JP2003165402A - 外面展開型エアバッグ装置 - Google Patents

外面展開型エアバッグ装置

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JP2003165402A
JP2003165402A JP2001368930A JP2001368930A JP2003165402A JP 2003165402 A JP2003165402 A JP 2003165402A JP 2001368930 A JP2001368930 A JP 2001368930A JP 2001368930 A JP2001368930 A JP 2001368930A JP 2003165402 A JP2003165402 A JP 2003165402A
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airbag
air bag
opening
retainer
lid
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Tadahiro Ikawa
忠弘 居川
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Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグがエアバッグ膨出用開口等の角縁
部に引掛かることなくスムーズに膨張する外面展開型エ
アバッグ装置を提供する。 【解決手段】 外面展開型エアバッグ装置1において
は、上面に開口を有する容器状のリテーナ2と、該リテ
ーナ2内に折り畳まれて配置されたエアバッグ4と、エ
アバッグ膨張用のガス発生器6と、該エアバッグ4を覆
うようにリテーナ2の上面開口の縁部に取り付けられた
シート8等を備えている。エアバッグ4は、フード10
のエアバッグ膨出用開口11を通って車体外部に膨出
し、該フード10の外面に沿って膨張展開する。平常時
には、シート8がエアバッグ4の折畳み体を覆ってい
る。エアバッグ4が膨張するときには、シート8がエア
バッグ4に随伴して広がり、エアバッグ膨出用開口11
の角縁部をカバーする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車が走行時に
歩行者、自転車、バイク等と衝突した際に歩行者や自転
車、バイク等の乗員(以下、歩行者等という。)がウィ
ンドシールドに直接に当ることを防止して歩行者等を保
護するための外面展開型エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車が走行中に歩行者や自転車、バイ
ク等に衝突すると、衝突された歩行者等は、下半身を該
自動車の車体前部によって払われて、車体前部上面を覆
うフード上にはね上げられ、ウィンドシールド等に二次
衝突することがある。
【0003】実開平6−74533号公報には、フード
後部からウィンドシールドの外面に沿ってエアバッグを
展開させ、このエアバッグによって歩行者等がウィンド
シールドに直接に当ることを防止する歩行者等保護用エ
アバッグ装置としての外面展開型エアバッグ装置が記載
されている。以下、第11図を参照して同号公報の外面
展開型エアバッグ装置について説明する。
【0004】第11図(a)はこの外面展開型エアバッ
グ装置を備えた自動車の車体前部の斜視図、第11図
(b),(c)は第11図(a)のB−B線に沿う断面
図である。なお、第11図(b)はこの外面展開型エア
バッグ装置の平常時(当該自動車が歩行者等との衝突状
況にないとき)の態様を示しており、第11図(c)は
この外面展開型エアバッグ装置のエアバッグ展開時の態
様を示している。
【0005】この外面展開型エアバッグ装置100は、
エアバッグ102と、このエアバッグ102を膨張させ
るためのガス発生器(インフレータ)104を備えてい
る。このガス発生器104は、自動車のウィンドシール
ド(フロント窓ガラス)106の下部に設けられたコン
テナ状のカウルトップ108内に設置されており、エア
バッグ102は、平常時には、このカウルトップ108
内に折り畳まれた状態で収容されている。このカウルト
ップ108は、自動車の車体前部上面を覆うフード11
0の車両前後方向後端部と隣接している。
【0006】このカウルトップ108は、自動車の車体
前部上面に露出したカウルトップアウタパネル112
と、該カウルトップ108の底部を構成するカウルトッ
プインナパネル114とからなる。該カウルトップアウ
タパネル112に、エアバッグ102を車体前部上面に
膨出させるための開口部が設けられている。この開口部
は、該カウルトップ108内に収容されたエアバッグ1
02の上方に配置されている。平常時には、この開口部
を閉鎖するようにリッド116が装着されている。
【0007】この自動車のフロントバンパ118等の車
体前端部には、当該自動車が走行中に歩行者や自転車、
バイク等に衝突したことを感知するための接触感知セン
サ120が設けられている。上記外面展開型エアバッグ
装置100は、この接触感知センサ120が衝突を感知
すると、ガス発生器104が作動し、このガス発生器1
04からエアバッグ102内にガスが導入されてエアバ
ッグ102が膨張するように構成されている。
【0008】この外面展開型エアバッグ装置100を備
えた自動車が走行中に歩行者や自転車、バイク等に衝突
すると、接触感知センサ120がこの衝突を感知し、ガ
ス発生器104からエアバッグ102内にガスが導入さ
れてエアバッグ102が膨張する。そして、エアバッグ
102は、カウルトップ108の上面開口に装着された
リッド116を押し開いて車体前部上面に膨出し、第1
1図(c)に示すように、フード110の後部からウィ
ンドシールド106の外面に沿って展開する。
【0009】これにより、自動車に衝突されてフード1
10上にはね上げられた歩行者等がウィンドシールド1
06側に突っ込んできても、該エアバッグ102がこの
歩行者等を受け止め、該歩行者等がウィンドシールド1
06に直接に当ることを防止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この外面展開型エアバ
ッグ装置100にあっては、エアバッグ102は、フー
ド110の後部からウィンドシールド106の外面に沿
って展開するときに、カウルトップアウタパネル112
の開口の角縁部や開口付近にある突起部に引掛かり、傷
付くおそれがある。
【0011】本発明は、エアバッグがカウルトップアウ
タパネルの開口の角縁部に引掛かることなくスムーズに
膨張する外面展開型エアバッグ装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の外面展開型エア
バッグ装置は、自動車の車体に設けられた開口を通って
膨張し、該車体の外面に沿って展開可能なエアバッグ
と、該エアバッグを収容したケースと、該ケースを覆う
リッドと、該エアバッグを膨張させるガス発生器とを備
え、該エアバッグが膨張するときに該リッドが該エアバ
ッグに押されて外側に開き出す外面展開型エアバッグ装
置において、該エアバッグが前記開口を通って膨張する
ときに該開口の角縁部や該開口付近の突起部を覆うシー
トを設けたことを特徴とするものである。
【0013】かかる本発明の外面展開型エアバッグ装置
にあっては、エアバッグ展開時にシートが開口の角縁部
や該開口付近の突起部を覆うため、エアバッグがこの開
口の角縁部に引掛かることなくスムーズに膨張する。
【0014】本発明の外面展開型エアバッグ装置にあっ
ては、リッドは車体の前記開口の角縁部に取り付けられ
ており、前記シートは前記ケースに取り付けられ、且つ
折り畳まれたエアバッグを覆っていることが好ましい。
【0015】このように構成することにより、平常時に
は、折り畳まれたエアバッグがシートで覆われているの
で、エアバッグがリッドの裏面と擦れ合うことがない。
また、エアバッグが膨張するときには、シートがエアバ
ッグに随伴して広がり、開口の角縁部を確実に覆うよう
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形
態に係る外面展開型エアバッグ装置を備えた自動車の平
常時における車体前部の縦断面図であり、第2図はこの
外面展開型エアバッグ装置のエアバッグ膨張時における
自動車の車体前部の縦断面図である。なお、以下の説明
において、上下方向とは車両上下方向即ち第1,2図の
上下方向をいい、前後方向とは車両前後方向即ち第1,
2図の左右方向をいい、左右方向とは車両幅方向即ち第
1,2図の紙面と垂直方向をいう。
【0017】この外面展開型エアバッグ装置1は、上面
に開口を有する容器状のリテーナ2と、このリテーナ2
を車体メンバ(図示略)に固定するためのブラケット3
と、該リテーナ2内に折り畳まれて配置されたエアバッ
グ4と、ホルダ5によって該リテーナ2の底面に設置さ
れたガス発生器6と、該リテーナ2の上面開口を閉鎖し
たシート8と、該エアバッグ4のガス導入用開口の縁部
及び該シート8の縁部を該リテーナ2の開口縁部に留め
付けたリベット或いはボルト等の固着具9とを備えてい
る。該シート8の前後方向中央部付近には、左右幅方向
に断続的に形成されたスリット等よりなるテアライン8
aが設けられている。
【0018】この外面展開型エアバッグ装置1は、自動
車の車体外面を構成するフード10の裏側の車体内部領
域に設置されている。このフード10には、エアバッグ
4が車体外部に膨出するときに通り抜ける開口11(以
下、このような開口をエアバッグ膨出用開口と称するこ
とがある。)が設けられている。この実施の形態では、
エアバッグ4は、該開口11を通って車体外部に膨出し
た後、フード10の外面に沿って該開口11の周囲に広
がるように膨張展開するものである。なお、エアバッグ
4の上面はテザーベルト14によってリテーナ2に連結
されており、これよりエアバッグ4の過度の上方への膨
らみ出しが防止されている。
【0019】この開口11を閉鎖するようにリッド12
が設けられている。このリッド12は、後端部がヒンジ
13を介して該開口11の後縁に連結されており、エア
バッグ4が膨張するときには、該エアバッグ4に押され
て該ヒンジ13を回動中心に上方に回動し、第2図に示
す如く扉状に後方に開き出す。なお、このリッド12
は、平常時には、その上面がフード10の外面と略面一
となるように水平方向に延在されていると共に、前端部
が該開口11の前縁と係合することにより該フード10
に固定されている。
【0020】このように構成された外面展開型エアバッ
グ装置1にあっては、平常時にはリテーナ2内に収容さ
れたエアバッグ4がシート8によって覆われているの
で、エアバッグ4がリッド12の裏面等と擦れ合って傷
付くことが防止される。
【0021】この外面展開型エアバッグ装置1におい
て、ガス発生器6が作動し、このガス発生器6からのガ
スによりエアバッグ4が膨張すると、該エアバッグ4
は、まずその膨張圧によりシート8をテアライン8aに
沿って開裂させ、次いでリッド12を上方へ押し開き、
開口11を通って車体外部に膨出した後、第2図に示す
ようにフード10の外面に沿って該開口11の周囲に膨
張展開する。
【0022】この間、シート8は該テアライン8aより
も前側及び該テアライン8aよりも後側に分かれ、それ
ぞれエアバッグ4に随伴してフラップ状に広がり、開口
11の前縁及び後縁を覆う。これにより、エアバッグ4
は該開口11の角縁部等に引掛かることなくスムーズに
車体外部に膨張展開するようになる。
【0023】この実施の形態では、平常時には1枚のシ
ート8によりリテーナ2の上面開口を覆っていると共
に、エアバッグ4が膨張するときにはその膨張圧によっ
てシート8が2枚に開裂して広がり、開口11の前縁及
び後縁をそれぞれ覆うように構成しているが、第3図及
び第4図に示すように、予め別体に設けられた2枚のシ
ート8A,8Bをそれぞれリテーナ2の上面開口の縁部
に取着してもよい。
【0024】第3,4図の実施の形態では、リテーナ2
の上面開口の前側及び後側の縁部にそれぞれシート8
A,8Bが固着具9により取り付けられている。
【0025】平常時には、第3図に示すように、これら
のシート8A,8Bは互いにエアバッグ4に被さるよう
に重ね合わされており、これによりエアバッグ4がリッ
ド12の裏面等と擦れ合って傷付くことが防止されてい
る。
【0026】エアバッグ4が膨張すると、該シート8
A,8Bは、第4図に示すように、それぞれエアバッグ
4に随伴するように広がって開口11の前縁及び後縁を
覆う。これにより、エアバッグ4が該開口11の角縁部
等に引掛かることが防止される。
【0027】なお、第3,4図の実施の形態では、エア
バッグ4が膨張するときに開口11の後縁をカバーする
シート8Bは、エアバッグ4に随伴して広がったときに
リッド12をもカバーしうるだけの大きさを有してい
る。そのため、エアバッグ4が該リッド12の角縁部に
引掛かるおそれも全くない。
【0028】本発明の外面展開型エアバッグ装置におい
ては、第5図に示すように、エアバッグを収容したケー
ス(リテーナ)の開口にリッドを取り付けてもよい。以
下に、この第5図の外面展開型エアバッグ装置について
説明する。なお第5図は本発明のさらに別の実施の形態
に係る外面展開型エアバッグ装置の構成を示す断面図で
ある。
【0029】第5図の外面展開型エアバッグ装置は、上
面にエアバッグ膨出用の開口を有したケースとしての容
器状のリテーナ20と、該リテーナ20の底部に配置さ
れたガス発生器ホルダ21と、該ガス発生器ホルダ21
内に収容されたガス発生器6と、縁部がそれぞれ該ガス
発生器ホルダ21とリテーナ20の底面との間に挟持さ
れることにより留め付けられたエアバッグ24及びシー
ト25,26と、該リテーナ20の上面開口に被さるよ
うに装着されたリッド27と、該リッド27をリテーナ
20に固定した金具28と、該ガス発生器ホルダ21の
底部、エアバッグ24及び各シート25,26の縁部、
並びにリテーナ20の底部をそれぞれ貫通しており、ナ
ット23と共にこれらを一体に締結したボルト22とを
備えている。該リッド27の裏面の中央部付近には、エ
アバッグ24が膨張したときに該リッド27を開裂させ
るためのテアライン27aが設けられている。
【0030】この外面展開型エアバッグ装置において
は、リテーナ20内で各シート25,26がエアバッグ
24の折畳み体を包み込むように配置されており、エア
バッグ24がリッド27やリテーナ20の内面等と擦れ
合って傷付くことが確実に防止されている。また、エア
バッグ24の膨張時には、各シート25,26がエアバ
ッグ24に随伴して広がり、リテーナ20の開口の角縁
部やリッド27の角縁部、或いは金具28等をカバーす
るため、エアバッグ24がこれらに引掛かることが確実
に防止される。
【0031】なお、本発明の外面展開型エアバッグ装置
に用いられるシートは、エアバッグと同材質の布から構
成されてもよく、エアバッグとは異なる材質の布や合成
樹脂などから構成されてもよい。また、シートの形状や
大きさ、リテーナ(ケース)等への取り付け方法は、上
記の第1〜5図に示した形態に限定されるものではな
く、エアバッグ装置の設置箇所や該エアバッグ装置の全
体の構成等に合わせて適宜変更しうる。
【0032】例えば、第5図の外面展開型エアバッグ装
置において、エアバッグ24の膨張時にエアバッグ膨出
用開口の周囲全体を万遍なくシートでカバーする場合に
は、第6図に示すような前後及び左右方向に十分な大き
さを有した略長方形状のシート30が好適である。ま
た、エアバッグ膨出用開口の前後方向及び左右方向の四
方をシートでカバーする場合には、第7図に示すよう
な、前後方向及び左右方向にそれぞれ延出したフラップ
41,42,43,44を有した略十字形状のシート4
0が好適である。さらに、エアバッグ膨出用開口の前後
方向のみをカバーする場合には、前後方向に長い略長方
形状のシート50が好適である。なお、第6〜8図にお
いて、二点鎖線で示した領域30a,40a,50a
は、それぞれガス発生器ホルダ21(第5図)の底部が
重なる領域を示しており、符号31,45,51は、そ
れぞれボルト22(第5図)が挿通される孔を示してい
る。
【0033】これに対し、例えば、第1〜4図の外面展
開型エアバッグ装置1においてエアバッグ膨出用開口の
前後及び左右の領域をカバーする場合には、リテーナ2
の上面開口の前後及び左右の縁部にそれぞれ第9図に示
したようなシート61,62,63,64を取り付ける
ことができる。各シート61〜64の大きさは、各々が
カバーすべき領域の大きさに合わせて適宜決定される。
【0034】なお、上記第1〜4図の外面展開型エアバ
ッグ装置1においては、各シートをエアバッグとは別体
にリテーナ2に取着した構成となっているが、第10図
に示すように、予めエアバッグとシートとを結合してこ
れらを一体にリテーナ2に取着する構成としてもよい。
以下に、この第10図の実施の形態について説明する。
ただし、以下の説明において、エアバッグ70及びシー
ト81,82等以外の第10図に記載のない構成に関し
ては、第1〜4図を参照するものとする。
【0035】第10図に示すエアバッグ70は、膨張し
たときにフード10の外面と対向する下面と、歩行者等
を受承するための上面とをそれぞれ構成する2枚のパネ
ルを重ね合わせ、これらの周縁部同士を縫合等により結
合して袋状体としたものである。また、このエアバッグ
70の該下面には、リテーナ2の上面開口の前後及び左
右の側縁部にそれぞれ沿うように下方に延出した壁状部
71,72,73,74を有する枠状部材75が設けら
れている。各壁状部71〜74には、各々を該リテーナ
2に留め付けるため固着具9が挿通される孔76が設け
られている。
【0036】この実施の形態では、エアバッグ4が膨張
したときにフード10のエアバッグ膨出用開口11の前
方及び後方の各領域をカバーするためのシート81,8
2が予め該枠状部材75の前側及び後側の壁状部71,
72の外面に縫合等により結合されている。前記の各孔
76は、これらのシート81,82をも貫通するように
設けられている。
【0037】このようにシート81,82が予めエアバ
ッグ70に結合されていると、該エアバッグ70とシー
ト81,82とをリテーナ20に取着する際にこれらを
別々に保持することが不要となり、作業効率が著しく向
上する。
【0038】本発明の外面展開型エアバッグ装置は、エ
ンジンフードやトランクフード、フロントバンパ、リヤ
バンパ、車体側面など、自動車の車体の各所に設置する
ことができる。
【0039】また、本発明の外面展開型エアバッグ装置
は、膨張展開したエアバッグがフロントガラスやドアガ
ラス等を覆うように構成することもできる。このように
構成した場合には、歩行者等がエアバッグを介してフロ
ントガラスやドアガラスに強く突っ込み、これによって
該フロントガラスやドアガラスが割れてしまうことがあ
り、割れたガラスの破片がエアバッグを傷付けるおそれ
があるが、本発明の外面展開型エアバッグ装置にあって
は、フロントガラスやドアガラスがエアバッグに随伴し
て広がったシートによってカバーされ、エアバッグに直
接的には接触しないため、これらが割れてもその破片に
よってエアバッグが傷付くことが確実に防止される。
【0040】例えば、第12図〜第14図の実施の形態
では、自動車200のフード(ボンネットフード)22
0の後部と、ウィンドシールド214の下側に配置され
たカウル212との間にエアバッグ膨出用の開口が設け
られており、この開口内に外面展開型エアバッグ装置が
設置されている。
【0041】この外面展開型エアバッグ装置において
は、第12図において二点鎖線により示すように、エア
バッグ24は該エアバッグ膨出用開口から主として車両
前方及び後方に膨出し、それぞれフード220の後部の
外面と、カウル212及びウィンドシールド214の下
部の外面とを覆うように膨張展開可能なものとなってい
る。このエアバッグ24は、平常時には、第13図に示
すようにその膨張状態における前半側と後半側とがそれ
ぞれロール状に折り畳まれてリテーナ20内に収容され
ている。
【0042】この実施の形態では、シート25,26
は、エアバッグ24の膨張時にはこれに随伴して上記エ
アバッグ膨出用開口から外方に広がり、それぞれカウル
212の前面に設けられたワイパ210とフード220
の後部外面を覆うのに十分な大きさを有している。
【0043】なお、この外面展開型エアバッグ装置の構
成は、前述の第5図の外面展開型エアバッグ装置と基本
的に同一となっており、第12〜14図において第5図
と同一部分には同一符号を付すことにより、その詳細に
ついての説明を省略する。
【0044】この外面展開型エアバッグ装置において
は、平常時には、シート25,26が該エアバッグ24
の折り畳み体を包み込むように該折り畳み体の上部に互
いに折り重ねられており、これにより、リテーナ20の
内面や該リテーナ20の上面開口に装着されたリッド2
7にエアバッグ24が擦れて傷付くことが防止されてい
る。
【0045】このエアバッグ24が膨張するときには、
第14図に示すように、該シート25,26は該エアバ
ッグ24に随伴して前記エアバッグ膨出用開口から外方
に広がり、それぞれワイパ210をフード220の後縁
を覆う。これにより、エアバッグ24は、カウル212
から突き出した該ワイパ210や該フード220の角縁
部等に引っ掛かることなく該カウル212及びウィンド
シールド214の下部の外面、並びにフード220の後
部外面に沿ってきわめてスムーズに膨張展開する。
【0046】なお、この外面展開型エアバッグ装置にお
いては、エアバッグ24の膨張時にワイパ210を覆う
ように広がるシート25がさらにウィンドシールド21
4を覆いうるものであってもよい。このように構成した
場合には、自動車200によって跳ね上げられた場合に
は、歩行者等がエアバッグ24を介してウィンドシール
ド214の下部に強く突っ込み、これによってウィンド
シールド214が割れてしまっても、ウィンドシールド
214がエアバッグに随伴して広がったシート25によ
ってカバーされ、エアバッグ24に直接的には接触しな
いため該ウィンドシールド214の破片によってエアバ
ッグ24が傷付くことが確実に防止される。
【0047】上記の各実施の形態はいずれも本発明の一
例を示しているにすぎず、本発明がこれらの実施の形態
に限定されることはない。
【0048】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、エアバッ
グがエアバッグ膨出用開口等の角縁部に引掛かることな
くスムーズに膨張する外面展開型エアバッグ装置が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る外面展開型エアバッ
グ装置を備えた自動車の平常時における車体前部の縦断
面図である。
【図2】第1図の外面展開型エアバッグ装置のエアバッ
グ膨張時における自動車の車体前部の縦断面図である。
【図3】別の実施の形態に係る外面展開型エアバッグ装
置を備えた自動車の平常時における車体前部の縦断面図
である。
【図4】第3図の外面展開型エアバッグ装置のエアバッ
グ膨張時における自動車の車体前部の縦断面図である。
【図5】さらに別の実施の形態に係る外面展開型エアバ
ッグ装置を備えた自動車の平常時における車体前部の断
面図である。
【図6】実施の形態に係るシートの正面図である。
【図7】実施の形態に係るシートの正面図である。
【図8】実施の形態に係るシートの正面図である。
【図9】実施の形態に係るシートの正面図である。
【図10】実施の形態に係るエアバッグとシートとの斜
視図である。
【図11】従来例に係る外面展開型エアバッグ装置の要
部斜視図である。
【図12】本発明の他の実施の形態に係る外面展開型エ
アバッグ装置を備えた自動車の前方からの斜視図であ
る。
【図13】第12図の外面展開型エアバッグ装置の断面
図である。
【図14】第12図の自動車の車体前部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 外面展開型エアバッグ装置 2,20 リテーナ 4,24,70 エアバッグ 5,21 ガス発生器ホルダ 6 ガス発生器 8,8A,8B,30,40,50,81,82 シー
ト 10 フード 11 開口 12,27 リッド 13 ヒンジ 14 テザーベルト 22 ボルト 23 ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体に設けられた開口を通って
    膨張し、該車体の外面に沿って展開可能なエアバッグ
    と、該エアバッグを収容したケースと、該ケースを覆う
    リッドと、該エアバッグを膨張させるガス発生器とを備
    え、 該エアバッグが膨張するときに該リッドが該エアバッグ
    に押されて外側に開き出す外面展開型エアバッグ装置に
    おいて、 該エアバッグが前記開口を通って膨張するときに該開口
    の角縁部や該開口付近の突起部を覆うシートを設けたこ
    とを特徴とする外面展開型エアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、該リッドは車体の前
    記開口の角縁部に取り付けられており、前記シートは前
    記ケースに取り付けられ、且つ折り畳まれたエアバッグ
    を覆っていることを特徴とする外面展開型エアバッグ装
    置。
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