JPH08221466A - カーソル移動方法および装置 - Google Patents

カーソル移動方法および装置

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JPH08221466A
JPH08221466A JP7028337A JP2833795A JPH08221466A JP H08221466 A JPH08221466 A JP H08221466A JP 7028337 A JP7028337 A JP 7028337A JP 2833795 A JP2833795 A JP 2833795A JP H08221466 A JPH08221466 A JP H08221466A
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JP7028337A
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Yasushi Kanazawa
泰 金沢
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マウスを使用するCADシステムにおいて、
メニュー指示後にメニュー指示直前に操作していた図形
等にカーソルをただちに移動させうるカーソル移動方法
および装置を提供する。 【構成】 メニューを指示する直前に操作していた作業
点(および領域)を記憶しておき、メニューが指示され
た後カーソルが図形表示領域に入った瞬間に、カーソル
を記憶していた直前の作業点にただちに移動させる。ま
た、カーソルを移動させる際には、あらかじめ画面にカ
ーソル移動判断基準としての優先領域を設けておき、直
前に操作していた作業点(の現在位置)がその優先領域
内にあるかどうかを判断して、カーソルを移動させるか
どうかを決める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CADシステムにおい
てマウスにより画面上のカーソルを移動させるカーソル
移動方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のCAD(コンピュータ援用設計)
システムにおいては、画面上の座標を指示したりアイコ
ンやメニューを指示するためのポインティングデバイス
として、マウスと呼ばれる装置が最も一般的に使用され
ている。このような、マウスをポインティングデバイス
として用いるCADシステムでは、画面上にカーソル
(マウスカーソル)を1つ表示し、マウスの動きに追従
してカーソルが画面上を動く仕組みとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のCADシステムにあっては、多くの場合、メ
ニュー(選択可能な機能または指定可能な項目の一覧表
示)を画面の一端に、作成または編集を行う図形を画面
の真ん中に表示しているため(たとえば、図5参照)、
メニューを指示した後に図形を指示する場合には、いち
いちマウスを動かしてカーソルを画面の一端から真ん中
まで移動させなければならず、カーソル移動距離が長
く、操作性があまりよくなかった。特に、CADシステ
ムでは同じ図形を何度も繰り返して作業する場合が多い
ので(このとき図形は大体同じ場所に表示される)、こ
のような場合には、メニューと同じ図形との間をマウス
を動かして何回もカーソル移動させなければならず、き
わめて煩わしく、作業効率の点で問題があった。
【0004】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、マウスをポインティングデ
バイスとして使用するCADシステムにおいて、メニュ
ーを指示した後、メニューを指示する直前に操作してい
た図形または点にカーソルをただちに移動させることが
できるカーソル移動方法および装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、CADシステムにおいてマ
ウスにより画面上のカーソルを移動させる方法におい
て、メニューを指示したときに、メニューを指示する直
前に操作していた図形または点の作業位置を求め、メニ
ューを指示した後前記カーソルが画面上の図形表示領域
に入った時に前記カーソルを前記求めた作業位置に移動
させることを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明は、CADシス
テムにおいてマウスにより画面上のカーソルを移動させ
る方法において、メニューを指示したときに、メニュー
を指示する直前に操作していた図形または点の作業位置
と、コマンド実行後の前記作業位置の画面上の現在位置
とをそれぞれ求め、当該求めた作業位置と現在位置とを
比較してそれらのずれに関する情報を求め、当該求めた
ずれに関する情報とあらかじめ設定したカーソル移動判
断基準とにより前記カーソルを移動させるかどうかを判
断し、前記カーソルを移動させるときは、メニューを指
示した後前記カーソルが画面上の図形表示領域に入った
時に前記カーソルを前記求めた現在位置に移動させるこ
とを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明は、CADシス
テムにおいてマウスにより画面上のカーソルを移動させ
る方法において、あらかじめ、画面上の図形表示領域を
使用頻度に応じてランク付けされた複数の領域に分割す
るとともに、当該分割された複数の領域ごとにそれぞれ
カーソル移動判断基準としての優先領域を設定してお
き、メニューを指示したときに、メニューを指示する直
前に操作していた図形または点の作業位置と、コマンド
実行後の前記作業位置の画面上の現在位置とをそれぞれ
求め、この求めた現在位置が前記求めた作業位置の属す
る領域に対応する前記優先領域内にあるかどうかを判断
し、前記求めた現在位置が当該優先領域内にあれば、メ
ニューを指示した後前記カーソルが前記図形表示領域に
入った時に前記カーソルを前記求めた現在位置に移動さ
せることを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の発明は、CADシス
テムにおいてマウスにより画面上のカーソルを移動させ
る装置において、操作された図形または点の最新の作業
位置を記憶する作業位置記憶手段と、メニューが指示さ
れた後前記カーソルが画面上の図形表示領域に入った時
に、前記作業位置記憶手段からの出力により、前記カー
ソルを表示するカーソル表示手段とを有することを特徴
とする。
【0009】また、請求項5記載の発明は、CADシス
テムにおいてマウスにより画面上のカーソルを移動させ
る装置において、操作された図形または点の最新の作業
位置を記憶する作業位置記憶手段と、この作業位置記憶
手段に記憶されている作業位置のコマンド実行後の画面
上の現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、前記作業
位置記憶手段と前記現在位置記憶手段の内容をそれぞれ
比較し、それらのずれに関する情報を求める比較手段
と、この比較手段からの出力とあらかじめ設定されたカ
ーソル移動判断基準とにより、前記カーソルを移動させ
るかどうかを判定する判定手段と、この判定手段により
前記カーソルを移動させると判定されたときに、メニュ
ーが指示されかつ前記カーソルが画面上の図形表示領域
に入った時に、前記現在位置記憶手段からの出力によ
り、前記カーソルを表示するカーソル表示手段とを有す
ることを特徴とする。
【0010】また、請求項6記載の発明は、CADシス
テムにおいてマウスにより画面上のカーソルを移動させ
る装置において、操作された図形または点の最新の作業
位置を記憶する作業位置記憶手段と、この作業位置記憶
手段に記憶されている作業位置のコマンド実行後の画面
上の現在位置を記憶する現在位置記憶手段と、あらかじ
め、画面上の図形表示領域を使用頻度に応じて分割しラ
ンク付けしてなる複数の領域ごとにそれぞれカーソル移
動判断基準として設定された優先領域を記憶する優先領
域記憶手段と、前記現在位置記憶手段と前記作業位置記
憶手段からの出力により、前記優先領域記憶手段の内容
を参照して、前記現在位置記憶手段に記憶されている現
在位置が対応する優先領域内にあるかどうかを判定する
判定手段と、この判定手段により当該現在位置が当該優
先領域内にあると判定されたときに、メニューが指示さ
れかつ前記カーソルが画面上の図形表示領域に入った時
に、前記現在位置記憶手段からの出力により、前記カー
ソルを表示するカーソル表示手段とを有することを特徴
とする。
【0011】
【作用】請求項1記載のカーソル移動方法にあっては、
メニューを指示したときに、メニューを指示する直前に
操作していた図形または点の作業位置を求め、メニュー
を指示した後カーソルが画面上の図形表示領域に入った
時にカーソルを前記求めた作業位置に移動させる。これ
により、カーソルは、マウスによることなくただちにメ
ニュー指示直前に操作していた図形または点に移動す
る。
【0012】また、請求項2記載のカーソル移動方法に
あっては、メニューを指示したときに、メニューを指示
する直前に操作していた図形または点の作業位置と、コ
マンド実行後の前記作業位置の画面上の現在位置とをそ
れぞれ求め、これら求めた作業位置と現在位置とを比較
してそれらのずれに関する情報を求め、この求めたずれ
に関する情報とあらかじめ設定したカーソル移動判断基
準とにより、同じ作業を継続するか別の作業を行うかを
判断し、それに応じてカーソルを移動させるかどうかを
決定する。カーソルを移動させるときは、メニューを指
示した後カーソルが画面上の図形表示領域に入った時に
カーソルを前記求めた現在位置に移動させる。これによ
り、カーソルは、同じ作業を継続すると判断された場合
に限り、マウスによることなくただちにメニュー指示直
前に操作していた図形または点に移動する。
【0013】また、請求項3記載のカーソル移動方法に
あっては、あらかじめ、画面上の図形表示領域を使用頻
度に応じてランク付けされた複数の領域に分割するとと
もに、この分割された複数の領域ごとにそれぞれカーソ
ル移動判断基準としての優先領域を設定しておく。そし
て、メニューを指示したときに、メニューを指示する直
前に操作していた図形または点の作業位置と、コマンド
実行後の前記作業位置の画面上の現在位置とをそれぞれ
求め、この求めた現在位置が前記求めた作業位置の属す
る領域に対応する前記優先領域内にあるかどうかを判断
する。その結果当該現在位置が当該優先領域内にあれ
ば、同じ作業を継続するものと判断し、メニューを指示
した後カーソルが前記図形表示領域に入った時にカーソ
ルを前記求めた現在位置に移動させる。これにより、カ
ーソルは、同じ作業を継続すると判断された場合に限
り、マウスによることなくただちにメニュー指示直前に
操作していた図形または点に移動する。
【0014】また、請求項4記載のカーソル移動装置に
あっては、作業位置記憶手段は、図形または点の指示が
行われるたびに操作された図形または点の最新の作業位
置を記憶し、カーソル表示手段は、メニューが指示され
た後カーソルが画面上の図形表示領域に入った時に、作
業位置記憶手段からの出力により、画面上にカーソルを
表示する。これにより、カーソルは、マウスによること
なくただちにメニュー指示直前に操作していた図形また
は点に移動する。
【0015】また、請求項5記載のカーソル移動装置に
あっては、作業位置記憶手段は、図形または点の指示が
行われるたびに操作された図形または点の最新の作業位
置を記憶し、現在位置記憶手段は、コマンドが実行され
るたびに作業位置記憶手段に記憶されている現在位置の
コマンド実行後の画面上の現在位置を記憶し、更新す
る。比較手段は、作業位置記憶手段と現在位置記憶手段
の内容をそれぞれ比較してそれらのずれに関する情報を
求め、判定手段は、比較手段からの出力とあらかじめ設
定されたカーソル移動判断基準とにより、同じ作業を継
続するか別の作業を行うかを判断し、それに応じてカー
ソルを移動させるかどうかを判定する。この判定手段に
よりカーソルを移動させると判定されると、カーソル表
示手段は、メニューが指示されかつカーソルが画面上の
図形表示領域に入った時に、現在位置記憶手段からの出
力により、画面上にカーソルを表示する。これにより、
カーソルは、同じ作業を継続すると判断された場合に限
り、マウスによることなくただちにメニュー指示直前に
操作していた図形または点に移動する。
【0016】また、請求項6記載のカーソル移動装置に
あっては、作業位置記憶手段は、図形または点の指示が
行われるたびに操作された図形または点の最新の作業位
置を記憶し、現在位置記憶手段は、コマンドが実行され
るたびに作業位置記憶手段に記憶されている現在位置の
コマンド実行後の画面上の現在位置を記憶し、更新す
る。優先領域記憶手段には、あらかじめ、画面上の図形
表示領域を使用頻度に応じて分割しランク付けしてなる
複数の領域ごとにそれぞれカーソル移動判断基準として
設定された優先領域が記憶されている。判定手段は、現
在位置記憶手段と作業位置記憶手段からの出力により、
優先領域記憶手段の内容を参照して、現在位置記憶手段
に記憶されている現在位置が対応する優先領域内にある
かどうかを判定する。この判定手段により当該現在位置
が当該優先領域内にあると判定されると、同じ作業を継
続するものと判断し、カーソル表示手段は、メニューが
指示されかつカーソルが画面上の図形表示領域に入った
時に、現在位置記憶手段からの出力により、画面上にカ
ーソルを表示する。これにより、カーソルは、同じ作業
を継続すると判断された場合に限り、マウスによること
なくただちにメニュー指示直前に操作していた図形また
は点に移動する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明にかかるカーソル移動装置の一実施
例のブロック図である。この装置は、マウスをポインテ
ィングデバイスとして使用する通常のCADシステムと
同様に、ポインティングデバイスとしてのマウス1を有
しており、マウス1からの情報(座標位置の入力、メニ
ューなどの指示、マウスの移動方向と移動距離、マウス
ボタンの状態など)はインタフェース2を通じて全体の
制御演算部3に入力される。制御演算部3には、画面上
に表示するメニューを格納するメニュー格納部4と、画
面上に表示するメッセージを格納するメッセージ格納部
5と、メニューの中から指示されたコマンドを格納する
コマンド格納部6とが接続されている。コマンド格納部
6内のコマンドは制御演算部3により実行され、所定の
図形処理などが施された後、コマンド実行結果格納部7
に格納される。また、制御演算部3には、画面上に表示
するカーソルの位置情報(描画結果)を格納するカーソ
ル描画結果格納部8が接続されている。メニュー格納部
4内のメニュー情報、メッセージ格納部5内のメッセー
ジ情報、コマンド実行結果格納部7内の図形情報、およ
びカーソル描画結果格納部8内のカーソル位置情報は、
それぞれ、メニュー表示制御部9、メッセージ表示制御
部10、図形表示制御部11、およびカーソル表示制御
部12によって読み出され、表示用信号の形で表示制御
部13に渡される。表示制御部13は、メニュー表示制
御部9、メッセージ表示制御部10、図形表示制御部1
1、およびカーソル表示制御部12からの表示用信号を
合成し、表示装置14に送る。表示装置14は、その表
示用信号に従って、画面上にメニュー、メッセージ、図
形、カーソルなどを表示する。
【0018】図5は画面表示の一例を示す図である。こ
こでは、マウスカーソル20として矢印形をしたアロー
カーソルを示している。同図中、符号「21」は図形表
示領域、「22」はメニュー表示領域、「23」はメッ
セージ表示領域をそれぞれ示している。また、「24」
は作業(作成、編集)中の図形である。
【0019】上記のように、マウス1をCADのオペレ
ータが操作すると、その情報はインタフェース2を通じ
て制御演算部3に入力されるが、画面上の図形に対する
作業の位置情報は作業位置記憶部15と現在位置記憶部
16に記憶される。作業位置記憶部15は、画面上で図
形または点の指示が行われるたびにその時の作業位置を
記憶するものであり、指示されるたびに内容が最新のも
のに更新される。現在位置記憶部16は、画面または図
形のある種の操作(拡大、縮小、移動など)を行ったと
きに、記憶されている作業位置が画面上ずれる、つまり
画面上で別の位置になることがある場合を考慮して、作
業位置記憶部15内の作業位置のコマンド実行後の画面
上の現在位置を記憶するものである。本実施例では、後
述するように画面上の図形表示領域はカーソル移動の有
無を判断するために5つの領域に分割されており、作業
位置記憶部15と現在位置記憶部16は、それぞれ、作
業点に関する位置情報のほかに、その作業点が属する領
域をも合わせて記憶するようになっている。
【0020】図6は画面の図形表示領域の分割の一例を
示す図である。同図に示すように画面上の図形表示領域
21は一般的に矩形であり、その中で、オペレータが図
形を表示して作業をする範囲は大体決まっており、図形
表示領域の中心を中心とする楕円の範囲であると考えら
れる。そこで、本実施例では、カーソル移動の判断基準
としてその楕円の範囲を用いることとし、図形表示領域
21を5つの領域に分割している。領域Aはオペレータ
が最も頻繁に使用する楕円の領域であり、その他の領域
B1 、B2 、B3 、B4 は使用する頻度が比較的少ない
領域である。上記のように、作業位置記憶部15と現在
位置記憶部16は、それぞれ、作業点の位置のほかに、
その作業点がどの領域A、B1 〜B4 にあるかも記憶す
るようになっている。作業位置記憶部15と現在位置記
憶部16の内容を比較し、それらのずれに関する情報を
求めることによって、同じ作業を継続するか別の作業を
行うか、つまり操作性の観点からカーソル20をメニュ
ー指示直前の作業点にジャンプさせる必要性の有無を判
断することが可能となる。本実施例では、ずれに関する
情報は、存在する領域A、B1 〜B4 の変化として認識
され、その領域の変化のパターンによってカーソル移動
の有無を判断している。この点については後で説明す
る。
【0021】また、制御演算部3は、カーソル移動の有
無を判断するために、あらかじめ設定されたその判断基
準を記憶するメモリ17と、作業位置記憶部15と現在
位置記憶部16からの出力とメモリ17内の判断基準と
により、メニュー指示後にカーソル20を移動させるか
どうかを判断する比較判定手段18とを有している。比
較判定手段18の動作については後述する。
【0022】図7はメモリ17に記憶されているカーソ
ル移動判断基準の一例を示す表である。同図に示すよう
に、本実施例では、作業時の領域(作業位置記憶部15
に記憶されている作業位置の属する領域)と現在の領域
(現在位置記憶部16に記憶されている作業点の現在位
置の属する領域)とが図7に示す所定の関係にあるかど
うかによって、カーソル移動の有無を判断している。す
なわち、あらかじめ作業時の領域に対して、それぞれ、
カーソル20を移動させるべき現在の領域を優先領域と
して設定しておき、直前に操作していた作業点の現在位
置がその優先領域内にあれば、カーソル20を移動させ
る。ここでは、優先領域は、作業時の領域がAのときは
領域A、B1 のときは領域B1 またはA、B2 のときは
領域B2またはA、B3 のときは領域B3 またはA、B4
のときは領域B4 またはAである。より具体的に説明
すると、作業時の領域がAであり現在の領域がB1 、B
2、B3 、B4 、または画面外(非優先領域)である場
合は、メニューを指示する直前に操作していた作業点が
頻繁に使用する領域A以外に移っており、別の作業を行
うものと判断して、カーソル20は移動させない、つま
りマウス1に追従してカーソル20を移動させる。ま
た、作業時の領域がAであり現在の領域もA(優先領
域)である場合、または作業時の領域がB1 〜B4 のい
ずれかであり現在の領域が同じ領域またはA(優先領
域)である場合には、メニューを指示する直前に操作し
ていた作業点が同じ領域にあるかまたは頻繁に使用する
領域Aに移っているので、同じ作業を継続するものと判
断して、カーソル20を直前の作業点にジャンプさせ
る、つまりマウス1によることなくカーソル20を移動
させる。そして上記以外の場合、たとえば、作業時の領
域がB1 であり現在の領域がB2、B3 、B4 、または
画面外(非優先領域)である場合などは、別の作業を行
うものと判断して、カーソル20は移動させない。
【0023】なお、作業位置記憶手段は作業位置記憶部
15、現在位置記憶手段は現在位置記憶部16、優先領
域記憶手段はメモリ17、比較手段と判定手段は比較判
定手段18、カーソル表示手段はカーソル描画結果格納
部8、カーソル表示制御部12、表示制御部13、およ
び表示装置14によってそれぞれ構成されている。
【0024】本発明は、一般にCADのオペレータは、
ある部品、図面を設計する場合、図形を大体同じ場所に
表示し、同じ場所でいろいろな図形の作成、編集を行う
傾向があり、また、作業をするときには同じ図形を何度
も繰り返して操作することが多いという事実に着目して
なされたものであり、大別して、2つの処理から構成さ
れている。1つは、操作した図形または点の作業点を記
憶する処理であり、もう1つは、記憶した作業点を利用
してカーソル20を移動させる処理である。以下では、
それぞれの処理について、上記実施例の動作を示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0025】図2は操作した図形等の作業点を記憶する
処理を示すフローチャート、図3は図2の入力処理のフ
ローチャートである。一般的なコマンドの流れは、図2
に示すように、入力を複数回(n回)行って(ステップ
S1)、コマンドを実行する(データの作成と表示)
(ステップS2)というものである。システムに対する
コマンド(指示)は、複数の入力1〜nを行う前でも複
数の入力1〜nを行った後でもどちらでもよい。
【0026】ステップS1を構成するそれぞれの入力処
理は、図2に示すように、マウス1を操作して図形また
は点を入力し(ステップS4)、この直後に、画面状態
と共に、その入力した位置、つまり操作していた図形ま
たは点の作業点を、それの属する領域A、B1 〜B4 の
情報と一緒に作業位置記憶部15に記憶する(ステップ
S5)。カーソル20の移動に必要な情報は、最新の情
報のみであるから、ステップS1で複数回(n回)入力
が行われても毎回情報は更新され、作業位置記憶部15
には常に最新の情報が記憶される。
【0027】ステップS2でコマンドが実行されると、
制御演算部3は、作業位置記憶部15に記憶されている
作業点のコマンド実行後の画面上の現在位置を、それの
属する領域A、B1 〜B4 の情報と一緒に現在位置記憶
部16に記憶する(ステップS3)。この情報もまた、
コマンドが実行されるたびに更新され、常に、作業位置
記憶部15の内容に対応する形での最新のものが保持さ
れる。現在位置記憶部16の内容は、通常は作業位置記
憶部15の内容と同じであるが、たとえば、次の作業の
ためのメニュー指示の前に画面等の操作(拡大、縮小、
移動など)が行われ作業点が画面上ずれたような場合に
は、現在位置記憶部16と作業位置記憶部15の内容は
異なることになる。
【0028】図4はカーソル20を移動させる処理を示
すフローチャートである。マウス1を操作してメニュー
が指示されると(ステップS10)、制御演算部3は、
所定のレジスタの内容を参照して、このメニュー指示前
の入力処理(図2、図3参照)における1回目の入力が
図形または点であるかどうかを判断し(ステップS1
1)、そうであれば、図形に対する同じ作業を継続する
かどうかを判断すべく、比較判定手段18は、現在位置
記憶部16の内容を読み出して、図2のステップS3で
記憶された、直前の作業点の画面上の現在位置と領域を
求め(ステップS12)、さらに作業位置記憶部15の
内容を読み出して、図2のステップS1で記憶された、
直前の作業位置とその領域を求め、メモリ17内のカー
ソル移動判断基準(図7参照)をルックアップして、ス
テップS12で求めた現在位置が直前の作業時の領域に
対応する優先領域内にあるかどうか、または、ステップ
S12で求めた現在位置の領域が直前の作業時の領域に
対応する優先領域に含まれるかどうかを判断する(ステ
ップS13)。この判断の結果として優先領域内にあれ
ば、同じ作業を継続するものと判断して、メニューを指
示した後カーソル20が画面上図形領域21に入った瞬
間に、カーソル20を現在位置記憶部16に記憶されて
いる作業点の現在位置にただちに移動させる(ステップ
S14)。たとえば、コマンドを終了する直前に指示し
た図形が図5に示すとおりであったとした場合、メニュ
ーを指示した(図8(A)参照)後、カーソル20は直
前に指示した図形にただちに移動する、つまりジャンプ
することになる(図8(B)参照)。これに対し、ステ
ップS13の判断の結果として優先領域内にない場合に
は、別の作業を行うものと判断して、従来と同様、カー
ソル20は移動させない、つまりマウス1に追従してカ
ーソル20を移動させる。このように、ステップS13
の判断によって、同じ図形を連続して作業するかどうか
が判断される。
【0029】したがって、本実施例によれば、メニュー
を指示する直前に操作していた作業点(および領域)を
記憶しておき、メニューが指示された後カーソル20が
図形表示領域21に入った瞬間に、カーソル20を記憶
していた直前の作業点にただちに移動させるようにした
ので、いちいちマウス1を操作してカーソル20を動か
す必要がなくなり、マウス1の移動距離が少なくなり、
同じ図形を作業する際の操作性が向上し、作業効率の向
上が図られる。
【0030】さらに、本実施例によれば、コマンド実行
後の作業点のずれを利用して、作業の継続性の有無を判
断し、これによりカーソル20の移動の有無を決めるよ
うにしたので、不意の移動、つまり別の作業を行うので
カーソル20を直前の作業点に戻す必要がないにもかか
わらずカーソル20を直前の図形等に移動させるという
ことがなくなり、状況に応じたカーソル20の移動が可
能となり、作業効率がより一層向上する。
【0031】なお、本実施例では、カーソル移動の判断
をあらかじめ設定した領域A、B1〜B4 を基準として
行うようにしているが、これに限定されない。同じ作業
を継続するか別の作業を行うかの判断は、直前の作業点
のずれの情報(ずれ方向とずれ量)に基づいて行うこと
も可能である。
【0032】また、本実施例では、カーソル20を移動
させる場合は直前の作業点(より詳細には、その現在位
置)に移動させるようにしているが、これに限定されな
い。たとえば、あらかじめ領域A、B1 〜B4 ごとにカ
ーソル20を復帰させるべきホームポジションを設定し
ておき、カーソル20を移動させるときは直前に操作し
ていた領域のホームポジションに移動させるようにして
もよい。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1および4記
載の発明によれば、カーソルはマウスによることなくた
だちにメニュー指示直前に操作していた図形または点に
移動するので、メニュー指示後のマウスの移動量が少な
くなり、同じ図形を作業する際の操作性が向上し、作業
効率が向上する。
【0034】また、請求項2、3、5、および6記載の
発明によれば、カーソルは、同じ作業を継続すると判断
された場合に限り、マウスによることなくただちにメニ
ュー指示直前に操作していた図形または点に移動するの
で、不意のカーソル移動がなくなり、状況に合った操作
性が得られる点で、作業効率がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるカーソル移動装置の一実施例
のブロック図
【図2】 操作した図形等の作業点を記憶する処理を示
すフローチャート
【図3】 図2の入力処理のフローチャート
【図4】 カーソルを移動させる処理を示すフローチャ
ート
【図5】 画面表示の一例を示す図
【図6】 画面の図形表示領域の分割の一例を示す図
【図7】 カーソル移動判断基準の一例を示す表
【図8】 カーソルの移動例を示す図
【符号の説明】
1…マウス 3…制御演算部 8…カーソル描画結果格納部(カーソル表示手段) 12…カーソル表示制御部(カーソル表示手段) 13…表示制御部(カーソル表示手段) 14…表示装置(カーソル表示手段) 15…作業位置記憶部(作業位置記憶手段) 16…現在位置記憶部(現在位置記憶手段) 17…メモリ(優先領域記憶手段) 18…比較判定手段(比較手段、判定手段) 20…カーソル 21…図形表示領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CADシステムにおいてマウスにより画
    面上のカーソルを移動させる方法において、 メニューを指示したときに、メニューを指示する直前に
    操作していた図形または点の作業位置を求め、メニュー
    を指示した後前記カーソルが画面上の図形表示領域に入
    った時に前記カーソルを前記求めた作業位置に移動させ
    ることを特徴とするカーソル移動方法。
  2. 【請求項2】 CADシステムにおいてマウスにより画
    面上のカーソルを移動させる方法において、 メニューを指示したときに、メニューを指示する直前に
    操作していた図形または点の作業位置と、コマンド実行
    後の前記作業位置の画面上の現在位置とをそれぞれ求
    め、当該求めた作業位置と現在位置とを比較してそれら
    のずれに関する情報を求め、当該求めたずれに関する情
    報とあらかじめ設定したカーソル移動判断基準とにより
    前記カーソルを移動させるかどうかを判断し、前記カー
    ソルを移動させるときは、メニューを指示した後前記カ
    ーソルが画面上の図形表示領域に入った時に前記カーソ
    ルを前記求めた現在位置に移動させることを特徴とする
    カーソル移動方法。
  3. 【請求項3】 CADシステムにおいてマウスにより画
    面上のカーソルを移動させる方法において、 あらかじめ、画面上の図形表示領域を使用頻度に応じて
    ランク付けされた複数の領域に分割するとともに、当該
    分割された複数の領域ごとにそれぞれカーソル移動判断
    基準としての優先領域を設定しておき、メニューを指示
    したときに、メニューを指示する直前に操作していた図
    形または点の作業位置と、コマンド実行後の前記作業位
    置の画面上の現在位置とをそれぞれ求め、この求めた現
    在位置が前記求めた作業位置の属する領域に対応する前
    記優先領域内にあるかどうかを判断し、前記求めた現在
    位置が当該優先領域内にあれば、メニューを指示した後
    前記カーソルが前記図形表示領域に入った時に前記カー
    ソルを前記求めた現在位置に移動させることを特徴とす
    るカーソル移動方法。
  4. 【請求項4】 CADシステムにおいてマウスにより画
    面上のカーソルを移動させる装置において、 操作された図形または点の最新の作業位置を記憶する作
    業位置記憶手段と、 メニューが指示された後前記カーソルが画面上の図形表
    示領域に入った時に、前記作業位置記憶手段からの出力
    により、前記カーソルを表示するカーソル表示手段と、 を有することを特徴とするカーソル移動装置。
  5. 【請求項5】 CADシステムにおいてマウスにより画
    面上のカーソルを移動させる装置において、 操作された図形または点の最新の作業位置を記憶する作
    業位置記憶手段と、 この作業位置記憶手段に記憶されている作業位置のコマ
    ンド実行後の画面上の現在位置を記憶する現在位置記憶
    手段と、 前記作業位置記憶手段と前記現在位置記憶手段の内容を
    それぞれ比較し、それらのずれに関する情報を求める比
    較手段と、 この比較手段からの出力とあらかじめ設定されたカーソ
    ル移動判断基準とにより、前記カーソルを移動させるか
    どうかを判定する判定手段と、 この判定手段により前記カーソルを移動させると判定さ
    れたときに、メニューが指示されかつ前記カーソルが画
    面上の図形表示領域に入った時に、前記現在位置記憶手
    段からの出力により、前記カーソルを表示するカーソル
    表示手段と、 を有することを特徴とするカーソル移動装置。
  6. 【請求項6】 CADシステムにおいてマウスにより画
    面上のカーソルを移動させる装置において、 操作された図形または点の最新の作業位置を記憶する作
    業位置記憶手段と、 この作業位置記憶手段に記憶されている作業位置のコマ
    ンド実行後の画面上の現在位置を記憶する現在位置記憶
    手段と、 あらかじめ、画面上の図形表示領域を使用頻度に応じて
    分割しランク付けしてなる複数の領域ごとにそれぞれカ
    ーソル移動判断基準として設定された優先領域を記憶す
    る優先領域記憶手段と、 前記現在位置記憶手段と前記作業位置記憶手段からの出
    力により、前記優先領域記憶手段の内容を参照して、前
    記現在位置記憶手段に記憶されている現在位置が対応す
    る優先領域内にあるかどうかを判定する判定手段と、 この判定手段により当該現在位置が当該優先領域内にあ
    ると判定されたときに、メニューが指示されかつ前記カ
    ーソルが画面上の図形表示領域に入った時に、前記現在
    位置記憶手段からの出力により、前記カーソルを表示す
    るカーソル表示手段と、 を有することを特徴とするカーソル移動装置。
JP7028337A 1995-02-16 1995-02-16 カーソル移動方法および装置 Pending JPH08221466A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011141699A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Fujitsu Ltd 部品選択方法、部品選択装置、cad装置及び部品選択プログラム

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