JPH0811662A - エアバッグ装置のリッド取付け構造 - Google Patents

エアバッグ装置のリッド取付け構造

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JPH0811662A
JPH0811662A JP6167458A JP16745894A JPH0811662A JP H0811662 A JPH0811662 A JP H0811662A JP 6167458 A JP6167458 A JP 6167458A JP 16745894 A JP16745894 A JP 16745894A JP H0811662 A JPH0811662 A JP H0811662A
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JP
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lid
airbag
hinge
hood
opening
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Application number
JP6167458A
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English (en)
Inventor
Yoshito Hori
義人 堀
Masanobu Ishikawa
雅信 石川
Koji Ito
浩二 伊藤
Koji Aiki
功次 相木
Naoji Sakakibara
直次 榊原
Michio Inoue
道夫 井上
Noriyuki Horiuchi
範之 堀内
Mariko Kawashima
真理子 川島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膨張するエアバッグによってリッドを迅速に
開かせる。 【構成】 膨張するエアバッグ14の圧力に押動されて
開くリッド18を、上方へ平行移動させた後、車体後方
へ回動させるヒンジ19によって取付けて、2段階に開
作動させる。その結果、リッド18を小さな力で開くこ
とができ、エアバッグ14およびインフレータ15の小
型化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行中の車両が、他
の車両や歩行者等に衝突した際に、車室内あるいは車体
外部のフード上等にエアバッグを展開させて、搭乗者あ
るいは歩行者等を保護するエアバッグ装置のリッド取付
け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】走行中の車両が歩行者に衝突すると、衝
突された歩行者は、下半身を車体前部によって払われ
て、例えば車体前部のフード上面等に二次衝突すること
が知られている。図13は特願平5−281670号
(出願前未公知)に開示されているエアバッグシステム
のエアバッグの収納状態を示すもので、車体1の前端の
フロントバンパ2には、歩行者衝突検出センサ3が設け
られている。この歩行者衝突検出センサ3は、前方から
入力される衝突荷重によって圧縮されると接点が導通す
るタッチセンサで、フロントパンパ2の車体幅方向全体
に亘って多数設けられている。
【0003】また、エンジンルーム4の上方を覆うエン
ジンフード5の前端寄りには、エアバッグ膨出用の開口
部6が形成されており、この開口部6内にはフードエア
バッグモジュール7が収納されている。このフードエア
バッグモジュール7は、折り畳まれた状態のフードエア
バッグ7aと、このフードエアバッグ7aを膨張させる
ガスを発生するインフレータ7bと、この2つを一体に
取付けたバックアッププレート7cとで構成されてお
り、バックアッププレート7cを、フード5の裏面に設
けられた補強部材5aにボルト締結して堅固に取付けら
れている。そして、エンジンフード5に形成された開口
部6は、リッド8をエンジンフード5の表面と同一面を
為すように、車体後方側をヒンジ9を介して取付けて閉
塞されており、歩行者衝突検出センサ3によって歩行者
との衝突が検出されると、インフレータ7bが着火され
て発生するガスがエアバッグ7aに充填されて膨張す
る。
【0004】そして、充填されるガスによって、折り畳
まれたフードエアバッグ7aが膨張すると、膨張するフ
ードエアバッグに押動され、その車体後方側のリッド9
を支点に回動して開口部6が開放されるとともに、開放
された開口部6からフードエアバッグ7aが膨出して、
エンジンフード5上に展開する。その結果、衝突した歩
行者がエンジンフード5上に二次衝突する際の衝撃が、
このフードエアバッグ7aによって緩和されるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のエアバ
ッグシステムにおいては、開口部6を閉塞しているリッ
ド8を、膨張するフードエアバッグ7aが下面側から押
圧して、その車体後方側の一側に設けられたヒンジ9を
支点に回動させて開かせる構造となっている。そのた
め、膨張するフードエアバッグ7aによるリッド8を開
かせる力は、このリッド8が回動することによって、こ
のリッド8の面に直角な方向の力と、リッド8の面と平
行で、ヒンジ9から離れる方向の力とに分解される。す
なわち、リッド8を回動させる力と、リッド8を支点か
ら遠ざかる方向に引っ張る力とに分けられる。
【0006】その結果、インフレータ7bが着火された
直後に、このインフレータ7bで発生するガスを充填さ
れて膨張するフードエアバッグ7aの押圧力でこのリッ
ド8を開作動させるため、インフレータ7bのガス発生
量が増加途中で、フードエアバッグ7aによる押圧力が
増大する前のエアバッグ膨張初期において、その押圧力
の一部が、リッド8を回動させて開かせるため以外のリ
ッド8を引張って、エンジンフード5のヒンジ9の取付
け部周辺を変形させるために使われることとなる。
【0007】したがって、リッド8を一気に回動させて
開く方式のヒンジを用いた場合には、リッドを開く際に
フード5を変形させるのに消費される力を補う分だけ大
きな押圧力がエアバッグ膨張初期に得られるように、フ
ードエアバッグおよびインフレータを大型化する必要が
あった。
【0008】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、小さな力で、短時間に円滑にリッドを開くことの
できるエアバッグ装置のリッド取付け構造を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段としてこの発明は、衝突を検出した際に膨張さ
せるエアバッグを収納しておく収納部に形成されたエア
バッグ膨出用の開口部を塞ぐリッドを、開放可能に取付
けるエアバッグ装置のリッド取付け構造において、前記
リッドは、膨張するエアバッグの圧力に押動されて、こ
のリッドを前記エアバッグの膨張方向変化に合わせて多
段階に開作動させるヒンジ部材によって前記開口部に取
付けられていることを特徴としている。
【0010】また、前記ヒンジ部材は、膨張するエアバ
ッグの圧力に押動されるリッドを、前記開口部の形成さ
れている面に対してほぼ垂直な方向へ所定量平行移動さ
せた後、開き方向へ回動させることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記のようにリッドは、膨張するエアバッグの
圧力に押動されると、このリッドを、例えばエアバッグ
の形状等によって生じるエアバッグの膨張方向の変化に
合わせて、前記エアバッグの膨張方向変化に合わせて多
段階に開作動させるヒンジ部材によって開口部に取付け
られているので、膨張するエアバッグによって押動され
たリッドが、一度に全開するのではなく段階的に開くた
め、小さな力で円滑に開かれ、エアバッグの展開効率が
向上する。
【0012】また、前記開口部の形成されている面に対
してほぼ垂直な方向に所定量移動させた後、開き方向に
回動させるヒンジ部材によって前記リッドを取付けれ
ば、口縁部との係合を解除する方向に移動した後、開き
方向への回動を許容する少なくとも2段階に作動するヒ
ンジ部材によって取付ければ、押圧力の小さいエアバッ
グ膨張初期において、この押圧力をリッドの開作動のた
めだけに使用して、無駄に消費されないため、リッドを
小さな力で開くことができ、エアバッグも円滑に展開す
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明のエアバッグ装置のリッド取
付け構造の実施例を図1ないし図12に基づいて説明す
る。
【0014】図1ないし図3は、この発明をフードエア
バッグ装置のリッド取付け構造に適用した第1実施例を
示すもので、図1において車体前部のエンジンルームの
上方を覆うフード12には、このフード12の一部を矩
形に切り取って開口部13が形成されており、この開口
部13内には、歩行者との衝突時にガスが充填される
と、開口部13から膨出してフード12上に展開するフ
ードエアバッグ14と、このフードエアバッグ14を展
開させるためのガスを発生するインフレータ15とをバ
ックアッププレート16に取付けたフードエアバッグモ
ジュール17が、フード12の裏面に形成された補強部
材12aに、前記バックアッププレート17の外縁部を
ボルトナット16aにより締結して設けられている。
【0015】そして、フード12に形成された前記開口
部13は、矩形のリッド18によって塞がれるととも
に、このリッド18は、車体後方側(図1において右
側)の2箇所(1箇所は図示せず)を、それぞれヒンジ
19に支持されて開閉可能に配設されている。前記ヒン
ジ19は、両端に球状またはローラ状のストッパ19
a,19aを備えたワイヤ状の可撓性部材で、車体後方
側の補強部材12aから水平方向に突出形成された支持
アーム20の貫通孔20aに、垂直方向に摺動可能に挿
通されるとともに、その上端側をリッド18の車体後方
側端部に、リッド回動方向と平行に形成されたスリット
18aに挿通されると同時に、ストッパ19aを回動自
在に係止することによって抜け止めされている。
【0016】なお、図1ないし図3において符号21
は、開口部13を塞ぐリッド18とフード12との間の
隙間を埋めるシール材であり、開口部13を塞いだ状態
(図1の状態)のリッド18は、その外周をこのシール
材21に摩擦係合または接着させて、閉塞状態を維持し
ている。また前記ヒンジ19は、その下端側が支持アー
ム20から垂下されている。
【0017】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図を参照して説明すると、走行中に歩行者との
衝突が検出されると、インフレータ15に着火電流を流
される。その結果、インフレータ15内においてガス発
生剤が着火して大量のガスが発生する。そして、発生す
るガスを充填されてフードエアバッグ14が膨張を開始
し、この膨張するフードエアバッグ14によってリッド
18が上方へ押動される。このとき、フードエアバッグ
14はその形状から、先ず開口部13から膨出する方向
に膨張した後、フード12上を覆う方向に膨張すること
から、これに合わせてリッド18を取付けているヒンジ
19が、一段階目の開作動として、このリッド18の上
方へ所定量の平行移動を許容するため、このリッド18
は、外周部を拘束されていないのと同じ状態で開作動す
る。したがって、蝶番等で開閉可能に取付けられている
場合とは違って、最初は回動せずに開くため、エアバッ
グ膨張初期の小さい押圧力を、リッド18の開作動のみ
に有効に使用して開かせることができる。
【0018】そして、膨張するフードエアバッグ14に
押動されて開口部から上方へ膨出したリッド18は、こ
のリッド18に上端を係止したヒンジ19の下端のスト
ッパ19aが、支持アーム20の貫通孔20aに当るま
で引き上げられ一段階目の開作動(図2参照)が終了し
て、二段階目の開作動が始まる。
【0019】すなわち、ヒンジ19の下端のストッパ1
9aが貫通孔20aに当接してリッド18の上昇が規制
されると、リッド18がヒンジ19に連結された車体後
方側を支点として回動する。このとき、フードエアバッ
グ14によるリッド18を押動する力は、リッド18の
面に垂直な方向の力と、このリッド18の面と平行な方
向の力とに分解される。そのため、押動する力の一部が
リッド18を支点から遠ざかる方向に引っ張る力、すな
わちヒンジ19を介して支持アーム20を上方へ引張っ
て変形させる力として消費される。しかし、インフレー
タ15の着火から充分時間が経過しているため、インフ
レータ15において大量のガスが発生し、フードエアバ
ッグ14の水平方向の展開も始まり、横方向の押圧力も
発生し始め、フードエアバッグ14による押圧力が不足
することはなく、リッド18を円滑に回動させて開くこ
とができる。さらに、ヒンジ19が可撓性を備えている
ため、このヒンジ19が、開作動方向に折れ曲がること
によってリッド18がさらに広く開口してフードエアバ
ッグ14を、前記フード12上を覆う方向に円滑に展開
させる(図3参照)。
【0020】したがって、リッド18は、ワイヤ状のヒ
ンジ19によって取付けられることにより、エアバッグ
に押動された際に、一旦上方へ平行移動した後にヒンジ
19の上端を支点に回動する2段階に開作動するので、
リッド18を小さな力で開くことができ、インフレータ
およびエアバッグの小型化が可能となるとともに、リッ
ド18を円滑に開くことができるため、エアバッグの展
開遅れや、エアバッグの展開時の変形等の問題の発生を
防止することができる。
【0021】また、図4ないし図6はこの発明の第2実
施例を示すもので、前記第1実施例で用いたワイヤ状の
ヒンジ19の代わりにシャフト状のヒンジ29を用いた
もので、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を
付して、その詳細な説明を省略して以下図面に基づいて
説明する。
【0022】図4において、リッド18は、車体後方側
(図4において右側)の2箇所(1箇所は図示せず)
を、それぞれヒンジ29に支持されて開閉可能に配設さ
れている。このヒンジ29は、両端に球状またはローラ
状のストッパ29a,29aを備えたシャフト材で、車
体後方側の補強部材12aから水平方向に突出形成され
た支持アーム30のスリット30aに、車体前後方向に
揺動可能に挿通されている。そして、その上端側をリッ
ド18の車体後方側端部に、リッド回動方向と平行に形
成されたスリット18aに挿通されて回動自在に係止さ
れると同時に、ストッパ19aを回動自在に係止するこ
とによって抜け止めされている。そして、リッド18が
開口部13を塞いだ状態(図4の状態)において、前記
ヒンジ29の下端側が支持アーム30の下方に垂れ下が
っている。
【0023】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図を参照して説明すると、走行中に歩行者との
衝突が検出されると、インフレータ15に着火電流を流
される。その結果、インフレータ15内で大量に発生す
るガスを充填されてフードエアバッグ14が膨張を開始
し、この膨張するフードエアバッグ14によってリッド
18が上方へ押動される。このとき、リッド18は、前
記第1実施例の場合とほぼ同様に二段階に開作動する。
【0024】すなわち、一段階目の開作動として、先ず
リッド18が上方へ所定量平行移動する。したがって、
このリッド18は、外周部を拘束されていないのと同じ
状態で開作動するため、エアバッグ膨張初期の小さい押
圧力を、リッド18の開作動のみに有効に使用して開か
せることができる。そして、上方へ移動するリッド18
に上端を係止したヒンジ29の下端のストッパ29a
が、支持アーム30のスリット30aに当るまで引き上
げられる(図5参照)。
【0025】そして二段階目の開作動として、ストッパ
29aがスリット30aに当接して上昇が規制される
と、リッド18がヒンジ29に連結された側を支点とし
て回動するとともに、ヒンジ29の下端側がスリット3
0a内を車体前方側へ摺動する。したがって、リッド1
8がヒンジ29の上端を支点に回動するとともに、ヒン
ジ29がその下端側を支点に揺動することによってリッ
ド18の開作動が助長されるとともに、広く開口してフ
ードエアバッグ14を円滑に展開させる(図6参照)。
【0026】したがって、リッド18をシャフト状のヒ
ンジ29を用いて開口部13に取付けることによって、
前記第1実施例の場合とほぼ同様に2段階に円滑に開作
動させることができる。
【0027】また、図7ないし図9はこの発明の第3実
施例を示すもので、前記第1実施例で用いたワイヤ状の
ヒンジ19の代わりに、摺動ピン式のヒンジ39を用い
たもので、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号
を付して、その詳細な説明を省略して以下図面に基づい
て説明する。
【0028】図7において、リッド38は、車体後方側
(図7において右側)の辺と平行に形成された軸受部3
8aに上端を軸支した摺動ピン式のヒンジ39に両側を
支持されて、開閉可能に設けられている。また前記ヒン
ジ39の下端側は、前記軸受部38aと平行に形成され
た可動軸受部39aに軸支され、また可動軸受部39a
は、車体後方側の補強部材12aの両側面に取付けられ
た各ガイド板40に形成された垂直なスリット40a
に、垂直方向に摺動可能に係止されている。
【0029】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図を参照して説明すると、走行中に歩行者との
衝突が検出されると、インフレータ15においてガス発
生剤が着火され、発生するガスによってフードエアバッ
グ14が膨張し、膨張するフードエアバッグ14によっ
てリッド38が上方へ押動される。このとき、リッド3
8は、前記第1実施例の場合とほぼ同様に二段階に開作
動する。
【0030】すなわち、一段階目の開作動として、先ず
リッド38が上方へ所定量平行移動する。したがって、
このリッド38は、外周部を拘束されていないのと同じ
状態で開作動するため、エアバッグ膨張初期の小さい押
圧力を、リッド38の開作動のみに有効に使用して開か
せることができる。そして、上方へ移動するリッド38
に上端を軸支したヒンジ39の下端の可動軸受部39a
が、ガイド板40のスリット40a内を上方へ摺動する
(図8参照)。そして、可動軸受部39aがスリット4
0aにガイドされて上端に達すると上昇が規制され、先
ず、リッド38がヒンジ39の上端の軸受部38aを支
点として車体後方側へ回動するとともに、ヒンジ39の
下端側が可動軸受部39aを支点に揺動することによっ
てリッド38の開作動が助長されるとともに、広く開口
してフードエアバッグ14を円滑に展開させる(図9参
照)。
【0031】したがって、リッド38を摺動ピン式のヒ
ンジ39を用いて開口部13に取付けることによって、
前記第1実施例の場合とほぼ同様の効果が得られる。
【0032】さらに、図10ないし図12はこの発明の
第4実施例を示すもので、前記第1実施例で用いたワイ
ヤ状のヒンジ19の代わりに、二つ折りのヒンジ49を
用いたもので、第1実施例と同一の構成部分には同一の
符号を付して、その詳細な説明を省略して以下図面に基
づいて説明する。
【0033】図10において、リッド48は、リッド4
8の車体後方側(図10において右側)の辺と平行に形
成された軸受部48aに上端を軸支した二折り式のヒン
ジ49に両側を支持されて、開閉可能に設けられてい
る。また二折り式の前記ヒンジ49の下端側は、前記軸
受部38aと平行に形成された固定軸受部49aに軸支
され、また固定軸受部49aは、車体後方側の補強部材
12aの両側面にそれぞれ取付けられている。
【0034】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図を参照して説明すると、走行中に歩行者との
衝突が検出されると、インフレータ15においてガス発
生剤が着火され、発生する大量のガスによってフードエ
アバッグ14を膨張させ、膨張するフードエアバッグ1
4によってリッド48が上方へ押動される。このとき、
リッド38は、前記第1実施例の場合とほぼ同様に二段
階に開作動する。
【0035】すなわち、一段階目の開作動として、先ず
リッド38が上方へ所定量平行移動する。したがって、
このリッド38は、外周部を拘束されていないのと同じ
状態で開作動するため、エアバッグ膨張初期の小さい押
圧力を、リッド38の開作動のみに有効に使用して開か
せることができる。そして、膨張するフードエアバッグ
14に押動されて上方へ移動するリッド48は、このリ
ッド48に上端を軸支されたヒンジ49が、二折り状態
から直線状に伸長するまで上方へ移動する(図11参
照)。そして、ヒンジ49が直線状になると上昇が規制
され、先ず、リッド48がヒンジ49の上端の軸受部4
8aを支点として車体後方側へ回動するとともに、直線
状に伸びたヒンジ49の下端側が固定軸受部49aを支
点に揺動することによってリッド48の開作動が助長さ
れるとともに、広く開口してフードエアバッグ14を円
滑に展開させる(図12参照)。
【0036】したがって、リッド48を二折り式のヒン
ジ49を用いて開口部13に取付けることによって、前
記第1実施例の場合とほぼ同様の作用効果が得られる。
【0037】なお、前記各実施例においては、リッドを
2段階に開作動させる場合について説明したが、他に例
えば、1段階目として、リッドを所定量平行移動させ、
この1段階目の平行移動後半に、2段階目としてリッド
の平行移動と並行してリッドの回転が開始された後、3
段階目として、リッドがヒンジを支点として本格的に開
き方向に回動する、3段階に開かせることもできる。
【0038】また、前記各実施例においては、この発明
をフードエアバッグ装置のリッド取付け構造に適用した
場合について説明したが、フードエアバッグの他に、例
えば、車体外部のルーフ上に展開させる歩行者保護用の
ルーフエアバッグや、車室内の助手席等の前方や側方の
壁面に収納された搭乗者保護用のエアバッグ装置のリッ
ド取付け構造等にも好適に実施することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明のエアバッ
グ装置のリッド取付け構造は、膨張するエアバッグに押
動されて開くリッドを、段階的に開作動させるため、小
さな力でリッドを開くことができることから、エアバッ
グおよびインフレータの小型化が可能となるとともに、
リッドを円滑に開くことができるため、エアバッグの展
開遅れや、エアバッグの展開時の変形等の問題の発生を
防止して、リッドを迅速に開かせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例のフードエアバッグ装置
のリッド取付け構造のリッドを閉じた状態を示す説明図
である。
【図2】第1実施例におけるフードエアバッグの膨張初
期の状態を示す説明図である。
【図3】第1実施例におけるリッドが全開した状態を示
す説明図である。
【図4】この発明の第2実施例のフードエアバッグ装置
のリッド取付け構造のリッドを閉じた状態を示す説明図
である。
【図5】第2実施例におけるフードエアバッグの膨張初
期の状態を示す説明図である。
【図6】第2実施例におけるリッドが全開した状態を示
す説明図である。
【図7】この発明の第3実施例のフードエアバッグ装置
のリッド取付け構造のリッドを閉じた状態を示す説明図
である。
【図8】第3実施例におけるフードエアバッグの膨張初
期の状態を示す説明図である。
【図9】第3実施例におけるリッドが全開した状態を示
す説明図である。
【図10】この発明の第4実施例のフードエアバッグ装
置のリッド取付け構造のリッドを閉じた状態を示す説明
図である。
【図11】第4実施例におけるフードエアバッグの膨張
初期の状態を示す説明図である。
【図12】第4実施例におけるリッドが全開した状態を
示す説明図である。
【図13】従来のエアバッグ装置のリッド取付け構造を
示す説明図である。
【符号の説明】
12 フード 13 開口部 14 フードエアバッグ 18 リッド 19 ヒンジ 29 ヒンジ 30 支持アーム 38 リッド 39 ヒンジ 40 ガイド板 48 リッド 49 ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 義人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石川 雅信 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 伊藤 浩二 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 相木 功次 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 榊原 直次 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 井上 道夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 堀内 範之 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 川島 真理子 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝突を検出した際に膨張させるエアバッ
    グを収納しておく収納部に形成されたエアバッグ膨出用
    の開口部を塞ぐリッドを、開放可能に取付けるエアバッ
    グ装置のリッド取付け構造において、 前記リッドは、膨張するエアバッグの圧力に押動され
    て、このリッドを前記エアバッグの膨張方向変化に合わ
    せて多段階に開作動させるヒンジ部材によって前記開口
    部に取付けられていることを特徴とするエアバッグ装置
    のリッド取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記ヒンジ部材は、膨張するエアバッグ
    の圧力に押動されるリッドを、前記開口部の形成されて
    いる面に対してほぼ垂直な方向へ所定量平行移動させた
    後、開き方向へ回動させることを特徴とする請求項1記
    載のエアバッグ装置のリッド取付け構造。
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