JP2000145422A - 多気筒内燃機関の動弁装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の動弁装置

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JP2000145422A
JP2000145422A JP10314281A JP31428198A JP2000145422A JP 2000145422 A JP2000145422 A JP 2000145422A JP 10314281 A JP10314281 A JP 10314281A JP 31428198 A JP31428198 A JP 31428198A JP 2000145422 A JP2000145422 A JP 2000145422A
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rocker arm
intake
valve
intake valve
cam
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Noriaki Fujii
徳明 藤井
Kota Yoshiura
光太 吉浦
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/26Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder
    • F01L1/267Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of two or more valves operated simultaneously by same transmitting-gear; peculiar to machines or engines with more than two lift-valves per cylinder with means for varying the timing or the lift of the valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F01L1/02Valve drive
    • F01L1/04Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
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    • F01L1/053Camshafts overhead type
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機関運転域に応じた吸気弁の作動態様を増や
すことで、燃焼室内での燃焼性の向上および機関出力の
向上を図り、さらに動弁系の小型化をも図る。 【解決手段】 1対の吸気弁6にそれぞれ作動連結され
る第1、第2駆動ロッカーアームと、吸気弁を開閉作動
させるプロフィルを有する第1、第2、第3作動カムに
当接する第1、第2、第3自由ロッカーアームとを備
え、機関運転状態に応じて、各駆動ロッカーアームと各
自由ロッカーアームの連結および連結解除を行うことに
より、両吸気弁を閉弁休止する状態、一方の吸気弁を小
リフト量で開閉させ、他方の吸気弁を閉弁休止する状
態、両吸気弁を小リフト量で開閉させる状態、両吸気弁
を大リフト量で開閉させる状態をとるようにし、さらに
ロッカーアーム軸20内に略扇形のパイプ部材を挿入し
て連結状態を切換えるための油圧の供給通路32を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、多気筒内燃機
関の動弁装置、特に、気筒毎に設けられた1対の吸気弁
が、ともに閉弁休止されて気筒休止可能とされる動弁装
置において、機関運転域に応じて、各吸気弁の開弁リフ
ト量が別個に変更される多気筒内燃機関の動弁装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、気筒毎に設けられた1対の吸気弁
が、1対の駆動ロッカーアームにそれぞれ作動連結さ
れ、両吸気弁が閉弁休止されて気筒休止可能とされる動
弁装置において、機関運転域に応じて、各吸気弁の開弁
リフト量が別個に変更される多気筒内燃機関の動弁装置
が知られている(特開平8−61031号公報参照)。
【0003】この従来の多気筒内燃機関の動弁装置は、
1対の吸気弁にそれぞれ作動連結されるとともに、カム
軸の真円状の休止部に当接する第1および第2駆動ロッ
カーアームと、吸気弁を僅かに開弁させる実質休止カム
に当接する第1自由ロッカーアームと、吸気弁を小リフ
ト量で開弁させる低速カムに当接する第2自由ロッカー
アームと、吸気弁を大リフト量で開弁させる高速カムに
当接する第3自由ロッカーアームとを備えている。
【0004】そして、二つの駆動ロッカーアームと三つ
の自由ロッカーアームとを連結切換手段により適宜連結
または連結解除することで、1対の吸気弁の作動態様
が、両吸気弁が休止部により閉弁休止される機関休止状
態と、機関低速運転域で、一方の吸気弁が低速カムによ
り開閉作動されるとともに、他方の吸気弁が実質休止カ
ムにより実質休止され、燃焼室内にスワールを形成して
燃焼性の向上を図る状態と、機関高速運転域で、両吸気
弁が高速カムにより開閉作動され、機関出力の向上を図
る状態とに、機関運転域に応じて切換可能とされてい
る。
【0005】また、この多気筒内燃機関の動弁装置のロ
ッカーアーム軸には、連結切換手段に油圧を供給する二
つの、横断面形状がそれぞれ円形の切換油圧供給通路が
形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
動弁装置では、1対の吸気弁の作動態様を、機関低速運
転域での、一方の吸気弁を低速カムにより開閉作動させ
るとともに、他方の吸気弁を実質休止カムにより実質休
止させる状態から、機関高速運転域での両吸気弁を高速
カムにより開閉作動させる状態に移行させている。その
ため、一方の吸気弁のみが小リフト量で開弁する機関低
速運転域での高速側の領域では、機関出力が十分とはい
えなかった。
【0007】また、ロッカーアーム軸内の切換油圧供給
通路は、通常、機械加工により形成されるが、切換油圧
供給通路をロッカーアーム軸内に複数設ける場合は、ロ
ッカーアーム軸が比較的小径であることもあって、その
加工に時間がかかった。さらに、ロッカーアーム軸内に
形成される二つの切換油圧供給通路は、いずれも円形の
横断面形状を有しているため、ロッカーアーム軸の内部
スペースを有効に利用しているとはいえないものであ
る。したがって、切換油圧供給通路の必要な流路面積を
確保するために、ロッカーアーム軸の軸径を大きくしな
ければならない場合もあり、動弁系の小型化の妨げとな
った。
【0008】本出願発明は、前記した難点を克服したも
のであって、気筒毎に1対の吸気弁が設けられた多気筒
内燃機関の動弁装置において、機関運転域に応じた吸気
弁の作動態様を増やすことで、燃焼室内での燃焼性の向
上および機関出力の向上を図ることを第1の課題とし、
さらにコスト低減および動弁系の小型化をも図ることを
第2の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および効果】本出願の請求
項1記載の発明は、気筒毎に設けられた1対の吸気弁
と、前記1対の吸気弁にそれぞれ作動連結されるととも
に、カム軸に設けられて吸気弁を実質的に閉弁休止状態
にする1対の休止部にそれぞれ当接する、第1および第
2駆動ロッカーアームと、前記カム軸に設けられて吸気
弁を実質的に開閉作動させるプロフィルを有する第1作
動カムに当接する第1自由ロッカーアームと、前記カム
軸に設けられて吸気弁を実質的に開閉作動させるプロフ
ィルを有する第2作動カムに当接する第2自由ロッカー
アームと、前記カム軸に設けられて前記第1および第2
作動カムよりも大きな開弁リフト量で吸気弁を開閉作動
させるプロフィルを有する第3作動カムに当接する第3
自由ロッカーアームと、前記第1駆動ロッカーアームお
よび前記第1自由ロッカーアームの連結および連結解除
を切換可能とする第1連結切換手段と、前記第2駆動ロ
ッカーアームおよび前記第2自由ロッカーアームの連結
および連結解除を切換可能とする第2連結切換手段と、
前記第1駆動ロッカーアーム、前記第2駆動ロッカーア
ームおよび前記第3自由ロッカーアームの三者の連結お
よび連結解除を切換可能とする第3連結切換手段とを備
えた多気筒内燃機関の動弁装置である。
【0010】このような請求項1記載の発明によれば、
1気筒に設けられた1対の吸気弁において、両吸気弁が
実質的に閉弁休止される第1状態、一方の吸気弁が第1
作動カムまたは第2作動カムにより実質的に開閉作動さ
れるとともに、他方の吸気弁が実質的に閉弁休止される
第2状態、一方の吸気弁が第1作動カムにより実質的に
開閉作動されるとともに、他方の吸気弁が第2作動カム
により実質的に開閉作動される第3状態、および両吸気
弁が第3作動カムにより実質的に開閉作動される第4状
態をとることが可能であるため、気筒休止を始め、燃焼
性向上のための燃焼室内での渦流形成の観点および機関
出力向上の観点から、機関運転域に応じて、望ましい両
吸気弁の作動態様を設定することができる。
【0011】具体的には、前記第1状態では、気筒休止
運転時の気筒休止が可能となる。前記第2状態では、一
方の吸気弁のみが開閉作動されるため、燃焼室内に渦
流、たとえばスワールを形成することができるので、燃
焼性が向上し、大量の排気ガス循環や希薄燃焼が可能と
なる。前記第3状態では、両吸気弁が前記第4状態での
開弁リフト量よりも小さな開弁リフト量で開閉作動され
るので、前記第2状態をとる機関運転域と前記第4状態
をとる機関運転域との間の機関運転域で、従来技術に比
べて機関出力の向上が可能である。また、第1作動カム
および第2作動カムの形状は、同一または異なるように
設定できるので、この第3状態での燃焼室内での気流の
形成や燃焼室内への吸気量の設定の自由度が増す。前記
第4状態では、両吸気弁が最も大きい開弁リフト量で開
閉作動されるので、機関高出力を得ることができる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、さらに気筒
休止運転域では、前記第1、第2および第3連結切換手
段を連結解除状態とし、機関の小吸気量運転域では、前
記第1連結切換手段を連結状態とするとともに、前記第
2および第3連結切換手段を連結解除状態とし、機関の
前記小吸気量運転域よりも吸気量が多い中吸気量運転域
では、前記第1および第2連結切換手段を連結状態とす
るとともに、前記第3連結切換手段を連結解除状態と
し、機関の前記中吸気量運転域よりも吸気量が多い大吸
気量運転域では、前記第3連結切換手段を連結状態とす
る制御手段を備えている。
【0013】このような請求項2記載の発明によれば、
気筒休止運転時に、1対の吸気弁が閉弁休止されて、気
筒休止が可能となる。機関の小吸気量運転域では、一方
の吸気弁が第3作動カムよりも小さなリフト量で開弁さ
れ、かつ他方の吸気弁が閉弁休止されるため、燃焼室内
に渦流、たとえばスワールを形成することができるの
で、燃焼性が向上し、機関低速域や機関低負荷域での大
量の排気ガス循環や希薄燃焼が可能となり、エミッショ
ンや燃費を改善し得る。さらに、機関の中吸気量運転域
では、両吸気弁が第3作動カムよりも小さなリフト量で
開弁されるため、機関低速域や機関低負荷域と機関高速
域や機関高負荷との間の機関運転域での機関出力の向上
ができる。機関の大吸気量運転域では、両吸気弁が大き
なリフト量で開弁されるため、この運転域で必要な機関
高出力を得ることができる。
【0014】また、請求項3記載の発明は、さらに各ロ
ッカーアームを回動自在に支持するロッカーアーム軸内
に形成された穴に、第1、第2および第3連結切換手段
にそれぞれ連通して第1、第2および第3切換油圧供給
通路を構成する、それぞれが略扇形の横断面形状を有す
るパイプ部材が取り付けられるようにしている。
【0015】このような請求項3記載の発明によれば、
ロッカーアーム軸内の穴、たとえばパイプ状のロッカー
アーム軸の中空部に、3本のパイプ部材を挿入して取り
付けるだけで、切換油圧供給通路が簡単に形成され、コ
スト低減が可能である。しかも、3本のパイプ部材は、
その横断面形状が略扇形であるため、ロッカーアーム軸
内の穴に、3本のパイプ部材を合わせた形状が円筒状と
なるようにすることができるため、軸内の穴の空間を有
効に利用でき、必要な流路面積を有する三つの切換油圧
供給通路を軸内にコンパクトに配置できるので、動弁系
の小型化が可能となる。
【0016】さらに、請求項4記載の発明は、さらに1
対の吸気弁は、それぞれ油圧タペットを介して前記第1
および第2駆動ロッカーアームに作動連結され、前記各
油圧タペットを保持する油圧タペットホルダーの各油圧
タペット保持部間に、前記第3自由ロッカーアームに設
けられて前記第3作動カムに当接するローラを収容する
凹部が形成されている。
【0017】このような請求項4記載の発明によれば、
第3自由ロッカーアームが油圧タペットホルダーに最も
近づいた時でも、第3自由ロッカーアームのローラを油
圧タペット保持部間の凹部に収容できる分、油圧タペッ
ト保持部とロッカーアーム軸との水平方向距離および垂
直方向距離を小さくでき、両者をより接近した位置に配
置できるので、動弁系の小型化が可能であり、また限ら
れた動弁室内での動弁系構成部材のレイアウトの自由度
が増す。
【0018】なお、この明細書において、吸気弁が実質
的に閉弁休止状態にあるとは、吸気弁が全く開閉作動さ
れない状態、または吸気弁は僅かな開弁リフト量で開閉
作動されるが、吸気弁の開弁時に燃焼室に流入する空気
は僅少であって、その空気のみでは、燃焼室での燃焼に
何ら影響を与えない程度の量であるような開弁リフト量
で開閉作動される状態を意味する。また、吸気弁が実質
的に開閉作動するとは、吸気弁の開弁時に燃焼室に流入
する空気が燃焼室での燃焼に関与する程度の量である開
弁リフト量で吸気弁が開閉作動することを意味する。
【0019】
【発明の実施形態】以下、図1ないし図9に図示された
本出願請求項1ないし請求項4記載の発明の実施形態に
ついて説明する。
【0020】図1に図示される内燃機関1は、図示され
ない乗用車に搭載される4ストロークサイクルV型8気
筒(片側4気筒)頭上弁式内燃機関であって、そのシリ
ンダブロック2の各シリンダには、図示されないピスト
ンが摺動可能に嵌合され、シリンダブロック2の上面に
は、前記ピストンとの間に燃焼室を形成するシリンダヘ
ッド3が結合されている。具体的には、図4に図示され
るように、燃焼室を囲むように、シリンダヘッド3にボ
ルト孔40が形成されるとともに、シリンダブロック2
にもボルト孔40の下方延長線上にボルト孔41が形成さ
れ、ボルト孔40を上方から下方へ貫通したボルト42が
シリンダブロック2のボルト孔41に螺着されて、シリ
ンダヘッド3がシリンダブロック2に一体に取付けられ
ている。
【0021】図1に図示されるように、シリンダヘッド
3には、各シリンダ毎に、その燃焼室に開口する1対の
吸気弁口および1対の排気弁口が形成され、両吸気弁口
はシリンダヘッド3の一側面(Vバンク内側)に開口す
る吸気ポート4に連通し、両排気弁口はシリンダヘッド
の他側面(Vバンク外側)に開口する排気ポート5に連
通している。そして、両吸気弁口には、別個に作動され
る1対の吸気弁6が開閉可能に設けられ、両排気弁口に
は、別個に作動される1対の排気弁7が開閉可能に設け
られている。なお、シリンダヘッド3の一側面には、吸
気ポート4に連通する吸気マニホールドが連結され、シ
リンダヘッド3の他側面には、排気ポート5に連通する
排気マニホールドが連結される。
【0022】各吸気弁6および各排気弁7の弁ガイド8
の上端には弁棒シール9が設けられ、その弁棒端に弁バ
ネリテーナ10が取付けられている。そして、シリンダ
ヘッド3の弁バネ受け部11と弁バネリテーナ10との
間に弁バネ12が介装されており、この弁バネ12のバ
ネ力により、吸気弁6および排気弁7は、常時、吸気弁
口および排気弁口をそれぞれ閉塞するように付勢される
ようになっている。
【0023】また、シリンダヘッド3には、各シリンダ
毎に油圧タペットホルダー13がボルト46(図3参
照)により一体に取り付けられている。油圧タペットホ
ルダー13の油圧タペット保持部112には、周知の構
造の油圧タペット15が、対応する吸気弁6および排気
弁7のそれぞれの弁棒端に油圧タペット15の下端が当
接した状態で、摺動自在に嵌装されている。なお、油圧
タペットホルダー13の詳細な構成は後述する。
【0024】各吸気弁6と吸気カム軸16との間には、
吸気カム軸16の回転運動を吸気弁6の開閉運動に変換
する吸気弁駆動装置18が設けられ、また各排気弁7と
排気カム軸17との間には、排気カム軸17の回転運動
を排気弁7の開閉運動に変換する排気弁駆動装置19が
設けられている。そして、吸気弁駆動装置18は、吸気
ロッカーアーム軸20に揺動自在に嵌合された吸気ロッ
カーアーム22を備え、排気弁駆動装置は、排気ロッカ
ーアーム軸21に揺動自在に嵌合された排気ロッカーア
ーム23を備えている。吸気ロッカーアーム軸20およ
び排気ロッカーアーム軸21は、ロッカーアーム軸ホル
ダー24を貫通して固定されている。
【0025】図4に図示されるように、ロッカーアーム
軸ホルダー24は、シリンダ列方向における各シリンダ
間および該シリンダより外側方に配置され、ロッカーア
ーム軸ホルダー24を上方から下方へ貫通するボルト4
3によりシリンダヘッド3に取り付けられている。ま
た、吸気ロッカーアーム22および排気ロッカーアーム
23よりも上方位置で、吸気カム軸16および排気カム
軸17が、ロッカーアーム軸ホルダー24と吸気カム軸
ホルダー25および排気カム軸ホルダー26とにそれぞ
れ回転自在に挟持される。両カム軸ホルダー25,26
は、ボルト44によりロッカーアーム軸ホルダー24に
固定されている。一方、吸気カム軸16および排気カム
軸17は図示されないスプロケットおよびチェンを介し
てクランク軸に連結されて、クランク軸が2回転する毎
に吸気カム軸16および排気カム軸17が1回転するよ
うに回転駆動される。
【0026】図1に図示されるように、ロッカーアーム
軸ホルダー24には、吸気カム軸16および排気カム軸
17をそれぞれ保持する部分の中間に、谷部となる中間
連結部24aが低く形成されている。そして、シリンダ
ヘッドカバー27が、ロッカーアーム軸ホルダー24お
よび両カム軸ホルダー25,26の外形に沿うように、
かつ僅かな間隔を置いて、シリンダヘッド3に取り付け
られている。特に、シリンダヘッドカバー27が、低く
形成された中間連結部24aに沿うように、このシリン
ダヘッドカバー27の、互いに平行な吸気カム軸16お
よび排気カム軸17に対して直交する方向である幅方向
の中央部は、中間連結部24aに向かって下方へ窪んだ
形状に形成されている。
【0027】シリンダヘッドカバー27は、中央部の底
面27aに形成された孔を上方から下方に貫通するボル
ト28のネジ部が、中間連結部24aに設けられている
ボルト45の頭部に螺着されることで、ゴムブッシュ2
9を介して作用するコイルバネ30の付勢力によりシリ
ンダヘッド3に押し付けられている。
【0028】次に、図3を参照して、吸気弁6および排
気弁7の駆動機構について説明する。吸気カム軸16に
は、ロッカーアーム軸ホルダ−24およびカム軸ホルダ
ー25,26間で回転自在に支承されるジャーナル部
(図示されず)が軸方向に間隔を置いて設けられてお
り、一方のジャーナル部から、図3において、上から順
に、第1吸気弁作動カム51、吸気弁休止部50、第3
吸気弁作動カム53、吸気弁休止部50および第2吸気
弁作動カム52が一体に設けられている。また、同様
に、排気カム軸17には、第1排気弁作動カム51´、
排気弁休止部50´、第3排気弁作動カム53´、排気
弁休止部50´および第2排気弁作動カム52´が一体
に設けられている。
【0029】第1吸気弁作動カム51は、吸気弁6を実
質的に開閉作動させるプロフィルを有するものであり、
カム軸の軸線を中心とする円弧状のベース円部とベース
円部から半径方向外方に突き出たカムノーズ部とを有す
る。第2吸気弁作動カム52は、第1吸気弁作動カム5
1と同じプロフィルを有する。また、第3吸気弁作動カ
ム53も、吸気弁6を実質的に開閉作動させるために、
カム軸の軸線を中心とする円弧状のベース円部とベース
円部から半径方向外方に突き出たカムノーズ部とからな
るプロフィルを有する。しかしながら、このカムノーズ
部は、第1吸気弁作動カム51および第2吸気弁作動カ
ム52のそれぞれのカムノーズ部より高く設定されてい
る。吸気カム軸16の吸気弁休止部50は、第1吸気弁
作動カム51のベース円部と同一半径で、カム軸の軸線
を中心とする円形として形成される。しかしながら、こ
れら吸気弁休止部50を、カム軸の軸線を中心とする円
弧状のベース円部と、吸気弁を実質的に休止状態にする
が、吸気弁を僅かに開弁させるカムノーズ部とからなる
プロフィルを有するようにしてもよい。また、排気弁7
用の作動カムも、吸気弁6用の作動カムと同様である。
【0030】次に、図1および図2に図示される吸気弁
駆動装置18について説明する。この吸気弁駆動装置1
8は、第1および第2吸気弁駆動ロッカーアーム54,
55(図3参照)と、第1、第2および第3吸気弁自由
ロッカーアーム56,57,58(図3参照)と、各ロ
ッカーアーム54,55,56,57,58を揺動自在
に支承するとともに、吸気カム軸16の斜め下方位置で
ロッカーアーム軸ホルダー24に固定された吸気ロッカ
ーアーム軸20とを備えている。
【0031】この吸気ロッカーアーム軸20は円形の横
断面形状の穴を有し、その穴に、3本のパイプ部材31
が一体となって挿入されて取り付けられている。各パイ
プ部材31は、軸方向に同一の横断面形状を有し、その
外形および中空部の横断面形状がともに略扇形である。
3本のパイプ部材31は、その外周が円形をなすように
円筒状に合わされていて、その外周が吸気ロッカーアー
ム軸20内の穴の周壁と接触する状態で、穴に挿入され
ている。また、吸気ロッカーアーム軸20内の穴は、必
ずしも中実の軸に機械加工を施して形成する必要はな
く、パイプ状の軸の中空部をそのまま利用できる。
【0032】そして、これら3本のパイプ部材31は、
それぞれ、後述する第1、第2および第3連結切換手段
61,62,63に油圧を供給するための切換油圧供給
通路32を構成している。すなわち、各通路32は、第
1吸気弁自由ロッカーアーム56内、第2吸気弁自由ロ
ッカーアーム57内および第3吸気弁自由ロッカーアー
ム58内にそれぞれ形成された連通路73,76,85
(図6参照)を介して、第1、第2および第3連結切換
手段61,62,63の油圧室72,75,84(図6
参照)に常時通じている。なお、切換油圧供給通路32
は、それぞれ、図示されない制御弁を介して油圧源に接
続されている。そして、それら制御弁は、気筒休止指令
信号や運転内燃機関の機関回転数、機関負荷、吸入空気
量等を検出する手段からの信号に基づいて判別された機
関運転域、たとえば小吸気量運転域、中吸気量運転域、
大吸気量運転域に応じて、図示されない制御手段により
制御される。
【0033】図3に示されるように、第1および第2吸
気弁駆動ロッカーアーム54,55の一端部には、吸気
弁6のタペット15の上端面に当接する当接部が設けら
れ、その他端部には、吸気弁休止部50に当接する当接
部がそれぞれ設けられている。第1吸気弁自由ロッカー
アーム56には、第1吸気弁作動カム51に転がり接触
するローラ56aが軸支され、第2吸気弁自由ロッカー
アーム57には、第2吸気弁作動カム52に転がり接触
するローラ57aが軸支され、第3吸気弁自由ロッカー
アーム58には、第3吸気弁作動カム53に転がり接触
するローラ58aが軸支されている。第1吸気弁自由ロ
ッカーアーム56、第1吸気弁駆動ロッカーアーム5
4、第3吸気弁自由ロッカーアーム58、第2吸気弁駆
動ロッカーアーム55および第2吸気弁自由ロッカーア
ーム57は、吸気カム軸16に形成された第1吸気弁作
動カム51、吸気弁休止部50、第3吸気弁作動カム5
3、吸気弁休止カム50および第2吸気弁作動カム52
の位置にそれぞれ対応して、吸気ロッカーアーム軸20
に配置されている。
【0034】第1、第2および第3吸気弁自由ロッカー
アーム56,57,58とシリンダヘッド3との間に
は、それぞれバネ33(図2参照)が設けられ、そのバ
ネ力により、第1、第2および第3吸気弁自由ロッカー
アーム56,57,58は、第1、第2および第3吸気
弁作動カム51,52,53にそれぞれ常時当接するよ
うに付勢される。
【0035】吸気弁駆動装置18において、第1吸気弁
駆動ロッカーアーム54および第1吸気弁自由ロッカー
アーム56には、それら両者の連結または連結解除の切
換を行う第1連結切換手段61が設けられ、第2吸気弁
駆動ロッカーアーム55および第2吸気弁自由ロッカー
アーム57には、それら両者の連結または連結解除の切
換を行う第2連結切換手段62が設けられ、第1吸気弁
駆動ロッカーアーム54と第2吸気弁駆動ロッカーアー
ム55と第3吸気弁自由ロッカーアーム58には、それ
ら三者の連結または連結解除の切換を行う第3連結切換
手段63が設けられる。
【0036】図6に図示されるように、第1連結切換手
段61は、第1吸気弁自由ロッカーアーム56に形成さ
れたシリンダ室64に摺動自在に嵌合されたピストン6
5と、ピストン65内で摺動自在に嵌合された押圧部材
66と、ピストン65および押圧部材66間に縮設され
た押圧バネ67と、押圧部材66に当接するとともにシ
リンダ室64および第1吸気弁駆動ロッカーアーム54
に形成されたシリンダ室68に摺動自在に嵌合し得る切
換ピン69と、押圧部材66とは反対側で切換ピン69
に当接するとともにシリンダ室68に摺動自在に嵌合さ
れた規制部材70と、規制部材70およびシリンダ室6
8の底部間に縮設された戻しバネ71とを備える。この
戻しバネ71のセット荷重は、押圧バネ67のそれより
も大きく設定される。
【0037】ピストン65の一端とシリンダ室64との
間には油圧室72が形成される。この油圧室72は、第
1吸気弁自由ロッカーアーム56に設けられた連通路7
3を介して、吸気ロッカーアーム軸20内の第1切換油
圧供給通路32に常時連通している。押圧部材66は、
有底円筒状に形成されており、その開口端をピストン6
5の閉塞端に対向させるようにピストン65内に配置さ
れている。押圧バネ67はピストン65の閉塞端と押圧
部材66の底部との間に縮設される。切換ピン69は、
シリンダ室64内およびシリンダ室68内にあって、第
1吸気弁駆動ロッカーアーム54と第1吸気弁自由ロッ
カーアーム56とに跨る位置と、シリンダ室68内にあ
って、押圧部材66との当接面が、第1駆動吸気弁ロッ
カーアーム54と第1吸気弁自由ロッカーアーム56と
の間に在る位置との間で摺動可能である。規制部材70
は、切換ピン69に当接する側に底部を有する有底円筒
状に形成されており、規制部材70の開口端には、シリ
ンダ室68に摺接する鍔部70aが半径方向外方に突出
して形成される。また、シリンダ室68には、鍔部70
aに当接して、規制部材70の切換ピン69側への移動
を規制するための止め輪74が嵌着される。
【0038】また、第1連結切換手段61には、第1吸
気弁駆動ロッカーアーム54と第1吸気弁自由ロッカー
アーム56との連結および連結解除のタイミングを規制
するためのタイミングプレート90(図7参照)が設け
られる。このタイミングプレート90は、ピストン65
の係合溝65aまたはピストン65と切換ピン69との
間の係合溝65bに係合してピストン65の移動を規制
する位置、および係合溝65aまたは係合溝65bから
離脱してピストン65の移動を許容する位置との間で揺
動自在に、第1吸気弁自由ロッカーアーム56に固定さ
れたピン91に枢支される。また、タイミングプレート
90は、係合溝65a,65bに係合する方向にバネ9
2により付勢されており、吸気ロッカーアーム軸20の
外周に形成された溝の平面状の底面であるストッパ面9
3に当接することにより、その揺動範囲が規制される。
【0039】油圧室72の油圧が解放されている状態で
は、戻しバネ71のバネ力により、切換ピン69は第1
吸気弁自由ロッカーアーム56と第1吸気弁駆動ロッカ
ーアーム54とに跨った位置にあり、両ロッカーアーム
54,56を連結している。このとき、タイミングプレ
ート90は、第1吸気弁自由ロッカーアーム56が第1
吸気弁作動カム51のベース円部に当接しているとき
は、係合溝65bに係合する(このとき、タイミングプ
レート90と係合溝65bの底面との間には、ストッパ
面93にタイミングプレート90が当接することによ
り、僅かな間隙が形成されている。図7−A参照)。ま
た、第1吸気弁作動カム51のカムノーズ部で第1吸気
弁自由ロッカーアーム56が押し下げられると、タイミ
ングプレート90はストッパ面93に当接して、その揺
動が制限されることにより、係合溝65bから離脱する
(図7−B参照)。
【0040】油圧室72に油圧を作用させると、ピスト
ン65は、係合溝65bからタイミングプレート90が
離脱したとき、押圧バネ67を圧縮して切換ピン69に
当接するまで移動する。しかしながら、切換ピン69が
第1吸気弁駆動ロッカーアーム54と第1吸気弁自由ロ
ッカーアーム56とに跨った位置にあるため、切換ピン
69には剪断方向の力が作用して、その力に基づく摩擦
力により、ピストン65が切換ピン69を第1吸気弁駆
動ロッカーアーム54に押し込むまで移動するのが阻止
される。そして、第1吸気弁自由ロッカーアーム56が
第1吸気弁作動カム51のベース円部に摺接し始め、切
断ピン69への前記剪断方向の力が小さくなったとき
に、ピストン65は切換ピン69を第1吸気弁駆動ロッ
カーアーム54に押し込むまで移動し、両ロッカーアー
ム54,56の連結状態が解除される。
【0041】第1吸気弁駆動ロッカーアーム54と第1
吸気弁自由ロッカーアーム56との連結が解除された状
態では、タイミングプレート90は、第1吸気弁自由ロ
ッカーアーム56が第1吸気弁作動カム51のベース円
部に当接しているときは、係合溝65aに係合する。ま
た、第1吸気弁作動カム51のカムノーズ部で第1吸気
弁自由ロッカーアーム56が押し下げられると、タイミ
ングプレート90は、ストッパ面93に当接して、その
揺動が制限されることにより、係合溝65aから離脱す
る。
【0042】そして、油圧室72の油圧を解放して両ロ
ッカーアーム54,56を連結状態とするときは、第1
吸気弁自由ロッカーアーム56が第1吸気弁作動カム5
1のカムノーズ部により押し下げられて、タイミングプ
レート90が係合溝65aから離脱すると、ピストン6
5が押圧バネ67のバネ力により油圧室72の容積を最
小とする位置まで移動し、次いで第1吸気弁自由ロッカ
ーアーム56が第1吸気弁作動カム51のベース円部に
摺接し始め、両シリンダ室64,68の軸線が一致した
とき、戻しバネ71のバネ力により切換ピン69が両ロ
ッカーアーム54,56に跨る位置まで移動し、両者が
連結される。
【0043】第2吸気弁駆動ロッカーアーム55および
第2吸気弁自由ロッカーアーム57の連結および連結解
除を行う第2連結切換手段62は、前記した第1連結切
換手段61と基本的に同一の構成を有している。ただ
し、油圧室75の油圧が解放されている状態では、切換
ピンは、押圧部材との当接面が、第2駆動吸気弁ロッカ
ーアーム55と第2吸気弁自由ロッカーアーム57との
間に在って、両ロッカーアーム55,57は連結解除状
態にあり、油圧室75に油圧を作用させると、切換ピン
は、第2吸気弁駆動ロッカーアーム55と第2吸気弁自
由ロッカーアーム57とに跨る位置に移動し、両ロッカ
ーアーム55,57が連結される。また、ピストンの一
端とシリンダ室との間に形成される油圧室75は、第2
吸気弁自由ロッカーアーム57に設けられた連通路76
を介して、吸気ロッカーアーム軸20内の第2切換油圧
供給通路32に常時連通している。
【0044】第1吸気弁駆動ロッカーアーム54、第2
吸気弁駆動ロッカーアーム55および第3吸気弁自由ロ
ッカーアーム56の三者の連結および連結解除を行う第
3連結切換手段63は、第2吸気弁駆動ロッカーアーム
55に形成されたシリンダ室77および第3吸気弁自由
ロッカーアーム58に形成されたシリンダ室78におい
て摺動自在に嵌合し得る切換ピン80と、シリンダ室7
8および第1吸気弁駆動ロッカーアーム54に形成され
たシリンダ室79に摺動自在に嵌合し得るとともに切換
ピン80と当接する切換ピン81と、切換ピン80とは
反対側で切換ピン81に当接して、シリンダ室79に摺
動自在に嵌合された規制部材82と、規制部材82およ
びシリンダ室79底部間に縮設された戻しバネ83とを
備える。
【0045】切換ピン80の一端とシリンダ室77との
間には油圧室84が形成される。この油圧室84は、第
2吸気弁駆動ロッカーアーム55に設けられた連通路8
5を介して、吸気ロッカーアーム軸20内の第3切換油
圧供給通路32に常時連通している。この切換油圧供給
通路32と、第1および第2連結切換手段61,62の
第1および第2切換油圧供給通路32との三つの切換油
圧供給通路は、相互に独立して設けられているため、第
1、第2および第3連結切換手段61,62,63は相
互に独立して切換作動が可能である。
【0046】切換ピン81の一端は、切換ピン80に当
接し、その他端は、有底円筒状に形成された規制部材8
2の底部に当接する。また、規制部材82の開口端に
は、シリンダ室79に摺接する鍔部82aが半径方向外
方に突出して形成される。さらに、シリンダ室79に
は、鍔部82aに当接して、規制部材82の切換ピン8
1側への移動を規制するための止め輪86が嵌着され
る。
【0047】この第3連結切換手段63では、油圧室8
4の油圧が解放されているときには、切換ピン80と切
換ピン81との当接面が第2吸気弁駆動カーアーム55
および第3吸気弁自由ロッカーアーム58間に在り、ま
た切換ピン81と規制部材82との当接面が第3吸気弁
自由ロッカーアーム58および第1吸気弁駆動ロッカー
アーム54間に在り、これら三つのロッカーアーム5
4,55,58は連結解除状態にある。そして、油圧室
に油圧を作用させると、切換ピン80はその他端側がシ
リンダ室78に嵌合する位置まで移動し、また切換ピン
81はその他端側がシリンダ室79に嵌合する位置まで
移動し、これら三つのロッカーアーム54,55,58
が連結される。
【0048】なお、排気弁駆動装置も、前記した吸気弁
駆動装置と基本的に同一の構成を有するものであるの
で、その構成の説明は省略する。
【0049】次に、油圧タペット15を保持する油圧タ
ペットホルダー13について説明する。図8に図示され
るように、油圧タペットホルダー13は、2対計4脚の
取付け脚110,111と、各油圧タペット15を摺動
自在に保持する4個の油圧タペット保持部112と、円
筒状の点火栓保持部113と、前記取付け脚110,1
11および油圧タペット保持部112を相互に一体的に
結合する平面視略6角形状の枠部114a,114b,
114c,114dと、点火栓保持部113の吸気弁6
側に位置して両取付け脚110を相互に結合する結合部
115と、それら取付け脚110,111、油圧タペッ
ト保持部112、点火栓保持部113、枠部114a,
114b,114c,114dおよび結合部115との
間に形成される薄肉部116とよりなっている。そし
て、吸気弁6用の両油圧タペット保持部112および排
気弁7用の両油圧タペット保持部112を結合する枠部
114a,114bは、それぞれ薄肉部116の厚さと
同一の厚さを有し、湾曲しつつ薄肉部116に連続して
いる(図2参照)。取付け脚110と各油圧タペット保
持部112とを連結する枠部114c,114dは、油
圧タペット保持部112に向かって下方に傾斜してい
る。また、点火栓保持部113は、点火栓14aを受入
れるパイプ14bが挿入される挿入孔117を有してお
り、点火栓保持部113により、パイプ14bを介して
点火栓14aがシリンダヘッド3に保持される。
【0050】吸気弁6用の油圧タペット保持部112の
吸気ロッカーアーム軸20側の側面には、吸気弁6の開
弁リフト時に第1および第2吸気弁駆動ロッカーアーム
54,55の一部の吸気弁側が収容される切欠き凹部1
12aが形成されており、また排気弁7用の油圧タペッ
ト保持部112の排気ロッカーアーム軸21側の側面に
は、排気弁7の開弁リフト時に第1および第2排気弁駆
動ロッカーアーム54,55の一部の排気弁側が収容さ
れる切欠き凹部112aが形成されている。
【0051】円筒状の点火栓保持部113および排気弁
7用の油圧タペット保持部112間には、薄肉部116
の上面に形成され、点火栓保持部113から半径方向に
延びて排気弁7用の油圧タペット保持部112に接続し
ている補強リブ118が形成され、切欠き凹部112a
を形成したことによる油圧タペット保持部112の強度
低下を防止している。一方、点火栓保持部113および
吸気弁6用の油圧タペット保持部112間には、薄肉部
116の下面に形成され、排気弁7用の油圧タペット保
持部112の補強リブ118と同様に、点火栓保持部1
13から半径方向に延びて吸気弁6用の油圧タペット保
持部112に接続している補強リブ119(図9参照)
が形成されている。
【0052】油圧タペットホルダー13のボルト孔12
0の下方延長線上のシリンダヘッド3には、ボルト孔1
20を貫通し、シリンダヘッド3に螺合して、油圧タペ
ットホルダー13をシリンダヘッド3に固定するボルト
46(図3参照)が貫通するボルト孔121が形成され
る。そして、ロッカーアーム軸ホルダー24を挟んで配
置された左右のボルト孔121の開口部は、シリンダヘ
ッド3に形成されたV字状オイル連通路122を介して
相互に連通される。
【0053】取付け脚110にはオイルが通過できるよ
うに、前記ボルト孔120はボルト46より大径に形成
され、ボルト孔120より各油圧タペット保持部112
に向かって斜め下方に延びる枠部114c,114dに
オイル連通路123a,1123bが形成されるととも
に、吸気弁6側のオイル連通路123aを相互に通過す
るオイル連通路124が結合部115に形成される。ま
た、オイル連通路123a,123bの端部に設けられ
た開口123cから各油圧タペット15内にオイルが供
給される。
【0054】以下、油圧タペットホルダー13へのオイ
ル供給系統について説明する。図5に図示されるシリン
ダブロック2には、内燃機関1のクランク軸に連結され
たオイルポンプから吐出され、オイルフィルターを経由
したオイルを、クランク軸と平行な方向に導くメインギ
ラリー125(図4参照)と、メインギラリー125の
カムチェーン室126寄り端部からシリンダヘッド3に
おけるカムチェーン室126寄りの一方のボルト孔41
に連通するオイル通路孔127とが形成されており、オ
イルは、ボルト孔41に供給される。
【0055】そして、図4および図5に図示されるよう
に、カムチェーン室126に隣接したロッカーアーム軸
ホルダー24の中間連結部24aに、ボルト45が貫通
しうるボルト孔128が形成されるとともに、ボルト孔
128の下方延長線上に位置してシリンダヘッド3にボ
ルト孔129が形成される。ボルト孔129の開口部か
らは、シリンダヘッド3をシリンダブロック2に固定す
るボルト42が貫通するボルト孔40に向ってオイル連
通孔130が形成される。さらに、カムチェーン室12
6に隣接したボルト孔121の開口部からオイル連通孔
130に向ってオイル連通路131が形成されている。
【0056】また、ロッカーアーム軸ホルダー24のボ
ルト孔128より吸気カム軸16および排気カム軸17
の支承部に向かって斜め上方に延びるオイル連通孔13
2が形成され、さらに吸気カム軸16自体および排気カ
ム軸17自体にも、オイル連通孔132と連通するオイ
ル連通孔133が、それぞれのカム軸16,17の外周
面から内周面に貫通して形成される。そして、カムチェ
ーン室126に隣接するロッカーアーム軸ホルダ24以
外の吸気カム軸16および排気カム軸17の支承部にも
同様のオイル連通孔132,133が形成されている。
【0057】つぎに、第1および第2吸気弁駆動ロッカ
ーアーム54,55および第1、第2および第3吸気弁自
由ロッカーアーム56,57,58と、油圧タペットホ
ルダー13との位置関係について説明する。
【0058】図2および図8に図示されるように、吸気
弁6用の両油圧タペット保持部112間に設けられた枠
部114aの先端部分において、その吸気ロッカーアー
ム軸20側の最先端は、該油圧タペット保持部112の
円形の上端面の、円の中心を通る垂直面に接する位置に
あり、また前記先端部分の最上端は、円筒形の油圧タペ
ット保持部112の軸線方向の中央付近にある。したが
って、油圧タペットホルダー13には、吸気弁6用の両
油圧タペット保持部112と枠部114aの吸気ロッカ
ーアーム軸20側の先端部分とにより、凹部135が形
成される。そして、この凹部135に、吸気ロッカーア
ーム軸20に揺動自在に支承された第3吸気弁自由ロッ
カーアーム58のローラ58aが収容されるように、油
圧タペットホルダー13、吸気ロッカーアーム軸20お
よび吸気カム軸16が配置されている。ここで、凹部1
35に第3吸気弁自由ロッカーアーム56のローラ58
aが収容されるとは、クランク軸の軸線方向(図1また
は図2の紙面に対して直交する方向)から見て、油圧タ
ペット保持部112とローラ58aとが重なっている状
態を意味する。
【0059】凹部135にローラ58aが収容される状
態と、第3吸気弁自由ロッカーアーム58の揺動位置と
の関連は次のとおりであってよい。すなわち、第3吸気
弁自由ロッカーアーム58のローラ58aが第3吸気弁
作動カム53のベース円部に摺接しているときに、凹部
135にローラ58aが収容されていてもよいし、また
第3吸気弁自由ロッカーアーム58が第3吸気弁作動カ
ム53のカムノーズ部に摺接して、第3吸気弁自由ロッ
カーアーム58が所定角度回動したときに、凹部135
にローラ58aが収容されるようになっていてもよい。
いずれにしても、第3吸気弁自由ロッカーアーム58の
揺動範囲のうちの、少なくとも一部の揺動範囲で、凹部
135にローラ58aが収容されればよい。したがっ
て、吸気弁6の最大リフト時にローラ58aが枠部11
4aの先端部分の近傍に僅かの間隙を置いて位置するよ
うにすることもできる。
【0060】さらに、油圧タペットホルダー13には、
両取付け脚110が、吸気弁6用の両油圧タペット保持
部112の間隔より大きな間隔で、かつクランク軸の軸
線と平行となるように設けられている。そして、取付け
脚110と吸気弁6用の油圧タペット保持部112と連
結する枠部114cの外側面は、円筒状の取付け脚11
0および円筒状の油圧タペット保持部112の両円筒側
面と接する平面よりも、油圧タペットホルダー13の中
心部寄りに位置する。したがって、取付け脚110と吸
気弁6用の両油圧タペット保持部112と枠部114c
の前記外側面とにより、油圧タペットホルダー13に
は、一対の欠如部136が形成される。そして、これら
1対の欠如部136に、吸気ロッカーアーム軸20に揺
動自在に支承された第1および第2吸気弁自由ロッカー
アーム56,57のローラ56a,57aがそれぞれ収
容されるように、油圧タペットホルダー13、吸気ロッ
カーアーム軸20および吸気カム軸16が配置されてい
る。(図2参照)
【0061】ここで、欠如部136に第1または第2吸
気弁自由ロッカーアーム56,57のローラ56a,5
7aが収容されるということの意味、および欠如部13
6にローラ56a,57aが収容される状態と、第1お
よび第2吸気弁自由ロッカーアーム56,57の揺動位
置との関連は、いずれも、凹部135と第3吸気弁自由
ロッカーアーム58との場合における収容されるという
ことの意味、および収容される状態とロッカーアームの
揺動位置との関連と同じである。
【0062】一方、排気弁7に関して、油圧タペットホ
ルダー13、排気ロッカーアーム軸21および排気カム
軸17の配置関係および各自由ロッカーアームのローラ
の収容態様は、前述した吸気弁6に関するものと基本的
に同一であり、1対の排気弁7用の油圧タペット保持部
112間に形成された凹部135に、第3排気弁自由ロ
ッカーアーム58´のローラ58´aが収容され、取付
け脚110および排気弁7用の油圧タペット保持部11
2間に形成された1対の欠如部136に第1および第2
吸気弁自由ロッカーアーム56´,57´のローラ56
´a,57´aがそれぞれ収容される。
【0063】以上説明した本出願発明の実施形態は前記
したように構成されているので、下記のような動作が行
われる。
【0064】内燃機関1運転時に、気筒休止指令信号に
基づいて、前記制御手段により、切換油圧供給通路32
の油圧を制御する前記制御弁が制御されて、吸気弁駆動
装置18の第1、第2および第3連結切換手段61,6
2,63がすべて連結解除状態にされるとともに、同様
に排気弁駆動装置19の三つの連結切換手段のすべてが
連結解除状態にされる。このため、第1および第2吸気
弁駆動ロッカーアーム54,55と第1および第2排気
弁駆動ロッカーアーム54´,55´とは、吸気カム軸
16および排気カム軸17の休止部50、50´にそれ
ぞれ当接しているため、1シリンダの両吸気弁6および
両排気弁7は実質的に閉弁休止状態になり、気筒休止状
態となる。(図6−A参照)
【0065】内燃機関1が低回転数や低負荷などの小吸
気量運転域で運転されているときは、前記制御手段によ
り前記制御弁が制御されて、吸気弁駆動装置18におい
て、第1連結切換手段61が連結状態とされるととも
に、第2および第3連結切換手段62,63が連結解除
状態とされ、一方排気弁駆動装置19において、第1連
結切換手段が連結状態とされるとともに、第2および第
3連結切換手段が連結解除状態とされ、第1吸気弁駆動
ロッカーアーム54は第1吸気弁自由ロッカーアーム5
6に連結され、一方第1排気弁駆動ロッカーアーム54
´は第1排気弁自由ロッカーアーム56´に連結され
る。このため、第1吸気弁駆動ロッカーアーム54およ
び第1排気弁駆動ロッカーアーム54´は、吸気カム軸
16の第1吸気作動カム51および排気カム軸17の第
1排気作動カム51´によりそれぞれ駆動され、1シリ
ンダの一方の吸気弁6および一方の排気弁6は、それぞ
れの作動カム51,51´のプロフィルに応じて、第3
吸気弁作動カム53および第3排気弁作動カム53´よ
りもそれぞれ小さな開弁リフト量で開閉作動されるのに
対して、第2吸気弁駆動ロッカーアーム55および第2
排気弁駆動ロッカーアーム55´は、吸気カム軸16お
よび排気カム軸17の休止部50,50´により、該シ
リンダの他方の吸気弁6および他方の排気弁7は実質的
に閉弁休止状態である。したがって、一方の吸気弁6の
みが開閉作動され、燃焼室内に渦流、たとえばスワール
を形成することができるので、燃焼性が向上し、機関低
速域や機関低負荷域での大量の排気ガス循環や希薄燃焼
が可能となり、エミッションや燃費を改善し得る。(図
6−B参照)
【0066】内燃機関1が中回転数や中負荷などの中吸
気量運転域で運転されているときは、前記制御手段によ
り前記制御弁が制御されて、吸気弁駆動装置18におい
て、第1および第2連結切換手段61,62が連結状態
とされるとともに、第3連結切換手段63が連結解除状
態とされ、一方排気弁駆動装置19において、第1およ
び第2連結切換手段が連結状態とされるとともに、第3
連結切換手段が連結解除状態とされと、第1および第2
吸気弁駆動ロッカーアーム54,55は、第1および第
2吸気弁自由ロッカーアーム56,57にそれぞれ連結
され、一方第1および第2排気弁駆動ロッカーアーム5
4´,55´は、第1および第2排気弁自由ロッカーア
ーム56´,57´にそれぞれ連結される。このため、
第1および第2吸気弁駆動ロッカーアーム54,55
は、吸気カム軸16の第1および第2吸気弁作動カム5
1,52によりそれぞれ駆動され、また第1および第2
排気弁駆動ロッカーアームム54´,55´は、排気カ
ム軸17の第1および第2排気弁作動カム51´,52
´によりそれぞれ駆動され、1シリンダの一方の吸気弁
6および一方の排気弁7は、それぞれ第1吸気作動カム
51および第1排気作動カム51´のプロフィルに応じ
て、第3吸気弁作動カム53および第3排気弁作動カム
53´よりもそれぞれ小さな開弁リフト量で開閉作動さ
れ、他方の吸気弁6および他方の排気弁7は、それぞれ
第2吸気作動カム52および第2排気作動カム52´の
プロフィルに応じて、第3吸気弁作動カム53および第
3排気弁作動カム53´よりもそれぞれ小さな開弁リフ
ト量で開閉作動される。したがって、内燃機関1の中吸
気量運転域では、両吸気弁6が小さな開弁リフト量で開
閉作動されるため、機関低速域や機関低負荷域と機関高
速域や機関高負荷との間の機関運転域での機関出力の向
上ができる。(図6−C参照)
【0067】内燃機関1が高回転数や高負荷などの大吸
気量運転域で運転されているときは、前記制御手段によ
り前記制御弁が制御されて、吸気弁駆動装置18におい
て、第3連結切換手段63が連結状態とされ、一方排気
弁駆動装置19において、第3連結切換手段63が連結
状態とされ、第1および第2吸気弁駆動ロッカーアーム
54,55は第3吸気弁自由ロッカーアーム58に連結
され、一方第1および第2排気弁駆動ロッカーアーム5
4´,55´は第3排気弁自由ロッカーアーム58´に
連結される。このため、第1および第2吸気弁駆動ロッ
カーアーム54,55は吸気カム軸16の第3吸気弁作
動カム53により、また第1および第2排気弁駆動ロッ
カーアーム54´,55´は排気カム軸17の第3排気
弁作動カム53´によりそれぞれ駆動され、1シリンダ
の両吸気弁6および両排気弁7は、それぞれ第3吸気作
動カム53および第3排気作動カム53´のプロフィル
に応じて、大きな開弁リフト量で開閉作動される。した
がって、内燃機関1の大吸気量運転域で必要な機関高出
力を得ることができる。このとき、第1および第2連結
切換手段61,62,61´,62´は、連結状態であ
ってもよいし、連結解除状態であってもよいが、連結解
除状態になるようにすると、第1および第2自由ロッカ
ーアーム56,57が、吸気弁6および排気弁7の駆動
系から切り離されるので、それら弁6,7を駆動するロ
ッカーアームの重量が小さくなり、限界回転数を高める
ことができる。(図6−D参照)
【0068】また、切換油圧供給通路32は、パイプ部
材31で形成されており、しかも3本のパイプ部材31
をロッカーアーム軸20,21内の円形の横断面形状の
穴に、挿入して取り付けるだけでよいため、三つの切換
油圧供給通路32が簡単に形成され、コスト低減が可能
である。しかも、各パイプ部材31は、軸方向に同一の
横断面形状を有し、その外周および中空部の横断面形状
がともに略扇形で、3本のパイプ部材31は、その外周
が円形をなすように円筒状に合わされて、その外周が各
ロッカーアーム軸20,21内の穴の周壁と接触する状
態で、軸内の穴に挿入されているため、穴の空間を有効
に利用でき、必要な流路面積を有する三つの切換油圧供
給通路を軸内にコンパクトに配置できるので、動弁系の
小型化が可能となる。
【0069】さらに、第3吸気弁自由ロッカーアーム5
8および第3排気弁自由ロッカーアーム58´が油圧タ
ペットホルダー13に最も近づいた時でも、それら自由
ロッカーアーム58,58´のローラ58a,58´a
を油圧タペット保持部112間の凹部135に収容でき
る分、油圧タペット保持部112と吸気ロッカーアーム
軸20および排気ロッカーアーム軸21との水平方向距
離および垂直方向距離を小さくでき、両者をより接近し
た位置に配置できるので、動弁系の小型化が可能であ
り、また限られた動弁室内での動弁系構成部材のレイア
ウトの自由度が増す。
【0070】またさらに、第1および第2吸気弁自由ロ
ッカーアーム56,57および第1および第2排気弁自
由ロッカーアーム56´,57´が油圧タペットホルダ
ー13に最も近づいた時でも、それら自由ロッカーアー
ム56,57,56´,57´のローラ56a,57
a,56´a,57´aを取付け脚110および油圧タ
ペット保持部112間の欠如部136に収容できる分、
シリンダ毎の吸気ロッカーアーム22および排気ロッカ
ーアーム23の、ロッカーアーム軸の軸線方向寸法を小
さくでき、一群の吸気ロッカーアーム22および吸気ロ
ッカーアーム23のコンパクト化ができるので、動弁系
の小型化が可能となる。
【0071】油圧タペットホルダー13に設けられた各
油圧タペット保持部112の両ロッカーアーム軸20,
21側の側面には、吸気弁6および排気弁7の開弁リフ
ト時に、第1、第2吸気弁駆動ロッカーアーム54,5
5および第1、2排気弁駆動ロッカーアーム54´,5
5´の一部をそれぞれ受け入れる切欠き凹部112aが
形成されている。したがって、油圧タペット保持部11
2と両ロッカーアーム軸20,21との垂直方向距離を
小さくでき、両者をより接近した位置に配置できるの
で、動弁系の小型化が可能となる。また、円筒状の点火
栓保持部113および油圧タペット保持部112間に
は、補強リブ118,119が形成されているので、切
欠き凹部112aを形成したことによる油圧タペット保
持部112の強度低下を防止できる。
【0072】なお、以上説明した実施形態では、第2吸
気弁作動カム52のプロフィルは、第1吸気弁作動カム
51のそれと同一のものであったが、両者は異なってい
てもよく、両者の開弁時期、開弁期間または開弁リフト
量を異なるように設定することも可能である。また、切
換油圧供給通路32を構成するパイプ部材31の中空部
の横断面面積は、通常同一であるが、必要であれば、異
なるようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の実施形態の多気筒内燃機関の動弁
装置の要部縦断側面図である。
【図2】図3のII−II線に沿って截断した矢視要部縦断
面図である。
【図3】図1の多気筒内燃機関の動弁装置のシリンダヘ
ッドカバーを取り外し、一部ロッカーアームおよびロッ
カーアーム軸を除いたときの要部平面図である。
【図4】図1の多気筒内燃機関の動弁装置のロッカーア
ーム軸ホルダーおよびオイル通路の配置を示す要部斜視
図である。
【図5】図1の多気筒内燃機関の動弁装置の油圧タペッ
トホルダーの配置を示す要部斜視図である。
【図6】図1の多気筒内燃機関の動弁装置の連結切換手
段の連結および連結解除の態様を示す概略図である。
【図7】図6の連結切換手段のタイミングプレートの動
きを説明する図である。
【図8】図5の油圧タペットホルダーの平面図である。
【図9】図8のIX矢視図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…シリンダブロック、3…シリンダヘ
ッド、4…吸気ポート、5…排気ポート、6…吸気弁、
7…排気弁、8…弁ガイド、9…弁棒シール、10…弁
バネリテーナ、11…弁バネ受け部、12…弁バネ、1
3…油圧タペットホルダー、14a…点火栓、14b…
パイプ、15…油圧タペット、16…吸気カム軸、17
…排気カム軸、18…吸気弁駆動装置、19…排気弁駆
動装置、20…吸気ロッカーアーム軸、21…排気ロッ
カーアーム軸、22…吸気ロッカーアーム、23…排気
ロッカーアーム、24…ロッカーアーム軸ホルダー、2
5…吸気カム軸ホルダー、26…排気カム軸ホルダー、
27…シリンダヘッドカバー、28…ボルト、29…ゴ
ムブッシュ、30…コイルバネ、31…パイプ部材、3
2…切換油圧供給通路、33…バネ、40,41,42
…ボルト孔、43,44,45,46…ボルト、50…
吸気弁休止部、51…第1吸気弁作動カム、52…第2
吸気弁作動カム、53…第3吸気弁作動カム、54…第
1吸気弁駆動ロッカーアーム、55…第2吸気弁駆動ロ
ッカーアーム、56…第1吸気弁自由ロッカーアーム、
56a…ローラ、57…第2吸気弁自由ロッカーアー
ム、57a…ローラ、58…第3吸気弁自由ロッカーア
ーム、58a…ローラ、61…第1連結切換手段、62
…第2連結切換手段、63…第3連結切換手段、64…
シリンダ室、65…ピストン、66…押圧部材、67…
押圧バネ、68…シリンダ室、69…切換ピン、70…
規制部材、71…戻しバネ、72…油圧室、73…連通
路、74…止め輪、75…油圧室、76…連通路、7
7,78,79…シリンダ室、80,81…切換ピン、
82…規制部材、83…戻しバネ、84…油圧室、85
…連通路、86…止め輪、90…タイミングプレート、
91…ピン、92…バネ、93…ストッパ面、110,
111…取付け脚、112…油圧タペット保持部、11
2a…切欠き凹部、113…点火栓保持部、114a、
114b、114c、114d…枠部、115…結合
部、116…薄肉部、117…挿入孔、118,119
…補強リブ、120,121…ボルト孔、122…V字
状オイル連通路、123a,123b…オイル連通路、
123c…開口、124…オイル連通路、125…メイ
ンギャラリー、126…カムチェーン室、127…オイ
ル連通孔、128,129…ボルト孔、130…オイル
連通路、131…オイル連通孔、132…オイル連通
路、133,134…オイル連通孔、135…凹部、1
36…欠如部。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA02 AA08 AA10 AA12 AA19 BA03 BA06 BA23 BA28 BB14 BB22 CA04 CA13 CA21 CA24 CA25 CA27 CA28 CA29 CA33 CA36 CA48 CA52 DA00 DA18 GA00 GA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気筒毎に設けられた1対の吸気弁と、 前記1対の吸気弁にそれぞれ作動連結されるとともに、
    カム軸に設けられて吸気弁を実質的に閉弁休止状態にす
    る1対の休止部にそれぞれ当接する、第1および第2駆
    動ロッカーアームと、 前記カム軸に設けられて吸気弁を実質的に開閉作動させ
    るプロフィルを有する第1作動カムに当接する第1自由
    ロッカーアームと、 前記カム軸に設けられて吸気弁を実質的に開閉作動させ
    るプロフィルを有する第2作動カムに当接する第2自由
    ロッカーアームと、 前記カム軸に設けられて前記第1および第2作動カムよ
    りも大きな開弁リフト量で吸気弁を開閉作動させるプロ
    フィルを有する第3作動カムに当接する第3自由ロッカ
    ーアームと、 前記第1駆動ロッカーアームおよび前記
    第1自由ロッカーアームの連結および連結解除を切換可
    能とする第1連結切換手段と、 前記第2駆動ロッカーアームおよび前記第2自由ロッカ
    ーアームの連結および連結解除を切換可能とする第2連
    結切換手段と、 前記第1駆動ロッカーアーム、前記第2駆動ロッカーア
    ームおよび前記第3自由ロッカーアームの三者の連結お
    よび連結解除を切換可能とする第3連結切換手段とを備
    えたことを特徴とする多気筒内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 気筒休止運転域では、前記第1、第2お
    よび第3連結切換手段を連結解除状態とし、機関の小吸
    気量運転域では、前記第1連結切換手段を連結状態とす
    るとともに、前記第2および第3連結切換手段を連結解
    除状態とし、機関の前記小吸気量運転域よりも吸気量が
    多い中吸気量運転域では、前記第1および第2連結切換
    手段を連結状態とするとともに、前記第3連結切換手段
    を連結解除状態とし、機関の前記中吸気量運転域よりも
    吸気量が多い大吸気量運転域では、前記第3連結切換手
    段を連結状態とする制御手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の多気筒内燃機関の動弁装置。
  3. 【請求項3】 前記各ロッカーアームを回動自在に支持
    するロッカーアーム軸内に形成された穴に、前記第1、
    第2および第3連結切換手段にそれぞれ連通して第1、
    第2および第3切換油圧供給通路を構成する、それぞれ
    が略扇形の横断面形状を有するパイプ部材が取り付けら
    れたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の多
    気筒内燃機関の動弁装置。
  4. 【請求項4】 前記1対の吸気弁は、それぞれ油圧タペ
    ットを介して前記第1および第2駆動ロッカーアームに
    作動連結され、前記各油圧タペットを保持する油圧タペ
    ットホルダーの各油圧タペット保持部間に、前記第3自
    由ロッカーアームに設けられて前記第3作動カムに当接
    するローラを収容する凹部が形成されていることを特徴
    とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の多
    気筒内燃機関の動弁装置。
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