JPH08219960A - ブレーキホースの耐圧試験装置 - Google Patents

ブレーキホースの耐圧試験装置

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JPH08219960A
JPH08219960A JP2551095A JP2551095A JPH08219960A JP H08219960 A JPH08219960 A JP H08219960A JP 2551095 A JP2551095 A JP 2551095A JP 2551095 A JP2551095 A JP 2551095A JP H08219960 A JPH08219960 A JP H08219960A
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Japan
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pressure
hose
low
tested
piping system
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JP2551095A
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Makoto Tanaka
田中  誠
Hidekazu Ishi
英一 伊師
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】試験工程数を少なくして生産性を向上させ、耐
圧試験後の製品の欠陥検出機能を有するブレーキホース
の耐圧試験装置を提供すること。 【構成】ブレーキホースの外面フクレを検出するための
高圧試験機構と内面フクレを検出するための低圧試験機
構とを備え、高圧試験機構は、試験対象ホースへ高圧気
体を送り込む高圧配管系統と、試験対象ホースのホース
本体の自由長にわたり走査される外径測定器とを有し、
一方の低圧試験機構は、試験対象ホースとその試験対象
ホースと同一構造のマスターサンプルとのそれぞれに低
圧気体を送り込む低圧配管系統と、この低圧配管系統に
おける試験対象ホースへの配管部とマスターサンプルへ
の配管部との間に連絡配置された内径測定用差圧センサ
ーとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレーキホースの耐圧
試験装置に関し、とりわけ、外面フクレと内面フクレに
よる圧力変化を利用してブレーキホースの合否を判定す
るための装置を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ブレーキホースは、図3(イ)
のように、ホース本体3の両端に継手金具1,2を締結
したもので、ホース本体3は、図3(ロ)のように、内
層10、補強糸層11、中間層12、補強糸層13及び
外層14からなる。内層10、中間層12及び外層14
は普通ゴムで形成されている。このような構造のブレー
キホース4は、継手金具を締結して完成品とした後、完
成品の全数について耐圧試験を実施してその合否を判定
し、合格したものを市販に供している。
【0003】ブレーキホースの耐圧試験は、一般にホー
ス内に水を圧入し、内面側に300kgf/cm2 ×3分間の
条件で加圧することにより実施されていた。この耐圧試
験は、ホース本体の外面側の欠陥すなわち、ホース本体
の加硫中に図4のように補強糸層11の網目の乱れで発
生したピンホール10aと中間層12の隙間12aを通
過してできた水溜まり14bにより生じた外面フクレ1
4aを、加圧中または加圧後に目視または触手でチェッ
クしていた。それから、製品の内外面に付着している水
滴を除去した後、ホース本体の内面側の欠陥すなわち、
図5のようにホース本体の加硫中に補強糸層11の網目
の乱れで発生したピンホール10aを通過してできた水
溜まり10bにより生じた内面フクレ10cを検出する
ために、所定の外径(例えばφ2.00〜φ2.05)
を有する鋼線を製品の全長に通すかまたは所定の直径を
有する鋼球を通過させるなどの方法でホースの内径が所
定の寸法に確保されているか否かを確認して完成品の合
否を判定し合格品としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の試験例で
は、水圧による耐圧試験によって、水圧を加える作
業、脱水作業、内外径のチェック作業の3工程を必要と
し生産面で無駄があった。ブレーキホースを自動車に
取り付けた後の使用状態ではブレーキ液内の水分含有率
が高いとベイパーロック現象を起こし、ブレーキ性能を
著しく低下させる。従って、水圧による耐圧試験後には
ブレーキホース内に付着している水滴は完全に除去する
必要があるが、継手金具の形状が複雑になると水滴を残
留させてしまう難点があった。ホース内外に発生する
フクレは目視や触手など人間の五感でチェックするため
に見逃してしまう難点があった。
【0005】本発明は、上記の従来技術の問題点を解消
し、試験工程数を少なくして生産性を向上させ、耐圧試
験後の製品の欠陥検出機能を有するブレーキホースの耐
圧試験装置を提供することに目的をおいたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により提供するブ
レーキホースの耐圧試験装置は、ブレーキホースの外面
フクレを検出するための高圧試験機構と内面フクレを検
出するための低圧試験機構とを備え、高圧試験機構は、
試験対象ホースへ高圧気体を送り込む高圧配管系統と、
試験対象ホースのホース本体の自由長にわたり走査され
る外径測定器とを有し、低圧試験機構は、試験対象ホー
スとその試験対象ホースと同一構造のマスターサンプル
とのそれぞれに低圧気体を送り込む低圧配管系統と、こ
の低圧配管系統における試験対象ホースへの配管部とマ
スターサンプルへの配管部との間に連絡配置された内径
測定用差圧センサーとを有したものである。
【0007】また、好ましい態様として、高圧配管系統
を低圧配管系統における試験対象ホースへの配管部に合
流連絡させ、それら高圧配管系統及び低圧配管系統の何
れの配管部においても開閉バルブを設け、これら開閉バ
ルブの切替えにより高圧試験と低圧試験とを共通の配管
上で分離して行えるようにしたものである。
【0008】
【作用】高圧試験機構によれば、高圧配管系統から送り
込まれる高圧の気体が試験対象ホース内に圧入され、そ
の時に外径測定器を試験対象ホースのホース本体の自由
長にわたり走査することにより、外面フクレの有無をチ
ェックすることができる。また、低圧試験機構によれ
ば、低圧配管系統から送り込まれる低圧の気体が試験対
象ホースとマスターサンプルのそれぞれに圧入され、こ
の時に試験対象ホースとマスターサンプルにかかる圧力
の差を内径測定用差圧センサーにてチェックすることに
より、内面フクレの有無をチェックすることができる。
【0009】上記のように気体の圧入により試験するの
で、ブレーキホースへの脱水作業を必要としない。
【0010】
【実施例】図1は、本発明にかかるブレーキホースの耐
圧試験装置の好ましい一実施例を示したもので、図中4
が耐圧試験に供する試験対象ホース(図2参照)であ
り、5がその試験対象ホースと同一構造で不良のない完
成されたマスターサンプルである。試験対象ホース4に
対して高圧試験機構T1を且つまた、試験対象ホース4
とマスターサンプル5に対して低圧試験機構T2を備え
ている。
【0011】高圧試験機構T1は、高圧配管系統P1と
外径測定器32とを有している。高圧配管系統P1は、
高圧エアー発生源20、フィルター21、圧力調整弁2
2、圧力計23及び高圧印加用のバルブV1を一本の配
管に具備させたものである。外径測定器32は、所定の
位置にセットされた試験対象ホース4にたいしてそのホ
ース本体の自由長を往復走査することによりホースの外
面フクレを検出するためのものである。なお、24は圧
力スイッチである。
【0012】一方、低圧試験機構T2は、低圧配管系統
P2と内径測定用差圧センサー31とを有している。低
圧配管系統P2は、低圧エアー発生源25、フィルター
26、圧力調整弁27及び圧力計28を一本の配管に持
ち、その配管より二股に分かれさせた分岐配管P3,P
4を有している。各分岐配管P3,P4には、オリフィ
ス29,30とストップ用のバルブV2,V3とを前後
に配備し、それら、分岐配管P3と分岐配管P4との間
に内径測定用差圧センサー31を連絡配置してなるもの
である。連絡位置はオリフィスとバルブとの前後間つま
り29とV2、30とV3との間の配管部としてある。
なお、この低圧試験系統の配管には、装置配管内の低圧
エアー流れ抵抗を小さくするために内径をφ6mm以上と
することが望ましい。
【0013】上記のような高圧試験機構T1と低圧試験
機構T2は、高圧配管系統P1を低圧配管系統P2の一
方の分岐配管P3に合流連絡させるようにして共通の配
管部を構成している。また、低圧配管系統P2は、一方
の分岐配管P3を試験対象ホース4を介して排気側配管
P5に連絡すると共に、他方の分岐配管P4をマスター
サンプル5を介して排気側配管P6に連絡することによ
り、一連の配管系統を構成している。V4,V5はそれ
ら排気側配管P5,P6に配備された開放用のバルブで
ある。
【0014】さて、以上のように構成された本実施例の
耐圧試験装置について、その操作手順及び試験要領を説
明すると、先ず、試験対象ホース4とマスターサンプル
5をセットする。図2は、試験対象ホース4のセット状
況の具体例を示している。この例では、分岐配管P3に
継手金具シール治具35とシリンダー33を具備させ、
排気側配管P5にも継手金具シール治具36とシリンダ
ー34とを具備させており、一方の継手金具シール治具
35をシリンダー33の駆動力でシール方向35aに押
し出して試験対象ホースの一端側継手金具に接続し、他
方の継手金具シール治具36をシリンダー34の駆動力
でシール方向36aに押し出して試験対象ホースの他端
側継手金具に接続することにより、分岐配管P3と排気
側配管P5とを試験対象ホース4を介して気密に連絡さ
れるのである。マスターサンプル5においても同様のセ
ット機構を用いると良い。
【0015】上記のようにしてセットされた試験対象ホ
ースのホース本体3には、外径測定器32をセットす
る。図2には、その外径測定器32のセット状況の具体
例を示しており、外径測定器32に螺挿するスクリュー
37をホース本体3と並行に伸長させ、このスクリュー
37を駆動モーター38で回転することにより、外径測
定器32をホース本体の自由長32aにわたって往復移
動できるようにしてある。
【0016】上記のようにしてセットが済んだら、高圧
試験機構T1を作動させる。すなわち、先ず、高圧配管
系統P1と共用の配管となる、低圧配管系統側の分岐配
管P3におけるストップ用のバルブV2と排気側配管P
5における開放用のバルブV4とを閉じておく。次い
で、高圧配管系統P1の高圧エアー発生源20を作動さ
せることにより得られた高圧エアーを圧力調整弁22で
検査圧力に調整し、調整後の高圧エアーを高圧印加用の
バルブV1を通し分岐配管P3を介して試験対象ホース
4に印加する。
【0017】圧力スイッチ24が検査圧力に達してから
所定時間が経過した後、外径測定器32を図2のような
要領でホース本体3の自由長32aにわたって往復走査
することにより、ホース本体3の外径を測定し、外面フ
クレ(図4の14a)の有無をチェックし、試験対象ホ
ースの合否を判定する。
【0018】ついで、低圧試験機構T2を作動させる。
すなわち、先ず、前段の高圧試験の終了に引き続いて、
共用の排気側配管P5の開放バルブV4を開け且つ高圧
側のストップバルブV1を閉じて高圧エアーを放出す
る。エアーの放出が済んだら、各分岐配管におけるスト
ップ用バルブV2,V3を開ける。そして、低圧エアー
発生源25を作動させる。それにより得られた低圧エア
ーは、圧力調整弁27でエアー圧力を調整した後に分岐
配管P3,P4に分岐する。それぞれの分岐配管P3,
P4上では、オリフィス29,30でエアーの流量を調
整し、得られた検査エアー圧力を試験対象ホース4とマ
スターサンプル5に供給する。エアーの流れが安定した
ら分岐配管P3とP4との間の圧力差を内径測定用差圧
センサー31にて測定する。測定結果において、圧力差
が認められない場合には試験対象ホース4を合格とし、
一方、圧力差が認められた場合には試験対象ホース4を
不良品と判定するのである。この低圧試験において、試
験対象ホース4に内面フクレ(図4の10c)を生じて
いるか否かをチェックすることができる。
【0019】上述した本実施例の耐圧試験装置によれ
ば、両端に継手金具を締結したブレーキホースを共通の
配管上に一回装着しただけでホース内への検査圧力印加
とその後に発生する内面フクレや外面フクレを検出する
ことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したような本発明にかかるブレ
ーキホースの耐圧試験装置によれば、気体圧力差を利用
することで従来の水圧利用による耐圧試験に比して試験
工程数を少なくでき、生産性の向上に寄与でき、また、
ホース内外の欠陥を差圧センサーと外径測定器によりチ
ェックすることで見逃すことがなく而もホース内に水滴
を残すようなこともなくなり、ひいては、品質保証を顕
著に向上できる。
【0021】なおまた、ホース内外の欠陥検出のための
圧力印加つまり高圧印加と低圧印加とを共通の配管上で
実施することもできるので、試験装置構成の簡単化、試
験手順の単純化及び試験操作の容易性に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるブレーキホースの耐圧試験装置
の一実施例を示す説明図。
【図2】図1に示す装置の外径測定器の取り付け及び走
査状況を示す説明図。
【図3】一般的なブレーキホースの例を示し、(イ)は
ブレーキホースの外観図、(ロ)はホース本体の段剥ぎ
状態説明図。
【図4】ブレーキホースに外面フクレを有した状態の断
面説明図。
【図5】ブレーキホースに内面フクレを有した状態の断
面説明図。
【符号の説明】 1,2 継手金具 3 ホース本体 4 ブレーキホース;試験対象ホース 5 マスターサンプル 10 内層 10a ピンホール 10b 内層側水溜まり 10c 内面フクレ 11 補強糸層 12 中間層 12a 隙間 13 補強糸層 14 外層 14a 外面フクレ 14b 外層側水溜まり 20 高圧エアー発生源 21 フィルター 22 圧力調整弁 23 圧力計 24 圧力スイッチ 29,30 オリフィス 31 内径測定用差圧センサー 32 外径測定器 32a ホース本体の自由長 37 スクリュー 38 駆動モーター T1 高圧試験機構 T2 低圧試験機構 P1 高圧配管系統 P2 低圧配管系統 P3,P4 分岐配管 P5 排気側配管(共通の配管) P6 排気側配管 V1,V2,V3,V4,V5 バルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキホースの外面フクレを検出するた
    めの高圧試験機構と内面フクレを検出するための低圧試
    験機構とを備え、高圧試験機構は、試験対象ホースへ高
    圧気体を送り込む高圧配管系統と、試験対象ホースのホ
    ース本体の自由長にわたり走査される外径測定器とを有
    し、低圧試験機構は、試験対象ホースとその試験対象ホ
    ースと同一構造のマスターサンプルとのそれぞれに低圧
    気体を送り込む低圧配管系統と、この低圧配管系統にお
    ける試験対象ホースへの配管部とマスターサンプルへの
    配管部との間に連絡配置された内径測定用差圧センサー
    とを有した、ブレーキホースの耐圧試験装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の構成において、高圧配管系
    統を低圧配管系統における試験対象ホースへの配管部に
    合流連絡させ、それら高圧配管系統及び低圧配管系統の
    何れの配管部においても開閉バルブを設け、これら開閉
    バルブの切替えにより高圧試験と低圧試験とを共通の配
    管上で分離して行えるようにした、ブレーキホースの耐
    圧試験装置。
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