JPH0790849B2 - パックを集積および包装ステーションに送るための方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパックのような物品を例えば集積及び包装ステ
ーションのような処理ステーションに送給する為の方法
であって、物品を密接列でコンベヤにより処理ステーシ
ョンに送給する方法に関する。

本発明は又この方法を実施する装置に関する。

特に煙草のような小さいパックをまとめて大きな束に包
装する事は重要である。この操作においては、コンベヤ
上に横方向におかれた煙草のパックは集積及び包装ステ
ーションに送られ、ここでパックは集められて開放した
折畳み得るカートン内に押し込まれる。

現在問題にしている包装装置では、特に集積及び包装ス
テーションにおいては一時的な事故は避けられない。若
し、煙草のパックがここで受け入れられず且つ処理され
ないと、コンベヤが動きつづけている時コンベヤ上にパ
ックの密集（密集列）が生ずる。一つ或はそれ以上のコ
ンベヤベルトを有するコンベヤの上側は静止しているパ
ックの下側に沿って滑る。若し箱が繊細である場合、例
えば煙草用のパックが金属箔である場合は、煙草のパッ
クに望ましくない傷が生じ、或はパックを損傷する。

本発明の目的は上述した欠点を除去したもので、同時に
適当な作業サイクルを維持することである。

この目的を達する為に、本発明による方法はパックが密
集すると、コンベヤは動いているがパックとコンベヤと
の間の駆動関係を一時的に停止する事である。好ましく
は、集積及び包装ステーションに隣接する複数のパッ
ク、即ち密集列は、故障が回復しパックの輸送が再開さ
れる迄コンベヤ上に扛上する。

一時的な故障中、コンベヤへのパックの送給は維持さ
れ、パックはコンベヤによって送られるから、倉庫がコ
ンベヤ上に設けられ、パックを受け入れ、故障が取り除
かれた後パックをパックの列に戻す。本発明において
は、倉庫はコンベヤ外に各パック群を扛上する垂直の倉
庫のように設計され、パックを上昇し次でパックの列内
に戻すようになっている。

本発明による装置は、好ましくは単一のコンベヤベルト
を有する少なくとも１個のコンベヤを設けている。コン
ベヤに設けられ且つ集積及び包装ステーションに隣接し
てパックの扛上部があり、それによって、互いに密接し
た複数のパック、即ち、密集列はコンベヤ上に扛上し、
コンベヤ上に短い距離を保って保持される。

可動の停止部材が倉庫とコンベヤとの夫々にパックの動
きの通路内に回動し得るように組み込まれ、パックを一
時的にコンベヤ上に停止させる。光電管のような感知手
段が停止部材に組み込まれ、パックの倉庫への挿入と、
コンベヤ上のパック列への復帰とを規則正しく制御す
る。

図示した実施例は特に煙草のような小さいパックの包装
に関する。これ等はコンベヤ上にある細長い立方形で、
送られる方向に対し、その長手方向が直角に位置してい
る。パック10は特に、上流に位置する包装機から供給ス
テーション12においてコンベヤ11に送られる。

本発明の好ましい実施例においては、コンベヤ11は単一
のベルト13よりなる。このベルトは、運搬側14にあるパ
ック10が、ベルトの両側において、第５図，第６図に示
すように明らかにベルトの幅を越えて外側へ突出するよ
うな寸法になっている。ベルト13は撓みローラ15と16と
により案内される。これ等のローラは細長い支持部17上
にあり、この支持部は横方向の支持側板18,19と、運搬
側14が載置される上壁20とを有する箱形をなしている。

パック10はコンベヤ11により互いに適当な距離で集積即
ち包装ステーション21に送られる。ここにおいて、互い
に密接している数個のパック10よりなるパック群22は本
発明の場合、１群当り５ケのパック10が形成される。扛
上板23によって受けられている特別のパック群22は集積
室24内に持ち上げられる。底部に位置する特別なパック
群22は引込み得る支持片25によって支持されている。パ
ックが大きな集合体として集められると、この集合体は
滑動部26によって集積室24から横方向へ押し出され折畳
み得る箱のような大きな容器内に至る。コンベヤ11は集
積室24の前面で終る。

集積及び包装ステーション21が故障すると、例えばコン
ベヤ11によって供給されるパック10が移動しないと、包
装の密集が集積及び包装ステーション21に隣接するコン
ベヤ11上に形成される。その密集場所を27で示す。パッ
ク10が引き続き供給されるので、この密集列27はそれが
限界長になる迄送給方向とは逆方向に溜まって来る。こ
の実施例においては、このことは送給方向に対して直角
に位置し、コンベヤ11上に直接に配置された光電管28或
は他の適宜の感知手段によって検知される。光電管28が
密集パック10によって或る時間をこえて付勢状態が継続
すると、即ち、パックが全く送られないと、密集列27の
パックは運搬側14の面から僅か扛上する。コンベヤ11は
パック10の下側に触れないで連続回転する。

この目的の為に、集積及び包装ステーション21に隣接し
てパックの扛上機29がコンベヤ11に設けられている。扛
上機29は複数の密集パック10、即ち密集列27が例えばコ
ンベヤの面から約5mm扛上するように設計されている。

図示の好ましい実施例においては、扛上機29は、断面Ｕ
字状に折り曲げられた板状の金属片で作られた中央の支
持部30を有する。このＵ字状の支持部30はコンベヤ11の
支持部17内に動くように設けられている。この目的の為
に長手方向に延びている溝31と32とが支持側板18と19内
に形成されている。支持部30と下方の板33はこれ等の溝
31と32とに嵌合し、支持部内に設けられている。各溝の
上側と下側とは弾性部材34で覆われている。

支持部17の外側には支持部30の脚部35と36とが上方に延
びている。これ等はパック10に対する支持部材を形成し
ている。扛上機29の扛上運動中脚35,36は支持部17及び
コンベヤベルト13の外側を動き、従って支持部17を超え
て横方向に突出している密集列27のパック10、その両側
の横方向の縁と係合してパック10を扛上する（第５
図）。支持部30はその下方の位置においては、下方の弾
性部材34と当接し、上方の位置においては上方の弾性部
材34と当接する。

支持部30の長さは制限されている（第２図）。脚35,36
の夫々は一端は矩形の横断面をなしてオーバーハングし
ている支持腕37を有し、又他端は同様形状の支持腕38を
有する。これ等は支持部30と共に扛上機29を形成してい
る。

この実施例においては、圧縮空気のような圧力流体を使
用したシリンダ39が扛上機29或は支持部30を上下動す
る。シリンダ39の上方向のラム40が支持部30即ち板33の
中心点に作用して支持部30を扛上する。

支持部30の扛上運動は、圧縮ばね41の弾力に抗して作用
する。ラム40が密集列27をコンベヤ11上に下降するよう
に引込む時は、打上機29はその最初の下方位置に復帰す
る。

密集列27が形成されてコンベヤ11上に扛上している間、
パック10は供給ステーション12（第１図参照）に送給さ
れるのを邪魔されないから、供給が続けられる。

これ等の後続するパック10は倉庫42に送られる。故障が
取り除かれ、集積及び包装ステーション21にパック10が
供給されると、倉庫42内にあったパック10はコンベヤ11
に戻る。

倉庫42は垂直の倉庫のように設計され、コンベヤ11の輸
送領域の略々中心に位置している。倉庫42は２つの扛上
コンベヤ43を有し、それ等はコンベヤ11の両側に互いに
対向して位置し、夫々２つのコンベヤベルト44と45とを
有する。各ベルトは輸送用の貯蔵所46によって互いに連
結され、その下方の支持脚47はパック10の横方向に延び
ている端部を支持する。貯蔵所46はこの実施例では５ケ
のパック10よりなるパック群22が同一水平面内に互いに
対向して位置する貯蔵所46で支持されるような寸法を有
する。コンベヤ11の両側における扛上コンベヤ43は互い
に同時に駆動されるから、互いに対向し且つ補い合って
いる貯蔵所46は同時に上下動し、従って水平面にあって
貯蔵所46により支持されるパック群22はコンベヤ11外に
移動し上昇する。倉庫42の保持容量はコンベヤ43の長さ
と倉庫の高さによって決まる。停止部材49が倉庫の出口
側48で倉庫42に設けられる。２つの腕をもったレバより
なるこの停止部材49は、停止用脚50を設け、この脚は圧
力流体によって作動するシリンダ51によってパック10の
動きの通路内を移動する。第２図における停止位置にお
いては、コンベヤ11上を続いて流れるパック10は倉庫42
の出口側48上で密集しそのようにしてパック群22は倉庫
42で受けられる正しい位置に保持される。停止部材49は
密集群、27が形成された後に、光電管28によって操作す
る。

別の停止部材52が倉庫42の入口側53に設けられている。
別の停止部材52は、停止部材49と同様に設計されて居
り、別の停止用脚54と圧力流体で作用する別のシリンダ
55とを有する。個々の作用を制御する為に、感知手段が
倉庫42に設けられている。即ち、光電管56が倉庫の出口
側48に隣接して設けられている。別の光電管57が入口側
53に隣接して倉庫42の扛上コンベヤ43の外側に設けられ
ている。

第２図に示すように、集積及び包装ステーション21で事
故がおきると、停止部材49が前述した停止位置に動く。
同時に、光電管56は停止部材49の動きを制御し、そのよ
うにして停止用脚50は続くパック10間に形成された間隙
内に侵入する。扛上機29によって扛上される密集列27は
倉庫42を経て送られ、又既に停止部材49の停止用脚50を
通過した総てのパック10を含む。

パック10は続いて送られるから、別の感知手段、即ち、
コンベヤ11上に直接水平におかれた光電管58の光路が連
続して遮断されることによって作動する。その結果とし
て、倉庫42が作動する。即ち貯蔵所46は一段づつ上昇
し、パック群22を持ち上げる。同様な方法で倉庫42内に
別のパック群22が受け入れられる。

集積及び包装ステーション21が再び受け入れの用意をす
ると、扛上機29は再び下降する。或る時間の後に、光電
管28の光路はパック10が移動するから開放される。この
結果、停止部材49は下降して最初の位置に戻る。次のパ
ック10は最早倉庫42内に送られないから、直接に包装ス
テーション21に送られる。

倉庫42内に受け入れられたパック群22は、コンベヤ11上
に連続的に送られるパック10内に周期的に送入される事
により箱の流れ内に戻る。ここにおいて種々の別の送給
方法が可能である。第１図は供給ステーション12に送ら
れるパック10が減少した時の復帰サイクルを示す。この
場合、例えば２個のパック群22は連続して倉庫から引き
出され、コンベヤ11上に互いに続くパックに密接してお
かれる。同時に、供給ステーション12から送られるパッ
ク10は連続する列が形成される迄停止部材54によって押
えられる。

パック10が大量に供給ステーション12によって送られる
時は、パック群22はより長い時間の間隔で倉庫42から復
帰する。この目的の為に、パック10は又短時間停止部材
52によって倉庫42の前面でコンベヤ11上に止められ、従
ってパック群22は運搬側14上におかれる。然し乍ら、そ
の後直ちに停止部材52は作動して、次のパック10はパッ
ク群22に密接するようになる。

コンベヤ11は一定の速度で連続的に動くことが好まし
い。比較的大量のパックが制御される時は、集積及び包
装ステーション21は一時的に高速で操作しても良い。即
ち、単位時間当り多量のパック10を受け入れ、従って倉
庫42からのパックの復帰は倉庫の入口側の密集の影響な
しに行われる。停止部材52は光電管57と関連して光電管
58によって制御され、そのようにして停止用脚54は次の
パック10との間の間隙内に挿入される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の簡単な側面図、第２図は本発明装
置の一部の拡大図、第３図は集積及び包装ステーション
に対応する部分の拡大側面図、第４図は倉庫の部分の詳
細側面図、第５図は第３図のVI−VI線に沿う断面図でパ
ックが扛上した状態を示し、第６図は第３図のＶ−Ｖ線
に沿う断面図でパックがコンベヤ上に載置された状態を
示す。 11……コンベヤ、14……運搬側、27……密集列。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】供給が密集する場合には、処理ステーショ
   ン（21）の前方で、限界長さにまで密接して並んだ密集
   列（27）が、パックコンベヤ（11）の運搬側部（14）か
   ら一時的に扛上され、前記密集列（27）に後続して移送
   されて来ることが原因となって、密集状態を形成するパ
   ック（10）が、密集供給が続く限り、群別に、すなわ
   ち、特定のパック集団（22）を周期的に取り上げられ
   て、物品倉庫（42）内に移送される点および、 密集供給状態が解消した後、まず、前記扛上密集列（2
   7）が、再び前記運搬側（14）上に下降し、その後での
   み物品倉庫（42）内に集積されているパック集団（22）
   がパック（10）の供給の流れに復帰する点、 に特徴を有する、 物品、特に、パックを、供給が密集する場合には、次々
   に移送されるパックの特別の列を物品倉庫（42）内のコ
   ンベヤから受入れ、密集供給が解消した後は、再びパッ
   クコンベヤ（11）に転送するように、パックコンベヤ
   （11）上で、密接して並んだパックの列をなす状態で移
   送することによって、 処理ステーション、例えば集積および包装ステーション
   （21）に供給する方法。
2. 【請求項２】パックの集団（22）が、時間的間隔を置い
   て、物品倉庫（42）から供給の流れに復帰することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項に記載の方法。
3. 【請求項３】パックの集団（22）を物品倉庫（42）内に
   導入するために、パック（10）が、物品倉庫（42）の出
   口側（48）上で一緒にされ、パックの集団（22）が形成
   された後、物品倉庫（42）により受け入れられることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項または第２項に記載の
   方法。
4. 【請求項４】パックの集団（22）が、物品倉庫（42）か
   ら供給の流れに復帰したとき、パック（10）が、一時的
   に物品倉庫（42）の入り口側（53）の領域にある物品倉
   庫の前方において一時的に拘束されることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項−第３項のいずれか１に記載の方
   法。
5. 【請求項５】パックコンベヤ（11）の上方に、処理ステ
   ーション（21）の領域において、ここのパック（11）か
   らなる供給の密集が発生した場合に、密集列（27）を、
   前記供給の密集が継続する間は、パックコンベヤ（11）
   の下流部から扛上することが可能であるパック扛上機
   （29）が配置されること、および 物品倉庫（42）が、密集列（27）のパック（10）のさら
   なる移送が継続する間に密集するパックの集団（22）を
   群別に収容し、転送するために機能を遂行すること、 を特徴とする、 物品、特に、パックを、 パックコンベヤ（11）から物品の特定の列を収容し、転
   送するために、扛上、下降が可能である数個のパック貯
   蔵部（46）を備える物品倉庫（42）を装着し、この目的
   のためにパックコンベヤ（11）が、マガジン（42）の出
   口側（48）上に、停止部材（49）を、入り口側（53）上
   に、別体の停止部材（52）を、それぞれ備えるととも
   に、パックコンベヤ（11）の運搬側部（14）上の密集状
   態の判別のための、物品間の間隙または空間の占有状況
   を探知する監視機構を有する、パックコンベヤ（11）を
   介して、処理ステーション、例えば集積および包装ステ
   ーション（21）に供給する装置。
6. 【請求項６】パック扛上機（29）が、断面Ｕ字形の中央
   支持部（30）を有し、パック扛上機（29）の扛上位置に
   おいて、上方を向く脚部（35,36）が、パック（10）を
   扛上すると同時に、パックコンベヤ（11）のコンベヤベ
   ルト（13）を横断方向に取り囲むことを特徴とする特許
   請求の範囲第５項に記載の装置。
7. 【請求項７】パック扛上機（29）または中央支持部（3
   0）が、圧力流体シリンダ（39）によって扛上または降
   下することができ、前記シリンダのラム（40）が、パッ
   ク扛上機（29）を、復帰部材、特に、圧縮ばね（41）に
   対向して上方へ移動することを特徴とする特許請求の範
   囲第５項または第６項に記載の装置。
8. 【請求項８】パック扛上機（29）の中央支持部材（30）
   だけが、断面Ｕ字形をなし、パック扛上機（29）は、脚
   部（35,36）のある領域では、前記中央支持部材（30）
   の両側にオーバーハングする支持腕（37,38）を備える
   ことを特徴とする特許請求の範囲第６項または第７項に
   記載の装置。
9. 【請求項９】パック扛上機（29）または中央支持部（3
   0）の下方の板（33）が、パックコンベヤ（11）のため
   の支持部（17）の水平な２つの支持側板（18,19）に設
   けられた溝（31,32）に装着されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第６項−第８項のいずれか１に記載の
   装置。
10. 【請求項１０】パックの集団（22）をパックコンベヤ
    （11）に復帰させるために、倉庫（42）の入り口側（5
    3）に配設された停止部材（52）が、後続のパック（1
    0）をパックコンベヤ（11）上において、倉庫（42）の
    前方で拘束するように、その停止位置に向かって移動で
    きることを特徴とする特許請求の範囲第５項−第９項の
    いずれか１に記載の装置。