JPH08152501A - 車輌用反射低減ガラス - Google Patents

車輌用反射低減ガラス

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JPH08152501A
JPH08152501A JP6294093A JP29409394A JPH08152501A JP H08152501 A JPH08152501 A JP H08152501A JP 6294093 A JP6294093 A JP 6294093A JP 29409394 A JP29409394 A JP 29409394A JP H08152501 A JPH08152501 A JP H08152501A
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JP
Japan
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thin film
glass
reflection
layer
refractive index
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JP6294093A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takamatsu
敦 高松
Kensuke Makita
研介 牧田
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントガラスとして用いた際、反射を低減
し干渉色の呈色が少なくかつ高耐久性の薄膜で以て、ダ
ッシュボードもしくはその周辺部の映り込み現象と人や
環境に対するギラツキ感を低減し、ドライバーの透視性
を高め、誤認や眼の疲労等を防いで安全性を向上し、人
や環境等に優しいガラスを得る。 【構成】 透明ガラス基板の少なくとも片側表面に、ガ
ラス面から第1層目に屈折率1.7 〜1.8 、膜厚90〜110n
m 、第2層目に屈折率1.4 〜1.5 、膜厚105 〜130nm の
薄膜層を被覆積層してなり、該表面の垂直線に対し入射
角50〜70°で入射し反射する反射率がガラス面の反射率
に比し、4.5 〜6.5 %低減するようにせしめ、しかも前
記50〜70°の入射光に対する反射光の刺激純度を18%以
下としたことで成る車輌用反射低減ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に車両等を運転する
際に、ことにダッシュボードもしくはこれらの周辺部が
特定傾斜角で取り付けたフロントガラスに対し、映り込
み現象ならびにギラツキ感が発現するのを低減させるよ
うにし、ドライバーの視界確保性能を高めることで、よ
り安全性の向上に寄与する車輌用反射低減ガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、低反射ガラスならびに該範疇
に属するガラスが、各種提案がなされ実施されている。
ことに車両用窓ガラスにおいては、近年種々の機能性を
付与した高性能多機能ガラスが用いられるようになりつ
つあるとともに、車内の運転者や乗員はもとより対向車
等に対しても、より安全性を有し、居住性に優れかつ環
境に優しいものとなるものがより望まれつつあるなか
で、低反射ならびに該範疇に属する性能を有するガラス
が提案されてきている。
【0003】特に、自動車窓のうち、特定傾斜角度で取
り付けたフロントガラスに用いた従来の低反射性能で
は、正面からの反射光の低減を目的としたものであり、
前記フロントガラス表面の垂直線(法線と以後いう)と
なす入射角が例えば50°〜70°以上の斜入射光に対して
は、その低反射効果が半減もしくはほとんどないもので
あって、例えば運転者がダッシュボードもしくはそれら
の周辺物がフロントガラスへの映り込みによって、ドラ
イビング時における前景の視認性が低下し、安全性の低
下等を発現することとなるものである。
【0004】これに対し、例えば特開平3-17601 号公報
には反射防止コーテイングの形成方法が記載されてお
り、軽金属酸化物プレカーサー、非水溶剤、および水を
含む反応性組成物のコーティングを基板上に形成し、十
分な時間加熱して濃縮し、該濃縮されたコーティング
を、弗素気体又は弗素生成気体状化合物を含む雰囲気
に、高められた温度で十分な時間さらして、該コーティ
ングの軽金属酸化物の酸素原子の少なくとも一部を、弗
素原子と置換することにより、コーティングの厚みに対
して軽金属弗化物の濃度勾配をもち、可視光の全スペク
トルに対して優れた反射防止性能を示すコーティングが
得られることとなるというものが開示されている。
【0005】また、例えば特開昭64-70701号公報には導
電性反射防止膜を有する透明板が記載されており、導電
性付与の金属膜上に、屈折率が1.90〜2.50でかつ膜厚が
200Å〜400 Åの高屈折率誘電体膜と、該表面上に屈折
率が1.35〜1.50でかつ膜厚が700 Å〜1200Åの低屈折率
誘電体膜とからなるものが開示されている。
【0006】また、例えば本出願人が既に出願した特開
平4-357134号公報に車両用反射低減ガラスを記載したよ
うに、ガラス面側から第1層として屈折率がn1=1.8 〜
1.9でかつ膜厚が700 〜900 Åである薄膜層を被覆し、
次いで該第1層目薄膜層上に、第2層目として屈折率が
n2=1.4 〜1.5 でかつ膜厚が1100〜1300Åである薄膜層
を被覆積層してなり、さらに前記表面の垂直線となす入
射角が50°〜70°の間で入射する膜面側の可視光に対
し、前記薄膜被覆積層面における反射率を通常の薄膜被
覆のないガラス面における反射率より4.5 〜6.5 %低減
せしめて成るものを提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】前述した例えば本出
願人が既に提案した特開平4-357134号公報に記載の車両
用反射低減ガラスでは、斜入射光に対する充分な反射低
減効果を発揮できるものとなるものの、入射角が 0〜40
°の光に対してその反射光の刺激純度が30%を超え最大
約35%程度となり、また入射角が50〜70°の光に対して
その反射光の刺激純度が20%を超える部分があって、最
大約21%程度となる等、必ずしもギラツキ感が低いもの
とは言い難いものであった。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は、従来のかか
る欠点に鑑みてなしたものであって、特定した屈折率と
膜厚の薄膜を組み合わせ、シンプルな2層の薄膜被覆積
層によって、フロントガラスにおける可視光線透過率が
70%以上を満たし、かつ所定の斜入射光での反射光の反
射率を4.5 〜6.5 %程度だけ低減ができ、しかも車内外
側から見た際、反射光のギラツキ感を抑え、誤認や違和
感が発現しないようにした車輌用反射低減ガラスを提供
するものである。
【0009】すなわち、本発明は、透明ガラス基板の少
なくとも片側表面に、ガラス面側から第1層目として屈
折率がn1=1.7 〜1.8 でかつ膜厚が90〜110nm である薄
膜層を被覆し、次いで該第1層目薄膜層上に、第2層目
として屈折率がn2=1.4 〜1.5 でかつ膜厚が105 〜130n
m である薄膜層を被覆積層してなり、さらに前記表面の
垂直線となす入射角が50°〜70°の間で入射する膜面側
の可視光に対し、前記薄膜被覆積層面における反射率を
通常の薄膜被覆のないガラス面における反射率より4.5
〜6.5 %低減せしめ、しかも前記50〜70°の入射光に対
する反射光の刺激純度を18%以下としたことで成ること
を特徴とする車輌用反射低減ガラス。
【0010】ならびに、前記第1層目薄膜層の薄膜が、
SiO2、TiO2、ZrO2、Al2O3 、B2O3のうちの2種以上を混
合したものから成ることを特徴とする上述した車輌用反
射低減ガラス。
【0011】さらに、前記各薄膜層のうち、第1層目薄
膜層をモル比でTiO2:SiO2=40:60〜55:45である薄膜
とし、第2層目薄膜層をSiO2薄膜としたことを特徴とす
る請求項1記載の車輌用反射低減ガラスをそれぞれ提供
するものである。
【0012】ここで、前記第1層目を屈折率がn1=1.7
〜1.8 でかつ膜厚が90〜110nm である薄膜層とし、次い
で該第1層の上に第2層目を屈折率がn2=1.4 〜1.5 で
かつ膜厚が105 〜130nm である薄膜層の2層とすること
としたのは、例えば屈折率が2.0 以上の高屈折率薄膜等
を用いると、着色や反射が強くなってきて、可視光透過
率が70%以上あるいは反射低減が所期の値となり難いも
のとなるからであり、前記薄膜層を二層を超えて多層薄
膜層にするにしたがって、車輛用として充分な耐久性能
が得られにくくなり、さらに製造工程が複雑になり経済
的でなくなるからである。
【0013】さらに第1ならびに第2層薄膜の前記屈折
率ならびに前記膜厚の値でなければ、前記表面の垂直線
となす入射角が50°〜70°の間で入射する膜面側の可視
光に対し、該薄膜被覆積層面における反射率が通常の薄
膜被覆のないガラス面における反射率より4.5 〜6.5 %
だけ低減せしめることができないからである。
【0014】また、前記表面の垂直線となす入射角が50
°〜70°の間で入射する膜面側の可視光に対し、該薄膜
被覆積層面における反射率が通常の薄膜被覆のないガラ
ス面における反射率より4.5 〜6.5 %低減せしめるよう
にしたのは、通常自動車のフロントガラスの取付け角度
は大体40°〜20°程度であって、ダッシュボードとその
周辺部が該フロントガラス内側表面に反射して映り出し
現象を発現し、運転者等に好ましくないからであり、そ
の光の入射角が前記表面の垂直線に対して50°〜70°の
間で入射することとなるためである。また反射率を4.5
〜6.5 %低減せしめると、ほとんど運転者等に対し前記
映り出しがなくなって映り出しを視認されにくくなりか
つ気にならなくなり、さらには現在のダッシュボードの
色調が黒色が主であるものを例えばもっと明るい色調に
替え得ることができるようになって、よりバラエティー
に富んだものとなし得ることとなるからである。
【0015】またさらに、前記50〜70°の入射光に対す
る反射光の刺激純度を18%以下としたのは、運転者はも
ちろん同乗者ならびに対向車の人等の環境に対して、特
に必ずしも人等の環境は50°〜70°の角度でガラスを見
るとは限らず全ての方角からの視認に対してよりギラツ
キ感を抑え、目や身体の疲労の低減ならびにそれらによ
る不安全性を解消し、人的物的両面から優しいものとす
るためである。
【0016】また例えば仮に第1層目の屈折率を1.8 以
上として第1層目ならびに第2層目の膜厚を制御するこ
ととしたとしても、斜入射光に対する反射低減効果は期
待できるものとなるが、低角度で反射する光に対して刺
激純度を例えば入射角が 0〜40°の光に対してその反射
光の刺激純度が30%を超え最大約35%程度となり、また
入射角が50〜70°の光に対してその反射光の刺激純度が
20%を超える部分があって、最大約21%程度となる等、
必ずしもギラツキ感を抑えることができないからで、前
記本発明の構成によって、可視光の反射低減とどの方向
から見てもギラツキ感を低減したものとなる。
【0017】さらに、前記第1層目薄膜層の薄膜が、Si
O2、TiO2、ZrO2、Al2O3 、B2O3のうちの2種以上を混合
したものから成ることが好ましいとしたのは、屈折率が
比較的高いTiO2(2.25程度)、ZrO2(1.95程度)と屈折
率が比較的低いSiO2(1.45程度)、Al2O3 (1.65程
度)、B2O3(1.60程度)とを種々組み合わせて混合する
ことで、自由にコントロールして屈折率が1.7 〜1.8 に
なるような複合膜を得易く、かつ耐久性に優れるものと
なるからである。
【0018】さらにまた、第1層目薄膜層をモル比でTi
O2:SiO2=40:60〜55:45である薄膜とし、第2層目薄
膜層をSiO2薄膜とすることが好ましいとしたのは、前記
各成分の組み合わせの中でも、アルコキシドが安定で成
膜性がよく、均質な膜が得易く、最も優れた反射率低減
効果が得られ、かつ高耐久性であるからである。
【0019】さらにまた、ガラス基板としては、透明ガ
ラスであれば無色あるいは有色のどちらでもよい、すな
わち例えばブルー、ブロンズ、グレーあるいはグリーン
ガラス等でもよく、特に自動車用窓材ではブルー色系あ
るいはゴールド色系、グリーン色系、なかでもゴールド
色系色調で熱線・紫外線吸収性能を得やすいものであれ
ばより好ましいものである。また単板で使用できること
はもとより、熱線反射ガラス、また複層あるいは合せガ
ラスあるいは強化ガラスまたは強度アップガラス、曲げ
ガラス等としても使用できることは言うまでもない。さ
らに、ガラス基板が無機質でも有機質でもよいことは言
うに及ばない。
【0020】
【作用】前述したとおり、本発明の車両用反射低減ガラ
スは、ガラス表面側から中屈折率の薄膜、ついで低屈折
率の薄膜とした特定の屈折率ならびに所定の膜厚とした
薄膜を組み合わせ、シンプルな2層の薄膜被覆積層によ
って、フロントガラスにおける可視光線透過率が70%以
上を満たし、かつ例えばダッシュボード等からの50°〜
70°で入射する斜入射光に対し、ガラス内側表面での反
射光の反射率を4.5 〜6.5 %程度だけ低減をし、しかも
前記50〜70°の入射光に対する反射光の刺激純度を18%
以下としたので、車内外側から見た際のギラツキ感を抑
えることができ、反射が抑制した分透視性が向上し、誤
認や違和感が発現しないようにし、さらに高耐久性であ
って運転者等の乗員ならびに人々の環境に優しい、自動
車用の窓材として有用な車輌用反射低減ガラスとなるも
のである。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0022】実施例1 図1に示すように、先ずTiのアルコキシドとSiのアルコ
キシドをモル比で45:55に混合し、これにイソプロピル
アルコール等の溶媒を加え溶質濃度約0.45mol/l 、約2
mPa・ s になるようアルコキシド溶液を調製し、ついで
内側ガラス板3の外面側をマスキングテープで以てマス
キングし、該内側ガラス板3を前記調製液に浸漬し、約
4.5mm /秒の速度で引き上げた後、マスキングテープを
取り除き、約270 ℃で約10分間加熱し、第1層目薄膜層
5を得た。さらについで該内側ガラス板3の無膜面に再
度マスキングテープを貼り、約0.25mol /l 、約7mPa・
sに調合したSiのアルコキシド溶液中に浸漬した後、約
3.8mm /秒の速度で引き上げ、マスキングテープを取り
除き、約270 ℃で約10分間加熱し、第2層目薄膜層6を
得た。つぎに曲げ工程において、該反射低減薄膜付き内
側ガラス板3を曲げ焼成炉に入れ、約620 ℃で曲げ加熱
処理を行い、さらに該曲げた反射低減薄膜付き内側ガラ
ス板3と曲げた外側ガラス板2ならびに中間膜4を用い
て合せ処理工程で合せガラスとすることで、車輌用反射
低減ガラスを得た。
【0023】得られた車輌用反射低減ガラスは、ガラ
ス面側の第1層目薄膜層5が屈折率n1=1.75で膜厚約10
0nm のTiO2・SiO2薄膜、第2層目薄膜層6が屈折率n2
1.45で膜厚約118nm のSiO2薄膜となっており、該膜面に
対する垂直線7と入射光8となす入射角θが約65°で入
射する可視光に対し、その反射光9の反射率が約6%程
度低減する効果を示した。
【0024】また、片面2層膜付きの該車輌用反射低減
ガラスにおける刺激純度は、どの角度で入射する光に
対しても、可視光の入射角(°)とその反射光の刺激純
度(%)の関係を図示する図2に示すように、入射光の
角度が 0〜40°の光に対してその反射光の刺激純度が26
%程度以下となり、また入射光の角度が50〜70°の光に
対してその反射光の刺激純度が18%以下となってギラツ
キ感が抑えられた優れたものであった。
【0025】比較例1 先ずTiのアルコキシドとSiのアルコキシドをモル比で5
8:42に混合し、これにエタノール等の溶媒を加え溶質
濃度約0.45mol /l 、約1.5mPa・ s になるようアルコキ
シド溶液を調製し、ついで内側ガラス板の外面側をマス
キングテープで以てマスキングし、該内側ガラス板を前
記調製液に浸漬し、約3.5mm /秒の速度で引き上げた
後、マスキングテープを取り除き、約270 ℃で約10分間
加熱し、第1層目薄膜層を得た。さらについで該内側ガ
ラス板の無膜面に再度マスキングテープを貼り、約0.25
mol /l 、約7mPa・ s に調合したSiのアルコキシド溶液
中に浸漬した後、約4mm /秒の速度で引き上げ、マスキ
ングテープを取り除き、約270℃で約10分間加熱し、第
2層目薄膜層を得た。つぎに曲げ工程において、該反射
低減薄膜付き内側ガラス板を曲げ焼成炉に入れ、約620
℃で曲げ加熱処理を行い、さらに該曲げた反射低減薄膜
付き内側ガラス板と曲げた外側ガラス板2ならびに中間
膜を用いて合せ処理工程で合せガラスとすることで、車
輌用反射低減ガラスを得た。
【0026】得られた車輌用反射低減ガラスは、ガラス
面側の第1層目薄膜層5が屈折率n1=1.85で膜厚約78nm
のTiO2・SiO2薄膜、第2層目薄膜層6が屈折率n2=1.45
で膜厚約122nm のSiO2薄膜となっており、該膜面に対す
る垂直線と入射光となす入射角θが約65°で入射する可
視光に対し、その反射光の反射率が約6%程度低減する
効果を示したものの、図2に示すように、例えば 0〜40
°で入射する光に対する反射光の刺激純度は30%以上が
あり、最大約35%程度と大きく、50〜70°で入射する光
に対する反射光の刺激純度が最大約21%となり、ギラツ
キ感を否めることはできないものであって、到底めざす
所期の車輌用反射低減ガラスではなかった。
【0027】
【発明の効果】以上前述したように、本発明は特定した
屈折率ならびに膜厚の薄膜を組み合わせ、シンプルな2
層の薄膜被覆積層によって、フロントガラスにおける可
視光線透過率が70%以上を満たし、かつ50°〜70°の斜
入射光での反射率を4.5 〜6.5%程度低減し、しかも50
〜70°の入射光に対する反射光の刺激純度を18%以下と
したものとしたことにより、ことにダッシュボードもし
くはこれらの周辺部の映り込み現象を低減し、ドライバ
ーの透視性を高めて、誤認あるいは眼の疲労等を防いで
安全性を向上するものであり、どの方向から見てもギラ
ツキ感が少ない人的物的の両面に対してもまたその環境
に対しても優しいものとなり、幅広い分野において有用
な車輌用反射低減ガラスを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車輌用反射低減ガラスにおける部分拡
大した側断面図である。
【図2】本発明の車輌用反射低減ガラスにおける、可視
光の入射角(°)とその反射光の刺激純度(%)の関係
を示す図である。
【符号の説明】 車輌用反射低減ガラス 5 第1層目薄膜層 6 第2層目薄膜層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ガラス基板の少なくとも片側表面
    に、ガラス面側から第1層目として屈折率がn1=1.7 〜
    1.8 でかつ膜厚が90〜110nm である薄膜層を被覆し、次
    いで該第1層目薄膜層上に、第2層目として屈折率がn2
    =1.4 〜1.5 でかつ膜厚が105 〜130nm である薄膜層を
    被覆積層してなり、さらに前記表面の垂直線となす入射
    角が50°〜70°の間で入射する膜面側の可視光に対し、
    前記薄膜被覆積層面における反射率を通常の薄膜被覆の
    ないガラス面における反射率より4.5 〜6.5 %低減せし
    め、しかも前記50〜70°の入射光に対する反射光の刺激
    純度を18%以下としたことで成ることを特徴とする車輌
    用反射低減ガラス。
  2. 【請求項2】 前記第1層目薄膜層の薄膜が、SiO2、Ti
    O2、ZrO2、Al2O3 、B2O3のうちの2種以上を混合したも
    のから成ることを特徴とする請求項1記載の車輌用反射
    低減ガラス。
  3. 【請求項3】 前記各薄膜層のうち、第1層目薄膜層を
    モル比でTiO2:SiO2=40:60〜55:45である薄膜とし、
    第2層目薄膜層をSiO2薄膜としたことを特徴とする請求
    項1記載の車輌用反射低減ガラス。
JP6294093A 1994-11-29 1994-11-29 車輌用反射低減ガラス Pending JPH08152501A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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