JP2678208B2 - 自動車の助手席エアバッグ装置 - Google Patents

自動車の助手席エアバッグ装置

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JP2678208B2
JP2678208B2 JP4106092A JP10609292A JP2678208B2 JP 2678208 B2 JP2678208 B2 JP 2678208B2 JP 4106092 A JP4106092 A JP 4106092A JP 10609292 A JP10609292 A JP 10609292A JP 2678208 B2 JP2678208 B2 JP 2678208B2
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慶三 籠谷
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の助手席前方の
インストルメントパネル内に設けられて、車両衝突時の
二次衝突から助手席乗員を保護するための助手席エアバ
ッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の助手席エアバッグ装置と
しては、例えば図4,5に示したものが提案されている
(実開平1−81153号公報参照)。すなわち、車体
における助手席前方のインストルメントパネル31の内
側には、折り畳まれたエアバッグ33とインフレータ
(ガス発生器)34とを所定のケース35に収容してな
るエアバッグモジュール32が配設されており、このエ
アバッグモジュール32は車体をその車幅方向に横断す
る強度部材としてのステアリングメンバー36に固定さ
れている。一方、前記インストルメントパネル31のう
ちエアバッグモジュール32と対向する位置には開口部
37が形成されているとともに、この開口部37を閉塞
するエアバッグカバー38が設けられている。
【0003】したがって、前記エアバッグモジュール3
2の作動時に、膨張途中のエアバッグ33によってエア
バッグカバー38が押圧されると、該エアバッグカバー
38の下端部のフック部39とインストルメントパネル
31の開口縁部との係合が外れ、前記エアバッグカバー
38はその上端部側のヒンジ部40を支点として図5に
示すように上方に回動する。これにより、前記開口部3
7が解放されて、この開口部37からエアバッグ33が
助手席乗員側に向かって膨張・展開し、助手席乗員がフ
ロントガラスと衝突するのを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の助手席エアバッグ装置にあっては、エアバッ
グモジュール32そのものの大きさに比べて開口部37
およびエアバッグカバー38の形状が大きいために、イ
ンストルメントパネル31回りの外観上の見栄えが悪
く、また、エアバッグ33の膨張・展開時に前記エアバ
ッグカバー38がフロントガラスに当接してこれを破損
させてしまうおそれがあった。
【0005】また、従来の構造では、エアバッグ33が
膨張・展開しないいわゆる軽衝突時にインストルメント
パネル31が助手席乗員に及ぼす衝撃反力についてみた
場合、この衝撃反力はエアバッグモジュール32やエア
バッグカバー38の正規組付状態において一義的に決ま
ってしまい、必要に応じて前記衝撃反力を調整すること
が困難であった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、インストルメントパネル回りの見
栄えの向上を図りながらエアバッグカバーによるフロン
トガラスの破損を防止し、軽衝突時の衝撃反力を調整で
きるようにした助手席エアバッグ装置を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、エアバッグとインフレータとを有
してなるエアバッグモジュールが、助手席前方のインス
トルメントパネルの内側に上向き姿勢で収容されるとと
もに、前記インストルメントパネルにはエアバッグ膨張
時に該エアバッグの通過を許容するエアバッグ開口部が
形成され、該エアバッグ開口部にはエアバッグ膨張時に
該エアバッグによって押し開けられるエアバッグリッド
が枢支された自動車の助手席エアバッグ装置において、
前記エアバッグモジュールの前半部にはエアバッグ膨張
時に該エアバッグによって押し開けられる樹脂製のモジ
ュールカバーが装着される一方、前記エアバッグモジュ
ールの後半部には金属製の多孔状のガイドプレートが装
着されている。
【0008】
【作用】前記構成において、エアバッグが膨張・展開す
る際には、膨張途中のエアバッグがモジュールカバーお
よびエアバッグリッドをそれぞれ押し開け、エアバッグ
はその膨張すべき方向がガイドプレートにより規制され
ながら膨張・展開する。したがって、インストルメント
パネルに形成される開口部およびエアバッグリッドの大
きさは必要最小限の大きさで済むことから、インストル
メントパネル回りの外観的な見栄えは良くなる。しか
も、エアバッグリッドは上記のように必要最小限の大き
さであるため、予めフロントガラスと干渉しないように
その位置等を容易に設定でき、リッド開時にエアバッグ
リッドによってフロントガラスが破損するのを防止でき
る。
【0009】また、モジュールカバーとともにエアバッ
グモジュールを覆っているガイドプレートは多孔状であ
ることから、その孔の大きさや孔数を調整することによ
って、ガイドプレート自体の強度すなわちエアバッグが
膨張・展開しないいわゆる軽衝突時にインストルメント
パネルが乗員に及ぼす衝撃反力を容易に調整し得る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面にした
がって説明する。すなわち、図1,2,3に示すよう
に、車体ダッシュ部のインストルメントパネル1の内側
であって助手席前方に相当する位置には、エアバッグモ
ジュール2が上向き姿勢で収容されている。また、前記
インストルメントパネル1の内側には、そのインストル
メントパネル1の内側を車幅方向に横断するようにして
車幅方向の強度部材であるステアリングメンバー3が配
設されており、このステアリングメンバー3に前記エア
バッグモジュール2が固定されている。
【0011】前記インストルメントパネル1の上面部の
うちエアバッグモジュール2と対向する位置には開口部
4が形成されており、この開口部4には、通常状態では
インストルメントパネル1の上面部と面一状態となって
前記開口部4を閉塞するべくこれを覆っているエアバッ
グリッド5が設けられている。このエアバッグリッド5
は、後述するようにエアバッグ11の膨張・展開時には
膨張途中のエアバッグ11によって押圧されることでそ
の前部基端部のヒンジ部6を回転中心として上方に回動
して前記開口部4を解放するものであって、その自由端
部5aの描く軌跡Qがフロントガラス7と干渉しないよ
うに、エアバッグリッド5の大きさや位置さらにはヒン
ジ部6の位置等が予め設定されている。
【0012】前記エアバッグモジュール2には、図2、
3に示したように、ベースプレート8が設けられてお
り、該ベースプレート8にはその裏側から二つ一組のイ
ンフレータ(ガス発生器)9がねじ止め固定されてい
る。また、ベースプレート8の上面側には、インフレー
タ9を包み込むようにしてゴム等のスペーサ10が配置
され、かつ、蛇腹状に折り畳まれたエアバッグ11がビ
スあるいはリベット等により固定されている。さらに、
樹脂製のモジュールカバー12とガイドプレート13と
が前記エアバッグ11を覆うようにベースプレート8に
固定されることにより、エアバッグモジュール2は予め
モジュール化されている。そして、このエアバッグモジ
ュール2は、前記ベースプレート8から延設された一対
のフランジ部14が、同じく前記ステアリングメンバー
3から延設されたブラケット15に重ね合わされた上
で、それら両者が図示外のボルト,ナットにより共締め
されることにより、ステアリングメンバー3に固定され
ている。
【0013】前記モジュールカバー12は、折り畳み状
態のエアバッグ11に対してその前半部側を覆ってお
り、上面には図2に示すようにエアバッグ11の膨張時
に該エアバッグ11によって押し開けられるヒンジ開閉
式のリッド部16が設けられている。他方、前記ガイド
プレート13は、予め多数の孔17が形成された金属板
を曲折成形することによって前記モジュールカバー12
とほぼ対象形状に形成されており、図3に示すように前
記モジュールカバー12とガイドプレート13とが双方
の開口部同士を互いに突き合わせるようにしてベースプ
レート8に固定されることにより、ガイドプレート13
は折り畳まれたエアバッグ11のうち主としてその後半
部側を覆っている。
【0014】そして、前記ガイドプレート13のうちモ
ジュールカバー12側の開口端面は規制面18としてフ
ロントガラス7とほぼ平行となるように斜状に形成され
ているとともに、規制面18となる開口端面にはエッジ
カバー19が装着されており、エアバッグ11の膨張・
展開時にエアバッグ11が金属製のガイドプレート13
と直接摺接して該エアバッグ11が損傷するのを防ぐ機
能を有する。
【0015】以上の構成にかかる本実施例において、エ
アバッグ装置の作動時には、周知のようにエアバッグモ
ジュール2のインフレータ9が発生するガスの圧力によ
り、エアバッグ11が瞬間的に膨張し、その膨張途中の
エアバッグ11が図2に示すようにモジュールカバー1
2のリッド部16を押し開け、同時に図1に示すように
インストルメントパネル1に設けられたエアバッグリッ
ド5も押し開けることになる。
【0016】すなわち、膨張途中のエアバッグ11によ
ってモジュールカバー12のリッド部16が押し開けら
れるとともに、エアバッグリッド5もまた図1に示すよ
うに押し開けられ、開口部4を開放してエアバッグ11
の膨張を許容する。そしてエアバッグ11は図1に斜線
で示す角度θの方向に膨張し、最終的にはフロントガラ
ス7と助手席乗員との間に膨張・展開する。
【0017】この時、エアバッグリッド5は、図1に示
すように予めフロントガラス7と干渉しないようにその
移動軌跡Qが設定されていることから、エアバッグリッ
ド5によってフロントガラス7が破損するようなことは
ない。しかも、エアバッグ11は、角度θの方向に該ガ
イドプレート13に案内されながら膨張・展開する。よ
って、インストルメントパネル1に設けられる開口部4
の大きさとしてはエアバッグ11が膨張しつつ通過し得
る必要最小限の大きさで済み、この開口部4に設けられ
るエアバッグリッド5もまた必要最小限の大きさで済む
ことになる。
【0018】また、エアバッグ11が膨張・展開しない
いわゆる車両の軽衝突時には、助手席乗員がインストル
メントパネル1に衝突することが予想されるが、その場
合にはインストルメントパネル1の内部の多孔状のガイ
ドプレート13が変形して乗員の二次衝突に伴う衝撃を
吸収する役目をする。そして、ガイドプレート13が乗
員に及ぼす衝撃反力は、そのガイドプレート13に形成
される孔17の大きさや孔数を選定することにより必要
に応じて任意に調整することが可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、エアバッ
グモジュールの前半部にはエアバッグ膨張時に該エアバ
ッグによって押し開けられる樹脂製のモジュールカバー
が装着される一方、前記エアバッグモジュールの後半部
には金属製の多孔状のガイドプレートが装着されている
ことから、エアバッグの膨張方向を前半部のみに規制す
ることができる。その結果、インストルメントパネルに
形成される開口部の大きさは膨張初期のエアバッグが通
過し得るだけの必要最小限の大きさで済み、これによっ
て開口部およびエアバッグリッドを可及的に小さくして
インストルメントパネル回りの外観上の見栄えを向上さ
せることができる。又、エアバッグリッドを小さく形成
できることから、エアバッグの膨張・展開時、エアバッ
グリッドの回転半径も小さく抑えることができ、フロン
トガラスの破損を防止すべく、フロントガラスと干渉し
ない位置にエアバッグリッドを枢支することが可能とな
る。
【0020】さらに、ガイドプレートは金属製の多孔状
であることから、エアバッグが膨張・展開しない車両の
軽衝突時には、インストルメントパネル内のガイドプレ
ートが変形して乗員の二次衝突に伴う衝撃を吸収する機
能を有し、このときガイドプレートが乗員に及ぼす衝撃
反力は、ガイドプレートに形成される孔の大きさや孔数
を選定することにより必要に応じて容易に調整すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図2】同実施例にかかるエアバッグ装置の分解斜視図
である。
【図3】図1に示すエアバッグモジュールの拡大図であ
る。
【図4】従来のエアバッグ装置の構成を示す図で図5の
A−A線に沿う断面図である。
【図5】同エアバッグ装置を含むインストルメントパネ
ル回りの斜視図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 2 エアバッグモジュール 4 開口部 5 エアバッグリッド 5a 自由端部 6 ヒンジ部 7 フロントガラス 9 インフレータ 11 エアバッグ 12 モジュールカバー 13 ガイドプレート 16 リッド部 17 孔 18 規制面 Q 移動軌跡

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグとインフレータとを有してな
    るエアバッグモジュールが、助手席前方のインストルメ
    ントパネルの内側に上向き姿勢で収容されるとともに、
    前記インストルメントパネルにはエアバッグ膨張時に該
    エアバッグの通過を許容するエアバッグ開口部が形成さ
    れ、該エアバッグ開口部にはエアバッグ膨張時に該エア
    バッグによって押し開けられるエアバッグリッドが枢支
    された自動車の助手席エアバッグ装置において、前記エ
    アバッグモジュールの前半部にはエアバッグ膨張時に該
    エアバッグによって押し開けられる樹脂製のモジュール
    カバーが装着される一方、前記エアバッグモジュールの
    後半部には金属製の多孔状のガイドプレートが装着され
    たことを特徴とする自動車の助手席エアバッグ装置。
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JP2658790B2 (ja) * 1992-12-10 1997-09-30 池田物産株式会社 エアバッグ装置
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