ
アームシャフト28に両排気側ロッカアーム29,30
の中間部が揺動自在に支承される。
【0014】第1駆動ロッカアーム24の一端には、カ
ムシャフト16に設けられた低速用カム22に摺接する
ローラ31が軸支され、第2駆動ロッカアーム25の一
端には、カムシャフト16に設けられた***部20に摺
接するスリッパ32が***部20に対応して幅を狭くし
ながら設けられ、自由ロッカアーム26にはカムシャフ
ト16に設けられた高速用カム21に摺接するカムスリ
ッパ33が設けられる。また両排気側ロッカアーム2
9,30の一端には、カムシャフト16に設けられた排
気弁用カム23,23に摺接するローラ34がそれぞれ
軸支される。
【0015】第1および第2駆動ロッカアーム24,2
5の他端には、各吸気弁VI1,VI2の上端に当接するタ
ペットねじ35がそれぞれ進退自在に螺合されており、
両吸気側ロッカアーム24,25の揺動作動に応じて各
吸気弁VI1,VI2が開閉作動することになる。また両ロ
ッカアーム29,30の他端には、各排気弁VE1,V E2
の上端に当接するタペットねじ36がそれぞれ進退自在
に螺合されており、両排気側ロッカアーム29,30の
揺動作動に応じて各排気弁VE1,VE2が開閉作動するこ
とになる。
【0016】各シリンダ3の両側でシリンダヘッド2に
それぞれ立設されているホルダ19,19…の上端に
は、それらのホルダ19,19…を結ぶようにして支持
板37が固定されており、この支持板37には、自由ロ
ッカアーム26を上方から高速用カム21に向けて弾発
付勢するロストモーション機構38が設けられる。
【0017】ロストモーション機構38は、支持板37
に嵌合される有底円筒状のガイド部材39と、ガイド部
材39に摺動可能に嵌合されるとともに自由ロッカアー
ム26側の端部には自由ロッカアーム26に当接する当
接部40aが先細り状に形成されるピストン40と、ピ
ストン40に係合すべくガイド部材39の開口端寄り内
面に着脱可能に固着されるストッパ41と、ピストン4
0を自由ロッカアーム26に当接する方向に弾発付勢す
べくピストン40およびガイド部材39間に介装される
第1および第2ばね42,43とを備える。
【0018】支持板37には、各自由ロッカアーム26
に対応する位置で下方に向けて開放した有底円筒部37
aが設けられており、ガイド部材39は、その開口端を
下方位置としてがら該有底円筒部37aに嵌合される。
ピストン40およびガイド部材39間にはばね室44が
画成され、このばね室44内に収納されたリテーナ45
とピストン40との間にばね定数を比較的小さくした第
1ばね42が縮設され、またリテーナ45とガイド部材
39の閉塞端との間にばね定数を比較的大きくした第2
ばね43が縮設される。
【0019】ピストン40の閉塞端内面には有底の小径
穴40bが同軸に穿設されており、ばね定数の比較的小
さい第1ばね42は該小径穴40bに収容され、これに
より第1ばね42の倒れが防止される。またピストン4
0の当接部40aには、ピストン40の摺動作動時にば
ね室44内が加圧および減圧されることを防止するため
に、ばね室44を外部に連通するエア抜き孔46が当接
部40aの外側面に開口する十字状に穿設される。
【0020】さらに支持板37上には、有底円筒部37
aの基端部に隣接して前記カムシャフト16と平行に延
びる油溝47が設けられており、有底円筒部37aの基
端部およびガイド部材39には、油溝47を流れる油を
ばね室44内に導く油路48が設けられる。而して油溝
47に潤滑油供給ポンプ49から供給した潤滑油を流通
させることにより、ピストン40およびガイド部材39
間に潤滑油を給油することが可能となる。
【0021】第1駆動ロッカアーム24、第2駆動ロッ
カアーム25および自由ロッカアーム26には、その連
結および連結解除を切換可能な連結切換機構50が設け
られる。
【0022】この連結切換機構50は、第1駆動ロッカ
アーム24および自由ロッカアーム26を連結可能な連
結ピストン51と、自由ロッカアーム26および第2駆
動ロッカアーム25を連結可能な連結ピン52と、連結
ピストン51および連結ピン52の移動を規制する規制
部材53と、連結ピストン51、連結ピン52および規
制部材53を連結解除側に付勢する戻しばね54とを備
える。
【0023】第1駆動ロッカアーム24には、自由ロッ
カアーム26側に開放した有底の第1ガイド穴55が吸
気側ロッカアームシャフト27と平行に穿設されてお
り、この第1ガイド穴55に連結ピストン51が摺動可
能に嵌合され、連結ピストン51の一端と第1ガイド穴
55の閉塞端との間に油圧室56が画成される。また第
1駆動ロッカアーム24には油圧室56に連通する連通
路57が穿設され、吸気側ロッカアームシャフト27内
には図示しない油圧供給源に通じる油圧供給路58が設
けられ、この油圧供給路58は駆動ロッカアーム24の
揺動状態にかかわらず前記連通路57すなわち油圧室5
6に常時連通する。
【0024】自由ロッカアーム26には、第1ガイド穴
55に対応するガイド孔59が吸気側ロッカアームシャ
フト27と平行にして両側面間にわたって穿設されてお
り、前記連結ピストン51の他端に一端が当接される連
結ピン52がガイド孔59に摺動可能に嵌合される。
【0025】第2駆動ロッカアーム25には、前記ガイ
ド孔59に対応する有底の第2ガイド穴60が自由ロッ
カアーム26側に開放して吸気側ロッカアームシャフト
27と平行に穿設されており、連結ピン52の他端に当
接する有底円筒状の規制部材53が第2ガイド穴60に
摺動可能に嵌合される。この規制部材53は、その開口
端を第2ガイド穴60の閉塞端側に向けて配置されるも
のであり、その開口端部で半径方向外方に張出した鍔部
53aが第2ガイド穴60の内面に摺接する。戻しばね
54は、第2ガイド穴60の閉塞端および規制部材53
の閉塞端間に縮設されており、この戻しばね54のばね
力により相互に当接した前記連結ピストン51、連結ピ
ン52および規制部材53が油圧室56側に付勢され
る。しかも第2ガイド穴60の閉塞端には、空気および
油抜き用の連通孔61が穿設される。
【0026】再び図1および図2において、燃焼室5の
天井面中央部には点火プラグ64が配設されるものであ
り、該点火プラグ64を挿入するためのプラグパイプ6
5がシリンダヘッド2に配設される。而して一対の排気
弁側ロッカアーム29,30は、相互に隣接して配置さ
れる第1駆動ロッカアーム24、自由ロッカアーム26
および第2駆動ロッカアーム25の両側で、カムシャフ
ト16の排気弁用カム23,23に摺接するように配設
されている。これにより両排気側ロッカアーム29,3
0相互間に比較的広いスペースを確保することが可能で
あり、また両排気弁VE1,VE2もそれらの間の間隔を比
較的広くして配設可能である。このため、プラグパイプ
65は、両排気弁VE1,VE2相互間、ならびに両排気弁
側ロッカアーム29,30相互間に位置するようにして
シリンダヘッド2に配設され、このプラグパイプ65に
挿入された点火プラグ64が、燃焼室5の天井面中央部
に臨むようにしてシリンダヘッド2に螺着される。
【0027】次にこの実施例の作用について説明する
と、機関の低速運転時には連結切換機構50における油
圧室56の油圧は解放されており、戻しばね54のばね
力により、連結ピストン51および連結ピン52の当接
面は第1駆動ロッカアーム24および自由ロッカアーム
26間に対応する位置にあり,連結ピン52および規制
部材53の当接面は自由ロッカアーム26および第2駆
動ロッカアーム25間に対応する位置にある。したがっ
て各ロッカアーム24,25,26は相互に相対角変位
可能な状態にある。
【0028】かかる連結解除状態にあっては、カムシャ
フト16の回転作動により第1駆動ロッカアーム24は
低速用カム22との摺接に応じて揺動し、一方の吸気弁
I1は低速用カム22の形状に応じたタイミングおよび
リフト量で開閉作動する。また***部20に摺接した第
2駆動ロッカアーム25は実質的に休止状態となり、他
方の吸気弁VI2を実質的に休止させることができる。し
かも吸気弁VI2は完全に休止するのではなく、一方の吸
気弁VI1が開弁するときには開弁方向にわずかに作動す
るので、完全な閉弁状態を保ったときに生じる吸気弁V
I2の弁座への固着を防止することができる。さらに自由
ロッカアーム26は高速用カム21との摺接に応じて揺
動するが、その揺動動作は第1および第2駆動ロッカア
ーム24,25に何らの影響も及ぼさない。また排気弁
E1,VE2は排気弁用カム23,23の形状に応じたタ
イミングおよびリフト量で開閉作動する。
【0029】ところで、機関全体の摩擦損失のうち動弁
系の摩擦損失が占める割合が大きくなる低速域で作動状
態にある第1駆動ロッカアーム24はローラ31を介し
て低速用カム22に摺接しているので、低速域での動弁
系摩擦損失低減すなわち機関全体の摩擦損失低減に寄与
することができる。しかも両排気側ロッカアーム29,
30もローラ34,34を介して排気弁用カム23,2
3に摺接しているので、低速域での摩擦損失をより低減
することができる。
【0030】機関の高速運転時には油圧室56に高油圧
が供給される。これにより連結切換機構50において連
結ピストン51は連結ピストン52を押圧しながら戻し
ばね54のばね力に抗して油圧室56の容積を増大する
方向に移動しようとし、第1ガイド穴45、ガイド孔5
6および第2ガイド穴57の軸線が一致したとき、すな
わち各ロッカアーム24〜26が静止状態に入ったとき
に連結ピストン41がガイド孔56に嵌合し、それに応
じて連結ピン42が第2ガイド穴57に嵌合することに
より、各ロッカアーム24〜26が連結状態となる。
【0031】このように各ロッカアーム24〜26が連
結されると、高速用カム21に摺接している自由ロッカ
アーム26の揺動量が最も大きいので、第1および第2
駆動ロッカアーム24,25は自由ロッカアーム26と
ともに揺動し、両吸気弁VI1,VI2は高速用カム21の
形状に応じたタイミングおよびリフト量で開閉作動せし
められる。また両排気側ロッカアーム29,30は、低
速運転時と同様に排気弁用カム23,23の形状に応じ
たタイミングおよびリフト量で両排気弁VE1,VE2を開
閉作動せしめる。
【0032】かかる動弁装置において、自由ロッカアー
ム26をカムシャフト16側に弾発付勢するロストモー
ション機構38は、各ホルダ19,19…の上端を結ぶ
支持板37に配設されており、自由ロッカアーム26を
その上方からカムシャフト16側に弾発付勢する。した
がって吸気ポート8、排気ポート9、吸気弁VI1,V I2
および排気弁VE1,VE2を案内するためのガイド筒1
0,13、ならびに吸気弁VI1,VI2および排気弁
E1,VE2を閉弁方向に付勢するための弁ばね12,1
5等を配設するのに充分なスペースを各ロッカアーム2
4〜26の下方でシリンダヘッド2上に確保することが
可能となり、前記各ポート8,9の形状、弁ばね12,
15のばね荷重(弁ばね外径)等の設計上の自由度を増
大することができ、シリンダヘッド2のコンパクト化も
可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロストモ
ーション機構は、自由ロッカアームの上方位置で機関本
体に配設されるので、吸、排気ポートや、機関弁を案内
するためのガイド筒や、機関弁を閉弁方向に付勢するた
めの弁ばね等を配設するための充分なスペースを各ロッ
カアームの下方に確保し、設計上の自由度増大ならびに
機関本体上部のコンパクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の機関本体上部を示す要部平
面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線断面図
【符号の説明】
3………………シリンダ 16……………カムシャフト 19……………ホルダ 24,25……駆動ロッカアーム 26……………自由ロッカアーム 27……………吸気側ロッカアームシャフト 28……………排気側ロッカアームシャフト 29,30……排気側ロッカアーム 37……………支持板 38……………ロストモーション機構 50……………連結切換機構 E………………機関本体 VI1,VI2……吸気弁 VE1,VE2……排気弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉弁方向にばね付勢された吸気弁
    (VI1,VI2)および排気弁(VE1,VE2)のうち少な
    くとも吸気弁(VI1,VI2)とカムシャフト(16)と
    の間には、吸気弁(VI1,VI2)に連動、連結された駆
    動ロッカアーム(24,25)と、前記吸気弁(VI1
    I2)に対して自由となり得る自由ロッカアーム(2
    6)とが介設され、各ロッカアーム(24〜26)に
    は、それらの連結および連結解除を切換可能な連結切換
    機構(50)が設けられ、機関本体(E)には、前記自
    由ロッカアーム(26)をカムシャフト(16)側に弾
    発付勢するロストモーション機構(38)が設けられる
    内燃機関の動弁装置において、ロストモーション機構
    (38)は、自由ロッカアーム(26)の上方位置で機
    関本体(E)に配設されることを特徴とする内燃機関の
    動弁装置。
  2. 【請求項2】 一端が複数の吸気弁(VI1,VI2)にそ
    れぞれ個別に連動、連結された複数の駆動ロッカアーム
    (24,25)の中間部と、単一の自由ロッカアーム
    (26)の中間部とが相互に隣接して吸気側ロッカアー
    ムシャフト(27)に支承され、排気弁(VE1,VE2
    および前記カムシャフト(16)間には、排気側ロッカ
    アームシャフト(28)に中間部を支承される排気側ロ
    ッカアーム(29,30)が介設されることを特徴とす
    る請求項第1項記載の内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 機関本体(E)には、そのクランク軸線
    に沿うシリンダ(3)の両側に前記ロッカアームシャフ
    ト(27,28)を支持するホルダ(19)がそれぞれ
    立設され、それらのホルダ(19)の上端間を結ぶ支持
    板(37)にロストモーション機構(38)が配設され
    ることを特徴とする請求項第2項記載の内燃機関の動弁
    装置。
JP3227196A 1996-02-20 1996-02-20 内燃機関の動弁装置 Expired - Lifetime JP2832697B2 (ja)

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