JPH08161641A - 商品券集計処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各支店や各加盟店から収集した商品券を事務
センターにおいて効率的に集計し仕分けする。 【構成】 順次挿入される１束分の商品券の各商品券の
所定位置に記載された該当商品券の発行企業等の属性及
び金額等の商品券情報を読取るＯＣＲ１と、ＯＣＲで商
品券情報が読取られた各商品券を予め指定された属性区
分に従って仕分けする商品券仕分装置２と、１束分の商
品券における少なくとも合計枚数と合計金額とを記載し
たヘッダカード７とを備え、ＯＣＲ１で順次読取られる
各商品券の商品券情報６を集計し、ヘッダカードに記載
された合計枚数と合計金額をＯＣＲで読取り、ＯＣＲで
読取られたヘッダカードに記載された合計枚数ＣＮ_S 及
び合計金額ＳＭ_S と集計された読取枚数ＣＮ及び合計金
額ＳＭとを比較照合し、不一致が生じると１束分の商品
券の再読取操作指示を出力するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は収集された商品券を効率
的に集計処理する商品券集計処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、百貨店の一般商品券、ビール会社
のビール券、書店の図書券のみならず、一般の小売店に
おいても各種の商品券が発行されている。そして、商品
券は贈答用に使用される場合が多いので、商品券を販売
した商店と、この商品券で商品を販売した商店とは一致
しない場合が一般的である。したがって、発行元メー
カ，発行元百貨店，商店街等の事務センターへ各支店，
各商店から代金代わりに受け取った商品券を持参して決
済を行う必要がある。

【０００３】前述した各事務センターには、各商品券
が、各支店や各加盟店において複数枚の商品券を１束に
して、１束分の商品券の枚数や金額を仮集計された状態
で持込まれる。

【０００４】しかし、各事務センターは、各支店や各加
盟店から持込まれ各１束分の商品券を分離して各商品券
を再度集計して必要な決済を行う必要がある。また、ビ
ール券等のように各ビール会社共通に使用できる商品券
の場合は、収集した商品券を発行会社毎に仕分ける必要
がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来、事務センターに
おいては、事務員が各支店や各加盟店から持込まれ商品
券の種類や金額，枚数を集計して集計結果を事務計算機
へ入力していた。また、事務員は例えば各発行会社毎に
仕分ける仕分け作業を実施していた。

【０００６】前述したように、贈答用に多用される商品
券の場合は、中元時期や歳暮時期に事務処理が集中する
傾向にある。したがって、この集中時期においては、事
務員の事務処理負担が大幅に増加する問題がある。

【０００７】さらに、短時間に大量の商品券を手作業で
事務処理すると、商品券の枚数の数え間違や、金額の読
み間違や、仕分け間違等の人為的ミスの発生確率が上昇
する。

【０００８】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、各支店や各加盟店から持込まれた商品券に
記載された発行企業や金額等の商品券情報をＯＣＲで自
動的に読取って自動集計することによって、事務センタ
ーにおける事務処理能率を大幅に向上でき、かつＯＣＲ
の読取り誤りも検証でき、信頼性を向上できる商品券集
計処理装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の商品券集計処理装置は、順次挿入される１束
分の商品券の各商品券の所定位置に記載された該当商品
券の発行企業等の属性及び金額等の商品券情報を読取る
ＯＣＲと、このＯＣＲで商品券情報が読取られた各商品
券を予め指定された属性区分に従って仕分けする商品券
仕分装置と、ＯＣＲで順次読取られる各商品券の商品券
情報を集計する集計手段と、１束分の商品券における少
なくとも合計枚数と合計金額とを記載したヘッダカード
と、ヘッダカードに記載された合計枚数と合計金額をＯ
ＣＲで読取るヘッダカード読取手段と、このＯＣＲで読
取られたヘッダカードに記載された合計枚数及び合計金
額と集計手段にて集計された合計枚数及び合計金額とを
比較照合する比較照合手段と、比較照合手段にて不一致
が生じると１束分の商品券の再読取操作指示を出力する
再操作指示手段とを備えたものである。

【００１０】

【作用】このように構成された商品券集計処理装置にお
いては、事務センターの事務員は、各支店や各加盟店か
ら持込まれた１束分の商品券における各支店や各加盟店
で仮集計された合計枚数や合計金額を予め準備されたヘ
ッダカードに記入する。そして、このヘッダカード及び
１束分の各商品券をＯＣＲ（光学的文字読取装置）へ挿
入する。

【００１１】すると、ＯＣＲはヘッダカードに記載され
た合計枚数や合計金額を読取り、かつ各商品券に記載さ
れた発行企業等の属性及び金額等の商品券情報を読取
る。そして、ＯＣＲで読取られた１束分の商品券の商品
券情報が自動集計される。

【００１２】また、各商品券は予め指定された属性区分
に従って自動的に仕分けされる。集計結果に含まれる合
計枚数及び合計金額とヘッダカードから読取った合計枚
数及び合計金額とが比較照合される。比較照合結果が一
致しない場合は、ＯＣＲの読取り誤りか、各支店や各加
盟店での仮集計結果が誤っていたかであるので、今回の
１束分の商品券の再読取操作指示が自動的に出力され
る。

【００１３】よって、この再読取操作指示を確認した事
務員は、再度ヘッダカード及び１束分の各商品券をＯＣ
Ｒへ挿入すればよい。このように、商品券の集計，仕分
け作業が自動的に実施されるので、事務員の作業負担が
大幅に軽減されると共に、集計結果の信頼性がさらに向
上する。

【００１４】

【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図１は実施例の商品券集計処理装置の概略構成を示
すブロック図である。事務センターに配設された商品券
集計処理装置は、大きく分けて、商品券やヘッダカード
に記載された文字情報を読取るＯＣＲ（光学的文字読取
装置）１と、商品券を予め指定された属性区分に従って
仕分る仕分装置２と、ＯＣＲ１で読取られた商品券情報
を集計すると共にＯＣＲ１及び仕分装置２の動作を制御
する演算制御装置３とで構成されている。

【００１５】図２（ａ）は各支店や各加盟店からこの事
務センターに持込まれる１束分の商品券を示す模式図で
ある。各商品券４の表面には、例えば「ビール券」等の
商品券４の種類を示す文字、この商品券４で購入できる
商品の種類及び数量，この商品券４の発行元企業名等が
表記されている。

【００１６】さらに、商品券４の表面の下方位置には、
バーコード５及びこのバーコード５と同一内容の商品券
情報６を示す文字列が記載されている。この商品券情報
６は、例えば、金額（Ａ）６ａ，発行年月日６ｂ，発行
元企業名６ｄ，一連番号（セリアル番号）６ｄで構成さ
れている。なお、この商品券情報６は商品券の種別によ
ってそれぞれ異なる情報が設定される。

【００１７】そして、例えば、商品券は１００〜２００
枚を１束としてまとめて事務センターへ持込まれる。こ
の場合、この持込まれた１束分の商品券４には、予め各
支店や各加盟店で仮集計された合計枚数ＣＮ_S や合計金
額ＳＭ_S のメモ書が付されている。

【００１８】図２（ｂ）はこの商品券集計処理装置で使
用されるヘッダカードを示す模式図である。このヘッダ
カード７は図２（ａ）に示す商品券４と同一形状を有し
ている。そして、ヘッダカード７の表面にはヘッダカー
ドであることを示す文字が表記されている。さらに、表
面の下方の前記商品券４の商品券情報６の文字列と同一
位置には、８ａ〜８ｅまでの５つの領域（記入欄）が予
め印刷されている。

【００１９】事務センターの事務員は、１束分の商品券
４が持込まれると、新規のヘッダカード７を取出して、
先頭の領域（記入欄）８ａにヘッダカードを示すカード
種別ＨＤを筆記用具を用いて書込み、２番目の領域８ｂ
に支店（加盟店）番号、３番目の領域８ｃにバッチ処理
番号．４番目の領域８ｄにメモ書きから読取った１束分
の商品券の合計枚数ＣＮ_S 、５番目の領域８ｅに合計金
額ＳＭ_S を書込む。

【００２０】図１において、ＯＣＲ１のホッパー９に収
納された１束分の各商品券４は、画像読取ヘッド１０位
置へ搬送される。画像読取ヘッド１０は各商品券４の下
方の商品券情報６の文字データを読取って、制御部１１
へ送出する。

【００２１】制御部１１は商品券４の商品券情報６が正
しく読取られたか否かを判断して、正しく読取られた場
合は、読取った商品券情報６を演算制御装置３へ送出す
る。また、正常に読取れなかった場合は、読取りエラー
情報を演算制御装置３へ送出する。さらに、制御部１１
は読取った商品券情報６及び正常に読取れなかった場合
の読取りエラー情報を仕分装置２へ送出する。

【００２２】画像読取ヘッド１０における１枚の商品券
４の商品券情報６の読取り処理が終了すると、この読取
終了した商品券４は搬送ローラ１２にて仕分装置２へ搬
送される。仕分装置２には演算制御装置３から予め指定
された属性区分に従って、ＯＣＲ１から搬入された各商
品券４を同じく制御部１１から入力された該当商品券４
の商品券情報６から、該当商品券４がどの区分に所属す
るかを判断して、該当商品券４を対応するトレイ１３へ
搬送する。

【００２３】なお、制御部１１から入力された該当商品
券４の情報が読取りエラー情報の場合は、再読取りトレ
イ１４へ排出する。具体的には、商品券４がビール券の
場合は、属性区分を発行企業と設定されており、各商品
券４はこのビール券を発行した各ビール会社毎に仕分ら
れる。

【００２４】また、ＯＣＲ１は、ホッパー９にヘッダカ
ード７が挿入されると、このヘッダカード７の各領域８
ａ〜８ｅに記載されている各情報を読取って、演算制御
装置３へ送出する。また、制御部１１は先頭の領域８ａ
からヘッダカードを示すカード種別ＨＤを読取ると、こ
のヘッダカード７を仕分け装置２へ搬送することを停止
する。

【００２５】次に、演算制御装置３を説明する。この演
算制御装置３は一種のオフィス・コンピョユータで構成
されており、バス１５に対して、各種情報処理を実行す
るＣＰＵ１６、プログラム等の固定データを記憶するＲ
ＯＭ１７，各種可変データを記憶するＲＡＭ１８，内部
記憶装置としてのＨＤＤ（ハード・ディスク・ドライ
ブ）１９、前記ＯＣＲ１から商品券情報６等が入力され
る入力インタフェース２０，仕分装置２へ各種制御情報
を送信するための出力インタフェース２１等が接続され
ている。

【００２６】また、バス１５に対して、ＣＲＴ表示装置
２２ａとキーボード２２ｂからなるマンマシン装置２
２、プリンタ２３を駆動する印字制御部２３ａ，ＭＴ
（磁気テープ）装置２４を制御するＭＴ制御部２４ａ等
が接続されている。

【００２７】前記ＲＡＭ１８内には、図３に示すよう
に、ヘッダカード７から読取った支店（加盟店）番号、
バッチ処理番号．合計枚数ＣＮ_S 、合計金額ＳＭ_S 等の
ヘッダ情報を一時記憶するヘッダ情報メモリ２５、ＯＣ
Ｒ１から入力した商品券情報や前記ヘッダ情報や読取り
エラー情報を一時記憶する読取情報メモ２６，仕分装置
２へ指定した属性区分等の仕分情報を記憶する仕分情報
メモリ２７、及び集計ファイル２８等が形成されてい
る。

【００２８】集計ファイル２８は、１束分の商品券４の
前述した商品券情報６を種々の項目で集計した場合にお
ける複数の項目別ファイルが形成されている。例えば、
発行企業別ファイル、金額種別ファイル、支店（加盟
店）別ファイル等が形成されている。さらに、この集計
ファイル２８には１束分の商品券４の合計枚数ＣＮ，合
計金額ＳＭも集計される。

【００２９】そして、この演算制御装置３のＣＰＵ１６
は、マンマシン装置２２を介して操作者から商品券４の
仕分区分（属性区分）が入力されると、この入力された
仕分区分を出力インタフェース２１を介して仕分装置２
へ設定する。なお、この仕分区分は、前述した発行企業
別の他に、金額種別等が指定可能である。

【００３０】そして、ＣＰＵ１６は、図４に示す流れ図
に従ってＯＣＲ１から入力された商品券情報６に対する
集計処理を実行するようにプログラム構成されている。
流れ図が開始され、Ｐ（プログラム・ステップ）１にお
いて、ＯＣＲ１から情報が入力すると、受信情報を一旦
ＲＡＭ１８の読取情報メモリ２６へ書込む。そして、書
込んだ情報の種類を調べる。読取りエラー情報の場合は
（Ｐ２）、Ｐ３にてエラー枚数ＣＥに１を加算する（Ｃ
Ｅ＝ＣＥ＋１）。

【００３１】ＯＣＲ１からの情報がヘッダカード７から
読取った前述したヘッダ情報の場合は（Ｐ４）、その読
取ったヘッダ情報をヘッダ情報メモリ２５へ格納する
（Ｐ５）。さらに、ＯＣＲ１からの情報が商品券情報６
の場合は（Ｐ６）、この商品券情報６を集計ファイル２
８内の必要なファイルに集計する（Ｐ８）。さらに、Ｐ
９にて商品券情報６の金額Ａを合計金額ＳＭに加算する
（ＳＭ＝ＳＭ＋Ａ）。また、Ｐ１０にて合計枚数ＣＮに
１を加算する（ＣＮ＝ＣＮ＋１）。

【００３２】そして、Ｐ１１にて、この合計枚数ＣＮと
エラー枚数ＣＥとを加算した枚数がヘッダ情報メモリ２
５に記憶された合計枚数ＣＮ_S を越えていない場合は、
Ｐ１へ戻り、ＯＣＲから次の読取り情報の入力待ちとな
る。

【００３３】Ｐ１１にて、合計枚数ＣＮとエラー枚数Ｃ
Ｅとを加算した枚数がヘッダ情報メモリ２５に記憶され
た合計枚数ＣＮ_S を越えると、ホッパー９にセットされ
た全部の枚数の商品券４の読取処理が終了したので、Ｐ
１２へ進み、エラー枚数ＣＥが０か否かを調べる。０以
外の場合は、Ｐ１９へ進み、再読取操作指示をマンマシ
ン装置２２のＣＲＴ表示装置２２ａへ表示出力する。

【００３４】エラー枚数ＣＥが０の場合、Ｐ１３へ進
み、集計ファイル２８に集計した合計金額ＳＭ及び合計
枚数ＣＮと、ヘッダ情報メモリ２５に記憶されている合
計金額ＳＭ_S 及び合計枚数ＣＮ_S とを比較照合する。

【００３５】Ｐ１４にて両方が共に一致した場合は、集
計ファイル２８に集計された各集計結果をＣＲＴ表示装
置２２ａに表示する（Ｐ１５）。さらに、各集計結果を
プリンタ２３で印字出力し、かつＭＴ装置２４に記憶保
持する（Ｐ１６）。そして、ＲＡＭ１８の仕分情報メモ
リ２７以外の各メモリ２５．２６及び集計ファイル２８
をクリアする。

【００３６】なお、Ｐ１４にていずれか一方でも不一致
が発生した場合は、集計ファイル２８の各集計結果の表
示，印字，登録を中止して、集計ファイル２８を破棄し
た後、再読取操作指示をマンマシン装置２２のＣＲＴ表
示装置２２ａへ表示出力する。

【００３７】このように、構成された商品券集計処理装
置においては、事務センターの事務員は、各支店や各加
盟店から持込まれた１束分の商品券の支店（加盟店）番
号、バッチ処理番号及びメモ書きされた合計枚数ＣＮ
_S ，合計金額ＳＭ_S をヘッダカード７の所定領域８ａ〜
６ｅに書込んで、ＯＣＲ１に挿入して、さらに、１束分
の各商品券４をホッパー９に挿入すると、挿入された１
束分の各商品券４に記載された各商品券情報６は演算制
御装置３にて自動的に集計される。

【００３８】そして、集計結果のなかの合計枚数や合計
金額が各支店や各加盟店が仮集計した合計枚数や合計金
額と不一致になると、再度１束分の商品券４をＯＣＲ１
で読取操作を行う指示が自動的に出力される。

【００３９】また、読取りエラーが発生した場合は、読
取りエラーが生じた商品券４は再読取りトレイ１４へ自
動的に排出される。したがって、読取りエラーが生じた
商品券４を簡単に特定できる。

【００４０】このように、事務センターにおいては、各
支店や各加盟店から持込まれた１束分の商品券を自動的
に集計できると共に、各商品券を指定された区分で自動
仕分けできる。したがって、事務作業能率が大幅に向上
する。また、集計作業に伴う人為的ミスの発生確率を大
幅に低減できる。

【００４１】さらに、合計枚数や合計金額等の重要な集
計項目に対しては、各支店や各加盟店が仮集計した値と
の照合を実施しているので、集計装置としての信頼性を
より一層向上できる。

【００４２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の商品券集
計処理装置においては、各支店や各加盟店から持込まれ
１束分の商品券に記載された発行企業や金額等の商品券
情報をＯＣＲで自動的に読取って自動集計している。さ
らに、集計結果とヘッダカードに記載した合計枚数と合
計金額とを比較照合している。したがって、事務センタ
ーにおける商品券の集計事務処理能率を大幅に向上で
き、かつＯＣＲの読取り誤りも検証でき、信頼性を大幅
に向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係わる商品券集計処理装
置の概略構成を示すブロック図

【図２】 同実施例装置に用いられる商品券及びヘッダ
カードの記載内容を示す図

【図３】 同実施例装置のＲＡＭの記憶内容を示す図

【図４】 同実施例装置の動作を示す流れ図

【符号の説明】

１…ＯＣＲ、２…仕分装置、３…演算処理装置、４…商
品券、６…商品券情報、７…ヘッダカード、８ａ〜８ｅ
…領域、９…ホッパー、１０…画像読取ヘッド、１１…
制御部、１３…トレイ、１４…再読取りトレイ、１６…
ＣＰＵ、１８…ＲＡＭ、２２…マンマシン装置、２３…
プリンタ、２４…ＭＴ装置、２５…ヘッダ情報メモリ、
２８…集計ファイル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 順次挿入される１束分の商品券の各商品
   券の所定位置に記載された該当商品券の発行企業等の属
   性及び金額等の商品券情報を読取るＯＣＲと、 このＯＣＲで商品券情報が読取られた各商品券を予め指
   定された属性区分に従って仕分けする商品券仕分装置
   と、 前記ＯＣＲで順次読取られる各商品券の商品券情報を集
   計する集計手段と、 前記１束分の商品券における少なくとも合計枚数と合計
   金額とを記載したヘッダカードと、 このヘッダカードに記載された合計枚数と合計金額を前
   記ＯＣＲで読取るヘッダカード読取手段と、 このＯＣＲで読取られたヘッダカードに記載された合計
   枚数及び合計金額と前記集計手段にて集計された合計枚
   数及び合計金額とを比較照合する比較照合手段と、 この比較照合手段にて不一致が生じると前記１束分の商
   品券の再読取操作指示を出力する再操作指示手段とを備
   えた商品券集計処理装置。